JP2010000237A - 接続部材及びこれを用いた接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】柔らかいチューブやサイズが異なるチューブであっても高い接続強度で液密に接続することができ、且つ、再接続を可能にする。
【解決手段】外パーツ100には円形の開口121が形成されている。内パーツ200は断面形状が円形である外周面を備えた挿入部210を有し、貫通孔201が挿入部210を貫通している。接続機構111,203が、外パーツの開口と内パーツの挿入部とが同軸となり、且つ、外パーツの開口と内パーツの挿入部とを接近及び離間させることができるように、外パーツと内パーツとを接続している。外パーツの開口の内周面の少なくとも一部と内パーツの挿入部とで中空のチューブを挟持する。
【選択図】図4

Description

本発明は例えば医療用途に使用されるチューブを接続するための接続部材及び接続方法に関する。
経口によらずに患者に栄養や薬剤を投与する方法として経腸栄養療法や静脈栄養療法が知られている。経腸栄養療法では、患者の鼻腔から胃又は十二指腸にまで通されたチューブ(一般に「経鼻チューブ」と呼ばれる)又は患者の腹に形成された胃ろう(胃ろうを形成する施術は「Percutaneous Endoscopic Gastrostomy」と呼ばれる)に挿入されたチューブ(一般に「PEGチューブ」と呼ばれる)を介して栄養剤、流動食、又は薬剤などの液状物(一般に「経腸栄養剤」と呼ばれる)が投与される。また、静脈栄養療法では、患者の静脈に穿刺された静脈針に接続されたチューブ(一般に「輸液ライン」と呼ばれる)を介してブドウ糖などの栄養成分や薬剤成分を含む液状物(一般に「輸液」と呼ばれる)が投与される。
このような方法で患者に液状物を投与する際には、複数のチューブを接続するための接続部材(コネクタ)が使用される。
特許文献1には、チューブが挿入される中空部が形成された弾性部材と、弾性部材の周囲に等角度間隔に且つチューブと略平行に立設された4本の棒状の挟持部材と、4本の挟持部材の先端に当接するテーパ面とを備えたコネクタが記載されている。4本の挟持部材をテーパ面に向かって押し付けると、4本の挟持部材の先端が弾性部材の側に変位して弾性部材を締め付け、弾性部材の中空部が縮径するので、中空部内に挿入されたチューブを固定することができる。
特開平10−85340号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されたコネクタは、チューブの外周面を弾性部材で押圧することでチューブを固定する。従って、例えば柔らかいチューブを固定しようとすると、弾性部材による押圧力によってチューブが簡単に変形してしまい、チューブ内の流路が塞がれてしまう。チューブが変形しないように弾性部材の押圧力を小さく設定すると、チューブをしっかりと固定することができず、コネクタからチューブが簡単に抜けてしまう。
例えば、PEGチューブを介した栄養補給では、比較的高粘度の栄養剤が投与される場合がある。この場合、重力の作用だけでは栄養剤を移動させることができず、栄養剤に圧力を印加して患者に向かって栄養剤を圧送する必要がある。このような場合には、PEGチューブを抜けることがないように高い接続強度で接続できる接続部材が望まれる。また、圧力が印加された栄養剤が漏れ出すことがないように、PEGチューブを液密に接続できる接続部材が望まれる。
更に、PEGチューブを介した栄養補給では、栄養補給を行うときのみPEGチューブに繰り返し接続することができる、再接続が可能な接続部材が望まれる。
また、PEGチューブを始めとする医療用の各種チューブの規格が統一されておらず、内径や外径が種々に異なるチューブが販売されている。サイズが異なる複数種類のチューブを共通する接続部材で接続できることが望まれる。
本発明は、柔らかいチューブであっても高い接続強度で液密に接続することができ、再接続が可能で、サイズが異なるチューブを接続することもできる接続部材及び接続方法を提供することを目的とする。
本発明の接続部材は、可撓性を有する中空のチューブを接続するための接続部材であって、円形の開口が形成された外パーツと、断面形状が円形である外周面を備えた挿入部を有し、前記挿入部を貫通する貫通孔が形成された内パーツと、前記外パーツの前記開口と前記内パーツの前記挿入部とが同軸となり、且つ、前記外パーツの前記開口と前記内パーツの前記挿入部とを接近及び離間させることができるように、前記外パーツと前記内パーツとを接続する接続機構とを備え、前記外パーツの前記開口の内周面の少なくとも一部と前記内パーツの前記挿入部とでチューブを挟持することができるように構成されたことを特徴とする。
本発明の接続方法は、上記の本発明の接続部材と可撓性を有する中空のチューブとを、前記内パーツの前記貫通孔と前記チューブとが連通するように接続する接続方法であって、前記チューブの一端を前記外パーツの前記開口内に挿入し、前記外パーツの前記開口と前記内パーツの前記挿入部とが接近する向きに、前記外パーツと前記内パーツとを相対的に移動させることにより、前記チューブを前記外パーツの前記開口の内周面の少なくとも一部と前記内パーツの前記挿入部とで挟持することを特徴とする。
本発明によれば、チューブを、その機械的強度に関係なく高い接続強度で液密に接続することができる。また、再接続が可能で、サイズが異なるチューブを接続することもできる。
上記の本発明の接続部材において、前記挿入部の前記外周面は、前記挿入部の先端に近づくほど径が小さくなるテーパ面を有していることが好ましい。これにより、チューブ内に挿入部を容易に挿入することができるので、チューブの接続作業性が向上する。また、チューブの内径が異なっても、チューブの内周面を挿入部のテーパ面に密着させることができるので、接続のシール性が向上する。
前記挿入部の前記先端の外径をD2top、前記挿入部の前記テーパ面の最大外径をD2max、前記外パーツの前記開口の最小内径をD1minとしたとき、D2top<D1min<D2maxを満足することが好ましい。これにより、チューブと接続部材とを、より高い接続強度で液密に接続することができる。
前記外パーツの前記開口内に前記内パーツの前記挿入部を挿入したとき、前記外パーツと前記挿入部の前記テーパ面とが実質的に線で接触することが好ましい。これにより、チューブの極めて小さな領域を外パーツと挿入部とが挟持することになる。従って、挟持力がこの小さな領域に集中するので、チューブ2と接続部材10とをより高い接続強度で液密に接続することができる。
前記外パーツの前記開口の内周面は、前記内パーツの基端側で径が大きいテーパ面を有し、前記外パーツの前記テーパ面のテーパ角度をθ1、前記挿入部の前記テーパ面のテーパ角度をθ2としたとき、θ1<θ2を満足することが好ましい。これにより、チューブと接続部材とをより高い接続強度で液密に接続することができる。また、チューブ内に挿入部を深く挿入しなくても、挿入部のテーパ面211と外パーツとでチューブ2を挟持することができるので、接続作業性が向上する。
前記接続機構がネジを含むことが好ましい。これにより、外パーツの開口と内パーツの挿入部とを同軸としながら、外パーツの開口と内パーツの挿入部とを接近及び離間させることができ、且つ、チューブを内パーツの挿入部と外パーツとで挟持した状態を維持することが可能な機構を、簡単且つ低コストに実現することができる。ここで、ネジは、外パーツの開口及び内パーツの挿入部と同軸であることが好ましい。
前記外パーツの前記開口の最小内径D1minが、前記チューブの前記一端の外径DToutと同じかこれより大きいことが好ましい。これにより、チューブを外パーツの開口内に容易に挿入することができるので、接続作業性が向上する。
前記内パーツの前記挿入部の先端の外径D2topが、前記チューブの前記一端の内径DTinと同じかこれより小さいことが好ましい。これにより、チューブ内に挿入部を容易に挿入することができるので、接続作業性が向上する。
以下、本発明の実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態にかかる接続部材10の中心軸10aに沿った断面図である。接続部材10は、その中心軸10aに対して回転対称形状を有している。接続部材10は、外パーツ100と内パーツ200とからなる。
外パーツ100は、全体として略円筒形状を有する円筒部110と、円筒部110の中心軸10a方向の一端に設けられた円板形状の挟持板120とを含む。挟持板120には貫通孔である開口121が形成されている。中心軸10aに沿って見た開口121を取り囲む内周面122の形状は円形であり、その中心は中心軸10aに一致する。円筒部110の挟持板120が設けられた側とは反対側の内周面には雌ネジ111が形成されている。雌ネジ111の中心軸は中心軸10aと一致する。
内パーツ200は全体として略円筒形状を有し、その中央に、中心軸10aを中心軸とする円筒形状の貫通孔201が形成されている。内パーツ200の中心軸10a方向の一端には、挿入部210が設けられている。挿入部210の外周面の、中心軸10aに垂直な断面形状は円形であり、その中心は中心軸10aに一致する。挿入部210の外周面は、挿入部210の先端(外パーツ100の開口121に近い側の端)に近づくほど径が小さくなるテーパ面211であることが好ましい。内パーツ200の挿入部210とは反対側端を基端202と呼ぶ。内パーツ200の外周面の、挿入部210と基端202との間の領域に、外パーツ100の雌ネジ111と螺合可能な雄ネジ203が形成されている。雄ネジ203の中心軸は中心軸10aと一致する。
図1に示すように、外パーツ100の雌ネジ111と内パーツ200の雄ネジ203とを螺合させると、外パーツ100の開口121と内パーツ200の挿入部210とが同軸となる。そして、内パーツ200と外パーツ100とを中心軸10a周りに相対的に回転させると、外パーツ100の開口121と内パーツ200の挿入部210とを中心軸10a方向に接近及び離間させることができる。
以上のように構成された本実施形態の接続部材10を用いたチューブの接続方法を以下に説明する。
本例では、図2に示すように、予め内パーツ200の基端202に可撓性を有する中空のチューブ1の一端が融着、接着などの手段により接続されている。チューブ1としては、例えば栄養剤や流動食等の液状物が収納された容器に接続される栄養セット(図示せず)を構成するチューブであっても良い。栄養セットとしては、特に限定はなく、公知の栄養セットのいずれであっても良い。本例では、内パーツ200の基端202内にチューブ1が挿入されて内パーツ200とチューブ1とが接続されているが、本発明はこれに限定されず、例えば内パーツ200の基端202の外周面にチューブ1が被さるように内パーツ200とチューブ1とが接続されていても良い。
内パーツ200に対して外パーツ100を相対的に回転させて、内パーツ200の挿入部210の先端から外パーツ100の開口121を遠ざける。
この状態で、可撓性を有する中空のチューブ2の一端を矢印2aの方向に外パーツ100の開口121内に挿入する。チューブ2としては、例えばPEGチューブを例示できる。この場合、チューブ(PEGチューブ)2の他端(図示せず)は患者の腹に形成された胃ろうに挿入されている。PEGチューブとしては、特に限定はなく、公知のPEGチューブのいずれであっても良い。図2に示したチューブ2の端部は、端に近づくにしたがって内径及び外径が大きくなるテーパ形状を有しているが、内径及び/又は外径が一定であっても良い。
上述したように、外パーツ100の開口121と挿入部210とは同軸である。従って、外パーツ100の開口121内にチューブ2を挿入すると、次いで、チューブ2内に挿入部210が挿入される。本実施形態では挿入部210の先端にテーパ面211が形成されているので、チューブ2内に挿入部210を容易に挿入することができる。チューブ2を開口121内に更に押し込むと、チューブ2は、挿入部210のテーパ面211によって周方向に弾性的に伸ばされ、図3に示すようにテーパ面211上に覆い被さる。
次いで、内パーツ200に対して外パーツ100を相対的に回転させて、外パーツ100の開口121と内パーツ200の挿入部210とが接近する向きに、外パーツ100と内パーツ200とを中心軸10aに沿って相対的に移動させる。そして、遂に図4に示すように、外パーツ100の開口121を取り囲む内周面122の少なくとも一部(本実施形態では内周面122のテーパ面211に近い側の端縁125)が、テーパ面211を覆うチューブ2の外周面に当接する。この状態から、チューブ2を挿入部210と外パーツ100との間で圧縮するように、内パーツ200に対して外パーツ100を更に強く回転させる。かくして、内パーツ200の貫通孔201を介して、チューブ1とチューブ2とが連通し、本実施形態の接続部材10とチューブ2との接続が完了する。
上記の接続方法では、外パーツ100の雌ネジ111と内パーツ200の雄ネジ203とを螺合させた図2に示す状態で、チューブ2の一端を外パーツ100の開口121内に挿入して図3の状態を得たが、本発明はこれに限定されない。例えば、外パーツ100と内パーツ200とを分離しておき、最初に外パーツ100の開口121内にチューブ2を挿入し、次いで、チューブ2内に挿入部210を挿入し、最後に外パーツ100の雌ネジ111と内パーツ200の雄ネジ203とを螺合させて図3の状態を得ても良い。
あるいは、外パーツ100の開口121内にチューブ2を挿入した後、外パーツ100の開口121と内パーツ200の挿入部210とが接近するように、外パーツ100を内パーツ200に対して相対的に回転させても良い。この場合、挿入部210は、開口121に接近するのと並行してチューブ2内に嵌入して、図4に示す状態が得られる。
接続部材10とチューブ2との分離は、上記の接続作業とは逆の作業を行えば良い。即ち、図4の状態から、内パーツ200に対して外パーツ100を相対的に回転させて、図3に示すように外パーツ100をチューブ2から離間させ、最後に、開口121からチューブ2を引き抜けばよい(図2参照)。
以上のように、本実施形態の接続部材10によれば、チューブ2は、内パーツ200の挿入部210と外パーツ100の開口121の内周面122とでしっかりと挟持されるので、接続部材10とチューブ2とを高い接続強度で接続できる。従って、例えば比較的高粘度の栄養剤を圧力をかけて患者に投与するような場合でも、チューブ2が接続部材10から抜けることがない。
上記特許文献1に記載された従来のコネクタでは、チューブの外周面を弾性部材で押圧することでチューブとコネクタとの接続強度を得ている。従って、柔らかいチューブを接続しようとすると、チューブの外周面に印加される押圧力によってチューブが変形してしまって、チューブ内の流路が塞がれたり、所望する接続強度が得られなかったりするという問題があった。これに対して、本実施形態の接続部材によれば、チューブ2は、挿入部210の外周面(テーパ面211)と外パーツ100の内周面122とで挟持される。即ち、中空のチューブ2は、その内側面と外側面との両面から押圧力を受ける。従って、チューブ2の機械的強度に関わらず、チューブ2を強固に固定することができる。また、チューブ2を外パーツ100と内パーツ200とで強固に固定しても、チューブ2内の流路が塞がれるようなことはない。
中心軸10aに垂直な面に沿った断面において、挿入部210の外周面(テーパ面211)と外パーツ100の内周面122とは同心円を形成する。これにより、チューブ2は、外パーツ100と内パーツ200とで周方向に連続的に挟持され、且つ、これによりチューブ2が受ける圧縮力は周方向においてほぼ一定となる。従って、チューブ2は挿入部210の外周面に液密に密着するので、チューブ2の内圧が高くなってもチューブ2と挿入部210との接触界面からチューブ2内の液状物が漏れ出すことがない。
また、PEGチューブのように接続/分離を頻繁に行うチューブ2に対しても、何ら問題なく繰り返し接続することができる。
更に、外パーツ100の開口121の内径、挿入部210の外径、テーパ面211のテーパ角度などを適切に設定すれば、内径、外径、肉厚が種々に異なるチューブ2を共通する接続部材で接続することも可能である。
図1に示すように、挿入部210の先端(基端202とは反対側端)の外径をD2top、挿入部210のテーパ面211の最大外径をD2max、外パーツ100の開口121の最小内径をD1minとしたとき、D2top<D1min<D2maxを満足することが好ましい。この好ましい寸法条件を満足すると、挿入部210と外パーツ100の開口121とを接近させていくと、挿入部210のテーパ面211と外パーツ100の開口121の内周面122とでチューブ2を確実に挟持することができる。従って、チューブ2と接続部材10とを、より高い接続強度で液密に接続することができる。
外パーツ100の開口121内に内パーツ200の挿入部210を挿入したとき、外パーツ100と挿入部210のテーパ面211とが実質的に線で接触することが好ましい。「実質的に線で接触する」とは、図1のような中心軸10aを含む断面図において、外パーツ100とテーパ面211とが狭い領域で接触することを意味する。これにより、チューブ2に対する挟持力を小さな領域に集中させることができるので、チューブ2と接続部材10とをより高い接続強度で液密に接続することができる。外パーツ100と挿入部210のテーパ面211とを実質的に線で接触させるためには、例えば、外パーツ100の開口121を取り囲む内周面122を、円筒面、または挿入部210のテーパ面211と異なるテーパ角度を有するテーパ面とすればよい。
図1に示すように、外パーツ100の開口121の内周面122は、内パーツ200の基端202側で径が大きいテーパ面を有することが好ましい。これにより、中心軸10aを含む面に沿った断面図において、外パーツ100の内周面122の中心軸10a方向の両端に位置する端縁125,126のうち、基端202側の端縁(内側端縁)125は鈍角をなし、基端202とは反対側の端縁(外側端縁)126は鋭角をなす。この場合、外パーツ100の内周面122のテーパ面のテーパ角度をθ1、挿入部210のテーパ面211のテーパ角度をθ2としたとき、θ1<θ2を満足することが好ましい。これにより、挿入部210のテーパ面211を覆うチューブ2は、図4に示すように、内周面122の両側の端縁125,126のうち、鈍角をなす内側端縁125と接触する。内側端縁125は鈍角をなすことで相対的に強い強度を有するから、チューブ2に大きな圧縮力を印加することができる。従って、チューブ2と接続部材10とをより高い接続強度で液密に接続することができる。また、挿入部210のテーパ面211が相対的に大きなテーパ角度θ2を有するので、チューブ2内に挿入部210を深く挿入しなくても、挿入部210のテーパ面211と外パーツ100の内周面122とでチューブ2を挟持することができる。よって、接続作業性が向上する。
外パーツ100の開口121の最小内径D1minは、チューブ2の開口121に挿入される側の端の外径DToutと同じかこれより大きいこと(即ち、D1min≧DTout)が好ましい。これにより、チューブ2を開口121内に容易に挿入することができるので、接続作業性が向上する。但し、一般にチューブ2は可撓性を有するので、D1min<DToutであっても、チューブ2を変形させてチューブ2を開口121内に挿入することができる場合があり、そのような場合はチューブ2と接続部材10とを接続することができる場合がある。
内パーツ200の挿入部210の先端の外径D2topが、チューブ2の開口121に挿入される側の開口径DTinと同じかこれより小さいこと(即ち、D2top≦DTin)が好ましい。これにより、チューブ2内に挿入部210を容易に挿入することができるので、接続作業性が向上する。但し、一般にチューブ2は弾性を有するので、チューブ2を周方向に伸ばせばチューブ2内に挿入部210を挿入することができる場合があり、そのような場合はチューブ2と接続部材10とを接続することが可能である。
本発明において、外パーツ100及び内パーツ200の材料は特に制限はないが、例えば樹脂材料は、射出成形などで所望する形状に容易に成形することができるので好ましい。具体的には、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネートを使用することができる。また、接続部材10内を流れる液状物の状態や、チューブ1,2と接続部材10との接続状態などを容易に目視することができるように、外パーツ100及び/又は内パーツ200は透明性又は透光性を有することが好ましい。
上記の実施形態は一例であって本発明はこれに限定されず、種々に変更することができる。
例えば、上記の実施形態では、挿入部210の先端の外周面にはテーパ面211が形成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば挿入部210の先端の外周面が中心軸10a方向において外径が一定である円筒面であっても良い。この場合であっても、外パーツ100の開口121の内周面122を、内パーツ200の基端202側で径が大きいテーパ面にするなどにより、チューブ2を外パーツ100の開口121の内周面122の少なくとも一部と内パーツ200の挿入部210とで挟持することができる。
上記の実施形態では、外パーツ100と内パーツ200とは、雌ネジ111及び雄ネジ203からなるネジ機構により接続されていたが、本発明はこれに限定されない。外パーツ100の開口121と内パーツ200の挿入部210とが同軸となり、且つ、外パーツ100の開口121と内パーツ200の挿入部210とを接近及び離間させることができるように、外パーツ100と内パーツ200とを接続することがでる接続機構であればよい。このような接続機構としては、例えば外パーツ100を内パーツ200に対して中心軸10a方向に相対的に移動させることができる案内構造(例えば、溝とこの溝に嵌入する突起)を用いることができる。この場合、チューブ2を外パーツ100と内パーツ200とで挟持した状態を維持するために、外パーツ100の内パーツ200に対する中心軸10a方向の相対的位置を一時的に固定することができる固定機構(例えば、ラチェット機構、ネジを用いた固定機構)を設けることが好ましい。
上記の実施形態では、PEGチューブを用いた経腸栄養療法を行う場合を示したが、本発明の接続部材はこれら以外の用途に利用することができる。例えば、容器内に貯蔵された栄養剤、流動食、又は薬剤などの液状物を栄養セット又は輸液セットを介して患者に投与する経腸栄養療法や静脈栄養療法を行う際に利用することもできる。この場合、内パーツ200を液状物が貯蔵された容器の流出ポートに一体化して設けることができる。あるいは、内パーツ200の基端202と容器の流出ポートとをチューブ等を介して接続しても良い。また、外パーツ100の開口121内には栄養セット又は輸液セットを構成するチューブの上流側端を挿入することができる。この場合、容器、容器に設けられた流出ポート、流出ポートと連通される栄養セット又は輸液セットに特に限定はない。
上記の実施形態では、チューブ2を外パーツ100と内パーツ200とで挟持する際に、チューブ2には中心軸10a周りの回転力が印加される。この回転力によりチューブ2にシワが発生したり、チューブ2が傷付いたりするのを防止するために、この回転力がチューブ2に印加されるのを防止する機構を設けても良い。このような機構は、例えば、雌ネジ111の中心軸10a周りの回転が内周面122に伝達されないように、外パーツ100を2部品で構成することで実現できる。
接続部材10を構成する外パーツ100及び内パーツ200の形状や寸法などは、適宜変更することができる。例えば、両手の指で外パーツ100及び内パーツ200をそれぞれ摘んで容易に回転することができるように、例えば、外パーツ100の円筒部110の外周面及び/又は内パーツ200の基端202の外周面に滑り止め防止のための凹凸模様を付与したり、該外周面を多角柱面にしたりしても良い。
本発明の利用分野は特に制限はなく、中空のチューブを接続する必要がある、医療、食品、化学などの各種分野に広範囲に利用することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる接続部材の中心軸に沿った断面図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる接続部材を用いたチューブの接続方法の一工程を示した断面図である。 図3は、本発明の一実施形態にかかる接続部材を用いたチューブの接続方法の一工程を示した断面図である。 図4は、本発明の一実施形態にかかる接続部材を用いたチューブの接続方法の一工程を示した断面図である。
符号の説明
1,2 チューブ
10 接続部材
10a 中心軸
100 外パーツ
110 円筒部
111 雌ネジ
120 挟持板
121 開口
122 内周面
125,126 端縁
200 内パーツ
201 貫通孔
202 基端
203 雄ネジ
210 挿入部
211 テーパ面

Claims (9)

  1. 可撓性を有する中空のチューブを接続するための接続部材であって、
    円形の開口が形成された外パーツと、
    断面形状が円形である外周面を備えた挿入部を有し、前記挿入部を貫通する貫通孔が形成された内パーツと、
    前記外パーツの前記開口と前記内パーツの前記挿入部とが同軸となり、且つ、前記外パーツの前記開口と前記内パーツの前記挿入部とを接近及び離間させることができるように、前記外パーツと前記内パーツとを接続する接続機構とを備え、
    前記外パーツの前記開口の内周面の少なくとも一部と前記内パーツの前記挿入部とでチューブを挟持することができるように構成されたことを特徴とする接続部材。
  2. 前記挿入部の前記外周面は、前記挿入部の先端に近づくほど径が小さくなるテーパ面を有している請求項1に記載の接続部材。
  3. 前記挿入部の前記先端の外径をD2top、前記挿入部の前記テーパ面の最大外径をD2max、前記外パーツの前記開口の最小内径をD1minとしたとき、D2top<D1min<D2maxを満足する請求項2に記載の接続部材。
  4. 前記外パーツの前記開口内に前記内パーツの前記挿入部を挿入したとき、前記外パーツと前記挿入部の前記テーパ面とが実質的に線で接触する請求項2又は3に記載の接続部材。
  5. 前記外パーツの前記開口の内周面は、前記内パーツの基端側で径が大きいテーパ面を有し、前記外パーツの前記テーパ面のテーパ角度をθ1、前記挿入部の前記テーパ面のテーパ角度をθ2としたとき、θ1<θ2を満足する請求項2〜4のいずれかに記載の接続部材。
  6. 前記接続機構がネジを含む請求項1〜5のいずれかに記載の接続部材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の接続部材と可撓性を有する中空のチューブとを、前記内パーツの前記貫通孔と前記チューブとが連通するように接続する接続方法であって、
    前記チューブの一端を前記外パーツの前記開口内に挿入し、
    前記外パーツの前記開口と前記内パーツの前記挿入部とが接近する向きに、前記外パーツと前記内パーツとを相対的に移動させることにより、前記チューブを前記外パーツの前記開口の内周面の少なくとも一部と前記内パーツの前記挿入部とで挟持する
    ことを特徴とする接続方法。
  8. 前記外パーツの前記開口の最小内径D1minが、前記チューブの前記一端の外径DToutと同じかこれより大きい請求項7に記載の接続方法。
  9. 前記内パーツの前記挿入部の先端の外径D2topが、前記チューブの前記一端の内径DTinと同じかこれより小さい請求項7に記載の接続方法。
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