JP2004085827A - 多色表示ラベルとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光吸収性の着色層や印刷インキを用いることなく、また、光反射性の金属基材を用いることなく、所定の形状の抜き型を用いることなく、レーザーマーキングを利用した、多色表示ラベルを提供すること。
【解決手段】全体が単一の色で形成された基材1、2、3と、この基材1、2、3を各々異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層13と、この基材層13の最下層に位置する基材の下面に塗布された粘着剤層4と、この粘着剤層4を介して接着される剥離紙5と、から形成される多色表示ラベル10において、前記基材層13の最上層の基材1側から所定のパターンでレーザー光21、22を照射するとともに、前記レーザー光21、22を制御して所望の深さまで照射し、所望の基材1、2、3の色を現出させる。
【選択図】 図1
【解決手段】全体が単一の色で形成された基材1、2、3と、この基材1、2、3を各々異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層13と、この基材層13の最下層に位置する基材の下面に塗布された粘着剤層4と、この粘着剤層4を介して接着される剥離紙5と、から形成される多色表示ラベル10において、前記基材層13の最上層の基材1側から所定のパターンでレーザー光21、22を照射するとともに、前記レーザー光21、22を制御して所望の深さまで照射し、所望の基材1、2、3の色を現出させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザーマーキングが施された多色表示ラベルとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザーマーキングを施したラベルの製造方法として、光反射性の金属板上に設けた光吸収性の着色層をレーザー光の照射で除去して金属板部分を露出させ、光反射部と光吸収部の組合せからなるパターンを形成することが知られている(たとえば、特開平5−333784号公報参照)。
この方法によれば、レーザー光による着色層の除去方式によるので、光反射性の金属部分と光吸収性の着色層部分の組合せからなる任意のパターンが作業効率よく形成されたラベルを容易に得ることができる。
【0003】
しかしながら、上述の特開平5−333784号公報に記載のラベル製造方法にあっては、レーザー光による着色層の除去方式によるので、着色層を形成する必要がある。また、光反射性の金属部分と光吸収性の着色層部分の組合せからなるため、ラベル基材として光反射性の金属基材を用いなければならず高価となるうえ、光吸収性の着色層部分の形成が面倒であるという問題がある。
【0004】
また、従来からある一般的なラベルにおいて、製造ロット表示は、ファンフォールド仕様では束単位、ロール仕様ではロール単位に、包装またはロールの巻き芯などに表示されており、ラベル一枚ごとに製造ロットを表示することは、刷版を製造ロットごとに交換する必要があることからなされていなかった。
【0005】
また、従来からある一般的なラベルの製造方法は凸版印刷によるものであり、印刷機を用いて刷版にインキを転写し、刷版のインキを基材に印刷した後、任意のラベル形状の抜き型にて型抜きするものである。この製造方法では、印刷機はもちろんのこと、印刷色ごとに刷版とインキが必要となり、ラベルごとに抜き型が必要となることから、膨大な種類のインキと刷版と抜き型を管理保管することが面倒であるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、光吸収性の着色層や印刷インキを用いることなく、また、光反射性の金属基材を用いることなく、所定の形状の抜き型を用いることなく、多色による表現が可能なレーザーマーキングを施した、多色表示ラベルを提供することを課題とする。
また、前記多色表示ラベル一枚ごとに同一の製造ロットを表示する、多色表示ラベルを提供することを課題とする。
また、印刷機や、膨大な種類のインキと刷版と抜き型を管理保管する必要がない、レーザーマーキングを施した多色表示ラベルの製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1に記載の発明は、全体が単一の色で形成された基材と、この基材を各々異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層と、この基材層の最下層に位置する基材の下面に塗布された粘着剤層と、この粘着剤層を介して接着される剥離紙と、からなることを特徴とする多色表示ラベルに関する。
請求項2に記載の発明は、前記基材層の最上層の基材側からレーザー光を照射して所定の層の色を微小に現出させることにより、一枚ごとに製造ロットを表示するようにできる請求項1記載の多色表示ラベルに関する。
請求項3に記載の発明は、全体が単一の色で形成された基材と、この基材を各々異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層と、この基材層の最下層に位置する基材の下面に塗布された粘着剤層と、この粘着剤層を介して接着される剥離紙と、から形成される多色表示ラベルであって、前記基材層の最上層の基材側から所定のパターンでレーザー光を照射するとともに、前記レーザー光を制御して所望の深さまで照射し、所望の基材の色を現出させることを特徴とする多色表示ラベルの製造方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図1から図4に基づいて詳細に説明する。
【0009】
まず、本発明に係る多色表示ラベルの第一の実施形態について、図1に基づいて説明する。
本発明の第一の実施の形態は、従来の印刷機を用いた多色印刷に代えて、レーザーマーキングにより所定のパターンを多色にて現出させるものである。
【0010】
図1は、本発明に係る多色表示ラベルの第一の実施形態の断面図である。
多色表示ラベル10は、上層から、一層目の青色層基材1と、二層目の赤色層基材2と、三層目の黄色層基材3と、粘着剤層4と、剥離紙5から構成される。基材層13は、前記青色層基材1と、赤色層基材2と、黄色層基材3の三つの基材を順次積層し貼り合わせて構成される。
粘着剤層4は、有機溶剤系、エマルジョン系、ホットメルト系のいずれでも良く、被着体に適した粘着剤が用いられる。
剥離紙5は、粘着剤層4を保護するために設けられ、前記粘着剤層4に接する面にはシリコーンが塗布されており、一般的にはグラシン紙もしくはクラフト紙が用いられる。
【0011】
図示せぬレーザーマーキング装置により、多色表示ラベル10に所定のパターンでレーザー光を照射し、この所定のパターンで照射するレーザー光を制御して、所望の深さまで照射し、多色表示ラベル10を選択的に焼却除去することをレーザーマーキングと称する。
【0012】
この図示せぬレーザーマーキング装置は、公知のレーザーマーキング装置を用いる。レーザー光にて所望する多色表示ラベル10の層を選択的に焼却し、所望する層のみを残すことができれば良く、レーザー発振器の方式は特に限定しない。
このレーザー光の照射にあたっては、多色表示ラベル10の最上層に対向する一定の位置から、レーザー光を照射し、削り取る深さ(現出させる色)に応じて、電流、マーキングスピード、周波数を適宜に調整して行う。
【0013】
図1のとおり、多色表示ラベル10は一層目が青色層基材1からなることから、レーザーマーキングが行われる前は全面が青色となっている。
レーザーマーキング第一段階21は、レーザー照射により一層目の青色層基材1を除去したものである。一層目の青色層基材1を除去したことから、二層目に位置する赤色層基材2が現出し赤色に見える。
【0014】
レーザーマーキング第二段階22は、レーザー照射により一層目の青色層基材1と二層目の赤色層基材2を除去したものである。一層目の青色層基材1と二層目の赤色層基材2を除去したことから、三層目に位置する黄色層基材3が現出し黄色に見える。
【0015】
上記のとおり、レーザーマーキング第一段階21とレーザーマーキング第二段階22を施すことにより、多色表示ラベル10の基材層13にはレーザーマーキングを施さない青色部分と、レーザーマーキングを段階的に施すことにより赤色または黄色で表現される部分とが現出する。
【0016】
たとえば、レーザーマーキング第一段階21で「お買い得」という文字をマーキングし、レーザーマーキング第二段階22で「本日限り」という文字をマーキングすれば、青色地に赤色で「お買い得」という文字と黄色で「本日限り」という文字が表現できる。
【0017】
なお、基材層13の各々の色や積層の順番は特に限定されず、一層目に基調色として白色層、二層目に黒色層、三層目に赤色層からなる基材層13を用いて、レーザーマーキング第一段階21で「980円」をコード化したバーコード、レーザーマーキング第二段階22で「980円」の文字をマーキングすれば、白色地に黒色で「980円」をコード化したバーコードと、赤色で「980円」という文字が表現できる。
【0018】
前記青色層基材1と、赤色層基材2と、黄色層基材3の材質は特別に限定しないが、レーザーマーキングが容易な紙で作製された基材が望ましい。また、基材の厚さは薄いほどレーザーマーキングが容易となり、レーザーマーキングの速度が向上することから薄い方が望ましい。また、基材層13を形成する各色の基材は各々全体が単一の色で形成され、表面だけでなく裏面まで同色の基材で作製される。たとえば、基材全体が特定の色で染色されている染め原紙と呼ばれるものを用いても良い。ただし、多色表示ラベル10が、プリンタ印字される場合は、プリンタ印字面である一層目にはプリンタ印字に適した紙質からなる基材が用いられる。
【0019】
また、基材層13を形成する各色の基材は、前述したように、所望の多色表示をするために必要な色からなる基材が積層されていれば良く、前記多色表示ラベル10において、表示される面積が一番大きい基調色となる色の基材を最上層として順次積層すれば、表示面積が一番大きい基調色となる色の基材部分はレーザーマーキングを施す必要がないことから、レーザーマーキング速度が向上する。
【0020】
たとえば、前記多色表示ラベル10において、黄色の面積が一番大きく、次に赤色、青色の順に現出させる色の面積が続くとすれば、多色表示ラベル10の基材層13は上層より、黄色層基材3、赤色層基材2、青色層基材1の順で積層すれば、レーザーマーキングの速度が向上する。
【0021】
前述のとおり、基材層13を形成する各色の基材は各々全体が単一の色で形成され、表面だけでなく裏面まで同色の基材で作成される。したがって、レーザー照射が不足する場合は本来除去すべき基材の層の色が残ってしまう。また、逆にレーザー照射が過剰となった場合は本来現出させるべき基材の層を過剰に除去することになる。しかし、基材が表面だけでなく裏面まで同色の基材で作製されることから、本来現出させるべき基材全体を除去する深さまでレーザーが過剰照射されない限り、本来現出させるべき基材の色が認識できる。
つまり、レーザー照射が多少過剰となっても、基材が厚みをもった層となっているので色の現出には問題がなく、また、電流、マーキングスピード、周波数などの調整により、レーザー照射の深さ調整を容易に行うことができるので、基材層13の厚みなどの違いによる調整が容易なものである。
【0022】
本発明に係る多色表示ラベルの第二の実施形態について図2と図3を用いて説明する。
なお、先の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付すに止め、詳説を省略する。
本発明の第二の実施の形態は、従来の印刷機を用いた所定の形状のラベル抜き型による加工に代えて、レーザーマーキングにより所定の形状のラベル抜き加工を行うものである。
【0023】
図2は、本発明に係る多色表示ラベルの第二の実施形態の断面図である。
前述のとおり、レーザーマーキング第一段階21により二層目に位置する赤色層基材2が現出し、レーザーマーキング第二段階22により三層目に位置する黄色層基材3が現出した多色表示ラベル10は、レーザーマーキング第三段階23により、一層目の青色層基材1と二層目の赤色層基材2と三層目の黄色層基材3と粘着剤層4が除去される。一層目から三層目までの基材層13と粘着剤層4を除去したことから、最下層に位置する剥離紙5が現出している。
【0024】
この状態では、剥離紙5より上に位置する全ての層が除去されているため、積層された青色層基材1と赤色層基材2と黄色層基材3は、粘着剤層4を最下層として剥離紙5から剥離することが可能である。つまり、レーザーマーキング第三段階23を連続的に所定の形状で施すことにより、所定の形状のラベルの型抜き加工が行われた状態となる。
【0025】
また、レーザーマーキング第四段階24は、多色表示ラベル10の全ての層および剥離紙5を除去するものである。したがって、レーザーマーキング第四段階24を連続して行うことにより、多色表示ラベル10は完全に切断される。
したがって、レーザーマーキング第四段階24とレーザーマーキング第三段階23を交互に実施させて、削り取る深さに応じて、電流、マーキングスピード、周波数を適宜に調整し、ミシン目状の加工パターンを行うことにより、剥離紙5が完全に切断される部分と最下層に位置する剥離紙5が切断されずに現出している部分とが混在し、ミシン目状の加工パターンが施されることになる。つまり、剥離紙5へのミシン加工が行われる。
【0026】
図3は、図2の平面図である。
多色表示ラベル10は、前述のとおり所定のパターンで照射するレーザー光を制御し、所望の深さまで照射して、前記基材層13や粘着剤層4や剥離紙5を除去したものである。多色表示ラベル10は、左より青色が現出している青色層基材1、前述のレーザーマーキング第一段階21が施され赤色が現出している赤色層基材2、前述のレーザーマーキング第二段階22が施され黄色が現出している黄色層基材3、前述のレーザーマーキング第三段階23が幅方向Wで施され剥離紙5が連続して現出している剥離紙5、前述のレーザーマーキング第四段階24とレーザーマーキング第三段階23がミシン加工のパターンで施された剥離紙5などから構成され、以下同一構成からなる多色表示ラベル10が連続して形成される。
【0027】
また、前述のレーザーマーキング第三段階23が幅方向Wで施され、剥離紙5が連続して現出している部分が多色表示ラベル10のカット部11である。図3は矩形ラベルの製造途中の図であり、四辺のうち一辺の幅方向Wのカット部11が形成された状態である。
また、前述のレーザーマーキング第四段階24とレーザーマーキング第三段階23がミシン目状の加工のパターンで施され、剥離紙5がミシン加工パターンで現出している部分が剥離紙ミシン部12である。
【0028】
図3において所定の色を現出させるレーザーマーキングは全て直線的に施されているが、当然ながら任意のパターンを施すことが可能である。任意のパターンを施して、各色の基材を現出させて文字や罫線やデザインを施すことができる。たとえば、小売店の店頭に掲示される「1パック380円」といったポップ広告や、「特売品」といった販売促進表示や、「国内産」といった産地表示や、商品の詳細な内容を表示する「内容表示」や、「われもの注意」といった警告表示や、図案や模様などを異なった色で多色に表示することができる。
【0029】
また、幅方向Wだけでなく、長手方向Yにも任意の形状にカット部11を形成することにより、従来からある一般的な矩形や円形や楕円形だけでなく、雲型、星型、動物の型、各種文字の型などの変形カットや、これらの変形カットを組み合わせて施すことができる。さらに、任意に剥離紙ミシン部12を形成することによりカット部11と剥離紙5の割合も任意にできる。
【0030】
上記のとおり、任意のパターンで多色表示され、任意のパターンでカット部11が形成された多色表示ラベル10は、粘着剤層4が設けられていることから、剥離紙5から剥離し被着体へ容易に貼着して表示することができる。
【0031】
また、本発明に係る多色表示ラベル10では、前記多色表示ラベル10の一枚ごとに任意のマーキングが可能なことから、従来プリンタで行われていた、連続したラベルに連続した番号を印字する連番印字に代えて、連続した前記多色表示ラベル10に連続した番号をマーキングする連番マーキングを行うことができる。つまり、プリンタを介さずにラベルの製造段階での連番マーキングを所望の色で行うことができる。
他の構成、作用、効果は先の実施の形態とほぼ同一につき、詳細を省略する。
【0032】
本発明に係る多色表示ラベルの第三の実施の形態について、図4を用いて説明する。
なお、以下において、先の実施の形態と同様の部分は同一符号を付すに止め、詳説を省略する。
図4は、本発明に係る多色表示ラベルの第三の実施の形態の平面図である。
本発明の第三の実施の形態は、前記多色表示ラベル10の一枚ごとに同一の製造ロットを表示するものである。詳しくは、前記多色表示ラベル10の一枚ごとに所定の場所(位置)にレーザーマーキングを施して、所定の色を微小に現出させるものである。
【0033】
図4の多色表示ラベル10の、左に位置する青色層基材1の左下に、前述のレーザーマーキング第一段階21を微小に施すことにより、赤色層基材2が微小に現出する。この青色層基材1の左下に微小に現出した赤色層基材2aが、前記多色表示ラベル10の製造ロット表示となる。
この製造ロット表示は、通常は最上層基材の端部近傍に、目立たぬよう微小に一辺が0.2mm程度の四角状に、第二層目が現出する程度にマーキングされる。
【0034】
この所定の場所にマーキングされる製造ロット表示の場所、形状、大きさ、どの層を現出させるかは製造ロットごとに設定される。この目立たないことを条件として、ラベル端部近傍の位置と現出させる層を製造ロットごとに変更して設定することにより、前記多色表示ラベル10すべてに製造ロット表示が行われる。
【0035】
この所定の場所にマーキングを施した前記多色表示ラベル10を製造後管理保管する。この管理保管された前記多色表示ラベル10と、特定の製造ロットの多色表示ラベル10とを、照合することにより番号などを用いることなく、かつ、目立たない製造ロット管理が可能となる。
【0036】
ところで、従来からある一般的なラベルの製造方法においても、前述のように単枚であるラベルに特定の色で目印(マーキング)となるもの印刷することは可能である。しかし、従来からある一般的なラベルの製造方法では、毎回製造ロットごとに異なる位置へ目印(マーキング)を印刷するための刷版が必要となり、その刷版は一度の使用で破棄する必要があり高コストとなる。また、印刷による方法では目印(マーキング)となる印刷は、最小であっても肉眼で判別できる程度の大きさになってしまうため見映えが悪い。
【0037】
以上のとおり、前記多色表示ラベル10とレーザーマーキング装置を用いることにより多色による表現が可能であり、カット部11と剥離紙ミシン部12が施された多色表示ラベル10が得られる。
したがって、従来の印刷機はもちろん、膨大な種類のインキと刷版を用いず、多色ラベルを製造することができる。また、ラベルカット用の抜き型を用いず、任意の形状にラベルカットやミシンカットが施されたラベルを製造することができる。
【0038】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜に変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状にすることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、全体が単一の色で形成された基材と、この基材を各々異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層からなる多色表示ラベルとしたので、光吸収性の着色層や印刷インキを用いることなく、また、光反射性の金属基材を用いることなく、所定の形状の抜き型を用いることなく、レーザーマーキングを利用した、多色による表現が可能な多色表示ラベルが得られる。
請求項2の発明によれば、レーザー光を照射して所定の層の色を微小に現出させるようにしたので、前記多色表示ラベル一枚ごとに同一の製造ロットを目立たないよう表示することができる。
請求項3の発明によれば、前記多色表示ラベルであって、前記基材層の最上層の基材側から所定のパターンでレーザー光を照射するとともに、前記レーザー光を制御して所望の深さまで照射し、所望の基材の色を露呈させるようにしたので、
印刷機や、膨大な種類のインキと刷版と抜き型を管理保管しなくとも、多色表示ラベルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多色表示ラベルの第一の実施形態の断面図。
【図2】本発明に係る多色表示ラベルの第二の実施形態の断面図。
【図3】図2の平面図。
【図4】本発明に係る多色表示ラベルの第三の実施形態の平面図。
【符号の説明】
1 青色層基材
2、2a 赤色層基材
3 黄色層基材
4 粘着剤層
5 剥離紙
10 多色表示ラベル
11 カット部
12 剥離紙ミシン部
13 基材層
21 レーザーマーキング第一段階
22 レーザーマーキング第二段階
23 レーザーマーキング第三段階
24 レーザーマーキング第四段階
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザーマーキングが施された多色表示ラベルとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザーマーキングを施したラベルの製造方法として、光反射性の金属板上に設けた光吸収性の着色層をレーザー光の照射で除去して金属板部分を露出させ、光反射部と光吸収部の組合せからなるパターンを形成することが知られている(たとえば、特開平5−333784号公報参照)。
この方法によれば、レーザー光による着色層の除去方式によるので、光反射性の金属部分と光吸収性の着色層部分の組合せからなる任意のパターンが作業効率よく形成されたラベルを容易に得ることができる。
【0003】
しかしながら、上述の特開平5−333784号公報に記載のラベル製造方法にあっては、レーザー光による着色層の除去方式によるので、着色層を形成する必要がある。また、光反射性の金属部分と光吸収性の着色層部分の組合せからなるため、ラベル基材として光反射性の金属基材を用いなければならず高価となるうえ、光吸収性の着色層部分の形成が面倒であるという問題がある。
【0004】
また、従来からある一般的なラベルにおいて、製造ロット表示は、ファンフォールド仕様では束単位、ロール仕様ではロール単位に、包装またはロールの巻き芯などに表示されており、ラベル一枚ごとに製造ロットを表示することは、刷版を製造ロットごとに交換する必要があることからなされていなかった。
【0005】
また、従来からある一般的なラベルの製造方法は凸版印刷によるものであり、印刷機を用いて刷版にインキを転写し、刷版のインキを基材に印刷した後、任意のラベル形状の抜き型にて型抜きするものである。この製造方法では、印刷機はもちろんのこと、印刷色ごとに刷版とインキが必要となり、ラベルごとに抜き型が必要となることから、膨大な種類のインキと刷版と抜き型を管理保管することが面倒であるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、光吸収性の着色層や印刷インキを用いることなく、また、光反射性の金属基材を用いることなく、所定の形状の抜き型を用いることなく、多色による表現が可能なレーザーマーキングを施した、多色表示ラベルを提供することを課題とする。
また、前記多色表示ラベル一枚ごとに同一の製造ロットを表示する、多色表示ラベルを提供することを課題とする。
また、印刷機や、膨大な種類のインキと刷版と抜き型を管理保管する必要がない、レーザーマーキングを施した多色表示ラベルの製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1に記載の発明は、全体が単一の色で形成された基材と、この基材を各々異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層と、この基材層の最下層に位置する基材の下面に塗布された粘着剤層と、この粘着剤層を介して接着される剥離紙と、からなることを特徴とする多色表示ラベルに関する。
請求項2に記載の発明は、前記基材層の最上層の基材側からレーザー光を照射して所定の層の色を微小に現出させることにより、一枚ごとに製造ロットを表示するようにできる請求項1記載の多色表示ラベルに関する。
請求項3に記載の発明は、全体が単一の色で形成された基材と、この基材を各々異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層と、この基材層の最下層に位置する基材の下面に塗布された粘着剤層と、この粘着剤層を介して接着される剥離紙と、から形成される多色表示ラベルであって、前記基材層の最上層の基材側から所定のパターンでレーザー光を照射するとともに、前記レーザー光を制御して所望の深さまで照射し、所望の基材の色を現出させることを特徴とする多色表示ラベルの製造方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図1から図4に基づいて詳細に説明する。
【0009】
まず、本発明に係る多色表示ラベルの第一の実施形態について、図1に基づいて説明する。
本発明の第一の実施の形態は、従来の印刷機を用いた多色印刷に代えて、レーザーマーキングにより所定のパターンを多色にて現出させるものである。
【0010】
図1は、本発明に係る多色表示ラベルの第一の実施形態の断面図である。
多色表示ラベル10は、上層から、一層目の青色層基材1と、二層目の赤色層基材2と、三層目の黄色層基材3と、粘着剤層4と、剥離紙5から構成される。基材層13は、前記青色層基材1と、赤色層基材2と、黄色層基材3の三つの基材を順次積層し貼り合わせて構成される。
粘着剤層4は、有機溶剤系、エマルジョン系、ホットメルト系のいずれでも良く、被着体に適した粘着剤が用いられる。
剥離紙5は、粘着剤層4を保護するために設けられ、前記粘着剤層4に接する面にはシリコーンが塗布されており、一般的にはグラシン紙もしくはクラフト紙が用いられる。
【0011】
図示せぬレーザーマーキング装置により、多色表示ラベル10に所定のパターンでレーザー光を照射し、この所定のパターンで照射するレーザー光を制御して、所望の深さまで照射し、多色表示ラベル10を選択的に焼却除去することをレーザーマーキングと称する。
【0012】
この図示せぬレーザーマーキング装置は、公知のレーザーマーキング装置を用いる。レーザー光にて所望する多色表示ラベル10の層を選択的に焼却し、所望する層のみを残すことができれば良く、レーザー発振器の方式は特に限定しない。
このレーザー光の照射にあたっては、多色表示ラベル10の最上層に対向する一定の位置から、レーザー光を照射し、削り取る深さ(現出させる色)に応じて、電流、マーキングスピード、周波数を適宜に調整して行う。
【0013】
図1のとおり、多色表示ラベル10は一層目が青色層基材1からなることから、レーザーマーキングが行われる前は全面が青色となっている。
レーザーマーキング第一段階21は、レーザー照射により一層目の青色層基材1を除去したものである。一層目の青色層基材1を除去したことから、二層目に位置する赤色層基材2が現出し赤色に見える。
【0014】
レーザーマーキング第二段階22は、レーザー照射により一層目の青色層基材1と二層目の赤色層基材2を除去したものである。一層目の青色層基材1と二層目の赤色層基材2を除去したことから、三層目に位置する黄色層基材3が現出し黄色に見える。
【0015】
上記のとおり、レーザーマーキング第一段階21とレーザーマーキング第二段階22を施すことにより、多色表示ラベル10の基材層13にはレーザーマーキングを施さない青色部分と、レーザーマーキングを段階的に施すことにより赤色または黄色で表現される部分とが現出する。
【0016】
たとえば、レーザーマーキング第一段階21で「お買い得」という文字をマーキングし、レーザーマーキング第二段階22で「本日限り」という文字をマーキングすれば、青色地に赤色で「お買い得」という文字と黄色で「本日限り」という文字が表現できる。
【0017】
なお、基材層13の各々の色や積層の順番は特に限定されず、一層目に基調色として白色層、二層目に黒色層、三層目に赤色層からなる基材層13を用いて、レーザーマーキング第一段階21で「980円」をコード化したバーコード、レーザーマーキング第二段階22で「980円」の文字をマーキングすれば、白色地に黒色で「980円」をコード化したバーコードと、赤色で「980円」という文字が表現できる。
【0018】
前記青色層基材1と、赤色層基材2と、黄色層基材3の材質は特別に限定しないが、レーザーマーキングが容易な紙で作製された基材が望ましい。また、基材の厚さは薄いほどレーザーマーキングが容易となり、レーザーマーキングの速度が向上することから薄い方が望ましい。また、基材層13を形成する各色の基材は各々全体が単一の色で形成され、表面だけでなく裏面まで同色の基材で作製される。たとえば、基材全体が特定の色で染色されている染め原紙と呼ばれるものを用いても良い。ただし、多色表示ラベル10が、プリンタ印字される場合は、プリンタ印字面である一層目にはプリンタ印字に適した紙質からなる基材が用いられる。
【0019】
また、基材層13を形成する各色の基材は、前述したように、所望の多色表示をするために必要な色からなる基材が積層されていれば良く、前記多色表示ラベル10において、表示される面積が一番大きい基調色となる色の基材を最上層として順次積層すれば、表示面積が一番大きい基調色となる色の基材部分はレーザーマーキングを施す必要がないことから、レーザーマーキング速度が向上する。
【0020】
たとえば、前記多色表示ラベル10において、黄色の面積が一番大きく、次に赤色、青色の順に現出させる色の面積が続くとすれば、多色表示ラベル10の基材層13は上層より、黄色層基材3、赤色層基材2、青色層基材1の順で積層すれば、レーザーマーキングの速度が向上する。
【0021】
前述のとおり、基材層13を形成する各色の基材は各々全体が単一の色で形成され、表面だけでなく裏面まで同色の基材で作成される。したがって、レーザー照射が不足する場合は本来除去すべき基材の層の色が残ってしまう。また、逆にレーザー照射が過剰となった場合は本来現出させるべき基材の層を過剰に除去することになる。しかし、基材が表面だけでなく裏面まで同色の基材で作製されることから、本来現出させるべき基材全体を除去する深さまでレーザーが過剰照射されない限り、本来現出させるべき基材の色が認識できる。
つまり、レーザー照射が多少過剰となっても、基材が厚みをもった層となっているので色の現出には問題がなく、また、電流、マーキングスピード、周波数などの調整により、レーザー照射の深さ調整を容易に行うことができるので、基材層13の厚みなどの違いによる調整が容易なものである。
【0022】
本発明に係る多色表示ラベルの第二の実施形態について図2と図3を用いて説明する。
なお、先の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付すに止め、詳説を省略する。
本発明の第二の実施の形態は、従来の印刷機を用いた所定の形状のラベル抜き型による加工に代えて、レーザーマーキングにより所定の形状のラベル抜き加工を行うものである。
【0023】
図2は、本発明に係る多色表示ラベルの第二の実施形態の断面図である。
前述のとおり、レーザーマーキング第一段階21により二層目に位置する赤色層基材2が現出し、レーザーマーキング第二段階22により三層目に位置する黄色層基材3が現出した多色表示ラベル10は、レーザーマーキング第三段階23により、一層目の青色層基材1と二層目の赤色層基材2と三層目の黄色層基材3と粘着剤層4が除去される。一層目から三層目までの基材層13と粘着剤層4を除去したことから、最下層に位置する剥離紙5が現出している。
【0024】
この状態では、剥離紙5より上に位置する全ての層が除去されているため、積層された青色層基材1と赤色層基材2と黄色層基材3は、粘着剤層4を最下層として剥離紙5から剥離することが可能である。つまり、レーザーマーキング第三段階23を連続的に所定の形状で施すことにより、所定の形状のラベルの型抜き加工が行われた状態となる。
【0025】
また、レーザーマーキング第四段階24は、多色表示ラベル10の全ての層および剥離紙5を除去するものである。したがって、レーザーマーキング第四段階24を連続して行うことにより、多色表示ラベル10は完全に切断される。
したがって、レーザーマーキング第四段階24とレーザーマーキング第三段階23を交互に実施させて、削り取る深さに応じて、電流、マーキングスピード、周波数を適宜に調整し、ミシン目状の加工パターンを行うことにより、剥離紙5が完全に切断される部分と最下層に位置する剥離紙5が切断されずに現出している部分とが混在し、ミシン目状の加工パターンが施されることになる。つまり、剥離紙5へのミシン加工が行われる。
【0026】
図3は、図2の平面図である。
多色表示ラベル10は、前述のとおり所定のパターンで照射するレーザー光を制御し、所望の深さまで照射して、前記基材層13や粘着剤層4や剥離紙5を除去したものである。多色表示ラベル10は、左より青色が現出している青色層基材1、前述のレーザーマーキング第一段階21が施され赤色が現出している赤色層基材2、前述のレーザーマーキング第二段階22が施され黄色が現出している黄色層基材3、前述のレーザーマーキング第三段階23が幅方向Wで施され剥離紙5が連続して現出している剥離紙5、前述のレーザーマーキング第四段階24とレーザーマーキング第三段階23がミシン加工のパターンで施された剥離紙5などから構成され、以下同一構成からなる多色表示ラベル10が連続して形成される。
【0027】
また、前述のレーザーマーキング第三段階23が幅方向Wで施され、剥離紙5が連続して現出している部分が多色表示ラベル10のカット部11である。図3は矩形ラベルの製造途中の図であり、四辺のうち一辺の幅方向Wのカット部11が形成された状態である。
また、前述のレーザーマーキング第四段階24とレーザーマーキング第三段階23がミシン目状の加工のパターンで施され、剥離紙5がミシン加工パターンで現出している部分が剥離紙ミシン部12である。
【0028】
図3において所定の色を現出させるレーザーマーキングは全て直線的に施されているが、当然ながら任意のパターンを施すことが可能である。任意のパターンを施して、各色の基材を現出させて文字や罫線やデザインを施すことができる。たとえば、小売店の店頭に掲示される「1パック380円」といったポップ広告や、「特売品」といった販売促進表示や、「国内産」といった産地表示や、商品の詳細な内容を表示する「内容表示」や、「われもの注意」といった警告表示や、図案や模様などを異なった色で多色に表示することができる。
【0029】
また、幅方向Wだけでなく、長手方向Yにも任意の形状にカット部11を形成することにより、従来からある一般的な矩形や円形や楕円形だけでなく、雲型、星型、動物の型、各種文字の型などの変形カットや、これらの変形カットを組み合わせて施すことができる。さらに、任意に剥離紙ミシン部12を形成することによりカット部11と剥離紙5の割合も任意にできる。
【0030】
上記のとおり、任意のパターンで多色表示され、任意のパターンでカット部11が形成された多色表示ラベル10は、粘着剤層4が設けられていることから、剥離紙5から剥離し被着体へ容易に貼着して表示することができる。
【0031】
また、本発明に係る多色表示ラベル10では、前記多色表示ラベル10の一枚ごとに任意のマーキングが可能なことから、従来プリンタで行われていた、連続したラベルに連続した番号を印字する連番印字に代えて、連続した前記多色表示ラベル10に連続した番号をマーキングする連番マーキングを行うことができる。つまり、プリンタを介さずにラベルの製造段階での連番マーキングを所望の色で行うことができる。
他の構成、作用、効果は先の実施の形態とほぼ同一につき、詳細を省略する。
【0032】
本発明に係る多色表示ラベルの第三の実施の形態について、図4を用いて説明する。
なお、以下において、先の実施の形態と同様の部分は同一符号を付すに止め、詳説を省略する。
図4は、本発明に係る多色表示ラベルの第三の実施の形態の平面図である。
本発明の第三の実施の形態は、前記多色表示ラベル10の一枚ごとに同一の製造ロットを表示するものである。詳しくは、前記多色表示ラベル10の一枚ごとに所定の場所(位置)にレーザーマーキングを施して、所定の色を微小に現出させるものである。
【0033】
図4の多色表示ラベル10の、左に位置する青色層基材1の左下に、前述のレーザーマーキング第一段階21を微小に施すことにより、赤色層基材2が微小に現出する。この青色層基材1の左下に微小に現出した赤色層基材2aが、前記多色表示ラベル10の製造ロット表示となる。
この製造ロット表示は、通常は最上層基材の端部近傍に、目立たぬよう微小に一辺が0.2mm程度の四角状に、第二層目が現出する程度にマーキングされる。
【0034】
この所定の場所にマーキングされる製造ロット表示の場所、形状、大きさ、どの層を現出させるかは製造ロットごとに設定される。この目立たないことを条件として、ラベル端部近傍の位置と現出させる層を製造ロットごとに変更して設定することにより、前記多色表示ラベル10すべてに製造ロット表示が行われる。
【0035】
この所定の場所にマーキングを施した前記多色表示ラベル10を製造後管理保管する。この管理保管された前記多色表示ラベル10と、特定の製造ロットの多色表示ラベル10とを、照合することにより番号などを用いることなく、かつ、目立たない製造ロット管理が可能となる。
【0036】
ところで、従来からある一般的なラベルの製造方法においても、前述のように単枚であるラベルに特定の色で目印(マーキング)となるもの印刷することは可能である。しかし、従来からある一般的なラベルの製造方法では、毎回製造ロットごとに異なる位置へ目印(マーキング)を印刷するための刷版が必要となり、その刷版は一度の使用で破棄する必要があり高コストとなる。また、印刷による方法では目印(マーキング)となる印刷は、最小であっても肉眼で判別できる程度の大きさになってしまうため見映えが悪い。
【0037】
以上のとおり、前記多色表示ラベル10とレーザーマーキング装置を用いることにより多色による表現が可能であり、カット部11と剥離紙ミシン部12が施された多色表示ラベル10が得られる。
したがって、従来の印刷機はもちろん、膨大な種類のインキと刷版を用いず、多色ラベルを製造することができる。また、ラベルカット用の抜き型を用いず、任意の形状にラベルカットやミシンカットが施されたラベルを製造することができる。
【0038】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜に変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状にすることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、全体が単一の色で形成された基材と、この基材を各々異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層からなる多色表示ラベルとしたので、光吸収性の着色層や印刷インキを用いることなく、また、光反射性の金属基材を用いることなく、所定の形状の抜き型を用いることなく、レーザーマーキングを利用した、多色による表現が可能な多色表示ラベルが得られる。
請求項2の発明によれば、レーザー光を照射して所定の層の色を微小に現出させるようにしたので、前記多色表示ラベル一枚ごとに同一の製造ロットを目立たないよう表示することができる。
請求項3の発明によれば、前記多色表示ラベルであって、前記基材層の最上層の基材側から所定のパターンでレーザー光を照射するとともに、前記レーザー光を制御して所望の深さまで照射し、所望の基材の色を露呈させるようにしたので、
印刷機や、膨大な種類のインキと刷版と抜き型を管理保管しなくとも、多色表示ラベルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多色表示ラベルの第一の実施形態の断面図。
【図2】本発明に係る多色表示ラベルの第二の実施形態の断面図。
【図3】図2の平面図。
【図4】本発明に係る多色表示ラベルの第三の実施形態の平面図。
【符号の説明】
1 青色層基材
2、2a 赤色層基材
3 黄色層基材
4 粘着剤層
5 剥離紙
10 多色表示ラベル
11 カット部
12 剥離紙ミシン部
13 基材層
21 レーザーマーキング第一段階
22 レーザーマーキング第二段階
23 レーザーマーキング第三段階
24 レーザーマーキング第四段階
Claims (3)
- 全体が単一の色で形成された基材と、この基材を各々の異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層と、この基材層の最下層に位置する基材の下面に塗布された粘着剤層と、この粘着剤層を介して接着される剥離紙と、からなることを特徴とする多色表示ラベル。
- 前記基材層の最上層の基材側からレーザー光を照射して所定の層の色を微小に現出させることにより、一枚ごとに製造ロットを表示することを特徴とする請求項1記載の多色表示ラベル。
- 全体が単一の色で形成された基材と、この基材を各々異なる色で形成し、かつ、積層して貼りあわせた基材層と、この基材層の最下層に位置する基材の下面に塗布された粘着剤層と、この粘着剤層を介して接着される剥離紙と、から形成される多色表示ラベルであって、前記基材層の最上層の基材側から所定のパターンでレーザー光を照射するとともに、前記レーザー光を制御して所望の深さまで照射し、所望の基材の色を現出させることを特徴とする多色表示ラベルの製造方法。
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2002
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