JP4273223B2 - カバー付き包装箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カバー付き包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品を物流に供する際には、ダンボール等により作られた包装箱により商品を梱包することが一般的である。
このとき、商品の保護、および包装箱の汚れ防止等を目的として、スリーブラップ式のカバーを包装箱に装着することが行われる。
このカバーは、帯状に形成された包装材を、被包装物の天面、地面、および対向する一対の側面の四面を包囲するように筒状に組み立てたものである。
【0003】
なお、このようなスリーブラップ式のカバーは、例えば特開平6−345073号公報に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−345073号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなカバーでは、2つの側面が開放された状態となっているため、包装箱が傾いた場合などに、包装箱がカバーから飛び出してしまうおそれがあった。また、包装材を筒状に組み立てる際に、その端部を糊やガムテープ等により固着する必要があるため、取り付けに手間を用し、また納入先において商品を取り出す際に、カバーの取り外しが面倒であるという問題があった。また、取り外し時に剥がされた接着部分が傷んでしまうため、カバーを再利用できないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバーからの内容物の飛び出しがなく、取り扱いが容易なカバー付き包装箱を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために請求項1の発明に係るカバー付き包装箱は、被包装物を収容する箱部と、帯状に形成されて前記箱部に巻き付けられることによりこの前記箱部を包囲可能なカバーとを備えたカバー付き包装箱であって、前記カバーは、一端側に設けられた差込穴と、他端側に設けられて前記差込穴に差し込み係止されることにより前記カバーの両端を連結する差込片と、前記カバーの前記箱部への巻き付け方向に沿って設けられて、前記箱部に設けられた係合部に収容されることにより前記箱部に係止可能な係止片とを備え、前記係合部が、前記箱部の側壁部に設けられてこの側壁部と隣接する側壁部とを連結するためのフラップ部を収容するためのスリット部であることを特徴とする。
【0009】
請求項の発明は、請求項1に記載のカバー付き包装箱であって、前記差込片は、前記カバーの端縁から前記カバーの巻き付け方向に突出された第1の差込片と、前記端縁よりも内側位置に前記第1の差込片と背中合わせに設けられた第2の差込片とからなるとともに、前記第1の差込片と前記第2の差込片との間には前記カバーの巻き付け方向と交差方向に沿って第1の折り線が設けられ、前記第2の差込片の付け根位置には前記カバーの巻き付け方向と交差方向に沿って第2の折り線が設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項の発明は、請求項1または請求項2に記載のカバー付き包装箱であって、前記カバーの幅が、前記箱部において前記カバーに覆われる壁部の幅よりも長くされていることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明によれば、カバーの一端側および他端側には、互いに係合可能な差込穴と差込片とが設けられている。このような構成によれば、糊やガムテープ等を使用しなくとも、カバーの両端を連結して筒状に固定することができるから、カバーの箱部への取り付け、取り外しを容易に行うことができる。また、糊等を使用した場合のように、取り外し時に剥がされた接着部分が傷んでしまうことがないため、カバーを繰り返し使用することができ、資源の有効利用を図ることができる。
【0012】
また、カバーには、箱部に係止可能な係止片が設けられているから、カバーから箱部が飛び出してしまうことを防止できる。さらに、この係止片は、カバーの箱部への巻き付け方向に沿って設けられているから、カバーの巻き付け、取り外し動作を妨げることなく、係止片の箱部への係止を行うことができる。これにより、カバーの着脱時の作業性が向上する。
【0013】
また、箱部の側壁部に設けられてこの側壁部と隣接する側壁部とを連結するためのフラップ部を収容するためのスリット部を、係止片を収容する係合部として利用している。このような構成によれば、係止片を収容するための構造を特別に設ける必要がないため、箱部の構造を簡略化できる。
【0014】
請求項の発明によれば、前記差込片は、前記カバーの端縁から巻き付け方向に突出された第1の差込片と、この第1の差込片と背中合わせに設けられた第2の差込片とからなる。このような構成によれば、一方の差込片が差込穴から脱落しようとする方向にずれたとしても、他方の差込片の差込穴への引っ掛かりによってそのずれが規制される。したがって、差し込み片が差込穴から脱落しにくくなり、カバー両端部の連結が確実に行われる。また、両差込片はカバーの巻き付け方向に突出されているから、カバーの巻き付け、取り外し動作と連動して差込片の差込穴に対する挿脱を行うことができ、カバーの着脱時の作業性が向上する。
さらに、第1の差込片と第2の差込片との間には第1の折り線が設けられ、第2の差込片の付け根位置には第2の折り線が設けられている。このような構成によれば、折り線に沿ってカバーを折り曲げることにより、両差込片の差込穴に対する挿脱を容易に行うことができ、カバーの着脱時の作業性が向上する。
【0015】
請求項の発明によれば、カバーの幅は箱部の幅よりも長くされている。
ここで、包装箱においてカバーに覆われている4面は、カバーの厚み分だけ壁が厚い状態となっている。このため、この方向から障害物がぶつかった場合等に、内部の被包装物への衝撃が和らげられる。しかし、カバーの開放面側から障害物がぶつかった場合には、このような緩衝効果が得られないため、被包装物への影響が大きくなってしまう。
しかし、本発明の構成によれば、カバーを箱部に取り付ける際に、カバーの側縁部が箱部の側方へ張り出す状態となる。このため、カバーの開放面側から障害物がぶつかった場合等には、この張り出し部分が緩衝材の役割をして衝撃を和らげる。これにより、如何なる方向から障害物がぶつかった場合であっても、カバーによる緩衝効果を得ることができ、被包装物を保護することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のカバー付き包装箱を具体化した一実施形態について、図1〜図13を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態のカバー付き包装箱1は、図1に示すように、被包装物2を収容する箱部10と、この箱部10を包囲可能なカバー30とを備えている。なお、以下の説明において、箱部10における蓋部23側(図1の上側)を上方として説明する。
【0017】
箱部10は、所定の形状に形成されたダンボール板を組み立てることにより作成されるものである。
箱部10の底壁部11は長方形状に形成され、その側辺には、それぞれ側壁部12、13が連設されている(図3、図6参照)。底壁部11における短辺側の側辺には、それぞれ対向する一対の短辺側側壁部12が連設されている。この短辺側側壁部12は、底壁部11に連続して形成された外面板14と、この外面板14の上端から延設されて、外面板14とほぼ同じ大きさをなす内面板15とで構成されている。内面板15と外面板14との境目には折線16が設けられ、この折線16により内面板15が箱部10の内側へ折り込まれるようになっている。
【0018】
また、内面板15の先端には、左右2箇所に突起17が形成されており、一方、外面板14と底壁部11との境目には、この突起17に対応する位置にスリット状の収容孔18が打ち抜き形成されている。そして、内面板15が箱部10の内側へ折り込まれる際には、この突起17が収容孔18に差し込まれることによって、内面板15が固定される。そして、このように内面板15が折り込まれた状態で、外面板14と内面板15との間にできる隙間は、後述のフラップ部21、およびカバー30の係止片34を収容可能なスリット部20とされている(図4、図5参照)。
【0019】
また、短辺側側壁部12の上端には、内面板15と外面板14との境目に設けられた折線16に添って、スリット状の挿入孔19が打ち抜き形成されている。
【0020】
一方、底壁部11における長辺側の側辺には、それぞれ対向する一対の長辺側側壁部13が連設されている。この長辺側側壁部13の左右両端縁には、高さ方向に渡ってフラップ部21が突設されている。両フラップ部21は、それぞれ短辺側側壁部12の幅のほぼ半分の幅を有する略矩形状をなすとともに、突出端側における上端の角部付近が切り欠かれて段付き状に形成されている。このフラップ部21は、短辺側側壁部12におけるスリット部20に収容されることにより、短辺側側壁部12と長辺側側壁部13とを連結する役割を果たしている(図4参照)。
【0021】
また、長辺側側壁部13の上端からは、それぞれ蓋片22が延出されている。この蓋片22は、それぞれ箱部10の上面側半分を覆う大きさに形成されており、両蓋片22が合わせられることで、箱部10の上面全体を覆う蓋部23を形成する。この蓋片22の左右の側端縁における上端側の端部には、それぞれ幅方向外側に向かって突設されるとともに、付け根部分から折り曲げられて下方向を向く一対の舌片24が設けられている。箱部10の上面が蓋部23によって覆蓋された状態では、この舌片24が短辺側側壁部12の上端に設けられた挿入孔19に挿入されることで、蓋部23が容易には開放されないようになっている。
【0022】
この箱部10を包囲するカバー30は、ダンボールにより形成されたものであって、全体としてこのカバー30により覆われる箱部10の底壁部11、長辺側側壁部13、および蓋部23の幅よりも僅かに幅広の帯状をなしている(図7参照)。このカバー30は、箱部10の底壁部11を覆う下面板31、一方の長辺側側壁部13を覆う側面板32、および蓋部23を覆う上面板33がこの順に並列されたものである。下面板31および上面板33の端部側には、カバー30の両端を連結するとともに、他方の長辺側側壁部13を覆う連結部35、36が設けられている。
【0023】
一対の連結部35、36のうち一方(以下、穴側連結部35と称する)には、その幅方向中央位置に、幅方向に細長い差込穴37が設けられている。また、他方(以下、差込片側連結部36と称する)には、この差込穴37に差し込み可能な2つの差込片38、39が設けられている。第1の差込片38は、差込片側連結部36の端縁36Aにおける幅方向の中央部分を、カバー30の長さ方向、すなわちカバー30の巻き付け方向(図11における矢印方向)に突出させることにより、幅方向に細長い長方形状に形成されている。また、第2の差込片39は、差込片側連結部36の端縁36Aからやや内側位置にコの字状の切り込みを入れることによって、上述した第1の差込片38と同形状に、かつ背中合わせとなるように形成されている。両差込片38、39の中間位置には、幅方向(カバー30の巻き付け方向と交差方向)に渡って第1の折り線40が形成されている。また、第2の差込片39の付け根位置には、幅方向に渡って第2の折り線41が形成されている。
【0024】
側面板32の側端縁には、カバー30の長さ方向に沿って細長の係止片34が設けられている。この係止片34は、カバー30が筒状とされたときに筒の内側方向を向くように付け根部分で折り曲げられて、上述した箱部10に係合されるようになっている。
【0025】
また、上面板33には、細長の保持孔42が打ち抜き形成されており、ここから保証書等を差し入れてカバー30と箱部10との隙間に保持させることが出来るようになっている。
【0026】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
【0027】
まず、箱部10を組み立て、内部に被包装物2を収容する。
箱部10を組み立てるには、まず、2つの短辺側側壁部12を、底壁部11に対して垂直となるように起こす(図8参照)。次いで、この短辺側側壁部12を、外面板14と内面板15との境目の折線16に沿って折り込み、内面板15が外面板14の内側へ重ねられるようにする。そして、内面板15の先端に設けられた突起17を収容孔18に差し込むことによって、内面板15を固定する。
【0028】
次いで、一方の長辺側側壁部13Aにおけるフラップ部21を、それぞれ長辺側側壁部13に対して垂直となるように起こす。そして、このフラップ部21を短辺側側壁部12ののスリット部20に進入させるようにしつつ、この長辺側側壁部13Aを底壁部11に対して垂直となるように起こして、短辺側側壁部12と長辺側側壁部13Aとを連結させる。
【0029】
このようにして、短辺側側壁部12、および一方の長辺側側壁部13Aの組み付けが終了する。このとき、他方の長辺側側壁部13Bは組み付けられておらず、箱部10における一方の側面が開放された状態となっている。
【0030】
次に、被包装物2を箱部10の内部に収容する(図9参照)。このとき、他方の長辺側側壁部13Bは組み付けられず、箱部10における一方の側面が開放された状態となっている。このため、被包装物2を持ち上げて箱部10の上面側から投入するのではなく、側面側から滑らせるようにして収納することが出来るので、被包装物2の重量が大きい場合等であっても、収納作業を容易に行うことが出来る。
【0031】
次に、他方の長辺側側壁部13Bを、上述した一方の長辺側側壁部13Aと同様にして組み付ける。
【0032】
そして、一対の蓋片22をそれぞれ内側へ折り込むことによって、箱部10の上面側を覆蓋する。このとき、2対の舌片24が短辺側側壁部12に沿う方向を向くように付け根部分で折り込み、短辺側側壁部12に設けられた挿入孔19に差し込むことによって、蓋片22を係止する。このようにして、箱部10の組み立てが終了する。
【0033】
次に、組み立てられた箱部10にカバー30を取り付ける。
まず、カバー30の下面板31の上に、箱部10を載置する(図10参照)。次に、側面板32を箱部10の長辺側側壁部13に、また上面板33を箱部10の蓋部23に沿わせるようにしつつ、カバー30を箱部10に巻き付ける(図11参照)。このとき、カバー30の係止片34を、カバー30が筒状とされたときに筒の内側方向を向くように付け根部分で折り曲げる。そして、この係止片34を、箱部10の短辺側側壁部12におけるスリット部20に進入させるようにする。このとき、係止片34は、カバー30の長さ方向に沿って、すなわちカバー30の箱部10への巻き付け方向に沿って設けられているから、カバー30の巻き付け動作と連動して、係止片34のスリット部20へのへの挿入を円滑に行うことができる(図12、図13参照)。
【0034】
次に、カバー30両端の連結部35、36を連結する(図12参照)。まず、穴側連結部35を、箱部10の長辺側側壁部13に沿わせるようにする。次いで、差込片側連結部36を、第2の差込片39の付け根部分にある第2の折り線41に沿って折り曲げる。このとき、この第2の折り線41を谷折り(すなわち稜線がカバー30の内周方向を向くように)とし、第2の差込片39が筒の内周方向に向くようにする。この状態で、この第2の差込片39を差込穴37に挿入し、その端部側の開口縁37Aに引っ掛ける(図12A参照)。
【0035】
次に、両差込片38、39の中間位置に設けられた第1の折り線40に沿って、差込片側連結部36を折り曲げる。このとき、この第1の折り線4を山折り(すなわち稜線がカバー30の外周方向を向くように)とし、第1の差込片38が筒の内周方向に向くようにする。この状態で、第1の差込片38を差込穴37に挿入し、その中心側の開口縁37Bに引っ掛けるようにする(図12B参照)。
【0036】
最後に、差込片側連結部36における山折りの稜線部分を指で押すようにして、両差込片38、39をカバー30の内周側へ押し込みつつ、差込片側連結部36を真直ぐに戻す。このようにすると、2つの差込片38、39が差込穴37の対向する開口縁37A、37Bに抜け止め状態に引っ掛けられる(図12C参照)。これにより、カバー30の両端が連結される。
このようにして、箱部10へのカバー30の取り付けが完了する。
【0037】
このようにしてカバー30の取り付けが終了した包装箱1は、流通過程に乗せられる。ここで、包装箱1においてカバー30に覆われている4面(すなわち、箱部10における底壁部11、長辺側側壁部13、および蓋部23側の面)は、カバー30の厚み分だけ壁が厚い状態となっている。このため、この方向から障害物がぶつかった場合等に、内部の被包装物2への衝撃を和らげることができる。しかし、カバー30の開放面側(箱部10における短辺側側壁部12側)から障害物がぶつかった場合には、このようなカバー30の厚みによる緩衝効果は得られない。
【0038】
しかし、カバー30は、箱部10における底壁部11、長辺側側壁部13、および蓋部23の幅よりも僅かに幅広に形成されている。したがって、カバー30を箱部10に取り付けた際には、カバー30の側縁部30Aが箱部10の側方へ僅かに張り出す状態となる。このため、カバー30の開放面側から障害物がぶつかった場合等には、この張り出し部分が緩衝材の役割を果たし、衝撃を和らげる。これにより、如何なる方向から障害物がぶつかった場合であっても、カバー30による緩衝効果を得ることができ、被包装物2を保護することができる。
【0039】
また、箱部10からのカバー30の取り外しを行う際には、上述した取り付け手順と逆の手順で行えば良い。すなわち、第1の折り線40をカバー30の外周方向へ起こすようにして、差込片側連結部36を山折りの状態とし、第1の差込片38を差込穴37から引き抜く。次いで、差込片側連結部36を第2の折り線41に沿って谷折りとし、第2の差込片39を差込穴37から引き抜く。そして、係止片34を、箱部10におけるスリット部20から引き抜きつつ、カバー30を取り外す。
【0040】
以上のように本実施形態によれば、カバー30の両端に設けられた連結部35、36には、互いに係合可能な差込穴37と差込片38、39とが設けられている。このような構成によれば、接着剤やガムテープ等を使用しなくとも、カバー30の両端を連結して箱部10を包囲させることができるから、カバー30の取り付け、取り外しを容易に行うことができる。また、取り外し時に剥がされた接着部分が傷んでしまうことがないため、カバー30を繰り返し使用することができ、資源の有効利用を図ることができる。
【0041】
また、カバー30には、箱部10に係止可能な係止片34が設けられているから、カバー30から箱部10が飛び出してしまうことを防止できる。さらに、この係止片34は、カバー30の箱部10への巻き付け方向に沿って設けられているから、カバー30の巻き付け、取り外し動作と連動して、係止片34のスリット部20への挿脱を行うことができる。これにより、カバーの着脱時の作業性が向上する。
【0042】
また、箱部10において、フラップ部21を収容するためのスリット部20に係止片34を収容している。このような構成によれば、係止片34を収容するための構造を特別に設ける必要がないため、箱部10の構造を簡略化できる。
【0043】
また、差込片38、39は、互いに背中合わせに一対が設けられているので、一方の差込片が差込穴から脱落しようとする方向にずれたとしても、他方の差込片の差込穴37への引っ掛かりによってそのずれが規制される。したがって、差込片38、39が差込穴37から脱落しにくくなり、両連結部の35、36の連結が確実に行われる。また、両差込片38、39はカバー30の巻き付け方向に突出されているから、カバー30の巻き付け、取り外し動作と連動して差込片38、39の差込穴に対する挿脱を行うことができ、カバー30の着脱時の作業性が向上する。
【0044】
さらに、第1の差込片38と第2の差込片39との間には第1の折り線40が設けられ、第2の差込片39の付け根位置には第2の折り線41が設けられている。このような構成によれば、両折り線40、41に沿って差込片側連結部36を折り曲げることにより、両差込片38、39の差込穴37に対する挿脱を容易に行うことができ、カバー30の着脱時の作業性が向上する。
【0045】
加えて、カバー30は、箱部10における底壁部11、長辺側側壁部13、および蓋部23の幅よりも僅かに幅広に形成されている。したがって、カバー30を箱部10に取り付けた際には、カバー30の側縁部30Aが箱部10の側方へ僅かに張り出す状態となる。このため、カバー30の開放面側から障害物がぶつかった場合等であっても、この張り出し部分が緩衝材の役割を果たし、衝撃を和らげる。これにより、如何なる方向から障害物がぶつかった場合であっても、カバー30による緩衝効果を得ることができ、被包装物2を保護することができる。
【0046】
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
(1)上記実施形態では、箱部10およびカバー30はダンボールにより形成されていたが、本発明によれば箱部およびカバーの材質には特に制限はなく、例えば厚紙等により製造されていても良い。
(2)上記実施形態によれば、短辺側側壁部12にスリット部20が、長辺側側壁部13にフラップ部21が設けられていたが、短辺側側壁部にフラップ部が設けられ、長辺側側壁部にこのフラップ部を収容する収容部が設けられていても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のカバーつき包装箱の斜視図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】本実施形態の箱部の斜視図
【図4】図2のB−B断面図
【図5】図4の円R内の拡大図
【図6】本実施形態の箱部の展開図
【図7】本実施形態のカバーの展開図
【図8】箱部を組み立てる様子を示す斜視図
【図9】箱部に被包装物を収容する様子を示す斜視図
【図10】カバー上に箱部を載置する様子を示す斜視図
【図11】箱部にカバーを巻き付ける様子を示す斜視図
【図12】(A)箱部にカバーを巻き付ける様子を示す断面図
(B)差込片を差込穴に差し込む様子を示す部分拡大断面図
(C)差込片を差込穴に係止された様子を示す部分拡大断面図
【図13】係止片がスリット部に挿入される様子を示す部分拡大断面図
【符号の説明】
1…カバー付き包装箱
2…被包装物
10…箱部
12…短辺側側壁部(側壁部)
13…長辺側側壁部(側壁部)
21…フラップ部
20…スリット部(係合部)
30…カバー
34…係止片
36A…端縁
37…差込穴
38…第1の差込片
39…第2の差込片
40…第1の折り線
41…第2の折り線

Claims (3)

  1. 被包装物を収容する箱部と、帯状に形成されて前記箱部に巻き付けられることによりこの前記箱部を包囲可能なカバーとを備えたカバー付き包装箱であって、
    前記カバーは、一端側に設けられた差込穴と、
    他端側に設けられて前記差込穴に差し込み係止されることにより前記カバーの両端を連結する差込片と、
    前記カバーの前記箱部への巻き付け方向に沿って設けられて、前記箱部に設けられた係合部に収容されることにより前記箱部に係止可能な係止片とを備え
    前記係合部が、前記箱部の側壁部に設けられてこの側壁部と隣接する側壁部とを連結するためのフラップ部を収容するためのスリット部であることを特徴とするカバー付き包装箱。
  2. 前記差込片は、前記カバーの端縁から前記カバーの巻き付け方向に突出された第1の差込片と、前記端縁よりも内側位置に前記第1の差込片と背中合わせに設けられた第2の差込片とからなるとともに、
    前記第1の差込片と前記第2の差込片との間には前記カバーの巻き付け方向と交差方向に沿って第1の折り線が設けられ、
    前記第2の差込片の付け根位置には前記カバーの巻き付け方向と交差方向に沿って第2の折り線が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカバー付き包装箱。
  3. 前記カバーの幅が、前記箱部において前記カバーによって覆われる壁部の幅よりも長くされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカバー付き包装箱。
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