JP2007233765A - 移動体安全性評価方法および移動体安全性評価装置 - Google Patents

移動体安全性評価方法および移動体安全性評価装置 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の移動体がどの程度の危険度を許容して移動しているかを認識可能にすることで、現実として起こり得る状況下においても安全性の確保を図れるようにする。
【解決手段】特定他車O,自車Oの各々の取り得る進路を軌跡集合{(P(n)},{(P(n)}として予測して記憶させ、これらの進路ごとの干渉度を算出して記憶させておく一方、特定他車O1の所定時間Δtごとの実際に移動位置を累積的に記憶することで実際の移動進路P(R)を時空間環境上で遡って再現し、この実際の移動進路P(R)に最も類似する進路P(m)を軌跡集合{(P(n)}中から探索し、類似する進路P(m)について算出されている干渉度を特定他車Oの安全性評価値として抽出し、自車Oに対する特定他車Oの危険度を認識できるようにした。
【選択図】 図10

Description

本発明は、自動車等の複数の移動体の位置および内部状態に基づいて各移動体の進路を予測し、この予測結果を用いて移動体の進路間の干渉度を算出することで、特定他車等の特定の移動体の安全性を評価する移動体安全性評価方法および移動体安全性評価装置に関するものである。
近年、四輪自動車等の移動体の自動運転を実現するために、さまざまな試みがなされてきている。移動体の自動運転を実現するためには、周囲に存在する車両(自動車、自動二輪車、自転車等)、歩行者などの移動体の正確な検知と、この検知結果に基づいた走行中の危険の回避とが重要である。このうち、周囲の移動体を精度よく検知するための技術として、各種センサや各種レーダを用いた物体検知技術が知られている。
これに対して、走行中の危険を回避するための技術として、複数の移動体と自車とからなるシステムにおいて、自車の位置および速度に関する情報と、自車以外の複数の移動体の位置および速度に関する情報とを用いることにより、自車を含む各移動体の進路を生成し、システムを構成する移動体のうちいずれか二つの移動体が衝突する可能性を予測する技術が知られている(例えば、非特許文献1を参照)。この技術では、システムを構成する全ての移動体が取り得る進路を、確率概念を用いた同じ枠組みの操作系列によって予測して出力する。その後、得られた予測結果に基づいて、自車を含むシステム全体にとって最も安全な状況を実現する進路を求めて出力する。
A. Broadhurst, S. Baker, and T. Kanade, "Monte Carlo Road Safety Reasoning", IEEE Intelligent Vehicle Symposium (IV2005), IEEE,(2005年6月)
しかしながら、上記非特許文献1に開示されている技術では、システムを構成する全ての移動体が安全となるような進路を予測することを主眼としているため、そのような予測によって得られた進路が、所定の移動体(例えば自車)にとっての安全性を十分に確保するものであるか否かは定かではなかった。
この点についてより具体的に説明する。現実の道路状況においては、他車の運転者または歩行者が道路状況の認知ミスを起こし、本人が意識しないうちに自車を含む周囲の移動体にとって好ましくない挙動を示す可能性がある。これに対して、上述した非特許文献1では、全ての移動体は安全性を優先した挙動を示すということが暗黙裡に仮定されているため、ある特定の移動体(例えば特定他車)が周囲の所定の移動体(例えば自車)にとって好ましくない挙動を示す場合のように、現実として起こり得る状況下においても十分な安全性を確保することができるか否かは不明であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、特定の移動体がどの程度の危険度を許容して移動しているかを認識可能にすることで、現実として起こり得る状況下においても安全性の確保を図ることができる移動体安全性評価方法および移動体安全性評価装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明の移動体安全性評価方法は、複数の移動体の位置と各移動体の速度を含む内部状態とを少なくとも記憶する記憶手段を用いて、前記複数の移動体中に含まれる特定の移動体の移動進路の該特定の移動体以外の所定の移動体に対する安全性を評価する移動体安全性評価方法であって、前記複数の移動体の位置および内部状態を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記移動体の位置および内部状態に基づいて、前記複数の移動体の各々が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として各々生成する軌跡生成ステップと、前記軌跡生成ステップで生成した軌跡を用いることによって前記複数の移動体の進路の確率的な予測を行い前記記憶手段に格納しておく予測ステップと、前記予測ステップで予測されて前記記憶手段に格納された結果に基づいて、前記特定の移動体が取り得る進路ごとに前記所定の移動体が取り得る進路との干渉の程度を定量的に示す干渉度を算出して前記記憶手段に格納しておく干渉度算出ステップと、前記特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識する実移動進路認識ステップと、前記特定の移動体が取り得る進路中で、認識された前記実際の移動進路に最も類似する進路を探索し、探索された該類似する進路について算出されて前記記憶手段に格納されている干渉度を前記特定の移動体の安全性評価値として抽出する類似進路探索ステップと、を有することを特徴とする。
請求項2にかかる発明の移動体安全性評価方法は、複数の移動体の位置と各移動体の速度を含む内部状態とを少なくとも記憶する記憶手段を用いて、前記複数の移動体中に含まれる特定の移動体の移動進路の該特定の移動体以外の所定の移動体に対する安全性を評価する移動体安全性評価方法であって、前記所定の移動体の位置および内部状態を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記所定の移動体の位置および内部状態に基づいて、該所定の移動体が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として生成する軌跡生成ステップと、前記軌跡生成ステップで生成した軌跡を用いることによって前記所定の移動体の進路の確率的な予測を行い前記記憶手段に格納しておく予測ステップと、前記特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識する実移動進路認識ステップと、前記予測ステップで予測されて前記記憶手段に格納された結果に基づいて、認識された前記特定の移動体の実際の移動進路の前記所定の移動体が取り得る進路に対する干渉の程度を定量的に示す干渉度を前記特定の移動体の安全性評価値として算出する干渉度算出ステップと、を有することを特徴とする。
請求項3にかかる発明の移動体安全性評価方法は、上記発明において、前記軌跡生成ステップは、前記物体に対する操作を複数の操作から選択する操作選択ステップと、前記操作選択ステップで選択した操作を所定時間動作させる物体操作ステップと、前記物体操作ステップで前記選択した操作を動作させた後の前記物体の位置および内部状態が当該物体の制御に関する制御条件および当該物体の移動可能領域に関する移動条件を満たしているか否かを判定する判定ステップと、を含み、前記操作選択ステップから前記判定ステップに至る一連の処理を、軌跡を生成する軌跡生成時間に達するまで繰り返し行うことを特徴とする。
請求項4にかかる発明の移動体安全性評価方法は、上記発明において、前記操作選択ステップは、前記複数の操作の各々に付与された操作選択確率にしたがって操作を選択し、前記判定ステップで判定した結果、前記物体の位置および内部状態が前記制御条件および前記移動条件を満たしている場合には、時間を進めて前記操作選択ステップに戻ることを特徴とする。
請求項5にかかる発明の移動体安全性評価方法は、上記発明において、前記操作選択確率は、乱数を用いて定義されることを特徴とする。
請求項6にかかる発明の移動体安全性評価方法は、上記発明において、前記軌跡生成ステップで生成すべき軌跡の数が予め定められていることを特徴とする。
請求項7にかかる発明の移動体安全性評価方法は、上記発明において、前記所定の移動体は、自車であり、前記特定の移動体は、前記自車の周囲に存在して対象となる特定他車であることを特徴とする。
請求項8にかかる発明の移動体安全性評価装置は、前記複数の移動体中に含まれる特定の移動体の移動進路の該特定の移動体以外の所定の移動体に対する安全性を評価する移動体安全性評価装置であって、複数の移動体の位置と各移動体の速度を含む内部状態とを少なくとも記憶する記憶手段と、前記複数の移動体の位置および内部状態を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記移動体の位置および内部状態に基づいて、前記複数の移動体の各々が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として各々生成する軌跡生成手段と、前記軌跡生成手段で生成した軌跡を用いることによって前記複数の移動体の進路の確率的な予測を行い前記記憶手段に格納しておく予測手段と、前記予測手段で予測されて前記記憶手段に格納された結果に基づいて、前記特定の移動体が取り得る進路ごとに前記所定の移動体が取り得る進路との干渉の程度を定量的に示す干渉度を算出して前記記憶手段に格納しておく干渉度算出手段と、前記特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識する実移動進路認識手段と、前記特定の移動体が取り得る進路中で、認識された前記実際の移動進路に最も類似する進路を探索し、探索された該類似する進路について算出されて前記記憶手段に格納されている干渉度を前記特定の移動体の安全性評価値として抽出する類似進路探索手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項9にかかる発明の移動体安全性評価装置は、前記複数の移動体中に含まれる特定の移動体の移動進路の該特定の移動体以外の所定の移動体に対する安全性を評価する移動体安全性評価装置であって、複数の移動体の位置と各移動体の速度を含む内部状態とを少なくとも記憶する記憶手段と、前記所定の移動体の位置および内部状態を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記所定の移動体の位置および内部状態に基づいて、該所定の移動体が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として生成する軌跡生成手段と、前記軌跡生成手段で生成した軌跡を用いることによって前記所定の移動体の進路の確率的な予測を行い前記記憶手段に格納しておく予測手段と、前記特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識する実移動進路認識手段と、前記予測手段で予測されて前記記憶手段に格納された結果に基づいて、認識された前記特定の移動体の実際の移動進路の前記所定の移動体が取り得る進路に対する干渉の程度を定量的に示す干渉度を前記特定の移動体の安全性評価値として算出する干渉度算出手段と、を有することを特徴とする。
請求項10にかかる発明の移動体安全性評価装置は、上記発明において、前記軌跡生成手段は、前記物体に対する操作を複数の操作から選択する操作選択手段と、前記操作選択手段で選択した操作を所定時間動作させる物体操作手段と、前記物体操作手段で前記選択した操作を動作させた後の前記物体の位置および内部状態が当該物体の制御に関する制御条件および当該物体の移動可能領域に関する移動条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、を含み、前記操作選択手段による操作選択処理から前記判定手段による判定処理に至る一連の処理を、軌跡を生成する軌跡生成時間に達するまで繰り返し行うことを特徴とする。
請求項11にかかる発明の移動体安全性評価装置は、上記発明において、前記操作選択手段は、前記複数の操作の各々に付与された操作選択確率にしたがって操作を選択し、前記判定手段で判定した結果、前記物体の位置および内部状態が前記制御条件および前記移動条件を満たしている場合には、時間を進めて前記操作選択手段による操作選択処理に戻ることを特徴とする。
請求項12にかかる発明の移動体安全性評価装置は、上記発明において、前記操作選択確率は、乱数を用いて定義されることを特徴とする。
請求項13にかかる発明の移動体安全性評価装置は、上記発明において、前記軌跡生成手段で生成すべき軌跡の数が予め定められていることを特徴とする。
請求項14にかかる発明の移動体安全性評価装置は、上記発明において、前記所定の移動体は、当該評価装置が搭載される自車であり、前記特定の移動体は、前記自車の周囲に存在して対象となる特定他車であることを特徴とする。
本発明にかかる移動体安全性評価方法および移動体安全性評価装置によれば、複数の移動体の位置および内部状態を記憶手段から読み出し、読み出した移動体の位置および内部状態に基づいて、複数の移動体の各々が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として各々生成し、生成した軌跡を用いることによって複数の移動体の進路の確率的な予測を行い記憶手段に格納しておき、予測されて記憶手段に格納された結果に基づいて、特定の移動体が取り得る進路ごとに所定の移動体が取り得る進路との干渉の程度を定量的に示す干渉度を算出して記憶手段に格納しておき、特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識し、特定の移動体が取り得る進路中で、認識された実際の移動進路に最も類似する進路を探索し、探索された該類似する進路について算出されて記憶手段に格納されている干渉度を特定の移動体の安全性評価値として抽出するようにしたので、特定の移動体、所定の移動体の双方が取り得ると予測される移動進路の環境下で、特定の移動体が実際にどのような危険度の移動進路を取ったかを照合・評価することで、当該特定の移動体がどの程度の危険度を許容して移動したかを認識でき、よって、このような特定の移動体の挙動を認識することで現実として起こり得る状況下においても安全性の確保を図ることができるという効果を奏する。
また、別の本発明にかかる移動体安全性評価方法および移動体安全性評価装置によれば、所定の移動体の位置および内部状態を記憶手段から読み出し、読み出した所定の移動体の位置および内部状態に基づいて、該所定の移動体が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として生成し、生成した軌跡を用いることによって所定の移動体の進路の確率的な予測を行い記憶手段に格納しておき、特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識し、予測されて記憶手段に格納された結果に基づいて、認識された特定の移動体の実際の移動進路の所定の移動体が取り得る進路に対する干渉の程度を定量的に示す干渉度を特定の移動体の安全性評価値として算出するようにしたので、所定の移動体が取り得ると予測される移動進路の環境下で、特定の移動体が実際にどのような危険度の移動進路を取ったかを評価することで、当該特定の移動体がどの程度の危険度を許容して移動したかを認識でき、よって、このような特定の移動体の挙動を認識することで現実として起こり得る状況下においても安全性の確保を図ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る移動体安全性評価方法および移動体安全性評価装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る移動体安全性評価装置の機能構成を示す概略ブロック図である。この移動体安全性評価装置1は、四輪自動車等の移動体(自車)に搭載され、自車の周囲の所定範囲に存在する他車等の移動体を検知し、これら移動体中の特定他車(特定の移動体)および自車(所定の移動体)の進路を予測し、この予測結果に基づいて特定他車が取り得る進路と自車の取り得る進路との干渉の程度を定量的に評価する一方、特定他車の実際の移動進路を遡って認識し、該実際の移動進路に相当する類似進路から特定他車が実際にどのような危険度の移動進路を取ったかを評価する装置である。
移動体安全性評価装置1は、各種情報が外部から入力される入力部2と、所定の範囲に存在する移動体の位置や内部状態を検知するセンサ部3および所定の範囲に存在する移動体の位置や内部状態の情報を取得する車外環境センサ4と、センサ部3が検知し、または車外環境センサ4が取得した結果に基づいて、移動体が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として生成する軌跡生成部5と、軌跡生成部5で生成した軌跡を用いて移動体の進路の確率的な予測を行う予測部6と、予測部6で予測した結果を格納しておく過去自他時空間環境記憶部7と、過去自他時空間環境記憶部7に格納された予測結果に基づいて特定他車と自車との干渉の程度を定量的に示す干渉度を算出する特定他車進路干渉度算出部8と、特定他車進路干渉度算出部8により算出された干渉度を格納しておく進路別干渉度記憶部9と、車外環境センサ4で取得された情報に基づいて複数の移動体中から特定他車を抽出する特定他車分離部10と、車外環境センサ4で取得され特定他車分離部10で分離された特定他車の実際の位置を所定の時間間隔で累積的に記憶することで特定他車が通った実際の移動進路を時空間上で遡って認識するための実移動進路記憶部11と、過去自他時空間環境記憶部7に記憶されている特定他車が取り得る進路中で実移動進路記憶部11に記憶された特定他車の実際の移動進路に最も類似する進路を探索し、該類似する進路について算出されて進路別干渉度記憶部9に格納されている干渉度を特定他車の安全性評価値として抽出して出力端子12側に出力させる類似他車進路探索部13と、センサ部3で検知した移動体の位置や内部状態を含む各種情報を記憶する記憶部14とを備える。
入力部2は、移動体の進路を予測する際の各種設定情報等の入力を行う機能を有し、リモコン、キーボード(画面上での入力操作が可能なタッチパネル形式を含む)、ポインティングデバイス(マウス、トラックパッド等)などを用いて実現される。また、入力部2として、音声による情報の入力が可能なマイクロフォンを設けてもよい。
センサ部3は、ミリ波レーダ、レーザレーダ、画像センサ等を用いることによって実現される。また、センサ部3は、速度センサ、加速度センサ、舵角センサ、角速度センサ等の各種センサを備えており、自車の移動状況を検知することもできる。車外環境センサ4は、自車搭載のセンサ類では取得できない情報を取得するためのものであって、例えば高速道路を管理する管理者側が備える路車間通信システムにおける光ビーコン、電波ビーコン等から提供される情報を取得するVICS対応のカーナビ等の車載機等を用いることによって実現される。なお、センサ部3が検知し、または車外環境センサ4が取得する移動体の内部状態は、移動体の予測に有意義なものであり、好ましくは物体の速度、加速度、角速度、加速度等の物理量である。例えば自車等の移動体の速度や角速度等の物理量の値が0の場合(物体が停止している状態)も含まれることは当然である。
軌跡生成部5は、移動体に対する操作を複数の操作から選択する操作選択部51と、操作選択部51で選択した操作を所定の時間行う移動体操作部52と、移動体操作部52で操作した後の移動体の位置および内部状態が所定の条件を満たしているか否かを判定する判定部53とを有する。
記憶部14は、センサ部3での検知結果に加えて、軌跡生成部5で生成された軌跡、軌跡生成部5の操作選択部51で選択する操作などを記憶し、過去自他時空間環境記憶部7、進路別干渉度記憶部9および実移動進路記憶部11とともに、一つのメモリで構成されている。この記憶部14等のメモリは、所定のOS(Operation System)を起動するプログラムや本実施の形態1に係る移動体安全性評価プログラム等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)、および各処理の演算パラメータやデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)を用いて実現される。また、記憶部14等のメモリは、移動体安全性評価装置1に対してコンピュータ読み取り可能な記録媒体を搭載可能なインタフェースを設け、このインタフェースに対応する記録媒体を搭載することによって実現することもできる。
以上の機能構成を有する移動体安全性評価装置1中の軌跡生成部5、予測部6、特定他車進路干渉評価部8、特定他車分離部10、類似他車進路探索部13および記憶部7,9,11,14は、演算および制御機能を有するCPU(Central Processing Unit)を備えたプロセッサ(コンピュータ)15により実現されている。すなわち、移動体安全性評価装置1が備えるCPUは、記憶部14等のメモリが記憶、格納する情報および上述した物体進路予測プログラム、移動体安全性評価プログラムを含む各種プログラムを記憶部14等のメモリから読み出すことによって本実施の形態1に係る移動体安全性評価方法に関する演算処理を実行する。
次に、本発明の実施の形態1に係る移動体安全性評価方法について説明する。図2は、本実施の形態1に係る移動体安全性評価方法の処理の概要を示すフローチャートである。以下の説明においては、予測対象の移動体は全て2次元平面上を移動するものと仮定して説明を行うが、本実施の形態1に係る移動体安全性評価方法は、3次元空間を移動する移動体や、任意の自由度を持つアクチュエータ(ロボットアーム等)の制御に対しても適用可能である。
まず、センサ部3や車外環境センサ4において、所定の範囲にある移動体の自車(所定の移動体)に対する位置および内部状態を検知し、検知した情報を記憶部14に格納する(ステップS1)。以後、移動体の位置は移動体の中心の値であるとし、移動体の内部状態は速度(速さv、向きθ)によって特定されるものとする。なお、このステップS1において、自車の内部状態も検知し、記憶部14に格納することは勿論である。
次に、センサ部3や車外環境センサ4によって入力された検知結果を用いることにより、軌跡生成部5が移動体ごとに軌跡を生成する(ステップS2)。図3は、軌跡生成部5における軌跡生成処理の詳細を示すフローチャートである。同図においては、センサ部3や車外環境センサ4で検知した移動体の総数(自車を含む)をKとし、一つの移動体Ok(1≦k≦K、kは自然数)に対して軌跡を生成する演算をNk回行うものとする(この意味で、kおよびNkはともに自然数)。また、軌跡を生成する時間(軌跡生成時間)をT(>0)とする。
最初に、移動体を識別するカウンタkの値を1とするとともに、同じ移動体に対する軌跡生成回数を示すカウンタnの値を1とする初期化を行う(ステップS201)。なお、以下の説明は、自車/特定他車を問わず一般の移動体Okに対する処理として説明する。
次に、軌跡生成部5では、センサ部3や車外環境センサ4で検知した結果を記憶部14から読み出し、この読み出した検知結果を初期状態とする(ステップS202)。具体的には、時間tを0とし、初期位置(xk(0)、yk(0))および初期内部状態(vk(0)、θk(0))を、それぞれセンサ部3や車外環境センサ4からの入力情報(xk0、yk0)および(vk0、θk0)とする。
続いて、操作選択部51が、その後の時間Δtの間に行う操作uk(t)を、選択可能な複数の操作の中から、各操作に予め付与された操作選択確率にしたがって一つの操作を選択する(ステップS203)。操作ukcを選択する操作選択確率p(ukc)は、例えばuk(t)として選択可能な操作の集合{ukc}の要素と所定の乱数とを対応付けることによって定義される。この意味で、操作ukcごとに異なる操作選択確率p(ukc)を付与してもよいし、操作集合{ukc}の全要素に対して等しい確率を付与してもよい。後者の場合には、p(ukc)=1/(選択可能な全操作数)となる。なお、操作選択確率p(ukc)を、自車の位置および内部状態、ならびに周囲の道路環境に依存する関数として定義することも可能である。
一般に、操作ukcは複数の要素から構成され、移動体Okの種類によって選択可能な操作の内容が異なる。例えば、移動体Okが四輪自動車の場合、その四輪自動車の加速度や角速度はステアリングの切り具合やアクセルの踏み具合等によって決まる。このことに鑑みて、四輪自動車である移動体Okに対して施される操作ukcは、加速度や角速度を含む要素によって決定される。これに対して、移動体Okが人である場合には、速度によって操作ukcを指定することができる。
より具体的な操作ukcの設定例を挙げる。移動体Okが自動車の場合には、加速度を−10〜+30km/h/sec、操舵角を−7〜+7deg/secの範囲で取り(いずれも符号で向きを指定)、移動体Okが人の場合には、速さを0〜36km/h、向きを0〜360degの範囲で取る。なお、ここで記載した量は全て連続量である。このような場合には、適当な離散化を施すことによって各操作の要素数を有限とし、操作の集合{ukc}を構成すればよい。
この後、移動体操作部52が、ステップS203で選択した操作ukcを時間Δtの間動作させる(ステップS204)。この時間Δtは、例えば0.1〜0.5(s)程度の値とすればよい。なお、Δtの値は固定でもよいし、周囲の状況の緊急度等に依存した可変の値でもよい。以下では、Δtが固定の値の場合の例を示す。このとき、軌跡生成時間Tは、Δtの整数倍となる。
続いて、判定部53では、ステップS204で操作ukcを動作させた後の移動体Okの内部状態が所定の制御条件を満たしているか否かを判定する(ステップS205)とともに、操作ukcを動作させた後の移動体Okの位置が移動可能領域内にあるか否かを判定する(ステップS206)。このうち、ステップS205で判定する制御条件は、移動体Okの種類に応じて定められ、例えば移動体Okが四輪自動車である場合には、ステップS204の動作後の速度の範囲や、ステップS204の動作後の加速度の最高車両G等によって定められる。他方、ステップS206で判定する移動可能領域とは、道路(車道、歩道を含む)等の領域を指す。以後、移動体が移動可能領域に位置する場合を、「移動条件を満たす」と表現する。
上述した判定部53における判定の結果、一つでも満足しない条件がある場合(ステップS205でNoまたはステップS206でNo)には、ステップS202に戻る。これに対して、判定部53における判定の結果、ステップS204における操作ukc終了後の移動体Okの位置および内部状態が全ての条件を満足している場合(ステップS205でYesおよびステップS206でYes)には、時間をΔtだけ進め(t←t+Δt)、ステップS204の動作後の位置を(xk(t)、yk(t))、内部状態を(vk(t)、θk(t))とする(ステップS207)。
以上説明したステップS202〜S207の処理は、軌跡生成時間Tに達するまで繰り返し行われる。すなわち、ステップS207で新たに定義された時間tがTに達していない場合(ステップS208でNo)、ステップS203に戻って処理を繰り返す。他方、ステップS207で新たに定義された時間tがTに達した場合(ステップS208でYes)、移動体Okに対する軌跡を出力し、記憶部14に格納する(ステップS209)。
図4は、移動体Okに対して時間t=0、Δt、2Δt、・・・、TでステップS203からステップS207に至る一連の処理を繰り返すことによって生成された移動体Okの軌跡を模式的に示す図である。同図に示す軌跡Pk(m)(1≦m≦Nk、mは自然数)は、空間2次元(x、y)、時間1次元(t)の3次元時空間(x,y,t)を通過する。この軌跡Pk(m)をx−y平面上に射影すれば、2次元空間(x,y)における移動体Okの予測進路を得ることができる。
ステップS209の後、カウンタnの値がNkに達していなければ(ステップS210でNo)、カウンタnの値を1増やし(ステップS211)、ステップS203に戻って上述したステップS203〜S208の処理を軌跡生成時間Tに達するまで繰り返し行う。
ステップS210でカウンタnがNkに達した場合(ステップS210でYes)、移動体Okに対する全ての軌跡の生成が完了する。図5は、一つの移動体Okに対して生成されたNk個の軌跡Pk(1)、Pk(2)、・・・、Pk(Nk)からなる軌跡集合{Pk(nk)}を3次元時空間上で模式的に示す説明図である。軌跡集合{Pk(nk)}の要素をなす各軌跡の始点すなわち初期位置(xk0,yk0,0)は同じである(ステップS202を参照)。なお、図5はあくまでも模式図であり、Nkの値としては、例えば数千〜数万程度の値をとることが可能である。
ステップS210でカウンタnがNkに達した場合、移動体識別用のカウンタkが移動体の総数Kに達していなければ(ステップS212でNo)、そのカウンタkの値を1増やすとともに軌跡生成回数のカウンタnの値を1に初期化し(ステップS213)、ステップS202に戻って処理を繰り返す。これに対して移動体のカウンタkがKに達した場合(ステップS212でYes)、全ての移動体に対する軌跡生成が完了したことになるので、ステップS2の軌跡生成処理を終了し、続くステップS3に進む。
このようにして、センサ部3や車外環境センサ4で検知した全ての移動体に対して所定の回数の軌跡生成処理を行うことにより、3次元時空間の所定の範囲内に存在する複数の移動体が取り得る軌跡の集合からなる時空間環境が形成される。図6は、時空間環境の構成例を模式的に示す説明図である。同図に示す時空間環境Env(P1,P2)は、移動体O1の軌跡集合{P1(n1)}(図6では実線で表示)および移動体O2の軌跡集合{P2(n2)}(図6では破線で表示)からなる。より具体的には、時空間環境Env(P1,P2)は、二つの移動体O1およびO2が、高速道路のような平坦かつ直線状の道路Rを+y軸方向に向かって移動している場合の時空間環境を示すものである。本実施の形態1においては、移動体同士の相関は考慮せずに移動体ごとに独立に軌跡生成を行っているため、異なる移動体の軌跡同士が時空間上で交差することもある。
図6において、時空間の各領域における軌跡集合{Pk(nk)}(k=1,2)の単位体積当たりの密度は、その時空間の各領域における移動体Okの存在確率の密度(以後、「時空間確率密度」と称する)を与えている。したがって、ステップS2における軌跡生成処理によって構成された時空間環境Env(P1,P2)を用いることにより、移動体Okが3次元時空間上の所定の領域を通過する確率を求めることが可能となる。なお、上述した時空間確率密度は、あくまでも時空間上における確率概念であるため、一つの移動体に対して時空間上でその値の総和を取ったときに1になるとは限らない。
ところで、軌跡生成時間Tの具体的な値は、予め固定値を設定する場合には、その値Tを超えたところまで軌跡を生成すると時空間上の確率密度分布が一様になってしまい、計算しても意味がないような値とするのが好ましい。例えば、移動体が四輪自動車であって、その四輪自動車が通常の走行を行っている場合には、たかだかT=5(s)程度とすればよい。この場合、ステップS204における操作時間Δtを0.1〜0.5(s)程度とすると、1本の軌跡Pk(m)を生成するために、ステップS203からステップS207に至る一連の処理を10〜50回繰り返すことになる。
その他、高速道路、一般道、2車線道路など道路ごとに異なる軌跡生成時間Tを設定し、位置データを用いて現在走行中の道路の種類を地図データから読み取る方法、画像認識などを応用した道路認識装置によって道路の種類を読み取る方法などによって、切り替えを行うことは好ましい。
また、軌跡生成時間Tまで算出した軌跡を用いて、時空間上の確率密度分布を統計的に評価し、分布が一定となっている場合には軌跡生成時間Tを減じ、そうでない場合には軌跡生成時間Tを増やす適応制御を行うことは好ましい。
さらには、自車の取り得る進路(複数)を予め用意しておき、自車の進路と各物体の進路との交差の確率が一定となる軌跡生成時間Tまで予測を行うようにすることも可能である。この場合、予測時間をΔtだけ増やした時の自車の取り得る進路ごとのリスクの増分が一定となることをもって打ち切り条件としてもよい。この構成をとるとき、安全を確保するためには今現在どこに進路を取るべきかの判断材料を得るために、自車の取り得る進路の未来側の端点は空間的に広く分布するように設定されていることはいうまでもない。
以上説明した移動体ごとの軌跡生成処理の後、予測部6では、各移動体が取り得る進路の確率的な予測を行う(ステップS3)。以下では、予測部6における具体的な予測演算処理として、移動体Okに対して生成された軌跡集合{Pk(nk)}の中で特定の軌跡Pk(m)が選ばれる確率を求める場合について説明するが、この予測演算が一例に過ぎないことは勿論である。
移動体Okの軌跡がNk本生成されたとき、そのうちの1本の軌跡Pk(m)が実際の軌跡となる確率p(Pk(m))は、次のように算出される。まず、移動体Okの軌跡Pk(m)を実現するための操作列{ukm(t)}が{ukm(0),ukm(Δt),ukm(2Δt),・・・,ukm(T)}であったとすると、時間tにおいて操作ukm(t)が選択される確率はp(ukm(t))であったので、t=0〜Tで操作列{ukm(t)}が実行される確率は、
Figure 2007233765
と求められる。したがって、移動体OkにNk本の軌跡集合{Pk(nk)}が与えられたとき、移動体Okが取り得る一つの軌跡Pk(m)が選ばれる確率p(Pk(m))は、
Figure 2007233765
となる。
ここで、全ての操作ukm(t)が等確率p0(ただし、0<p0<1)で選択される場合、式(1)は、
Figure 2007233765
となる。したがって、移動体Okが取り得るNk本の軌跡に含まれる軌跡Pk(m)の確率の総和は、t=0からt=Tまでの離散ステップ数をsとすると、Nk0 sとなり、そのうちの1本の軌跡Pk(m)が選ばれる確率p(Pk(m))は、式(3)を式(2)に代入することによって、
Figure 2007233765
となる。すなわち、確率p(Pk(m))は軌跡Pk(m)に依存しない。
なお、式(4)において、全ての移動体に対して生成する軌跡の数が同じ(N本)であるとすると、N1=N2=・・・=NK=N(定数)なので、p(Pk(m))=1/Nとなり、移動体Okによらず一定となる。この場合には、確率p(Pk(m))の値を1に規格化することによって予測部6における予測演算を簡素化し、より迅速に所定の予測演算を実行することが可能となる。
予測部6では、移動体Ok(k=1,2,・・・,K)ごとに算出した確率p(Pk(m))に基づいて、3次元時空間の各領域における単位体積当たりの移動体Okの存在確率を求め、該予測結果を軌跡生成部5で生成された移動体Ok(k=1,2,・・・,K)ごとの軌跡情報(取り得る進路情報)とともに過去自他時空間環境記憶部7に格納する。この存在確率は、軌跡集合{Pk(nk)}の3次元時空間上の時空間確率密度に対応しており、通過している軌跡の密度が高い領域は、存在確率が概ね大きい。
続くステップS4では、特定他車進路干渉度算出部8で特定他車と該特定他車以外の所定の車両、ここでは自車との間の干渉度を算出する(ステップS4)。図7は、干渉度算出処理の概要を示すフローチャートである。以後の説明においては、移動体O1を特定他車(特定の移動体)とする。また、説明の便宜上、その他の移動体Ok(k=2,3,・・・,K)も全て四輪自動車であるとし、所定車両Okと称し、特にOを自車とする。ここで、特定他車Oは、車外環境センサ4が取得した移動体情報中から特定他車分離部10により特定された車両が該当する。例えば、自車Oに最も近い位置に存在する移動体が特定他車Oとして分離選択される。図7に示す干渉度算出処理は、4つのループ処理から構成されており、ステップS3で求めた特定他車O1の軌跡集合{P1(n1)}の全要素に対して、所定車両Okの全ての軌跡集合{Pk(nk)}との間の干渉度を個別に算出する。
まず、特定他車O1の全ての軌跡に対する繰り返し処理(Loop1)を開始する(ステップS401)。この際には、軌跡集合{P1(n1)}の一つの軌跡を選択し、その選択した軌跡に対して後に続く処理を実行する。
次に、所定車両Okに対する繰り返し処理(Loop2)を開始する(ステップS402)。このLoop2では、車両識別用のカウンタk=2と初期化して、1回ごとの繰り返し処理が終了するたびにkの値を増やしていく。
Loop2の中では、所定車両Okに対し、ステップS3で生成した軌跡集合{Pk(nk)}の全要素に対する繰り返し処理(Loop3)が行われる(ステップS403)。この繰り返し処理においては、Loop1の繰り返しすなわち特定他車O1に対して生成された軌跡を識別するカウンタn1と車両識別用のカウンタkとによって定められる干渉度をr1(n1,k)とし、このr1(n1,k)の値を0とおく(ステップS404)。
続いて、特定他車O1の軌跡P1(n1)と所定車両Okの軌跡Pk(nk)との干渉を評価するための繰り返し処理(Loop4)を開始する(ステップS405)。このLoop4では、二つの軌跡P1(n1)と軌跡Pk(nk)との同時間における距離を、時間t=0,Δt,・・・、Tにおいて順次求める。各軌跡の2次元空間上の位置は、各車両の中心として定義されているため、二つの軌跡の空間的な距離が所定値(例えば車両の標準的な幅や長さ)よりも小さくなった場合、特定他車O1と所定車両Okは衝突したとみなすことができる。この意味で、二つの車両の座標値が一致しなくても二つの移動体が衝突したと判定される場合がある。以後、二つの車両が衝突したとみなし得る距離の最大値(互いに干渉しあう空間的な距離)のことを干渉距離と呼ぶ。
図8は、特定他車O1の軌跡P1(n1)と所定車両Okの軌跡Pk(nk)との時空間上での関係を模式的に示す図である。同図に示す場合、軌跡P1(n1)と軌跡Pk(nk)とは、2点C1およびC2で交差している。したがって、この2点C1およびC2の近傍には、二つの軌跡間の同時間における距離が干渉距離よりも小さい領域A1およびA2が存在する。すなわち、二つの軌跡P1(n1)および軌跡Pk(nk)が領域A1およびA2内にそれぞれ含まれる時間では、特定他車O1と所定車両Okとが衝突したという判定がなされる。換言すれば、時間t=0,Δt,・・・、Tのうちで、領域A1およびA2内を通過する数が自車O1と他車Okとの衝突回数である。
図8からも明らかなように、本実施の形態1において形成される時空間環境は、二つの軌跡が一度衝突してもその後の軌跡が生成される。これは、移動体ごとの軌跡を独立に生成しているからである。
特定他車O1と所定車両Okの距離を求めた結果、上述した意味において特定他車O1と所定車両Okが衝突したと判定された場合(ステップS406でYes)には、干渉度r1(n1,k)の値を、
Figure 2007233765
とする(ステップS407)。ここで、第2項目c1k・p(Pk(nk))・F(t)について説明する。係数c1kは正の定数であり、例えばc1k=1とおくことができる。また、p(Pk(nk))は式(2)で定義される量であり、所定車両Okで1本の軌跡Pk(nk)が選ばれる確率である。最後のF(t)は、1回の衝突における移動体間の干渉の時間依存性を与える量である。したがって、移動体間の干渉に時間依存性を持たせない場合には、F(t)の値を一定とすればよい。これに対して、移動体間の干渉に時間依存性を持たせる場合には、例えば図9に示すように、時間が経過するとともに値が徐々に小さくなっていくような関数としてF(t)を定義してもよい。図9に示すF(t)は、より直近の衝突を重要視する場合に適用される。
ステップS407の後、時間tがTに達していない場合には、Loop4を繰り返す(ステップS408でNo)。この場合には、tの値をΔt増加させ(ステップS409)、ステップS405に戻ってLoop4を繰り返す。他方、ステップS407の後、時間tがTに達している場合には、Loop4を終了する(ステップS408でYes)。なお、ある時間tで特定他車O1と所定車両Okが衝突しない場合には、Loop4を繰り返すか否かの判断処理(ステップS408)に直接進む。
以上説明したLoop4の繰り返し処理により、干渉度r1(n1,k)の値は、衝突回数が多いほど大きい値となる。このLoop4が終了した後、ステップS410ではLoop3を繰り返すか否かの判断処理を行う。すなわち、所定車両Okに対して生成した軌跡のうち特定他車O1の一つの軌跡P1(n1)との干渉評価が行われていないものがあれば(ステップS410でNo)、nkをnk+1とし(ステップS411)、ステップS403に戻ってLoop3を繰り返す。
これに対して、所定車両Okに対して生成した軌跡のうち特定他車O1の一つの軌跡P1(n1)との干渉評価が全て行われた場合(ステップS410でYes)には、特定他車O1の軌跡P1(n1)と所定車両Okの全軌跡との間の干渉を評価する最終的な干渉度r1(n1,k)を付与し(ステップS412)、この付与した値を出力して進路別干渉度記憶部9に格納する(ステップS413)。
ステップS413で出力された最終的な干渉度r1(n1,k)の値は、所定車両Okの全軌跡中、1本の軌跡Pk(nk)が選ばれる確率p(Pk(nk))に依存している。このため、式(5)において、係数c1kをkによらずに一定(例えばc1k=1)とし、F(t)を定数(例えば1)とおき、特定他車O1の軌跡P1(n1)と他車Okの軌跡Pk(nk)との衝突回数をM1k(n1,nk)とすると、干渉度r1(n1,k)の値は、軌跡Pk(nk)ごとの確率p(Pk(nk))をM1k(n1,nk)倍した値を全ての軌跡集合{Pk(nk)}の要素について和をとったものになる。この和は、特定他車O1の一つの軌跡P1(n1)と所定車両Okが取り得る軌跡と衝突する衝突確率に他ならない。したがって、干渉度r1(n1,k)として最終的に得られる値は、特定他車O1の一つの軌跡P1(n1)と所定車両Okとの衝突確率に比例して増加する。
ステップS413に続いて、Loop2を繰り返すか否かの判断処理を行う。特定他車O1との干渉評価を行うべき所定車両Okが残っている場合(ステップS414でNo)には、kの値を1増加させ(ステップS415)、ステップS402に戻ってLoop2を繰り返す。他方、特定他車O1との干渉評価を行うべき所定車両Okが残っていない場合(ステップS414でYes)には、続くステップS416に進む。
ステップS416では、Loop1を繰り返すか否かの判断処理を行う。具体的には、特定他車O1の軌跡集合{P1(n1)}のうちで干渉評価を行うべき軌跡が残っている場合(ステップS416でNo)には、n1の値を1増加させ(ステップS417)、ステップS401に戻ってLoop1を繰り返す。他方、特定他車O1の軌跡集合{P1(n1)}のうちで干渉評価を行うべき軌跡が残っていない場合(ステップS416でYes)には、Loop1を終了して干渉度算出処理(ステップS4)が終了する。
なお、特定他車進路干渉度算出部8は、特定他車Oの全ての所定車両Okに対する干渉度r1(n1,k)を算出するものとしたが、少なくとも特定他車Oの自車Oに対する干渉度r1(n1,2)を算出するものであればよい。
一方、ステップS2〜S4の処理と並行して、特定他車分離部10は、操作時間Δtの間隔で車外環境センサ4から順次得られる特定他車Oの実際の移動位置を実移動進路記憶部11に累積的に記憶させることで、特定他車Oが軌跡生成時間Tの間に実際に取った移動進路を時空間的に軌跡生成時間T分遡って3次元時空間上に再現することで認識する(ステップS5)。
そして、類似他車進路探索部13は、特定他車Oの認識された実際の移動進路に最も類似する進路を、該特定他車Oが取り得る進路として軌跡が生成され予測されて過去自他時空間環境記憶部7に格納されている軌跡集合{P1(n1)}中から探索し、探索された類似する軌跡(進路)P(m)について特定他車進路干渉度算出部8で算出され進路別干渉度記憶部9に格納されている自車Oに対する干渉度r1(n1,2)を抽出して出力端子12に出力させる(ステップS6)。ここで、類似する軌跡の探索は、例えば時間t=0,Δt,2Δt,…,Tごとに移動位置の二乗誤差を計算し、二乗誤差の和が最も小さい軌跡を選択すればよい。
図10は、例えば特定他車Oの実際の移動進路P(R)が軌跡生成時間T分遡って3次元時空間上に再現された様子を模式的に示す図である。すなわち、操作時間t=0、Δt、2Δt、・・・、Tごとの特定他車Oの実際の移動位置を累積させることにより実際の移動進路P(R)が形成される。そして、この実際の移動進路P(R)に対して、軌跡集合{P1(n1)}の軌跡(進路)P(m)が最も類似しているため、軌跡P(m)が最も類似する進路として探索され、軌跡P(m)について予め算出されている自車Oに対する干渉度r1(n1,2)を進路別干渉度記憶部9から抽出し、特定他車Oの自車Oに対する安全性評価値として出力する。
すなわち、指定された特定他車Oの実際に取った過去5秒間の移動進路が、5秒前に予測した特定他車Oと自車Oとの各々が取り得る進路からなる過去自他時空間環境においてどの程度安全(もしくは危険)であるかを衝突確率などで評価するものである。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、複数の移動体の位置および内部状態を記憶手段から読み出し、読み出した移動体の位置および内部状態に基づいて、複数の移動体の各々が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として各々生成し、生成した軌跡を用いることによって複数の移動体の進路の確率的な予測を行い記憶手段に格納しておき、予測されて記憶手段に格納された結果に基づいて、特定の移動体が取り得る進路ごとに所定の移動体が取り得る進路との干渉の程度を定量的に示す干渉度を算出して記憶手段に格納しておき、特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識し、特定の移動体が取り得る進路中で、認識された実際の移動進路に最も類似する進路を探索し、探索された該類似する進路について算出されて記憶手段に格納されている干渉度を特定の移動体の安全性評価値として抽出するようにしたので、特定の移動体、所定の移動体の双方が取り得ると予測される移動進路の環境下で、特定の移動体が実際にどのような危険度の移動進路を取ったかを時空間的に遡って照合・評価することで、当該特定の移動体がどの程度の危険度を許容して移動したかを認識でき、よって、このような特定の移動体の挙動を認識することで、自車(所定の移動体)に関して自動運転化を図る上で、現実として起こり得る状況下においても安全性の確保を図ることが可能となる。
また、本実施の形態1によれば、時空間上での衝突確率を用いて定義される干渉度を適用することにより、他の移動体との衝突の可能性を適確に判定することができる。
なお、干渉度r1(n1,k)の値を増加させる際の式(5)の係数c1kは定数とは限らない。例えば、係数c1kを特定他車O1と所定車両Okとの衝突時点の相対速度の大きさとしてもよい。一般に、相対速度の大きさが大きければ、衝突の際の衝撃は大きくなる。したがって、係数c1kを車両間の衝突時点での相対速度の大きさとした場合には、干渉度r1(n1,k)には車両間の衝突の衝撃度が加味されたことになる。
ところで、本実施の形態1は、上述したように4次元時空間(空間3次元、時間1次元)においても適用可能である。この場合には、高低差のある道路を走行中の自動車に適用できるのは勿論のこと、他にも飛行機やヘリコプターのように、空中を移動する移動体が同じく空中を移動する他の移動体の進路予測を行う場合にも適用可能である。
ここで、上記背景技術で引用した非特許文献1と本実施の形態1との差異について説明する。これら二つの技術は、ともに確率概念を用いた移動体の進路予測を行っているが、非特許文献1では、所定の範囲内にある移動体の進路を独立に予測しているわけではなく、相互の相関に基づいた確率計算を行っている。このため、複数の移動体のうちいずれか二つの移動体が衝突した場合、その二つの移動体の進路予測は衝突した時点で終了する。これは、3次元時空間上で考えると、二つの異なる移動体の軌跡は、交差した時点以後の探索が行われないことを意味している。
これに対して、本実施の形態1では、移動体の軌跡は移動体ごとに独立に生成されるため、3次元時空間上において異なる移動体の軌跡が交差しても、それらの軌跡は所定時間経過するまで生成される。このように、非特許文献1で生成される時空間環境と本実施の形態1で生成される時空間環境とは全く異質なものである。
また、本実施の形態1では、移動体の相関を考慮することなく、移動体ごとに独立な進路探索を行っているため、計算量も非特許文献1より少なくて済む。特に、本実施の形態1において、軌跡ごとの干渉度の算出回数は
Figure 2007233765
であり、時空間環境を構成する移動体の総数によらず、軌跡の本数の2乗のオーダ程度の計算量で済む。これに対して、非特許文献1において干渉評価を行う場合には、特定の移動体(自車)とその他の移動体(他車)とを区別していないため、互いの干渉評価を行う際の計算量(本実施の形態1における干渉度の算出回数に相当)が
Figure 2007233765
であり、軌跡の本数のK乗のオーダ程度の計算量が必要になる。この結果、時空間環境を構成する移動体の数が多いほど本実施の形態1の計算量との違いが顕著に大きくなっていく。
加えて、非特許文献1では、衝突という事象が予測できたとしても、それがいつの時点で起こるかまで把握することはできない。これは、非特許文献1が、時間の流れの中で移動体が衝突する確率を求めているのではなく、各時間における状態ごとに衝突の有無を探索することを主眼としているためである。換言すれば、非特許文献1では、時空間環境といったものを明示的に用いていない上、時空間確率密度という概念には到達していない。
このように、本実施の形態1と非特許文献1とは、ともに確率概念を用いた進路予測を行っているため、一見すると類似した技術であるかのような印象を与えかねないが、その技術的な思想の本質は全く異なっており、非特許文献1から本実施の形態1を想到することは、当業者といえども困難を極めるものである。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、指定された所定の移動体である自車Oの位置および内部状態を記憶手段から読み出し、読み出した自車Oの位置および内部状態に基づいて、自車Oが時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として生成し、生成された軌跡を用いることによって自車Oの進路の確率的な予測を行い記憶手段に格納しておき、また、特定の移動体である特定他車Oの実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して特定他車Oの実際の移動進路を時空間上で遡って認識する一方、予測処理で予測されて記憶手段に格納された結果に基づいて、認識された特定他車Oの実際の移動進路の自車Oが取り得る進路に対する干渉の程度を定量的に示す干渉度を特定他車Oの安全性評価値として算出するようにしたものである。
このため、本実施の形態2の移動体安全性評価装置20は、軌跡生成部5に代えて自車Oのみ(所定車両Okのみであってもよい)の時空間上での軌跡を生成する軌跡生成部21を備え、予測部6に代えて自車Oのみの進路の確率的な予測を行う予測部22を備え、過去自他時空間環境記憶部7に代えて自車Oのみの予測された時空間環境を記憶する過去自車時空間環境記憶部23を備え、特定他車進路干渉度算出部8に代えて特定他車Oが取った実際の移動進路P(R)の自車Oの軌跡集合{P(n)}に対する干渉度を算出して出力する特定他車干渉度算出部24を備える。
図12は、特定他車Oに関しては予測進路を用いずに、実際の移動進路P(R)を用いる場合の自車との時空間環境の一例を模式的に示す図であり、図6に対応する図である。すなわち、3次元時空間環境における自車Oの軌跡集合{P(n)}は図6の場合と同様であるが、特定他車Oに関しては、3次元時空間環境において実際の移動進路P(R)は1本のみの軌跡(進路)として再現され、特定他車進路干渉度算出部24における自車Oの軌跡集合{P(n)}との干渉度算出に供される。
このように、特定他車O1に関しは予測進路を用いずに、実際の移動進路P(R)を直接適用すれば、周囲の移動体が多い場合などにおいて状況を単純化してその行動を評価することが可能となり、軌跡生成部21、予測部に22および特定他車進路干渉度算出部24における計算量を少なくすることができる。
なお、これらの実施の形態1,2では、移動体安全性評価装置1,20を自車に搭載し、特定他車が自車に対して実際にどのようなリスク値の移動進路を取っているかを評価することで自車の自動運転化に役立てるようにしたが、このような適用例に限らない。例えば高速道路を管理する管理者側に移動体安全性評価装置を設置し、高速道路上を走行する任意の他車両同士に関して、一方を特定他車、他方を所定車両として特定他車が所定車両に対して実際にどのようなリスク値の移動進路を取っているかを評価・監視するようにしてもよい。この場合、図1等で説明した自車に関する取り扱いを、所定車両に置き換えるようにすればよい。
本発明の実施の形態1に係る移動体安全性評価装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る移動体安全性評価方法の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る移動体安全性評価方法における軌跡生成処理の概要を示すフローチャートである。 3次元時空間に生成された軌跡を示す模式的に示す図である。 一つの移動体に対して3次元時空間に生成された軌跡集合を模式的に示す図である。 時空間環境の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る移動体安全性評価方法における干渉度算出処理の概要を示すフローチャートである。 特定他車の1本の軌跡と自車の1本の軌跡との時空間上での関係を模式的に示す図である。 移動体間の干渉の時間依存性を与える関数の例を示す図である。 特定他車の実際の移動進路が軌跡生成時間分遡って3次元時空間上に再現された様子を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2に係る移動体安全性評価装置の機能構成を示すブロック図である。 特定他車の実際の移動進路が軌跡生成時間分遡って3次元時空間上に再現された様子を模式的に示す図である。
符号の説明
5 軌跡生成部
6 予測部
7 過去自他時空間環境記憶部
8 特定他車進路干渉度算出部
9 進路別干渉度記憶部
10 特定他車分離部
11 実移動進路記憶部
13 類似他車進路探索部
21 軌跡生成部
22 予測部
23 過去自車時空間環境記憶部
24 特定他車進路干渉度算出部

Claims (14)

  1. 複数の移動体の位置と各移動体の速度を含む内部状態とを少なくとも記憶する記憶手段を用いて、前記複数の移動体中に含まれる特定の移動体の移動進路の該特定の移動体以外の所定の移動体に対する安全性を評価する移動体安全性評価方法であって、
    前記複数の移動体の位置および内部状態を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記移動体の位置および内部状態に基づいて、前記複数の移動体の各々が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として各々生成する軌跡生成ステップと、
    前記軌跡生成ステップで生成した軌跡を用いることによって前記複数の移動体の進路の確率的な予測を行い前記記憶手段に格納しておく予測ステップと、
    前記予測ステップで予測されて前記記憶手段に格納された結果に基づいて、前記特定の移動体が取り得る進路ごとに前記所定の移動体が取り得る進路との干渉の程度を定量的に示す干渉度を算出して前記記憶手段に格納しておく干渉度算出ステップと、
    前記特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識する実移動進路認識ステップと、
    前記特定の移動体が取り得る進路中で、認識された前記実際の移動進路に最も類似する進路を探索し、探索された該類似する進路について算出されて前記記憶手段に格納されている干渉度を前記特定の移動体の安全性評価値として抽出する類似進路探索ステップと、
    を有することを特徴とする移動体安全性評価方法。
  2. 複数の移動体の位置と各移動体の速度を含む内部状態とを少なくとも記憶する記憶手段を用いて、前記複数の移動体中に含まれる特定の移動体の移動進路の該特定の移動体以外の所定の移動体に対する安全性を評価する移動体安全性評価方法であって、
    前記所定の移動体の位置および内部状態を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記所定の移動体の位置および内部状態に基づいて、該所定の移動体が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として生成する軌跡生成ステップと、
    前記軌跡生成ステップで生成した軌跡を用いることによって前記所定の移動体の進路の確率的な予測を行い前記記憶手段に格納しておく予測ステップと、
    前記特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識する実移動進路認識ステップと、
    前記予測ステップで予測されて前記記憶手段に格納された結果に基づいて、認識された前記特定の移動体の実際の移動進路の前記所定の移動体が取り得る進路に対する干渉の程度を定量的に示す干渉度を前記特定の移動体の安全性評価値として算出する干渉度算出ステップと、
    を有することを特徴とする移動体安全性評価方法。
  3. 前記軌跡生成ステップは、
    前記物体に対する操作を複数の操作から選択する操作選択ステップと、
    前記操作選択ステップで選択した操作を所定時間動作させる物体操作ステップと、
    前記物体操作ステップで前記選択した操作を動作させた後の前記物体の位置および内部状態が当該物体の制御に関する制御条件および当該物体の移動可能領域に関する移動条件を満たしているか否かを判定する判定ステップと、
    を含み、
    前記操作選択ステップから前記判定ステップに至る一連の処理を、軌跡を生成する軌跡生成時間に達するまで繰り返し行うことを特徴とする請求項1または2に記載の移動体安全性評価方法。
  4. 前記操作選択ステップは、前記複数の操作の各々に付与された操作選択確率にしたがって操作を選択し、
    前記判定ステップで判定した結果、前記物体の位置および内部状態が前記制御条件および前記移動条件を満たしている場合には、時間を進めて前記操作選択ステップに戻ることを特徴とする請求項3記載の移動体安全性評価方法。
  5. 前記操作選択確率は、乱数を用いて定義されることを特徴とする請求項4記載の移動体安全性評価方法。
  6. 前記軌跡生成ステップで生成すべき軌跡の数が予め定められていることを特徴とする請求項4または5に記載の移動体安全性評価方法。
  7. 前記所定の移動体は、自車であり、
    前記特定の移動体は、前記自車の周囲に存在して対象となる特定他車であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の移動体安全性評価方法。
  8. 前記複数の移動体中に含まれる特定の移動体の移動進路の該特定の移動体以外の所定の移動体に対する安全性を評価する移動体安全性評価装置であって、
    複数の移動体の位置と各移動体の速度を含む内部状態とを少なくとも記憶する記憶手段と、
    前記複数の移動体の位置および内部状態を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記移動体の位置および内部状態に基づいて、前記複数の移動体の各々が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として各々生成する軌跡生成手段と、
    前記軌跡生成手段で生成した軌跡を用いることによって前記複数の移動体の進路の確率的な予測を行い前記記憶手段に格納しておく予測手段と、
    前記予測手段で予測されて前記記憶手段に格納された結果に基づいて、前記特定の移動体が取り得る進路ごとに前記所定の移動体が取り得る進路との干渉の程度を定量的に示す干渉度を算出して前記記憶手段に格納しておく干渉度算出手段と、
    前記特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識する実移動進路認識手段と、
    前記特定の移動体が取り得る進路中で、認識された前記実際の移動進路に最も類似する進路を探索し、探索された該類似する進路について算出されて前記記憶手段に格納されている干渉度を前記特定の移動体の安全性評価値として抽出する類似進路探索手段と、
    を備えたことを特徴とする移動体安全性評価装置。
  9. 前記複数の移動体中に含まれる特定の移動体の移動進路の該特定の移動体以外の所定の移動体に対する安全性を評価する移動体安全性評価装置であって、
    複数の移動体の位置と各移動体の速度を含む内部状態とを少なくとも記憶する記憶手段と、
    前記所定の移動体の位置および内部状態を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記所定の移動体の位置および内部状態に基づいて、該所定の移動体が時間の経過とともに取り得る位置の変化を時間および空間から構成される時空間上での軌跡として生成する軌跡生成手段と、
    前記軌跡生成手段で生成した軌跡を用いることによって前記所定の移動体の進路の確率的な予測を行い前記記憶手段に格納しておく予測手段と、
    前記特定の移動体の実際の移動位置を所定の時間間隔で累積的に記憶して該特定の移動体の実際の移動進路を時空間上で遡って認識する実移動進路認識手段と、
    前記予測手段で予測されて前記記憶手段に格納された結果に基づいて、認識された前記特定の移動体の実際の移動進路の前記所定の移動体が取り得る進路に対する干渉の程度を定量的に示す干渉度を前記特定の移動体の安全性評価値として算出する干渉度算出手段と、
    を有することを特徴とする移動体安全性評価装置。
  10. 前記軌跡生成手段は、
    前記物体に対する操作を複数の操作から選択する操作選択手段と、
    前記操作選択手段で選択した操作を所定時間動作させる物体操作手段と、
    前記物体操作手段で前記選択した操作を動作させた後の前記物体の位置および内部状態が当該物体の制御に関する制御条件および当該物体の移動可能領域に関する移動条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
    を含み、
    前記操作選択手段による操作選択処理から前記判定手段による判定処理に至る一連の処理を、軌跡を生成する軌跡生成時間に達するまで繰り返し行うことを特徴とする請求項8または9に記載の移動体安全性評価装置。
  11. 前記操作選択手段は、前記複数の操作の各々に付与された操作選択確率にしたがって操作を選択し、
    前記判定手段で判定した結果、前記物体の位置および内部状態が前記制御条件および前記移動条件を満たしている場合には、時間を進めて前記操作選択手段による操作選択処理に戻ることを特徴とする請求項10に記載の移動体安全性評価装置。
  12. 前記操作選択確率は、乱数を用いて定義されることを特徴とする請求項11に記載の移動体安全性評価装置。
  13. 前記軌跡生成手段で生成すべき軌跡の数が予め定められていることを特徴とする請求項11または12に記載の移動体安全性評価装置。
  14. 前記所定の移動体は、当該評価装置が搭載される自車であり、
    前記特定の移動体は、前記自車の周囲に存在して対象となる特定他車であることを特徴とする請求項8〜13のいずれか一つに記載の移動体安全性評価装置。
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