JP2008246070A - プレフィルドシリンジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プレフィルドシリンジは、ノズル部22を有する外筒2と、外筒2内に収納されたガスケットと、ノズル部22を被包するように取り付けされたロック用筒状部材4と、ノズル部を封止するとともにロック用筒状部材4に取り付けられたシールキャップ3とを備える。ロック用筒状部材4は、医療用具との螺合のための螺合部41を備え、外筒2およびロック用筒状部材4は、シールキャップ3とともに外筒2からの離脱を可能とする係合機構を備え、シールキャップ3は、ロック用筒状部材4と外筒2との固定状態を解除することなくプレフィルドシリンジより離脱可能となっている。
【選択図】図6
Description
プレフィルドシリンジとしては、シリンジ使用前、特に輸送中にシリンジ内部の薬液等がノズル先端開口から漏れないようにすることが必要である。このようなプレフィルドシリンジとしては、特表平11−501597号公報(特許文献1)にノズル部とその周りを取り囲む筒状ロック部を備えるノズル部とノズル部および筒状ロック部を内表面および外表面から被包するシールキャップとからなるものが開示されている。そして、筒状ロック部の内面には、螺合部が形成されている。
そこで、本願出願人は、特開2004−160206号公報(特許文献2)のシリンジを提案している。このシリンジ1は、その先端部に第1のメスコネクタ9および外周面にメス側螺合部を備える第2のメスコネクタを択一的に接続可能であり、外筒とガスケットとプランジャーとを備えている。外筒の先端部には、外筒本体21の胴部に対し縮径した口部22が一体的に設けられ、口部22の外周部には、口部22を中心として相対的に回転可能、かつ、口部22の軸方向に沿って相対的に移動可能にロックアダプタ23が設けられている。ロックアダプタ23は、口部22の先端部に形成されたオステーパ部222を第1のメスコネクタ9の内腔部91に嵌合させる操作を行う際に、邪魔にならない基端側の位置まで退避可能であり、かつ、その退避位置で口部22に固定されるよう構成されている。
しかし、ロックアダプタ23の退避操作を可能とするために、ノズル部をある程度の長いものとしなければならない。そして、このノズル部内はいわゆるデッドスペースであり、ノズル部内に残留する薬剤は、投与不能である。
そこで、本発明の目的は、筒状ロック部を利用可能な医療用具に対しては、筒状ロック部を用いて接続できるとともに、筒状ロック部の存在のために、接続不能な医療用具に対しても接続可能であるとともに、通常のシリンジ程度のノズルを有し、残留薬剤量も少ないプレフィルドシリンジを提供するものである。
(1) 先端に設けられたノズル部を有する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、前記外筒の先端部に着脱自在かつ前記ノズル部を被包するように取り付けられたロック用筒状部材と、前記ノズル部の先端開口を封止するとともに前記ロック用筒状部材に着脱自在に取り付けられたシールキャップと、前記ガスケットの後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャーと、前記外筒、前記ガスケットおよび前記シールキャップにより形成される空間内に充填された薬液とを備えるプレフィルドシリンジであって、
前記ノズル部は、先端に向かって縮径するテーパー状のノズル本体部を備え、前記ロック用筒状部材は、接続対象となる医療用具との螺合のために内面に形成された螺合部を備え、前記外筒および前記ロック用筒状部材は、前記ロック用筒状部材を回転させることにより、前記シールキャップとともに前記ロック用筒状部材の前記外筒からの離脱を可能とする係合機構を備えるともに、前記シールキャップは、前記ロック用筒状部材と前記外筒との係合状態を解除することなく前記ロック用筒状部材より離脱可能となっているプレフィルドシリンジ。
(3) 前記ノズル部は、前記ノズル本体部と、該ノズル本体部より基端側に設けられた外筒側係合部を備え、前記ロック用筒状部材は、前記ノズル本体部を被包する円筒状のノズル本体被包部と、該ノズル本体被包部より後端側に形成され、該ロック用筒状部材を前記ノズル部に取り付けた時に前記外筒側係合部と係合するロック用筒状部材側係合部とを備えている上記(1)または(2)に記載のプレフィルドシリンジ。
(4) 前記外筒側係合部は、前記ノズル部の基端部に形成された凹部であり、前記ロック用筒状部材側係合部は、前記ロック用筒状部材の基端付近に形成された前記凹部に進入可能な突起である上記(3)に記載のプレフィルドシリンジ。
(6) 前記シールキャップは、前記ノズル部を被包する筒状部を備え、該筒状部の外面には、前記ロック用筒状部材の前記医療用具との螺合のための前記螺合部と螺合可能なシールキャップ側螺合部を備えている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
(7) 前記シールキャップは、前記ロック用筒状部材に取り付けられた状態において、前記シールキャップの前記筒状部の内側面が、前記外筒の前記ノズル部の側面に実質的に接触しないものとなっている上記(6)に記載のプレフィルドシリンジ。
(8) 前記シールキャップは、筒状のシールキャップ本体と、該シールキャップ本体内に収納され、前記外筒の前記ノズル部の先端開口を封止するためのシール部材とを備えている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
よって、ロック用筒状部材を利用可能な医療用具に対しては、シールキャップのみプレフィルドシリンジより取り外すことにより接続可能状態となり、ロック用筒状部材の存在のために接続不能な医療用具に対しては、シールキャップとともにロック用筒状部材をプレフィルドシリンジより取り外すことにより接続可能状態となる。よって、接続対象の医療用具がどちらのタイプのものであっても、投与準備作業が極めて容易である。また、ロック用筒状部材は、シリンジより離脱可能となっているので、ノズル部は、ロック用筒状部材の進退のための長さを必要とせず、通常のシリンジ程度のノズルであればよく、投与作業後にシリンジ内に残留する薬剤量も少ない。
図1は、本発明の実施例のプレフィルドシリンジの正面図である。図2は、図1に示したプレフィルドシリンジの右側面図である。図3は、図2のA−A線断面図である。図4は、図1に示したプレフィルドシリンジの先端部の拡大図である。図5は、図3に示したプレフィルドシリンジの断面図の先端部の拡大図である。図6は、本発明の実施例のプレフィルドシリンジに使用される外筒の先端部、ロック用筒状部材およびシールキャップの拡大正面図である。図7は、図6に示した外筒の拡大平面図である。図8は、図6に示したロック用筒状部材の右側面図である。図9は、図6に示したロック用筒状部材の底面図である。図10は、図8のB−B線断面図である。図11は、図6に示したシールキャップの平面図である。図12は、図11のC−C線断面図である。
ノズル部22は、先端に向かって縮径するテーパー状のノズル本体部24を備え、ロック用筒状部材4は、接続対象となる医療用具(図示せず)との螺合のために内面に形成された螺合部45を備え、外筒2およびロック用筒状部材4は、ロック用筒状部材4を回転させることにより、シールキャップ3とともにロック用筒状部材4の外筒2からの離脱を可能とする係合機構を備える。シールキャップ3は、ロック用筒状部材4と外筒2との係合状態を解除することなくロック用筒状部材4より離脱可能となっている。
外筒2は、透明もしくは半透明材料により、好ましくは、酸素透過性、水蒸気透過性の少ない材料により形成された筒状体である。
外筒2は、図3,図5および図6に示すように、外筒本体部21と、外筒本体部21の先端側に設けられたノズル部22と、外筒本体部21の後端側に設けられたフランジ23を備える。
外筒本体部21は、図1ないし図3に示すように、ガスケット5を液密かつ摺動に収納するほぼ筒状の部分であり、ノズル部22は、外筒本体部21より小径の筒状部となっている。また、外筒本体部21の先端部は、ノズル部に向かって縮径するテーパー部となっている。
フランジ23は、図2に示すように外筒本体部21の後端全周より垂直方向に突出するように形成された楕円ドーナツ状の円盤部である。フランジ23は、図2に示すように向かい合う幅広となった2つの把持部23a、23bを備え、さらに、把持部23a、23bの先端面側には、複数のリブが形成されている。
特に、この実施例では、外筒側係合部は、ノズル部22の基端部に形成された凹部であり、ロック用筒状部材側係合部は、ロック用筒状部材4の基端付近に形成された凹部に進入可能な突起により構成されており、両者の係合を確実なものとしている。
外筒側螺合部25は、ノズル本体部より若干大径に形成された短い筒状部であり、外面に螺合部を構成するねじ山25aを備えている。外筒側螺合部の軸方向の長さとしては、3〜5mm程度が好適である。また、この実施例では、ねじ山25aは、2本の螺旋状のものとなっている。
具体的には、外筒側係合部位は、外筒本体部21の先端の傾斜部に連続するとともに外筒側螺合部より大径に形成された台座部と、この台座部より外筒2の半径方向に突出する第1の突起27a、27bと第2の突起28a,28bを備えている。そして、第1の突起27aとその付近に設けられた第2の突起28aが1セットとなるとともに、第1の突起27aと第2の突起28a間により第1の係合部となる凹部26aが形成されている。同様に、第1の突起27bとその付近に設けられた第2の突起28bが1セットとなるとともに、第1の突起27bと第2の突起28b間により第2の係合部となる凹部26bが形成されている。凹部26a,26bの縦断面形状は、略矩形状とすることが好ましく、凹部の軸方向の長さは、0.3〜1.0mmであることが好ましく、凹部の幅は、1〜2mmであることが好ましい。
外筒2の形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも成形が容易で耐熱性があることから、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンのような樹脂が好ましい。
ノズル本体被包部41は、図5および図14に示すように、ノズル本体部24の先端部が露出する状態にて、かつ、ノズル本体部24の側面より離間した状態にて、ノズル本体部24を被包している。そして、ノズル本体被包部41の内面には、接続対象となる医療用具との螺合のために内面に形成された螺合部45が設けられている。この螺合部45は、医療用具、例えば、注射針のハブに形成されたフランジ、コネクタのポートに形成されたフランジなどと螺合可能となっている。
ロック用筒状部材側螺合部43は、外筒側螺合部25のねじ山25aと螺合可能なねじ溝により構成されている。この実施例では、ねじ溝となる部分はノズル本体部収納部より小径となっている。ロック用筒状部材側螺合部の軸方向の長さとしては、3〜5mm程度が好適である。また、この実施例では、ロック用筒状部材側螺合部(ねじ溝)43は、外筒側螺合部のねじ山形態に対応して、2本の螺旋状のものとなっている。
ロック用筒状部材側係合部44は、ロック用筒状部材側係合部形成部位49の内面に形成されている。ロック用筒状部材側係合部形成部位49は、短い筒状部分であり、外筒側螺合部被包部42と連続するとともにその後端側に形成されており、外筒側螺合部被包部42より大きい内径を有している。
さらに、この実施例におけるロック用筒状部材4は、外筒側係合部位(台座部)29に設けられたロック用筒状部材の逆回転防止のための第3の突起30a、30bと係合するために、突起52a、52bを備えている。この突起52a、52bは、ロック用筒状部材側係合部44a、44bと同様に、ロック用筒状部材側係合部位49の内面より内方に突出している。また、突起52a、52bは、第3の突起30a、30bと当接可能な起立面を備えている。
なお、ロック用筒状部材側係合部44a、44bの軸方向の長さは、0.3〜1.0mmであることが好ましく、突起の幅は、0.5〜2.0mmであることが好ましい。
そして、離脱用操作部46a,46bは、ほぼ向かい合う位置に配置されている。そして、この2つの離脱用操作部46a,46bを把持し、回転させることにより、ロック用筒状部材4は、外筒2より離脱する。この実施例におけるロック用筒状部材4は、離脱用操作部46a,46bの上部と外筒側螺合部被包部42間に形成された凹部53a、53bを備えている。そして、この凹部53a、53bに、図5に示すように、シールキャップ3の下端部が、侵入している。また、離脱用操作部46a,46bは、図4および図5に示すように、両者の内面間の距離が、シールキャップの外径より若干大きいものとなっている。このため、ロック用筒状部材4の把持を容易なものとしている。なお、図13に示すロック用筒状部材4aの離脱用操作部56a,56bのように、大きく突出するものであってもよい。
シールキャップ3は、ノズル部(具体的には、ノズル本体部24)を被包する筒状部(内筒部)34を備え、筒状部34の外面には、ロック用筒状部材4の医療用具との螺合のための螺合部45と螺合可能なシールキャップ側螺合部36を備えている。そして、シールキャップ3は、ロック用筒状部材4に取り付けられた状態において、シールキャップ3の筒状部34の内側面が、外筒2のノズル部の側面に実質的に接触しないものとなっている。
シール部材としては、外筒2の先端開口20を液密に密封可能なように弾性部材であることが好ましい。シール部材の形成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の合成ゴム、オレフィン系エラストマーやスチレン系エラストマー等の熱可塑性エラストマー等を使用することが好ましい。
そして、この実施例におけるシールキャップ3は、キャップ本体31内に同軸状に配置されるとともに、内筒部34を備え、内筒部34の外面には、ロック用筒状部材4の螺合部45と螺合可能なキャップ側螺合部36が形成されている。そして、シールキャップ3は、図5に示すように、ロック用筒状部材4に取り付けられた状態において、シールキャップ3の内側面(具体的には、内筒部34の内側面)が、外筒2のノズル本体部24の外側面を実質的に接触することなく被包する。
そして、キャップ本体31に収納されたシール部材32は、図5に示すように、シールキャップ3がロック用筒状部材4に取り付けられた状態において、外筒2のノズル部22の先端開口20に密着し、シールする。また、閉塞部33の内面には、基端に向かって突出する環状リブ37が形成されている。環状リブ37は、シールキャップ3の過剰ねじ込み時におけるシール部材32の破断を防止する。
外筒部35は、内筒部34を取り囲むように形成され先端が閉塞した円筒状体であり、外筒部内面と内筒部外面との間にノズル本体被包部41を収納する。また、円筒状に形成された外筒部35は、内筒部34と同心的に形成されており、外筒部35の内径は、先端から基端までほぼ同一径となっている。
外筒部35は、円筒状であり、その内径は、ノズル本体被包部41の外径より若干大きく作製されている。このため、シールキャップ3の外筒部35の内面と、ノズル本体被包部41の外面との間には隙間が存在するため、シールキャップ3のロック用筒状部材4への螺合をスムーズに行うことができる。また、外筒部35の内面とノズル本体被包部41の外面とが密着嵌合していないため、シールキャップ3を外筒2(ロック用筒状部材)から取り外す際においても強い力を必要とせず、離脱が容易である。
また、外筒部35の基端は、内筒部34の基端より所定長基端側に位置しており、外筒部35の内面の基端付近は基端開口に向かってテーパー状に拡径している。このため、ノズル本体被包部41を外筒部35に収納しやすいものとなっている。
シールキャップ本体、ロック用筒状部材の形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも成形が容易で耐熱性があることから、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンのような樹脂が好ましい。
ガスケット5の形成材料としては、弾性を有するゴム(例えば、ブチルゴム、イソプレンゴム、ラテックスゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴムなど)、合成樹脂(例えば、SBSエラストマー、SEBSエラストマー等のスチレン系エラストマー、エチレン−αオレフィン共重合体エラストマー等のオレフィン系エラストマーなど)等を使用することが好ましい。
プランジャー6は、上述したように、先端部に筒状に突出する突出部を備え、突出部の外面には雄ねじが形成されている。また、プランジャー6は、断面十字状の軸方向に延びる本体部と、後端部に設けられた押圧用の円盤部と、本体部の途中に設けられたリブを備えている。
本発明のプレフィルドシリンジ1が、ロック用筒状部材4を利用して装着可能な医療用具に取り付けられる場合には、プレフィルドシリンジ1のロック用筒状部材4のみ、あるいは外筒2とともに把持した状態にて、シールキャップ3を回して、シールキャップ3をロック用筒状部材4より離脱させることにより、図14に示すように、シリンジよりシールキャップ3のみが離脱し、接続準備が完了する。また、本発明のプレフィルドシリンジ1が、ロック用筒状部材4を利用して装着不能な医療用具に取り付けられる場合には、プレフィルドシリンジ1の外筒2を把持した状態にて、ロック用筒状部材4(シールキャップ3も共に)を回すことにより、図15に示すようにして、シールキャップ3とともにロック用筒状部材4が、シリンジより離脱し、接続準備が完了する。よって、本発明のプレフィルドシリンジは、ロック用筒状部材4を利用して装着が可能、不可能のいずれのタイプの医療用具にも接続可能であるとともに、接続のための準備作業も極めて容易である。
2 外筒
3 シールキャップ
4 ロック用筒状部材
5 ガスケット
6 プランジャー
Claims (8)
- 先端に設けられたノズル部を有する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、前記外筒の先端部に着脱自在かつ前記ノズル部を被包するように取り付けられたロック用筒状部材と、前記ノズル部の先端開口を封止するとともに前記ロック用筒状部材に着脱自在に取り付けられたシールキャップと、前記ガスケットの後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャーと、前記外筒、前記ガスケットおよび前記シールキャップにより形成される空間内に充填された薬液とを備えるプレフィルドシリンジであって、
前記ノズル部は、先端に向かって縮径するテーパー状のノズル本体部を備え、前記ロック用筒状部材は、接続対象となる医療用具との螺合のために内面に形成された螺合部を備え、前記外筒および前記ロック用筒状部材は、前記ロック用筒状部材を回転させることにより、前記シールキャップとともに前記ロック用筒状部材の前記外筒からの離脱を可能とする係合機構を備えるともに、前記シールキャップは、前記ロック用筒状部材と前記外筒との係合状態を解除することなく前記ロック用筒状部材より離脱可能となっていることを特徴とするプレフィルドシリンジ。 - 前記ノズル部は、前記ノズル本体部と、該ノズル本体部より後端側に設けられた外筒側螺合部を備え、前記ロック用筒状部材は、前記ノズル本体部を被包する筒状のノズル本体被包部と、前記外筒側螺合部を被包する筒状の外筒側螺合部被包部と、該外筒側螺合部被包部の内面に形成され、前記ノズル本体部の前記外筒側螺合部と螺合するロック用筒状部材側螺合部とを備えている請求項1に記載のプレフィルドシリンジ。
- 前記ノズル部は、前記ノズル本体部と、該ノズル本体部より基端側に設けられた外筒側係合部を備え、前記ロック用筒状部材は、前記ノズル本体部を被包する円筒状のノズル本体被包部と、該ノズル本体被包部より後端側に形成され、該ロック用筒状部材を前記ノズル部に取り付けた時に前記外筒側係合部と係合するロック用筒状部材側係合部とを備えている請求項1または2に記載のプレフィルドシリンジ。
- 前記外筒側係合部は、前記ノズル部の基端部に形成された凹部であり、前記ロック用筒状部材側係合部は、前記ロック用筒状部材の基端付近に形成された前記凹部に進入可能な突起である請求項3に記載のプレフィルドシリンジ。
- 前記ロック用筒状部材は、側面より外方に突出するように形成された前記外筒から離脱する際に使用される離脱用操作部を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
- 前記シールキャップは、前記ノズル部を被包する筒状部を備え、該筒状部の外面には、前記ロック用筒状部材の前記医療用具との螺合のための前記螺合部と螺合可能なシールキャップ側螺合部を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
- 前記シールキャップは、前記ロック用筒状部材に取り付けられた状態において、前記シールキャップの前記筒状部の内側面が、前記外筒の前記ノズル部の側面に実質的に接触しないものとなっている請求項6に記載のプレフィルドシリンジ。
- 前記シールキャップは、筒状のシールキャップ本体と、該シールキャップ本体内に収納され、前記外筒の前記ノズル部の先端開口を封止するためのシール部材とを備えている請求項1ないし7のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
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