JP2004147263A

JP2004147263A - 移動体端末装置

Info

Publication number: JP2004147263A
Application number: JP2002312756A
Authority: JP
Inventors: Shuhei Yokota; 横田　修平
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2002-10-28
Filing date: 2002-10-28
Publication date: 2004-05-20

Abstract

【課題】簡単な構成で、持ち運びの際にユーザーに着信を報知し、しかも騒音を立てることが少ない移動体端末装置を提供する。
【解決手段】本体１の一側面１ａには一対の軸受け部２ａ，２ｂが突設している。軸受け部２ａ，２ｂには軸３ａがその両端で軸支されている。一方、本体１の反対側面１ｂには一対の軸受け部２ｃ，２ｄが突設している。軸受け部２ｃ，２ｄには軸３ｂがその両端で軸支されている。そして、一側面１ａの軸受け部２ａにはモーター４及び負荷感知装置５が内蔵されている。また、軸３ａ，３ｂ間にはバンド６が懸架されている。このバンド６をユーザーの腕に巻回することにより移動体端末装置を装着する。着信の際はモーター４が駆動し、軸３ａが回転してバンド６を巻き上げ、これが締まってユーザーに着信報知する。
【選択図】　　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルラー移動電話システムやＰＨＳ簡易携帯システム等における、携帯電話機に代表される移動体端末装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、このような移動体端末装置としては、基地局からの信号が着信した場合に、それをバイブレーターの振動や着信音、或いはランプの点滅や点灯により報知するものが知られている。中でも、バイブレーターの振動や着信音による報知方法が多用されているが、これは一般に、移動体端末装置が使用者の着衣に付随して持ち運びされることが多いためである。
【０００３】
また、携帯電話機用着信告知システムとして、携帯電話機及び着信告知装置から構成されるものが開示されている。この着信告知装置は、ユーザーに着信を告知する着信告知装置本体と、これに取り付けられユーザーの手首に巻回されるベルト体とを備えている。ここではバイブレーターの振動或いはランプの点滅や点灯により着信を報知する構成となっている（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００１−３６６１２号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の構成では、着信音による報知方法が大きな音を発生するのは勿論のこと、バイブレーターの振動による場合でも、その振動部が机等の硬い面に載置され或いは接触していたとき等に、共鳴により大きな音が発生するので、こうしたユーザーの不注意により周りの人に迷惑をかけることがあった。
【０００６】
本発明は、このような問題点に鑑み、簡単な構成で、持ち運びの際にユーザーに着信を報知し、しかも騒音を立てることが少ない移動体端末装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、ユーザーの身体の一部、例えば腕等に巻回されるバンドを備え、着信時にこのバンドを締め付けることにより着信報知する構成の移動体端末装置としている。
【０００８】
この場合、基本的にユーザーが移動体端末装置を身につけて使用することを想定している。従って、着信の際にバンドが締まることにより、ユーザーは騒音を伴うことなく容易に着信を知り、応答することができる。なお、バンド部分のみが分離されて身体に装着され、これが締まることで着信報知する構成としても良い。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図１は、本発明の第１の実施形態に係る移動体端末装置の外観を示す斜視図である。ここではモーターの駆動でバンドを締め付けることにより着信を報知する例を示している。同図において、１は平たい直方体状の本体であり、その一側面１ａには一対の軸受け部２ａ，２ｂが突設している。そして、この軸受け部２ａ，２ｂには、軸３ａがその両端で軸支されている。一方、本体１の反対側面１ｂには一対の軸受け部２ｃ，２ｄが突設している。そして、この軸受け部２ｃ，２ｄには、軸３ｂがその両端で軸支されている。
【００１０】
さらに、少なくとも一方の側面における一対の軸受け部のうち少なくとも片側、例えば一側面１ａの軸受け部２ａには、モーター４及び負荷感知装置５が内蔵されている。この場合、軸３ａは回転軸としての機能を持つ。また、軸３ａ，３ｂ間にはバンド６が懸架されている。このバンド６をユーザーの身体の一部、例えば腕に巻回することにより、移動体端末装置を装着する構成である。そして、着信の際はモーター４が駆動し、軸３ａが回転してバンド６を巻き上げ、これが締まる仕組みである。
【００１１】
図２は、本発明の第２の実施形態に係る移動体端末装置の外観を示す斜視図である。ここでは空気を送り込んでバンドを締め付けることにより着信を報知する例を示している。同図において、１１は平たい直方体状の本体であり、その一側面１１ａには収納部１２が突設している。収納部１２には空気を送り込むポンプ１３及び圧力感知装置１４が内蔵されている。なお、本体１１の反対側面１１ｂにも収納部と同様の筐体を設けても良い。
【００１２】
さらに、側面１１ａ，１１ｂ間にはバンド１５が懸架されている。また、バンド１５の中ほどには全長に渡ってチューブ１６が設けられている。このバンド１５をユーザーの例えば腕に巻回することにより、移動体端末装置を装着する構成である。そして、着信の際はポンプ１３によりチューブ１６内に空気が送り込まれ、これが膨張することによりバンド１５が締まる仕組みである。
【００１３】
図３は、本発明の移動体端末装置に係る電気的構成を示すブロック図である。なお、このブロック図は本発明に関わる部分のみを示したものであり、それ以外の部分は従来の移動体端末装置と同様のため省略している。本発明の移動体端末装置は、筐体内に収納可能な送受信アンテナ２１と、所定周波数での送受信を行う無線部２２、さらには受話，送話を行うためのスピーカー２３，マイクロホン２４を有している。
【００１４】
また、２５は例えばマイクロコンピュータより成る制御部である。ここでは上記各部を制御し、特に本発明に係る、着信信号受信の際に報知するシステムを制御する。そのため、制御部２５には、この制御プログラムをはじめとした様々なプログラムを格納したＲＯＭ、ワーキング用ＲＡＭ、ＣＰＵ及びＩ／Ｏを備えている。同図に示すように、送受信アンテナ２１は無線部２２に接続されており、無線部２２は制御部２５に接続されている。またスピーカー２３，マイクロホン２４は、それぞれ制御部２５に接続されている。
【００１５】
さらに、制御部２５には以下に示すものが接続されている。即ち、モーターの駆動でバンドを締め付けることにより着信を報知するタイプでは、モーター４及び負荷感知装置５が接続されている。モーター４は、着信を報知する際にバンドを締める動力を与えるものであり、負荷感知装置５は、バンドが締まりすぎる前に元の状態に戻すために、所定の締め付け量を感知するものである。
【００１６】
また、空気を送り込んでバンドを締め付けることにより着信を報知するタイプでは、ポンプ１３及び圧力感知装置１４が制御部２５に接続されている。ポンプ１３は、着信を報知する際にバンドに設けられたチューブに空気を送り込むものであり、圧力感知装置１４は、バンドが締まりすぎる前に元の状態に戻すために、所定の空気圧を感知するものである。
【００１７】
なお、上記各実施形態では、バンドにより移動体端末装置全体がユーザーの身体に装着される構成としているが、これに限定されるものではなく、例えばバンド部分のみが分離されて身体に装着され、これが締まることで着信報知する構成としても良い。これにより、身体に装着される部分を軽量化することができる。また、このバンド部分に腕時計等の機能を持たせておけばなお便利である。
【００１８】
図４は、本発明の移動体端末装置に係る報知動作の処理手順を示すフローチャートである。同図において、まず、発呼者から発呼があると、基地局を経て、本移動体端末装置ではステップＳ−１において着信する。この着信があったことを、移動体端末装置のユーザーに報知することになるが、この報知は予めユーザーが設定していた方法で行う。つまり、本発明に係るバンドの締め付けによる報知方法と、従来の方法であるバイブレーターによる振動やブザーによる着信音等といった報知方法からユーザーが選択して設定しておくものとする。
【００１９】
そして、ステップＳ−２において、本発明に係るバンド締め付け着信報知モードになっているか否かを判定し、なっていればステップＳ−４に移行してバンドが締まる。具体的には、上記モーター４が駆動することにより軸３ａが回転し、バンド６が締まる。或いは、上記ポンプ１３によりチューブ１６内に空気が送り込まれ、これが膨張することによりバンド１５が締まる。
【００２０】
この場合、ユーザーの設定に基づき他の報知方法を併用することで着信を報知することも可能である。従って、例えば着信ランプが点滅しながらバンドが締まるといった報知方法や、ブザーが鳴動しながらバンドが締まるといった報知方法を行うことも可能である。このような併用の方法は、従来の技術と同様であるため、詳しい説明は省略する。
【００２１】
なお、ステップＳ−２において、バンド締め付け着信報知モードになっていなければ、即ち他の報知方法を選択設定していた場合は、ステップＳ−３に移行し、従来の方法で着信報知を行う。
【００２２】
続いてステップＳ−４からステップＳ−５に移行し、停止信号を受信したか否かを判定する。これは、ユーザーに着信を報知している間に発呼者からの発呼停止信号があったか否かを判定するものである。そして、発呼停止信号があった場合はステップＳ−６に移行し、着信報知を停止する。このとき、バンド６又は１５は緩んで元の状態に戻る。
【００２３】
ステップＳ−５において発呼停止信号がなかった場合はステップＳ−７に移行し、着信応答があったか否かを判定する。これは、ユーザーに着信を報知している間にそのユーザーから応答があったか否かを判定するものである。そして、応答があった場合はステップＳ−８に移行し、着信報知を停止するとともに回線が接続され通話が可能となる。このとき、バンド６又は１５は緩んで元の状態に戻る。
【００２４】
ステップＳ−７において応答がなかった場合はステップＳ−９に移行し、一定量のバンドの締め付け（或いは空気の吹き込み）があったか否かを判定する。そして、一定量のバンドの締め付けがあった場合はステップＳ−１１にジャンプする。また、一定量のバンドの締め付けがなかった場合はステップＳ−１０に移行し、負荷感知装置５が一定量の負荷を検出した場合、或いは圧力感知装置１４が一定量の圧力を検出した場合は、更にステップＳ−１１に移行する。
【００２５】
ステップＳ−１１ではバンド６又は１５が緩んで元の状態に戻る。そして、ステップＳ−４に還り、再度バンドが締まることにより着信を報知する。
【００２６】
なお、特許請求の範囲で言う巻き上げ手段は、実施形態におけるモーター４や軸３ａに対応しており、膨張手段はポンプ１３やチューブ１６に対応している。
【００２７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で、持ち運びの際にユーザーに着信を報知し、しかも騒音を立てることが少ない移動体端末装置を提供することができる。
【００２８】
具体的には、バンドが締まることにより移動体端末装置のユーザーに着信を報知することが可能である。さらに、この着信報知方法は振動を伴わないために、バイブレーター使用時に問題となっていた、硬い面上に移動体端末装置を載置していた場合等に騒音が発生するといった心配もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態に係る移動体端末装置の外観を示す斜視図。
【図２】本発明の第２の実施形態に係る移動体端末装置の外観を示す斜視図。
【図３】本発明の移動体端末装置に係る電気的構成を示すブロック図。
【図４】本発明の移動体端末装置に係る報知動作の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
１　　本体
２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ　　軸受け部
３ａ，３ｂ　　軸
４　　モーター
５　　負荷感知装置
６　　バンド
１１　　本体
１２　　収納部
１３　　ポンプ
１４　　圧力感知装置
１５　　バンド
１６　　チューブ
２１　　送受信アンテナ
２２　　無線部
２３　　スピーカー
２４　　マイクロホン
２５　　制御部

Claims

ユーザーの身体の一部に巻回されるバンド体を備え、着信時に該バンド体を締め付けることにより着信報知することを特徴とする移動体端末装置。
前記バンド体を巻き上げて締め付ける巻き上げ手段を備えたことを特徴とする請求項１に記載の移動体端末装置。
前記バンド体の締め付け量を感知する負荷感知手段を設け、該負荷感知手段が所定の前記締め付け量を感知したときに、前記バンド体の締め付けが緩むようにしたことを特徴とする請求項２に記載の移動体端末装置。
前記バンド体を膨張させて締め付ける膨張手段を備えたことを特徴とする請求項１に記載の移動体端末装置。
前記バンド体を膨張させた空気の圧力を感知する圧力感知手段を設け、該圧力感知手段が所定の前記圧力を感知したときに、前記バンド体の締め付けが緩むようにしたことを特徴とする請求項４に記載の移動体端末装置。