JP6187389B2 - 包装箱およびそのブランクシート - Google Patents

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Description

本発明は、物品を収納するための包装箱およびそのブランクシートに関し、特に内部に物品を隙間なく収納する包装箱およびそのブランクシートに適用するものである。
従来、直方体の段ボール箱等の包装箱の中に、複数の箱状の物を隙間なく詰めると、開口して収納物を取り出そうとするときに、指を入れる隙間がなく、大変に取り出しにくいという問題があった。さらに、収納物が複数段重ねて収納されている場合は、例えば、包装箱の上部に切り欠き等により指を入れる隙間を設けて上段の収納物は取り出せても、二段目以下の下段の収納物が取り出し難いという問題があった。
そこで、特許文献1には、包装箱の開口面と反対側の壁(底面)に切り込み線による押込片を予め形成しておき、この押込片を包装箱内部へ押し込むと、開口面から物品が蹴り出されるようにしたものが記載されている。
特開2003−146327号公報
しかしながら、内フラップと外フラップを折り重ねて底面とする段ボール箱の場合、特許文献1に記載の押込片は、内フラップ、外フラップの2枚が重なった位置に設けられており、外フラップの貫穴と内フラップの押込片との位置が一致しなければならない。一方で包装箱は収納物を隙間なく詰めるものなので、側壁が収納物によって押し広げられると、内フラップ、外フラップの位置が多少ずれてしまう。これらから、特許文献1に記載の押込片は、収納物の特性も考慮した外フラップの貫穴と内フラップの押込片との位置関係の厳密性が要求されるものである。また、内フラップと外フラップの2箇所に切り込みが必要となり、構成が複雑となる。
また、特許文献1に記載の押込片は、単に押し込まれた力によって揺動するだけのもので、折れ曲がった位置で固定されるものではない。したがって、箱の底面にある押込片に指を入れている間は、押込片は立ち上がり、収納物は蹴り出されるが、指を離してしまうと、押込片は元に戻ることとなる。包装箱自体が大きかったり、収納物の重さや大きさが片手では取り出しにくいなど、押込片を押しながら、一方の手で収納物を取り出すことができない場合がある。この場合、収納物を取り出すためには、押込片から指を離さなければならない。しかしながら、押込片から指を離すと押込片は、元の位置に戻るので、せっかく蹴り出された収納物が元の位置に戻ってしまい、取り出す際には、取り出しにくい状況は変わらないことになる。
すなわち、押込片は押し込まれた状態で固定されるものでないために、押込片から指を離すと、収納物が蹴り出された状態を維持することができない。 本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、収納物が重い場合や包装箱が大きな場合、収納物が複数段重ねて収納されていた場合であっても、収納物を容易に取り出すことができる包装箱を提供することを課題とする。
本発明の包装箱は、それぞれ外フラップを備えた対向する一対の第1側壁と、それぞれ内フラップを備え、前記一対の第1側壁の対向方向に直交する方向に対向する一対の第2側壁とを備え、前記対向する内フラップの上に前記外フラップが折り重ねられて底面とされる包装箱であって、前記内フラップの対向する一対の辺は、隙間を空けて配置されており、前記外フラップは、前記内フラップ間の前記隙間に面する位置に、前記外フラップの一部を切り込んで形成された押し込みピースを有することを特徴とする。
このように、内フラップと外フラップとを折り重ねて底面とする段ボール箱においても、外フラップのみに押し込みピースを形成するだけでよく、簡単な構成である。仮に、収納物によって側壁が押し広げられたとしても、外フラップに押し込みピースがあるので、常に押込片の指が接する面が露出しており、押し込み作業に支障をきたさない。
また、前記押し込みピースは、前記隙間に面する位置に、前記隙間の幅と等しい幅の領域を有することにより、前記押し込みピースは、箱内部に押し込まれると、前記領域の幅方向の側辺がそれぞれ前記第1内フラップの対向する一対の辺と当接することで、摩擦力によって押し込まれた位置で止まる。したがって、押し込みピースから指を離しても元に戻ることなく、収納物を押し上げた状態を維持することができる。
前記外フラップは可とう性を有する材質であり、前記押し込みピースは、立ち上がり部と、該立ち上がり部に連続する突起とからなり、前記突起は前記内フラップ間の前記隙間の幅よりも幅が広いものであることが望ましい。
このような突起を有することにより、押し込みピースが元の位置に戻ろうとしても、突起が楔となって戻れないので、より確実に押し込まれた状態を維持することができる。
前記押し込みピースは、前記隙間の幅と等しい距離だけ離間し、外フラップから第1側壁に延びる2本の平行な切り込み線からなるものであってもよい。
このようなステップ状の押し込みピースであれば、収納物と面接触するので、より安定して収納物を押し上げることができる。
本発明の第1の実施形態に係る包装箱の展開図である。 本発明の第1の実施形態に係る包装箱を底面から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る包装箱の押し込みピース部分を拡大した平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る包装箱の押し込みピースを押し込んだ状態を示す、箱内部から見た斜視図である。 押し込みピースを押し込んだ状態における収納物の状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る包装箱の展開図である。 本発明の第2の実施形態に係る包装箱を底面から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る包装箱の押し込みピース部分を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る包装箱の押し込みピースを押し込んだ状態を示す、箱内部から見た斜視図である。
本発明の包装箱を、段ボール製の組立て箱に応用した実施形態について説明する。なお、本発明は、このような実施形態のみに限らず、段ボールよりも厚みの薄い紙やプラスチックシート等で作られた包装箱など、内部に隙間なく物品を入れるものであれば、適用可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態における包装箱のブランクシートの平面図である。
立方体、直方体などの箱形の物品を隙間なく複数個詰め込まれる包装箱は、第1の幅面11、第1の長さ面12、第2の幅面13、第2の長さ面14と、継ぎしろ15とを具えている。
組立て状態において、第1の幅面11と第2の幅面13が向かい合い、第1の幅面11の上方には、上部第1内フラップ16がスコアS1を介してつながり、下方には、下部第1内フラップ17がスコアS11を介して繋がっている。第1の幅面11は、第1の長さ面12とクリーズC1を介して繋がっている。第1の長さ面12の上方には、上部第1外フラップ18がスコアS2を介してつながり、下方には、下部第1外フラップ19がスコアS12を介して繋がっている。第1の長さ面12は、第2の幅面13とクリーズC2を介して繋がっている。そして、第2の幅面13の上方には、上部第2内フラップ20がスコアS3を介してつながり、下方には、下部第2内フラップ21がスコアS13を介して繋がっている。第2の幅面13は、第2の長さ面14とクリーズC3を介して繋がっている。第2の長さ面14の上方には、上部第2外フラップ22がスコアS4を介してつながり、下方には、下部第2外フラップ23がスコアS14を介して繋がっている。
なお、フラップ18、19、22、23の短手方向の辺の長さ、すなわち、スコアS2、S12、S4、S14にそれぞれ直交する方向の辺の長さはそれぞれ、スコアS1、S11、S3、S13に沿った第1の幅面11、第2の幅面13の幅寸法の1/2に設定されている。これにより、包装箱10を隙間なく閉じてその密封性を高めることができる。
第1の幅面11と第2の長さ面14とを接合するための継ぎしろ15は、第2の長さ面14にクリーズC4を介して繋がっている。
外フラップ18、19、22、23と、内フラップ16、17、20、21とのそれぞれ重なり合う部分は、接着剤によって接合されている。また、第1の幅面11と継ぎしろ15の重なり合う部分11aも接着剤等にて接合されている。本実施形態では、継ぎしろ15を第1の幅面11の内側に重ね合わせて、継ぎしろ15が外部に露出しないようにしているが、継ぎしろ15を第1の幅面11の外側に重ね合わせて外部に露出するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、各フラップおよび継ぎしろの接合に接着剤を用いたが、本発明は、これに限らず、テープ、ステープラ用つづり針など各種接合手段を用いた接合であってもよい。
次に、包装箱に収納された物品を取り出しやすくするための押し込みピースについて、第1の実施形態におけるものを説明する。
図1に示すように、下部第1外フラップ19及び下部第2外フラップ23には、スコアS12、S14から少し内側に入ったところに、押し込みピース1、1´が設けられている。
図2は、組み立てた包装箱を底面から見た斜視図であり、図3は、ブランクシートにおける押し込みピース部分を拡大した平面図である。図4は、押し込みピース1、1´を押し込んだ状態を示す、包装箱底面を箱内部から見た斜視図である。
以下、下部第1外フラップ19に形成される押し込みピース1について説明するが、前記下部第2外フラップ23に形成される押し込みピース1´についても、同様の形態を有するものである。
図2、図3に示すように、押し込みピース1は、下部第1外フラップ19上の、スコアS12から少し下部第1外フラップ19の中央に寄った位置に、切り込み線101によって形成されている。スコアS12から、50〜60mm、内側に入った位置が好ましい。具体的には、切り込み線101は、一方端(始端)101aから立ち上がる一方側直線部101b、一方側直線部101bに連続する曲線部101c、曲線部101cの終端から切り込み線の他方端(終端)101eまで連続する他方側直線部101dとで構成されている。そして、押し込みピース1は、この切り込み線101の直線部101b、101dによる立ち上がりと、曲線部101cとによるきのこ形の輪郭を有するものである。便宜上、押し込みピース1の直線部101b、101dにより形成される部分を立ち上がり部102とし、曲線部101cで取り囲まれる部分を突起103とする。直線部101b、101dの長さ、すなわち、立ち上がり部102の高さは、ほぼ内フラップ17、21の厚みに相当する。
図3に示すように、直線部101b、101d間(すなわち、立ち上がり部102)の幅l1は、曲線部101c(すなわち、突起103)の幅l2よりも狭い。そして、立ち上がり部102の幅l1は、包装箱を組み立てた際の下部第1内フラップ17と、下部第2内フラップ21との対向距離に相当する(図2参照。)。すなわち、下部第1内フラップ17と、下部第2内フラップ21とが対向することによってできる隙間201の幅は、前記立ち上がり部102の幅l1にほぼ等しい。
押し込みピース1の大きさは、次のようになる。立ち上がり部102は、下部第1内フラップ17と、下部第2内フラップ21との隙間201に相当する幅で、突起103は、それよりも幅広で、片手の指複数本を当接できる程度の大きさであればよい。
図4、図5に示すように、押し込みピース1は、使用者が包装箱の外側から内側に向かって押し込むことにより、始端101aと終端101eとを結ぶ線を山折線として、箱内部に折れ曲がる。その際、立ち上がり部102の両端つまり直線部101b、101dが、下部第1内フラップ17、下部第2内フラップ21の対向する端辺と摺接する。
また、上述したように、押し込みピース1における突起103は、下部第1内フラップ17と、下部第2内フラップ21との隙間201よりも幅広である。このため、押し込まれる際に隙間201の幅以上の部分は撓んで、この隙間201を通過した後、もとに戻る。
したがって、使用者が押し込みピース1を箱内部に押し込むと、前記直線部101b、101dと、内フラップ17、21の端辺との摩擦力で立ち上がり部102が固定される。これとともに、突起103における直線部101b、101dと隣接する曲線部101cが、内フラップ17、21の面と摺接する。したがって、使用者が押し込みピース1から指を離しても、押し込みピース1は立ち上がった状態で保持される。仮に、立ち上がり部102が元の位置に戻ろうとしても突起103は、その幅が隙間201よりも広いため、隙間201を通過することができない。つまり、突起103が楔となって、押し込みピース1が元の位置に戻るのを阻止する。立ち上がり部102の摩擦固定及び、隙間201の幅よりも幅広な突起103により、使用者が押し込みピース1から指を離しても、押し込みピース1は元に戻ることなく、立ち上がった状態を保持する(図4、図5参照。)。
なお、本実施形態では、立ち上がり部102の幅は、下部第1内フラップ17と、下部第2内フラップ21との隙間201に相当する幅としたが、本発明はこれに限らず、立ち上がり部102の幅は、隙間201の幅よりも細くもの、すなわち、立ち上がり部102と内フラップ17,21の端辺とが摺接しないものであってもよい。立ち上がり部102の幅が細くても、突起103が楔となって、押し込みピース1は立ち上がった状態で保持されるからである。立ち上がり部102が、隙間201に対向する位置に配置される点は変わらない。
次に、包装箱の収納品の取り出しについて説明する。
例えば、底面に対向する面を開口部とした包装箱に、直方体の物品が縦3列横2列の6個で2段、隙間なく梱包されている。この場合、上段は、包装箱を開口した状態で、箱の角部分を少し切り裂くなどして、収納された物品に指をかける空間を作り出すことができるが、下段は、物品に指をかける空間を作り出すことができない。
そこで、使用者は、上段の物品を取り出した後、包装箱を傾ける、もしくは、いったん側面を底にし、底面が側面になるように立てて置く。そして、底面に設けられた押し込みピース1、1´を箱内部に、指で押し込む。すると、図5で示したように、押し込みピース1の直上の物品が、押し込みピース1によって底面を押されて、押し込みピース1の高さ分だけ飛び出すことになる。次に、使用者は、再度、包装箱を、開口部を上方に、底面を底にして置き直し、飛び出した物品から取り出す。この飛び出した物品を取り出すことにより、もともとその物品があった空間に手を入れることができるようになるため、隣接する残り5つの物品も簡単に取り出すことができる。
また、上述したように、押し込みピース1、1´は、箱内部で立ち上がった状態で固定されるものであるから、押し込みピース1、1´から指を離したり、包装箱の向きを元に戻しても、収納された物品を飛び出した状態で維持することができる。
なお、収納される物品は、あまり重いものであると、押し込みピース1、1´を指で押し込んだ際に、指の押し込み力では物品を押し上げることができない可能性がある。また、押し込みピース1、1´は、上述したように、押し込んだ状態で固定されるとしても、物品の重さで折れ曲がったり、元に戻ってしまう可能性もある。したがって、収納される物品は、指で押し上げられる程度の重さのものが向いている。
このように、収納物が隙間なく複数段重ねられて、包装箱内に収納される形態であっても、2段目以下の下段に収納された収納物を、押し込みピース1、1´を用いることにより、容易に取り出すことができる。
次に、押し込みピースの他の例として、第2の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態における包装箱のブランクシートの平面図である。
第1の実施形態と同じ機能を有する箇所については、同じ番号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態における押し込みピース10は、スコアS12の中心部分で、スコアS12をまたいで、第1の長さ面12から下部第1外フラップ19に延びて形成されている。同じく、押し込みピース10´は、スコアS14の中心部分で、スコアS14をまたいで、第2の長さ面14から下部第2外フラップ23に延びて形成されている。
図7に示すように、包装箱の状態では、押し込みピース10、10´は、底面と側面との辺(稜線)を中心として底面と側面にわたって形成されていることが理解できる。以下に、その形を具体的に説明する。
図8は、第2の実施形態における押し込みピースを示す部分平面図である。
図9は、押し込みピース10を押し込んだ状態を示す斜視図である。
本実施形態の押し込みピース10は、次の4本の切り込み線402a、402b、402c、402dによって、その輪郭が形成される。図8に示すように、切り込み線402aは、スコアS12上の始端401aから下部第1外フラップ19上の終端401bまで伸びる。切り込み線402bは、スコアS12上の始端401aから第1の長さ面12上の終端401cまで伸びる。切り込み線402cは、スコアS12上で、前記始端401aから一定距離空けた位置にある始端401dから、前記切り込み線402aと平行に、下部第1外フラップ19上の終端401eまで伸びる。切り込み線402dは、始端401dから、前記切り込み線402bと平行に、第1の長さ面12上の終端401fまで伸びる。
図7、図8に示すように、押し込みピース10は、スコアS12を中央として、下部第1外フラップ19上、第1の長さ面12上に略四角形の輪郭を有する。始端401a、401dは、段ボールと繋がっている必要はなく、切り込み線402a、402bは連続し、切り込み線402c、402dは連続している。また、切り込み線402a、402b、402c、402dは、それぞれほぼ同じ長さである。
一方の切り込み線402a、402bから他方の切り込み線402c、402dまでの距離が、押し込みピース10の幅mとなる。この幅mは、図8に示すように、対向する内フラップ21、23間の距離l1にほぼ等しい。
そして、下部第1外フラップ19上の終端401bと401eとをつなぐ線の中央には、幅mよりも短い長さの切り込み線403aが形成されている。また、切り込み線402aの中央と、切り込み線402cの中央とをつなぐ線の中央には、切り込み線403aと平行に、同じ長さの切り込み線403bが形成されている。また、スコアS12上の中央には、切り込み線403a、403bと平行に、同じ長さの切り込み線403cが形成されている。さらに、第1の長さ面12上の終端401cと401fをつなぐ線の中央には、切り込み線403a、403b、403cと平行に、同じ長さの切り込み線403dが形成されている。
切り込み線403a、403b、403c、403dは、それぞれ押し込みピース10の幅の一部のみを切り込むものであり、縦の切り込み線402a、402b、402c、402dとは、連続していない。このため、押し込みピース10は、包装箱から切り離され、分離されることなく、常に一部が包装箱と繋がっている状態である。
なお、切り込み線403a、403b、403c、403dは、押し込みピース10が、箱内部に押し込まれた際に、折山として折れやすくするためのものである。したがって、切り込みに限らず、他のさまざまな方法により折山加工されていてもよい。
そして、便宜上、切り込みピース10における、下部第1フラップ19の切り込み線403aと403bとに、はさまれる部分を領域404aとし、切り込み線403bとスコアS12とに、はさまれる部分を領域404bとし、第1の長さ面12のスコアS12と切り込み線403cとに、はさまれる部分を領域404cとする。
次に、押し込みピース10を押し込んだ状態について説明する。
図9に示すように、包装箱の底面と側面との稜線に位置する押し込みピース10を、使用者は、稜線部分(スコアS12上)を指で押して箱内部に押し込む。すると、押し込みピース10は、箱内部でステップ状になり、収納された物品301を押し上げることになる。
押し込みピース10が箱内部に押し込まれ、ステップ状となる点について、箱内部から見た図9とともに、具体的に説明する。
底面(下部第1外フラップ19側)は、終端401b、401eを結ぶ線(切り込み線403a)を谷折線(箱の外側から見た場合は山折線)として、領域404aが底面に対して立ち上がる。次にスコアS12(切り込み線403c)を山折線(箱の外側から見た場合は谷折線)として領域404cが底面に平行な方向に折れ曲がる。一方、側面(第1の長さ面12側)は、終端401c、401fを結ぶ線(切り込み線403d)を谷折線(箱の外側から見た場合は山折線)として、領域404cが箱内部に押し込まれ、底面と平行な方向に箱内部に伸びる段となる。
つまり、押し込みピース10を箱内部に押し込むと、スコアS12を頂辺として、領域404cを物品との当接面とするステップを箱内部に形成することとなる(図9参照。)。
上述したように、押し込みピース10の幅mは、内フラップ17、21間の距離l1とほぼ同じである。したがって、押し込みピース10を箱内部に押し込むと、内フラップ17、21の対向する端辺と、押し込みピース10の切り込み線402a、402cに対応する端辺とが摺接し、摩擦力によって、領域404a、404bが立ち上がった状態で固定される。これにより、使用者が押し込みピース10から指を離しても押し込みピース10は元の位置に戻らない。
このように、押し込みピース10を押し込むことにより、収納の物品を押し上げるため、第1の実施形態と同様に、押し上げによって飛び出した物品を使用者は容易に包装箱から取り出すことができる。
本実施形態の押し込みピース10は、箱内部でステップとなり、段の面で面接触して物品を押し上げることになるので、物品をより安定して押し上げ固定することができる。
また、本実施形態において、押し込みピース10の幅は、指数本分以上あればよい。
また、図6に示すように、包装箱において、フラップの長さNが、内フラップ、外フラップともに同じである方が、ブランクシートの形状が複雑にならず、打ち抜きによる無駄な部分も発生しないので好ましい。そうすると、包装箱の長手方向が短手方向に比して比較的長い場合、対向する内フラップ間の距離l1は長くなる。第2の実施形態の押し込みピース10は箱内部でステップを形成するものであるから、押し込みピース10の幅mが広くなっても、両手で押し込むなどして力を加えやすい。
なお、第1の実施形態、第2の実施形態ともに、対向する内フラップ間の隙間に、押し込みピースが係合することにより、押し込みピースを押し込まれた状態で維持するものである。したがって、内フラップと何らかの係合ができれば、押し込みピースの形状は、いかなるものであってもよい。特に第1の実施形態における突起は、矢じり状など、さまざまな形であってよい。一方、内フラップ間の距離をある程度以下とするために、包装箱の形によっては、内フラップの長さと外フラップの長さが異なるものであってもよい。
また、押し込みピースは、2つの外フラップにそれぞれ設ける必要はなく、いずれか一方だけでもよい。
また、包装箱は、直方体や立方体の箱を複数個、収納するものを説明したが、収納する物品はこれに限らず、包装箱内部に隙間なく入るものであれば、複数個に限らず、一個であってもよい。
さらに、本発明は、その特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包括されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。
1 第1の実施形態における押し込みピース
10 第2の実施形態における押し込みピース
11 第1の幅面
12 第1の長さ面
13 第2の幅面
14 第2の長さ面
15 継ぎしろ
16 上部第1内フラップ
17 下部第1内フラップ
18 上部第1外フラップ
19 下部第1外フラップ
20 上部第2内フラップ
21 下部第2内フラップ
22 上部第2外フラップ
23 下部第2外フラップ
101 切り込み線
101a 始端
101b 直線部
101c 曲線部
101d 直線部
101e 終端
102 立ち上がり部
103 突起
201 対向する内フラップ間の隙間
301 包装箱内に収納される物品

Claims (5)

  1. それぞれ外フラップを備えた対向する一対の第1側壁と、それぞれ内フラップを備え、前記一対の第1側壁の対向方向に直交する方向に対向する一対の第2側壁とを備え、前記対向する内フラップの上に前記外フラップが折り重ねられて底面とされる包装箱であって、
    前記内フラップの対向する一対の辺は隙間を空けて配置されており、
    前記外フラップは、前記内フラップ間の前記隙間に面する位置に、前記外フラップの一部を切り込んで形成された押し込みピースを有し、
    前記押し込みピースは、前記隙間に面する位置に、前記隙間の幅と等しい幅の領域を有することを特徴とする包装箱。
  2. 前記外フラップは、可とう性を有する材質で形成されていることを特徴とする請求項に記載の包装箱。
  3. 前記押し込みピースは、立ち上がり部と、該立ち上がり部に連続する突起とからなり、前記突起は前記内フラップ間の前記隙間の幅よりも幅が広いことを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記押し込みピースは、前記隙間の幅と等しい距離だけ離間し、外フラップから第1側壁に延びる2本の平行な切り込み線からなることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  5. それぞれ外フラップを備えた対向する一対の第1側壁と、それぞれ内フラップを備え、前記一対の第1側壁の対向方向に直交する方向に対向する一対の第2側壁とを備え、前記対向する内フラップの上に前記外フラップが折り重ねられて底面とされる包装箱のブランクシートであって、
    前記内フラップの対向する一対の辺は隙間を空けて配置されており、
    前記外フラップは、前記内フラップ間の前記隙間に面する位置に、前記外フラップの一部を切り込んで形成された押し込みピースを有し、
    前記押し込みピースは、前記隙間に面する位置に、前記隙間の幅と等しい幅の領域を有することを特徴とする包装箱のブランクシート。
JP2014116019A 2014-06-04 2014-06-04 包装箱およびそのブランクシート Active JP6187389B2 (ja)

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