JPH06231396A - 車両衝突防止装置 - Google Patents

車両衝突防止装置

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JPH06231396A
JPH06231396A JP1773193A JP1773193A JPH06231396A JP H06231396 A JPH06231396 A JP H06231396A JP 1773193 A JP1773193 A JP 1773193A JP 1773193 A JP1773193 A JP 1773193A JP H06231396 A JPH06231396 A JP H06231396A
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collision
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Yoshiyuki Hashimoto
佳幸 橋本
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の走行状況に応じた衝突警報を行う。 【公正】 探知機10において交差点に進入しようとす
る車両Aの車速及び探知機10の通過時刻を検出する。
そして、この検出したデータは送受信機12を介し、こ
の送受信機の前を通過する車両Bに伝送される。車両B
においては、車両Aの交差点への出現確率及び自車両の
車速及び加速度から自車両の交差点への進入確率を求め
る。そして両車両の交差点進入確率から、衝突確率分布
を求める。従って、衝突確率が大きい時にのみ警報等の
衝突回避動作を行うことができ、効果的な衝突防止を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交差点における出会い
頭の衝突を防止するための車両衝突防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、交通事故発生防止のための装
置が種々提案されており、その中に交差点での出会い頭
の衝突を防止するための装置がある。例えば、実開平2
−119800号公報には、交差点近傍の一方の道路側
にその道路を走行する車両、幼児等の移動体を検知する
センサを配置すると共に、他方の道路側に報知器を配置
し、移動体が交差点に接近していることを他方の道路側
から交差点に進入してくる移動体に知らせる装置が示さ
れている。この装置によれば、1つの道路から交差点に
進入する際に、他の道路から当該交差点に進入してくる
移動体があるか否かを報知器からの警報により知ること
ができ、衝突事故等の発生を防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
は、単に交差点へ進入してくる他の移動体があるか否か
を報知するだけであり、効果的な衝突防止とはいえな
い。すなわち、交差点に進入してくる移動体の状況に
は、各種のものがあり、例えば他の車両が猛スピードで
進入してくるのと、ゆっくり進入してくるのとでは、対
処は変わるはずである。また、両移動体の走行状況か
ら、両車両とも同一交差点に進入はするが、その時刻に
は十分な差があり衝突の危険はない場合もある。上記従
来例では、これらの状況を無視し、一律に警報を行うも
のであり、効果的な警報を行えないという問題点があっ
た。そして、特に危険でもない場合にも警報が発っせら
れると、その警報は、ドライバーにとって煩わしいもの
になり、無視されたり使用しなくなってしまい、実質的
に機能しないことになってしまう。
【0004】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、交差点に進入してくる車
両の走行状況に合わせて効果的な衝突防止を達成するこ
とができる車両衝突防止装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、交差点におけ
る出会い頭の衝突を防止するための車両衝突防止装置で
あって、1つの道路から交差点に進入してくる車両の走
行状況から当該車両が交差点に進入してくる時刻の確率
分布を求める第1確率分布算出手段と、他の道路から交
差点に進入してくる車両の走行状況から当該車両が交差
点に進入してくる時刻の確率分布を求める第2確率分布
算出手段と、上記2つの確率分布から衝突確率を求める
衝突確率算出手段と、この衝突確率算出手段の算出結果
に基づいて、衝突防止のための手段を動作させることを
特徴とする。
【0006】
【作用】このように、本発明においては、交差点に進入
してくる車両の走行状況に応じて、当該車両が交差点に
進入する時刻の確率分布を求める。そこで、複数の車両
の進入時刻の確率分布を比較し、衝突の危険が大きい場
合に、衝突回避のための警報などを動作させることがで
きる。従って、不要な警報などを防止し、効果的な衝突
防止を達成することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、実施例の装置の構成を示す説明
図であり、交差点に対する設備の設置および車両の走行
状況を示している。図示の交差点は信号機なしの交差点
であり、ここに車両AおよびBが進入してくる。ここ
で、本例の場合、車両Bが走行してくる道路が優先道路
であり、車両Aが走行する道路は一旦停止道路である。
この場合には、一旦停止道路側の交差点のL1手前に探
知機10が設けられ、優先道路側の交差点のL2手前に
送受信機12が設置されている。なお、L1は交差点内
外の境界線(優先道路の路側:図中点Pで示す)からの
距離であり、L2は、一旦停止道路の中心線(図中点Q
で示す)からの距離である。
【0008】そして、探知機10は、ドップラ式の検出
手段を有しており、一旦停止道路から交差点に進入しよ
うとする車両Aの探知機10の設置地点の通過時速度V
aを検出する。また、この探知機10は時計を有してお
り、車両の通過時時刻も検出する。さらに、この探知機
10は、この検出した車両の通過時速度および時刻を送
受信機12に送信する。送受信機12は受信したデータ
を優先道路側から交差点に進入する車両Bに送信する。
【0009】車両Aは、図2に示すように、アンテナ2
0、受信機22を有しており、送受信機12から送信さ
れてくる電波を受信する。受信機22には、演算処理装
置24が接続されており、受信機22により受信したデ
ータが入力される。また、演算処理装置24には、車両
に搭載されている車速センサ26および加速度センサ2
6によって得られる自車両の速度および加速度について
のデータが供給されると共に、内部のクロックにより、
現在時刻を常に把握している。そして、演算処理装置2
4は、入力されてくるデータから衝突の確率を計算す
る。
【0010】演算処理装置24には、警報制御装置26
が接続されており、演算処理装置24は衝突の確率が高
いと判断された時には、警報を行うことについての信号
を警報制御装置30に送る。警報制御装置30は演算処
理装置24から信号に応じて、警報ブザー、スロットル
等を制御し、衝突回避のための処理を行う。通常の場
合、最初に警報ブザーによる警報を行い、それでも危険
が減少しない場合にはスロットルの全閉やブレーキの駆
動による減速制御を行う。
【0011】なお、上述の例では、信号なしの交差点を
対象としたが、信号ありの交差点にも適用できる。この
場合には、交差点に進入する道路のすべてに探知機10
および送受信機12を設置する。また、上述のL1,L
2としては、例えば30m程度が好ましいと考えられ
る。さらに、それぞれの道路において、30m、60m
のなど複数の地点に探知機10、送受信機12を設けれ
ば、さらに効果的な警報処理を行うことができる。
【0012】次に、図3に基づいて、探知機10の動作
について説明する。まず、探知機10は、その内部のメ
モリに、通過車両についてのデータを記憶する。そし
て、探知機10の動作では、まず現在時刻からx秒以前
の車両通過データがあるか否かを判定する(S11)。
そして、x秒以前のデータがあった場合には、このデー
タを削除する(S12)。このような処理によって、探
知機10の内部のメモリには、現在時刻よりx秒以内の
車両通過データが記憶されることになる。
【0013】次に、車両が通過したか否かを判定し(S
13)、車両が通過した場合には、この車両についての
速度及び通過時刻をメモリに記憶する(S14)。そし
て、メモリ内の全データ及び探知装置10の設置地点L
1 を送受信装置12へ向けて送信する(S15)。
【0014】探知機10は、この動作を周期T1 で繰り
返す。そこで、探知機10を通過した車両についてのデ
ータがT1 毎に送信される。ここで、メモリ内に記憶さ
れているデータは、図4に示すように時刻についてのデ
ータと車速Vaについてのデータであり、これがアドレ
スA1 ,A2 , …に記憶される。そして、現在時刻が
00:00:20であり、x=20(秒)とすると、時
刻00:00:00のデータはS12において削除され
る。従って、この図4の例においては、アドレスA1 に
示す記憶されている時刻及び車速データが削除される。
【0015】次に、車両Bの演算処理装置24における
動作について図5に基づいて説明する。送受信機12
は、探知機10から送られてきたデータをそのまま車両
Bに向けて送信する。そこで、車両Bは、送受信機12
から送られてくるデータに基づき、車両Aの交差点進入
時刻ta を求める(S21)。この交差点進入時刻ta
は、 ta =t0 (A車の通過時刻)+L1 /Va によって求めることができる。
【0016】次に、車両Aの通過車速Va から、交差点
における車両Aの出現確率を計算し、これと進入時刻t
a から車両Aの交差点進入時刻の確率分布を求める(S
22)。すなわち、A車の車速を横軸に取り、交差点へ
の出現確率密度pを縦軸に取れば、図6に示すように、
A車の車速が大きいほど出現の確率は大きくなる。そし
て、通常の車両における最大減速度は、0.3G(Gは
重力加速度)程度であるため、この減速度で減速して
も、交差点への飛び出しを防止できないスピード以上に
おいて出現確率密度が1.0となる。そして、この確率
密度が1.0以下に対応する車速においては、その後の
加速または減速に応じて、交差点へ飛び出すか否かが決
定される。
【0017】また、通常の場合、加速されるか減速され
るかの確率は同等であり、図7に示すように、交差点進
入時刻の確率分布は正規分布となると考えられる。すな
わち、交差点進入時刻の確率密度f1 (t)は、上述の
ようにして計算した車速を維持したまま交差点に進入す
る場合の時刻ta が最も確率が大きくなり、その前後に
おいて確率密度が小さくなるものとなる。
【0018】なお、上述の進入時刻ta の計算の際に、
車両Aの加速度も考慮しても良い。さらに、交差点進入
時において、減速する確率が大きい考えられる場合に
は、上述した時刻確率分布をある程度ピークが減速側に
なるようにシフトするなどしても良い。特に、一旦停止
道路においては、減速の確率が多くなると考えられるた
め、このような修正が効果的である。
【0019】そして、図6における確率密度pと、図7
に示された確率密度f1 (t)を乗算することにより、
Va の車速で交差点に進入しようとする車両Aの交差点
進入時刻の確率分布fa (t)が、図8のように求めら
れる。
【0020】次に、車両Bにおける車速、加速度から自
車両の交差点進入時刻の確率分布を求める(S23)。
すなわち、車両Bの交差点進入時刻tb は、 tb =t0 (L2 通過の時刻)+Δt であり、車速をVb 、加速度をab とした場合に、Δt
は、 Δt={−Vb +√(Vb 2 −2ab L2 )}/ab
(ab ≠0の場合) Δt=L2 /Vb (ab =0の場合) となる。
【0021】これは、車速Vb 、加速度ab の場合に、
L2 の距離を走行するのに要する時間Δtには、 L2 =Vb ・Δt+(ab ・Δt2 )/2 という関係があるからである。このようにして、車両B
の交差点進入時刻確率分布fb (t)が図9のようにし
て求められる。
【0022】そして、車両A、Bの交差点進入時刻確率
分布から衝突確率を求める。この衝突確率は、図10に
示すように、自車及び他の車両の交差点進入時刻の確率
分布を重畳し、これらの確率分布の重なった部分の面積
に基づいて確率を求める。すなわち、図9の例では、車
両Bは1台であるが、図10では他の車両Aが3台ある
ものが示されている。そして、3台の車両Aについての
確率分布が、それぞれfa (t)、fa ´(t)及びf
a ″(t)として示されている。そして、1台の他の車
両との確率分布が重ね合さっている部分の面積をS1と
し、2台の他車との確率分布が重なっている場所の面積
をS2とする。そして、これらの面積に応じて衝突確率
に応じた警報制御を行う(S25)。
【0023】このS25における警報制御について図1
1に示す。まず、S1+S2が所定の大面積の閾値Cに
より大きいか否かを判定する(S31)。そして、この
面積S1+S2がC2より大きい場合には、衝突確率が
かなり大きいため、車速制御を行う。すなわち、ブレー
キがオフで、スロットルがオンか否かを判定し(S3
2)、YESであった場合には、加速をしている状態で
あるためスロットルをオフする(S33)。一方、S3
2においてブレーキがオンされているかスロットルがオ
フである場合には、車両は減速しているため、スロット
ル等の制御は行わず、警報処理を行う(S35)。
【0024】そこで、次にS1+S2が所定の小面積の
閾値C1と上述のC2の間にあるか否かを判定する(S
34)。そして、S1+S2の和がC1以上であった場
合には、ある程度の衝突確率があるため、警報ブザーを
発するなどの処理を行う(S35)。一方、衝突確率が
ある程度以下(C1以下)の場合には、警報等は行わ
ず、C1以上C2以下の場合に警報を行い、C2以上の
場合にスロットルをオフすることができる。
【0025】このように、本実施例によれば、道路上に
設置された探知機10及び送受信機12を利用して、こ
れから交差点に進入しようとする車両が、同一交差点に
進入してくる他の車両の走行状況を知ることができる。
そして、他の車両の走行状況と自車の走行状況から、両
者の交差点出現時刻の確率分布をそれぞれ計算し、この
確率分布の重なり合う状態から衝突確率を算出すること
ができる。そこで、衝突確率が大きい場合に車速制御な
どを行い、確率がある程度以上の場合に警報等の処理を
行うことができる。そこで、衝突する可能性がほとんど
ないものについて無駄な警報を行ったりすることがな
く、効率的な衝突防止を図ることができる。
【0026】なお、上述の例においては、衝突確率につ
いての演算を車両側で行ったが、送受信機12において
衝突確率の計算を行い、これを車両に送信するようにし
ても良い。また、上述の実施例のように車両側で衝突確
率の演算を行えば、送受信機12の前を通過した後にお
いても、自車速、加速度を基に時々刻々の衝突確率を演
算することができる。このようにすれば、より正確な警
報制御を行うことができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
交差点に進入してくる複数の車両の走行状況に応じ、そ
れぞれの車両の交差点進入時刻の確率分布を計算する。
そして、この確率分布の比較から衝突の確率を求め、衝
突回避のための警報などを行う。そこで、不要な警報な
どを防止し、効果的な衝突防止を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の装置における道路側の設備の設置状況
を示す説明図である。
【図2】車両に搭載された装置のブロック図である。
【図3】探知機10の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】探知機10内のメモリの状態を示す説明図であ
る。
【図5】車両内の演算処理装置24の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図6】交差点への出現確率を示す特性図である。
【図7】速度によらない車両の交差点出現の時刻確率分
布を示す特性図である。
【図8】車速を考慮した交差点進入時刻確率分布を示す
特性図である。
【図9】交差点進入時刻の確率分布を示す特性図であ
る。
【図10】交差点における衝突確率分布を示す説明図で
ある。
【図11】警報制御の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 探知機 12 送受信機 20 アンテナ 22 受信機 24 演算処理装置 30 警報制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差点における出会い頭の衝突を防止す
    るための車両衝突防止装置であって、 1つの道路から交差点に進入してくる車両の走行状況か
    ら当該車両が交差点に進入してくる時刻の確率分布を求
    める第1確率分布算出手段と、 他の道路から交差点に進入してくる車両の走行状況から
    当該車両が交差点に進入してくる時刻の確率分布を求め
    る第2確率分布算出手段と、 上記2つの確率分布から衝突確率を求める衝突確率算出
    手段と、 この衝突確率算出手段の算出結果に基づいて、衝突防止
    のための手段を動作させることを特徴とする車両衝突防
    止装置。
JP5017731A 1993-02-04 1993-02-04 車両衝突防止装置 Expired - Lifetime JP3031098B2 (ja)

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