JP2004155869A - インクジェット用インク組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のインクジェット用インク組成物は、少なくとも水、顔料および水溶性有機溶剤を含むインクジェットシステム用インクにおいて、前記顔料が分散剤を必要としない自己分散型顔料であって、さらに前記水溶性有機溶剤が下記式1で示されるポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルを含むことを特徴とする。
【化5】
〔式中、m、n、oおよびpはそれぞれ、4≦m+n+o+p≦24の関係を満たす0〜24の整数を示す。〕
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット用インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のインクジェット記録技術では、高集積高精細のノズルを有するヘッドの作製技術の進展に伴い、微小インク滴の吐出により1200dpi相当以上の高解像の画像を高速印刷することが可能となってきている。インクジェット記録法には、液滴の発生方法、液滴の吐出方向の制御方法などが異なる種々の方法がある。たとえば、液滴の発生方法としては、ピエゾ振動子によりインクジェット用インク組成物に圧力を加える方法、インクジェット用インク組成物に静電界をかけその引力を利用する方法、インクジェット用インク組成物に熱エネルギ−を加えてその際発生する圧力を利用する方法などが知られている。これらのインクジェット記録法の長所としては、直接記録であるためプロセスが簡単である、無騒音である、カラー化が容易である、高速記録が可能である、普通紙が使用できるので低ランニングコストである、微小インク滴を吐出させるので高解像度の記録が可能であるなどが挙げられる。
【0003】
従来、インクジェット用インク組成物としては、臭気、安全性などの面から、水性インク、特に水溶性染料を色材とする染料インクが主流をしめている。しかしながら、染料インクによって形成される記録画像は、耐水性、耐光性などの堅牢性が低いという欠点を有しているので、堅牢性を向上させる目的で種々の検討がなされた結果、最近では、顔料を色材とする顔料インクを用いるインクジェットプリンタ、プロッターが上市されるに至っている。このようなインクジェット記録装置の吐出オリフィスは、直径50μm程度の微細な穴であるので、染料インクに比べて顔料インクは、長期間の保存または記録の休止中に、液媒体の気化(インクの乾燥)、構成成分の変質などによって、目詰まりなどを発生し、印字性能に問題が生じることが多い。さらに、顔料を水に安定的に分散させるために添加されている界面活性剤、高分子化合物などの分散剤が、顔料インク中に気泡を発生させ、この気泡によって顔料インクの吐出安定性、保存安定性、記録画像の画質などがさらに低下し、吐出オリフィスの目詰まりが増加し、インクジェット用インク組成物としての信頼性が損なわれる。記録画像の画質が低下するのは、普通紙に記録を行う場合に特に顕著である。
【0004】
一方、従来から、インクジェット用インク組成物にグリセリン、ポリグリセリンまたはこれらにアルキレンオキサイドを付加してなる化合物を添加することは公知である(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
【0005】
特許文献1によれば、インクジェット用インク組成物にポリグリセリンを添加することが提案されている。しかしながら、この従来技術には、色材として染料を含有するインクジェット用インク組成物のみが具体的に記載されており、顔料を含有するものについては具体的に記載されていない。
【0006】
特許文献2によれば、水性媒体中に、顔料、水溶性樹脂およびグリセリンなどの多価アルコールにエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドを付加してなる化合物を含有するインクジェット用インク組成物が提案されている。しかしながら、このインク組成物は、吐出オリフィスの目詰まり防止については充分な効果を有していない。
【0007】
また、特許文献3には、顔料、顔料分散剤、水およびポリグリセリンのアルキレンオキサイド付加物を含有するインクジェット用インク組成物が提案されている。この従来技術によれば、分散剤を含む顔料インクにポリグリセリンのアルキレンオキサイド付加物を添加することによって、顔料インクの微細オリフィスにおける乾燥性を改良しようとしている。しかしながら、前述したように、分散剤を用いると気泡の発生によって吐出性能、画質などが低下するのを避けることはできず、また保存安定性も不充分になる。
【0008】
【特許文献1】
特開平3−152170号公報
【特許文献2】
特開平4−18465号公報
【特許文献3】
特開平9−165538号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、記録媒体が普通紙であっても高画質の記録画像を形成することができ、吐出安定性が良好で、吐出オリフィス付近での乾燥が防止され、吐出オリフィスの目詰まりを起こすことがなく、保存安定性にも優れた、信頼性の高いインクジェット用インク組成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、少なくとも水、顔料および水溶性有機溶剤を含むインクジェットシステム用インクにおいて、前記顔料が分散剤を必要としない自己分散型顔料であって、さらに前記水溶性有機溶剤が下記式1で示されるポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルを含むことを特徴とするインクが普通紙に対して高画質の記録画像を形成することができ、目詰まりを起こしにくく、高信頼性を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
本発明は、少なくとも水、顔料および水溶性有機溶剤を含むインクジェットシステム用インクにおいて、前記顔料が分散剤を必要としない自己分散型顔料であって、さらに前記水溶性有機溶剤が下記式1で示されるポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルを含むことを特徴とするインクジェット用インク組成物である。
【化3】
〔式中、m、n、oおよびpはそれぞれ、4≦m+n+o+p≦24の関係を満たす0〜24の整数を示す。〕
【0012】
本発明に従えば、少なくとも水、顔料および水溶性有機溶剤を含むインクジェット用インク組成物において、顔料として分散剤を必要としない自己分散型顔料を用い、かつ水溶性有機溶剤として式1で示されるポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(以後「ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)」と呼ぶ)を用いることによって、これらの各成分が相乗的に作用し、記録媒体が普通紙であっても高画質の記録画像を形成することができ、吐出安定性が良好で、吐出オリフィス付近での乾燥が防止され、吐出オリフィスの目詰まりを起こすことがなく、保存安定性にも優れたインクジェット用インク組成物を得ることができる。
【0013】
前述のように、本発明のインクジェット用インク組成物は、吐出安定性、保存安定性、記録画像の画質などの各種性能を高い水準で併せ持つので、インクジェット用インク組成物として高い信頼性を有している。
【0014】
ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)は、湿潤効果が高く、吐出オリフィス近傍でのインクの乾燥を防止する効果を有する。また、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)の濃度が高くなると粘度上昇が大きくなるので、本発明のインクジェット用インク組成物が記録媒体上に吐出され、記録媒体と接触した後に、主溶媒である水が蒸発したりまたは記録媒体へ吸収されることによって、インク組成物中のポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)の含有濃度が上昇してインク組成物が高粘度化し、記録媒体が普通紙であっても、色にじみの少ない高画質印字物を得ることができる。
【0015】
また本発明のインクジェット用インク組成物は、下記式2で示される非イオン界面活性剤を含有することを特徴とする。
【化4】
〔式中、EOはエチレンオキサイド基を示す。POはプロピレンオキサイド基を示す。xは10以下の正数を示す。yは、x/2−1<y≦x/3+2の関係を満たす正数を示す。qおよびrはそれぞれ、9≦q+r≦11の関係を満たす0〜11の整数を示す。〕
【0016】
本発明に従えば、少なくとも水、自己分散型顔料、水溶性有機溶剤およびポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を含むインクジェット用インク組成物に、さらに式2で示される非イオン界面活性剤(以後「非イオン界面活性剤(2)」と呼ぶ)を配合することによって、特にポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)と非イオン界面活性剤(2)との相乗作用によって、本発明インクジェット用インク組成物の吐出安定性、保存安定性などがさらに向上する。
【0017】
前述のように、一般に、顔料分散剤として用いられる界面活性剤はインクジェット用インク組成物中で気泡を発生させ、インクジェット用インク組成物の吐出安定性などに悪影響を及ぼす。しかしながら、非イオン界面活性剤(2)を、本発明の特定の組成を有するインクジェット用インク組成物に配合する場合には、ほとんど気泡が発生しないので、インクジェット用インク組成物の粘度を調整して良好な吐出安定性を確保するという、界面活性剤の本来の配合目的を達成することができる。
【0018】
また、界面活性剤は水との混和性に問題があり、長期保存によって分離を起こし、インクジェット用インク組成物の保存安定性を劣化させるというのが一般的な認識である。これに対し、非イオン界面活性剤(2)は、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)が酸化プロピレンを付加されていることによって、インクジェット用インク組成物に親油性を付与することができるので、却って水中で安定に存在し、分離することがなく、インクジェット用インク組成物の保存安定性に悪影響を及ぼすことがなく、さらに向上させることができる。
【0019】
また本発明のインクジェット用インク組成物は、下記式3で示される1,2−アルカンジオール(以後「1,2−アルカンジオール(3)」という)を含むことを特徴とする。
CH3(CH2)tCH(OH)CH2(OH) (3)
〔式中、tは2または3を示す。〕
【0020】
本発明に従えば、少なくとも水、自己分散型顔料、水溶性有機溶剤およびポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を含むインクジェット用インク組成物またはさらに非イオン界面活性剤(2)を配合したインクジェット用インク組成物に、さらに1,2−アルカンジオール(3)を配合することによって、記録画像に色にじみ(フェザリング)を発生させることなく、インクジェット用インク組成物の記録媒体への浸透性、ひいては記録媒体上での乾燥性を向上させることができる。
【0021】
インクジェット用インク組成物の記録媒体への浸透性を向上させると、フェザリングが生じる場合があるけれども、上記の特定の組成を有する本発明のインクジェット用インク組成物に1,2−アルカンジオール(3)を配合しても、フェザリングは実質的に発生することがない。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明のインクジェット用インク組成物は、少なくとも、自己分散型顔料およびポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を有効成分とし、残部が水である水性組成物である。
【0023】
自己分散型顔料は、顔料の表面に表面改質処理を施すことによって、顔料が水中で帯電して分散する、水中での分散性を付与したものである。自己分散型顔料を水中で分散させるに際しては、分散剤を必要としない。
【0024】
表面処理が施される顔料としては特に制限されることなく、公知の無機顔料および有機顔料を使用することができる。無機顔料としては、たとえば、酸化チタン、酸化鉄、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されるカーボンブラックなどを挙げることができる。有機顔料としては、たとえば、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料など)、多環式顔料(フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを挙げることができる。
【0025】
顔料に施す表面改質処理としては公知の方法を採用することができ、たとえば、酸・塩基処理、カップリング剤処理、ポリマーグラフト処理、プラズマ処理、酸化/還元処理などを挙げることができる。
【0026】
本発明においては、市販の自己分散型顔料を使用することもできる。市販の自己分散型顔料としては、たとえば、キャボット社製のCab−o−jet−200、Cab−o−jet−300、IJX−55(商品名)、オリエント化学(株)製のMicrojet Black CW−1(商品名)、(株)日本触媒から販売されている自己分散型顔料などを挙げることができる。
【0027】
自己分散型顔料は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
本発明のインクジェット用インク組成物に用いられる自己分散型顔料の含有量は、インクジェット用インク組成物の全重量に対して、0.3〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。0.3重量%未満では、十分な画像濃度が得られなくなり、20重量%を超えると吐出の安定性が悪化する場合がある。
【0028】
本発明のインクジェット用インク組成物においては、自己分散型顔料とともに、必須成分としてポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を用いる
ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)は、ジグリセリンに酸化プロピレンを付加重合してなるエーテル・ポリオール化合物である。ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)のオキシエチレン(−CH2(CH3)CHO−)付加数は4から24、好ましくは4から14である。オキシエチレン付加数が4から14のジグリセリルエーテルを用いると、湿潤性が向上し、目詰まり防止に効果的である。オキシエチレン付加数が24を超えると、親油性が高くなりすぎ、水溶性に問題が生じる。オキシエチレン付加数が4未満では、親油性が低くなり、界面活性剤の安定性に与える効果などが小さくなる。
【0029】
本発明においては、市販のポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を使用することもでき、その具体例としては、たとえば、阪本薬品工業(株)製のSCPシリーズ(商品名)などを挙げることができる。
【0030】
ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
【0031】
本発明のインクジェット用インク組成物におけるポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)の含有量は、特に制限されるものではないけれども、その効果を充分に発揮させ、記録画像の画質などを向上させることなどを考慮すると、本発明のインクジェット用インク組成物の全重量に対して5〜40重量%の範囲である。使用量が5重量%未満では、適度な湿潤性が得られない。また40重量%を超えると、インク組成物の吐出安定性および飛翔性が悪化する。通常、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)の使用量が多くなるに従って、インク組成物の粘度が急上昇し、さらなる高画質化が可能であるので、高画質の記録画像を得るにためは、40重量%を限度にして使用量を多くすればよい。
【0032】
本発明のインクジェット用インク組成物は、非イオン界面活性剤(2)を含んでいてもよい。非イオン界面活性剤(2)を配合することによって、インク組成物の吐出安定性および保存安定性がよくなり、信頼性の向上が見込まれる。非イオン界面活性剤(2)としては、たとえば、(株)日本触媒製のソフタノールEPシリーズ(商品名)などを挙げることができる。
【0033】
非イオン界面活性剤(2)は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
【0034】
本発明のインクジェット用インク組成物における非イオン界面活性剤(2)の含有量は、特に制限されるものではないけれども、その効果を充分に発揮させ、吐出安定性、記録媒体への浸透性、記録画像の画質などを向上させることを考慮すると本発明のインクジェット用インク組成物の全重量の0.01〜5重量%の範囲から選択される。0.05重量%未満では、界面活性効果が得られない。5重量%を超えるとインクの保存安定性に問題が生じる。
【0035】
本発明のインクジェット用インク組成物は、1,2−アルカンジオール(3)を含んでいてもよい。1,2−アルカンジオール(3)としては、1,2−ペンタンジオールおよび1,2−ヘキサンジオールが挙げられる。炭素数が5または6である1,2−アルカンジオールがインク組成物に添加されると、浸透性が適度に向上する。
【0036】
1,2−アルカンジオール(3)は、1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
【0037】
本発明のインクジェット用インク組成物における1,2−アルカンジオール(3)の添加量は、特に制限されるものではないけれども、その効果を充分に発揮させ、保存安定性、記録媒体への浸透性、記録画像の画質などを向上させることを考慮すると本発明のインクジェット用インク組成物の全重量の5〜30重量%の範囲である。5重量%未満では、適度な浸透性が得られない。また30重量%を超えると、分散安定性が悪化する。
【0038】
さらに本発明のインクジェット用インク組成物は、インク組成物の物性を調整するため、インク組成物の乾燥をさらに防止するため、インク組成物の溶解安定性を向上させるためなどの目的で、水溶性有機溶剤を含んでいてもよい。水溶性有機溶剤としては、たとえば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオール、1、2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ぺトリオールなどの多価アルコ−ル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタムなどの含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンなどのアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール、エチレン尿素、尿素などの含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトンなどを挙げることができる。水溶性有機溶剤は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
【0039】
本発明のインクジェット用インク組成物は、その好ましい特性を損なわない範囲で、水溶性樹脂を定着剤として含んでいてもよい。なお、本発明の表面改質顔料である自己分散型顔料は、水溶性樹脂からなる分散剤を用いること無く水に分散および/または溶解が可能な色材であるので、本発明のインク組成物で用いる水溶性樹脂は、定着のためのみに用いることができる。すなわち、通常顔料に分散性を付与するためには、顔料と分散剤とが吸着し合う組み合わせで各々を選ぶ必要があるけれども、本発明では、組み合わせを考慮せずに定着性のみで水溶性樹脂を選択することができる。水溶性樹脂としては、たとえば、水溶性ロジン類、アルギン酸類、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、スチレン−アクリル酸樹脂、スチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−マレイン酸半エステル樹脂、アクリル酸−アクリル酸エステル樹脂、イソブチレン−マレイン酸樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、アラビアゴムスターチ、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミンなどが挙げられる。水溶性樹脂は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
【0040】
また、本発明のインクジェット用インク組成物は、従来より知られているインクジェット用インクの添加剤を含んでいてもよい。たとえば、防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウムなどが使用できる。pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば、任意の物質を使用することができ、たとえば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。キレート試楽としては、たとえば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウムなどが挙げられる。防錆剤としては、たとえば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニイウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどが挙げられる。その他、目的に応じて水溶性紫外線吸収剤、水溶性赤外線吸収剤、溶解助剤、酸化防止剤などを添加することもできる。
【0041】
本発明のインクジェット用インク組成物の通常の形態は、自己分散型顔料0.3〜20重量%およびポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)5〜40重量%を含有し、残部が水である組成物である。
【0042】
本発明のインクジェット用インク組成物の好ましい形態は、自己分散型顔料0.3〜20重量%、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)5〜40重量%および非イオン界面活性剤(2)0.01〜5重量%を含有し、残部が水である組成物である。
【0043】
本発明のインクジェット用インク組成物のより好ましい形態は、自己分散型顔料0.5〜20重量%、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)5〜40重量%、非イオン界面活性剤(2)0.01〜5重量%および1,2−アルカンジオール5〜30重量%を含有し、残部が水である組成物である。
【0044】
本発明のインクジェット用インク組成物は、たとえば、自己分散型顔料およびポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)の所定量、ならびに必要に応じて、非イオン界面活性剤(2)、1,2−アルカンジオール(3)、その他の添加剤などの適量を用い、これに水を加えて全量を100重量%に調整し、各成分を水に分散または溶解させることによって製造できる。
【0045】
分散は、通常の分散機を用いて行われる。該分散機には、たとえば、ディスパー、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ビーズミル、ペイントシェーカー、超音波分散機などを挙げることができる。混合は、攪拌用の羽根を備えている攪拌機,高速の分散機,乳化機などによって行われる。
【0046】
この様にして得られる本発明のインクジェット用インク組成物はそのまま使用されることができるけれども、その使用に先立ち、濾過が施されてもよい。濾過は、たとえば、孔径0.8μm以下のフィルター、孔径0.45μm以下のフィルターなどを用い、常圧下または減圧下に行われる。
【0047】
本発明のインクジェット用インク組成物は、インクジェット記録方式用の水性インクとして用いられるだけでなく、水性インクが用いられる実質的に全ての用途に用いることができる。その具体例としては、たとえば、グラビアインクなどの印刷インク、水性塗料、化粧品、筆記具用インク、トナー、液体現像剤、電子写真用材料などを挙げることができる。
【0048】
[実施例]
以下に実施例および比較例を挙げ、本発明を具体的に説明する。なお、以下において、「%」とあるのは重量基準である。
本実施例において使用する主な成分は、次のとおりである。
【0049】
[顔料]
下記A〜Cは自己分散型顔料水分散体である。
A:商品名Cab−O−jet−200、Cabot社製
B:商品名C.I.ピグメントレッド122自己分散処理、Cabot社製
C:商品名C.I.ピグメントブルー15:3自己分散処理、東洋インキ(株)製
カーボンブラック:商品名MA100、三菱化学(株)製(比較例用)
【0050】
[ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)]
:商品名SPC1000、m+n+o+p=14、阪本薬品工業(株)製
【0051】
[非イオン界面活性剤]
非イオン界面活性剤(2):商品名ソフタノールEP7045、x=7、y=4.5、(株)日本触媒製
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールエーテル:商品名エパン、第一工業製薬(株)製
【0052】
[顔料分散剤]
界面活性剤型顔料分散剤:商品名ニッサンノニオンNS−220、日本油脂(株)製(比較例用)
【0053】
実施例1および比較例1〜2
表1に示す割合(%)で各成分を混合し、これにイオン交換水を加えて全量を100%とした。この混合物を25℃で1時間攪拌した後、1.2μmのメンブランフィルタを用いて加圧濾過し、次いで脱気処理し、本発明のインクジェット用インク組成物および比較例のインクジェット用インク組成物を調製した。
【0054】
なお、表1において、自己分散型顔料水分散体および樹脂成分は、固形分量で示した。
【0055】
上記で得られた実施例1のインク組成物および比較例1〜2のインク組成物を用い、次の方法に従って、評価試験を行った。結果を表1に示す。
【0056】
[評価1]
実施例および比較例で得られたインク組成物を用い、インクジェットプリンタ(商品名:CL−700、セイコーエプソン(株)製)によって、普通紙(商品名:シャープNM4A2S、シャープ(株)製)上に評価パターンを印字し、(a)吐出安定性、(b)画質(画像滲み)および(c)乾燥性を評価した。評価方法は次のとおりである。
【0057】
(a)吐出安定性
インク組成物をプリンタに充填した後、目詰まりチェックパターンで各ノズルからのインク吐出性を調べ、下記の基準に従って評価した。
◎:完全に全ノズルが吐出する。
○:初めは吐出するが、不吐出ノズルがわずかに発生する。
×:初めはほぼ吐出するが、目詰まりを起こし、多くのノズルが不吐出になる。
【0058】
(b)画質(画像滲み)
25℃、25RHの環境下で評価画像を印字し、1分後に目視で観察し、下記基準に従って評価した。
◎:滲み、ひげがわずかに見られるが全体として画質は良い。
○:滲み、ひげがやや気になる。
×:滲み、ひげが目立ち、画質も悪い。
【0059】
(c)乾燥性
25℃、25RHの環境下で普通紙にべたを印字し、画像上に印字に用いたのと同じ普通紙を重ねて100gの荷重をかけたときに、重ねた普通紙にインクが移らなくなるまでの時間を測定し、下記の基準に従って評価した。
◎:1分以内で移らなくなる。
○:1〜30分で移らなくなる。
×:移らなくなるまでに30分を超える時間を要する。
【0060】
[評価2(保存安定性試験)]
インク組成物を70℃のオーブンに10日間放置し、放置前後のインク組成物について、固形物の粒子径を光散乱法粒度分布計(商品名:マイクロトラック、日機装(株)製)によって測定し、放置前後の粒子径変化を調べ、下記の基準に従って評価した。粒子径変化が少ないほど、粒子の凝集が少なく、保存安定性が優れていることになる。
◎:初期からの平均粒子径変化が50nm以内である。
○:初期からの平均粒子径変化が50nmを超え、300nm未満である。
×:初期からの平均粒子径変化が300nmを超え、1μm未満である。
【0061】
[総合評価]
総合評価の基準は次のとおりである。
○:優れているもの(各項目において×がないもの)
×:現状以下のもの(×の項目があるもの)
【0062】
【表1】
【0063】
表1から、本発明品(実施例1)が吐出安定性、画質、乾燥性および保存安定性といったインクジェット用インク組成物に要求される諸性能を高い水準で満たしているのに対し、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を含まない比較品(比較例1)は吐出安定性、画質、乾燥性が劣り、かつ保存安定性が著しく劣り、インクジェット用インク組成物としての信頼性が低く、またポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を含んでいても、自己分散型顔料ではなく、分散剤を必要とする顔料を含む比較品(比較例2)は吐出安定性、保存安定性および画質が著しく劣り、信頼性に乏しいことが明らかである。
【0064】
[実施例2〜3]
表2に記載の成分を、表2に記載の割合(%)で使用する以外は、実施例1と同様に操作し、本発明のインク組成物を調製した。得られたインク組成物について、実施例1と同様にして、評価試験を行った。結果を表2に併記する。
【0065】
【表2】
【0066】
表2から、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)と非イオン界面活性剤(2)とを含む本発明品(実施例2)が、吐出安定性、画質、乾燥性、保存安定性などの各種性能のすべてを高水準で満たしていることが明らかである。
【0067】
これに対し、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)と非イオン界面活性剤(2)以外の非イオン界面活性剤とを含む本発明品(実施例3)は、気泡の発生が認められ、吐出安定性、画質および保存安定性もやや劣るものの、満足できる水準にあることが明らかである。
【0068】
このことから、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)と非イオン界面活性剤(2)とを組み合わせて配合することによって、吐出安定性、画質および保存安定性がさらに向上することが判る。
【0069】
[実施例4〜7]
表3に記載の成分を、表3に記載の割合(%)で使用する以外は、実施例1と同様に操作し、本発明のインク組成物を調製した。得られたインク組成物について、実施例1と同様にして、評価試験を行った。結果を表3に併記する。
【0070】
【表3】
【0071】
表3から、1,2−アルカンジオール(3)の配合によって、本発明のインクジェット用インク組成物の画質および乾燥性がさらに向上することが明らかである(実施例5および6)。実施例7の本発明品についても、実施例3の本発明品との比較から、乾燥性が向上していることが明らかである。
【0072】
このことから、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)と非イオン界面活性剤(2)と1,2−アルカンジオールとの組合わせによって、画質および乾燥性が向上することが判る。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも水、顔料および水溶性有機溶剤を含むインクジェット用インク組成物において、顔料として分散剤を必要としない自己分散型顔料を用い、かつ水溶性有機溶剤としてポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を用いることによって、これらの各成分が相乗的に作用し、記録媒体が普通紙であっても高画質の記録画像を形成することができ、吐出安定性が良好で、吐出オリフィス付近での乾燥が防止され、吐出オリフィスの目詰まりを起こすことがなく、保存安定性にも優れた、信頼性の高いインクジェット用インク組成物を得ることができる。
【0074】
本発明によれば、少なくとも水、自己分散型顔料、水溶性有機溶剤およびポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を含むインクジェット用インク組成物に、さらに非イオン界面活性剤(2)を配合することによって、特にポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)と非イオン界面活性剤(2)との相乗作用によって、本発明インクジェット用インク組成物の吐出安定性、保存安定性などがさらに向上する。
【0075】
本発明によれば、少なくとも水、自己分散型顔料、水溶性有機溶剤およびポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(1)を含むインクジェット用インク組成物またはさらに非イオン界面活性剤(2)を配合したインクジェット用インク組成物に、さらに1,2−アルカンジオール(3)を配合することによって、記録画像に色にじみ(フェザリング)を発生させることなく、インクジェット用インク組成物の記録媒体への浸透性、ひいては記録媒体上での乾燥性を向上させることができる。
Claims (3)
- 下記式3で示される1,2−アルカンジオールを含有することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット用インク組成物
CH3(CH2)tCH(OH)CH2(OH) (3)
〔式中、tは2または3を示す。〕
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