JP2004035683A - インクジェット記録用顔料インク - Google Patents
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Abstract
【課題】顔料インクにおいて、吐出安定性を向上させ、同時に、印画画像の乾燥性やスタートアップ特性を向上させる。
【解決手段】インクジェット記録用顔料インクが、水、グリセリン、及び1,2−エタンジオール等の特定のジオール系溶剤を含む溶媒中に、着色材である顔料を分散させてなり、グリセリンの含有量をX重量%、ジオール系溶剤の含有量をY重量%としたときに、5≦X≦30、3≦Y≦45、15≦X+Y≦50
を満たす。
【選択図】 なし
【解決手段】インクジェット記録用顔料インクが、水、グリセリン、及び1,2−エタンジオール等の特定のジオール系溶剤を含む溶媒中に、着色材である顔料を分散させてなり、グリセリンの含有量をX重量%、ジオール系溶剤の含有量をY重量%としたときに、5≦X≦30、3≦Y≦45、15≦X+Y≦50
を満たす。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水、グリセリン、ジオール系溶剤を含む溶媒中に、着色材である顔料を分散させてなるインクジェット記録用顔料インクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット記録方式に用いるインクとしては、特開昭63−51485号公報、特開昭63−56575号公報、特開平1−198671号公報等に示されているように、各種の水溶性染料を水単体、あるいは水および水溶性溶剤からなる溶媒中に溶解し、必要に応じて各種添加剤を添加したもの(以下、染料インクと称する)が主流となっている。
【0003】
しかしながら、染料インクを用いて実際に被記録媒体に印画した印画画像は、耐水性、耐光性が悪い等の問題点がある。
【0004】
そこで、印画画像の耐水性、耐光性を改善するために、着色剤として、染料に代えてカーボンブラック、ジアゾイエロー等の顔料を用いたインク(以下、顔料インクと称する)をインクジェット記録方式に適用することが特開昭57−10660号公報、特開昭57−10661号公報、特公平1−15542号公報、特開平2−255875号公報、特開平2−276876号公報等に示されている。
【0005】
顔料インクは、樹脂等を用いて顔料を紙等の被記録媒体に固着させるため、顔料インクの耐水性は染料インクよりも優れている。また、顔料は染料と比較して光に対する反応性が低いため、顔料インクの耐光性は染料インクに比べて優れている。
【0006】
ところで、インクジェット記録方式とは、極めて細い流路にインクを満たしておき、その流路に瞬間的に物理的な力を加えること、または、ヒーター上で瞬間的に熱エネルギーを加えてインクを沸騰させることで流路の先端部のノズルからインクの液滴を噴射し、その液滴を紙等の被記録媒体に着弾させて記録を行う方式である。
【0007】
インクジェット記録方式では、ノズルにおいて溶媒が蒸発し、顔料が残ることによってノズルが目詰まりし、記録が不能となる場合がある。そこでインクジェット記録用インクにはノズルの目詰まりを防止するため、低揮発性の水溶性溶剤を加えることが一般的に行われている。一方、インクジェット記録用インクの溶剤には、被記録媒体に対する浸透性に優れ、また、印画後には印画画像を早期に乾燥させる性質が求められる。さらに、長時間の放置後のスタートアップ特性を得るため、ノズル近傍でインク中の水分が揮発した状態でも、インク粘度ができるだけ上がらないようにする性質も要求される。このように、インクジェット用インクの溶剤には様々な性能が要求される。そのため、インクジェット用インクの溶剤には何種類かの溶剤を組み合わせて性能を最適化する必要が生じている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、印画画像の耐水性や耐光性に優れたインクジェット記録用顔料インクにおいて、ノズルの目詰まりを防止し、吐出安定性を向上させ、同時に、印画画像の乾燥性やスタートアップ特性を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、インクジェット記録用顔料インクの溶剤を特定の組成とすることにより上述の目的を達成できることを見出した。
【0010】
即ち、本発明は、水、グリセリン、及び1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ−ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオールから選ばれるジオール系溶剤を含む溶媒中に、着色材である顔料を分散させてなるインクジェット記録用顔料インクであって、グリセリンの含有量をX重量%、ジオール系溶剤の含有量をY重量%としたときに、
5≦X≦30、3≦Y≦45、15≦X+Y≦50
を満たすことを特徴とするインクジェット記録用顔料インクを提供する。
【0011】
本発明の顔料インクによれば、インクの溶剤成分が水、グリセリン及び特定のジオール系溶剤からなり、かつ、顔料インク中のグリセリンの含有量、ジオール系溶剤の含有量、及びグリセリンとジオール系溶剤の合計の含有量がそれぞれ特定の範囲に限定されているので、ノズルの目詰まりが防止され、吐出安定性が向上し、同時に、印画画像の乾燥性やスタートアップ特性が向上する。
【0012】
ここで、Xが5未満であるとスタートアップ特性が低下し、反対にXが30を超えると粘度が高くなり過ぎて吐出速度が低下し、また、紙等の被記録媒体上での乾燥性が低下する。Yが3未満であると被記録媒体上での乾燥性が低下し、反対にYが45以上を超えるとスタートアップ特性が低下する。また、X+Yが15未満であるとスタートアップ特性が低下し、反対にX+Yが50を超えると乾燥性が低下する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
本発明のインクジェット記録用顔料インクは、水、グリセリン、及び特定のジオール系溶剤を含む溶媒中に、着色材である顔料を分散させてなり、グリセリンの含有量をX重量%、ジオール系溶剤の含有量をY重量%としたときに、
5≦X≦30、3≦Y≦45、15≦X+Y≦50
の全てを満たすことを特徴としている。
【0015】
ここで、ジオール系溶剤は、1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ−ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオールから選ばれる1種又は2種以上である。
【0016】
顔料は特に限定されるものではなく、例えば、白黒用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック類、または銅、鉄、酸化チタン等の金属類、アルトニトロアニリンブラック等の有機顔料が挙げられる。カラー用としてはトルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、ファストイエロAAA、ジスアゾオレンジPMP、レーキレッドC、ブリリアントカーミン6B、フタロシアニンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサンバイオレット、ピクトリアピュアブルー、アルカリブルートナー、ファーストイエロー10G、ジスアゾエローAAMX、ジスアゾエローAAOT、ジスアゾエローAAOA、黄色酸化鉄、ジスアゾエローHR、オルトニトロアニリンオレンジ、ジニトロアニリンオレンジ、バルカンオレンジ、トルイジンレッド、塩素化パラレッド、ブリリアンファーストスカーレット、ナフトールレッド23、ピラゾロンレッド、バリウムレッド2B、カルシウムレッド2B、ストロンチウムレッド2B、マンガンレッド2B、バリウムリソームレッド、ピグメントスカーレッド3Bレーキ、レーキボルドー10B、アンソシン3Bレーキ、アンソシン5Bレーキ、ローダミン6Gレーキ、エオシンレーキ、ベンガラ、ファフトールレッドFGR、ローダミンBレーキ、メチルバイオレッドレーキ、ジオキサジンバイオレッド、ベーシックブルー5Bレーキ、ベーシックブルー6Gレーキ、ファストスカイブルー、アルカリブルーRトナー、ピーコックブルーレーキ、紺青、群青、レフレックスブルー2G、レフレックスブルーR、ブリリアントグリーンレーキ、ダイアモンドグリーンチオフラビンレーキ、フタロシアニングリーンG、グリーンゴールド、フタロシアニングリーンY、酸化鉄粉、さびこ、亜鉛華、酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、硫酸バリウム、アルミナ、アルミナホワイト、アルミニウム粉、ブロンズ粉、昼光蛍光顔料、パール顔料、ナフトールカーミンFB、ナフトールレッドM、パーマネントカーミンFB、ファストエロG、ジスアゾエローAAA、ジオキサンバイオレッド、アルカリブルーGトナー等を使用することができる。また、顔料表面を樹脂等で処理したグラフトカーボン等の加工顔料等も使用できる。これらは1種で又は2種以上を混合して使用することができる。
【0017】
本発明の顔料インクには、この他、溶媒中で顔料粒子の凝集を防止し、顔料粒子を溶媒中で分散させる分散剤、pH調整剤、防カビ・防腐剤、防錆剤、印画画像の耐水性付与剤等の添加剤を含有させることができる。
【0018】
分散剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、高分子系界面活性剤、高分子重合物等を使用することができる。
【0019】
このうち、アニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等が使用できる。
【0020】
カチオン性界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等が使用できる。
【0021】
両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン等が使用できる。
【0022】
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が使用できる。
【0023】
高分子系界面活性剤としては、高分子量ポリウレタン、ポリエステル系等が使用でき、高分子重合物としては顔料に親和性のある官能基(例えば、カルボニル基、アミノ基等)を持つものが使用できる。
【0024】
この他、水溶性樹脂を分散剤として使用することもできる。その例としては、セルロース樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ビニル樹脂等が挙げられる。これらの水溶性樹脂は顔料を被記録媒体に固着させるための固着剤としても添加できる。
【0025】
一方、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン等の低級アルカノールアミン、水酸化アンモニウム、リン酸二水素カリウム等を使用できる。
【0026】
防カビ・防腐剤としては、フェノール系化合物、安息香酸ナトリウム等を使用でき、防錆剤としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等を使用できる。
【0027】
この他、顔料の分散時の濡れ性の向上、消泡効果、乾燥性の向上のためにイソプロピルアルコール(IPA)等を添加してもよい。
【0028】
【実施例】
本発明のインクジェット記録用顔料インクの実施例と比較例を具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0029】
実施例1〜20、比較例1〜24
(顔料分散液の調製)
次の成分、
・ノニオン性界面活性剤(花王(株)、エマルゲンA500)5重量部、
・イソプロピルアルコール 2重量部、
・イオン交換水 79重量部
を混合し、ウオーターバスで70℃に加温し、界面活性剤を完全に溶解させた。この溶液に顔料としてキナクリドン系ピグメント顔料(チバ・スペシャリティーケミカル製、CROMOPHTAL RT355D)14重量部を加え、30分間プレミキシングを行い、さらに以下の条件で分散処理を行うことにより顔料分散液を調製した。分散機:コスモミル(アイリッヒ製)
分散メデイア:ジルコニウムビーズ 0.3mm径
分散時間:3時間
【0030】
(インクの調製)
次の成分
・上記顔料分散液 28重量部
・グリセリン 5重量部
・1,2−エタンジオール 10重量部
・ノニオン性界面活性剤(日信化学(株)、サーフィノールE1010) 1重量部
・イオン交換水 56重量部
を混合し、1時間撹拌後、3μmのフィルターろ過処理を施すことにより実施例1の顔料インクを得た。
【0031】
同様に、表1、表2に示す配合量でグリセリンあるいはジオール系溶剤を用いて他の実施例2〜20、比較例1〜24の顔料インクを調製した。
【0032】
なお、表1、表2において、
Xは、グリセリン(関東化学製)、
Y(A)は、1,2−エタンジオール(関東化学製)、
Y(B)は、1,3−プロパンジオール(関東化学製)、
Y(C)は、1,4−ブタンジオ−ル(関東化学製)、
Y(D)は、1,5−ペンタンジオール(関東化学製)
を表している。
【0033】
(評価)
各実施例及び比較例で得た顔料インクについて、(a)吐出安定性、(b)スタートアップ特性及び(c)乾燥性を次のように評価した。結果を表1、表2に示す。
【0034】
(a)吐出安定性
記録ヘッド内のインクに熱エネルギーを与えて液滴を発生させ吐出を行なうオンデマンドタイプの試作マルチヘッドにて、吐出オリフィス径16ミクロン、ヒーター駆動電圧11V、駆動周波数10kHzの条件にて、各実施例及び比較例の顔料インクを吐出させた。その場合、ドライバの駆動信号の遅延を操作し、モニター上のインク滴画像を移動させ、移動距離と、それに要した遅延時間とから吐出速度を算出した。
【0035】
この吐出速度として、初期吐出速度と20分間連続吐出後の吐出速度を求め、以下の基準で吐出安定性を評価した。
○…初期吐出速度10m/s以上かつ20分後吐出速度8m/s以上
△…初期吐出速度10m/s以上かつ20分後吐出速度8m/s未満
×…初期吐出速度10m/s以下
【0036】
(b)スタートアップ特性
上記吐出安定性の評価の後、ノズルをワイプ後10分間放置し、再度電圧を加えてインクを吐出させた場合の吐出の可否によって、次のように評価した。
○…吐出可
×…吐出不可
【0037】
(c)乾燥性
市販インクジェットプリンターにインクを充填し、コピー用紙(Zerox4024)にベタ印画を行い、10秒間放置後、印画画像上にコピー用紙(Zerox4024)を載せ、指で3回擦り、上に載せたコピー用紙への色の転写の有無によって、次のように評価した。
○…転写無し
×…転写有り
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
表1から、本発明の顔料インクは、吐出安定性、スタートアップ特性、乾燥性の全ての項目を満足することがわかる。これに対し、表2から、比較例1〜12では、グリセリンとジオール系溶剤の合計量あるいはグリセリンの使用量が本発明の要件に満たないため、スタートアップ特性が悪いことがわかる。また、比較例13〜16ではジオール系溶剤の使用量が本発明の要件に満たないため、乾燥性が悪い。比較例17〜20では、グリセリンの使用量が多く、グリセリンとジオール系溶剤の合計量が多いため、吐出安定性及び乾燥性が劣っている。比較例21〜24では、ジオール系溶剤の使用量が多く、グリセリンとジオール系溶剤の合計量が多いため、スタートアップと乾燥性が劣っている。
【0041】
【発明の効果】
本発明の顔料インクは、顔料の持つ、耐光性、耐水性により、印画画像の長期にわたる保存を可能とする。さらに、吐出安定性やスタートアップ特性に優れ、紙等の被記録媒体に印画した後の乾燥も早い。従って、印画後に紙面上のインクによって、装置内部やユーザの手等が汚れることが無い。
【発明の属する技術分野】
本発明は、水、グリセリン、ジオール系溶剤を含む溶媒中に、着色材である顔料を分散させてなるインクジェット記録用顔料インクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット記録方式に用いるインクとしては、特開昭63−51485号公報、特開昭63−56575号公報、特開平1−198671号公報等に示されているように、各種の水溶性染料を水単体、あるいは水および水溶性溶剤からなる溶媒中に溶解し、必要に応じて各種添加剤を添加したもの(以下、染料インクと称する)が主流となっている。
【0003】
しかしながら、染料インクを用いて実際に被記録媒体に印画した印画画像は、耐水性、耐光性が悪い等の問題点がある。
【0004】
そこで、印画画像の耐水性、耐光性を改善するために、着色剤として、染料に代えてカーボンブラック、ジアゾイエロー等の顔料を用いたインク(以下、顔料インクと称する)をインクジェット記録方式に適用することが特開昭57−10660号公報、特開昭57−10661号公報、特公平1−15542号公報、特開平2−255875号公報、特開平2−276876号公報等に示されている。
【0005】
顔料インクは、樹脂等を用いて顔料を紙等の被記録媒体に固着させるため、顔料インクの耐水性は染料インクよりも優れている。また、顔料は染料と比較して光に対する反応性が低いため、顔料インクの耐光性は染料インクに比べて優れている。
【0006】
ところで、インクジェット記録方式とは、極めて細い流路にインクを満たしておき、その流路に瞬間的に物理的な力を加えること、または、ヒーター上で瞬間的に熱エネルギーを加えてインクを沸騰させることで流路の先端部のノズルからインクの液滴を噴射し、その液滴を紙等の被記録媒体に着弾させて記録を行う方式である。
【0007】
インクジェット記録方式では、ノズルにおいて溶媒が蒸発し、顔料が残ることによってノズルが目詰まりし、記録が不能となる場合がある。そこでインクジェット記録用インクにはノズルの目詰まりを防止するため、低揮発性の水溶性溶剤を加えることが一般的に行われている。一方、インクジェット記録用インクの溶剤には、被記録媒体に対する浸透性に優れ、また、印画後には印画画像を早期に乾燥させる性質が求められる。さらに、長時間の放置後のスタートアップ特性を得るため、ノズル近傍でインク中の水分が揮発した状態でも、インク粘度ができるだけ上がらないようにする性質も要求される。このように、インクジェット用インクの溶剤には様々な性能が要求される。そのため、インクジェット用インクの溶剤には何種類かの溶剤を組み合わせて性能を最適化する必要が生じている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、印画画像の耐水性や耐光性に優れたインクジェット記録用顔料インクにおいて、ノズルの目詰まりを防止し、吐出安定性を向上させ、同時に、印画画像の乾燥性やスタートアップ特性を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、インクジェット記録用顔料インクの溶剤を特定の組成とすることにより上述の目的を達成できることを見出した。
【0010】
即ち、本発明は、水、グリセリン、及び1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ−ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオールから選ばれるジオール系溶剤を含む溶媒中に、着色材である顔料を分散させてなるインクジェット記録用顔料インクであって、グリセリンの含有量をX重量%、ジオール系溶剤の含有量をY重量%としたときに、
5≦X≦30、3≦Y≦45、15≦X+Y≦50
を満たすことを特徴とするインクジェット記録用顔料インクを提供する。
【0011】
本発明の顔料インクによれば、インクの溶剤成分が水、グリセリン及び特定のジオール系溶剤からなり、かつ、顔料インク中のグリセリンの含有量、ジオール系溶剤の含有量、及びグリセリンとジオール系溶剤の合計の含有量がそれぞれ特定の範囲に限定されているので、ノズルの目詰まりが防止され、吐出安定性が向上し、同時に、印画画像の乾燥性やスタートアップ特性が向上する。
【0012】
ここで、Xが5未満であるとスタートアップ特性が低下し、反対にXが30を超えると粘度が高くなり過ぎて吐出速度が低下し、また、紙等の被記録媒体上での乾燥性が低下する。Yが3未満であると被記録媒体上での乾燥性が低下し、反対にYが45以上を超えるとスタートアップ特性が低下する。また、X+Yが15未満であるとスタートアップ特性が低下し、反対にX+Yが50を超えると乾燥性が低下する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
本発明のインクジェット記録用顔料インクは、水、グリセリン、及び特定のジオール系溶剤を含む溶媒中に、着色材である顔料を分散させてなり、グリセリンの含有量をX重量%、ジオール系溶剤の含有量をY重量%としたときに、
5≦X≦30、3≦Y≦45、15≦X+Y≦50
の全てを満たすことを特徴としている。
【0015】
ここで、ジオール系溶剤は、1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ−ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオールから選ばれる1種又は2種以上である。
【0016】
顔料は特に限定されるものではなく、例えば、白黒用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック類、または銅、鉄、酸化チタン等の金属類、アルトニトロアニリンブラック等の有機顔料が挙げられる。カラー用としてはトルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、ファストイエロAAA、ジスアゾオレンジPMP、レーキレッドC、ブリリアントカーミン6B、フタロシアニンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサンバイオレット、ピクトリアピュアブルー、アルカリブルートナー、ファーストイエロー10G、ジスアゾエローAAMX、ジスアゾエローAAOT、ジスアゾエローAAOA、黄色酸化鉄、ジスアゾエローHR、オルトニトロアニリンオレンジ、ジニトロアニリンオレンジ、バルカンオレンジ、トルイジンレッド、塩素化パラレッド、ブリリアンファーストスカーレット、ナフトールレッド23、ピラゾロンレッド、バリウムレッド2B、カルシウムレッド2B、ストロンチウムレッド2B、マンガンレッド2B、バリウムリソームレッド、ピグメントスカーレッド3Bレーキ、レーキボルドー10B、アンソシン3Bレーキ、アンソシン5Bレーキ、ローダミン6Gレーキ、エオシンレーキ、ベンガラ、ファフトールレッドFGR、ローダミンBレーキ、メチルバイオレッドレーキ、ジオキサジンバイオレッド、ベーシックブルー5Bレーキ、ベーシックブルー6Gレーキ、ファストスカイブルー、アルカリブルーRトナー、ピーコックブルーレーキ、紺青、群青、レフレックスブルー2G、レフレックスブルーR、ブリリアントグリーンレーキ、ダイアモンドグリーンチオフラビンレーキ、フタロシアニングリーンG、グリーンゴールド、フタロシアニングリーンY、酸化鉄粉、さびこ、亜鉛華、酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、硫酸バリウム、アルミナ、アルミナホワイト、アルミニウム粉、ブロンズ粉、昼光蛍光顔料、パール顔料、ナフトールカーミンFB、ナフトールレッドM、パーマネントカーミンFB、ファストエロG、ジスアゾエローAAA、ジオキサンバイオレッド、アルカリブルーGトナー等を使用することができる。また、顔料表面を樹脂等で処理したグラフトカーボン等の加工顔料等も使用できる。これらは1種で又は2種以上を混合して使用することができる。
【0017】
本発明の顔料インクには、この他、溶媒中で顔料粒子の凝集を防止し、顔料粒子を溶媒中で分散させる分散剤、pH調整剤、防カビ・防腐剤、防錆剤、印画画像の耐水性付与剤等の添加剤を含有させることができる。
【0018】
分散剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、高分子系界面活性剤、高分子重合物等を使用することができる。
【0019】
このうち、アニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等が使用できる。
【0020】
カチオン性界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等が使用できる。
【0021】
両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン等が使用できる。
【0022】
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が使用できる。
【0023】
高分子系界面活性剤としては、高分子量ポリウレタン、ポリエステル系等が使用でき、高分子重合物としては顔料に親和性のある官能基(例えば、カルボニル基、アミノ基等)を持つものが使用できる。
【0024】
この他、水溶性樹脂を分散剤として使用することもできる。その例としては、セルロース樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ビニル樹脂等が挙げられる。これらの水溶性樹脂は顔料を被記録媒体に固着させるための固着剤としても添加できる。
【0025】
一方、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン等の低級アルカノールアミン、水酸化アンモニウム、リン酸二水素カリウム等を使用できる。
【0026】
防カビ・防腐剤としては、フェノール系化合物、安息香酸ナトリウム等を使用でき、防錆剤としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等を使用できる。
【0027】
この他、顔料の分散時の濡れ性の向上、消泡効果、乾燥性の向上のためにイソプロピルアルコール(IPA)等を添加してもよい。
【0028】
【実施例】
本発明のインクジェット記録用顔料インクの実施例と比較例を具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0029】
実施例1〜20、比較例1〜24
(顔料分散液の調製)
次の成分、
・ノニオン性界面活性剤(花王(株)、エマルゲンA500)5重量部、
・イソプロピルアルコール 2重量部、
・イオン交換水 79重量部
を混合し、ウオーターバスで70℃に加温し、界面活性剤を完全に溶解させた。この溶液に顔料としてキナクリドン系ピグメント顔料(チバ・スペシャリティーケミカル製、CROMOPHTAL RT355D)14重量部を加え、30分間プレミキシングを行い、さらに以下の条件で分散処理を行うことにより顔料分散液を調製した。分散機:コスモミル(アイリッヒ製)
分散メデイア:ジルコニウムビーズ 0.3mm径
分散時間:3時間
【0030】
(インクの調製)
次の成分
・上記顔料分散液 28重量部
・グリセリン 5重量部
・1,2−エタンジオール 10重量部
・ノニオン性界面活性剤(日信化学(株)、サーフィノールE1010) 1重量部
・イオン交換水 56重量部
を混合し、1時間撹拌後、3μmのフィルターろ過処理を施すことにより実施例1の顔料インクを得た。
【0031】
同様に、表1、表2に示す配合量でグリセリンあるいはジオール系溶剤を用いて他の実施例2〜20、比較例1〜24の顔料インクを調製した。
【0032】
なお、表1、表2において、
Xは、グリセリン(関東化学製)、
Y(A)は、1,2−エタンジオール(関東化学製)、
Y(B)は、1,3−プロパンジオール(関東化学製)、
Y(C)は、1,4−ブタンジオ−ル(関東化学製)、
Y(D)は、1,5−ペンタンジオール(関東化学製)
を表している。
【0033】
(評価)
各実施例及び比較例で得た顔料インクについて、(a)吐出安定性、(b)スタートアップ特性及び(c)乾燥性を次のように評価した。結果を表1、表2に示す。
【0034】
(a)吐出安定性
記録ヘッド内のインクに熱エネルギーを与えて液滴を発生させ吐出を行なうオンデマンドタイプの試作マルチヘッドにて、吐出オリフィス径16ミクロン、ヒーター駆動電圧11V、駆動周波数10kHzの条件にて、各実施例及び比較例の顔料インクを吐出させた。その場合、ドライバの駆動信号の遅延を操作し、モニター上のインク滴画像を移動させ、移動距離と、それに要した遅延時間とから吐出速度を算出した。
【0035】
この吐出速度として、初期吐出速度と20分間連続吐出後の吐出速度を求め、以下の基準で吐出安定性を評価した。
○…初期吐出速度10m/s以上かつ20分後吐出速度8m/s以上
△…初期吐出速度10m/s以上かつ20分後吐出速度8m/s未満
×…初期吐出速度10m/s以下
【0036】
(b)スタートアップ特性
上記吐出安定性の評価の後、ノズルをワイプ後10分間放置し、再度電圧を加えてインクを吐出させた場合の吐出の可否によって、次のように評価した。
○…吐出可
×…吐出不可
【0037】
(c)乾燥性
市販インクジェットプリンターにインクを充填し、コピー用紙(Zerox4024)にベタ印画を行い、10秒間放置後、印画画像上にコピー用紙(Zerox4024)を載せ、指で3回擦り、上に載せたコピー用紙への色の転写の有無によって、次のように評価した。
○…転写無し
×…転写有り
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
表1から、本発明の顔料インクは、吐出安定性、スタートアップ特性、乾燥性の全ての項目を満足することがわかる。これに対し、表2から、比較例1〜12では、グリセリンとジオール系溶剤の合計量あるいはグリセリンの使用量が本発明の要件に満たないため、スタートアップ特性が悪いことがわかる。また、比較例13〜16ではジオール系溶剤の使用量が本発明の要件に満たないため、乾燥性が悪い。比較例17〜20では、グリセリンの使用量が多く、グリセリンとジオール系溶剤の合計量が多いため、吐出安定性及び乾燥性が劣っている。比較例21〜24では、ジオール系溶剤の使用量が多く、グリセリンとジオール系溶剤の合計量が多いため、スタートアップと乾燥性が劣っている。
【0041】
【発明の効果】
本発明の顔料インクは、顔料の持つ、耐光性、耐水性により、印画画像の長期にわたる保存を可能とする。さらに、吐出安定性やスタートアップ特性に優れ、紙等の被記録媒体に印画した後の乾燥も早い。従って、印画後に紙面上のインクによって、装置内部やユーザの手等が汚れることが無い。
Claims (1)
- 水、グリセリン、及び1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ−ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオールから選ばれるジオール系溶剤を含む溶媒中に、着色材である顔料を分散させてなるインクジェット記録用顔料インクであって、グリセリンの含有量をX重量%、ジオール系溶剤の含有量をY重量%としたときに、
5≦X≦30、3≦Y≦45、15≦X+Y≦50
を満たすことを特徴とするインクジェット記録用顔料インク。
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JP2002193410A JP2004035683A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | インクジェット記録用顔料インク |
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Publications (1)
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ID=31702372
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005336286A (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Ricoh Co Ltd | 水性インク、並びに、インクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
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-
2002
- 2002-07-02 JP JP2002193410A patent/JP2004035683A/ja active Pending
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