JP2014190309A - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファンリングの先端部とベルマウスのリップ部との隙間を流れる空気による騒音を低減できる天井埋込型空気調和機を提供すること。
【解決手段】筐体1内にターボファン7と、ターボファン7の吹出側に配置される熱交換器11と、該ターボファン7の吸込側に配置されるベルマウス14とを備え、ターボファン7は、該ターボファン7の吸込側に筒状に延びる筒部63を有するファンリング65を備え、このファンリング65の筒部63の下端部64をベルマウス14のリップ部53の外側にオーバーラップさせると共に、筒部63の下端部64とリップ部53との隙間部66に周方向に連続するセレーション部70を設けた
【選択図】図3
【解決手段】筐体1内にターボファン7と、ターボファン7の吹出側に配置される熱交換器11と、該ターボファン7の吸込側に配置されるベルマウス14とを備え、ターボファン7は、該ターボファン7の吸込側に筒状に延びる筒部63を有するファンリング65を備え、このファンリング65の筒部63の下端部64をベルマウス14のリップ部53の外側にオーバーラップさせると共に、筒部63の下端部64とリップ部53との隙間部66に周方向に連続するセレーション部70を設けた
【選択図】図3
Description
本発明は、ターボファンの吸込側にベルマウスを備えた天井埋込型空気調和機に関する。
従来、筐体内にターボファンと、このターボファンの吹出側に配置される熱交換器と、該ターボファンの吸込側に配置されるベルマウスとを備える天井埋込型空気調和機が知られている。この種の空気調和機では、ターボファンの動作により、被調和室の室内空気を吸い込んで熱交換器に通して冷却または加熱し調和空気とし、当該調和空気を被調和室に吹き出して、被調和室を冷房または暖房する(例えば、特許文献1参照)。
ところで、天井埋込型の空気調和機では、被調和室内の空気をターボファンに効率良く導くため、ターボファンの吸込口に筒状に延びるファンリングを設け、このファンリングの先端部をベルマウスのリップ部の外周にオーバーラップさせるものが検討されている。しかしながら、ターボファンは、ベルマウスのリップ部の外周を回転駆動されるため、ファンリングの先端部とリップ部との間には隙間が生じてしまう。
この構成では、ターボファンの吸込側が負圧になることより、ターボファンから吹き出された空気の一部が熱交換器を通らずに、上記隙間を通じてターボファンの吸込口に戻る空気の流れが発生する。このため隙間を流れる空気の渦がターボファンの羽根に衝突して騒音(空力音)が生じる問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ファンリングの先端部とベルマウスのリップ部との隙間を流れる空気による騒音を低減できる天井埋込型空気調和機を提供することにある。
この構成では、ターボファンの吸込側が負圧になることより、ターボファンから吹き出された空気の一部が熱交換器を通らずに、上記隙間を通じてターボファンの吸込口に戻る空気の流れが発生する。このため隙間を流れる空気の渦がターボファンの羽根に衝突して騒音(空力音)が生じる問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ファンリングの先端部とベルマウスのリップ部との隙間を流れる空気による騒音を低減できる天井埋込型空気調和機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、筐体内にターボファンと、前記ターボファンの吹出側に配置される熱交換器と、該ターボファンの吸込側に配置されるベルマウスとを備える天井埋込型空気調和機において、前記ターボファンは、該ターボファンの吸込側に筒状に延びるファンリングを備え、このファンリングの先端部を前記ベルマウスのリップ部の外側にオーバーラップさせると共に、前記ファンリングの先端部と前記リップ部との隙間部に周方向に連続する凹凸部を設けたことを特徴とする。
この構成において、前記凹凸部を前記ベルマウスのリップ部に設けても良い。また、前記凹凸部は、前記ベルマウスのリップ部の端面に、波形に連続して形成される複数の突出片を備えても良い。また、前記凹凸部は、前記ベルマウスのリップ部の外周面に、周方向に交わる方向に延び、波形に連続して形成される複数の溝部を備えても良い。
また、前記凹凸部を前記ファンリングの先端部に設けても良い。また、前記凹凸部は、前記ファンリングの先端部端面に、波形に連続して形成される複数の突出片を備えても良い。また、前記凹凸部は、前記ファンリングの先端部の内周面に、周方向に交わる方向に延び、波形に連続して形成される複数の溝部を備えても良い。
本発明によれば、ターボファンは、該ターボファンの吸込側に筒状に延びるファンリングを備え、このファンリングの先端部をベルマウスのリップ部の外側にオーバーラップさせると共に、ファンリングの先端部とリップ部との隙間部に周方向に連続する凹凸部を設けたため、この隙間部を流れる空気が凹凸部を通過する際に空気の渦が微細化されることにより、騒音の低減を図ることができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る天井埋込型空気調和機を示す側断面図である。
天井埋込型空気調和機100は、建屋の天井空間内に埋設された、いわゆる4方向カセットと呼ばれる室内ユニット10を備え、この室内ユニット10と室外ユニット(不図示)とを冷媒配管を介して接続されることで構成される。室内ユニット10は、板金製の箱形の筐体1を備え、この筐体1は、四隅に設けられた吊り金具(不図示)が、建屋の天井面に固定された吊りボルト(不図示)に固定されて吊り下げ設置される。
図1は、本発明の第1実施形態に係る天井埋込型空気調和機を示す側断面図である。
天井埋込型空気調和機100は、建屋の天井空間内に埋設された、いわゆる4方向カセットと呼ばれる室内ユニット10を備え、この室内ユニット10と室外ユニット(不図示)とを冷媒配管を介して接続されることで構成される。室内ユニット10は、板金製の箱形の筐体1を備え、この筐体1は、四隅に設けられた吊り金具(不図示)が、建屋の天井面に固定された吊りボルト(不図示)に固定されて吊り下げ設置される。
筐体1は、側面の四面を構成する側板1Aと、上面を塞ぐ天板1Bとを有する。
筐体1の内側には、発泡スチロール製の断熱材3がほぼ全面にわたって配置されており、この断熱材3の内側に、送風機9、及び熱交換器11が収容されている。遠心式の送風機9は、シャフト5Aを下向きに天板1B内面に固定されたファンモータ5と、シャフト5Aに回転自在に取り付けられたターボファン7とを備えて構成される。
ターボファン7は、ファンモータ5の動作によって回転し、下方に形成された吸込口61から吸込んだ空気を、側方に形成された吹出口62を通じて吹き出す。ターボファン7の吸込口61には、下方に円筒状に突出する筒部63を備えるファンリング65が設けられている。
熱交換器11は、ターボファン7の吹出口62側に配置される。本実施形態の室内ユニット10は、いわゆる四方向カセットであるため、熱交換器11は、図示は省略するが平面視で多角形状となるように屈曲させて形成され、ターボファン7を取り囲むように配置されている。
筐体1の内側には、発泡スチロール製の断熱材3がほぼ全面にわたって配置されており、この断熱材3の内側に、送風機9、及び熱交換器11が収容されている。遠心式の送風機9は、シャフト5Aを下向きに天板1B内面に固定されたファンモータ5と、シャフト5Aに回転自在に取り付けられたターボファン7とを備えて構成される。
ターボファン7は、ファンモータ5の動作によって回転し、下方に形成された吸込口61から吸込んだ空気を、側方に形成された吹出口62を通じて吹き出す。ターボファン7の吸込口61には、下方に円筒状に突出する筒部63を備えるファンリング65が設けられている。
熱交換器11は、ターボファン7の吹出口62側に配置される。本実施形態の室内ユニット10は、いわゆる四方向カセットであるため、熱交換器11は、図示は省略するが平面視で多角形状となるように屈曲させて形成され、ターボファン7を取り囲むように配置されている。
熱交換器11の下方には、熱交換器11の下面を覆うように、発泡スチロール製の枠状のドレンパン13が配設されている。このドレンパン13は、ドレンパン13の上面略全域を構成し、所定形状に凹凸成形されたドレンパンシート用樹脂フレームと、主に断熱材として、ドレンシートの下側を覆う発泡スチロールとを一体成形して構成されている。このドレンパン13の略中央部には、ターボファン7の吸込口61が臨む吸込孔55が形成されている。そして、吸込孔55には、ターボファン7の回転により吸い込まれた空気をターボファン7の軸線方向に導くベルマウス14が設けられ、このベルマウス14は、ドレンパン13の下方から吸込孔55に進入させ、該吸込孔55に嵌め込まれている。また、このドレンパン13には基板が収納される基板収納箱45が固定されている。
ベルマウス14は、樹脂材料によって一体に成形されており、ドレンパン13に固定される取付けベース50と、この取付けベース50から内方に延び、その空気上流側から空気下流側にかけて次第に開口径が縮小したガイド面51を形成する壁部52とを備える。この壁部52の上端部には外側に拡径して延びるリップ部53が形成されている。
本構成では、ベルマウス14は、リップ部53の外径がターボファン7におけるファンリング65の筒部63の外径よりも小さく形成されている。ベルマウス14は、リップ部53と筒部63の下端部(先端部)64とが高さ方向にオーバーラップするようにドレンパン13に固定配置され、リップ部53と筒部63の下端部64との間には隙間部66が形成されている。
本構成では、ベルマウス14は、リップ部53の外径がターボファン7におけるファンリング65の筒部63の外径よりも小さく形成されている。ベルマウス14は、リップ部53と筒部63の下端部(先端部)64とが高さ方向にオーバーラップするようにドレンパン13に固定配置され、リップ部53と筒部63の下端部64との間には隙間部66が形成されている。
筐体1の下面には、不図示の化粧パネルが取り付けられている。化粧パネルは、図示は省略するが、略矩形状に形成され、天井面の下方に天井裏空間を介して設けられる天井板に配置されて被調和室に露出している。化粧パネルには、この化粧パネルの略中央部に被調和室の空気を吸込む吸込口が形成されると共に、化粧パネルの4辺に沿って、熱交換器11を通った調和空気を被調和室に吹き出す吹出口とが形成される。
天井埋込型空気調和機100は、ターボファン7の回転動作により、図1の矢印Xに示すように、ベルマウス14を通じてターボファン7の吸込口61に導入された室内空気を、該ターボファン7の吹出口62から吹き出し、熱交換器11に通した後に再び調和空気として室内に吹き出す。熱交換器11は、不図示の室外ユニットから供給される冷媒が高温高圧の液冷媒の場合には、凝縮器として機能し、熱交換器11で加温した調和空気を室内に供給して暖房する。また、熱交換器11に低温低圧の液冷媒が供給された場合には、蒸発器として機能し、熱交換器11で冷却された調和空気を室内に供給して冷房する。
ところで、天井埋込型空気調和機100では、室内空気をターボファン7に効率良く導くため、ターボファン7の吸込口61に筒部63を有するファンリング65を設け、この筒部63の下端部64をベルマウス14のリップ部53の外側にオーバーラップさせている。この場合、ターボファン7は、ベルマウス14のリップ部53の外周囲を回転駆動されるため、筒部63の下端部64とリップ部53との間には隙間部66が生じる。
この構成では、ターボファン7の吸込側が負圧になることより、図2に示すように、ターボファン7の吹出口62から吹き出された空気の一部が熱交換器11を通らずに、上記隙間部66を通じてターボファン7の吸込口61に戻る空気の流れが発生するため、この空気の流れがターボファン7の羽根(後述する)に衝突して騒音(空力音)が発生するおそれがあった。特に、このターボファン7は高速で回転しており、このような高速回転中のターボファン7に空気の流れが衝突するので上述の騒音(空力音)がおおきくなることは否めなかった。空力音は、空気の流れのなかに生じる渦によって発生するものであり、この渦が大きくなると空力音が大きくなることが知られている。
このため、本構成では、隙間部66を流れる空気による空力音を低減する構成に特徴を有する。
この構成では、ターボファン7の吸込側が負圧になることより、図2に示すように、ターボファン7の吹出口62から吹き出された空気の一部が熱交換器11を通らずに、上記隙間部66を通じてターボファン7の吸込口61に戻る空気の流れが発生するため、この空気の流れがターボファン7の羽根(後述する)に衝突して騒音(空力音)が発生するおそれがあった。特に、このターボファン7は高速で回転しており、このような高速回転中のターボファン7に空気の流れが衝突するので上述の騒音(空力音)がおおきくなることは否めなかった。空力音は、空気の流れのなかに生じる渦によって発生するものであり、この渦が大きくなると空力音が大きくなることが知られている。
このため、本構成では、隙間部66を流れる空気による空力音を低減する構成に特徴を有する。
図3は、ターボファン7の構成を示す外観斜視図であり、図4は、ターボファン7の部分拡大図である。
ターボファン7は、図3に示すように、樹脂材料によって一体に成形されており、中心部にファンモータ5のシャフト5Aを固定するためのハブ67Aが設けられている主板67と、該主板67に対向配設されるファンリング65と、該ファンリング65と主板67との間に配設されている複数枚の羽根68とを備えて構成されている。
ファンリング65は、上述のように、円筒状に突出する筒部63を備え、この筒部63の下端部64には、三角波形状に連続して形成される複数の突出片40(図4)を有するセレーション部(凹凸部)70が形成されている。
筒部63の下端部64に複数の突出片40を波形に連続して形成することにより、これら突出片40を空気が通過する際に、空気の渦が微細化されるため、ターボファン7内での大きな渦の発生を防ぐことができ、空力音(騒音)を低下させることができる。
特に、本実施形態では、筒部63の下端部64にセレーション部70を設けることにより、樹脂成形によって突出片40を容易に設けることができる。
本実施形態では、突出片40の大きさは、例えば、突出片40の幅、高さ、及び、突出片40,40間のピッチがいずれも約2mmに形成されている。
ターボファン7は、図3に示すように、樹脂材料によって一体に成形されており、中心部にファンモータ5のシャフト5Aを固定するためのハブ67Aが設けられている主板67と、該主板67に対向配設されるファンリング65と、該ファンリング65と主板67との間に配設されている複数枚の羽根68とを備えて構成されている。
ファンリング65は、上述のように、円筒状に突出する筒部63を備え、この筒部63の下端部64には、三角波形状に連続して形成される複数の突出片40(図4)を有するセレーション部(凹凸部)70が形成されている。
筒部63の下端部64に複数の突出片40を波形に連続して形成することにより、これら突出片40を空気が通過する際に、空気の渦が微細化されるため、ターボファン7内での大きな渦の発生を防ぐことができ、空力音(騒音)を低下させることができる。
特に、本実施形態では、筒部63の下端部64にセレーション部70を設けることにより、樹脂成形によって突出片40を容易に設けることができる。
本実施形態では、突出片40の大きさは、例えば、突出片40の幅、高さ、及び、突出片40,40間のピッチがいずれも約2mmに形成されている。
本実施形態では、隙間部66にセレーション部70を設ける構成として、ファンリング65の筒部63の下端部64に複数の突出片40を設けただけでなく、ベルマウス14のリップ部53にもセレーション部71が設けられている。
図5は、ドレンパン13及びベルマウス14の構成を示す斜視図であり、図6は、ベルマウス14のリップ部53を示す部分拡大図である。
ドレンパン13は、図5に示すように、略中央部に吸込孔55が形成され、この吸込孔55の周囲に、熱交換器11から流下したドレン水を受ける貯留部24が形成されている。この貯留部24は、ドレンパン13の外周に沿って形成されて外周壁21と、外周壁21の内側に形成された内周壁22とで囲まれて、貯留部24からドレン水があふれないようになっている。
図5は、ドレンパン13及びベルマウス14の構成を示す斜視図であり、図6は、ベルマウス14のリップ部53を示す部分拡大図である。
ドレンパン13は、図5に示すように、略中央部に吸込孔55が形成され、この吸込孔55の周囲に、熱交換器11から流下したドレン水を受ける貯留部24が形成されている。この貯留部24は、ドレンパン13の外周に沿って形成されて外周壁21と、外周壁21の内側に形成された内周壁22とで囲まれて、貯留部24からドレン水があふれないようになっている。
上述のように、吸込孔55にはベルマウス14が設けられ、このベルマウス14のリップ部53の先端部には、三角波形状に連続して形成される複数の突出片41(図6)を有するセレーション部(凹凸部)71が形成されている。この突出片41は、上記したファンリング65に設けた突出片40と同様に、空気の渦が微細化されることにより、空力音(騒音)を低下させる作用を有する。
本実施形態では、突出片41は、上記した突出片40よりも小さく形成され(例えば、突出片40の幅、高さ、及び、突出片40,40間のピッチがいずれも約1mm)る。すなわち、空気上流側に位置する突出片40よりも空気下流側に位置する突出片41の方が小さく形成されている。
この構成によれば、隙間部66に流入した空気は、段階的に大きさが小さくなる突出片40,41を通過することにより、空気の渦をより微細化することができ、空力音の更なる低減化を図ることができる。
また、この構成では、ターボファン7の羽根68に近い、ベルマウスのリップ部53の先端に突出片41を設けたことにより、渦の微細化を実現でき、空力音の抑制効果をより顕著に発揮することができる。
なお、本実施形態では、ターボファン7の筒部63の下端部64、及び、ベルマウス14のリップ部53の先端部に、それぞれ、セレーション部70,71として、波型に連続する突出片40,41を設ける構成としたが、いずれか一方に設ける構成としても良い。
また、本実施形態では、突出片40,41として、三角波形状を例示として説明したが、これに限るものではなく、矩形波状に形成しても良いことは勿論である。
本実施形態では、突出片41は、上記した突出片40よりも小さく形成され(例えば、突出片40の幅、高さ、及び、突出片40,40間のピッチがいずれも約1mm)る。すなわち、空気上流側に位置する突出片40よりも空気下流側に位置する突出片41の方が小さく形成されている。
この構成によれば、隙間部66に流入した空気は、段階的に大きさが小さくなる突出片40,41を通過することにより、空気の渦をより微細化することができ、空力音の更なる低減化を図ることができる。
また、この構成では、ターボファン7の羽根68に近い、ベルマウスのリップ部53の先端に突出片41を設けたことにより、渦の微細化を実現でき、空力音の抑制効果をより顕著に発揮することができる。
なお、本実施形態では、ターボファン7の筒部63の下端部64、及び、ベルマウス14のリップ部53の先端部に、それぞれ、セレーション部70,71として、波型に連続する突出片40,41を設ける構成としたが、いずれか一方に設ける構成としても良い。
また、本実施形態では、突出片40,41として、三角波形状を例示として説明したが、これに限るものではなく、矩形波状に形成しても良いことは勿論である。
以上、本実施形態によれば、筐体1内にターボファン7と、ターボファン7の吹出側に配置される熱交換器11と、該ターボファン7の吸込側に配置されるベルマウス14とを備え、ターボファン7は、該ターボファン7の吸込側に筒状に延びる筒部63を有するファンリング65を備え、このファンリング65の筒部63の下端部64をベルマウス14のリップ部53の外側にオーバーラップさせると共に、筒部63の下端部64とリップ部53との隙間部66に周方向に連続するセレーション部70,71を設けたため、この隙間部66を流れる空気の渦をセレーション部70,71が微細化することにより、ターボファン7の羽根68との接触による空力音を低減することができる。
また、本実施形態によれば、セレーション部71は、ベルマウス14のリップ部53に設けられたため、このセレーション部71がターボファン7の吹出口62から隙間部66に戻る旋回流の外側に位置する。このため、遠心力でより多くの空気がセレーション部71を通過することにより、空力音の抑制効果をより顕著に発揮できる。
また、本実施形態によれば、セレーション部71は、ベルマウス14のリップ部53の先端部に波形に連続して形成される複数の突出片41を備えるため、ターボファン7の羽根68に近い、ベルマウスのリップ部53の先端に突出片41を設けたことにより、渦の微細化を実現でき、空力音の抑制効果をより顕著に発揮することができる。
また、本実施形態によれば、セレーション部70は、ファンリング65の筒部63に設けられたため、例えば、ベルマウス14のリップ部53のような外方に拡径した(反りが生じた)ものに、セレーション部を設けたものと比べて、反りが無い分、樹脂成形によるセレーション部70の形成を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、セレーション部70は、ファンリング65の筒部63の先端部に波形に連続して形成される複数の突出片40を備えるため、樹脂成形によって突出片40を容易に設けることができる。
また、本実施形態によれば、ベルマウス14のリップ部53の先端部に波形に連続して形成される複数の突出片41と、ファンリング65の筒部63の下端部64に波形に連続して形成される複数の突出片40とを備え、空気下流側に位置する突出片41を空気上流側に位置する突出片40よりも小さい大きさに形成したため、隙間部66に流入した空気は、段階的に大きさが小さくなる突出片40,41を通過することにより、空気の渦をより微細化することができ、空力音の更なる低減化を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態にかかるセレーション部の構成について説明する。
上記した第1実施形態では、ファンリング65の筒部63の下端部64、及び、ベルマウス14のリップ部53の先端部にそれぞれセレーション部70、71を設けた構成について説明したが、第2実施形態では、ファンリング65の筒部63及びベルマウス14のリップ部53の対向する面にセレーション部を設けている。
次に、第2実施形態にかかるセレーション部の構成について説明する。
上記した第1実施形態では、ファンリング65の筒部63の下端部64、及び、ベルマウス14のリップ部53の先端部にそれぞれセレーション部70、71を設けた構成について説明したが、第2実施形態では、ファンリング65の筒部63及びベルマウス14のリップ部53の対向する面にセレーション部を設けている。
図7は、第2実施形態に係るセレーション部を示すものであり、図2のA−A断面図である。
ファンリング65は、図7に示すように、円筒状の筒部63の下端部64の内周面64Aに、周方向(矢印R方向)に所定間隔をあけて連続する複数の溝部42を有するセレーション部(凹凸部)72が形成されている。この溝部42は、周方向Rと交わる方向に延びて形成され、本実施形態では、内周面64Aに沿って周方向Rと直交する方向に延びている。また、溝部42は、溝部42の幅、ピッチがいずれも約2mmに形成されるとともに、該溝部42深さが約1mmに形成される。
この構成によれば、溝部42を有するセレーション部72を隙間部66における空気下流側に設けることができるため、空力音の抑制効果をより顕著に発揮することができる。
ファンリング65は、図7に示すように、円筒状の筒部63の下端部64の内周面64Aに、周方向(矢印R方向)に所定間隔をあけて連続する複数の溝部42を有するセレーション部(凹凸部)72が形成されている。この溝部42は、周方向Rと交わる方向に延びて形成され、本実施形態では、内周面64Aに沿って周方向Rと直交する方向に延びている。また、溝部42は、溝部42の幅、ピッチがいずれも約2mmに形成されるとともに、該溝部42深さが約1mmに形成される。
この構成によれば、溝部42を有するセレーション部72を隙間部66における空気下流側に設けることができるため、空力音の抑制効果をより顕著に発揮することができる。
また、本実施形態では、ベルマウス14は、リップ部53の外周面53Aに周方向(矢印R方向)に所定間隔をあけて連続する複数の溝部43を有するセレーション部(凹凸部)73が形成されている。この溝部43は、上記した溝部42と対向して設けられ、該溝部42と同様に、外周面53Aに沿って周方向Rと直交する方向に延びて形成されている。また、溝部43の大きさは、上記した溝部42と略同等の大きさに形成されている。
本実施形態では、ベルマウス14のリップ部53の外周面53Aに溝部43を有するセレーション部73を設けたため、このセレーション部73は、外方に拡径した(反りが生じた)ターボファン7の吹出口62から隙間部66に戻る旋回流の外側に位置する。更に、リップ部53は、外方に拡径(反りが生じて)しているため、反りが生じたリップ部53の外周面53Aの溝部43に、強い遠心力で流れを押し込むことができ、隙間部66を流れる空気の渦をセレーション部73が微細化することにより、ターボファン7の羽根68との接触による空力音を低減することができる。
本実施形態では、ベルマウス14のリップ部53の外周面53Aに溝部43を有するセレーション部73を設けたため、このセレーション部73は、外方に拡径した(反りが生じた)ターボファン7の吹出口62から隙間部66に戻る旋回流の外側に位置する。更に、リップ部53は、外方に拡径(反りが生じて)しているため、反りが生じたリップ部53の外周面53Aの溝部43に、強い遠心力で流れを押し込むことができ、隙間部66を流れる空気の渦をセレーション部73が微細化することにより、ターボファン7の羽根68との接触による空力音を低減することができる。
本実施形態では、隙間部66を介して対向するファンリング65の筒部63の内周面64A、及び、ベルマウス14のリップ部53の外周面53Aに、それぞれセレーション部72,73を設けているが、これに限るものではなく、いずれか一方に設けた構成としても良いことは勿論である。
また、この第2実施形態のセレーション部72,73と、上記した第1実施形態のセレーション部70,71を適宜組み合わせて構成しても良い。この場合、各セレーション部70〜73の突出片または溝部の大きさは、空気上流側のものが大きく、下流側に向けて段階的に小さくする構成としても良い。
また、本実施形態では、天井埋込型空気調和装置の例示として、四方向カセット型を説明したが、これに限るものではなく、例えば、ターボファン7を挟んで熱交換器が対向して配置される、いわゆる二方向カセット型にも適用することが可能である。
また、この第2実施形態のセレーション部72,73と、上記した第1実施形態のセレーション部70,71を適宜組み合わせて構成しても良い。この場合、各セレーション部70〜73の突出片または溝部の大きさは、空気上流側のものが大きく、下流側に向けて段階的に小さくする構成としても良い。
また、本実施形態では、天井埋込型空気調和装置の例示として、四方向カセット型を説明したが、これに限るものではなく、例えば、ターボファン7を挟んで熱交換器が対向して配置される、いわゆる二方向カセット型にも適用することが可能である。
1 筐体
5 ファンモータ
7 ターボファン
11 熱交換器
13 ドレンパン
14 ベルマウス
40 突出片
41 突出片
42 溝部
43 溝部
53 リップ部
53A 外周面
55 吸込孔
61 吸込口
62 吹出口
63 筒部
64 下端部(先端部)
64A 内周面
65 ファンリング
66 隙間部
68 羽根
70、71、72、73 セレーション部(凹凸部)
100 天井埋込型空気調和機
5 ファンモータ
7 ターボファン
11 熱交換器
13 ドレンパン
14 ベルマウス
40 突出片
41 突出片
42 溝部
43 溝部
53 リップ部
53A 外周面
55 吸込孔
61 吸込口
62 吹出口
63 筒部
64 下端部(先端部)
64A 内周面
65 ファンリング
66 隙間部
68 羽根
70、71、72、73 セレーション部(凹凸部)
100 天井埋込型空気調和機
Claims (7)
- 筐体内にターボファンと、前記ターボファンの吹出側に配置される熱交換器と、該ターボファンの吸込側に配置されるベルマウスとを備える天井埋込型空気調和機において、
前記ターボファンは、該ターボファンの吸込側に筒状に延びるファンリングを備え、このファンリングの先端部を前記ベルマウスのリップ部の外側にオーバーラップさせると共に、前記ファンリングの先端部と前記リップ部との隙間部に周方向に連続する凹凸部を設けたことを特徴とする天井埋込型空気調和機。 - 前記凹凸部を前記ベルマウスのリップ部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の天井埋込型空気調和機。
- 前記凹凸部は、前記ベルマウスのリップ部の端面に、波形に連続して形成される複数の突出片を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の天井埋込型空気調和機。
- 前記凹凸部は、前記ベルマウスのリップ部の外周面に、周方向に交わる方向に延び、波形に連続して形成される複数の溝部を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の天井埋込型空気調和機。
- 前記凹凸部を前記ファンリングの先端部に設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の天井埋込型空気調和機。
- 前記凹凸部は、前記ファンリングの先端部端面に、波形に連続して形成される複数の突出片を備えることを特徴とする請求項5に記載の天井埋込型空気調和機。
- 前記凹凸部は、前記ファンリングの先端部の内周面に、周方向に交わる方向に延び、波形に連続して形成される複数の溝部を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の天井埋込型空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013068772A JP2014190309A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 天井埋込型空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013068772A JP2014190309A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 天井埋込型空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014190309A true JP2014190309A (ja) | 2014-10-06 |
Family
ID=51836801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013068772A Pending JP2014190309A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 天井埋込型空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014190309A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016195371A1 (en) * | 2015-06-03 | 2016-12-08 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Turbo fan and air conditioner having the same |
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CN110249136A (zh) * | 2017-02-10 | 2019-09-17 | 索尤若驱动有限及两合公司 | 具有风机和齿圈的风机组件以及具有风机组件的变频电机 |
-
2013
- 2013-03-28 JP JP2013068772A patent/JP2014190309A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN107429707A (zh) * | 2015-06-03 | 2017-12-01 | 三星电子株式会社 | 涡轮式风扇和具有涡轮式风扇的空调 |
US10400781B2 (en) | 2015-06-03 | 2019-09-03 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Turbo fan and air conditioner having the same |
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