JPH09115364A - 電線のマーキング方法及び装置 - Google Patents

電線のマーキング方法及び装置

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JPH09115364A
JPH09115364A JP7272876A JP27287695A JPH09115364A JP H09115364 A JPH09115364 A JP H09115364A JP 7272876 A JP7272876 A JP 7272876A JP 27287695 A JP27287695 A JP 27287695A JP H09115364 A JPH09115364 A JP H09115364A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、所望の形状や色をもつ印を迅
速かつ明瞭に電線表面に付する。 【解決手段】 電線10の表面に印を付すための方法及
び装置。レーザマーキング手段12から電線10の表面
にレーザを照射して、この照射位置に凹部を形成する。
この凹部を含む部分にインク供給手段14からインクを
供給し、上記凹部内に侵入させる。その後、この凹部内
にはインクを残存させたまま、インク除去手段16によ
って電線10の表面からインクを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の表面に文
字、図形、記号、その他の印を付すためのマーキング方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電線の製造工程でその表面に印を
付す方法として、次のようなものが知られている。
【0003】例えば特開平3−20913号公報に示
されるように、電線の表面にレーザを照射してその照射
位置を変色させる(レーザマーキング方式)。
【0004】多数のインク噴射口をもつ印字ヘッドを
電線表面に対向させ、全インク噴射口のうち特定の噴射
口からのみ上記電線表面に向けてインクを噴射させるこ
とにより、電線表面に所定形状の印を付ける(インクジ
ェット方式)。
【0005】マーキングローラの周面に所望のマーキ
ング形状に対応する形状の凹部をエッチング等によって
刻印し、この凹部にインクを埋め込んでローラから電線
表面に転写する。もしくは、ホットマーカーによって熱
転写を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】の方式において、レ
ーザの照射を受けた部材が変化する色は、その材質で決
まる。このレーザマーキングを電線のマーキングに用い
る場合、上記レーザ照射を受ける部材すなわち電線被覆
材は、一般にポリ塩化ビニルからなっており、これにレ
ーザを照射するとその照射部分は概ね褐色に変化する。
従って、この電線被覆材の色が赤、茶、橙といった黄褐
色系の場合、レーザマーキングを施しても、これにより
付される印の色が電線表面の色と似ているため、明瞭な
マーキングができない不都合がある。
【0007】のインクジェット方式では、特殊なイン
ク及びその溶剤を用いなければならず、ランニングコス
トが高くなる。また、即乾性のインクを用いるため、そ
のメンテナンスが容易でなく、使用者にかなりの熟練が
要求される不都合もある。
【0008】の転写方式では、マーキングに長時間を
要する不都合がある。また、電線にマーキングローラ等
を直接圧接させて転写を行うので、その接触圧を正確に
調整しないと印が一部欠ける等して良好なマーキングが
できない。しかも、マーキング形状を変更するには上記
マーキングローラ自体を交換しなければならず、フレキ
シブルな対応ができない。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、簡単な
構成で、電線表面に対して良好なマーキングを迅速に行
うことができ、しかもそのマーキング形状やマーキング
色を自由に設定できる電線のマーキング方法及び装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、電線表面に印を付すための電
線のマーキング方法であって、上記電線表面にレーザを
照射して所定形状の凹部を形成した後、この凹部を含む
面にインクを供給してこのインクを凹部内に侵入させ、
この凹部内にインクを残存させたまま電線表面からイン
クを除去するものである。
【0011】また本発明は、上記電線表面にレーザを照
射することにより所定形状の凹部を形成するレーザマー
キング手段と、このレーザマーキング手段により形成さ
れた凹部を含む面にインクを供給してこのインクを凹部
内に侵入させるインク供給手段と、凹部内にインクを残
存させたまま凹部以外の電線表面に付着したインクを除
去するインク除去手段とを上記電線の搬送方向に沿って
順に設けたものである。
【0012】これらの方法及び装置では、電線表面にレ
ーザを照射する位置によって凹部形状すなわちマーキン
グ形状が決まるので、上記レーザ照射位置の設定によ
り、所望のマーキング形状を自由に得ることができる。
しかも、その後に上記凹部に供給するインクによってマ
ーキング色が決まるので、このインクの選択によってマ
ーキング色も自由に決定できる。また、少なくとも凹部
を含む面にインクを供給すればよいので、インクジェッ
トのように供給当初から所定位置にのみインクを噴射す
るものと異なり、特殊なインクや複雑な装置を用いる必
要もない。
【0013】従って本発明では、例えば搬送される電線
の表面に対してマーキングローラを常時接触させてお
き、電線の長手方向全域にわたってインクを付着させる
ようにしても、その後不要部分のインクをインク除去手
段で除去すれば、マーキングが可能である。ただし、こ
の場合、インクの無駄が多く、不経済である。これに対
し、上記インク供給手段として、上記電線と接触する電
線保持部材と、上記電線の表面に接触して上記電線保持
部材とともに電線を挟む接触位置と電線から離間する離
間位置との間で移動可能となるように設けられたマーキ
ングローラと、このマーキングローラを上記接触位置と
離間位置との間で移動させるローラ操作手段と、上記マ
ーキングローラの周面にインクを供給するインク供給ヘ
ッドとを備えた装置を用いれば、搬送される電線の表面
のうち、先のレーザマーキング手段によって凹部が形成
されている部分及びその近傍部分に対してのみ上記マー
キングローラの周面を接触させて、このローラ周面に供
給されているインクを電線表面側に付着させ、凹部が形
成されていない部分に対しては上記マーキングローラを
離間させてインクを付着させないようにすることによ
り、インクの節減が図れる。
【0014】上記線表面のインクを除去するには、搬送
される電線の表面にフェルト等を圧接させ、電線表面の
インクを拭き取る手段が有効であるが、常に上記フェル
ト等の同じ部分が電線表面に接触していると、当該接触
部分の汚れの進みが早く、インク拭き取り機能がすぐに
低下するため、こまめにフェルト等を交換しなければな
らない不便がある。これに対し、上記インク除去手段と
して、上記インクの溶剤を収容する溶剤槽と、内側面の
一部が上記電線表面と圧接し、この圧接部分以外の部分
の少なくとも一部が上記溶剤槽内の溶剤中に浸漬される
ように配設されたインク拭き取りベルトと、このインク
拭き取りベルトをその長手方向に駆動するベルト駆動手
段とを備えた装置によれば、上記インク拭き取りベルト
の内側面と電線表面との接触により、この電線表面に付
着したインクを拭き取る一方、このインク拭き取りベル
ト内側面に付着したインクを溶剤槽内の溶剤を用いて洗
浄除去することにより、インク拭き取りベルトの長期使
用が可能になる。また、インク拭き取りベルトは上記溶
剤を含んだ状態で電線表面と接触するので、その分洗浄
効果が高まる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0016】図1に示す電線10は、図略の繰り出し装
置から繰り出され、巻取り装置に巻取られることによ
り、その軸方向に沿って同図矢印の向き(図の左側から
右側への向き)に適当な張力を与えられながら搬送され
るようになっている。そして、この電線10の搬送方向
に沿って、レーザマーキング手段12、インク供給手段
14、及びインク除去手段16が順に配設されている。
【0017】レーザマーキング手段12は、従来から電
線のマーキングに用いられているレーザマーキング装置
と全く同等のものであり、電線10の表面の所定箇所に
レーザを照射することにより、この照射位置に凹部を形
成するものである。
【0018】インク供給手段14は、電線10の表面に
おいて上記凹部を含む部分にインクを塗布するものであ
り、電線10を上下から挾持するマーキングローラ17
及び電線保持ローラ18を備えている。マーキングロー
ラ17の周面には、この周面にインクを付着させるイン
ク供給ヘッド20が接触しており、これらマーキングロ
ーラ17及びインク供給ヘッド20はハウジング22側
に昇降可能に支持されている。
【0019】その構造の詳細を図2に示す。ハウジング
22は上下に延び、その底部にエアシリンダ24が上向
きの状態で内蔵されている。このエアシリンダ24のピ
ストン26からは、複数本(図では2本)のピストンロ
ッド28が上向きに延び、これらピストンロッド28の
上端に支持軸30が水平状態で固定されている。この支
持軸30は、ハウジング22の側壁に設けられた長穴2
0aを貫いて前方(図2では右方)に突出しており、そ
の前端に前記マーキングローラ17が回転可能に取付け
られている。上記支持軸30からは上方にブラケット3
2が延設され、このブラケット32の先端に、前記イン
ク供給ヘッド20がマーキングローラ17の上面と接触
する状態で固定されている。従って、上記エアシリンダ
24の伸縮により、マーキングローラ17の下面が電線
10の上面に圧接する接触位置(図2の実線位置)と、
マーキングローラ17が電線10から上方に離間する離
間位置(同図二点鎖線位置)との間でこのマーキングロ
ーラ17とインク供給ヘッド20とが一体に昇降するよ
うになっている。
【0020】ハウジング22の背面には電磁弁34が固
定されている。この電磁弁34の一次側ポートにはエア
供給源が接続され、2つの二次側ポートが各々配管3
5,36を介して上記エアシリンダ24のヘッド側室と
ロッド側室とに接続されている。そして、上記電磁弁3
4に適宜制御信号が入力されることにより、上記エア供
給源からの高圧エアが電磁弁34及び配管35を通じて
上記ヘッド側室に導入されるとともにロッド側室内のエ
アが配管36を通じて大気に放出される状態(すなわち
支持軸30が上昇する状態)と、上記エア供給源からの
高圧エアが電磁弁34及び配管36を通じて上記ロッド
側室に導入されるとともにヘッド側室内のエアが配管差
後を通じて大気に放出される状態(すなわち支持軸30
が下降する状態)とに切換えられるようになっている。
【0021】上記エアシリンダ24には、上記ピストン
26が最下位置に達したこと(すなわちマーキングロー
ラ17が接触位置に達したこと)を検出するシリンダス
イッチ37と、上記ピストン26が最上位置にあること
(すなわちマーキングローラ17が最上の離間位置に達
したこと)を検出するシリンダスイッチ38とが設けら
れ、これらの検出信号がコントローラ40に入力される
ようになっている。このコントローラ40は、上記レー
ザマーキング手段12に適宜制御信号を入力して、電線
10の表面における所定位置にレーザを照射させるとと
もに、適当なタイミングで電磁弁34に制御信号を入力
してマーキングローラ17の昇降制御を行うものであ
る。このマーキングローラ17の昇降タイミングは、電
線10の表面において上記レーザが照射された部分(す
なわち凹部形成部分)及びその近傍部分がマーキングロ
ーラ17の略下方に来た時点でマーキングローラ17を
下降させて上記部分に接触させ、当該部分がマーキング
ローラ17を通過した時点でマーキングローラ17を浮
上させて電線10から離間させるようなタイミングに設
定されている。
【0022】インク除去手段16は、図3及び図4に示
すようなインク拭き取りベルト42を備えている。この
インク拭き取りベルト42は、ベルト本体43の外側に
歯付きベルト44を積層させたものである。ベルト本体
43は、インクの拭き取りに適した材料(例えばフェル
ト)で形成され、その上部内側面が電線10に接触して
いる。歯付きベルト44は、弾性があってかつ比較的強
度の高い材料(例えば硬質ゴム)で形成され、その外周
面に多数の歯45が突設されている。
【0023】このインク拭き取りベルト42の下部は、
溶剤槽46に収容された溶剤48に浸漬されている。こ
の溶剤48は、前記インク供給手段14で用いられてい
るインクの溶剤(例えばメチルエチルケトン)であり、
洗浄液の役目を果たすものである。溶剤槽46内には、
支持軸49が水平方向に突設され、この支持軸49と上
記電線10との間にインク拭き取りベルト42が掛け渡
されており、しかも、上記電線10の下面にバネ60の
弾発力によって電線保持部材62が上向きに押付けられ
ることにより、この電線10と支持軸49との間のイン
ク拭き取りベルト42に適当な張力が与えられている。
【0024】溶剤槽46の下部には、上記電線10と平
行な回転軸50が回転可能に支持され、この回転軸50
に、上記歯付きベルト44と噛合うギア52が固定され
ている。同様に、インク拭き取りベルト42の上方に
も、電線10と平行な回転軸54が図略の支持部材によ
って回転可能に支持され、この回転軸54に上記歯付き
ベルト44と噛合うギア56が固定されており、両回転
軸50,54に図略の駆動伝達機構を介してベルト駆動
モータ(ベルト駆動手段)58の出力軸が連結されてい
る。そして、このベルト駆動モータ58の作動により、
回転軸50及びギア52と回転軸54及びギア56とが
同期回転し、両ギア52,56と噛合うインク拭き取り
ベルト42全体がその長手方向に駆動されるようになっ
ている(図3矢印参照)。
【0025】次に、この装置を用いて行われるマーキン
グ方法を図5〜図7も併せて参照しながら説明する。
【0026】まず、コントローラ40から制御信号を受
けたレーザマーキング手段12が、搬送中の電線10の
所定箇所にレーザを照射することにより、当該箇所に図
5(a)(b)に示すような所定形状の凹部(図例では
凹溝)66を形成する。
【0027】この凹溝66及びその近傍部分がインク供
給手段14におけるマーキングローラ17の略下方の位
置に到達した時点で、このマーキングローラ17が電線
保持ローラ18とともに電線10を上下から挟む接触位
置まで下降し、この部分がマーキングローラ17を通過
した時点でマーキングローラ17が再浮上する。これに
より、図6(a)(b)に示すように、電線10の表面
において上記凹溝66を含む所定部分にのみインク68
が塗布され、上記凹溝66内にインク68が侵入した状
態となる。
【0028】このインク塗布部分がインク除去手段16
におけるインク拭き取りベルト42との圧接部分に到達
すると、このインク拭き取りベルト42の本体ベルト4
3において電線10と圧接している部分が電線10の表
面に付着したインク68を拭き取る。この時、上記本体
ベルト43は溶剤48を含んだ状態で電線表面に接触す
るため、この本体ベルト43が乾燥状態で電線表面と接
触する場合に比べて拭き取り効果は高くなっている。こ
のようなインク68の拭き取りにより、図7(a)
(b)に示すように、電線10には上記凹溝66に埋め
込まれたインク68のみが残存することとなり、凹溝6
6と同形状でインク68の色と同色の印が付された状態
になる(マーキング完了)。
【0029】この方法及び装置では、従来のレーザマー
キングと同様、電線10の表面にレーザを照射する位置
によって凹溝66の形状すなわちマーキング形状が決ま
るので、特に装置を交換しなくても、単一の装置で種々
のマーキング形状を自由に得ることができる。しかも、
その後に上記凹部に供給するインクの選択によってマー
キング色も自由に設定できるので、このマーキング色を
電線10の表面色と明確に区別できる色に設定すること
により、明瞭なマーキングを確実に行うことができる。
また、このインク供給は、従来のインクジェットのよう
に特定形状の部分にのみ行う必要はなく、上記凹溝66
を含む部分にさえインク66を供給していればその供給
領域の形状は特に問わないので、複雑な装置も不要であ
る。
【0030】なお、本発明の実施形態はこれに限らず、
例として次のような形態をとってもよい。
【0031】(1) 本発明では、例えば上記マーキングロ
ーラ17を電線10の表面に常時接触させ、電線10の
長手方向全域にわたってインクを付着させるようにして
も、その後不要部分のインクを除去することにより、マ
ーキングが可能である。ただし、上記のように、マーキ
ングローラ17を電線10に対して接離可能に構成し、
搬送される電線10の表面のうち上記凹溝66が形成さ
れている部分及びその近傍部分にのみ上記マーキングロ
ーラ17の周面を接触させるようにすれば、インク68
の無駄が少なくなり、ランニングコストを削減できる利
点がある。また、レーザ照射により発色した部位の色が
電線表面の色と対照的な色であって特にインクの塗布が
必要ない場合には、上記マーキングローラ17を電線1
0から離間した位置に保持しておくといった制御も可能
になる。
【0032】(2) 図2では、エアシリンダ24の伸縮に
よってマーキングローラ17を電線10に対して接離さ
せる装置を示したが、このエアシリンダ24に代え、サ
ーボモータとこのサーボモータにより駆動される送りね
じ機構との組み合わせでマーキングローラ17を移動さ
せ、サーボコントローラ及び位置決めユニットを付設す
るようにしてもよい。この場合、マーキングローラ17
の位置を自由に設定できるので、電線10の径が変更さ
れてもこれにフレキシブルに対応してマーキングローラ
17を常に適切な圧力で電線10の表面に接触させるこ
とができ、良好なマーキングを安定して行うことができ
る利点がある。
【0033】(3) 本発明のインク除去手段としては、搬
送される電線の表面に、拭き取り用のフェルト等を単に
圧接させただけのものでもよい。ただし、この場合、上
記フェルト等の汚れの進行が早く、インク拭き取り機能
がすぐに低下するため、こまめにフェルト等を交換しな
ければならない不便があるのに対し、前記図3に示した
ように、電線10と溶剤槽46との間にインク拭き取り
ベルト42を張設して当該ベルト42の一部分を溶剤槽
46内のインク溶剤48に浸漬し、このインク拭き取り
ベルト42を長手方向に駆動して上記インク溶剤48で
洗浄するようにすれば、当該ベルト42を長期にわたっ
て使用できる利点がある。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、電線表面にレー
ザを照射して所定形状の凹部を形成し、この凹部を含む
面にインクを供給してこのインクを凹部内に侵入させ、
この凹部内にインクを残存させたまま電線表面からイン
クを除去するものであるので、簡単な構成で、所望の形
状及び色をもつ印を電線表面に付すことができ、明瞭な
マーキングを迅速かつ確実に行うことができる効果があ
る。
【0035】さらに、上記インク供給手段として、上記
電線と接触する電線保持部材と、上記電線の表面に接触
して上記電線保持部材とともに電線を挟む接触位置と電
線から離間する離間位置との間で移動可能となるように
設けられたマーキングローラと、このマーキングローラ
を上記接触位置と離間位置との間で移動させるローラ操
作手段と、上記マーキングローラの周面にインクを供給
するインク供給ヘッドとを備えたものによれば、電線の
必要箇所にのみ上記マーキングローラを接触させてイン
ク供給を行うことにより、インクを節減でき、ランニン
グコストを削減できる効果がある。
【0036】また、上記インク除去手段として、上記イ
ンクの溶剤を収容する溶剤槽と、内側面の一部が上記電
線表面と圧接し、この圧接部分以外の部分の少なくとも
一部が上記溶剤槽内の溶剤中に浸漬されるように配設さ
れたインク拭き取りベルトと、このインク拭き取りベル
トをその長手方向に駆動するベルト駆動手段とを備えた
ものによれば、上記インク拭き取りベルトの内側面と電
線表面との接触によりインクを拭き取りながら、このベ
ルト内側面を溶剤槽内の溶剤によって洗浄除去すること
により、インク拭き取りベルトを長期に亘って連続使用
できる効果がある。また、インク拭き取りベルトに溶剤
を含ませた状態でこれを電線表面と接触させることがで
きるので、その分拭き取り効果を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマーキング装置の全体正面図で
ある。
【図2】上記マーキング装置に装備されたインク供給手
段の断面側面図である。
【図3】上記マーキング装置に装備されたインク除去手
段の一部断面側面図である。
【図4】上記インク除去手段の正面図である。
【図5】(a)は電線表面に凹溝を形成した状態を示す
平面図、(b)は同状態を示す一部断面正面図である。
【図6】(a)は上記凹溝を含む部分にインクを塗布し
た状態を示す平面図、(b)は同状態を示す一部断面正
面図である。
【図7】(a)は上記電線表面のインクを拭き取った状
態を示す平面図、(b)は同状態を示す一部断面正面図
である。
【符号の説明】
10 電線 12 レーザマーキング手段 14 インク供給手段 16 インク除去手段 17 マーキングローラ 18 電線保持ローラ(電線保持部材) 20 インク供給ヘッド 24 エアシリンダ(ローラ操作手段) 42 インク拭き取りベルト 46 溶剤槽 48 インク溶剤 58 ベルト駆動モータ(ベルト駆動手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線表面に印を付すための電線のマーキ
    ング方法であって、上記電線表面にレーザを照射して所
    定形状の凹部を形成した後、この凹部を含む面にインク
    を供給してこのインクを凹部内に侵入させ、この凹部内
    にインクを残存させたまま電線表面からインクを除去す
    ることを特徴とする電線のマーキング方法。
  2. 【請求項2】 軸方向に搬送される電線表面に印を付す
    ための電線のマーキング装置であって、上記電線表面に
    レーザを照射することにより所定形状の凹部を形成する
    レーザマーキング手段と、このレーザマーキング手段に
    より形成された凹部を含む面にインクを供給してこのイ
    ンクを凹部内に侵入させるインク供給手段と、凹部内に
    インクを残存させたまま凹部以外の電線表面に付着した
    インクを除去するインク除去手段とを上記電線の搬送方
    向に沿って順に設けたことを特徴とする電線のマーキン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電線のマーキング装置に
    おいて、上記インク供給手段として、上記電線と接触す
    る電線保持部材と、上記電線の表面に接触して上記電線
    保持部材とともに電線を挟む接触位置と電線から離間す
    る離間位置との間で移動可能となるように設けられたマ
    ーキングローラと、このマーキングローラを上記接触位
    置と離間位置との間で移動させるローラ操作手段と、上
    記マーキングローラの周面にインクを供給するインク供
    給ヘッドとを備えたことを特徴とする電線のマーキング
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の電線のマーキン
    グ装置において、上記インク除去手段として、上記イン
    クの溶剤を収容する溶剤槽と、内側面の一部が上記電線
    表面と圧接し、かつこの圧接部分以外の部分の少なくと
    も一部が上記溶剤槽内の溶剤中に浸漬されるように配設
    されたインク拭き取りベルトと、このインク拭き取りベ
    ルトをその長手方向に駆動するベルト駆動手段とを備え
    たことを特徴とする電線のマーキング装置。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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