JP2004142745A - 結束用コーナ保護具 - Google Patents
結束用コーナ保護具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004142745A JP2004142745A JP2002306220A JP2002306220A JP2004142745A JP 2004142745 A JP2004142745 A JP 2004142745A JP 2002306220 A JP2002306220 A JP 2002306220A JP 2002306220 A JP2002306220 A JP 2002306220A JP 2004142745 A JP2004142745 A JP 2004142745A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corner
- binding
- corner protection
- protection pieces
- pieces
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Packages (AREA)
Abstract
【課題】被結束物品を結束部材にて結束する際に、複数のコーナ保護片を容易に取り扱って結束作業を行うことができる結束用コーナ保護具を提供する。
【解決手段】被結束物品を結束部材にて結束する際に、被結束物品の4つのコーナ部と結束部材との間に介在させる4枚のコーナ保護片22A〜22Dを、切り離し可能な接続部23を介して一体的に連結形成する。各コーナ保護片22A〜22Dの中間部には、折り曲げ可能な薄肉部26を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】被結束物品を結束部材にて結束する際に、被結束物品の4つのコーナ部と結束部材との間に介在させる4枚のコーナ保護片22A〜22Dを、切り離し可能な接続部23を介して一体的に連結形成する。各コーナ保護片22A〜22Dの中間部には、折り曲げ可能な薄肉部26を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、段ボール箱等の被結束物品を結束テープ等の結束部材にて結束する際に、被結束物品のコーナ部を保護するために用いられる結束用コーナ保護具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば家電製品や家具等の製品を梱包する場合には、製品を段ボール箱等の被結束物品内に収納した後に、その被結束物品の外側を結束テープ等の結束部材にて結束している。この被結束物品の結束時には、結束部材の締め付けに伴って被結束物品のコーナ部に力が集中するため、そのコーナ部を損傷するおそれがあった。
【0003】
このような不具合に対処するために、被結束物品を結束部材にて結束する際に、被結束物品の4つのコーナ部と結束部材との間に、合成樹脂製のコーナ保護片をそれぞれ介在させる構成も従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、結束部材の締め付け時に、被結束物品の各コーナ部に力が集中するのを緩和することができて、そのコーナ部を損傷から保護することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−19842号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来のコーナ保護構成においては、被結束物品の4つのコーナ部に介在されるコーナ保護片が、1枚ずつ独立して形成されている。このため、被結束物品を結束部材にて結束する際に、結束部材に複数のコーナ保護片を1つずつ取り付ける等の面倒な作業を行う必要があって、その取り扱いが非常に面倒であるという問題があった。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、被結束物品を結束部材にて結束する際に、複数のコーナ保護片を容易に取り扱って結束作業を行うことができる結束用コーナ保護具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被結束物品を結束部材にて結束する際に、被結束物品のコーナ部と結束部材との間に介在させる複数のコーナ保護片を、切り離し可能な接続部を介して連結形成したことを特徴とするものである。
【0008】
従って、この請求項1に記載の発明によれば、被結束物品を結束部材にて結束する際に、複数のコーナ保護片を連結状態で容易に取り扱うことができる。そして、結束部材に複数のコーナ保護片を取り付ける場合においては、各コーナ保護辺を切り離しながらその作業を連続して迅速に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コーナ保護片が4枚連結形成されていることを特徴とするものである。
従って、この請求項2に記載の発明によれば、被結束物品の4つのコーナ部に介在される4枚のコーナ保護片を連結状態で1セットとして容易に取り扱うことができ、結束作業を一層迅速に行うことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記各コーナ保護片の中間部には、折り曲げ可能な薄肉部が形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
従って、この請求項3に記載の発明によれば、各コーナ保護片を接続部から切り離した後、薄肉部にて折り曲げることにより、被結束物品のコーナ部に容易に接合配置させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図7に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図3に示すように、この実施形態の結束用コーナ保護具21は、合成樹脂により4枚のコーナ保護片22A,22B,22C,22Dを、各一対の容易に切り離し可能な細線状の接続部23を介して一体的に連結形成した構成となっている。そして、図4〜図7に示すように、段ボール箱等の被結束物品24を結束部材としての結束テープ25にて結束する際に、この結束用コーナ保護具21を使用して、各コーナ保護片22A〜22Dを連結状態で結束テープ25に取り付ける。その後、各コーナ保護片22A〜22Dを接続部23から切り離して、被結束物品24の4つのコーナ部24a,24b,24c,24dと結束テープ25との間にそれぞれ介在させ得るようになっている。
【0014】
図1〜図3に示すように、前記各コーナ保護片22A〜22Dの中間部には、折り曲げ可能な薄肉部26が下面側に断面ほぼV字状の溝を設けることにより形成されている。そして、図4に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを結束テープ25に取り付ける際には、各コーナ保護片22A〜22Dを連結状態のままで、この薄肉部26及び接続部23において折り畳み得るようになっている。また、図6及び図7に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを接続部23から切り離して、被結束物品24の各コーナ部24a〜24dに配置させる場合には、各コーナ保護片22A〜22Dを薄肉部26においてほぼ90度に折り曲げ得るようになっている。
【0015】
図1及び図3に示すように、前記各コーナ保護片22A〜22Dのうちで、両端に位置する一対のコーナ保護片22A,22Dの内側上面、及び中間に位置する一対のコーナ保護片22B,22Cの両側上面には、突出部27が形成されている。各突出部27と対応する位置において、コーナ保護片22A〜22Dには挿通孔28が透設されている。この挿通孔28の上面は突出部27の内面により画定され、このため、各突出部27は各挿通孔28を跨ぐ形状になっており、各挿通孔28は、図5の左右方向において対向する。さらに、各挿通孔28はその内片部が図4の状態において各突出部27より下側の位置において対向する。そして、図4に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを折り畳んだ状態で、この挿通孔28に結束テープ25を挿通することにより、コーナ保護片22A〜22Dを結束テープ25に取り付け得るようになっている。
【0016】
前記両端に位置する一対のコーナ保護片22A,22Dの外側上面には、結束テープ25を案内するための案内溝29が外端部ほど深くなった傾斜状に形成されている。そして、図7に示すように、被結束物品24を結束装置30の載置台31上に載置する。この状態で、結束装置30により被結束物品24の外周に結束テープ25を周回結束する際に、結束テープ25の両端の継ぎ目部25a側に配置されるコーナ保護片22A,22Dの端部外面に結束テープ25が支障なく案内移動されるようになっている。
【0017】
図2〜図4に示すように、前記各コーナ保護片22A〜22Dの下面の両側には、各一対の食い込み突起32,33がコーナ保護片22A〜22Dの連結方向及びそれと直交する方向に位置をずらして形成されている。そして、図7に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを被結束物品24のコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介在させたとき、食い込み突起32,33が被結束物品24の外面に食い込んで、各コーナ保護片22A〜22Dが所定位置に位置決め保持されるようになっている。
【0018】
前記各食い込み突起32,33と対応するように、各コーナ保護片22A〜22Dの両側には、各一対の挿入孔34,35がコーナ保護片22A〜22Dの連結方向及びそれと直交する方向に位置をずらして形成されている。そして、図3に示すように、複数のコーナ保護具21が長手方向に反転された状態で互い違いに積み重ねられたとき、これらの挿入孔34,35にそれと対向する食い込み突起32,33が挿入収容されるようになっている。また、図4に示すように、コーナ保護片22A〜22Dが薄肉部26及び接続部23にて折り畳まれたときにも、これらの挿入孔34,35にそれと対向する食い込み突起32,33が挿入収容されるようになっている。
【0019】
次に、前記のように構成された結束用コーナ保護具21の作用を説明する。
さて、この結束用コーナ保護具21は、図1及び図2に示すように、4枚のコーナ保護片22A〜22Dを、各一対の切り離し可能な接続部23を介して一体的に連結形成した状態で製造される。そして、この製造後には、図3に示すように、複数のコーナ保護具21が互い違いに長手方向へ反転されながら積み重ねられ、この状態で所定枚数ずつ梱包して搬送される。この場合、各コーナ保護片22A〜22Dの下面に突設された食い込み突起32,33が対応する挿入孔34,35に挿入収容されて対向するコーナ保護片22A〜22Dの表面との干渉が防止される。よって、この結束用コーナ保護具21の製造及び梱包に際しては、4枚のコーナ保護片22A〜22Dを連結状態で1セットとして容易に取り扱うことができる。
【0020】
次に、この結束用コーナ保護具21を使用して、段ボール箱等の被結束物品24を結束テープ25にて結束する場合には、図4に示すように、結束用コーナ保護具21の各コーナ保護片22A〜22Dを連結状態のままで、薄肉部26及び接続部23を介して折り畳む。すると、各コーナ保護片22A〜22Dに設けられた挿通孔28がほぼ一線上に配列される。また、この場合にも、各コーナ保護片22A〜22Dの食い込み突起32,33が対応する挿入孔34,35に挿入収容されて対向する各コーナ保護片22A〜22Dの表面との干渉が防止される。そして、この状態で各コーナ保護片22A〜22Dの挿通孔28に結束テープ25を順に挿通すれば、結束テープ25上に4枚のコーナ保護片22A〜22Dを連続して容易に取り付けることができる。
【0021】
続いて、図5に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを折り畳み状態から伸張させ、この状態で接続部23から切り離す。その後、図6及び図7に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを薄肉部26にてほぼ90度に折り曲げて、被結束物品24のコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介在させながら、結束装置30を使用して結束テープ25により被結束物品24を結束する。この場合、結束テープ25の両端の継ぎ目部25a側に配置されるコーナ保護片22A,22Dの端部外面には、突出部27及び挿通孔28に代えて案内溝29が形成されているため、その案内溝29に沿って結束テープ25を支障なく周回案内させることができる。
【0022】
また、この被結束物品24の結束状態では、図7に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dの下面に突設された食い込み突起32,33が被結束物品24の外面に食い込んで、各コーナ保護片22A〜22Dが所定位置に位置決め保持される。よって、各コーナ保護片22A〜22Dが被結束物品24のコーナ部24a〜24dから位置ずれすることはなく、結束テープ25の締め付けに伴ってコーナ部24a〜24dに集中する力を、各コーナ保護片22A〜22Dにて効果的に受け止めることができる。
【0023】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(a) この結束用コーナ保護具21においては、被結束物品24を結束テープ25にて結束する際に、被結束物品24の4つのコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介在させる4枚のコーナ保護片22A〜22Dが、切り離し可能な接続部23を介して一体的に連結形成されている。このため、被結束物品24を結束テープ25にて結束する際に、4枚のコーナ保護片22A〜22Dを連結状態で1セットとして容易に取り扱うことができる。よって、結束テープ25に4枚のコーナ保護片22A〜22Dを取り付ける場合等において、その作業を連続して迅速に行うことができる。
【0024】
(b) この結束用コーナ保護具21においては、前記各コーナ保護片22A〜22Dの中間部に折り曲げ可能な薄肉部26が形成されている。このため、各コーナ保護片22A〜22Dを接続部23から切り離した後、薄肉部26にて折り曲げることにより、被結束物品24のコーナ部24a〜24dに容易に接合配置させることができる。
【0025】
(c) この結束用コーナ保護具21においては、前記各コーナ保護片22A〜22Dのうちで、両端に位置する一対のコーナ保護片22A,22Dの外側上面に結束テープ25を案内するための案内溝29が形成されている。また、両端に位置する一対のコーナ保護片22A,22Dの内側上面、及び中間に位置する一対のコーナ保護片22B,22Cの両側上面には突出部27が設けられ、それらの突出部27には結束テープ25を挿通するための挿通孔28が形成されている。
【0026】
このため、4枚のコーナ保護片22A〜22Dが連結された状態で、各コーナ保護片22A〜22Dの挿通孔28に結束テープ25を連続して容易に挿通することができて、結束テープ25に対するコーナ保護片22A〜22Dの取り付け作業を迅速に行うことができる。また、結束装置30を使用して被結束物品24に対する結束テープ25の結束を行う場合、結束テープ25の両端の継ぎ目部25a側に配置されるコーナ保護片22A,22Dの端部外面に結束テープ25の周回移動を疎外する部分が存在せず、結束動作を円滑に行うことができる。
【0027】
(d) この結束用コーナ保護具21においては、前記各コーナ保護片22A〜22Dの下面に、被結束物品24の外面に食い込み可能な複数の食い込み突起32,33が形成されている。このため、各コーナ保護片22A〜22Dを被結束物品24のコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介在させたとき、食い込み突起32,33が被結束物品24の外面に食い込んで、各コーナ保護片22A〜22Dを所定位置に確実に位置決めすることができる。
【0028】
(e) この結束用コーナ保護具21においては、前記各コーナ保護片22A〜22Dに、コーナ保護片22A〜22Dを中間部にて折り畳んだ状態、及び複数のコーナ保護具21を互い違いに積み重ねた状態で、各食い込み突起32,33が挿入収容可能な可能な複数の挿入孔34,35が形成されている。このため、例えば各コーナ保護片22A〜22Dを連結状態で中間部にて折り畳んで、結束テープ25に対して順に取り付ける場合に、食い込み突起32,33が挿入孔34,35に挿入収容されて、コーナ保護片22A〜22Dの対向面に干渉するのを防止することができる。また、例えば、複数のコーナ保護具21を積み重ねた状態で包装する場合にも、食い込み突起32,33が挿入孔34,35に挿入収容されて、コーナ保護片22A〜22Dの対向面に干渉するのを防止することができる。
【0029】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0030】
さて、この第2実施形態においては、図8及び図9に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dの中間部の上面側に断面ほぼV字状の溝を設けることにより、折り曲げ可能な薄肉部26が形成されている。また、各コーナ保護片22A〜22Dの上面中央には、結束テープ25を案内するための案内溝38がコーナ保護片22A〜22Dの連結方向に沿って延びるように形成されている。各コーナ保護片22A〜22Dの両側において案内溝38の開口縁には、結束テープ25を係止するための各一対の係止片39が突出形成されている。
【0031】
よって、この実施形態の結束用コーナ保護具21では、各コーナ保護片22A〜22Dが連結され、結束用コーナ保護具21を延ばした状態で、結束テープ25を案内溝38内に挿入することができる。このようにすれば、結束テープ25を案内溝38に沿って延長配置して各一対の係止片39間に係止させることにより、結束テープ25上にコーナ保護片22A〜22Dを取り付けることができる。
【0032】
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(a)及び(b)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0033】
さて、この第3実施形態においては、図10〜図12に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dの中間部の上下両面側に断面ほぼV字状の溝を設けることにより、折り曲げ可能な薄肉部26が形成されている。また、各コーナ保護片22A〜22Dの両側付近には、結束テープ25を挿通するための挿通孔41が透設されている。両挿通孔41の内側において各コーナ保護片22A〜22Dの上面には、結束テープ25を案内するための上面案内溝42が形成されている。両挿通孔41の外側において各コーナ保護片22A〜22Dの下面には、結束テープ25を案内するための下面案内溝43が形成されている。
【0034】
よって、この実施形態の結束用コーナ保護具21では、前記第1実施形態の場合と同様に、各コーナ保護片22A〜22Dを折り畳んだ状態で、各挿通孔41に結束テープ25を挿通することにより、結束テープ25上にコーナ保護片22A〜22Dを取り付けることができる。また、図12に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを接続部23から切り離すとともに、薄肉部26にてほぼ90度に折り曲げた状態で、被結束物品24のコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介装させれば、結束テープ25が上面案内溝42及び下面案内溝43に沿って案内延長される。
【0035】
従って、この第3実施形態によれば、前記第1実施形態における(a)及び(b)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0036】
・ 図13に示すように、前記第3実施形態のコーナ保護具21において、各コーナ保護片22A〜22Dの下面全長に亘って下面案内溝43を延長形成すること。
【0037】
・ 図14に示すように、前記第3実施形態のコーナ保護具21において、各コーナ保護片22A〜22Dの下面全長に亘って下面案内溝43を延長形成するとともに、各コーナ保護片22A〜22Dの上面に上面案内溝42を外端部ほど深くなるように傾斜させて形成すること。
【0038】
・ 前記各実施形態において、各コーナ保護片22A〜22D間を容易に切り離し可能な薄肉広幅状の接続部23にて連結形成すること。
・ 前記第2及び第3実施形態において、各コーナ保護片22A〜22Dに、前記第1実施形態と同様の食い込み突起32,33及び挿入孔34,35を形成すること。
【0039】
・ 前記各実施形態において、結束部材として結束テープ25とは異なった例えば結束紐等を使用できるようにすること。このためには、挿通孔28等を結束紐の断面形状に従った形状にする必要がある。
【0040】
・ 前記各実施形態において、被結束物品24として段ボール箱とは異なった包装容器等の結束を行う場合に実施できるようにすること。
(別の技術的思想)
さらに、上記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
【0041】
(1) 前記各コーナ保護片の上面には突出部が設けられ、それらの突出部に対応して結束部材を挿通するための挿通孔が形成されている前記請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の結束用コーナ保護具。
【0042】
この構成によれば、複数のコーナ保護片が連結された状態で、各コーナ保護片の挿通孔に結束部材を連続して容易に挿通することができて、結束部材に対するコーナ保護片の取り付け作業を迅速に行うことができる。
【0043】
(2) 前記各コーナ保護片のうちで、両端に位置する一対のコーナ保護片の外側上面には結束部材を案内するための案内溝が形成され、両端に位置する一対のコーナ保護片の内側上面、及び中間に位置する一対のコーナ保護片の両側上面には突出部が設けられている。そして、それらの各突出部に対応して結束部材を挿通するための挿通孔が形成されている前記請求項2または請求項3に記載の結束用コーナ保護具。
【0044】
この構成によれば、結束装置を使用して被結束物品に対する結束部材の結束を行う場合、結束部材の両端の継ぎ目部側に配置されるコーナ保護片の端部外面に結束部材の周回移動を疎外する部分が存在せず、結束動作を円滑に行うことができる。
【0045】
(3) 前記各コーナ保護片の下面には被結束物品の外面に食い込み可能な食い込み突起が形成されている前記請求項1〜請求項3、(1)、(2)項のうちのいずれか一項に記載の結束用コーナ保護具。
【0046】
この構成によれば、各コーナ保護片を被結束物品のコーナ部と結束部材との間に介在させたとき、食い込み突起が被結束物品の外面に食い込んで、各コーナ保護片を所定位置に位置決めすることができる。
【0047】
(4) 前記各コーナ保護片には、中間部にて折り畳んだ状態で食い込み突起が挿入収容される挿入孔が形成されている前記(3)項に記載の結束用コーナ保護具。
【0048】
この構成によれば、例えば各コーナ保護片を連結状態で中間部にて折り畳んで、結束部材に対して順に取り付ける場合、食い込み突起が挿入孔に挿入収容されて、コーナ保護片の対向面に干渉するのを防止することができる。
【0049】
(5) 前記各コーナ保護片には、複数のコーナ保護具を互い違いに積み重ねた状態で食い込み突起が挿入収容可能な挿入孔が形成されている前記(3)または(4)項に記載の結束用コーナ保護具。
【0050】
この構成によれば、例えば、複数のコーナ保護具を積み重ねた状態で包装する場合、食い込み突起が挿入孔に挿入収容されて、コーナ保護片の対向面に干渉するのを防止することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上、実施形態で例示したように、この発明においては、被結束物品を結束部材にて結束する際に、被結束物品の各コーナ部を保護するための複数のコーナ保護片を容易に取り扱って結束作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の結束用コーナ保護具を表面側から見た斜視図。
【図2】図1の結束用コーナ保護具を裏面側から見た斜視図。
【図3】複数の結束用コーナ保護具を重ねた状態で示す部分拡大断面図。
【図4】結束用コーナ保護具に結束テープを挿通した状態を示す断面図。
【図5】結束テープの挿通後の結束用コーナ保護具を伸張させて示す平面図。
【図6】結束用コーナ保護具を使用して結束テープにより被結束物品を結束した状態を示す斜視図。
【図7】図6の7−7線における拡大断面図。
【図8】第2実施形態の結束用コーナ保護具を表面側から見た斜視図。
【図9】図8の9−9線における拡大断面図。
【図10】第3実施形態の結束用コーナ保護具を表面側から見た斜視図。
【図11】図10の11−11線における拡大断面図。
【図12】図10のコーナ保護具の使用状態を示す部分断面図。
【図13】第3実施形態の結束用コーナ保護具の変形例を示す断面図。
【図14】第3実施形態の結束用コーナ保護具の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
21…結束用コーナ保護具、22A〜22D…コーナ保護片、23…接続部、24…被結束物品、24a〜24d…コーナ部、25…結束部材としての結束テープ、26…薄肉部、27…突出部、28…挿通孔、29…案内溝、30…結束装置、32,33…食い込み突起、34,35…挿入孔。
【発明の属する技術分野】
この発明は、段ボール箱等の被結束物品を結束テープ等の結束部材にて結束する際に、被結束物品のコーナ部を保護するために用いられる結束用コーナ保護具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば家電製品や家具等の製品を梱包する場合には、製品を段ボール箱等の被結束物品内に収納した後に、その被結束物品の外側を結束テープ等の結束部材にて結束している。この被結束物品の結束時には、結束部材の締め付けに伴って被結束物品のコーナ部に力が集中するため、そのコーナ部を損傷するおそれがあった。
【0003】
このような不具合に対処するために、被結束物品を結束部材にて結束する際に、被結束物品の4つのコーナ部と結束部材との間に、合成樹脂製のコーナ保護片をそれぞれ介在させる構成も従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、結束部材の締め付け時に、被結束物品の各コーナ部に力が集中するのを緩和することができて、そのコーナ部を損傷から保護することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−19842号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来のコーナ保護構成においては、被結束物品の4つのコーナ部に介在されるコーナ保護片が、1枚ずつ独立して形成されている。このため、被結束物品を結束部材にて結束する際に、結束部材に複数のコーナ保護片を1つずつ取り付ける等の面倒な作業を行う必要があって、その取り扱いが非常に面倒であるという問題があった。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、被結束物品を結束部材にて結束する際に、複数のコーナ保護片を容易に取り扱って結束作業を行うことができる結束用コーナ保護具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被結束物品を結束部材にて結束する際に、被結束物品のコーナ部と結束部材との間に介在させる複数のコーナ保護片を、切り離し可能な接続部を介して連結形成したことを特徴とするものである。
【0008】
従って、この請求項1に記載の発明によれば、被結束物品を結束部材にて結束する際に、複数のコーナ保護片を連結状態で容易に取り扱うことができる。そして、結束部材に複数のコーナ保護片を取り付ける場合においては、各コーナ保護辺を切り離しながらその作業を連続して迅速に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コーナ保護片が4枚連結形成されていることを特徴とするものである。
従って、この請求項2に記載の発明によれば、被結束物品の4つのコーナ部に介在される4枚のコーナ保護片を連結状態で1セットとして容易に取り扱うことができ、結束作業を一層迅速に行うことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記各コーナ保護片の中間部には、折り曲げ可能な薄肉部が形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
従って、この請求項3に記載の発明によれば、各コーナ保護片を接続部から切り離した後、薄肉部にて折り曲げることにより、被結束物品のコーナ部に容易に接合配置させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図7に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図3に示すように、この実施形態の結束用コーナ保護具21は、合成樹脂により4枚のコーナ保護片22A,22B,22C,22Dを、各一対の容易に切り離し可能な細線状の接続部23を介して一体的に連結形成した構成となっている。そして、図4〜図7に示すように、段ボール箱等の被結束物品24を結束部材としての結束テープ25にて結束する際に、この結束用コーナ保護具21を使用して、各コーナ保護片22A〜22Dを連結状態で結束テープ25に取り付ける。その後、各コーナ保護片22A〜22Dを接続部23から切り離して、被結束物品24の4つのコーナ部24a,24b,24c,24dと結束テープ25との間にそれぞれ介在させ得るようになっている。
【0014】
図1〜図3に示すように、前記各コーナ保護片22A〜22Dの中間部には、折り曲げ可能な薄肉部26が下面側に断面ほぼV字状の溝を設けることにより形成されている。そして、図4に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを結束テープ25に取り付ける際には、各コーナ保護片22A〜22Dを連結状態のままで、この薄肉部26及び接続部23において折り畳み得るようになっている。また、図6及び図7に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを接続部23から切り離して、被結束物品24の各コーナ部24a〜24dに配置させる場合には、各コーナ保護片22A〜22Dを薄肉部26においてほぼ90度に折り曲げ得るようになっている。
【0015】
図1及び図3に示すように、前記各コーナ保護片22A〜22Dのうちで、両端に位置する一対のコーナ保護片22A,22Dの内側上面、及び中間に位置する一対のコーナ保護片22B,22Cの両側上面には、突出部27が形成されている。各突出部27と対応する位置において、コーナ保護片22A〜22Dには挿通孔28が透設されている。この挿通孔28の上面は突出部27の内面により画定され、このため、各突出部27は各挿通孔28を跨ぐ形状になっており、各挿通孔28は、図5の左右方向において対向する。さらに、各挿通孔28はその内片部が図4の状態において各突出部27より下側の位置において対向する。そして、図4に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを折り畳んだ状態で、この挿通孔28に結束テープ25を挿通することにより、コーナ保護片22A〜22Dを結束テープ25に取り付け得るようになっている。
【0016】
前記両端に位置する一対のコーナ保護片22A,22Dの外側上面には、結束テープ25を案内するための案内溝29が外端部ほど深くなった傾斜状に形成されている。そして、図7に示すように、被結束物品24を結束装置30の載置台31上に載置する。この状態で、結束装置30により被結束物品24の外周に結束テープ25を周回結束する際に、結束テープ25の両端の継ぎ目部25a側に配置されるコーナ保護片22A,22Dの端部外面に結束テープ25が支障なく案内移動されるようになっている。
【0017】
図2〜図4に示すように、前記各コーナ保護片22A〜22Dの下面の両側には、各一対の食い込み突起32,33がコーナ保護片22A〜22Dの連結方向及びそれと直交する方向に位置をずらして形成されている。そして、図7に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを被結束物品24のコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介在させたとき、食い込み突起32,33が被結束物品24の外面に食い込んで、各コーナ保護片22A〜22Dが所定位置に位置決め保持されるようになっている。
【0018】
前記各食い込み突起32,33と対応するように、各コーナ保護片22A〜22Dの両側には、各一対の挿入孔34,35がコーナ保護片22A〜22Dの連結方向及びそれと直交する方向に位置をずらして形成されている。そして、図3に示すように、複数のコーナ保護具21が長手方向に反転された状態で互い違いに積み重ねられたとき、これらの挿入孔34,35にそれと対向する食い込み突起32,33が挿入収容されるようになっている。また、図4に示すように、コーナ保護片22A〜22Dが薄肉部26及び接続部23にて折り畳まれたときにも、これらの挿入孔34,35にそれと対向する食い込み突起32,33が挿入収容されるようになっている。
【0019】
次に、前記のように構成された結束用コーナ保護具21の作用を説明する。
さて、この結束用コーナ保護具21は、図1及び図2に示すように、4枚のコーナ保護片22A〜22Dを、各一対の切り離し可能な接続部23を介して一体的に連結形成した状態で製造される。そして、この製造後には、図3に示すように、複数のコーナ保護具21が互い違いに長手方向へ反転されながら積み重ねられ、この状態で所定枚数ずつ梱包して搬送される。この場合、各コーナ保護片22A〜22Dの下面に突設された食い込み突起32,33が対応する挿入孔34,35に挿入収容されて対向するコーナ保護片22A〜22Dの表面との干渉が防止される。よって、この結束用コーナ保護具21の製造及び梱包に際しては、4枚のコーナ保護片22A〜22Dを連結状態で1セットとして容易に取り扱うことができる。
【0020】
次に、この結束用コーナ保護具21を使用して、段ボール箱等の被結束物品24を結束テープ25にて結束する場合には、図4に示すように、結束用コーナ保護具21の各コーナ保護片22A〜22Dを連結状態のままで、薄肉部26及び接続部23を介して折り畳む。すると、各コーナ保護片22A〜22Dに設けられた挿通孔28がほぼ一線上に配列される。また、この場合にも、各コーナ保護片22A〜22Dの食い込み突起32,33が対応する挿入孔34,35に挿入収容されて対向する各コーナ保護片22A〜22Dの表面との干渉が防止される。そして、この状態で各コーナ保護片22A〜22Dの挿通孔28に結束テープ25を順に挿通すれば、結束テープ25上に4枚のコーナ保護片22A〜22Dを連続して容易に取り付けることができる。
【0021】
続いて、図5に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを折り畳み状態から伸張させ、この状態で接続部23から切り離す。その後、図6及び図7に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを薄肉部26にてほぼ90度に折り曲げて、被結束物品24のコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介在させながら、結束装置30を使用して結束テープ25により被結束物品24を結束する。この場合、結束テープ25の両端の継ぎ目部25a側に配置されるコーナ保護片22A,22Dの端部外面には、突出部27及び挿通孔28に代えて案内溝29が形成されているため、その案内溝29に沿って結束テープ25を支障なく周回案内させることができる。
【0022】
また、この被結束物品24の結束状態では、図7に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dの下面に突設された食い込み突起32,33が被結束物品24の外面に食い込んで、各コーナ保護片22A〜22Dが所定位置に位置決め保持される。よって、各コーナ保護片22A〜22Dが被結束物品24のコーナ部24a〜24dから位置ずれすることはなく、結束テープ25の締め付けに伴ってコーナ部24a〜24dに集中する力を、各コーナ保護片22A〜22Dにて効果的に受け止めることができる。
【0023】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(a) この結束用コーナ保護具21においては、被結束物品24を結束テープ25にて結束する際に、被結束物品24の4つのコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介在させる4枚のコーナ保護片22A〜22Dが、切り離し可能な接続部23を介して一体的に連結形成されている。このため、被結束物品24を結束テープ25にて結束する際に、4枚のコーナ保護片22A〜22Dを連結状態で1セットとして容易に取り扱うことができる。よって、結束テープ25に4枚のコーナ保護片22A〜22Dを取り付ける場合等において、その作業を連続して迅速に行うことができる。
【0024】
(b) この結束用コーナ保護具21においては、前記各コーナ保護片22A〜22Dの中間部に折り曲げ可能な薄肉部26が形成されている。このため、各コーナ保護片22A〜22Dを接続部23から切り離した後、薄肉部26にて折り曲げることにより、被結束物品24のコーナ部24a〜24dに容易に接合配置させることができる。
【0025】
(c) この結束用コーナ保護具21においては、前記各コーナ保護片22A〜22Dのうちで、両端に位置する一対のコーナ保護片22A,22Dの外側上面に結束テープ25を案内するための案内溝29が形成されている。また、両端に位置する一対のコーナ保護片22A,22Dの内側上面、及び中間に位置する一対のコーナ保護片22B,22Cの両側上面には突出部27が設けられ、それらの突出部27には結束テープ25を挿通するための挿通孔28が形成されている。
【0026】
このため、4枚のコーナ保護片22A〜22Dが連結された状態で、各コーナ保護片22A〜22Dの挿通孔28に結束テープ25を連続して容易に挿通することができて、結束テープ25に対するコーナ保護片22A〜22Dの取り付け作業を迅速に行うことができる。また、結束装置30を使用して被結束物品24に対する結束テープ25の結束を行う場合、結束テープ25の両端の継ぎ目部25a側に配置されるコーナ保護片22A,22Dの端部外面に結束テープ25の周回移動を疎外する部分が存在せず、結束動作を円滑に行うことができる。
【0027】
(d) この結束用コーナ保護具21においては、前記各コーナ保護片22A〜22Dの下面に、被結束物品24の外面に食い込み可能な複数の食い込み突起32,33が形成されている。このため、各コーナ保護片22A〜22Dを被結束物品24のコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介在させたとき、食い込み突起32,33が被結束物品24の外面に食い込んで、各コーナ保護片22A〜22Dを所定位置に確実に位置決めすることができる。
【0028】
(e) この結束用コーナ保護具21においては、前記各コーナ保護片22A〜22Dに、コーナ保護片22A〜22Dを中間部にて折り畳んだ状態、及び複数のコーナ保護具21を互い違いに積み重ねた状態で、各食い込み突起32,33が挿入収容可能な可能な複数の挿入孔34,35が形成されている。このため、例えば各コーナ保護片22A〜22Dを連結状態で中間部にて折り畳んで、結束テープ25に対して順に取り付ける場合に、食い込み突起32,33が挿入孔34,35に挿入収容されて、コーナ保護片22A〜22Dの対向面に干渉するのを防止することができる。また、例えば、複数のコーナ保護具21を積み重ねた状態で包装する場合にも、食い込み突起32,33が挿入孔34,35に挿入収容されて、コーナ保護片22A〜22Dの対向面に干渉するのを防止することができる。
【0029】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0030】
さて、この第2実施形態においては、図8及び図9に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dの中間部の上面側に断面ほぼV字状の溝を設けることにより、折り曲げ可能な薄肉部26が形成されている。また、各コーナ保護片22A〜22Dの上面中央には、結束テープ25を案内するための案内溝38がコーナ保護片22A〜22Dの連結方向に沿って延びるように形成されている。各コーナ保護片22A〜22Dの両側において案内溝38の開口縁には、結束テープ25を係止するための各一対の係止片39が突出形成されている。
【0031】
よって、この実施形態の結束用コーナ保護具21では、各コーナ保護片22A〜22Dが連結され、結束用コーナ保護具21を延ばした状態で、結束テープ25を案内溝38内に挿入することができる。このようにすれば、結束テープ25を案内溝38に沿って延長配置して各一対の係止片39間に係止させることにより、結束テープ25上にコーナ保護片22A〜22Dを取り付けることができる。
【0032】
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(a)及び(b)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0033】
さて、この第3実施形態においては、図10〜図12に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dの中間部の上下両面側に断面ほぼV字状の溝を設けることにより、折り曲げ可能な薄肉部26が形成されている。また、各コーナ保護片22A〜22Dの両側付近には、結束テープ25を挿通するための挿通孔41が透設されている。両挿通孔41の内側において各コーナ保護片22A〜22Dの上面には、結束テープ25を案内するための上面案内溝42が形成されている。両挿通孔41の外側において各コーナ保護片22A〜22Dの下面には、結束テープ25を案内するための下面案内溝43が形成されている。
【0034】
よって、この実施形態の結束用コーナ保護具21では、前記第1実施形態の場合と同様に、各コーナ保護片22A〜22Dを折り畳んだ状態で、各挿通孔41に結束テープ25を挿通することにより、結束テープ25上にコーナ保護片22A〜22Dを取り付けることができる。また、図12に示すように、各コーナ保護片22A〜22Dを接続部23から切り離すとともに、薄肉部26にてほぼ90度に折り曲げた状態で、被結束物品24のコーナ部24a〜24dと結束テープ25との間に介装させれば、結束テープ25が上面案内溝42及び下面案内溝43に沿って案内延長される。
【0035】
従って、この第3実施形態によれば、前記第1実施形態における(a)及び(b)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0036】
・ 図13に示すように、前記第3実施形態のコーナ保護具21において、各コーナ保護片22A〜22Dの下面全長に亘って下面案内溝43を延長形成すること。
【0037】
・ 図14に示すように、前記第3実施形態のコーナ保護具21において、各コーナ保護片22A〜22Dの下面全長に亘って下面案内溝43を延長形成するとともに、各コーナ保護片22A〜22Dの上面に上面案内溝42を外端部ほど深くなるように傾斜させて形成すること。
【0038】
・ 前記各実施形態において、各コーナ保護片22A〜22D間を容易に切り離し可能な薄肉広幅状の接続部23にて連結形成すること。
・ 前記第2及び第3実施形態において、各コーナ保護片22A〜22Dに、前記第1実施形態と同様の食い込み突起32,33及び挿入孔34,35を形成すること。
【0039】
・ 前記各実施形態において、結束部材として結束テープ25とは異なった例えば結束紐等を使用できるようにすること。このためには、挿通孔28等を結束紐の断面形状に従った形状にする必要がある。
【0040】
・ 前記各実施形態において、被結束物品24として段ボール箱とは異なった包装容器等の結束を行う場合に実施できるようにすること。
(別の技術的思想)
さらに、上記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
【0041】
(1) 前記各コーナ保護片の上面には突出部が設けられ、それらの突出部に対応して結束部材を挿通するための挿通孔が形成されている前記請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の結束用コーナ保護具。
【0042】
この構成によれば、複数のコーナ保護片が連結された状態で、各コーナ保護片の挿通孔に結束部材を連続して容易に挿通することができて、結束部材に対するコーナ保護片の取り付け作業を迅速に行うことができる。
【0043】
(2) 前記各コーナ保護片のうちで、両端に位置する一対のコーナ保護片の外側上面には結束部材を案内するための案内溝が形成され、両端に位置する一対のコーナ保護片の内側上面、及び中間に位置する一対のコーナ保護片の両側上面には突出部が設けられている。そして、それらの各突出部に対応して結束部材を挿通するための挿通孔が形成されている前記請求項2または請求項3に記載の結束用コーナ保護具。
【0044】
この構成によれば、結束装置を使用して被結束物品に対する結束部材の結束を行う場合、結束部材の両端の継ぎ目部側に配置されるコーナ保護片の端部外面に結束部材の周回移動を疎外する部分が存在せず、結束動作を円滑に行うことができる。
【0045】
(3) 前記各コーナ保護片の下面には被結束物品の外面に食い込み可能な食い込み突起が形成されている前記請求項1〜請求項3、(1)、(2)項のうちのいずれか一項に記載の結束用コーナ保護具。
【0046】
この構成によれば、各コーナ保護片を被結束物品のコーナ部と結束部材との間に介在させたとき、食い込み突起が被結束物品の外面に食い込んで、各コーナ保護片を所定位置に位置決めすることができる。
【0047】
(4) 前記各コーナ保護片には、中間部にて折り畳んだ状態で食い込み突起が挿入収容される挿入孔が形成されている前記(3)項に記載の結束用コーナ保護具。
【0048】
この構成によれば、例えば各コーナ保護片を連結状態で中間部にて折り畳んで、結束部材に対して順に取り付ける場合、食い込み突起が挿入孔に挿入収容されて、コーナ保護片の対向面に干渉するのを防止することができる。
【0049】
(5) 前記各コーナ保護片には、複数のコーナ保護具を互い違いに積み重ねた状態で食い込み突起が挿入収容可能な挿入孔が形成されている前記(3)または(4)項に記載の結束用コーナ保護具。
【0050】
この構成によれば、例えば、複数のコーナ保護具を積み重ねた状態で包装する場合、食い込み突起が挿入孔に挿入収容されて、コーナ保護片の対向面に干渉するのを防止することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上、実施形態で例示したように、この発明においては、被結束物品を結束部材にて結束する際に、被結束物品の各コーナ部を保護するための複数のコーナ保護片を容易に取り扱って結束作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の結束用コーナ保護具を表面側から見た斜視図。
【図2】図1の結束用コーナ保護具を裏面側から見た斜視図。
【図3】複数の結束用コーナ保護具を重ねた状態で示す部分拡大断面図。
【図4】結束用コーナ保護具に結束テープを挿通した状態を示す断面図。
【図5】結束テープの挿通後の結束用コーナ保護具を伸張させて示す平面図。
【図6】結束用コーナ保護具を使用して結束テープにより被結束物品を結束した状態を示す斜視図。
【図7】図6の7−7線における拡大断面図。
【図8】第2実施形態の結束用コーナ保護具を表面側から見た斜視図。
【図9】図8の9−9線における拡大断面図。
【図10】第3実施形態の結束用コーナ保護具を表面側から見た斜視図。
【図11】図10の11−11線における拡大断面図。
【図12】図10のコーナ保護具の使用状態を示す部分断面図。
【図13】第3実施形態の結束用コーナ保護具の変形例を示す断面図。
【図14】第3実施形態の結束用コーナ保護具の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
21…結束用コーナ保護具、22A〜22D…コーナ保護片、23…接続部、24…被結束物品、24a〜24d…コーナ部、25…結束部材としての結束テープ、26…薄肉部、27…突出部、28…挿通孔、29…案内溝、30…結束装置、32,33…食い込み突起、34,35…挿入孔。
Claims (3)
- 被結束物品を結束部材にて結束する際に、被結束物品のコーナ部と結束部材との間に介在させる複数のコーナ保護片を、切り離し可能な接続部を介して連結形成したことを特徴とする結束用コーナ保護具。
- 前記コーナ保護片が4枚連結形成されていることを特徴とする請求項1に記載の結束用コーナ保護具。
- 前記各コーナ保護片の中間部には、折り曲げ可能な薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の結束用コーナ保護具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002306220A JP2004142745A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 結束用コーナ保護具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002306220A JP2004142745A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 結束用コーナ保護具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004142745A true JP2004142745A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32453073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002306220A Pending JP2004142745A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 結束用コーナ保護具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004142745A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327665A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Taiyo Shiko Kk | バンド掛け用コーナー補強材 |
-
2002
- 2002-10-21 JP JP2002306220A patent/JP2004142745A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327665A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Taiyo Shiko Kk | バンド掛け用コーナー補強材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11001406B2 (en) | Foldable box having adhesive wing portions | |
JP4957154B2 (ja) | 空調機用梱包部材 | |
KR101837834B1 (ko) | 포장용 상자 | |
JP5240251B2 (ja) | 梱包材 | |
JP3155097U (ja) | コーナー用緩衝体 | |
JP2004142745A (ja) | 結束用コーナ保護具 | |
JP2008013198A (ja) | 包装箱 | |
JP3165609U (ja) | 包装箱 | |
JP5006468B1 (ja) | 梱包バンド用クランプ具 | |
JPWO2016181485A1 (ja) | 包装体 | |
KR101623971B1 (ko) | 접이식 대형포장박스 | |
JP2004175427A (ja) | ワイヤーレス段ボールケース | |
JP4307756B2 (ja) | 梱包具及び梱包体 | |
JPH086739Y2 (ja) | 提手付包装用紙箱 | |
JP4767104B2 (ja) | 大型被包装物の梱包構造 | |
JP2005289490A (ja) | 段ボール製梱包箱装置 | |
JPH1149139A (ja) | 紙 箱 | |
KR950014451B1 (ko) | 스테이플 | |
KR20070068597A (ko) | 포장박스 잠금 방법 및 포장박스 | |
JP2008308199A (ja) | 梱包箱及び梱包構造 | |
JP3120138U (ja) | アングル状当て具 | |
JP2017043381A (ja) | 包装材 | |
JPS5852183Y2 (ja) | 包装箱 | |
JP6187389B2 (ja) | 包装箱およびそのブランクシート | |
JP4273223B2 (ja) | カバー付き包装箱 |