JP2004156886A - 空調用室内ユニットおよび天井埋込型空気調和機 - Google Patents

空調用室内ユニットおよび天井埋込型空気調和機 Download PDF

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Takeshi Eguchi
剛 江口
Tetsuo Tominaga
哲雄 冨永
Masahiro Tsubono
正寛 坪野
Takeshi Shimizu
健 清水
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Abstract

【課題】ターボファンの騒音を低減することができる空調用室内ユニットおよび天井埋込型空気調和機を提供することができるようにする。
【解決手段】空気を流入させる吸込口20を有するケーシング17内に、駆動部18と、駆動部18により駆動されるファン19と、空気を加熱または冷却する室内熱交換器22とを設けてなり、駆動部18が、ケーシング17の天板24に固定され、ファン19が、吸込口20から吸込んだ空気を昇圧して送り出し、室内熱交換器22が、ファン19により送り出された空気を加熱または冷却し、ファン19により送り出された空気の一部が、ケーシング17内を通って、ファン19の上流側へ還流する空調用室内ユニット11において、ファン19の回転領域に流入する空気の流速を均一化させる、流速均一化手段34、35、36を備えることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体ケーシングが天井面内に埋設される空調用室内ユニット、および、この空調用室内ユニットを具備する天井埋込型空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14は、天井面内に埋設された天井埋込型空気調和機100の空調用室内ユニット110の断面図である。
図14において、空調用室内ユニット110は、ケーシング111と、ケーシング111に固定されたモータ112と、モータ112で駆動されるターボファン113と、室内の空気を吸込む吸込口114と、吸込んだ空気をターボファン113に導くベルマウス115と、空気を加熱または冷却する室内熱交換器116と、熱交換した空気の出口である吹出口117とを主な要素として構成されている。
【0003】
モータ112は、ケーシング111の天板118の略中央に、主軸119を略鉛直下方に向けて固定されている。主軸119には、ターボファン113が接続され、このターボファン113は、天板118に対向した主板120と、その下方で主板120に対向したシュラウド121と、主板120とシュラウド121との間に等間隔環状配置された羽根122とで構成されている。主板113には、主軸119を中心に、4個の冷却孔123が等間隔環状に設けられている。シュラウド121は、ベルマウス115の上端を幅L1の間隙を持って覆うように配置されている。
【0004】
上記の構成において、室内の空気は、吸込口114から空調用室内ユニット110内に流入し、ベルマウス115を通って、モータ112によって駆動されるターボファン113に導かれる。ターボファン113に導かれた空気は、昇圧されて、室内熱交換器116に送り出される。室内熱交換器116において、空気は、加熱または冷却されることによって、所望の温度に調節され、吹出口117から室内に戻される。
【0005】
また、図15に示すように、ターボファン113により、昇圧された空気の一部が、モータ112を冷却するために、主板113と天板118との間を通り、モータ112の周囲を流れ、冷却孔123を通過して、圧力の低いターボファン113の羽根122の上流側に還流している(上部還流経路r1)。
【0006】
それとは別に、同じくターボファン113により、昇圧された空気の一部が、シュラウド121の下方を通り、シュラウド121とベルマウス115との間隙を抜けて、圧力の低いターボファン113の羽根122の上流側に還流している(下部還流経路r2)。
これは、回転するシュラウド121と、回転しないベルマウス115との干渉を避ける間隔(クリアランス)を設けているため、発生する還流である(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−341659号公報 (第9頁、第7図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の空調用室内ユニット110においては、室内熱交換器116が、平面部と角部とを有する略四角形をなすように配置されている。ターボファン113から、半径方向外方に対してターボファン113の回転方向に偏向して送り出された空気は、室内熱交換器116の平面部に斜めに衝突する。その空気の一部は平面部に沿って横方向に流れ、残りは平面部内部の冷媒と熱交換しながら、平面部を通過する。平面部に沿って流れた空気は、室内熱交換器116の角部に略垂直に衝突する。
空気と室内熱交換器116との衝突角度の違いにより、衝突領域における圧力上昇の度合いが変わるため、室内熱交換器116の内側における圧力分布は不均一となる。
【0009】
室内熱交換器116内側の圧力分布が不均一となるので、室内熱交換器116内側と、ターボファン113の羽根122の上流との圧力勾配も不均一となり、上部還流経路r1、および下部還流経路r2を流れる空気の流量、流速も、周方向に向かって不均一となる。
【0010】
ターボファン113の羽根122は、流速分布の不均一なところで回転するので、羽根122が、流速の不均一なところを通過するたびに音が発生する。そのため、ターボファン113は、その回転周波数の整数倍の成分が主成分である騒音を発生するという問題があった。
【0011】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ターボファンの騒音を低減することができる空調用室内ユニットおよび天井埋込型空気調和機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の空調用室内ユニットおよび天井埋込型空気調和機では、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1にかかる発明は、空気を流入させる前記吸込口を有する前記ケーシング内に、前記ケーシングの前記天板に固定された前記駆動部と、該駆動部により駆動される前記ファンと、空気を加熱または冷却する前記室内熱交換器とを設けてなり、前記ファンが、前記吸込口から吸込んだ空気を昇圧して送り出し、前記室内熱交換器が、前記ファンにより送り出された空気を加熱または冷却し、前記ファンにより送り出された前記空気の一部が、前記ケーシング内を通って、前記ファンの上流側へ還流する空調用室内ユニットにおいて、前記還流する空気の流速を均一化させる、前記流速均一化手段を備えることを特徴とする。
【0013】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記ファンの回転領域に流入する空気の流速を均一化させる、前記流速均一化手段を備えるため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0014】
請求項2にかかる発明は、請求項1記載の空調用室内ユニットにおいて、前記ファンが、前記天板に対向するように設けられた前記主板と、該主板に対向する位置に設けられた前記シュラウドと、前記主板と前記シュラウドの間に配置された前記第一の羽根とを備え、前記主板が、空気が流通する前記第一の流通孔を備え、前記ファンに送り出された空気の一部が、前記天板と前記主板との間を経由し、前記第一の流通孔を抜けて、前記第一の羽根の上流側へ流入する、前記第一の還流経路が形成され、前記流速均一化手段が、前記第一の還流経路に設けられることを特徴とする。
【0015】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記流速均一化手段を、還流する空気が前記天板と前記主板との間を通る、前記第一の還流経路に備えるため、前記第一の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができる。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0016】
請求項3にかかる発明は、請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、前記流速均一化手段が、前記主板の前記天板側に、前記主板と間隙を構成するように配置された前記円盤を備え、前記円盤が、前記第一の流通孔より半径方向外側に、前記主板との間で絞りを形成する前記環状突起を備えることを特徴とする空調用室内ユニット。
【0017】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記流速均一化手段が、前記円盤を備え、前記円盤が、前記主板との間で絞りを形成する前記環状突起を有するため、前記第一の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができる。
前記第一の還流経路を流れる空気は、前記主板と前記環状突起との絞りにより、一度、せき止められる。せき止められた空気は、前記環状突起の周囲に広がり、均一化された後、絞りを通過する。絞りを通過して均一化された空気は、前記流通孔を通り、前記ファンの上流側へ流入する。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0018】
請求項4にかかる発明は、請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、前記流速均一化手段が、前記主板との間で絞りを形成する前記第一の円筒壁を備えることを特徴とする。
【0019】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記流速均一化手段が、前記主板との間で絞りを形成する前記第一の円筒壁を備えるため、前記第一の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができる。
前記第一の還流経路を流れる空気は、前記主板と前記第一の円筒壁との絞りにより、一度、せき止められる。せき止められた空気は、前記第一の円筒壁の周囲に広がり、均一化された後、絞りを通過する。絞りを通過して均一化された空気は、前記ファンの上流側へ流入する。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0020】
請求項5にかかる発明は、請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、前記流速均一化手段が、前記主板の上面に前記第二の羽根を備え、前記第二の羽根が、前記駆動部により回転され、空気を半径方向外側へ送り出すことを特徴とする。
【0021】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記主板が、その上面に前記第二の羽根を備えるため、前記ファンを駆動することにより、空気を半径方向外側へ送り出すことができる。空気を半径方向外側へ送り出すため、前記ファンの上流側へ還流する空気の流量が減る。そのため、還流する空気に起因する、前記ファンに流入する空気流速の不均一を少なくすることができる。
また、前記第二の羽根を回転させることにより、還流する空気を、かき混ぜることになり、還流する空気の流速を均一化させることができる。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0022】
請求項6にかかる発明は、請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、前記流速均一化手段が、前記主板と前記天板との間の空間と、前記室内熱交換器の下流側とを繋ぐ前記パイプを備え、前記パイプが、空気を前記室内熱交換器の下流側へバイパスさせることを特徴とする。
【0023】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記ファンと前記天板との間の空間と、前記室内熱交換器の下流側とを繋ぐ前記パイプを備えるため、還流する空気を、前記室内熱交換器の下流側へバイパスさせることができる。そのため、前記ファンの上流側へ還流する空気の流量が減る。そのため、還流する空気に起因する、前記ファンに流入する空気流速の不均一を少なくすることができる。
【0024】
請求項7にかかる発明は、請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、前記流速均一化手段が、前記主板に、その中心軸に対して、等間隔環状配置された多数の前記第二の流通孔の列を、半径方向の距離を変えて多数備えることを特徴とする。
【0025】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記流速均一化手段が、前記主板に、その中心軸に対して、等間隔環状配置された多数の前記流通孔の列を、半径方向の距離を変えて多数備えるため、前記第一の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができる。
前記第一の還流経路を流れる空気は、前記流通孔を通過する際に、一度、せき止められる。せき止められた空気は、前記主板の前記天板側に溜まり、均一になって前記流通孔を通って、前記ファンの上流側に流入する。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
また、前記流通孔は、等間隔環状配置され、かつ、半径方向の距離を変えて多数列、配置されているので、前記第一の還流経路を流れる空気が、前記ファンの上流側に向かって、周方向に対して均一に、流入することができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0026】
請求項8にかかる発明は、請求項1記載の空調用室内ユニットにおいて、前記ファンに送り出された空気の一部が、前記シュラウドと前記吸込口との間を経由して、前記第一の羽根の上流側に流入する前記第二の還流経路が形成され、前記流速均一化手段が、前記第二の還流経路に設けられることを特徴とする。
【0027】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記流速均一化手段を、還流する空気が前記シュラウドと前記吸込口との間を通る、前記第二の還流経路に備えるため、前記第二の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができる。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0028】
請求項9にかかる発明は、請求項8記載の空調用室内ユニットにおいて、前記流速均一化手段が、前記シュラウドとの間で絞りを形成する前記第二の円筒壁を備えることを特徴とする空調用室内ユニット。
【0029】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記流速均一化手段が、前記シュラウドとの間で絞りを形成する前記第二の円筒壁を備えるため、前記第二の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができる。
前記第二の還流経路を流れる空気は、前記シュラウドと前記第二の円筒壁との絞りにより、一度、せき止められる。せき止められた空気は、前記第二の円筒壁の周囲に広がり、均一化された後、絞りを通過する。絞りを通過して均一化された空気は、前記ファンの上流側へ流入する。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0030】
請求項10にかかる発明は、請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、前記ファンに送り出された空気の一部が、前記シュラウドと前記吸込口との間を経由して、前記第一の羽根の上流側に流入する前記第二の還流経路が形成され、前記流速均一化手段が、前記第二の還流経路に設けられることを特徴とする。
【0031】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、前記流速均一化手段を、還流する空気が前記天板と前記主板との間を通る、前記第一の還流経路と、還流する空気が前記シュラウドと前記吸込口との間を通る、前記第二の還流経路とに備えるため、前記第一の還流経路および前記第二の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができる。そのため、前記ファンに流入する空気の流速をより均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音をさらに低減できる。
【0032】
請求項11にかかる発明は、空気を流入させる吸込口を有する前記ケーシング内に、前記ケーシングの前記天板に固定された前記駆動部と、該駆動部により駆動される前記ファンと、空気を加熱または冷却する前記室内熱交換器とを設けてなり、前記ファンが、前記吸込口から吸込んだ空気を昇圧して送り出し、前記室内熱交換器が、前記ファンにより送り出された空気を加熱または冷却する空調用室内ユニットにおいて、請求項3から7、および9に記載の前記流速均一化手段を、少なくとも二つ以上組み合わせて備えることを特徴とする。
【0033】
この発明にかかる空調用室内ユニットによれば、少なくとも二つ以上の前記流速均一化手段を、組み合わせて備えるため、前記ファンに流入する空気の流速をより均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音をさらに低減できる。
【0034】
請求項12にかかる発明は、請求項1から9のいずれかに記載の空調用室内ユニットと、冷媒を圧縮する前記圧縮機、および冷媒と室外の空気との熱交換を行う前記室外熱交換器を有する空調室外ユニットと、前記空調室内ユニットおよび前記空調室外ユニットを連結するとともに、冷媒が、これら空調用室内ユニットおよび空調室内ユニットの間で循環するための冷媒配管とを具備してなることを特徴とする。
【0035】
この発明にかかる天井埋込型空気調和機によれば、前記ファンの周方向に対して不均一な流速を持つ、前記ファンの上流側へ還流する空気の流れを、均一化する、または、その影響を小さくすることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1から図6は、この発明の第一の実施形態を示す図である。
図1において、天井埋込型空気調和機10は、空調用室内ユニット11と、空調用室外ユニット12と、冷媒配管13とを主な要素として構成されている。
空調用室外ユニット12は、冷媒を圧縮するための圧縮機14と、冷媒と室外の空気と熱交換を行う室外熱交換器15と、室外の空気を室外熱交換器15に吹き付ける室外ファン16とを備えている。
冷媒配管13は、空調用室内ユニット11および空調用室外ユニット12の間で冷媒を循環できるように配置されている。
【0037】
空調用室内ユニット11は、図1および図2に示すように、ケーシング17と、ケーシング17内に配置された、モータ(駆動部)18と、モータ18により回転されるターボファン(ファン)19と、室内の空気が流入する吸込口20と、空気を吸込口20からターボファン19に導くベルマウス(吸込口)21と、空気を加熱または冷却する室内熱交換器22と、空気を室内に流出させる吹出口23とを主な要素として構成されている。
ケーシング17は、鉄板からなる構造部17Aと、その外側に設けられた、発泡材などからなる断熱部17Bとを備えて構成されている。また、ケーシング17の上部は、略平面をなす天板24が形成されている。
【0038】
天板24の略中央には、モータ18が、その主軸25を略鉛直下方に向けるように固定され、主軸25の端部には、ターボファン19が固定されている。
ターボファン19は、主軸25に固定された主板26と、主板26に対向するシュラウド27と、主板26とシュラウド27との間に、第一の羽根29が等間隔円環状に配置されている。
【0039】
主板26には、図3に示すように、その中心が、下方へすり鉢状に凹んだ中央部26Aと、中央部26Aの外周部から半径方向外方へ延存し、わずかに内方へ下るように傾斜した延在部26Bとが形成されている。中央部26Aには、図4に示すように、4個の第一の冷却孔(第一の流通孔)28が、主軸25の周囲に等間隔円環状に配置されている。なお、図4においては、表現を簡潔にするため、第一の羽根29の記載を一部省略している。
【0040】
シュラウド27には、図3に示すように、ベルマウス21の上端から間隔L1の間隙をもって、ベルマウス21を覆う曲面部27Aと、曲面部27Aの外周部上端から半径方向外方へ延在し、内方へ下るように傾斜した平面部27Bとが形成されている。
第一の羽根29は、主板26とに対しては、延在部26Bにて結合され、シュラウド27とに対しては、平面部27Bにて結合されている。
【0041】
ベルマウス21は、図2および図3に示すように、ターボファン19の下方に配置され、ベルマウス21の下方に、室内空気の吸込口20が配置されている。ベルマウス21の上面には、モータ18や、吹出口23などを、制御等する電子機器30を納める電装箱31が設けられ、電装箱31は円環状に形成され、ベルマウス21の上面に配置されている。
【0042】
ターボファン19の周囲には、室内熱交換器22が、略四角形状に設けられている。室内熱交換器22は、図5に示すように、略平面形状の平板部22Aと、隣接した平板部22Aをつなぐ曲率半径の小さな第一の角部22B、および曲率半径の大きな第二の角部22Cとから構成され、配管などの機器を収納する収納部32が、室内熱交換器22の一つの角部を切り欠くように配置されている。
【0043】
主板26の中央部26Aには、図3に示すように、その上面に絞り円盤(円盤)33が設けられている。絞り円盤33には、主軸25に結合され、略平面をなす底面部33Aと、底面部33Aの外周部から半径方向外方へ延存し、内方に向かって下るように傾斜した傾斜部33Bと、傾斜部33Bの下面側に、中央部26Aとの間で間隔L2の絞りを形成する環状突起(流速均一化手段)34とが設けられている。環状突起34は2重に設けられ、主軸25を中心として、円環状に配置されている。
【0044】
天板24には、図3および図6に示すように、主板26の延在部26Bと間隔L3の絞りを形成するように、主軸25を中心とする第一の円筒壁(流速均一化手段)35が設けられ、電装箱31には、シュラウド27の平面部27Bと間隔L4の絞りを形成するように、主軸25を中心とする第二の円筒壁(流速均一化手段)36が設けられている。
【0045】
上記の構成からなる天井埋込型空気調和機10においては、図1に示すように、冷媒は、空調用室外ユニット12内の圧縮機14により圧縮され、室外熱交換器15において室外空気に熱を放出し、液化し、冷媒配管13を通り、空調用室内ユニット11に流入する。空調用室内ユニット11に流入した冷媒は、膨張弁(図示せず)により減圧され、室内熱交換器22に流入し、室内空気の熱を吸収し、蒸発する。蒸発した冷媒は、冷媒配管13を通り、再び圧縮機14に戻り圧縮される。
【0046】
または、冷媒は、空調用室外ユニット12内の圧縮機14により圧縮され、冷媒配管13を通って、空調用室外ユニット11の室内熱交換器22に流入して、室内空気に熱を放出し、液化する。液化した冷媒は、膨張弁(図示せず)により減圧され、冷媒配管13を通って、空調用室外ユニット12の室外熱交換器15に流入し、室外空気の熱を吸収し、蒸発する。蒸発した冷媒は、再び圧縮機14に戻り、圧縮される。
【0047】
空調用室内ユニット11においては、図2に示すように、室内の空気は、モータ18により回転駆動されるターボファン19の働きで、吸入口20から空調用室内ユニット11に流入する。吸入口20から流入した空気は、ベルマウス21により、ターボファン19内部に導かれ、主板26とシュラウド27との間の第一の羽根29により、昇圧される。そして、図5に示すように、半径方向からターボファン19の回転方向へ偏向した方向へ送り出される。
【0048】
ターボファン19から送り出された空気は、室内熱交換器22の平板部22Aに衝突し、一部は平板部22Aに沿って横方向へ流れ、残りは、平板部22A内部の冷媒と熱交換を行いながら、平板部22Aを通過する。平板部22Aに沿って流れた空気は、第一の角部22Bおよび収納部32に略垂直に衝突し、図7の圧力分布図に示すように、圧力上昇部Hを形成する。
【0049】
その後、室内熱交換器22を通り抜けて、その内部の冷媒と熱交換し、任意の温度に調節された空気は、吹出口23から室内に流出する。
【0050】
図7の圧力分布図に示すような、圧力の不均一な空気は、その一部が、圧力の低いターボファン19の第一の羽根29上流側へ還流する。室内熱交換器22内側の圧力分布が不均一なため、第一の羽根29上流側との圧力差も不均一になり、その流量、流速の不均一となる。
【0051】
図3に示すように、ターボファン19の主板26と天板24との間を通り、モータ18を冷却して、第一の冷却孔28から第一の羽根29の上流側へ還流する経路(以後、第一の還流経路R1と表記)を流れる空気は、まず、第一の円筒壁35にせき止められる。せき止められた空気は、第一の円筒壁35の周囲に広がり、流量、流速が均一化され、幅L3の間隙を通り抜ける。その後、還流する空気はモータ18を冷却し、絞り円盤33の環状突起34にせき止められる。せき止められた空気は、環状突起34の周囲に広がり、流量、流速がさらに均一化され、幅L2の間隙を通り抜ける。そして、第一の冷却孔28を通り抜けて、第一の羽根29の上流側へ還流する。
【0052】
また、ターボファン19のシュラウド27と電装箱31との間を通り、シュラウド27とベルマウス21との間を通って、第一の羽根29の上流側に還流する経路(以後、第二の還流経路R2と表記)を流れる空気は、まず、第二の円筒壁36にせき止められる。せき止められた空気は、第二の円筒壁36の周囲に広がり、流量、流速が均一化され、幅L4の間隙を通り抜ける。その後、還流する空気は、シュラウド27とベルマウス21との幅L1の間隙を通って、第一の羽根29の上流側に還流する。
【0053】
上記の構成によれば、第一の還流経路R1を流れる空気は、主板26と環状環状突起34との絞りにより、一度、せき止められ、その流速を均一化されて、第一の羽根29の上流側へ流入する。そのため、第一の羽根29の上流側に流入する空気の流速を均一にすることができ、ターボファン19の回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。その結果、ターボファン19の騒音を低減することができる。
【0054】
また、主板26と第一の円筒壁35との絞りにより、一度、せき止められ、その流速を周方向(回転方向)に均一化されて、第一の羽根29の上流側へ流入する。そのため、第一の羽根29の上流側に流入する空気の流速を均一にすることができ、ターボファン19の回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。その結果、ターボファン19の騒音をより低減させることができる。
【0055】
第二の還流経路R2を流れる空気は、シュラウド27と第二の円筒壁36との絞りにより、一度、せき止められ、その流速を周方向に均一化されて、第一の羽根29の上流側へ流入する。そのため、第一の羽根29の上流側に流入する空気の流速を周方向に均一にすることができ、ターボファン19の回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。その結果、ターボファン19の騒音をより低減させることができる。
【0056】
上記の空調用室内ユニット11においては、第一の円筒壁35、第二の円筒壁36それぞれについて、従来の空調用室内ユニット110と比較して、約0.7dBAの騒音低減効果を発揮すると推定され、絞り円盤33では、約0.5dBAの騒音低減効果を発揮すると推定される。
【0057】
図8および図9は、この発明の第二の実施形態を示す図である。全体の構成は、図1から図7に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図8および図9において、空調用室内ユニット51のターボファン19の延在部26B上面には、第二の羽根(流速均一化手段)52が、主軸25を中心に等間隔円環状に設けられている。第二の羽根52は、ターボファン19が、モータ18により回転すると、第一の還流経路R1を流れる空気を半径方向外方へ送り出すように配置されている。
なお、図9においては、表現を簡潔にするため、第二の羽根52の記載を一部省略している。
【0058】
上記の構成からなる空調用室内ユニット51においては、図8に示すように、第一の還流経路R1を流れる空気が、まず、回転するターボファン19上の第二の羽根52により、半径方向外方に押し戻される。そのため、第二の羽根52より半径方向内方に流入する空気の流量が減少し、絞り円盤33の環状突起34にせき止められる空気の流量も減少する。
また、第二の羽根52より半径方向内方に流入した空気は、回転する第二の羽根52の影響でかき回され、その周方向の流量、流速が均一化される。
環状突起34にせき止められた空気は、流量、流速がさらに均一化され、幅L2の間隙を通り抜け、第一の冷却孔28を通り抜けて、第一の羽根29の上流側へ還流する。
【0059】
上記の構成によれば、第一の還流経路R1を流れる空気は、第二の羽根52により半径方向外方へ押し出されるため、第一の羽根29の上流側へ還流する空気の流量が減る。そのため、還流する空気に起因する、第一の羽根29に流入する空気流速の不均一を少なくすることができる。
また、第二の羽根52を回転させることにより、還流する空気をかき混ぜ、還流する空気の流速を均一化させることができる。そのため、第一の羽根29に流入する空気の流速を均一にすることができ、ターボファン19の回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0060】
上記の空調用室内ユニット51おいては、従来の空調用室内ユニット110と比較して、第二の羽根52が、約0.5dBAの騒音低減効果を発揮すると推定される。
【0061】
図10および図11は、この発明の第三の実施形態を示す図である。全体の構成は、図1から図7に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図10において、空調用室内ユニット71の天板24には、天板24およびターボファン19の延在部26Bの間と、室内熱交換器22の下流側とをつなぐパイプ(流速均一化手段)72が設けられている。パイプ72は、少なくとも、図11に示すように、室内熱交換器22内側の圧力上昇部Hが存在する、第一の角部22Bおよび収納部32のある領域に配置されている。
【0062】
上記の構成からなる空調用室内ユニット71においては、図10に示すように、第一の還流経路R1を流れる空気が、一部分岐され、天板24に設けられたパイプ72により、室内熱交換器22の下流側にバイパスされる。そのため、絞り円盤33の環状突起34にせき止められる空気の流量も減少する。
また、パイプ72は、図10および図11に示すように、少なくとも、第一の角部22Bおよび収納部32のある領域に配置されているため、還流する空気の特に流速の早い部分をバイパスさせることができる。そのため、還流する空気の周方向の流量、流速が均一化される。
環状突起34にせき止められた空気は、流量、流速がさらに均一化され、幅L2の間隙を通り抜け、第一の冷却孔28を通り抜けて、第一の羽根29の上流側へ還流する。
【0063】
上記の構成によれば、第一の還流経路R1を流れる空気は、パイプ72により、室内熱交換器22の下流側にバイパスされるため、第一の羽根29の上流側へ還流する空気の流量が減る。そのため、還流する空気に起因する、第一の羽根29に流入する空気流速の不均一を少なくすることができる。
また、パイプ72は、少なくとも、第一の角部22Bおよび収納部32のある領域に配置されているため、還流する空気の周方向の流量、流速を均一化させることができる。そのため、第一の羽根29に流入する空気の流速を均一にすることができ、ターボファン19の回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
【0064】
上記の空調用室内ユニット71においては、従来の空調用室内ユニット110と比較して、パイプ72が、約1.0dBAの騒音低減効果を発揮すると推定される。
【0065】
図12および図13は、この発明の第四の実施形態を示す図である。全体の構成は、図1から図7に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図12および図13において、空調用室内ユニット91のターボファン19の中央部26Aには、径の小さな第二の冷却孔(第二の流通孔、流速均一化手段)92が、主軸25を中心に等間隔円環状に、かつ半径方向に距離を変えて多数列設けられている。なお、本実施例では、第二の冷却孔92の数は48個としている。
第二の冷却孔92においては、モータ18の冷却する空気の流量を確保するために、第二の冷却孔92の総孔面積を従来の実施例と同等としている。そのため、第二の冷却孔92の孔数を増やすと、孔の径が小さくなり、孔数を増やすと、孔の径が大きくなる。
【0066】
上記の構成からなる空調用室内ユニット91においては、図12に示すように、第一の還流経路R1を流れる空気が、まず、第一の円筒壁35にせき止められる。せき止められた空気は、流量、流速が均一化される。その後、絞り円盤33の環状突起34にせき止められる。せき止められた空気は、流量、流速がさらに均一化される。
そして、第二の冷却孔92において、第二の冷却孔92の径が小さいため、一度、せき止められる。せき止められた空気は、中央部26Aと円盤部33Aとの間、および中央部26Aと傾斜部33Bの環状突起34より内側の部分との間に広がり、流量、流速が均一化され、第一の羽根29の上流側へ還流する。
また、第二の冷却孔92は、主軸25を中心に等間隔環状に、かつ半径方向に距離を変えて多数列配置されているので、周方向に対して、均一に還流する空気を通過させている。
【0067】
上記の構成によれば、第一の還流経路R1を流れる空気は、径の小さな第二の第二の冷却孔92により、一度、せき止められ、流量、流速が均一化され、第一の羽根29の上流側へ還流する。そのため、第一の羽根29の上流側に流入する空気の流速を均一にすることができ、ターボファン19の回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。その結果、ターボファン19の騒音を低減することができる。
【0068】
また、第二の冷却孔92は、周方向に対して、均一に還流する空気を通過させていため、第一の羽根29の上流側に流入する空気の流速を均一にすることができる。その結果、ターボファン19の回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減でき、ターボファン19の騒音を低減することができる。
【0069】
上記の空調用室内ユニット11においては、従来の空調用室内ユニット110と比較して、第二の冷却孔92が、約0.3dBAの騒音低減効果を発揮すると推定される。
【0070】
なお、上記の実施の形態においては、第一の実施の形態から第四の実施の形態までの4組の組み合わせに適応して説明したが、これら4組の組み合わせに限られることなく、その他さまざまな組み合わせに適応することができるものである。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、前記ファンの回転領域に流入する空気の流速を均一化させる、前記流速均一化手段を備えるため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減でき、前記ファンの騒音を低減することができるという効果を奏する。
【0072】
請求項2に係る発明によれば、前記第一の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができ、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減でき、前記ファンの騒音を低減することができるという効果を奏する。
【0073】
請求項3に係る発明によれば、前記第一の還流経路を流れる空気は、前記主板と前記環状突起との絞りにより、その流速を均一化される。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。この結果、前記ファンの騒音を低減することができるという効果を奏する。
【0074】
請求項4に係る発明によれば、前記第一の還流経路を流れる空気は、前記主板と前記第一の円筒壁との絞りにより、その流速を均一化される。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。その結果、前記ファンの騒音を低減することができるという効果を奏する。
【0075】
請求項5に係る発明によれば、還流する空気を、前記第二の羽根により、半径方向外側へ送り出すため、前記ファンに流入する空気流速の不均一を少なくすることができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
また、前記第一の還流経路を流れる空気を、かき混ぜて、還流する空気の流速を均一化させることができる。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。この結果、前記ファンの騒音を低減することができるという効果を奏する。
【0076】
請求項6に係る発明によれば、還流する空気を、前記パイプにより、前記室内熱交換器の下流側へバイパスさせることができ、前記ファンに流入する空気流速の不均一を少なくすることができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減でき、前記ファンの騒音を低減することができるという効果を奏する。
【0077】
請求項7に係る発明によれば、前記第一の還流経路を流れる空気は、前記流通孔を通過する際に、その流速を均一化される。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。
また、前記第一の還流経路を流れる空気が、前記ファンの上流側に向かって、周方向に対して均一に、流入することができるため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。その結果、前記ファンの騒音を低減することができるという効果を奏する。
【0078】
請求項8に係る発明によれば、前記第二の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができるため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減でき、前記ファンの騒音を低減することができるという効果を奏する。
【0079】
請求項9に係る発明によれば、前記第二の還流経路を流れる空気は、前記シュラウドと前記第二の円筒壁との絞りにより、その流速を均一化される。そのため、前記ファンに流入する空気の流速を均一にすることができ、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減できる。この結果、前記ファンの騒音を低減することができるという効果を奏する。
【0080】
請求項10に係る発明によれば、前記第一の還流経路、および前記第二の還流経路を流れる空気の流速を均一化することができるため、前記ファンに流入する空気の流速をより均一にすることができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音をより低減でき、前記ファンの騒音をさらに低減することができるという効果を奏する。
【0081】
請求項11に係る発明によれば、少なくとも2形式以上の前記流速均一化手段を、組み合わせて備えるため、前記ファンに流入する空気の流速をより均一にすることができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音をより低減でき、前記ファンの騒音をさらに低減することができるという効果を奏する。
【0082】
請求項12に係る発明によれば、前記ファンの周方向に対して不均一な流速を持つ、前記ファンの上流側へ還流する空気の流れを、均一化する、または、その影響を小さくすることができる。そのため、前記ファンの回転周波数の整数倍の成分を主成分とする音を低減でき、前記ファンの騒音を低減することができるとともに、天井埋込型空気調和機全体の騒音を低減することができて、ユーザーに快適な室内空間を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による天井埋込型空気調和機の第一の実施形態を示す斜視断面図である。
【図2】本発明による空調用室内ユニットの第一の実施形態を示す要部斜視図である。
【図3】本発明による空調用室内ユニットの第一の実施形態を示す要部断面図である。
【図4】本発明による空調用室内ユニットの第一の実施形態を示す要部平面図である。
【図5】本発明による空調用室内ユニットの第一の実施形態における空気流れを示すベクトル線図である。
【図6】本発明による空調用室内ユニットの第一の実施形態を示す要部斜視図である。
【図7】本発明による空調用室内ユニットの第一の実施形態における空気の圧力分布を示す等圧線図である。
【図8】本発明による空調用室内ユニットの第二の実施形態を示す断面図である。
【図9】本発明による空調用室内ユニットの第二の実施形態を示す要部背面図である。
【図10】本発明による空調用室内ユニットの第三の実施形態を示す断面図である。
【図11】本発明による空調用室内ユニットの第三の実施形態における空気の圧力分布を示す等圧線図である。
【図12】本発明による空調用室内ユニットの第四の実施形態を示す断面図である。
【図13】本発明による空調用室内ユニットの第四の実施形態を示す要部平面図である。
【図14】従来の空調用室内ユニットの一例を示す断面図である。
【図15】従来の空調用室内ユニットの一例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 天井埋込型空気調和機
11、51、71、91 空調用室内ユニット
12 空調用室外ユニット
13 冷媒配管
14 圧縮機
15 室外熱交換器
17 ケーシング
18 モータ(駆動部)
19 ターボファン(ファン)
20 吸込口
21 ベルマウス(吸込口)
22 室内熱交換器
24 天板
26 主板
27 シュラウド
28 第一の冷却孔(第一の流通孔)
29 第一の羽根
33 絞り円盤(円盤)
34 環状突起(流速均一化手段)
35 第一の円筒壁(流速均一化手段)
36 第二の円筒壁(流速均一化手段)
R1 第一の還流経路
R2 第二の還流経路
52 第二の羽根(流速均一化手段)
72 パイプ(流速均一化手段)
92 第二の冷却孔(第二の流通孔、流速均一化手段)

Claims (12)

  1. 空気を流入させる吸込口を有するケーシング内に、前記ケーシングの天板に固定された駆動部と、該駆動部により駆動されるファンと、空気を加熱または冷却する室内熱交換器とを設けてなり、
    前記ファンが、前記吸込口から吸込んだ空気を昇圧して送り出し、
    前記室内熱交換器が、前記ファンにより送り出された空気を加熱または冷却し、
    前記ファンにより送り出された前記空気の一部が、前記ケーシング内を通って、前記ファンの上流側へ還流する空調用室内ユニットにおいて、
    前記還流する空気の流速を、均一化させる流速均一化手段を備えることを特徴とする空調用室内ユニット。
  2. 請求項1記載の空調用室内ユニットにおいて、
    前記ファンが、前記天板に対向するように設けられた主板と、該主板に対向する位置に設けられたシュラウドと、前記主板と前記シュラウドの間に配置された第一の羽根とを備え、
    前記主板が、空気が流通する第一の流通孔を備え、
    前記ファンに送り出された空気の一部が、前記天板と前記主板との間を経由し、前記第一の流通孔を抜けて、前記第一の羽根の上流側へ流入する、第一の還流経路が形成され、
    前記流速均一化手段が、前記第一の還流経路に設けられることを特徴とする空調用室内ユニット。
  3. 請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、
    前記流速均一化手段が、前記主板の前記天板側に、前記主板と間隙を構成するように配置された円盤を備え、
    前記円盤が、前記第一の流通孔より半径方向外側に、前記主板との間で絞りを形成する環状突起を備えることを特徴とする空調用室内ユニット。
  4. 請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、
    前記流速均一化手段が、前記主板との間で絞りを形成する第一の円筒壁を備えることを特徴とする空調用室内ユニット。
  5. 請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、
    前記流速均一化手段が、前記主板の上面に第二の羽根を備え、
    前記第二の羽根が、前記駆動部により回転され、空気を半径方向外側へ送り出すことを特徴とする空調用室内ユニット。
  6. 請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、
    前記流速均一化手段が、前記主板と前記天板との間の空間と、前記室内熱交換器の下流側とを繋ぐパイプを備え、
    前記パイプが、空気を前記室内熱交換器の下流側へバイパスさせることを特徴とする空調用室内ユニット。
  7. 請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、
    前記流速均一化手段が、前記主板に、その中心軸に対して、等間隔環状配置された多数の第二の流通孔の列を、半径方向の距離を変えて多数備えることを特徴とする空調用室内ユニット。
  8. 請求項1記載の空調用室内ユニットにおいて、
    前記ファンに送り出された空気の一部が、前記シュラウドと前記吸込口との間を経由して、前記第一の羽根の上流側に流入する第二の還流経路が形成され、
    前記流速均一化手段が、前記第二の還流経路に設けられることを特徴とする空調用室内ユニット。
  9. 請求項8記載の空調用室内ユニットにおいて、
    前記流速均一化手段が、前記シュラウドとの間で絞りを形成する第二の円筒壁を備えることを特徴とする空調用室内ユニット。
  10. 請求項2記載の空調用室内ユニットにおいて、
    前記ファンに送り出された空気の一部が、前記シュラウドと前記吸込口との間を経由して、前記第一の羽根の上流側に流入する第二の還流経路が形成され、
    前記流速均一化手段が、前記第二の還流経路に設けられることを特徴とする空調用室内ユニット。
  11. 空気を流入させる吸込口を有するケーシング内に、前記ケーシングの天板に固定された駆動部と、該駆動部により駆動されるファンと、空気を加熱または冷却する室内熱交換器とを設けてなり、
    前記ファンが、前記吸込口から吸込んだ空気を昇圧して送り出し、
    前記室内熱交換器が、前記ファンにより送り出された空気を加熱または冷却する空調用室内ユニットにおいて、
    請求項3から7、および9に記載の前記流速均一化手段を、少なくとも二つ以上組み合わせて備えることを特徴とする空調用室内ユニット。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の空調用室内ユニットと、
    冷媒を圧縮する圧縮機、および冷媒と室外の空気との熱交換を行う室外熱交換器を有する空調室外ユニットと、
    前記空調室内ユニットおよび前記空調室外ユニットを連結するとともに、冷媒が、これら空調用室内ユニットおよび空調室内ユニットの間で循環するための冷媒配管とを具備してなることを特徴とする天井埋込型空気調和機。
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