JP2004138181A - クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

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Haruyuki Aihara
相原 治之
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Abstract

【課題】負荷容量の低下等を招くことなく、よりコンパクトな構成を有するクラッチレリーズ軸受装置を提供する。
【解決手段】ガイドスリーブ20のフランジ部21に、クラッチレリーズ軸受10の外輪12に対し半径方向内側に配置され、かかる外輪12の内側に当接することで、ガイドスリーブ20のフランジ部21に対するクラッチレリーズ軸受10の半径方向移動を制限する制限部28を設けたので、従来ガイドスリーブのフランジ部外縁に形成していた移動制限部が不要となり、その分、クラッチレリーズ軸受装置の外径を小さくでき、それによりコンパクトな構成が提供される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクトな構成を有するクラッチレリーズ軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車・トラクター・フォークリフトなどの車両等に搭載されている、摩擦板を用いた動力断続装置であるクラッチを動作させる場合において、入力部材であるレリーズフォークでクラッチカバーのダイヤフラムスプリングを軸線方向に押圧することにより、ダイヤフラムスプリングの付勢力を摩擦板から解除して動力伝達の切り離しが行なわれている。
【0003】
ところで、レリーズフォークは車体等の固定側に通常配置されているが、クラッチカバーはエンジンのフライホイール等に取り付けられてそれと一体的に回転するようになっている。従って、クラッチカバーのダイヤフラムスプリングをレリーズフォークが直に押圧するとなると、当接部の摩耗を招来することとなる。そこで、ダイヤフラムスプリングに当接して一体的に回転する回転輪を含むクラッチレリーズ軸受と、この軸受を所定の状態に保持すると共にレリーズフォークからの入力を受けるようになっている回転しない軸受保持部材とからなるクラッチレリーズ軸受装置を、例えば特許文献1に示されているように、ダイヤフラムスプリングとレリーズフォークとの間に設けている。
【特許文献1】
特開2001−280367
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、クラッチレリーズ軸受装置は、例えばトランスアクスル(FF車用トランスミッション)とエンジンとの間の狭い空間内に通常配置されるため、例えばカウンターギヤ支持軸受の出っ張り部などとの干渉を避けるべく、或いは枢動するレリーズフォークとの干渉を避けるべく、よりコンパクトな構成が望まれている。しかし、干渉を避けるためクラッチレリーズ軸受を小型化することは、負荷容量の低下等を招くため好ましくない。
【0005】
そこで本発明は、負荷容量の低下等を招くことなく、よりコンパクトな構成を有するクラッチレリーズ軸受装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明のクラッチレリーズ軸受装置は、
互いに同心的に配置されかつ相対回転する内輪及び外輪を含み、一方の輪が固定され、回転する他方の輪がクラッチ装置の回転部材に当接するようになっているクラッチレリーズ軸受と、ガイド軸上に摺動自在に嵌合された軸受保持部材と、該軸受保持部材に対して、該クラッチレリーズ軸受の該一方の輪を半径方向に移動可能となるよう保持する連結部材と、を有するクラッチレリーズ軸受装置において、
前記軸受保持部材には、前記クラッチレリーズ軸受の外輪に対し半径方向内側に配置され、前記外輪の内側に当接することで、前記軸受保持部材に対する前記クラッチレリーズ軸受の半径方向移動を制限する制限部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
【作用】
例えば、上述した特許文献1に記載のクラッチレリーズ軸受装置においては、クラッチレリーズ軸受の半径方向移動を制限するために、ガイドスリーブのフランジ部外縁に軸線方向に庇のように延在する移動制限部を設けている。しかしながら、かかる移動制限部があるために、クラッチレリーズ軸受装置の外径が大きくなるという問題がある。これに対し、本発明によれば、軸受保持部材(ガイドスリーブに相当)に、クラッチレリーズ軸受の外輪に対し半径方向内側に配置され、かかる外輪の内側に当接することで、軸受保持部材に対するクラッチレリーズ軸受の半径方向移動を制限する制限部を設けたので、従来ガイドスリーブのフランジ部外縁に形成していた移動制限部が不要となり、その分、クラッチレリーズ軸受装置の外径を小さくでき、それによりコンパクトな構成が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかるクラッチレリーズ軸受装置をレリーズフォーク側から見た図である。図2は、図1の構成をII−II線に沿って切断して矢印方向に見た軸線方向断面図である。
【0009】
図2において、クラッチレリーズ軸受装置は、クラッチレリーズ軸受10と、軸受保持部材であるガイドスリーブ20と、連結部材であるばね部材30とからなる。クラッチレリーズ軸受10は、左方端に当接部11aを有する略円管状の内輪11と、内輪11を同心的に内包する短い円管状の外輪12と、内輪11と外輪12との間に転動自在に配置された複数のボール15と、ボール15を所定間隔で保持する保持器16と、ボール15の軸線方向両側で内輪11と外輪12とにより画成される空間を密封するシール17とからなる。内輪11は外輪12に対して回転自在に支持されている。また内輪11の当接部11aは、半径方向外方にめくれたような形状をしており、図示しないクラッチカバーのダイヤフラムスプリング(クラッチ装置の回転部材)に当接するようになっている。また、内輪11の当接部11aと反対側の端部は、プレスによるブランク加工のままとし、切削加工を行わず製作コストを安くするようにしている。
【0010】
一方、ガイドスリーブ20はモールド成形された樹脂製であって、円管状の本体21と、本体21の中央近傍の外周から半径方向に延在するフランジ部22と、フランジ部22の中央付近において軸線方向左方に突出しかつ全周に連なっている制限部28と、フランジ部22の半径方向外方端において一部が軸線方向に突出するガイド部25(図1)とを有する。本体21の内方には図示しないガイド軸が延在しており、本体21はガイド軸上を摺動自在となっている。なお、本体21の内方には拡径部24が設けられている。この拡径部24は、本体21がガイド軸上を摺動する際に異物を噛みこまないように機能するものである。制限部28は、クラッチレリーズ軸受10の外輪12に対し半径方向内側に配置され、クラッチレリーズ軸受装置10がガイドスリーブ20に対して半径方向に移動したときに、制限部28が外輪12の内側に当接することで、その半径方向移動を制限する機能を有する。尚、クラッチレリーズ軸受10を半径方向に移動可能とするため、外輪12の外周と制限部28との間には隙間27が設けられている。フランジ部22の中程には、水平溝26が設けられており、この水平溝26にはレリーズフォークを固定するクリップ(不図示)が挿入されるようになっている。
【0011】
図1より明らかなように、同一形状のものが2つ設けられたばね部材30は、板ばねを略コ字状に折り曲げて形成されており、クラッチレリーズ軸受10をガイドスリーブ20に対して取り付ける機能を有する。ガイドスリーブ20のストッパ22gは、ばね部材30をガイドスリーブ20に取り付ける際に、ばね部材30の切欠き38に係合して、それ以上ばね部材30が内方に押し込まれることを防止するよう機能する。
【0012】
図1,2に示すように、ガイドスリーブ20のレリーズフォーク側には、補強部材40が設けられている。補強部材40は、円筒部41と、円筒部41の略中央から上方および下方へ突出した板状のアンビル部42と、円筒部41の端部から半径方向に延在するフランジ部43とからなり、板材をプレスし、その後焼入処理することによって形成される。これによりレリーズフォークとの接触部にて著しい摩耗が発生しないようにしている。
【0013】
円筒部41は、ガイドスリーブ20に取り付けられた際に、本体21に対して隙間をもって嵌め合わされ、ガイドスリーブ20が荷重を受けたときに補強的に支持することができるようになっている。円筒部41の上方および下方は、アンビル部42と対応するように延長されて矩形部41a(図1)を形成している。この矩形部41aは、レリーズフォークをガイドする機能と、アンビル部の剛性を確保する機能とを有する。
【0014】
図1に示すように、補強部材40のフランジ部43には、円周部に矩形状切欠43aが形成されており、この切欠43aは取付時に、ガイドスリーブ20のフランジ部22の対応する位置に形成された突起22fと係合して、補強部材40の回り止め及び位置決めを達成している。
【0015】
次に、本実施の形態にかかるクラッチレリーズ軸受装置の動作につき以下に説明する。図1において、図示しないレリーズフォークが枢動して、その先端が補強部材40のアンビル部42に当接して一定の荷重を印加する。補強部材40の板厚は比較的厚くその剛性も十分であるため、レリーズフォークより受ける大荷重を受けることができる。クラッチレリーズ軸受装置は、レリーズフォークからの入力により図示しないガイド軸上を軸線方向に摺動して、図示しないクラッチカバーのダイヤフラムスプリングに内輪11の当接部11aを当接させる。かかる場合、ダイヤフラムスプリングは回転していても、内輪11は回転自在であるので、当接後にダイヤフラムスプリングと一体で回転することとなり、更に軸受装置が軸線方向に移動することによりダイヤフラムスプリングが押圧されてクラッチが動作されるようになっている。
【0016】
ばね部材30は適切な板厚となっていて、ガイドスリーブ20に対してクラッチレリーズ軸受10を、押圧部32と外輪12との間に作用する摩擦力のみで支持しているため、軸受10はガイドスリーブ20に対して半径方向に移動可能となっている。従って、内輪11の当接部11aがダイヤフラムスプリングに当接したとき、両者の間に偏心があれば、軸受10を同心に位置させようとする公知の力が生じ、それにより軸受10は半径方向に移動して、自動調心が達成されることとなる。なお、ガイドスリーブ20の制限部28は、軸受10が所定量以上半径方向外方に移動しないよう制限する機能を有する。また、一般の玉軸受の外輪にはフランジがないタイプが多いので、本実施の形態のように外輪をばね部材30で挟みこむように構成すれば、外輪自体を改造する必要がなく既存のものを使用でき、コスト低減に寄与しうる。
【0017】
図1において、特許文献1に開示された従来技術のクラッチレリーズ軸受装置の外形を点線で示す。図2から明らかなように、かかる従来技術のクラッチレリーズ軸受装置においては、クラッチレリーズ軸受装置10の半径方向外方に、外壁23を形成していたため、外径が大きくなっていた。これに対し、本実施の形態においては、かかる外壁23の代わりに、クラッチレリーズ軸受10の外輪12の半径方向内方に制限部28を形成したので、実線で示すように、外壁23の肉厚プラス隙間分だけ外径を小さくできる。従って、例えばクラッチレリーズ軸受装置に隣接して干渉物IFが存在するような場合でも、本実施の形態では、これを有効に回避できる。
【0018】
尚、上述した実施の形態においては、クラッチレリーズ軸受10の外輪12と内輪11との間において、ボール15に対し軸線方向外側のみシール17を設けているが、軸線方向内側にシールを設けなくても、制限部28がクラッチレリーズ軸受10の内輪に近接しているので、ラビリンスシールに類似の効果により、異物の侵入は効果的に抑制される。
【0019】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、軸受保持部材に、クラッチレリーズ軸受の外輪に対し半径方向内側に配置され、かかる外輪の内側に当接することで、軸受保持部材に対するクラッチレリーズ軸受の半径方向移動を制限する制限部を設けたので、従来ガイドスリーブのフランジ部外縁に形成していた移動制限部が不要となり、その分、クラッチレリーズ軸受装置の外径を小さくでき、それによりコンパクトな構成が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるクラッチレリーズ軸受装置をレリーズフォーク側から見た図である。
【図2】図1の構成をII−II線に沿って切断して矢印方向に見た軸線方向断面図である。
【符号の説明】
10 クラッチレリーズ軸受
20 ガイドスリーブ
28 制限部
30 ばね部材
40 補強部材

Claims (1)

  1. 互いに同心的に配置されかつ相対回転する内輪及び外輪を含み、一方の輪が固定され、回転する他方の輪がクラッチ装置の回転部材に当接するようになっているクラッチレリーズ軸受と、ガイド軸上に摺動自在に嵌合された軸受保持部材と、該軸受保持部材に対して、該クラッチレリーズ軸受の該一方の輪を半径方向に移動可能となるよう保持する連結部材と、を有するクラッチレリーズ軸受装置において、
    前記軸受保持部材には、前記クラッチレリーズ軸受の外輪に対し半径方向内側に配置され、前記外輪の内側に当接することで、前記軸受保持部材に対する前記クラッチレリーズ軸受の半径方向移動を制限する制限部が設けられていることを特徴とするクラッチレリーズ軸受装置。
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