JP3000370B2 - ラップフィルム収納容器 - Google Patents

ラップフィルム収納容器

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JP3000370B2
JP3000370B2 JP1214649A JP21464989A JP3000370B2 JP 3000370 B2 JP3000370 B2 JP 3000370B2 JP 1214649 A JP1214649 A JP 1214649A JP 21464989 A JP21464989 A JP 21464989A JP 3000370 B2 JP3000370 B2 JP 3000370B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はラップフィルム収納容器の改良に関し、収納
したラップフィルム巻芯の飛び出し防止と、ラップフィ
ルムの巻き戻り防止をはかり、しかもフィルムの取り出
し性を良好にし、かつ外蓋に形成した係着用の突出部の
強度を補強することにより、取り扱い性と衛生の向上を
はかるようにしたものである。
(従来の技術) ラップフィルムは使用時に、ラップフィルムの先端を
急激に引っ張るとロール巻芯が上方の開口部から外方へ
飛び出し易く、また使用する度毎に巻径が縮小して容器
内を転動する結果、外方に露出した部分が容器内に不用
意に巻き戻されて再使用時にフィルム端の探索を必要と
し、取り扱いに不便であるところから、フィルム切断用
の鋸刃を底面に、刃先部を僅かに前面板より前方に突出
させて貼着し、切断直後のラップフィルム端が略前面板
の全面を覆うべくかなり余分目に外方に露出させるよう
に構成したものが多かった(たとえば実公昭52−19790
号公報参照)。
(発明の解決すべき課題) しかしながら上記した従来構造のものにあってはロー
ル巻芯の飛び出しの問題が相変わらず解決されておら
ず、ラップフィルムの先端を急激に引き出すと、これに
伴ってフィルムの巻芯が開口部より外方に飛び出すこと
が多かった。さらに新規に使用開始する際や、使用中に
ラップフィルムの先端が収納箱内に巻き戻ってしまった
場合等において、再度先端を引き出す作業が必ずしも簡
単ではなかった。
またラップフィルムの巻き戻り分を考慮して先端が前
面板の全面を覆うほど露出されている場合には非衛生的
であり、その分だけ無駄な消費となり、しかも再封性に
劣るなどの使い勝手上の不備があった。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記した従来技術における課題を解決し、ロ
ール巻芯の飛び出しを完全に防止するとともに、ラップ
フィルムの巻き戻りをなくし、また箱内からのフィルム
先端部の取り出し性および外蓋の係着性を良好にすると
ともに、衛生的でしかも取り扱い性を向上させることを
目的とするものであって、具体的には、前面板、底面
板、後面板および開閉自在の外蓋を連設するとともに左
右両端面を覆う端面板を有する長方形の箱体内に収容さ
れたロール状に巻回されているラップフィルムを上部開
口部より引き出し、これを外蓋にて押さえつけながら前
面板側に取りつけられた鋸刃状部で切断して使用するよ
うにしたラップフィルム収納容器において、外蓋の先端
中央部を突出させて突出部を形成し、前記上部開口部に
は前面板側から開口部の略半分を覆うとともに、刃先を
前面板より僅かに突出させるべく鋸刃を固定し、しかも
中央部には、端面から鋸刃方向にミシン線が施されて前
記した外蓋の突出部よりいくぶん規模の小さい略U字状
をした切除部が形成された内蓋を形成し、該内蓋の切除
部は組み立ての際、外蓋の突出部の裏面に接着され、し
かもこの切り離された空間である切除跡部に前記外蓋の
突出部を係止させるようにしたラップフィルム収納容器
に関する。
(作 用) 最初に外蓋を開くと、これに伴って突出部の裏面に重
合されていた内蓋の切除部がミシン線に沿って切り取ら
れるとともに、この切り取られた切除部が上記突出部の
裏面に接着されたままとなり、容器内に収容されている
ラップフィルムの取り出し端片を見出し、該端片を摘ん
で内蓋の上面に沿って必要長さ分だけ引き出した後、前
記外蓋を押さえつけながら鋸刃で切断し、あるいは前記
外蓋の突出部をラップフィルムを介して内蓋の切除跡部
内に押し込んでラップ芯を完全に固定した状態にて、引
き出したラップフィルムを前面板に沿う方向に引っ張っ
て鋸刃状部により切断する。
ラップフィルムの切断後は前記のごとく外蓋の押さえ
により、または外蓋の突出部を、これよりいくぶん規模
の小さい内蓋の切除跡部内に押し込むことにより、切除
跡部上にあるラップフィルム部分が箱体内の巻回フィル
ム表面に押圧されて自己接着を生じ、フィルムの巻き戻
りは一応阻止されるが、さらにこれに加えて外蓋の突出
部が、巻芯側のラップフィルムの先端部と共に内蓋の切
除跡部の裏側に圧接係止されることによりラップフィル
ムの巻き戻りをより完全に阻止することができる。
さらに再使用時には外蓋の突出部を内蓋の切除跡部か
ら外し、ラップフィルムの先端を摘んだ後、必要量ラッ
プフィルムを引き出して使用し、以後同様の操作により
繰り返し使用する。
(実施例) 以下において本発明の具体的な内容を図示の実施例を
もとに説明すると、第1図および第2図には長方形の箱
体からなるラップフィルムの収納容器があらわされてい
る。
この収納容器はたとえば第3図に示したような厚紙製
のカートンブランクを用いて構成してもよい。
この実施例のカートンブランクは底面板1を基準と
し、その一側に後面板2および開閉自在の外蓋3が、そ
れぞれ折線a、bを介して連設され、また他側に前面板
7および内蓋8がそれぞれ折線d、fを介して連設され
ている。
底面板1の左右端には折り線eを介して補助片12が、
また後面板2の左右端には折り線cおよびhを介して端
面板13および差し込み舌片14が連設されている。
さらに外蓋3にはその略中央部を縦断し、さらに中間
部を後面板2と反対方向に向けて突出部4を形成すべ
く、湾曲させたミシン線5が施され、このミシン線を境
に後面板2と反対側の端部を接着片6となし、さらに外
蓋3の左右端にはミシン線16を介して接着片15が連設さ
れている。
一方内蓋8には折り線fに沿って刃先を該折り線fよ
りも僅かに前面板7の方向に突出させて鋸刃9が固着さ
れており、またこれが後述する切除跡部11aの底辺近傍
を補強する役目をもはたしている。さらに内蓋8の略中
央部にはミシン線10が施されて前記した外蓋3の突出部
4よりもやや規模の小さ目の略U字状をした切り欠きに
よる切除部11が形成されている。
この切除部11は組み立ての際、外蓋3の突出部4の裏
面に接着されるため、最初に外蓋3を開封すると同時に
前記突出部4の裏面とともに内蓋8から切り離され、こ
の切り離された空間が切除跡部11aとなる。尚前記切除
部11は突出部4の裏側に貼着されたまま突出部4の補強
部材となる。
尚17は該内蓋8の左右両端に折り線gを介して連接さ
れた接着片である。
上記したカートンブランクを、底面部1を基準に後面
板2、前面板7を折り線a、dにより起立させ、さらに
内蓋8および外蓋3を折り線f、bにより相互に対向方
向に内蓋8を下にして重ね合わせ、側面の開口部からラ
ップフィルムのロールを内部に装填した後、折り線eに
よる補助片12に、折り線gによる接着片17、ミシン線16
による接着片15、折り線cによる端面板13の順で順次左
右両端面の開口部を閉蓋する方向に重ね合わせて最後に
折り線hにより差し込み舌片14を前面板の左右両端部の
内側に差し込んだ後、内蓋8の上面の間欠的個所に接着
剤18を介して外蓋3の接着片6を接着させ、また外蓋3
の突出部4の裏面と切除部11表面も同様に接着させて容
器が完成する。
したがって使用時には上記接着片6の一端を摘んで内
蓋8より剥離させつつミシン線5に沿って外蓋3より接
着片6を切り取って除去し、外蓋3を上方に開くと両側
のミシン目16が切りとられ、外蓋3が自由になって開閉
自在となる。しかる後に装填されているラップフィルム
の端部を見出し、これを内蓋8の上面に沿って引き出
し、必要長さに達したところで突出部4を押さえ、ある
いは内蓋8の上方から上記突出部4のみをラップフィル
ムとともに内蓋8の切除跡部11aより内蓋の内側へ押し
込み、さらに巻回フィルムの表面に押さえつけながら引
き出したラップフィルムを前面板7に沿わせる方向に引
っ張って鋸刃9により切り取って使用する。
(発明の効果) 本発明は上記した通り、長方形の箱体内に収容された
ロール状に巻回されているラップフィルムを上記開口部
より引き出し、これを外蓋にて押さえつけながら前面板
側に取りつけられた鋸刃状部で切断して使用するように
したラップフィルム収納容器において、外蓋の先端中央
部を突出させて突出部を形成し、前記上部開口部には前
面板側から開口部の略半分を覆うとともに、刃先を前面
板より僅かに突出させるべく鋸刃を固定し、しかも中央
部には、端面から鋸刃方向にミシン線が施されて前記し
た外蓋の突出部よりいくぶん規模の小さい略U字状をし
た切除部が形成された内蓋を形成し、該内蓋の切除部は
組み立ての際、外蓋の突出部の裏面に接着され、しかも
この切り離された空間である切除跡部に前記外蓋の突出
部を係止させるようにしたものであるために、ラップフ
ィルムの巻き戻りがなく、また箱内からのフィルム先端
部の取り出し性および外蓋の係着性が良好となり、しか
も外蓋の突出部の強度が著しく補強されて耐久性が向上
し、取り扱い性に優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるラップフィルム収納容
器の斜視図、 第2図は第1図の収納容器において外蓋を施蓋した状態
の平面的斜視図、 第3図は第1図の収納容器の展開図である。 1……底面板、2……後面板 3……外蓋、4……突出部 6……接着片、7……前面板 8……内蓋、9……鋸刃 11……切除部、11a……切除跡部 12……補助片、13……端面板 15、17……接着片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面板、底面板、後面板および開閉自在の
    外蓋を連設するとともに左右両端面を覆う端面板を有す
    る長方形の箱体内に収容されたロール状に巻回されてい
    るラップフィルムを上記開口部より引き出し、これを外
    蓋にて押さえつけながら前面板側に取りつけられた鋸刃
    状部で切断して使用するようにしたラップフィルム収納
    容器において、外蓋の先端中央部を突出させて突出部を
    形成し、前記上部開口部には前面板側から開口部の略半
    分を覆うとともに、刃先を前面板より僅かに突出させる
    べく鋸刃を固定し、しかも中央部には、端面から鋸刃方
    向にミシン線が施されて前記した外蓋の突出部よりいく
    ぶん規模の小さい略U字状をした切除部が形成された内
    蓋を形成し、該内蓋の切除部は組み立ての際、外蓋の突
    出部の裏面に接着され、しかもこの切り離された空間で
    ある切除跡部に前記外蓋の突出部を係止させるようにし
    たラップフィルム収納容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105270767A (zh) * 2014-07-25 2016-01-27 株式会社吴羽 卷绕体收容箱、卷绕体收容箱中间体、和内置卷绕体的收容箱

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