JPH0872216A

JPH0872216A - 凹版オフセット印刷機

Info

Publication number: JPH0872216A
Application number: JP21459394A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Matsuzawa; 宏松澤; Yuichi Fujita; 裕一藤田; Yasuhiro Shima; 康裕島
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1994-09-08
Filing date: 1994-09-08
Publication date: 1996-03-19

Abstract

(57)【要約】【目的】凹版セルｐ₁内への印刷インキＩの押し込み充
填を十分に行い、かつ印刷インキＩの掻き残しや、印刷
インキＩの掻き取り量のむらを無くし、インキ転移量や
印刷濃度を安定化可能な凹版オフセット印刷機を提供す
る。【構成】印刷版定盤と被印刷体定盤、及び該被印刷体定
盤と相対する印刷版定盤の端部に印刷インキ受け板をそ
れぞれ水平に取付け固定し、水平移動可能な印刷定盤部
と、該印刷定盤部に対して上方に転写用シリンダを回転
可能に配置する印刷架台部と、昇降移動可能なインキ供
給スキージ及び昇降移動可能なドクターを印刷版定盤側
より順に配置した凹版オフセット印刷機において、下端
の幅方向にインキ掻き取りローラーを取り付た昇降移動
可能なローラー型インキ供給ドクターを、インキ供給架
台部に配置したドクターとインキ供給スキージの間に設
けた凹版オフセット印刷機である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、基板上に着色パターン
を印刷して、カラーフィルタ等を製造するための凹版オ
フセット印刷機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術を図５の凹版オフセット印刷
機の動作説明概要側面図を用いて説明する。ガラス製、
あるいはプラスチック製のカラーフィルタ基板ａに印刷
インキＩを用いて、カラーフィルタ着色パターンを印刷
するための凹版オフセット印刷機は、適宜パターンに製
版された凹版印刷版オフセット載置固定する印刷版定盤
１と、カラーフィルタ基板ａ（被印刷体）オフセット載
置固定する被印刷体定盤２オフセット備えた印刷定盤部
Ａと、凹版印刷版Ｐの凹版セルｐ₁内に印刷インキＩを
供給するためのインキ供給架台部Ｃと、凹版印刷版Ｐに
供給された印刷インキＩを一旦転写して、カラーフィル
タ基板ａ面に印刷するシリンダ上の転写体１１（ブラン
ケットｂを備えるブランケット胴）を有する印刷架台部
Ｂとを備える。

【０００３】図５（ａ）に示すように、被印刷定盤２上
に、カラーフィルタ基板ａを位置決めして載置固定し、
凹版印刷版Ｐ全面に、十分に（比較的厚めに）予め印刷
インキＩを供給する。

【０００４】続いて、図５（ｂ）に示すように、印刷定
盤部Ａを、印刷架台部Ｂ及びインキ供給架台部Ｃに対し
て、図面左方向、左端までに水平に相対的に移動させ
る。この時点で、インキ供給ドクター６の下端は、凹版
印刷版Ｐの右端より外側の上部に位置している。また、
この時点で、転写体１１は左回転を開始する。

【０００５】続いて、図５（ｃ）に示すように、インキ
供給架台部Ｃのインキ供給ドクター６を下降作動させ、
印刷定盤部Ａを、印刷架台部Ｂ及びインキ供給架台部Ｃ
に対して、図面右方向に相対的に移動させ、ドクター６
の下端を、凹版印刷版Ｐ面に対して摺接移動させ、図５
（ｄ）に示すように、印刷版面Ｐの印刷インキＩを掻き
取りながら、凹版セルｐ₁内に印刷インキＩを押し込み
供給（充填）する。

【０００６】続いて、図５（ｅ）に示すように、凹版印
刷版Ｐの右端が、転写体１１の真下に到達した時点で、
ドクター６は凹版印刷版Ｐの面の印刷インキＩの掻き取
りを終了して、掻き取られた印刷インキＩは、インキ寄
せ集め部３上に寄せ集められ、ドクター６は上昇復帰動
作する。また、転写体１１は下降動作して、凹版印刷版
Ｐ面に接触して回転する。

【０００７】図５（ｆ）に示すように、上記印刷定盤部
Ａは、水平に右方向に継続して右端まで移動して、凹版
印刷版Ｐの凹版セルｐ₁内の印刷インキを、左回転する
転写体１１のブランケットｂ面に転写し、その後、転写
体１１は上昇動作する。この時点で、インキ供給スキー
ジ５の下端は、インキ寄せ集め部３上に寄せ集められた
印刷インキＩの左端より外側に位置し、インキ供給スキ
ージ５は下降動作する。

【０００８】続いて、印刷定盤部Ａは、図５（ｇ）に示
すように、左方向に水平移動して、下降動作したスキー
ジ５は、寄せ集め部３上の印刷インキＩを、所定膜厚で
凹版印刷版Ｐ面上に引き伸ばし、その後、直ちにスキー
ジ５は、上昇復帰動作する。また、同時に転写体１１
は、右回転（又は、そのまま継続して左回転）を行う。

【０００９】続いて、印刷定盤部Ａが継続して左方向に
水平移動して、図５（ｈ）に示すように、フィルタ基盤
ａの図面右端部が転写体１１真下に到着した時点で、転
写体１１はフィルタ基板ａ面に下降動作して接触した
後、印刷定盤部Ａが、右方向に水平移動を開始して、ブ
ランケットｂ面に転写した画像パターン状（フィルタ着
色パターン状）の印刷インキＩをフィルタ基板ａ面に転
写する。

【００１０】続いて、図５（ｉ）に示すように、印刷定
盤部Ａが、継続して右方向に水平移動することによりフ
ィルタ基板ａの左端部に到着して、フィルタ基板ａ面に
パターン状の印刷インキＩの転写を終了し、続いて、転
写体１１が上昇復帰動作する。続いて、図５（ｊ）に示
すように、印刷定盤部Ａは継続して図面右方向に、右端
まで水平移動して、１サイクルの印刷動作を終了する。

【００１１】この印刷動作を、レッド（赤）画素パター
ンＲ、グリーン画素パターンＧ、ブルー（青）画素パタ
ーンＢの各色毎に、印刷版定盤１上における凹版印刷版
Ｐとフィルタ基板ａの相対位置を適宜に変更して、印刷
見当を調整し、また各レッド印刷インキ、グリーン印刷
インキ、ブルー印刷インキを用いて、順次各色毎に繰り
返し印刷を行うことによって、フィルタ基板ａ面にＲ、
Ｇ、Ｂの三色カラーフィルタ用のフィルタ着色パターン
を印刷形成するものである。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】上記凹版オフセット印
刷機による印刷動作においては、図５（ｅ）に示すよう
に、インキ供給架台部Ｃのインキ供給ドクター６が、凹
版印刷版Ｐ面の印刷インキＩを掻き取ってインキ寄せ集
め部３上に寄せ集めた後上昇復帰し、その後直ちに、図
５（ｆ）に示すように、インキ供給スキージ５が凹版印
刷版Ｐ面と面一な印刷版定盤１端部のインキ寄せ集め部
３面上に、その下端を凹版印刷版Ｐ面に対して所定の離
間距離（印刷インキの被覆膜厚に相当する間隙）を以て
下降動作し、図５（ｇ）〜（ｊ）に示すように、該スキ
ージ６は、印刷定盤部Ａの左方向への相対移動動作によ
って、インキ寄せ集め部３上の印刷インキを、凹版印刷
版Ｐ面の全面に、所定膜厚に被覆して、仮供給動作を行
うものである。

【００１３】上記のように、インキ供給スキージ５によ
って、凹版印刷版Ｐ面の全面に、印刷インキを所定膜厚
に被覆するために、該スキージ５の下端は、凹版印刷版
Ｐ面に対して、所定の離間距離をもって下降動作させ
る。そのため、該スキージ５の印刷定盤部の左方向への
相対移動動作による、凹版印刷版Ｐ面の全面への印刷イ
ンキＩの被覆時に、凹版セルｐ₁内に印刷インキＩを十
分に押し込み充填することができない。

【００１４】そこで、インキ供給ドクター６によって、
凹版印刷版Ｐ面上に被覆された印刷インキＩを掻き取り
ながら、凹版セルｐ₁内にインキＩを押し込み充填する
ことになるが、凹版印刷版Ｐ面上には、比較的厚めに印
刷インキＩが被覆しているため、該インキ供給ドクター
６に印刷インキＩの抵抗がかかり、該インキ供給ドクタ
ー６による、凹版セルｐ₁内への印刷インキＩの押し込
み充填が不十分になり、印刷におけるインキ転移性に変
動が生じて、インキ転移量や印刷濃度が不安定となり易
かった。

【００１５】また、上記のように、インキ供給ドクター
６による凹版印刷版Ｐ上の印刷インキＩの掻き取り時
に、該インキ供給ドクター６に印刷インキＩの抵抗がか
かることによって、印刷インキＩの掻き残しや、印刷イ
ンキＩの掻き取り量のむらが生じて、インキ転移量や印
刷濃度が不安定となり易かった。

【００１６】本発明は、インキ供給ドクター６による凹
版印刷版Ｐ上の印刷インキＩの掻き取りにおいて、該イ
ンキ供給ドクター６にかかる、印刷インキＩの抵抗を小
さくし、凹版セルｐ₁内への印刷インキＩの押し込み充
填を十分に行い、かつ印刷インキＩの掻き残しや、印刷
インキＩの掻き取り量のむらを無くし、インキ転移量や
印刷濃度を安定化可能な凹版オフセット印刷機を提供す
ることを課題とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、印刷版定盤と被印刷体定盤、及び該被印刷
体定盤と相対する印刷版定盤の端部に印刷インキ受け板
をそれぞれ水平に取付け固定し、水平移動可能な印刷定
盤部と、該印刷定盤部に対して上方に転写用シリンダを
回転可能に配置する印刷架台部と、昇降移動可能なイン
キ供給スキージ及び昇降移動可能なドクターを印刷版定
盤側より順に配置し、かつ印刷定盤部に対して相対的に
水平移動可能なインキ供給架台部を該印刷架台に対して
印刷版定盤側に備えた凹版オフセット印刷機において、
下端の幅方向にインキ掻き取りローラーを取り付た昇降
移動可能なローラー型インキ供給ドクターを、インキ供
給架台部に配置したドクターとインキ供給スキージの間
に設けたことを特徴とする凹版オフセット印刷機であ
る。

【００１８】上記の実施態様としては、前記ローラ型イ
ンキ供給ドクターは、移動掻き取り方向に対して、ロー
ラーをリバース方向（上に回転）に回転駆動させること
や、ローラー部とその上のドクター板部との隙間が約
０．１ｍｍであることを特徴とする凹版オフセット印刷
機が挙げられる。

【００１９】

【作用】本発明の凹版オフセット印刷機は、凹版印刷版
上に被覆された印刷インキを掻き取る際に、ローラー型
インキ供給ドクターとインキ供給ドクターとが下降動作
し、印刷版定盤に対して相対的に水平移動して、ローラ
ー型インキ供給ドクターがインキ掻き取りローラーの回
転により凹版セル内に印刷インキを十分に押し込み充填
しながら余分なインキを掻き取る。その直後に、インキ
供給ドクターが、印刷インキの抵抗をほとんど受けず
に、前記ローラー型インキ供給ドクターが掻き残した印
刷インキを掻き取るので、掻き残しや掻き取り量のむら
を出さずに掻き取ることを可能とする。また、上記にお
いて、ローラーの回転方向をローラー型インキ供給ドク
ターの進行方向に対してリバース方向（上に回転）に回
転駆動させると、凹版セル内へインキを十分に充填可能
となる。さらに、ローラー部とその上のドクター板部と
の隙間が約０．１ｍｍであると、インキがローラーを伝
わって背面に移動しないので供給がより安定する。

【００２０】

【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明
する。図１において、印刷定盤部Ａは、印刷機本体フレ
ームＦに水平方向に設けたリニアガイドｆ₁に嵌着さ
れ、該ガイドｆ₁に沿って水平方向に摺動移動可能に備
えられている。該印刷定盤部Ａはラックアンドピニオ
ン、クランク、空圧もしくは油圧シリンダー等のレシプ
ロ駆動機構によって、図面左右方向に往復移動可能とな
っている。

【００２１】上記印刷定盤部Ａは、印刷インキＩを収納
する画線部として、フィルタ着色パターン状に製版され
た凹版セルｐ₁を有する凹版印刷版Ｐを載置固定するチ
ャック機構（クランパーチャック、若しくはバキューム
チャックなど）を備えた水平な印刷版定盤１と、フィル
タ基板ａを載置固定するチャック機構（クランパーチャ
ック、若しくはバキュームチャックなど）を備えた水平
な被印刷体定盤部２とを、移動方向に併設して備え、該
印刷版定盤１又は被印刷体定盤２のいずれか一方は、他
方に対して水平面内の座標位置を相対的に変更可能とな
っており、印刷見当の整合調整に使用される。なお、印
刷パターンの位置を検出して、印刷見当などの位置決め
をするための位置決めセンサー４（エリア型ＣＣＤカメ
ラなど）を備えていてもよい。

【００２２】前記印刷版定盤１の被印刷体定盤２と相対
する端部には、印刷インキＩを寄せ集めて、一旦保持す
るためのプレート状のインキ寄せ集め部３を備える。

【００２３】印刷架台部Ｂは、印刷機本体フレームＦ
に、上記印刷定盤部Ａを跨ぐようにして固定状態に架設
されている。該印刷架台部Ｂには、シリンダー状の転写
体１１が支軸を介して回転可能に軸支されている。該回
転体の両端には、ピニオンギヤ（図示せず）を備え、該
ピニオンギヤに噛合する中間ギヤを介して電動モータ
（クラッチ、ブレーキ付きパルスモータ、サーボモータ
など）により、上記印刷定盤部Ａの水平移動と連動させ
て駆動回転又は停止動作させることができるようになっ
ている。

【００２４】前記転写体１１は、支軸が上下方向に昇降
動作可能となっており、下降動作によって、転写体１１
の周面に設けたブランケットｂが、印刷版Ｐ上面及びフ
ィルタ基板ａ上面に接触動作、乃至適宜圧力で押圧動作
できるようになっている。

【００２５】インキ供給架台部Ｃは、上記印刷架台部Ｂ
に対して、印刷版定盤１側に配置されている。該インキ
供給架台部Ｃは、印刷機本体フレームＦに水平方向に設
けたリニアガイドｆ₁に嵌着され、上記印刷架台部Ｂと
独立して離反・接近可能に、該ガイドｆ1 に沿って水平
方向摺動移動可能に備える。

【００２６】前記インキ架台部Ｃは、上下方向（ほぼ垂
直方向、若しくは図面左側に僅かに傾斜する方向）に昇
降動作可能なインキ供給ドクター３１と、該インキ供給
ドクター３１に隣接して印刷版定盤１側に、上下方向
（ほぼ垂直方向、若しくは図面左側に僅かに傾斜する方
向）に昇降動作可能なローラー型インキ供給ドクター４
１と、該ローラー型インキ供給ドクター４１に隣接して
印刷版定盤１側に、上下方向（ほぼ垂直方向、若しくは
図面右側に僅かに傾斜する方向）に昇降動作可能なイン
キ供給スキージ２１とを備える。

【００２７】インキ供給スキージ２１の下端には、スキ
ージ板２３が取り付けられており、下降動作（下止位
置）において、スキージ板２３下端と、印刷版Ｐ上面
（インキ寄せ集め部上面）との間に、所定の間隙が形成
され、印刷インキＩをその間隙の範囲の膜厚をもって、
凹版印刷版Ｐ面に被覆して印刷インキＩを仮供給するこ
とができる。

【００２８】インキ供給スキージ２１は、エアーシリン
ダー２２の下向き作動ロッド２２ａ先端部に、スキージ
板２３が、ほぼ垂直方向、若しくはインキ供給ドクター
３１に対して上部が接近する傾斜方向に取り付けられて
いる。

【００２９】インキ供給ドクター３１は、エアーシリン
ダー３２の下向き作動ロッド３２ａ先端部に、ドクター
板３３が、ほぼ垂直方向、若しくはインキ供給スキージ
２１に対して上部が接近する傾斜方向に取り付けられて
いる。また、下降動作（下止位置）において、ドクター
板３３下端は、印刷版Ｐ上面に摺接する程度に接触す
る。

【００３０】本発明においては、図２に示すように、前
記インキ供給ドクター３１に隣接して印刷版定盤１側に
備えられたローラー型インキ供給ドクター４１の下端
に、先端に電動モータ（パルスモータ、サーボモータな
ど）により回転するインキ掻き取りローラー４４を設け
たドクター板４３が取り付けられており、下降動作（下
止位置）において、ドクター板４３の下端のインキ掻き
取りローラー４４と印刷版Ｐ上面との間に、インキ供給
スキージ２１の下降動作におけるスキージ板２３の下端
と凹版印刷版Ｐとの間の間隙と比較して、より少ない間
隙（０．１ｍｍ程度）が形成される。

【００３１】ローラー型インキ供給ドクター４１は、エ
アーシリンダー４２の下向き作動ロッド４２ａ先端部
に、ドクター板４３が、ほぼ垂直方向、若しくはインキ
供給スキージ２１に対して上部が接近する傾斜方向に取
り付けられている。また、インキ掻き取りローラー径と
しては１５ｍｍ程度を用いたが、これに限定されるもの
ではない。また、インキ掻き取りローラー４４とドクタ
ー板４３の間隙は、任意であるが、狭すぎず広すぎず
０．１ｍｍ程度が好ましい。

【００３２】なお、上記実施例においては、印刷定盤部
Ａが、印刷架台部Ｂに対して、水平方向に往復移動動作
する構造について説明したが、本発明においては、これ
に限定されるものではなく、印刷定盤部Ａに対して、印
刷架台部Ｂ及びインキ供給架台部Ｃを、水平方向に往復
移動動作させる構造であってもよい。

【００３３】次に、本発明の一実施例の凹版オフセット
印刷機による印刷動作において、上記インキ供給ドクタ
ー３１及びローラー型インキ供給ドクター４１により、
凹版印刷版Ｐ面上に被覆された印刷インキＩを掻き取る
動作を、図３及び図４（ａ）〜（ｊ）に従って以下に説
明する。なお、印刷中における印刷機の各部動作は、イ
ンキ供給ドクター６及び本発明におけるローラー型イン
キ供給ドクター７を使用して行う他は、図５（ａ）〜
（ｊ）に示す従来の印刷機による印刷動作と同様である
ので説明を省略し、インキ供給ドクター６及びローラー
型インキ供給ドクター７による動作に関連する動作の
み、以下に説明する。

【００３４】図４（ｃ）に示すように、凹版印刷版Ｐの
図面右端の上部に位置するローラー型インキ供給ドクタ
ー７及びインキ供給ドクター６を下降動作させ、印刷定
盤部Ａを、印刷架台部Ｂ及びインキ供給架台部Ｃに対し
て、図面右方向に、水平に相対的に移動させ、インキ供
給ドクター６の下端を、凹版印刷版Ｐ面に対して摺接移
動させる。このとき図３及び図４（ｄ）に示すように、
該ローラー型インキ供給ドクター７が、インキ掻き取り
ローラー４４の回転によって凹版セルｐ₁内に印刷イン
キＩを押し込み充填しながら、凹版印刷版Ｐ上の印刷イ
ンキＩを掻き取り、インキ掻き取りローラー４４と凹版
印刷版Ｐ面との離間距離に等しい膜厚の印刷インキＩだ
けを残していき、続いて、インキ供給ドクター６が該ロ
ーラー型インキ供給ドクター７の掻き残した印刷インキ
Ｉを掻き取る。

【００３５】続いて、図４（ｅ）に示すように、インキ
供給ドクター６が凹版印刷版Ｐの図面左端に到達した時
点で、凹版印刷版Ｐ面の印刷インキＩの掻き取りを終了
して、掻き取られた印刷インキＩはインキ寄せ集め部３
（プレート状の受け部）上に寄せ集められ、インキ供給
ドクター６及びローラー型インキ供給ドクター７は上昇
復帰動作をする。

【００３６】上記ローラー型インキ供給ドクター７及び
インキ供給ドクター６による印刷インキＩの掻き取り動
作を含めた１サイクルの印刷動作を、レッド（赤）画素
パターンＲ、グリーン（緑）画素パターンＧ、ブルー
（青）画素パターンＢの各色毎に、印刷版定盤１上にお
ける凹版印刷版Ｐとフィルタ基板ａの相対位置を適宜に
変更して、印刷見当を調整し、また、各レッド印刷イン
キ、グリーン印刷インキ、ブルー印刷インキを用いて、
順次、各色毎に繰り返し印刷を行うことによって、フィ
ルタ基板ａ面にＲ、Ｇ、Ｂの三色のカラーフィルタ用の
フィルタ着色パターンを印刷形成するものである。

【００３７】

【発明の効果】本発明のオフセット印刷機は、インキ供
給架台部Ｃに、インキ供給ドクター３１に隣接して印刷
版定盤１側に、ローラー型インキ供給ドクター４１を配
置することによって、ローラー型インキ供給ドクター４
１及びインキ供給ドクター３１を下降動作させ、凹版印
刷版Ｐに対して相対的に移動させて凹版印刷版Ｐ上に被
覆された印刷インキＩを掻き取る動作にて、まず、ロー
ラー型インキ供給ドクター４１が、インキ掻き取りロー
ラー４４の回転により凹版セルｐ₁内に印刷インキＩを
十分に押し込み充填することができ、且つ該ローラー型
インキ供給ドクター４１が、ごく薄い（０．１ｍｍ程
度）膜厚分だけ残して印刷インキＩを掻き取り、インキ
供給ドクター３１は、該ローラー型インキ供給ドクター
４１が掻き残したごく薄い膜厚（０．１ｍｍ程度）の印
刷インキＩを、該印刷インキＩの抵抗をほとんど受けず
に、掻き残しや掻き取り量のむらを出さずに、掻き取る
ことができる。

【００３８】また、インキ掻き取りローラー４４の回転
方向を進行方向に対して、リバース方向（上に回転）に
回転駆動させることで、インキＩを凹版セルｐ₁内に効
率よく押し込むことができる。また、インキ掻き取りロ
ーラー４４とドクター板４３の間隙を、０．１ｍｍ程度
とすることで、該間隙より裏側にインキが回り込むのを
最小にすることができる。

【００３９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の凹版オフセット印刷機の一実施例を説
明する概要側面図である。

【図２】本発明の凹オフセット印刷機の一実施例におけ
るローラー型ドクターの説明図である。

【図３】本発明の凹版オフセット印刷機の一実施例にお
けるローラー型ドクターによる動作説明図である。

【図４】本発明の凹版オフセット印刷機の印刷動作オフ
セット説明する概要側面図である。

【図５】従来の凹版オフセット印刷機の印刷動作オフセ
ット説明する概要側面図である。

【符号の説明】

１…印刷版定盤２…被印刷体定盤３…インキ寄せ集
め部４…位置決めセンサー５…インキ供給スキージ
６…インキ供給ドクター７…ローラー型インキ供給
ドクター１１…転写体２１…インキ供給スキージ
２２…エアーシリンダー２３…スキージ板３１…イ
ンキ供給ドクター３２…エアーシリンダー３３…ド
クター板４１…ローラー型インキ供給ドクター４２
…エアーシリンダー４３…ドクター板４４…インキ
掻き取りローラー４５…アームＡ…印刷定盤部Ｂ…印刷架台部Ｃ…インキ供給架台
部ａ…フィルタ基板ｂ…ブランケットＰ…凹版印刷版ｐ₁…凹版セル
Ｉ…印刷インキＦ…本体フレームｆ₁…リニアガイ
ド

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印刷版定盤と被印刷体定盤、及び該被印刷
体定盤と相対する印刷版定盤の端部に印刷インキ受け板
をそれぞれ水平に取付け固定し、水平移動可能な印刷定
盤部と、該印刷定盤部に対して上方に転写用シリンダを
回転可能に配置する印刷架台部と、昇降移動可能なイン
キ供給スキージ及び昇降移動可能なドクターを印刷版定
盤側より順に配置し、かつ印刷定盤部に対して相対的に
水平移動可能なインキ供給架台部を該印刷架台に対して
印刷版定盤側に備えた凹版オフセット印刷機において、
下端の幅方向にインキ掻き取りローラーを取り付けた昇
降移動可能なローラー型インキ供給ドクターを、インキ
供給架台部に配置したドクターとインキ供給スキージの
間に設けたことを特徴とする凹版オフセット印刷機。
【請求項２】請求項１において、前記ローラ型インキ供
給ドクターは、移動掻き取り方向に対して、ローラーを
リバース方向（上に回転）に回転駆動させることを特徴
とする凹版オフセット印刷機。
【請求項３】請求項１または請求項２において、前記ロ
ーラ型インキ供給ドクターは、ローラー部とその上のド
クター板部との隙間が約０．１ｍｍであることを特徴と
する凹版オフセット印刷機。