JP2013138707A - 経腸栄養療法用カテーテルと医療用回路との接続構造、アダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル、及びアダプタと医療用回路とを含む医療用送液キット - Google Patents

経腸栄養療法用カテーテルと医療用回路との接続構造、アダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル、及びアダプタと医療用回路とを含む医療用送液キット Download PDF

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尚継 井藤
Koken Uehara
康賢 上原
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Abstract

【課題】経腸栄養療法用カテーテルと、それ専用の医療用回路との間の、強固な接続及び接続解除を容易とし、且つ、経腸栄養療法用カテーテルと各種のオスコネクタとの接続も可能とする、接続構造等を提供する。
【解決手段】移送チューブ41の一方の端部に接続され雌ネジ213を備えたオスコネクタ2と、チューブ51の一方の端部に着脱自在に装着され雌ネジ213と螺合可能な雄ネジ308とを備えたアダプタ3と、を含み、雌ネジ213と雄ネジ308とが螺合されることにより、アダプタ3の外側部材303がチューブ51の中心軸に近づくように弾性変形して、アダプタ3の内側部材302と外側部材303とでチューブ51を挟持する、経腸栄養療法用カテーテルと医療用回路との接続構造。
【選択図】図3

Description

本発明は、経鼻カテーテル、PEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)カテーテル、PTEG(Percutaneus Trans Esophageal Gastro-tubing)カテーテル等の経腸栄養療法用カテーテルと医療用回路とを接続するための接続構造、アダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル、及びアダプタと医療用回路とを含む医療用送液キットに関する。
食道や口腔等の外傷、疾患、又は手術等によって食物を口腔から胃に送り込むことが困難となった患者に栄養剤、流動食、又は薬剤など(一般に「経腸栄養剤」と呼ばれる。以下、「液状物」と称する)を投与する方法として経腸栄養療法が知られている。経腸栄養療法では、液状物を患者の体内に送り込むために可撓性を有するチューブ(一般に「経腸栄養療法用カテーテル」と呼ばれる)が用いられる。経腸栄養療法に用いられるカテーテルとしては、カテーテルの挿入経路によって、患者の鼻腔を通って胃又は十二指腸にまで挿入される経鼻カテーテル、患者の腹に形成された胃ろうを通って胃内に挿入されるPEGカテーテル(例えば、特許文献1参照)、患者の首の付け根に形成された穴を通って胃にまで挿入されるPTEGカテーテル等が知られている。経腸栄養療法を行う際には、その一方の端部が患者の体内に挿入されたチューブの他方の端部に、液状物が充填された容器(例えばパウチ等)内の当該液状物を移送するための移送チューブに接続されたオスコネクタを挿入して接続する必要がある。
特開平03−18378号公報
ところで、経腸栄養療法に用いられる液状物の粘度が低いと、胃内の液状物が食道に逆流して肺炎を併発したり、液状物の水分が体内で吸収しきれずに下痢したりする等の問題がある。この問題を防止するために、半固形化したり、トロミ剤や増粘剤を加えたりすることで粘度を高めた液状物が用いられることが多い。
このような高粘度の液状物を患者の体内に送るために、注入器(シリンジ)や液状物を充填した容器を圧縮するための装置などを用いて、液状物に圧力が加えられることがある。この際、液状物に加えられた圧力によって、患者の体内に挿入されたカテーテルとこれに接続されたオスコネクタとが外れてしまうという問題があった。カテーテルとオスコネクタとの分離の問題は、上述した液状物を圧送する場合に限らず、例えばカテーテルとオスコネクタとの接続部分に作業者が意図せずに外力を加えてしまった場合などにも発生することがあった。
更に、経腸栄養療法用カテーテルに挿入されるオスコネクタは、その形状や寸法に関して標準となる規格が存在せずメーカー毎に異なる。そのため、経腸栄養療法用カテーテルは、形状や寸法が異なる各種のオスコネクタを接続可能とするために、挿入されるオスコネクタに相応して変形可能であることを要する。
本発明は、上記の従来の問題を解決し、経腸栄養療法用カテーテルと、それ専用の医療用回路との間の、強固な接続及び接続解除を容易とし、且つ、経腸栄養療法用カテーテルと各種のオスコネクタとの接続も可能とする、接続構造、上記接続構造を得るためのアダプタが着脱自在に装着された経腸栄養療法用カテーテル、及びアダプタと医療用回路とを含む医療用送液キットを提供する。
本発明の経腸栄養療法用カテーテルと経腸栄養投与セットとの接続構造は、
チューブを含む経腸栄養療法用カテーテルと、液状物を前記経腸栄養療法用カテーテルへ移送するための移送チューブを含む医療用回路との接続構造であって、
前記移送チューブの一方の端部に接続され雌ネジを備えたオスコネクタと、
前記チューブの一方の端部に着脱自在に装着され前記雌ネジと螺合可能な雄ネジを備えたアダプタと、を含み、
前記オスコネクタは、
前記アダプタに挿入される挿入部を含む挿入体と、
前記挿入体の周囲に配置された筒状の側周壁と前記側周壁の前記挿入体と向かい合う面に形成された前記雌ネジとを含むロックナットと、を含み、
前記アダプタは、
前記チューブ内に挿入され前記挿入部を受容可能な内側部材と、
前記内側部材に連結され前記チューブの外側に配置された外側部材と、を含み、
前記外側部材は、
前記チューブの前記一方の端部のうちの少なくとも前記チューブの開口に隣接した部分を囲い、その周方向に間隔をあけて形成された切欠部を有する外被部と、
前記外被部の外側面に形成された前記雄ネジと、を含み、
前記雌ネジと前記雄ネジとが螺合されることにより、前記外側部材が前記チューブの中心軸に近づくように弾性変形して、前記内側部材と前記外側部材とで前記チューブを挟持する。
本発明のアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルは、
液状物を移送するための移送チューブを含む医療用回路に接続され、チューブを含む経腸栄養療法用カテーテルであって、
前記経腸栄養療法用カテーテルの前記チューブの一方の端部に雄ネジを備えたアダプタが着脱自在に装着されており、
前記医療用回路は、
前記移送チューブの一方の端部に接続され前記雄ネジに螺合可能な雌ネジを備えたオスコネクタを含み、
前記オスコネクタは、
前記アダプタに挿入される挿入部を含む挿入体と、
前記挿入体の周囲に配置された筒状の側周壁と前記側周壁の前記挿入体と向かい合う面に形成された前記雌ネジとを含むロックナットと、を含み、
前記アダプタは、
前記チューブ内に挿入され前記挿入部を受容可能な内側部材と、
前記内側部材に連結され前記チューブの外側に配置された外側部材と、を含み、
前記外側部材は、
前記チューブの前記一方の端部のうちの少なくとも前記チューブの開口に隣接した部分を囲い、その周方向に間隔をあけて形成された切欠部を有する外被部と、
前記外被部の外側面に形成された前記雄ネジと、を含み、
前記雌ネジと前記雄ネジとが螺合されることにより、前記外側部材が前記チューブの中心軸に近づくように弾性変形して、前記内側部材と前記外側部材とで前記チューブを挟持する。
本発明の医療用送液キットは、
液状物を、チューブを含む前記経腸栄養療法用カテーテルへ移送するための移送チューブを含む医療用回路と、前記経腸栄養療法用カテーテルと前記医療用回路とを接続するアダプタとを含む、医療用送液キットであって、
前記医療用回路は、
前記移送チューブの一方の端部に接続され雌ネジを備えたオスコネクタを含み、
前記オスコネクタは、
前記アダプタに挿入される挿入部を含む挿入体と、
前記挿入体の周囲に配置された筒状の側周壁と前記側周壁の前記挿入体と向かい合う面に形成された前記雌ネジとを含むロックナットと、を含み、
前記アダプタは、前記チューブの一方の端部に着脱自在に装着可能であり、
前記アダプタは、前記アダプタが前記チューブの一方の端部に装着されているときに、
前記チューブ内に挿入され前記挿入部を受容可能な内側部材と、
前記内側部材に連結され前記チューブの外側に配置される外側部材と、を含み、
前記外側部材は、
その周方向に間隔をあけて形成された切欠部を有し、前記チューブの前記一方の端部のうちの少なくとも前記チューブの開口に隣接した部分を囲う外被部と、
前記外被部の外側面に形成され、前記雌ネジに螺合可能な雄ネジと、を含み、
前記雌ネジと前記雄ネジとが螺合されることにより、前記外側部材が前記チューブの中心軸に近づくように弾性変形して、前記内側部材と前記外側部材とで前記チューブを挟持する。
本発明では、医療用回路のオスコネクタの雌ネジと経腸栄養療法用カテーテルのチューブに装着されたアダプタの雄ネジとが螺合されるとともに、アダプタの内側部材と外側部材とでチューブが挟持される。そのため、オスコネクタとアダプタ、及び、チューブとアダプタとの接続が、各々強固に行われ、且つ、小さい力で行える。
医療用回路とそれ専用の経腸栄養療法用カテーテルの接続は、雄ネジと雌ネジの螺合により行われる。故に、本発明では、医療用回路と経腸栄養療法用カテーテルとを、例えば、オスコネクタを回転力を加えながらチューブにねじ込むことにより医療用回路と経腸栄養療法用カテーテルとを接続する場合よりも、接続操作が簡単化されている。また、接続を解除したい時にはその解除が容易に行える。
更に、アダプタは、雄ネジと雌ネジとが螺合されていない状態では、チューブから離脱可能であるのでチューブから取り外すことができる。そして、チューブは、挿入される物の形状等に相応して変形可能である。故に、チューブからアダプタを取り外せば、チューブに、形状や寸法が異なる各種のオスコネクタ(例えば、専用の医療用回路のオスコネクタの挿入部より外径の大きい挿入部を含む他のオスコネクタ)を、回転力を加えながらねじ込むことにより接続することもできる。
図1は、本発明の接続構造の一例を得るための、アダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルおよび医療用回路を含む経腸栄養投与セットの概念図である。 図2は、図1に示されたアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルと医療用回路を含む経腸栄養投与セットとの接続部位の拡大斜視図であって、オスコネクタとアダプタとの接続途中を示した斜視図である。 図3Aは、図2に示した接続部位の正面図であり、図3Bは、図3Aの矢印IIIに沿って見た断面図である。 図4Aは、図2に示した接続部位の側面図であり、図4Bは図4Aの矢印IVに沿って見た断面図である。 図5は、図4Bの部分拡大図である。 図6Aは、図1に示されたアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルと医療用回路を含む経腸栄養投与セットとの接続部位の側面図であって、オスコネクタとアダプタとが接続された状態を示した側面図であり、図6Bは、図6Aの矢印VIに沿って見た断面図である。 図7は、図6Bの部分拡大図である。 図8は、図1に示したオスコネクタの分解斜視図である。 図9Aは、図1に示したアダプタの斜視図であり、図9Bは、その平面図、図8Cは、その正面図、図8Dは、その側面図である。 図10は、図9Cの矢印Xに沿って見たアダプタの拡大断面図である。 図11Aは、本発明の接続構造を構成するアダプタの他の一例の斜視図であり、図11Bは、その平面図、図11Cは、正面図、図11Dは側面図である。 図12は、図11Cの矢印XIIに沿って見たアダプタの拡大断面図である。 図13は、本発明のアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルの一例の斜視図である。 図14は、図13に示したアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルの断面図である。 図15は、本発明のアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルの他の一例の部分斜視図である。 図16Aは、図15に示したアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルを構成するキャップの斜視図、図16Bは、その側面図、図16Cは、その底面図、図16Dは、その平面図である。 図17は、図16に示したキャップの断面図である。 図18は、相互に接続される前の、アダプタと医療用回路とを含む本発明の医療用送液キットと、経腸栄養療法用カテーテルと、容器を示した、概念図である。
上記の本発明の経腸栄養療法用カテーテルと医療用回路との接続構造(以下、「本発明の接続構造」または「接続構造」と略称する場合もある)の一例において、アダプタは、上側部材を含む。上側部材は、チューブの一方の端部の端面と向い合う面を含み、内側部材と外側部材とを連結する。この場合、アダプタの内側部材と外側部材とを、共通の金型内で同時に成形しかつ一体化させる、いわゆる一体成形により形成することができ、さらに、アダプタのチューブへの装着が簡便に行えるので好ましい。
本発明の接続構造において、上側部材のチューブの前記端面と向い合う面に、上記端面の内側縁部に対向した環状溝および上記端面の外側縁部に対向した環状溝のうちの一方または双方が形成されていると好ましい。この場合、外側部材がメスコネクタの中心軸方向に撓み易くなるので、アダプタを介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で行える。
本発明の接続構造において、前記切欠部の形状は逆V字型であると好ましい。この場合、外被部のうちの切欠部が形成された部分と周方向同位置の部分が、雄ネジと雌ネジの螺合に伴い、ロックナットによりチューブ側に締め付けられ易い。前記切欠部の形状が逆V字型であると、アダプタを介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で行える。
本発明の接続構造において、切欠部の最深部が上側部材に達して、上側部材の一部が切り欠かれていると好ましい。この場合、チューブの上側端面が上側部材の内側の面(チューブの上側端面と向かい合う面)に接するまで、アダプタの内側部材がチューブに挿入されたことを確認しやすい。また、外側部材のチューブ側への変形量を大きくすることができる。また、チューブの上側端部うちの、外側部材と内側部材によって締め付けられる部分の長さを長く確保できる。故に、この形態は、アダプタを介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で、且つ、確実に行える。
上記の本発明の経腸栄養療法用カテーテル(以下、「本発明のカテーテル」又は「カテーテル」と略称する場合もある。)の一例において、アダプタは、上側部材を含む。上側部材は、チューブの一方の端部の端面と向い合う面を含み、内側部材と外側部材とを連結する。この場合、アダプタの内側部材と外側部材とを、共通の金型内で同時に成形しかつ一体化させる、いわゆる一体成形により形成することができ、さらに、アダプタのチューブへの装着が簡便に行えるので好ましい。
本発明のカテーテルにおいて、上側部材のチューブの前記端面と向い合う面に、上記端面の内側縁部に対向した環状溝および上記端面の外側縁部に対向した環状溝のうちの一方または双方が形成されていると好ましい。この場合、外側部材がメスコネクタの中心軸方向に撓み易くなるので、アダプタを介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で行える。
本発明のカテーテルにおいて、前記切欠部の形状は逆V字型であると好ましい。この場合、外被部のうちの切欠部が形成された部分と周方向同位置の部分が、雄ネジと雌ネジの螺合に伴い、ロックナットによりチューブ側に締め付けられ易い。故に、前記切欠部の形状が逆V字型であると、アダプタを介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で行える。
本発明のカテーテルにおいて、切欠部の最深部が上側部材に達しており、上側部材の一部が切り欠かれていると好ましい。この場合、チューブの上側端面が上側部材の内側の面(チューブの上側端面と向かい合う面)に接するまで、アダプタの内側部材がチューブに挿入されたことを確認しやすい。また、外側部材のチューブ側への変形量を大きくすることができる。また、チューブの上側端部うちの、外側部材と内側部材によって締め付けられる部分の長さを長く確保できる。故に、この形態は、アダプタを介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で、且つ、確実に行える。
本発明のカテーテルの一例は、アダプタの外側部材を包囲可能で、外側部材の外側面と向かい合う面にアダプタの雄ネジと螺合可能な雌ネジが形成された、有頂円筒形状のカバー部を含むキャップをさらに含む。そして、カバー部は、カバー部の頂壁の内面から立設された環状の突出部さらに含み、突出部の外周面は、キャップがアダプタに装着された状態の時に、アダプタの内側部材の内周面に密着する。アダプタの雄ネジとキャップの雌ネジとが螺合されることにより、外側部材がチューブの中心軸に近づくように弾性変形して、内側部材と外側部材とでチューブが挟持される。この場合、チューブに対するアダプタの接続がより強固なるので、液状物の供給操作をしていない時におけるチューブからのアダプタの脱落を抑制でき、患者に留置された経腸栄養療法用カテーテルを介して胃内の残留物が漏れることを抑制できるとともに、経腸栄養療法用カテーテルの内腔を清潔に保つことができる。
本発明の医療用送液キットの一例において、アダプタは、上側部材を含む。上側部材は、チューブの一方の端部の端面と向い合う面を含み、内側部材と外側部材とを連結する。この場合、アダプタの内側部材と外側部材とを、共通の金型内で同時に成形しかつ一体化させる、いわゆる一体成形により形成することができ、さらに、アダプタのチューブへの装着が簡便に行えるので好ましい。
本発明の医療用送液キットにおいて、上側部材のチューブの前記端面と向い合う面に、上記端面の内側縁部に対向した環状溝および上記端面の外側縁部に対向した環状溝のうちの一方または双方が形成されていると好ましい。この場合、外側部材がメスコネクタの中心軸方向に撓み易くなるので、アダプタを介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で行える。
本発明の医療用送液キットにおいて、前記切欠部の形状は逆V字型であると好ましい。この場合、外被部のうちの切欠部が形成された部分と周方向同位置の部分が、雄ネジと雌ネジの螺合に伴い、ロックナットによりチューブ側に締め付けられ易い。故に、前記切欠部の形状が逆V字型であると、アダプタを介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で行える。
本発明の医療用送液キットにおいて、切欠部の最深部が上側部材に達しており、上側部材の一部が切り欠かれていると好ましい。この場合、チューブの上側端面が上側部材の内側の面(チューブの上側端面と向かい合う面)に接するまで、アダプタの内側部材がチューブに挿入されたことを確認しやすい。また、外側部材のチューブ側への変形量を大きくすることができる。また、チューブの上側端部うちの、外側部材と内側部材によって締め付けられる部分の長さを長く確保できる。故に、この形態は、アダプタを介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で、且つ、確実に行える。
以下、本発明の好適な一例を図面を用いて説明する。但し、本発明は以下の形態に限定されない。
(実施形態1)
図1は、本発明の接続構造の一例を得るための接続器具1を含む、アダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル5と医療用回路を含む経腸栄養投与セット4の概念図である。図2は、図1に示されたアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルと経腸栄養投与セットとの接続部位の拡大斜視図であって、接続器具1を構成するオスコネクタ2とアダプタ3との接続途中を示した斜視図である。図3Aは、図2に示した接続部位の正面図であり、図3Bは、図3Aを矢印IIIに沿って見た断面図である。図4Aは、図2に示した接続部位の側面図であり、図4Bは、図4Aの矢印IVに沿って見た断面図である。図5は、図4Bの部分拡大図である。図6Aは、図2に示した接続部位の側面図であり、オスコネクタ2とアダプタ3とが接続された状態を示した正面図であり、図6Bは、図6Aの矢印VIに沿って見た断面図である。図7は、図6Bの部分拡大図である。図8は、図1に示された接続器具1を構成するオスコネクタ2の分解斜視図であり、図9Aは、図1に示された接続器具1を構成するメスコネクタ3の斜視図であり、図9Bはその平面図、図9Cはその正面図、図8Dはその側面図である。図10は、図9Aに示したアダプタ3の拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態1の接続構造は、オスコネクタ2とアダプタ3との螺合と、アダプタ3によるチューブ51の挟持とを同時に実現する接続構造であり、オスコネクタ2とアダプタ3とからなる接続器具1と、アダプタ3がその上側端部511に装着されたチューブ51とから構成される。
オスコネクタ2は、経腸栄養投与セット4の構成部品であり、経腸栄養投与セット4の移送チューブ41の一方の端部(下側端部)に接続されている。オスコネクタ2の移送チューブ41への接続方法は、熱融着、嵌め、接着剤による接着等が挙げられ、これらの方法により、オスコネクタ2は、移送チューブ41と一体化されており、通常の使用において、移送チューブ41から分離できない。
経腸栄養投与セット4は、オスコネクタ2と移送チューブ41の他に流量調整器43や点滴筒44等を含む医療用回路47と、液状物を収容可能とする容器46とを含む。容器46は、例えば、容器46の内外を連通する貫通穴を有した排出用ポート45を介して移送チューブ41の他方の端部(上側端部)に接続される。流量調整器43は、可撓性の移送チューブ41を押圧して移送チューブ41内を流れる液状物の流量調整を可能とする。点滴筒44は、可撓性チューブ41を流れる液状物の流量を可視化させる。
経腸栄養投与セット4は、図1に示された構成に限定されるものではなく、従来公知の経腸栄養供給セットが備える構成部品をさらに含んでいてもよいし、液状物を圧送するための加圧機構などが設けられていても良い。また、医療用回路47も、図1に示された構成に限定されるものではなく、従来公知の医療用回路47が備える構成部品をさらに含んでいてもよいし、流量調整器43及び/又は点滴筒44がなくてもよい。図1では、容器46は、例えば、容器46の内外を連通する貫通穴を有した排出用ポート45および点滴筒44を介して移送チューブ41が接続されているが、容器46が排出用ポート45に代えて雄型コネクタ48(図18参照)を備え、医療用回路47は、移送チューブ41のオスコネクタ2が接続された端部とは反対側の端部に接続された雌型コネクタ49を備え、医療用回路47は、容器46に対して着脱自在であってもよい。
一方、アダプタ3は、後述する内側部材302(図9等参照)がチューブ51に挿入されることによりチューブ51に装着されているので、チューブ51から取り外すことができる。
まず、オスコクネクタ2について説明する。図2〜図4及び図8に示されるように、オスコネクタ2は、挿入体21とロックナット22とを含む。挿入体21は、中心軸100に沿った貫通穴202を有し、全体として略中空円筒形状をしている。ロックナット22は、有頂円筒形状の頂壁210の中央部に穴209が形成された形状をしており、貫通穴209と連通し、貫通穴209および貫通穴202よりも径が大きい貫通穴208が中心軸100に沿って形成されている。尚、参照符号100は、オスコネクタ2の中心軸であり、これはアダプタ3の中心軸及びチューブ51の投与路(第1ルーメン56、図14参照)の中心軸でもある。説明の便宜のため、本件明細書において、中心軸100方向において、投与される液状物の流れの上流側を「上側」、下流側を「下側」と呼ぶ。
挿入体21の一方の端部(下側部分)は、チューブ51の上側端部に装着されたアダプタ3に挿入される挿入部205であり、その他方の端部(上側部分)は経腸栄養投与セット4(図1参照)を構成する移送チューブ41の下側端部と接続される基端部203である。挿入部205の外周面には、基端部203に近づくほど外径が大きくなるテーパ面(円錐台面)が形成されている。挿入体21の内周面は、基端部203側の内径が挿入部205側のそれよりも大きいことにより、段差面211を含む。基端部203側から挿入体21に挿入される移送チューブ41の下側端面が段差面211に当接することにより、移送チューブ41の挿入体21に対する挿入長が制限されている。挿入部205と基端部203の間の挿入体21の外表面には、その最大外径が貫通穴209よりも大きい環状突起204が形成されている。
ロックナット22の側周壁212は、挿入体21の周囲に配置されており、側周壁212の挿入体21と向かい合う面、即ち、内周面には、雌ネジ(螺溝)213が形成されている。頂壁210に形成された貫通穴209の径は、挿入体21の基端部203の外径よりも大きいので、ロックナット22は挿入体21対して中心軸100に沿って上下動可能である。但し、挿入体21の環状突起204が頂壁210の内面に当接することによって、ロックナット22の下側方向への移動が制限されている。
オスコネクタ2は、移送チューブ41よりも高い剛性と硬度を有する材料からなり、特に制限はないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリブタジエン(PBD)、ABS樹脂等を用いることができるが、移送チューブとの接続が容易であるという理由から、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル(PVC)、又はABS樹脂が好ましい。
次に、アダプタ3について説明する。図2〜図4、図9及び図10に示されるように、アダプタ3は、内側部材302と外側部材303とを含む。内側部材302は、中心軸100に沿った貫通穴301(図9、図10参照)を有し、全体として略中空円筒形状をしている。外側部材303は、中心軸100と同方向の長さが内側部材302のそれよりも短く、内側部材302の上側端部311(図10参照)の外側に配置されている。内側部材302の上端と外側部材303の上端は、内側部材302の上端から中心軸100と直交する方向に延びた環状の上側部材304(図9、図10参照)を介して相互に連結されている。故に、外側部材303は、内側部材302の上側端部311の外側に対して一定の間隔を空けて配置されており、外側部材303と内側部材302との間には、空間305(図10参照)が存在する。
内側部材302の内周面には、その上端から下端に向かって内径が小さくなるテーパ面(円錐台面)が形成されており、オスコネクタ2の挿入部205を受容できる。当該テーパ面のテーパ率は、オスコネクタ2の挿入部205の外周面のそれと等しく、内側部材302に挿入部205が挿入されると、挿入部205の外周面は内側部材302の内周面に密着する。内側部材302の外周面も内周面と同じテーパ率のテーパ面が形成されている。内側部材302の外径は、チューブ51の上側端部511(図1参照)のそれよりも僅かに大きいか等しく、アダプタ3は、例えば、内側部材302がチューブ51に回転力を加えながらねじ込まれることによりチューブ51に装着される。チューブ51と内側部材302との間に発生する適度な大きさの摩擦力により、アダプタ3がチューブ51に装着された状態が保持される。内側部材302の外径の大きさは、チューブ51が有する柔軟性に応じて異なるが、アダプタ3の、チューブ51への装着作業の容易性とチューブ51からの脱落の困難性とが両立されるように設定される。
外側部材303は、外被部307と、外被部307の外側面に形成された雄ネジ308とを含む。外被部307は、チューブ51の上側端の隣接部512の外側に配置されており、チューブ51の上側端部511(一方の端部、図5も参照)のうちの少なくともチューブ51の開口に隣接した部分を囲っている。また、外被部307には、その周方向に間隔をあけて複数の切欠部306が形成されている。雄ネジ308は、ロックナット22の雌ネジ213(図8等参照)と螺合可能である。切欠部306と雄ネジ308の数は各々2つであり、切欠部306と雄ネジ308は、外被部307の周方向に沿って交互に配置されている。切欠部306は、外被部307の下側から上側に向かって形成され、その最深部310(図9参照)は、上側部材304にまで達しておらず、外被部307の中心軸100と同方向の長さのうちのほぼ中央に位置している。
図5等に示されるように、外被部307の内径は、上側から下側に向かって僅かに大きくなっている(図10も参照)。また、チューブ51の上側端の隣接部512は、チューブ51に内側部材502が挿入されることによって、内側部材502の外形に沿って周方向に適宜拡張されている。そのため、オスコネクタ2の雌ネジ213(図8等参照)とアダプタ3の雄ネジ308とが螺合されていない状態では、例えば、空間305内に挿入されたチューブ51の上側端に近い部分の外表面512aは、外側部材303の内周面303aと接するが、チューブ51の当該部分よりも下側の部分の外表面512bは、外側部材303の内周面303aと接していない。
外側部材303と内側部材302との距離は、オスコネクタ2の雌ネジ213とアダプタ3の雄ネジ308とを螺合させた時に、外側部材303と内側部材302とでチューブ51をしっかりと挟持できるように設定すればよく、例えば、当該距離の最小値(図5に示した例では、上側部材304のチューブ51の上側端面513と向い合う面304c上における外側部材303と内側部材302との距離)が、チューブ51の上側端の隣接部512における厚みより僅かに小さいと好ましい。
図6〜図7に示されるように、オスコネクタ2の雌ネジ213とアダプタ3の雄ネジ308とを螺合させると、特に、図7に示されるように、外側部材303が、チューブ51の上側端の隣接部512に近づくように弾性変形し、外側部材303の特に下側の内径が縮径する。その結果、内側部材302と外側部材303とで上記隣接部512が挟持され、チューブ51が外側部材303と内側部材302とによって半径方向に圧縮されるので、チューブ51とアダプタ3とを強固に接続できる。故に、例えば、経腸栄養投与セットのオスコネクタを経腸栄養療法用カテーテルのチューブに単にねじ込むことにより、経腸栄養投与セットと経腸栄養療法用カテーテルとを接続する場合よりも、経腸栄養投与セットと経腸栄養療法用カテーテルとを強固に接続でき、且つ、その接続操作も簡単化されている。
よって、本発明の接続構造の上記の一例を採用すれば、経腸栄養療法用カテーテルと経腸栄養投与セットの接続部位から、液状物が漏れ、及び/又は、意図しない接続の解除の発生を抑制できるので、本発明の接続構造の上記の一例は、例えば、高粘度の液状物を患者の体内に送る経腸栄養療法用カテーテルと経腸栄養投与セットの使用の際に、好適に採用される。尚、本件明細書において、図7に示されるように、外側部材303をチューブ51側に弾性変形させた状態を「縮径状態」と呼ぶ場合がある。
また、経腸栄養療法用カテーテルと経腸栄養投与セットの接続を解除したい場合は、雌ネジ213と雄ネジ308の螺合を解除すればよいので、チューブに圧入されたオスコネクタをチューブから両者の間に生じる摩擦力に勝る力で引き抜く場合よりも、接続の解除作業が容易に行える。
本実施形態では、外被部307の外径が、上側から下側に向かって僅かに大きくなっているので、雄ネジ308と雌ネジ213との螺合操作により、外側部材303が、縮径状態に弾性変形し易い。また、切欠部306の形状が逆V字型であるので、外被部307のうちの切欠部306が形成された部分と周方向同位置の部分が、雄ネジ308と雌ネジ213の螺合に伴い、ロックナット22によりチューブ51側に締め付けられ易い。
更に、アダプタ3は、主として内側部材302がチューブ51内に単に圧入されることにより、チューブ51に装着されているので、雄ネジ308と雌ネジ213とが螺合していない状態では、内側部材302をチューブ51から引き抜くことができる。故に、例えば、経腸栄養療法用カテーテルと経腸栄養投与セットとの接続部位に高い耐圧性が要求されない、液状物の患者への供給の際、例えば、容器46(図1参照)から患者までの落差圧を利用して液状物を患者へ供給する際、オスコネクタ2とは異なるオスコネクタを備えた経腸栄養投与セットの当該オスコネクタを、アダプタ3を介在させることなくチューブ51にねじ込む等の方法により直接圧入して、液状物を患者に投与できる。オスコネクタ2とは異なるコネクタとしては、オスコネクタ2の挿入部205より外径の大きい挿入部を含む他のオスコネクタが好ましい。
図7及び図10に示されるように、上側部材304のチューブ51の上側端面513と向い合う面(空間305に面する面)には、当該端面のうちの内側縁部513aに対向する環状溝(第1環状溝)304aと、外側縁部513bに対向する環状溝(第2環状溝)304bが形成されている。そのため、オスコネクタ2の雌ネジ213とアダプタ3の雄ネジ308とを螺合させた時に、外側部材303が、チューブ51側に撓み易い。尚、図7及び図10に示した例では、端面513には二つの環状溝が形成されているが、例えば、環状溝304a、環状溝304bのいずれか一方のみが形成されていてもよく、その場合は、環状溝304bのみが形成されていると好ましい。
次に、図11及び図12を用いて、本発明の接続構造の一例に供される他の形態のアダプタについて説明する。
図11及び図12に示されたアダプタ6は、雄ネジ(螺子山)608の形成位置、および切欠部606の最深部610の位置が異なること以外は、図9及び図10に示したアダプタ3と同様の構成をしている。アダプタ6の雄ネジ608も、オスコネクタ2の雌ネジ213と螺合可能である。
即ち、アダプタ6は、内側部材602と、上側部材604と、上側部材604を介して内側部材602に連結された外側部材603とを含み、外側部材603と内側部材602との間には、空間605が存在する。内側部材602は、中心軸100に沿った貫通穴601を有し、全体として略中空円筒形状をしている。内側部材602の内周面には、その上端から下端に向かって内径が小さくなるテーパ面(円錐台面)が形成されており、オスコネクタ2の挿入部205(図8参照)を受容でき、内側部材602に挿入部205が挿入されると、内側部材602の内周面は挿入部205の外周面と密着する。
外側部材603は、切欠部606を有する外被部607と、外被部607の外側面に形成された雄ネジ608とを含み、切欠部606と雄ネジ608とが外被部607の周方向に沿って交互に配置されている。雄ネジ608は、図9及び図10に示したアダプタ3の雄ネジ308よりも外被部607のより上側に形成されており、雄ネジ608の雌ネジが摺動する面609(図12参照)は、アダプタ3における雄ネジ308の雌ネジが摺動する面309(図10参照)よりも、上側に形成されている。そのため、雌ネジの雄ネジ308に対するネジの係りが早いという観点から、アダプタ6はアダプタ3よりも好ましい。図11に示したアダプタ6では、雄ネジ608の上側面と、上側部材604の上側面とが同一平面内にある。
また、切欠部606の最深部610が上側部材604に達して上側部材604の一部が切り欠かれている。そのため、チューブの上側端面が上側部材604の内側の面604c(チューブの上側端面と向かい合う面、図12参照)に接するまで、アダプタ6の内側部材602がチューブに挿入されたことを確認しやすい。また、外側部材603のチューブ側への変形量を大きくすることができる。また、チューブの上側端部うちの、外側部材と内側部材によって締め付けられる部分の長さを長く確保できる。故に、アダプタ6では、アダプタ6を介したオスコネクタのチューブへの強固な接続が小さい力で、且つ、確実に行える。オスコネクタ2の雌ネジとアダプタ6の雄ネジ608とが螺合されていない状態では、チューブへの装着性の向上の観点から、アダプタ3の場合と同様に、外側部材603の内周面の一部のみがチューブ51の外周面と接していると好ましい。
アダプタ3及びアダプタ6の材料は、チューブ51よりも高い剛性と硬度を有する材料からなり、特に制限はないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリブタジエン(PBD)、ABS樹脂等を用いることができるが、チューブ51への装着が容易であるという理由から、ポリカーボネート、ポリプロプレンが好ましい。オスコネクタのアダプタを介したチューブへの接続を、強固なものとし且つ小さい力で行うという観点から、アダプタの硬度は、オスコネクタのそれより小さく、チューブのそれよりも大きいと好ましい。
(実施形態2)
次に、本発明の接続構造の上記一例を構成するアダプタがチューブに装着された、アダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル(以下、「カテーテル」と略称する場合もある。)の一例について説明する。
図13は、図1に示した経腸栄養療法用カテーテル5の拡大斜視図であり、図14はその断面図である。アダプタについては、図9及び図10に示したアダプタ3と同じであるので、その説明を省略する。カテーテル5は、例えば、PEGカテーテルである。PEGカテーテルは、患者に留置された後、約1〜6ヶ月間毎に交換される。
図13及び図14に示されるように、カテーテル5は、バルーンカテーテルであり、分岐チューブ52を備えたチューブ51(カテーテル本体)と、チューブ51の上側端に着脱自在に装着されたアダプタ3と、バンパー54と、チューブ51の先端付近に設けられたバルーン53とを含む。分岐チューブ52の先端には、逆止弁55が設けられている。チューブ51は、シリコーンゴム、ウレタン等の柔軟性を有する軟質材料からなるので、その上側端部は、アダプタ3の内側部材302が挿入されることにより半径方向に延伸(拡径)しており、当該内側部材302の外周面に密着している。
図14に示されるように、チューブ51は、液状物の投与路として機能する第1ルーメン56と、バルーンの膨張・収縮用の第2ルーメン57とを有する。第1ルーメン56は、チューブ51の長手方向に沿って形成された貫通路であり、第2ルーメン57は、その一端がチューブ51の外周面に開口して、バルーン53の内部に連通しており、その他端は、分岐チューブ52に設けられた逆止弁55によって塞がれている。逆止弁55から第2ルーメン57内に液体を供給することによりバルーン53は膨張させることができる。
チューブ51の外周面に表示された目盛りは、カテーテル5を操作する医療従事者が、カテーテル5のうちの患者の体内に挿入された部分の長さを確認するためのものである。
バンパー54は、カテーテル5が患者の体内に入り込みすぎることを抑制するストッパーである。バンパー54は、チューブ51上を摺動可能であるが、チューブ51に対する摺動抵抗が大きい材料(例えば、シリコーンゴム、ウレタン等)から形成されている。
図15に示されるように、カテーテル5は、カテーテル5の不使用時の上側開口を塞ぐ蓋となるキャップ7をさらに備えていると好ましい。図15は、キャップ7がアダプタ3に装着されたカテーテル5の部分斜視図であり。図16Aは、キャップ7の斜視図であり、図16Bは、その側面図、図16Cは底面図、図16Dは平面図であり、図17は、キャップ7の断面図である。
キャップ7は、例えば、アダプタ3の外側部材を包囲可能で、アダプタの上側開口を塞ぐカバー部71と、カバー部71に連結された操作部72とを含む。カバー部71は、有頂円筒形状をしており、アダプタ3の外側部材303の外側面と向かい合う面、即ち、内周面には、アダプタ3の雄ネジと螺合可能な雌ネジ73が形成されている。また、カバー部71は、頂壁74の内面から下側(カバー部71の開口側)に向かって立設された環状の突出部75を備えている。突出部75の外周面には、その上端から下端に向かって内径が小さくなるテーパ面(円錐台面)が形成されており、当該テーパ面のテーパ率は、アダプタ3の内側部材302の内周面のそれと等しい。
キャップ7をアダプタ3に装着するために、雌ネジ73をアダプタ3の雄ネジに螺合させる操作を行うと、突出部75は回転しながら内側部材302に挿入され、最終的には、外側部材303がチューブ51の中心軸に近づくように弾性変形して、内側部材302と外側部材303とでチューブ51が挟持される。このように、キャップ7をアダプタ3に装着することにより、外側部材303(特にその下側部分)が縮径状態に弾性変形され、突出部75の外周面が内側部材302の内周面に密着して、チューブ51が外側部材303と内側部材302とによって半径方向に圧縮されれば、液状物の供給操作をしていない時におけるチューブ51からのアダプタ3の脱落を抑制でき、患者に留置された経腸栄養療法用カテーテルの内腔を清潔に保つことができ、好ましい。
キャップ7は、硬質の樹脂材料、例えばポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル等を用いて、射出成型等により一体に製造することができる。
以上、本発明の経腸栄養療法用カテーテルの一例について説明したが、アダプタ部分以外の構成については、特に制限はなく、本発明の経腸栄養療法用カテーテルは従来公知のカテーテルが備える構成を更に含んでいてもよい。また、本発明の経腸栄養療法用カテーテルの一部の構成が、従来公知のカテーテルが備える構成と置換されてもよい。例えば、チューブ51の上側端部の内周面が、下側よりも上側に向かって径が大きくなるテーパ面(円錐面)が中心軸101方向に複数個繰り返して配置されたタケノコ状あってもよい。
次に、図13および図14に示した経腸栄養療法用カテーテル5の使用方法と、当該カテーテル5とオスコネクタ2を含む経腸栄養投与セット4(図1参照)との接続方法について説明する。
まず、カテーテル5は、その下側端から、患者に形成された小口(胃ろう)を通って、その下側端部が患者の胃内に挿入される。次いで、例えば、注射器等を用いて第2ルーメン57に液体を供給してバルーン53を膨らませる。これにより、カテーテル5が患者の小口から抜けることが防止される。次いで、バルーン53が粘膜壁に接触するまでカテーテル5を引っぱりバルーン53で小口をシールし、バンパー54をチューブ51上を摺動させる。これにより、カテーテル5が胃内へと深く差し込まれることが防止される。
次に、経腸栄養供給システム4(図1参照)の流量調整器43(図1参照)により移送チューブ41が押潰され、移送チューブ41の流路が閉じられていることを確認してから、容器46内に液状物を注ぐ。そして、図3等に示されるように、アダプタ3の内側部材302内に、経腸栄養投与セットを構成するオスコネクタ2の挿入部205を挿入した後、ロックナット22を、アダプタ3に押し付けながら中心軸100を中心に右回りに回転させて、オスコネクタ2の雌ネジ213とアダプタ3の雄ネジ308とを螺合させ、当該カテーテル5とオスコネクタを含む経腸栄養投与セットとを接続する。
ロックナット22の回転操作に伴い、挿入部205の外周面が内側部材302の内周面に押し付けられるとともに、外側部材303が縮径状態に弾性変形して、内側部材302と外側部材303とで、チューブ51を挟持し半径方向に圧縮する(図7参照)。
その後、流量調整器43による移送チューブ41の押圧を解除して移送チューブ41の流路を開くと、容器46内に充填された液状物が、カテーテル5の第1ルーメン56を通って患者に供給される(図1参照)。
カテーテル5とオスコネクタを含む経腸栄養投与セット4との接続状態を解除するには、上記と逆の操作を行えばよい。具体的には、液状物の患者への供給が終わった後、流量調整器43により移送チューブ41流路を閉じてから、ロックナット22を中心軸100を中心に左回りに回転させて、オスコネクタ2の雌ネジ213とアダプタ3の雄ネジ308との螺合を解除する。次いで、挿入部205を内側部材302から引き抜き、カテーテル5の上側端部を清潔にした後、アダプタ3にキャップ7を装着する。
(実施形態3)
次に、本発明の医療用送液キットの一例について説明する。図18は、相互に接続される前の、アダプタ3と医療用回路40とを含む医療用送液キット8と、経腸栄養療法用カテーテル9と、容器46を示した、概念図である。
図18に示すように、医療用送液キット8は、アダプタ2と医療用回路40とを含む。医療用回路40は、移送チューブ41と、移送チューブ41の、一方の端部に接続された雌型コネクタ49と、他方の端部に接続されたオスコネクタ2と、流量調整器43とを含む。雌型コネクタ49は、容器46の内外を連通する貫通穴を有した雄型コネクタ48に対して、螺合又は係合可能であり、着脱可能に接続できる。雌型コネクタ49は、雄型コネクタ48に対する接続手段として、雌ネジ又は係合部等を有する。オスコネクタ2は、本発明の接続構造を構成するオスコネクタの一例として(実施形態1)で説明したオスコネクタ2と同じものである。故に、医療用送液キット8を構成するオスコネクタ2の各部材の詳細および作用は、(実施形態1)で説明したオスコネクタ2のそれらと同じであり、その説明は省略する。
アダプタ3は、本発明の接続構造を構成するアダプタの一例として(実施形態1)で説明したアダプタ3と同じものである。故に、医療用送液キット8を構成するアダプタ3の各部材の詳細および作用は、(実施形態1)で説明したアダプタ3のそれらと同じであり、その説明は省略する。医療用送液キット8では、アダプタ3に代えて図11及び図12に示したアダプタ6を用いることもできる。
医療用送液キット8を構成する経腸栄養療法用カテーテル9は、本発明のアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルの一例として(実施形態2)で説明したアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル5から、アダプタ3を除いた残部と同じものである。故に、経腸栄養療法用カテーテル9を構成する各部材の詳細および作用は、(実施形態2)で説明したアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル5のアダプタ3を除いた残部と同じであり、その説明は省略する。
次に、医療用送液キット8と経腸栄養療法用カテーテル9との接続方法について説明する。まず、アダプタ3の内側部材302を、患者に留置されたカテーテル9のチューブ51の上側端部511に挿入する。この操作により、(実施形態2)で説明したアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル5と同じものが得られる。一方で、容器46の雄型コネクタ48と医療用回路40の雌型コネクタ49とを螺合又は係合等の方法により接続してから、容器46内に液状物を注ぎ、医療用回路40内を液状物で満たして医療用回路40内のプライミングを行う。次いで、流量調整器43で移送チューブ41内の流路を閉じてから、アダプタ3の内側部材302内に、オスコネクタ2の挿入部205を挿入し、ロックナット22を、アダプタ3に押し付けながらオスコネクタ2の中心軸を中心に右回りに回転させて、オスコネクタ2の雌ネジ213(図8参照)とアダプタ3の雄ネジ308(図9参照)とを螺合させ、当該カテーテル9とオスコネクタ2を含む医療用回路40とをアダプタ3を介して接続する。ロックナット22の回転操作に伴い、挿入部205の外周面が内側部材302の内周面に押し付けられるとともに、外側部材303が縮径状態に弾性変形し、内側部材302と外側部材303とで、チューブ51を挟持し半径方向に圧縮する。
その後、送液ポンプ(図示せず)等に医療用回路40をセットし、次いで、流量調整器43による移送チューブ41の閉塞を解除して移送チューブ41の流路を開き、送液ポンプによる送液を開始すると、容器46内に充填された液状物が、カテーテル5の第1ルーメン56を通って患者に供給される。
以上のようにして、医療用送液キット8のアダプタ3を経腸栄養療法用カテーテル9へ装着してアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテルとすることで、経腸栄養療法用カテーテル9を医療用回路40との接続に最適な経腸栄養療法用カテーテル、即ち、専用の経腸栄養療法用カテーテルとすることできる。
そして、医療用送液キット8の医療用回路40と、アダプタ3が装着された経腸栄養療法用カテーテル9とを接続すると、オスコネクタ2の雌ネジと、アダプタ3の雄ネジとが、螺合されるとともに、アダプタ3の内側部材302と外側部材303とでチューブ51の一部が挟持される。そのため、オスコネクタ2とアダプタ3、及び、チューブ51とアダプタ3との接続が、各々強固に行われ、且つ小さい力で行える。また、本発明の医療用送液キット8を用いれば、例えば、オスコネクタを回転力を加えながらチューブにねじ込むことにより医療用回路と経腸栄養療法用カテーテルとを接続する場合よりも、接続操作が簡単化されている。また、接続を解除したい時にはその解除が容易に行える。
以上、図1〜図18を用いて、本発明の接続構造の一例、アダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル、及び医療用送液キットの一例について各々説明したが、これらは例示に過ぎず、種々の変更が可能である。
例えば、オスコネクタ2の挿入部205の外周面に、上側から下側に向かって外径が小さくなるテーパ面(円錐面)が中心軸101方向に複数個繰り返して配置されたタケノコ形状が形成されていてもよい。
チューブ51の上側端部511の内径及び外径は、上側から下側に向かって各々小さくなっていてもよいし、一定であってもよい。
アダプタの外被部に形成された切欠部及び雄ネジの数について、特に制限はなく、1つ又は3つ以上であってよい。但し、切欠部及び雄ネジの数が1つだけだと、高い接続強度を安定して得ることが困難となることがあるので、切欠部及び雄ネジの数はともに複数であると好ましい。
図9に示されたアダプタ3においても、図11に示されたアダプタ6と同様に、切欠部最深部310が上側部材304に達して、環状の上側部材304の一部が切り欠かれていてもよい。
図13〜図14を用いた説明では、経腸栄養療法用カテーテルは、PEGカテーテルであるが、本発明の経腸栄養療法用カテーテルはこれに限定されず、経鼻カテーテル、PTEGカテーテル等の他の経腸栄養療法用カテーテルであってもよい。
本発明は、経腸栄養療法の分野において有用である。
1 接続器具
2 オスコネクタ
21 挿入体
22 ロックナット
205 挿入部
212 側周壁
213 雌ネジ
5 経腸栄養療法用カテーテル
51 チューブ
4 経腸栄養投与セット
41 移送チューブ
47、40 医療用回路
3,6 アダプタ
308,608 雄ネジ
302,602 内側部材
303,603 外側部材
304,604 上側部材
306,606 切欠部
307,607 外被部
310,610 最深部
304a,304b 環状溝
513a 内側縁部
513b 外側縁部
7 キャップ
71 カバー部
73 雌ネジ
74 頂壁
75 突出部

Claims (16)

  1. チューブを含む経腸栄養療法用カテーテルと、液状物を前記経腸栄養療法用カテーテルへ移送するための移送チューブを含む医療用回路との接続構造であって、
    前記移送チューブの一方の端部に接続され雌ネジを備えたオスコネクタと、
    前記チューブの一方の端部に着脱自在に装着され前記雌ネジと螺合可能な雄ネジを備えたアダプタと、を含み、
    前記オスコネクタは、
    前記アダプタに挿入される挿入部を含む挿入体と、
    前記挿入体の周囲に配置された筒状の側周壁と前記側周壁の前記挿入体と向かい合う面に形成された前記雌ネジとを含むロックナットと、を含み、
    前記アダプタは、
    前記チューブ内に挿入され前記挿入部を受容可能な内側部材と、
    前記内側部材に連結され前記チューブの外側に配置された外側部材と、を含み、
    前記外側部材は、
    前記チューブの前記一方の端部のうちの少なくとも前記チューブの開口に隣接した部分を囲い、その周方向に間隔をあけて形成された切欠部を有する外被部と、
    前記外被部の外側面に形成された前記雄ネジと、を含み、
    前記雌ネジと前記雄ネジとが螺合されることにより、前記外側部材が前記チューブの中心軸に近づくように弾性変形して、前記内側部材と前記外側部材とで前記チューブを挟持する、前記経腸栄養療法用カテーテルと前記医療用回路との接続構造。
  2. 前記アダプタは、前記チューブの前記一方の端部の端面と向い合う面を含み、前記内側部材と前記外側部材とを連結する、上側部材を含む、請求項1に記載の前記経腸栄養療法用カテーテルと前記医療用回路との接続構造。
  3. 前記上側部材の前記チューブの前記端面と向い合う面に、前記端面の内側縁部に対向した環状溝および前記端面の外側縁部に対向した環状溝のうちの一方または双方が形成されている、請求項2に記載の前記経腸栄養療法用カテーテルと前記医療用回路との接続構造。
  4. 前記切欠部の形状が逆V字型である請求項1〜3のいずれかの項に記載の前記経腸栄養療法用カテーテルと前記医療用回路との接続構造。
  5. 前記切欠部の最深部が前記上側部材に達して、前記上側部材の一部が切り欠かれている、請求項2に記載の前記経腸栄養療法用カテーテルと前記医療用回路との接続構造。
  6. 液状物を移送するための移送チューブを含む医療用回路に接続され、チューブを含む経腸栄養療法用カテーテルであって、
    前記経腸栄養療法用カテーテルの前記チューブの一方の端部に雄ネジを備えたアダプタが着脱自在に装着されており、
    前記医療用回路は、
    前記移送チューブの一方の端部に接続され前記雄ネジに螺合可能な雌ネジを備えたオスコネクタを含み、
    前記オスコネクタは、
    前記アダプタに挿入される挿入部を含む挿入体と、
    前記挿入体の周囲に配置された筒状の側周壁と前記側周壁の前記挿入体と向かい合う面に形成された前記雌ネジとを含むロックナットと、を含み、
    前記アダプタは、
    前記チューブ内に挿入され前記挿入部を受容可能な内側部材と、
    前記内側部材に連結され前記チューブの外側に配置された外側部材と、を含み、
    前記外側部材は、
    前記チューブの前記一方の端部のうちの少なくとも前記チューブの開口に隣接した部分を囲い、その周方向に間隔をあけて形成された切欠部を有する外被部と、
    前記外被部の外側面に形成された前記雄ネジと、を含み、
    前記雌ネジと前記雄ネジとが螺合されることにより、前記外側部材が前記チューブの中心軸に近づくように弾性変形して、前記内側部材と前記外側部材とで前記チューブを挟持する、アダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル。
  7. 前記アダプタは、前記チューブの前記一方の端部の端面と向い合う面を含み、前記内側部材と前記外側部材とを連結する、上側部材を含む、請求項6に記載のアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル。
  8. 前記上側部材の前記チューブの前記端面と向い合う面に、前記端面の内側縁部に対向した環状溝および前記端面の外側縁部に対向した環状溝のうちの一方または双方が形成されている、請求項7に記載のアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル。
  9. 前記切欠部の形状が逆V字型である請求項6〜8のいずれかの項に記載のアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル。
  10. 前記切欠部の最深部が前記上側部材に達して、前記上側部材の一部が切り欠かれている、請求項7に記載のアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル。
  11. 前記アダプタの前記外側部材を包囲可能で、前記外側部材の外側面と向かい合う面に、前記アダプタの雄ネジと螺合可能な雌ネジが形成された、有頂円筒形状の、カバー部を含むキャップをさらに含み、
    前記カバー部は、前記カバー部の頂壁の内面から立設された環状の突出部さらに含み、
    前記突出部の外周面は、前記キャップが前記アダプタに装着された状態の時に、前記アダプタの前記内側部材の内周面に密着し、
    前記アダプタの前記雄ネジと前記キャップの雌ネジとが螺合されることにより、前記外側部材が前記チューブの中心軸に近づくように弾性変形して、前記内側部材と前記外側部材とで前記チューブを挟持する、請求項6〜10のいずれかの項に記載のアダプタ付き経腸栄養療法用カテーテル。
  12. 液状物を、チューブを含む前記経腸栄養療法用カテーテルへ移送するための移送チューブを含む医療用回路と、前記経腸栄養療法用カテーテルと前記医療用回路とを接続するアダプタとを含む、医療用送液キットであって、
    前記医療用回路は、
    前記移送チューブの一方の端部に接続され雌ネジを備えたオスコネクタを含み、
    前記オスコネクタは、
    前記アダプタに挿入される挿入部を含む挿入体と、
    前記挿入体の周囲に配置された筒状の側周壁と前記側周壁の前記挿入体と向かい合う面に形成された前記雌ネジとを含むロックナットと、を含み、
    前記アダプタは、前記チューブの一方の端部に着脱自在に装着可能であり、
    前記アダプタは、前記アダプタが前記チューブの一方の端部に装着されているときに、
    前記チューブ内に挿入され前記挿入部を受容可能な内側部材と、
    前記内側部材に連結され前記チューブの外側に配置される外側部材と、を含み、
    前記外側部材は、
    その周方向に間隔をあけて形成された切欠部を有し、前記チューブの前記一方の端部のうちの少なくとも前記チューブの開口に隣接した部分を囲う外被部と、
    前記外被部の外側面に形成され、前記雌ネジに螺合可能な雄ネジと、を含み、
    前記雌ネジと前記雄ネジとが螺合されることにより、前記外側部材が前記チューブの中心軸に近づくように弾性変形して、前記内側部材と前記外側部材とで前記チューブを挟持する、医療用送液キット。
  13. 前記アダプタは、前記チューブの前記一方の端部の端面と向い合う面を含み、前記内側部材と前記外側部材とを連結する、上側部材を含む、請求項12に記載の医療用送液キット。
  14. 前記上側部材の前記チューブの前記端面と向い合う面に、前記端面の内側縁部に対向した環状溝および前記端面の外側縁部に対向した環状溝のうちの一方または双方が形成されている、請求項13に記載の医療用送液キット。
  15. 前記切欠部の形状が逆V字型である請求項12〜14のいずれかの項に記載の医療用送液キット。
  16. 前記切欠部の最深部が前記上側部材に達して、前記上側部材の一部が切り欠かれている、請求項13に記載の医療用送液キット。
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