JP2004145479A - 周辺車両情報提供装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自車と周辺に存在する他車との衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して報知し、安全運転を支援すること。
【解決手段】自車の走行状態を検出する(S1)と共に、他車の走行状態を検出し(S2)、自車と他車との走行予測を行い(S5)、自車を中心にマッピングする。周辺車両情報提供装置1は、自車の走行状態から所定時間後に到達するであろう自車到達予想点27を求め、自車到達予想点27を中心に自車の車速情報に基づき自車予想円21を求めると共に、他車の走行状態から所定時間後に到達するであろう他車到達予想点28を求め、他車到達予想点28を中心に他車の車速情報に基づき他車予想円22を求める(S6)。そして、自車予想円21と他車予想円22との重なりから自車と他車との衝突割合P*を算出し(S8)、衝突割合に関する情報をドライバーに対してディスプレィ表示する構成とした(S9)。
【選択図】 図3
【解決手段】自車の走行状態を検出する(S1)と共に、他車の走行状態を検出し(S2)、自車と他車との走行予測を行い(S5)、自車を中心にマッピングする。周辺車両情報提供装置1は、自車の走行状態から所定時間後に到達するであろう自車到達予想点27を求め、自車到達予想点27を中心に自車の車速情報に基づき自車予想円21を求めると共に、他車の走行状態から所定時間後に到達するであろう他車到達予想点28を求め、他車到達予想点28を中心に他車の車速情報に基づき他車予想円22を求める(S6)。そして、自車予想円21と他車予想円22との重なりから自車と他車との衝突割合P*を算出し(S8)、衝突割合に関する情報をドライバーに対してディスプレィ表示する構成とした(S9)。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の運転操作を行うドライバーに対して、自車の周辺に他車が存在する場合に、他車の情報を提供する周辺車両情報提供装置に関するものであり、特に、自車と他車との衝突の可能性を予想し、他車と衝突する可能性を衝突割合としてドライバーに対して情報提供を行い、ドライバーの安全運転支援を行う周辺車両情報提供装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置は、車両を運転するドライバーに対して、運転の障害となる障害物をレーザ等によって検出し、検出された障害物に関する映像や障害物までの距離情報を表示装置に表示し、ドライバーに対して障害物に関する情報を与える運転支援装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
この装置では、車両の後部バンパ若しくはトランクリッドおよび前部バンパ付近にセンサ組み込み型モジュールを搭載し、所定の視野範囲を撮像する。そして、撮像された像から障害物までの距離を測定し、障害物を三次元座標にて表し、映像合成によって撮像された像に障害物に関する像を可視的に表示する構成となっている。
【0004】
また、別の装置では、ナビゲーション装置のディスプレィ画面上に、注目交差点に近づく自車の位置と他車の位置を共に表示し、両車が交差点に近づくにつれて拡大表示尺度を変更する構成となっている(例えば、特許文献2を参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−224013号公報(第2頁、請求項1)
【0006】
【特許文献2】
特開2002−54936号公報(第1頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示される装置では、障害物を撮像した像に重ね合わせているだけであるので、表示画面を見れば自車から障害物の存在は、ドライバーにとって認識できる構成となっているが、この装置は、比較的に近距離の運転席からは死角となって見えずらい障害物との衝突を回避して運転を支援するものである。また、特許文献2の装置では、自車と他車との位置関係は、注目交差点に近づくと拡大表示縮尺が変更され、ドライバーはその拡大された表示画面を見ればわかる。しかし、この装置ではこのままの状態で両車が進むと、自車とその周囲に存在する他車と衝突する可能性を予測し、その可能性に関する情報をドライバーに対して与えるものではなく、ドライバーにとって他車の進行状況を瞬時に理解できるものではなく、ドライバーは表示画面に表示される情報に基づいて他車との衝突の可能性を自ら判断するしかなかった。
【0008】
よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、自車と周辺に存在する他車との衝突に関する可能性を予測してドライバーに対して報知する方法を提供すること、ドライバーが他車との衝突に関する可能性を瞬時に認識できる構成とすること、ドライバーの安全運転を支援することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために講じた第1の技術的手段は、自車の走行状態を検出する自車状態検出手段と、自車に対して周辺に存在する他車の走行状態を検出する他車状態検出手段と、自車と他車との走行予測を行う予測手段と、該予測手段により得られる情報を提供する情報提供手段とを備えた周辺車両情報提供装置において、前記予測手段は、自車の走行状態から所定時間後に到達するであろう自車到達予想点を求め、該自車到達予想点を中心に自車情報に基づき自車予想円を求めると共に、他車の走行状態から所定時間後に到達するであろう他車到達予想点を求め、該他車到達予想点を中心に他車情報に基づき他車予想円を求め、前記自車予想円と前記他車予想円との重なりから自車と他車との衝突割合を算出し、該衝突割合に関する情報を前記情報提供手段により提供する構成とした。
【0010】
上記した手段によれば、予測手段は、自車に関して、自車の走行状態から所定時間後に到達するであろう自車到達予想点を求め、自車到達予想点を中心に自車情報に基づき自車予想円を求める。また、他車に関しては、他車の走行状態から所定時間後に到達するであろう他車到達予想点を求め、他車到達予想点を中心に他車情報に基づき他車予想円を求める。そして、求められた自車予想円と他車予想円との重なりから、自車と他車との衝突割合を重なり面積の割合(例えば、自車予想円を100%とした場合、自車予想円の何%が他車予想円と重なっているのか)算出し、この重なり面積の割合を他車と衝突する可能性(衝突割合に関する情報)を情報提供手段に予測してドライバーに対して提供することが可能となる。この方法によれば、自車と自車の周辺に他車が存在した場合には、他車との衝突する可能性を予測し、情報提供手段によりドライバーに報知して、ドライバーの安全運転を支援することが可能となる。また、情報提供装置に表示される衝突割合の表示をドライバーが見れば、ドライバーは他車との衝突の可能性を瞬時にして認識することが可能である。
【0011】
この場合、予測手段は自車到達予想点と他車到達予想点との距離が最短距離となる位置に自車到達予想点と他車到達予想点が設定されると、他車と衝突が予想される最接近位置を基準として自車予想円と他車予想円とから衝突割合が求まるため、装置の信頼性が向上する。
【0012】
また、自車予想円または他車予想円の大きさは、各車両の走行状態に基づき設定されると、各車両の走行状態(例えば、走行速度、加速度、衝突の可能性のある地点までの距離等)による誤差を考慮して、自車予想円と他車予想円とから衝突割合を求めることが可能である。
【0013】
また、上記した課題を解決するために講じた第2の技術的手段は、自車の走行状態を検出する自車状態検出手段と、自車に対して周辺に存在する他車の走行状態を検出する他車状態検出手段と、自車と他車との走行予測を行う予測手段と、該予測手段により得られる情報を提供する情報提供手段とを備えた周辺車両情報提供装置において、前記予測手段は、他車全長を含む他車情報を外部より得て、自車の進行方向において所定時間後に他車が自車と最も接近する最接近距離を算出し、他車全長に対する他車の最接近距離に基づき自車と他車との衝突割合を算出し、該衝突割合に関する情報を前記情報提供手段により提供する構成とした。
【0014】
上記した手段によれば、予測手段は、他車全長を含む他車情報を外部より得て、自車の進行方向において所定時間後に他車が自車と最も接近する最接近距離を算出する。そして、予測手段は自車全長に対する他車の最接近距離に基づき自車と他車との衝突割合を算出し、他車と衝突する可能性に関する情報を予測して、情報提供手段により衝突割合という形態でドライバーに対して提供することが可能となる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して情報提供手段により報知することによって、ドライバーの安全運転を支援することが可能となる。
【0015】
この場合、衝突割合は以下に示す方法から求めることが可能である。つまり、自車および他車の進行速度および進行方向および車両の長さ(全長)の情報から、自車および他車がこのままの走行速度(進行速度とする)と進行方向で進めば、自車が他車と衝突する可能性を距離ベースによって衝突割合を求め、衝突割合という形態でドライバーに対して報知する方法を取った。即ち、自車の周辺に他車が存在し、自車が進行方向において、所定時間後に自車(例えば、自車の中心である自車中心)が他車(例えば、他車の中心である他車中心)と最も接近する場合、最接近距離l*(*:他車台数により設定)、他車の全長/2(他車の全長の半分)をLとした場合に衝突割合P*は、次に示す、P=(L−l*)/L×100(%)という式(但し、P<0では、P=0%とする)で表すことができる。この様な演算により求められる衝突割合は、所定時間(同一時間)後の自車と他車との距離が短くなるに従って数値が次第に大きくなるので、この数値をドライバーが見れば他車との衝突の可能性を瞬時にして認識することが可能となる。
【0016】
更に、上記した課題を解決するために講じた第3の技術的手段は、自車の走行状態を検出する自車状態検出手段と、自車に対して周辺に存在する他車の走行状態を検出する他車状態検出手段と、自車と他車との走行予測を行う予測手段と、該予測手段により得られる情報を提供する情報提供手段とを備えた周辺車両情報提供装置において、前記予測手段は、自車の進行方向と他車の進行方向における交点を求め、該交点までの自車交点通過時間および他車交点通過時間を算出し、該両交点通過時間との差である交点通過時間差を算出し、前記自車交点通過時間に対する前記交点通過時間差に基づき自車と他車との衝突割合を算出し、該衝突割合に関する情報を前記情報提供手段により提供する構成とした。
【0017】
上記した手段によれば、予測手段は自車の進行方向と他車の進行方向における衝突の可能性がある交点を求め、交点までの自車交点通過時間および他車交点通過時間を算出する。そして、予測手段は両交点通過時間(=|自車交点通過時間−他車交点通過時間|)との差である交点通過時間差ΔTを算出し、自車交点通過時間に対する交点通過時間差に基づき自車と他車との衝突割合を算出して、他車と衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して情報提供手段により提供することが可能となる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して情報提供手段により報知し、ドライバーの安全運転を支援することが可能となる。
【0018】
この場合、衝突割合は以下に示す方法から求めることが可能である。つまり、自車および他車の進行速度および進行方向の情報から、自車および他車がこのままの進行速度と進行方向で進めば、自車が他車と衝突する可能性を時間ベースによって衝突割合を求め、ドライバーに対して報知する方法とした。即ち、自車の進行方向と他車の進行方向との交点を求め、自車の進行速度に基づいて自車が交点に到達する自車到達予想時間TXと、他車の進行速度に基づいて他車が交点に到達する他車到達予想時間T*(*:他車の数による)とを求める。そして、この自車到達予想時間TXと他車到達予想時間T*との差(例えば、自車到達予想時間と他車到達予想時間との差の絶対値)から交点通過時間差ΔT(=|TX−T*|)を求めて、衝突割合P*を、P*=(Tp−ΔT)/Tp×100(%)という式(但し、P*<0では、P*=0%とする)で表すことが可能である。この衝突割合は、所定時間(同一時間)後の自車と他車との距離が短くなるに従って数値が次第に大きくなるので、この数値をドライバーが見れば他車との衝突の可能性を瞬時にして認識することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
本実施形態における周辺車両情報提供装置(以下、本装置と称す)1の構成を、図1に示す。本装置1は、コントローラ10により他車に関する情報提供が行われる構成となっている。コントローラ10の中には、自車7の走行状態に関する情報や他車8,9の走行状態に関する情報が入力され、コントローラ10に入力された情報に基づいて、自車と自車の周囲に存在する他車との衝突の可能性をコントローラ10によって予測し、他車との衝突の可能性に関する情報をドライバーに対して提供する。
【0021】
この装置の中で、自車7の走行状態に関する情報は、例えば、自車7にGPS受信機が設けられる場合にはGPS受信機から得られる位置情報(緯度、経度、高度等に関する情報)、自車7の車速センサから得られる車速情報、加速センサから得られる加減速度情報等が、コントローラ10が入力されている。自車7はこれらの情報に基づき、自車7の進行状態における自車両状態取得11を行い、自車7の進行速度および進行方向が得られる。この場合、自車7は過去の所定時間内での運転履歴を記憶し、加速センサ等による情報に基づきドライバーの運転特性(例えば、車両運転時の癖)を学習して、この運転情報を自車の運行予測に使用しても良い。
【0022】
また、自車7には他車状態検出手段3として、例えば、自車の周囲を監視する自車7の進行方向における前車を撮像するカメラ、前車との車間距離を測定するセンサとしてのレーダーや、超音波を利用したクリアランスソナー等が設けられている。自車7は、これらのカメラやセンサ類を用いて得られる信号を、自車7の前方を走行中あるいは前方に駐車している他車9をコントローラ10は監視して、自車7と他車8,9との衝突の可能性の判断に使用することができる様になっている。
【0023】
コントローラ10は、自車7にて検出された自車7の進行速度や進行方向等に関する情報、更には、自車の全長に関する情報や車両の種別を含む車両IDを、所定範囲内に存在する他車8,9に対して、自車7に搭載の通信装置を用いて自車情報(他車が受信すると、この情報は他車情報に変わる)4として、車車間通信で配信することができる。
【0024】
また、路面18の交差点または交差点付近等にインフラ装置(例えば、ビーコン等)19が、図2の如く設けられている場合には、自車近くに設けられたインフラ装置19を利用して、自車7は周辺の他車8,9に対して、自車情報4を配信することができる。この場合においても、各車両には車両毎のIDが設けられ、車両IDと共にその車両の車両全長に関する情報を含む情報が、自車7から配信される。そして、自車7の近くを走行中の他車8,9は、車路間通信によって、インフラ装置19を利用して、インフラ装置19から他車情報5として受信し、周辺状態取得12が行える様になっている。この場合において、自車7は過去の所定時間内での他車8,9の運転履歴を記憶し、他車8,9に設けられた加速センサ等による情報に基づいて、他車8,9を運転するドライバーの運転特性(例えば、車両運転時の癖)を学習して、この運転情報を他車8,9の運行予測に使用することができる。
【0025】
コントローラ10は、上記した自車状態検出手段2からの入力を利用して自車両状態取得11が行われると共に、他車状態検出手段3およびインフラ装置19からの入力を利用して自車7の周辺に存在する他車8,9の周辺状態取得12を行うと、自車周辺状況の設定13を行う。そして、コントローラ10は取得した情報に基づいて、自車7が他車8と進行方向における交差する交点において、他車8と衝突する可能性(ここでは、衝突割合と称す)を算出し、その算出された衝突割合を車両の運転席の近傍に設けられた情報提供手段(例えば、ディスプレィ装置)6に表示させる。これによって、ドライバーに対して自車7と他車8とが衝突する可能性を衝突割合と言った形態で報知することができる。
【0026】
この場合、本実施形態においては、自車7における情報提供手段として、ナビゲーション装置のディスプレィ装置6を用いているが、ディスプレィ装置6に限定されるものではなく、車両運転時にドライバーの前方の視野内に衝突割合が表示されるヘッドアップディスプレィを用いたり、衝突の可能性が高い場合に警報音を発するブザーを用いても良い。また、衝突の可能性が高い場合には、ドライバーが着座しているシートを振動させて、ドライバーがそのシート振動を感じ取れるシートバイブレータ等を用いても良い。
【0027】
次に、コントローラ10が実行する第1実施形態における処理について、図3に示すフローチャート及び図4に示す自車と他車との模式図を参照して説明する。尚、以下に示すフローチャートでは、プログラムの各ステップを単に、「S」と簡略化して説明する。また、図3に示すフローチャートは、所定周期(例えば、数msec)で実施されるものとする。
【0028】
まず、コントローラ10は、自車状態検出手段2によって自車両に関する状態を自車情報として取得する(S1)。この自車情報の取得では、GPS受信機から緯度・経度・高度等の自車7の位置情報、過去の運転履歴から自車7の進行方位、車速センサからの車速情報、加速度センサからの加減速情報等が入力され、入力された情報はコントロール内の必要なメモリに記憶される。S1にて自車情報の取得が行われると、今度は、自車の周辺に存在する周辺車両情報が取得される(S2)。ここで取得された車両情報は、車両毎のID情報、車両の全長に関する情報を示すと共に、自車7の近くに設けられたインフラ装置19に対して配信された情報を自車7は周辺車両情報として取得する。
【0029】
例えば、自車7の周辺車両情報の取得では、S1にて各車両で各々取得された自車情報4が、通信によって限られた範囲(例えば、数100m〜数Km)内に存在する他車8,9に対して車車間通信により情報配信される。また、道面や道路の側路等に設けられたインフラ装置19を利用しても、他車8,9に対して車路車間通信によって、他車情報5が配信される。
【0030】
次に、コントローラ10は、S1およびS2から得られた情報に基づいて、図4に示す如く、マッピングを行う(S3)。例えば、図4に示す一例では、自車を中心に2台の車両(他車A、他車B)が存在する場合を示している。この場合、自車7の所定範囲内に存在する車両は、コントローラ10によって2次元的にマッピングされ、マップ化される。
【0031】
その後、自車に対して他車(図4では、他車A,他車B)が一定距離(例えば、400m)内に存在するかが、コントローラ10により判断される(S4)。ここで、他車が自車から一定距離内に存在しなければ、自車の周囲には他車が存在しないとコントローラ10は判断し、自車は他車との衝突の可能性がないと判断してS10に進む。しかし、ここで、他車が、自車から一定距離内に他車が存在すると判断された場合には、自車と他車との進路を予測する。この場合、コントローラ10は自車および外部から入力された他車の位置情報と走行軌跡に関する情報に基づいて、現在位置を基準として、自車の進行方向と他車の進行方向を予測して求める(S5)。そして、コントローラ10は、自車および他車の走行軌跡情報および自車および他車の進行速度(例えば、現在の走行速度または過去の履歴に基づき、学習により得られた速度)から、自車と他車との最接近地点をそれぞれ予測する(S6)。この最接近地点の演算では、最初に、自車と他車Aとの衝突の可能性を予測する。これは、自車を中心としたマップ上にて、自車が進行方向において所定時間後(例えば、数秒後)にいるであろう自車予想到達地点27を予測する。そして、この自車予想到達地点27を中心として自車予想円21を、図4に示す如くマップ上に描く。また、その同時間に他車Aがいるであろう他車予想到達地点28を他車状態検出手段3およびインフラ装置19を利用して受信した他車情報5より予測する。そして、他車予想到達地点28を中心として他車予想円22を、図4の如くマップ上に描く。
【0032】
この場合、自車の予想円21および他車の予想円22の半径は、基本的に自車および他車の全長に基づいて決まり(予想円の半径=車両の全長の長さ)、車両の全長に対してその車両の進行速度による重み付けが成されて決定される。具体的に、自車予想円21の半径は、自車の車両全長に対して、図5に示す如く、自車の進行速度に比例した重み付け係数を掛け合わせることにより求められる。そして、自車到達予想点27を中心として、自車全長を基準として自車速度による重み付け(重み付け係数)が掛け合わされた半径で、自車予想円21が描かれる。一方、他車予想円22の半径は、他車状態検出手段3によって検出された情報や他車から配信される情報に基づき、他車の車両全長に対して、図5に示す様に、他車の進行速度に比例した重み付け係数を掛け合わせることにより求められる。そして、他車到達予想点28を中心として、他車全長を基準として他車速度に重み付け(重み付け係数)が掛け合わされた半径で他車予想円22が描かれる。これは、他車Aと同様に自車の近くに存在する他車Bに対しても、上記と同様な方法によって、自車と他車Bとの衝突予測を行うため、他車Aとの衝突が予想される所定時間後の自車予想円23と他車予想円24が描かれる。この様に、自車および他車Aに対して進行速度による重み付けを行えば、自車の所定時間後の自車到達予想点27までの進行速度による誤差を考慮に入れて自車予想円21を描くことができる。また、他車の所定時間後の他車到達予想点28までの進行速度による誤差を考慮に入れて他車予想円22を描くことができる。
【0033】
その後、自車と他車Aに対して、自車予想円21と他車予想円22との2つの予想円がどれくらいの割合で重なるかを、コントローラ10は判断する(S7)。ここで、自車予想円21(面積SX)と他車Aの他車予想円(面積SA)22が重なった場合には、重なった面積(SX∧SA)をコントローラ10は演算する(S8)。この場合、自車予想円(例えば、100%とする)21,23のそれぞれに対して、重なる部分の面積の割合(=(SX∧SA)/SX)を所定時間後に他車と衝突する可能性(本実施形態では、衝突割合と称す)として算出する。2つの予想円21,22の重なり面積を算出した後に、演算によって求められた衝突割合をディスプレィ装置6に対して表示を行い、ドライバーに報知する(S9)。この衝突割合の表示は、ディスプレィ装置6を利用して、図6に示す如く表示させることができる。つまり、自車に対して左方向から交差点に進入する他車Aに対して、他車Aと衝突する可能性が70%であったとすると、表示画面上では左方向から交差点に進入する他車Aを進行方向と共に表示させ、他車Aと衝突する可能性のある場所(例えば、交差点等)において、衝突割合(例えば、ここでは、70%)という表示をさせる。この様に他車Aとの衝突の可能性を表す数値をディスプレィ装置6に表示させることにより、ドライバーは車両運転時にその数値化された表示を見れば、自車が他車Aと衝突する可能性を即座に認識することがき、ドライバーは他車Aとの可能性を予測して、余裕をもって安全運転に務めることができる。この際、衝突割合の表示は、ディスプレィ画面上に表示される数値の色をドライバーに対して目立つ色(例えば、赤色等)にしたり、画面上で数値を点滅表示させることにより、ドライバーが可能性に対してより認識し易くすることもできる。
【0034】
そして、コントローラ10は、自車の周辺に存在する他車全てに対して、上記したS1〜S9までの処理がなされ、他車Bに対しても同様な処理(自車予想円23と他車予想円24を求め、その重なる割合から衝突割合を算出)がなされる。そして、自車の周辺に存在する全ての車両に対して上記した演算がなされたかを判断する(S10)。その結果、自車の周囲に存在する全ての車両に対して演算が成されていない場合には、再度、S4に戻って、S4〜S9の上記した処理を繰り返し行い、各他車に対しての衝突割合を計算してディスプレィ装置6への表示を行う。一方、自車が周囲に存在する他車全てに対して上記した処理を行った場合には、S1に戻り、S1の自車情報の取得からの処理を繰り返す。
【0035】
上記した様に、他車との衝突の可能性を報知する方法をとれば、図2に示す状態の如く、自車7および他車8,9の情報を逐次取得し、所定時間間隔で、自車以外の周囲に存在する他車8,9に対して他車情報が配信される。これによって、自車7は他車8、9から配信された情報を元にして、他車8,9の進行状態を予測し、他車8,9との衝突の可能性をディスプレィ装置6に表示させることによって、ドライバーがその衝突の可能性を認識できる様になるので、安全性を向上させることができる。
【0036】
この場合、自車7を中心とした所定領域内における全車両から位置情報を、常時若しくは所定時間あるいは所定周期にて受信することにより、正確な自車の位置関係と自車7の周辺に存在する他車8,9との位置関係を演算し、自車7と周辺に存在する他車8,9がこのまま進むと、互いに衝突するであろう可能性を前もってドライバーに対して報知することができる。また、この様な報知を行う場合には、接触が予想される地点(例えば、交差点、合流路等)を通過した場合(例えば、衝突の可能性が低くなった場合)には、ドライバーに対する報知を停止すれば良い。
【0037】
本実施形態においては、衝突割合の表示をディスプレィ装置6に表示する構成としたが、これに限定されるものではなく、この他に、ブザー、音声合成、インパネへの表示等により必要に応じてドライバーに対して報知することも可能である。
【0038】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図7を参照して説明する。尚、図7では、一例として、自車の周辺に2台の他車(他車Aおよび他車B)が存在する状態を示している。この場合、3台以上の複数の他車が自車の周囲に存在する時には、他車それぞれに対して、以下に示す演算がなされる。
【0039】
この第2実施形態においては、自車の進行方向と他車の進行方向とから、自車と他車が最も接近する際の最接近距離l*(*:周辺に存在する車両であり、ここでは、A,B)を求める。そして、求められた最接近距離l*に基づいて、距離ベースにて衝突割合Pが表示される。つまり、図7に示される自車は、GPS受信機から現在自車がいる位置(緯度・経度・高度等)、車速センサからの車速情報、過去の走行履歴から自車の進行方向を自車状態検出手段2から得ると共に、自車の周囲に存在する他車の位置、車速、進行方向を他車状態検出手段3およびインフラ装置5からの他車情報に基づいて得る。例えば、図7に示す模式図においては、次の様に定義する。つまり、LA:他車Aの中心長さ(他車Aの全長/2),LB:他車Bの中心長さ(他車Bの全長/2),LX:自車の中心長さ(自車の全長/2)とし、lA:自車と他車Aと最も接近する時の他車Aの中心からの交点(自車および他車Aのそれぞれの進行方向における交点)までの距離,lB:自車と他車Bと最も接近する時の他車Bの中心から交点(自車および他車Bのそれぞれの進行方向における交点)33までの距離とする。図7に示す模式図では、一例として、車両Bに対しての位置関係を図示しており、自車の前端31と後端32との中間位置に自車の中心33が存在する。同様にして、他車Bの前端35と後端36との中間位置に他車Bの中心37が存在する。ここで、自車と他車Bとの進行方向から交差する交点33を求める。そして、交点33から他車Bとの中心までの最短距離をlBとすると、他車Bに対する衝突割合PBは、PB=(LB−lB)/LB×100(%)という式により算出される。
【0040】
つまり、図7に示す他車Bとの衝突に関しては、自車と他車Bとのそれぞれの進行方向において、所定時間後に自車と他車Bとの最接近距離lBが零になると、自車と他車Bとが互いに衝突する可能性が高くなるため、衝突の可能性が高くなる程、衝突割合PBを求める演算では衝突割合PBが最も高くなる様にした。一方、衝突割合の算出過程において、最接近距離l*の長さが長くなれば長くなる程、自車と他車Bとが衝突する可能性が低くなってゆく様、他車の全長の1/2の距離に基づく自車との最接近距離l*の割合によって、衝突割合Pが演算される構成とした。
【0041】
この様な方法により、自車の周辺に存在する全他車に対して、それぞれ衝突割合を上記した数式に従って演算して求め、得られた数値をディスプレィ装置6に表示することで、ドライバーが他車と衝突する可能性を瞬時にして認識できるので、安全性を向上させることができる。
【0042】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図8を参照して説明する。この図8においても、一例として、自車の周辺に2台の他車(他車Aおよび他車B)が存在する場合を示している。この場合、3台以上の複数の他車が自車の周辺に存在する場合には、他車それぞれに対して、以下に示す演算がなされる。
【0043】
この第3実施形態においては、自車の進行方向と他車の進行方向とから、自車と他車との衝突が予想される交点を求める。例えば、図8では自車と他車Aとの交点25、自車と他車Bとの交点26を求める。交点25に着目して、TA:他車Aが交点25に到達する時間とする。また、交点26に着目して、TB:他車Bが交点26に到達する時間、及び、TX:自車が交点25または交点26に到達する時間を求める。更に、TPA:全長LAの他車Aが交点25を通過するのに要する時間(例えば、交点25を他車Aの前端が通過して、後端が通過し終わるまでの時間)、TPB:全長LBの他車Bが交点26を通過するのに要する時間(例えば、交点26を他車Bの前端が通過して、後端が通過し終わるまでの時間)を求めると、例えば、この第3実施形態において、自車が他車Aと衝突する可能性を示す衝突割合PAは、次の式で表される。つまり、PA={(TPA−|TA−TX|)/TPA}×100(%)、但し、(TPA−|TA−TX|)<0ならば、PA=0(%)となる。また、同様にして、自車が他車Bと衝突する可能性を示す衝突割合PBは、PB={(TPB−|TB−TX|)/TPB}×100(%)、但し、(TPB−|TB−TX|)<0ならば、PB=0(%)となる。
【0044】
上記した様に、第3実施形態においては自車と他車との交点を求め、自車と他車との交点を通過する時間差(通過時間差)を求める。そして、交点通過時間差ΔT(=|自車交点通過時間−他車交点通過時間|)が零に近い程、他車と衝突する可能性が高くなる様、他車が交点を通過する時間を他車全長による情報と他車速度から求め、その割合の基づいて衝突割合を求める様にしても良い。この様に、自車の周辺に存在する他車全てに対して、それぞれ衝突割合を上記した方法により演算して求め、その演算により得られた数値をディスプレィ装置6に表示することで、ドライバーが他車と衝突する可能性を表示された数値にて瞬時にして認識することができるので、安全性を向上させることができる。
【0045】
【発明の効果】
第1の発明によれば、予測手段は、自車に関して自車到達予想点を求め、自車到達予想点を中心に自車情報に基づき自車予想円を求めると共に、他車に関して他車到達予想点を求め、他車到達予想点を中心に他車情報に基づき他車予想円を求める。そして、求められた自車予想円と他車予想円との重なりから、自車と他車との衝突割合を重なり面積の割合から算出し、この重なり面積の割合に基づいて他車と衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して衝突割合に関する情報を提供することができる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性をドライバーに対して情報提供手段により予測して報知することができ、ドライバーの安全運転を支援することができる。
【0046】
この場合、予測手段は自車到達予想点と他車到達予想点との距離が最短距離となる位置に自車到達予想点と他車到達予想点が設定されると、他車と衝突が予想される位置を基準として衝突割合を求めることができ、装置の信頼性を向上させることができる。
【0047】
また、自車予想円または他車予想円の大きさは、各車両の走行状態に基づき設定されると、各車両の走行速度による誤差を考慮して、自車予想円と他車予想円とから衝突割合を求めることができる。
【0048】
また、第2の発明によれば、予測手段は、他車全長を含む他車情報を外部より得て、自車の進行方向において所定時間後に他車が自車と最も接近する最接近距離を算出し、予測手段は自車全長に対する他車の最接近距離に基づき自車と他車との衝突割合を求め、他車と衝突する可能性を距離を基準とした方法に基づいて予測して、ドライバーに対して提供することができる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して情報提供手段により報知し、ドライバーの安全運転を支援することができる。
【0049】
更に、第3の発明によれば、予測手段は自車の進行方向と他車の進行方向における交点を求め、交点までの自車交点通過時間および他車交点通過時間を算出する。そして、予測手段は両交点通過時間との差である交点通過時間差を算出し、自車交点通過時間に対する交点通過時間差に基づき自車と他車との衝突割合を算出して、他車と衝突する可能性を情報提供手段により予測して、ドライバーに対して提供することができる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性を、時間を基準とした方法に基づいてドライバーに対して報知し、ドライバーの安全運転を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における周辺車両情報提供装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す周辺車両情報提供装置を有する自車が外部と通信を行う様子を示した説明図である。
【図3】図1に示す周辺車両情報提供装置で行われる内部処理を示したフローチャートである。
【図4】図3に示す衝突割合を説明するための模式図である。
【図5】図4に示す予想円の大きさを求める速度と重み付けの関係を示すグラフである。
【図6】図1に示すディスプレィ装置への表示を示す表示例である。
【図7】第2実施形態での衝突割合を説明するための模式図である。
【図8】第3実施形態での衝突割合を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 周辺車両情報提供装置
2 自車状態検出手段
3 他車状態検出手段
6 ディスプレィ装置(情報提供装置)
10 コントローラ(予測手段)
23 自車予想円
24 他車予想円
25,26,33 交点
27 自車到達予想点
28 他車到達予想点
TX 自車交点通過時間
T* 他車交点通過時間
ΔT 交点通過時間差
P* 衝突割合
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の運転操作を行うドライバーに対して、自車の周辺に他車が存在する場合に、他車の情報を提供する周辺車両情報提供装置に関するものであり、特に、自車と他車との衝突の可能性を予想し、他車と衝突する可能性を衝突割合としてドライバーに対して情報提供を行い、ドライバーの安全運転支援を行う周辺車両情報提供装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置は、車両を運転するドライバーに対して、運転の障害となる障害物をレーザ等によって検出し、検出された障害物に関する映像や障害物までの距離情報を表示装置に表示し、ドライバーに対して障害物に関する情報を与える運転支援装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
この装置では、車両の後部バンパ若しくはトランクリッドおよび前部バンパ付近にセンサ組み込み型モジュールを搭載し、所定の視野範囲を撮像する。そして、撮像された像から障害物までの距離を測定し、障害物を三次元座標にて表し、映像合成によって撮像された像に障害物に関する像を可視的に表示する構成となっている。
【0004】
また、別の装置では、ナビゲーション装置のディスプレィ画面上に、注目交差点に近づく自車の位置と他車の位置を共に表示し、両車が交差点に近づくにつれて拡大表示尺度を変更する構成となっている(例えば、特許文献2を参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−224013号公報(第2頁、請求項1)
【0006】
【特許文献2】
特開2002−54936号公報(第1頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示される装置では、障害物を撮像した像に重ね合わせているだけであるので、表示画面を見れば自車から障害物の存在は、ドライバーにとって認識できる構成となっているが、この装置は、比較的に近距離の運転席からは死角となって見えずらい障害物との衝突を回避して運転を支援するものである。また、特許文献2の装置では、自車と他車との位置関係は、注目交差点に近づくと拡大表示縮尺が変更され、ドライバーはその拡大された表示画面を見ればわかる。しかし、この装置ではこのままの状態で両車が進むと、自車とその周囲に存在する他車と衝突する可能性を予測し、その可能性に関する情報をドライバーに対して与えるものではなく、ドライバーにとって他車の進行状況を瞬時に理解できるものではなく、ドライバーは表示画面に表示される情報に基づいて他車との衝突の可能性を自ら判断するしかなかった。
【0008】
よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、自車と周辺に存在する他車との衝突に関する可能性を予測してドライバーに対して報知する方法を提供すること、ドライバーが他車との衝突に関する可能性を瞬時に認識できる構成とすること、ドライバーの安全運転を支援することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために講じた第1の技術的手段は、自車の走行状態を検出する自車状態検出手段と、自車に対して周辺に存在する他車の走行状態を検出する他車状態検出手段と、自車と他車との走行予測を行う予測手段と、該予測手段により得られる情報を提供する情報提供手段とを備えた周辺車両情報提供装置において、前記予測手段は、自車の走行状態から所定時間後に到達するであろう自車到達予想点を求め、該自車到達予想点を中心に自車情報に基づき自車予想円を求めると共に、他車の走行状態から所定時間後に到達するであろう他車到達予想点を求め、該他車到達予想点を中心に他車情報に基づき他車予想円を求め、前記自車予想円と前記他車予想円との重なりから自車と他車との衝突割合を算出し、該衝突割合に関する情報を前記情報提供手段により提供する構成とした。
【0010】
上記した手段によれば、予測手段は、自車に関して、自車の走行状態から所定時間後に到達するであろう自車到達予想点を求め、自車到達予想点を中心に自車情報に基づき自車予想円を求める。また、他車に関しては、他車の走行状態から所定時間後に到達するであろう他車到達予想点を求め、他車到達予想点を中心に他車情報に基づき他車予想円を求める。そして、求められた自車予想円と他車予想円との重なりから、自車と他車との衝突割合を重なり面積の割合(例えば、自車予想円を100%とした場合、自車予想円の何%が他車予想円と重なっているのか)算出し、この重なり面積の割合を他車と衝突する可能性(衝突割合に関する情報)を情報提供手段に予測してドライバーに対して提供することが可能となる。この方法によれば、自車と自車の周辺に他車が存在した場合には、他車との衝突する可能性を予測し、情報提供手段によりドライバーに報知して、ドライバーの安全運転を支援することが可能となる。また、情報提供装置に表示される衝突割合の表示をドライバーが見れば、ドライバーは他車との衝突の可能性を瞬時にして認識することが可能である。
【0011】
この場合、予測手段は自車到達予想点と他車到達予想点との距離が最短距離となる位置に自車到達予想点と他車到達予想点が設定されると、他車と衝突が予想される最接近位置を基準として自車予想円と他車予想円とから衝突割合が求まるため、装置の信頼性が向上する。
【0012】
また、自車予想円または他車予想円の大きさは、各車両の走行状態に基づき設定されると、各車両の走行状態(例えば、走行速度、加速度、衝突の可能性のある地点までの距離等)による誤差を考慮して、自車予想円と他車予想円とから衝突割合を求めることが可能である。
【0013】
また、上記した課題を解決するために講じた第2の技術的手段は、自車の走行状態を検出する自車状態検出手段と、自車に対して周辺に存在する他車の走行状態を検出する他車状態検出手段と、自車と他車との走行予測を行う予測手段と、該予測手段により得られる情報を提供する情報提供手段とを備えた周辺車両情報提供装置において、前記予測手段は、他車全長を含む他車情報を外部より得て、自車の進行方向において所定時間後に他車が自車と最も接近する最接近距離を算出し、他車全長に対する他車の最接近距離に基づき自車と他車との衝突割合を算出し、該衝突割合に関する情報を前記情報提供手段により提供する構成とした。
【0014】
上記した手段によれば、予測手段は、他車全長を含む他車情報を外部より得て、自車の進行方向において所定時間後に他車が自車と最も接近する最接近距離を算出する。そして、予測手段は自車全長に対する他車の最接近距離に基づき自車と他車との衝突割合を算出し、他車と衝突する可能性に関する情報を予測して、情報提供手段により衝突割合という形態でドライバーに対して提供することが可能となる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して情報提供手段により報知することによって、ドライバーの安全運転を支援することが可能となる。
【0015】
この場合、衝突割合は以下に示す方法から求めることが可能である。つまり、自車および他車の進行速度および進行方向および車両の長さ(全長)の情報から、自車および他車がこのままの走行速度(進行速度とする)と進行方向で進めば、自車が他車と衝突する可能性を距離ベースによって衝突割合を求め、衝突割合という形態でドライバーに対して報知する方法を取った。即ち、自車の周辺に他車が存在し、自車が進行方向において、所定時間後に自車(例えば、自車の中心である自車中心)が他車(例えば、他車の中心である他車中心)と最も接近する場合、最接近距離l*(*:他車台数により設定)、他車の全長/2(他車の全長の半分)をLとした場合に衝突割合P*は、次に示す、P=(L−l*)/L×100(%)という式(但し、P<0では、P=0%とする)で表すことができる。この様な演算により求められる衝突割合は、所定時間(同一時間)後の自車と他車との距離が短くなるに従って数値が次第に大きくなるので、この数値をドライバーが見れば他車との衝突の可能性を瞬時にして認識することが可能となる。
【0016】
更に、上記した課題を解決するために講じた第3の技術的手段は、自車の走行状態を検出する自車状態検出手段と、自車に対して周辺に存在する他車の走行状態を検出する他車状態検出手段と、自車と他車との走行予測を行う予測手段と、該予測手段により得られる情報を提供する情報提供手段とを備えた周辺車両情報提供装置において、前記予測手段は、自車の進行方向と他車の進行方向における交点を求め、該交点までの自車交点通過時間および他車交点通過時間を算出し、該両交点通過時間との差である交点通過時間差を算出し、前記自車交点通過時間に対する前記交点通過時間差に基づき自車と他車との衝突割合を算出し、該衝突割合に関する情報を前記情報提供手段により提供する構成とした。
【0017】
上記した手段によれば、予測手段は自車の進行方向と他車の進行方向における衝突の可能性がある交点を求め、交点までの自車交点通過時間および他車交点通過時間を算出する。そして、予測手段は両交点通過時間(=|自車交点通過時間−他車交点通過時間|)との差である交点通過時間差ΔTを算出し、自車交点通過時間に対する交点通過時間差に基づき自車と他車との衝突割合を算出して、他車と衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して情報提供手段により提供することが可能となる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して情報提供手段により報知し、ドライバーの安全運転を支援することが可能となる。
【0018】
この場合、衝突割合は以下に示す方法から求めることが可能である。つまり、自車および他車の進行速度および進行方向の情報から、自車および他車がこのままの進行速度と進行方向で進めば、自車が他車と衝突する可能性を時間ベースによって衝突割合を求め、ドライバーに対して報知する方法とした。即ち、自車の進行方向と他車の進行方向との交点を求め、自車の進行速度に基づいて自車が交点に到達する自車到達予想時間TXと、他車の進行速度に基づいて他車が交点に到達する他車到達予想時間T*(*:他車の数による)とを求める。そして、この自車到達予想時間TXと他車到達予想時間T*との差(例えば、自車到達予想時間と他車到達予想時間との差の絶対値)から交点通過時間差ΔT(=|TX−T*|)を求めて、衝突割合P*を、P*=(Tp−ΔT)/Tp×100(%)という式(但し、P*<0では、P*=0%とする)で表すことが可能である。この衝突割合は、所定時間(同一時間)後の自車と他車との距離が短くなるに従って数値が次第に大きくなるので、この数値をドライバーが見れば他車との衝突の可能性を瞬時にして認識することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
本実施形態における周辺車両情報提供装置(以下、本装置と称す)1の構成を、図1に示す。本装置1は、コントローラ10により他車に関する情報提供が行われる構成となっている。コントローラ10の中には、自車7の走行状態に関する情報や他車8,9の走行状態に関する情報が入力され、コントローラ10に入力された情報に基づいて、自車と自車の周囲に存在する他車との衝突の可能性をコントローラ10によって予測し、他車との衝突の可能性に関する情報をドライバーに対して提供する。
【0021】
この装置の中で、自車7の走行状態に関する情報は、例えば、自車7にGPS受信機が設けられる場合にはGPS受信機から得られる位置情報(緯度、経度、高度等に関する情報)、自車7の車速センサから得られる車速情報、加速センサから得られる加減速度情報等が、コントローラ10が入力されている。自車7はこれらの情報に基づき、自車7の進行状態における自車両状態取得11を行い、自車7の進行速度および進行方向が得られる。この場合、自車7は過去の所定時間内での運転履歴を記憶し、加速センサ等による情報に基づきドライバーの運転特性(例えば、車両運転時の癖)を学習して、この運転情報を自車の運行予測に使用しても良い。
【0022】
また、自車7には他車状態検出手段3として、例えば、自車の周囲を監視する自車7の進行方向における前車を撮像するカメラ、前車との車間距離を測定するセンサとしてのレーダーや、超音波を利用したクリアランスソナー等が設けられている。自車7は、これらのカメラやセンサ類を用いて得られる信号を、自車7の前方を走行中あるいは前方に駐車している他車9をコントローラ10は監視して、自車7と他車8,9との衝突の可能性の判断に使用することができる様になっている。
【0023】
コントローラ10は、自車7にて検出された自車7の進行速度や進行方向等に関する情報、更には、自車の全長に関する情報や車両の種別を含む車両IDを、所定範囲内に存在する他車8,9に対して、自車7に搭載の通信装置を用いて自車情報(他車が受信すると、この情報は他車情報に変わる)4として、車車間通信で配信することができる。
【0024】
また、路面18の交差点または交差点付近等にインフラ装置(例えば、ビーコン等)19が、図2の如く設けられている場合には、自車近くに設けられたインフラ装置19を利用して、自車7は周辺の他車8,9に対して、自車情報4を配信することができる。この場合においても、各車両には車両毎のIDが設けられ、車両IDと共にその車両の車両全長に関する情報を含む情報が、自車7から配信される。そして、自車7の近くを走行中の他車8,9は、車路間通信によって、インフラ装置19を利用して、インフラ装置19から他車情報5として受信し、周辺状態取得12が行える様になっている。この場合において、自車7は過去の所定時間内での他車8,9の運転履歴を記憶し、他車8,9に設けられた加速センサ等による情報に基づいて、他車8,9を運転するドライバーの運転特性(例えば、車両運転時の癖)を学習して、この運転情報を他車8,9の運行予測に使用することができる。
【0025】
コントローラ10は、上記した自車状態検出手段2からの入力を利用して自車両状態取得11が行われると共に、他車状態検出手段3およびインフラ装置19からの入力を利用して自車7の周辺に存在する他車8,9の周辺状態取得12を行うと、自車周辺状況の設定13を行う。そして、コントローラ10は取得した情報に基づいて、自車7が他車8と進行方向における交差する交点において、他車8と衝突する可能性(ここでは、衝突割合と称す)を算出し、その算出された衝突割合を車両の運転席の近傍に設けられた情報提供手段(例えば、ディスプレィ装置)6に表示させる。これによって、ドライバーに対して自車7と他車8とが衝突する可能性を衝突割合と言った形態で報知することができる。
【0026】
この場合、本実施形態においては、自車7における情報提供手段として、ナビゲーション装置のディスプレィ装置6を用いているが、ディスプレィ装置6に限定されるものではなく、車両運転時にドライバーの前方の視野内に衝突割合が表示されるヘッドアップディスプレィを用いたり、衝突の可能性が高い場合に警報音を発するブザーを用いても良い。また、衝突の可能性が高い場合には、ドライバーが着座しているシートを振動させて、ドライバーがそのシート振動を感じ取れるシートバイブレータ等を用いても良い。
【0027】
次に、コントローラ10が実行する第1実施形態における処理について、図3に示すフローチャート及び図4に示す自車と他車との模式図を参照して説明する。尚、以下に示すフローチャートでは、プログラムの各ステップを単に、「S」と簡略化して説明する。また、図3に示すフローチャートは、所定周期(例えば、数msec)で実施されるものとする。
【0028】
まず、コントローラ10は、自車状態検出手段2によって自車両に関する状態を自車情報として取得する(S1)。この自車情報の取得では、GPS受信機から緯度・経度・高度等の自車7の位置情報、過去の運転履歴から自車7の進行方位、車速センサからの車速情報、加速度センサからの加減速情報等が入力され、入力された情報はコントロール内の必要なメモリに記憶される。S1にて自車情報の取得が行われると、今度は、自車の周辺に存在する周辺車両情報が取得される(S2)。ここで取得された車両情報は、車両毎のID情報、車両の全長に関する情報を示すと共に、自車7の近くに設けられたインフラ装置19に対して配信された情報を自車7は周辺車両情報として取得する。
【0029】
例えば、自車7の周辺車両情報の取得では、S1にて各車両で各々取得された自車情報4が、通信によって限られた範囲(例えば、数100m〜数Km)内に存在する他車8,9に対して車車間通信により情報配信される。また、道面や道路の側路等に設けられたインフラ装置19を利用しても、他車8,9に対して車路車間通信によって、他車情報5が配信される。
【0030】
次に、コントローラ10は、S1およびS2から得られた情報に基づいて、図4に示す如く、マッピングを行う(S3)。例えば、図4に示す一例では、自車を中心に2台の車両(他車A、他車B)が存在する場合を示している。この場合、自車7の所定範囲内に存在する車両は、コントローラ10によって2次元的にマッピングされ、マップ化される。
【0031】
その後、自車に対して他車(図4では、他車A,他車B)が一定距離(例えば、400m)内に存在するかが、コントローラ10により判断される(S4)。ここで、他車が自車から一定距離内に存在しなければ、自車の周囲には他車が存在しないとコントローラ10は判断し、自車は他車との衝突の可能性がないと判断してS10に進む。しかし、ここで、他車が、自車から一定距離内に他車が存在すると判断された場合には、自車と他車との進路を予測する。この場合、コントローラ10は自車および外部から入力された他車の位置情報と走行軌跡に関する情報に基づいて、現在位置を基準として、自車の進行方向と他車の進行方向を予測して求める(S5)。そして、コントローラ10は、自車および他車の走行軌跡情報および自車および他車の進行速度(例えば、現在の走行速度または過去の履歴に基づき、学習により得られた速度)から、自車と他車との最接近地点をそれぞれ予測する(S6)。この最接近地点の演算では、最初に、自車と他車Aとの衝突の可能性を予測する。これは、自車を中心としたマップ上にて、自車が進行方向において所定時間後(例えば、数秒後)にいるであろう自車予想到達地点27を予測する。そして、この自車予想到達地点27を中心として自車予想円21を、図4に示す如くマップ上に描く。また、その同時間に他車Aがいるであろう他車予想到達地点28を他車状態検出手段3およびインフラ装置19を利用して受信した他車情報5より予測する。そして、他車予想到達地点28を中心として他車予想円22を、図4の如くマップ上に描く。
【0032】
この場合、自車の予想円21および他車の予想円22の半径は、基本的に自車および他車の全長に基づいて決まり(予想円の半径=車両の全長の長さ)、車両の全長に対してその車両の進行速度による重み付けが成されて決定される。具体的に、自車予想円21の半径は、自車の車両全長に対して、図5に示す如く、自車の進行速度に比例した重み付け係数を掛け合わせることにより求められる。そして、自車到達予想点27を中心として、自車全長を基準として自車速度による重み付け(重み付け係数)が掛け合わされた半径で、自車予想円21が描かれる。一方、他車予想円22の半径は、他車状態検出手段3によって検出された情報や他車から配信される情報に基づき、他車の車両全長に対して、図5に示す様に、他車の進行速度に比例した重み付け係数を掛け合わせることにより求められる。そして、他車到達予想点28を中心として、他車全長を基準として他車速度に重み付け(重み付け係数)が掛け合わされた半径で他車予想円22が描かれる。これは、他車Aと同様に自車の近くに存在する他車Bに対しても、上記と同様な方法によって、自車と他車Bとの衝突予測を行うため、他車Aとの衝突が予想される所定時間後の自車予想円23と他車予想円24が描かれる。この様に、自車および他車Aに対して進行速度による重み付けを行えば、自車の所定時間後の自車到達予想点27までの進行速度による誤差を考慮に入れて自車予想円21を描くことができる。また、他車の所定時間後の他車到達予想点28までの進行速度による誤差を考慮に入れて他車予想円22を描くことができる。
【0033】
その後、自車と他車Aに対して、自車予想円21と他車予想円22との2つの予想円がどれくらいの割合で重なるかを、コントローラ10は判断する(S7)。ここで、自車予想円21(面積SX)と他車Aの他車予想円(面積SA)22が重なった場合には、重なった面積(SX∧SA)をコントローラ10は演算する(S8)。この場合、自車予想円(例えば、100%とする)21,23のそれぞれに対して、重なる部分の面積の割合(=(SX∧SA)/SX)を所定時間後に他車と衝突する可能性(本実施形態では、衝突割合と称す)として算出する。2つの予想円21,22の重なり面積を算出した後に、演算によって求められた衝突割合をディスプレィ装置6に対して表示を行い、ドライバーに報知する(S9)。この衝突割合の表示は、ディスプレィ装置6を利用して、図6に示す如く表示させることができる。つまり、自車に対して左方向から交差点に進入する他車Aに対して、他車Aと衝突する可能性が70%であったとすると、表示画面上では左方向から交差点に進入する他車Aを進行方向と共に表示させ、他車Aと衝突する可能性のある場所(例えば、交差点等)において、衝突割合(例えば、ここでは、70%)という表示をさせる。この様に他車Aとの衝突の可能性を表す数値をディスプレィ装置6に表示させることにより、ドライバーは車両運転時にその数値化された表示を見れば、自車が他車Aと衝突する可能性を即座に認識することがき、ドライバーは他車Aとの可能性を予測して、余裕をもって安全運転に務めることができる。この際、衝突割合の表示は、ディスプレィ画面上に表示される数値の色をドライバーに対して目立つ色(例えば、赤色等)にしたり、画面上で数値を点滅表示させることにより、ドライバーが可能性に対してより認識し易くすることもできる。
【0034】
そして、コントローラ10は、自車の周辺に存在する他車全てに対して、上記したS1〜S9までの処理がなされ、他車Bに対しても同様な処理(自車予想円23と他車予想円24を求め、その重なる割合から衝突割合を算出)がなされる。そして、自車の周辺に存在する全ての車両に対して上記した演算がなされたかを判断する(S10)。その結果、自車の周囲に存在する全ての車両に対して演算が成されていない場合には、再度、S4に戻って、S4〜S9の上記した処理を繰り返し行い、各他車に対しての衝突割合を計算してディスプレィ装置6への表示を行う。一方、自車が周囲に存在する他車全てに対して上記した処理を行った場合には、S1に戻り、S1の自車情報の取得からの処理を繰り返す。
【0035】
上記した様に、他車との衝突の可能性を報知する方法をとれば、図2に示す状態の如く、自車7および他車8,9の情報を逐次取得し、所定時間間隔で、自車以外の周囲に存在する他車8,9に対して他車情報が配信される。これによって、自車7は他車8、9から配信された情報を元にして、他車8,9の進行状態を予測し、他車8,9との衝突の可能性をディスプレィ装置6に表示させることによって、ドライバーがその衝突の可能性を認識できる様になるので、安全性を向上させることができる。
【0036】
この場合、自車7を中心とした所定領域内における全車両から位置情報を、常時若しくは所定時間あるいは所定周期にて受信することにより、正確な自車の位置関係と自車7の周辺に存在する他車8,9との位置関係を演算し、自車7と周辺に存在する他車8,9がこのまま進むと、互いに衝突するであろう可能性を前もってドライバーに対して報知することができる。また、この様な報知を行う場合には、接触が予想される地点(例えば、交差点、合流路等)を通過した場合(例えば、衝突の可能性が低くなった場合)には、ドライバーに対する報知を停止すれば良い。
【0037】
本実施形態においては、衝突割合の表示をディスプレィ装置6に表示する構成としたが、これに限定されるものではなく、この他に、ブザー、音声合成、インパネへの表示等により必要に応じてドライバーに対して報知することも可能である。
【0038】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図7を参照して説明する。尚、図7では、一例として、自車の周辺に2台の他車(他車Aおよび他車B)が存在する状態を示している。この場合、3台以上の複数の他車が自車の周囲に存在する時には、他車それぞれに対して、以下に示す演算がなされる。
【0039】
この第2実施形態においては、自車の進行方向と他車の進行方向とから、自車と他車が最も接近する際の最接近距離l*(*:周辺に存在する車両であり、ここでは、A,B)を求める。そして、求められた最接近距離l*に基づいて、距離ベースにて衝突割合Pが表示される。つまり、図7に示される自車は、GPS受信機から現在自車がいる位置(緯度・経度・高度等)、車速センサからの車速情報、過去の走行履歴から自車の進行方向を自車状態検出手段2から得ると共に、自車の周囲に存在する他車の位置、車速、進行方向を他車状態検出手段3およびインフラ装置5からの他車情報に基づいて得る。例えば、図7に示す模式図においては、次の様に定義する。つまり、LA:他車Aの中心長さ(他車Aの全長/2),LB:他車Bの中心長さ(他車Bの全長/2),LX:自車の中心長さ(自車の全長/2)とし、lA:自車と他車Aと最も接近する時の他車Aの中心からの交点(自車および他車Aのそれぞれの進行方向における交点)までの距離,lB:自車と他車Bと最も接近する時の他車Bの中心から交点(自車および他車Bのそれぞれの進行方向における交点)33までの距離とする。図7に示す模式図では、一例として、車両Bに対しての位置関係を図示しており、自車の前端31と後端32との中間位置に自車の中心33が存在する。同様にして、他車Bの前端35と後端36との中間位置に他車Bの中心37が存在する。ここで、自車と他車Bとの進行方向から交差する交点33を求める。そして、交点33から他車Bとの中心までの最短距離をlBとすると、他車Bに対する衝突割合PBは、PB=(LB−lB)/LB×100(%)という式により算出される。
【0040】
つまり、図7に示す他車Bとの衝突に関しては、自車と他車Bとのそれぞれの進行方向において、所定時間後に自車と他車Bとの最接近距離lBが零になると、自車と他車Bとが互いに衝突する可能性が高くなるため、衝突の可能性が高くなる程、衝突割合PBを求める演算では衝突割合PBが最も高くなる様にした。一方、衝突割合の算出過程において、最接近距離l*の長さが長くなれば長くなる程、自車と他車Bとが衝突する可能性が低くなってゆく様、他車の全長の1/2の距離に基づく自車との最接近距離l*の割合によって、衝突割合Pが演算される構成とした。
【0041】
この様な方法により、自車の周辺に存在する全他車に対して、それぞれ衝突割合を上記した数式に従って演算して求め、得られた数値をディスプレィ装置6に表示することで、ドライバーが他車と衝突する可能性を瞬時にして認識できるので、安全性を向上させることができる。
【0042】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図8を参照して説明する。この図8においても、一例として、自車の周辺に2台の他車(他車Aおよび他車B)が存在する場合を示している。この場合、3台以上の複数の他車が自車の周辺に存在する場合には、他車それぞれに対して、以下に示す演算がなされる。
【0043】
この第3実施形態においては、自車の進行方向と他車の進行方向とから、自車と他車との衝突が予想される交点を求める。例えば、図8では自車と他車Aとの交点25、自車と他車Bとの交点26を求める。交点25に着目して、TA:他車Aが交点25に到達する時間とする。また、交点26に着目して、TB:他車Bが交点26に到達する時間、及び、TX:自車が交点25または交点26に到達する時間を求める。更に、TPA:全長LAの他車Aが交点25を通過するのに要する時間(例えば、交点25を他車Aの前端が通過して、後端が通過し終わるまでの時間)、TPB:全長LBの他車Bが交点26を通過するのに要する時間(例えば、交点26を他車Bの前端が通過して、後端が通過し終わるまでの時間)を求めると、例えば、この第3実施形態において、自車が他車Aと衝突する可能性を示す衝突割合PAは、次の式で表される。つまり、PA={(TPA−|TA−TX|)/TPA}×100(%)、但し、(TPA−|TA−TX|)<0ならば、PA=0(%)となる。また、同様にして、自車が他車Bと衝突する可能性を示す衝突割合PBは、PB={(TPB−|TB−TX|)/TPB}×100(%)、但し、(TPB−|TB−TX|)<0ならば、PB=0(%)となる。
【0044】
上記した様に、第3実施形態においては自車と他車との交点を求め、自車と他車との交点を通過する時間差(通過時間差)を求める。そして、交点通過時間差ΔT(=|自車交点通過時間−他車交点通過時間|)が零に近い程、他車と衝突する可能性が高くなる様、他車が交点を通過する時間を他車全長による情報と他車速度から求め、その割合の基づいて衝突割合を求める様にしても良い。この様に、自車の周辺に存在する他車全てに対して、それぞれ衝突割合を上記した方法により演算して求め、その演算により得られた数値をディスプレィ装置6に表示することで、ドライバーが他車と衝突する可能性を表示された数値にて瞬時にして認識することができるので、安全性を向上させることができる。
【0045】
【発明の効果】
第1の発明によれば、予測手段は、自車に関して自車到達予想点を求め、自車到達予想点を中心に自車情報に基づき自車予想円を求めると共に、他車に関して他車到達予想点を求め、他車到達予想点を中心に他車情報に基づき他車予想円を求める。そして、求められた自車予想円と他車予想円との重なりから、自車と他車との衝突割合を重なり面積の割合から算出し、この重なり面積の割合に基づいて他車と衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して衝突割合に関する情報を提供することができる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性をドライバーに対して情報提供手段により予測して報知することができ、ドライバーの安全運転を支援することができる。
【0046】
この場合、予測手段は自車到達予想点と他車到達予想点との距離が最短距離となる位置に自車到達予想点と他車到達予想点が設定されると、他車と衝突が予想される位置を基準として衝突割合を求めることができ、装置の信頼性を向上させることができる。
【0047】
また、自車予想円または他車予想円の大きさは、各車両の走行状態に基づき設定されると、各車両の走行速度による誤差を考慮して、自車予想円と他車予想円とから衝突割合を求めることができる。
【0048】
また、第2の発明によれば、予測手段は、他車全長を含む他車情報を外部より得て、自車の進行方向において所定時間後に他車が自車と最も接近する最接近距離を算出し、予測手段は自車全長に対する他車の最接近距離に基づき自車と他車との衝突割合を求め、他車と衝突する可能性を距離を基準とした方法に基づいて予測して、ドライバーに対して提供することができる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性を予測して、ドライバーに対して情報提供手段により報知し、ドライバーの安全運転を支援することができる。
【0049】
更に、第3の発明によれば、予測手段は自車の進行方向と他車の進行方向における交点を求め、交点までの自車交点通過時間および他車交点通過時間を算出する。そして、予測手段は両交点通過時間との差である交点通過時間差を算出し、自車交点通過時間に対する交点通過時間差に基づき自車と他車との衝突割合を算出して、他車と衝突する可能性を情報提供手段により予測して、ドライバーに対して提供することができる。この方法によれば、自車と自車の周辺に存在する他車との衝突する可能性を、時間を基準とした方法に基づいてドライバーに対して報知し、ドライバーの安全運転を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における周辺車両情報提供装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す周辺車両情報提供装置を有する自車が外部と通信を行う様子を示した説明図である。
【図3】図1に示す周辺車両情報提供装置で行われる内部処理を示したフローチャートである。
【図4】図3に示す衝突割合を説明するための模式図である。
【図5】図4に示す予想円の大きさを求める速度と重み付けの関係を示すグラフである。
【図6】図1に示すディスプレィ装置への表示を示す表示例である。
【図7】第2実施形態での衝突割合を説明するための模式図である。
【図8】第3実施形態での衝突割合を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 周辺車両情報提供装置
2 自車状態検出手段
3 他車状態検出手段
6 ディスプレィ装置(情報提供装置)
10 コントローラ(予測手段)
23 自車予想円
24 他車予想円
25,26,33 交点
27 自車到達予想点
28 他車到達予想点
TX 自車交点通過時間
T* 他車交点通過時間
ΔT 交点通過時間差
P* 衝突割合
Claims (5)
- 自車の走行状態を検出する自車状態検出手段と、
自車に対して周辺に存在する他車の走行状態を検出する他車状態検出手段と、
自車と他車との走行予測を行う予測手段と、
該予測手段により得られる情報を提供する情報提供手段とを備えた周辺車両情報提供装置において、
前記予測手段は、自車の走行状態から所定時間後に到達するであろう自車到達予想点を求め、該自車到達予想点を中心に自車情報に基づき自車予想円を求めると共に、他車の走行状態から所定時間後に到達するであろう他車到達予想点を求め、該他車到達予想点を中心に他車情報に基づき他車予想円を求め、前記自車予想円と前記他車予想円との重なりから自車と他車との衝突割合を算出し、該衝突割合に関する情報を前記情報提供手段により提供することを特徴とする周辺車両情報提供装置。 - 前記予測手段は、前記自車到達予想点と前記他車到達予想点との距離が最短距離となる位置に、前記自車到達予想点と前記他車到達予想点が設定されることを特徴とする請求項1に記載の周辺車両情報提供装置。
- 前記自車予想円または前記他車予想円の大きさは、各車両の走行状態に基づき設定されることを特徴とする請求項1に記載の周辺車両情報提供装置。
- 自車の走行状態を検出する自車状態検出手段と、
自車に対して周辺に存在する他車の走行状態を検出する他車状態検出手段と、
自車と他車との走行予測を行う予測手段と、
該予測手段により得られる情報を提供する情報提供手段とを備えた周辺車両情報提供装置において、
前記予測手段は、他車全長を含む他車情報を外部より得て、自車の進行方向において所定時間後に他車が自車と最も接近する最接近距離を算出し、他車全長に対する他車の最接近距離に基づき自車と他車との衝突割合を算出し、該衝突割合に関する情報を前記情報提供手段により提供することを特徴とする周辺車両情報提供装置。 - 自車の走行状態を検出する自車状態検出手段と、
自車に対して周辺に存在する他車の走行状態を検出する他車状態検出手段と、
自車と他車との走行予測を行う予測手段と、
該予測手段により得られる情報を提供する情報提供手段とを備えた周辺車両情報提供装置において、
前記予測手段は、自車の進行方向と他車の進行方向における交点を求め、該交点までの自車交点通過時間および他車交点通過時間を算出し、該両交点通過時間との差である交点通過時間差を算出し、前記自車交点通過時間に対する前記交点通過時間差に基づき自車と他車との衝突割合を算出し、該衝突割合に関する情報を前記情報提供手段により提供することを特徴とする周辺車両情報提供装置。
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