JP3024463U - 携帯電話機の着信告知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】他の携帯電話機から発信された電波による誤動
作を発生させることなく、携帯電話機の着信状態を知ら
せる距離範囲を拡大することができる着信告知装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】携帯電話機４が発信した電波信号８を受信
する受信回路部２２と告知器３に起動をかける起動信号
９を発信する発信回路部２４を設けた検知器２と、検知
器２の発信回路部２４からの電波信号９を受信する受信
回路部３２と携帯電話機４が着信状態にあることを知ら
せる告知機構部３４を設けた告知器３とからなり、前記
検知器２の受信回路部２２が低感度であり且つ検知器２
が携帯電話機４の電波信号８の受信可能な距離内に取り
付けられていることを特徴とする携帯電話機の着信告知
装置

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯電話機が着信状態にあることを知らせる着信告知装置に係わり 、特に携帯電話機の電波信号を受信することにより起動する着信告知装置の改良 に関する。

【０００２】

【従来技術と問題点】

従来、電車内や会議室などへ持ち込むために、携帯電話機の着信音を消去した 無鳴動モードに設定した場合、着信状態にあることを知らせる方法として、携帯 電話機内部に設けられた着信告知装置により、携帯電話機自体を振動させ着信状 態にあることを知らせる方法が用いられている。 しかし、この方法は携帯電話機を衣服のポケットに入れ自分自身が振動を感じ 取ることができる状態で携帯しなければならず、携帯電話機は小さく軽いとはい え、長時間に渡り衣服のポケットに入れた状態でいると段々と重たく感じられる ようになり、煩わしさを感じていた。

【０００３】 このような欠点を解決するために、携帯電話機内部に設けられた着信告知装置 とは別に、一つの機器として独立した着信告知装置が提案されており、この着信 告知装置のみを衣服のポケットに入れておけば、携帯電話機が鞄の中など他の場 所にあっても衣服のポケットに入れた着信告知装置により、携帯電話機が着信状 態にあることを知ることができ、一応目的は達成されていた。 しかし、この着信告知装置の起動方法というのは、携帯電話機が着信状態にな った時に携帯電話機から発信された電波を受信することで起動し、着信告知装置 内部の振動モータを動作させるものである。 したがって、着信告知装置が電波を受信できる範囲内にあれば、自分および他 人の持っている携帯電話機の区別なく、着信状態になっている携帯電話機から発 信された電波を受信して起動してしまうという欠点がある。

【０００４】

【目的】

本考案は上述した問題点に鑑みてなされたもので、他の携帯電話機から発信さ れた電波による誤動作を発生させることなく、自己の携帯電話機のみの着信状態 を知らせることができる着信告知装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

本考案の要旨とするところは、携帯電話機が発信した電波信号を受信する受信 回路部と告知器に起動をかける電波信号を発信する発信回路部を設けた検知器と 、検知器の発信回路部からの電波信号を受信する受信回路部と携帯電話機が着信 状態にあることを知らせる告知機構部を設けた告知器とからなり、前記検知器の 受信回路部が低感度であり且つ検知器が携帯電話機の電波信号の受信可能な距離 内に取付けられていることを特徴とする携帯電話機の着信告知装置である。 検知器を携帯電話機本体に取付けるには両面テープやマジックテープを使用し 、所定距離内に取り付けるにはキーホルダー、ストラップのような紐状体などを 用いればよく、取付方法などは特に限定するものではない。そして、携帯電話機 とは自動車用携帯電話機をも含むものである。

【０００６】 検知器は、携帯電話機本体が発信する電波信号を受信することができる距離を ６０cm以下、望ましくは３０cm程度とする。検知器の受信する電波信号は、携帯 電話機本体が発信する搬送波でよい。また、使用者が受信可能範囲の距離を任意 に設定することができるように、ボリュームやジャンパープラグなどを用いて受 信可能範囲の距離を可変調節自在とすることができるようにしてもよい。

【０００７】 さらに、告知器を起動させるための起動信号は公知技術を用いて混線防止など の措置をとったり、前記電波信号に固有のＩＤを付加するなどして同機種どうし の誤動作を防止するようにしてもよい。また、使用者が任意のＩＤを設定するこ とができるように検知器および告知器に設定機構を設け、そのＩＤの識別により 告知器を起動させるようにしてもよく、設定方法はスイッチやジャンパープラグ などを用いて行えばよい。

【０００８】 告知機構部による告知手段は、振動、光、音を含み、その内、振動により携帯 電話機が着信状態にあることを知らせる振動機構は、偏心させた回転や電磁石を 用いる方法などが知られており最適な方法を用いればよい。 また、告知手段は振動と共にあるいは単独で、ＬＥＤやベルを用いて発光させ たり音を出すようにしてもよく、周囲の環境（暗い場所／騒がしい場所など）に 応じて用いるようにしてもよい。

【０００９】 電源としてはＤＣ電源を用い、ボタン電池や充電可能な電池などが一般的であ るが、使用可能なものであれば特に限定するものではない。

【００１０】 通話中のときにも振動しないように、電子回路に着信時か通話時かを判定する 機能を付加してもよい。また、着信時を基点に一定時間のタイマーをかけるよう にしてもよい。

【００１１】

【作用】

本考案の着信告知装置は以上のように構成されているので、携帯電話機が発信 した電波信号を携帯電話機の本体またはストラップに取り付けた検知器が受信す ると、検知器からは告知器に起動をかける電波信号が発信され、この電波信号を 告知器が受信し告知機構部に起動がかかり、この告知器を持っている人に、振動 、光、音等で携帯電話機の着信状態を知らせる。

【００１２】

【実施例】

図１は主として振動による着信告知装置の一実施例を示すブロック構成図であ る。 図において、１は着信告知装置、２は検知器、３は告知器である。電源部２１ は検知器２を機能させるＤＣ電源の供給源である。受信回路部２２は携帯電話機 ４が現在の状態を基地局に報告するために送信する電波信号（搬送波）８を受信 アンテナ２３を介し受信する。発信回路部２４は告知器３に起動をかける電波信 号９を発信アンテナ２５を介し発信する。また、２６は使用者がＩＤを設定する ための設定機構部である。２７は使用者が受信距離を調節するための受信距離調 節機構部である。

【００１３】 電源部３１は告知器３を機能させるＤＣ電源の供給源である。受信回路部３２ は検知器２の発信回路部２４が発信アンテナ２５を介し告知器３を起動するため に発信した起動信号９を受信アンテナ３３を介し受信する。３４は携帯電話機４ が着信状態であることを振動により知らせる告知機構部である。また、３５は使 用者がＩＤを設定するための設定機構部である。３６は受信した電波信号９のＩ Ｄを識別するためのＩＤ識別回路部である。３７は周囲が暗い場合に発光するＬ ＥＤ発光部である。３８は周囲が騒がしい場合に鳴動するベル鳴動部である。

【００１４】 図２は本発明の着信告知装置の一使用例を示す図である。図のように、携帯電 話機４の着信音を消去した無鳴動モードに設定した状態で鞄５の中に入れておい ても、告知器３を衣服のポケット６に入れておくことで、携帯電話機４が着信状 態になった場合、携帯電話機４の本体やストラップ４１に取り付けられた低感度 の検知器２が、携帯電話機４が現在の状態を基地局に報告するために送信した報 告電波信号８を受信すると、検知器２からは告知器３に起動をかける起動信号９ が発信され、この起動信号９を告知器３が受信して告知機構部３４に起動がかか り、携帯電話機４が着信状態であることを知らせる。

【００１５】

【効果】

本考案の着信告知装置は以上のように、携帯電話機が発信した電波信号を受信 する低感度の受信回路部を有する検知器を、携帯電話機本体の信号受信可能な距 離内に取り付けているので、通常その距離より遠い所に位置する他人の携帯電話 機が電波信号を発してもこれを受信することはない。また、検知器は搬送波を受 信するのでＩＤ信号を受信する受信回路のような複雑な構成とする必要はない。 更に検知器および告知器として別体で設けているため、検知器を携帯電話機の本 体またはストラップに取りつけても邪魔にならない。そして、告知器を起動する 起動信号は起動専用のものであり、これにより周囲の影響もなく検知器の発信感 度や告知器の受信感度を高くすることができ、携帯電話機から遠く離れた場所に いても携帯電話機が着信状態になったことを知ることができる。 さらに、従来の着信告知装置より小型軽量となったことにより、衣服のポケッ トなどに入れておいても煩わしさを感じなくなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の着信告知装置の一実施例を示すブロ
ック構成図

【図２】 本発明の着信告知装置の一使用例を示す図

【符号の説明】

１−着信告知装置，２−検知器，２１−電源部，２２−
受信回路部，２３−受信アンテナ，２４−発信回路部，
２５−発信アンテナ，２６−ＩＤ設定機構部，２７−受
信距離調節機構部，３−告知器，３１−電源部，３２−
受信回路部，３３−受信アンテナ，３４−告知機構部，
３５−ＩＤ設定機構部，３６−ＩＤ識別回路部，３７−
ＬＥＤ発光部，３８−ベル鳴動部，４−携帯電話機，４
１−ストラップ，５−鞄，６−衣服のポケット，７−呼
出電波信号，８−報告電波信号，９−起動信号

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯電話機が発信した電波信号を受信する
   受信回路部と告知器に起動をかける起動信号を発信する
   発信回路部を設けた検知器と、検知器の発信回路部から
   の電波信号を受信する受信回路部と携帯電話機が着信状
   態にあることを知らせる告知機構部を設けた告知器とか
   らなり、前記検知器の受信回路部が低感度であり且つ検
   知器が携帯電話機の電波信号の受信可能な距離内に取り
   付けられていることを特徴とする携帯電話機の着信告知
   装置
2. 【請求項２】前記検知器の受信可能範囲の距離が６０ｃ
   ｍ以下であることを特徴とする請求項１の携帯電話機の
   着信告知装置
3. 【請求項３】前記検知器の受信回路部の受信する電波信
   号が携帯電話機が発信する搬送波であることを特徴とす
   る請求項１の携帯電話機の着信告知装置
4. 【請求項４】前記検知器の受信回路部の受信可能範囲の
   距離を可変調節自在としたことを特徴とする請求項１の
   携帯電話機の着信告知装置
5. 【請求項５】前記検知器が携帯電話本体に、受信可能範
   囲の距離内に位置するよう紐状物で取付けられているこ
   とを特徴とする請求項１の携帯電話機の着信告知装置
6. 【請求項６】ＩＤの設定機構部を検知器および告知器に
   設け電波信号のＩＤを識別することにより告知器を起動
   させることを特徴とする請求項１の携帯電話機の着信告
   知装置