JP2004143903A - 歩道板と端面相互の接合方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】歩道板が相隣る板状体と接合すべき端面2を具備した板状体となされ、前記板状体の少なくとも一辺又はその一部に沿って導水部4を設け、又、板状体の端面2の一部を凹陥面2aに形成するとともに、残余を当接面6となし、更に又、板状体の底部3aに通水孔7を設けてなる。又、相隣る端面2相互を位置決めして接合すべく、相接する端面2,2の回転対称位置で、端面2,2に設けた凹陥面2aと凸部8を凹凸嵌合させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩道板と端面相互の接合方法に関し、より詳しくは、その上面又は外周辺の雨水等を効率よく排出可能とした歩道板と、例えて該歩道板等、連続して設置されるブロックの相接する端面に設けた凹陥面と凸部の凹凸嵌合をもって、相隣る端面相互を確実、且つ堅固に接合する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、床面又は歩行面を地表部に形成する際には、コンクリート平板やタイル等の板状体によって必要部分の地表面を被覆し、且つ板状体相互間に目地モルタル等の接合材を別途充填せしめてその一体性を確保しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記板状体はそれ自体で雨水等の表面水が排除されるような機能を備えておらず、又、別途施工する結合材は、その充填に手間が掛かり、且つ硬化待ち等養生期間を要するとともに、かかる接合材のみでは地表面の不等沈下等による変形に板状体が追随して床面又は歩行面等に不陸が生じる。従って、かかる床面又は歩行面等の施工が長期化し、又、その上面には雨水等の表面水が滞留したりし、該上面又はその外周辺の水気でスリップ事故が起こるといった問題点があった。
本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑みてなされたもので、その上面又は外周辺における雨水等の表面水が効率よく排除される歩道板を提供することを課題とする。
又、本発明は、例えて歩道板等、連続して設置されるブロックの相接する端面相互を確実、堅固、且つ迅速に固定して接合する方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る歩道板は、請求項1記載の如く、相隣る板状体と接合すべき端面2を具備した板状体であって、該板状体の少なくとも一辺又はその一部に沿って導水部4が設けられてなることを特徴とする。
上記構成からなる歩道板1にあっては、該歩道板1の上面13上にある表面水等が板状体をなす歩道板1の少なくとも一辺又はその一部に沿って設けられた導水部4に流れ込むとともに、集積されて歩道板1の外部へ排出される。
【0005】
又、本発明に係る歩道板は、請求項2記載の如く、請求項1記載の歩道板において、導水部4の端部4aに、その底面4bを段状に凹陥させた凹段部4cが設けられてなる構成、或いは、請求項3記載の如く請求項1又は2記載の歩道板において、板状体の端面2の一部が導水部4の端部4a又は凹段部4cと繋がる凹陥面2aに形成されるとともに、残余が当接面6をなす構成を採用することができる。
かかる構成からなる歩道板1にあっては、相隣る端面2相互の当接面6同士が当接されて上面13が連続せる歩行面を形成しても、導水部4に流入した上面13の表面水等は、導水部4の端部4a又は該端部4aに追設された凹段部4cと繋がる凹陥面2a、即ち、端面2相互間に形成される空隙部5を経て一の歩道板1毎に下方等へ排出される。
【0006】
又、本発明に係る歩道板は、請求項4記載の如く、相隣る板状体と接合すべき端面2を具備した板状体であって、該板状体の端面2の一部を凹陥面2aに形成し、且つ残余を当接面6となすことを特徴とする。
かかる構成からなる歩道板1にあっては、相隣る端面2相互の当接面6同士が当接されて上面13が連続せる歩行面を形成しても、該歩道板1の外周辺の表面水や地中の水等は、端面2の一部に形成された凹陥面2a、即ち、端面2相互間に形成される空隙部5を経て一の歩道板1毎にその下方や他所等へ排出される。
【0007】
又、本発明に係る歩道板は、請求項5記載の如く、板状体の底部3aに通水孔7を設けてなることを特徴とする。
かかる構成からなる歩道板1にあっては、該歩道板1の外周辺における地中の水等が板状体をなす歩道板1の底部3aに設けた通水孔7によってその下面に集積され、或いは、通水孔7を通過することで他所へ排出される。
【0008】
又、本発明に係る歩道板は、請求項6記載の如く、請求項1乃至5の何れかに記載の歩道板において、板状体の上面13及び/又は導水部4の底面4bに傾斜を付してなる構成を採用することができる。
かかる構成からなる歩道板1にあっては、該歩道板1上に流入した表面水等は、板状体をなす歩道板1の上面13及び/又は導水部4の底面4bの傾斜によって下流側に速やかに集積、流下し外部へ排出される。
【0009】
又、本発明に係る歩道板は、請求項7記載の如く、請求項1乃至6の何れかに記載の歩道板において、排水施設11の上方に前記歩道板を設けて上蓋となす構成を採用することができる。
かかる構成からなる歩道板1にあっては、導水部4及び/又は通水孔7により集積され下方向に排出される表面水等は、歩道板1の下方に設置された排水施設11内に落下、流入して散乱することなく他所へ排出される。
【0010】
又、本発明に係る端面相互の接合方法は、請求項8記載の如く、相隣る端面2相互を位置決めして接合すべく、相接する端面2,2の回転対称位置で、両端面2,2に設けた凹陥面2aと凸部8が凹凸嵌合することを特徴とする。
かかる構成からなる端面相互の接合方法にあっては、凸部8と凹凸嵌合すべき凹部14を凹陥面2aと兼用的に形成するとともに、凸部8と凹部14(凹陥面2a)とが相隣る端面2,2相互間において回転対称位置、即ち、一の接合部に二箇所の凹凸嵌合部を互いが出入り状となるべく設けてなるために、例え凸部8又は凹部14(凹陥面2a)の何れか一が欠如しても残存せる他所の凹凸嵌合部で上下方向での位置決めが可能となり、相隣る端面2,2相互を堅固に接合して、相互のブロックが上下、左右へ移動するのを防止することができる。
【0011】
又、本発明に係る端面相互の接合方法は、請求項9記載の如く、請求項8記載の端面相互の接合方法における凹凸嵌合時に、相隣る端面2相互間に目地代16を形成すべく、凸部8の突設度合いが凹陥面2aの凹設度合いよりも大きく設定され、前記目地代16に既製の目地材17が設けられる構成を採用することができる。
かかる構成からなる端面相互の接合方法にあっては、凸部8の突設度合いが凹陥面2aの凹設度合いよりも大きく設定されて、相隣る端面2の相互間に目地代16が形成されるとともに、該目地代16に既製の目地材17が設けられるために、凸部8を凹陥面2a(凹部14)に突き合わすのみで端面2,2間に規定幅の目地代16を自動的に確保できるとともに、かかる規定幅と近似厚みとなした既製の目地材17を前記目地代16に介在させるだけで養生期間等を要せず簡単、速やかに接合作業を済ますことができ、上記凹陥面2a(凹部14)と凸部8の凹凸嵌合と相まって、端面2,2相互を正確、美麗、堅固、且つ迅速に固定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参酌しつつ説明する。
図1(イ)乃至(ホ)は、本発明の一実施の形態に係る歩道板1を示し、以下、図中のX−X方向を歩道板1の長さ方向、又、Y−Y方向を歩道板1の幅方向と称する。
当該歩道板1は、平面視長方形をなす板状体の長さ方向にわたる両辺の下位に外突部3を設けて相隣る他の歩道板1と接合すべき端面2を略凸形(側面視)となし、両外突部3,3の上面付根部に凹溝状の導水部4を長さ方向にわたり夫々設けるとともに、略凸形を構成する上面13が幅方向で外突部3側へ向け斜降する傾斜面に形成されてなる。
又、前記側面視略凸形をなす両端面2,2にあって、その上縁と該上縁両端から少許垂下する両側縁に沿うことで略逆凹型を呈する部分、並びに下位両側において端部寄りの下縁と該下縁から外突部3の外縁に沿うことで略L型又は略逆L型を呈する部分を夫々当接面6に形成すべく、残余が該当接面6より凹陥せる凹陥面2aに形成されてなる。
ここで、前記導水部4の両端部4aは、該導水部4の底面4bを段状に更に凹陥させた凹段部4cを介して凹陥面2aと夫々連設するとともに、端面2の上位において、略逆凹型をなす当接面6に囲繞される部分の略半分を凹陥面2aから突設して当接面6より長さ方向に外突する凸部8に形成し、残る略半分部分を凹陥面2aと同面の凹部14となす。而して、かかる凸部8と凹部14は、平面視における歩道板1の略中心に対し左右の端面2,2に点対称位置で設けられ、且つその突設又は凹設度合いは、当接面6を基準として略同一に形成されてなる。又、上記歩道板1の裏面側には空所10が設けられ、その底部3aが底面視額縁状を呈するとともに、長さ方向における底部3aには、外側の凹設度合いを空所10側のそれよりも大きくなした通水孔7が2個設けられてなる。
【0013】
次に、前記歩道板1の設置例をその接合方法と共に、図2(イ)乃至(ホ)に基づいて説明すると、前記歩道板1の端面2を相隣る他の歩道板1の端面2に接合させて連設すると、相互の各当接面6が相接し該各当接面6より凹設せる凹陥面2aの相互間に空隙部5が形成されるとともに、凹部14と凸部8が相接する端面2,2の回転対称位置で夫々凹凸嵌合する。
而して、かかる歩道板1は地表部に連設し、その地表面Gを外突部3の上面と略合致せしめるものであって、上記の如く端面2,2相互の各当接面6同士が当接し、又、上面13同士が連続することで形成された歩行面は地表面Gより高く隆起してなるために、該上面13上に土砂が侵入し、或いは、落ち葉等が飛来して蓄積することがない。
又、その上面13上及び地表面G上にある表面水Wは、導水部4に流入して集積され、その底面4bに沿って流下するとともに、端部4aにある凹段部4cから端面2,2相互間に内蔵形成される空隙部5を経て一の歩道板1毎にその下方の地盤に排出、還元されるか、或いは、空隙部5を通過して幅方向の他側へ排出される。
又、外突部3の側面に地中の水W′が存在する際には、底部3aに設けた通水孔7によって該地中の水W′を歩道板1の下面に集積して下方の地盤に排出、還元させ、或いは、対向せる通水孔7を通過せしめて幅方向の他側へ排出する。
更に、端面2,2の回転対称位置で出入り状に凹凸嵌合する凸部8と凹部14即ち、凸部8の上縁8aと凹部14の上縁14aとの競り合いにより、何れか一の歩道板1が沈下しようとする際には、回転対称位置にある一方の凸部8の上縁8aが凹部14の上縁14aを支承し、又、何れか一の歩道板1が浮上しようとする際には一方の凹部14の上縁14aが凸部8の上縁8aを押さえ込む。
従って、かかる歩道板1が多数個連設されることにより形成される帯状の歩行面上やその外周辺に降雨や撒水等があっても、その表面水Wは導水部4や空隙部5によって歩道板1の上面13上、並びに地表面G上に滞留することなく排水されるため、上面13又はその外周辺での歩行条件が良好となってスリップ等を起こすことなく安全な使用が行える。しかも、連続せる歩行面によって地表面Gが区画されても、地表水Wは空隙部5間を、又、地中の水W′はその底部3aの通水孔7間を行き来することも可能で区画された土壌が泥化しないため、畑、果樹園等植樹地帯への使用に好適となる。
更に、連続せる歩道板1相互は、夫々凹凸嵌合されてなるため、連結に際する通り、高さ調整等の位置決めが接合材を用いずして容易、且つ迅速に行えるとともに、連結後は堅固な凹凸嵌合によって不等沈下等に起因する歩道板1相互の不陸発生を未然に防止することができる。
尚、上記実施の形態においては、外突部3上にある導水部4の底面4bを水平面に形成しているが、他の実施の形態として、かかる底面4bをその長さ方向で傾斜させることも可能で、かのような傾斜を付すことにより、歩道板1上での排水効率を更に向上せしめることができる。又、傾斜面となした上面13を水平面に形成してもよいもので、該上面13及び底面4bの傾斜の有無並びに傾斜方向等は任意に設定可能である(図示せず)。
【0014】
上記歩道板1の他の実施の形態として、歩道板1の下方には図2(ハ)乃至(ホ)において一点鎖線で示すように、排水施設11を設けることができる。
即ち、地中に埋設される排水施設としてのU形こう11′の両上端面11a′によって歩道板1の長さ方向にわたる両底部3aを支持してなるものであり、該歩道板1は地表面にあって帯状をなす上面13が歩行面を形成すると同時に、U形こう11′の上蓋として兼用的に使用することができて有益性を有するとともに、前述の如く、導水部4により集積されて空隙部5を経る表面水W、並びに通水孔7から浸入する地中の水W′をその下方に位置するU形こう11′内へ落下せしめて該U形こう11′の流末へ排水処理することができるため、歩道板1を含めてその地表部における排水が完璧に行える。
尚、上記実施形態においては排水施設11としてU形こう11′を用いたが、歩道板1が上蓋的に使用可能なものであれば良いもので、該排水施設11の具体的な形状は問わない。
【0015】
上記歩道板1の他の実施の形態として、図3(イ)及び(ロ)に示す如く、歩道板1の下方における排水施設11としてのU形こう11′を、排水処理するべき流量に応じてその流水断面が大小異なるものに変更可能で、いずれの歩道板1も、各U形こう11′の両上端面11a′上に載置されて上蓋としての機能を発揮してなり、当該排水施設11を具備する歩道板1を畑、花壇、果樹園等に成形される畝等の盛土g間に適用すると、該歩道板1は地表面Gから突出して帯状をなす上面13が歩行面を形成すると同時に、前述の如く、導水部4により集積されて空隙部5を経る表面水W、並びに通水孔7を通水する地中の水W′を、その下方に位置するU形こう11′内へ落下せしめて排水処理することができるために、盛土g全体の水はけが良好となって樹木等の生育に好適な土壌を創出することができる。
更に、盛土gから落下せる土砂等が歩道板1の外突部3及び導水部4上に堆積しても、該外突部3の上面を深さ方向、又、上面13に繋がる側壁面19を幅方向の当たり(目印)として、堆積土砂等を鍬等により掻き取って盛土g上に戻すことで、歩道板1の両側における地表面Gを外突部3の上面と略同一高さで、且つ掻き取り作業に用いる鍬等の幅と略同一の幅Bに均一に維持することができるとともに、該地表面Gに生育する雑草等も容易に除去できる。
【0016】
図4及び図5は、本発明の他の実施の形態に係る歩道板1を示し、当該歩道板1は前記図1に示した歩道板1における一方の外突部3が欠設されてなるものである。
更に詳しくは、図4(イ)乃至(ヘ)に示す歩道板1は、前記図1に示した歩道板1をその幅方向略中央で長さ方向に半截して得られるものであり、その結果導水部4及び通水孔7を有する外突部3が板状体の長さ方向一側に形成され、他側に空所10が表出してその端面2′が略逆凹型を呈してなる。
又、両端面2,2の上縁と該上縁の外突部3側の端部から少許垂下する側縁に沿うことで略へ字型又は略逆へ字型を呈する部分を当接面6に形成し、該当接面6に囲繞される一方の端面2の凹陥面2aから凸部8を突設するとともに、他方の端面2において前記当接面6に囲繞される部分を凹陥面2aと同面の凹部14となし、且つ上面13を骨材露出面に形成してなる。
図5(イ)乃至(ニ)に示す歩道板1は、前記図1に示した歩道板1における一方の外突部3をその付根部で切除することで得られるものであり、その結果導水部4及び通水孔7を有する外突部3が板状体の長さ方向一側に形成され、他側が上面13と略垂直に連設せる直壁状の端面2′に形成されてなる。
又、両端面2,2の下位にあって前記端面2′側に位置する当接面6が矩形を呈し、且つ上面13及びこれと連なる端面2′を骨材露出面に形成してなる。
【0017】
上記実施の形態に係る各歩道板1は、図4(ト)及び図5(ホ)に示す如く、各歩道板1の長さ方向における一方の使用が制約される場所への設置に適したものであり、例えて他の構造物と連設せしめる際には、図4(ト)に示すように、長さ方向に半截することで形成された端面2′を他の構造物面と当接させて設置するもので、当該設置例にあっては、歩道板1の下方に排水施設11としてのU形こう11′が設けられ、導水部4や通水孔7によって集積された表面水W及び地中の水W′を排水処理してなる。
又、段差を有する地表面Gの末端等で擁壁等の天端に列設する際は、図5(ホ)に示すとおり、一方の外突部3が切断されることで形成される端面2′を擁壁等の前面と略合致又は前面より稍突出(図中、破線で示す)させて設置するもので、当該設置例にあっては骨材露出面からなる端面2′が擁壁等の天端の化粧材となって風趣に富んだ景観を醸し出すとともに、導水部4や通水孔7によって集積された表面水W及び地中の水W′が擁壁等の裏込部から水抜孔を経てその前面に排出される。
即ち、かかる各歩道板1は、地表面Gの外郭等に連続せる歩行面を形成して、その外周辺の排水性を向上せしめるのである。
【0018】
図6(イ)乃至(ニ)は、本発明を構成する導水部4の変形例を示す。
先ず、歩道板1に外突部3を有するものとしては、同図(イ)及び(ロ)に示すように、その導水部4を外突部3の上面付根部において断面略半円をなす凹溝状、又は、外突部3の上面全体がその付根部へ向け下り勾配をなす斜面状に形成されてもよい。
又、外突部3を有しない歩道板1としては、同図(ハ)に示すように、その上面13上に直接、凹溝状をなす導水部4を設けてもよく、更に、同図(ニ)に示す如き上部開口部を幅狭くして粗大ゴミ等の流入を防止する略箱型の導水部4となすこともできる。
尚、本発明を構成する導水部4の形状は、上記に示すものに限定されるものではなく、その外突部3上若しくは上面13上にあって表面水等を集積可能な断面形状となすものであればその具体的な態様は問わない。
【0019】
図7及び図8は、夫々本発明の他の実施の形態に係る歩道板21を示し、当該歩道板21は、前記図4及び図5に示す如き歩道板1、即ち、その長さ方向における一方の使用が制約される歩道板1と組み合わせて鉤の手状に連なる歩行面を形成するため、その隅部に使用するものである。
先ず、図7(イ)乃至(ハ)は、一方の使用が制約される側(以下、制約側という)の形態が入り隅状をなす場合を示し、同図(イ)にあって、その隅部に表される歩道板21は、導水部4を有しない側の端面2′,2′が直角状をなす制約側に夫々位置するとともに、外突部3の端部相互が点接触する如き状態で設置される2枚の歩道板1,1の離隔せる端面2,2間を充足すべく、該端面2,2と接合する端面22,22をその直交せる二辺に設け、又、残余の二辺を制約側に位置せしめる端面22′,22′となした正方形の板状体からなり、且つ該歩道板21の一隅部には、前記歩道板1,1の外突部3,3に設けられた導水部4と連なる導水部24が設けられてなる。
ここで、上記の如く正方形を基調として形成された隅用の歩道板21には方向性がないから、上下、左右何れの隅部にも使用可能となる。
【0020】
次に、図7(ロ)にあって、その隅部に表される歩道板21は、長方形をなす板状体からなりその導水部を有しない長さ方向の一側及び該一側と直交して幅方向にわたる一端とを、直角状をなす制約側に位置させるための端面22′,22′となすとともに、他の導水部24を有する一側の一部には、当該歩道板21と直交し、且つ導水部4を有しない側の端面2′が制約側に位置した他の歩道板1の端面2と接合する端面22が形成されるとともに、前記制約側に位置して幅方向にわたる端面22′との対向部には、当該歩道板21と直列し、且つ導水部4を有しない側の端面2′が制約側に位置した他の歩道板1の端面2と接合する端面22が形成されてなり、ここで、各歩道板1,21の一側に設けられた外突部3,23並びに導水部4,24が相互に連設されてなるものである。
尚、歩道板1の列設状況に応じ、上記歩道板21と左右対称形状をなす図7(ハ)に示す如き、他の隅用の歩道板21を形成することも可能である。
【0021】
又、図8(イ)乃至(ハ)は、制約側の形態が出隅状をなす場合を示すもので、同図(イ)にあってその隅部に表される歩道板21は、導水部4を有しない側の端面2′,2′が直角状をなす制約側に位置して、その端部相互が点接触する如き状態で設置される2枚の歩道板1,1の離隔せる端面2,2間を充足するべく、該端面2,2と接合する端面22,22をその直交せる二辺に設け、又、残余の二辺には前記歩道板1,1の外突部3及び導水部4と連なる外突部23及び導水部24が夫々設けられた正方形の板状体からなるものである。
ここで、上記の如く正方形を基調として形成された隅用の歩道板21には方向性がないから、上下、左右何れの隅部にも使用可能となる。
【0022】
更に、図8(ロ)にあってその隅部に表される歩道板21は、長方形をなす板状体からなりその導水部を有しない長さ方向の一側の一部を、直角状をなす制約側に位置させるための端面22′に、又、該一側に残存せる部分を、当該歩道板21と直交し、且つ導水部4を有しない側の端面2′が制約側に位置した他の歩道板1の端面2と接合する端面22に形成するとともに、前記端面22′と直交して幅方向にわたる一端を、当該歩道板21と直列し、且つ導水部4を有しない側の端面2′が制約側に位置した他の歩道板1の端面2と接合する端面22に形成してなり、更に、その外郭にあって直交せる二辺には前記歩道板1,1のそれと連なる外突部23及び導水部24が夫々設けられてなるものである。
尚、歩道板1の列設状況に応じ、上記歩道板21と左右対称形状をなす図8(ハ)に示す如き、他の隅用の歩道板21を形成することも可能である。
【0023】
上述の如く、隅用の歩道板21と歩道板1を組合せることにより、その上面33及び13が連なることで構成される歩行面を鉤の手状に自由に屈折せしめることが可能となり、例えて他の構造物際、擁壁の天端等、地表面の外郭をなす箇所への使用が多様化すると同時に、上面13及び33に沿って設けた導水部4及び24が、その上面及び外周辺の排水性を高めて地表面の外郭部が湿けることを防止する。
尚、上記隅用の歩道板21の設置例にあっては、他の歩道板1を含めて外突部3,23をその片側に有してなるが、かかる外突部3,23を設けることは必須の条件ではなく、外突部3,23を設けずしてその上面13,33に直接的に導水部4,24を設けてもよい。更に、図4及び図5の歩道板1に示したように、各端面2,22には、凹陥部2a,空隙部5、当接面6及び凸部8を具備させ、又、板体の裏面側には通水孔7や空所10を設けて歩道板1,21の一体性並びにその排水性を更に向上せしめることも、本発明の意図する範囲内であれば実施可能である。
【0024】
図9は、本発明に係る歩道板1の他の設置例を示し、同図(イ)に示す歩道板1は、前記図5に示す如き、その長さ方向における一方の外突部3が欠如して、該欠如側の一側を端面2′となすものであり、当該設置例にあっては、長さ方向にわたる外突部3と端面2′相互が当接するべく、歩道板1…が幅方向に並列して複数設置されてなるため、外突部3の上面が水平面或いはその外側へ向け下る傾斜面に形成されていても、相隣る歩道板1の端面2′が立上がり壁となって作用し、その結果外突部3の上面を底面4bとなす凹溝状の導水部4が歩道板1相互間に形成される。即ち、幅の広い歩行面に複数列の排水機構を具備せしめることができるのである。
又、図9(ロ)に示すように、前出の図5に示す歩道板1を幅方向に2枚用いるとともに、その長さ方向における一方の端面2′相互を当接せしめて設置することにより、比較的幅の広い歩行面を簡便に形成することもできる。
【0025】
図10は、本発明の他の実施の形態に係る歩道板1′を示し、当該歩道板1′は同図(イ)乃至(ハ)に示すように、略凸型をなして相隣る歩道板1と接合すべき端面2に凸部8と凹部14とを隣接せしめ、残余の壁面を当接面6となすものであり、その設置にあっては歩道板1′の端面2を相隣る他の歩道板1′の端面2に接合させて連設すると、相互の当接面6が相接すると同時に、相互の凸部8及び凹部14が相接する端面2,2の回転対称位置で凹凸嵌合するために、各歩道板1′は上下、左右にずれ動くようなことがない。
かかる歩道板1′の連設時には、外突部3に設けた導水部4相互も帯状に連続するために、地表水等をその長さ方向へ連続して流下させることが可能となるとともに、集積せる地表水等の排出を所望する場合には、所望箇所において、同図(ニ)及び(ホ)に示す如く、当該歩道板1′の端面2に前出の図1に示す歩道板1の端面2を接合せしめれば、歩道板1′における端面2の凸部8及び凹部14を除く壁面、即ち、その当接面6が面一に形成されていても、相接する歩道板1の端面2には、その当接面6から凹陥せる凹陥部2aが部分的に形成されてなるため、該端面2,2間には空隙部5が内蔵されて前記導水部4に集積する表面水等を、その底面4bから端部4aにある凹段部4cを経由させて前記空隙部5から下方へ排出することができる。
而して、上記実施形態にあっては、両端面2,2に凹陥部2aを具備しない歩道板1′同士を連設するとともに、その一部に両端面2,2に凹陥部2aを具備する歩道板1を介在させて、任意位置で相接する端面2,2相互間に空隙部5を内蔵させてなるが、かかる歩道板1′と歩道板1とを交互に連設すれば、相接する端面2,2毎に空隙部5を内蔵せしめることができ、且つ端面2の変形例として、例えて片側の端面2にのみ凹陥部2aを設ければ、1種の歩道板によってその相互間に空隙部5を内蔵させることもできる。
【0026】
更に、図11(イ)乃至(ホ)に示すように、端面2の一方に凸部8を、又、他方の端面2に凹部14を択一的に設け、該端面2,2の下位において略L型又は略逆L型を呈してなる当接面6,6の幅方向における長さを長く形成せしめるとともに、その裏面側に空所10を設けずして、底部3aに3条の通水孔7を設けてなる歩道板1′となすこともできる。
当該歩道板1′にあっては、その下位にある当接面6,6の幅方向の長さが長く、導水部4から凹陥部2aを経る表面水W等が端面2の中央付近で下方に排出されるため、該排出水が外突部3の外側に流出しにくく、又、全体が中実に形成されてなるため、安定性に富むといった利点がある。
又、図11(ヘ)の左半部に示すような断面凸型、又は、同図の右半部に示すような断面矩形をなす歩道板1′、或いは、図11(ト)及び(チ)に示すように、その端面2の一部を凹陥面2aに形成し、且つ残余を当接面6となした歩道板1′、即ち、その辺縁に導水部4を具備しない場合にあっても、端面2の一部に設けた凹陥面2aにより形成される空隙部5間、又は、その底部3aに設けられる通水孔7間を地表水Wや地中の水W′が行き来し、或いは、該所からその下方の地盤面へ浸透(その下方に排水施設11を設けた場合は、排水施設11内へ落下)するので、歩道板1′の外周辺が水溜まり状になることはない。
尚、本発明に係る歩道板1,1′,21を構成する板状体の基本形状を始め、端面2,22、凹陥面2a、外突部3,23、導水部4,24、空隙部5、当接面6、通水孔7、凸部8、空所10、上面13及び凹部14等の具体的な態様等は前記各実施形態のものに限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内で自由に設計変更可能である。
【0027】
図12(イ)乃至(ニ)は、本発明の端面相互の接合方法の他実施の形態を示し、当該接合方法は、流水断面をU字型となす所謂U形こう11′に実施されるべく、相隣るU形こう11′と接合すべき端面2の水平部位下縁に、端面2から突設せる凸部8と端面2から凹陥せる凹部14(凹陥面2a)とを側面視横一文字状に隣接させて設けるとともに、該凸部8と凹部14は平面視におけるU形こう11′の略中心に対し、端面2,2に点対称位置で設けられてなる。
而して、上記U形こう11′の端面2を相隣る他のU形こう11′の端面2に接合させて連設すると、端面2,2の回転対称位置で出入り状に凹凸嵌合する凸部8と凹部14、即ち、凸部8の上縁8aと凹陥面2aをなす凹部14の上縁14aとの競り合いによりU形こう11′が沈下しようとする際には、回転対称位置にある一方の凸部8の上縁8aが凹部14の上縁14aを支承し、又、U形こう11′が浮上しようとする際には、他方の凹部14の上縁14aが凸部8の上縁8aを押さえ込む。
即ち、かかる接合方法によれば凸部8及び凹部14が端面2の下縁にあってその突出面若しくは凹陥面2aが底部3aと直接的に連設し、その下側における嵌合が欠如しても、上記競り合いによりU形こう11′相互の不陸や蛇行を未然に防止できることとなる。従って、当該接合方法は、肉厚が薄い部分への実施に適するといえる。
尚、当該実施形態にあっては、底部3aと連設する部分で凹凸嵌合する凸部8の突設面と凹部14の凹陥面2a間とに砂や小砂利が噛み込まないようその下端縁に面取り部15を設けてなるが、かかる面取り部15を設けるか否かは自由である。又、凸部8及び凹部14を隣接させて端面2の下縁に設けた構成も限定されず、例えて凸部8と凹部14を端面2の上縁や側縁に設けることもでき、或いは、図13(イ)及び(ロ)に示すように、適宜形状の凸部8と凹部14を離隔させて設けることも可能である。
【0028】
図14(イ)乃至(ト)は、端面相互の接合方法の他実施の形態を示し、当該接合方法は断面略L形の板状体からなる道路用等のL形ブロック31に実施されるべく、上記U形こう11′と同様の凸部8と凹部14(凹陥面2a)とを端面2の下縁でその幅方向に行きわたらさせ、平面視におけるL形ブロック31の略中心に対し、夫々の端面2,2に点対称位置で設けるとともに、凸部8の突設度合いが凹陥面2aをなす凹部14の凹設度合いよりも大きく設定されてなる。
又、かかる突設及び凹設度合いの差と近似する厚みを有するとともに、その側面形状が凸部8及び凹部14より上側の端面2形状に相応した略L形となされた弾性体、粘着体、多孔体等からなる既製の目地材17が別途成型されてなる。
而して、上記L形ブロック31の端面2を相隣る他のL形ブロック31の端面2に突き合わすと、端面2,2の回転対称位置で凸部8と凹部14とが夫々凹凸嵌合すると同時に、上記凸部8と凹部14の突設及び凹設度合いの差異により、相隣る端面2の相互間に目地代16が形成され、該目地代16に上記既製の目地材17を介在せしめて相隣るL形ブロック31相互を連設する。
即ち、かかる接合方法によれば、凸部8を凹部14(凹陥面2a)に突き合わすのみで端面2,2間に規定の目地代16を自動的に確保できるとともに、該目地代16を既製の目地材17で充足するだけで、従来の如き手間や養生期間等を要せず、簡単、速やかに接合作業を済ませることができて、上記凸部8と凹部14(凹陥面2a)の凹凸嵌合と相まって端面2,2相互を正確、美麗、堅固、且つ迅速に固定することができる。
尚、上記既製の目地材17の側面形状は一例で、例えて図14(チ)に示す如く、上記L形ブロック31における端面2の上方寄りに補助凸部8′を適宜形状で適宜位置に設けることにより、目地材17の側面形状をL形ブロック31の上縁に沿う略帯状となしてその使用量を減ずることもできる。
【0029】
又、図15(イ)乃至(ト)は、上記接合方法の変形例を示し、当該接合方法は断面略台形の棒状体からなる道路用等の境界ブロック41に実施されるべく、側面視において端面2が境界ブロック41の外郭に沿い縁取り状に残置されるとともに、その内側を充足する如く凸部8と凹部14(凹陥面2a)が、夫々縦長状に並列して設けられるとともに、平面視における境界ブロック41の略中心に対し、端面2,2に点対称位置で設けられ、且つ別途成型される目地材17が前記端面2と同形状の枠状となされている。
かかる境界ブロック41及び目地材17による接合によれば、端面2,2にあって互いに突き合わされる凸部8と凹部14(凹陥面2a)とが比較的大きな面積を有して凹凸嵌合してなるため、該突き合わせ部に衝撃等が加わっても、凸部8と凹部14(凹陥面2a)が欠損することがない堅固な接合を可能となすとともに、端面2,2間に介在せる目地材17が凸部8に外嵌されて位置ずれを生じないという利点もある。
【0030】
更に、実施の形態としてU形こう11′、L形ブロック31及び境界ブロック41を例示したが、上記接合方法の実施品はこれらに限定されるものではなく、その端面相互が接合されて複数個列設使用されるもの全てに実施できる。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係る歩道板は、相隣る板状体と接合すべき端面を具備した板状体の少なくとも一辺又はその一部に沿って導水部が設けられてなるために、該歩道板の上面にある雨水、撒水等の表面水が板状体をなす歩道板の少なくとも一辺又その一部に沿って設けられた導水部に流れ込むとともに、集積されて歩道板の外部へ排出されるので、上面において水溜まり状になったり、土砂等が蓄積するようなことはない。
【0032】
又、本発明に係る歩道板は、導水部の端部に、その底面を段状に凹陥させた凹段部が設けられてなるか、或いは、板状体の端面の一部が導水部の端部又は前記凹段部と繋がる凹陥面に形成され、且つ残余が当接面をなすために、相隣る端面相互の当接面同士が当接されてその上面が連続せる歩行面を形成しても、導水部に流入した上面の表面水等は、導水部の端部又は該端部に追設された凹段部と繋がる凹陥面、即ち、端面相互間に内蔵されて形成される空隙部を経て一の歩道板毎に下方等へ排出されるので排水性に富む構成となり得る。
【0033】
又、本発明に係る歩道板は、相隣る板状体と接合すべき端面を具備した板状体の端面の一部を凹陥面に形成し、且つ残余を当接面としてなるために、相隣る端面相互の当接面同士が当接されてその上面が連続せる歩行面を形成しても、該歩道板の外周辺の表面水や地中の水等は、端面の一部に形成された凹陥面、即ち、端面相互間に形成される空隙部を経て一の歩道板毎にその下方や他所等へ排出されるので、歩道板の外周辺が湿気ることはない。
【0034】
又、本発明に係る歩道板は、板状体の底部に通水孔を設けてなるために、該歩道板の外周辺における地中の水等が、その底部に設けた通水孔によってその下面に集積され、或いは通水孔を通過することで他所へ排出されるので、歩道板の外周辺においても水溜まり状になるようなことはない。
【0035】
又、本発明に係る歩道板は、板状体の上面及び/又は導水部の底面に傾斜を付してなるために、該歩道板上に流入した表面水等は、その上面及び/又は導水部の底面の傾斜によって下流側に速やかに集積、流下し外部へ排出されるので、歩道板上での排水効率が更に向上する構成となり得る。
【0036】
又、本発明に係る歩道板は、排水施設の上方に設けて上蓋となすことができるために、前記導水部及び/又は通水孔により集積され下方向に排出される表面水や地中の水等が歩道板の下方に設置された排水施設内に落下、流入して散乱することなく他所へ排出されるのである。
【0037】
又、本発明に係る端面相互の接合方法は、相隣る端面相互を位置決めして接合すべく、相接する端面の回転対称位置で、両端面に設けた凹陥面と凸部が凹凸嵌合するために、凸部と凹凸嵌合すべき凹部を凹陥面と兼用的に形成するとともに、凸部と凹部(凹陥面)とが相隣る端面相互間において回転対称位置、即ち、一の接合部に二箇所の凹凸嵌合部を互いが出入り状となるべく設けているので、例え凸部又は凹部(凹陥面)の何れか一が欠如しても残存せる他所の凹凸嵌合部で上下方向での位置決めが可能となり、相隣る端面相互をを堅固に接合して、相互のブロックが上下、左右へ移動するのを防止することができる。
【0038】
又、本発明に係る端面相互の接合方法は、凹凸嵌合時に、相隣る端面相互間に目地代を形成すべく、凸部の突設度合いが凹陥面の凹設度合いよりも大きく設定され、前記目地代に既製の目地材が設けられるために、凸部を凹陥面(凹部)に突き合わすのみで両端面間に規定幅の目地代を自動的に確保できるとともに、かかる規定幅と近似厚みとなした既製の目地材を前記目地代に介在させるだけで養生期間等を要せず簡単、速やかに接合作業を済ますことができ、上記凹陥面(凹部)と凸部の凹凸嵌合と相まって、相隣る端面相互を正確、美麗、堅固、且つ迅速に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歩道板の一実施形態を示し、(イ)は正面図(一部、(ロ)のA−A断面図)、(ロ)は平面図、(ハ)は側面図、(ニ)は(イ)のB−B断面図、(ホ)は(ロ)のN−N拡大断面図。
【図2】図1の歩道板の接合方法及び設置例を示し、(イ)は一部平面図、(ロ)は(イ)のC−C拡大断面図、(ハ)は同D−D拡大断面図、(ニ)は同E−E拡大断面図、(ホ)は(ニ)のM部拡大図。
【図3】図1の歩道板の他の設置例を示し、(イ)は一部省略横断面図、(ロ)は(イ)の要部半截拡大断面図。
【図4】本発明の歩道板の他実施の形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は背面図、(ニ)は右側面図、(ホ)は左側面図、(ヘ)は(ハ)のF−F断面図、(ト)は設置例を示す拡大断面図。
【図5】本発明の歩道板の他実施の形態を示し、(イ)は正面図(一部、(ロ)のG−G断面図)、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のH−H断面図、(ホ)は設置例を示す拡大断面図。
【図6】本発明を構成する導水部の変形例を示し、(イ)乃至(ニ)はそれぞれ一部断面図。
【図7】本発明の歩道板の他実施の形態とその設置例を示し、(イ)乃至(ハ)は夫々一部平面図。
【図8】本発明の歩道板の他実施の形態とその設置例を示し、(イ)乃至(ハ)は夫々一部平面図。
【図9】本発明の歩道板の他実施の形態を示し、(イ)及び(ロ)は夫々設置時の横断面図。
【図10】本発明の歩道板の他実施の形態を示し、(イ)は一部正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)は側面図、(ニ)は接合例を示す一部平面図、(ホ)は(ニ)のI−I拡大断面図。
【図11】本発明の歩道板の他実施の形態を示し、(イ)は正面図(一部、(ロ)のJ−J断面図)、(ロ)は平面図、(ハ)は右側面図、(ニ)は左側面図、(ホ)は(イ)のK−K断面図、(ヘ)は他の歩道板の設置例を示す断面図、(ト)は他の歩道板を示す一部正面図、(チ)は(ト)の歩道板の設置例兼用側面図。
【図12】本発明の端面相互の接合方法の他実施の形態を示し、(イ)はU形こうの正面図(一部、(ロ)のL−L断面図)、(ロ)は同平面図、(ハ)は同側面図、(ニ)は接合状態を示す一部断面図。
【図13】本発明の端面相互の接合方法の他実施の形態に用いる他のU形こうを示し、(イ)は平面図、(ロ)は側面図。
【図14】本発明の端面相互の接合方法の他実施の形態を示し、(イ)はL形ブロックの正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)は同左側面図、(ニ)は接合状態を示す一部断面図、(ホ)は(ニ)のP−P断面図、(ヘ)は目地材の側面図、(ト)は同正面図、(チ)は他のL形ブロック及び目地材の側面図。
【図15】本発明の端面相互の接合方法の他実施の形態を示し、(イ)は境界ブロックの正面図(一部、(ロ)のQ−Q断面図)、(ロ)は同平面図、(ハ)は同側面図、(ニ)は目地材の側面図、(ホ)は(ニ)のR−R断面図、(ヘ)は目地材を装着した境界ブロックの一部正面図、(ト)は接合状態を示す一部断面図。
【符号の説明】
1,1′,21 歩道板
2,2′,22,22′端面
2a 凹陥面
3,23 外突部
3a 底部
4,24 導水部
4a 端部
4b 底面
4c 凹段部
5 空隙部
6 当接面
7 通水孔
8 凸部
8a,14a 上縁
10 空所
11 排水施設
11′U形こう
13,33 上面
14 凹部
16 目地代
17 目地材
31 L形ブロック
41 境界ブロック
G 地表面
W 表面水
W′地中の水
Claims (9)
- 相隣る板状体と接合すべき端面(2)を具備した板状体であって、該板状体の少なくとも一辺又はその一部に沿って導水部(4)が設けられてなることを特徴とする歩道板。
- 前記導水部(4)の端部(4a)に、その底面(4b)を段状に凹陥させた凹段部(4c)が設けられてなる請求項1記載の歩道板。
- 前記板状体の端面(2)の一部が導水部(4)の端部(4a)又は凹段部(4c)と繋がる凹陥面(2a)に形成され、且つ残余が当接面(6)をなす請求項1又は2記載の歩道板。
- 相隣る板状体と接合すべき端面(2)を具備した板状体であって、該板状体の端面(2)の一部を凹陥面(2a)に形成し、且つ残余を当接面(6)となすことを特徴とする歩道板。
- 板状体の底部(3a)に通水孔(7)を設けてなることを特徴とする歩道板。
- 前記板状体の上面(13)及び/又は導水部(4)の底面(4b)に傾斜を付してなる請求項1乃至5の何れかに記載の歩道板。
- 排水施設(11)の上方に前記歩道板を設けて上蓋となす請求項1乃至6の何れかに記載の歩道板。
- 相隣る端面(2)相互を位置決めして接合すべく、相接する端面(2),(2)の回転対称位置で、両端面(2),(2)に設けた凹陥面(2a)と凸部(8)が凹凸嵌合することを特徴とする端面相互の接合方法。
- 前記凹凸嵌合時に、相隣る端面(2)相互間に目地代(16)を形成すべく、凸部(8)の突設度合いが凹陥面(2a)の凹設度合いよりも大きく設定され、前記目地代(16)に既製の目地材(17)が設けられる請求項8記載の端面相互の接合方法。
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