JP6513936B2 - 包装用箱 - Google Patents

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Description

この発明は、箱体の開口部を外蓋片と内蓋片により閉鎖し、開封後にも再封可能な突起が設けられている包装用箱に関する。
従来、収容物を収容して搬送し店頭に陳列するための包装用箱として、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片を立体的に組み立てたものがある。このような包装用箱であって、箱体の開口部を外蓋片と内蓋片により閉鎖し、開封した後にも再封可能にする機能が設けられたものがある。
例えば、特許文献1に開示されている平面状再封蓋は、対向する側板の上縁から表側折り返し片と、表側折り返し片の裏面に重ねられる裏側折り返し片が設けられている。表側折り返し片には、係止片が設けられている。そして、表側折り返し片に設けられた係止片が裏側折り返し片の端縁に係止することにより再封されるものである。
特許文献2に開示されている再封緘機能付き包装箱は、対向する側板の上縁から内蓋フラップと外蓋フラップをそれぞれ延出し、内蓋フラップには切込により差込片が形成され、内蓋フラップの先端側には摘み部が連接されている。外蓋フラップには差込穴が形成され、外蓋フラップの先端側には切目線に挟まれた横方向の引裂帯を設け、引裂帯より先端側で外蓋フラップを内蓋フラップに張り合わせて封緘する。そして、引裂帯を引裂いて、外蓋フラップを切断すると開封され、内蓋フラップの差込片を外蓋フラップの差込穴に差し込むことにより再封されるものである。
特開平8−192836号公報 特許第4496046号公報
上記背景技術の、特許文献1の場合、係止片は表側折り返し片に係止切り込みによって形成されているため、再封した時に係止片が表側折り返し片から離れて開口部が形成される。この開口部からほこり等の異物が侵入する恐れがあり、封止が十分ではない。また、再封する時と、再封した状態から再び開封する時に、摘まむところがないため操作がやりにくいものである。
特許文献2の場合、差込片は外蓋フラップに切込によって形成されているため、再封したときに差込片が内蓋フラップから離れて開口部が形成される。この開口部からほこり等の異物が侵入する恐れがあり、特許文献1と同様に封止が十分ではない。また、摘み部は横に長い形状であり、再封する時と、再封した状態から再び開封する時に保持しにくく、特許文献1と同様に操作がやりにくいものである。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で再封と開封を行うことができ、再封した時は確実に封止され、また再封が完了したことが容易に分かる包装用箱を提供することを目的とする。
本発明は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた側面と、前記側面の1つに折罫線で区切られて設けられ前記筒体の上方の開口端部を閉鎖する外蓋片と、前記外蓋片が設けられた前記側面と平行に位置する側面に折罫線で区切られて設けられ前記外蓋片の裏面に重ねられる内蓋片と、前記外蓋片と一体的に設けられ、前記内蓋片と係合する係止突起が設けられ、前記係止突起は、前記外蓋片を、前記筒体の開口縁部に対して平行な状態で前記内蓋片に重ねたときに、前記内蓋片に重なる位置に設けられ、前記外蓋片を前記内蓋片の外側に重ねて前記筒体の内側に押し込むと、前記係止突起が前記内蓋片の表面に当接し、さらに前記外蓋片を箱体の中に押し込むと、前記係止突起が前記内蓋片の端部を乗り越えるとともに、前記内蓋片が前記外蓋片の裏面に当たり、前記内蓋片の端部は、前記外蓋片と前記係止突起の間に差し込まれて保持され、前記外蓋片と前記内蓋片が係合状態となる包装用箱である。
さらに、前記外蓋片は前記側面の1つに折罫線で区切られて設けられ、前記外蓋片の裏面には係止片が糊付けされ、前記係止突起は前記係止片に一体に形成され、前記係止片は前記外蓋片が設けられた前記側面の内側に糊付けされて前記包装用箱の箱体を形成する糊付片に折罫線で区切られて設けられ、前記内蓋片は、前記外蓋片が設けられた前記側面と平行に位置する側面に折罫線で区切られて設けられているものである。
また、前記外蓋片の端部には、前記内蓋片が設けられた前記側面に取り付けられて前記外蓋片を封止する取付片が設けられ、前記取付片には、前記外蓋片に接する摘み部が破断線で周囲と区切られて設けられ、前記摘み部に接する部分には摘み用透孔が設けられているものである
また本発明は、前記外蓋片は前記側面の1つに破断線で作られた折罫線で区切られて設けられ、前記係止片は前記外蓋片が設けられた前記側面と平行に位置する側面に折罫線で区切られて設けられ、前記内蓋片は、前記外蓋片が設けられた前記側面の内側に糊付けされて前記包装用箱の箱体を形成する糊付片に折罫線で区切られて設けられ、前記包装用箱は、前記外蓋片を前記係止片に糊付けして包装され、前記外蓋片と前記側面の間を区切る破断線で作られた前記折罫線を切断して開封されるものである
また、前記外蓋片の中央部分には前記外蓋片を屈曲させる折り曲げ線が形成されていると良いものである。さらに、前記外蓋片は、前記折り曲げ線に対して交差する一対の側縁部が、前記折り曲げ線と交差する部分が互いに近くなるようにくの字状に折れ曲がり前記外蓋片の幅が前記折り曲げ線で細くなる鼓形に形成されているものでもよい。
本発明の包装用箱は、簡単な操作で再封と開封を行うことができ、再封した時は確実に隙間なく封止されて外部からの異物の侵入を防ぐことができる。また、包装が完了した時に、内蓋片の変形が弾発して外蓋片に当接した音が発生し、内蓋片が係止突起と外蓋片の間に保持されて封止したことが聴覚で容易に分かり、使用者にとって好都合である。
この発明の第一実施形態の包装用箱の開封した状態を示す斜視図である。 この発明の第一実施形態の包装用箱の再封した状態を示す斜視図である。 この発明の第一実施形態の包装用箱の未開封の状態を示す斜視図である。 この発明の第一実施形態の包装用箱の展開図である。 その他実施形態の包装用箱の開封した状態を示す斜視図である。 その他実施形態の包装用箱の再封した状態を示す斜視図である。 その他実施形態の包装用箱の未開封の状態を示す斜視図である。 その他実施形態の包装用箱の展開図である。 この発明の第二実施形態の包装用箱の未開封の状態を示す斜視図である。 この発明の第二実施形態の包装用箱の展開図である。 この発明の第三実施形態の包装用箱の開封した状態を示す斜視図である。 この発明の第三実施形態の包装用箱の再封した状態を示す斜視図である。 この発明の第三実施形態の包装用箱の未開封の状態を示す斜視図である。 この発明の第三実施形態の包装用箱の展開図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の包装用箱10は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片12を組み立てて設けられている。
図4は、箱体形成片12を表面から見た展開図であり、箱体形成片12は、側面14,16,18,20が、互いに平行に連接して形成されている。側面14,16,18,20は、連接方向と直交する幅方向の長さは同じ長さであり、それと直交する連接方向の長さは、側面14,18が長くて互いに等しく、側面16,20が少し短くて互いにほぼ等しい。側面20の側縁部には、包装用箱10の組立状態で側面14の裏面に糊付けされる糊付片22が設けられている。糊付片22は、側面14とほぼ同じ大きさである。そして、側面14,16,18,20、糊付片22は、各々折罫線24,26,28,30で区切られている。
側面14の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、外蓋片32が折罫線34で区切られ設けられている。外蓋片32は鼓形に形成され、折罫線34と反対側の端部32aまでの長さは、包装用箱10の組立状態で、側面14,16,18,20を組み立てて形成される筒体の端部の開口部幅よりも少し長い形状、つまり、側面16または側面20の連接方向の長さよりも少し長く形成されている。折罫線34と端部32aの中間の幅狭部には、折罫線34に対して平行な折り曲げ線36が設けられている。従って、端部32aに対して交差する一対の側縁部32bは、折り曲げ線36と交差する部分が互いに近くなるようにくの字状に折れ曲がり、外蓋片32の幅が折罫線34と端部32aよりも折り曲げ線36で細くなっている。
外蓋片32の端部32aには、矩形の取付片38が破断線40で区切られて設けられている。なお、外蓋片32の側縁部32bは、破断線40と交差する角部が丸く面取りされている。取付片38には、端部32aの中心に接する摘み部42が設けられている。摘み部42は、端部32aを下底とする台形に形成され、下底は折罫線44で端部32aと区切られ、一対の脚は破断線46で取付片38の周囲の部分と区切られている。上底は、取付片38に開口して形成された摘み用透孔48に接している。摘み用透孔48は、摘み部42のほぼ上底を直径とする半円形に形成されている。
側面14の、折罫線34と反対側の端部には、台形の内側底蓋片50が折罫線52で区切られて設けられている。
側面16の、側面14の折罫線34に隣接する端部には、小さい台形のフラップ54が折罫線56で区切られて設けられている。側面16の、折罫線56と反対側の端部には、フラップ54よりも少し大きい台形のフラップ58が折罫線60で区切られて設けられている。
側面18の、側面16の折罫線56に隣接する端部には、小さい台形の内蓋片62が折罫線64で区切られて設けられている。側面18の、折罫線64と反対側の端部には、包装用箱10の組立状態で、側面14,16,18,20を組み立てて形成される筒体の端部の開口部とほぼ同じ大きさの外側底蓋片66が折罫線68で区切られて設けられている。
側面20の、側面18の折罫線64に隣接する端部には、小さい台形のフラップ70が折罫線72で区切られて設けられている。側面20の、折罫線72と反対側の端部には、フラップ70よりも少し大きい台形のフラップ74が折罫線76で区切られて設けられている。
糊付片22の、側面20の折罫線72に隣接する端部には、係止片78が折罫線80で区切られて設けられている。係止片78は、変形した矩形であり、折罫線80と反対側の端部78aの中心に、側方に突出する小さい矩形の係止突起82が設けられている。係止突起82は、包装用箱10の組立状態で、内蓋片62に重ねたときに、内蓋片62に重なる位置に設けられている。端部78aは、係止突起82に近づくにつれて折罫線80から離れるように傾斜している。折罫線80の中心には、台形の折り曲げ用透孔84が形成されている。折り曲げ用透孔84は、折罫線80を折り曲げやすくするものであり、折罫線80に沿う下底を有し、糊付片22に下底より短い上底が位置し、倒立した形状となっている。下底は、折罫線80よりも少し係止片78側に移動して設けられている。
なお、上記の各折罫線には、折り曲げやすくするために、破断線が設けられてもよい。
次に、この実施形態の包装用箱10の組立方法の一例について説明する。ここでは、図4が箱体形成片12の表面から見た展開図であり、箱体形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線28を正折りし、糊付片22の表面に糊86を塗布し、係止片78の表面に糊88を塗布する。糊86は、折罫線30に対して平行な一対の直線に塗布され、一方は折罫線30近傍に塗布され、他方は折罫線30と反対側の側縁部近傍に塗布される。糊88は、係止片78の中心に、折罫線30に対して平行な直線に塗布される。そして、折罫線24を正折りし、糊付片22の表面は糊86により側面14の裏面に糊付けされ、係止片78の表面は糊88により外蓋片32の裏面に糊付けされる。これにより箱体形成片12は折り畳み状態となり、この折り畳んだ状態で出荷される。
次に、収容物を収容し包装する工場等において、折罫線24,26,28,30を各々90°に正折りして四角形の箱体にする。そして、フラップ58,74を折罫線60,76で90°に正折りし、次に内側底蓋片50を折罫線52で90°に正折りする。内側底蓋片50の表面に糊90を塗布し、外側底蓋片66を折罫線68で90°に正折りし、内側底蓋片50の表面は糊90により外側底蓋片66の裏面に糊付けされる。これにより箱体の底面が完成する。この状態で収容物を中に入れる。
そして、折罫線56,72でフラップ54,70を90°以上の角度で正折りし、折罫線64で内蓋片62を90°に正折りする。次に、折罫線34で外蓋片32を90°以上の角度で正折りし、箱体の内側に折り込むようにしながら折り曲げ線36を逆折りする。すると、外蓋片32の裏面に糊付けされた係止片78の係止突起82が、折り曲げ線36から突出し、内蓋片62の表面に当接する。さらに外蓋片32を箱体の中に折り込んでいくと、係止突起82が、内蓋片62の端部62aを乗り越え、内蓋片62は元に戻ろうとする弾性力で外蓋片32の折り曲げ線36付近に当たり、音が発生する。そして、内蓋片62の端部62aは、外蓋片32の折り曲げ線36付近と、係止突起82の間に差し込まれて保持され、外蓋片32と内蓋片62が係合状態となる。この係合状態で、外蓋片32は箱体の開口部よりも少し長く形成されているため、箱体の中側へ折り曲げ線36で逆折りされくぼんだ形状となる。
次に、取付片38の裏面に糊92を塗布し、糊92は摘み部42と摘み用透孔48以外の部分に塗布する。そして、破断線40と折罫線44を正折りし、側面18の折罫線64に、取付片38の破断線40と折罫線44を、隙間のないように重ねながら側面18の表面に取付片38を糊付けし、図3に示すように包装が完了する。
包装用箱10から収容物を取り出す時は、側面18に糊付けされた取付片38の摘み用透孔48に指を入れ、摘み部42を引き上げて一対の破断線40を切断して摘み部42を引き起こし、さらに摘み部42を保持して引き上げて破断線40を切断する。これにより、外蓋片32が取付片38と分離して、包装用箱10が開封される。この状態ではまだ、内蓋片62と外蓋片32が係合されていて、すぐに外蓋片32が開くことがない。摘み部42を保持してさらに引き上げ、それに伴って係止突起82が内蓋片62の裏面を押し上げ、さらに引き上げると、係止突起82が内蓋片62の端部62aを乗り越え、係合が解除される。そして、フラップ54,70、内蓋片62を開いて、図1に示すように開口させて収容物を取り出す。
収容物の一部を使用して残りを包装用箱10に入れて再封するときは、包装する時と同じ手順で、折罫線56,72でフラップ54,70を90°以上の角度で正折りし、折罫線64で内蓋片62を90°に正折りし、折罫線34で外蓋片32を90°以上の角度で折り込むようにしながら折り曲げ線36を逆折りし、箱体の内側に折り込む。そして、係止突起82が、内蓋片62の端部62aを乗り越え、内蓋片62は元に戻ろうとする弾性力で外蓋片32の折り曲げ線36付近に当たり、音が発生する。内蓋片62の端部62aは、外蓋片32の折り曲げ線36付近と、係止突起82の間に差し込まれて係合状態となり、図2に示すように再封が完了する。この状態では、外蓋片32は箱体の開口部よりも少し長く形成されているが、内蓋片62は、外蓋片32と係止片78の間に差し込まれて重なると、外蓋片32は箱体の内側にくぼむことがなく、開口部に対して平坦になる。これは、外蓋片32と係止片78を糊付けする糊88の係止突起82側の端部の位置が、内蓋片62の端部62aに当接せず互いに干渉しないため、外蓋片32は箱体の内側にくぼまない。一方、組立状態で外蓋片32と係止片78を接合した糊88の端が、内蓋片62の端部62aと干渉する場合、内蓋片62の端部62aが糊88の端部に当接した位置で、折り曲げ線36近傍で係止され、箱体の中側へ折り曲げ線36が逆折りされた状態で折り曲げられてくぼんだ状態となる。
再封状態では、外蓋片32は、折り曲げ線36で逆折りされ、僅かに外方に折り曲げられた形状になり、摘み部42は、端部32aから側方に突出し、包装用箱10を再び開封するときに容易に保持することができる。
この実施形態の包装用箱10によれば、簡単な操作で再封と開封を行うことができ、再封した時は確実に隙間なく封止されて外部からの異物の侵入を防ぐことができる。再封動作は、収容物の一部を使用して残りを包装用箱10に入れて、包装する時と同じ手順で簡単に再封し、確実に保管することができる。包装が完了した時には、内蓋片62が弾発して外蓋片32の折り曲げ線36付近に当たり、音が発生するため、係合状態となったことが音により確実に確認することができる。再封する時も同様に音が発生し、内蓋片62が係止突起82と外蓋片32の間に保持されて封止したことが容易に分かり、便利である。外蓋片32は折り曲げ線36に近づくにつれて幅が細くなる鼓形であるため、箱体の内側にくぼんだ状態にしやすく、円滑に係合状態にすることができる。フラップ54,70、内蓋片62は小さい形状に形成されているため、外蓋片32が箱体の内側に折り込む時に支障とならず、円滑に包装または再封を行うことができる。係止片78は、折罫線80の途中に折り曲げ用透孔84が設けられているため、外蓋片32が箱体の内側に折り込むときに支障とならず、外蓋片32の移動に追従して円滑に折罫線80で折り曲げたりのばしたりすることができる。
さらに、包装状態では、外蓋片32が折り曲げ線36で逆折りされて箱体の内側に折り込まれるため、外蓋片32で収容物を押さえて包装用箱10内で動かないように保持することができる。開封後の再封状態では、外蓋片32の端部32aに近い部分と摘み部42が側方に突出し、再び開封するときに保持する部分であることがわかり易く、ここを保持して簡単に開封することができる。摘み部42は台形状で摘まみやすい形状である。簡単な操作で再封された状態から開封することが可能である。
次にその他の実施形態について図5〜図8に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の包装用箱94は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片96を組み立てて設けられている。
図8は、箱体形成片96を表面から見た展開図であり、箱体形成片96は、側面14,16,18,20が、折罫線折罫線24,26,28を介して互いに平行に連接して形成されている。側面14の側縁部には、包装用箱94の組立状態で側面20の裏面に糊付けされる糊付片98が折罫線100で区切られて設けられている。
側面14の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、外蓋片102が折罫線104で区切られて設けられている。外蓋片102は、折罫線104と反対側の端部102aまでの長さは、包装用箱94の組立状態で、側面14,16,18,20を組み立てて形成される筒体の端部の開口部よりも少し長く形成され、折罫線104と端部102aの中間には、折罫線104に対して平行な折り曲げ線106が設けられている。
外蓋片102の端部102aに対して交差する一対の側縁部102bは、折り曲げ線106と交差する部分が互いに近くなるようにくの字状に折れ曲がり、外蓋片102の幅が折罫線104と側縁部102bよりも折り曲げ線106で細くなる鼓形に形成されている。折り曲げ線106の中心には、切断線120が設けられている。切断線120は、折り曲げ線106に対して平行な直線で形成され、折り曲げ線106よりも少し端部102aに近い位置に移動して設けられ、直線の両端部は折り曲げ線106に向かって鈍角に折り曲げられて折り曲げ線106に達し、切断線120と折り曲げ線106に囲まれた側縁部が、外蓋片102と面一に突出する係止突起124となる。
外蓋片102の端部102aには、矩形の取付片108が破断線110で区切られて設けられている。なお、外蓋片102の側縁部102bは、破断線110と交差する角部が丸く面取りされている。取付片108には、端部102aの中心に接する摘み部112が設けられている。摘み部112は、端部102aを下底とする台形に形成され、下底は折罫線114で端部102aとは区切られ、一対の脚は破断線116で取付片108の周囲の部分と区切られている。上底は、取付片108に形成された摘み用透孔118に接している。摘み用透孔118は、摘み部112の上底を直径とする半円形に形成されている。
側面14の折罫線104と反対側の端部には、台形の内側底蓋片50が折罫線52で区切られて設けられている。
側面16の、側面14の折罫線104に隣接する端部には、小さい台形のフラップ54が折罫線56で区切られて設けられている。側面16の、折罫線56と反対側の端部には、フラップ54よりも少し大きい台形のフラップ58が折罫線60で区切られて設けられている。
側面18の、側面16の折罫線56に隣接する端部には、小さい台形の内蓋片62が折罫線64で区切られて設けられている。側面18の、折罫線64と反対側の端部には、内蓋片62よりも少し大きい台形の外側底蓋片66が折罫線68で区切られて設けられている。
側面20の、側面18の折罫線64に隣接する端部には、小さい台形のフラップ70が折罫線72で区切られて設けられている。側面20の、折罫線72と反対側の端部には、フラップ70よりも少し大きい台形のフラップ74が折罫線76で区切られて設けられている。
次に、この実施形態の包装用箱94の組立方法の一例に付いて説明する。ここでは、図8が箱体形成片96の表面から見た展開図であり、箱体形成片96の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線24を正折りし、糊付片98の表面に糊122を塗布する。糊122は、折罫線100に沿って直線に塗布する。そして、折罫線28を正折りし、糊付片98の表面は糊122により側面20の裏面に糊付けされる。これにより箱体形成片96は折り畳み状態となり、この折り畳んだ状態で出荷される、
次に、収容物を収容し包装する工場等において、折罫線24,26,28,100を各々90°に正折りして四角形の箱体にする。そして、フラップ58,74を折罫線60,76で90°に正折りし、次に内側底蓋片50を折罫線52で90°に正折りする。内側底蓋片50の表面に糊90を塗布し、外側底蓋片66を折罫線68で90°に正折りし、内側底蓋片50の表面は糊90により外側底蓋片66の裏面に糊付けされる。これにより箱体の底面が完成する。この状態で収容物を中に入れる。
そして、折罫線56,72でフラップ54,70を90°以上の角度で正折りし、折罫線64で内蓋片62を90°に正折りする。折罫線104で外蓋片102を90°以上の角度で正折りし、箱体の内側に折り込むようにしながら折り曲げ線106を逆折りする。すると、外蓋片102の、切断線120と折罫線106で囲まれた側縁部が外蓋片102と面一に突出する係止突起124となり、係止突起124は折り曲げ線106から突出し、内蓋片62の表面に当接する。切断線120と折罫線106で囲まれた部分には透孔126が形成される。さらに外蓋片102を箱体の中に折り込んでいくと、係止突起124が、内蓋片62の端部62aを乗り越え、内蓋片62は元に戻ろうとする弾性力で外蓋片102の折り曲げ線106付近に当たり、音が発生する。そして、内蓋片62の端部62aは、外蓋片102の折り曲げ線106付近と、係止突起124の間に差し込まれて係合状態となる。この係合状態で、外蓋片102は箱体の開口部よりも少し長く形成されているため箱体の中側へ折り曲げ線106で折り曲げられてくぼんだ状態となる。
次に、取付片108の裏面に糊128を塗布し、糊128は摘み部112と摘み用透孔118以外の部分に塗布する。そして、破断線110と折罫線114を正折りし、側面18の折罫線64に、取付片108の破断線110と折罫線114を、隙間のないように重ねながら側面18の表面に取付片108を糊付けし、図7に示すように包装が完了する。
包装用箱94から収容物を取り出す時は、側面18に糊付けされた取付片108の摘み用透孔118に指を入れ、摘み部112を引き上げて一対の破断線116を切断して摘み部112を引き起こし、さらに摘み部112を引き上げて保持して引き上げて破断線110を切断する。これにより、外蓋片102が取付片108と分離して、包装用箱94が開封される。この状態ではまだ、内蓋片62と外蓋片102が係合されていて、すぐに外蓋片102が開くことがない。摘み部112を保持してさらに引き上げ、それに伴って係止突起124が内蓋片62の裏面を押し上げ、さらに引き上げると、係止突起124が内蓋片62の端部62aを乗り越え、係合が解除される。そして、フラップ54,70、内蓋片62を開いて、図5に示すように開口させて収容物を取り出す。
収容物の一部を使用して残りを包装用箱94に入れて再封するときは、包装する時と同じ手順で、折罫線56,72でフラップ54,70を90°以上の角度で正折りし、折罫線64で内蓋片62を90°に正折りし、折罫線104で外蓋片102を90°以上の角度で折り込むようにしながら折り曲げ線106を逆折りし、箱体の内側に折り込む。そして、係止突起124が、内蓋片62の端部62aを乗り越え、内蓋片62は元に戻ろうとする弾性力で外蓋片102の折り曲げ線106付近に当たり、音が発生する。そして、内蓋片62の端部62aは、外蓋片102の折り曲げ線106付近と、係止突起124の間に差し込まれて係状態となり、図6に示すように再封が完了する。なお、内蓋片62と外蓋片102は、箱体の中側へくぼんだ状態となる。
再封状態では、外蓋片102は、折り曲げ線106で逆折りされ、僅かに外方に折り曲げられて突出する。従って、摘み部112は、端部102aから側方に突出し、包装用箱94を再び容易に開封することができる。
この実施形態の包装用箱94によれば、上記実施形態と同様の効果を有するものである。さらに、外蓋片102の一部が係止突起124となるため、係止突起124を有する係止片等の他部材が不要であり、箱体形成片96が小形であり、組立工程も簡単であり、コストを抑えることができる。
次にこの発明の第実施形態について図9、図10に基づいて説明する。なお、ここで、上記第一実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の包装用箱130は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片132を組み立てて設けられている。
図10は、箱体形成片132を表面から見た展開図であり、箱体形成片132は、側面14,16,18,20が、折罫線24,26,28を介して互いに平行に連接して形成されている。側面20の側縁部には、包装用箱130の組立状態で側面14の裏面に糊付けされる糊付片22が折罫線30で区切られて設けられている。
側面14の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、外蓋片134が折罫線136で区切られ設けられている。外蓋片134は、折罫線136と反対側の端部134aまでの長さは、包装用箱130の組立状態で、側面14,16,18,20を組み立てて形成される筒体の端部の開口部とほぼ同じ長さに形成され、つまり、側面16または側面20の連接方向の長さとほぼ同じに形成されている。折罫線136と端部134aの、中間よりやや端部134aに近いところには、折罫線136に対して平行な折り曲げ線138が設けられている。端部134aに対して交差する一対の側縁部134bは、折り曲げ線138と交差する部分が互いに近くなるようにくの字状に折れ曲がり、外蓋片134の幅が折罫線136と端部134aよりも折り曲げ線138で細くなる鼓形に形成されている。
外蓋片134の端部134aには、矩形の取付片140が破断線142で区切られて設けられている。なお、外蓋片134の端部134aは、破断線142と交差する角部が丸く面取りされている。取付片140には、外蓋片134の端部134aの中心に接する摘み用透孔144が設けられている。摘み用透孔144は、端部134aの中心に直径が位置する半円形に形成され、摘み用透孔144の直径は端部134aより短いものである。側縁部134bの、摘み用透孔144が隣接する部分は、摘み用透孔144の内側へゆるやかに湾曲して膨出し、摘み用突起から成る摘み部145となる。
次に、この実施形態の包装用箱130の組立方法の一例について説明する。ここでは、図10が箱体形成片132の表面から見た展開図であり、箱体形成片132の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線28を正折りし、糊付片22の表面に糊86を塗布し、係止片78の表面に糊88を塗布する。そして、折罫線24を正折りし、糊付片22の表面は糊86により側面14の裏面に糊付けされ、係止片78の表面は糊88により外蓋片134の裏面に糊付けされる。これにより箱体形成片132は折り畳み状態となり、この折り畳んだ状態で出荷される。
次に、収容物を収容し包装する工場等において、折罫線24,26,28,30を各々90°に正折りして四角形の箱体にする。そして、フラップ58,74を折罫線60,76で90°に正折りし、次に内側底蓋片50を折罫線52で90°に正折りする。内側底蓋片50の表面に糊90を塗布し、外側底蓋片66を折罫線68で90°に正折りし、内側底蓋片50の表面は糊90により外側底蓋片66の裏面に糊付けされる。これにより箱体の底面が完成する。この状態で収容物を中に入れる。
そして、取付片140の裏面に糊146を塗布する。折罫線56,72でフラップ54,70を約90°で正折りし、折罫線64で内蓋片62を約90°に正折りする。折罫線136で外蓋片134を約90°で正折りし、破断線142を約90°に正折りし、側面18の表面に取付片140を糊付けし、図9に示すように包装が完了する。この時、外蓋片134は箱体の開口部とほぼ同じ長さに形成されているため箱体の中側へ折り曲げ線36が逆折りされてくぼんだ状態とならず、平坦な状態で糊付けされる。そして、摘み部145は、取付片140が破断線142で折り曲げられるため外蓋片134と面一に側面18よりも外側にわずかに突出する。
包装用箱130から収容物を取り出す時は、側面18からわずかに突出する摘み部145の下に指を入れ、外蓋片134を引き上げて破断線142を切断する。これにより、外蓋片134が取付片140と分離して、包装用箱130が開封される。内蓋片62と外蓋片134が係合されていないため、すぐに外蓋片134が開き、収容物を取り出すことができる。
収容物の一部を使用して残りを包装用箱130に入れて再封するときは、折罫線56,72でフラップ54,70を90°以上の角度で正折りし、折罫線64で内蓋片62を90°に正折りし、折罫線136で外蓋片134を90°以上の角度で折り込むようにしながら折り曲げ線138を逆折りし、箱体の内側に折り込む。すると、外蓋片134の裏面に糊付けされた係止片78の係止突起82が、折り曲げ線138から突出し、内蓋片62の表面に当接する。さらに外蓋片134を箱体の中に折り込んでいくと、係止突起82が、内蓋片62の端部62aを乗り越え、内蓋片62は元に戻ろうとする弾性力で外蓋片134の折り曲げ線138付近に当たり、音が発生する。そして、内蓋片62の端部62aは、外蓋片134の折り曲げ線138付近と、係止突起82の間に差し込まれて保持され、外蓋片134と内蓋片62が係合状態となり、再封が完了する。
再封状態では、外蓋片134は、折り曲げ線138に逆折りされ、僅かに外側に折り曲げられて突出する。従って、包装用箱130を再び容易に開封することができる。
この実施形態の包装用箱130によれば、上記実施形態と同様の効果を有するものである。包装用箱130を閉鎖したとき外蓋片134が平坦となり、外蓋片134をくぼませる必要がないため既存の組立装置を使用して箱体形成片132を包装用箱130に組み立てることができる。再封した状態でも外蓋片134がフラットになり、また、開封後は外蓋片134から突出する摘み部等がなくすっきりとした形状であり、再封したときの外観が良好で保管しやすいものである。
次にこの発明の第実施形態について、図11〜図14に基づいて説明する。なお、ここで上記第一実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の包装用箱150は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片152を組み立てて設けられている。
図14は、箱体形成片152を表面から見た展開図であり、箱体形成片152は、側面14,16,18,20が、折罫線24,26,28を介して互いに平行に連接して形成されている。側面14の側縁部には、包装用箱150の組立状態で側面20の裏面に糊付けされる糊付片154が折罫線156で区切られて設けられている。
側面20の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、外蓋片158が破断線160で区切られて設けられている。外蓋片158は、破断線160と反対側の端部158aまでの長さは、包装用箱150の組立状態で、側面14,16,18,20を組み立てて形成される筒体の端部の開口部とほぼ同じ長さに形成され、つまり、側面14または側面18の連接方向の長さとほぼ同じに形成されている。破断線160と端部158aの、中間よりやや破断線160に近いところには、破断線160に対して平行な折り曲げ線162が設けられている。端部158aに対して交差する一対の側縁部158bは、折り曲げ線162と交差する部分が互いに近くなるようにくの字状に折れ曲がり、外蓋片158の幅が破断線160と端部158aよりも折り曲げ線162で細くなる鼓形に形成されている。
側面20には、破断線160の中心に接する摘み用透孔164が設けられている。摘み用透孔164は、破断線160の中心に直径が位置する半円形に形成され、摘み用透孔164の直径は破断線160よりも短いものである。外蓋片158の、摘み用透孔164が隣接する部分は、摘み用透孔164の内側へゆるやかに湾曲して膨出し、摘み用突起である摘み部166となる。側面20の、破断線160と反対側の端部には、台形の内側底蓋片168が折罫線170で区切られて設けられている。
側面18の、側面20の破断線160に隣接する端部には、小さい台形のフラップ172が折罫線174で区切られて設けられている。側面18の、折罫線174と反対側の端部には、フラップ172よりも少し大きい台形のフラップ176が折罫線178で区切られて設けられている。
側面16の、側面18の折罫線174に隣接する端部には、係止片180が折罫線182で区切られて設けられている。係止片180は、変形した矩形であり、折罫線182と反対側の端部180aの中心に、側方に突出する小さい矩形の係止突起184が設けられている。係止突起184は、包装用箱150の組立状態で、後述する内蓋片198に重ねたときに、内蓋片198に重なる位置に設けられている。端部180aは、係止突起184に近づくにつれて折罫線182から離れるように傾斜している。側面16の、折罫線182と反対側の端部には、外側底蓋片186が折罫線188で区切られて設けられている。
側面14の、側面16の折罫線182に隣接する端部には、小さい台形のフラップ190が折罫線192で区切られて設けられている。側面14の、折罫線192と反対側の端部には、フラップ190よりも少し大きい台形のフラップ194が折罫線196で区切られて設けられている。
糊付片154の、側面14の折罫線192に隣接する端部には、小さい台形の内蓋片198が折罫線200で区切られて設けられている。
次に、この実施形態の包装用箱150の組立方法の一例について説明する。ここでは、図14が箱体形成片152の表面から見た展開図であり、箱体形成片152の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線24を正折りし、糊付片154の表面に糊202を塗布する。そして折罫線28を正折りし、糊付片154の表面は糊202により側面20の裏面に糊付けされる。これにより箱体形成片152は折り畳み状態となり、この折り畳んだ状態で出荷される。
次に、収容物を収容し包装する工場等において、折罫線24,26,28,156を各々90°に正折りして四角形の箱体にする。そして、フラップ176,194を折罫線178,196で約90°に正折りし、次に内側底蓋片168を折罫線170で90°に正折りする。内側底蓋片168の表面に糊204を塗布し、外側底蓋片186を折罫線188で90°に正折りし、内側底蓋片168の表面は糊204により外側底蓋片186の裏面に糊付けされる。これにより箱体の底面が完成する。この状態で収容物を中に入れる。
そして、係止片180の表面に糊206を塗布する。フラップ172,190を折罫線174,192で約90°に正折りし、内蓋片198を折罫線200で正折りし、係止片180を折罫線182で正折りし、次に外蓋片158を破断線160で正折りし、係止片180の表面に外蓋片158を糊206で糊付けし、図13に示すように包装が完了する。この時、外蓋片158は箱体の開口部とほぼ同じ長さに形成されているため箱体の中側へ折り曲げ線162が逆折りされてくぼんだ状態とならず、平坦な状態で糊付けされる。そして、摘み部166は、外蓋片158が破断線160で折り曲げられるため外蓋片158と面一に側面20よりも僅かに外側に突出する。
包装用箱150から収容物を取り出す時は、側面20から突出する摘み部166の下に指を入れ、外蓋片158を引き上げて破断線160を切断する。これにより、外蓋片158が側面20と分離して、包装用箱150が開封される。内蓋片198と外蓋片158が係合されていないため、すぐに外蓋片158が開き、収容物を取り出すことができる。側面20から切り離された外蓋片158は、係止片180に糊付けされているため包装用箱150から離れることがなく、連結されている。
収容物の一部を使用して残りを包装用箱150に入れて再封するときは、折罫線174,192でフラップ172,190を90°以上の角度で正折りし、折罫線200で内蓋片198を90°に正折りし、折罫線182で係止片180を糊付けされた外蓋片158とともに、90°以上の角度で折り込むようにしながら外蓋片158の折り曲げ線162を逆折りし、箱体の内側に折り込む。すると、外蓋片158の裏面に糊付けされた係止片180の係止突起184が、外蓋片158の折り曲げ線162から突出し、内蓋片198の表面に当接する。さらに係止片180を箱体の中に折り込んでいくと、係止突起184が、内蓋片198の端部198aを乗り越え、内蓋片198は元に戻ろうとする弾性力で外蓋片158の折り曲げ線162付近に当たり、音が発生する。そして、内蓋片198の端部198aは、外蓋片158の折り曲げ線162付近と、係止突起184の間に差し込まれて保持され、外蓋片158と内蓋片198が係合状態となり、再封が完了する。
再封状態では、外蓋片158は、折り曲げ線162で逆折りされ、僅かに外方に折り曲げられて突出する。従って、包装用箱150を再び容易に開封することができる。
この実施形態の包装用箱150によれば、上記実施形態と同様の効果を有するものである。外蓋片158が平坦となり、外蓋片158をくぼませる必要がないため既存の組立装置を使用して箱体形成片152を包装用箱150に組み立てることができる。再封した状態でも外蓋片158がフラットになり、また開封後は外蓋片158から突出する摘み部等がなくすっきりとした形状であり、再封したときの外観が良好で保存しやすいものである。外蓋片158は係止片180に糊付けされて包装されるため、外蓋片158を側面16に糊付けするための取付片等が不要で、箱体形成片152が小形であり、ブランクシートの面積も小さくすることできる。
なお、この発明の包装用箱は、上記実施の形態に限定されるものではなく、箱体の大きさや形状は収容物の形状や数に合わせて適宜変更可能である。外蓋片と内蓋片が取り付けられる側面の位置は変更可能であり、互いに平行に位置する側面に設けられていればよい。底部の形状は上記以外でもよい。また、開封部分の形状や開封ミシンのパターンも適宜変更可能である。
10,94,130,150 包装用箱
12,96,132,152 箱体形成片
14,16,18,20 側面
22,98,154 糊付片
32,102,134,158 外蓋片
36,106,138,162 折り曲げ線
38,108,140 取付片
40,46,110,116,142,160 破断線
42,112,145,166 摘み部
48,118,144,164 摘み用透孔
62,198 内蓋片
62a,198a 端部
78,180 係止片
82,124,184 係止突起
120 切断線

Claims (4)

  1. 一枚のブランクシート箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた側面と、前記側面の1つに折罫線で区切られて設けられ前記筒体の上方の開口端部を閉鎖する外蓋片と、前記外蓋片が設けられた前記側面と平行に位置する側面に折罫線で区切られて設けられ前記外蓋片の裏面に重ねられる内蓋片と、前記外蓋片と一体的に設けられ、前記内蓋片と係合する係止突起が設けられ、
    前記係止突起は、前記外蓋片を、前記筒体の開口縁部に対して平行な状態で前記内蓋片に重ねたときに、前記内蓋片に重なる位置に設けられた包装用箱であって、
    前記外蓋片は、前記側面の1つに折罫線で区切られて設けられ、前記外蓋片の裏面には係止片が糊付けされ、前記係止突起は前記係止片に一体に形成され、
    前記係止片は、前記外蓋片が設けられた前記側面の内側に糊付けされて前記包装用箱の箱体を形成する糊付片に折罫線で区切られて設けられ、
    前記内蓋片は、前記外蓋片が設けられた前記側面と平行に位置する側面に折罫線で区切られて設けられ、
    前記外蓋片の端部には、前記内蓋片が設けられた前記側面に取り付けられて前記外蓋片を封止する取付片が設けられ、前記取付片には、前記外蓋片に接する摘み部が破断線で周囲と区切られて設けられ、前記摘み部に接する部分には摘み用透孔が設けられ、
    前記包装用箱は、前記取付片を前記内蓋片が設けられた前記側面に糊付けして包装され、前記外蓋片と前記取付片の間を区切る破断線を切断して開封され、
    前記外蓋片を前記内蓋片の外側に重ねて前記筒体の内側に押し込むと、前記係止突起が前記内蓋片の表面に当接し、さらに前記外蓋片を箱体の中に押し込むと、前記係止突起が前記内蓋片の端部を乗り越えるとともに、前記内蓋片が前記外蓋片に当たり、前記内蓋片の端部は、前記外蓋片と前記係止突起の間に差し込まれて保持され、前記外蓋片と前記内蓋片が係合状態となることを特徴とする包装用箱。
  2. 一枚のブランクシートの箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた側面と、前記側面の1つに折罫線で区切られて設けられ前記筒体の上方の開口端部を閉鎖する外蓋片と、前記外蓋片の裏面に重ねられる内蓋片と、前記外蓋片と一体的に設けられ、前記内蓋片と係合する係止突起が設けられ、
    前記係止突起は、前記外蓋片を、前記筒体の開口縁部に対して平行な状態で前記内蓋片に重ねたときに、前記内蓋片に重なる位置に設けられた包装用箱であって、
    前記外蓋片は、前記側面の1つに破断線で作られた折罫線で区切られて設けられ、前記外蓋片の裏面には係止片が糊付けされ、前記係止突起は前記係止片に一体に形成され、
    前記係止片は、前記外蓋片が設けられた前記側面と平行に位置する側面に折罫線で区切られて設けられ、
    前記内蓋片は、前記外蓋片が設けられた前記側面の内側に糊付けされて前記包装用箱の箱体を形成する糊付片に折罫線で区切られて設けられ、
    前記包装用箱は、前記外蓋片を前記係止片に糊付けして包装され、前記外蓋片と前記側面の間を区切る破断線で作られた前記折罫線を切断して開封され、
    前記外蓋片を前記内蓋片の外側に重ねて前記筒体の内側に押し込むと、前記係止突起が前記内蓋片の表面に当接し、さらに前記外蓋片を箱体の中に押し込むと、前記係止突起が前記内蓋片の端部を乗り越えるとともに、前記内蓋片が前記外蓋片に当たり、前記内蓋片の端部は、前記外蓋片と前記係止突起の間に差し込まれて保持され、前記外蓋片と前記内蓋片が係合状態となることを特徴とする包装用箱。
  3. 前記外蓋片の中央部分には前記外蓋片を屈曲させる折り曲げ線が形成されている請求項1又は2記載の包装用箱。
  4. 前記外蓋片は、前記折り曲げ線に対して交差する一対の側縁部が、前記折り曲げ線と交差する部分が互いに近くなるようにくの字状に折れ曲がり前記外蓋片の幅が前記折り曲げ線で細くなる鼓形に形成されている請求項3記載の包装用箱。
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