JP6706125B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本明細書は、底板と4個の側板と天板とを備える包装容器に関する技術を開示する。
特許文献1に、直方体形状の包装容器において、側板を内側に折り曲げることによって、包装容器の高さを変化可能な技術が開示されている。この包装容器では底板を挟んで対向する一対の側板が内側に折り曲げられると、その一対の側板に引っ張られて、一対の側板に連結されている隣接の側板も同時に内側に折り曲げられる。
特開2014−46982号公報
互いに対向する一対の側板のそれぞれから延びる固定片を隣接する側板の内面に固定することによって、4個の側板が連結される包装容器がある。本明細書では、固定片を用いて側板を連結する包装容器において、包装容器の高さを変化可能にする技術を提供する。
本明細書で開示される技術は、矩形状の底板と、それぞれが底板の各辺に連結されている4個の側板と、底板に対向する天板と、を備える包装容器に関する。包装容器の4個の側板のそれぞれは、高さ方向に垂直な折り曲げ線を有する。4個の側板は、底板を挟んで対向する一対の第1側板と、底板を挟んで対向する一対の第2側板と、を有する。各第1側板は、両側端のそれぞれから、各第2側板の内面に沿って延びて第2側板の内面に固定される固定片を有する。各固定片は、高さ方向に折り曲げ線を跨いで配置されており、第1側板側の基端部に第2側板の内面から離間可能な離間部分を有する。包装容器は、底板から第1高さを有する第1包装状態と、各側板が折り曲げ線に沿って折り曲げられて底板から第2高さを有する第2包装状態と、に変形可能である。第2包装状態では、第1側板が折り曲げられるのに伴って、各固定片の離間部分が第2側板の内面から離間して固定片が折り曲げられており、第2側板が折り曲げられた第1側板及び固定片の離間部分の上方に重ねて折り曲げられる。
上記の構成によれば、4個の側面を折り曲げることによって、包装容器の高さを変化させることができる。これにより、第1包装状態と第2包装状態とで包装容器の容量を変化させることができる。また、固定片の基端部を、第2側板から離間させることによって、第1側板を内側に折り曲げる際に、第2側板を同時に内側に折り曲げなくて済む。
実施例の包装容器が大包装状態である場合の斜視図を示す。 実施例の包装容器が大包装状態である場合の平面図を示す。 実施例の包装容器が大包装状態である場合の左側面図を示す。 実施例の包装容器が大包装状態である場合の背面図を示す。 実施例の包装容器が大包装状態である場合の底面図を示す。 実施例の包装容器の展開図を示す。 実施例の固定片の拡大図を示す。 実施例の包装容器の組立前の平面図を示す。 実施例の包装容器の組立方法を説明するための斜視図を示す。 図9に続く実施例の包装容器の組立方法を説明するための斜視図を示す。 図10に続く実施例の包装容器の組立方法を説明するための斜視図を示す。 実施例の包装容器が小包装状態である場合の斜視図を示す。 実施例の包装容器が中包装状態である場合の斜視図を示す。 実施例の包装容器が開封された状態の斜視図を示す。 実施例の包装容器の斜視図であって、側板が屈曲している状態を示す参考図を示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本明細書で開示される包装容器では、各側板は、高さが異なる複数の折り曲げ線を有していてもよい。包装容器は、さらに、各側板が折り曲げ線に沿って折り曲げられて底板から第3高さを有する第3包装状態に変形可能であってもよい。第3包装状態では、第1側板が折り曲げられるのに伴って、各固定片の離間部分が第2包装状態よりも大きい領域で第2側板の内面から離間して固定片が折り曲げられており、第2側板が折り曲げられた第1側板及び固定片の離間部分の上方に重ねて折り曲げられていてもよい。この構成によれば、包装容器を複数の高さに変形可能である。
(特徴2)本明細書で開示される包装容器では、各側板は、複数の折り曲げ線のそれぞれに断続的なスリットを有していてもよい。各側板の高さ方向に隣り合う折り曲げ線のスリットが、高さ方向に対して垂直にずれて配置されていてもよい。この構成によれば、折り曲げ線にスリットを配置することによって、側板を折り曲げ線に沿って容易に折り曲げることができる。また、高さ方向にスリットが並ばないようにずらすことによって、側板の強度が低下することを抑制することができる。
(特徴3)本明細書で開示される包装容器では、天板は、一対の第2側板のそれぞれに連結する第1天板と第2天板と、を有していてもよい。第1天板は、開口を有していてもよい。第2天板は、開口に差し込まれて第1天板に係合する差込部を有していてもよい。差込部は、第1包装状態で開口に差し込まれて係合する第1係合部と、第1係合部より後側に位置しており、第2包装状態で開口に差し込まれて係合する第2係合部と、を有していてもよい。この構成によれば、高さの変化に対応して、天板を適切に閉じることができる。
(特徴4)本明細書で開示される包装容器では、第2天板は、差込部の後方に第2天板を貫通する開口を有していてもよい。この構成によれば、開口に指を入れて差込部を前方に押し込むことによって、差込部を開口に差し込むことができる。
(特徴5)本明細書で開示される包装容器では、天板は、一対の第1側板の間に延びる折り曲げ線を有していてもよい。この構成によれば、側板を折り曲げ線に沿って折り曲げる際に、予め天板を折り曲げておくことによって、側板が湾曲して折り曲げ線に沿って折り曲げにくくなることを抑制することができる。
(特徴6)本明細書で開示される包装容器では、底板は、収容物を取り出す開口を形成するためのスリットを有していてもよい。この構成によれば、包装容器の収容物を容易に取り出すことができる。
図1に示す包装容器10は、例えば郵便等の配送において、書類等の比較的薄いものを送付するために用いられる。包装容器10は、マイクロフルートと呼ばれる薄型の段ボール紙等の丈夫な紙で作製されている。図1は、包装容器10の高さが最も高い(即ち後述する底板12(図5参照)と天板22,24との距離が最も長い)大包装状態である場合の包装容器10を示す。後述するが、包装容器10は、大包装状態と、大包装状態よりも高さが低い中包装状態(図13参照)と、中包装状態よりも高さが低い小包装状態(図12参照)と、の3種類の包装状態のいずれかに変形可能である。なお、本明細書では、便宜上、図1に示す方向で前後左右上下方向を規定している。なお、高さ方向は、上下方向と平行である。
図1〜図5に示すように、包装容器10は、直方体形状を有する。包装容器10は、郵便ポストに投函可能な寸法を有する。図1〜図6に示すように、包装容器10は、底板12と、4つの側板14,16,18,20と、2個の天板22,24と、を備える。包装容器10の側板14,16,18,20のそれぞれには、後述する折り曲げ線14d等が配置されている。そのため、組立中あるいは組立後に、側板に力が加わって、意図しない折り曲げ線で折り曲げられる場合がある。この場合、図15に示すように、少なくとも1個の側板14,16,18,20に折り癖が付いて、包装容器10の外側に膨らむ場合がある。天板22,24の折り曲げ線22a,24fでも同様である。
図5に示すように、底板12は、矩形の平板形状を有する。底板12は、前縁から後縁まで、前縁に対して傾斜する一対のスリット列12aが配置されている。スリット列12aは、前縁から後縁まで断続的にスリットが配置されている。一対のスリット列12aは、前縁から後縁に向かって間隔が狭くなっている。
図6に示すように、底板12の周縁の4個の辺のそれぞれには、側板14,16,18,20のそれぞれが連結されている。側板14,16,18,20は、それぞれ底板12と一体的に連結されている。包装容器10が組み立てられた状態では、底板12の左右側辺に連結される一対の側板14,18は、底板12を挟んで対向している。側板14,18は、面対称に配置されており、同一の形状を有する。ここでは、側板14の構成を説明するが、側板18も同様の構成を有する。
側板14は、本体14aと、固定片14b,14cと、を備える。本体14aは、底板12の右側辺に連結される矩形の平板形状を有する。本体14aは、高さ方向に2本の折り曲げ線14d,14eを有する。折り曲げ線14d,14eは、高さ方向に垂直に、かつ、互いに平行に配置されている。折り曲げ線14d,14eには、本体14aの内面に直線状の小さい溝が形成されている。また、折り曲げ線14dには、溝内に側板14を貫通する複数のスリット14f(太線で示される。以下、「スリット」は太線で示す)が断続的に配置されている。なお、図面では、複数のスリット14fのうちの1個のスリット14fに符号が付されている。以下同様である。折り曲げ線14eには、溝内に側板14を貫通するスリット14gが断続的に配置されている。スリット14gは、高さ方向に見たときに、スリット14fに対して前後にずれて配置されている。これにより、スリット14f,14gが高さ方向に重なって側板14の強度が低下することを抑制することができる。
本体14aの前端辺には、固定片14bが一体的に連結されている。固定片14bは、本体14aの前端辺から突出している。固定片14bは、高さ方向に見たときに、折り曲げ線14d,14eを跨いで配置されている。固定片14bには、折り曲げ線14d,14eの前端から連続する折り曲げ線14h,14iが配置されている。折り曲げ線14hは、折り曲げ線14dに対して傾斜しており、折り曲げ線14iは、折り曲げ線14eに対して傾斜している。折り曲げ線14h,14iは、折り曲げ線14d,14eと同様に、小さい溝とスリットとを有する。
本体14aの後端辺には、固定片14cが連結されている。固定片14cは、固定片14bと同様の構成を有する。即ち、固定片14cには、折り曲げ線14h,14iに対応する折り曲げ線14j,14kが配置されている。
側板14の上端には、フラップ26が配置されている。フラップ26は、側板14に対して折り曲げ可能に連結されている。
側板18は、側板14と同様に、本体18aと、固定片18b,18cと、を備える。本体18aには、折り曲げ線14d,14eと同様に、小さい溝にスリット18f,18gを有する折り曲げ線18d,18eを有する。固定片18bには、折り曲げ線18h,18iが配置され、固定片18cには、折り曲げ線18j,18kが配置されている。側板18の上端には、フラップ28が配置されている。フラップ28は、側板18に対して折り曲げ可能に連結されている。
底板12の前後端辺に連結される一対の側板16,20は、底板12を挟んで対向している。側板16,20は、面対称に配置されており、同一の形状を有する。ここでは、側板16の構成を説明するが、側板20も同様の構成を有する。
側板16は、底板12の前端辺に連結される矩形の平板形状を有する。側板16は、高さ方向に2本の折り曲げ線16d,16eを有する。折り曲げ線16d,16eは、高さ方向に垂直に、かつ、互いに平行に配置されている。図1に示すように、折り曲げ線16dは、折り曲げ線14dと同じ高さに位置し、折り曲げ線16eは、折り曲げ線14eと同じ高さに位置する。折り曲げ線16dには、折り曲げ線14dと同様に、側板16の内面に直線状の小さい溝と、溝内に断続的に側板16を貫通するスリット16fと、が配置されている。折り曲げ線16eには、溝内に側板16を貫通するスリット16gが断続的に配置されている。スリット16gは、高さ方向に見たときに、スリット16fに対して前後にずれて配置されている。これにより、スリット16f,16gが高さ方向に重なって側板14の強度が低下することを抑制することができる。
側板20は、側板16の折り曲げ線16d,16eと同様に、スリット20fを有する折り曲げ線20dと、スリット20gを有する折り曲げ線20eと、を有する。
側板20の左右両側端の内面には、図10に示すように、固定片14c,18cが接着されている。図7に示すように、固定片18cは、本体18aと反対側の先端部40で側板20の内面に接着される一方、本体18a側の基端部42の三角形状において、側板20と接着されていない。基端部42は、側板20の内面から離間可能に配置されている。固定片18cの折り曲げ線18j,18kは、基端部42に配置されている。先端部40には、折り曲げ線20dと重なる位置に小さな溝の折り曲げ線40aが形成されている。なお、先端部40は、折り曲げ線20eと重複していない。
同様に、固定片14cの基端部42は、側板20の内面から離間可能に配置されている。折り曲げ線14j,14kは、基端部42に配置されている。固定片14cの先端部40には、折り曲げ線20dと重なる位置に小さな溝の折り曲げ線40aが形成されている(図6参照)。さらに、同様に、側板16の両側端の内面には、固定片14b,18bの先端部40がそれぞれ接着されており、基端部42が側板16から離間可能に配置されている。
図6に示すように、側板16の上端には、天板22が一体的に連結されている。天板22は、矩形の平板形状を有する。天板22は、前後方向の中間位置に左右方向に延びる折り曲げ線22aを有する。折り曲げ線22aには、複数のスリットが左右方向に間隔を有して配置されている。包装容器10が組み立てられた状態で、天板22の折り曲げ線22aよりも後方には、開口22bが配置されている。開口22bは、左右方向に対して後方に湾曲しており、天板22を貫通している。
側板20の上端には、天板24が連結されている。天板24は、平板形状を有している。天板24は、開口22bに差し込まれる差込部24aを有する。差込部24aは、開口22bに差し込まれると、天板22に係合して差込部24aが開口22bから外れることを禁止する係合部24b,24c,24dを有する。係合部24b,24c,24dは、包装容器10が組み立てられた状態で、前後方向に等間隔で並んでいる。天板24は、前後方向の中間位置に左右方向に延びる折り曲げ線24fを有する。折り曲げ線24fには、複数のスリットが左右方向に間隔を有して配置されている。
次いで、図6〜図11を参照して、図6に示す展開された状態から、図1に示す大包装状態、図12に示す小包装状態あるいは図13に示す中包装状態の包装容器10を組み立てる組立方法を説明する。まず、図6に示す展開状態から底板12の右端辺で側板14を立ち上げて、固定片14b,14cのそれぞれを、側板16,20のそれぞれの内面に接着する。このとき、固定片14bの先端部40の折り曲げ線40aが側板16の折り曲げ線16dと重なり、固定片14cの先端部40の折り曲げ線40aが側板20の折り曲げ線20dと重なるように接着する。接着される領域は、図6に示すように、先端部40であり、三角形の基端部42は接着しない。同様に、側板18の固定片18b,18cのそれぞれを、側板16,20のそれぞれの内面に接着する。
次いで、側板14を折畳線14m,14nで折り畳み、側板18を折畳線18m,18nで折り畳む。同時に、側板16,20が底板12に重なるように、底板12の前端辺と後端辺のそれぞれで折り畳む。これにより、図6の展開状態から図8に示す折畳状態に変形される。包装容器10の製造者は、折畳状態で納品することができるため、包装容器10の輸送コスト及び保管スペースを抑えることができる。
折畳状態から大包装状態、中包装状態及び小包装状態のいずれかの包装状態に変形させる場合、まず、図9に示すように、天板22,24を底板12に対して回動させて、天板22,24を展開する。次は、大包装状態、中包装状態及び小包装状態のいずれの包装状態に変形させるかに応じて手順が異なる。
最初に、大包装状態に変形させる場合について説明する。まず、図9に示すように、側板14とフラップ26との境界線で、フラップ26を包装容器10の内側に倒す。同様に、側板18とフラップ28との境界線で、フラップ28を包装容器10の内側に倒す。次いで、天板22,24のそれぞれを、側板16,20との境界線で包装容器10の内側に倒す。そして、天板22の開口22bに天板24の差込部24aを差し込むことによって、図1に示す大包装状態の包装容器10が組み立てられる。このとき、天板24の差込部24aと折り曲げ線24fとの間に位置する開口24eに指を入れて、差込部24aを前方に押すことによって、差込部24aを開口22bにスムーズに差し込むことができる。差込部24aは、係合部24bが開口22bに差し込まれて天板22に係合する一方、係合部24bよりも後方に位置する係合部24c,24dは、開口22bに差し込まれず、外部に露出されている。
次いで、小包装状態に変形させる場合について説明する。図10に示すように、側板14の本体14aを、折り曲げ線14eで包装容器10の内側に折り曲げる。これにより、固定片14cの基端部42は、側板20から離間して、本体14aに伴って折り曲げ線14kで包装容器10の内側に折り曲げられる。固定片14bの基端部42も同様に、側板16から離間して、本体14aに伴って折り曲げ線14iで包装容器10の内側に折り曲げられる。
側板14と同様に、側板18の本体18aを折り曲げ線18eで包装容器10の内側に折り曲げる。この結果、固定片18b,18cの基端部42のそれぞれは、側板16,20のそれぞれから離間して、本体18aに伴って折り曲げ線18i,18kで包装容器10の内側に折り曲げられる。この構成によれば、側板14,18を包装容器10の内側に折り曲げる際に、側板16,20が包装容器10の内側に倒れてくることを防止することができる。
次いで、図11に示すように、側板16を折り曲げ線16eで包装容器10の内側に折り曲げる。このとき、予め、天板22を折り曲げ線22aで少し折り曲げておく。この構成によれば、側板16を折り曲げ線16eで折り曲げる際に、側板16が前後方向に湾曲することを抑制することができる。これにより、側板16を折り曲げ線16eで折り曲げづらくなることを抑制することができる。同様に、予め、図11に示すように天板24を折り曲げ線24fで少し折り曲げてから、側板20を折り曲げ線20eで包装容器10の内側に折り曲げる。次いで、図12に示すように、天板22の開口22bに天板24の差込部24aを差し込むことによって、小包装状態の包装容器10が組み立てられる。差込部24aは、全ての係合部24b,24c,24dが開口22bに差し込まれて、係合部24dが天板22に係合する。
次いで、中包装状態に変形させる場合について説明する。中包装状態に変形させる手順は、上述した小包装状態に変形させる手順とほぼ同様である。図9に示す状態から、側板14の本体14aを折り曲げ線14dで包装容器10の内側に折り曲げるとともに、側板18の本体18aを折り曲げ線18dで包装容器10の内側に折り曲げる。これにより、固定片14b、14c、18b、18cの基端部42のそれぞれは、側板16,20から離間して、折り曲げ線14h,14j,18h,18jで包装容器10の内側に折り曲げられる。
次いで、予め、天板22,24を折り曲げ線22a,24fで少し折り曲げておいて、側板16を折り曲げ線16dで包装容器10の内側に折り曲げるとともに、側板20を折り曲げ線20dで包装容器10の内側に折り曲げる。固定片14b、14c、18b、18cの先端部40は、側板16,20が折り曲げられるのに伴って、先端部40の折り曲げ線40aで折り曲げられる。次いで、図13に示すように、天板22の開口22bに天板24の差込部24aを差し込むことによって、中包装状態の包装容器10が組み立てられる。差込部24aは、係合部24b,24cが開口22bに差し込まれて係合部24cが天板22に係合する一方、係合部24cよりも後方に位置する係合部24dは、開口22bに差し込まれず、外部に露出されている。
図14に示すように、包装容器10に収容された書類等の収容物を取り出す際には、底板12のスリット列12aを破断させて、開封する。この構成によれば、差込部24aを天板22に強固に係合させて、包装容器10が天板22,24側から容易に開封されることを防止することができる。
本実施例では、包装容器10を、大包装状態(図1参照)、中包装状態(図13参照)、小包装状態(図12参照)のいずれかの包装状態に組み立てることができる。大包装状態、中包装状態、小包装状態では、包装容器10の高さを変えることによって、包装容器10の容積を変化させることができる。この構成によれば、包装容器10に収容すべき収容物に応じて、包装容器10の高さを変化させることができる。これにより、包装容器10の寸法や高さに応じて配送料金が変わる場合に、配送料金を抑えることができる。また、包装容器10の容積を適切に変化させることによって、より多数のものを一度に輸送及び保管することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例)
(1)実施例の包装容器10は、段ボール紙で作製されている。しかしながら、包装容器10の材質は、それに限られず、段ボール紙以外の紙製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
(2)包装容器10の形状は、立方体であってもよく、また、包装容器10の高さが包装容器10の幅よりも大きくてもよい。
(3)実施例の包装容器10は、大包装状態、中包装状態、小包装状態の3つの高さに変形可能であったが、「包装容器」は、例えば、大包装状態、小包装状態の2つの高さに変形可能なものであってもよく、4つ以上の高さに変形可能なものであってもよい。
(4)実施例の包装容器10は、2個の天板22,24を備えている。しかしながら、天板の個数は、1個であってもよいし、3個以上であってもよい。例えば、包装容器が1個の天板を備える場合、その天板は、側板16の上端に連結されていてもよい。そして、側板20には、天板が差し込まれる開口を有していてもよい。
(5)また、固定片14bは、側板16に接着剤等で接着されていなくてもよく、例えば、ステープラ等の固定部材を用いて固定されていてもよい。包装容器10の材料によっては、溶着等で接着されていてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10 :包装容器、12 :底板、12a :スリット列、14 :側板、14a :本体、14b,14c :固定片、14d,14e :折り曲げ線、14f,14g :スリット、14h,14i,14j,14k :折り曲げ線、16 :側板、16d,16e :折り曲げ線、16f,16g :スリット、18 :側板、18a :本体、18b,18c :固定片、18d,18e :折り曲げ線,18f,18g:スリット、18h,18i,18j,18k :折り曲げ線、20 :側板,20d,20e :折り曲げ線、20f,20g :スリット、22 :天板、22a :折り曲げ線、22b :開口、24 :天板、24a :差込部、24b,24c,24d :係合部、24e :開口、24f :折り曲げ線、40 :先端部、40a :折り曲げ線、42 :基端部

Claims (8)

  1. 矩形状の底板と、それぞれが底板の各辺に連結されている4個の側板と、底板に対向する天板と、を備える包装容器であって、
    4個の側板のそれぞれは、高さ方向に垂直な複数の折り曲げ線であって、互いに高さが異なる複数の折り曲げ線を有し、
    4個の側板は、底板を挟んで対向する一対の第1側板と、底板を挟んで対向する一対の第2側板と、を有し、
    各第1側板は、両側端のそれぞれから、各第2側板の内面に沿って延びて第2側板の内面に固定される固定片を有し、
    各固定片は、高さ方向に折り曲げ線を跨いで配置されており、第1側板側の基端部に第2側板の内面から離間可能な離間部分を有し、
    包装容器は、底板から第1高さを有する第1包装状態と、各側板が複数の折り曲げ線のうちの1本の折り曲げ線に沿って折り曲げられて底板から第2高さを有する第2包装状態と、各側板が複数の折り曲げ線のうちの他の1本の折り曲げ線に沿って折り曲げられて底板から第3高さを有する第3包装状態と、に変形可能であり、
    第2包装状態では、
    第1側板が折り曲げられるのに伴って、各固定片の離間部分が第2側板の内面から離間して固定片が折り曲げられ、
    第2側板が折り曲げられた第1側板及び固定片の離間部分の上方に重ねて折り曲げられ、
    第3包装状態では、
    第1側板が折り曲げられるのに伴って、各固定片の離間部分が第2包装状態よりも大きい領域で第2側板の内面から離間して固定片が折り曲げられ、
    第2側板が折り曲げられた第1側板及び固定片の離間部分の上方に重ねて折り曲げられ、
    各側板は、複数の折り曲げ線のそれぞれに断続的なスリットを有しており、
    各側板の高さ方向に隣り合う折り曲げ線のスリットが、高さ方向に対して垂直にずれて配置されている、包装容器。
  2. 矩形状の底板と、それぞれが底板の各辺に連結されている4個の側板と、底板に対向する天板と、を備える包装容器であって、
    4個の側板のそれぞれは、高さ方向に垂直な複数の折り曲げ線であって、互いに高さが異なる複数の折り曲げ線を有し、
    4個の側板は、底板を挟んで対向する一対の第1側板と、底板を挟んで対向する一対の第2側板と、を有し、
    各第1側板は、両側端のそれぞれから、各第2側板の内面に沿って延びて第2側板の内面に固定される固定片を有し、
    各固定片は、高さ方向に折り曲げ線を跨いで配置されており、第2側板の内面に固定される固定部分と、固定部分よりも第1側板側の基端部に第2側板の内面から離間可能な離間部分と、を有し、
    包装容器は、底板から第1高さを有する第1包装状態と、各側板が複数の折り曲げ線のうちの1本の折り曲げ線に沿って折り曲げられて底板から第2高さを有する第2包装状態と、各側板が複数の折り曲げ線のうちの他の1本の折り曲げ線に沿って折り曲げられて底板から第3高さを有する第3包装状態と、に変形可能であり、
    第2包装状態では、
    第1側板が折り曲げられるのに伴って、各固定片の離間部分が第2側板の内面から離間して固定片が折り曲げられ、
    第2側板が折り曲げられた第1側板及び固定片の離間部分の上方に重ねて折り曲げられ、
    第3包装状態では、
    第1側板が折り曲げられるのに伴って、各固定片の離間部分が第2包装状態よりも大きい領域で第2側板の内面から離間して固定片が折り曲げられ、
    第2側板が折り曲げられた第1側板及び固定片の離間部分の上方に重ねて折り曲げられ、
    固定部分は、複数の折り曲げ線のうち、最も底板側に位置する折り曲げ線を跨がず、当該折り曲げ線よりも天板側に配置されている、包装容器。
  3. 各側板は、複数の折り曲げ線のそれぞれに断続的なスリットを有しており、
    各側板の高さ方向に隣り合う折り曲げ線のスリットが、高さ方向に対して垂直にずれて配置されている、請求項2に記載の包装容器。
  4. 天板は、一対の第2側板のそれぞれに連結する第1天板と第2天板と、を有し、
    第1天板は、開口を有し、
    第2天板は、開口に差し込まれて第1天板に係合する差込部を有し、
    差込部は、第1包装状態で開口に差し込まれて係合する第1係合部と、第1係合部より後側に位置しており、第2包装状態で開口に差し込まれて係合する第2係合部と、を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の包装容器。
  5. 第2天板は、差込部の後方に第2天板を貫通する開口を有する、請求項4に記載の包装容器。
  6. 天板は、一対の第1側板の間に延びる折り曲げ線を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の包装容器。
  7. 底板は、収容物を取り出す開口を形成するためのスリットを有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の包装容器。
  8. 第1側板は、両側端のそれぞれにおいて、固定片の第1側板側の基端部の底板側の端部から高さ方向に対して傾斜する折畳線を有しており、
    包装容器は、さらに、第1側板が折畳線で折り畳まれ、固定片が折り曲げられずに、第2側板が底板に重なるように底板に対して折り畳まれた折畳状態に変形可能である、請求項1から7のいずれか一項に記載の包装容器。
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