JP3079892U - 包装容器 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造で容易に内容物を収容でき外箱の
構造も簡略化する包装容器を提供する。 【解決手段】 パラフィン紙32を固着した厚紙製の中箱
本体31の側板部43,43、接合板部44および端板部46を折
り曲げる。上面に開口部35を開口した略箱状の中箱本体
31を組み立てる。開口部35から内容物を充填する。パラ
フィン紙32の被覆面部55,55を折り曲げて内容物の上面
を覆う。中箱本体31の覆い板部47,47を折り曲げ被覆面
部55に重なり合わせて中箱5を組立形成する。軸方向の
両端に挿入孔2を開口する外箱3内に中箱5を挿入し、
位置決め部21を切り起こして位置決めし、包装容器1を
形成する。厚紙の弾性にて端板部46が開く状態に復元し
ても内容物を収容でき、外箱3を簡易にできる。
構造も簡略化する包装容器を提供する。 【解決手段】 パラフィン紙32を固着した厚紙製の中箱
本体31の側板部43,43、接合板部44および端板部46を折
り曲げる。上面に開口部35を開口した略箱状の中箱本体
31を組み立てる。開口部35から内容物を充填する。パラ
フィン紙32の被覆面部55,55を折り曲げて内容物の上面
を覆う。中箱本体31の覆い板部47,47を折り曲げ被覆面
部55に重なり合わせて中箱5を組立形成する。軸方向の
両端に挿入孔2を開口する外箱3内に中箱5を挿入し、
位置決め部21を切り起こして位置決めし、包装容器1を
形成する。厚紙の弾性にて端板部46が開く状態に復元し
ても内容物を収容でき、外箱3を簡易にできる。
Description
【0001】
本考案は、水産物、菓子、寿司、弁当などの食品を収容する使い捨ての折詰箱 などに用いる中箱を収容する外箱を備えた包装容器に関する。
【0002】
従来、この種の使い捨ての折詰箱などの包装容器に用いられる中箱として、例 えば実公平7−42983号公報に記載の構成が知られている。
【0003】 この実公平7−42983号公報に記載の中箱は、厚紙にて形成された中箱本 体と、この中箱本体の内面に固着されるパラフィン紙とを具備している。そして 、中箱本体は、長手平板状の底板部の各辺に折線を介して連続しこれら折線によ り前記底板部の上面に向けて略垂直に折り曲げられる側板部を有し、折線の折り 曲げにより上面に開口部を開口する略箱状に形成される。また、パラフィン紙は 、中箱本体の底板部と略同一形状でこの底板部に固着される底面部と、この底面 部の各辺に連設され中箱本体の側板部と略同一形状でこれら側板部にそれぞれ固 着される側面部と、側面部の底面部と反対側の辺に連設され中箱本体の開口部を 被覆する上面覆部と、前記側面部の互いに隣接する辺間に連設され折り畳まれる ことにより中箱本体の側板部の外面側に添着される折畳部とを有している。
【0004】 そして、上面を開口した外箱内に、中箱本体の側板部を折線で折り曲げるとと もに折畳部を側板部の外面側に添着して上面を開口する状態に形成した中箱を収 容する。この後、中箱内の収容スペース内に食品などの内容物を詰め、パラフィ ン紙の上面覆部を内容物の上面が覆われる状態に折り曲げて被覆する。そして、 外箱に蓋を被せ、紐などの結束具を用いて内容物を収容した包装容器を組立形成 する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ところで、上記実公平7−42983号公報に記載の中箱では、中箱本体の側 板部の外面側にパラフィン紙の折畳部を折り畳んで添着して上面を開口した外箱 内に収容する。このことから、折り畳んだ折畳部が外箱の縁に引っ掛かるなどの おそれがあり、中箱を外箱内に挿入して収容する作業が困難となる。また、略角 筒状の外箱内に挿入して収容した場合、中箱本体が厚紙にて形成されていること から、厚紙の弾性により側板部が折り曲げ方向と反対側に開く状態に復元するお それがある。このため、上面を開口し蓋にて閉塞される外箱を用いる必要があり 、外箱の構成が2部材となり構成が複雑となり、製造性の向上が図れず、包装容 器のコストが増大するおそれもある。
【0006】 本考案は、上記このような点に鑑みて、簡単な構造で容易に内容物を収容でき 外箱の構造も簡略化する包装容器を提供することを目的とする。
【0007】
請求項1記載の包装容器は、厚紙にて形成され折り曲げにより上面に開口部を 開口する中箱本体と、この中箱本体に固着されるパラフィン紙とを有した中箱と 、軸方向の両端に前記中箱が挿入される挿入孔を開口した略四角筒状で前記中箱 を収容する外箱とを備え、前記中箱の中箱本体は、長手平板状の底板部と、この 底板部の長手方向の両側縁にそれぞれ折線を介して連続しこれら折線により上方 に向けて略垂直に折り曲げられる長手平板状の一対の側板部と、これら側板部の 長手方向の両端縁にそれぞれ折線を介して連続しこれら折線により互いに対向す る方向に向けて略垂直に折り曲げられる対をなす接合板部と、前記底板部の長手 方向の両端縁にそれぞれ折線を介して連続しこれら折線により上方に向けて略垂 直に折り曲げられ前記接合板部に重なり合う一対の端板部と、これら端板部の前 記底板部に連続する縁に対向する縁にそれぞれ折線を介して連続しこれら折線に より略垂直に折り曲げられて前記底板部に略平行に対向する覆い板部とを有し、 前記中箱のパラフィン紙は、前記中箱本体の底板部の内面に固着されこの底板部 と略同一形状の底面部と、この底面部の長手方向の両側縁にそれぞれ連設され前 記中箱本体の側板部にそれぞれ固着されこれら側板部と略同一形状の一対の側面 部と、これら側面部の長手方向の両端縁にそれぞれ連設され前記中箱本体の接合 板部にそれぞれ固着されこれら接合板部と略同一形状の一対の接合面部と、前記 側面部の前記底面部に連続する縁に対向する縁にそれぞれ連設され前記中箱本体 の開口部を被覆し互いに重なり合う一対の被覆面部と、前記底面部の長手方向の 両端縁にそれぞれ連設され前記中箱本体の端板部にそれぞれ固着されこれら端板 部と略同一形状の一対の端面部と、これら端面部の前記底面部に連続する縁に対 向する縁にそれぞれ連設され前記中箱本体の前記覆い板部の少なくとも一部を覆 って固着され前記中箱本体の端板部および覆い板部の折り曲げにより前記被覆面 部に重なり合う覆い面部とを有したものである。
【0008】 そして、中箱本体の底板部の長手方向の両側縁に折線を介して連設した一対の 側板部を折線にて上方に向けて略垂直に折り曲げるとともに、側板部の長手方向 の両端縁に折線を介して連設した接合板部を互いに対向する方向に略垂直に折り 曲げる。また、底板部の長手方向の両端縁に折線を介して連設した端板部を上方 に向けて略垂直に折り曲げて接合板部に重ね合わせる。さらに、中箱本体の側板 部に固着するパラフィン紙の側面部に底面部側と反対側に連設した被覆面部を互 いに重なり合う状態に中箱本体の上面の開口部を被覆する。そして、中箱本体の 端板部の底板部側と反対側の縁に折線を介して連設した覆い板部を折線で底板部 と略平行となる状態に略垂直に折り曲げ、この覆い板部に上面の少なくとも一部 を覆って固着するパラフィン紙の覆い面部を被覆面部に重なり合わせて中箱を組 立形成する。この中箱を軸方向の両端に開口した挿入孔から挿入して略四角筒状 の外箱内に収容する。
【0009】 このことにより、外箱にて規制されない中箱本体の端板部が、厚紙の弾性によ る復元力にて開く状態となっても、端板部に連設する覆い板部が復元力により開 く状態が外箱にて規制されるので、端板部が大きく開く状態に復元することはな く、内容物が収容される。このため、略四角筒状の簡単な構造の外箱を用いるこ とが可能となり、製造性が向上するとともに外箱内への組み付けも挿入するのみ でよく外箱への組み付け作業性も向上する。さらに、外箱内へ中箱を組み付けた 際、中箱本体の弾性による復元力にて端板部が外箱の挿入孔側に傾斜した多少開 く状態に復元するので、外箱から取り出す際に挿入孔側に傾斜した端板部を引き 出せばよく、取り出しも容易となる。
【0010】 請求項2記載の包装容器は、請求項1記載の包装容器において、中箱は、長手 状に形成され、外箱は、長手方向の長さ寸法が前記中箱の長手方向の長さ寸法よ り長く形成され、長手状の底部と、この底部の長手方向の両端部の対角線上の位 置に内方に向けて切り起こし形成されて前記中箱の端板部の底板部側の外面に当 接して前記中箱を位置決め係止する位置決め部を有したものである。
【0011】 そして、長手状の中箱の端板部の底板部側の外面に当接して中箱を位置決め係 止する位置決め部を、長手状の外箱の底部の長手方向の両端部の対角線上の位置 に内方に向けて切り起こし形成する。
【0012】 このことにより、外箱の底部の長手方向の両端部で対角線上の位置に切り起こ し形成した位置決め部により簡単な構造で中箱が容易に位置決めされるとともに 、外箱内に中箱を組み付けた際に中箱の端板部が復元力により開く方向に傾斜し た状態で確実に中箱が収容される。また、位置決め部が外部から見難い外箱の底 部側に位置することとなり、外箱の上面全体が内容物の内容表示などの表示面に 利用可能となるとともに、外観が損なわれない。
【0013】
以下、本考案の包装容器の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】 図1ないし図3において、1は包装容器で、この包装容器1は、長手方向とな る軸方向の両端面に挿入孔2をそれぞれ開口する長手状の略四角筒状の外箱3と 、この外箱3内に挿入孔2から挿入されて収容され内部に図示しない水産物、菓 子、寿司、弁当などの内容物を収容する収容スペース4を有した長手状の中箱5 とを備えている。
【0015】 そして、外箱3は、例えばボール紙や板目紙、段ボール紙などの厚紙にて、長 手方向の長さ寸法が中箱5の長手方向の長さ寸法より長い略四角筒状に形成され ている。また、外箱3は、展開状態で、長手平板状の底部11を有している。そし て、この底部11の長手方向の一側縁には、折線12aを介して連続する長手平板状 で折線12aにより底部11に向けて略垂直に折り曲げられる側部13が設けられてい る。この側部13には、幅方向における中間部に長手方向に沿って略平行に一対の ミシン目14,14が設けられ、これらミシン目14,14間に細長帯状で側部13の長手 方向の両端部間に亘る開封部15が設けられている。また、底部11の長手方向の他 側縁には、折線12bを介して連続する細長平板状で折線12bにより底部11に向けて 略垂直に折り曲げられる接合部17が設けられている。さらに、側部13の底部11と 反対側の長手方向の一側縁には、折線12cを介して連続し底部11と略同一形状の 長手平板状で折線12cにより側部13に対して略垂直に折り曲げられて底部11に略 平行に対向する天部18が設けられている。また、天部18の側部13側と反対側の長 手方向の一側縁には、折線12dを介して連続し側部13と略同一形状の長手平板状 で折線12dにより天部18に対して略垂直に折り曲げられて側部13に略平行に対向 するとともに接合部17に接合する側部19が設けられている。
【0016】 また、外箱3には、底部11の長手方向である軸方向の両端部に位置決め部21が 対角線上の位置に切り起こし形成されている。この位置決め部21は、底部11から 側部13に亘って切り込み22が設けられ、この切り込み22の両端から底部11および 側部13の長手方向の端縁に亘る長手方向に沿った折線12eにより切り起こし形成 される。なお、位置決め部21は、位置決め部21,21間の距離が中箱5の長手方向 の寸法と略同寸法となるように形成される。
【0017】 そして、外箱3は、折線12a,12bにて側部13および接合部17が底部11の上面に 向けて略垂直に折り曲げられる。さらに、天部18が折線12cで側部13に対して略 垂直に折り曲げて底部11に略平行に対向される。そして、側部19が折線12dで天 部18に対して略垂直に折り曲げられて側部13に略平行に対向され、接合部17と接 着剤などにて接着されて、略四角筒状の外箱3が組立形成される。
【0018】 また、外箱3の外面には、内容物の内容表示などの表示が設けられる表示面24 が形成されている。
【0019】 一方、中箱5は、図1ないし図4に示すように、内部に収容する内容物を支持 できる程度の適宜の厚さを有する厚紙にて形成された中箱本体31と、この中箱本 体31の上面側となる内面側に例えば熱圧着や接着剤による接着などにより固着さ れ、特に食品の酸化防止の効果も有するいわゆるバターロール紙であるパラフィ ン紙32とを有している。
【0020】 そして、中箱本体31は、折り曲げにより上面に開口部35を開口しこの開口部35 に連続する収容スペース4を内部に有した箱形状で、長手平板状の底板部41を有 している。また、底板部41の長手方向の両側縁には、折線42aを介して連続しこ れら折線42aにより底板部41の内面側となる上方に向けて略垂直に折り曲げられ る長手平板状の一対の側板部43がそれぞれ設けられている。さらに、これら側板 部43の長手方向の両端縁には、折線42bを介して連続しこれら折線42bにより先端 縁が互いに対向する方向に向けて側板部43に対して略垂直に折り曲げられる対を なす接合板部44がそれぞれ設けられている。これら接合板部44の側板部43から突 出する方向の長さ寸法は、底板部41の幅寸法の略半分である。また、底板部41の 長手方向の両端縁には、折線42cを介して連続し折線42cにより上方に向けて略垂 直に折り曲げられ接合板部44に重なり合う一対の端板部46がそれぞれ設けられて いる。さらに、これら端板部46の底板部41側と反対側の縁、すなわち底板部41に 連続する縁に対向する縁には、折線42dを介して連続し折線42dにより端板部46に 対して略垂直に折り曲げられて底板部41に略平行に対向する覆い板部47がそれぞ れ設けられている。
【0021】 また、パラフィン紙32は、中箱本体31の底板部41の内面に固着されこの底板部 41と略同一形状の底面部51を有している。そして、この底面部51の長手方向の両 側縁には、中箱本体31の側板部43の内面にそれぞれ固着されきこれら側板部43と 略同一形状の一対の側面部53がそれぞれ連設されている。また、側面部53の長手 方向の両端縁には、中箱本体31の接合板部44の内面にそれぞれ固着されこれら接 合板部44と略同一形状の一対の接合面部54がそれぞれ連設されている。さらに、 側面部53の底面部51側と反対側の縁、すなわち底面部51に連続する縁に対向する 縁には、中箱本体31の開口部35を被覆し互いに重なり合う一対の被覆面部55が連 設されている。これら被覆面部55は、底面部51と略同一形状に形成されている。 また、底面部51の長手方向の両端縁には、中箱本体31の端板部46の内面にそれぞ れ固着されこれら端板部46と略同一形状の一対の端面部56がそれぞれ連設されて いる。さらに、これら端面部56の底面部51側と反対側の縁、すなわち底面部51に 連続する縁に対向する縁には、中箱本体31の覆い板部47の底板部41に対向する内 面の少なくとも一部、すなわち端板部46側の内面の少なくとも一部を覆って固着 される覆い面部57がそれぞれ設けられている。この覆い面部57は、中箱本体31の 端板部46および覆い板部47が折線42c,42dでそれぞれ折り曲げられることにより 、中箱本体31の開口部35を被覆する互いに重なり合った被覆面部55に重なり合う 。
【0022】 そして、中箱31は、側板部43,43が折線42a,42aにて上方に向けて略垂直にそ れぞれ折り曲げられるとともに、接合板部44,44が折線43b,43bにて先端縁が互 いに対向する方向に向けて略垂直に折り曲げられる。また、端板部46が折線42c で上方に向けて略垂直に折り曲げられて接合板部44,44に重ね合わされ、中箱本 体31が上面に開口部35を開口して収容スペース4を区画形成する略箱状に組立ら れる。なお、接合板部44,44は、折り曲げられた先端縁が互いに略接触する状態 で対向する。さらに、パラフィン紙32の被覆面部55が互いに重なり合う状態に中 箱本体31の上面の開口部35を被覆する。そして、中箱本体31の覆い板部47,47が 折線42d,42dで底板部41と略平行となる状態に端板部46に対して略垂直にそれぞ れ折り曲げられ、パラフィン紙32の覆い面部57,57が被覆面部55に重なり合わっ て、中箱31が組立形成される。
【0023】 次に、上記包装容器1に内容物を収容する動作を説明する。
【0024】 まず、厚紙から中箱本体31を例えば打ち抜きなどにより形成し、この形成され た中箱本体31の内面にあらかじめ例えば打ち抜き形成されたパラフィン紙32を固 着しておく。そして、パラフィン紙32が固着された中箱本体31の側板部43,43を 、折線42a,42aで上方に向けて略垂直にパラフィン紙32とともに折り曲げる。さ らに、中箱本体31の接合板部44,44を折線42b,42bで側板部43に対して略垂直に パラフィン紙32とともに折り曲げる。さらに、中箱本体31の端板部46,46を折線 42c,42cで上方に向けて略垂直に折り曲げて、上面に開口部35が開口し、底板部 41、一対の側板部43,43、および端板部46が接合する対をなす接合板部44,44に て囲まれた収容スペース4を有した略箱状に中箱本体31を組み立てる。すなわち 、接合板部44,44間の隙間は、端板部46にて閉塞される状態となる。
【0025】 そして、開口部35から中箱本体31の収容スペース4内に内容物を充填する。こ の後、パラフィン紙32の被覆面部55,55を内容物の上面を覆う状態に、中箱本体 31の側板部43,43に固着する側面部53,53に対して略垂直に折り曲げて開口部35 を被覆する。さらに、中箱本体31の覆い板部47,47を折線42d,42dで底板部41と 略平行となる状態に端板部46,46に対してパラフィン紙32とともに略垂直に折り 曲げ、パラフィン紙32の被覆面部55に重なり合わせ、内容物を収容した中箱5を 組立形成する。
【0026】 この中箱5の組立形成により、内容物は、パラフィン紙32の底面部51、側面部 53,53、端面部56が重なり合う中箱本体31の接合板部44,44に固着する接合面部 54,54、被覆面部55,55および被覆面部55,55に重なり合う中箱本体31の覆い板 部47,47に固着する覆い面部57,57にて略隙間なく覆われ、液漏れなどが生じに くくなっている。すなわち、接合面部54,54間の隙間は端面部56にて閉塞され、 端面部56と被覆面部55,55との間は、覆い面部57にて閉塞される。
【0027】 この後、あらかじめ一方の位置決め部21が折線12e,12eおよび切り込み22で切 り起こし形成された略四角筒状の外箱3の一方の挿入孔2に中箱5の長手方向の 一端側から挿入し、中箱5の挿入側の端部、すなわち端板部46の外面を位置決め 部21に当接させる。この後、他方の位置決め部21を折線12e,12eで折り曲げて内 方に向けて突出させ、中箱5の挿入側と反対側の端部、すなわち端板部46の外面 に係止させ、中箱5を外箱3内に位置決め固定し、内容物を収容した包装容器1 を組立形成する。
【0028】 この状態で、中箱5は、外箱3の位置決め部21に端板部46の底板部41側の外面 がそれぞれ当接する状態であるが、弾性を有する厚紙にて形成されていることか ら、弾性による復元力により端板部46が折り曲げ方向と反対側の展開状態の方向 に復元しようとする。そして、この端板部46に連接する覆い板部47は、外箱3の 天部18に当接して展開状態に開くように復元することが規制されているとともに 、位置決め部21にて展開方向への復元が規制されている。このことから、端板部 46が底板部41と略同一面上となる展開状態まで復元することはなく、端板部46の 覆い板部47側が外箱3の挿入孔2側に傾斜した状態に多少復元する状態となる。 なお、側板部43は、外箱3により展開状態へ開く方向に復元することはない。ま た、接合板部44,44は、端板部46が多少傾斜する状態となっている程度であるこ とから、端板部46の底板部41側にて展開状態へ開く方向に復元することはない。 このため、内容物は、パラフィン紙32の底面部51、側面部53,53、端面部56が重 なり合う中箱本体31の接合板部44,44に固着する接合面部54,54、被覆面部55, 55および被覆面部55に重なり合う中箱本体31の覆い板部47,47に固着する覆い面 部57,57にて覆われた状態が維持され、液漏れなどが生じにくくなっている。
【0029】 そして、内容物を取り出すために包装容器1を解体、すなわち外箱3から中箱 5を取り出す場合には、外箱3の側面に設けた略平行なミシン目14,14間の開封 部15の長手方向の一端側をミシン目14,14で外箱3の側部13から引きちぎるよう に引っ張り、外箱3をミシン目14,14で展開する状態に中箱5を露出させて開封 する。そして、中箱5を折り曲げ形成する動作と反対の動作、すなわち開口部35 から広げるようにして開き、内容物を露出させる。
【0030】 上述したように、上記実施の形態では、パラフィン紙32が固着される中箱本体 31の底板部41の長手方向の両側縁に連続して略垂直に折り曲げられる側板部43の 長手方向の両端縁に略垂直に折り曲げられる接合板部44をそれぞれ設けるととも に、底板部41の長手方向の両端縁に連続して略垂直に折り曲げられ接合板部44に 重なり合う端板部46およびこの端板部46の底板部41側と反対側に連続して略垂直 に折り曲げられ中箱本体31の上面の開口部35を被覆するパラフィン紙32の被覆面 部55に重なり合う覆い板部47をそれぞれ設ける。このことにより、略四角筒状の 外箱3に収容した中箱5が、中箱本体31を形成する厚紙の弾性による復元力によ り端板部46が折り曲げ方向と反対側の展開状態へ開く方向に復元する状態となっ ても、中箱5内の内容物はパラフィン紙32の底面部51、側面部53,53、被覆面部 55,55、接合面部54,54、端面部56,56および覆い面部57,57にて囲まれた状態 となり、液漏れなど生じにくい状態で確実に収容できる。
【0031】 そして、中箱5の端板部46は外箱3の底部11の長手方向の両端部に対角線上に 位置して切り起こし形成した位置決め部21により底板部41側が位置決めされ、端 板部46に連接する覆い板部47が外箱3の天部18にて展開状態に開く方向に復元す ることを規制されるので、端板部46は覆い板部47側が外箱3の挿入孔2側に多少 傾斜する状態までしか復元されないので、内容物は確実にパラフィン紙32にて覆 われて収容される。
【0032】 このため、従来の蓋にて開閉される上面を開口した略箱状の外箱を用いること なく、軸方向の両端面に挿入孔2,2を開口する略四角筒状の簡単な構造の外箱 3を用いることができ、外箱3の製造性を向上できるとともにコストを低減でき る。さらに、挿入孔2から挿入して2箇所に切り起こし形成した位置決め部21に て位置決めするのみで中箱5を外箱3内に収容できることから、紐などの結束具 を用いることなく容易に包装容器1を組立形成でき、外箱3への組み付け作業性 を向上できる。
【0033】 また、厚紙にて形成した中箱本体31とこの中箱本体31に固着するパラフィン紙 32にて中箱5を形成したため、中箱5が燃焼し易い紙製で、使用後に焼却廃棄処 理すればよく、廃棄物を低減でき、例えば合成樹脂のように焼却の際に有害ガス が発生することもなく、容易に焼却廃棄処理でき、環境汚染も低減できる。さら に、中箱5が安価で折り曲げや打ち抜き形成などの加工が容易な紙製であるため 、中箱5を安価で容易に形成でき、折り曲げ加工も容易で組立工程を簡易化でき るとともに組立性も向上でき、安価に提供できる。
【0034】 そして、長手方向となる軸方向の両端部に挿入孔2,2を開口した外箱3内に 中箱5を挿入して収容するため、長手方向の両側部が開口する構成に比して外箱 3の強度が増大し、外部からの衝撃に強く、内容物を安定して収容できる。
【0035】 なお、上記実施の形態において、包装容器1として、軸方向の両端に挿入孔2 ,2を開口した略四角筒状の外箱3内に中箱5を収容して説明したが、例えば上 面に挿入孔を開口する略四角箱状のケース体と、このケース体の挿入孔を着脱あ るいはケース体の一縁に連続し折線による折り曲げなどにより開閉する蓋体とを 備えた外箱を用いてもできる。
【0036】 この場合には、上面の挿入孔からケース体内に収容した中箱5は、ケース体に より側板部43,43および端板部46,46が弾性による復元力にて展開状態に開く方 向に復元することが規制され、内容物が確実にパラフィン紙32に隙間なく覆われ て、液漏れなどが生じにくい状態で確実に収容できる。
【0037】 また、外箱のケース体から中箱5を取り出す際に、挿入孔2に臨み被覆面部に より内容物と接触しない中箱本体31の覆い板部47,47をつまむようにして持ち上 げればよく、手に内容物が付着することなく容易に中箱5をケース体から取り出 すことができる。
【0038】 そして、外箱3にミシン目14,14にて開封部15を設けたが、開封部15を設けな いものでもできる。なお、端板部46が弾性による復元力にて展開状態に開く方向 に復元して覆い板部47側が挿入孔2側に傾斜した状態となっていることから、傾 斜した端板部46は挿入孔2から引き出し易くなっており、端板部46を引っ張るよ うにして中箱5を引き出せばよく、容易に中箱5を取り出しできる。
【0039】 また、位置決め部21を切り起こし形成したが、例えば樹脂フィルムなどにて包 装容器1全体をくるむようにして中箱5が外箱3から脱落しないようにしたり、 別途外箱3の内面に突起状物を取り付けて位置決めするなど、いずれの形態でも できる。
【0040】 さらに、外箱3の位置決め部21は、対角線上にそれぞれ設けるのみに限らず、 同一側、あるいは中箱5の四つ角にそれぞれ対応する位置に4箇所切り起こし形 成してもできる。
【0041】 また、中箱本体31の接合板部44,44を底板部41の幅寸法の略半分としたが、互 いに重なり合う寸法の長め形成したり、先端縁間に隙間が生じる状態で対向する 寸法となる短めに形成してもよい。なお、長めに形成して互いに重なり合う状態 とすることにより、内容物をより液漏れを生じにくい状態で確実に収容できるこ とから好ましい。
【0042】 さらに、中箱本体31の覆い板部47を例えば底板部41と略同一形状として互いに 少なくとも一部が重なり合う大きさに形成するなどしてもできる。この構成によ れば、内容物が中箱本体31にて覆われる状態となり、外部からの衝撃に対して、 より耐性が向上して内容物を保護をできる。
【0043】 そして、パラフィン紙32の被覆面部55を底面部51と略同一形状としたが、少な くとも一部が互いに重なり合って中箱本体31の開口部35を被覆する形状であれば 、底面部51と同一形状でなくてもできる。
【0044】 また、パラフィン紙32の覆い面部57は、中箱本体31の覆い板部47の全面に固着 する形状としてもできる。
【0045】
請求項1記載の包装装置によれば、中箱本体の側板部の両端縁に接合板部を設 けるとともに、接合板部に重なり合う端板部に中箱本体に固着したパラフィン紙 の被覆面部に重なり合う覆い板部を設けた中箱を、略四角筒状の外箱の軸方向の 両端面に開口する挿入孔から挿入するため、厚紙の弾性による復元力にて外箱に て規制されない端板部が折り曲げ方向と反対側の展開状態へ開く方向に復元して も、内容物は確実に収容されるので、軸方向の両端面に挿入孔を開口する略四角 筒状の簡単な構造の外箱を用いることができ、外箱の製造性を向上できるととも にコストを低減でき、また挿入孔から挿入するのみで中箱を収容できることから 、紐などの結束具を用いることなく容易に包装容器を組立形成でき、外箱への組 み付け作業性を向上できる。さらに、外箱内へ中箱を組み付けた際、中箱本体の 弾性による復元力にて端板部が外箱の挿入孔側に傾斜した多少開く状態に復元す るので、外箱から取り出す際に挿入孔側に傾斜した端板部を引き出せばよく、容 易に取り出しできる。
【0046】 請求項2記載の包装容器によれば、請求項1記載の包装容器の効果に加え、中 箱の端板部の底板部側の外面に当接して中箱を位置決め係止する位置決め部を、 外箱の底部の長手方向の両端部で対角線上の位置に内方に向けて切り起こし形成 するため、2箇所の切り起こしによる簡単な構造で、中箱の端板部が開く方向に 傾斜した状態で中箱を容易に確実に位置決め収容でき、中箱の組み付け作業性を 向上できる。また、位置決め部が外部から見難い外箱の底部分に位置することと なり、外箱の上面全体が内容物の内容表示などの表示面に利用できなるとともに 、外観の損傷を防止できる。
【図1】本考案の包装装置の一実施の形態を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図2】同上包装装置を示す斜視図である。
【図3】同上包装装置を示す断面図である。
【図4】同上中箱を示す展開図である。
1 包装容器 2 挿入孔 3 外箱 5 中箱 21 位置決め部 31 中箱本体 32 パラフィン紙 35 開口部 41 底板部 42a,42b,42c,42d 折線 43 側板部 44 接合板部 46 端板部 47 覆い板部 51 底面部 53 側面部 54 接合面部 55 被覆面部 56 端面部 57 覆い面部
Claims (2)
- 【請求項1】 厚紙にて形成され折り曲げにより上面に
開口部を開口する中箱本体と、この中箱本体に固着され
るパラフィン紙とを有した中箱と、 軸方向の両端に前記中箱が挿入される挿入孔を開口した
略四角筒状で前記中箱を収容する外箱とを備え、 前記中箱の中箱本体は、長手平板状の底板部と、この底
板部の長手方向の両側縁にそれぞれ折線を介して連続し
これら折線により上方に向けて略垂直に折り曲げられる
長手平板状の一対の側板部と、これら側板部の長手方向
の両端縁にそれぞれ折線を介して連続しこれら折線によ
り互いに対向する方向に向けて略垂直に折り曲げられる
対をなす接合板部と、前記底板部の長手方向の両端縁に
それぞれ折線を介して連続しこれら折線により上方に向
けて略垂直に折り曲げられ前記接合板部に重なり合う一
対の端板部と、これら端板部の前記底板部に連続する縁
に対向する縁にそれぞれ折線を介して連続しこれら折線
により略垂直に折り曲げられて前記底板部に略平行に対
向する覆い板部とを有し、 前記中箱のパラフィン紙は、前記中箱本体の底板部の内
面に固着されこの底板部と略同一形状の底面部と、この
底面部の長手方向の両側縁にそれぞれ連設され前記中箱
本体の側板部にそれぞれ固着されこれら側板部と略同一
形状の一対の側面部と、これら側面部の長手方向の両端
縁にそれぞれ連設され前記中箱本体の接合板部にそれぞ
れ固着されこれら接合板部と略同一形状の一対の接合面
部と、前記側面部の前記底面部に連続する縁に対向する
縁にそれぞれ連設され前記中箱本体の開口部を被覆し互
いに重なり合う一対の被覆面部と、前記底面部の長手方
向の両端縁にそれぞれ連設され前記中箱本体の端板部に
それぞれ固着されこれら端板部と略同一形状の一対の端
面部と、これら端面部の前記底面部に連続する縁に対向
する縁にそれぞれ連設され前記中箱本体の前記覆い板部
の少なくとも一部を覆って固着され前記中箱本体の端板
部および覆い板部の折り曲げにより前記被覆面部に重な
り合う覆い面部とを有したことを特徴とした包装容器。 - 【請求項2】 中箱は、長手状に形成され、 外箱は、長手方向の長さ寸法が前記中箱の長手方向の長
さ寸法より長く形成され、長手状の底部と、この底部の
長手方向の両端部の対角線上の位置に内方に向けて切り
起こし形成されて前記中箱の端板部の底板部側の外面に
当接して前記中箱を位置決め係止する位置決め部を有し
たことを特徴とした請求項1記載の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001000995U JP3079892U (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001000995U JP3079892U (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 包装容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3079892U true JP3079892U (ja) | 2001-08-31 |
Family
ID=43212747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001000995U Expired - Lifetime JP3079892U (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3079892U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015045049A1 (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-02 | 日本たばこ産業株式会社 | スライドパッケージ |
USD884130S1 (en) | 1997-04-15 | 2020-05-12 | Swagelok Company | Back ferrule |
-
2001
- 2001-02-28 JP JP2001000995U patent/JP3079892U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USD884130S1 (en) | 1997-04-15 | 2020-05-12 | Swagelok Company | Back ferrule |
WO2015045049A1 (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-02 | 日本たばこ産業株式会社 | スライドパッケージ |
CN105579354A (zh) * | 2013-09-26 | 2016-05-11 | 日本烟草产业株式会社 | 滑动包装体 |
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