JP3190096U - グレーチング - Google Patents

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岡島 伸幸
伸幸 岡島
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Abstract

【課題】舗装材の剥離や脱落を防ぎ、長期に品質を維持できるグレーチングを提供する。【解決手段】上縁11から切り欠いた正面視コ字形の凹所12が設けられ、帯幅方向を上下にして平行配設される帯板状主部材1と、上面開口側とするU字状の長手方向等断面形状にした棒状湾曲板2aの底板部23から両側板部22に至る下半部に、通孔25を複数設けて、凹所12を形成する主部材1の両側壁部分14に側板部22を当接させ、さらに各通孔25を通って湾曲板2aの湾内20に、凹所12の底部分13とその帯幅方向の下方部分とでつくる堰15が湾内20に覗くよう嵌入させて、主部材1とで格子状に配設される連結材2と、連結材2の両端面29に固着される端板3と、主部材1の両サイドに固着される側板4と、湾内20に在る底部分13上で、堰15に橋渡しをして固定される細長部材5と、細長部材5を埋設して、連結材2と端板3とで囲まれた窪み内に充填、接着される舗装材6と、を具備する。【選択図】図1

Description

本考案は、側溝等に蓋をする溝蓋として、或いは集水枡に蓋をする集水桝用の上蓋として、使用されるグレーチングに関する。
グレーチングは、溝蓋や集水枡として用いられるが、水はけ用の機能だけでなく、近年は滑り止め機能や景観向上にも役立つものが求められるようになっている。そして、こうした要求に応える発明が提案されている(例えば特許文献1)。
特開平9−228460号公報
しかるに、特許文献1のグレーチングは、その請求の範囲に記載のごとく「…該主部材とU字状又は凹字状に曲げられた連結材とで形成された窪み内に充填される舗装材(4)、とを具備することを特徴とするグレーチング。」であり、舗装材が剥離する問題があった。特に、車両走行等で振動,衝撃を受けるグレーチングでは、舗装材が剥離し易かった。窪み内に充填された舗装材が窪みを形成する主部材,連結材から剥離し、さらに、窪みから飛び出し、脱落してしまう虞もあった。
本考案は上記問題点を解決するもので、舗装材の剥離や脱落を防いで、長期に亘って品質を安定維持できるグレーチングを提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の考案の要旨は、上縁(11)から切り欠いた正面視コ字形の凹所(12)が設けられ、帯幅方向を上下にして一定ピッチで互いに平行配設される金属製の帯板状主部材(1)と、長手方向に向け、上面開口側とするコ字状又はU字状の等断面形状にした棒状湾曲板(2a)の底板部(23)から両側板部(22)に至る下半部に、前記主部材(1)のピッチに合わせて通孔(25)を複数設けて、前記凹所(12)を形成する主部材(1)の両側壁部分(14)に側板部(22)をそれぞれ当接させ、さらに各通孔(25)を通って湾曲板(2a)の湾内(20)に、凹所(12)の底部分(13)とその帯幅方向の下方部分(133)とでつくる堰(15)が湾内(20)に覗くよう上方側から嵌入させて、前記主部材(1)とで格子状に配設される金属製連結材(2)と、該連結材(2)の両端面(29)に、前記主部材(1)と平行配設されるようにして固着される一対の端板(3)と、前記主部材(1)の両サイドに固着されて、前記端板(3)とで方形枠を形成する一対の金属製側板(4)と、前記湾内(20)に在る前記凹所(12)に係る底部分(13)上で、前記堰(15)に橋渡しをして固定される金属製細長部材(5)と、該細長部材(5)を埋設して、前記連結材(2)と前記端板(3)とで囲まれた窪み(CV)内に充填、接着される舗装材(6)と、を具備することを特徴とするグレーチングにある。
請求項2の考案たるグレーチングは、請求項1で、凹所(12)が主部材(1)の帯幅方向に複数設けられ、さらに、前記湾内(20)に在る前記凹所(12)に係る全ての底部分(13)上で、且つその帯長方向の中間部位で、一本の前記細長部材(5)が各堰(15)に橋渡しをして固定されることを特徴とする。
請求項3の考案たるグレーチングは、請求項2で、連結材(2)の幅(W2)を5mm〜10mmの範囲内にして、さらに前記主部材(1)へ嵌入させた前記湾曲板(2a)に係る両側板部(22)の上端面(221)が、両側壁部分(14)の上端(141)と同じかそれよりも低くなるようにしたことを特徴とする。
(作用)
請求項1の考案のごとく、細長部材(5)が凹所(12)に係る底部分(13)上で、堰(15)に橋渡しをして固定され、且つ舗装材(6)が該細長部材(5)を埋設して、連結材(2)と端板(3)とで囲まれた窪み(CV)内に充填、接着されると、堰間の橋渡しされた細長部材の下側に充填、接着された舗装材が存在するので、細長部材に舗装材の剥離を制止する優れたアンカー効果が生まれる。窪みからの舗装材の剥離,離脱を防止できる。
請求項2の考案のごとく、凹所(12)に係る全ての底部分(13)上で、一本の細長部材(5)が各堰(15)に橋渡しをして固定されると、細長部材が長くなる分、舗装材との一体化がより完璧になり、剥離防止につながる。
請求項3の考案のごとく、連結材(2)の幅(W2)を5mm〜10mmの範囲内にすると、連結材を数多く並べることができるようになるので、グレーチング表面に現れる舗装材の面積が増え、景観向上に役立つ。また、主部材(1)へ嵌入させた湾曲板(2a)に係る両側板部(22)の上端面(221)が、両側壁部分(14)の上端(141)と同じかそれよりも低くなるようにすると、連結材,舗装材で躓くことがなくなり、安全性向上に役立つ。
本考案のグレーチングは、窪み内に堰を臨ませ、且つこの堰に橋渡しをした細長部材を埋設して舗装材が該窪み内に充填、接着されるので、該細長部材が舗装材と一体となってアンカー効果を発揮して、舗装材の剥離や脱落を確実に防止し、且つ長期に亘って品質を安定維持でき、多大な効を奏する。
本考案のグレーチングの一形態で、主部材と連結材とで格子状体に組付け、その一部に細長部材を固着し、さらに一部に舗装材を充填、接着した説明斜視図である。 図1の部分拡大図である。 (イ)が連結材の正面図、(ロ)が(イ)の部分拡大図、(ハ)が(イ)のIII-III線矢視図である。 主部材の正面図と、該主部材に直交配設した連結材,細長部材との分解側面図である。 (イ)が図4の主部材に連結材を取着した格子状体の側面図、(ロ)が(イ)の状態から細長部材を底部分上に固着した側面図である。 窪み内に舗装材を充填、接着したグレーチングの側面図である。 グレーチングの平面図である。 他態様のグレーチングの側面図である。 他態様のグレーチングの側面図である。
以下、本考案に係るグレーチングについて詳述する。
図1〜図7は本考案のグレーチングの一形態で、図1は主部材と連結材とで格子状体に組付け、その一部に細長部材を固着し、さらに一部に舗装材を充填、接着した説明斜視図、図2は図1の部分拡大図、図3は(イ)が連結材の正面図、(ロ)が(イ)の部分拡大図、(ハ)が(イ)のIII-III線矢視図である。図4はグレーチングに係る主部材,連結材,細長部材の分解側面図、図5は(イ)が図4の主部材に連結材を取着した側面図、(ロ)が(イ)の状態から細長部材を底部分上に固着した側面図、図6は窪み内に舗装材を充填、接着したグレーチングの側面図、図7はグレーチングの平面図、図8,図9は他態様のグレーチングの側面図を示す。尚、連結材等は簡略図示し、断面を示すハッチングを適宜省略する。
グレーチングは、帯幅方向を起立させた複数の帯板状主部材1に連結材2を直交させて格子状に形成した溝蓋又は集水枡用上蓋であって、主部材1と連結材2と端板3と側板4と細長部材5と舗装材6とを具備する。ここでは、側溝の開口上面に蓋をする落とし込みタイプの側溝用グレーチングに適用する。
主部材1は、帯長が図7のグレーチング縦長さA(側溝の溝幅に対応する長さ)に略等しい金属製帯板状体で、ベアリングバーとも呼ばれる部材である。グレーチングを作製するにあたって、主部材1が帯幅方向を上下にして一定ピッチで互いに平行配設される。グレーチングは、多数本の主部材1がその長手方向を側溝の溝幅方向に合わせ且つ帯幅方向を起立させて、図1,図7のごとく一定ピッチで平行配設される。各主部材1間の間隔がスリットSLになり、雨水等の通水を行う。
各主部材1には、上縁11から帯幅方向に切り欠いた正面視コ字形の凹所12が複数設けられる(図4)。凹所12は連結材2が嵌め込まれる部位に設けられる。各主部材1の帯長(帯板長)が側溝の溝幅に対応する長さに設定されるが、本実施形態はさらに各主部材1の帯長方向に凹所12が五個ずつ等ピッチで設けられる。凹所12は、底部分13と両側壁部分14とで、コ字形の切欠部を形成する。ここで、本考案でいう「上縁」,上方は、グレーチングが側溝や集水枡に設置される状態下での上縁,上方を指し、図4〜図6でいえば、その対象物、例えば主部材1等に係る文字通りの上縁、紙面の上方を指す。
尚、帯板状主部材1は、図1に示すような平板の加工品の他、帯板の幅方向で、中央部よりも上端部及び下端部に厚みがある通称Iバーの加工品を用いることもできる。
連結材2は、主部材1に直交させて該主部材1とで格子状に形成する金属製部材である。長手方向に向け上面開口側とするコ字状又はU字状の等断面形状にした棒状湾曲板2aの底板部23から両側板部22に至る下半部に、前記主部材1のピッチに合わせて通孔25を複数設けた連結材2である。連結材2には、その棒状湾曲板2aの長手方向下縁側で、通孔25が図3(イ)のごとく櫛歯状に切り欠かれている。
前記連結材2は例えばプレス加工で次のようにして造られる。まず切断加工で、ほぼグレーチングの横長Lに略等しい長さL2の横長矩形平板にカットすると同時に、主部材1の凹所12あたる箇所に、横長矩形平板の横断方向に細長孔を形成する。次に、曲げ加工で、長手方向にU字状の等断面形状にした棒状湾曲板2aを成形すると同時に、その下半部に前記細長孔で通孔25を形成する。曲げ加工によるので、連結材2の湾曲板2aは、図3(ハ)に示すごとく、底板部23と側板部22との角部外面に屈曲面が形成される横断面U字状になる。通孔25は、底板部23全てを横断し、さらに底板部23の端から側板部22へ入り込む細長孔とする。通孔25の幅を主部材1の板厚と同じか若干大きめにし、また連結材2に係る湾曲板2aの幅W2を凹所12の幅W1に合わせた大きさに設定している(図4)。
そうして、連結材2は、凹所12を形成する主部材1の両側壁部分14に側板部22をそれぞれ当接させ、さらに各通孔25を通って湾曲板2aの湾内20に、凹所12の底部分13とその帯幅方向の下方部分133とでつくる堰15が湾内20に覗くよう上方側から嵌入させて、主部材1とで格子状に配設、保形維持される(図4,図5)。「その帯幅方向の下方部分133」とは、底部分13の、主部材1の帯長方向に在る下方部分133で、主部材1のうちで底部分13から下方の部分を指す。
連結材2と主部材1とで格子状体を形成するには、例えば、まず図4のごとく通孔25が主部材1の凹所12に対向するようにして、連結材2を主部材1の上方で互いに立体交差するよう配する。次いで、図5(イ)のごとく連結材2を下降させ、凹所12の両側壁部分14に連結材2の両側板部22をそれぞれ当接させ、凹所12内に連結部材を組み込み、さらに凹所12の底部分13よりも下方に在る主部材1の下方部分133へ通孔25周りの湾曲板2aを嵌入させていく。その後、両側壁部分14の下端に位置する底部分13に、通孔25の上端251が当たって、連結材2と主部材1とが格子状に嵌合一体化する。かくして、格子状体の形成が完了する。この状態下、両端側主部材1から各連結材2の両端面29が外方へ突き出す(図1)。そして、主部材1へ嵌入させた湾曲板2aに係る両側板部22の上端面221が、両側壁部分14の上端141と同じかそれよりも低くなる(図2,図6)。上端面221が上端141と同じかそれよりも低くなるよう、連結部材の通孔25から側板部22の上端面221までの高さを、側壁部分14の高さ以下に設定している。
本実施形態は、連結材2の幅W2を5mm〜10mmの範囲内にして、且つ図1,図7のごとくグレーチングの幅方向に五つの連結材2を配設することで、景観向上をも図っている。
前記格子状体の形成によって、主部材1の凹所12下に在る下方部分133は通孔25を通り過ぎて、連結材2の湾内20に底板部23よりも上方に位置するようになり、底部分13及び下方部分133でつくる堰15が、連結材2の長手方向と直交して、連結材2の湾内20に配される(図5)。既述のごとく、底板部23から側板部22に至る通孔25を設けている。故に、底部分13から下の下方部分133が通孔25を下から上方へ潜り抜けて湾内20に入り込んだ部分が、堰15となって底板部23よりも高く配される。複数在るこれらの堰15に、細長部材5が橋渡しをして固定される。
細長部材5は各主部材1の前記底部分13上で、前記堰15に橋渡しをして固定される金属製部材である。詳しくは、湾内20に舗装材6を円滑充填できるよう、細長部材5の幅は連結材2の両側板部22間の内幅よりも小さくする。本実施形態は、細長部材5として金属材料からなる丸棒を用いるが(図2,図4)、角棒等を用いることもできる。
そして、前記湾内20に在る凹所12に係る全ての底部分13上で、且つその帯長方向の中間部位で、一本の細長部材5が各堰15に橋渡しをして溶接固定される。一本の細長部材5の長さは、連結部材の長さよりも若干小さく設定し、細長部材5が堰15に橋渡しして固定されたとき、細長部材5の両端が連結部材の端面29よりも湾内20に少し引っ込むように配される(図1)。
端板3は、帯幅方向を上下にし、格子状に組まれた連結材2の前記両端面29へ、連結材2とで格子状体に組み込まれた主部材1のうちの両端主部材1に対し、スリットSL分を開けて平行配設されるようにして固着される金属製帯板で、一対用意される。端板3は、凹所12のない主部材1と同等であり、凹所12を設ける前段階にある主部材1と同形状品である。
側板4はグレーチングの外枠形成部材で、その長さをグレーチング長さLに合わせた長尺帯板で、一対用意される(図1,図7)。本実施形態の側板4は、その帯幅方向長さを端板3の帯幅方向長さと等しくする。主部材1の両サイドに固着されて、前記端板3とで方形枠を形成する金属製側板4である。
本実施形態のグレーチングの作製手順としては、まず主部材1に連結材2を嵌入させて格子状とし、続いて、主部材1がつくる前記堰15に、細長部材5で橋渡しをして固定する。次いで、両端に配された主部材1の外方にスリット幅分が突き出す連結材2の両端面29へ端板3を当てる。しかる後、それら各主部材1及び端板3の両側端面19,39に、側板4であてがって方形盤状体に組付け、さらにそれらの接合部を溶接固定して、グレーチングの金属製部分を完成させる。
かくして、連結材2と端板3とで囲まれた上面開口の窪みCVが形成されるが、該窪みCVに舗装材6が充填される。
舗装材6は細長部材5を埋設して、前記連結材2と前記端板3とで囲まれた窪みCV内に充填、接着される粒状体である。舗装材6は、エポキシ樹脂系接着剤等を使って、セラミック粒子(例えば、日本セラウェイ開発株式会社製,商品名「ダオラディック」)や天然石粒子等を固結させたもの、或いはゴムチップを接着剤で固めた多孔質のもの等が用いられる。これらは、透水性及び滑り止め機能を有するものが好ましく、窪みCV内に充填状態が保てるものであれば、特に構成材料は限定されない。舗装材6は、通常、グレーチング周りの敷設タイル等に合わせて着色され、景観を向上させる。神社,仏閣等の境内などでは、白砂,玉砂利等の天然石を用いることもできる。
主部材1がつくる堰15に細長部材5で橋渡しすると共に、各主部材1,端板3の両側端面19,39に側板4をあてがって方形盤状体に組付け固定した後、舗装材6は、連結材2と端板3とで囲まれた上面開口の窪みCV内へ投入,充填される。細長部材5を埋設して、舗装材6の上面が連結材2の上端面221とほぼ面一になるよう舗装材6を充填し、該舗装材6に含まれる接着剤を固結させて、グレーチングが完成する。舗装材6に埋設された細長部材5は、堰15に溶接等で固定されて主部材1と一体化しており、舗装材6が連結材2から剥離しようとしても、湾曲板2aの湾内20から抜け出ようとする外力が働いても、細長部材5によるアンカー効果により阻止される所望のグレーチングが出来上がる。
このように構成したグレーチングは、凹所12と通孔25を設け、堰15が湾内20に覗くようにして主部材1と連結材2とで格子状に配設するので、該堰15が主部材1の上縁11,連結材2の上端面221よりも低い位置に設定される。各凹所12の底部分13上で、この堰15に細長部材5が橋渡しをして固定されると、該細長部材5は底部分13に固定されている箇所以外を舗装材6で埋め尽すことができる。したがって、窪みCV内に充填、接着された舗装材6に細長部材5がアンカー効果を発揮し、舗装材6の剥離防止に役立つようになる。
詳しくは、長尺部材5の下方に在る舗装材6に、外力が図6(ロ)の矢印ごとく働いても、主部材1に固定された細長部材5にぶつかり、はね返されてその外力が制止される。
従来、窪みCV内に充填、接着されていた舗装材6は、連結材2に係る底板部23,側板部22の内面や端板3の内面に接して、充填、接着されていたにすぎず、グレーチングに振動等が加わって、窪みCV内から舗装材6に飛び出させる力が加わった時、これを制止する手だてがなかった。また、底板部23の内面上に細長部材5を直かに固定しても、アンカー効果を発揮するのに重要な細長部材5の下面側へ舗装材6が十分入り込めず、図6(ロ)の矢印ように舗装材6に上動する力が働いた際、制止効果が殆どなかった。
これに対し、本考案は細長部材5が図6のごとく舗装材6中に埋設されているので、舗装材6が窪みCV内から飛び出そうとする際、細長部材5も一緒に同伴させねばならない。しかるに、細長部材5は主部材1の堰15の底部分13上に固定されているので、舗装材6は細長部材5,堰15によって飛び出し不可能となる。特に、本考案は細長部材5が、湾内(20)に在って且つ全ての凹所12に係る底部分13上で且つその帯長方向の中間部位で、各堰15に橋渡しをして固定されている。したがって、細長部材5は堰15の箇所以外の下面側を舗装材6で埋める格好となり、優れたアンカー効果を発揮する。細長部材5は、舗装材6に一体化する一方、各堰15に橋渡しをして固定されている部分で主部材1に一体化し、舗装材6が細長部材5を介して、グレーチングの主部材1,連結材2等の金属製部分に一体化することとなって、グレーチング金属製部分が舗装材6の剥離,脱落を完全防止する。
さらに、図1,図5のように、全ての主部材1に係る凹所12の底部分13上で且つその帯長方向の中間部位で、細長部材5が各堰15に橋渡しをして固定されると、前述した細長部材5の下面側だけでなく、細長部材5の側面側が連結材2の側板部22と離れるので、下面側へ舗装材6をより確実に充填、接着させ、且つ細長部材5の側面側にも舗装材6が接するようになる。細長部材5によるアンカー効果を確実且つ一層高めることができる。一本の細長部材5が各堰15に橋渡しをして固定されると、細長部材5の堰15への組付け固定が楽になり、作業性向上,低コスト化につながる。また細長部材5が長く伸びており、連結材2の略全長L2に亘って、舗装材6との一体化がより完璧となる。
また、連結材2の幅W2を5mm〜10mmの範囲内に設定すると、グレーチングの溝幅方向にピッチを小さくして、舗装材6を充填、接着した連結材2を多く配設できるので、景観向上に役立つようになる。連結材2の幅が5mm〜10mmの範囲内と小さくなるので、舗装材6の量を少なくして、グレーチング表面に現れる舗装材6のトータル面積比率を大きくできる。舗装材6による滑り止め効果や景観向上を大にし、更なる品質向上,低コスト化を実現する。
加えて、凹所12が主部材1の帯幅方向に複数設けられ、さらに主部材1へ嵌入させた湾曲板2aに係る両側板部22の上端面221が、両側壁部分14の上端141と同じかそれよりも低くなるようにすると、連結材2で歩行者が躓くことがない。安全性向上に貢献できる。
このように本考案のグレーチングは、上述した種々の優れた効果を発揮し、極めて有益となる。
尚、本考案においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本考案の範囲で種々変更できる。主部材1,連結材2,端板3,側板4,細長部材5,舗装材6等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。実施形態では側溝に配される落とし込みタイプのグレーチングに適用したが、図8(イ)に示す立板部41に鍔42がある鍔付きタイプのグレーチングや、嵩上げ部材7がある同図(ロ)に示す嵩上げタイプのグレーチングに適用でき、さらに図9ごとくの集水枡に蓋をする集水枡の上蓋用グレーチングとしても勿論適用できる。
1 主部材
11 上縁
12 凹所
13 底部分
133 下方部分
14 側壁部分
141 上端
15 堰
2 連結材
2a 湾曲板
20 湾内
22 側板部
23 底板部
25 通孔
29 端面
3 端板
4 側板
5 細長部材
6 舗装材
CV 窪み
W2 幅

Claims (3)

  1. 上縁(11)から切り欠いた正面視コ字形の凹所(12)が設けられ、帯幅方向を上下にして一定ピッチで互いに平行配設される金属製の帯板状主部材(1)と、
    長手方向に向け、上面開口側とするコ字状又はU字状の等断面形状にした棒状湾曲板(2a)の底板部(23)から両側板部(22)に至る下半部に、前記主部材(1)のピッチに合わせて通孔(25)を複数設けて、前記凹所(12)を形成する主部材(1)の両側壁部分(14)に側板部(22)をそれぞれ当接させ、さらに各通孔(25)を通って湾曲板(2a)の湾内(20)に、凹所(12)の底部分(13)とその帯幅方向の下方部分(133)とでつくる堰(15)が湾内(20)に覗くよう上方側から嵌入させて、前記主部材(1)とで格子状に配設される金属製連結材(2)と、
    該連結材(2)の両端面(29)に、前記主部材(1)と平行配設されるようにして固着される一対の端板(3)と、
    前記主部材(1)の両サイドに固着されて、前記端板(3)とで方形枠を形成する一対の金属製側板(4)と、
    前記湾内(20)に在る前記凹所(12)に係る底部分(13)上で、前記堰(15)に橋渡しをして固定される金属製細長部材(5)と、
    該細長部材(5)を埋設して、前記連結材(2)と前記端板(3)とで囲まれた窪み(CV)内に充填、接着される舗装材(6)と、を具備することを特徴とするグレーチング。
  2. 前記凹所(12)が主部材(1)の帯幅方向に複数設けられ、さらに、前記湾内(20)に在る前記凹所(12)に係る全ての底部分(13)上で、且つその帯長方向の中間部位で、一本の前記細長部材(5)が各堰(15)に橋渡しをして固定される請求項1に記載のグレーチング。
  3. 前記連結材(2)の幅(W2)を5mm〜10mmの範囲内にして、さらに前記主部材(1)へ嵌入させた前記湾曲板(2a)に係る両側板部(22)の上端面(221)が、両側壁部分(14)の上端(141)と同じかそれよりも低くなるようにした請求項2記載のグレーチング。
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