JPH0885956A - 法面小段における排水施工方法と排水構造及びそのブロック - Google Patents
法面小段における排水施工方法と排水構造及びそのブロックInfo
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- JPH0885956A JPH0885956A JP21967894A JP21967894A JPH0885956A JP H0885956 A JPH0885956 A JP H0885956A JP 21967894 A JP21967894 A JP 21967894A JP 21967894 A JP21967894 A JP 21967894A JP H0885956 A JPH0885956 A JP H0885956A
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
を埋設する従来の工法が手間がかかる上に、小段崩壊の
もとになる。縦排水溝においては、流下する水の跳び出
しによる、縦排水溝周辺の侵食及びそれに伴うフリュー
ム管の安定性を確保する必要がある。 【構成】 法面途中の小段排水ブロックは載置又は僅か
に埋めて施工する。縦排水フリューム及び小段排水ブロ
ックを接続する縦排水桝は法面途中の小段に設け、該縦
排水桝下流側へ調整フリュームを介して前記小段の縁部
へ曲がりブロックを設け、該曲がりブロックに次段の縦
排水フリュームを接続する。縦排水フリュームはフリュ
ーム躯体の下方を法面へ埋設し排水構造とする。法面小
段排水ブロックは小段に設置される平板部とその上方の
法面に添う傾斜部とからなる平張りブロック、平板部底
面にコンクリート打設穴を設けた。
Description
小段が設けられる場合における排水施工方法及び排水構
造と、それらに用いるプレキャストコンクリートブロッ
クに関するものである。
一定の法角度で法面を形成する場合、法面の安定のため
に傾斜した法面の途中に小段が設けられ、その小段及び
法面の縦方向に排水溝が設けられる。これら小段排水溝
と縦排水溝を流れる水は排水桝に集められて下流へと送
られる。
は、小段を掘削してフリューム管を埋設する従来の工法
が手間がかかる上に、小段崩壊のもとになることが指摘
されている。この点は、例えば特公平5-36575号のよう
に、小段へ型枠を組んでコンクリートを打設することに
より排水路を形成して解決しようとする試みもあるが、
型枠の組付けに手間がかかって効果的な手段となってい
ない。
記のように型枠の使用が避けられない。そこで、プレキ
ャストコンクリートブロックの使用が小段排水溝と縦排
水溝に試みられてきつつある。このような情勢のなか
で、縦排水溝においては法面での安定性に問題がある。
すなわち、流下する水の跳び出しによる、縦排水溝周辺
の侵食及びそれに伴うフリューム管の安定性を確保する
必要がある。
掘削することなく設置でき、その上で安定性が確保でき
る構造の法面小段排水ブロックが要望される。
フリュームを受ける縦排水桝、更には小段から傾斜した
法面へ移行する部分の接続を担う曲がりブロックについ
ても最適な構造のプレキャストコンクリートブロックの
必要性が指摘されている。
る必要性がある。
面途中に設けられた小段を掘り下げることなく、又は僅
かに掘り下げて、その上へプレキャストコンクリート製
の小段排水ブロック1を載置又は僅かに埋めて施工する
ことを特徴とする法面小段における排水施工方法であ
る。
ロック1を接続する縦排水桝3を法面途中の小段10に設
け、その縦排水桝3の下流側へ調整フリューム4を介し
て前記小段10の縁部へ曲がりブロック5を設け、その曲
がりブロック5に次段の縦排水フリューム6を接続する
ことを特徴とする法面小段における排水構造である。
ム躯体の一部下方を法面へ埋設して設置されてなる法面
小段における排水構造である。
の法面に添う平張りブロック、底面にコンクリート打設
穴を有する側壁付平張水路ブロック、両側に側壁を有す
る側壁付平張水路ブロックの直置き、多数の棒状コンク
リートブロックの集合体を小段の長手方向に配列してな
るコンクリートマットの水路整形面への敷設等が適して
いる。
枠31と、該受枠の上方上流側に縦排水フリュームの受口
32、両側面に小段排水ブロックの受口33,33を有し、下
流側に調整フリューム4の接続口34を有している。
する穴を有し、上流側に縦排水フリュームの受止め段部
71、下流側に水しぶき止めの衝立部72、両側面に小段排
水ブロックの受口73を有してなる桝蓋ブロック7が好ま
しい。
は、水平上流側に調整フリュームの受口81、底面局面の
下流側に縦排水フリュームの接続口82を有し受口と接続
口は小段の水平面と法面の傾斜面とにそれぞれ直角面内
へ設けてなる法面小段用曲がりブロック8である。
く、又は僅かに掘り下げて、その上へプレキャストコン
クリート製の法面小段排水ブロック、すなわち、小段と
その上方の法面に添う平張りブロック、底面にコンクリ
ート打設穴を有する側壁付平張水路ブロック、両側に側
壁を有する側壁付平張水路ブロックの直置き、多数の棒
状コンクリートブロックの集合体であるコンクリートマ
ットの水路整形面への敷設等で載置又は僅かに埋めて施
工すると、小段を掘り下げる手間が省ける上に小段の崩
壊の要因を除くことができる。また、生態系の保全も可
能となる。
前記小段の縁部へ曲がりブロックを設けるようにし、そ
の曲がりブロックへ次段の縦排水フリュームを接続する
ようにすると、縦排水桝の下流側小段を調整フリューム
によって流れた水が曲がりブロックを経て円滑に次段の
縦排水フリュームを流下する。
下方を法面へ埋設して設置するようにすると、流下する
水の跳び出しによる、縦排水溝周辺の侵食に対してフリ
ューム管の安定性が増すと共に、生態系への影響も少な
くすることができる。
と、上方上流側に縦排水フリュームの受口、両側面に小
段排水ブロックの受口を有し、下流側に調整フリューム
の接続口を有しているので、上方からの縦排水フリュー
ムと左右の小段排水ブロック及び調整フリュームの接続
を容易なものとする。
排水桝に連通する穴を有しているので縦排水桝に水を導
くことができる。上流側には受止め段部があるので、縦
排水フリュームの下端部を受けて接続することができ
る。また、下流側に水しぶき止めの衝立部があるので、
水しぶきが下方へ飛ぶのを防ぐことができる。また、両
側面に小段排水ブロックの受口を有しているので、小段
に設けられた小段排水ブロックを両側へ接続することが
できる。
は、水平上流側に調整フリュームの受口、底面局面の下
流側に縦排水フリュームの接続口を有しているので、調
整フリュームと下流側の縦排水フリュームの接続を容易
にすると共に、小段から傾斜した法面へ水が円滑に移行
する。
示す側面図、図2は縦排水桝を中心とした部分の排水構
造を示す斜視図である。これらの図にみられるように、
縦排水フリューム2及び小段排水ブロック1を接続する
縦排水桝3を法面途中の小段10に設けている。その縦排
水桝3の下流側へ調整フリューム4を介して前記小段10
の縁部へ曲がりブロック5を設け、その曲がりブロック
5に次段の縦排水フリューム6を接続している。縦排水
桝3の上には桝蓋ブロック7が載置され、縦排水フリュ
ーム2を受けている。
と対比して示したように非常に簡素化されている。
〜(g)に示した。いずれも底版2aと両側の側版2b,2bに加
えて上部に水しぶきが飛び出すことの少ない構造とする
ために開口幅を狭めた覆い部2cがある。通水可能な内部
は図にみられるように矩形(c)(g)、楕円(a)、逆台形
(b)、三角(d)、円形(e)(f)等であって、安定性を増すた
めに底版2a左右へ張出し部2dを設けたものもある(b)(c)
(e)。これらは図3(g)のようにフリューム躯体の下方を
法面へ一部埋設して設置すると安定性良好となる。
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。この
縦排水桝3は上部開口の矩形の桝体の前面に切欠3aがあ
り、その下方に接続する調整フリューム4を受ける突起
3bがある。
図5(a)〜(c)に示した。図5(a)は平面図、(b)は背面
図、(c)は側面図である。この桝蓋ブロック7は底面に
縦排水桝3に連通する穴74があり、上流(正面)側に縦排
水フリューム2を受ける受止め段部71、下流側に水しぶ
き止めの衝立部72、両側面に小段排水ブロックの受口73
を有している。縦排水フリューム2と小段排水ブロック
からの水が穴74を通って縦排水桝3へ入り、前述した調
整フリューム4を通って下流へと流れる。段部71は勾配
をもって設置される縦排水フリューム2の受けが可能な
ように傾斜している。
排水ブロック1の例を図6〜9に示す。図6の例は図2
に示す構造のものとほぼ同じであって、小段に設置され
る平板部1aの底面にコンクリート打設穴1bを設けてい
る。この小段排水ブロック1は山側と谷側の両側に低い
側壁1c,1dがある平張水路ブロックであって、山側の側
壁1cには外方に段差が設けられ、下方の突起1iは打設さ
れるコンクリートの押えとなる。施工時にはコンクリー
ト打設穴1bの部分と山側側壁1cへ一体化のための現場コ
ンクリート11打ちがなされる。
のようにブロック成形時に配筋12を施した小段排水ブロ
ック1が高剛性を発揮してよい。
(a)〜(h)に示す。いずれも右方が山側、左方が谷側方向
となるように設置される。(a)の例は山側に低い側壁1c
があり、水路1eは底部が谷側側壁1dにいくにしたがって
高くなるように形成されている。(b)の例ではコンクリ
ート打設穴1bが狭く形成されている。(c)の例はこれま
で説明した例の谷側底面へ脚部となる突条1fを設けた例
である。(d)は水路1eを半円に形成したもの、(e)は水路
1eの両側を湾曲させたもの、(f)は山側と谷側両側の低
い側壁1c,1dが小段排水ブロックの中寄りに形成され、
それより外方は湾曲、内方の水路内は傾斜状態である。
(g)小段排水ブロックの上部を生物が通過するのに適し
た構造とするために凹凸表面1fとした例である。(h)は
小段排水ブロックの山側の側壁1cを法面の傾斜に合致す
るように傾斜面としている。この施工例は図9に示した
が、法面から円滑に流水が水路内へ入る。この小段排水
ブロックの底面は小段の幅よりも小さく形成されている
が、小段全体に載置されるサイズとしてもよい。その場
合、人が歩いても滑らないように底面を凹凸のある粗面
にするとよい。
を側部で突き合わせてマット状の集合体としたコンクリ
ートマットを水路整形面へ敷設して小段排水ブロック1
とした例である。水路整形面にはゴム製シート等の止水
シート13を敷き、その上にコンクリートマットを載せ
て、接着又はアンカー釘で固定する。このような構造で
あると、小段の掘削土量が少ないし、掘削後の戻し作業
の必要がない。また、小段を傷つけないので崩壊防止が
図れる。更に、生態系の保全ができる。
介して小段10の縁部へ設ける曲がりブロック5は図11に
その斜視図を示す。このブロックは両端がそれぞれ調整
フリューム4を接続するソケット51と次段の縦排水フリ
ューム6を接続するソケット52になっている。底面53は
小段の水平面から傾斜した法面へと水を流すために曲面
となっている。両側壁54,54は上縁部がほぼ底面の曲が
り形状に沿った形状であるが、図のように蓋板55を設け
る場合もある。
小段が設けられる場合における排水を円滑なものとし、
施工も図12(a)に示したように極めて容易、かつ、設置
した各部材が長期にわたって安定に保持される。
削後の戻し作業の必要がない。また、小段を傷つけない
ので崩壊防止が図れる。更に、生態系の保全ができる。
図である。
視図である。
側面図である。
(c)は側面図である。
図の(b)中A-A部断面図、(b)は平面図である。
面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
である。
る。
である。
あって、両者の比較を示す工程フローシートである。
Claims (10)
- 【請求項1】 法面途中に設けられた小段を掘り下げる
ことなく、又は僅かに掘り下げて、その上へプレキャス
トコンクリート製の小段排水ブロックを載置又は僅かに
埋めて施工することを特徴とする法面小段における排水
施工方法。 - 【請求項2】 縦排水フリューム及び小段排水ブロック
を接続する縦排水桝を法面途中の小段に設け、該縦排水
桝下流側へ調整フリュームを介して前記小段の縁部へ曲
がりブロックを設け、該曲がりブロックに次段の縦排水
フリュームを接続することを特徴とする法面小段におけ
る排水構造。 - 【請求項3】 請求項2記載の縦排水フリュームがフリ
ューム躯体の下方を法面へ埋設してなる法面小段におけ
る排水構造。 - 【請求項4】 小段に設置される平板部とその上方の法
面に添う傾斜部とからなる平張りブロックである法面小
段排水ブロック。 - 【請求項5】 小段に設置される平板部底面にコンクリ
ート打設穴を設けてなる側壁付平張水路ブロックからな
る法面小段排水ブロック。 - 【請求項6】 両側に側壁を有する側壁付平張水路ブロ
ックの直置きである法面小段排水ブロック。 - 【請求項7】 多数の棒状コンクリートブロックの集合
体を小段の長手方向に配列してなるコンクリートマット
を水路整形面へ敷設してなる法面小段排水ブロック。 - 【請求項8】 下方の略方形の受枠と、上方上流側に縦
排水フリュームの受口、両側面に小段排水ブロックの受
口を有し、下流側に調整フリュームの接続口を有してな
る法面小段排水桝ブロック。 - 【請求項9】 底面に縦排水桝に連通する穴を有し、上
流側に縦排水フリュームの受止め段部、下流側に水しぶ
き止めの衝立部、両側面に小段排水ブロックの受口を有
してなる桝蓋ブロック。 - 【請求項10】 水平上流側に調整フリュームの受口、
底面局面の下流側に縦排水フリュームの接続口を有し受
口と接続口は小段の水平面と法面の傾斜面とにそれぞれ
直角面内へ設けてなる法面小段用曲がりブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21967894A JPH0885956A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 法面小段における排水施工方法と排水構造及びそのブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21967894A JPH0885956A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 法面小段における排水施工方法と排水構造及びそのブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0885956A true JPH0885956A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16739268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21967894A Pending JPH0885956A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 法面小段における排水施工方法と排水構造及びそのブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0885956A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015090010A (ja) * | 2013-11-05 | 2015-05-11 | ケイコン株式会社 | 自動車道路側部の小段付き法面に設置の縦方向排水溝のバイパス排水溝からなる改良した法面排水機構 |
JP2016156270A (ja) * | 2016-06-07 | 2016-09-01 | ケイコン株式会社 | 自動車道路側部の小段付き法面に設置の縦方向排水溝のバイパス排水溝からなる改良した法面排水機構 |
CN114108661A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-03-01 | 浙江工业大学 | 一种湖湾区生态护坡排水装置及其施工方法 |
JP2023170496A (ja) * | 2022-05-19 | 2023-12-01 | 株式会社エステックコンサルタンツ | 法面排水設備の壁状構造体 |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP21967894A patent/JPH0885956A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015090010A (ja) * | 2013-11-05 | 2015-05-11 | ケイコン株式会社 | 自動車道路側部の小段付き法面に設置の縦方向排水溝のバイパス排水溝からなる改良した法面排水機構 |
JP2016156270A (ja) * | 2016-06-07 | 2016-09-01 | ケイコン株式会社 | 自動車道路側部の小段付き法面に設置の縦方向排水溝のバイパス排水溝からなる改良した法面排水機構 |
CN114108661A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-03-01 | 浙江工业大学 | 一种湖湾区生态护坡排水装置及其施工方法 |
JP2023170496A (ja) * | 2022-05-19 | 2023-12-01 | 株式会社エステックコンサルタンツ | 法面排水設備の壁状構造体 |
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