JP2004145000A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファンの設置個数を減らし、部品費用の低減化及び省電力化を図る。
【解決手段】記録材載置台24aに載置したシート状の記録材Sを記録材吸着手段32のエアーの吸引により記録材給送手段31に吸着し、その記録材給送手段31によって記録材Sを記録材載置台24a上から画像形成部に向けて送り出すようになっている。そして、記録材吸着手段32の吸気エアを、ダクト52を介して被冷却部である制御部16に案内し、この制御部16をダクト52から排出されるエアにより冷却する。すなわち、制御部16の冷却用のファンを別途設置する必要がなくなり、部品点数を削減でき、消費電力が少なくなる。
【選択図】 図2
【解決手段】記録材載置台24aに載置したシート状の記録材Sを記録材吸着手段32のエアーの吸引により記録材給送手段31に吸着し、その記録材給送手段31によって記録材Sを記録材載置台24a上から画像形成部に向けて送り出すようになっている。そして、記録材吸着手段32の吸気エアを、ダクト52を介して被冷却部である制御部16に案内し、この制御部16をダクト52から排出されるエアにより冷却する。すなわち、制御部16の冷却用のファンを別途設置する必要がなくなり、部品点数を削減でき、消費電力が少なくなる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機,FAX,プリンタ及びこれらの複合機等としての画像形成装置及びこの画像形成装置を構成する給紙装置、特に、エアで記録材を吸着して給送する給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の画像形成装置は、デジタル化された画像情報を様々に加工したり、また、ネットワークを介して他の画像形成装置やコンピュータとの間でデータを送受信するようになっており、機能が多機能化していると共に、各種構成部分の制御が複雑化している。その結果、このような画像形成装置は、制御部が大型化し、制御部の作動に伴う発熱量が多くなるため、制御部の電子部品を冷却ファンで空冷し、電子部品が熱で作動不良になるのを防止するようになっている。
【0003】
また、このような画像形成装置は、大量の連続印刷を可能にするため、大容量給紙台上の記録材(シート状のコピー用紙,プラスチックフィルム等)をエア給紙装置で一枚ずつ吸着して画像形成部に搬送できるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−233483号公報(第1頁,図1〜図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような近年の画像形成装置は、給紙部と制御部でそれぞれ別々に吸着用のファンと冷却用のファンを備えているため、部品費用が嵩み、また、消費電力が大きくなる傾向にある。
【0006】
そこで、本発明は、エア給紙装置の記録材吸着用のファンによって発生する空気流を、冷却する必要がある部分(例えば、制御部や定着装置等の被冷却部)に案内し、ファンの設置個数を減らし、部品費用の低減化及び省電力化を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、記録材載置台に載置したシート状の記録材を記録材吸着手段のエアーの吸引により記録材給送手段に吸着し、その記録材給送手段によって記録材を記録材載置台上から送り出す給紙装置であって、前記記録材吸着手段の吸気エアをダクトを介して被冷却部に案内し、この被冷却部を前記ダクトから排出されるエアにより冷却することを特徴としている。
【0008】
また、請求項2の発明は、上記請求項1記載の発明に係る給紙装置と、この給紙装置から送り出される記録材に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0009】
また、請求項3の発明は、上記請求項2に記載の画像形成装置において、前記給紙装置の記録材吸着手段が、記録材給送手段に記録材を吸着させるために使用される第1の吸気口と、この第1の吸気口とは別に設けられて空気を吸入するためにだけ使用される第2の吸気口と、これら第1の吸気口と第2の吸気口を選択的に開口する吸気口切換手段と、を備えている。そして、この吸気口切換手段が、前記記録材給送手段による記録材給送時には前記第1の吸気口を開き、前記記録材給送手段の停止時であって且つ前記画像形成部の画像形成可能状態時には前記第2の吸気口を開くようになっている。
【0010】
また、請求項4の発明は、上記請求項3に記載の画像形成装置において、前記第2の吸気口を前記画像形成部の空間内に開口させたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項5の発明は、記録材載置台に載置したシート状の記録材の先端に、エア吹き付け手段から吹き出すエアを吹き付けて、記録材載置台上の記録材先端を浮上させ、その浮上した記録材を記録材吸着手段のエアーの吸引により記録材給送手段に吸着し、その記録材給送手段によって記録材を記録材載置台上から送り出す給紙装置に関するものである。そして、この給紙装置は、前記エア吹き付け手段の吸気口を被冷却部の近傍に配置し、前記エア吹き付け手段の作動時に前記被冷却部の近傍のエアを吸引して、前記被冷却部の近傍にエアの強制対流を生じさせて前記被冷却部を冷却するようになっている。
【0012】
また、請求項6の発明は、記録材載置台に載置したシート状の記録材の先端に、エア吹き付け手段から吹き出すエアを吹き付けて、記録材載置台上の記録材先端を浮上させ、その浮上した記録材を記録材吸着手段のエアーの吸引により記録材給送手段に吸着し、その記録材給送手段によって記録材を記録材載置台上から画像形成部に送り出す画像形成装置に関するものである。そして、前記エア吹き付け手段の吸気口を前記画像形成部の空間内に開口させ、前記エア吹き付け手段の作動時に前記画像形成部の空間内のエアを排気するようになっている。また、前記記録材吸着手段の吸気エアをダクトを介して被冷却部に案内して、この被冷却部を前記ダクトから排出されるエアにより冷却するようになっている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0014】
[第1の実施の形態]
(画像形成装置の概略構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。この図1に示すように、本実施の形態の画像形成装置1は、第1の給紙装置2と2段に配置された第2及び第3の給紙装置3,4のいずれかに積載された記録材(シート状のコピー用紙,プラスチックフィルム等)Sを一枚ずつ搬送路5に送り出す給紙部6と、この給紙部6から送り出された記録材Sを搬送路5に沿って搬送するフィードローラ7やレジストローラ8等からなる搬送部10と、この搬送部10によって搬送された記録材Sにトナー画像を形成する画像形成部11と、この画像形成部11によって記録材Sに形成されたトナー画像を記録材Sに定着させる定着部12と、この定着部12によって画像が定着された記録材Sを画像形成装置本体13の外部に排出する排出ローラ部14と、原稿の画像データを読み取る画像読み取り部15と、を備えている。また、この画像形成装置1は、図外の画像形成装置やコンピュータ等とのデータの送受信を可能にしたり、給紙部6や画像形成部11等の各部の作動を制御する制御部16を備えている。尚、画像形成部11は、ドラム型の感光体17と、その周囲に配置された帯電器18,露光装置20,現像装置21,転写ベルト22,クリーニング装置23等からなっている。
【0015】
(第1の給紙装置)
上述の給紙部のうちのエア給紙装置である第1の給紙装置2について、図1及び図2に基づき説明する。これらの図1及び図2に示す第1の給紙装置2は、記録材載置台24aが昇降可能になっており、記録材載置台24a上の最上位の記録材Sの高さ位置が所定位置になるように、記録材載置台24aが制御部16によって昇降制御されるようになっている。そして、この第1の給紙装置2は、記録材載置台24a上の記録材Sの先端上部側に空気を吹き付けるノズル25と、このノズル25から吹き出したエアで浮き上げられた記録材Sを吸着して記録材載置台24a上から送り出す記録材吸着・給送手段26と、を備えている。尚、図1において、右側の記録材載置台24a上の記録材Sがなくなると、左側の記録材載置台24b上の記録材Sが右側の記録材載置台24a上に移動させられるようになっている。
【0016】
ノズル25は、図2に示すように、ファン(エア吹き付け手段)27の回転によって生じる空気流がダクト28を介して送られてくるようになっており、第1のノズル25aと第2のノズル25bとに分岐している。このうち、第1のノズル25aは、記録材載置台24a上に積載された複数の記録材Sの先端上部にエアを吹き付け、上部数枚の記録材Sを浮き上がらせる。また、第2のノズル25bは、記録材吸着・給送手段26の搬送ベルト30の先端側に向けてエアを吹き付けるようになっており、記録材吸着・給送手段26に吸着された記録材S1とその記録材S2の真下の二枚目の記録材S2との間にエアを送り込み、最上位(第一枚目)の記録材S1と第二枚目の記録材S2とを分離するようになっている。
【0017】
記録材吸着・給送手段26は、図2に示すように、記録材給送手段31と記録材吸着手段32とからなっている。このうち、記録材給送手段31は、駆動ローラ33と従動ローラ34及びこれら駆動ローラ33と従動ローラ34とに掛け渡された搬送ベルト30を備えており、駆動ローラ33がモータ35によって駆動されるようになっている。尚、駆動ローラ33及び従動ローラ34は、図2及び図3に示すように、記録材給送方向に対して直交する方向(幅方向)に複数配置されており、支持軸36,37を介して側板38a,38bに支持されており、それら複数の駆動ローラ33と従動ローラ34にそれぞれ搬送ベルト30が掛け渡されている。そして、搬送ベルト30には、エアの通過を許容する孔40が多数形成されている。
【0018】
記録材吸着手段32は、図2及び図3に示すように、吸着室41と、この吸着室41に連通する吸気路42に取り付けられた吸気用ファン43と、吸気口を切り換える吸気口切換手段としての電磁バルブ44を備えている。このうち、吸着室41は、駆動ローラ33,従動ローラ34及び搬送ベルト30の間のスペースに配置される一端側に開口部分45を有する筒状体であり、各搬送ベルト30の記録材S側部分に向けて開口する略矩形形状の吸気口(第1の吸気口)46が形成されている。そして、この吸着室41の一端側の開口部分45が吸気路42を介してファン室47に接続されている。ファン室47は、前述のように第1の吸気口46に接続されると共に、画像形成装置本体13の空間に開口する第2の吸気口48にも吸気路50を介して接続されており、電磁バルブ44によって第1の吸気口46と第2の吸気口48に選択的に連通されるようになっている。そして、ファン室47の排気口51が制御部(被冷却部)16に開口するダクト52に接続され、ファン43によって吸引されたエアがダクト52を介して制御部16に吹き付けられるようになっている。尚、ファン43及び電磁バルブ44は、制御部16によって作動制御されるようになっている。
【0019】
次に、このように構成された第1の給紙装置2の作動状態を図4のフローチャート図に従って説明する。
【0020】
以上のように構成された本実施の形態の第1の給紙装置2は、画像形成装置1の制御部16に印刷スタート信号が入力されると、制御部16からモータ35やファン27,43及び電磁バルブ44に制御信号が出力され、給紙動作が開始される。尚、給紙動作が開始される前において、ファン室47は、電磁バルブ44によって第2の吸気口48に連通され、第1の吸気口46に連通される連通路42が閉じられている。
【0021】
先ず、ファン27,43が作動を開始し、第1のノズル25aと第2のノズル25bからエアが吹き出し、第1のノズル25aから吹き出すエアによって記録材載置台24a上に積載された記録材Sの上部数枚が吹き上げられる(ステップS1)。次いで、所定時間(t1)経過後(ステップS2)、電磁バルブ44が制御部16からの制御信号に基づき作動し、ファン室47と第1の吸気口46とが連通され、ファン室47と第2の吸気口48を接続する吸気路50が閉じられ、ファン43による第1の吸気口46からの吸気が開始される(ステップS3)。その結果、搬送ベルト30の孔40を通じて搬送ベルト30の下方(搬送ベルト30と記録材Sとの間)のエアが吸引され、第1のノズル25aから吹き出すエアによって吹き上げられた最上位の記録材Sが搬送ベルト30に吸着される。この際、第2のノズル25bから吹き出すエアが搬送ベルト30に吸着された最上位の記録材(第1枚目の記録材)S1とその真下の記録材(第2枚目の記録材)S2との間に吹き込み、搬送ベルト30に吸着された第1枚目の記録材S1と第2枚目の記録材S2とがエアによって分離される。
【0022】
その後、所定時間経過(t2)後に(ステップS4)、モータ35が作動して駆動ローラ33を回転させ、搬送ベルト30が給紙方向に回転する(ステップS5)。そして、搬送ベルト30に吸着された記録材S1が回転する搬送ベルト30によって記録材載置台24aから送り出され、記録材S1の先端が搬送ベルト30と送り出しローラ53のニップ部に送り込まれる。さらに、記録材S1は、搬送ベルト30と送り出しローラ53によって搬送路5に送り出され、フィードローラ7によって画像形成部11側へ搬送される。
【0023】
そして、記録材S1の後端が搬送ベルト30と送り出しローラ53とのニップ部から完全に送り出されたことが図外の給紙センサによって検知されると(ステップS6)、制御部16からの制御信号に基づいてモータ35が停止し、モータ35によって回転駆動される搬送ベルト30の回転が停止する(ステップS7)。また、電磁バルブ44が制御部16からの制御信号に基づいて作動し、ファン室47と第2の吸気口48とが連通し、ファン室47と第1の吸気口46を接続する吸気路42が閉じられる(ステップS8)。これにより、一枚目の記録材S1の給紙動作が完了する。第二枚目以降の記録材S2……が連続して給送される場合には、一枚目の記録材S1の給紙動作と同様の動作が繰り返し行われることになる。そして、この第1の給紙装置2のファン43の作動中は、ファン43によって吸引されたエアがダクト52を介して制御部16に吹き付けられ、制御部16が第1の給紙装置2のファン43の排気によって効率的に冷却されることになる。
【0024】
以上のような本実施の形態によれば、記録材吸着手段32のファン43を制御部16の冷却用ファンとしても使用することができ、記録材吸着手段32のファン43の排気によって制御部16を冷却することができるので、制御部16の冷却用ファンを別途設置する必要がなくなり、部品費用の低減化及び省電力化を図ることができる。
【0025】
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第5の実施の形態を示す第1の給紙装置2の概略構成図である。尚、本実施の形態は、図2に示す第1の実施の形態に係る第1の給紙装置2と同様の構成部分には同一符号を付し、第1の実施の形態と重複する説明を省略する。
【0026】
この図5に示す第1の給紙装置2は、記録材吸着手段32の第2の吸気口48を画像形成部11の感光体17と帯電器18の近傍の空間に開口させたものであり、第1の吸気口46とファン室47との連通が遮断されている場合に、画像形成部11内のエアをファン43によって吸い出して、その吸い出したエアをダクト52を介して制御部16に吹き付けるようになっている。尚、第2の吸気口48とファン室43との間にオゾン除去用のフィルタ(図示せず)が設置されており、画像形成部11から吸引したエア中のオゾンをフィルタで取り除き、このオゾンが取り除かれたエアを制御部16に向けて吹き出すようになっている。
【0027】
このような構成の第1の給紙装置2によれば、前述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができることはもちろんのこと、帯電器18のコロナ放電によって生成されるオゾンを感光体17の周囲から排気できるため、オゾンに起因する帯電器18の放電ワイヤへの異物付着(酸化物)を抑えることができ、その異物付着に起因する放電ムラの発生を抑制することができると共に、オゾンに起因する感光体17の劣化を抑制することができる。
【0028】
また、本実施の形態によれば、画像形成部11にオゾン排気用のファンを別途設置する必要がないため、前述の第1の実施の形態よりも部品点数を削減でき、前述の第1の実施の形態よりも部品費用の低減化及び省電力化をより一層効果的に図ることができる。
【0029】
[第3の実施の形態]
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る第1の給紙装置2の概略構成図である。尚、本実施の形態は、図2に示す第1の実施の形態に係る第1の給紙装置2と同様の構成部分には同一符号を付し、第1の実施の形態と重複する説明を省略する。
【0030】
この図6に示す第1の給紙装置2において、第1及び第2のノズル25a,25bにエアを送るファン27が収容されたファン室54には、制御部16の近傍に開口する吸気口55が吸気路56を介して接続されている。そして、第1の給紙装置2によって記録材Sが記録材載置台24a上から送り出される場合に、ファン27が作動すると、吸気口55から制御部16近傍の空気が吸引され、制御部16周辺に強制対流が生じるため、制御部16の熱がファン27の作動に伴って生じる強制対流によって奪われ、制御部16が効果的に冷却される。
【0031】
このような構成の本実施の形態の第1の給紙装置2は、前述の第1の実施の形態のものと同様の効果が得られる。
【0032】
[第4の実施の形態]
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る第1の給紙装置2の概略構成図である。尚、本実施の形態は、図2に示す第1の実施の形態に係る第1の給紙装置2と同様の構成部分には同一符号を付し、第1の実施の形態と重複する説明を省略する。
【0033】
この図7に示す第4の実施の形態は、前述の第1の実施の形態において、ファン27を収容するファン室54が吸気路57を介して画像形成部11の帯電器18と感光体17の近傍の空間に連通されており、ファン27の作動時に、帯電器18のコロナ放電によって生成されるオゾンを感光体17の周囲から排気できるため、オゾンに起因する帯電器18の放電ワイヤへの異物付着(酸化物)を抑えることができ、その異物付着に起因する放電ムラの発生を抑制できると共に、感光体17の劣化を抑制することができる。尚、本実施の形態において、吸気路57には、オゾンを除去するためのフィルタ(図示せず)が設置されている。
【0034】
[その他の実施の形態]
尚、ファン43は、図4のフローチャートの作動状態に限定されるものでなく、他の給紙装置(エア給紙ではない他の第2,第3の給紙装置)3,4の作動時に作動させてもよく、また、給紙時以外の時(例えば、画像形成装置本体13内の機内温度が所定温度以上になった時や、画像形成装置1のメインスイッチオン後の所定時間)に作動させるようにしてもよい。このような場合には、電磁バルブ44によって第1の吸気口46とファン室47との連通が遮断され、第2の吸気口48とファン室47とが連通されるようになる。
【0035】
また、上記各実施の形態は、被冷却部として制御部16を例示したが、これに限られず、定着部12やその他の電子部品を被冷却部としてもよい。
【0036】
また、図8に示すように、画像形成装置2に外付けのエア給紙装置58を取り付けて使用する場合には、エア給紙装置58に本発明を適用するようにしてもよい。ここで、画像形成装置本体13内の制御部16を外付けのエア給紙装置58側の排気で冷却するには、画像形成装置本体13側に設置したダクト60と外付けのエア給紙装置58側のダクト61を接続する必要がある。
【0037】
また、上記各実施の形態は、画像形成するための記録材Sを画像形成部11に向けて送り出すエア給紙装置(第1の給紙装置2)を例示したが、本発明は、これに限られず、記録材としての原稿を画像読み取り位置に送り出すエア給紙装置に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
記録材吸着手段32のファン43を制御部16の冷却用ファンとしても使用することができ、記録材吸着手段32のファン43の排気によって制御部16を冷却することができるので、制御部16の冷却用ファンを別途設置する必要がなくなり、部品費用の低減化及び省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る第1の給紙装置を模式的に表す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る記録材吸着・給送手段の一部を拡大して示す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る第1の給紙装置の作動状態を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る第1の給紙装置を模式的に表す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る第1の給紙装置を模式的に表す図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る第1の給紙装置を模式的に表す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1……画像形成装置、2……第1の給紙装置、11……画像形成部、16……制御部(被冷却部)、24a……記録材載置台、27……ファン(エア吹き付け手段)、31……記録材給送手段、32……記録材吸着手段、44……電磁バルブ(吸気口切換手段)、46……第1の吸気口、48……第2の吸気口、52……ダクト
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機,FAX,プリンタ及びこれらの複合機等としての画像形成装置及びこの画像形成装置を構成する給紙装置、特に、エアで記録材を吸着して給送する給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の画像形成装置は、デジタル化された画像情報を様々に加工したり、また、ネットワークを介して他の画像形成装置やコンピュータとの間でデータを送受信するようになっており、機能が多機能化していると共に、各種構成部分の制御が複雑化している。その結果、このような画像形成装置は、制御部が大型化し、制御部の作動に伴う発熱量が多くなるため、制御部の電子部品を冷却ファンで空冷し、電子部品が熱で作動不良になるのを防止するようになっている。
【0003】
また、このような画像形成装置は、大量の連続印刷を可能にするため、大容量給紙台上の記録材(シート状のコピー用紙,プラスチックフィルム等)をエア給紙装置で一枚ずつ吸着して画像形成部に搬送できるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−233483号公報(第1頁,図1〜図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような近年の画像形成装置は、給紙部と制御部でそれぞれ別々に吸着用のファンと冷却用のファンを備えているため、部品費用が嵩み、また、消費電力が大きくなる傾向にある。
【0006】
そこで、本発明は、エア給紙装置の記録材吸着用のファンによって発生する空気流を、冷却する必要がある部分(例えば、制御部や定着装置等の被冷却部)に案内し、ファンの設置個数を減らし、部品費用の低減化及び省電力化を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、記録材載置台に載置したシート状の記録材を記録材吸着手段のエアーの吸引により記録材給送手段に吸着し、その記録材給送手段によって記録材を記録材載置台上から送り出す給紙装置であって、前記記録材吸着手段の吸気エアをダクトを介して被冷却部に案内し、この被冷却部を前記ダクトから排出されるエアにより冷却することを特徴としている。
【0008】
また、請求項2の発明は、上記請求項1記載の発明に係る給紙装置と、この給紙装置から送り出される記録材に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0009】
また、請求項3の発明は、上記請求項2に記載の画像形成装置において、前記給紙装置の記録材吸着手段が、記録材給送手段に記録材を吸着させるために使用される第1の吸気口と、この第1の吸気口とは別に設けられて空気を吸入するためにだけ使用される第2の吸気口と、これら第1の吸気口と第2の吸気口を選択的に開口する吸気口切換手段と、を備えている。そして、この吸気口切換手段が、前記記録材給送手段による記録材給送時には前記第1の吸気口を開き、前記記録材給送手段の停止時であって且つ前記画像形成部の画像形成可能状態時には前記第2の吸気口を開くようになっている。
【0010】
また、請求項4の発明は、上記請求項3に記載の画像形成装置において、前記第2の吸気口を前記画像形成部の空間内に開口させたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項5の発明は、記録材載置台に載置したシート状の記録材の先端に、エア吹き付け手段から吹き出すエアを吹き付けて、記録材載置台上の記録材先端を浮上させ、その浮上した記録材を記録材吸着手段のエアーの吸引により記録材給送手段に吸着し、その記録材給送手段によって記録材を記録材載置台上から送り出す給紙装置に関するものである。そして、この給紙装置は、前記エア吹き付け手段の吸気口を被冷却部の近傍に配置し、前記エア吹き付け手段の作動時に前記被冷却部の近傍のエアを吸引して、前記被冷却部の近傍にエアの強制対流を生じさせて前記被冷却部を冷却するようになっている。
【0012】
また、請求項6の発明は、記録材載置台に載置したシート状の記録材の先端に、エア吹き付け手段から吹き出すエアを吹き付けて、記録材載置台上の記録材先端を浮上させ、その浮上した記録材を記録材吸着手段のエアーの吸引により記録材給送手段に吸着し、その記録材給送手段によって記録材を記録材載置台上から画像形成部に送り出す画像形成装置に関するものである。そして、前記エア吹き付け手段の吸気口を前記画像形成部の空間内に開口させ、前記エア吹き付け手段の作動時に前記画像形成部の空間内のエアを排気するようになっている。また、前記記録材吸着手段の吸気エアをダクトを介して被冷却部に案内して、この被冷却部を前記ダクトから排出されるエアにより冷却するようになっている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0014】
[第1の実施の形態]
(画像形成装置の概略構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。この図1に示すように、本実施の形態の画像形成装置1は、第1の給紙装置2と2段に配置された第2及び第3の給紙装置3,4のいずれかに積載された記録材(シート状のコピー用紙,プラスチックフィルム等)Sを一枚ずつ搬送路5に送り出す給紙部6と、この給紙部6から送り出された記録材Sを搬送路5に沿って搬送するフィードローラ7やレジストローラ8等からなる搬送部10と、この搬送部10によって搬送された記録材Sにトナー画像を形成する画像形成部11と、この画像形成部11によって記録材Sに形成されたトナー画像を記録材Sに定着させる定着部12と、この定着部12によって画像が定着された記録材Sを画像形成装置本体13の外部に排出する排出ローラ部14と、原稿の画像データを読み取る画像読み取り部15と、を備えている。また、この画像形成装置1は、図外の画像形成装置やコンピュータ等とのデータの送受信を可能にしたり、給紙部6や画像形成部11等の各部の作動を制御する制御部16を備えている。尚、画像形成部11は、ドラム型の感光体17と、その周囲に配置された帯電器18,露光装置20,現像装置21,転写ベルト22,クリーニング装置23等からなっている。
【0015】
(第1の給紙装置)
上述の給紙部のうちのエア給紙装置である第1の給紙装置2について、図1及び図2に基づき説明する。これらの図1及び図2に示す第1の給紙装置2は、記録材載置台24aが昇降可能になっており、記録材載置台24a上の最上位の記録材Sの高さ位置が所定位置になるように、記録材載置台24aが制御部16によって昇降制御されるようになっている。そして、この第1の給紙装置2は、記録材載置台24a上の記録材Sの先端上部側に空気を吹き付けるノズル25と、このノズル25から吹き出したエアで浮き上げられた記録材Sを吸着して記録材載置台24a上から送り出す記録材吸着・給送手段26と、を備えている。尚、図1において、右側の記録材載置台24a上の記録材Sがなくなると、左側の記録材載置台24b上の記録材Sが右側の記録材載置台24a上に移動させられるようになっている。
【0016】
ノズル25は、図2に示すように、ファン(エア吹き付け手段)27の回転によって生じる空気流がダクト28を介して送られてくるようになっており、第1のノズル25aと第2のノズル25bとに分岐している。このうち、第1のノズル25aは、記録材載置台24a上に積載された複数の記録材Sの先端上部にエアを吹き付け、上部数枚の記録材Sを浮き上がらせる。また、第2のノズル25bは、記録材吸着・給送手段26の搬送ベルト30の先端側に向けてエアを吹き付けるようになっており、記録材吸着・給送手段26に吸着された記録材S1とその記録材S2の真下の二枚目の記録材S2との間にエアを送り込み、最上位(第一枚目)の記録材S1と第二枚目の記録材S2とを分離するようになっている。
【0017】
記録材吸着・給送手段26は、図2に示すように、記録材給送手段31と記録材吸着手段32とからなっている。このうち、記録材給送手段31は、駆動ローラ33と従動ローラ34及びこれら駆動ローラ33と従動ローラ34とに掛け渡された搬送ベルト30を備えており、駆動ローラ33がモータ35によって駆動されるようになっている。尚、駆動ローラ33及び従動ローラ34は、図2及び図3に示すように、記録材給送方向に対して直交する方向(幅方向)に複数配置されており、支持軸36,37を介して側板38a,38bに支持されており、それら複数の駆動ローラ33と従動ローラ34にそれぞれ搬送ベルト30が掛け渡されている。そして、搬送ベルト30には、エアの通過を許容する孔40が多数形成されている。
【0018】
記録材吸着手段32は、図2及び図3に示すように、吸着室41と、この吸着室41に連通する吸気路42に取り付けられた吸気用ファン43と、吸気口を切り換える吸気口切換手段としての電磁バルブ44を備えている。このうち、吸着室41は、駆動ローラ33,従動ローラ34及び搬送ベルト30の間のスペースに配置される一端側に開口部分45を有する筒状体であり、各搬送ベルト30の記録材S側部分に向けて開口する略矩形形状の吸気口(第1の吸気口)46が形成されている。そして、この吸着室41の一端側の開口部分45が吸気路42を介してファン室47に接続されている。ファン室47は、前述のように第1の吸気口46に接続されると共に、画像形成装置本体13の空間に開口する第2の吸気口48にも吸気路50を介して接続されており、電磁バルブ44によって第1の吸気口46と第2の吸気口48に選択的に連通されるようになっている。そして、ファン室47の排気口51が制御部(被冷却部)16に開口するダクト52に接続され、ファン43によって吸引されたエアがダクト52を介して制御部16に吹き付けられるようになっている。尚、ファン43及び電磁バルブ44は、制御部16によって作動制御されるようになっている。
【0019】
次に、このように構成された第1の給紙装置2の作動状態を図4のフローチャート図に従って説明する。
【0020】
以上のように構成された本実施の形態の第1の給紙装置2は、画像形成装置1の制御部16に印刷スタート信号が入力されると、制御部16からモータ35やファン27,43及び電磁バルブ44に制御信号が出力され、給紙動作が開始される。尚、給紙動作が開始される前において、ファン室47は、電磁バルブ44によって第2の吸気口48に連通され、第1の吸気口46に連通される連通路42が閉じられている。
【0021】
先ず、ファン27,43が作動を開始し、第1のノズル25aと第2のノズル25bからエアが吹き出し、第1のノズル25aから吹き出すエアによって記録材載置台24a上に積載された記録材Sの上部数枚が吹き上げられる(ステップS1)。次いで、所定時間(t1)経過後(ステップS2)、電磁バルブ44が制御部16からの制御信号に基づき作動し、ファン室47と第1の吸気口46とが連通され、ファン室47と第2の吸気口48を接続する吸気路50が閉じられ、ファン43による第1の吸気口46からの吸気が開始される(ステップS3)。その結果、搬送ベルト30の孔40を通じて搬送ベルト30の下方(搬送ベルト30と記録材Sとの間)のエアが吸引され、第1のノズル25aから吹き出すエアによって吹き上げられた最上位の記録材Sが搬送ベルト30に吸着される。この際、第2のノズル25bから吹き出すエアが搬送ベルト30に吸着された最上位の記録材(第1枚目の記録材)S1とその真下の記録材(第2枚目の記録材)S2との間に吹き込み、搬送ベルト30に吸着された第1枚目の記録材S1と第2枚目の記録材S2とがエアによって分離される。
【0022】
その後、所定時間経過(t2)後に(ステップS4)、モータ35が作動して駆動ローラ33を回転させ、搬送ベルト30が給紙方向に回転する(ステップS5)。そして、搬送ベルト30に吸着された記録材S1が回転する搬送ベルト30によって記録材載置台24aから送り出され、記録材S1の先端が搬送ベルト30と送り出しローラ53のニップ部に送り込まれる。さらに、記録材S1は、搬送ベルト30と送り出しローラ53によって搬送路5に送り出され、フィードローラ7によって画像形成部11側へ搬送される。
【0023】
そして、記録材S1の後端が搬送ベルト30と送り出しローラ53とのニップ部から完全に送り出されたことが図外の給紙センサによって検知されると(ステップS6)、制御部16からの制御信号に基づいてモータ35が停止し、モータ35によって回転駆動される搬送ベルト30の回転が停止する(ステップS7)。また、電磁バルブ44が制御部16からの制御信号に基づいて作動し、ファン室47と第2の吸気口48とが連通し、ファン室47と第1の吸気口46を接続する吸気路42が閉じられる(ステップS8)。これにより、一枚目の記録材S1の給紙動作が完了する。第二枚目以降の記録材S2……が連続して給送される場合には、一枚目の記録材S1の給紙動作と同様の動作が繰り返し行われることになる。そして、この第1の給紙装置2のファン43の作動中は、ファン43によって吸引されたエアがダクト52を介して制御部16に吹き付けられ、制御部16が第1の給紙装置2のファン43の排気によって効率的に冷却されることになる。
【0024】
以上のような本実施の形態によれば、記録材吸着手段32のファン43を制御部16の冷却用ファンとしても使用することができ、記録材吸着手段32のファン43の排気によって制御部16を冷却することができるので、制御部16の冷却用ファンを別途設置する必要がなくなり、部品費用の低減化及び省電力化を図ることができる。
【0025】
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第5の実施の形態を示す第1の給紙装置2の概略構成図である。尚、本実施の形態は、図2に示す第1の実施の形態に係る第1の給紙装置2と同様の構成部分には同一符号を付し、第1の実施の形態と重複する説明を省略する。
【0026】
この図5に示す第1の給紙装置2は、記録材吸着手段32の第2の吸気口48を画像形成部11の感光体17と帯電器18の近傍の空間に開口させたものであり、第1の吸気口46とファン室47との連通が遮断されている場合に、画像形成部11内のエアをファン43によって吸い出して、その吸い出したエアをダクト52を介して制御部16に吹き付けるようになっている。尚、第2の吸気口48とファン室43との間にオゾン除去用のフィルタ(図示せず)が設置されており、画像形成部11から吸引したエア中のオゾンをフィルタで取り除き、このオゾンが取り除かれたエアを制御部16に向けて吹き出すようになっている。
【0027】
このような構成の第1の給紙装置2によれば、前述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができることはもちろんのこと、帯電器18のコロナ放電によって生成されるオゾンを感光体17の周囲から排気できるため、オゾンに起因する帯電器18の放電ワイヤへの異物付着(酸化物)を抑えることができ、その異物付着に起因する放電ムラの発生を抑制することができると共に、オゾンに起因する感光体17の劣化を抑制することができる。
【0028】
また、本実施の形態によれば、画像形成部11にオゾン排気用のファンを別途設置する必要がないため、前述の第1の実施の形態よりも部品点数を削減でき、前述の第1の実施の形態よりも部品費用の低減化及び省電力化をより一層効果的に図ることができる。
【0029】
[第3の実施の形態]
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る第1の給紙装置2の概略構成図である。尚、本実施の形態は、図2に示す第1の実施の形態に係る第1の給紙装置2と同様の構成部分には同一符号を付し、第1の実施の形態と重複する説明を省略する。
【0030】
この図6に示す第1の給紙装置2において、第1及び第2のノズル25a,25bにエアを送るファン27が収容されたファン室54には、制御部16の近傍に開口する吸気口55が吸気路56を介して接続されている。そして、第1の給紙装置2によって記録材Sが記録材載置台24a上から送り出される場合に、ファン27が作動すると、吸気口55から制御部16近傍の空気が吸引され、制御部16周辺に強制対流が生じるため、制御部16の熱がファン27の作動に伴って生じる強制対流によって奪われ、制御部16が効果的に冷却される。
【0031】
このような構成の本実施の形態の第1の給紙装置2は、前述の第1の実施の形態のものと同様の効果が得られる。
【0032】
[第4の実施の形態]
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る第1の給紙装置2の概略構成図である。尚、本実施の形態は、図2に示す第1の実施の形態に係る第1の給紙装置2と同様の構成部分には同一符号を付し、第1の実施の形態と重複する説明を省略する。
【0033】
この図7に示す第4の実施の形態は、前述の第1の実施の形態において、ファン27を収容するファン室54が吸気路57を介して画像形成部11の帯電器18と感光体17の近傍の空間に連通されており、ファン27の作動時に、帯電器18のコロナ放電によって生成されるオゾンを感光体17の周囲から排気できるため、オゾンに起因する帯電器18の放電ワイヤへの異物付着(酸化物)を抑えることができ、その異物付着に起因する放電ムラの発生を抑制できると共に、感光体17の劣化を抑制することができる。尚、本実施の形態において、吸気路57には、オゾンを除去するためのフィルタ(図示せず)が設置されている。
【0034】
[その他の実施の形態]
尚、ファン43は、図4のフローチャートの作動状態に限定されるものでなく、他の給紙装置(エア給紙ではない他の第2,第3の給紙装置)3,4の作動時に作動させてもよく、また、給紙時以外の時(例えば、画像形成装置本体13内の機内温度が所定温度以上になった時や、画像形成装置1のメインスイッチオン後の所定時間)に作動させるようにしてもよい。このような場合には、電磁バルブ44によって第1の吸気口46とファン室47との連通が遮断され、第2の吸気口48とファン室47とが連通されるようになる。
【0035】
また、上記各実施の形態は、被冷却部として制御部16を例示したが、これに限られず、定着部12やその他の電子部品を被冷却部としてもよい。
【0036】
また、図8に示すように、画像形成装置2に外付けのエア給紙装置58を取り付けて使用する場合には、エア給紙装置58に本発明を適用するようにしてもよい。ここで、画像形成装置本体13内の制御部16を外付けのエア給紙装置58側の排気で冷却するには、画像形成装置本体13側に設置したダクト60と外付けのエア給紙装置58側のダクト61を接続する必要がある。
【0037】
また、上記各実施の形態は、画像形成するための記録材Sを画像形成部11に向けて送り出すエア給紙装置(第1の給紙装置2)を例示したが、本発明は、これに限られず、記録材としての原稿を画像読み取り位置に送り出すエア給紙装置に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
記録材吸着手段32のファン43を制御部16の冷却用ファンとしても使用することができ、記録材吸着手段32のファン43の排気によって制御部16を冷却することができるので、制御部16の冷却用ファンを別途設置する必要がなくなり、部品費用の低減化及び省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る第1の給紙装置を模式的に表す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る記録材吸着・給送手段の一部を拡大して示す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る第1の給紙装置の作動状態を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る第1の給紙装置を模式的に表す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る第1の給紙装置を模式的に表す図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る第1の給紙装置を模式的に表す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1……画像形成装置、2……第1の給紙装置、11……画像形成部、16……制御部(被冷却部)、24a……記録材載置台、27……ファン(エア吹き付け手段)、31……記録材給送手段、32……記録材吸着手段、44……電磁バルブ(吸気口切換手段)、46……第1の吸気口、48……第2の吸気口、52……ダクト
Claims (6)
- 記録材載置台に載置したシート状の記録材を記録材吸着手段のエアーの吸引により記録材給送手段に吸着し、その記録材給送手段によって記録材を記録材載置台上から送り出す給紙装置において、
前記記録材吸着手段の吸気エアをダクトを介して被冷却部に案内し、この被冷却部を前記ダクトから排出されるエアにより冷却することを特徴とする給紙装置。 - 前記請求項1記載の給紙装置と、この給紙装置から送り出される記録材に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記給紙装置の記録材吸着手段が、記録材給送手段に記録材を吸着させるために使用される第1の吸気口と、この第1の吸気口とは別に設けられて空気を吸入するためにだけ使用される第2の吸気口と、これら第1の吸気口と第2の吸気口を選択的に開口する吸気口切換手段と、を備え、
この吸気口切換手段が、前記記録材給送手段による記録材給送時には前記第1の吸気口を開き、前記記録材給送手段の停止時であって且つ前記画像形成部の画像形成可能状態時には前記第2の吸気口を開くことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第2の吸気口を前記画像形成部の空間内に開口させたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 記録材載置台に載置したシート状の記録材の先端に、エア吹き付け手段から吹き出すエアを吹き付けて、記録材載置台上の記録材先端を浮上させ、その浮上した記録材を記録材吸着手段のエアーの吸引により記録材給送手段に吸着し、その記録材給送手段によって記録材を記録材載置台上から送り出す給紙装置において、
前記エア吹き付け手段の吸気口を被冷却部の近傍に配置し、前記エア吹き付け手段の作動時に前記被冷却部の近傍のエアを吸引して、前記被冷却部の近傍にエアの強制対流を生じさせて前記被冷却部を冷却することを特徴とする給紙装置。 - 記録材載置台に載置したシート状の記録材の先端に、エア吹き付け手段から吹き出すエアを吹き付けて、記録材載置台上の記録材先端を浮上させ、その浮上した記録材を記録材吸着手段のエアーの吸引により記録材給送手段に吸着し、その記録材給送手段によって記録材を記録材載置台上から画像形成部に送り出す画像形成装置において、
前記エア吹き付け手段の吸気口を前記画像形成部の空間内に開口させ、前記エア吹き付け手段の作動時に前記画像形成部の空間内のエアを排気し、
前記記録材吸着手段の吸気エアをダクトを介して被冷却部に案内して、この被冷却部を前記ダクトから排出されるエアにより冷却することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002309832A JP2004145000A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 給紙装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002309832A JP2004145000A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 給紙装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004145000A true JP2004145000A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32455528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002309832A Pending JP2004145000A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 給紙装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004145000A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017134208A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | コニカミノルタ株式会社 | 給紙装置、画像形成装置及び給紙装置の制御方法 |
-
2002
- 2002-10-24 JP JP2002309832A patent/JP2004145000A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017134208A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | コニカミノルタ株式会社 | 給紙装置、画像形成装置及び給紙装置の制御方法 |
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