JP2002061274A - 土地境界の施工方法および側溝用ブロック - Google Patents

土地境界の施工方法および側溝用ブロック

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JP2002061274A
JP2002061274A JP2000321517A JP2000321517A JP2002061274A JP 2002061274 A JP2002061274 A JP 2002061274A JP 2000321517 A JP2000321517 A JP 2000321517A JP 2000321517 A JP2000321517 A JP 2000321517A JP 2002061274 A JP2002061274 A JP 2002061274A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 宅地造成などにおいて、強固な土地の境界を
簡単に施工できるようにする。 【解決手段】 土留め壁20が本体11と一体になった
側溝用ブロック10を用いて土地境界5に側溝1を施工
することにより、側溝1を施工すると同時に土地境界5
となる土留め壁20を施工する。土地境界5を側溝1を
施工するのと同時に施工できるので、土地境界5を非常
に安価で、そして短期間に施工することができる。そし
て、民地2などの土盛りをして道路3よりも若干高くな
った領域を土留め壁20で保護することができ、雨水な
どが浸入しないようにすることができる。また、土留め
壁20は、側溝用ブロック本体11と一体に成形されて
いるので、従来のL型側溝のような軽量のブロックと異
なり、土圧や車両が乗り上げたときの衝撃で動いたり外
れたりすることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側溝用ブロックお
よびそれを用いて土地境界を施工する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】断面がほぼL字形をした薄いブロックを
L型側溝と称して道路と他の土地の境界に配置し、道路
と地盤の高さの異なる土地の境界を形成する技術が知ら
れている。また、U字形の側溝などの境界ブロックとを
組み合わせて地盤の高さの異なる土地の境界を形成する
ことも知られている。たとえば、実開平4−22580
号には、U字形の側溝とL型側溝とを上下に重ねて土地
境界に設置する従来の道路排水施工に対し、断面が逆U
字形をした境界ブロックの一部に逆L字状の切り欠きを
設け、U字形の側溝の側壁に組み合わせて道路排水施工
を行うことが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】宅地あるいはその他の
民生用の土地(民地)では、民地側を単に土盛りするだ
けで転圧もそれほどしないで庭あるいは田畑などに用い
られることが多い。さらに、道路から車やトラクタなど
が入れるように、道路と民地との境界の段差はそれほど
大きくしない。また、道路を流れる水が民地に入り込む
ことを防止するためなどの目的で民地と道路との境界に
側溝を施工することも多く、さらに、道路との境界を明
確にしたり、民地の土が道路に流れ出さないようになど
の目的で境界にブロックを設置することも多い。このよ
うな場所には、従来、上記のL型側溝が多く用いられて
いるが、L型側溝のブロックは薄く軽いので車などが乗
り上げると比較的容易に動いてしまう。さらに、民地側
が単に土盛りをした程度であるので、L型側溝を支持す
る土圧も小さく固定することが難しい。また、L型側溝
は排水能力が小さい。それをカバーするために、U字形
の側溝と上下に並べてL型側溝ブロック同士の隙間から
排水するようにしても、U字形側溝に土やごみが流れ込
んだときに対処できないといった問題がある。
【0004】U字形の側溝と境界ブロックとの組み合わ
せは、排水量が大きく取れるので、道路排水としては好
ましい。しかしながら、境界ブロックは、歩道と車道の
境界などの双方がコンクリートあるいはアスファルトな
どで固められた地盤には有効であるが、民地の境界のよ
うに、一方が土盛りをした程度で境界ブロックを固定で
きない条件では、上記のL型側溝と同様、あるいはさら
に動きやすく、車やトラクタが乗ると簡単に境界が崩れ
てしまう。
【0005】そこで、本発明においては、民地と道路の
境界のように、土盛りをした程度の土地の境界に施工で
き、地盤の差を保持できるとともに排水能力も高く、さ
らに、車やトラクタなどが乗り上げても境界に施工され
たブロックが容易に動くことがない土地境界の施工方法
およびそれに適した側溝用ブロックを提供することを目
的としている。
【0006】さらに、乗り入れが簡単で、バリアフリー
となるような土地境界の施工方法、およびそれに適した
側溝用ブロックを提供することも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の土地
境界の施工方法においては、長手方向に流路を有する本
体の上面の長手方向の一方の縁が他方の縁よりも高い土
留め壁となり、この土留め壁が本体と一体に形成された
コンクリート製の側溝用ブロックを土地の境界に埋設
し、他方の縁に繋がる土地の地盤に対し、土留め壁に繋
がる土地の地盤を高くできるようにしている。この施工
方法に好適な側溝用ブロックは、長手方向に流路を有す
る本体の上面の長手方向の一方の縁が当該上面よりも上
方に延び、本体と一体の土留め壁を形成している側溝用
ブロックであって、土留め壁が本体の上面の長手方向の
他方の縁よりも高いものである。
【0008】長手方向に流路を有する本体の上面の長手
方向の一方の縁が上面よりも上方に延び、本体と一体の
土留め壁を形成している側溝用ブロックは、土留め壁が
側溝ブロックの本体と一体になっているので、土留め壁
が低く民地のような土盛りをした程度の土地の境界では
土圧によって支持することができない程度の高さであっ
ても安定して保持することができる。したがって、車が
乗り上げやすい程度の段差で土盛りした土地の境界であ
っても安定して維持できる。さらに、車が乗り上げやす
い程度の高さであって、実際に車が乗り上げて衝撃があ
っても、土留め壁は側溝ブロックの本体と一体となって
いるので安定し、土留め壁が動くことがない。
【0009】さらに、土留め壁の近傍に流路に繋がった
開口を設けてあるので、雨水などの排水能力が高く、土
留め壁が低くても排水が民地の側に侵入するのを防止で
きる。したがって、本発明の施工方法により、土留め壁
に繋がる土地の地盤を該土留め壁と同じまたは高くする
ことができ、土留め壁に繋がる土地の地盤がそれほど固
く施工されない状況でも、また、地盤の差が大きくない
ような土地であっても、その境界を安定して維持するこ
とができ、また、道路などの他の土地からの排水が土留
め壁で境界が施工された民地などに侵入することも防ぐ
ことができる。
【0010】車あるいはトラクタなどが土留め壁を乗り
上げできるようにすることを考慮すると、土留め壁自体
の強度も要求される。したがって、土留め壁は、幅に対
し高さが低いことが望ましい。すなわち、本発明の土地
境界の施工方法に適した側溝用ブロックは、ほぼ方形断
面の流路を有する本体の上面の長手方向の一方の縁が他
方の縁よりも高い土留め壁となり、この土留め壁が本体
と一体に形成され、この土留め壁の近傍に流路に繋がる
開口を備えた側溝用ブロックであって、土留め壁は、幅
に対し高さが低いことを特徴とするものである。
【0011】高さの低い扁平な土留め壁で、側溝用ブロ
ックと一体になっているので、埋設するだけでずれるこ
となく簡単に固定することができる。たとえば、車両の
乗り上げを考慮すると、土留め壁は高さが6cmあるい
はそれ以下で、幅が12cmあるいはそれ以下であるこ
とが望ましい。特に、車両の通過を考慮すべき場合は、
土留め壁の高さを4cmあるいはそれ以下にすることが
さらに望ましい。上述したように、土留め壁自体は、高
さが低く薄くても側溝用ブロックと一体になっているの
で十分な強度があり、さらに車両が通過してもずれるこ
とがない。したがって、従来の境界ブロック(縁石)の
高さより低い土留め壁でも土地境界を施工でき、歩行や
通行の妨げになり難く、すなわち乗り上げ易い境界を施
工できる。さらに、単なる境界ブロックやL字ブロック
などと異なり、本発明の土留め壁は側溝用ブロックに設
けられており、その本体に排水用の流路がある。このた
め、土留め壁に沿った適当な位置から排水を飲み込むよ
うに設計できる。したがって、土留め壁の高さが、従来
の境界ブロックより低い、例えば4cm程度でも、道路
の排水が民地側に流れ込むのを十分に防止できる。
【0012】さらに土留め壁の強度を増すためには、本
体の上面のうち、少なくとも土留め壁を鉄板でカバーし
ても良い。側溝用ブロックを製造するときに土留め壁の
部分に鉄板を埋め込んでおくことが可能である。特に、
土留め壁に車が乗り上げることを考慮すると、土留め壁
には引張り力あるいは剪断力が働く可能性があり、コン
クリートだけでは強度を維持することが難しいこともあ
る。そのようなケースでは、鉄板で土留め壁を補強する
ことは有効である。さらに、鉄板が表面になると滑りや
すくなるので、土留め壁の表面、特に斜面をカバーする
鉄板の表面には滑り止めとなる模様を形成することが望
ましい。
【0013】土留め壁の表面が鉄板でない場合も、土留
め壁の少なくとも斜面に滑り止めとなる模様を形成する
ことは有効である。また、本体の上面にも滑り止めとな
る模様を形成することが可能であり統一性あるいは美観
に優れた側溝用ブロックを提供できる。土留め壁と本体
の上面とに模様を付す場合は、側溝用ブロックを製造す
る鋼板製の耐久性型枠を製造する際に、土留め壁の斜面
と本体の上面との境界部分に模様があると、その模様を
完全に浮き出させることは難しくなる。したがって、土
留め壁の斜面と本体の上面との境界が模様の目地の部分
になるようにデザインすることが望ましい。
【0014】さらに、土留め壁に自動車や耕運機などの
車両が乗り上げることを考慮すると、それらの車両の車
輪が土留め壁に当ったときに土留め壁の側に転倒モーメ
ントが作用する。したがって、側溝用ブロックの本体の
下部に、土留め壁と反対側に、ほぼ水平方向に張り出し
た基礎部を設け、転倒モーメントに対抗できる形状の側
溝用ブロックを採用することが望ましい。
【0015】また、本体の上面を、他方の縁から一方の
縁に向かってほぼ一様に傾斜させて上面全体で土留め壁
を構成することも可能である。このような側溝用ブロッ
クを採用すると、土留め壁の傾斜(勾配)が小さくなる
ので、車が乗り上げやすくなり、乗り上げるときのショ
ックも少なくできる。また、車輪が土留め壁に当たると
きのショックも小さくなるので、土留め壁の強度を維持
することが容易となる。さらに、土留め壁自体の壁厚も
厚くなるので強度を高めることは容易である。そして、
土留め壁が本体の一方の側に形成されるのではなく、本
体の上面全体が土留め壁となるので、車輪が土留め壁に
当ったときに作用する転倒モーメントも小さいので、側
溝用ブロックを安定して設置できる。
【0016】このように、本発明の土地境界の施工方法
では、低い土留め壁を備えた側溝用ブロックを用いて土
地境界が施工され、土地境界が全体的に低い土留め壁で
施工されることになるので、どこからでも乗り入れるこ
とが可能である。したがって、宅地造成の場合などは、
住宅の出入口の場所を考慮する必要がなく、事前に設計
が進まなくても土地境界を施工することができる。
【0017】また、車やトラクタが土留め壁を乗り上げ
やすく、乗り上げたときの衝撃を小さくするには、土留
め壁の外に出る面、すなわち、土留め壁の面のうち、本
体の他方の縁に面した側を意識的に緩やかに設計および
製造することが望ましい。たとえば、蓋の抜きや、型枠
からの抜きを考慮した本体の開口の側面と比較した場
合、開口の側面の傾斜よりも土留め壁の外側に出る面を
緩く傾斜させることが望ましい。また、土留め壁の他方
の縁に面した側の上端を、少なくとも約10mmの幅で
面取りすることによりコンクリート壁のコーナのこば欠
けを防止する効果に加え、乗り上げ易く、また、乗り上
げたときの衝撃を小さくする効果が得られる。
【0018】土留め壁は、上述したように強度を考慮す
ると、高さに対し幅を広くすることが望ましく、ある程
度の高さを確保しようとすると幅も広くなる。したがっ
て、土地境界に施工する側溝用ブロックは、開口の部分
で、土留め壁の幅を開口の他方の縁の幅より広くし、土
留め壁としての幅を確保すると共に開口面積も広く確保
できるようにすることが望ましい。このような側溝用ブ
ロックでは、少なくとも土留め壁の縁は本体の流路を形
成する側壁から張り出した設計にすることにより、側壁
の厚みが土圧などに対抗するために要求される程度に止
めることができる。また、土留め壁および他の縁が本体
の流路を形成する側壁から張り出しているものにおいて
は、それらの張り出し量を比較したときに、他の縁に対
し土留め壁の方を大きくすることが望ましい。そして、
このデザインであれば、開口が流路のほぼ中央になるよ
うに設計できる。
【0019】一方、土留め壁の側の幅を他の縁の幅に対
し広くすると、側溝用ブロックの幅が土留め壁を有しな
い他の側溝用ブロックより広く設計することも可能であ
る。しかしながら、土地の境界部分に埋設した本発明の
側溝用ブロックに続いて、道路を横断するような側溝用
ブロックを繋ぐケースもあり、道路を横断する側溝用ブ
ロックは土留め壁が不要なので土留め壁を有する側溝用
ブロックの幅を広げると他の土留め壁を有しない側溝用
ブロックと幅が異なり、これらの側溝用ブロックを繋げ
て施工したときに違和感がある。一方、流路の幅を狭く
して本体表面の幅を同じにするのでは排水能力に差がで
るので好ましくない。したがって、土留め壁を備えた本
発明の側溝用ブロックの本体の上面の幅も、土留め壁を
有せず流路の幅がほぼ等しい他の側溝用ブロックとほぼ
同じ幅とし、隣接して埋設できるようにすることが望ま
しい。このような側溝用ブロックは、側溝用ブロックの
開口の幅を他の側溝用ブロックの開口より狭くすること
で提供できる。
【0020】また、開口の幅を単に狭くすると、蓋受け
が側溝用ブロックの本体の流路を形成する側壁の上部に
位置せず、蓋受けの強度が不足する可能性がある。した
がって、側溝用ブロックの流路を形成する側壁の上部の
内面を、型枠の抜き勾配、たとえば5から8mm程度以
上に、すなわち、10mm以上に内側に突き出して蓋受
けを支持するようにすることが望ましく、20mm前後
あるいはそれ以上に内側に突き出して蓋受けを支持する
ようにすることがさらに望ましい。
【0021】さらに、土留め壁の側を広げて、蓋受けを
支持するように側壁の上部を厚くすると、側溝用ブロッ
クの土留め壁の側の側壁から内面への突き出しの部分が
大きくなり、土留め壁側の重量が著しく大きくなる。し
たがって、持ち運びや施工の際にバランスが悪い。この
ため、側溝用ブロックの流路の中心を他の側溝用ブロッ
クの流路の中心に対し偏心するように流路を形成する側
壁を配置することが望ましい。
【0022】土留め壁は、断面が円形の流路を備えた側
溝用ブロックにも設けることが可能であるが、本体の流
路が、ほぼ方形の断面を備え、土留め壁の近傍に流路に
繋がる開口を備えている側溝用ブロックを採用すること
により排水能力の高い側溝で土地境界を施工できる。さ
らに、そのような側溝に着脱可能なコンクリート製の蓋
を配置する際には、メンテナンス等のために用意される
蓋の切り欠き部が土留め壁に沿って配置されるようにす
ると、その切り欠きから排水できるので、排水効率をさ
らに向上できる。
【0023】断面が方形のものでは、U字形の側溝用ブ
ロックに土留め壁を設けることも可能であるが、土留め
壁で土留めを行う側の土地は土盛りをした程度の強度で
あることを考慮すると、本体の上部に構造壁をもった側
溝用ブロックが望ましい。さらに、排水能力を考えると
本体上部に十分な広さの開口があることが望ましいこと
は上述した通りである。したがって、本体の上面の長手
方向の一部が開渠で、他の部分が暗渠である側溝用ブロ
ックを用いて土地境界を施工することが望ましい。この
ような側溝用ブロックとしては、本体の下方の少なくと
も一部は開放されており、現場コンクリートにより側溝
の底面を施工する自由勾配側溝と称されるものがある。
本体の下方が開放されているこの側溝用ブロックでは、
製造用の型枠も本体の下方の側から抜くので、流路を形
成する側壁の上部を内側に突き出すことが可能であり、
上記の蓋受けの構造を作ることが容易である。これに対
し、上方が開いたU字形の側溝は、側壁の上方を内側に
出すと型枠を抜くのが難しく、特殊な製造方法が要求さ
れるので製造コストが高くなってしまう。
【0024】さらに、側溝用ブロックを連接する場合、
それらの接合個所を水漏れしないように接続する必要が
ある。本体の側端の面に、本体の流路を形成する側壁の
ほぼ中心を上下に走る溝を形成し、側溝用ブロック同士
を隣接した後に、溝にモルタルを注入することによりず
れ止めと、止水ができる。しかしながら、本発明の側溝
用ブロックにおいては、土留め壁が側壁の上方に形成さ
れており、土留め壁の外に出る面は傾斜が緩くなってい
る。したがって、側壁から垂直に溝を延ばすと土留め壁
の傾斜した面に当たり、溝に注入する口が傾斜した面に
形成され、モルタルが注入し難い状況になる。このた
め、溝を側壁のほぼ中央から土留め壁の上面または本体
の上面に向かって曲げ、水平な面に注入口が形成される
ようにすることが望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態についてさらに説明する。図1に、本発明
に係る側溝用ブロックの一例を示してある。この側溝用
ブロック10は、断面がほぼ逆U字形であり、内部が流
路(水路あるいは排水路)12となる本体11を有する
コンクリート製のブロックである。本体11の上面13
は、中央部分は開口14が形成された開渠15となり、
その両側、すなわち、両端の部分が本体11の側壁16
aおよび16bを上部で繋ぐ壁(構造壁)17で塞がれ
た暗渠18となっている。そして、上面13の長手方向
Lに沿った一方の縁29aは他方の縁29bよりも高く
立ち上がっており、土留め壁20となっている。
【0026】本例の側溝用ブロック10は、幅Wが50
0mm、長さLが2m、高さHが445mmであり、本
体11の内部に幅Cが300mmの流路12が形成され
るようになっている。土留め壁20は、本体11と一体
に成形されており、幅Sが100mm程度で、高さhが
60mm程度で、他方の縁29aに面した側で埋設した
ときに外側に表れる面(斜面)21の傾斜が反対側の土
留めとして機能する面22の傾斜より緩く、特に土留め
として機能する面22がほとんど垂直になった、いわゆ
る方台形と称される断面に形成されている。土留め壁2
0の上面23はほぼ水平であり、これらの面21、22
および23が接合するコーナは曲面に成形されている。
特に、斜面21と上面23とが繋がるコーナ24は、曲
率半径は大きくなっている。
【0027】この側溝用ブロック10は、本体11の下
方が開口19になっており、自由勾配側溝と称されるタ
イプのブロックであり、ブロック10をレベルコンクリ
ートの上に設置した後に、ブロック10の底面をインバ
ートコンクリートによって現場で施工できる。このた
め、側溝の施工が容易となり、広い流路を確保しやす
い。さらに、上面13が構造壁17により接続されてい
るので横あるいは上からの圧力に耐えることができ、U
字形の側溝よりも広範囲な用途に用いることができる。
【0028】また、上面13に設けられた開口14から
流路12の内部を掃除あるいは点検することも容易であ
り、道路に沿った部分などのごみや土砂の溜まりやすい
部分に側溝を施工するときにも適している。開口14は
蓋30により塞ぐことができ、蓋30を適当な形状にす
ることにより開口14を通して雨水などの排水を流路1
2に流し込むことができる。開口14をグレーチング蓋
のような開口率の大きな蓋でカバーすれば排水効率は非
常に高くなる。図1に示した例では、蓋30の縁31に
下方が内側に傾斜したきり欠き32が形成されており、
その切り欠き32を土留め壁20に沿って配置してあ
る。したがって、土留め壁20に沿った水の流れがある
と、切り欠き32を通して流路12に排出される。さら
に、土留め壁20の縁20aに蓋30の切り欠き32を
合わせて設置することで、雨水と供に泥も、流路12に
流れ落ち易くなる。特に、土留め壁20にトラクタや自
動車などの車両が載りあがるときは、車輪から泥などが
落ちやすく、土留め壁20に沿って溜まりやすい。その
ような場合に、土留め壁20に沿って切り欠き32を配
置すると、泥が切り欠き32から排出されるので、側溝
の上面13を綺麗に保ことができ、掃除の手間を省くこ
とができる。
【0029】図2に、本例の側溝用ブロック10を用い
て側溝1を施工した一例を示してある。複数の側溝用ブ
ロック10が土地2の境界に沿って並べて埋設され、土
地2の周囲に側溝1が施工されている。それと共に、側
溝用ブロック10の土留め壁20が土地2と、この土地
2の地盤の高さより一段低い道路3との境界5を形成し
ている。たとえば、宅地造成の場合、道路3よりも数c
mから10cm程度高く土盛りされて宅地(民地)2が
造成される。雨が降ったときなどに、道路3を流れる排
水が民地2に侵入しないようにすることが主な目的であ
り、また、10cm程度であれば、自動車などが道路3
から民地2に支障無く入ることができるからである。
【0030】従来、多くのケースでは、民地2と道路3
との境界にL型側溝と称される薄いL字形に加工された
コンクリートプレートが配置されており、その立上りの
部分で土地境界を形成していた。しかしながら、L型側
溝では期間が経過したり、車が頻繁に乗り上げたりして
いると、L型側溝がずれて民地2の境界が崩れたりする
要因となっている。すなわち、民地2の内部は土盛りさ
れただけで道路3のように押し固められた状態ではな
く、期間が経過すると土盛りの状態が変動してL型側溝
から剥離したり、L型側溝を押し出したりすることがあ
る。また、車がL型側溝に乗り上げたり、カーブでL型
側溝がタイヤで押されるような配置になっていると、そ
の圧力などによってL型側溝が動くことが多い。さら
に、L型側溝は、板状で、平面的に僅かしか排水を集め
ることができず、さらに、側溝の上を排水が主に流れる
だけなので、排水効率は高くない。したがって、排水が
民地2の側に溢れることもある。また、U字形の側溝と
組み合わせて土地境界を施工することも可能であるが、
2種類の側溝用ブロックを組み合わせて施工する必要が
あるので手間がかかり、コストも高くなる。
【0031】これに対し、本例の側溝用ブロック10に
より施工された側溝1では、側溝用ブロック10の本体
11と一体に形成された土留め壁20によって民地2と
道路3との境界5が形成される。土留め壁20は埋設さ
れた本体11と一体になっているので、土留め壁20が
単独で動くことはない。したがって、民地2が土盛りを
した程度であっても、その土地境界5を長期間にわたり
保持することができる。また、車が乗り上げるなどの圧
力が土留め壁20に加わったとしても、側溝用ブロック
10が全体的に沈んだり動いたりすることがない。この
ため、土留め壁20も動くことはなく、車のみならず、
トラクタなどの重量物が乗り上げるような環境、たとえ
ば、民地2が田畑であっても土留め壁20による土地境
界5を長期間にわたり維持することができる。
【0032】さらに、本例の側溝用ブロック10を用い
て施工した側溝1では、開渠部15と暗渠部18とが繰
り返し表れ、開渠部15の開口14から道路3を流れる
排水、特に、土留め壁20に沿って流れる排水を流路1
2に飲み込むことができる。したがって、排水能力の高
い側溝1を土地境界5に沿って施工することができ、民
地2に排水が流れ込むことを防ぐことができる。さら
に、本例の側溝用ブロック10においては、止水壁ある
いは堰としての機能も果たす土留め壁20が側溝用ブロ
ック10の本体11に一体になっているので、側溝用ブ
ロック10を埋設して側溝1を施工するだけで、土地境
界5も施工することができ、地表からの排水能力の高い
側溝も施工することができる。したがって、短期間に低
コストで側溝1および土地境界5を施工することが可能
であり、宅地造成や田畑の造成に適している。
【0033】さらに、本例の側溝用ブロック10を用い
て側溝1を施工すると、側溝1に沿って一定の高さ、本
例では、高さ3cm、幅10cmの土留め壁20が土地
境界5を形成する。この程度の高さの土留め壁20であ
ると、車両が乗り越えるのには支障がなく、その一方
で、土地の境界5を明確にして排水が流れ込むのを防止
するには十分な高さである。車両の乗り上げを考慮する
と、土留め壁20の高さは6cmあるいはそれ以下が望
ましい。特に、土留め壁20の高さは低い方が乗り上げ
は容易となるので、本例では、一般に用いられている境
界ブロックの高さ(5cm程度)より低い土留め壁20
としている。この程度の高さ(段差)であれば、よりい
っそう歩行や通行の妨げにならず、乗り上げ易い。さら
に、本例の側溝用ブロック10は、境界ブロックと異な
り、本体11に流路12があるため、土留め壁20に沿
った適当な位置から排水68を取込むことができ、排水
性能が高い。
【0034】したがって、5cm程度以下、例えば4c
mあるいは本例のように3cmの土留め壁20であって
も、排水が民地2の側に流水されることなく、流路12
へ排水することができる。このように、本例の側溝用ブ
ロック10により側溝1を施工することで、土地の境界
5のどこからも車両が乗り込むことができるように民地
2を造成することができ、造成に先立って車両が入る場
所を決定する必要がない。このため、住宅の出入口や、
田畑へのトラクタの出入口を考慮せずに造成することが
でき、土地開発が容易となる。従来は、出入する場所を
予め決定して、高さの異なる境界ブロックや、境界ブロ
ックとL型側溝の組み合わせで施工しており、手間がか
かると共に設計変更などに対し柔軟に対応できなかっ
た。これに対し、本例の側溝用ブロック10を用いて土
地境界5を施工すること、そのようなディメリットも排
除することができるので、新しい造成方法であるという
ことができる。
【0035】また、本例の側溝用ブロック10を用いた
側溝1の排水能力は高いが、それを開口14に設置する
蓋30の種類によって適当に調整することも可能であ
る。たとえば、図1に示したような縁31に下方が内側
に斜めになった切り欠き32を有するコンクリート製の
蓋30を、その蓋の切り欠き32が土留め壁20に面す
るように設置すると、蓋受け51と蓋30との間に水が
流れる経路ができる。したがって、土留め壁20に沿っ
て流れる少量の排水であっても効率良く排出できる。最
も排出効率の良い蓋の1つはグレーチング33であり、
グレーチング蓋33で開口14をカバーすることにより
大量の排水でも流路12に排出することができる。しか
しながら、台風などの特殊な条件でなければ、そのよう
な大量の排水が発生することはなく、また、流路12の
断面積を考慮したときに、すべての開口14から大量の
排水が入っても処理することは難しい。したがって、蓋
の一部をグレーチング蓋34にして残りをコンクリート
蓋35で覆ったり、上述したきり欠き32のある蓋30
で開口14をカバーするだけで十分な排水能力を得るこ
とができる。また、側溝用ブロック10の長手方向Lに
沿って切り欠き32を配置しても、側溝1の上を流れる
排水を流路12に排出することができ、道路3を流れる
ほとんどの排水を処理することができる。
【0036】本例の側溝用ブロック10を用いて土地境
界5を施工した様子を図3に断面を用いて示してある。
側溝用ブロック10は、レベル設定を行う基礎コンクリ
ート61の上に設定され、開口19を埋めるように現場
でインバートコンクリート62が打設されて側溝1の底
63が形成される。同時に、側溝用ブロック10の本体
11と一体になった土留め壁20によって民地2と道路
3との境界5が施工される。したがって、民地2の地盤
が道路3より高い場合でも民地2の境界5を土留め壁2
0で維持あるいは護ることができる。民地2の地盤ある
いは地表2aは、図3(a)に示すように、土留め壁20
とほぼ同じ一定の高さにすることも可能であるし、図3
(b)に示すように、民地2の内側に行くにしたがって
徐々に高くなるような傾斜あるいは斜面にしても良い。
いずれの場合も、民地2の境界を土留め壁20で土留め
できるので、民地2の側の土砂が道路3の側に崩れるこ
とがなく、民地2を安定させることができる。
【0037】さらに、土留め壁20は車輪69が支障無
く乗り越えられる程度の高さであるので、車やトラクタ
などが民地2に入り込むことができる。そして、土留め
壁20の上に車輪69が乗って上から加重がかかった状
態であっても、また、民地2の側に車輪69が落ちて土
留め壁20を押し出すような状態になっても、土留め壁
20は側溝用ブロック10と一体になっているので動く
ことがない。したがって、民地2の側の土砂も車の出入
程度では動くことが無く、土盛りした程度でそれほど転
圧されていない状態でも民地2の側を安定して維持する
ことができる。
【0038】また、道路3を流れる排水68に着目する
と、土留め壁20に沿った流れ68は、開口14に設置
された蓋30の切り欠き32を通って側溝1の流路12
に効率良く排出される。蓋は、これに限らずグレーチン
グ蓋33であってもよく、また、蓋30の側に切り欠き
を設ける代わりに、本体11の蓋受け51の側に切り欠
きを設けても良い。したがって、土留め壁20はそれほ
ど高さがないが、排水68が土留め壁20を乗り越える
ことはなく、民地2の側に排水68が入り込むことはな
い。そして、このように土留め壁20が低くても民地2
の側を排水68から保護できるようになっているので、
どこからでも車が入り込むことができる造成ができるの
である。
【0039】このように、本体11の一方の縁に上部に
立ち上がった土留め壁20が一体に形成された側溝用ブ
ロック10を用いることにより、土地の境界5を容易に
施工できる。さらに、側溝用ブロック10が並んだ方向
に沿って土留め壁20が並び、隣接する側溝用ブロック
10の高さおよび位置を揃えることにより土留め壁20
も高さおよび位置が揃う。このため、側溝1を施工する
ことにより、土留め壁20が境界5に沿って美しく整然
と整列させることが可能となり、大変に見栄えの良い土
地境界5を簡単に、すなわち、側溝1を施工する手間だ
けで施工することができる。
【0040】さらに、本例の側溝用ブロック10は、図
2に示したような道路横断部を施工する側溝用ブロック
(その他の側溝用ブロック)9とも繋げられるようにな
っている。側溝1は、民地2の周囲だけで終わるもので
はなく、排水を流すために道路横断部を介して主流とな
る排水経路に接続される。本例の側溝用ブロック10
は、強度を確保するために幅が広い土留め壁20を設け
てあるために、そのままでは、土留め壁20の無い、道
路横断部などを施工する側溝用ブロック9とは幅が異な
ってしまう。しかしながら、本例においては、開口14
の寸法などを調整することにより、土留め壁20のな
い、その他の側溝用ブロック9と幅が同一に設計および
製造されており、これらの側溝用ブロック9とも自由に
接続し、側溝1を施工することができる。
【0041】図4を参照しながら、さらに詳しく説明す
る。図4(a)に上面13の縁の一方29aが立ち上がっ
た側溝用ブロック71の暗渠部18の端面を示してあ
る。また、図4(b)に、側溝用ブロック71の開渠部1
5の断面を示してある。このブロック71は、幅Wが5
00mmであり、開口14が構造壁17の上面13の中
央に形成されているタイプである。したがって、従来の
土留め壁20のない側溝用ブロック9の一方の縁29a
をそのまま上方に立ち上げて壁72を形成したタイプで
ある。このため、壁72の無い側溝用ブロック9と幅な
どは同一であり、これらを接続することは容易である。
しかしながら、壁72の幅Sが40mm程度しか確保で
きない。したがって、壁の断面積が少なく、壁自体の強
度を確保できない。さらに、高さhが60mm程度の壁
72にすると高さhが幅Sより大きくなり、車輪が乗っ
たときなどに折れやすい形状となる。したがって、壁7
2が本体11と一体となって動きにくいものであるが、
土留め壁として、特に、車などが自由に乗り上げること
ができる壁を備えた側溝用ブロックとして提供すること
ができない。したがって、上述したような土地境界を施
工する側溝用ブロックとしては適した形状ではない。
【0042】図4(c)に暗渠部18の端面を示し、図
4(d)に開渠部15の断面を示した側溝用ブロック7
3は、上記と同様に一方の縁29aを立ち上げて壁72
にした側溝用ブロックであるが、壁72の幅Sを広げて
90mm程度を確保できるようにしている。したがっ
て、壁72の断面強度は高くなり、また、高さhに対し
て幅Sが大きくなるので、車輪が乗り上げた衝撃にも強
い形状になる。また、この側溝用ブロック73も、本体
11のサイズは壁72を有しない他の側溝用ブロック9
と同じなので接続することは可能である。
【0043】しかしながら、壁72を含めた上面の幅W
は550mmと広がってしまい、壁の無いその他の側溝
用ブロック9と並べたときに地面に現れる両端が合わな
い状態となる。流路12の寸法(幅)は合致しているの
で側溝としての機能には支障は無いが、地表に表れた側
溝の幅が揃わないので見た目に不自然である。また、土
地境界を考慮すると、壁72の外側を民地2の境界にす
ることになるが、民地2の境界をこの側溝用ブロック7
3と壁72の無い側溝用ブロック9との組み合わせで施
工することになったときに、道路2の側の端が合わず、
流路12も合わせることができない。したがって、道路
のローラ転圧が難しくなったり、流路12から水漏れが
発生したりする。道路側を合わせて民地側の境界を出入
するような施工は、土地境界が変わってしまうので難し
い。このため、側溝用ブロック73の幅Wが、その他の
ブロック9よりも50mm増えただけで、側溝1の設計
条件や施工条件などが制限されてしまう。
【0044】さらに、図4(c)に示した側溝用ブロッ
ク73では、壁72が横に延びているだけであり、その
下方72aが支えられていない。したがって、壁72に
上方から加重が加えられたときの強度が問題となる。特
に、壁72の側が民地2で、土盛りした程度であると、
壁72を支持する耐力は得られない。したがって、この
点でも、側溝用ブロック73は、上記の土地境界を施工
する側溝用ブロックとしてはそれほど適したものとは言
えない。
【0045】これに対し、図5(a)に暗渠部18の端
面を示し、図5(b)に開渠部15の断面を示した側溝
用ブロック74は、横に延びた壁72の下方を本体11
から斜めに支持する部分72bを設けており、壁72の
強度が向上する。このように、流路12を形成する側壁
16aおよび16bに対し、上面の縁29aおよび29
bの張り出し量E1およびE2を変えることにより、上
面13から立ち上がった壁72の強度を上げることがで
き、また、それを本体11から支持することができる。
また、壁72の形状も横に長いものにすることができ
る。すなわち、立ち上がった側の縁29aを反対側の縁
29bよりも大きく張り出すことにより、上面13から
立ち上がる面積を増やすことが可能となり、十分な強度
を備えた断面の立上り部72を形成することができる。
したがって、これらの点では、本例の側溝用ブロック7
4は、土地境界5を形成する側溝用ブロックとして適し
ている。しかしながら、この側溝用ブロック74も幅W
は550mmであり、立上り壁72の無い、その他の側
溝用ブロック9の幅よりも広い。したがって、上述した
側溝用ブロック73と同様に、他の側溝用ブロック9と
の組み合わせができず、側溝の設計および施工上などの
問題は解決されていない。
【0046】図5(c)に暗渠部18の端面を示し、図
5(d)に開渠部15の断面を示した側溝用ブロック7
5は、上記の側溝用ブロック73あるいは74と異な
り、開口14の幅dを小さくして立上り壁72の幅Sを
確保した例である。たとえば、開口14の幅を400m
m程度から360mm程度に小さくすれば、幅80mm
程度の立上り壁72を形成することができる。したがっ
て、土留め壁として十分な断面形状を確保でき、また、
高さhよりも大きな幅Sも確保できるので、土留め壁と
して強度的には問題のない立上り壁72を用意できる。
また、開口14の幅dを小さくしているので、側溝用ブ
ロック75の幅Wは500mmに保つことができる。し
たがって、立上り壁のない、他の側溝用ブロック9と同
じ幅となりまた、流路12の幅も同じにできる。このた
め、特に制限なくこれらの側溝用ブロック9と組み合わ
せて側溝を設計および施工できる。したがって、この側
溝用ブロック75は、上述した土地境界5を施工する側
溝用ブロックとして適したものの1つである。
【0047】しかしながら、図5(d)から分かるよう
に、開口14の幅dを小さくしたので、開口14の端の
位置が側壁16aの上から外れてしまい十分な面積の蓋
掛り51を形成することができない。このため、開口1
4に蓋を載せることができず、実際にはこの形状では側
溝用ブロックとして採用することが難しい。図5(e)
に開渠部15の断面を示したブロック76は、この問題
を解決したものであり、側壁16aを内側に張り出して
蓋受け51として十分な面積を確保できるようにしてい
る。すなわち、側壁16aの上面を内側に突き出すある
いは張り出した部分55を設けることにより、蓋を安全
に設置することができる側溝用ブロックとして提供する
ことができる。したがって、図5(e)に示した断面の
側溝用ブロック76は、土地境界5を施工する側溝用ブ
ロックとして適している。
【0048】しかしながら、この側溝用ブロック76に
おいても、側壁16aの上部の構造を見ると、土留め壁
となる立上り壁72があり、内側には蓋受け51を支持
するための張り出し55がある形状となる。したがっ
て、側壁16aの上部の断面が大きくなり、荷重的に増
える。このため、側溝76の重心はかなり側壁16aの
側に位置しており、運搬するときなどに流路12に治具
を通して側溝用ブロック76を吊り上げようとすると回
転してしまい危険である。また、吊り上げた状態が安定
しないので、精度よく設置位置をだすことができないな
どの施工上の問題がある。また、1箇所だけが厚くなる
デザインは、コンクリートの利用効率があがらず、強度
的にもバランスをとることが難しい。
【0049】図5(f)に暗渠部18の端面を示し、図
5(g)に開渠部15の断面を示した側溝用ブロック1
0が、上記の問題を解決した本例の側溝用ブロックであ
る。この側溝用ブロック10では、上記の側溝用ブロッ
ク75および76と同様に、開口14の幅dを小さくす
ることにより、土留め壁20の幅Sを確保している。し
たがって、側溝用ブロック10の幅Wは、土留め壁を有
しない他の側溝用ブロック9と同じく、本例では500
mmに止めることができる。そして、開口14の蓋受け
51の面積を確保するために、流路12のセンター12
c、すなわち、側壁16aと16bのセンターを本体1
1のセンター11cからずらしている。これにより、土
留め壁20の幅Sを確保するために開口14の位置はず
らさずに、開口14のセンター14cと側壁16aおよ
び16bのセンター12cがほぼ一致するようにしてい
る。このように、側壁16aおよび16bを土留め壁2
0と反対側、すなわち、他の縁29bの側あるいは開口
14の側にシフトすることにより、幅dが狭くなった開
口14の端14eがほぼ均等に双方の側壁16aおよび
16bで支持されるようにしている。さらに、蓋受けと
しての面積が不足する分については、双方の側壁16a
および16bの内面上部を内側に突き出して支持部55
を設け、蓋受け51を形成している。
【0050】支持部55は、型枠の抜きを考慮した勾配
より大きく内側に突き出しており、型枠からの抜きを考
慮した勾配であれば5から8mm程度に収まるのに対
し、本例では20mm前後まで支持部55を水路12の
方向に突き出して蓋受けあるいは蓋掛り51として十分
な面積を確保している。
【0051】したがって、この側溝用ブロック10で
は、土留め壁20の幅Sが十分に確保され、断面強度も
高く、また、高さhに対して幅Sが大きな土留め壁20
を設けることができる。このため、車両の乗り上げなど
のショックに対して十分に耐えられる強度の高い土留め
壁20を本体11と一体に形成することができる。この
ような土留め壁20を形成するために、流路12の幅は
変えずに、開口14の幅dを小さくしているので、側溝
用ブロック10の幅Wは広がらず、設計および施工など
の条件は、従来の側溝用ブロック9と同じでよく、これ
らを組み合わせて側溝を施工することが可能であり、境
界や道路幅に凹凸が発生するようなことはない。
【0052】さらに、側壁16aおよび16bを開口1
4の側にシフトしているので、開口14の蓋掛り51の
面積を確保でき、蓋を設置したときに双方の側壁16a
および16bで均等に支持できる。また、蓋受け51を
形成するために内側に突き出た支持部55を双方の側壁
16aおよび16bに設けているので、一方の側壁16
aに荷重が集中するのを緩和することができ、重心を本
体11の中心に近づけることができる。したがって、運
搬や搬送のときにブロック10が回転することを防止で
き、安定した姿勢でこれらの作業を行うことができる。
このため、安全に作業できる。また、施工時の姿勢が安
定するので、予定された設置位置に精度よく合わせるこ
とも容易となり、品質の高い側溝1および土地境界5を
短時間で施工することができる。
【0053】このように、本例の側溝用ブロック10に
おいては、開口14の幅dを小さくし、さらに、流路1
2のセンター12cを土留め壁20と反対側に若干(幅
Wが500mmの本例のブロックでは10数mm、たと
えば10から15mm程度)シフトしている。したがっ
て、開口14の両側の縁29aと29bの幅F1とF2
とを比較すると、土留め壁20が形成されている方の縁
29aの幅F1が広くなる。また、側壁16aおよび1
6bが、土留め壁20と反対側にシフトしているので、
これらの壁16aおよび16bからの縁29aおよび2
9bの張り出し量E1およびE2を比較すると、先に側
溝用ブロック74に基づき説明したように、土留め壁2
0の側の張り出し量E1の方が、反対側の張り出し量E
2より大きくなる。そして、土留め壁20の下側に側壁
16aから繋がる張り出し部56を設けてあるので、土
留め壁20の荷重は本体11あるいは側壁16aで十分
に受けることができ、土留め壁20の強度を十分に高く
することができる。
【0054】さらに、本例の側溝用ブロック10におい
ては、流路12を構成する側壁16aおよび16bをシ
フトしているが、平行にシフトしており、流路12の幅
Cは変化ない。したがって、流路12の性能は変わりが
なく、流路12の排水能力は確保でき、流量計算をやり
直す必要も無い。しかしながら、側壁16aおよび16
bを10数mm程度シフトしているので、土留め壁20
を有しない他の側溝用ブロック9と接続したときに、本
例の側溝用ブロック10の流路12の中心と、他の側溝
用ブロックの流路の中心は10数mm偏心(シフト)し
た状態となる。このため、これらの側溝用ブロックを並
べたときに側壁の位置は完全には一致せず、流路12の
内面に若干の段差が発生する。しかしながら、その段差
は10数mmであり、側壁の幅が50mm程度あるいは
それ以上が要求されることを考えると、水漏れなどの要
因になる可能性はない。また、上述したように、他の側
溝用ブロック9と本例の側溝用ブロック10を並べて接
続したときに、地表にでる上面13は両端が揃った状態
となり、見栄えもよく、境界線あるいは道路工事の転圧
面積の相違などの問題は回避できる。
【0055】図4および図5に示した各側溝用ブロック
の端面を参照しながら、さらに、側壁16aおよび16
bの端面57に設けられシール用の溝58について説明
する。側溝用ブロック10を用いて側溝1を施工する
際、隣接する側溝用ブロック同士の連結および止水が問
題となる。すなわち、複数の側溝用ブロックを繋げたと
きに、施工後、側溝用ブロックが相対的にずれると、水
漏れの原因なる。特に、本例の側溝用ブロック10は、
車両が乗り上げることを想定しており、隣接する側溝用
ブロック10に異なる加重が働いたときでもそれにずれ
が生じないようにする必要がある。もちろん、基礎ブロ
ック61の強度を十分に確保しておくことも重要である
が、本例においては、さらに、端面17にシール用の溝
58を設けてある。このシール用の溝58は、端面17
同士を接続すると溝58が合わさって注入孔となる。し
たがって、側溝用ブロック10を付き合わせた後に、端
面を付き合わせた部分に形成された溝58による注入孔
にモルタルを注入することにより側壁用ブロック10の
横ずれを防止できる。さらに、注入孔に注入したモルタ
ルで流路12の止水もできるので、水漏れも防止でき
る。なお、本例の側溝1では流路12の底面63はイン
バートコンクリート62により形成されるので、底面6
3の水漏れは防止でき、また、インバートコンクリート
62がブロック同士のずれ止めを防止する作用も果た
す。
【0056】注入孔にモルタルを注入することを考えた
場合、注入口59が平らな面に出ていることが望まし
く、傾斜した面に表れていると、モルタルが注入口に入
りにくく流れてしまう。また、止水およびずれ止めを考
慮すると、溝58は側壁の端面57の中央に形成するこ
とが望ましい。さらに、製造および運搬するときに、溝
58の両側のコンクリートの厚みが薄いと割れやすく溝
としての機能を果たさなくなる。したがって、この点で
も、溝58は側壁16aおよび16bの中央に形成する
ことが望ましい。図4(a)に示したように、側溝用ブ
ロックの幅Wが500mmであっても壁72の幅Sが狭
い場合は、側壁16aの端面57の中央からまっすぐに
垂直あるいは鉛直方向に溝58を延ばすことができ、注
入口59は水平な上面13に表れる。したがって、モル
タルを注入するには支障がない。
【0057】また、立上り壁72の幅Sを広げたタイプ
でも、図4(c)および図5(a)に示すように、ブロ
ックの幅Wを550mmに広げたものでは、上記と同様
に側壁16aの端面57の中央からまっすぐ垂直に注入
孔58を延ばすことにより注入口59を上面13に設置
できる。
【0058】しかしながら、図5(c)および図5
(f)に示すように、側溝用ブロックの幅Wを広げず
に、土留め壁20の幅Sを確保した側溝用ブロック75
あるいは10においては、注入溝58を側壁16aの端
面57の中央からまっすぐ鉛直あるいは垂直に延ばす
と、土留め壁20の斜面21あるいはコーナーに当た
り、平坦な面に注入口が表れない。したがって、これら
の側溝用ブロック10および75においては、側壁16
aの上部で注入溝58の途中を曲げ、これらの例では、
土留め壁20から外れた上面13の部分に注入口59が
表れるようにしている。これにより、ブロックの幅Wを
広げず、土留め壁20の幅Sを広げた側溝用ブロック1
0あるいは75、さらには76を用いて側溝1を施工す
る際も、平坦な面に表れた注入口59からモルタルを効
率良く注入することができる。また、側壁16aの上部
は土留め壁20を支持するための張り出しや、蓋受け5
1を支持するための張り出し55がある部分であり、溝
58を曲げても溝の周囲のコンクリートの厚みを十分に
確保することができる。したがって、コンクリートが欠
けて溝58としての機能が損なわれることはない。
【0059】図6に、本例に係る側溝用ブロック10の
幾つかの変形例を示してある。図6(a)は、注入溝5
8を側壁16aの上部で土留め壁20の側に曲げた例で
あり、注入口59が土留め壁20の上面23に表れてい
る。土留め壁20の上面23もほぼ水平な面となるの
で、モルタルを注入するには適している。図6(b)
は、土留め壁20の斜面21および上面23に鉄板81
を埋設した例であり、土留め壁20の強度をさらに高め
ることができる。面22も含めて土留め壁20の全体を
覆うように鉄板をコンクリートに埋設することも可能で
ある。鉄板81は、側溝用ブロック10を型枠で成形す
るときに、型枠の土留め壁20を成形する個所に予めセ
ットしておけば、土留め壁20に埋設した状態で成形で
きる。土留め壁20に鉄筋が埋設される場合は、それに
予め溶接などによって取付けておいても良い。あるい
は、インサートを埋設しておいて、成形後に鉄板を取り
付けることも可能である。
【0060】図6(c)および(d)は、土留め壁20
の斜面21の部分が比較的垂直に立上り、上面23との
コーナー24の曲率半径が大きく形成されたブロックの
例である。たとえば、コーナー24のRを20から30
mmあるいはそれ以上にすることにより、斜面21の角
度をそれほど緩くしなくても車両が乗り入れるときの障
害とならない土留め壁20を持った側溝用ブロック10
を提供することができる。図6(c)は、さらに、注入
溝58が上部で本体11の上面13の側に曲がって注入
口59が本体11の上面13に表れている例であり、図
6(d)は、注入溝58が上部で土留め壁20の側に曲
がって注入口59が土留め壁20の上面23に表れてい
る例である。
【0061】図6(e)および(f)は、側壁16aお
よび16bの下部82が外側に広がった例であり、設置
したときに安定がよく、また、底面を構成するインバー
トコンクリートを打設したときに接触面積が大きく、水
漏れなどの心配が少ないタイプである。しかしながら、
コンクリート量が多くなるので若干重く高価になる。図
6(e)は、注入溝58が上部で本体11の上面13の
側に曲がって注入口59が本体11の上面13に表れて
いる例であり、図6(f)は、注入溝58が上部で土留
め壁20の側に曲がって注入口59が土留め壁20の上
面23に表れている例である。
【0062】図6に示した側溝用ブロック10の開渠部
15の各断面を図7に示してある。図7(a)に示した
例は、車両が乗り上げやすいように、土留め壁20の斜
面21を意識的に緩く傾斜した例であり、開口14の側
面52の傾斜よりもかなり角度が緩くなっていることが
分かる。開口14の側面52の傾斜は、製造時の型枠か
らの抜き勾配と、開口14に蓋を設置するときの蓋との
クリアランスなどを考慮して設定された勾配であり、土
留め壁を有しない他の側溝用ブロック9においても開口
などに採用されている傾斜角である。これに対し、本例
の側溝用ブロック10では、土留め壁20に自動車のタ
イヤや、トラクタの車輪、あるいはキャタピラなどが乗
り上げることを考慮して設計されており、車輪などが乗
り上げやすく、また、その際の衝撃をすくなくするよう
に、土留め壁20の外側に表れる斜面21の傾斜角を小
さく、緩く形成している。これに対し、土留めとして機
能する反対側の面22は、土圧を受けやすいようにほぼ
垂直な面になっている。
【0063】また、開口14の蓋受け51の部分は、先
に説明したように、流路12を形成する本体11の側壁
16aおよび16bの内面上部が内側に突き出た部分5
5によって支持されており、ほぼ均等に双方の側壁16
aおよび16bに蓋の荷重がかかるようになっている。
また、土留め壁20の下方には、本体11の側壁16a
に繋がる張り出し部56が設けられているので、土留め
壁20の荷重および車輪などが乗ったときに上方から加
えられる加重を本体11に伝えることができ、土留め壁
20は強固に本体11から支持されている形状になって
いる。さらに、土留め壁20自体の形状も高さに対して
幅が広く、また、十分な断面積が確保されているので、
強度が高く壊れ難い構造になっている。強度的な面と、
車両が乗り上げやすい構造という面を満足するには、土
留め壁20の高さは6cm以下程度が望ましく、特に4
cm以下が望ましいことは上述した通りである。これに
対し、土留め壁20の幅は、開口の大きさをできる限り
大きくし、さらに、側壁に蓋掛りが載るようにすること
を考えると12cm以下、例えば、6cmから12cm
程度の範囲が望ましく、8cmから10cm程度の範囲
がさらに望ましい。
【0064】図7(b)に示した例は、土留め壁20の
斜面21の斜度はほぼ開口の側面52と同じ角度で形成
し、斜面21と上面23とのコーナー24の曲率半径を
大きくし、曲率を小さくすることにより車輪などが乗り
上げ易く、また、乗り上げたときのショックが小さくな
るようにしている。図7(c)に示した土留め壁20の
形状は、上記の中間的なものであり、斜面21の傾斜は
開口14の側面52の傾斜より緩くなっており、開口1
4から斜面21に繋がる部分で面の角度が変わってい
る。さらに、斜面21と上面23とのコーナー24の曲
率半径Rも20mm程度と大きい。コーナー24を曲面
で構成する代わりに面取りすることも可能であり、その
場合は、通常のコーナーのこば欠けを防止するための面
取りよりも大きく、少なくとも10mm程度あるいはそ
れ以上の幅で面取りすることが望ましい。これらの形状
の土留め壁20はいずれも車輪が載りやすく、また、そ
のときのショックを軽減できるので、車などが土留め壁
20に乗り上げたときに土留め壁20が壊れることがな
い、あるいは壊れ難い構成になっている。
【0065】以上に説明したように、本例に係る側溝用
ブロック10を用いて土地境界5に側溝1を施工するこ
とにより、側溝1を施工すると同時に土地境界5となる
土留め壁20を施工することができる。したがって、土
地境界5と側溝1を同時に施工できるので、土地境界を
非常に安価に、そして短期間に施工することができる。
そして、民地2などの土盛りをして道路3よりも若干高
くなった領域を土留め壁20で保護することができ、雨
水などが浸入しないようにすることができる。また、土
留め壁20は、側溝用ブロック本体11と一体に成形さ
れているので、従来のL型側溝のような軽量のブロック
と異なり、土圧や車両が乗り上げたときの衝撃で動いた
り外れたりすることがない。さらに、土留め壁20が乗
り上げやすく、十分な強度を備えた構成になっているの
で、土留め壁20で形成された土地境界5のどこからで
も車両などが入り込めるように宅地造成したり、田畑を
区画整理したりすることができる。
【0066】側溝本体と上記のような土留め壁とを一体
にした側溝用ブロック10では、上述したようなメリッ
トを生かして、それぞれ施工現場のレベル(高さ)に合
わせた柔軟な施工も可能である。図8は、本発明に係る
複数の側溝用ブロック10が、田畑として利用されてい
る民地2と道路3の境界5に並べて埋設され、道路3に
沿って、畑の周囲に側溝1が施工されている。そして、
本例の側溝用ブロック10を採用すると、田畑に高低が
あっても同一形状の側溝用ブロック10によりそれらの
周囲を囲うことができるので施工が簡単であり、さら
に、美観の良い施工ができる。さらに、本例では、民地
2が起伏があるような場合にも同一の側溝用ブロック1
0で境界5を施工できることを示してある。そして、レ
ベル(標高)が同じではない起伏があるような場所に
も、連続して同一形状の側溝用ブロック10を埋設(敷
設)することにより統一感のある区画整理ができる。図
8の各々の領域の断面を図9に示してあるが、図8の右
側(上側)の畑2cは、図9(a)に示すように、レベ
ルが道路3より高くなっており、側溝用ブロック10の
土留め壁20の上面23を田畑2のレベルに合わせて施
工し、この畑2cの土留めとして土留め壁20を使用
し、地盤の高さより一段低い道路3との境界5を形成す
ることができる。
【0067】これに対し、図8の左側(下側)は、畑2
dが図9(c)に示すように、道路3よりも低くなって
おり、土留め壁20を乗り上げて畑2dに車両が入るよ
うな場所ではない。しかしながら、道路3に沿って本例
の側溝用ブロック10を施工することにより、土留め壁
20が道路3の側から雨水などが畑2dへ浸水しないよ
うにできる。そして、土留め壁20により関止められた
雨水は、土留め壁20に沿って配置された蓋30の切り
欠き32から流路12に排出され、土留め壁20を乗り
越えて畑2dに排水が流れ込むことはない。
【0068】さらに、畑2dのレベルが道路3より低い
ような場所でも、田んぼのあぜ道のように、予め、トラ
クタなどが乗り込む入口部分を設け、農作業に必要なト
ラクタ(耕運機)などの車両を畑2dに導くための道路
2bは必要である。そのような部分は図8の中ほど、お
よび図9(b)に示すように、道路2bが畑2dに盛り
土されて高くなっており、道路3のレベルあるいはそれ
以上になっている。本例の側溝用ブロック10を用いる
と、道路2bの部分は土盛りをした高さを土留め壁20
で保持することができ、上述した他の領域と同様に車両
を乗り入れ易くできる。
【0069】このように、本例の側溝用ブロック10
は、民地2に高低があるような領域でも、全ての境界の
施工に採用することができ、土留めとしての機能はもち
ろん、雨水排水が民地に流れ込むのを防止するという役
割を果たすことができる。そして、全体を本例の側溝用
ブロック10で囲うと、レベルの低い民地に乗り入れる
道路でもどこにでも設置できる。このため、側溝1を施
工するのに先立って民地側の計画を完成させる必要はな
く、極めてフレキシブルに土地の整理および区画作業を
行うことができる。
【0070】図10に、側溝用ブロック10の土留め壁
20の一部を拡大して、模式的に示してある。図7
(a)で説明したように、側溝用ブロック10では、車
両が乗り上げやすく、また、その際の衝撃を少なくする
ように、土留め壁20の外側に表れる斜面21の傾斜角
を小さく緩く形成している。特に、歩車道境界ブロック
が道路側に設けられていないような施工現場、あるいは
自転車が歩道を走るような施工現場では、自転車のタイ
ヤが土留め壁20に接触する可能性が高くなる。さら
に、土留め壁20を斜めに自転車が登ることも予想され
る。このような場合に、自転車のタイヤが土留め壁20
に引っ掛かったり、土留め壁20を斜めに登りきれずに
滑り落ちると、自転車が転倒するなどの危険な事態が発
生し得る。したがって、土留め壁の斜面21の角度は、
このような事態に対応できる程度に緩く設計することが
望ましい。このような状況を考慮すると、土留め壁20
の斜面21は、傾斜角θ1は60度以下が望ましく、4
5度以下にすることがさらに望ましい。すなわち、斜面
21が法線Mとのなす角θ2は30度以上が望ましく、
45度以上とすることがさらに望ましい。
【0071】したがって、側溝用ブロック10におい
て、このような状況を考慮しない場所、たとえば、製造
時の型枠の抜きや、蓋30とのクリアランスが考慮され
た開口の縁14eでは勾配が1〜2°程度の角度θ3が
設けられていることを考えると、土留め壁20の斜面2
1は、ブロック10の中で非常に斜度が緩い、特別な勾
配となっている。そして、この程度の斜面21を設ける
ことで、側溝用ブロック10は、土地の境界5を施工で
きる機能を果たし地盤の差を保持すると共に、ユーザが
躓くことなく、さらに、自転車のみならず、身障者用の
車椅子、乳母車、および小さな車輪を備えた車両(身障
者用の歩行補助車)などでも、スムーズに乗り越えるこ
とができる。このため、本例の側溝用ブロック10を採
用することによりバリアフリーな土地境界5を施工でき
る。
【0072】さらに、図11に示すように、上面13が
他方の縁29bから一方の縁29aに向かってほぼ一様
に傾斜し、上面13が全体で土留め壁20になった側溝
用ブロック10を提供することも可能である。このよう
な側溝用ブロック10であれば、25mm程度の段差d
を確保するために、500mm程度の幅のブロックであ
れば上面13の傾斜を5%程度に止めることができる。
この程度の傾斜になると、自転車やその他の車両はほと
んど困難なく、上り下りすることが可能であり、滑って
転んだりする危険もない。さらに、側溝用ブロック10
の上部が傾斜しそれが土留め壁20となっているので、
土留め壁20となる傾斜は非常に緩やかであり、車輪6
9が乗り上げるときにショックもなく、土留め壁20に
急激に力が作用することもない。したがって、土留め壁
20を乗り越えるときの乗り心地が良く、また、土留め
壁20に急激に力が作用しないので、土留め壁20の強
度も低くて良い。さらに、土留め壁20の壁厚が側溝用
ブロック10の幅に等しいということもできるので、土
留め壁20の強度は非常に高くなる。このため、土留め
壁20の角が欠けたりすることなく、壊れ難い構造の側
溝用ブロックでもある。
【0073】一方、上面13から突き出た形状の土留め
壁20を設けた側溝用ブロック10においても、滑り止
めをさらに考慮することが望ましい。このため、図12
および図13に示した側溝用ブロック92においては、
土留め壁20の斜面21および上面23と、ブロック1
0の上面13に凹凸25で滑り止め用の模様を付してタ
イヤが滑るのを防止し、さらに、バリアフリーな側溝1
で土地境界5を施工できるようにしている。まず、本例
の側溝用ブロック92は、土留め壁20の斜面21およ
び上面23を覆うように鉄板81が埋設されており、土
留め壁20が補強されている。本例の側溝用ブロックに
おいては、土留め壁20の幅が広くできるように設計さ
れているので、強度は高い。しかしながら、裏面22か
らの土圧がそれほど期待できないような地盤、重量の大
きな車両が乗り入れる可能性がある境界においては、土
留め壁20には非常に大きな力が作用する可能性があ
る。特に、土留め壁20はコンクリート製であり、側溝
用ブロック92から立ち上がった形状になっているの
で、土留め壁20に対し水平方向に強い力が作用する
と、内部では引張り応力なる可能性がある。コンクリー
トであると引張り応力に対する強度はそれほど高くない
ので、このようなケースが想定される現場では鉄板81
を埋め込んで引張り応力も向上しておくことが望まし
い。
【0074】しかしながら、土留め壁20の表面、特に
斜面21を鉄板81で形成すると滑りやすくなる。ま
た、鉄板81でない場合も斜面である以上、ある程度滑
りやすくなる。したがって、本例では、凹凸模様25を
設けることにより滑りにくくしている。また、側溝92
の上面13にも同様の凹凸模様25を設けることによ
り、施工された側溝として統一感があり、また、美観の
良いものを施工することができる。凹凸部25は、さら
に、蓋30の表面にも凹凸模様25を設けることが可能
であり、トータル的にデザイン化された側溝を施工する
ことができる。
【0075】滑り止めの模様はこの凹凸模様に限定され
ないが、側溝用ブロック92を製造する際に、土留め壁
20および上面13は同一の耐久性型枠により製造され
ることを考えると、土留め壁20と上面13との境界1
3aに沿って目地の部分(本例であれば凹みの部分)2
5aを配置することができる模様が望ましい。耐久性型
枠を製造する際に、上面13から土留め壁20を形成す
る部分はベンディングされるので、凸状の模様であると
ベンディングによって形状が崩れてしまい、所望の形状
を側溝用ブロック10の表面に形成することが困難であ
るからである。したがって、側溝用ブロック10の上面
13に模様を設ける場合は、タイル模様のように規則的
な模様が望ましい。たとえば、土留め壁20の表面を形
成する鉄板81にはデッキパネルやその他の規則的な模
様の有るパネルを利用できるので、それと同様の模様を
側溝用ブロックの上面13に形成するようにしても良
い。
【0076】さらに、図13に示した側溝用ブロック9
2は、図14に断面図で示すように、土留め壁20に対
峙する側の側壁16bの下部に、基礎となる水平方向に
延びたフーチング部27を備えている。この側溝用ブロ
ック82であれば、土地の境界5に施工するとフーチン
グ部27を備えた側壁16bの側が土圧による抵抗を大
きく確保できる。土留め壁20に車(タイヤ)69が乗
り上げると、その荷重によって図14であれば、反時計
方向の転倒モーメントが発生する。しかしながら、本例
の側溝用ブロック82であれば、フーチング部27によ
りその方向の転倒モーメントに対抗できるので、側溝用
ブロック92が転倒モーメントで傾いたり、隣接する他
の側溝用ブロック92とずれたりするのを防止できる。
【0077】また、このフーチング部27を備えた側溝
用ブロック82は、逆方向、すなわち、時計方向の転倒
モーメントに対しても対抗できるので、土留め壁20の
側の土圧に対しても対抗する能力が高い。このため、側
壁16aを擁壁として機能させるのに適した形状であ
る。
【0078】また、図15に示した側溝用ブロック93
は、側面図(図15(a))および断面図(図15
(b))から分かるように、幅に対して深い流路12を
備えた側溝を施工するのに適した側溝用ブロックであ
る。したがって、側壁16aおよび側壁16bに掛かる
土圧が大きくなり、それらの側壁の厚みTは厚く設計さ
れる。このため、図5あるいは図6などに示した比較的
浅い側溝用のブロック10と比較すると、上部の張り出
し量は小さくなる。特に、上面13から立ち上がった土
留め壁20と対峙する側の縁29bの張り出し量は、ほ
とんど無くすことができる。しかしながら、本例のブロ
ック93においても、土留め壁20の側の縁29aの張
り出し量E1はある程度確保されており、側壁16aは
土留め壁20の幅ではなく、土圧に対抗できる最小限の
設計値で製造できるようにしている。
【0079】図16に、断面図を用いて示した側溝用ブ
ロック94は、側溝用ブロックの上面13が、土留め壁
20の側に傾いたものであり、土留め壁20の上面23
と、対峙する側壁16bの反対側の縁29bが同じ高さ
となっている。したがって、土留め壁20は、ブロック
94の上面13より上方に延び、その縁29aも上面1
3よりも上方に延びた形状になっているが、縁29aお
よび29bの高さはほぼ同じに設計されている。このよ
うな側溝用ブロック94であっても、土留め壁20によ
り民地2との境界を施工することができる。しかしなが
ら、民地2を道路3より高くするような現場にはそれほ
ど適していない。その一方で、側溝の上面13は、道路
側の縁29bから土留め壁20に向かって傾いて施工さ
れるので、道路側3から流れてきた雨水68などを、土
留め壁20の斜面21に集水しやすく、排水能力に優れ
た側溝を施工することができる。
【0080】以上に説明した側溝用ブロックは、暗渠部
18と開渠部15を備えて、開渠部15が1/3以上を
占めているものであるが、これに限らず、暗渠部だけの
側溝用ブロックに対しても本発明を適用できる。さら
に、開渠部15の開口率や流路12の形状の異なる側溝
用ブロックであっても、上述したような境界の施工を行
うことができる。
【0081】まず、図17(a)に上面図を、図17
(b)に断面図を用いて示した側溝用ブロック95は、
開口14が上面13のほぼ中央に幅が狭く、ほぼスリッ
ト状に形成されている。そして、ブロック95の長手方
向に開口14が断続的に設けられており、開口率の小さ
な側溝用ブロックである。このようなブロック95であ
っても上面13の一方の縁29aに上面13から立ち上
がった土留め壁20を設けることにより、上記のような
民地と道路との境界を施工することができる。
【0082】本例の側溝用ブロック95に用意された開
口14は細長いものなので、蓋を取付けなくても良く、
あるいは、グレーチング36等の蓋を取付けて、歩行の
障害にならないようにしても良い。開口14が小さいの
でグレーチング36でカバーする面積も小さくて良く、
低コストで歩行の障害ならないように側溝を施工でき
る。したがって、側溝を歩道などとして利用するには適
しているが、開口14の面積が小さくため、集水性はそ
れほど高くならない。このような側溝用ブロック95
は、他のタイプでも同様であるが、図1に示した集水性
の高い側溝用ブロック10、あるいは他のタイプの側溝
用ブロックと組み合わせて施工することが可能である。
【0083】図18に断面を用いて示した側溝用ブロッ
ク96および図19に断面を用いて示した側溝用ブロッ
ク97は、いずれも、上面13が、両側の縁29aおよ
び29bから中央の開口14に向けて傾いた構造となっ
ている。したがって、縁29aの側は、土留め壁20と
しての機能を備えており、これらの側溝用ブロック96
および97を用いて土地境界を施工することができる。
また、上面13は両端29aおよび29bから中央の開
口14に向かって傾斜するように形成されているため、
集水性は良い。もちろん、この側溝用ブロック96も、
上述した各側溝用ブロックと同様に、本体11の幅Wを
他の側溝用ブロックあるいは土留め壁を持たない側溝用
ブロックと同じ幅に設定することで、それらを一連で続
けて埋設し、広範囲に側溝網を施工することができる。
【0084】さらに、図20(a)に上面図、図20
(b)に断面図を用いて示した側溝用ブロック98は、
本体11に長手方向に沿って断面が円形の流路12が形
成された側溝用ブロックである。本例の側溝用ブロック
98においても、上面13の一方の縁29aを上面13
から立ち上げて一体となった土留め壁20を形成するこ
とが可能であり、上述したように、土留め壁20の形態
として、その幅を高さより大きくするなど、上記にて説
明した形態を採用することが可能である。そして、本例
の側溝用ブロック98を採用して上記と同様に土地境界
を施工することができる。本例の側溝用ブロック98
は、流路12が丸型のボックス型であり、開口14(開
渠部15)が占める割合が小さい。このため、集水性は
低いが、構造的な強度は高い。また、ボックス型である
ため、全体の構造が暗渠に近く、上面13の面積は十分
に確保できるので、幅が広く、傾斜が緩やかで強度も高
い土留め壁20を形成するには適した構造である。しか
しながら、流路12の形状は予め形成されているので、
上述した底面をインバートコンクリートで施工する自由
勾配側溝型の側溝用ブロック10などと比較し、現場に
フレキシブルに対応することができず、施工および設計
は困難になる。
【0085】すなわち、上述したような側溝用ブロック
96、97および98などのカルバートタイプの側溝用
ブロックで側溝を構成すると、道路から流路に排水を効
率良く排出することができないので、道路からの排水を
考慮する場合には採用しがたい。したがって、宅地造成
や田畑の区画整理にはそれほど適しているとは言えな
い。また、開口の幅も狭くなるので、メンテナンスは困
難となり、田畑の近傍では泥やごみなどの清掃が問題に
なる可能性がある。これに対し、上述した暗渠と開渠と
が所定の間隔で繰り返し表に現れる本例の側溝用ブロッ
ク10などは、開口面積が大きいので、排水能力も高
く、さらに、開口から流路内の清掃も容易である。
【0086】側溝本体と上記のような土留め壁とを一体
にした側溝用ブロックは、上述したような逆U字形の断
面を備えた自由勾配側溝用のブロックに限らず、U字形
側溝側溝用ブロックでも形成できる。例えば、図21に
断面を用いて示すように、U字型の側溝用ブロック99
にも適用できる。そして、先に説明した側溝用ブロック
と同様の効果を得ることができる。さらに、図22に断
面を用いて示すように、フーチング部27を備えたU字
型の側溝用ブロック100を形成することもできる。こ
の側溝用ブロック100は、土留め壁20に対峙する側
の側壁16にフーチング部27が設けられている。した
がって、図13にて説明した側溝用ブロック92と同様
の効果を得ることができる。
【0087】しかしながら、U字形側溝用ブロックで
は、上面を構成する構造壁17の部分がないので、民地
2からの土圧に対しそれほど強くない。また、上部にト
ラクタなどの重量物が載ったときに、その加重によって
U字形の本体自体が広がってしまい構造的に強度が不足
するなどの強度的な問題が発生する可能性がある。さら
に、土留め壁を、側溝用ブロックの外側の寸法に影響を
与えずに、内側に作ることが難しいという大きな問題も
ある。すなわち、土留め壁を有しないU字形側溝と同じ
幅で土留め壁を設けようとすると、上述した逆U字形の
側溝用ブロックと同様に開口を狭くして、ブロックの内
側に土留め壁を持ってくる必要がある。しかしながら、
U字形の側溝では、製造時にブロックを上下逆転して成
形し、側溝用ブロックを上方に抜くので、土留め壁があ
ると内型枠からブロックを上方に抜くことができない。
したがって、製造方法自体を変える必要があり、非常に
コスト高になる。
【0088】これに対し、上述した逆U字形でブロック
の下方が開放された自由勾配側溝は、強度的な問題はな
く、また、ブロックを上下逆転して製造するときに内型
枠を上方に抜くことができるので製造上の問題も無い。
したがって、上述した本発明に係る側溝用ブロック10
を容易に製造することができる。また、製造時に内型枠
を上方に抜いて底が開放された状態の自由勾配側溝用の
ブロックを製造した後、強度補強などの目的で梁や部分
的な壁をブロックの底となる部分に形成しても良い。
【0089】さらに、本例の側溝用ブロック10は、土
留め壁のない従来の逆U字形の自由勾配側溝と幅が同一
で製造できるので、これらを組み合わせて、道路横断部
なども自由に設計および施工することが可能である。ま
た、流路の性能も変わりなく、流量計算のやり直しなど
の手間を省くことができる。したがって、従来からの逆
U字形の自由勾配側溝と同じ感覚で施工することが可能
であり、同時に土地境界となる土留め壁も施工できてし
まうものである。
【0090】なお、上記では、本体の幅Wが500mm
で水路あるいは流路の幅が300mmの比較的利用個所
の多い側溝用ブロックを例に本発明を説明しているが、
これらの寸法は例示であり、本体の幅Wが500mmの
ブロックに限定されるものではなく、さらに幅の広い側
溝用ブロックあるいは幅の狭い側溝用ブロックにも本発
明を適用することができる。
【0091】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る土
地境界の施工方法は、側溝を施工すると同時に民地など
の境界となる土留め壁を施工することができるものであ
り、低コストで短期間に宅地造成や田畑の区画整理を行
うのに適したものである。さらに、土留め壁は側溝本体
と一体に形成されているので、その後の経過によって土
留め壁が外れたり、崩れたりする恐れはなく、耐久性も
高い土留め壁を施工することができる。
【0092】さらに、乗り入れが簡単で、バリアフリー
となるような土地境界の施工方法、およびそれに適した
側溝用ブロックを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る側溝用ブロックの概
要を示す斜視図である。
【図2】図1に示す側溝用ブロックを用いて土地境界を
施工した様子を示す図である。
【図3】土地境界を施工した状態を示す断面図である。
【図4】本発明に適した側溝用ブロックを順次説明する
ための図である。
【図5】図4に続いて本発明に適した側溝用ブロックを
説明するための図である。
【図6】側溝用ブロックの幾つかの例を示す図である。
【図7】図6に示した側溝用ブロックの開渠部の構成を
示す図である。
【図8】図1に示す側溝用ブロックを用いて、レベルの
異なる民地の境界を施工した様子を示す図である。
【図9】図8に示した土地境界を施工した状態を示す断
面図であり、図9(a)は、道路側より畑側が高い場所
を示してあり、図9(b)は、道路と畑の乗り入れ場所
を示してあり、図9(c)は、道路側より畑側が低くな
っている場所を示す図である。
【図10】側溝用ブロックの土留め壁の一部分を拡大し
て示した図である。
【図11】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
ブロックの上面が、段差を形成する他方の縁から一方の
縁に向けてほぼ一様に傾斜し土留め壁が形成されている
側溝用ブロックを示す断面図である。
【図12】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
表面に滑り止めの凹凸が加工されている側溝用ブロック
の一部を拡大して示す図である。
【図13】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
土留め壁と対峙する側にフーチングを備えた側溝用ブロ
ックの概要を示す斜視図である。
【図14】図13に示すフーチングを備えた側溝用ブロ
ックを示す断面図である。
【図15】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
土留め壁と対峙する側壁の幅が広い側溝用ブロックであ
り、図15(a)は側面図、図15(b)は断面図であ
る。
【図16】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
ブロックの上面が、土留め壁の上面と、対峙する側壁の
部分の上面が同じ高さであり、側壁の部分から土留め壁
に向かって傾いている側溝用ブロックを示す断面図であ
る。
【図17】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
スリット状の開口を持つ側溝用ブロックの図17(a)
は上面図、図17(b)は断面図である。
【図18】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
側溝用ブロックの上面が、開口に向けて傾斜している側
溝用ブロックを示す断面図である。
【図19】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
側溝用ブロックの上面が、開口に向けて傾斜している側
溝用ブロックを示す断面図である。
【図20】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
流路が丸型のボックス型であり、図20(a)は上面図
であり、図20(b)は断面図である。
【図21】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
U字型の側溝用ブロックを示す断面図である。
【図22】側溝用ブロックの異なる例を示す図であり、
フーチングを備えたU字型の側溝用ブロックを示す断面
図である。
【符号の説明】
1 側溝 2 民地 3 道路 5 土地境界 9 道路横断部などに用いられる土留め壁を備えてい
ない他の側溝用ブロック 10 側溝用ブロック 11 ブロック本体 12 流路(水路) 13 ブロックの上面 14 ブロックの開口 15 開渠部 16 流路を構成する側壁 17 ブロックの上面を構成する構造壁 18 暗渠部 19 ブロックの下方の開口部分 20 土留め壁 21 斜面 22 土留め用の面 23 上面 24 コーナ 25 滑り止め模様(凹凸部) 27 フーチング部 30、33、34、35、36 蓋 32 排水用の切り欠き 51 蓋受け(蓋掛り) 52 開口の内面 55 蓋受けを支持するために突き出た部分 56 土留め壁を支持するために張り出した部分 61 基礎コンクリート、62 インバートコンク
リート 68 排水 69 車輪 71、73、74、75、76 側溝用ブロック 72 立上り部(土留め壁として機能するものも含
む) 92〜100 側溝用ブロック

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に流路を有する本体の上面の長
    手方向の一方の縁が他方の縁よりも高い土留め壁とな
    り、この土留め壁が前記本体と一体に形成された側溝用
    ブロックを土地の境界に埋設し、前記他方の縁に繋がる
    土地の地盤に対し、前記土留め壁に繋がる土地の地盤を
    高くする土地境界の施工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記土留め壁に繋が
    る土地の地盤を該土留め壁と同じまたは高くする土地境
    界の施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記土留め壁の前記
    他方の縁に面した側は、前記開口の側面の傾斜より緩く
    傾斜している土地境界の施工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記土留め壁の前記
    他方の縁に面した側の上端は、少なくとも約10mmの
    幅で面取りされている土地境界の施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記土留め壁は、幅
    に対し高さが低い土地境界の施工方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記土留め壁は、高
    さが6cmあるいはそれ以下で、幅が12cmあるいは
    それ以下である土地境界の施工方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記土留め壁は、高
    さが4cmあるいはそれ以下で、幅が12cmあるいは
    それ以下である土地境界の施工方法。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記本体の上面の
    内、少なくとも前記土留め壁は鉄板でカバーされている
    土地境界の施工方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記土留め壁をカバ
    ーする鉄板の表面には滑り止めとなる模様が形成されて
    いる土地境界の施工方法。
  10. 【請求項10】 請求項1において、前記本体の上面の
    内、少なくとも前記土留め壁の斜面に滑り止めとなる模
    様が形成されている土地境界の施工方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記本体の上面
    にも滑り止めとなる模様が形成されており、前記土留め
    壁と上面との境界が模様の目地の部分になっている土地
    境界の施工方法。
  12. 【請求項12】 請求項1において、前記側溝用ブロッ
    クは、前記本体の下部に、前記土留め壁と反対側に、ほ
    ぼ水平方向に張り出した基礎部を備えている土地境界の
    施工方法。
  13. 【請求項13】 請求項1において、前記本体の上面
    は、前記他方の縁から前記一方の縁に向かってほぼ一様
    に傾斜している土地境界の施工方法。
  14. 【請求項14】 請求項1において、前記本体の流路
    は、ほぼ方形の断面を備え、前記土留め壁の近傍に前記
    流路に繋がる開口を備えている土地境界の施工方法。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記本体の上面
    の一部では、前記開口の一方の縁が前記土留め壁とな
    り、この土留め壁の幅が前記開口の他方の縁の幅より広
    い土地境界の施工方法。
  16. 【請求項16】 請求項15において、少なくとも前記
    土留め壁の縁は、前記本体の流路を形成する側壁から張
    り出している土地境界の施工方法。
  17. 【請求項17】 請求項15において、前記土留め壁の
    縁および前記他の縁は、前記本体の流路を形成する側壁
    から張り出しており、それらの張り出し量は前記他の縁
    に対し前記土留め壁の方が大きい土地境界の施工方法。
  18. 【請求項18】 請求項15において、前記側溝用ブロ
    ックの本体の上面の幅は、前記土留め壁を有せず前記流
    路の幅がほぼ等しい他の側溝用ブロックとほぼ同じで隣
    接して埋設可能であり、前記側溝用ブロックの開口の幅
    は当該他の側溝用ブロックの開口より狭い土地境界の施
    工方法。
  19. 【請求項19】 請求項15において、前記側溝用ブロ
    ックの流路を形成する側壁の上部内面が内側に突き出て
    前記開口の蓋受けを支持している土地境界の施工方法。
  20. 【請求項20】 請求項15において、前記側溝用ブロ
    ックの流路の中心が、前記他の側溝用ブロックの流路の
    中心に対し偏心している土地境界の施工方法。
  21. 【請求項21】 請求項14ないし20のいずれかにお
    いて、前記側溝用ブロックの前記本体の上面の長手方向
    の一部が開渠で、他の部分が暗渠である土地境界の施工
    方法。
  22. 【請求項22】 請求項21において、前記開渠に、着
    脱可能なコンクリート製の蓋を配置する際に、前記蓋の
    切り欠き部が、前記土留め壁に沿って配置されている土
    地境界の施工方法。
  23. 【請求項23】 請求項21において、前記側溝用ブロ
    ックの前記本体の下方の少なくとも一部は開放されてお
    り、現場コンクリートにより側溝の底面が形成される土
    地境界の施工方法。
  24. 【請求項24】 長手方向に流路を有する本体の上面の
    長手方向の一方の縁が当該上面よりも上方に延び、前記
    本体と一体の土留め壁を形成しており、この土留め壁
    は、幅に対し高さが低い側溝用ブロック。
  25. 【請求項25】 請求項24において、前記土留め壁
    は、高さが6cmあるいはそれ以下で、幅が12cmあ
    るいはそれ以下である側溝用ブロック。
  26. 【請求項26】 請求項24において、前記土留め壁
    は、高さが4cmあるいはそれ以下で、幅が12cmあ
    るいはそれ以下である側溝用ブロック。
  27. 【請求項27】 請求項24において、前記土留め壁の
    前記他方の縁に面した側は、前記開口の側面の傾斜より
    緩く傾斜している側溝用ブロック。
  28. 【請求項28】 請求項24において、前記本体の上面
    は、前記他方の縁から前記一方の縁に向かってほぼ一様
    に傾斜している側溝用ブロック。
  29. 【請求項29】 長手方向に流路を有する本体の上面の
    長手方向の一方の縁が当該上面よりも上方に延び、前記
    本体と一体の土留め壁を形成しており、この土留め壁の
    近傍に前記流路に繋がる開口を備えた側溝用ブロックで
    あって、前記土留め壁の前記他方の縁に面した側は、前
    記開口の側面の傾斜より緩く傾斜している側溝用ブロッ
    ク。
  30. 【請求項30】 請求項24または29において、前記
    土留め壁の前記他方の縁に面した側の上端は、少なくと
    も約10mmの幅で面取りされている側溝用ブロック。
  31. 【請求項31】 長手方向に流路を有する本体の上面の
    長手方向の一方の縁が当該上面よりも上方に延び、前記
    本体と一体の土留め壁を形成しており、この土留め壁の
    前記他方の縁に面した側の上端は、少なくとも約10m
    mの幅で面取りされている側溝用ブロック。
  32. 【請求項32】 請求項24、29または31におい
    て、前記本体の上面のうち、少なくとも土留め壁は鉄板
    でカバーされている側溝用ブロック。
  33. 【請求項33】 長手方向に流路を有する本体の上面の
    長手方向の一方の縁が当該上面よりも上方に延び、前記
    本体と一体の土留め壁を形成しており、前記本体の上面
    のうち、少なくとも土留め壁は鉄板でカバーされている
    側溝用ブロック。
  34. 【請求項34】 請求項32または33において、前記
    土留め壁をカバーする鉄板の表面には滑り止めとなる模
    様が形成されている側溝用ブロック。
  35. 【請求項35】 請求項24、29または31におい
    て、前記本体の上面の内、少なくとも土留め壁の斜面に
    滑り止めとなる模様が形成されている側溝用ブロック。
  36. 【請求項36】 長手方向に流路を有する本体の上面の
    長手方向の一方の縁が当該上面よりも上方に延び、前記
    本体と一体の土留め壁を形成しており、前記本体の上面
    の内、少なくとも土留め壁の斜面に滑り止めとなる模様
    が形成されている側溝用ブロック。
  37. 【請求項37】 請求項35または36において、前記
    本体の上面にも滑り止めとなる模様が形成されており、
    前記土留め壁と上面との境界が模様の目地の部分になっ
    ている側溝用ブロック。
  38. 【請求項38】 請求項24、29、31、33または
    36において、前記側溝用ブロックは、前記本体の下部
    に、前記土留め壁と反対側に、ほぼ水平方向に張り出し
    た基礎部を備えている側溝用ブロック。
  39. 【請求項39】 長手方向に流路を有する本体の上面の
    長手方向の一方の縁が当該上面よりも上方に延び、前記
    本体と一体の土留め壁を形成しており、前記本体の下部
    に、前記土留め壁と反対側に、ほぼ水平方向に張り出し
    た基礎部を備えている側溝用ブロック。
  40. 【請求項40】 請求項24、29、31、33、36
    または39において、前記土留め壁は、前記本体の上面
    の長手方向の他方の縁よりも高い側溝用ブロック。
  41. 【請求項41】 請求項24、31、33、36または
    39において、前記本体の流路は、ほぼ方形の断面を備
    え、前記土留め壁の近傍に前記流路に繋がる開口を備え
    ている側溝用ブロック。
  42. 【請求項42】 請求項29または41において、前記
    本体の上面の一部では、前記開口の一方の縁が前記土留
    め壁となり、この土留め壁の幅が前記開口の他方の縁の
    幅より広い側溝用ブロック。
  43. 【請求項43】 請求項42において、少なくとも前記
    土留め壁の縁は、前記本体の流路を形成する側壁から張
    り出している側溝用ブロック。
  44. 【請求項44】 請求項42において、前記土留め壁お
    よび前記他の縁は、前記本体の流路を形成する側壁から
    張り出しており、それらの張り出し量は前記他の縁に対
    し前記土留め壁の方が大きい側溝用ブロック。
  45. 【請求項45】 請求項42において、当該側溝用ブロ
    ックの本体の上面の幅は、前記土留め壁を有せず前記流
    路の幅がほぼ等しい他の側溝用ブロックとほぼ同じで隣
    接して埋設可能であり、当該側溝用ブロックの開口の幅
    は前記他の側溝用ブロックの開口より狭い側溝用ブロッ
    ク。
  46. 【請求項46】 請求項45において、前記本体の流路
    を形成する側壁の上部の内面が内側に突き出て前記開口
    の蓋受けを支持している側溝用ブロック。
  47. 【請求項47】 請求項45において、前記本体の流路
    の中心が、前記他の側溝用ブロックの流路の中心に対し
    偏心している側溝用ブロック。
  48. 【請求項48】 請求項29または41ないし47のい
    ずれかにおいて、前記本体の上面の長手方向の一部が開
    渠で、他の部分が暗渠である側溝用ブロック。
  49. 【請求項49】 請求項48において、前記本体の下方
    の少なくとも一部は開放されており、現場コンクリート
    により側溝の底面が形成される側溝用ブロック。
  50. 【請求項50】 請求項24ないし49のいずれかにお
    いて、前記本体の側端の面に、前記本体の流路を形成す
    る側壁のほぼ中心を上下に走る溝が形成されており、こ
    の溝が側壁のほぼ中央から前記土留め壁の上面または前
    記本体の上面に向かって曲がっている側溝用ブロック。
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CN105484126A (zh) * 2016-01-11 2016-04-13 嘉兴市规划设计研究院有限公司 一种兼侧平石功能的成品排水沟
CN109723131A (zh) * 2019-02-28 2019-05-07 河北天防电子信息工程有限公司 一种自动排水井盖以及排水方法
CN113897830A (zh) * 2021-08-25 2022-01-07 浙江交工金筑交通建设有限公司 软弱地基路堤施工方法

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