JP3179693U - 透水性蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に金属製の格子が見えず、かつ、重い荷重にも耐えうることが可能な透水性蓋を提供する。
【解決手段】集水枡用の透水性蓋は、金属製の外枠2と、外枠2の内側に設けられた金属製の格子枠3,4とを備える。格子枠3,4は、外枠2の上面の高さよりも下げて設けられている。透水性蓋は、格子枠3,4の上面が隠れ且つ外枠2の上面の高さ近傍まで、格子枠3,4の間隙全体に、透水性素材を充填した透水部を有する。格子枠3,4は、外枠の下面よりもさらに下にはみ出して設けられている。透水部は、外枠2の形状に沿うように、下にはみ出している格子枠3,4の周りにまで形成されている。側溝用の透水性蓋では、格子枠は、外枠の下面からはみ出さないように設けられている。透水部は、外枠の下面部分まで、形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、歩行者が通過する道路、公園等の側溝や排水溝、集水桝、樹木保護部等に使用する側溝蓋、集水桝用蓋、樹木保護蓋(ツリーサークル)等の蓋に関し、より特定的には、透水性を有する蓋に関する。
従来、側溝等の中にゴミが入り込むことを防止するために、透水性の舗装材を充填したグレーチングが種々提案されている。特許文献1には、透水性の充填材を中心の格子間に充填し、両サイドに充填材を充填しないようにして形成されたグレーチングが開示されている。しかし、特許文献1に記載のグレーチングは、両サイドに充填材が充填されていないので、充填材が充填されていない部分からゴミが入り込むことなる。また、充填材が充填されていない部分で、ハイヒールなどのかかとを引っかけてしまう可能性がある。
特許文献1の課題に対して、全面に透水性充填材を充填するグレーチングが特許文献2〜5に開示されている。特許文献2には、格子状の連結杆において、透水孔を穿孔した遮蔽材を設けて、遮蔽材の上部に透水性舗装材を充填したグレーチングが開示されている。特許文献3には、主桁材と、受け材の上に設けられた透水性材料支持板と、透水性材料支持板の上に充填された透水性充填材とによって構成されたグレーチングが開示されている。特許文献4には、主桁材と、連結棒とによって格子を形成し、合成樹脂製パイプを主桁材間に設けて、当該パイプの上に透水性充填材を充填したグレーチングが開示されている。特許文献5には、主桁材と、連結板とによって格子を形成し、透水性材料支持板の上に透水性充填材を充填したグレーチングが開示されている。しかし、特許文献2〜5に記載のグレーチングは、格子状が表面に見えてしまう構成となっているため、景観がよくない。
格子が表面に見えないようにしたグレーチングとして、特許文献6〜9に記載のグレーチングがある。特許文献6では、エンドプレートに対して、一段下がったベアリングバー及びクロスバーによって格子を形成し、ベアリングバー及びクロスバーの上に、透水性充填材を充填する構成が開示されている。しかし、特許文献6のような構成の場合、表面に格子は見えないものの、透水性充填材がバーの上に載っているだけになるので、透水性充填材が割れやすく弱い構造となっている。特許文献7では、適当な間隔に排水用のスリットを設けた基材の上面に、透水性充填材を充填して表面を平滑に仕上げたグレーチングが開示されている。特許文献8では、パンチングメタルの上に透水性充填材を充填したグレーチングが開示されている。特許文献9では、多孔性支持体の上に透水性充填材を充填したグレーチングが開示されている。特許文献7〜9に記載のグレーチングでは、板状部材の上に、透水性充填材を充填する構成を用いているのであるが、この場合でも、板状部材の上に、透水性充填材が載っているだけの構造になってしまう。透水性充填材自体の厚みも、グレーチングの厚みの半分未満とならざるを得ない。よって、特許文献7〜9のグレーチングも、透水性充填材が割れやすく弱い構造となっている。
実開平2−89083号公報 実開平3−21491号公報 実開平6−43087号公報 実開平6−43086号公報 実開平6−53684号公報 実開昭63−81992号公報 実開平4−112972号公報 実開平5−30284号公報 特開平10−140643号公報
特許文献1のグレーチングのように、一部に格子が見えている構造では、サイドから溝内にゴミが落ちてしまうので、透水性充填材を用いる価値は激減する。そのため、透水性充填材を用いたグレーチングでは、全面に透水性充填材が充填されていなければならない。しかし、特許文献2〜5のように、表面に金属製の格子が見えてしまうような構造では、景観がよくない。そのため、表面には、金属製の格子が見えない構造にしなければならない。ところが、特許文献6〜9のように、板状部材等の上に、透水性充填材を充填しただけでは、透水性充填材が薄くなり、結果、割れやすくなってしまう。
歩行用に限定するのであれば、特許文献7〜9のような透水性グレーチングでもよいが、車両が通っても破損しない透水性グレーチングとしては、特許文献7〜9のグレーチングは採用できない。
それゆえ、本考案は、表面に金属製の格子が見えず、かつ、重い荷重にも耐えうることが可能な透水性蓋を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は、以下のような特徴を有する。本考案は、外枠と、外枠の内側に設けられた格子枠とを備える透水性蓋である。格子枠は、外枠の上面の高さよりも下げて設けられている。透水性蓋は、格子枠の上面が隠れ且つ外枠の上面の高さ近傍まで、格子枠の間隙全体に、透水性素材を充填した透水部を有する。
一実施形態において、格子枠は、外枠の下面よりもさらに下にはみ出して設けられている。透水部は、外枠の形状に沿うように、下にはみ出している格子枠の周りにまで形成されている。
一実施形態において、格子枠は、外枠の下面からはみ出さないように設けられている。透水部は、外枠の下面部分まで、形成されている。
好ましくは、透水性蓋は、格子枠の下部であって、格子枠の間隙に設けられた抜け防止部をさらに備えるとよい。透水部は、抜け防止部の上に形成されているとよい。
好ましくは、透水部は、骨材がエポキシ系樹脂のバインダによって結合されているとよい。
本考案によれば、格子枠は外枠の上面の高さよりも下げて設けられており、格子枠の上面が隠れ且つ外枠の上面の高さ近傍まで、透水部が全体に形成されている。したがって、表面から格子枠が見えないので、美観に優れた透水性蓋が提供されることとなる。さらに、格子枠全体が透水部の骨格となるので、重い荷重にも耐えることが可能な透水性蓋が提供されることとなる。
格子枠を外枠の下面よりも下にはみ出して形成して、その回りにも透水部を形成するようにすれば、透水性蓋の回りが透水層である場合でも、スムーズに水を集水枡等に流し込むことが可能となる。結果、水溜まり発生を防止できる。このような場合でも、格子枠が透水部の骨格となっているので、重い荷重にも耐えることができる透水性蓋が提供される。
格子枠を外枠の下面からはみ出さないように設け、透水部を外枠の下面部分まで形成するようにすれば、透水性蓋の回りが透水層でない場合でも、水が透水性蓋の表面を通って、側溝溝等に浸透することとなる。結果、水溜まり発生を防止できる。このような場合でも、格子枠が透水部の骨格となっているので、重い荷重にも耐えることができる透水性蓋が提供される。
抜け防止部を使用すれば、万が一、透水性蓋が割れたとしても、透水性蓋が下部に落ちてしまうのを防止することができる。
骨材をエポキシ系樹脂のバインダによって結合した透水部を用いれば、透水部は、より強くなり、重い荷重にも耐えることができる透水性蓋が提供できる。
本考案のこれら、及び他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
図1は、骨格部1の平面図である。 図2は、骨格部1の正面図である。 図3は、図1のA−Aにおける骨格部1の拡大断面図である。 図4は、骨格部1の右側面図である。 図5は、図1のB−B線における骨格部1の拡大断面図である。 図6は、骨格部1の底面図である。 図7は、透水性蓋10の平面図である。 図8は、透水性蓋10の正面図である。 図9は、吊り金具6及び閉鎖用ねじ7の斜視図である。 図10は、金具9の一例の斜視図である。 図11は、透水性蓋10の右側面図である。 図12は、透水性蓋10の底面図である。 図13は、透水性蓋10が地面に設置されたときの様子を示す概略断面図である。 図14は、骨格部11の平面図である。 図15は、骨格部11の正面図である。 図16は、骨格部11の右側面図である。 図17は、図14のC−C線における骨格部11の断面図である。 図18は、図14のD−D線における骨格部11の断面図である。 図19は、骨格部11の底面図である。 図20は、透水性蓋20の平面図である。 図21は、透水性蓋20の底面図である。 図22は、透水性蓋20を側溝に取り付けたときの断面概略図である。 図23は、4つの骨格部21の平面図である。 図24は、骨格部21の部分拡大斜視図である。 図25は、4つの透水性蓋30の平面図である。 図26は、4つの透水性蓋30の底面図である。 図27は、第1の実施形態に係る透水性蓋10の実施例を示す図面代用写真である。 図28は、第2の実施形態に係る透水性蓋20の実施例を示す図面代用写真である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、集水枡用の透水性蓋10である。透水性蓋10は、金属製の骨格部1と、骨格部1に透水性素材を充填した透水部8とによって構成される。以下、図を参照しながら、集水枡用の透水性蓋10について詳細に説明する。
図1は、骨格部1の平面図である。図2は、骨格部1の正面図である。図3は、図1のA−Aにおける骨格部1の拡大断面図である。図4は、骨格部1の右側面図である。図5は、図1のB−B線における骨格部1の拡大断面図である。図6は、骨格部1の底面図である。図1に示すように、骨格部1は、金属製の細長い板状の外枠2によって、囲まれている。外枠2の内側には、図1上、縦方向に外枠2に溶接等で取り付けられた3本の縦バー3と、横方向に外枠2に溶接等で取り付けられた3本の横バー4とによって、金属製の格子枠3,4が設けられている。縦バー3と横バー4とが交差する部分は、上下にお互いが差し込むことができるよう切り欠かれており、溶接等で結合されている。
図2及び図3に示すように、各横バー4は、外枠2の上面の高さよりも一段下がって(たとえば、10mm下がって)、外枠2に取り付けられている。さらに、各横バー4は、外枠の下面よりもさらに下にはみ出すように(たとえば、20mmはみ出すように)、外枠2に取り付けられている。
さらに、図4及び図5に示すように、各横バー3は、外枠2の上面の高さよりも一段下がって(たとえば、10mm下がって)、外枠2に取り付けられている。さらに、各縦バー3は、外枠の下面よりもさらに下にはみ出すように(たとえば、20mmはみ出すように)、外枠2に取り付けられている。横バー4と縦バー3との上下の高さは一定している。このようにして、格子枠3,4は、外枠の下面よりもさらに下にはみ出すように、外枠2に結合されている。
格子枠3,4の下部には、抜け防止部5が取り付けられている。図1及び図6に示すように、抜け防止部5は、格子枠3,4における格子の間隙に(すなわち、外枠2と横バー4の間や、2本の横バー4の間、外枠2と縦バー3の間、2本の縦バー3の間に)、位置するように格子枠に取り付けられている。抜け防止部5は、透水部8が下部に抜け落ちてしまうのを念のために防止するために設けられている。ただし、抜け防止部5は、必須構成ではない。
外枠2には、吊り金具6及び閉鎖用ねじ7が取り付けられている。図9は、吊り金具6及び閉鎖用ねじ7の斜視図である。吊り金具6には、ねじ穴が穿孔されている。閉鎖用ねじ7は、当該ねじ穴を閉鎖することができる。透水性蓋10を集水枡から取り出す際、閉鎖用ねじ7を外し、吊り金具6のねじ穴に、取り外し用の金具9のねじ切り部を回し入れて、金具9を上部に引っ張る。図10に、金具9の一例の斜視図を示す。金具9の形状は特に限定されない。
上記のように構成された骨格部1に対して、格子枠の間隙全体に、透水性充填材を充填して、透水部8を形成する。図7は、透水性蓋10の平面図である。図8は、透水性蓋10の正面図である。図11は、透水性蓋10の右側面図である。図12は、透水性蓋10の底面図である。
まず、骨格部1から、透水性蓋10を製造する工程について説明する。骨格部1の外形にあった板からなる浅い箱を用意する。合わせて、充填する骨材を用意する。骨材としては、砂利や砂、グラスビーズ、貝殻、プラスチック片等を用いることができる。強度を向上させるには、砂利であるとよい。次に、骨材とバインダとを混練する。バインダとしては、主材にエポキシ系樹脂を用いているバインダが強度向上のためには最適であるが、これに限られるものではない。たとえば、バインダとして、ファイン化成株式会社(大阪市中央区所在)の「ファインファイバ」を用いるとよい。このようにして、骨材とバインダを混合して、透水性充填材を製造する。
次に、当該箱にクラフト紙を敷き詰めて、当該クラフト紙の上に骨格部1を入れる。次に、格子枠の間隙に、骨材とバインダを混合した透水性充填材を敷き詰める。透水性充填材は、格子枠3,4の上面が隠れ且つ外枠2の上面の高さ近傍まで敷き詰める。すなわち、縦バー3及び横バー4の上面が隠れるよう、外枠2の上面の高さまで、透水性充填材を敷き詰める。透水性充填材を均等に均して、コテや板などを使って手で押し固める。バインダが硬化したら、当該箱から、透水性蓋10を取り出し、クラフト紙を剥がして、完成する。硬化には、約1日を要する。バインダが硬化すると、骨材は、それぞれが細かい間隙を有した状態で結合することとなる。この隙間が存在するので、透水性蓋10は、水を透過することが可能となる。
上記製造工程を経て、図7に示すように、表面に格子枠が表れず、外枠2、吊り金具6、及び閉鎖用ねじ7のみが視認される透水性蓋10が完成する。図8及び図11に示すように、透水部8は、外枠2の形状に沿うように、外枠2の下にはみ出すようにして、格子枠の回りで硬化することとなる。図12に示すように、透水性蓋10の底面において、格子枠3,4や抜け防止部5までは、骨材が回り込まないので、底面からはこれらが視認される。しかし、表面からは、格子枠3,4が見えないので、極めて優れた美観を有することとなる。なお、図8、図11、図12に示すように、外枠2の下には透水部8が形成されていないようにしているが、製造段階で使用する箱の大きさを調整すれば、外枠2の下にも透水性充填材が回り込んで、外枠2の下にも透水部8が形成されることとなる。
次に、透水部8が外枠2の下にはみ出るように構成されている理由について説明する。図13は、透水性蓋10が地面に設置されたときの様子を示す概略断面図である。集水枡等の枠の上に、透水性蓋10が載置される。図13に示すように、集水枡の周囲において、土間コンクリートの上に、透水層が構築されていた場合を考える。この場合、本実施形態のように、透水性蓋10の外枠2は、約上半分のみに設けられており、約下半分は、透水部8となっていることによって、周囲の透水層から染み出た水は、外枠2の下を通って、透水部8を通り、集水枡に流れ込むこととなる。仮に、外枠2が下面に達する位置まで形成されていたとすると、周囲の透水層内の水は、外枠2で流れが遮断されてしまい、水溜まりができる可能性がある。しかし、本実施形態のように、外枠2を上部にだけ設け、下部を透水部8のみの構成とすれば、水がスムーズに流れることとなる。透水部8は下部にはみ出ているが、格子枠3,4によって、しっかり固定されているので、強い構造となる。
以上、第1の実施形態によれば、格子枠3,4は、外枠2よりも一段下がって設けられており、透水部8は、格子枠3,4が隠れ且つ外枠2の上面近傍まで設けられているので、格子枠3,4が表面から視認されず、美観に優れた透水性蓋10が提供される。さらに、透水部8の内部は、格子部3,4が骨組みとなっているので、透水部8は、頑丈な構造となっている。そのため、重い荷重にも耐えうることが可能な透水性蓋10が提供されることとなる。外枠2及び格子枠3,4を適切な強度に設計すれば、車両荷重にも耐えることができる透水性蓋10を提供することが可能となる。
なお、集水枡の周囲が図13のような透水層を設ける構造ではなく、透水層を設けない構造であれば、外枠2は、下部まで形成されていてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、側溝用の透水性蓋(透水性グレーチング)20である。透水性蓋20は、金属製の骨格部11と、骨格部11に透水性充填材を充填した透水部18とによって構成される。以下、図を参照しながら、側溝用の透水性蓋20について説明する。
図14は、骨格部11の平面図である。図15は、骨格部11の正面図である。図16は、骨格部11の右側面図である。図17は、図14のC−C線における骨格部11の断面図である。図18は、図14のD−D線における骨格部11の断面図である。図19は、骨格部11の底面図である。図14に示すように、骨格部11は、金属製の細長い板状の外枠12によって、囲まれている。外枠12の内側には、図14上、縦方向に外枠12に溶接等で取り付けられた16本の縦バー13と、横方向に外枠12に溶接等で取り付けられた3本の横バー14とによって、金属製の格子枠13,14が設けられている。縦バー13と横バー14とが交差する部分は、上下にお互いが差し込むことができるよう切り欠かれており、溶接等で結合されている。
図17及び図18に示すように、各縦バー13及び各横バー14は、外枠12の上面の高さよりも1段下がって(たとえば、10mm下がって)、外枠12に取り付けられている。第1の実施形態と異なり、各縦バー13及び各横バー14は、外枠12の下面からははみ出さないように設けられている。
格子枠13,14の下部には、抜け防止部15が取り付けられている。図14及び図19に示すように、抜け防止部15は、格子枠13,14における格子の間隙に(すなわち、外枠12と横バー14の間や、2本の横バー14の間、外枠12と縦バー13の間、2本の縦バー13の間に)、位置するように格子枠に取り付けられている。抜け防止部15は、透水部18が下部に抜け落ちてしまうのを念のために防止するために設けられているので、必須構成ではない。
外枠12には、第1の実施形態と同様に、吊り金具6及び閉鎖用ねじ7が取り付けられている。また、外枠12には、四隅に側溝連結用穴部19が設けられている。側溝連結用穴部19は、側溝から突出したアンカーボルト(図示せず)を通して、ナット(図示せず)で透水蓋20を側溝に固定するための穴であり、周知の構造である。
上記のように構成された骨格部11に対して、格子枠の間隙全体に、透水性充填材を充填して、透水部18を形成する。図20は、透水性蓋20の平面図である。図21は、透水性蓋20の底面図である。第1の実施形態と異なり、外枠12は、下部まで設けられているので、浅い箱を用いるのではなく、骨格部11の底面に板及びクラフト紙を敷いて、その上に、透水性素材を充填して、透水部18を形成する。それ以外は、第1の実施形態と同様にして製造される。結果、図20に示すように、透水蓋20の表面には、格子枠13,14が見えないように製造され、透水部18の内部は、格子枠13,14が骨格となって抜け防止部15の上部に透水部18を形成することができる。
図22は、透水性蓋20を側溝に取り付けたときの断面概略図である。透水性蓋20が側溝に取り付けられるとき、グレーチングの受け枠に透水性蓋が載置されることとなる。側溝の周囲は、アスファルトやコンクリートなど透水しない層となっている。そのため、第1の実施形態と異なり、外枠2が下部まで配置されていても、水は、透水性蓋20の表面を通って、透水部18に浸透し、側溝に流れ落ちることとなる。
以上、第2の実施形態によれば、格子枠13,14は、外枠12よりも一段下がって設けられており、透水部18は、格子枠13,14が隠れ且つ外枠12の上面近傍まで設けられているので、格子枠13,14が表面から視認されず、美観に優れた透水性蓋20が提供される。さらに、透水部18の内部は、格子部13,14が骨組みとなっているので、透水部18は、頑丈な構造となっている。そのため、重い荷重にも耐えうることが可能な透水性蓋20が提供されることとなる。透水性蓋20のように、骨格部11が金属製のグレーチングに類似する構造であるので、美観に優れながらも、車両荷重にも耐えることができる透水性蓋を提供することが可能となる。
なお、第1の実施形態のように、外枠12を下部まで設けずに、透水部が下にはみ出る構造としてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、樹木保護用の透水性蓋(ツリーサークル)30である。透水性蓋30は、金属製の骨格部21と、骨格部21に透水性充填材を充填した透水部38とによって構成される。以下、図を参照しながら、樹木保護用の透水性蓋30について説明する。
図23は、4つの骨格部21の平面図である。図24は、骨格部21の部分拡大斜視図である。図25は、4つの透水性蓋30の平面図である。図26は、4つの透水性蓋30の底面図である。4つの透水性蓋30が、図25のように合わさって、樹木用穴35を形成する。樹木用穴35に樹木の幹がくるように、透水性蓋30が配置される。これにより、樹木の根っこが保護される。骨格部21は、外枠32と、外枠32の上面より一段下がった3本の縦バー33と、外枠32の上面より一段下がった3本の横バー34とからなる。縦バー33と横バー34とによって、格子枠33,34が形成される。図24に示すように、縦バー33及び横バー34は、外枠32の下部まで形成されており、第2の実施形態と同様に、透水部38が下にはみ出ない構造となる。格子枠33,34の間隙に透水性材が充填されて、透水部38が形成される。透水部38の形成方法は、第2の実施形態と同様である。
以上、第3の実施形態によれば、格子枠33,34は、外枠32よりも一段下がって設けられており、透水部38は、格子枠33,34が隠れ且つ外枠32の上面近傍まで設けられているので、格子枠33,34が表面から視認されず、美観に優れた透水性蓋30が提供される。さらに、透水部38の内部は、格子部33,34が骨組みとなっているので、透水部38は、頑丈な構造となっている。そのため、重い荷重にも耐えうることが可能な透水性蓋30が提供されることとなる。
なお、第1の実施形態のように、外枠32を下部まで設けずに、透水部が下にはみ出る構造としてもよい。
なお、第3の実施形態に係る透水性蓋30においても、抜け防止部を設けてもよい。
図27は、第1の実施形態に係る透水性蓋10の実施例を示す図面代用写真である。図28は、第2の実施形態に係る透水性蓋20の実施例を示す図面代用写真である。図27及び図28に示すように、表面には、格子枠が全く見えなくなっており、美観が極めて優れていることが分かる。また、実地試験において、車両が通っても透水性蓋10及び20は破壊されることはなかった。
以上、本考案を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本考案の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本考案の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本考案は、透水性蓋であり、産業上利用可能である。
1 骨格部
2 外枠
3 縦バー
4 横バー
3,4 格子枠
5 抜け防止部
6 吊り金具
7 閉鎖用ねじ
8 透水部
9 金具
10 透水性蓋
11 骨格部
12 外枠
13 縦バー
14 横バー
13,14 格子枠
15 抜け防止部
18 透水部
19 側溝連結用穴部
20 透水性蓋
21 骨格部
30 透水性蓋
32 外枠
33 縦バー
34 横バー
33,34 格子枠
35 樹木用穴
38 透水部

Claims (5)

  1. 外枠と、
    前記外枠の内側に設けられた格子枠とを備え、
    前記格子枠は、前記外枠の上面の高さよりも下げて設けられており、
    前記格子枠の上面が隠れ且つ前記外枠の上面の高さ近傍まで、前記格子枠の間隙全体に、透水性素材を充填した透水部を有することを特徴とする、透水性蓋。
  2. 前記格子枠は、前記外枠の下面よりもさらに下にはみ出して設けられており、
    前記透水部は、前記外枠の形状に沿うように、下にはみ出している前記格子枠の周りにまで形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の透水性蓋。
  3. 前記格子枠は、前記外枠の下面からはみ出さないように設けられており、
    前記透水部は、前記外枠の下面部分まで、形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の透水性蓋。
  4. 前記格子枠の下部であって、前記格子枠の間隙に設けられた抜け防止部をさらに備え、
    前記透水部は、前記抜け防止部の上に形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の透水性蓋。
  5. 前記透水部は、骨材がエポキシ系樹脂のバインダによって結合されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の透水性蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018012916A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 株式会社クエスト ルーフドレン、ルーフドレン用ストレーナ及びルーフドレン用ストレーナの製造方法

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