JP3502631B1 - 粉体用カートン - Google Patents

粉体用カートン

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JP3502631B1
JP3502631B1 JP2003024035A JP2003024035A JP3502631B1 JP 3502631 B1 JP3502631 B1 JP 3502631B1 JP 2003024035 A JP2003024035 A JP 2003024035A JP 2003024035 A JP2003024035 A JP 2003024035A JP 3502631 B1 JP3502631 B1 JP 3502631B1
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文秋 前田
敬之 坂本
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ライオン株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 開蓋操作が極めてスムーズで、しかも開閉回
数が増えても係合が甘くなるようなことがなく、不使用
時などに外力が作用しても蓋部が簡単に開いてしまうよ
うなことのないロック機構を備えた粉体用カートンを提
供する。 【解決手段】 蓋部3の前板3Bの下縁中央部につまみ
片12を下向きに突設し、該つまみ片11の内側には凸
状の係合片12を切り込むとともに、該係合片12の左
右の下端部と前記つまみ片11の左右の上端部との間に
水平な折り罫線14を刻設し、該折り罫線14を回動中
心として、つまみ片11と係合片12の全体を回動自在
とし、箱本体1の正面板1Aには、蓋部3の係合片12
と相対する位置に、係合片12を挿入可能な大きさの係
合穴5を形成するとともに、該係合穴5の背面側には、
正面フラップ4Aによって間隙6を形成し、回動する係
合片12を該係合穴5と間隙6内にコハゼ掛けに挿入す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末洗剤などの粉
体を収納するためのカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば粉末洗剤の収納容器として、厚紙
製もしくはプラスチックフィルムをラミネートした厚紙
製のカートンが広く用いられている。通常、このような
カートンは、上面を開口された容器本体と、この上面開
口部を覆う開閉式の蓋部とから構成されており、未使用
状態においては蓋部はタックシール、または接着剤など
によって容器本体に貼着固定されており、初回使用時、
タックシールを剥がし、もしくは切り裂いたり、または
接着剤にて接着された部分を剥がすことにより蓋部と容
器本体とをつなぐヒンジ部を回動支点として自由に開閉
できるようになっている。そして、この蓋部と容器本体
の間には、蓋部が簡単に開いて中の洗剤がこぼれ落ちた
り、あるいは湿気を帯びたりすることがないように、蓋
部を定位置にロックするためのロック機構が設けられて
いるのが一般的である。
【0003】上記ロック機構の1つとして、例えば図1
2および図13に示すように、箱本体101の正面板1
02の外面に孔103からなる係合端104を設け、蓋
部105の前板106に全切線または裏半切線107を
有する折り曲げ部を介して係合片108を突出させ、蓋
部105を箱本体105に被せるに当たって係合片10
8を全切線または裏半切線107によって蓋105の内
側に向けて折り曲げ、該折り曲げた係合片108と係合
端104とを係合させることによりロックするようにし
たものが知られている(特許文献1参照)。
【0004】しかしながら、上記構造のロック機構の場
合、蓋部105が閉じられて係合片108と係合端10
4が係合している閉蓋状態から蓋部105を開けようと
した場合、内側に向けて折り曲げられた係合片108が
回動して係合端104から外れるまでは、蓋部105を
強い力で上方へ引っ張り上げながら係合片108と係合
端104との係合を強制的に外すしかない。このため、
開蓋操作がスムーズにいかないという欠点があった。ま
た、蓋部105の開閉回数が増えるに従って係合片10
8の先端部と係合端104の縁角部が摩滅あるいは損傷
して両者の係合が甘くなり、不使用時などにわずかな外
力が作用しても蓋部105が簡単に開いてしまうおそれ
があった。
【0005】
【特許文献1】特開2002−347757号公報(全
頁、全図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決するためになされたもので、開蓋操作が極めてスム
ーズで、しかも開閉回数が増えても係合が甘くなるよう
なことがなく、不使用時などに外力が作用しても蓋部が
簡単に開いてしまうようなことのないロック機構を備え
た粉体用カートンを提供することを第1の目的とするも
のである。また、前記開蓋操作だけでなく閉蓋操作もス
ムーズに行うことのできる粉体用カートンを提供するこ
とを第2の目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、上面を開口された箱本体と、該上面
開口部を覆う開閉自在な蓋部とを有する粉体用カートン
において、前記蓋部の前板または側板の下縁部につまみ
片を下向きに突設し、該つまみ片の左右の上端部を結ぶ
水平ライン上の中央位置には、水平ラインよりも上に向
かって凸状の係合片を切り込むとともに、該係合片の左
右の下端部と前記つまみ片の左右の上端部との間には水
平な折り罫線を刻設し、該折り罫線を回動中心として、
前記つまみ片と係合片の全体を蓋部の前板または側板の
内外方向に回動自在とし、前記箱本体の正面板または側
面板には、前記蓋部の係合片と相対する位置に、前記係
合片を挿入可能な大きさの係合穴を形成するとともに、
該係合穴の上縁部は下に凸の円弧状に形成し、該係合穴
の背面側には、正面板または側面板の内壁面に貼着され
たフラップによって所定隙間寸法からなる間隙を形成
し、前記つまみ片を回動することによって、つまみ片と
一体になって回動する前記係合片を前記係合穴の上縁部
の円弧に沿って案内しながら係合穴からその背面の間隙
内にコハゼ掛けに挿入し、開閉自在な蓋部を定位置にロ
ックするようにしたものである。
【0008】なお、前記隙間を形成するためのフラップ
は正面板または側面板の上縁部に連接し、該連接したフ
ラップを正面板または側面板の内側に折り返すことによ
り前記隙間を形成し、該折り返しに際し、少なくとも前
記係合穴を覆う部分については折り罫線によって折り返
すことが好ましい。これにより、係合穴の背面部に適度
な膨らみを持たせることができ、係合片を隙間内に挿入
しやすくなる。
【0009】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明は、上記構成の粉体用カートンにおいて、箱本体の
背面板の上部位置に上に向かって凸状のヒンジ片を切り
込み、該ヒンジ片に蓋部を貼着するとともに、該ヒンジ
片の左右の下端部には所定長さの水平な折り罫線をお互
いの下端部に向けて刻設し、該左右の折り罫線の中間位
置には該折り罫線よりも下に向かって凸状の突片を切り
込み、該突片と前記ヒンジ片を前記左右の折り罫線を回
動中心として外方に向けて回動可能とするとともに、前
記背面板の内壁面には前記突片に接するように背面フラ
ップを貼着したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図3に、本発明に係
る粉体用カートンの第1の実施の形態を示す。図1は第
1の実施の形態に係る粉体用カートンの分解斜視図、図
2は箱本体の展開図、図3は蓋部の展開図であって、こ
の第1の実施の形態に係る粉体用カートンは、図1に示
すように、上面を開口された箱本体1と、この上面開口
部2を覆う蓋部3とから構成されている。
【0011】箱本体1は、図2にその展開図を示すよう
に、正面板1A、背面板1B、左右2枚の側面板1C,
1Cおよび4枚の底面板9を有し、これらを組み立てて
接着することにより、図1に示すごとき上部が開口され
た箱状の容器とされている。
【0012】上面開口部2には、正面フラップ4A、背
面フラップ4B、左右2枚の側面フラップ4C,4Cが
備えられており、これら4枚のフラップ4A〜4Cを内
側に折り返して箱本体1の内壁面に接着することによ
り、上面開口部2の口縁の強化を図るとともに、正面フ
ラップ4Aによって、正面板1Aの上部中央位置に形成
された係合穴5の背面側に所定の隙間寸法からなる間隙
6(図4参照)を形成している。
【0013】 前記係合穴5およびその背面の隙間6
は、後述する蓋部3の係合片12をコハゼ掛けに挿入す
ることにより、蓋部3を閉蓋位置にロックするもので、
蓋部3を閉じた状態において係合片12と相対する位置
に形成されている。なお、この係合穴5の上縁部5A
は、下に凸の円弧状に形成されており、係合穴5に挿脱
される係合片12をこの円弧に沿って案内することによ
り、係合穴5への係片12の挿脱がよりスムーズに行
われるように工夫されている。
【0014】前記4枚のフラップ4A〜4Cは内側に折
り返されて箱本体1の内壁面に接着されるが、この際、
正面フラップ4Aについては、図2中に二点鎖線のハッ
チングで示す部分6は接着剤を塗布することなしに接着
し、これによって係合穴5の背面に所定の隙間寸法から
なる間隙6が形成されるようにしている。
【0015】さらに、前記正面フラップ4Aは、上記折
り返し接着時、ハッチング部分6については切り込みの
ない通常の折り罫線7によって折り返すとともに、それ
以外の部分ならびに背面フラップ4B、左右2枚の側面
フラップ4C,4Cについては、表側から厚紙の半分厚
さ位まで切り込みを入れた表半切り線(ハーフカット)
8によって折り返すことにより、それぞれのフラップを
箱本体1の内壁面に接着するようにしている。これは、
折り返すことによってハッチング部分6に膨らみを持た
せ、係合穴5の背面に間隙6ができやすくするととも
に、それ以外の部分については表半切り線8に沿って鋭
角的に折り曲げることによりシャープな折り返し口縁部
を形成するためである。なお、間隙6をより確実に形成
するために、正面フラップ4Aの所定位置にエンボス加
工などによって突起20(図4参照)を形成してもよ
い。
【0016】一方、蓋部3は、図3に示すように、天面
板3A、前板3B、左右2枚の側板3Cおよび背面側の
T字形をしたヒンジ板3Dとからなり、これらを組み立
てて接着することにより、図1に示すごとき容器本体1
の上面開口部2を覆う蓋部とされ、ヒンジ板3Dを箱本
体1の背面板1Bの上部外面に接着固定することによ
り、該ヒンジ板3Dを回動支点として蓋部3を自在に開
閉できるように構成されている。なお、ヒンジ板3Dは
左右の端部には切り込み10,10を入れ、ヒンジ板3
Dの中央部のみで箱本体1にヒンジ連結することによ
り、蓋部3の戻り反発を抑え、容器本体1が湾曲してゆ
がんだような場合でもスムーズに開閉できるようにして
いる。
【0017】また、前板3Bの下縁中央部には、舌片状
をしたつまみ片11が下向きに突設されており、このつ
まみ片11の左右の上端部11A,11Aを結ぶ水平ラ
イン上の中央位置には、上に向かって凸状の係合片12
が切断線13によって形成されている。さらに、この切
断線13の左右の下端部13A、13Aとつまみ片11
の左右の上端部11A,11Aとの間には水平な折り罫
線14,14が刻設されており、前記つまみ片13と係
合片12の全体がこの左右の折り罫線14,14を回動
中心として前板3Bの内外方向に回動可能とされてい
る。なお、係合片12は、蓋部のロック時に箱本体1の
係合穴5内に入り込み得るように、その横幅は係合穴5
の穴幅よりも小さく設定されている。
【0018】上記構造になる粉体用カートンは、次のよ
うにして使用される。購入直後においては、蓋部3は未
開封状態であり、図4に示すように、箱本体1の上面開
口部2に被せられた状態で、タックシール(図示略)、
または接着剤によって箱本体1に開閉不可能に取り付け
られている。そして、初回使用時、このタックシールを
剥がし、もしくは切り裂いたり、または接着剤にて接着
された部分を剥がすことにより、蓋部3はヒンジ板3D
を回動中心として開閉可能となる。
【0019】図4の状態において、つまみ片11を指で
つまみ、上方に向けて持ち上げていくと、つまみ片11
は折り罫線14,14を回動中心として上方へ向かって
回動する。つまみ片11が上方へ回動すると、つまみ片
11と一体に形成されている係合片13は折り罫線1
4,14を回動中心として下方に向かって回動し、その
先端部が箱本体1の係合穴5内に入り込む。なお、この
回動操作時、つまみ片11をやや外側に引っ張るように
しながら持ち上げると、蓋部3の前板3Bがその弾性に
よって外側へ膨らむので、係合片12を簡単に係合穴5
内に入れることができる。
【0020】そして、係合片12係合穴5内にが入り込
んだ状態で、つまみ片11を元の方向、すなわち下側に
向けて押し戻して行くと、つまみ片11は折り罫線1
4,14を回動中心として下方へ向かって回動し、係合
片12は逆に上方へ向かって回動する。
【0021】係合片12が上方へ向かって回動していく
と、図5に示すように、係合片12の先端は係合穴5の
背面の間隙6内に差し込まれるようにして入り込んでい
き、いわゆるコハゼ掛けの状態で係合穴5とその背面の
間隙6内に挿入され、蓋部3を該位置にロックする。
【0022】したがって、図5から明らかなように、係
合片12は、係合穴5とその背面の間隙6内にコハゼ掛
けの状態で挿入されるので、係合片12が嵌合穴5内か
ら簡単に抜け出るようなことがなくなり、蓋部3を閉蓋
位置に確実かつ安定的にロックすることができる。
【0023】一方、ロックされている蓋部3を開くに
は、図5の状態においてつまみ片11を指で持ち、つま
み片11を少なくとも水平もしくはそれ以上となる位置
まで上方へ向かって持ち上げればよい。これによって、
係合片12は、図6に示すように、係合穴5と間隙6内
で水平もしくはそれよりも下向きの位置まで回動する。
【0024】そして、この図6の状態のまま、さらにつ
まみ片11を上方へ向けて引っ張り上げていくと、係合
片12はそのまま自然に係合穴5および間隙6内から抜
け出ていき、蓋部3のロックが解除される。したがっ
て、蓋部3は、蓋部背面のヒンジ板3D(図1参照)を
回動支点として自由に開けることができるようになる。
なお、この開蓋操作の場合にも、つまみ片11をやや外
側に引っ張るようにして持ち上げていくと、蓋部3の前
板3Bがその弾性によって外側へ膨らむので、係合片1
2を係合穴5と間隙6内で簡単に図6の状態まで回動さ
せることができる。
【0025】上記したように、第1の実施の形態に係る
粉体用カートンの場合、蓋部のロックを確実かつ安定的
に行うことができるとともに、開蓋操作に際しても極め
てスムーズに蓋部を開くことができる。
【0026】なお、上記第1の実施の形態では、蓋部3
の前板3Bの下縁部につまみ片11と係合片12を形成
したが、蓋部3の左右の側板3C、3Cの下縁部に形成
し、これと対応する係合穴5を箱本体1の左右の側面板
1Cの上部位置に形成してもよいものである。
【0027】図7〜図9に、本発明に係る粉体用カート
ンの第2の実施の形態を示す。図7は第2の実施の形態
に係る粉体用カートンの分解斜視図、図8は箱本体の展
開図、図9は蓋部の展開図である。この第2の実施の形
態に係る粉体用カートンは、前述した第1の実施の形態
に係る粉体用カートンとその基本構造は同じであり、両
者が異なる点は、蓋部3を箱本体1に開閉自在に取り付
けるためのヒンジ機構の構造が異なる点だけである。し
たがって、第1の実施の形態と同一もしくは同等の部分
には同一の符号を付してその詳細な説明は省略し、前記
異なる部分だけについて説明する。
【0028】この第2の実施の形態の場合、蓋部3の背
面部には、第1の実施の形態におけるT字形のヒンジ板
3Dに替えて平板状の後板3Fが形成され、天面板3A
の四周を側壁で囲んだ箱状の蓋部とされている。そし
て、この後板3Fと対面する箱本体1の背面板1Bの上
部位置には、ヒンジ片15が切断線16によって切り込
まれ、下端左右の折り罫線17,17を回動支点として
開閉可能に設けられているとともに、左右の折り罫線1
7,17の中間位置には、折り罫線17よりも下方に突
出する突片18が切断線19によって切り込まれてい
る。そして、前記ヒンジ片16を蓋部3の後板3Fの内
壁面に接着することにより、蓋部3を箱本体1の上面開
口部2に回動自在に被せたものである。
【0029】上記構成において、前述した第1の実施の
形態と同様の開蓋操作によって蓋部3が開かれると、ヒ
ンジ片15は左右の折り罫線17,17を回動支点とし
て後方へ向けて回動し、蓋部3は図10に示すような状
態で開かれる。このとき、下方に向けて突出した突片1
8が箱本体1の背面フラップ4Bに当たり、その戻り反
発によって蓋部を元の方向に押し返すように作用する。
したがって、蓋部3はこの反発力によって常に閉蓋方向
に付勢されるので、粉末洗剤などの内容物を取り出した
後の閉蓋操作をよりスムーズに行うことができる。
【0030】図11に前記第2の実施の形態における蓋
部3の変形例を示す。この変形例に係る蓋部3は、後板
3Fの内壁面に塗られた接着剤21の左右位置に切れ目
22を形成したものである。前記第2の実施の形態にお
ける蓋部3は天面板3Aの四周を側壁で囲んだ箱状の蓋
部とし、この後板3Fの内壁面を箱本体1の背面板1B
に形成したヒンジ片15に接着するようにしたものであ
るが、前記切れ目22がない場合、蓋部3の後板3Fを
箱本体1の背面板1Bのヒンジ片15に圧着するために
後板3Fを背面板1Bに向けて押圧しても、左右両端の
蓋コーナー部の大きな剛性によって後板3Fを十分に押
し込むことができない。このため、蓋部3の確実な接着
を実現するには大きな押圧力と長い接着時間を要する。
これに対し、上記のように接着剤21の左右位置に切れ
目22を形成しておけば、この切れ目22によって接着
剤21部分のみを押圧してヒンジ片15に圧着すること
ができる。このため、接着作業がより簡単かつ確実にな
るとともに、作業時間も短縮して組立作業の高速化を図
ることができる。
【0031】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変形な
らびに変更が可能であることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、蓋部につ
まみ片と回動片を形成し、つまみ片を回動することによ
って係合片を箱本体側の係合穴とその背面の間隙内にコ
ハゼ掛けに挿入するようにしたので、蓋部を確実にロッ
クすることができ、また閉蓋操作が極めてスムーズで、
しかも開閉回数が増えても係合が甘くなるようなことが
なく、不使用時などに外力が作用しても蓋部が簡単に開
いてしまうようなことのない粉体用カートンを提供する
ことができる。さらに、係合穴の上縁部を下に凸の円弧
状に形成し、つまみ片と一体になって回動する係合片を
該上縁部の円弧に沿って案内しながら係合穴背面の間隙
内にコハゼ掛けに挿入するようにしているので、係合穴
5への係合片12の挿脱をよりスムーズに行うことがで
きる。
【0033】また、請求項2記載の発明によれば、正面
板または側面板の上縁部に連接したフラップを内側に折
り返すことにより隙間を形成するようにし、該折り返し
に際し、少なくとも係合穴を覆う部分については折り罫
線によって折り返すようにしたので、係合穴の背面部に
適度な膨らみを持たせることができ、係合片の挿入がよ
り容易でスムーズとなる。
【0034】また、請求項3記載の発明によれば、上記
効果に加え、箱本体の背面板に形成したヒンジ片と突片
によって蓋部を箱本体に対して開閉自在に連結するよう
にしたので、蓋部を常に閉蓋方向に付勢することがで
き、閉蓋操作についてもよりスムーズに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る粉体用カートンの分解
斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る粉体用カートンの箱本
体の展開図である。
【図3】第1の実施の形態に係る粉体用カートンの蓋部
の展開図である。
【図4】第1の実施の形態に係る粉体用カートンの使用
方法の説明図であって、(a)はロック状態にない時の
つまみ片と係合片の拡大斜視図、(b)はロック状態に
ない時のつまみ片と係合片および係合穴部分の拡大断面
図である。
【図5】第1の実施の形態に係る粉体用カートンの使用
方法の説明図であって、(a)はロックされた状態にお
けるつまみ片と係合片の拡大斜視図、(b)はロック状
態時におけるつまみ片と係合片および係合穴部分の拡大
断面図である。
【図6】第1の実施の形態に係る粉体用カートンの使用
方法の説明図であって、(a)はロック解除操作時にお
けるつまみ片と係合片の拡大斜視図、(b)はロック解
除操作時におけるつまみ片と係合片および係合穴部分の
拡大断面図である。
【図7】第2の実施の形態に係る粉体用カートンの分解
斜視図である。
【図8】第2の実施の形態に係る粉体用カートンの箱本
体の展開図である。
【図9】第2の実施の形態に係る粉体用カートンの蓋部
の展開図である。
【図10】第2の実施の形態に係る粉体用カートンのヒ
ンジ機構部分の拡大断面図である。
【図11】蓋部の変形例を示す斜視図である。
【図12】従来の粉体用カートンの斜視図である。
【図13】従来の粉体用カートンにおけるロック機構部
分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 箱本体 1A 正面板 1B 背面板 2 上面開口部 3 蓋部 3A 天面板 3B 前板 3C 側板 3D ヒンジ板 3F 後板 4A 正面フラップ 4B 背面フラップ 5 係合穴 5A 係合穴の上縁部 6 間隙 7 折り罫線 8 表半切り線 10 切り込み 11 つまみ片 12 係合片 13 切断線 14 折り罫線 15 ヒンジ片 16 切断線 17 折り罫線 18 突片 19 切断線 21 接着剤 22 切れ目
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−150826(JP,A) 特開2002−347757(JP,A) 特開 平9−278033(JP,A) 特開 平9−249220(JP,A) 特開 平11−321855(JP,A) 特開 平9−142453(JP,A) 特開2000−168771(JP,A) 特開 平11−277966(JP,A) 特開 平6−247443(JP,A) 実開 平6−42652(JP,U) 実開 平1−63620(JP,U) 実開 平6−76022(JP,U) 実開 昭50−77211(JP,U) 実開 昭48−72221(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 5/00 - 5/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面を開口された箱本体と、該上面開口部
    を覆う開閉自在な蓋部とを有する粉体用カートンにおい
    て、 前記蓋部の前板または側板の下縁部につまみ片が下向き
    に突設され、 該つまみ片の左右の上端部を結ぶ水平ライン上の中央位
    置には、水平ラインよりも上に向かって凸状の係合片が
    切り込まれているとともに、該係合片の左右の下端部と
    前記つまみ片の左右の上端部との間には水平な折り罫線
    が刻設され、該折り罫線を回動中心として、前記つまみ
    片と係合片の全体が蓋部の前板または側板の内外方向に
    回動自在とされており、 前記箱本体の正面板または側面板には、前記蓋部の係合
    片と相対する位置に、前記係合片を挿入可能な大きさの
    係合穴が形成されているとともに、該係合穴の上縁部は
    下に凸の円弧状に形成されており、 該係合穴の背面側には、正面板または側面板の内壁面に
    貼着されたフラップによって所定隙間寸法からなる間隙
    が形成されており、 前記つまみ片を回動することによって、つまみ片と一体
    になって回動する前記係合片を前記係合穴の上縁部の円
    弧に沿って案内しながら係合穴からその背面の間隙内に
    コハゼ掛けに挿入し、開閉自在な蓋部を定位置にロック
    するようにしたことを特徴とする粉体用カートン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粉体用カートンにおい
    て、 前記隙間を形成するためのフラップは正面板または側面
    板の上縁部に連接され、該連接されたフラップを正面板
    または側面板の内側に折り返すことにより前記隙間を形
    成し、該折り返しに際し、少なくとも前記係合穴を覆う
    部分については折り罫線によって折り返すようにしたこ
    とを特徴とする粉体用カートン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の粉体用カートンにおい
    て、 箱本体の背面板の上部位置に上に向かって凸状のヒンジ
    片が切り込まれ、 該ヒンジ片に蓋部が貼着されているとともに、該ヒンジ
    片の左右の下端部には所定長さの水平な折り罫線がお互
    いの下端部に向けて刻設され、 該左右の折り罫線の中間位置には該折り罫線よりも下に
    向かって凸状の突片が切り込まれ、該突片と前記ヒンジ
    片は前記左右の折り罫線を回動中心として外方に向けて
    回動可能とされているとともに、前記背面板の内壁面に
    は前記突片に接するように背面フラップが貼着されてい
    ることを特徴とする粉体用カートン。
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