JP2005336286A - 水性インク、並びに、インクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 着色剤と、20℃の水に対する溶解度が0.2〜4.5質量%であるポリオール化合物と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩から選択される界面活性剤を含有する水性インクである。該ポリオール化合物が2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール及び2−エチル−1,3−ヘキサンジオールのいずれかである態様、前記界面活性剤が下記一般式(2)で表される態様などが好ましい。
R4−O−(C2H4O)nSO3−M ・・・一般式(2)
前記一般式(2)中、R4は、炭化水素基を表す。Mは、アルカリ金属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、及びアルカノールアミンから選択されるいずれかを表す。nは、4〜21の整数である。
【選択図】 なし
Description
近年、レポート用紙、コピー用紙、再生紙等の普通紙に良好な印字品質が得られる黒色の単色インクジェットプリンターだけでなく、フルカラー記録が行えるフルカラーインクジェットプリンターが数多く市販されている。該フルカラーインクジェットプリンターにおいても普通紙に印刷した際の品質、特に、高画像品質(画像の滲みがないこと)であり、かつ高発色であることが要求されている。
そこで、画像の滲みを防止する方法としては、例えば、湿潤剤としてグリコールエーテル類を用いたインク(特許文献1参照)、水溶性有機溶剤を用いたインク(特許文献2参照)、及び染料溶解促進剤を用いたインク(特許文献3参照)、などが提案されている。
一般に、乾燥性の高いインクは、紙への浸透性を向上させる一方、着色剤が紙の厚み方向に侵入することにより、画像濃度の低下、裏抜け濃度が増大するという欠点を有している。とりわけ、インクジェットプリンターの発展と環境問題としての紙消費の点から、両面印字が必須になることは明らかであり、高乾燥性の一方で、両面印字を可能とする裏抜けの少ない水性インクが求められている。
しかし、いずれの提案においても、乾燥速度を向上させるためには大量のグリコールエーテル類の添加が必要であり、インクの臭気や安全性の面で劣るという問題がある。
<1> (A)着色剤と、(B)20℃の水に対する溶解度が0.2〜4.5質量%であるポリオール化合物と、(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩から選択される界面活性剤を含有することを特徴とする水性インクである。該<1>に記載の水性インクにおいては、20℃の水に対する溶解度が0.2質量%以上4.5質量%未満のポリオール化合物と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩から選択される界面活性剤を含有することにより、着色剤や紙種によらず浸透性、乾燥性に優れ、かつ滲みが少ないなど画質が改良され、更にインクジェットの高速化に伴い大きな課題となっていた目詰り、噴射方向曲がりについても、インクがノズル近傍で乾燥し固着することを防止し、粘度の上昇した状態でもノズル面に付着することなく、流動性があり、目詰り、噴射方向曲がりのないインクを得ることができ、クリーニングし復帰させる回数を極力減らすことのできる水性インクが提供できる。
<3> (B)成分のポリオール化合物が、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール及び2−エチル−1,3−ヘキサンジオールのいずれかである前記<1>から<2>のいずれかに記載の水性インクである。該<3>に記載の水性インクにおいては、前記(B)成分のポリオール化合物として、少なくとも2−エチル−1,3−ヘキサンジオール又は2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールのいずれかを含むことにより、高い浸透特性、優れた画質に加え、高い安全性や保存安定性ならびに安価なインクが提供可能となる。
<4> (B)成分のポリオール化合物の前記水性インクにおける含有量が0.1〜8質量%である前記<1>から<3>のいずれかに記載の水性インクである。該<4>に記載の水性インクにおいては、(B)成分のポリオール化合物の含有量を0.1質量%以上8質量%以下とすることで、浸透特性が高く、かつ、画質に優れ、相分離を起こさず、安定なインクを提供することができる。
R4−O−(C2H4O)nSO3−M ・・・一般式(2)
ただし、前記一般式(2)中、R4は、炭化水素基を表す。Mは、アルカリ金属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、及びアルカノールアミンから選択されるいずれかを表す。nは、4〜21の整数である。
<6> (C)成分の界面活性剤の前記水性インクにおける含有量が0.01〜4質量%である前記<1>から<5>のいずれかに記載の水性インクである。
<8> 顔料の平均粒径が10〜200nmである前記<7>に記載の水性インクである。該<8>に記載の水性インクにおいては、顔料の平均粒径を10〜200nmとすることで、分散安定性に優れ、よって保存安定性やインクジェット記録方法における吐出安定性に優れるとともに、画像の裏抜けが少ない優れたインクが提供できる。
<9> 顔料が、分散剤の存在下で水分散性及び水溶性の少なくともいずれかを示す前記<7>から<8>のいずれかに記載の水性インクである。
<10> 分散剤が表面にカルボキシル基を有している前記<9>に記載の水性インクである。
<11> 顔料が少なくとも1種の親水基を有し、分散剤の不存在下で水分散性及び水溶性の少なくともいずれかを示す前記<7>から<8>のいずれかに記載の水性インクである。該<11>に記載の水性インクにおいては、顔料の表面が改質され親水基が結合された顔料を用いることにより、保存安定性、信頼性の極めて高いインクを提供することができる。
<12> 親水基が、カルボキシル基、スルホン基、カルボニル基、及びヒドロキシル基から選択される少なくとも1種である前記<11>に記載の水性インクである。該<12>に記載の水性インクにおいては、顔料に結合された親水基がカルボキシル基、スルホン基、カルボニル基又はヒドロキシル基である表面改質された顔料を用いることで、より一層高画像濃度で低裏抜け濃度となるうえに、滲みの少ない極めて高品位な画像を形成するインクを提供することができる。
<14> シリコーン系消泡剤が、自己乳化型及びエマルジョン型のいずれかである前記<13>に記載の水性インクである。
前記<13>及び<14>のいずれかに記載の水性インクにおいては、シリコーン系の消泡剤を含むことで、従来のインクジェット水性インク及びインクジェットプリンターで問題となっていた、インクのカートリッジへの充填時、ヘッドへのカートリッジ装着時及び装着後のインク吸引時、あるいは印字中、印字休止時に気泡の巻き込みによる吐出不良を起こしにくく、また吐出不良が起こった際にも簡単な回復機構で信頼性が維持でき、高画質でかつノズル目詰まりのないインクジェットインクが提供できる。更に、自己乳化型もしくはエマルジョン型を用いることで、水系での使用の場合、信頼性を確保する上で更に望ましいインクジェットインクが提供できる。
<16> シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクから選択される少なくとも1種である前記<1>から<15>のいずれかに記載の水性インクである。
<18> 前記<1>から<16>のいずれかに記載の水性インクに刺激を印加し、該水性インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置である。該<18>に記載のインクジェット記録装置においては、このように高浸透特性で、かつ高い信頼性、安全性と優れた画像特性が可能となるインクを収容したインクカートリッジ及びこのカートリッジを具備した記録装置が提供できる。
<19> 前記<1>から<16>のいずれかに記載の水性インクに刺激を印加し、該水性インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。該<19>に記載のインクジェット記録方法においては、相分離せず、凝集や増粘なども起きないインクを用いているので、微細な吐出口より液滴として吐出、飛翔させ記録媒体に画像を形成する記録方法に適している。とりわけ、熱エネルギーを作用させて画像形成する方法においては、熱素子への濡れ性が改良されるため特に適しており、吐出安定性、周波数安定性に優れた記録方法を提供できる。
<20> 記録媒体上に前記<1>から<16>のいずれかに記載の水性インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物である。該<19>に記載のインク記録物においては、本発明のインクの高い浸透性を利用して、非常に高速で、かつ高画質の画像を記録する方法及び印字された画像形成物が提供できる。
そこで、本発明においては、(B)成分のポリオール化合物と(C)成分の界面活性剤とを併用すると、相乗効果によりごく少量の使用で著しく高い浸透特性が得られる。更に、インクジェットの高速化に伴い大きな課題となっていた目詰り、噴射方向曲がりについても、(B)成分のポリオール化合物と(C)成分の界面活性剤とを併用することで、インクがノズル近傍で乾燥し固着することを防止し、粘度の上昇した状態でもノズル面に付着することなく、流動性があり、目詰り、噴射方向曲がりのないインクを得ることができ、クリーニングし復帰させる回数を極力減らすことができる。
本発明の水性インクは、(A)着色剤と、(B)20℃の水に対する溶解度が0.2〜4.5質量%であるポリオール化合物と、(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩から選択される界面活性剤を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記(B)成分のポリオール化合物は、20℃の水に対する溶解度が0.2〜4.5質量%であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、下記一般式(1)で表される化合物が好ましい。
そして、水に対する溶解度が低く、単独にインク中に添加した場合には環境条件により分離しやすいポリオール化合物をポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩から選択される界面活性剤が相溶化することで安定なインクを得ることができる。インクの安定性のみならず、ポリオール化合物とポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩から選択される界面活性剤との混合が相乗効果を発揮し、それぞれを単独で含有したインクに比べ、少量の添加で高い浸透性と、目詰りや噴射方向曲がりの無い優れたインクを得ることができる。即ち、従来の多価アルコールのエーテル類などを多量に加えて浸透性をあげたインクに比べ、インク中への添加量が少ない状態で効果が得られるため、溶剤臭が少ない、インク自体の安全性も高いなどの利点もある。
前記(C)成分の界面活性剤としては、例えば、下記一般式(2)で表されるものが好適である。
R4−O−(C2H4O)nSO3−M ・・・一般式(2)
前記一般式(2)中、R4は、炭化水素基を表し、炭素数8〜22のアルキル基、又はアルキルフェニル基であるのが好ましい。
Mは、アルカリ金属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、及びアルカノールアミンから選択されるいずれかを表し、第4級アンモニウムが好ましい。nは、4〜21の整数である。
式(2−1):C8H17O(C2H4O)SO3NH4
式(2−2):C10H21O(C2H4O)4SO3Na
式(2−3):C18H37O(C2H4O)18SO3−(CH3)3C2H4OH
式(2−4):C22H45O(C2H4O)21SO3NH4
式(2−5):CH3−(CH2)7−CH=CH(CH2)7−CH2−O(C2H4O)8SO3NH4
式(2―6):CH3−(CH2)7−CH=CH(CH2)7−CH2−O(C2H4O)12SO3(C2H4OH)4
式(2−7):CH3−(CH2)7−CH=CH(CH2)7−CH2−O(C2H4O)18SO3NH4
式(2−8):C2H5−C6H5−O(C2H4O)4SO3NH4
式(2−9):C5H11−C6H5−O(C2H4O)6SO3NC4H12
式(2−10):C9H19−C6H5−O(C2H4O)4SO3NH4
式(2−11):C9H19−C6H5−O(C2H4O)6SO3NH4
式(2−12):C9H19−C6H5−O(C2H4O)9SO3Na
式(2−13):C12H25−C6H5−O(C2H4O)18SO3N−(C2H4OH)3H
式(2−14):C9H19−C6H5−O(C2H4O)21SO3NH4
前記(A)成分の着色剤としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、顔料、染料、などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、記録画像に耐光性や耐水性を付与可能な点で、顔料が好ましい。
前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエロー、カーボンブラック、などが挙げられる。これらの中でも、カーボンブラックなどが好ましい。なお、前記カーボンブラックとしては、例えば、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたものが挙げられる。
前記黒色用のものとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料、などが挙げられる。
ブラック用の顔料はカーボンブラックであることが好ましい。ブラックインクとしてカーボンブラックは色調に優れるとともに、耐水性、退光性、分散安定性に優れ、且つ安価である。
その他顔料(例えば、カーボン)の表面を樹脂等で処理し、水中に分散可能としたグラフト顔料や、顔料(例えば、カーボン)の表面にスルホン基やカルボキシル基等の官能基を付加し水中に分散可能とした加工顔料等が使用できる。
また、顔料をマイクロカプセルに包含させ、該顔料を水中に分散可能なのものとしたものであっても良い。
前記顔料の平均粒径は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、体積累積パーセントが50%の値で、10〜200nmが好ましく、20〜150nmがより好ましい。前記平均粒径が10nm未満であると、着色剤である顔料が紙の奥深くに浸透してしまい、よって画像濃度が低く、裏抜けがおおきくなってしまうこがあり、また、インク中の分散安定性が損なわれ、印字の際に画像濃度が低くなってしまうことがあり、200nmを超えると、画像の定着性等に劣り、分散安定性が悪く長期保存時に凝集等で粒径が大きくなり、目詰り等が生じ易くなることがある。
ここで、前記平均粒径は、例えば、インク中のブラウン運動を行っている粒子にレーザー光を照射し、粒子から戻ってくる光(後方散乱光)の振動数(光の周波数)の変化量から粒子径を求める動的光散乱法(ドップラー散乱光解析)などにより測定することができる。
この場合、該自己分散型顔料は、表面に前記親水基(カルボキシル基、スルホン基など)が存在し表面が改質されているため、分散剤の不存在下でも水中に分散可能であり、前記水性インク中での分散性、分散安定性に優れ、また、該自己分散型顔料を含む前記水性インクは、保存安定性、吐出安定性(例えば、間欠吐出安定性)等に優れ、乾燥後の再分散性に優れるため、長期間印字を休止してヘッドのノズル付近のインクの水分が蒸発しても、目詰まり等が生ずることがなく、簡単なクリーニングを行うだけで容易に、高品質な印字乃至画像を得ることができ、かつ記録後の記録物の耐水性をより向上させることができる点で有利である。
前記自己分散型顔料は、相乗効果により、間欠吐出安定性等に優れ、高品質な印字乃至画像を記録可能な点で、前記界面活性剤、前記浸透剤等と併用してもよい。
前記酸性染料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、食用染料として知れらているものなどが挙げられ、例えば、C.I.アシッド・イエロー17、23、42、44、79、142;C.I.アシッド・レッド1、8、13、14、18、26、27、35、37、42、52、82、87、89、92、97、106、111、114、115、134、186、249、254、289;C.I.アシッド・ブルー9、29、45、92、249;C.I.アシッド・ブラック1、2、7、24、26、94;C.I.フード・イエロー2、3、4;C.I.フード・レッド7、9、14;C.I.フード・ブラック1、2、などが挙げられる。
前記分散剤の重量平均分子量(Mw)が、3,000未満であると、分散安定性が十分でないことがあり、50,000を超えると、該分散剤自体の増粘で前記水性インクの吐出安定性が悪くなることがある。
前記質量比における前記分散剤の量が、少なすぎると、分散効果が十分でないことがあり、多すぎると、水性インクの粘度が高くなることがある。
前記消泡剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル消泡剤、脂肪酸エステル消泡剤などが好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点でシリコーン系消泡剤が好ましい。
前記消泡剤が前記水性インク中に含有されていると、特に経時の保存安定性や吐出安定性に優れ、前記含有量が、0.001質量%未満であると、含有効果が十分でないことがあり、3質量%を超えると、目詰まりの原因となり易く、前記水性インクの信頼性が悪くなることがある。
本発明の水性インクには、インクの乾燥による目詰まりの防止、及びのインクの溶解安定性をより向上する目的で湿潤剤を5〜50質量%含有することにより、インクジェットヘッドの吐出口で、インク中の水分が蒸発した場合でも目詰まりを起こしにくく正常な印字を行うことができ、仮に目詰まりを起こしても簡単なクリーニング操作で正常な印字状態に回復できる。
前記低揮発性水溶性有機溶媒としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール、チオジグリコール等の含硫黄化合物類;プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等である。これらの溶媒は、水とともに単独もしくは、複数混合して用いられる。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、両性界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記インクジェット記録方法で、高画質を得るためには、インクジェットヘッドを構成する部材に対するインクの濡れ性の調節が重要である。このように、濡れ性の調節などのため、本発明のインクに、更に界面活性剤を添加することも可能である。
前記アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、等が挙げられる。
前記ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、等が挙げられる。アセチレングリコール系界面活性剤は、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等のアセチレングリコール系(例えば、エアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485あるいはTG等)を用いることができるが、特にサーフィノール465、104やTGが良好な印字品質を示す。前記界面活性剤は、単独又は2種以上を混合して用いることができる。インクを所望の物性になるように添加されることが望ましい。
前記カチオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリン等アミン塩型界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウム等の四級アンモニウム塩型界面活性剤、などが挙げられる。
前記フルオロアルキル基を有するアニオン性界面活性剤の市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113(旭硝子社製)、フロラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−29(住友3M社製)、ユニダインDS−101、DS−l02、(タイキン工業社製)、メガファックF−ll0、F−l20、F−113、F−191、F−812、F−833(大日本インキ社製)、エクトップEF−102、l03、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204、(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−100、F150(ネオス社製)、などが挙げられる。
前記フルオロアルキル基を有するカチオン界面活性剤の市販品としては、例えば、サーフロンS−l21(旭硝子社製)、フロラードFC−135(住友3M社製)、ユニダインDS−202(ダイキンエ業杜製)、メガファックF−150、F−824(大日本インキ社製)、エクトップEF−l32(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−300(ネオス社製)、などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、樹脂エマルジョン、糖類、アルギン酸ナトリウム、防腐防黴剤、pH調整剤、防錆剤、キレート試薬、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
前記樹脂エマルジョンとは、連続相が水であり、分散相が次の様な樹脂成分であるエマルジョンを意味する。分散相の樹脂成分としてはアクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂などが挙げられる。この樹脂は親水性部分と疎水性部分とを併せ持つ重合体であるのが好ましい。また、これらの樹脂成分の粒子径はエマルジョンを形成する限り特に限定されないが、150nm程度以下が好ましく、より好ましくは5〜100nm程度である。
これらの樹脂エマルジョンは、樹脂粒子を、場合によって界面活性剤とともに水に混合することによって得ることができる。
前記樹脂エマルジョンとしては、市販品を使用してもよく、該市販品としては、例えば、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製)、などが挙げられる。
前記樹脂エマルジョンの含有量は、その樹脂成分がインクの0.1〜40質量%が好ましく、1〜25質量%がより好ましい。
また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(一般式:HOCH2(CHOH)nCH2OH(ここで、nは2〜5の整数を表す)で表される)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ酸などが挙げられる。これらの中でも、特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビットなどが挙げられる。
前記糖類の前記インクにおける含有量は、0.1〜40質量%が好ましく、0.5〜30質量%がより好ましい。
前記pH調整剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、等が挙げられる。
前記フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)としては、例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトライキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、などが挙げられる。
前記アミン系酸化防止剤としては、フェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチル−フェノール、ブチルヒドロキシアニソール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ジヒドロキフェニル)プロピオネート]メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、等が挙げられる。
前記硫黄系酸化防止剤としては、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルβ,β’−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイド等が挙げられる。
前記リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイト、等が挙げられる。
前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、等が挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−4'−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、等が挙げられる。
前記サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート、等が挙げられる。
シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、エチル−2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、等が挙げられる。
前記ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)トリエタノールアミンニッケル(II)、等が挙げられる。
前記表面張力としては、20℃で、25〜55mN/mが好ましい。前記表面張力が、25mN/m未満であると、紙上での滲みが顕著になり、安定した噴射が得られないことがあり、55mN/mを超えると、紙へのインク浸透が十分に起らず、乾燥時間の長時間化を招くことがある。
前記pHとしては、例えば、7〜11が好ましい。
前記インクジェット記録方法に使用する場合、インク粘度を所望の値に調節する必要がある。ヘッドの吐出力に依存するものの、一般にインクの粘度は20mPa・s以下であることが好ましい。20mPa・sより大きいとインクジェットにて十分な吐出が行えず、画像不良の問題が発生する場合が多い。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記水性インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
インクカートリッジ7は、図2に示すように、カートリッジ本体41内に所要の色のインクを吸収させたインク吸収体42を収容してなる。カートリッジ本体41は、上部に広い開口を有するケース43の上部開口に上蓋部材44を接着又は溶着して形成したものであり、例えば、樹脂成型品からなる。また、インク吸収体42は、ウレタンフォーム体等の多孔質体からなり、カートリッジ本体41内に圧縮して挿入した後、インクを吸収させている。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段等を有してなる。
本発明のインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程等を含む。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
前記インク飛翔工程は、前記本発明の水性インクに、刺激を印加し、該水性インクを飛翔させて画像を形成する工程である。
前記インク飛翔手段は、前記本発明の水性インクに、刺激を印加し、該水性インクを飛翔させて画像を形成する手段である。該インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズル、などが挙げられる。
このインクジェット記録装置の機構部は、両側の側板1、2間に主支持ガイドロッド3及び従支持ガイドロッド4を略水平な位置関係で横架し、これらの主支持ガイドロッド3及び従支持ガイドロッド4でキャリッジユニット5を主走査方向に摺動自在に支持している。
そして、キャリッジユニット5は主走査モータ8で回転される駆動プーリ(駆動タイミングプーリ)9と従動プーリ(アイドラプーリ)10との間に張装したタイミングベルト11に連結して、主走査モータ8を駆動制御することによってキャリッジ5、即ち4個のヘッド6を主走査方向に移動するようにしている。
更に、ホルダ23の側方には、インクジェットヘッド6の吐出面6aをワイピングする繊維部材、発泡部材あるいはゴム等の弾性部材からなるワイピング手段であるワイパブレード28をブレードアーム29に取付け、このブレードアーム29は揺動可能に軸支し、図示しない駆動手段で回動されるカムの回転によって揺動させるようにしている。
記録ユニット30は、シリアルタイプのものであり、ヘッド6と、このヘッド6に供給されるインクを収容するインクタンク33と、このインクタンク33内を密閉する蓋部材34とで主要部が構成される。
記録ユニット30のヘッド6には、インクを吐出するための多数のノズル32が形成されている。インクはインクタンク33から、図示を省略しているインク供給管を介して、共通液室(不図示)へと導かれ、電極31より入力される記録装置本体からの電気信号に応じて、ノズル32より吐出される。このようなタイプの記録ユニット30は、構成上、安価に製造できるタイプのヘッド、いわゆるサーマル方式、バブル方式と呼ばれる、熱エネルギーを駆動の動力源とするヘッドに適した構造である。本発明のインクは、バブルやサーマル方式等の記録方法において、優れた浸透性を有するインクを用いるため、熱素子への濡れ性が改良され、吐出安定性及び周波数安定性が得られ、かつ安全性も高く、非常に適している。
本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録された記録物は、本発明の記録物である。本発明の記録物は、記録媒体上に本発明の前記水性インクを用いて形成された画像を有してなる。
前記記録媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記記録物は、高画質で滲みがなく、経時安定性に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
−インクセットの調製−
下記処方のBKインク、Cインク、Mインク、及び、Yインクを組み合わせて、実施例1のインクセットを調製した。
C.I.ダイレクト・ブラック168 4.5質量%、エチレングリコール4質量%、グリセリン6質量%、下記式(2−6)の界面活性剤0.3質量%、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール2質量%、シリコーン系消泡剤SAG30(エマルジョン型、日本ユニカー株式会社製)0.03質量%、及びイオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.0になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.2μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、BKインクを作製した。
<式(2―6)>
CH3−(CH2)7−CH=CH(CH2)7−CH2−O(C2H4O)12SO3(C2H4OH)4
C.I.ダイレクト・ブルー199 3質量%、チオジグリコール8質量%、下記式(2−11)の界面活性剤1.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール3質量%、シリコーン系消泡剤KS508(自己乳化型、信越化学工業株式会社製)0.03質量%、及びイオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.0になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.2μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、Cインクを作製した。
<式(2−11)>
C9H19−C6H5−O(C2H4O)6SO3NH4
C.I.ダイレクト・レッド227 3質量%、1,3−ブタンジオール3質量%、グリセリン7質量%、下記式(2−2)の界面活性剤0.1質量%、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール5質量%、シリコーン系消泡剤KS537(自己乳化型、信越化学工業株式会社製)0.03質量%、及びイオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.0になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.2μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、Mインクを作製した。
<式(2−2)>
C10H21O(C2H4O)4SO3Na
C.I.ダイレクト・イエロー142 3.0質量%、グリセリン15質量%、下記式(2−4)の界面活性剤4.5質量%、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール0.5質量%、シリコーン系消泡剤KM73E(エマルジョン型、信越化学工業株式会社製)0.5質量%、及びイオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.0になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.2μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、Yインクを作製した。
<式(2−4)>
C22H45O(C2H4O)21SO3NH4
−インクセットの調製−
下記処方のBKインク、Cインク、Mインク、及び、Yインクを組み合わせて、実施例2のインクセットを調製した。
スルホン酸基結合型カーボンブラック分散液(固形分18質量%、平均粒径104nm)33質量%、ジエチレングリコール15質量%、グリセリン12質量%、下記式(2−4)の界面活性剤3.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール5質量%、シリコーン系消泡剤KS537(自己乳化型、信越化学工業株式会社製)0.005質量%、及びイオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.0になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、BKインクを調製した。
<式(2−4)>
C22H45O(C2H4O)21SO3NH4
−顔料分散液の調製−
C.I.ピグメントブルー15:3(平均粒径87nm)15質量%、スチレン−アクリレート−メタクリル酸ジエタノールアミン塩共重合体3質量%、及びイオン交換水 残量をビーズミルを用い、分散して顔料分散液を調製した。
前記顔料分散液26.7質量%、トリエチレングリコール4質量%、エチレングリコール14質量%、下記式(2−2)の界面活性剤0.3質量%、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール4質量%、及びイオン交換水 残量を混合攪拌した後、pHが8になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上により、Cインクを調製した。
<式(2−2)>
C10H21O(C2H4O)4SO3Na
−顔料分散液の調製−
C.I.ピグメントレッド122(平均粒径32nm)15質量%、スチレン−アクリレート−メタクリル酸ジエタノールアミン塩共重合体3質量%、及びイオン交換水 残量をビーズミルを用い、分散して顔料分散液を調製した。
前記顔料分散液23.3質量%、ジエチレングリコール17質量%、下記式(2−14)の界面活性剤0.5質量%、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール0.1質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール1質量%、シリコーン系消泡剤SAG30(エマルジョン型、日本ユニカー株式会社製)0.03質量%、及びイオン交換水 残量を混合攪拌した後、pHが8になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上により、Mインクを調製した。
<式(2−14)>
C9H19−C6H5−O(C2H4O)21SO3NH4
−顔料分散液の調製−
C.I.ピグメントイエロー74(平均粒径174nm)15質量%、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物3質量%、及びイオン交換水 残量をビーズミルを用い、分散して顔料分散液を調製した。
前記顔料分散液26.7質量%、ジエチレングリコール15質量%、グリセリン20質量%、下記式(2−5)の界面活性剤1.5質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール0.8質量%、シリコーン系消泡剤KS531(自己乳化型、信越化学工業株式会社製)0.03質量%、及びイオン交換水 残量を混合攪拌した後、pHが8になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上により、Yインクを調製した。
<式(2−5)>
CH3−(CH2)7−CH=CH(CH2)7−CH2−O(C2H4O)8SO3NH4
−インクセットの調製−
下記処方のBKインク、Cインク、Mインク、及び、Yインクを組み合わせて、実施例3のインクセットを調製した。
カルボキシル基結合型カーボンブラック分散液(固形分16.4質量%、均粒径123nm)30.5質量%、2−ピロリドン2質量%、グリセリン20質量%、下記式(2−7)の界面活性剤0.8質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール1.5質量%、シリコーン系消泡剤KS531(自己乳化型、信越化学工業株式会社製)0.03質量%、イオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.5になるように水酸化ナトリウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径1.2μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、BKインクを調製した。
<式(2−7)>
CH3−(CH2)7−CH=CH(CH2)7−CH2−O(C2H4O)18SO3NH4
スルホン酸基結合型シアン顔料(CAB−O−JET−250C、固形分10質量%、キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク製)30.0質量%、1,3−ブタンジオール12質量%、グリセリン8質量%、下記式(2−10)の界面活性剤1.0質量%、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール9質量%、シリコーン系消泡剤KS508(自己乳化型、信越化学工業株式会社製)0.03質量%、イオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.5になるように水酸化ナトリウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径1.2μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、Cインクを調製した。
<式(2−10)>
C9H19−C6H5−O(C2H4O)4SO3NH4
スルホン酸基結合型シアン顔料(CAB−O−JET−250C、固形分10質量%、キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク製)45.0質量%、1,3−ブタンジオール12質量%、エチレングリコール6質量%、下記式(2−5)の界面活性剤1.5質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール9質量%、シリコーン系消泡剤SAG30(エマルジョン型、日本ユニカー株式会社製)0.03質量%、及びイオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.5になるように水酸化ナトリウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径1.2μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、Mインクを調製した。
<式(2−5)>
CH3−(CH2)7−CH=CH(CH2)7−CH2−O(C2H4O)8SO3NH4
スルホン酸基結合型シアン顔料(CAB−O−JET−250Y、固形分10質量%、キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク製)35.0質量%、1,3−ブタンジオール14質量%、ジエチレングリコール1質量%、下記式(2−7)の界面活性剤4質量%、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール1質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール0.1質量%、シリコーン系消泡剤KS537(自己乳化型、信越化学工業株式会社)3質量%、及びイオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.5になるように水酸化ナトリウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径1.2μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、Yインクを調製した。
<式(2−7)>
CH3−(CH2)7−CH=CH(CH2)7−CH2−O(C2H4O)18SO3NH4
−インクセットの調製−
実施例1のインクセットにおいて、BK、C、M、及びYインクにそれぞれ添加されている上記式(2−6)、上記式(2−11)、上記式(2−2)、及び上記式(2―4)の界面活性剤を除き、更にBK及びCインクから消泡剤を除いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1のインクセットを調製した。
−インクセットの調製−
下記処方のBKインク、Cインク、Mインク、及び、Yインクを組み合わせて、比較例2のインクセットを調製した。
スルホン酸基結合型カーボンブラック分散液(固形分18質量%、平均粒径104nm)33質量%、ジエチレングリコール15質量%、グリセリン12質量%、下記式(2−4)の界面活性剤3.0質量%、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール5質量%、シリコーン系消泡剤KS537(自己乳化型、信越化学工業株式会社製)0.005質量%、及びイオン交換水 残量を室温にて十分に攪拌した後、pHが8.0になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行った。以上により、BKインクを調製した。
<式(2−4)>
C22H45O(C2H4O)21SO3NH4
−顔料分散液の調製−
C.I.ピグメントブルー15:3(平均粒径87nm)15質量%、スチレン−アクリレート−メタクリル酸ジエタノールアミン塩共重合体3質量%、及びイオン交換水 残量をビーズミルを用い、分散して顔料分散液を調製した。
前記顔料分散液26.7質量%、トリエチレングリコール4質量%、エチレングリコール14質量%、下記式(2−2)の界面活性剤0.3質量%、3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール4質量%、及びイオン交換水 残量を混合攪拌した後、pHが8になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上により、Cインクを調製した。
<式(2−2)>
C10H21O(C2H4O)4SO3Na
−顔料分散液の調製−
C.I.ピグメントレッド122(平均粒径32nm)15質量%、スチレン−アクリレート−メタクリル酸ジエタノールアミン塩共重合体3質量%、及びイオン交換水 残量をビーズミルを用い、分散して顔料分散液を調製した。
前記顔料分散液23.3質量%、ジエチレングリコール17質量%、下記式(2−14)の界面活性剤0.5質量%、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール0.1質量%、2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール1質量%、及びイオン交換水 残量を混合攪拌した後、pHが8になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上により、Mインクを調製した。
<式(2−14)>
C9H19−C6H5−O(C2H4O)21SO3NH4
−顔料分散液の調製−
C.I.ピグメントイエロー74(平均粒径174nm)15質量%、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物3質量%、及びイオン交換水 残量をビーズミルを用い、分散して顔料分散液を調製した。
前記顔料分散液26.7質量%、ジエチレングリコール15質量%、グリセリン20質量%、上記式(2−5)の界面活性剤1.5質量%、及びイオン交換水 残量を混合攪拌した後、pHが8になるように水酸化リチウム5質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上により、Yインクを調製した。
−インクセットの調製−
実施例3のインクセットにおいて、BK、C、M、及びYインクにそれぞれ添加されている上記式(2−7)、上記式(2−10)、上記式(2−5)、及び上記(2−7)の界面活性剤を除き、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール及び2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを除き、消泡剤を除いた以外は、実施例3と同様にして、比較例3のインクセットを調製した。
インクジェットプリンターEM−900(セイコーエプソン株式会社製)にて、ヘッドの駆動電圧、周波数、パルス幅を変え、下記(1)〜(3)の各記録媒体に印刷を行った。印字条件は、Mjが35pl、Vjが20m/sec、周波数が1kHz、記録密度は360dpi、ワンパス印字とした。印刷パターンは、100%dutyでのベタ、及び文字、各インクの2色重ね部境界を含む一般文書画像を印刷した。
印字乾燥後、2色重ね部境界の滲み、画像滲み、色調、画像濃度を目視及び反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)を用いて総合的に調べ、下記評価基準にしたがって判定した。
〔記録媒体〕
(1)マイペーパー(株式会社NBSリコー製)
(2)紙源S・再生紙(株式会社NBSリコー製)
(3)Xerox 4024紙(富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)
〔判定基準〕
◎:全紙鮮明な印刷である。
○:一部の用紙(再生紙)に滲みの発生がある。
△:全紙に滲みの発生がある。
×:文字の輪郭や2色重ね部境界がはっきりしないほど滲みが発生している。
上記(1)〜(3)の各記録媒体にベタ画像を印字後、得られた画像に0.1kgf/cm2の圧力で濾紙を押しつけインクが濾紙に転写しなくなるまでの時間を測定し、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
○:いずれの紙でも3秒未満で乾燥した。
△:いずれの紙でも3〜20秒で乾燥した。
×:いずれの紙でも20秒超で乾燥した。
記録媒体(Xerox 4024紙、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)に反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)で測定した各インク色での濃度が1.0となるようにベタ画像を形成した。この画像を裏面から目視観察し、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
×:ベタ画像の着色剤が裏面まで抜けており、両面印字に使用できないレベルである。
△:ベタ画像の着色剤が裏面までは抜けていないが、ベタ画像と白地部分の境界がやや不明確で、両面印字に使用しても支障の無いレベルである。
○:ベタ画像と白地部分の境界がほとんど不明確で両面印字に使用しても支障のないレベルである。
◎:ベタ画像と白地部分の境界が完全に不明確で両面印字に使用しても支障のないレベルである。
記録媒体(Xerox 4024紙、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)に各インクで形成された画像を、印字30秒後に指、布、消しゴム、及びマーキングペンで擦過し、擦過後の様子を目視にて観察し下記基準で評価した。
〔評価基準〕
○:擦過による画像の変化が発生なし。
×:擦過による画像の変化が発生した。
記録媒体(Xerox 4024紙、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)に各インクで形成した乾燥後のベタ画像を観察し、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:拡大して観察してもインクで均一に記録媒体が着色している。
○:目視で観察する限りインクで均一に記録媒体が着色している。
×:目視で地肌が見えるような不均一に記録媒体が着色している。
各インクをインクジェットプリンター(IPSiO JET 300、株式会社リコー製)にセットしたまま、60℃にて7日間放置し、その後、従来公知のインクジェットプリンターのクリーニング操作1回で復帰可能ならば○、2回〜5回で復帰可能ならば△、5回でも復帰しなければ×とした。
各インクを脱気してカートリッジに充填し、インクジェットプリンター(IPSiO JET 300、株式会社リコー製)に装填後、初期充填動作を行い、その後、ノズルチェックパターンを印字させ、初期充填性能を下記基準で評価した。
〔評価基準〕
○:ノズル抜けが無くなるまでに行った初期充填動作が1回で充填できた。
×:ノズル抜けが無くなるまでに行った初期充填動作が2回以上必要であった。
各インクを充填したインクジェットプリンター(IPSiO JET 300、株式会社リコー製)を用い、各色毎にベタ画像を打たせ、ノズル抜けが生じたら、回復動作を行い、1色につき、20枚のA4サイズの記録媒体((Xerox 4024紙、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)に印字させた。印字前後のカートリッジの質量を測定し、使用したインクの量(g)を算出した。また、印字中に行った回復動作の回数を測定した。
2 側板
3 主支持ガイドロッド
4 従支持ガイドロッド
5 キャリッジユニット
6 ヘッド
6a 吐出面(ノズル面)
7 インクカートリッジ
7y インクカートリッジ
7m インクカートリッジ
7c インクカートリッジ
7k インクカートリッジ
8 主走査モータ
9 駆動プーリ(駆動タイミングプーリ)
10 従動プーリ(アイドラプーリ)
11 タイミングベルト
12 底板
13 サブフレーム
14 サブフレーム
15 搬送ローラー
16 用紙
17 副走査モータ
18 ギヤ
19 ギヤ
21 サブシステム
22 キャップ手段
23 ホルダ
24 リンク部材
25 係合部
26 吸引チューブ
27 吸引ポンプ
28 ワイパブレード
29 ブレードアーム
30 記録ユニット
31 電極
32 ノズル
33 インクタンク
41 カートリッジ本体
42 インク吸収体
43 ケース
44 上蓋部材
45 インク供給口
46 シールリング
47 大気開放口
50 キャップ部材
55 シール部材
A 空間
Claims (20)
- (A)着色剤と、(B)20℃の水に対する溶解度が0.2〜4.5質量%であるポリオール化合物と、(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩から選択される界面活性剤を含有することを特徴とする水性インク。
- (B)成分のポリオール化合物が、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール及び2−エチル−1,3−ヘキサンジオールのいずれかである請求項1から2のいずれかに記載の水性インク。
- (B)成分のポリオール化合物の前記水性インクにおける含有量が0.1〜8質量%である請求項1から3のいずれかに記載の水性インク。
- (C)成分の界面活性剤が、下記一般式(2)で表される請求項1から4のいずれかに記載の水性インク。
R4−O−(C2H4O)nSO3−M ・・・一般式(2)
ただし、前記一般式(2)中、R4は、炭化水素基を表す。Mは、アルカリ金属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、及びアルカノールアミンから選択されるいずれかを表す。nは、4〜21の整数である。 - (C)成分の界面活性剤の前記水性インクにおける含有量が0.01〜4質量%である請求項1から5のいずれかに記載の水性インク。
- (A)成分の着色剤が顔料である請求項1から6のいずれかに記載の水性インク。
- 顔料の平均粒径が10〜200nmである請求項7に記載の水性インク。
- 顔料が、分散剤の存在下で水分散性及び水溶性の少なくともいずれかを示す請求項7から8のいずれかに記載の水性インク。
- 分散剤が表面にカルボキシル基を有している請求項9に記載の水性インク。
- 顔料が少なくとも1種の親水基を有し、分散剤の不存在下で水分散性及び水溶性の少なくともいずれかを示す請求項7から8のいずれかに記載の水性インク。
- 親水基が、カルボキシル基、スルホン基、カルボニル基、及びヒドロキシル基から選択される少なくとも1種である請求項11に記載の水性インク。
- 消泡剤を含有し、該消泡剤がシリコーン系消泡剤である請求項1から12のいずれかに記載の水性インク。
- シリコーン系消泡剤が、自己乳化型及びエマルジョン型のいずれかである請求項13に記載の水性インク。
- 水溶性有機溶剤を含有し、該水溶性有機溶剤が、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール及び2−ピロリドンから選択される少なくとも1種である請求項1から14のいずれかに記載の水性インク。
- シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクから選択される少なくとも1種である請求項1から15のいずれかに記載の水性インク。
- 請求項1から16のいずれかに記載の水性インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項1から16のいずれかに記載の水性インクに刺激を印加し、該水性インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項1から16のいずれかに記載の水性インクに刺激を印加し、該水性インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
- 記録媒体上に請求項1から16のいずれかに記載の水性インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物。
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