JP6399942B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に関する。
従来、室内機が天井裏に配置される天井埋込み型の空気調和機が知られている。この室内機は、室内に臨むように配置される化粧パネルの上方、つまり天井裏に配置される筐体内に遠心ファンと室内熱交換器とが配置されている。この室内熱交換器としては、遠心ファンを取り囲むように筒状に形成され、板状の多数の放熱フィンが室内熱交換器の周方向に互いに隙間をあけて並ぶように冷媒管にて連結されたものが知られている。
また、回転する遠心ファンは、遠心方向に向かうベクトル成分と回転方向に向かうベクトル成分との合成によって、筒状の室内熱交換器の周方向に対して斜めに交差する方向に気流を発生させる。そして、この斜めに流れる気流の一部は、放熱フィン同士の間の隙間を通流する際に冷媒管内を流れる冷媒と熱交換を行う。また、この気流の残りの一部は、放熱フィン同士の間の隙間に侵入できずに、室内熱交換器の内側(遠心ファン側)を周方向に沿うように流れる。この周方向に流れる気流は、多数の放熱フィンのエッジ部を横切る際に風切音を発生させる。
従来、この風切音の発生を抑制する室内機としては、室内熱交換器の内側(遠心ファン側)に、複数の整流板を周方向に並ぶように配置したものが開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
この整流板は、筒状の室内熱交換器の高さ方向に延在する細長い略矩形の板体で形成され、遠心ファンの回転方向とは逆の方向に板面が傾斜するように室内熱交換器の内側に接続されている。この整流板は、室内熱交換器の内側を周方向に流れようとする気流を堰き止めるとともに、気流を放熱フィン同士の間の隙間に効率よく導くように整流する。
したがって、このような整流板を有する室内機によれば、風切音の発生を効果的に抑制することができるとともに、室内熱交換器の熱交換性能を高めることができる。
特開2014−126308号公報 特開2014−129994号公報
ところで、従来の空気調和機の室内機(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)においては、筒状の室内熱交換器の内側から外側に向けて効率よく空気を通流させるために、筒状の室内熱交換器の上端は筐体の天板に当接するように配置されている。
一方、整流板は、風切音の発生を抑制し、室内熱交換器の内側から外側に向けて効率よく空気の通流させる整流板の整流効果をより確実に発揮するように、筒状の室内熱交換器の高さ方向の全域にわたって延在するように設けることが望ましい。
しかしながら、室内熱交換器の上端が当接する筐体の天板の内側面は、この面に沿う方向に一律に平坦になってはいない。特に、室内熱交換器の上端周りの天板には、室内熱交換器の支持構造を形成するために、例えば傾斜部を含む凹凸が形成されている。したがって、整流板を室内熱交換器の高さ方向全域にわたって設けようとすると、天板の凹凸が整流板の上端に干渉するため、室内熱交換器の高さ方向の全域にわたって整流板を設けることは実質的に困難となっている。
また、天板の凹凸形状によって整流板の上端と天板との間には隙間が形成されることになるが、天板と整流板の上端との間にこのような隙間が形成されると、この隙間を通過する気流によって風切音が発生する恐れがある。また、室内熱交換器の上端近傍でその内側から外側に通過させるべき気流が前記の隙間に逃げることによって、室内熱交換器の上端近傍での熱交換性能が低下する恐れもある。
よって、風切音の発生を抑制するとともに室内熱交換器の熱交換性能を向上させる気流の整流効果を、より確実に発揮することができる室内機が望まれている。
本発明の課題は、風切音の発生を抑制するとともに室内熱交換器の熱交換性能を向上させる気流の整流効果を、より確実に発揮することができる室内機を有する空気調和機を提供することにある。
本発明者らは、筐体の所定の位置に突起を形成することで前記の気流の整流効果を、より確実に発揮させることができることを見出して本発明に到達した。
前記課題を解決した本発明の空気調和機は、遠心送風機と、前記遠心送風機の回転軸を中心とした当該遠心送風機の外周側に配置される熱交換器と、前記遠心送風機及び前記熱交換器を収容する筐体と、前記熱交換器の前記遠心送風機と対向する側に設けられ、前記回転軸方向に延在するように形成される整流板と、前記整流板の端部に近接する位置で前記筐体の内側から突出し、当該整流板の端部に当接する突起と、を有する室内機を備えることを特徴とする。
本発明によれば、風切音の発生を抑制するとともに室内熱交換器の熱交換性能を向上させる気流の整流効果を、より確実に発揮することができる室内機を有する空気調和機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る空気調和機の構成説明図である。 本発明の実施形態に係る空気調和機を構成する室内機の縦断面図である。 図2のIII−III断面図である。 図2に示すIV部の部分拡大図である。 筐体に形成される突起の斜視図である。 (a)は、突起を下方から見上げた様子を示す平面図、(b)は、突起の外側側面を含んで示す(a)のVIb−VIb断面図、(c)は、突起の上流側傾斜側面を含んで示す(a)のVIc−VIc断面図、(d)は、突起の下流側傾斜側面を含んで示す(a)のVId−VId断面図である。 (a)は、整流板の整流効果の説明図、(b)は、突起の整流効果の説明図、(c)は、整流体及び突起を備えていない比較例における気流の流れの説明図である。
次に、本発明を実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の空気調和機は、室内熱交換器の遠心送風機と対向する側に設けられる整流板と、筐体の内側から突出して整流板の端部に当接する突起と、を有する室内機を備えることを主な特徴とする。なお、室内熱交換器は、特許請求の範囲にいう「熱交換器」に相当する(以下同じ)。
以下では、空気調和機の全体構成について説明した後にこの空気調和機を構成する室内機について説明する。なお、本実施形態に係る空気調和機は、天井埋込型のものであり、後に詳しく説明する室内機が天井に埋め込まれている。
<空気調和機の全体構成>
図1は、本実施形態に係る空気調和機1の構成説明図である。
図1に示すように、空気調和機1は、室内機1aと室外機1bとを備えており、室内機1aと室外機1bとは配管2a,2bを介して接続されている。
室外機1bは、圧縮機5と、四方弁6と、室外膨張弁7と、室外熱交換器8とを備えている。室内機1aは、室内熱交換器3と室内膨張弁4と、を備えている。
図1中、符号10は室外熱交換器8に外気を送り込む室外送風機であり、符号31は室内の空気を室内熱交換器3に送り込む室内送風機である。
この空気調和機1は、四方弁6を切り替えることで室内熱交換器3を蒸発器、室外熱交換器8を凝縮器として使用する冷房運転と、室内熱交換器3を凝縮器、室外熱交換器8を蒸発器として使用する暖房運転とを行うヒートポンプ式のものである。なお、図1に示す四方弁6の切り替え状態は、冷房運転時のものである。また、図1中、実線矢印Xは冷房運転時における冷媒の循環方向を示し、破線矢印Yは暖房運転時における冷媒の循環方向を示している。
例えば、冷房運転時の空気調和機1においては、圧縮機5で圧縮された高温高圧の冷媒は、四方弁6を通過して室外熱交換器8に流入し、空気との熱交換により放熱して凝縮する。その後、冷媒は、室内膨張弁4により等エンタルピ膨張し、低温低圧でガス冷媒と液冷媒とが混在した気液二相流となって室内熱交換器3へ流入する。そして、室内熱交換器3での液冷媒は、空気からの吸熱作用によりガス冷媒に気化する。つまり、液冷媒が気化する際に室内熱交換器3が周囲の空気を冷却することで空気調和機1は、冷房機能を発揮する。次いで、室内熱交換器3を出た冷媒は、圧縮機5へ戻って高温高圧に圧縮されると共に、再び四方弁6、室外熱交換器8、室内膨張弁4及び室内熱交換器3を循環する。つまり、この循環が繰り返されることで冷凍サイクルが構成される。
<室内機>
次に、室内機1aについてさらに詳しく説明する。
図2は、室内機1aの縦断面図である。なお、以下の室内機1aの説明における上下方向は、この室内機1aを天井9に埋め込んだ際の図2に示す上下方向を基準とする。
図2に示すように、室内機1aは、室内10に面するように天井9に取り付けられる化粧パネル34と、化粧パネル34の上方、つまり天井9裏に配置される筐体21と、この筐体21内に配置される室内送風機31と、この筐体21内で室内送風機31の周囲に配置される前記の室内熱交換器3(熱交換器)と、を備えている。
化粧パネル34は、筐体21の下方に配置されている。化粧パネル34は、後に詳しく説明する略筒状の筐体21の断面形状よりも大きい平面形状を有する略盤状体で形成され、筐体21の下方の開口を覆うように配置されている。この化粧パネル34は、天井9に形成された取付開口9aに嵌め込まれている。
この化粧パネル34の中央部には、吸込グリル34cが着脱自在に取り付けられ、この吸込グリル34cには、前記の吸込口34aが形成されている。
また、化粧パネル34には、吹出口34bが形成されている。
この吹出口34bは、筐体21内での室内熱交換器3の下流側の空間、つまり室内熱交換器3の外周側と筐体21との間に形成される空間と、室内10とを連通させるように形成されている。ちなみに、本実施形態での吹出口34bは、図示しないが、開口形状が細長の矩形を呈しており、吸込グリル34cを囲むように四方に四か所形成されている。
図2中、符号11は、吹出口34bから吹き出される空気(風)の向きを変える風向板である。
筐体21は、天板22を有する多角形の筒状に形成されている。本実施形態での筐体21は、例えば発泡スチロール等の可撓性を有する断熱樹脂材料で形成される内側部材21aと、この内側部材の外側に隣接して配置される板金等の剛性材料で形成される外側部材(図示省略)とを備えて構成されている。なお、以下の説明においては、筐体21という表現は、内側部材21aを意味するものとし、外側部材(図示省略)については言及しないものとする。
筐体21の下部に形成される開口には、前記のように化粧パネル34が取り付けられている。
室内送風機31は、遠心ファン32と、ファンモータ33とを備えて構成されている。この室内送風機31は、特許請求の範囲にいう「遠心送風機」に相当する。
遠心ファン32は、ファンモータ33の回転軸33aを中心にして周方向に離間する複数の翼32aを有している。ファンモータ33は、天板22の中央部に配置され、このファンモータ33の回転軸33aに、前記の遠心ファン32が取り付けられている。
ちなみに、回転軸33aは、特許請求の範囲にいう「遠心送風機の回転軸」に相当し、この回転軸33aの延在方向は、特許請求の範囲にいう「回転軸方向」に相当する。
このようなファンモータ33の回転力によって遠心ファン32が回転すると、後記する吸込口34aから室内10の空気が筐体21内に吸い込まれ、後記する吹出口34bから筐体21内の空気が吹き出されるようになっている。この際、吸込口34aから吸い込まれた空気は、後記する室内熱交換器3を通過した後に吹出口34bから吹き出されることとなる。
遠心ファン32の下方には、吸込口34aとの間にベルマウス35が配置されている。
ベルマウス35は、吸込口34aから吸い込まれた空気を遠心ファン32に効率よく導くための部材である。このベルマウス35は、吸込口34a側から遠心ファン32側に向かって徐々に縮径する略管状体で形成されている。
ちなみに、ベルマウス35の下面側には、室内機1aの運転を制御するための制御基板(図示省略)を収容する電装品箱(図示省略)が配置されている。
符号36は、ドレンパンである。ドレンパン36は、室内熱交換器3の下方に配置され、冷房時に室内熱交換器3で生じた結露水を受けるためのものである。
図2中、符号20は、後に詳しく説明する整流板である。
図3は、図2のIII−III断面図である。図4は、図2に示すIV部の部分拡大図である。
図3に示すように、室内熱交換器3は、遠心ファン32を取り囲むようにして、略多角形(本実施形態では、略四角形)の筒状に形成されている。言い換えれば、室内熱交換器3は、室内送風機31(図2参照)の回転軸33a(図2参照)を中心としてこの室内送風機31の外周側に配置されている。
本実施形態での室内熱交換器3は、フィンチューブ型のものである。この室内熱交換器3は、板状の多数の放熱フィン(図示省略)が互いに隙間をあけて並ぶように配置され、これらの放熱フィンが冷媒管(図示省略)にて連結されている。ちなみに、この室内熱交換器3は、薄い直方体形状のものを屈曲させて筒状に形成したものであり、放熱フィン(図示省略)は、筒状の室内熱交換器3の周方向に互いに隙間をあけて並ぶように配置されている。
なお、図3中、符号22は、筐体21の天板である。また、符号20は、後記する整流板であり、符号23は、後記するテーパ部23aを含む溝部であり、符号24は、突起であり、符号37は、仕切板であり、符号38は、機械室であり、これらについては後に詳しく説明する。
図4に示すように、室内熱交換器3の上端は、筐体21の天板22に当接している。具体的には、室内熱交換器3の上端が天板22に形成された溝部23に嵌り込むことで、室内熱交換器3の上端が溝部23の底23bに当接している。
溝部23は、底23bから遠心ファン32(図2参照)側に向けて斜めに立ち上がるテーパ部23aを有している。
このテーパ部23aは、室内熱交換器3の遠心ファン32(図2参照)側で発生した気流を、溝部23に嵌り込んだ室内熱交換器3の上端近傍に導くためのものである。
図3に示すように、このようなテーパ部23aを含む溝部23は、室内熱交換器3に沿うように、室内熱交換器3の周方向R2に形成されている。つまり、溝部23は、筐体21の天板22の内側(図3の紙面手前側)に、次に説明する仕切板37が配置される一部分を除いて略環状に形成されている。ちなみに、本実施形態では、略四角形の略環状に形成されている。
仕切板37は、屈曲させた室内熱交換器3の両端部を連結することによって、筐体21内の空間を、遠心ファン32が配置される室内熱交換器3の内側と、その室内熱交換器3の外側とに区画している。
つまり、遠心ファン32が回転することによって、室内熱交換器3の内側の空気は、放熱フィン(図示省略)同士の隙間を通り、室内熱交換器3の外側に向かって流れることとなる。
さらに詳しく説明すると、方向R1に回転する遠心ファン32は、遠心方向に向かうベクトル成分と回転方向R1に向かうベクトル成分との合成によって、筒状の室内熱交換器3の周方向R2に対して斜めに交差する方向に気流Sを発生させる。そして、この斜めに流れる気流Sの一部は、後に詳しく説明するように、放熱フィン(図示省略)同士の間の隙間を通流する際に冷媒管(図示省略)を流れる冷媒と熱交換を行う。
ちなみに、仕切板37の外側には、筐体21との間に、機械室38が設けられている。この機械室38には、前記の室内膨張弁4(図1参照)、図示しない配管の接続部等が収容される。
<整流板>
次に、整流板20(図2参照)について説明する。
図2に示すように、整流板20は、筒状の室内熱交換器3の高さ方向(図2の上下方向)に延在する細長い矩形の板体で形成されている。言い換えれば、整流板20は、室内送風機31の回転軸33aの軸方向に延在するように形成されている。
本実施形態での整流板20は、整流板20の一方の長辺側が室内熱交換器3の内側に接着剤で接合されたものを想定している。しかしながら、整流板20の取付方法は、これに限定されるものではなく、室内熱交換器3に対して整流板20を固定できればどのような方法であってもよい。例えば、整流板20は、ブラケット(図示省略)等を介して室内熱交換器3の適所にねじ止め等により固定することもできる。また、整流板20の取付方法としては、例えば、室内熱交換器3に引っ掛かる爪形状部(図示省略)を整流板20の適所に形成し、この爪形状部を介してスナップフィットにより整流板20を室内熱交換器20に固定する方法を採用することもできる。
図3に示すように、整流板20は、室内熱交換器3の内側、つまり遠心ファン32と対向する側に設けられている。本実施形態での整流板20は、室内熱交換器3と遠心ファン32とが最も近づく、室内熱交換器3の内周側の4か所に設けられている。言い換えれば4つの整流板20のそれぞれは、断面視で略四角形を呈する室内熱交換器3の四辺の略中央部に設けられている。
また、整流板20は、遠心ファン32の回転方向R1とは逆の方向に板面が傾斜するように室内熱交換器3に接続されている。
このような整流板20の上端は、図4に示すように、次に説明する突起24に当接している。
<突起>
図5は、筐体21(天板22)に形成される突起24の斜視図であり、筐体21から室内熱交換器3及び整流板20を取り外して、図3のV方向から突起24を見上げた様子を示す図である。なお、図5中、整流板20は、仮想線(二点鎖線)で部分的に表している。また、図5中、筐体21(天板22)は、作図の便宜上、部分的に切り欠いて表している。
図5に示すように、突起24は、整流板20の上端に近接する位置で筐体21(天板22)の内側から突出し、整流板20の上端と当接するようになっている。
本実施形態での突起24は、筐体21(天板22)の溝部23を構成するテーパ部23aから下方に向けて突出するように形成されている。図5中、符号23bは、室内熱交換器3の上端が当接する溝部23の底である。
本実施形態での突起24は、図3に示すように、整流板20に対応するように4つ設けられている。
図6(a)は、突起24を下方から見上げた様子を示す平面図、図6(b)は、突起24の外側側面24aを含んで示す図6(a)のVIb−VIb断面図、図6(c)は、突起24の上流側傾斜側面24bを含んで示す図6(a)のVIc−VIc断面図、図6(d)は、突起24の下流側傾斜側面24cを含んで示す図6(a)のVId−VId断面図である。なお、図6(a)、(c)及び(d)には、仮想線(二点鎖線)で部分的に室内熱交換器3を表している。また、図6(b)中、外側側面24aによって隠れて見えない下流側傾斜側面24cとテーパ部23aとの境界は、隠れ線(破線)で示している。
図6(a)に示すように、突起24は、下方から見上げたその平面視で略ひし形を呈している。
突起24は、図6(a)、(b)及び(d)に示すように、遠心ファン32(図3参照)が回転することによって生じる気流の方向S(図3参照)の上流側Us(図6(a)及び(b)参照)に、上流側傾斜側面24bを有している。
この上流側傾斜側面24bは、テーパ部23aから下方(図6(a)の紙面の手前側)に向かって立ち上がるとともに、遠心ファン32(図3参照)の遠心方向Cf(図6(a)参照)に向かって登り勾配になっている。
また、突起24は、図6(a)、(b)及び(d)に示すように、遠心ファン32(図3参照)が回転することによって生じる気流の方向S(図3参照)の下流側Dsに、下流側傾斜側面24cを有している。
この下流側傾斜側面24cは、テーパ部23aから下方(図6(a)の紙面の手前側)に向かって立ち上がって上流側傾斜側面24bと背中合わせに形成されるとともに、遠心ファン32(図3参照)の遠心方向Cf(図6(a)参照)に向かって下り勾配となっている。
また、突起24は、図6(a)及び(b)に示すように、第1頂上面24dと第2頂上面24eとを有している。第1頂上面24dと第2頂上面24eとは、溝部23(テーパ部23a)の開口縁23cよりも下方に形成されている。つまり、突起24は、開口縁23cよりも下方に突出する後記の膨出部24fを有している。ちなみに、第1頂上面24dは、図6(b)に示すように、溝部23(テーパ部23a)の底23bと平行となるように形成され、溝部23(テーパ部23a)の開口縁23cよりも下方に突出するように形成されている。また、第2頂上面24eは、図6(b)に示すように、溝部23(テーパ部23a)の開口縁23cと第1頂上面24dとの段差を吸収するように、第1頂上面24dから開口縁23cに向かって傾斜するように形成されている。
また、突起24は、図6(a)、(c)及び(d)に示すように、室内熱交換器3の内側側面に当接する外側側面24aを有している。
なお、図6(b)、(c)及び(d)における白抜き矢印は、上流側Us(図6(a)参照)から下流側Ds(図6(a)参照)に向かって流れる気流Sを表している。
このような突起24は、前記したように、可撓性を有する断熱樹脂材料使用して筐体21(図5参照)を所定の型内で成形する際に、筐体21(図5参照)の一部として一体に成形することができる。
再び図4に戻って、筐体21の溝部23に室内熱交換器3の上端を嵌め込むと、突起24の外側側面24aは、室内熱交換器3の内側に当接するようになっている。
そして、室内熱交換器3に取り付けられた整流板20の上端の高さは、本実施形態においては、溝部23の開口縁23cの高さと略同じに設定される。つまり、筐体21(天板22)との関係で整流板20が位置決めされる際に、整流板20の上端は、例えば発泡スチロール等の可撓性を有する断熱樹脂材料からなる突起24の膨出部24fに埋設されることとなる。
ちなみに、突起24に当接する整流板20との関係において、整流板20の傾斜方向と、突起24における上流側傾斜側面24bの傾斜方向とは同じになるように形成されている。また、整流板20の傾斜角度と上流側傾斜側面24bの傾斜角度とは、一致させることが最も望ましい。
このような整流板20の傾斜角度θ1と上流側傾斜側面24bの傾斜角度θ2とは、0度<θ1,θ2<90度の範囲で設定することができる。
次に、室内機1a(図3参照)に設けられた整流板20(図3参照)及び突起24(図3参照)の整流効果に言及しながら本実施形態に係る空気調和機1(図1参照)が奏する作用効果について説明する。
図7(a)は、整流板20の整流効果の説明図、図7(b)は、突起24の整流効果の説明図、図7(c)は、整流板20及び突起24を備えていない比較例における気流S,S1,S2の流れの説明図である。
本実施形態に係る空気調和機1(図1参照)は、遠心ファン32(図3参照)が駆動すると、前記したように、室内熱交換器3(図3参照)の周方向R2(図3参照)に対して斜めに交差する方向に気流Sを発生させる。
ところで、図7(c)に示すように、整流板20(図3参照)及び突起24(図3参照)を備えていない比較例では、この斜めの気流Sは、その一部が室内熱交換器3の放熱フィン(図示省略)同士の間の隙間を通流する気流S1となる。また、残りの気流S2は、放熱フィン(図示省略)同士の間の隙間に侵入できずに、室内熱交換器3の周方向R2に沿うように流れる。この周方向R2に沿って流れる気流S2は、前記したように、多数の放熱フィン(図示省略)のエッジ部(図示省略)を横切る際に風切音を発生させる。
これに対して、本実施形態に係る空気調和機1(図1参照)では、図7(a)に示すように、室内熱交換器3は、遠心ファン32(図3参照)の回転方向R1と逆方向に傾斜する整流板20を有している。
この整流板20は、室内熱交換器3の周方向R2に流れようとする気流S2を堰き止めるとともに、気流S2を放熱フィン(図示省略)同士の間の隙間に効率よく導くように整流する。
また、図7(a)中、図示しないが、整流板20の下流側では、整流板20の板面に沿うように気流が流れるので、この気流は整流板20の下流側においても放熱フィン(図示省略)同士の間の隙間に効率よく導かれる。
したがって、本実施形態での室内機1a(図2参照)によれば、風切音の発生を効果的に抑制することができるとともに、室内熱交換器3の熱交換性能を高めることができる。
また、本実施形態に係る空気調和機1(図1参照)では、図7(b)に示すように、筐体21(天板22)は、溝部23のテーパ部23aに突起24を有している。この突起24は、前記したように、テーパ部23aから下方(図7(b)の紙面手前側)に向けて突出するとともに、この突起24(図4参照)には、整流板20の上端が当接している。
つまり、図5に示すように、テーパ部23aと整流板20の上端とが離間していても、突起24によってテーパ部23aと整流板20の上端との間、言い換えれば筐体21(天板22)と整流板20との間に隙間が形成されることが回避される。
したがって、前記の比較例のように、突起24が無いとした場合に、整流板20の上端とテーパ部23aとの隙間に気流が流れて風切音が生じるおそれがあるところ、本実施形態に係る空気調和機1(図1参照)では、突起24によって当該隙間が形成されないので、風切音の発生をより確実に防止することができる。
また、本実施形態に係る空気調和機1(図1参照)では、図7(b)に示すように、突起24は、遠心ファン32(図3参照)の遠心方向Cfに登り勾配の上流側傾斜側面24bを有している。
この上流側傾斜側面24bを有する突起24は、室内熱交換器3の周方向R2に流れようとする気流S2を堰き止めるとともに、気流S2を放熱フィン(図示省略)同士の間の隙間に効率よく導くように整流する。
また、突起24の下流側では、図6(c)に示すように、突起24の下流側傾斜側面24cに沿うように気流Sが流れるので、この気流Sは突起24の下流側においても放熱フィン(図示省略)同士の間の隙間に効率よく導かれる。
したがって、本実施形態での室内機1a(図2参照)によれば、突起24の整流効果によって室内熱交換器3の熱交換性能を高めることができる。
また、本実施形態に係る空気調和機1(図1参照)では、例えば天板22(図3参照)に組付けた室内熱交換器3(図3参照)に対して整流板20(図3参照)を後付けする場合に、整流板20は、突起24(図3参照)の位置に対応するように室内熱交換器3に対して取り付けることができる。つまり、この空気調和機1(図1参照)によれば、突起24が整流板20を取り付ける際の位置決めの目印になるので空気調和機1の製造効率を向上させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、筒状の室内交換器3を有する室内機1aを例にとって説明したが、本発明は遠心送風機(室内送風機)の回転軸を中心とした当該遠心送風機の外周側に熱交換器が配置される構成であればよい。したがって、本発明は、遠心送風機をU字状に囲む熱交換器を有する室内機を備える構成とすることもできる。
また、前記実施形態では、天井埋込型の室内機1aを有する空気調和機1について説明したが、本発明は室内壁に室内機を配置する空気調和機に適用することもできる。
1 空気調和機
1a 室内機
1b 室外機
3 室内熱交換器(熱交換器)
4 室内膨張弁
5 圧縮機
6 四方弁
7 室外膨張弁
8 室外熱交換器
9 天井
10 室内
20 整流板
21 筐体
22 天板
23 溝部
23a テーパ部
24 突起
24b 上流側傾斜側面(傾斜面)
24c 下流側傾斜側面
24d 第1頂上面
24e 第2頂上面
24f 膨出部
31 室内送風機(遠心送風機)
32 遠心ファン
32a 翼
33 ファンモータ
33a 回転軸
34 化粧パネル
34a 吸込口
34b 吹出口
34c 吸込グリル
35 ベルマウス
36 ドレンパン

Claims (5)

  1. 遠心送風機と、
    前記遠心送風機の回転軸を中心とした当該遠心送風機の外周側に配置される熱交換器と、
    前記遠心送風機及び前記熱交換器を収容する筐体と、
    前記熱交換器の前記遠心送風機と対向する側に設けられ、前記回転軸方向に延在するように形成される整流板と、
    前記整流板の端部に近接する位置で前記筐体の内側から突出し、当該整流板の端部に当接する突起と、
    を有する室内機を備えることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記熱交換器は、前記遠心送風機を囲むように筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記整流板は、前記遠心送風機の回転方向とは逆方向に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記突起は、前記整流板の傾斜方向と同じ方向に傾斜する傾斜面を有していることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記筐体は、可撓性断熱樹脂材料で形成され、前記突起は前記筐体との一体成形物であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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