JP2004162726A - 蓋の電動開閉機構 - Google Patents

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Toru Hagiwara
徹 萩原
Toru Takumori
徹 宅森
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Abstract

【課題】手が自由に使えない人でも容易に蓋を開閉できるようにした蓋の電動開閉機構を提供する
【解決手段】本体に開閉可能に取り付けられた蓋をモータ8で開閉駆動するようになっている。本体には、蓋を開閉駆動するための駆動ユニット5が収容されている。蓋には、駆動ユニット5で回転駆動される被動ギヤ6が取り付けられている。そして、駆動ユニット5が、モータ8と、このモータ8の回転を減速して伝達する複数のギヤからなる減速機構部10と、を備えている。また、この減速機構部10のうちの前記被動ギヤ6に噛み合う駆動ギヤ27が、減速機構部10の第2ウォームホイール26と一体回動できるように軸44上に支持されている。また、この減速機構部10の第2ウォームホイール26が減速機構部10の第2ウォーム25と噛み合うようになっている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯型パソコンの上蓋,自動車のダッシュボードの蓋,電子炊飯器の蓋,洋式トイレの便座・便蓋等の各種蓋の電動開閉機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、携帯型パソコンは、キーボード等が収納されたパソコン本体側と、液晶表示装置が収納された上蓋側とに大別され、上蓋の一端がパソコン本体の一端にヒンジを介して開閉可能に取り付けられている。そして、このような携帯型パソコンは、上蓋を閉じた場合に、キーボード上に液晶表示パネルが重ね合わされ、上蓋を開いた場合に、キーボード上が開放されて操作可能になると共に、液晶表示パネルの観察が可能になるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような携帯型パソコンにおいて、パソコン本体に上蓋を開閉可能に取り付けるために使用されるヒンジは、上蓋を開いた状態で保持するため、上蓋の重さによる回転モーメントに耐え得る摩擦抵抗が生じるように構成されている(例えば、特開平5−26227号公報参照)。その結果、手や腕に障害を持つ人や、電話等で片手がふさがっている人が上蓋を開けようとしても、容易に蓋を開けることができない場合がある。
【0004】
そこで、本発明は、手が自由に使えないような状況でも容易に蓋を開閉できるようにした蓋の電動開閉機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、本体に開閉可能に取り付けられた蓋をモータで開閉駆動する蓋の電動開閉機構に関するものである。そして、前記本体には、前記蓋を開閉駆動するための駆動ユニットが収容されるようになっている。また、前記蓋には、前記駆動ユニットで回転駆動される被動ギヤが取り付けられるようになっている。そして、前記駆動ユニットが、モータと、このモータの回転を減速して伝達する複数のギヤからなる減速機構部と、を備えている。この減速機構部のうちの前記被動ギヤに噛み合う駆動ギヤが、前記減速機構部のウォームホイールと一体回動できるように同軸上に支持されている。また、この減速機構部のウォームホイールが前記減速機構部のウォームと噛み合うように構成されている。
【0006】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る蓋の電動開閉機構において、前記駆動ギヤがアイドルギヤを介して前記被動ギヤに連繋され、前記アイドルギヤが前記駆動ユニットの着脱可能なカバーに回動可能に支持されたことを特徴としている。
【0007】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明に係る蓋の電動開閉機構において、前記駆動ギヤと前記ウォームホイールとがクラッチを介して一体回動できるように連繋され、前記駆動ギヤに所定以上の負荷が作用した場合に、前記クラッチが滑りを生じて前記駆動ギヤと前記ウォームホイールの一体回動状態を解除し、前記駆動ギヤが前記ウォームホイールに対して回動できるようにしたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明に係る蓋の電動開閉機構において、前記被動ギヤが前記蓋にクラッチを介して一体回動できるように取り付けられており、前記蓋に所定以上が外力が作用すると、前記クラッチが滑りを生じ、前記蓋と前記被動ギヤとの相対回動が許容されることを特徴としている。
【0009】
また、請求項5の発明は、請求項2の発明に係る蓋の電動開閉機構において、前記アイドルギヤが、前記駆動ギヤに噛み合う第1アイドルギヤと、前記被動ギヤに噛み合う第2アイドルギヤとからなっている。そして、これら第1アイドルギヤと第2アイドルギヤがクラッチを介して一体回動できるように連繋され、前記第2アイドルギヤに所定以上の負荷が作用すると、前記クラッチが滑りを生じ、前記第1アイドルギヤと前記第2アイドルギヤとの相対回動が許容されるようになっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0011】
[第1の実施の形態]
図1〜図5は、本発明の第1の実施の形態に係る蓋の電動開閉機構1に関するものである。尚、本実施の形態は、説明の便宜上、携帯型パソコンの蓋の電動開閉機構1を例にして説明する。
【0012】
すなわち、図6〜図7に示す携帯型パソコン2は、パソコン本体3の上部に上蓋(以下、単に蓋という)4が開閉できるように取り付けられており、その蓋4を本実施の形態に係る蓋の電動開閉機構1によって開閉するようになっている。尚、蓋の電動開閉機構1は、パソコン本体(以下、本体と略称する)3内のスペースであって、且つ、蓋4の取付ヒンジ寄りの空きスペース内に収容されるようになっている。
【0013】
そして、図4〜図5に示すように、本実施の形態に係る蓋の電動開閉機構1は、駆動ユニット5と、この駆動ユニット5によって回動させられる被動ギヤ6とを備えており、駆動ユニット5が本体3内に収容され(図6〜図7参照)、被動ギヤ6が蓋4に取り付けられている。尚、被動ギヤ6は、蓋4の回動中心の軸であって、蓋4と一体となって回動する軸7に固定されている。
【0014】
駆動ユニット5は、図4〜図5に示すように、モータ8と、このモータ8の回転を減速して被動ギヤに伝達する減速機構部10と、これらを取り付けるためのユニットケース11と、を備えている。
【0015】
このうち、ユニットケース11は、図1〜図5に示すように、ケース本体12と、このケース本体12の上方の開口部に着脱可能に取り付けられるカバー13とを備えており、合成樹脂を使用して射出成形したもの又はアルミダイキャストによって成形したもの等が使用される。そして、ケース本体12の一側面14にはモータ8が取り付けられ、ケース本体12の内部には減速機構部10が収容されるようになっている。また、カバー13は、ケース本体12の開口部を塞ぐようになっているが、減速機構部10と被動ギヤ6との連繋を可能にする窓15が形成されている。尚、カバー13は、ケース本体12に複数のねじ16で固定されるようになっている。
【0016】
また、減速機構部10は、図4〜図5に示すように、モータ8の出力軸17に固定された第1ウォーム18と、この第1ウォーム18に噛み合う第1ウォームホイール20と、この第1ウォームホイール20と一体に形成された第1平歯車21と、この第1平歯車21と噛み合う第2平歯車22と、この第2平歯車22と一体に形成された第3平歯車23と、この第3平歯車23に噛み合う第4平歯車24と、この第4平歯車24と一体に回動するように同軸上に取り付けられた第2ウォーム25と、この第2ウォーム25に噛み合う第2ウォームホイール26と、この第2ウォームホイール26と一体に回動するように同軸上に取り付けられた駆動ギヤ27と、からなっている。ここで、第1平歯車21から第4平歯車24の各平歯車は、適宜はすば歯車に置き換えてもよい。また、駆動ギヤ27及びこれと噛み合う被動ギヤ6は、平歯車であるが、場合によってははすば歯車に置き換えるようにしてもよい。
【0017】
尚、図8は、第2ウォームホール26と駆動ギヤ27との係合状態を示す図である。この図に示すように、第2ウォームホイール26の側面28に形成した複数の突起30を駆動ギヤ27の側面31に形成した放射状の複数の溝32に係合させることにより、第2ウォームホイール26と駆動ギヤ27を一体回動できるようにした態様を例示するものである。
【0018】
そして、図5に示すように、第1平歯車21側の軸端33がカバー13の内側に凹設された軸支持部34に回動可能に支持され、この第1平歯車21と同軸上の第1ウォームホイール20側の軸端35がケース本体12の内側に突設された軸支持部36に回動可能に支持されている。また、第2平歯車22及び第3平歯車23を回動可能に支持する軸37の下端がケース本体12の内側に凹設された軸支持部38に係合され、その軸37の上端がカバー13の内側に凹設された軸支持部40に係合されている。また、第4平歯車24及び第2ウォーム25を回動可能に支持する軸41の下端がケース本体12の内側に凹設された軸支持部42に係合され、その軸41の上端がカバー13の内側に凹設された軸支持部43に係合されている。また、第2ウォームホイール26と駆動ギヤ27を回動可能に支持する軸44がモータ8の出力軸17と平行に位置しており、その軸44の駆動ギヤ27側の端部がケース本体12のモータ8側の一側面14に凹設された軸支持部45に係合され、その軸44の第2ウォームホイール26側の端部がケース本体12の他側面(上述の一側面14に対向する側面)46に凹設された軸支持部47に係合されている。このように、各軸端33,35及び各軸37,41がケース本体12とカバー13によって支持されるようになっており、軸44がケース本体12によって支持されるようになっているため、軸受け用の部品を別途形成する必要がなく、構造が簡単化すると共に、コンパクト化,軽量化及び低コスト化を図ることが可能になる。尚、図5において、第1ウォームホイール20,第1平歯車21及び軸端33,35が一体形成されるようになっているが、歯車部と軸部とを別々に(すなわち、第1ウォームホイール20と第1平歯車21の回転中心部に軸穴を形成し、この軸穴に軸を回動可能に係合するように)形成してもよい。
【0019】
このような減速機構部10は、図4において、モータ8の回転がケース本体12内を略U字形状を呈するように伝達されながら減速されるようになっている。また、減速機構部10は、図5において、モータ8の回転が第1ウォームホイール20から第2ウォームホイール26に向かって下から上,上から下,下から上の方向に連続して(一筆書きのように)伝達されながら減速されるようになっている。その結果、本実施の形態の蓋の電動開閉機構1は、減速機構部10のコンパクト化が可能になり、狭いスペース内において効率的に減速することが可能になった。
【0020】
以上のように構成された蓋の電動開閉機構1は、図6に示すように蓋4を閉じた状態において、蓋開閉用スイッチ48が押されると、モータ8が通電されて回転し、モータ8の回転が減速機構部10を介して(第1ウォーム18,第1ウォームホイール20,第1〜第4平歯車21〜24,第2ウォーム25,第2ウォームホイール26及び駆動ギヤ27に減速されて)伝達され、被動ギヤ6が駆動ギヤ27によって図5の時計回り方向に回動させられ、蓋4が被動ギヤ6の軸7を回動中心として被動ギヤ6と共に回動し、蓋4が所定角度位置まで開く(図7参照)。その結果、本体3上のキー50等を操作することが可能になり、また、蓋4に取り付けられた液晶表示パネル51を観察することが可能になる(図7参照)。
【0021】
また、この蓋4が所定角度まで開いた状態において、蓋4に閉じる方向の外力が作用しても、蓋4側の被動ギヤ6と噛み合う駆動ギヤ27が第2ウォームホイール26と第2ウォーム25の自動止まりによって蓋4を閉じる方向への回動を阻止される。その結果、第1ウォーム18から第4平歯車24までに過負荷が作用するのを防止でき、第1ウォーム18から第4平歯車24までを合成樹脂で形成することが可能になるため、蓋の電動開閉機構1の作動音の静粛化,軽量化及び低コスト化を図ることが可能になる。尚、この蓋4が所定角度まで開いた状態において、いずれかのキーを操作することにより、蓋4の回動角度を微調整できるようにすれば、ユーザーにとってより一層操作し易いものになる。
【0022】
また、図7に示す蓋4を開けた状態において、蓋開閉用スイッチ48が押されると、モータ8が通電されて回転し(蓋4の開動作の場合の回転方向と反対の方向に回転し)、その回転が減速機構部10を介して被動ギヤ6に伝達され、被動ギヤ6が減速機構部10の駆動ギヤ27によって図5の反時計回り方向に回動させられ、蓋4が被動ギヤ6の軸7を回動中心として被動ギヤ6と共に回動し、蓋4が閉じる(図6参照)。その結果、本体3上のキー50等の操作部及び蓋4の液晶表示パネル51を塵や外力から保護することができる。尚、蓋開閉用スイッチ48は、パソコンの起動スイッチを兼ねるように構成してもよい。
【0023】
以上のような本実施の形態によれば、蓋開閉用のスイッチ48を押すだけで、蓋4の開閉ができるため、手や腕に障害を有する人及び作業中で手を自由に使えない人等が体の一部を使用して容易に蓋4を開くことができる。
【0024】
また、本実施の形態によれば、蓋4を開いた状態において、蓋4に閉じる方向の外力が作用しても、ウォームギヤ(25,26)の自動止まりによって、ウォームギヤ(25,26)よりもモータ8側に位置している減速機構部10に過負荷が作用するのが防止でき、ウォームギヤ(25,26)よりもモータ8側に位置している減速機構部10の歯車(18,20〜24)を合成樹脂で形成することが可能になるため、蓋の電動開閉機構1の静粛化,軽量化及び低コスト化を図ることが可能になる。
【0025】
[第2の実施の形態]
図9〜図10は、本発明の第2の実施の形態に係る蓋の電動開閉機構1を示すものである。尚、本実施の形態の説明において、前述の第1の実施の形態と同一の構成部分には同一の符号を付し、前述の第1の実施の形態の説明と重複することになる説明を省略する。
【0026】
これらの図に示す蓋の電動開閉機構1は、駆動ギヤ27と被動ギヤ6との間にアイドルギヤ52を介装し、減速機構部10の駆動ギヤ27の回転をアイドルギヤ52を介して被動ギヤ6に伝達するようになっている。ここで、アイドルギヤ52は、その支持軸53がカバー13に突設された軸支持部54,54の軸穴(図示せず)に嵌合されており、支持軸53を介してカバー13の軸支持部54,54に支持されている。尚、アイドルギヤ52の支持軸53は、駆動ギヤ27の軸44と被動ギヤ6の軸7に対して平行に配置されている。
【0027】
このような構成の本実施の形態によれば、前述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができることはもちろんのこと、蓋4の仕様(特に被動ギヤ6の軸7であり、蓋4の回動中心となる軸7の位置)が異なる場合に、図11に示すように、蓋4の仕様に合致するようにアイドルギヤ52を取り付けたカバー13のみを取り替えるだけでよく、ケース本体12及びケース本体12内に収容する減速機構部10を変更する必要がないため、様々な蓋4の仕様に対して容易に適応させることができ、本体3や蓋4の設計の自由度が増加する。
【0028】
尚、本実施の形態は、蓋4の仕様に合致するように、アイドルギヤ52が取り付けられたカバー13を取り替える態様を例示したが、これに限られず、アイドルギヤ52及びその支持軸53を駆動ギヤ27の回動中心の周りに移動できるように構成し、蓋4側の被動ギヤ6とアイドルギヤ52の噛み合い位置を適宜変えられるようにすれば、蓋の電動開閉機構1のより一層の汎用化を図ることが可能になる。
【0029】
[第3の実施の形態]
図12は、第2ウォームホイール26と駆動ギヤ27とをクラッチ55を介して連繋した態様を例示するものである。
【0030】
すなわち、本実施の形態において、第2ウォームホイール26は、その駆動ギヤ27に対向する側面28の内周端に、先端に向かうに従って縮径していくように突出するテーパ状突起56が形成されている。また、駆動ギヤ27は、その第2ウォームホイール26に対向する側面31の内周端に、第2ウォームホイール26のテーパ状突起56に密接するテーパ面を備えたテーパ穴57が形成されている。そして、これら第2ウォームホイール26と駆動ギヤ27は、軸44に固定された止め輪58,58によって軸方向移動が規制され、駆動ギヤ27がばね60で第2ウォームホイール26側に付勢されるようになっており、テーパ状突起56とテーパ穴57との接触面に生じる摩擦抵抗力Fによって一体回動するようになっている。一方、駆動ギヤ27に過負荷(上記摩擦抵抗力F以上の外力)が作用すると、テーパ状突起56とテーパ穴57との接触面において滑りが生じて、駆動ギヤ27と第2ウォームホイール26とが相対回動する。
【0031】
このように、本実施の形態は、テーパ状突起56,テーパ穴57及びばね60とで構成されるクラッチ55によって第2ウォームホイール26と駆動ギヤ27とが連繋されているため、蓋4が開いた状態において、蓋4の閉じる方向への動きがウォームギヤ(25,26)の自動止まりで阻止されても、手動によって、クラッチ55の摩擦抵抗力Fに抗して蓋4を閉じることができる(図7,図4及び図5参照)。
【0032】
また、本実施の形態は、蓋4を閉じた状態において、蓋の電動開閉機構1を作動させなくても、クラッチ55の摩擦抵抗力Fに抗して蓋4を開けることが可能になる。
【0033】
尚、本実施の形態において、駆動ギヤ27にテーパ状突起56を形成し、第2ウォームホイール26にテーパ穴57を形成するようにしてもよい。
【0034】
また、本実施の形態において、ばね60を駆動ギヤ27に形成した穴61内に収容するようになっているため、軸44の全長を長くする必要がなく、蓋の電動開閉機構1の大型化を招くことがない。
【0035】
[第4の実施の形態]
図13は、被動ギヤ6と蓋4をクラッチ62を介して連繋した態様を例示するものである。すなわち、本実施の形態において、本体3に対して蓋4を回動可能に支持する軸7には、被動ギヤ6が回動可能に係合されると共に、蓋4と一体となって回動する略円筒状のスリーブ63が回動可能に係合されている。このうち、被動ギヤ6は、そのスリーブ63に対向する側面64の内周端に、先端に向かうに従って縮径していくように突出するテーパ状突起65が形成されている。また、スリーブ63は、その被動ギヤ6に対向する側面66の内周端に、被動ギヤ6のテーパ状突起65に密接するテーパ面を備えたテーパ穴67が形成されている。そして、これら被動ギヤ6とスリーブ63は、軸7に固定された止め輪68,68によって軸方向移動が規制され、被動ギヤ6がばね70でスリーブ63側に付勢されるようになっており、テーパ状突起65とテーパ穴67との接触面に生じる摩擦抵抗力F1によって一体回動するようになっている。一方、スリーブ63に過負荷(上記摩擦抵抗力F1以上の外力)が作用すると、テーパ状突起65とテーパ穴67との接触面において滑りが生じて、スリーブ63と被動ギヤ6とが相対回動する。
【0036】
このように、本実施の形態は、テーパ状突起65,テーパ穴67及びばね70とで構成されるクラッチ62によって被動ギヤ6とスリーブ63(蓋4)とが連繋されているため、蓋4が開いた状態において、蓋4の閉じる方向への動きがウォームギヤ(25,26)の自動止まりで阻止されても、手動によって、クラッチ62の摩擦抵抗力F1に抗して蓋4を閉じることができる(図7,図4及び図5参照)。
【0037】
また、本実施の形態は、蓋4を閉じた状態において、蓋の電動開閉機構1を作動させなくても、クラッチ62の摩擦抵抗力F1に抗して蓋4を開けることが可能になる。
【0038】
尚、本実施の形態において、スリーブ63にテーパ状突起65を形成し、被動ギヤ6にテーパ穴67を形成し、スリーブ63をばね70で被動ギヤ6側に付勢するようにしてもよい。
【0039】
[第5の実施の形態]
図14は、本発明の第5の実施の形態を示すものであり、前記第2の実施の形態におけるアイドルギヤ52が、駆動ギヤに噛み合う第1アイドルギヤ52aと、被動ギヤに噛み合う第2アイドルギヤ52bとに分割される態様を例示するものである。そして、これら第1アイドルギヤ52aと第2アイドルギヤ52bがクラッチ71を介して一体回動できるように連繋され、第2アイドルギヤ52bに所定以上の負荷が作用すると、クラッチ71が滑りを生じ、第1アイドルギヤ52aと第2アイドルギヤ52bとの相対回動が許容されるようになっている。
【0040】
すなわち、本実施の形態において、第1アイドルギヤ52aは、その第2アイドルギヤ52bに対向する側面72の内周端に、先端に向かうに従って縮径していくように突出するテーパ状突起73が形成されている。また、第2アイドルギヤ52bは、その第1アイドルギヤ52aに対向する側面74の内周端に、第1アイドルギヤ52aのテーパ状突起73に密接するテーパ面を備えたテーパ穴75が形成されている。そして、これら第1アイドルギヤ52aと第2アイドルギヤ52bは、支持軸53に固定された止め輪76,76によって軸方向移動が規制され、第1アイドルギヤ52aがばね77で第2アイドルギヤ52b側に付勢されるようになっており、テーパ状突起73とテーパ穴75との接触面に生じる摩擦抵抗力Fによって一体回動するようになっている。一方、第2アイドルギヤ52bに過負荷(上記摩擦抵抗力F以上の外力)が作用すると、テーパ状突起73とテーパ穴75との接触面において滑りが生じて、第2アイドルギヤ52bと第1アイドルギヤ52aとが相対回動する。
【0041】
このように、本実施の形態は、テーパ状突起73,テーパ穴75及びばね77とで構成されるクラッチ71によって第1アイドルギヤ52aと第2アイドルギヤ52bとが連繋されているため、蓋4が開いた状態において、蓋4の閉じる方向への動きがウォームギヤ(25,26)の自動止まりで阻止されても、手動によって、クラッチの摩擦抵抗力Fに抗して蓋4を閉じることができる(図4,図10及び図7参照)。
【0042】
また、本実施の形態は、蓋4を閉じた状態において、蓋の電動開閉機構1を作動させなくても、クラッチ71の摩擦抵抗力Fに抗して蓋4を開けることが可能になる。
【0043】
尚、本実施の形態において、第2アイドルギヤ52bにテーパ状突起73を形成し、第1アイドルギヤ52aにテーパ穴75を形成し、第2アイドルギヤ52bをばね77で第1アイドルギヤ52a側に付勢するようにしてもよい。
【0044】
[第6の実施の形態]
図15は、第2ウォームホイール26と駆動ギヤ27とをクラッチ80を介して連繋した態様を例示するものである。
【0045】
すなわち、本実施の形態において、駆動ギヤ27は、その第2ウォームホイール26に対向する側面31に、先端に向かうに従って縮径していくように突出するテーパ状突起81が形成されている。また、第2ウォームホイール26は、その駆動ギヤ27に対向する側面28に、駆動ギヤ27のテーパ状突起81に密接するテーパ面を備えたテーパ穴82が形成されている。そして、第2ウォームホイール26は、軸44に固定された止め輪58,58によって軸44に沿った方向への移動が規制されている。また、駆動ギヤ27は、ばね83で第2ウォームホイール26側に付勢されるようになっており、そのテーパ状突起81が第2ウォームホイール26のテーパ穴82にばね83のばね力によって押し付けられるようになっている。その結果、第2ウォームホイール26と駆動ギヤ27は、テーパ状突起81とテーパ穴82との接触面に生じる摩擦抵抗力Fによって一体回動する。一方、駆動ギヤ27に過負荷(上記摩擦抵抗力F以上の外力)が作用すると、テーパ状突起81とテーパ穴82との接触面において滑りが生じて、駆動ギヤ27と第2ウォームホイール26とが相対回動する。
【0046】
このように、本実施の形態は、テーパ状突起81,テーパ穴82及びばね83とで構成されるクラッチ80によって第2ウォームホイール26と駆動ギヤ27とが連繋されているため、蓋4が開いた状態において、蓋4の閉じる方向への動きがウォームギヤ(25,26)の自動止まりで阻止されても、手動によって、クラッチ80の摩擦抵抗力Fに抗して蓋4を閉じることができる(図7,図4及び図5参照)。
【0047】
また、本実施の形態は、蓋4を閉じた状態において、蓋の電動開閉機構1を作動させなくても、クラッチ80の摩擦抵抗力Fに抗して蓋4を開けることが可能になる。
【0048】
尚、本実施の形態において、第2ウォームホイール26にテーパ状突起81を形成し、駆動ギヤ27にテーパ穴82を形成するようにしてもよい。
【0049】
また、本実施の形態において、ばね83を駆動ギヤ27に形成した穴84内に収容するようになっているため、軸44の全長を長くする必要がなく、蓋の電動開閉機構1の大型化を招くことがない。
【0050】
また、本実施の形態において、第2ウォームホイール26は、その左右両側面側にそれぞれ止め輪58が配置され、軸44に沿った方向への移動が規制されるようになっている。したがって、ばね83が第2ウォームホイール26に作用するスラスト力によって押し縮められるのが規制され、テーパ状突起81とテーパ穴80の接触部にはほぼ一定の摩擦抵抗力が生じることになる。
【0051】
[その他の実施の形態]
上述の第3〜第5の実施の形態において、クラッチ55,62,71,80として、構造が簡単でコンパクトな摩擦クラッチを例示したが、これに限られず、収容スペースや重量等において余裕がある場合には、電磁クラッチやその他のクラッチを採用してもよい。尚、電気的なクラッチを採用する場合には、所定以上の大きさの外力の作用を検知するセンサが蓋4又は蓋4と本体3との接続部等に適宜設置される。
【0052】
また、上述の各実施の形態において、本発明の理解を容易にするため、携帯型パソコン2を例にして説明したが、本発明の蓋の電動開閉機構1は、携帯型パソコン2に限られず、電子炊飯器、その他の機器や各種装置の本体に開閉可能に取り付けられた蓋を開閉するために広く使用することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、モータの回転を減速機構部を介して蓋に伝達して、蓋の開閉を手を使用しなくもできるように構成したため、手や腕に障害を有する人及び作業中で手を自由に使えない人等が容易に蓋を開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る蓋の電動開閉機構の一部を省略して示す平面図である。
【図2】図1のA方向から見た図であり、蓋の電動開閉機構の一部を省略して示す正面図である。
【図3】図1のB方向から見た図であり、蓋の電動開閉機構の一部を省略して示す側面図である。
【図4】図1に示す蓋の電動開閉機構のカバーを取り除いて示す平面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る蓋の電動開閉機構の回転伝達状態を示す側面側断面図である。
【図6】携帯型パソコンの蓋を閉じた状態を示す外観斜視図である。
【図7】携帯型パソコンの蓋を開いた状態を示す外観斜視図である。
【図8】図8(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る第2ウォームホイールと駆動ギヤとの係合状態を説明するため、軸44に沿って切断して示す断面図である。図8(b)は、第2ウォームホイールの側面図である。図8(c)は、駆動ギヤの側面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る蓋の電動開閉機構の一部を省略して示す平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る蓋の電動開閉機構の回転伝達状態を示す側面側断面図である。
【図11】図10に示す蓋の電動開閉機構の変形例を示す側面側断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る第2ウォームホイールと駆動ギヤとの係合状態を説明するため、軸44に沿って切断して示す断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る被動ギヤとスリーブとの係合状態を説明するため、軸7に沿って切断して示す断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る第1アイドルギヤと第2アイドルギヤとの係合状態を説明するため、軸53に沿って切断して示す断面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態に係る第2ウォームホイールと駆動ギヤとの係合状態を説明するため、軸44に沿って切断して示す断面図である。
【符号の説明】
1……蓋の電動開閉機構、3……パソコン本体(本体)、4……蓋、5……駆動ユニット、6……被動ギヤ、8……モータ、10……減速機構部、13……カバー、25……第2ウォーム(ウォーム)、26……第2ウォームホイール(ウォームホイール)、27……駆動ギヤ、52……アイドルギヤ、52a……第1アイドルギヤ、52b……第2アイドルギヤ、55,62,71,80……クラッチ

Claims (5)

  1. 本体に開閉可能に取り付けられた蓋をモータで開閉駆動する蓋の電動開閉機構であって、
    前記本体には、前記蓋を開閉駆動するための駆動ユニットが収容され、
    前記蓋には、前記駆動ユニットで回転駆動される被動ギヤが取り付けられ、
    前記駆動ユニットが、モータと、このモータの回転を減速して伝達する複数のギヤからなる減速機構部と、を備え、
    この減速機構部のうちの前記被動ギヤに噛み合う駆動ギヤが、前記減速機構部のウォームホイールと一体回動できるように同軸上に支持され、
    この減速機構部のウォームホイールが前記減速機構部のウォームと噛み合うように構成されたことを特徴とする蓋の電動開閉機構。
  2. 前記駆動ギヤがアイドルギヤを介して前記被動ギヤに連繋され、前記アイドルギヤが前記駆動ユニットの着脱可能なカバーに回動可能に支持されたことを特徴とする請求項1記載の蓋の電動開閉機構。
  3. 前記駆動ギヤと前記ウォームホイールとがクラッチを介して一体回動できるように連繋され、
    前記駆動ギヤに所定以上の負荷が作用した場合に、前記クラッチが滑りを生じて前記駆動ギヤと前記ウォームホイールの一体回動状態を解除し、前記駆動ギヤが前記ウォームホイールに対して回動できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の蓋の電動開閉機構。
  4. 前記被動ギヤが前記蓋にクラッチを介して一体回動できるように取り付けられており、
    前記蓋に所定以上が外力が作用すると、前記クラッチが滑りを生じ、前記蓋と前記被動ギヤとの相対回動が許容されることを特徴とする請求項1記載の蓋の電動開閉機構。
  5. 前記アイドルギヤが、前記駆動ギヤに噛み合う第1アイドルギヤと、前記被動ギヤに噛み合う第2アイドルギヤとからなり、
    これら第1アイドルギヤと第2アイドルギヤがクラッチを介して一体回動できるように連繋され、
    前記第2アイドルギヤに所定以上の負荷が作用すると、前記クラッチが滑りを生じ、前記第1アイドルギヤと前記第2アイドルギヤとの相対回動が許容されることを特徴とする請求項2記載の蓋の電動開閉機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007300618A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Kbf Co Ltd 移動通信端末機の開閉のための自動回転ヒンジモジュール
JP2018158424A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社ミツバ ウォーム加工装置及びウォーム加工方法

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