JP3858208B2 - 携帯電話の着信呼出装置 - Google Patents

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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話あるいはパーソナル・ハンディホン・システム(PHS)等に併用して、これらの使用性を高めることができる、携帯電話の着信呼出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話(PHSを含む。以下同じ)は、電源スイッチをオンにした待機状態において受信すると、基地局に対して受信したことを知らせる着信信号を発する。基地局はその着信信号を発した携帯電話のID番号を確認し、料金の未払がないか等のデータを検索する。この結果、ID番号が一致し、かつ料金未払い等の不良データを見出さないときには発信元に接続し、通話を許容する。
【0003】
携帯電話の呼出しも、屋内用の通常の電話機同様にベル(電子ブザー)を吹鳴させて行うのが普通であるが、携帯電話の特殊性から、音によらずに振動で着信信号を知らせるものが多くなってきている。このために用いられるバイブレータの一般的な構造は、超小型のいわゆるマイクロモータの出力軸に分銅を偏心させて取付け、出力軸が回転するとき、その分銅が振動を発生させるようにしたものが多い。
【0004】
この方式のバイブレータを携帯電話の本体内に収納しておけば、携帯電話を身体の振動を感ずる部位に所持することにより、着信を音によらずに認識することができるが、この種の携帯電話の数はきわめて少ないのが現状である。そこで案出され、使用者が急増しているものに、バイブレータと電源である電池ならびに携帯電話の着信信号を受信する受信機を単独のケースに入れたものがある。これは、受信機によって携帯電話の着信信号を受信したときにバイブレータを作動させることにより、所持者に着信を告知するものである。
【0005】
ところで携帯電話の着信信号は、端末機のそれぞれについて周波数を細かく変えているわけではないので、上記のバイブレータでは、携帯電話の着信信号が受信できる範囲(一例として半径1〜2メートル程度の範囲)に携帯電話を所持している者が複数人いると、そのうちの誰の携帯電話にかかってきてもそれによって発信される着信信号でバイブレータが作動してしまうことになる。したがって自分の携帯電話が着信したものと誤認してしまう虞がある。また、携帯電話の着信信号以外の電波、たとえば放送送信所の電波や移動無線装置の電波等にも感応してしまうことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、自分の携帯電話の着信信号以外には応じにくくすると共に、携帯電話の置き忘れをしそうになったときにも振動を発生してそれを知らせる、しかも、電源電池の消耗が少なく長期間の使用が可能な携帯電話の着信呼出装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載された発明においては、携帯電話の本体に、該携帯電話の着信信号を受信する受信機と、常時微弱な電波を発射しており前記受信機の受信時にのみ電波の発射を停止する発信機とを有するトランスミッタの本体を取付けると共に、前記トランスミッタの微弱な電波を受信する受信機と該受信機の出力信号が無となったときにバイブレータを作動させるコントローラを有するレシーバを設け、前記トランスミッタの発信機の作動を短時間で間欠的に繰り返させ、前記レシーバの受信機の作動を前記発信機の作動時間より僅かに変えた時間で間欠的に繰り返させることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載された発明においては、携帯電話の本体に、該携帯電話の着信信号を受信する受信機と、常時微弱な電波を発射しており前記受信機の受信時には、所定時間継続する第1のパルス信号と、携帯電話のID信号を表すために第1のパルス信号に続いて発射される第2のパルス信号と、携帯電話の着信コードを表すために第2のパルス信号に続いて発射される第3のパルス信号の組合せを発信する発信機とを有するトランスミッタの本体を取付けると共に、前記トランスミッタの微弱な電波を受信する受信機と、前記第、第のパルス信号を受けたときにバイブレータを作動させるコントローラを有するレシーバを設け、前記トランスミッタの発信機の作動を短時間で間欠的に繰り返させ、前記レシーバの受信機の作動を前記発信機の作動時間より僅かに変えた時間で間欠的に繰り返させることを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載された発明によれば、携帯電話を使用していないときにはトランスミッタから常時微弱な電波が発射されており、携帯電話が呼び出されたときにはその電波が停止するので、レシーバ側は電波が停止したときにバイブレータを作動させて使用者に着信したことを告知する。電波が停止したときにバイブレータが作動するので、携帯電話をどこかに置いたままその場所を離れようとしたときには、そのとき出ている電波が届かないことになってバイブレータが作動し、携帯電話の所持者にその置き忘れを告知する。トランスミッタの発射電波は非常に微弱であることから、他人の携帯電話、放送送信所の電波や移動無線装置の電波等に感応することはない。
また、トランスミッタの電波発射およびレシーバの電波受信ともに間欠的に行うので、電池の消耗を少なくすることができる。そしてレシーバの受信機の作動がトランスミッタの発信機の作動時間より僅かに短い時間で間欠的に繰り返すので、トランスミッタからの信号をレシーバが捉え損なうことがない。
【0011】
請求項2に記載された発明によれば、トランスミッタから発射される電波が3種類になり、レシーバは、そのうちのID番号を表す第2のパルス信号と着信コードを表す第3のパルス信号を検出したときにバイブレータを作動させる。そして第3のパルス信号が検出されないときにはバイブレータを作動させないことになる。この発明は、携帯電話が着信したときにもトランスミッタの発射電波は停止させない点で、請求項1に記載された発明と相違する。
また、トランスミッタの電波発射およびレシーバの電波受信ともに間欠的に行うので、電池の消耗を少なくすることができる。そしてレシーバの受信機の作動がトランスミッタの発信機の作動時間より僅かに短い時間で間欠的に繰り返すので、トランスミッタからの信号をレシーバが捉え損なうことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1について説明する。1は携帯電話であり、2はこの携帯電話1の本体(ケーシング)に両面接着テープ等により一体的に取付けられたトランスミッタである。トランスミッタ2からは断続的に微弱な電波3が発射され、レシーバ4がこの電波3を受信する。トランスミッタ2とレシーバ4の構成については後述するが、レシーバ4にはバイブレータが内蔵されており、作動したときの振動でこれを所持する者に携帯電話1が着信したことを告知する。
【0014】
図2はトランスミッタ2の回路構成を示すものである。トランスミッタ2は、携帯電話1の着信信号を受信する受信機5と、この受信機5の出力信号を受け、その出力信号があるときにのみ次段の発信機7の出力を停止させ、受信機5に出力信号がないときには発信機7に出力信号を生じさせるコントローラ6と、電源となる電源回路8から構成される。電源回路8はコントローラ6からの間欠信号を受け、その信号に対応して発信機7への電源供給を行う。
【0015】
受信機5は、コイルおよびコンデンサからなる同調回路、同調回路の出力信号を整流するダイオード等から構成されており、トランスミッタ2のケース内に収容されたアンテナ9に電波を受けたときに、出力側に所定レベルの出力信号を発生させるものである。同調回路は帯域幅を広くとってあり、すべての携帯電話の着信信号に対応するようになっている。ただし受信感度をきわめて小さくして、トランスミッタ2を取付けた携帯電話1以外の電波には反応しないようにしてある。
【0016】
受信機5の出力側にはコントローラ6の入力側が接続されている。このコントローラ6は、たとえばインバータ回路とタイマ回路から構成され、入力があったときに出力が生じないようにする反転機能と、一定間隔たとえば2秒間隔で間欠的に出力を発生させる機能を持つ。電源回路8はこの信号に応じ、発信機7への電源供給を間欠的に行う。発信機7は微弱な出力のものであり、コントローラ6の出力に対応して出力電波を発する。発信機7のアンテナ10も受信機5のアンテナ9と同様に、トランスミッタ2のケース内に収容されている。
【0017】
図3に示すものはレシーバ4の回路構成である。レシーバ4は、アンテナ11と受信機12、コントローラ13、バイブレータ14および電源回路15とから構成される。受信機12の回路はトランジスタあるいはIC等を用いたものであるが、同調周波数はトランスミッタ2の発信機7の発振周波数に合わせてある。
【0018】
ントローラ13は、トランスミッタ2のコントローラ6の間欠時間より僅かに短い一定間隔、たとえば1.8秒間隔で間欠的に出力信号を発し、受信機12への電源供給を制御する。コントローラ13はさらに、受信機12の出力信号が途絶えたときにバイブレータ14が作動するような制御もする。受信機12の出力信号が途絶えるのは、コントローラ13によって電源供給が絶たれたときと、トランスミッタ2の発信機7から電波が来なくなったときであるが、前者の場合はバイブレータ14への電源供給も絶つので、後者の場合にのみバイブレータ14が作動する。
【0019】
バイブレータ14は、コントローラ13の出力信号に制御されて作動するもので、作動したとき、レシーバ4のケースを振動させるものである。振動を発生させる構造は限定しないが、一例として、小型モータの出力軸に分銅を偏心させて取付けたものを考えることができる。
【0020】
トランスミッタ2の電源回路8、レシーバ4の電源回路15ともに電池とスイッチ回路(図示せず)で構成される。電池としては、いわゆるボタン電池等の小型のものを使用する。トランスミッタ2およびレシーバ4ともに間欠的に電流を流すようにしてあることから、節電効果が上がり、この種の電池であっても長時間の使用が可能となる。
【0021】
作動を説明する。携帯電話1に取付けられたトランスミッタ2の発振器7は、携帯電話1が使用されない状態において、アンテナ10から一定間隔で間欠的に電波を発射する。間欠のタイミングは、前述したように一例として2秒間隔である。携帯電話1が基地局から呼び出されると、携帯電話1は基地局に向けて着信信号を発する。トランスミッタ2の受信機5はこの電波を受信し、コントローラ6を介して発信機7の作動を停止させる。
【0022】
携帯電話1の使用者が身に付けたレシーバ4の受信機12は、トランスミッタ2からの電波3を常時受信している。前述のように、この電波を受信しているときはバイブレータ14は作動しない。携帯電話1が基地局に向けて着信信号を発すると、トランスミッタ2の発信機7は発振を停止する。するとレシーバ4の受信機12に出力が生じなくなるので、コントローラ13はバイブレータ14を作動させ、レシーバ4を身に付けた携帯電話1の所持者に着信を告知する。これにより通話に入る。
【0023】
このようにレシーバ4のバイブレータ14は、受信機12が電波を受信しなくなったときに作動するので、携帯電話1の所持者が携帯電話1をどこかに置いたまま立ち去ろうとし、一定距離(たとえば1〜2メートル)離れることによって、トランスミッタ2の電波をレシーバ4が受けられなくなったときにも作動する。これにより、置き忘れを効果的に防止することができる。
【0024】
図4は、トランスミッタ2の間欠作動時間▲1▼とレシーバ4の間欠作動時間▲2▼のずれを示すものである。トランスミッタ2は一定時間(一例として2秒間)に1回の間欠動作をする。レシーバ4はトランスミッタ2からの電波3を確認するとトランスミッタ2と同時にオフになり、次にオンになるタイミングは前述のとおりトランスミッタ2の動作より僅かに早く(トランスミッタ2GA2秒であるのに対してレシーバ4は1.8秒)から受信動作を始める。そしてトランスミッタ2からの電波を待ち受ける。
【0025】
このように動作することにより、トランスミッタ2とレシーバ4の間欠動作は同期がとれることになる。したがってトランスミッタ2から電波3が途絶えた場合、レシーバ4の電源はオフにならなくなる。レシーバ4は数回分(2秒×3回=6秒)の間待っても電波3を確認できないときには受信動作をやめ、バイブレータを動作させて所持者に通報することになる。
【0026】
図5は、トランスミッタ2の発射する電波の内容を変えたことを示す波形図である。この発射電波は、所定時間継続する第1のパルス信号Aと、携帯電話のID番号を表すために第1のパルス信号に続いて発射される第2のパルス信号Bと、携帯電話の着信コードを表すために第2のパルス信号に続いて発射される第3のパルス信号Cとを組合せたものになっている。この実施の形態の場合、第1のパルス信号Aはトランスミッタ2から常時発射されており、第2、第3のパルス信号B,Cは受信時に発射される。
【0027】
第1のパルス信号Aは1個であるが、第2、第3のパルス信号B,Cはそれぞれ複数個になっている。3種のパルス信号の長さ(時間)は、第1のパルス信号Aがもっとも長く、第2のパルス信号Bと第3のパルス信号Cはこれより短く(B>C)なっているが、第2、第3のパルス信号B,Cの長さは逆にしてもよい。
【0028】
トランスミッタ2から、このように組み合わされた電波が発射されたとき、レシーバ4の受信機12は送信側より長い間隔で間欠的に受信をし、第1ないし第3のパルス信号A〜Cのすべてが受信できるようにする。この受信を数回行い、そのうちのID番号が合致し、かつ、着信信号である第3のパルス信号Cの検出ができたときには、携帯電話が着信したものと判断し、バイブレータ14を作動させて所持者に着信を伝達する。トランスミッタ2からの電波を受けても、そのなかに第3のパルス信号Cの検出ができないときには、着信なしと判断してバイブレータ14を作動させない。
【0029】
この実施の形態においても、レシーバ4に、トランスミッタ2からの電波が感知できなくなったときにはバイブレータ14を作動させる機能は与えておく。これにより、携帯電話1の所持者が携帯電話1をどこかに置いたまま立ち去ろうとし、一定距離(たとえば1〜2メートル)離れたことにより、トランスミッタ2の電波をレシーバ4の受信機12が受けられなくなったときに作動し、置き忘れを防止することになる。この場合においてバイブレータ14の動き方を、着信と置き忘れで変えておくと、着信か置き忘れかがわかることになる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成された携帯電話の着信呼出装置であるから、請求項1に記載された発明によれば他人の携帯電話や他の無線設備等で誤動作を生ずることのない、また携帯電話の置き忘れも防止できる着信呼出装置を得ることができる。しかも、請求項1に記載された発明によれば節電効果が上り、電池を長期間にわたって使用できることになる。
求項2に記載された発明では、トランスミッタの発射する電波のなかに着信信号があってこれが検出され、ID番号も合致したときにバイブレータが作動するから、近接したところに複数の携帯電話が存在しても、そのうちの特定の1個のみについてバイブレータを作動させることができ、誤作動を皆無にすることができる。また携帯電話の置き忘れも防止できる。しかも、この請求項2に記載された発明によれば節電効果が上り、電池を長期間にわたって使用できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の説明図である。
【図2】図1中のトランスミッタの回路図である。
【図3】図1中のレシーバの回路図である。
【図4】トランスミッタとレシーバの間欠作動時間を示す説明図である。
【図5】トランスミッタが発射する電波の内容を変えた場合を示す波形図である。
【符号の説明】
1 携帯電話
2 トランスミッタ
3 電波
4 レシーバ
5 受信機
6 コントローラ
7 発信機
8 電源回路
12 受信機
13 コントローラ
14 バイブレータ
15 電源回路

Claims (2)

  1. 携帯電話の本体に、該携帯電話の着信信号を受信する受信機と、常時微弱な電波を発射しており前記受信機の受信時にのみ電波の発射を停止する発信機とを有するトランスミッタの本体を取付けると共に、前記トランスミッタの微弱な電波を受信する受信機と該受信機の出力信号が無となったときにバイブレータを作動させるコントローラを有するレシーバを設け
    前記トランスミッタの発信機の作動を短時間で間欠的に繰り返させ、前記レシーバの受信機の作動を前記発信機の作動時間より僅かに変えた時間で間欠的に繰り返させることを特徴とする携帯電話の着信呼出装置。
  2. 携帯電話の本体に、該携帯電話の着信信号を受信する受信機と、常時微弱な電波を発射しており前記受信機の受信時には、所定時間継続する第1のパルス信号と、携帯電話のID信号を表すために第1のパルス信号に続いて発射される第2のパルス信号と、携帯電話の着信コードを表すために第2のパルス信号に続いて発射される第3のパルス信号の組合せを発信する発信機とを有するトランスミッタの本体を取付けると共に、前記トランスミッタの微弱な電波を受信する受信機と、前記第、第のパルス信号を受けたときにバイブレータを作動させるコントローラを有するレシーバを設け
    前記トランスミッタの発信機の作動を短時間で間欠的に繰り返させ、前記レシーバの受信機の作動を前記発信機の作動時間より僅かに変えた時間で間欠的に繰り返させることを特徴とする携帯電話の着信呼出装置。
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