JPH0688594B2

JPH0688594B2 - 特にヒンジ蓋形の煙草の容器

Info

Publication number: JPH0688594B2
Application number: JP5179789A
Authority: JP
Inventors: ハインツ・フォッケ; クルト・リートケ
Original assignee: Focke and Co GmbH and Co KG
Current assignee: Focke and Co GmbH and Co KG
Priority date: 1988-03-03
Filing date: 1989-03-03
Publication date: 1994-11-09
Anticipated expiration: 2009-11-09
Also published as: CA1327188C; EP0330938B1; BR8900984A; EP0330938A1; JPH01308741A; US4942961A; DE58905653D1; DE3806818A1

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は煙草の容器に関し、この容器は特にヒンジ蓋形
の容器であり、この容器は複数の煙草を包む内側包装紙
を備えており、またこの内側包装紙にはフラップが設け
られ、このフラップはパンチング（パーフオレーショ
ン）によって切り離すことができ、またこのフラップは
引出しストリップに隣接しており、このストリップはこ
の内側包装紙の前壁から少なくとも底壁の部分まで延長
されているものである。

［従来の技術］この発明は、ヒンジ蓋形の煙草の容器に関するものであ
る。この形式の容器は世界中で広く使用されているもの
で、容器の一部にヒンジ形の蓋が形成されており、この
蓋はこの容器の後壁にヒンジ部を介して接続されてい
る。このようなヒンジ蓋形の容器は、この容器の一部に
カラーが取付けられ、このカラーはこの容器の前壁およ
び側壁に取付けられ、このカラーの一部はこれら壁から
突出している。

この容器内には、複数の煙草が収容されており、これら
の煙草はすず箔からなる内側包装紙で包装されている。
この内側包装紙は、内容物（複数の煙草）を囲むように
折畳まれており、この内側包装容器の折畳みタブ部は互
いにその一部が重ねられており、細長い側面と上端面を
形成している。

また、このようなヒンジ蓋形の容器の中には、内側包装
紙の一部がパンチングすなわちパーフオレーションによ
って切り離せるような切り離しフラップが形成されてい
るものがある。このような容器を使用する場合には、こ
のフラップを切り離し、内容物すなわち煙草をこの容器
の前面に露出させる。この切り離しフラップは、この容
器から突出している内側包装紙の前壁の上部およびこの
部分に隣接する側壁の部分に形成されている。また、こ
の内側包装紙の端面の前部分はこのフラップとともに切
り離すことができるように構成されている。

このような形式の容器において、内側包装紙の一部に引
出しストリップを形成することは公知（たとえばドイツ
公開特許3,410,217）である。この引出しストリップ
は、この容器の内容物、特に前部にある煙草を引出し、
これらの煙草をこの容器から取出すのを容易にするもの
である。このような公知の容器では、この引出しストリ
ップはこの内側包装紙の前壁、底壁および後壁の一部の
部分にパンチングによって形成されている（接続部を残
して引き切るように）。また、この引出しストリップの
上端部は切り離しフラップに接続されている。そして、
このフラップを切り離すと、同時にこの引出しストリッ
プが作用し、最終的にはこの容器から利り離される。

このような公知の煙草の容器では、この引出しストリッ
プは内側包装紙と一体的に形成され、上記のフラップを
切り離す際に１回しか作用しない。そしてこの後は、こ
の引出しストリップはこの容器から切り離されるので、
次に煙草を取出す際にはこのストリップはもはや作用し
ない。

［発明が解決しようとする課題］本発明は以上の事情に基づいてなされたもので、上述し
たような（煙草の）容器において、内側包装紙に引出し
ストリップを一体に形成し、かつこのストリップを数回
にわたって再使用できるようにすることを目的とする。

［課題を解決するための手段とその作用］上記のような課題を解決するために、本発明は、引出し
ストリップを切り離しフラップからパンチング（パーフ
オレーション）によって区画し、このフラップを切り離
した場合に、この引出しストリップがこのフラップから
分離されるようにしたものである。

したがって、本発明の煙草の容器は、この引出しストリ
ップは切り離しフラップと同様に内側包装紙に一体に形
成されている。この煙草の容器が使用されてフラップが
切り離された後、このフラップとは別にこの引出しスト
リップが残るので、このストリップを何回も使用して煙
草を取出すことができる。

また、本発明の特別な特徴としては、この引出しストリ
ップが切り離しフラップの部分まで延長され、適当なパ
ーフオレーション（Ｕ字状のパーフオレーション線）に
よってこのフラップから区画されており、このフラップ
が切り離された後にこのストリップの端部が突出するよ
うに構成されている。

この特徴によれば、この切り離しフラップが切り離され
た後、この引出しストリップの端部がつまみタブとして
この内側包装紙から突出する。そして、この容器の箱部
分すなわちカラーの部分から少なくともこのつまりタブ
の部分が突出し、これを容器につまむことができる。

［実施例］以下図を参照して本発明の実施例を説明する。この図に
はヒンジ蓋形の容器39を示す。このヒンジ蓋形の容器39
（第３図に示す）は、従来と同様なものであり、容器部
40およびヒンジ蓋部41を備え、このヒンジ蓋部はこの本
体部に回動可能に接続されている。また、この容器本体
部40にはカラー42が設けられており、このカラーはこの
本体部の前壁43および側壁43に部分に配置されている。
このカラーは上記容器本体の壁に接着され、この本体部
40から突出している。上記ヒンジ蓋部を閉じた場合に
は、このカラーはこのヒンジ蓋部41によって囲まれるよ
うに構成されている。

この容器の内容物はブロック状のもの、たとえばブロッ
ク状に配置された複数の煙草のブロック10である。この
煙草集合体11は、複数の煙草12を複数列に整列して配置
したもので、この実施例の場合には３つの列13,14,15に
配列されており、内側包装紙16によって包装されてい
る。

この内側包装紙16は通常のすず箔等から構成されてい
る。第１図に示すように、この内側包装紙の展開形状は
長方形である。上記の煙草のブロック10を形成するため
に、この内側包装紙16は煙草集合体11を包み、閉じた底
壁17,前壁18および後壁19によってこれを囲んでいる。
また、側壁20,21は側壁タブ22,23によって形成され、こ
れらタブは互いに重ねられ、前壁18および後壁19に接続
されている。また、上記の底壁17の反対側には上端壁38
が形成され、これは上記と同様に端壁タブ24,25によっ
て形成され、これらは互いにその一部が重ねられ、この
内側包装紙16の前壁18および後壁19に接続されている。
また、このような煙草容器を使用する場合に煙草12の上
端部を露出させるために、この内側包装紙16には切り離
しフラップ26が形成されている。このフラップは前壁1
8、およびこれに隣接する側壁タブ22および端壁タブ24
の部分に形成されている。このような内側包装紙16は、
端壁タブ24が外側となるように折られ、この容器を使用
する場合にこれをつまむことができるように構成されて
いる。このフラップ26は、これを上方に引張ることによ
り、この内側包装紙の他の部分から切り離されるように
構成されている。

この切り離しのために、このフラップ26は略横断方向に
形成されたパンチング線27によってこの内側包装紙16の
他の部分と区切られている。このパンチング線27は、切
り欠きまたは穴28とこれらの間の連結部29とから構成さ
れている。これらの連結部は、このフラップ26が引張ら
れた際に引裂かれるように構成されている。

また、この煙草の容器には引出しストリップ30が設けら
れており、このストリップは内側包装紙16に形成され、
この図示する実施例ではこのストリップはこの内側包装
紙の中央部に形成されている。この引出しストリップ30
は横方向のパンチング線31,32によって形成され、これ
らのパンチング線はわずかの連結部29を残しており、ま
たこれらのパンチング線31,32は前壁18、底壁17、およ
び後壁19の部分に形成されている。

この図示する実施例では、上記の引出しストリップ30は
上記切り離しフラップ26の一部の部分にまで延長されて
いる。この引出しストリップ30は、同様にパンチング線
33によってこの切り離しフラップ26から区画されてお
り、このパンチング線は台形を形成するようなＵ字状を
なしている。よって、この引出しストリップ30の上端部
はこのフラップ26内まで延長されている。この端部は、
この引出しストリップ30のつまみタブ34を構成する。

この煙草容器を使用する際に上記のフラップ26が切り離
されると、この引出しストリップ30がこの煙草の容器に
残る。そして、この容器の容器本体部40のカラー42の部
分からこのストリップのつまみタブ34が突出し、このタ
ブを手で容易につまむことができる。この引出しストリ
ップ30を引くことにより、煙草集合体11の中央部にある
数本の煙草12がこのヒンジ蓋41を介して押し上げられ、
この場合、３つの各列13,14,15の煙草は押し上げられる
高さが相違し、これら列の煙草は互いにずれて押し上げ
られる。したがって、これら煙草12の取出しが容易とな
る。また、この容器を閉じた場合には、これら煙草12は
押し戻され、また引出しストリップ30は最初の位置に戻
され、次の引出し作用が可能となる。また、この引出し
ストリップ30は、後壁19の部分でこの内側包装紙16に連
結されているので、この連結部分が引き裂かれることが
なく、このストリップは何回でも使用することができ
る。

また、この引出しストリップ30を引いた場合に、この容
器（ヒンジ蓋形の容器39）から煙草のブロック10全体が
引出されてしまうのを防止するために、この内側包装紙
をこの容器、特に容器本体部40に接着等によって取付け
てもよい。このような場合には、この内側包装紙の前壁
18の引出しストリップ30の両側の部分に（２個の）帯状
の接着部35,36を形成し、この内側包装紙16をこの容器
の前壁43に取付けるようにする。よって、この煙草集合
体10は、この引出しストリップ30の両側の部分におい
て、このヒンジ蓋形の容器に固定される。また、後壁19
の部分に、この引出しストリップ30の延長位置に別の接
着部37を追加してもよい。この接着部37によって、この
内側包装紙の後壁19が容器の後壁45に取付けられる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示し、第１図はこの煙草容器の内
側包装紙（すず箔）の展開図、第２図は内側包装紙で包
装された煙草集合体がこの容器内に収容された状態を示
す斜視図、第３図は引出しストリップの使用状態でかつ
ヒンジ蓋が開いた状態における内側包装紙で包装された
煙草集合体の状態を示す縦断面図である。 10……煙草ブロック、11……煙草集合体、16……内側包
装紙、26……切り離しフラップ、30……引出しストリッ
プ、39……ヒンジ蓋形の容器、40……容器本体部、41…
…蓋部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】特にヒンジ蓋形の煙草の容器であって、こ
の容器の内部には内側包装紙で包装された煙草集合体が
収容され、この内側包装紙には引張ることによってパン
チング（パーフオレーション）により分離されるフラッ
プが形成されており、このフラップは引出しストリップ
に隣接して配置されており、この引出しストリップは上
記内側包装紙の前壁の部分から少なくとも底壁の部分に
わたって形成されているものにおいて、上記引出しスト
リップ（30）はパンチングまたはパーフオレーション
（フラップパンチング線33）によって上記切り離しフラ
ップ（26）から区画されており、このフラップ（26）が
切り離される場合にこのフラップが上記引出しストリッ
プ（30）から分離されることを特徴とする煙草の容器。
【請求項２】前記引出しストリップ（30）は前記切り離
しフラップ（26）内の部分まで延長されており、この切
り離しフラップは略Ｕ字状のフラップパンチング線（3
3）によって区画されており、このフラップ（26）が切
り離された場合に前記引出しストリップ（30）の端部に
つまりタブ（34）が形成され、このつまみタブは前記内
側包装紙（16）の他の部分またはその前壁（18）から独
立して突出していることを特徴とする前記請求項第１項
に記載の煙草の容器。