JP7301236B2 - 遠心送風機のスクロールケーシング、このスクロールケーシングを備えた遠心送風機、空気調和装置及び冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Description
本開示は、ファンを収納するスクロールケーシング、このスクロールケーシングを備えた遠心送風機、空気調和装置及び冷凍サイクル装置に関するものである。
従来の空気調和装置には、空気の吸入口と空気の吹出口との間に、熱交換器とスクロールケーシングを有する遠心送風機とを有するものがある。空気調和装置は、スクロールケーシング内に収納されたファンが回転することによって、空気調和装置の吸入口から吸引された空気を、スクロールケーシングの吸込口を形成するベルマウスに沿ってファンに流入させる。ファンから吐出された気流は、スクロールケーシング内で昇圧された後、スクロールケーシングの吐出口から吐出され、熱交換器を通過した後、空気調和装置の吹出口から空調対象空間に吹き出される(例えば、特許文献1参照)。
このような構成となる空気調和装置内に設置されたスクロールケーシングは、装置内部の構造制約により、吐出口を十分に拡大できないことによる気流の昇圧不足が生じる。また、吐出口を十分に拡大できないことで、吐出口から吐出された気流が熱交換器を通過する際の通過範囲が限定される。このため、スクロールケーシングが何らかの理由で傾く等して気流の吐出口方向が変化した場合、熱交換器の一部領域に気流が通過しなくなり、偏流が生じる可能性がある。このような偏流が生じると、効率よく熱交換できない恐れがある。
また、空気調和装置においては、空気調和装置の筐体に遠心送風機を組み込む際の作業性の向上が求められており、作業性の向上を実現し得るスクロールケーシングの構造が必要とされている。
本開示は、上記のような課題を解決するためのものであり、昇圧効果と偏流抑制効果が得られると共に、組立作業性の向上が可能なスクロールケーシング、このスクロールケーシングを備えた遠心送風機、空気調和装置及び冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本開示に係る遠心送風機のスクロールケーシングは、気流を発生させるファンを備えた遠心送風機のスクロールケーシングであって、前記ファンを収納し、前記ファンが発生させた気流を渦巻状に導くスクロール部と、前記スクロール部の巻終部に形成され、前記気流を吐出する吐出口を有する吐出部と、前記スクロール部の巻始部と前記吐出部との接続部分に形成された舌部とを備え、前記吐出部は、前記気流の流れ方向に直交する断面の断面積が前記吐出口に向けて次第に拡大する流路を形成しており、前記吐出部において前記巻終部から延びるように形成された延設板は、前記延設板を厚み方向に切断した断面において、前記遠心送風機を収納する筐体の内壁面に対して傾斜しており、前記延設板の傾斜が変化することで前記断面積の拡大率を上流側よりも下流側で拡大させる変化点を有しており、前記延設板において前記変化点よりも上流部分を第1部、前記変化点よりも下流部分を第2部としたとき、前記第1部と前記筐体の前記内壁面に対して平行で且つ前記変化点を通過する仮想線との成す角θ1と、前記第2部と前記仮想線との成す角θ2とが、0≦θ2<θ1又は0<θ2≦θ1のどちらか一方の関係を有しており、前記舌部の上流側の端部と前記変化点との前記仮想線に平行な方向の距離L1と、前記変化点と前記第2部の下流側端部との前記仮想線に平行な方向の距離L2とが、L2<L1の関係を有するものである。
本開示によれば、0≦θ2<θ1又は0<θ2≦θ1のどちらか一方の関係を有していることで、昇圧効果と偏流抑制効果が得られる。また、L2<L1の関係を有することで、組立作業性が向上する。
以下、本開示の実施の形態に係るスクロールケーシングを備えた遠心送風機が組み込まれた空気調和装置について図面等を参照しながら説明する。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」など)を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置あるいは部品の配置及び向きを限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る遠心送風機の斜視図である。図2は、実施の形態1に係る遠心送風機を備えた空気調和装置の内部構成の概略側面図である。
図1は、実施の形態1に係る遠心送風機の斜視図である。図2は、実施の形態1に係る遠心送風機を備えた空気調和装置の内部構成の概略側面図である。
遠心送風機1は、例えば、シロッコファン、あるいは、ターボファン等の多翼遠心型の遠心送風機である。遠心送風機1は、気流を発生させるファン2と、ファン2が収納されるスクロールケーシング4とを有する。遠心送風機1は、図2に示すように空気調和装置10の直方体状の筐体11内に配置されている。筐体11内は仕切板13で2つの空間に区画されており、遠心送風機1が設置された空間とは別のもう一方の空間には熱交換器12が設置されている。筐体11には、空気を筐体11内に吸入する吸入口11aと、筐体11内から空気を吹き出す吹出口11bとが形成されている。筐体11の吸入口11aから吹出口11bに至る筐体内流路の上流側に遠心送風機1が配置され、下流側に熱交換器12が配置されている。仕切板13には遠心送風機1の後述の吐出部42を通す開口13aが形成されており、この開口13aに吐出部42が隙間無く嵌め合わされ、遠心送風機1からの空気が熱交換器12を確実に通過するように構成されている。
以下、遠心送風機1の構造について説明する。
(ファン2)
ファン2は、モータ等(図示は省略)によって回転駆動され、回転で生じる遠心力により、径方向外方へ空気を強制的に送出するものである。ファン2は、図1に示すように、回転軸RS方向に対向する円盤状の主板2a及び環状の側板(図示せず)と、これら主板2aと側板との間に配置された複数の羽根2dとを有する。羽根2dは、ファン2の回転軸RSを中心とする円周方向に等間隔に配列されている。なお、主板2aは板状であればよく、例えば多角形状等、円盤状以外の形状であってもよい。主板2aの中心部には、モータ(図示は省略)が接続される軸部2bが設けられている。主板2aは、軸部2bを介してモータによって回転駆動される。
ファン2は、モータ等(図示は省略)によって回転駆動され、回転で生じる遠心力により、径方向外方へ空気を強制的に送出するものである。ファン2は、図1に示すように、回転軸RS方向に対向する円盤状の主板2a及び環状の側板(図示せず)と、これら主板2aと側板との間に配置された複数の羽根2dとを有する。羽根2dは、ファン2の回転軸RSを中心とする円周方向に等間隔に配列されている。なお、主板2aは板状であればよく、例えば多角形状等、円盤状以外の形状であってもよい。主板2aの中心部には、モータ(図示は省略)が接続される軸部2bが設けられている。主板2aは、軸部2bを介してモータによって回転駆動される。
ファン2は、図1に示すように、主板2aと側板と複数の羽根2dとにより、回転軸RS方向の一方(図1の下側)の端部が主板2aによって閉塞され、他方(図1の上側)の端部が開放された筒形状に構成されている。この筒形状の開放側の端部が、筒形状の空間内つまりファン2内に空気を吸い込ませるための吸込口2eとなっている。
ファン2は、モータ(図示は省略)が駆動することにより、回転軸RSを中心に回転駆動される。ファン2が回転することで、遠心送風機1の外部の気体が、後述のベルマウス3に沿って流れ、スクロールケーシング4に形成された吸込口2eとファン2の吸込口2eとを通り、ファン2内に吸い込まれる。そして、ファン2内に吸い込まれた空気は、羽根2dと隣接する羽根2dとの間を通り、径方向外方に送り出される。
(スクロールケーシング4)
スクロールケーシング4は、図1に示すように、内部にファン2を収納する。スクロールケーシング4は、ファン2から吹き出された空気を整流する。スクロールケーシング4は、樹脂製であるが、スクロールケーシング4は、樹脂製に限定されるものではない。スクロールケーシング4は、スクロール部41と、吐出部42と、舌部44とを有する。スクロール部41は、ファン2を収納し、ファン2が発生させた気流を渦巻状に導く部分である。吐出部42は、スクロール部41の巻終部41bに形成され、気流を吐出する吐出口43を有する部分である。舌部44は、スクロール部41の巻始部41aと吐出部42との接続部分に形成された部分である。以下、スクロール部41と、吐出部42と、舌部44とのそれぞれについて詳細に説明する。
スクロールケーシング4は、図1に示すように、内部にファン2を収納する。スクロールケーシング4は、ファン2から吹き出された空気を整流する。スクロールケーシング4は、樹脂製であるが、スクロールケーシング4は、樹脂製に限定されるものではない。スクロールケーシング4は、スクロール部41と、吐出部42と、舌部44とを有する。スクロール部41は、ファン2を収納し、ファン2が発生させた気流を渦巻状に導く部分である。吐出部42は、スクロール部41の巻終部41bに形成され、気流を吐出する吐出口43を有する部分である。舌部44は、スクロール部41の巻始部41aと吐出部42との接続部分に形成された部分である。以下、スクロール部41と、吐出部42と、舌部44とのそれぞれについて詳細に説明する。
(スクロール部41)
スクロール部41は、ファン2が発生させた気流の動圧を静圧に変換する流路を形成する。スクロール部41は、軸部2bの回転軸RS方向に対向して配置され、回転軸RS方向の両側からファン2を覆う2つの側壁4aと、回転軸RSの径方向からファン2を囲む周壁4cと、を有する。回転軸RSの径方向とは、回転軸RSに垂直な方向である。側壁4a及び周壁4cにより構成されるスクロール部41の内部空間は、ファン2から吹き出された空気を周壁4cに沿って流す空間となっている。
スクロール部41は、ファン2が発生させた気流の動圧を静圧に変換する流路を形成する。スクロール部41は、軸部2bの回転軸RS方向に対向して配置され、回転軸RS方向の両側からファン2を覆う2つの側壁4aと、回転軸RSの径方向からファン2を囲む周壁4cと、を有する。回転軸RSの径方向とは、回転軸RSに垂直な方向である。側壁4a及び周壁4cにより構成されるスクロール部41の内部空間は、ファン2から吹き出された空気を周壁4cに沿って流す空間となっている。
(側壁4a)
2つの側壁4aの一方には、図1及び図2に示すように、ファン2とスクロールケーシング4の外部との間を空気が流通できるように、空気を吸い込むための吸込口5が形成されている。吸込口5は、円形状に形成され、ファン2は、吸込口5の中心とファン2の軸部2bの中心とがほぼ一致するように配置されている。なお、吸込口5の形状は、円形状に限定されるものではなく、例えば楕円形状等、他の形状であってもよい。
2つの側壁4aの一方には、図1及び図2に示すように、ファン2とスクロールケーシング4の外部との間を空気が流通できるように、空気を吸い込むための吸込口5が形成されている。吸込口5は、円形状に形成され、ファン2は、吸込口5の中心とファン2の軸部2bの中心とがほぼ一致するように配置されている。なお、吸込口5の形状は、円形状に限定されるものではなく、例えば楕円形状等、他の形状であってもよい。
側壁4aはベルマウス3を備えている。ベルマウス3は、ファン2に吸入される気体を整流してファン2の吸込口2eに流入させるものである。ベルマウス3は、スクロールケーシング4の外部から内部に向けて開口径が次第に小さくなるように形成されている。ベルマウス3の最小の開口径部分が吸込口5となっている。吸込口5近傍の空気は、ベルマウス3に沿って滑らかに流動し、また、吸込口5からファン2に効率よく流入する。ベルマウス3は、側壁4aと一体に成形されるか、又は別部品として側壁4aに取り付けられている。なお、ベルマウス3の構成及び態様は、特に限定されない。
(周壁4c)
周壁4cは、互いに対向する側壁4aの間に設けられた壁である。周壁4cは、ファン2が発生させた気流を、湾曲する壁面に沿わせ、スクロール部41を介して吐出口43に導く。周壁4cは、例えば、ファン2の回転軸RSの軸方向と平行に配置されてファン2を覆う。周壁4cは、回転軸RSに対して径方向からファン2を覆い、複数の羽根2dと対向する内周面を構成する。
周壁4cは、互いに対向する側壁4aの間に設けられた壁である。周壁4cは、ファン2が発生させた気流を、湾曲する壁面に沿わせ、スクロール部41を介して吐出口43に導く。周壁4cは、例えば、ファン2の回転軸RSの軸方向と平行に配置されてファン2を覆う。周壁4cは、回転軸RSに対して径方向からファン2を覆い、複数の羽根2dと対向する内周面を構成する。
周壁4cは、ファン2の回転方向R(図2参照)に渦巻形状に形成されている。周壁4cは、舌部44との境界に位置する巻始部41aから、ファン2の回転方向Rに沿って舌部44から離れた側の吐出部42とスクロール部41との境界に位置する巻終部41bまで設けられている。巻始部41aは、周壁4cにおいて、ファン2の回転により発生する気流の上流側の端部である。巻終部41bは、周壁4cにおいて、ファン2の回転により発生する気流の下流側の端部である。
周壁4cの渦巻形状としては、例えば、対数螺旋、アルキメデス螺旋、あるいは、インボリュート曲線等に基づく渦巻形状がある。周壁4cの内周面は、渦巻形状の巻始めとなる巻始部41aから渦巻形状の巻終りとなる巻終部41bまでファン2の周方向に沿って滑らかに湾曲する曲面を構成する。このような構成により、ファン2から送り出された空気は、吐出部42の方向へファン2と周壁4cとの間に形成された流路を滑らかに流動する。このため、スクロールケーシング4内では、舌部44から吐出部42へ向かって空気の静圧が効率よく上昇する。
(吐出部42)
吐出部42は、ファン2の回転によりスクロール部41を通過した気流が吐き出される吐出口43を有する。吐出口43は、吐出部42の下流側の開口である。吐出部42は、周壁4cに沿って流動する空気の流れ方向に直交する断面が矩形状の中空の管で構成される。吐出部42は、ファン2から送り出されて周壁4cとファン2との間隙を流動する空気を、スクロールケーシング4の外部へ排出するように案内する流路45を形成する。この流路45の流路断面積は、上流から下流にかけて拡大している。
吐出部42は、ファン2の回転によりスクロール部41を通過した気流が吐き出される吐出口43を有する。吐出口43は、吐出部42の下流側の開口である。吐出部42は、周壁4cに沿って流動する空気の流れ方向に直交する断面が矩形状の中空の管で構成される。吐出部42は、ファン2から送り出されて周壁4cとファン2との間隙を流動する空気を、スクロールケーシング4の外部へ排出するように案内する流路45を形成する。この流路45の流路断面積は、上流から下流にかけて拡大している。
吐出部42は、延設板42aと、ディフューザ板42bと、第1側壁42cと、第2側壁42dとを有する。延設板42aは、周壁4cの巻終部41bから延びるように形成されており、周壁4cと一体に形成されている板状の部分である。ディフューザ板42bは、スクロールケーシング4の舌部44と一体に形成されており、延設板42aと対向して配置されている板状の部分である。ディフューザ板42bは、吐出部42内の空気の流れ方向に沿って流路断面積が次第に拡大するように、延設板42aとの間で角度を有して形成されている。
延設板42aとディフューザ板42bとは、第1側壁42cと第2側壁42dとの間に形成されている。このように、吐出部42は、延設板42a、ディフューザ板42b、第1側壁42c及び第2側壁42dにより、断面矩形状の流路45として形成されている。
(舌部44)
舌部44は、設定された曲率半径の曲面で形成されており、周壁4cの巻始部41aと吐出部42とを滑らかに接続している。舌部44は、吸込口5から流入した空気を遠心方向に吹き出し昇圧させるために必要な絞り部である。舌部44は、スクロールケーシング4に形成された渦巻状流路の巻き終わりから巻き始めへの空気の流入を抑制する。
舌部44は、設定された曲率半径の曲面で形成されており、周壁4cの巻始部41aと吐出部42とを滑らかに接続している。舌部44は、吸込口5から流入した空気を遠心方向に吹き出し昇圧させるために必要な絞り部である。舌部44は、スクロールケーシング4に形成された渦巻状流路の巻き終わりから巻き始めへの空気の流入を抑制する。
[空気調和装置10の動作]
スクロールケーシング4内に収められたファン2が回転すると、筐体11の吸入口11aから筐体11内に空気が吸引される。筐体11内に吸引された空気は、スクロールケーシング4の吸込口2eを形成するベルマウス3に沿ってファン2内部に流入する。ファン2内に流入した空気は、ファン2の径方向外側に向かって吹き出される。ファン2から吹き出された空気は、上流側から下流側に向かって流路断面積が拡大する吐出部42内を通過することで昇圧し、吐出口43から吐出された後、熱交換器12に供給される。熱交換器12に供給された空気は、熱交換器12を通過する際に、熱交換器12の内部を流れる冷媒等の熱交換媒体と熱交換され、温度及び湿度調整される。熱交換器12を通過した空気は、筐体11の吹出口11bから空調対象空間に吹き出される。
スクロールケーシング4内に収められたファン2が回転すると、筐体11の吸入口11aから筐体11内に空気が吸引される。筐体11内に吸引された空気は、スクロールケーシング4の吸込口2eを形成するベルマウス3に沿ってファン2内部に流入する。ファン2内に流入した空気は、ファン2の径方向外側に向かって吹き出される。ファン2から吹き出された空気は、上流側から下流側に向かって流路断面積が拡大する吐出部42内を通過することで昇圧し、吐出口43から吐出された後、熱交換器12に供給される。熱交換器12に供給された空気は、熱交換器12を通過する際に、熱交換器12の内部を流れる冷媒等の熱交換媒体と熱交換され、温度及び湿度調整される。熱交換器12を通過した空気は、筐体11の吹出口11bから空調対象空間に吹き出される。
(昇圧効果及び偏流抑制効果)
本実施の形態1のスクロールケーシング4は、昇圧効果及び偏流抑制効果を得ることが可能な構成を有する。以下、これを可能にする具体的な構成について、図1及び図2、更に次の図3を参照して説明する。
本実施の形態1のスクロールケーシング4は、昇圧効果及び偏流抑制効果を得ることが可能な構成を有する。以下、これを可能にする具体的な構成について、図1及び図2、更に次の図3を参照して説明する。
図3は、実施の形態1に係る遠心送風機のスクロールケーシングの吐出部及びその周囲の断面図である。
まず、昇圧効果と偏流抑制効果が得られるスクロールケーシング4の構成について説明する。
図1~図3に示すようにスクロールケーシング4の吐出部42は、流路断面積、つまり吐出部42内部を通過する空気の流れ方向に直交する断面の断面積が、上流から下流に向かうにつれて次第に拡大している。スクロールケーシング4の吐出部42は、2段階の拡大率を有する。吐出部42の延設板42aは、図3に示すように延設板42aを厚み方向に切断した断面において、筐体11の内壁面11c(図2参照)に対して傾斜しており、延設板42aの傾斜が変化することで拡大率を変化させる変化点Aを有している。拡大率は変化点Aよりも上流側に比べて変化点Aよりも下流側の方が大きくなっている。以下、延設板42aにおいて変化点Aよりも上流部分を第1部42aa、変化点Aよりも下流部分を第2部42abという。なお、筐体11の内壁面11cは平坦な平面である。
図1~図3に示すようにスクロールケーシング4の吐出部42は、流路断面積、つまり吐出部42内部を通過する空気の流れ方向に直交する断面の断面積が、上流から下流に向かうにつれて次第に拡大している。スクロールケーシング4の吐出部42は、2段階の拡大率を有する。吐出部42の延設板42aは、図3に示すように延設板42aを厚み方向に切断した断面において、筐体11の内壁面11c(図2参照)に対して傾斜しており、延設板42aの傾斜が変化することで拡大率を変化させる変化点Aを有している。拡大率は変化点Aよりも上流側に比べて変化点Aよりも下流側の方が大きくなっている。以下、延設板42aにおいて変化点Aよりも上流部分を第1部42aa、変化点Aよりも下流部分を第2部42abという。なお、筐体11の内壁面11cは平坦な平面である。
ここで、筐体11の内壁面11c(図2参照)と平行で且つ変化点Aを通過する仮想線をαとする。仮想線αと吐出部42の第1部42aaとが成す角度をθ1、仮想線αと吐出部42の第2部42abとが成す角度をθ2と定義する。このとき、θ1とθ2とは以下の関係を有する。
0≦θ2<θ1又は0<θ2≦θ1のどちらか一方の関係を有する。
0≦θ2<θ1又は0<θ2≦θ1のどちらか一方の関係を有する。
θ1とθ2とが以上の関係を有することで、吐出部42内の流路45が二段階に拡大する。これにより、吐出部42の第2部42abの内壁面を流れる気流の剥離を抑制でき、これにより昇圧効果を得ることができる。また、第2部42abの内壁面に気流が張り付くことで、気流の通過断面領域が広がるため、熱交換器12を通過する気流の偏流を抑制できる。その結果、熱交換器12における熱交換を効率よく行うことが可能となる。
(組立作業性の向上)
本実施の形態1のスクロールケーシング4は、組立作業性の向上が可能な構成を有する。以下、これを可能にする具体的な構成について、図1~図3を参照して説明する。
本実施の形態1のスクロールケーシング4は、組立作業性の向上が可能な構成を有する。以下、これを可能にする具体的な構成について、図1~図3を参照して説明する。
図3に示すように、スクロールケーシング4は、L2<L1の関係を有する。L1は、舌部44の上流側の端部(周壁4cの巻始部41aに同じ)と変化点Aとの仮想線αに平行な方向の距離である。L2は、変化点Aと吐出部42の第2部42abの下流側端部43aとの仮想線αに平行な方向の距離である。
L2<L1の関係を有することで組み立て作業が容易となることについて、比較例としてL2>L1の関係を有するスクロールケーシングと比較しながら説明する。
図4は、比較例に係るスクロールケーシングを備えた空気調和装置の組み立てを説明するための工程図である。図5は、実施の形態1に係るスクロールケーシングを備えた空気調和装置の組み立てを説明するための工程図である。なお、これまで説明してこなかったが、スクロールケーシングは上下に分割されて吐出部42を有する第1ケース部と第2ケース部との2部品で構成されている。
比較例において、図4(a)に示すように、スクロールケーシング41Aの第1ケース部410Aを筐体11内に挿入し、第1ケース部410Aの吐出部42Aを仕切板13の開口13aに向かって矢印方向に挿入する。このとき、L2>L1であると、図4(b)に示すように、第1ケース部410Aの下流側端部43Aaが筐体11と干渉してしまう。
比較例において、図4(a)に示すように、スクロールケーシング41Aの第1ケース部410Aを筐体11内に挿入し、第1ケース部410Aの吐出部42Aを仕切板13の開口13aに向かって矢印方向に挿入する。このとき、L2>L1であると、図4(b)に示すように、第1ケース部410Aの下流側端部43Aaが筐体11と干渉してしまう。
このような干渉を避けるには、仕切板13の開口13aを大きくすればよい。しかし、仕切板13の開口13aを大きくすると、スクロールケーシング41Aを筐体11内に設置した状態において、仕切板13の開口13aの周縁と吐出部42Aの外周との間に隙間ができてしまい、この隙間を別部品で閉じる必要が生じる。
一方、本実施の形態1のスクロールケーシング4では、まず、図5(a)に示すように、スクロールケーシング4の第1ケース部410を筐体11内に挿入し、第1ケース部410の吐出部42を仕切板13の開口13aに向かって矢印方向に挿入する。このとき、本実施の形態1のスクロールケーシング4では、L2<L1の関係を有することで、図5(b)に示すように、下流側端部43aが仕切板13に干渉することなくスクロールケーシング4を筐体11内に設置でき、組立作業を容易に行える。
ここで、空気調和装置10の組み立てについて更に説明を続けると、続いて、図5(c)に示すようにファン2を第1ケース部410に設置する。その後、図5(d)に示すように第2ケース部411を第1ケース部410に取り付ける。
以上のように本実施の形態1に係る遠心送風機1のスクロールケーシング4は、気流を発生させるファン2を収納し、ファン2が発生させた気流を渦巻状に導くスクロール部41と、吐出部42と、舌部44とを備える。吐出部42は、スクロール部41の巻終部41bに形成され、気流を吐出する吐出口43を有する部分である。舌部44は、スクロール部41の巻始部41aと吐出部42との接続部分に形成された部分である。吐出部42は、気流の流れ方向に直交する断面の断面積が吐出口43に向けて次第に拡大する流路を形成している。吐出部42において巻終部41bから延びるように形成された延設板42aは、延設板42aを厚み方向に切断した断面において、遠心送風機1を収納する筐体11の内壁面11cに対して傾斜している。延設板42aは、延設板42aの傾斜が変化することで断面積の拡大率を上流側よりも下流側で拡大させる変化点Aを有している。延設板42aにおいて変化点Aよりも上流部分を第1部42aa、変化点Aよりも下流部分を第2部42abとしたとき、次の関係を有する。第1部42aaと筐体11の内壁面11cに対して平行で且つ変化点Aを通過する仮想線との成す角θ1と、第2部42abと仮想線との成す角θ2とが、0<θ2<θ1の関係を有する。また、舌部44の上流側の端部と変化点Aとの仮想線に平行な方向の距離L1と、変化点Aと第2部42abの下流側端部との仮想線に平行な方向の距離L2とが、L2<L1の関係を有する。また、本実施の形態1に係る遠心送風機は、上記のスクロールケーシング4と、スクロールケーシング4内に配置されたファン2とを備える。
このように、0<θ2<θ1の関係を有することで、昇圧効果と偏流抑制効果が得られる。また、L2<L1の関係を有することで、組立作業性が向上する。
本実施の形態1に係る空気調和装置は、上記の遠心送風機1と、遠心送風機1を収納する筐体11と、遠心送風機1の吐出側に配置された熱交換器12とを備える。
このように上記の遠心送風機1を備えたことで、昇圧効果と偏流抑制効果が得られると共に、組立作業性の向上も可能な空気調和装置を得ることができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係る空気調和装置の内部構成の概略側面図である。
実施の形態2の空気調和装置10Aは、実施の形態1の空気調和装置10に更に導風部材6を有する。導風部材6は、吐出部42における第2部42abの下流側端部43aと、筐体11の内壁面11cのうち第2部42abの延長上に位置する壁面11caと、を滑らかに繋ぐガイド面6aを有する棒状部材である。この導風部材6により、吐出口43から吐出された気流は、導風部材6のガイド面6aに沿って滑らかに壁面11caに導かれ、その後、熱交換器12に流入する。
図6は、実施の形態2に係る空気調和装置の内部構成の概略側面図である。
実施の形態2の空気調和装置10Aは、実施の形態1の空気調和装置10に更に導風部材6を有する。導風部材6は、吐出部42における第2部42abの下流側端部43aと、筐体11の内壁面11cのうち第2部42abの延長上に位置する壁面11caと、を滑らかに繋ぐガイド面6aを有する棒状部材である。この導風部材6により、吐出口43から吐出された気流は、導風部材6のガイド面6aに沿って滑らかに壁面11caに導かれ、その後、熱交換器12に流入する。
このようにスクロールケーシング4の吐出口43から吐出された気流が滑らかに熱交換器12に導かれるため、導風部材6を設けない場合の、下流側端部43aと筐体11の壁面11caとの段差で生じる気流の逆流を抑制できる。その結果、より効率良く、昇圧と熱交換器12における熱交換とを行える。
本実施の形態2に係る空気調和装置は、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、実施の形態1の構成に更に導風部材6を備えたので、以下の効果が得られる。すなわち、吐出口43から吐出された気流を、導風部材6のガイド面6aに沿って滑らかに壁面11caを介して熱交換器12に導くことができ、結果としてより効率良く、昇圧と熱交換器12における熱交換とを行える。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図である。なお、実施の形態3に係る冷凍サイクル装置50の室内送風機202には、遠心送風機1が用いられる。また、以下の説明では、冷凍サイクル装置50について、空調用途に使用される場合について説明するが、冷凍サイクル装置50は、空調用途に使用されるものに限定されるものではない。冷凍サイクル装置50は、例えば、冷蔵庫あるいは冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器などの、冷凍用途又は空調用途に使用される。
図7は、実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図である。なお、実施の形態3に係る冷凍サイクル装置50の室内送風機202には、遠心送風機1が用いられる。また、以下の説明では、冷凍サイクル装置50について、空調用途に使用される場合について説明するが、冷凍サイクル装置50は、空調用途に使用されるものに限定されるものではない。冷凍サイクル装置50は、例えば、冷蔵庫あるいは冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器などの、冷凍用途又は空調用途に使用される。
実施の形態3に係る冷凍サイクル装置50は、冷媒を介して外気と室内の空気の間で熱を移動させることにより、室内を暖房又は冷房して空気調和を行う。実施の形態3に係る冷凍サイクル装置50は、室外機100と、室内機200とを有する。冷凍サイクル装置50は、室外機100と室内機200とが冷媒配管300及び冷媒配管400により配管接続されて、冷媒が循環する冷媒回路を有する。冷媒配管300は、気相の冷媒が流れるガス配管であり、冷媒配管400は、液相の冷媒が流れる液配管である。なお、冷媒配管400には、気液二相の冷媒を流してもよい。そして、冷凍サイクル装置50の冷媒回路では、圧縮機101、流路切替装置102、室外熱交換器123、膨張弁105、室内熱交換器201が冷媒配管を介して順次接続されている。
(室外機100)
室外機100は、圧縮機101、流路切替装置102、室外熱交換器123、及び膨張弁105を有している。圧縮機101は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。流路切替装置102は、例えば四方弁であり、冷媒流路の方向の切り換えが行われる装置である。冷凍サイクル装置50は、制御装置110からの指示に基づいて、流路切替装置102を用いて冷媒の流れを切り換えることで、暖房運転又は冷房運転を実現することができる。
室外機100は、圧縮機101、流路切替装置102、室外熱交換器123、及び膨張弁105を有している。圧縮機101は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。流路切替装置102は、例えば四方弁であり、冷媒流路の方向の切り換えが行われる装置である。冷凍サイクル装置50は、制御装置110からの指示に基づいて、流路切替装置102を用いて冷媒の流れを切り換えることで、暖房運転又は冷房運転を実現することができる。
室外熱交換器123は、冷媒と室外空気との熱交換を行う。室外熱交換器123は、暖房運転時には蒸発器の働きをし、冷媒配管400から流入した低圧の冷媒と室外空気との間で熱交換を行って冷媒を蒸発させて気化させる。室外熱交換器123は、冷房運転時には、凝縮器の働きをし、流路切替装置102側から流入した圧縮機101で圧縮済の冷媒と室外空気との間で熱交換を行って、冷媒を凝縮させて液化させる。室外熱交換器123には、冷媒と室外空気との間の熱交換の効率を高めるために、室外送風機104が設けられている。室外送風機104は、インバータ装置を取り付け、ファンモータの運転周波数を変化させてファンの回転速度を変更してもよい。膨張弁105は、絞り装置であり、膨張弁105を流れる冷媒の流量を調節することにより、膨張弁として機能し、開度を変化させることで、冷媒の圧力を調整する。例えば、膨張弁105が、電子式膨張弁等で構成された場合は、制御装置110の指示に基づいて開度調整が行われる。
(室内機200)
室内機200は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う室内熱交換器201と、室内熱交換器201が熱交換を行う空気の流れを調整する室内送風機202とを有する。室内熱交換器201は、暖房運転時には、凝縮器の働きをし、冷媒配管300から流入した冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化させ、冷媒配管400側に流出させる。室内熱交換器201は、冷房運転時には蒸発器の働きをし、膨張弁105によって低圧状態にされた冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させて気化させ、冷媒配管300側に流出させる。室内送風機202は、室内熱交換器201と対面するように設けられている。室内送風機202には、実施の形態1に係る遠心送風機1又は実施の形態2に係る遠心送風機1のいずれか1つ以上が適用される。室内送風機202の運転速度は、ユーザの設定により決定される。室内送風機202には、インバータ装置を取り付け、ファンモータ(図示は省略)の運転周波数を変化させてファン2の回転速度を変更してもよい。
室内機200は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う室内熱交換器201と、室内熱交換器201が熱交換を行う空気の流れを調整する室内送風機202とを有する。室内熱交換器201は、暖房運転時には、凝縮器の働きをし、冷媒配管300から流入した冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化させ、冷媒配管400側に流出させる。室内熱交換器201は、冷房運転時には蒸発器の働きをし、膨張弁105によって低圧状態にされた冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させて気化させ、冷媒配管300側に流出させる。室内送風機202は、室内熱交換器201と対面するように設けられている。室内送風機202には、実施の形態1に係る遠心送風機1又は実施の形態2に係る遠心送風機1のいずれか1つ以上が適用される。室内送風機202の運転速度は、ユーザの設定により決定される。室内送風機202には、インバータ装置を取り付け、ファンモータ(図示は省略)の運転周波数を変化させてファン2の回転速度を変更してもよい。
[冷凍サイクル装置50の動作例]
次に、冷凍サイクル装置50の動作例として冷房運転動作を説明する。圧縮機101によって圧縮され吐き出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置102を経由して、室外熱交換器123に流入する。室外熱交換器123に流入したガス冷媒は、室外送風機104により送風される外気との熱交換により凝縮し、低温の冷媒となって、室外熱交換器123から流出する。室外熱交換器123から流出した冷媒は、膨張弁105によって膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室内機200の室内熱交換器201に流入し、室内送風機202により送風される室内空気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室内熱交換器201から流出する。このとき、冷媒に吸熱されて冷却された室内空気は、空調空気となって、室内機200の吐出口から空調対象空間に吹き出される。室内熱交換器201から流出したガス冷媒は、流路切替装置102を経由して圧縮機101に吸入され、再び圧縮される。以上の動作が繰り返される。
次に、冷凍サイクル装置50の動作例として冷房運転動作を説明する。圧縮機101によって圧縮され吐き出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置102を経由して、室外熱交換器123に流入する。室外熱交換器123に流入したガス冷媒は、室外送風機104により送風される外気との熱交換により凝縮し、低温の冷媒となって、室外熱交換器123から流出する。室外熱交換器123から流出した冷媒は、膨張弁105によって膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室内機200の室内熱交換器201に流入し、室内送風機202により送風される室内空気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室内熱交換器201から流出する。このとき、冷媒に吸熱されて冷却された室内空気は、空調空気となって、室内機200の吐出口から空調対象空間に吹き出される。室内熱交換器201から流出したガス冷媒は、流路切替装置102を経由して圧縮機101に吸入され、再び圧縮される。以上の動作が繰り返される。
次に、冷凍サイクル装置50の動作例として暖房運転動作を説明する。圧縮機101によって圧縮され吐き出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置102を経由して、室内機200の室内熱交換器201に流入する。室内熱交換器201に流入したガス冷媒は、室内送風機202により送風される室内空気との熱交換により凝縮し、低温の冷媒となって、室内熱交換器201から流出する。このとき、ガス冷媒から熱を受け取り暖められた室内空気は、空調空気となって、室内機200の吐出口から空調対象空間に吹き出される。室内熱交換器201から流出した冷媒は、膨張弁105によって膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室外機100の室外熱交換器123に流入し、室外送風機104により送風される外気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室外熱交換器123から流出する。室外熱交換器123から流出したガス冷媒は、流路切替装置102を経由して圧縮機101に吸入され、再び圧縮される。以上の動作が繰り返される。
実施の形態3に係る冷凍サイクル装置50は、実施の形態1に係る遠心送風機1等を備えるため、スクロール部41で効率よく気流を昇圧することができると共に、室内熱交換器201における熱交換を効率良く行うことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 遠心送風機、2 ファン、2a 主板、2b 軸部、2d 羽根、2e 吸込口、3 ベルマウス、4 スクロールケーシング、4a 側壁、4c 周壁、5 吸込口、6 導風部材、6a ガイド面、10 空気調和装置、10A 空気調和装置、11 筐体、11a 吸入口、11b 吹出口、11c 内壁面、11ca 壁面、12 熱交換器、13 仕切板、13a 開口、41 スクロール部、41A スクロールケーシング、41a 巻始部、41b 巻終部、42 吐出部、42A 吐出部、42a 延設板、42aa 第1部、42ab 第2部、42b ディフューザ板、42c 第1側壁、42d 第2側壁、43 吐出口、43Aa 下流側端部、43a 下流側端部、44 舌部、45 流路、50 冷凍サイクル装置、100 室外機、101 圧縮機、102 流路切替装置、104 室外送風機、105 膨張弁、110 制御装置、123 室外熱交換器、200 室内機、201 室内熱交換器、202 室内送風機、300 冷媒配管、400 冷媒配管、410 第1ケース部、410A 第1ケース部、411 第2ケース部。
Claims (5)
- 気流を発生させるファンを備えた遠心送風機のスクロールケーシングであって、
前記ファンを収納し、前記ファンが発生させた気流を渦巻状に導くスクロール部と、
前記スクロール部の巻終部に形成され、前記気流を吐出する吐出口を有する吐出部と、
前記スクロール部の巻始部と前記吐出部との接続部分に形成された舌部とを備え、
前記吐出部は、前記気流の流れ方向に直交する断面の断面積が前記吐出口に向けて次第に拡大する流路を形成しており、
前記吐出部において前記巻終部から延びるように形成された延設板は、前記延設板を厚み方向に切断した断面において、前記遠心送風機を収納する筐体の内壁面に対して傾斜しており、前記延設板の傾斜が変化することで前記断面積の拡大率を上流側よりも下流側で拡大させる変化点を有しており、
前記延設板において前記変化点よりも上流部分を第1部、前記変化点よりも下流部分を第2部としたとき、
前記第1部と前記筐体の前記内壁面に対して平行で且つ前記変化点を通過する仮想線との成す角θ1と、前記第2部と前記仮想線との成す角θ2とが、0≦θ2<θ1又は0<θ2≦θ1のどちらか一方の関係を有しており、
前記舌部の上流側の端部と前記変化点との前記仮想線に平行な方向の距離L1と、前記変化点と前記第2部の下流側端部との前記仮想線に平行な方向の距離L2とが、L2<L1の関係を有する遠心送風機のスクロールケーシング。 - 請求項1記載のスクロールケーシングと、前記スクロールケーシング内に配置された前記ファンとを備えた遠心送風機。
- 請求項2記載の遠心送風機と、前記遠心送風機を収納する前記筐体と、前記遠心送風機の吐出側に配置された熱交換器とを備えた空気調和装置。
- 前記吐出部における前記第2部の下流側端部と、前記筐体の前記内壁面のうち前記第2部の延長上に位置する壁面とを滑らかに繋ぐガイド面を有する導風部材を備えた請求項3記載の空気調和装置。
- 請求項2記載の遠心送風機を備えた冷凍サイクル装置。
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