JP2004160206A - シリンジ - Google Patents

シリンジ Download PDF

Info

Publication number
JP2004160206A
JP2004160206A JP2003347503A JP2003347503A JP2004160206A JP 2004160206 A JP2004160206 A JP 2004160206A JP 2003347503 A JP2003347503 A JP 2003347503A JP 2003347503 A JP2003347503 A JP 2003347503A JP 2004160206 A JP2004160206 A JP 2004160206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock adapter
mouth
female connector
syringe
distal end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003347503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4522071B2 (ja
Inventor
Hideaki Kito
秀彰 鬼頭
Koichi Tachikawa
浩一 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2003347503A priority Critical patent/JP4522071B2/ja
Priority to EP03758810A priority patent/EP1563863A1/en
Priority to PCT/JP2003/013540 priority patent/WO2004037329A1/ja
Priority to AU2003275607A priority patent/AU2003275607A1/en
Priority to US10/532,308 priority patent/US20060106349A1/en
Publication of JP2004160206A publication Critical patent/JP2004160206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4522071B2 publication Critical patent/JP4522071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】外周面にメス側螺合部を備えるメスコネクタ、および、これを備えないメスコネクタのいずれをも容易かつ確実に接続し得るシリンジを提供すること。
【解決手段】シリンジ1は、その先端部に第1のメスコネクタ9および外周面にメス側螺合部を備える第2のメスコネクタを択一的に接続可能であり、外筒とガスケットと押し子とを備えている。外筒の先端部には、外筒本体21の胴部に対し縮径した口部22が一体的に設けられ、口部22の外周部には、口部22を中心として相対的に回転可能、かつ、口部22の軸方向に沿って相対的に移動可能にロックアダプタ23が設けられている。ロックアダプタ23は、口部22の先端部に形成されたオステーパ部222を第1のメスコネクタ9の内腔部91に嵌合させる操作を行う際に、邪魔にならない基端側の位置まで退避可能であり、かつ、その退避位置で口部22に固定されるよう構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、シリンジに関するものである。
医療現場では、シリンジ、注射針、カテーテル、輸液セット等の各種医療器具同士を接続して使用することがある。
この接続の方法には、例えば、一方の医療器具の端部に設けられたメスコネクタの内腔部に、他方の医療器具の端部に設けられたオスコネクタが備えるオステーパ部を嵌合させる方法がある。
また、メスコネクタの中には、その外周面にネジ溝(メス側螺合部)が形成されたものがあり、これに対応して、オスコネクタにも、オステーパ部の外周部に、メスコネクタのネジ溝に螺合するネジ山(オス側螺合部)が形成された接続部材が設けられたものがある。これにより、メスコネクタとオスコネクタとの接続をより強固なものとすることができる(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、このような構成のオスコネクタでは、接続部材が固定され、オスコネクタの軸方向に沿って相対的に移動不可能となっている(特許文献1の第1図参照)か、または、接続部材がオスコネクタの軸方向に沿って相対的に若干移動可能となっている程度(特許文献1の第2図参照)である。このため、外周面にネジ部が形成されていないメスコネクタをオステーパ部に接続しようとすると、接続部材が邪魔になり、これらの接続を確実に行えない場合がある。
かかる問題点を解決するオスコネクタとして、接続部材をオスコネクタの軸方向に沿って相対的に移動可能とし、オステーパ部全体を露出し得るよう構成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
このオスコネクタでは、所定の操作、すなわち、接続部材(ロックナット部分3)をオステーパ部(雄ルアー部分5)を中心として相対的に所定角度回転させる操作を行うことにより、接続部材をオスコネクタの軸方向に沿って相対的に移動させることができるようになる。そして、接続部材をオステーパ部から離間する方向へ移動させることにより、オステーパ部全体を露出させることができる。なお、ここで使用した符号は、特許文献2に記載の符号である。
ところが、このようなオスコネクタでは、所定の操作を行わない限り、接続部材をオスコネクタの軸方向に沿って相対的に移動させることができないため、オステーパ部を露出させる操作を行うのが極めて煩雑である。
また、接続部材は、オステーパ部を露出させた状態で固定されないので、外周面にネジ溝が形成されていないメスコネクタをオステーパ部に接続する操作を行う際に、接続部材がオスコネクタの軸方向に沿って移動してしまい、やはり、この操作の邪魔となってしまう場合がある。
ところで、医療器具の中でも、特に、シリンジは、頻繁に使用されるものであり、各種医療器具との確実な接続が可能なものが要求されている。
実公平2−193号公報 特開平7−148271号公報
本発明の目的は、外周面にメス側螺合部を備えるメスコネクタ、および、これを備えないメスコネクタのいずれをも容易かつ確実に接続し得るシリンジを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(12)の本発明により達成される。
(1) 先端部に、第1のメスコネクタおよび外周面にメス側螺合部を備える第2のメスコネクタに択一的に接続可能なシリンジであって、
先端部に前記第1のメスコネクタの内腔部および前記第2のメスコネクタの内腔部に嵌合するオステーパ部を備え、内部に液体が通過可能な流路が形成された口部と、
該口部の外周部に、前記口部の軸方向に沿って相対的に移動可能に設けられ、前記メス側螺合部に螺合するオス側螺合部を内周面に備えるロックアダプタとを有し、
前記ロックアダプタは、前記オステーパ部を前記第1のメスコネクタの内腔部に嵌合させる操作を行う際に、基端側の退避位置まで退避可能であるよう構成されていることを特徴とするシリンジ。
(2) 先端部に、第1のメスコネクタおよび外周面にメス側螺合部を備える第2のメスコネクタに択一的に接続可能なシリンジであって、
先端部に前記第1のメスコネクタの内腔部および前記第2のメスコネクタの内腔部に嵌合するオステーパ部を備え、内部に液体が通過可能な流路が形成された口部と、
該口部の外周部に、前記口部を中心として相対的に回転可能、かつ、前記口部の軸方向に沿って相対的に移動可能に設けられ、前記メス側螺合部に螺合するオス側螺合部を内周面に備えるロックアダプタとを有し、
前記ロックアダプタは、前記オステーパ部を前記第1のメスコネクタの内腔部に嵌合させる操作を行う際に、基端側の退避位置まで退避可能であるよう構成されていることを特徴とするシリンジ。
(3) 前記退避位置より先端側に、前記ロックアダプタが前記口部を中心として相対的に回転可能な回転可能位置を有する上記(2)に記載のシリンジ。
(4) 前記ロックアダプタは、前記退避位置にあるとき、前記口部に固定されるよう構成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のシリンジ。
(5) 前記ロックアダプタが前記退避位置にあるとき、前記オステーパ部は、前記ロックアダプタの先端から7.5mm以上突出する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のシリンジ。
(6) 前記ロックアダプタが前記口部の先端側にあるとき、前記ロックアダプタが前記口部に固定される先端側固定位置を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のシリンジ。
(7) 前記退避位置より先端側に、前記ロックアダプタが前記口部を中心として相対的に回転可能な回転可能位置を有し、
前記先端側固定位置は、前記回転可能位置より前記口部の先端側にある上記(6)に記載のシリンジ。
(8) 前記ロックアダプタが前記先端側固定位置にあるとき、前記オステーパ部は、前記ロックアダプタの先端から2.1mm以上突出する上記(6)または(7)に記載のシリンジ。
(9) 前記ロックアダプタは、前記口部の軸方向に沿って相対的に5.4mm以上移動可能である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のシリンジ。
(10) 前記口部の内径(平均)は、1.2mm以上である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のシリンジ。
(11) 前記口部の長さは、16〜20mmである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のシリンジ。
(12) 先端部に前記口部および前記ロックアダプタを備える外筒と、該外筒内で摺動し得るガスケットとを有し、
前記ガスケットを前記外筒内の先端に位置させたとき、前記外筒と前記ガスケットとで画成される空間の容積が0.1mL以下である上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のシリンジ。
本発明によれば、外周面にメス側螺合部を備えるメスコネクタ、および、これを備えないメスコネクタのいずれをも容易かつ確実に接続し得る。
また、ロックアダプタの口部に対する移動距離や、ロックアダプタが退避位置にあるときのオステーパ部のロックアダプタからの突出長さ等を、適宜設定することにより、オステーパ部を第1のメスコネクタの内腔部に嵌合させる操作をより容易かつ確実に行うことができ、その結果、第1のメスコネクタをより確実に接続し得る。
また、先端側固定位置を設けることにより、第2のメスコネクタの固定をより強固なものとすることができる。
以下、本発明のシリンジを添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のシリンジの第1実施形態の半縦断面図、図2〜図4は、それぞれ、図1に示すシリンジの先端部の部分縦断面図である。なお、説明の都合上、図1〜図4(図5〜図8も同様)の右側を「基端」、左側を「先端」という。
図1に示すシリンジ1は、外筒(シリンジ外筒)2と、外筒2内で摺動し得るガスケット3と、ガスケット3を移動操作する押し子(プランジャロッド)4とを備えている。ガスケット3は、押し子4の先端に連結されている。
外筒2は、有底筒状の外筒本体21を有し、その先端部には、外筒本体21の胴部に対し縮径した口部22が一体的に形成されている。
この口部22の内部には、液体が通過可能な流路221が形成され、外筒本体21の内腔部(後述する空間24)と連通している。
この口部22は、その先端部にオステーパ部222を備えており、口部22の外周部には、ロックアダプタ(接続部材)23が設けられている。なお、口部22およびロックアダプタ23の構成については、後に詳述する。
外筒2(外筒本体21)の基端外周には、板状のフランジ25が一体的に形成されている。押し子4を外筒2に対し相対的に移動操作する際などには、このフランジ25に指を掛けて操作を行うことができる。
外筒2および後述するロックアダプタ23の構成材料としては、それぞれ、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアリルスルホン、ポリエーテルスルホン、メタクリル−スチレン共重合体、ポリアリレート、スチレン−アクリロニトリル共重合体のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂が好ましい。
なお、外筒2およびロックアダプタ23の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
また、外筒2の外周面には、目盛り26が形成されている(図1参照)。これにより、シリンジ1内の液体の液量を把握することができる。
このような外筒2(外筒本体21)内には、弾性材料で構成されたガスケット3が収納されている。ガスケット3の外周部には、複数のリング状の突部31、32が全周にわたって形成されている。この突部31、32が外筒2の内周面20に対し密着しつつ摺動することで、気密性(液密性)をより確実に保持するとともに、摺動性の向上が図れる。
本実施形態では、ガスケット3の長手方向に沿って2つの突部31、32が形成されている。すなわち、ガスケット3の基端部と先端部のそれぞれに、突部31、32が形成されている。
なお、本発明では、突部31、32の形成位置や個数、断面形状等は、これに限定されるものではない。
また、ガスケット3には、その基端面に開放する中空部が形成されている。この中空部には、後述する押し子4のヘッド部が挿入(嵌入)される。
ガスケット3の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
なお、ガスケット3は、例えば、樹脂材料で構成された芯部(図示せず)を有し、この芯部の外周を覆うように弾性材料が配置された構成のものでもよい。この場合には、芯部に、中空部が形成されることとなる。
さらに、ガスケット3の全体または一部が樹脂でラミネートされたものを用いてもよい。ラミネートに用いる樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ペルフルオロエチレン共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂や高分子量ポリエチレン等が挙げられる。
このようなガスケット3には、ガスケット3を外筒2内で長手方向に移動操作する押し子4が連結(装着)されている。
押し子4は、主に、横断面が十文字状の板片で構成される本体部40を有し、その先端には板部材41が、基端にはフランジ状(板状)の指当て部42が、それぞれ本体部40と一体的に形成されている。この指当て部42を指等で押圧することにより押し子4を先端方向へ移動操作する。
また、本体部40の先端には、ガスケット3の中空部内に挿入され、ガスケット3と連結されるヘッド部(連結部)が形成されている。このヘッド部をガスケット3の中空部に挿入、嵌合させることにより、ガスケット3と押し子4とが連結される。
押し子4の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂が好ましい。
このように、ガスケット3と押し子4との連結が嵌合構造によりなされているため、これらの連結を確実に行うことができ、押し子4の操作に伴いガスケット3と押し子4とが離脱することもなく、また、ガスケット3に対する押し子4の着脱操作も容易に行うことができる。
なお、本発明において、ガスケット3と押し子4との連結構造は、嵌合以外のもの、例えば、接着、融着等の固着、螺合等であってもよい。
このシリンジ1では、ガスケット3と外筒2とで画成される空間24(口部22の流路221を含む)内に、液体が収納される。空間24の容積は、特に限定されないが、ガスケット3を移動させ、外筒2内の先端に位置させたときの容積(デッドボリューム)が、0.1mL以下であるのが好ましく、0.07mL以下であるのがより好ましい。これにより、特に、液体として高価な薬液を用いる場合には、高価な薬液を無駄にすることなく、その有効利用を図ることができる。
このようなシリンジ1は、その先端部に、図3に示すような第1のメスコネクタ9、および、図4に示すような外周面にネジ溝(メス側螺合部)101が形成された第2のメスコネクタ10を択一的に接続することができる。以下、この点(特徴)について、詳細に説明する。
前述したように、外筒本体21の先端部には、口部22が外筒本体21と一体的に形成され、口部22の外周部には、ロックアダプタ23が設けられている。
口部22は、その先端部に、外径および内径が先端方向に向かって漸減するオステーパ部222を備えている。このオステーパ部222は、第1のメスコネクタ9の内腔部91および第2のメスコネクタ10の内腔部102に嵌合する。
このオステーパ部222のテーパの勾配は、特に限定されないが、例えば、4/100〜8/100程度とされ、より好ましくは6/100である。
口部22の内径(平均)は、特に限定されないが、1.2mm以上であるのが好ましく、1.5〜2.5mm程度であるのがより好ましい。また、口部22の長さ(図2中、長さL)も、特に限定されないが、16〜20mm程度であるのが好ましく、17〜18.5mm程度であるのがより好ましい。口部22の寸法を前記範囲に設定することにより、シリンジ1のデッドボリュームをより少なくすることができる。
ロックアダプタ23は、口部22を中心として相対的に回転可能、かつ、口部22の軸方向に沿って相対的に移動可能とされている。このロックアダプタ23の内周面には、第2のメスコネクタ10のネジ溝(メス側螺合部)101に螺合するネジ山(オス側螺合部)232が形成されている。
また、ロックアダプタ23の外周面には、その軸方向に沿って、複数のリブ(凸部)233が形成されている。このリブ233は、ロックアダプタ23を指等で把持して回転操作する際に、滑るのを防止する機能を有している。
第2のメスコネクタ10は、その内腔部102にオステーパ部222が嵌合し、かつ、そのネジ溝101にロックアダプタ23のネジ山232が螺合することにより、シリンジ1の先端部に接続される(図4参照)。
一方、第1のメスコネクタ9は、その内腔部91にオステーパ部222が嵌合することにより、シリンジ1の先端部に接続される(図3参照)。ここで、オステーパ部222付近の外周部にロックアダプタ23が存在すると、オステーパ部222を第1のメスコネクタ9の内腔部91に嵌合させる操作を行う際に、ロックアダプタ23が邪魔になり、その操作を確実に行うことができない場合がある。
そこで、本発明では、オステーパ部222を第1のメスコネクタ9の内腔部91に嵌合させる操作を行う際に、その操作に邪魔にならない基端側の位置までロックアダプタ23を退避可能とし、かつ、この退避位置(図3に示す位置)で口部22に固定されるよう構成した。これにより、オステーパ部222を第1のメスコネクタ9の内腔部91へ嵌合させる操作、すなわち、第1のメスコネクタ9をシリンジ1の先端部へ接続する操作を容易かつ確実に行うことができる。
ロックアダプタ23の基端部内周面には、その中心軸に向かって突出するリング状の突部231が形成されており、口部22の基端側外周面には、その軸方向に沿って外側に向かって突出する複数(本実施形態では、4本)のリブ223が形成されている。
退避位置では、ロックアダプタ23の突部231(内周面の一部)が各リブ223に圧接することにより、ロックアダプタ23が口部22に固定される。すなわち、ロックアダプタ23は、退避位置において、口部22に嵌合により固定される。このような構成により、ロックアダプタ23を口部22へ固定する操作を確実に行うことができるとともに、これらの固定を解除する操作を行う際には、その解除操作を容易に行うことができる。また、このような構成とすることにより、例えば、リブ223の設置数や幅等を適宜設定することにより、ロックアダプタ23の口部22への固定力(嵌合力)を容易に調整することができるという利点もある。
また、複数のリブ223は、口部22の周方向に沿って、ほぼ等間隔で設けられている。これにより、ロックアダプタ23の口部22の周方向への固定をより均等(均一)に行うことができるので、これらをより安定的に固定することができる。
このようなリブ223の先端部は、その高さが先端方向に向かって漸減している。すなわち、リブ223の先端面は、傾斜面を構成している。これにより、ロックアダプタ23を退避位置へ移動させる操作を行う際には、ロックアダプタ23の突部231がリブ223の縁部に引っかかることなく、その操作をより円滑に行うことができる。
なお、このような退避位置において、ロックアダプタ23が固定されないよう構成されていてもよい。
また、退避位置におけるロックアダプタ23の口部22に対する固定力は、特に限定されないが、例えば、シリンジ1(口部22)の先端側を鉛直下方に向けた状態で、ロックアダプタ23がその自重により移動しない程度またはそれ以上の力とされる。これにより、ロックアダプタ23が退避位置から容易に移動することを防止することができる。
ロックアダプタ23が退避位置にあるとき、オステーパ部222のロックアダプタ23の先端からの突出長さ(図3中、長さA)は、7.5mm以上であるのが好ましく、7.5〜9.0mm程度であるのがより好ましい。突出長さが短すぎると、第1のメスコネクタ9の長さ(全長)等によっては、オステーパ部222の第1のメスコネクタ9の内腔部91への嵌合を確実に行うことができない場合があり、一方、突出長さを前記上限値を超えて長くすると、シリンジ1の全長が大きくなり過ぎ好ましくない。
また、シリンジ1は、この退避位置より先端側に、ロックアダプタ23が口部22を中心として回転可能な回転可能位置(図2参照)を有している。すなわち、各図に示すように、口部22には、リブ223が設けられていない部分が存在し、この部分にロックアダプタ23の突部231が位置する状態では、ロックアダプタ23が口部22を中心として相対的に回転可能となっている。
さらに、シリンジ1は、この回転可能位置より先端側に、ロックアダプタ23が口部22に固定される先端側固定位置(図4参照)を有している。
ロックアダプタ23が回転可能位置にある状態で、第2のメスコネクタ10の内腔部102にオステーパ部222を嵌合させ、ネジ溝101にネジ山232を螺合させることにより、第2のメスコネクタ10をシリンジ1の先端部に接続することができるが、さらに、ロックアダプタ23を先端側固定位置へ移動させ、第2のメスコネクタ10の基端がロックアダプタ23のより奥側に位置するようにして、第2のメスコネクタ10をシリンジ1の先端部に接続すること(図4参照)により、これらの接続をより強固なものとすることができる。
オステーパ部222より基端側の口部22の外周面には、その軸方向に沿って外側に向かって突出する複数(本実施形態では、4本)のリブ226が形成されている。
先端側固定位置では、ロックアダプタ23の突部231(内周面の一部)が各リブ226に圧接することにより、ロックアダプタ23が口部22に固定される。すなわち、ロックアダプタ23は、先端側固定位置において、口部22に嵌合により固定される。このような構成により、ロックアダプタ23を口部22へ固定する操作を容易かつ確実に行うことができる。また、このような構成とすることにより、例えば、リブ226の設置数や幅等を適宜設定することにより、ロックアダプタ23の口部22への固定力(嵌合力)を容易に調整することができるという利点もある。
また、複数のリブ226は、口部22の周方向に沿って、ほぼ等間隔で設けられている。これにより、ロックアダプタ23の口部22の周方向への固定をより均等(均一)に行うことができるので、これらをより安定的に固定することができる。
このようなリブ226の基端部は、その高さが基端方向に向かって漸減している。すなわち、リブ226の基端面は、傾斜面を構成している。これにより、ロックアダプタ23を先端側固定位置へ移動させる操作を行う際には、ロックアダプタ23の突部231がリブ226の縁部に引っかかることなく、その操作をより円滑に行うことができる。
また、先端側固定位置におけるロックアダプタ23の口部22に対する固定力は、シリンジ1(口部22)の基端側を鉛直下方に向けた状態で、ロックアダプタ23がその自重により移動しない程度またはそれ以上の力とされる。
特に、先端側固定位置におけるロックアダプタ23の口部22に対する固定力は、第2のメスコネクタ10をシリンジ1の先端部に接続した状態で、外筒本体21および第2のメスコネクタ10をそれぞれ把持して、外筒本体21を第2のメスコネクタ10に対し相対的に回転させたとき、外筒本体21に追従してロックアダプタ23が回転する程度またはそれ以上の力とするのが好ましい。これにより、シリンジ1の先端部と第2のメスコネクタ10との接続を解除する操作をより容易に行うことができる。
ロックアダプタ23が先端側固定位置にあるとき、オステーパ部222のロックアダプタ23の先端からの突出長さ(図4中、長さB)は、2.1mm以上であるのが好ましく、2.1〜3mm程度であるのがより好ましい。突出長さを前記範囲とすることにより、第2のメスコネクタ10のシリンジ1の先端部への接続を、より確実に行うことができる。
このようなシリンジ1は、ロックアダプタ23が退避位置より基端側へ移動するのを規制する移動規制手段5、および、ロックアダプタ23が口部22から離脱するのを防止する離脱防止手段6を有している。以下、これらの移動規制手段5および離脱防止手段6について、それぞれ説明する。
口部22は、その基端部において外径が拡径する拡径部224aを有しており、この拡径部224aの外周面には、リブ223に連続して、リブ223とほぼ等しい高さを有するリブ224bが形成されている。拡径部224aの外径は、口部22の外径より大きいので、リブ223とリブ224bとの境界部分には段差部225が形成されている。このため、ロックアダプタ23を退避位置より基端側へ移動しようとすると、段差部225にロックアダプタ223の基端が当接し、それ以上、基端側(外筒本体21側)へ移動するのが規制(阻止)される。
すなわち、本実施形態では、段差部225により移動規制手段5が構成されている。
また、口部22のオステーパ部222の基端側(本実施形態では、リブ226の先端付近)には、段差部227が形成されている。このため、ロックアダプタ23をシリンジ1の先端側(先端側固定位置より先端側)へ移動しようとすると、段差部227にロックアダプタ223の突部231の先端が当接し、それ以上、先端側へ移動するのが規制(阻止)される。これにより、ロックアダプタ23が口部22から離脱するのが防止される。
すなわち、本実施形態では、段差部227およびロックアダプタ23の突部231により離脱防止手段6が構成されている。このような離脱防止手段6を設けることにより、シリンジ1の先端部に第2のメスコネクタ10を接続した状態から、第2のメスコネクタ10がロックアダプタ23ごと、口部22から離脱してしまうのを防止することができる。
このように、ロックアダプタ23は、その基端が段差部225に当接する位置と、突部231の先端が段差部227に当接する位置との間で、口部22の軸方向に沿って相対的に移動可能となっている。
この移動距離は、特に限定されないが、5.4mm以上であるのが好ましく、5.4〜6.9mm程度であるのがより好ましい。移動距離が短すぎると、ロックアダプタ23の長さ(全長)等によっては、ロックアダプタ23を退避位置にしたとき、オステーパ部222を十分にロックアダプタ23から露出させることができない場合があり、一方、突出長さを前記上限値を超えて長くすると、シリンジ1の全長が大きくなり過ぎ好ましくない。
次に、本実施形態におけるシリンジ1の使用方法の一例について説明する。
[1] 第1のメスコネクタ9を接続する場合
まず、ロックアダプタ23を一方の手で把持し、外筒本体21を他方の手で把持して、外筒本体21を固定した状態で、ロックアダプタ23を外筒本体21に向かって移動させる。これにより、ロックアダプタ23は、退避位置に移動する。
退避位置では、ロックアダプタ23の突部231が各リブ223に圧接して、ロックアダプタ23が口部22に嵌合により固定される。
次に、この状態で、一方の手で第1のメスコネクタ9を把持して、その内腔部91にシリンジ1のオステーパ部222を挿入、嵌合させる。これにより、第1のメスコネクタ9をシリンジ1の先端部に接続することができる。
なお、このとき、ロックアダプタ23は、退避位置にあるので、邪魔になることなく、オステーパ部222を第1のメスコネクタ9の内腔部91に嵌合させる操作を確実に行うことができる。
[2] 第2のメスコネクタ10を接続する場合
まず、ロックアダプタ23をシリンジ1の先端側に移動させて、突起231を各リブ226に圧接させ、ロックアダプタ23を口部22に嵌合固定する。
次に、一方の手でロックアダプタ23、他方の手で第2のメスコネクタ10を把持して、第2のメスコネクタ10の内腔部102にシリンジ1のオステーパ部222を挿入しつつ、ロックアダプタ23を回転させる。このとき、ロックアダプタ23は、口部22に嵌合固定されているので、ロックアダプタ23の回転操作を行うと、シリンジ1全体が回転する。これにより、第2のメスコネクタ10の内腔部102にオステーパ部222が嵌合するとともに、第2のメスコネクタ10のネジ溝101にロックアダプタ23のネジ山232が螺合して、第2のメスコネクタ10をシリンジ1の先端部に接続することができる。
<第2実施形態>
図5は、本発明のシリンジの第2実施形態の半縦断面図、図6〜図8は、それぞれ、図5に示すシリンジの先端部の部分縦断面図、図9は、図6中のA−A線断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明のシリンジの第2実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、外筒の口部およびロックアダプタの構成が異なることと、ロックアダプタが退避位置で口部に固定されないこと以外は前記第1実施形態と同様である。
図5および図6に示すように、外筒2の口部22Aは、その外周面に複数(本実施形態では、4本)のリブ228aおよび突部229aを有している。
このリブ228aは、口部22Aの軸方向に沿い、段差部225から段差部227に渡って、外側に向かって突出して形成されている。
突部229aは、2つの隣り合うリブ228aの間に形成された溝228bの先端側に、外側に向かって突出して形成されている。
図5および図6に示すように、ロックアダプタ23Aは、複数(本実施形態では、4つ)の爪234を有している。
この爪234は、ロックアダプタ23Aの基端部内周面に、ロックアダプタ23Aの中心軸に向かって突出して形成されている。
ロックアダプタ23Aは、図9に示すように、爪234が隣り合うリブ228aの間にあるように、すなわち、爪234が溝228bに収納されて、口部22Aに設けられている。
これにより、各リブ228aがそれと隣り合う爪234に当接して、ロックアダプタ23Aが口部22Aを中心として回転するのを規制する。従って、ロックアダプタ23Aは、それが移動可能な範囲において、口部22Aを中心として回転せずに、口部22Aの軸方向に沿って移動可能に設けられている。
このような構成により、外筒2(口部22A)の構造の簡素化およびロックアダプタ23Aの操作の容易化に寄与する。
図9に示すように、4つのリブ228a(爪234も同様)は、口部22の周方向に沿って、ほぼ等間隔で設けられているので、ロックアダプタ23Aを安定的に規制することができるとともに、ロックアダプタ23Aを容易に摺動(移動)させることができる。
また、シリンジ1は、ロックアダプタ23Aが口部22Aの先端側にあるとき、ロックアダプタ23Aが口部22Aに固定される先端側固定位置(図8参照)を有している。
図6に示すように、突部229aは、その高さが先端方向および基端方向のそれぞれに向かって漸減している。すなわち、突部229aの先端面および基端面は、それぞれ、傾斜面を構成している。
これにより、ロックアダプタ23Aが口部22Aの基端側から先端側固定位置に移動する、または先端側固定位置から口部22Aの基端側に移動する際には、ロックアダプタ23Aの爪234が突部229aの縁部に引っかかることなく、その操作をより円滑に行うことができる。
図8に示すように、先端側固定位置では、爪234が段差部227と突部229aとの間に形成された固定位置空間229bに収納されることにより、ロックアダプタ23Aが口部22Aに固定される。すなわち、ロックアダプタ23Aは、先端側固定位置において、爪234の口部22Aの軸方向への移動が段差部227および突部229aにより規制されることにより、口部22Aに固定される。また、ロックアダプタ23Aは、前述したように、各リブ228aがそれと隣り合う爪234に当接することにより、口部22Aを中心として回転するのを規制されている。
このような構成により、ロックアダプタ23Aを口部22Aへ固定する操作を容易かつ確実に行うことができる。
なお、リブ228a(溝228b)、突部229aおよび爪234の形成数は、それぞれ、4つであるのに限定されず、例えば、2〜3つ、または5つ以上であってもよい。
また、突部229aの高さおよび爪234の高さは、リブ228aの高さ(溝228bの深さ)と同等かまたはそれより若干低い程度であるのが好ましい。
また、爪234の幅は、溝228bの幅と同等かまたはそれより若干小さい程度であるのが好ましい。
次に、本実施形態におけるシリンジ1の使用方法の一例について説明するが、前述と同様、第1実施形態におけるシリンジ1の使用方法の一例相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
[1] 第1のメスコネクタ9を接続する場合
第1実施形態と同様に、ロックアダプタ23Aを退避位置に移動させた際、外筒本体21を他方の手で把持しつつ、ロックアダプタ23Aを同じ手で固定する(図7参照)。
以降、第1実施形態と同様である。
[2] 第2のメスコネクタ10を接続する場合
まず、ロックアダプタ23Aを先端側固定位置に移動させて、ロックアダプタ23Aを口部22Aに固定する。
次に、一方の手でシリンジ1、他方の手で第2のメスコネクタ10を把持して、第2のメスコネクタ10の内腔部102にシリンジ1のオステーパ部222を挿入しつつ、シリンジ1を回転させる(図8参照)。このとき、ロックアダプタ23Aは、口部22Aに一体的に固定されているので、シリンジ1の回転操作を行うと、これに伴って、ロックアダプタ23Aが回転する。
以降、第1実施形態と同様である。
以上、本発明のシリンジを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、シリンジの各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものとすることができる。
また、例えば、先端側固定位置は、必要に応じて設けるようにすればよく、省略することもできる。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ロックアダプタが退避位置で口部に固定されるよう構成されていてもよい。
本発明のシリンジは、患者への薬剤投与、輸液ラインや透析回路からの薬液投与、薬液の混合等に使用される一般用シリンジに適用することができるが、その他、シリンジ内に予め薬液が充填(収納)されたプレフィルドシリンジにも適用することができる。
プレフィルドシリンジの場合、その外筒内には、必要に応じて薬液が収納されている。この薬液中の薬剤の種類は、特に限定されず、例えば、ジアゼパム、ミダゾラム等の鎮静薬、プロフォポール等の静脈麻酔薬、クエン酸フェンタニル、塩酸モルヒネ等の麻酔系鎮痛薬、塩酸メピバカイン、塩酸リドカイン等の局所麻酔薬、塩化スキサメトニウム、臭化パンクロニウム等の非脱分極性筋弛緩薬、エピネフリン、塩酸ドバミン、塩酸ドブタミン等のカテコラミン、塩酸エフェドリン等の昇圧薬、塩酸ニカルジピン、塩酸クロルプロマジン、塩酸プロプラノール等の降圧薬、硝酸イソソルビド、ニトログリセリン等の冠血管拡張薬、フロセミド、アミノフィリン等の利尿薬、硫酸アトロピン等の抗不整脈薬、プロスタグランジンE1製剤、アミノフィリン、塩酸エフェドリン等の気管支拡張薬、ファモチジン等の消化性潰瘍用剤、デカン酸ナンドロロン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、ベタメタゾン、ヒトインスリン等のホルモン剤、トラキネサム酸等の止血剤、ヘパリンナトリウム等の血液凝固薬、ウリナスタチン等の抗ショック薬、乳酸ビペリデン、レボドパ等の抗パーキンソン剤、ビタミン剤、補正用電解質液、G−CSF製剤、肝臓疾患用剤、エポエチンアルファ等のヒトエリスロポエチン製剤、エルカトニン等の骨粗鬆症治療剤、合成サケカルシトニン製剤、多価・酵素阻害剤、パクリタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、エトポシド等の抗悪性腫瘍用薬、d−マレイン酸クロルフェニラミン等の抗アレルギー薬、抗生物質製剤、抗結核剤、化学療法剤、B型肝炎ワクチン等いかなるものでもよい。
本発明のシリンジの第1実施形態の半縦断面図である。 図1に示すシリンジの先端部の部分縦断面図(ロックアダプタが回転可能位置にある状態を示す)である。 図1に示すシリンジの先端部の部分縦断面図(ロックアダプタが退避位置にあり、第1のメスコネクタを接続した状態を示す)である。 図1に示すシリンジの先端部の部分縦断面図(ロックアダプタが先端側固定位置にあり、第2のメスコネクタを接続した状態を示す)である。 本発明のシリンジの第2実施形態の半縦断面図である。 図1に示すシリンジの先端部の部分縦断面図(ロックアダプタが回転可能位置にある状態を示す)である。 図1に示すシリンジの先端部の部分縦断面図(ロックアダプタが退避位置にあり、第1のメスコネクタを接続した状態を示す)である。 図1に示すシリンジの先端部の部分縦断面図(ロックアダプタが先端側固定位置にあり、第2のメスコネクタを接続した状態を示す)である。 図6中のA−A線断面図である。
符号の説明
1 シリンジ
2 外筒
20 内周面
21 外筒本体
22、22A 口部
221 流路
222 オステーパ部
223 リブ
224a 拡径部
224b リブ
225 段差部
226 リブ
227 段差部
228a リブ
228b 溝
229a 突部
229b 固定位置空間
23、23A ロックアダプタ
231 突部
232 ネジ山
233 リブ
234 爪
24 空間
25 フランジ
26 目盛り
3 ガスケット
31、32 突部
4 押し子
40 本体部
41 板部材
42 指当て部
5 移動規制手段
6 離脱防止手段
9 第1のメスコネクタ
91 内腔部
10 第2のメスコネクタ
101 ネジ溝
102 内腔部

Claims (10)

  1. 先端部に、第1のメスコネクタおよび外周面にメス側螺合部を備える第2のメスコネクタに択一的に接続可能なシリンジであって、
    先端部に前記第1のメスコネクタの内腔部および前記第2のメスコネクタの内腔部に嵌合するオステーパ部を備え、内部に液体が通過可能な流路が形成された口部と、
    該口部の外周部に、前記口部の軸方向に沿って相対的に移動可能に設けられ、前記メス側螺合部に螺合するオス側螺合部を内周面に備えるロックアダプタとを有し、
    前記ロックアダプタは、前記オステーパ部を前記第1のメスコネクタの内腔部に嵌合させる操作を行う際に、基端側の退避位置まで退避可能であるよう構成されていることを特徴とするシリンジ。
  2. 先端部に、第1のメスコネクタおよび外周面にメス側螺合部を備える第2のメスコネクタに択一的に接続可能なシリンジであって、
    先端部に前記第1のメスコネクタの内腔部および前記第2のメスコネクタの内腔部に嵌合するオステーパ部を備え、内部に液体が通過可能な流路が形成された口部と、
    該口部の外周部に、前記口部を中心として相対的に回転可能、かつ、前記口部の軸方向に沿って相対的に移動可能に設けられ、前記メス側螺合部に螺合するオス側螺合部を内周面に備えるロックアダプタとを有し、
    前記ロックアダプタは、前記オステーパ部を前記第1のメスコネクタの内腔部に嵌合させる操作を行う際に、基端側の退避位置まで退避可能であるよう構成されていることを特徴とするシリンジ。
  3. 前記ロックアダプタが前記退避位置にあるとき、前記オステーパ部は、前記ロックアダプタの先端から7.5mm以上突出する請求項1または2に記載のシリンジ。
  4. 前記ロックアダプタが前記口部の先端側にあるとき、前記ロックアダプタが前記口部に固定される先端側固定位置を有する請求項1ないし3のいずれかに記載のシリンジ。
  5. 前記退避位置より先端側に、前記ロックアダプタが前記口部を中心として相対的に回転可能な回転可能位置を有し、
    前記先端側固定位置は、前記回転可能位置より前記口部の先端側にある請求項4に記載のシリンジ。
  6. 前記ロックアダプタが前記先端側固定位置にあるとき、前記オステーパ部は、前記ロックアダプタの先端から2.1mm以上突出する請求項4または5に記載のシリンジ。
  7. 前記ロックアダプタは、前記口部の軸方向に沿って相対的に5.4mm以上移動可能である請求項1ないし6のいずれかに記載のシリンジ。
  8. 前記口部の内径(平均)は、1.2mm以上である請求項1ないし7のいずれかに記載のシリンジ。
  9. 前記口部の長さは、16〜20mmである請求項1ないし8のいずれかに記載のシリンジ。
  10. 先端部に前記口部および前記ロックアダプタを備える外筒と、該外筒内で摺動し得るガスケットとを有し、
    前記ガスケットを前記外筒内の先端に位置させたとき、前記外筒と前記ガスケットとで画成される空間の容積が0.1mL以下である請求項1ないし9のいずれかに記載のシリンジ。
JP2003347503A 2002-10-24 2003-10-06 シリンジ Expired - Lifetime JP4522071B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003347503A JP4522071B2 (ja) 2002-10-24 2003-10-06 シリンジ
EP03758810A EP1563863A1 (en) 2002-10-24 2003-10-23 Method of producing syringe, cap, and prefilled syringe
PCT/JP2003/013540 WO2004037329A1 (ja) 2002-10-24 2003-10-23 シリンジ、キャップおよびプレフィルドシリンジの製造方法
AU2003275607A AU2003275607A1 (en) 2002-10-24 2003-10-23 Method of producing syringe, cap, and prefilled syringe
US10/532,308 US20060106349A1 (en) 2002-10-24 2003-10-23 Syringe, cap and method of producing prefilled syringe

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002310199 2002-10-24
JP2003347503A JP4522071B2 (ja) 2002-10-24 2003-10-06 シリンジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004160206A true JP2004160206A (ja) 2004-06-10
JP4522071B2 JP4522071B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=32828129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003347503A Expired - Lifetime JP4522071B2 (ja) 2002-10-24 2003-10-06 シリンジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4522071B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297684A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Kiyoshi Hashimoto 偽造防止表示用転写シートおよびそれを用いた偽造防止表示方法
WO2007032354A1 (ja) * 2005-09-13 2007-03-22 Nipro Corporation シリンジ
JP2008246070A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Terumo Corp プレフィルドシリンジ
JP2010000237A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Jms Co Ltd 接続部材及びこれを用いた接続方法
JP2010179180A (ja) * 2010-05-26 2010-08-19 Jms Co Ltd 接続部材及びこれを用いた接続方法
WO2012144026A1 (ja) * 2011-04-20 2012-10-26 大成化工株式会社 キャップ付きバレル、プレフィルドシリンジ、及びコネクタ付きキャップ
JP2013111165A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Jms Co Ltd 医療用シリンジ
JP2013111166A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Jms Co Ltd 医療用シリンジ
JP2013208206A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Daiken Iki Kk 接続部材
JP2014531227A (ja) * 2011-08-19 2014-11-27 アルコン リサーチ, リミテッド 引っ込み式ルアーロックフィッティング
WO2015030063A1 (ja) * 2013-09-02 2015-03-05 大成化工株式会社 シリンジおよびシリンジセット
WO2015046170A1 (ja) * 2013-09-27 2015-04-02 テルモ株式会社 穿刺機能付シリンジ外筒、穿刺機能付シリンジおよび穿刺機能付プレフィルドシリンジ
JP2015517377A (ja) * 2012-05-21 2015-06-22 カルメル ファルマ アクチボラゲット 医療コネクタ装置における配置
JP2015146868A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 株式会社ジェイ・エム・エス 医療用接続具
JP2017077385A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 日機装株式会社 ロック式接続具
JP2017148477A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 ニプロ株式会社 医療用コネクタ
JP2018122165A (ja) * 2018-05-16 2018-08-09 カルメル ファルマ アクチボラゲット 医療コネクタ装置における配置
JP2020124496A (ja) * 2019-01-31 2020-08-20 ショット シュヴァイツ アー・ゲーSCHOTT Schweiz AG 高粘度媒体を注射するためのシリンジ、注射器および注射装置
US11013865B2 (en) 2013-10-15 2021-05-25 Becton Dickinson France Tip cap assembly for closing an injection system
WO2021192945A1 (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 テルモ株式会社 ロックアダプタ、シリンジ組立体及びプレフィルドシリンジ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013158598A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Jms Co Ltd シリンジ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5047021A (en) * 1989-08-29 1991-09-10 Utterberg David S Male luer lock medical fitting
US5609584A (en) * 1994-05-18 1997-03-11 Gettig Technologies, Inc. Adaptor system for use with a syringe
US6004295A (en) * 1997-06-26 1999-12-21 An-Go-Gen Inc. Catheters
JP2002095743A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Terumo Corp 液体注入器具

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5047021A (en) * 1989-08-29 1991-09-10 Utterberg David S Male luer lock medical fitting
US5609584A (en) * 1994-05-18 1997-03-11 Gettig Technologies, Inc. Adaptor system for use with a syringe
US6004295A (en) * 1997-06-26 1999-12-21 An-Go-Gen Inc. Catheters
JP2002095743A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Terumo Corp 液体注入器具

Cited By (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297684A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Kiyoshi Hashimoto 偽造防止表示用転写シートおよびそれを用いた偽造防止表示方法
WO2007032354A1 (ja) * 2005-09-13 2007-03-22 Nipro Corporation シリンジ
JP5169218B2 (ja) * 2005-09-13 2013-03-27 ニプロ株式会社 シリンジ
JP2008246070A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Terumo Corp プレフィルドシリンジ
JP2010000237A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Jms Co Ltd 接続部材及びこれを用いた接続方法
JP2010179180A (ja) * 2010-05-26 2010-08-19 Jms Co Ltd 接続部材及びこれを用いた接続方法
WO2012144026A1 (ja) * 2011-04-20 2012-10-26 大成化工株式会社 キャップ付きバレル、プレフィルドシリンジ、及びコネクタ付きキャップ
US9604012B2 (en) 2011-04-20 2017-03-28 Taisei Kako Co., Ltd. Barrel with cap, pre-filled syringe, and cap with connector
JP5782506B2 (ja) * 2011-04-20 2015-09-24 大成化工株式会社 キャップ付きバレル、プレフィルドシリンジ、及びコネクタ付きキャップ
JPWO2012144026A1 (ja) * 2011-04-20 2014-07-28 大成化工株式会社 キャップ付きバレル、プレフィルドシリンジ、及びコネクタ付きキャップ
JP2014531227A (ja) * 2011-08-19 2014-11-27 アルコン リサーチ, リミテッド 引っ込み式ルアーロックフィッティング
JP2013111166A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Jms Co Ltd 医療用シリンジ
JP2013111165A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Jms Co Ltd 医療用シリンジ
JP2013208206A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Daiken Iki Kk 接続部材
US9968770B2 (en) 2012-05-21 2018-05-15 Carmel Pharma Ab Arrangement in a medical connector device
JP2015517377A (ja) * 2012-05-21 2015-06-22 カルメル ファルマ アクチボラゲット 医療コネクタ装置における配置
US10286200B2 (en) 2013-09-02 2019-05-14 Taisei Kako Co., Ltd. Syringe and syringe set
JPWO2015030063A1 (ja) * 2013-09-02 2017-03-02 大成化工株式会社 シリンジおよびシリンジセット
CN105611963A (zh) * 2013-09-02 2016-05-25 大成化工株式会社 注射器以及注射器组件
TWI634918B (zh) * 2013-09-02 2018-09-11 大成化工股份有限公司 注射器及注射器組
WO2015030063A1 (ja) * 2013-09-02 2015-03-05 大成化工株式会社 シリンジおよびシリンジセット
CN105611963B (zh) * 2013-09-02 2020-04-24 大成化工株式会社 注射器以及注射器组件
JPWO2015046170A1 (ja) * 2013-09-27 2017-03-09 テルモ株式会社 穿刺機能付シリンジ外筒、穿刺機能付シリンジおよび穿刺機能付プレフィルドシリンジ
EP3050591A4 (en) * 2013-09-27 2017-05-17 Terumo Kabushiki Kaisha Syringe outer cylinder with puncture function, syringe with puncture function, and prefilled syringe with puncture function
WO2015046170A1 (ja) * 2013-09-27 2015-04-02 テルモ株式会社 穿刺機能付シリンジ外筒、穿刺機能付シリンジおよび穿刺機能付プレフィルドシリンジ
US11013865B2 (en) 2013-10-15 2021-05-25 Becton Dickinson France Tip cap assembly for closing an injection system
JP2015146868A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 株式会社ジェイ・エム・エス 医療用接続具
JP2017077385A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 日機装株式会社 ロック式接続具
JP2017148477A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 ニプロ株式会社 医療用コネクタ
JP2018122165A (ja) * 2018-05-16 2018-08-09 カルメル ファルマ アクチボラゲット 医療コネクタ装置における配置
JP2020124496A (ja) * 2019-01-31 2020-08-20 ショット シュヴァイツ アー・ゲーSCHOTT Schweiz AG 高粘度媒体を注射するためのシリンジ、注射器および注射装置
WO2021192945A1 (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 テルモ株式会社 ロックアダプタ、シリンジ組立体及びプレフィルドシリンジ
EP4112102A4 (en) * 2020-03-24 2023-08-02 TERUMO Kabushiki Kaisha LOCKING ADAPTER, SYRINGE ASSEMBLY AND PRE-FILLED SYRINGE

Also Published As

Publication number Publication date
JP4522071B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004160206A (ja) シリンジ
JP5670242B2 (ja) 薬剤調製用具
BR112019013985A2 (pt) Sistema de infusão e componentes do mesmo
US20060106349A1 (en) Syringe, cap and method of producing prefilled syringe
JP2011062527A (ja) 薬物供給ペンのためのペン型針の外カバー
US20120095394A1 (en) Dual chamber combined container-syringe
JP6486276B2 (ja) 穿刺機能付シリンジ外筒、穿刺機能付シリンジおよび穿刺機能付プレフィルドシリンジ
JPWO2016153003A1 (ja) 医療用樹脂製中空針、穿刺部付外筒およびプレフィルドシリンジ
JP2011194045A (ja) 薬剤投与具
JP5416529B2 (ja) 薬剤投与具および薬剤容器装着済み薬剤投与具
JP2014200504A (ja) 薬剤調製用具
WO2003074103A2 (ja) プレフィルドシリンジ
JP4156791B2 (ja) プレフィルドシリンジ用注射器およびプレフィルドシリンジ
JP5113412B2 (ja) プレフィルドシリンジ
JP2011072395A (ja) 医療用容器への薬剤混注器具
JP4156790B2 (ja) プレフィルドシリンジ用注射器およびプレフィルドシリンジ
US10688245B2 (en) Plunger for syringe and pre-filled syringe including the same
JP2003245350A (ja) シリンジ用ガスケット及びそれを用いたシリンジ
WO2021192637A1 (ja) 注射器バレル用グリップおよびバレル組立体ならびにシリンジ
JP6255163B2 (ja) 薬剤調製用具
JP3150720U (ja) プレフィルドシリンジ
JP2003159330A (ja) 医療器具用ガスケット及びそれを用いた医療器具並びに医療器具用ガスケットの製造方法
CN112423816B (zh) 柱塞和制造柱塞的方法
JP2015066105A (ja) 注射針組立体
WO2017057476A1 (ja) 医療用樹脂製中空針、それを用いた医療用具セットおよび穿刺部付外筒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4522071

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term