JP2004158242A - 電子機器の電源供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成で電池パックの不完全装着を検出することができて小型化も損なわれない、電子機器の電源供給装置を提供すること。
【解決手段】電池パックを保持体から取り外す際に、電池パックの電極端子の押し込み量が減じてコネクタ片9の接触端子部9aが電池パックの収納空間へ所定量突出したときに、該コネクタ片9が接点部材10に接触して検出信号が出力されるようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】電池パックを保持体から取り外す際に、電池パックの電極端子の押し込み量が減じてコネクタ片9の接触端子部9aが電池パックの収納空間へ所定量突出したときに、該コネクタ片9が接点部材10に接触して検出信号が出力されるようにした。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に内蔵されて電池パックが装着される電源供給装置に係り、特に、電池パックを取り外すとバックアップ用電源に切り替わる携帯端末装置等の電子機器に用いて好適な電源供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の携帯端末装置には、通常、電池パックが装着される電源供給装置が内蔵されている。かかる電源供給装置には、電池パックを着脱可能に収納する収納空間を設けた絶縁性の保持体(ケーシング)と、この保持体内に配置されて一部を収納空間へ突出させた導電性金属材からなる複数のコネクタ片とが備えられている。これらのコネクタ片は使用する電池パックの電極端子と対応する位置に配設されており、電池パックが収納空間内へ装着されると、各コネクタ片がそれぞれ対応する電極端子に押し撓められて弾接する。これにより、電池パックの各電極端子が各コネクタ片を介して携帯端末装置の駆動回路と導通されるので、この駆動回路へ電源が供給されることになる。
【0003】
また、この種の携帯端末装置において、電池パックを取り外した状態でも使用可能とするために、装着時の電池パック等から充電されるバックアップ用電源を内蔵し、電池パックが電源供給装置から取り外されたことにより生じる電気信号の変化に基づいて、バックアップ用電源が放電して電源が確保されるようにしたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように電池パックを取り外したときに生じる電気信号の変化に基づいてバックアップ用電源に切り替わるという方式では、電池パックからもバックアップ用電源からも電源が供給されない瞬間が生じるため、携帯端末装置において電池パックを交換しているときに送受信機能が途絶えてしまう等の不具合があった。
【0005】
そのため、電池パックを電源供給装置から完全に取り外す前にバックアップ用電源に切り替えることのできるスイッチ機構が検討されているが、電池パックが外れる直前であることを検出可能なスイッチユニットを、小型化の要望が強い電子機器の電源供給装置に新たに追加することは、スペース上の制約が大きいため容易でなく、高コスト化を余儀なくされるという問題もあった。
【0006】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡素な構成で電池パックの不完全装着を検出することができて小型化も損なわれない、電子機器の電源供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明では、複数の電極端子を有する電池パックを装着して電子機器の駆動回路へ電源を供給する電源供給装置において、前記電池パックを着脱可能に収納する収納空間を設けた絶縁性の保持体と、この保持体内に配置されて一部を前記収納空間へ突出させた導電性金属材からなる複数のコネクタ片と、前記保持体内に配置されて所定の前記コネクタ片に接離可能な導電性金属材からなる接点部材とを備え、前記電池パックが前記収納空間内に装着された状態では、前記複数の電極端子がそれぞれ対応する前記コネクタ片に弾接して前記駆動回路と導通されていると共に、前記所定のコネクタ片が対応する前記電極端子に押し撓められて前記接点部材から離間しており、かつ、前記電極端子の押し込み量が減じて前記所定のコネクタ片が前記収納空間へ一定量突出したときに、該コネクタ片が前記接点部材に接触して検出信号が出力されるように構成した。
【0008】
このように構成された電子機器の電源供給装置は、電池パックを保持体から取り外す際に、所定のコネクタ片に対する該電池パックの電極端子の押し込み量が減じて、該コネクタ片が収納空間内へ一定量突出した時点で、該コネクタ片が接点部材に接触して検出信号が出力されるので、電池パックが外れる直前の不完全装着状態になったことを検出できる。しかも、電池パックの電極端子を電子機器の駆動回路と導通させるためのコネクタ片を、前記接点部材に接離する可動接点部材として利用しているので、検出専用のスイッチユニットを付設する場合に比べて、電源供給装置の構造が複雑化せず、小型化も損なわれない。
【0009】
例えば、接点部材と離間していた所定のコネクタ片が該接点部材と接触する時点で、該コネクタ片が対応する前記電極端子との接触を維持しており、かつ、前記検出信号によってバックアップ用電源から前記駆動回路への電源供給が開始されるようにしておけば、電池パックを保持体から取り外す段階で、電池パックからの電源供給が途絶える前にバックアップ用電源からの電源供給を開始させることができるため、駆動回路に電源が供給されない瞬間が生じなくなる。
【0010】
また、かかる電源供給装置において、開口部を有する絶縁性のハウジングに前記所定のコネクタ片および前記接点部材を取り付け、該コネクタ片の一部を該開口部から該ハウジング外へ出没可能に突出させることにより、検出スイッチを兼ねたコネクタ装置を構成し、このコネクタ装置を前記保持体内に組み込むことにすれば、接点部材およびコネクタ片がユニット化されるため取扱い性が向上し、電源供給装置の組立性向上が図れる。この場合、共通のハウジングに接点部材と複数のコネクタ片とを並設してコネクタ装置を構成してもよく、例えば必要数のコネクタ片を接点部材と共にユニット化したコネクタ装置を採用することにより、電源供給装置の組立性を大幅に向上させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る電源供給装置の斜視図、図2は図1に示すスイッチ兼コネクタ装置の分解斜視図、図3は該コネクタ装置の外観図、図4は該コネクタ装置の内部構造図、図5は該コネクタ装置のスイッチング動作を示す説明図、図6は図1に示す電池パックを保持体から取り外す際の動作説明図である。
【0012】
図1に示す電源供給装置1は、携帯端末装置等の電子機器に内蔵されるものであり、電池パック30を装着して該電子機器の駆動回路へ電源を供給するための装置である。この電源供給装置1には、電池パック30を着脱可能に収納する収納空間2を設けた保持体3と、収納空間2に隣接して保持体3に組み込まれたスイッチ兼コネクタ装置4と、このコネクタ装置4と対向する保持体3の壁面から収納空間2内へ自由端部を突出させた3個のコネクタ片5とが備えられている。また、電池パック30の外表面には、一端側と他端側の計4箇所に電極端子31が配設されている。ここで、スイッチ兼コネクタ装置4は、電池パック30が保持体3に正しく装着されているか否かを検出するスイッチ機能を有する。また、このコネクタ装置4の一部と各コネクタ片5を介して、電池パック30の各電極端子31が前記駆動回路と導通されるようになっている。
【0013】
保持体3は絶縁性材料からなり、収納空間2を包囲する枠状部分の内部に、スイッチ兼コネクタ装置4や各コネクタ片5等を配設するスペースが確保されている。また、図示はしていないが、保持体3には回路基板が内蔵されており、この回路基板上にスイッチ兼コネクタ装置4や各コネクタ片5が実装されている。
【0014】
図2〜図5に示すように、スイッチ兼コネクタ装置4は、絶縁性のケース7およびカバー8を組み合わせてなる箱状のハウジング6と、導電性金属材からなり自由端部である接触端子部9aをハウジング6の外方へ出没可能に突出させている可動接点付きコネクタ片9と、導電性金属材からなり該コネクタ片9と接離可能な状態でハウジング6内に保持された接点部材10とによって主に構成されている。
【0015】
ケース7には、可動接点付きコネクタ片9の配置スペースと接点部材10の配置スペースとを仕切って短絡事故を防止するための隔壁7aが形成されている。カバー8には、接触端子部9aを外方へ突出させるための開口部8aと、コネクタ片9および接点部材10を位置規制するための突起部8bとが形成されている。可動接点付きコネクタ片9の基端部には、ケース7の外方へ突出する外部接続端子9b,9cと、ケース7の底部に圧入される位置決め片9dとが形成されている。このコネクタ片9は、接触端子部9aと略U字形に折り返された頂部9eとの間が可動接点部9fとなっており、ハウジング6内での頂部9eの位置ずれはカバー8の突起部8bによって規制されている。また、接点部材10の基端部には、ケース7の外方へ突出する外部接続端子10b,10cと、ケース7の底部に圧入される位置決め片10dとが形成されている。この接点部材10の自由端部には、隔壁7aを横切って可動接点付きコネクタ片9側へ延びる略L字形の延出部10aが形成されており、この延出部10aの先端部に対してコネクタ片9の可動接点部9fが接離可能である。
【0016】
すなわち、このスイッチ兼コネクタ装置4は常閉接点タイプのスイッチ装置として機能し、図5(a)に示す初期状態では、可動接点付きコネクタ片9が接触端子部9aを開口部8aから外方へ大きく突出させていると共に、可動接点部9fを接点部材10の延出部10aの先端部に弾接させている。しかるに、接触端子部9aがハウジング6内へ大きく押し込まれると、図5(c)に示すように、可動接点付きコネクタ片9の弾性変形に伴い可動接点部9fが延出部10aから離間し、接点部材10はプリテンションにより延出部10aの上部がカバー8の突起部8bに弾接して位置規制される。なお、図5(b)は可動接点部9fが延出部10aに接離する瞬間の状態を示しており、このとき接触端子部9aの開口部8aからの突出量は初期状態の約半分である。このようにハウジング6内で可動接点付きコネクタ片9が接点部材10に接離可能であることから、このコネクタ装置4は検出スイッチとして機能させることができ、可動接点付きコネクタ片9が接点部材10に接触すると外部接続端子10b(または10c)から検出信号が出力されるようになっている。
【0017】
各コネクタ片5は導電性金属材からなり、可動接点付きコネクタ片9と似た形状にフォーミングされている。ただし、可動接点付きコネクタ片9の接触端子部9aが収納空間2内の下部に突出しているのに対し、コネクタ片5のうち電極端子31と接触する自由端部は収納空間2内の上部に突出している。これは、電池パック30を保持体3から取り外す際に、コネクタ片5のほうが可動接点付きコネクタ片9よりも遅いタイミングで電極端子31と離れるようにするための措置であり、こうすることで、保持体3から取り外される電池パック30の1箇所の電極端子31と可動接点付きコネクタ片9とが非接触になる段階で、残り3箇所の電極端子31と各コネクタ片5との接触を維持しやすくなる。
【0018】
可動接点付きコネクタ片9と各コネクタ片5は、電池パック30の電極端子31と対応する位置に配設されており、電池パック30が収納空間2内へ装着されると、可動接点付きコネクタ片9やコネクタ片5の自由端部に電極端子31が圧接する。つまり、可動接点付きコネクタ片9と各コネクタ片5はそれぞれ、対応する電極端子31に押し撓められた状態で弾接することになって、十分な接触圧が得られる。可動接点付きコネクタ片9の外部接続端子9b(または9c)と、各コネクタ片5の図示せぬ外部接続端子は、前記回路基板にはんだ付けされて前記駆動回路に接続されているので、収納空間2内に電池パック30を正しく装着することにより、各電極端子31が該駆動回路と導通されて電池パック30からの電源供給が可能となる。
【0019】
また、接点部材10の外部接続端子10b(または10c)は、前記回路基板にはんだ付けされて図示せぬバックアップ用電源に接続されている。このバックアップ用電源は、必要時に放電することにより前記駆動回路への電源供給を可能にするというものであり、スイッチ兼コネクタ装置4がスイッチオフ状態のときには作動せず、スイッチオン状態に切り替わると前記駆動回路へ電源を供給するように設定されている。
【0020】
なお、本実施形態例のように可動接点付きコネクタ片9や接点部材10に外部接続端子を一対ずつ設けておき、配線パターンに応じていずれか一方の端子を電気的に意味のないダミー端子として回路基板にはんだ付けすれば、配線パターンの自由度が高まると共に機械的強度が高まるので好ましい。
【0021】
次に、上述した電源供給装置1の動作について説明する。保持体3の収納空間2内に電池パック30が装着されていないときには、図1に示すように、可動接点付きコネクタ片9の接触端子部9aと各コネクタ片5の自由端部は、いずれも収納空間2内へ最も大きく突出している。このとき、図5(a)に示すようにハウジング6内でコネクタ片9および接点部材10が接触しているので、スイッチ兼コネクタ装置4はスイッチオン状態になっており、それゆえ前記バックアップ用電源が充電済みであれば、該バックアップ用電源から前記駆動回路へ電源が供給されることになる。
【0022】
ただし通常使用時には収納空間2内に電池パック30が装着されているので、図6(a)に示すように、可動接点付きコネクタ片9と各コネクタ片5はそれぞれ対応する電極端子31に圧接して保持体3内へ押し込まれている。この状態で、各電極端子31は可動接点付きコネクタ片9や各コネクタ片5を介して前記駆動回路と導通されているので、該駆動回路に対して電池パック30から電源が供給されることになるが、図5(c)に示すように、ハウジング6内でコネクタ片9および接点部材10は接触しておらず、スイッチ兼コネクタ装置4がスイッチオフ状態になっているため、前記バックアップ用電源からの電源供給は行われない。
【0023】
また、消耗した電池パック30を保持体3から取り外す際には、図6(b)〜(d)に示すように、電池パック30を徐々に傾けて収納空間2内から引き抜くことになるが、この場合、前述したように各コネクタ片5よりも先に可動接点付きコネクタ片9が電極端子31と離れる。図6(b)は、可動接点付きコネクタ片9の接触端子部9aに対する電極端子31の押し込み量が減じて、該接触端子部9aが収納空間2内へ一定量突出した状態を示しており、このときハウジング6内では図5(b)に示すように、可動接点付きコネクタ片9の可動接点部9fが接点部材10の延出部10aに接触してスイッチオフからオン状態に切り替わる。したがって、前記バックアップ用電源から前記駆動回路への電源供給が開始されるが、この時点ではまだ接触端子部9aと電極端子31との接触は維持されているので、電池パック30からの電源供給は途絶えておらず、図6(c)に示すように、電極端子31が接触端子部9aから離れた時点で電池パック30からの電源供給が遮断される。そして、図6(d)に示すように、大きく傾けた電池パック30を収納空間2内から引き抜いた後、新規の電池パックを逆の手順で収納空間2内へ装着する際には、その電極端子が接触端子部9aに接触した時点で該電池パックによる電源供給が開始され、接触端子部9aが図6(b)に示す状態よりも押し込まれた時点でバックアップ用電源からの電源供給が遮断される。
【0024】
このように本実施形態例では、電池パック30を保持体3から取り外す段階で、電池パック30からの電源供給が途絶える前にバックアップ用電源からの電源供給を開始させることができるため、駆動回路に電源が供給されない瞬間が生じなくなる。それゆえ、この電源供給装置1を内蔵した携帯端末装置においては、電池パック30の交換作業中に送受信機能が途絶えてしまう心配がなくなって使い勝手が向上する。しかも、スイッチ兼コネクタ装置4の可動接点付きコネクタ片9が、電池パック30の電極端子31と導通されるコネクタとしての機能と、該電池パック30の不完全装着状態を検出するスイッチ機構の可動接点部材としての機能を兼ね備えているので、検出専用のスイッチユニットを付設する場合に比べて、電源供給装置1の構造が複雑化せず、小型化も損なわれない。また、スイッチ兼コネクタ装置4はユニット化されているので、電源供給装置1の組立性も損なわれない。
【0025】
なお、本実施形態例では、電源供給装置1にスイッチ兼コネクタ装置4を1個だけ設けた場合について例示しているが、同様のスイッチ兼コネクタ装置を保持体3の相対向する壁部にそれぞれ配設してもよい。
【0026】
また、図7の分解斜視図および図8の外観図に示すように、コネクタ片9および接点部材10だけでなく必要数のコネクタ片5をもユニット化したスイッチ兼コネクタ装置14を採用することにより、電源供給装置1の組立性をさらに向上させることも可能である。この場合、絶縁性のハウジング16はケース17とカバー18とを組み合わせて構成され、各コネクタ片5,9および接点部材10が並設されるケース17には、短絡事故を防止するための隔壁17aが複数形成されている。また、カバー18の天井面には、各コネクタ片5,9や接点部材10を位置規制するための複数の突起部18bが形成されている。なお、図7,8において、各コネクタ片5と可動接点付きコネクタ片9は基本的に同形状で、符号5a,5bはコネクタ片5の外部接続端子を示している。また、符号18aは、接触端子部9aや各コネクタ片5の自由端部を収納空間2内へ突出させるための開口部を示している。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0028】
電池パックを保持体から取り外す際に、その電極端子の押し込み量が減じて所定のコネクタ片が収納空間へ一定量突出した時点で、該コネクタ片が接点部材に接触して検出信号が出力されるので、電池パックが外れる直前の不完全装着状態になったことを検出できる。それゆえ、前記検出信号によってバックアップ用電源を作動させるようにしておけば、電池パックを保持体から取り外す段階で、電池パックからの電源供給が途絶える前にバックアップ用電源からの電源供給を開始させることができて、携帯端末装置等の電子機器の使い勝手を向上させることができる。また、電池パックの電極端子を電子機器の駆動回路と導通させるためのコネクタ片を、接点部材に接離する可動接点部材として利用しているので、検出専用のスイッチユニットを付設する場合に比べて、電源供給装置の構造が複雑化せず、小型化も損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る電源供給装置の斜視図である。
【図2】図1に示すスイッチ兼コネクタ装置の分解斜視図である。
【図3】該コネクタ装置の外観図である。
【図4】該コネクタ装置の内部構造図である。
【図5】該コネクタ装置のスイッチング動作を示す説明図である。
【図6】図1に示す電池パックを保持体から取り外す際の動作説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態例に係るスイッチ兼コネクタ装置の分解斜視図である。
【図8】図7に示すスイッチ兼コネクタ装置の外観図である。
【符号の説明】
1 電源供給装置
2 収納空間
3 保持体
4,14 スイッチ兼コネクタ装置
5 コネクタ片
6,16 ハウジング
8a,18a 開口部
9 可動接点付きコネクタ片
9a 接触端子部
9b,9c 外部接続端子
9f 可動接点部
10 接点部材
10b,10c 外部接続端子
30 電池パック
31 電極端子
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に内蔵されて電池パックが装着される電源供給装置に係り、特に、電池パックを取り外すとバックアップ用電源に切り替わる携帯端末装置等の電子機器に用いて好適な電源供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の携帯端末装置には、通常、電池パックが装着される電源供給装置が内蔵されている。かかる電源供給装置には、電池パックを着脱可能に収納する収納空間を設けた絶縁性の保持体(ケーシング)と、この保持体内に配置されて一部を収納空間へ突出させた導電性金属材からなる複数のコネクタ片とが備えられている。これらのコネクタ片は使用する電池パックの電極端子と対応する位置に配設されており、電池パックが収納空間内へ装着されると、各コネクタ片がそれぞれ対応する電極端子に押し撓められて弾接する。これにより、電池パックの各電極端子が各コネクタ片を介して携帯端末装置の駆動回路と導通されるので、この駆動回路へ電源が供給されることになる。
【0003】
また、この種の携帯端末装置において、電池パックを取り外した状態でも使用可能とするために、装着時の電池パック等から充電されるバックアップ用電源を内蔵し、電池パックが電源供給装置から取り外されたことにより生じる電気信号の変化に基づいて、バックアップ用電源が放電して電源が確保されるようにしたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように電池パックを取り外したときに生じる電気信号の変化に基づいてバックアップ用電源に切り替わるという方式では、電池パックからもバックアップ用電源からも電源が供給されない瞬間が生じるため、携帯端末装置において電池パックを交換しているときに送受信機能が途絶えてしまう等の不具合があった。
【0005】
そのため、電池パックを電源供給装置から完全に取り外す前にバックアップ用電源に切り替えることのできるスイッチ機構が検討されているが、電池パックが外れる直前であることを検出可能なスイッチユニットを、小型化の要望が強い電子機器の電源供給装置に新たに追加することは、スペース上の制約が大きいため容易でなく、高コスト化を余儀なくされるという問題もあった。
【0006】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡素な構成で電池パックの不完全装着を検出することができて小型化も損なわれない、電子機器の電源供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明では、複数の電極端子を有する電池パックを装着して電子機器の駆動回路へ電源を供給する電源供給装置において、前記電池パックを着脱可能に収納する収納空間を設けた絶縁性の保持体と、この保持体内に配置されて一部を前記収納空間へ突出させた導電性金属材からなる複数のコネクタ片と、前記保持体内に配置されて所定の前記コネクタ片に接離可能な導電性金属材からなる接点部材とを備え、前記電池パックが前記収納空間内に装着された状態では、前記複数の電極端子がそれぞれ対応する前記コネクタ片に弾接して前記駆動回路と導通されていると共に、前記所定のコネクタ片が対応する前記電極端子に押し撓められて前記接点部材から離間しており、かつ、前記電極端子の押し込み量が減じて前記所定のコネクタ片が前記収納空間へ一定量突出したときに、該コネクタ片が前記接点部材に接触して検出信号が出力されるように構成した。
【0008】
このように構成された電子機器の電源供給装置は、電池パックを保持体から取り外す際に、所定のコネクタ片に対する該電池パックの電極端子の押し込み量が減じて、該コネクタ片が収納空間内へ一定量突出した時点で、該コネクタ片が接点部材に接触して検出信号が出力されるので、電池パックが外れる直前の不完全装着状態になったことを検出できる。しかも、電池パックの電極端子を電子機器の駆動回路と導通させるためのコネクタ片を、前記接点部材に接離する可動接点部材として利用しているので、検出専用のスイッチユニットを付設する場合に比べて、電源供給装置の構造が複雑化せず、小型化も損なわれない。
【0009】
例えば、接点部材と離間していた所定のコネクタ片が該接点部材と接触する時点で、該コネクタ片が対応する前記電極端子との接触を維持しており、かつ、前記検出信号によってバックアップ用電源から前記駆動回路への電源供給が開始されるようにしておけば、電池パックを保持体から取り外す段階で、電池パックからの電源供給が途絶える前にバックアップ用電源からの電源供給を開始させることができるため、駆動回路に電源が供給されない瞬間が生じなくなる。
【0010】
また、かかる電源供給装置において、開口部を有する絶縁性のハウジングに前記所定のコネクタ片および前記接点部材を取り付け、該コネクタ片の一部を該開口部から該ハウジング外へ出没可能に突出させることにより、検出スイッチを兼ねたコネクタ装置を構成し、このコネクタ装置を前記保持体内に組み込むことにすれば、接点部材およびコネクタ片がユニット化されるため取扱い性が向上し、電源供給装置の組立性向上が図れる。この場合、共通のハウジングに接点部材と複数のコネクタ片とを並設してコネクタ装置を構成してもよく、例えば必要数のコネクタ片を接点部材と共にユニット化したコネクタ装置を採用することにより、電源供給装置の組立性を大幅に向上させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る電源供給装置の斜視図、図2は図1に示すスイッチ兼コネクタ装置の分解斜視図、図3は該コネクタ装置の外観図、図4は該コネクタ装置の内部構造図、図5は該コネクタ装置のスイッチング動作を示す説明図、図6は図1に示す電池パックを保持体から取り外す際の動作説明図である。
【0012】
図1に示す電源供給装置1は、携帯端末装置等の電子機器に内蔵されるものであり、電池パック30を装着して該電子機器の駆動回路へ電源を供給するための装置である。この電源供給装置1には、電池パック30を着脱可能に収納する収納空間2を設けた保持体3と、収納空間2に隣接して保持体3に組み込まれたスイッチ兼コネクタ装置4と、このコネクタ装置4と対向する保持体3の壁面から収納空間2内へ自由端部を突出させた3個のコネクタ片5とが備えられている。また、電池パック30の外表面には、一端側と他端側の計4箇所に電極端子31が配設されている。ここで、スイッチ兼コネクタ装置4は、電池パック30が保持体3に正しく装着されているか否かを検出するスイッチ機能を有する。また、このコネクタ装置4の一部と各コネクタ片5を介して、電池パック30の各電極端子31が前記駆動回路と導通されるようになっている。
【0013】
保持体3は絶縁性材料からなり、収納空間2を包囲する枠状部分の内部に、スイッチ兼コネクタ装置4や各コネクタ片5等を配設するスペースが確保されている。また、図示はしていないが、保持体3には回路基板が内蔵されており、この回路基板上にスイッチ兼コネクタ装置4や各コネクタ片5が実装されている。
【0014】
図2〜図5に示すように、スイッチ兼コネクタ装置4は、絶縁性のケース7およびカバー8を組み合わせてなる箱状のハウジング6と、導電性金属材からなり自由端部である接触端子部9aをハウジング6の外方へ出没可能に突出させている可動接点付きコネクタ片9と、導電性金属材からなり該コネクタ片9と接離可能な状態でハウジング6内に保持された接点部材10とによって主に構成されている。
【0015】
ケース7には、可動接点付きコネクタ片9の配置スペースと接点部材10の配置スペースとを仕切って短絡事故を防止するための隔壁7aが形成されている。カバー8には、接触端子部9aを外方へ突出させるための開口部8aと、コネクタ片9および接点部材10を位置規制するための突起部8bとが形成されている。可動接点付きコネクタ片9の基端部には、ケース7の外方へ突出する外部接続端子9b,9cと、ケース7の底部に圧入される位置決め片9dとが形成されている。このコネクタ片9は、接触端子部9aと略U字形に折り返された頂部9eとの間が可動接点部9fとなっており、ハウジング6内での頂部9eの位置ずれはカバー8の突起部8bによって規制されている。また、接点部材10の基端部には、ケース7の外方へ突出する外部接続端子10b,10cと、ケース7の底部に圧入される位置決め片10dとが形成されている。この接点部材10の自由端部には、隔壁7aを横切って可動接点付きコネクタ片9側へ延びる略L字形の延出部10aが形成されており、この延出部10aの先端部に対してコネクタ片9の可動接点部9fが接離可能である。
【0016】
すなわち、このスイッチ兼コネクタ装置4は常閉接点タイプのスイッチ装置として機能し、図5(a)に示す初期状態では、可動接点付きコネクタ片9が接触端子部9aを開口部8aから外方へ大きく突出させていると共に、可動接点部9fを接点部材10の延出部10aの先端部に弾接させている。しかるに、接触端子部9aがハウジング6内へ大きく押し込まれると、図5(c)に示すように、可動接点付きコネクタ片9の弾性変形に伴い可動接点部9fが延出部10aから離間し、接点部材10はプリテンションにより延出部10aの上部がカバー8の突起部8bに弾接して位置規制される。なお、図5(b)は可動接点部9fが延出部10aに接離する瞬間の状態を示しており、このとき接触端子部9aの開口部8aからの突出量は初期状態の約半分である。このようにハウジング6内で可動接点付きコネクタ片9が接点部材10に接離可能であることから、このコネクタ装置4は検出スイッチとして機能させることができ、可動接点付きコネクタ片9が接点部材10に接触すると外部接続端子10b(または10c)から検出信号が出力されるようになっている。
【0017】
各コネクタ片5は導電性金属材からなり、可動接点付きコネクタ片9と似た形状にフォーミングされている。ただし、可動接点付きコネクタ片9の接触端子部9aが収納空間2内の下部に突出しているのに対し、コネクタ片5のうち電極端子31と接触する自由端部は収納空間2内の上部に突出している。これは、電池パック30を保持体3から取り外す際に、コネクタ片5のほうが可動接点付きコネクタ片9よりも遅いタイミングで電極端子31と離れるようにするための措置であり、こうすることで、保持体3から取り外される電池パック30の1箇所の電極端子31と可動接点付きコネクタ片9とが非接触になる段階で、残り3箇所の電極端子31と各コネクタ片5との接触を維持しやすくなる。
【0018】
可動接点付きコネクタ片9と各コネクタ片5は、電池パック30の電極端子31と対応する位置に配設されており、電池パック30が収納空間2内へ装着されると、可動接点付きコネクタ片9やコネクタ片5の自由端部に電極端子31が圧接する。つまり、可動接点付きコネクタ片9と各コネクタ片5はそれぞれ、対応する電極端子31に押し撓められた状態で弾接することになって、十分な接触圧が得られる。可動接点付きコネクタ片9の外部接続端子9b(または9c)と、各コネクタ片5の図示せぬ外部接続端子は、前記回路基板にはんだ付けされて前記駆動回路に接続されているので、収納空間2内に電池パック30を正しく装着することにより、各電極端子31が該駆動回路と導通されて電池パック30からの電源供給が可能となる。
【0019】
また、接点部材10の外部接続端子10b(または10c)は、前記回路基板にはんだ付けされて図示せぬバックアップ用電源に接続されている。このバックアップ用電源は、必要時に放電することにより前記駆動回路への電源供給を可能にするというものであり、スイッチ兼コネクタ装置4がスイッチオフ状態のときには作動せず、スイッチオン状態に切り替わると前記駆動回路へ電源を供給するように設定されている。
【0020】
なお、本実施形態例のように可動接点付きコネクタ片9や接点部材10に外部接続端子を一対ずつ設けておき、配線パターンに応じていずれか一方の端子を電気的に意味のないダミー端子として回路基板にはんだ付けすれば、配線パターンの自由度が高まると共に機械的強度が高まるので好ましい。
【0021】
次に、上述した電源供給装置1の動作について説明する。保持体3の収納空間2内に電池パック30が装着されていないときには、図1に示すように、可動接点付きコネクタ片9の接触端子部9aと各コネクタ片5の自由端部は、いずれも収納空間2内へ最も大きく突出している。このとき、図5(a)に示すようにハウジング6内でコネクタ片9および接点部材10が接触しているので、スイッチ兼コネクタ装置4はスイッチオン状態になっており、それゆえ前記バックアップ用電源が充電済みであれば、該バックアップ用電源から前記駆動回路へ電源が供給されることになる。
【0022】
ただし通常使用時には収納空間2内に電池パック30が装着されているので、図6(a)に示すように、可動接点付きコネクタ片9と各コネクタ片5はそれぞれ対応する電極端子31に圧接して保持体3内へ押し込まれている。この状態で、各電極端子31は可動接点付きコネクタ片9や各コネクタ片5を介して前記駆動回路と導通されているので、該駆動回路に対して電池パック30から電源が供給されることになるが、図5(c)に示すように、ハウジング6内でコネクタ片9および接点部材10は接触しておらず、スイッチ兼コネクタ装置4がスイッチオフ状態になっているため、前記バックアップ用電源からの電源供給は行われない。
【0023】
また、消耗した電池パック30を保持体3から取り外す際には、図6(b)〜(d)に示すように、電池パック30を徐々に傾けて収納空間2内から引き抜くことになるが、この場合、前述したように各コネクタ片5よりも先に可動接点付きコネクタ片9が電極端子31と離れる。図6(b)は、可動接点付きコネクタ片9の接触端子部9aに対する電極端子31の押し込み量が減じて、該接触端子部9aが収納空間2内へ一定量突出した状態を示しており、このときハウジング6内では図5(b)に示すように、可動接点付きコネクタ片9の可動接点部9fが接点部材10の延出部10aに接触してスイッチオフからオン状態に切り替わる。したがって、前記バックアップ用電源から前記駆動回路への電源供給が開始されるが、この時点ではまだ接触端子部9aと電極端子31との接触は維持されているので、電池パック30からの電源供給は途絶えておらず、図6(c)に示すように、電極端子31が接触端子部9aから離れた時点で電池パック30からの電源供給が遮断される。そして、図6(d)に示すように、大きく傾けた電池パック30を収納空間2内から引き抜いた後、新規の電池パックを逆の手順で収納空間2内へ装着する際には、その電極端子が接触端子部9aに接触した時点で該電池パックによる電源供給が開始され、接触端子部9aが図6(b)に示す状態よりも押し込まれた時点でバックアップ用電源からの電源供給が遮断される。
【0024】
このように本実施形態例では、電池パック30を保持体3から取り外す段階で、電池パック30からの電源供給が途絶える前にバックアップ用電源からの電源供給を開始させることができるため、駆動回路に電源が供給されない瞬間が生じなくなる。それゆえ、この電源供給装置1を内蔵した携帯端末装置においては、電池パック30の交換作業中に送受信機能が途絶えてしまう心配がなくなって使い勝手が向上する。しかも、スイッチ兼コネクタ装置4の可動接点付きコネクタ片9が、電池パック30の電極端子31と導通されるコネクタとしての機能と、該電池パック30の不完全装着状態を検出するスイッチ機構の可動接点部材としての機能を兼ね備えているので、検出専用のスイッチユニットを付設する場合に比べて、電源供給装置1の構造が複雑化せず、小型化も損なわれない。また、スイッチ兼コネクタ装置4はユニット化されているので、電源供給装置1の組立性も損なわれない。
【0025】
なお、本実施形態例では、電源供給装置1にスイッチ兼コネクタ装置4を1個だけ設けた場合について例示しているが、同様のスイッチ兼コネクタ装置を保持体3の相対向する壁部にそれぞれ配設してもよい。
【0026】
また、図7の分解斜視図および図8の外観図に示すように、コネクタ片9および接点部材10だけでなく必要数のコネクタ片5をもユニット化したスイッチ兼コネクタ装置14を採用することにより、電源供給装置1の組立性をさらに向上させることも可能である。この場合、絶縁性のハウジング16はケース17とカバー18とを組み合わせて構成され、各コネクタ片5,9および接点部材10が並設されるケース17には、短絡事故を防止するための隔壁17aが複数形成されている。また、カバー18の天井面には、各コネクタ片5,9や接点部材10を位置規制するための複数の突起部18bが形成されている。なお、図7,8において、各コネクタ片5と可動接点付きコネクタ片9は基本的に同形状で、符号5a,5bはコネクタ片5の外部接続端子を示している。また、符号18aは、接触端子部9aや各コネクタ片5の自由端部を収納空間2内へ突出させるための開口部を示している。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0028】
電池パックを保持体から取り外す際に、その電極端子の押し込み量が減じて所定のコネクタ片が収納空間へ一定量突出した時点で、該コネクタ片が接点部材に接触して検出信号が出力されるので、電池パックが外れる直前の不完全装着状態になったことを検出できる。それゆえ、前記検出信号によってバックアップ用電源を作動させるようにしておけば、電池パックを保持体から取り外す段階で、電池パックからの電源供給が途絶える前にバックアップ用電源からの電源供給を開始させることができて、携帯端末装置等の電子機器の使い勝手を向上させることができる。また、電池パックの電極端子を電子機器の駆動回路と導通させるためのコネクタ片を、接点部材に接離する可動接点部材として利用しているので、検出専用のスイッチユニットを付設する場合に比べて、電源供給装置の構造が複雑化せず、小型化も損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る電源供給装置の斜視図である。
【図2】図1に示すスイッチ兼コネクタ装置の分解斜視図である。
【図3】該コネクタ装置の外観図である。
【図4】該コネクタ装置の内部構造図である。
【図5】該コネクタ装置のスイッチング動作を示す説明図である。
【図6】図1に示す電池パックを保持体から取り外す際の動作説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態例に係るスイッチ兼コネクタ装置の分解斜視図である。
【図8】図7に示すスイッチ兼コネクタ装置の外観図である。
【符号の説明】
1 電源供給装置
2 収納空間
3 保持体
4,14 スイッチ兼コネクタ装置
5 コネクタ片
6,16 ハウジング
8a,18a 開口部
9 可動接点付きコネクタ片
9a 接触端子部
9b,9c 外部接続端子
9f 可動接点部
10 接点部材
10b,10c 外部接続端子
30 電池パック
31 電極端子
Claims (4)
- 複数の電極端子を有する電池パックを装着して電子機器の駆動回路へ電源を供給する装置であって、
前記電池パックを着脱可能に収納する収納空間を設けた絶縁性の保持体と、この保持体内に配置されて一部を前記収納空間へ突出させた導電性金属材からなる複数のコネクタ片と、前記保持体内に配置されて所定の前記コネクタ片に接離可能な導電性金属材からなる接点部材とを備え、
前記電池パックが前記収納空間内に装着された状態では、前記複数の電極端子がそれぞれ対応する前記コネクタ片に弾接して前記駆動回路と導通されていると共に、前記所定のコネクタ片が対応する前記電極端子に押し撓められて前記接点部材から離間しており、
かつ、前記電極端子の押し込み量が減じて前記所定のコネクタ片が前記収納空間へ一定量突出したときに、該コネクタ片が前記接点部材に接触して検出信号が出力されるように構成したことを特徴とする電子機器の電源供給装置。 - 請求項1の記載において、前記接点部材と離間していた前記所定のコネクタ片が該接点部材と接触する時点で、該コネクタ片が対応する前記電極端子との接触を維持しており、かつ、前記検出信号によってバックアップ用電源から前記駆動回路への電源供給が開始されるように構成したことを特徴とする電子機器の電源供給装置。
- 請求項1または2の記載において、開口部を有する絶縁性のハウジングに前記所定のコネクタ片および前記接点部材を取り付け、該コネクタ片の一部を前記開口部から前記ハウジング外へ出没可能に突出させることにより、検出スイッチを兼ねたコネクタ装置を構成し、このコネクタ装置を前記保持体内に組み込んだことを特徴とする電子機器の電源供給装置。
- 請求項3の記載において、共通の前記ハウジングに前記接点部材および複数の前記コネクタ片を並設したことを特徴とする電子機器の電源供給装置。
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