JP5948907B2 - 多品種集約梱包体 - Google Patents

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Description

本発明は、製品を複数個収納して梱包するための梱包体に関し、特に、大きさや形状の異なる多種類の製品を集約して梱包できる梱包体に関するものである。
従来、各種の製品を梱包して流通させる場合、落下や振動等による外力が直接製品(被梱包物)に作用して製品が破損したり、梱包箱の内部で製品が移動して破損したりすることがないように、各種の緩衝材を用いた包装形態が広く利用されている。具体的には、製品の形状に合わせて成形した発泡成形体や紙製成形体(パルプモールド)、或いは、段ボールシートを折り曲げて形成した緩衝体に製品を嵌め込み支持する方法や、製品を発泡緩衝シートで被覆したり、製品と梱包箱との隙間に発泡樹脂製のチップを充填したりする方法が知られている。
しかし、製品の形状に合わせて成形した発泡成形体や紙製成形体、段ボール製の緩衝体を用いる場合、形状や大きさの異なる製品を梱包するためには多数の成形体や緩衝体を用意しておき、その中から製品に適合するものを選択して使用する必要があり、部材点数が増加するとともに梱包作業性も低下する。また、発泡緩衝シートや発泡樹脂製のチップを用いる場合、梱包作業に時間を要するとともに、開梱後に発泡緩衝シートや発泡樹脂製のチップが散乱し易いという問題点があった。
そこで、被梱包物を簡単な構成で支持するとともに、落下や振動による外力が直接製品に加わらないようにした包装体が提案されており、例えば特許文献1には、窓開き部に伸縮フィルムが貼着された一対の物品保持具の伸縮フィルムで被保持物品を挟圧すると共に、挟圧姿勢を拘束する拘束手段により被保持物品を保持し、一対の物品保持具の互いに当接する二組の台形状フラップを互いに乖離する方向に略90度折り曲げると共に、一対の前記物品保持具の互いに当接する当接する二組の矩形状フラップを、それぞれが当接する台形状フラップの傾斜辺と同一角度で折り曲げ、物品保持具の一対の基板がその内面の対角線に位置するように、かつ、動かないように窮屈な状態で外装カートン内に収納した包装箱が開示されている。
また、特許文献2には、保持領域部と、保持領域部の周縁に沿って形成される折り曲げ自在な屈曲片部とを有する台紙と、台紙上に重ねられて、端部が屈曲片部まで延び屈曲片部に一部が接着され他の一部が掛止片により掛け止め可能となり、または掛止片だけで掛け止め可能となっているフィルムとを用い、フィルムの開放された縁部から被包装物を保持領域部上に挿入すると共に掛止片にフィルムを掛止めて屈曲片部を折り曲げ、フィルムを緊張させて被包装物を保持領域部に押しつけて保持する物品の包装構造が開示されている。
特開2008−179413号公報 特許第3306405号公報
しかしながら、特許文献1の包装箱では、一対の物品保持具で被保持物品を挟持した状態では、伸縮フィルムの復元力が物品保持具を離反させる方向に作用するため、被保持物品を挟持した物品保持具を外装カートン内に収納する作業が困難であった。また、特許文献2の包装構造では、台紙の保持領域部に被包装物を挿入した後、フィルムの一端を掛止片に掛け止めて屈曲片部を折り曲げる必要があり、包装作業が煩雑であるという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑み、形状や大きさの異なる多種類の被梱包物を落下や振動による外力が直接加わらないように簡単に支持することができ、且つ、部材点数も少なく梱包作業性にも優れた梱包体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、外装箱と、該外装箱の対向する側面の内側との間に所定の空間を隔てて配置される一対の支持片と、該一対の支持片の対向する位置に形成される少なくとも一対のスリットと、を有する支持部材と、折曲線を介して二つ折り可能な板材と、該板材の片面に重なるとともに、少なくとも一方向を残して周縁部が前記板材に固定された伸縮性のフィルムと、を有する挟持部材と、で構成され、前記板材と前記フィルムとの隙間に被梱包物を挿入した状態で、前記折曲線において前記フィルム側が山折りとなるように二つ折りにした前記挟持部材の前記折曲線の延在方向の両端部を、前記支持部材の対をなす前記スリットに挿入して折り曲げ状態で支持する多品種集約梱包体である。
また本発明は、上記構成の多品種集約梱包体において、前記支持部材は、前記各支持片の下端部が折曲線を介して連設される台座部を有し、前記各支持片は、前記台座部と前記外装箱の対向する側面の内側とで斜めに支持されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の多品種集約梱包体において、前記挟持部材は、前記折曲線の延在方向の両端部における周縁の一部が前記スリットに挿入されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の多品種集約梱包体において、前記フィルムは、前記折曲線と直交する方向の両端部が前記板材に固定されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の多品種集約梱包体において、前記フィルムは、ウレタン系樹脂製のストレッチフィルムであることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、板材とフィルムとの間に被梱包物を挟持して支持する挟持部材を用いるため、同一の挟持部材を用いて形状や大きさの異なる多種類の製品を梱包することができ、部材点数を削減できるとともに梱包作業性も向上する。また、支持部材のスリットに折り曲げ状態で挿入された挟持部材は、フィルムにテンション(張力)が掛かった状態が維持されるため、板材とフィルムとの間に挿入された被梱包物はフィルムの収縮力によって板材に圧接される。その結果、被梱包物の移動やガタつきが抑制される。また、フィルムの伸縮により落下や振動等による衝撃を効果的に吸収できるため、輸送時における被梱包物の破損を抑制することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の多品種集約梱包体において、支持部材の各支持片は、台座部と外装箱の対向する側面の内側とで斜めに支持されるため、各支持片は上方に向かって広がるテーパー状に支持される。従って、各支持片に形成される対をなすスリットも上方に向かって広がるテーパー状になり、梱包時における挟持部材の挿入、及び開梱時における挟持部材の取り外しが容易となる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の多品種集約梱包体において、挟持部材は、折曲線の延在方向の両端部における周縁の一部がスリットに挿入されることにより、スリットに挿入された挟持部材の周縁の一部はスリットから突出する。これにより、開梱時に挟持部材をスリットから抜き取る際に、挟持部材の両端部がスリットに引っ掛かり難くなる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の多品種集約梱包体において、折曲線と直交する方向のフィルムの両端部が板材に固定されるため、挟持部材の折曲線方向のどちら側からでも被梱包物を挿入することができ、梱包作業性が向上する。また、板材の折り曲げによってフィルムが大きく引き伸ばされるため、板材とフィルムとの間に被梱包物を確実に保持することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成の多品種集約梱包体において、挟持部材のフィルムとして、伸長性、復元性、引っ張り強度、引き裂き強度、突き刺し強度、耐摩耗性等に優れたウレタン系樹脂製のストレッチフィルムを用いることにより、被梱包物を一層確実に保持して輸送中の破損等を防止するとともに、挟持部材の繰り返し使用も可能となる。
本発明の多品種集約梱包体100を構成する挟持部材1の第一例を表面側から見た平面図 挟持部材1の第一例を裏面側から見た平面図 挟持部材1の第一例を図1の下方向から見た側面図 挟持部材1の第一例の板材2とフィルム3との隙間4に被梱包物を挿入した状態を示す斜視図 本発明の多品種集約梱包体100を構成する挟持部材1の第二例を表面側から見た平面図 挟持部材1の第二例を裏面側から見た平面図 挟持部材1の第二例を図5の下方向から見た側面図 挟持部材1の第二例の板材2とフィルム3との隙間4に被梱包物を挿入した状態を示す斜視図 本発明の多品種集約梱包体100を構成する支持部材6を上方から見た平面図 支持部材6を図9の左方向から見た側面図 支持部材6を図9の下方向から見た側面図 製品5a、5bが挿入された挟持部材1を、折曲線2aにおいて板材2を表面側(フィルム3側)が山折りとなるように二つ折りにした状態を示す側面図 本発明の多品種集約梱包体100を構成する外装箱10内に支持部材6を配置した状態を示す平面図 外装箱10内に支持部材6を配置した状態を示す側面断面図 外装箱10内に配置された支持部材6のスリット9に挟持部材1を挿入した状態を示す平面図 外装箱10内に配置された支持部材6のスリット9に挟持部材1を挿入した状態を示す側面断面図 本発明の多品種集約梱包体100を構成する支持部材6の他の例を示す平面図 図17の支持部材6を外装箱10内に配置した状態を示す側面断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の多品種集約梱包体100を構成する挟持部材1の第一例を表面側及び裏面側から見た平面図であり、図3は、挟持部材1を図1の下方向から見た側面図である。挟持部材1は、矩形状の板材2と、板材2の表面に重なる伸縮性のフィルム3とで構成されている。
板材2は、段ボールシートを矩形状に切断したものであり、第一例では図1で示す左右方向を図1で示す上下方向よりも長く設定した横長矩形状を採用しているが、特に、これに限定するものではなく、図1で示す左右方向を図1で示す上下方向よりも短く設定した縦長矩形状でも、図1で示す左右方向を図1で示す上下方向と長さを同一に設定した正方形状でも問題なく使用できる。なお、本明細書では、上記の理由から、板材2の方向及び辺を折曲線2aに直交する方向(辺)と平行な方向(辺)と表現して説明する。まず、板材2は、折曲線2aに直交する方向(図1の左右方向)の中央部には、板材2を長手方向に2分割する折曲線2aが設けられている。折曲線2aは、折罫線、ミシン目、ハーフカットライン等で形成することができる。
フィルム3は、板材2の折曲線2aに直交する方向(図1の左右方向)に沿って板材2の表面の略全域に重なり、折曲線2aに直交する方向(図1の左右方向)における両端部3a、3bと相対する板材2の表面の二辺(図1の左辺または右辺)に沿ってその近傍に接着剤や両面粘着テープ等によって固定されている。これにより、フィルム3と板材2の表面との間には隙間4が形成されている。フィルム3の材質としては、一般のストレッチ物流システムに使用されるウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等からなるストレッチフィルムが適当であるが、特に、伸長性、復元性、引っ張り強度、引き裂き強度、突き刺し強度、耐摩耗性等において優れたウレタン系樹脂製のストレッチフィルムが好ましい。
図4は、挟持部材1の板材2とフィルム3との隙間4に被梱包物を挿入した状態を示す斜視図である。図4では、折曲線2aを挟んで片側(図の右側)には直方体状の製品5aを3個挿入し、もう片側(図の左側)には円筒状の製品5bを1個挿入している。製品5a、5bの挿入によって、フィルム3は初期状態から所定量引き伸ばされる。
図5及び図6は、本発明の多品種集約梱包体100を構成する挟持部材1の第二例を表面側及び裏面側から見た平面図であり、図7は、挟持部材1を図5の下方向から見た側面図である。挟持部材1は、矩形状の板材2と、板材2の表面に重なる伸縮性のフィルム3とで構成されている点では、図1〜図4に示した挟持部材1の第一例と同じであるが、フィルム3のサイズ、更には固定位置が異なっており、フィルム3は、板材2の折曲線2aに直交する方向(図1の左右方向)に沿って板材2の表面の略全域に重なり、更に、折曲線2aに直交する方向(図1の左右方向)に延伸して、板材2の側面及び裏面と相対するように折り返して重なっており、折曲線2aに直交する方向(図1の左右方向)における両端部3a、3b(板材2の裏面と相対する領域)のみが板材2の裏面に接着剤や両面粘着テープ等によって固定されている。これにより、フィルム3と板材2の表面との間には隙間4が形成されている。フィルム3の材質としては、第一例と同じである。
図8は、挟持部材1の板材2とフィルム3との隙間4に被梱包物を挿入した状態を示す斜視図である。図6では、折曲線2aを挟んで片側(図の右側)には直方体状の製品5aを3個挿入し、もう片側(図の左側)には円筒状の製品5bを1個挿入している。製品5a、5bの挿入によって、フィルム3は初期状態から所定量引き伸ばされる。
図1〜図4に示した挟持部材1の第一例では、板材2の裏側にまでフィルム3を重ねて固定するものではない点で、板材2をライン上に流しつつ、板材2に接着剤や両面粘着テープ等の固定手段を形成し、その上からフィルム3を重ねることにより、板材2にフィルム3を固定する加工が可能である。すなわち、挟持部材1の第一例は、既存の加工ラインでの生産に適している点で好ましい。また、図5〜図8に示した挟持部材1の第二例では、板材2の表側にてフィルム3を重ねて固定する必要がない点で、フィルム3と板材2の表面との間に形成する隙間4をより大きくすることが可能である。すなわち、挟持部材1の第二例は、被梱包物の収納効率の点で好ましい。
図9は、本発明の多品種集約梱包体100を構成する支持部材6を上方から見た平面図であり、図10及び図11は、それぞれ支持部材6を図9の左方向または下方向から見た側面図である。支持部材6は、一枚の段ボールシートを折り曲げて形成されており、矩形状の台座部7と、台座部7の対向する二辺に折曲線を介して連設される一対の支持片8a、8bとで構成されている。各支持片8a、8bには、垂直方向に複数(ここでは4つ)のスリット9が形成されている。スリット9は、各支持片8a、8bの対向する位置に対をなすように、計4対形成されている。
以下、本発明の多品種集約梱包体100を用いた製品の梱包手順について説明する。なお、ここでは第一例の挟持部材1を用いた梱包手順について説明する。先ず、図4に示すように、挟持部材1の板材2とフィルム3との隙間4に被梱包物(製品5a、5b)を挿入する。フィルム3は挟持部材1の折曲線2aと直交する方向(図1、図2の左右方向)の両端部3a、3bが板材2に固定されているため、挟持部材1の長手方向(図1の上下方向)のどちら側からでも製品5a、5bを挿入することができる。
次に、図12に示すように、製品5a、5bが挿入された挟持部材1を、折曲線2aにおいて板材2を表面側(フィルム3側)が山折りとなるように二つ折りにする。このとき、フィルム3は折り曲げ方向の両端部3a、3bが板材2に固定されているため、板材2の折り曲げによってさらに引き伸ばされる。また、挟持部材1には、折り曲げられた板材2の復元力と、引き伸ばされたフィルム3の収縮力とで折り曲げ状態が開く方向(図12の矢印AA′方向)の力が作用する。
一方、多品種集約梱包体100を構成する外装箱10を用意し、予め外装箱10内に支持部材6を配置しておく。図13は、本発明の多品種集約梱包体100を構成する外装箱10内に支持部材6を配置した状態を示す平面図であり、図14は、外装箱10内に支持部材6を配置した状態を示す側面断面図(図13のXX′矢視断面図)である。図13及び図14に示すように、外装箱10内に支持部材6を配置すると、支持片8a、8bは外装箱10の対向する側面10a、10bの内側に斜めに立て掛けられた状態となる。これにより、支持片8aと側面10a、支持片8bと側面10bとの間に空間Sが形成される。
次に、図12に示すように折り曲げられた挟持部材1の、折曲線2aの延在方向の両端部を、折曲線2a側が外装箱10の開口部を向くように(上向きに)して、支持片8a、8bの対向する(対をなす)スリット9の上方から挿入する。図15は、外装箱10内に配置された支持部材6のスリット9に挟持部材1を挿入した状態を示す平面図であり、図16は、外装箱10内に配置された支持部材6のスリット9に挟持部材1を挿入した状態を示す側面断面図(図15のXX′矢視断面図)である。
支持片8a、8bのスリット9に挟持部材1を挿入していくと、図16に示すように、スリット9を通過した挟持部材1の両端部は空間Sに突出する。上述したように、板材2には折り曲げ状態が開く方向の力が作用するが、各スリット9の幅は折り曲げられた板材2の厚みよりも僅かに広く設定されているため、スリット9に挿入された挟持部材1は折り曲げ状態を保持しながら支持部材6に支持される。
ここで、支持片8a、8bは上方に向かって広がるテーパー状に支持されているため、各支持片8a、8bに形成される対をなすスリット9も上方に向かって広がるテーパー状になり、梱包時における挟持部材1のスリット9への挿入、及び開梱時における挟持部材1のスリット9からの抜き取りが容易となる。また、挟持部材1は、折曲線2aの延在方向の両端部における周縁の一部(上端部を除いた部分)がスリット9に挿入されている。これにより、多品種集約梱包体100の開梱時に挟持部材1をスリット9から抜き取る際に、挟持部材1の上端部がスリット9の上端縁に引っ掛かり難くなり、挟持部材1を支持部材6から円滑に取り外すことができる。
その後、外装箱10のフラップ11a、11b及び蓋片12a、12bを順次閉じて梱包用テープ等で封止し、本発明の多品種集約梱包体100による梱包作業が終了する。
本発明の多品種集約梱包体100は、板材2と伸縮性のフィルム3との間に製品5a、5bを挟持して支持する挟持部材1を用いるため、形状や大きさの異なる製品5a、5bを安定して支持することができる。従って、同一の挟持部材1を用いて形状や大きさに関係なく多種類の製品を梱包することができ、部材点数を削減できるとともに梱包作業性も向上する。
また、支持部材6のスリット9に挿入された挟持部材1は、フィルム3にテンション(張力)が掛かった状態が維持されるため、板材2とフィルム3との間に挿入された製品5a、5bはフィルム3の収縮力によって板材2に圧接される。その結果、製品5a、5bの移動やガタつきが抑制される。また、フィルム3は伸縮性を有するため、落下や振動等による衝撃を効果的に吸収することができる。従って、輸送時における製品5a、5bの破損を抑制することができる。
また、多品種集約梱包体100を開梱する際は、外装箱10を開封した後、スリット9から挟持部材1を抜き取り、図12に示した折り曲げ状態を開いて図4の状態に戻す。これにより、フィルム3に掛かったテンションも解放され、板材2とフィルム3との隙間4から製品5a、5bを容易に取り出すことができる。
図17は、本発明の多品種集約梱包体100を構成する支持部材6の他の例を示す平面図であり、図18は、図17の支持部材6を外装箱10内に配置した状態を示す側面断面図である。図17及び図18に示す支持部材6は、台座部7の対向する二辺に立設される一対の支持片8a、8bが逆L字状に屈曲しており、スリット9は支持片8a、8bの下端部からL字の屈曲部を超える位置まで連続して形成されている。
支持部材6を外装箱10内に配置したとき、L字の先端部が外装箱10の対向する側面10a、10bの内側に接触する。これにより、支持片8aと側面10a、支持片8bと側面10bとの間に空間Sが形成される。
上記のような支持部材6においても、支持片8a、8bの対向する(対をなす)スリット9の上方から挟持部材1の両端部を挿入することで、挟持部材1の折り曲げ状態を保持しながら支持部材6に支持することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、支持片8a、8bに4対のスリット9を形成したが、スリット9の個数や寸法、各スリット9間の間隔等は、挟持部材1の個数や大きさ、厚み、挟持部材1に挟持される被梱包物(製品5a、5b)の大きさ等に応じて適宜設定すれば良い。
また、上記実施形態では、二つ折りにした挟持部材1を、折曲線2a側が上向きとなるようにスリット9に挿入したが、折曲線2a側が下向きとなるように挟持部材1を挿入しても良い。さらに、上記実施形態では、フィルム3は挟持部材1の折曲線2aと直交する方向(図1、図5の左右方向)の両端部3a、3bを板材2に固定されているが、挟持部材1の折曲線2aと平行な方向(図1、図5の上下方向)の端部を板材2に固定することもできる。しかし、挟持部材1の折曲線2aと直交する方向(図1の左右方向)の両端部3a、3bを固定した場合、挟持部材1の折り曲げによってフィルム3が大きく引き伸ばされ、フィルム3のテンションも強くなるため、製品5a、5bを確実に保持することができる点で好ましい。
また、フィルム3の両端部3a、3bに加えて、フィルム3の折曲線2aと並行な方向(図1の上下方向)の両端部のうちの一方を相対する板材2の一辺(図1の上辺または下辺)に沿ってその近傍に接着しても良い。この場合、フィルム3の三方が板材2に接着されるため、被梱包物を挿入する隙間4が袋状となり、梱包時や開梱時に製品5a、5bが落下し難くなる。
本発明は、多種類の製品を集約して梱包する梱包体に利用可能である。本発明の利用により、形状や大きさの異なる多種類の被梱包物を、落下や振動による外力が直接加わらないように簡単に支持することができ、且つ、部材点数も少なく梱包作業性に優れ、開封時における被梱包物の取り出しも容易な梱包体を提供することができる。
1 挟持部材
2 板材
2a 折曲線
3 フィルム
3a、3b (折り曲げ方向の)フィルム端部
4 隙間
5a、5b 製品(被梱包物)
6 支持部材
7 台座部
8a、8b 支持片
9 スリット
10 外装箱
10a、10b 側面
100 多品種集約梱包体

Claims (5)

  1. 外装箱と、
    該外装箱の対向する側面の内側との間に所定の空間を隔てて配置される一対の支持片と、該一対の支持片の対向する位置に形成される少なくとも一対のスリットと、を有する支持部材と、
    折曲線を介して二つ折り可能な板材と、該板材の片面に重なるとともに、少なくとも一方向を残して周縁部が前記板材に固定された伸縮性のフィルムと、を有する挟持部材と、
    で構成され、
    前記フィルムは、前記板材の前記折曲線に直交する方向に沿って前記板材の表面の略全域に重なり、更に、前記折曲線に直交する方向に延伸して、前記板材の側面及び裏面と相対するように折り返して重なるとともに、前記折曲線に直交する方向における両端部のみが前記板材の裏面に固定されており、
    前記挟持部材は、前記折曲線を挟んで一方側と他方側の前記板材と前記フィルムとの隙間に被梱包物を挿入可能であり、
    前記板材と前記フィルムとの隙間に被梱包物を挿入した状態で、前記折曲線において前記フィルム側が山折りとなるように二つ折りにした前記挟持部材の前記折曲線の延在方向の両端部を、前記支持部材の対をなす前記スリットに挿入して折り曲げ状態で支持することを特徴とする多品種集約梱包体。
  2. 前記支持部材は、前記各支持片の下端部が折曲線を介して連設される台座部を有し、前記各支持片は、前記台座部と前記外装箱の対向する側面の内側とで斜めに支持されることを特徴とする請求項1に記載の多品種集約梱包体。
  3. 前記挟持部材は、前記折曲線の延在方向の両端部における周縁の一部が前記スリットに挿入されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多品種集約梱包体。
  4. 前記フィルムは、前記折曲線と直交する方向の両端部が前記板材に固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の多品種集約梱包体。
  5. 前記フィルムは、ウレタン系樹脂製のストレッチフィルムであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の多品種集約梱包体。
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