JP2004136996A - ローリフトトラック - Google Patents
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Abstract
【課題】取付作業性に優れ、しかも使用上の手間がかからない、パレット及びかご台車を搭載可能なローリフトトラックを提供することを目的とする。
【解決手段】かご台車を載置する際にかご台車のフレームに係合される回動式フックと、このフックを回動自在に支持する支持部材と、この支持部材に結合された取付部材とを備えるかご台車固定装置が、バッテリ収納部の外側面に取付けられ、かご台車を載置する際に標準フォーク上に重ねられるかさ上げ用フォークが、かご台車固定装置の取付部材に、標準フォーク上に重ねられる水平位置と標準フォークに対し略垂直となる倒立位置との間でそれぞれ回動自在に支持されてなる構成とする。
【選択図】 図4
【解決手段】かご台車を載置する際にかご台車のフレームに係合される回動式フックと、このフックを回動自在に支持する支持部材と、この支持部材に結合された取付部材とを備えるかご台車固定装置が、バッテリ収納部の外側面に取付けられ、かご台車を載置する際に標準フォーク上に重ねられるかさ上げ用フォークが、かご台車固定装置の取付部材に、標準フォーク上に重ねられる水平位置と標準フォークに対し略垂直となる倒立位置との間でそれぞれ回動自在に支持されてなる構成とする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パレット及びかご台車を運搬できるローリフトトラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からフォークリフトを用いて、箱体状の荷物収納部の床部材に回転自在な車輪を備えた、いわゆるかご台車の取扱作業が行われており、例えば下記文献に示すような、標準フォークに装着して使用する、かご台車を固定するための固定装置を備えたさやフォークなどが提案されている。また一方で、ローリフトトラックを用いてかご台車を運搬することに対する要請もあり、例えば下記文献に示す、爪部材を備えたローリフトトラックなどが提案されている。
【0003】
ところで、かご台車には多数の種類があり、そのうちには径の大きな車輪を備え、床部材が地面から比較的高い位置とされたものがある。このような高床型のかご台車をローリフトトラックを用いて運搬しようとしても、標準フォークのリフト高さが比較的低く設定されていることから、かご台車を標準フォークにて掬い上げられない場合があり得る。そこで、標準フォークの高さを調節する手段が別途必要となる。又、かご台車に限らずパレットを運搬する際であっても、ローリフトトラックでは厚さの大きなパレットを掬い上げられない場合がある。そこで、例えば下記文献に示す、標準フォークの上に厚さ調整材を重ねてかさ上げする技術が提案されている。
【0004】
【文献1】
特開平7−304597号公報(第3−4頁、図1−2)
【文献2】
実用新案登録第3078280号公報(第7−13頁、図1−5)
【文献3】
特開2002−19615号公報(第2頁、図1−3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ローリフトトラックにおいて、かご台車を固定するための固定装置と標準フォークをかさ上げする厚さ調整材とを備えるようにすれば、高床型のかご台車であっても確実に、また安全に運搬することが可能となるが、これらを個々にローリフトトラックへ取付けるようにすると、取付作業が非常に煩雑になるという問題がある。
【0006】
そこで、上記文献に記載の固定装置を備えたさやフォークを応用し、ローリフトトラックの標準フォークに装着されるさやフォークに固定装置を備え、さやフォーク自体が厚さ調整材を兼ねるようにすれば、厚さ調整材と固定装置とを一体的に取付けることができるので、取付作業は簡素化されることになる。しかしながら、かご台車運搬時にいちいち取付けなければならず、またパレット運搬時などさやフォークの不使用時には標準フォークから取外して何処かに保管しておかなければならないという欠点が残される。
【0007】
本発明は上記の問題を考慮し、取付作業性に優れ、しかも使用上の手間がかからない、パレット及びかご台車を搭載可能なローリフトトラックを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のローリフトトラックは、車体前方に、左右一対の標準フォークが固定されたバッテリ収納部を昇降可能に備えるローリフトトラックであって、かご台車を載置する際にかご台車のフレームに係合される回動式フックと、該フックを回動自在に支持する支持部材と、該支持部材に結合された取付部材とを備えるかご台車固定装置が、上記バッテリ収納部の外側面に取付けられると共に、かご台車を載置する際に上記両標準フォーク上にそれぞれ重ねられる左右一対のかさ上げ用フォークが、上記取付部材に、上記両標準フォーク上に重ねられる水平位置と上記両標準フォークに対し略垂直となる倒立位置との間で回動自在に支持されてなることを特徴とする構成としている。
【0009】
これによれば、例えばサブ組立ラインにてかさ上げ用フォークをかご台車固定装置に予め取付ておき、その上でメイン組立ラインにてローリフトトラックに取付けるといった手順での作業が可能となり、取付作業性の向上を図ることができる。また、かさ上げ用フォークを使用せず標準フォークにてパレット等を運搬する際には、かさ上げ用フォークを倒立位置としておくことで、何ら支障なく作業を行うことができ、かさ上げ用フォークを取外す等の手間もかからない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態に係るローリフトトラックを、図面を参照して説明する。
【0011】
図1ないし図3に示すように、本実施の形態のローリフトトラックは、走行装置や制御装置などが搭載された車体1を備え、車体1の前方に、このローリフトトラックの駆動源となるバッテリが収納されるバッテリ収納部2が図示しない昇降装置を介して昇降可能に設けられ、このバッテリ収納部2から前方へ標準フォーク3が延設された構成となっており、バッテリ収納部2とフォーク3とが一体的に昇降されるようになっている。そして、バッテリ収納部2の左右両側面2a(2b)には、所定の厚さを有する板状体のベース4及び5が、前後方向に離間し、垂直方向に平行に取付けられており、これらベース4及び5に、後述するかご台車固定装置の取付板6が例えばボルトにより取付けられるようになっている。
【0012】
図4に示すように、本実施の形態に係るかご台車固定装置は、上記ベース4及び5に取付けられる取付板6と、取付板6から垂直上方に立設された垂直バー7と、垂直バー7の上端部に固定されたフック支持板8と、左右のフック支持板8間に回動自在に支持された水平バー9と、水平バー9に固定されたレバー10と、水平バー9に固定され、レバー10の操作に伴って水平バー9と共に回動するL字形のフック11とからなる。そして、レバー10を上方側へ回動操作すると、レバー10と共に水平バー9、フック11が回動し、これによってフック11がかご台車のフレームに係合されてかご台車が固定されるようになっている。逆に、レバー10を下方側へ回動操作すると、レバー10と共に水平バー9、フック11が回動し、これによってフック11がかご台車のフレームから外されてかご台車の固定が解除される。ここで、取付板6、垂直バー7、フック支持板8は互いに溶接結合されており、かご台車固定装置は一体化された状態でバッテリ収納部2に取付けられる。さらに、上記取付板6から前方に軸保持体12が延設され、一対の軸保持体12間には水平に回動軸13が固定支持されている。そして、この回動軸13に、一端部に回動軸13が挿通される貫通穴が設けられた、所定の厚みを有する左右のかさ上げ用フォーク14が、回動自在に支持されている。
【0013】
図4に示すようにかご台車固定装置に予めかさ上げ用フォーク14を取付けた状態で、取付板6を図3に示す状態のローリフトトラックのベース4及び5に取付けると、図1及び図2に示すように、垂直バー7が両ベース4、5間に配されると共に回動軸13がバッテリ収納部2の前面下端に位置する状態となり、かさ上げ用フォーク14が標準フォーク3上に重ねられる水平位置とバッテリ収納部2の前方で標準フォーク3に対し垂直となる倒立位置との間で回動できるようになる。
【0014】
さて、上述した本実施の形態のローリフトトラックによりパレットを搬送しようとする場合、作業者は、かさ上げ用フォーク14を回動させて垂直に立たせ、その倒立位置を、かさ上げ用フォーク14の先端部に設けられているピン挿入孔(図示省略)に、かご台車固定装置のフック支持板8に支持されたピン(図示省略)を挿入することにより保持する。そして、作業者は、標準フォーク3をパレットのフォーク挿入部に挿入させ、バッテリ収納部2と共に上昇させることによりパレットを持ち上げた上で、パレットを運搬する。
【0015】
かご台車を搬送しようとする場合には、作業者は、上記のピンを外してかさ上げ用フォーク14の倒立位置を解除し、かさ上げ用フォーク14を回動させて標準フォーク3上に重ねて水平位置に位置させる。標準フォーク3及びかさ上げ用フォーク14をかご台車の底板と床との間に挿入させ、バッテリ収納部2と共に上昇させることにより、かご台車を持ち上げる。そして、レバー10を上方側に回動させることにより、フック11をかご台車のフレームに引っ掛け、載置されたかご台車を固定してかご台車を運搬する。かご台車を所定位置まで運搬した後は、レバー10を下方側に回動させることにより、フック11をかご台車のフレームから外し、標準フォーク3、かさ上げ用フォーク14をバッテリ収納部2と共に下降させることにより、かご台車を床に降ろす。
【0016】
このように、上述した本実施の形態のローリフトトラックによれば、簡単にパレット運搬作業とかご台車運搬作業とを切り替えできるので、効率よく運搬作業を行うことができる。また、パレット運搬作業時にかさ上げ用フォーク14が邪魔になるなど支障を来たすこともない。さらに、ベース4及び5を追加するだけで、複数台のローリフトトラックで1組のかご台車固定装置及びかさ上げ用フォーク14を共用することが可能となるため、コストの削減を図ることができる。
【0017】
ところで、かご台車固定装置とかさ上げ用フォーク14との一体化作業は、その一体化作業を容易に行なうことができる場所で予め行なうことができ、一体化させた後、容易に取り付け可能な部位であるバッテリ収納部2の両側面2a(2b)に固定することができる。例えば先ずサブ組立ラインにて、かご台車固定装置とかさ上げ用フォーク14とを一体化させ、かさ上げ用フォーク14を倒立位置とした上でピンを通してその状態を保持させる。こうして、かご台車固定装置とかさ上げ用フォーク14とが折り重なるようにしてコンパクト化させた状態でメイン組立ラインに運び入れ、メイン組立ラインにてローリフトトラックに取付けるといった手順で作業でき、取付作業性の向上を図ることができる。
【0018】
なお、上記の実施の形態では、取付板6、垂直バー7、フック支持板8、軸保持体12は溶接結合により一体化されているが、本発明はこれに限らず、例えば図5に示すように、垂直バー7の下端を平板状に形成し、この下端部分をボルトなどの締結手段(図5では図示省略)を用いて取付板6へ結合し一体化させるようにしてもよい。もちろん、垂直バー7とフック支持板8とをボルトなどにより結合するようにしてもよい。また、軸保持体12も上記の実施の形態にて示したものに限られず、取付板6に対しボルトなどにより結合するようにしてもよい他、例えば図5に示すように、各かさ上げ用フォーク14の一端部の左右略中央に配置されるようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、かさ上げ用フォークをかご台車固定装置に予め取付ておき、その上でローリフトトラックに取付けるといった手順での作業が可能となり、取付作業性の向上を図ることができる。また、支障を来たすことなく、標準フォークによるパレット運搬作業とかさ上げ用フォークを用いたかご台車運搬作業の両方の作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】かご台車固定装置を取付けた状態のローリフトトラックの斜視図。
【図2】かご台車固定装置を取付けた状態のローリフトトラックの側面図。
【図3】かご台車固定装置を取外した状態のローリフトトラックの側面図。
【図4】かご台車固定装置とかさ上げ用フォークとが一体化されている状態を示す斜視図。
【図5】本発明の他の実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 車体
2 バッテリ収納部
3 標準フォーク
4 ベース
5 ベース
6 取付板
7 垂直バー
8 フック支持板
9 水平バー
10 レバー
11 フック
12 軸保持体
13 回動軸
14 かさ上げ用フォーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、パレット及びかご台車を運搬できるローリフトトラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からフォークリフトを用いて、箱体状の荷物収納部の床部材に回転自在な車輪を備えた、いわゆるかご台車の取扱作業が行われており、例えば下記文献に示すような、標準フォークに装着して使用する、かご台車を固定するための固定装置を備えたさやフォークなどが提案されている。また一方で、ローリフトトラックを用いてかご台車を運搬することに対する要請もあり、例えば下記文献に示す、爪部材を備えたローリフトトラックなどが提案されている。
【0003】
ところで、かご台車には多数の種類があり、そのうちには径の大きな車輪を備え、床部材が地面から比較的高い位置とされたものがある。このような高床型のかご台車をローリフトトラックを用いて運搬しようとしても、標準フォークのリフト高さが比較的低く設定されていることから、かご台車を標準フォークにて掬い上げられない場合があり得る。そこで、標準フォークの高さを調節する手段が別途必要となる。又、かご台車に限らずパレットを運搬する際であっても、ローリフトトラックでは厚さの大きなパレットを掬い上げられない場合がある。そこで、例えば下記文献に示す、標準フォークの上に厚さ調整材を重ねてかさ上げする技術が提案されている。
【0004】
【文献1】
特開平7−304597号公報(第3−4頁、図1−2)
【文献2】
実用新案登録第3078280号公報(第7−13頁、図1−5)
【文献3】
特開2002−19615号公報(第2頁、図1−3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ローリフトトラックにおいて、かご台車を固定するための固定装置と標準フォークをかさ上げする厚さ調整材とを備えるようにすれば、高床型のかご台車であっても確実に、また安全に運搬することが可能となるが、これらを個々にローリフトトラックへ取付けるようにすると、取付作業が非常に煩雑になるという問題がある。
【0006】
そこで、上記文献に記載の固定装置を備えたさやフォークを応用し、ローリフトトラックの標準フォークに装着されるさやフォークに固定装置を備え、さやフォーク自体が厚さ調整材を兼ねるようにすれば、厚さ調整材と固定装置とを一体的に取付けることができるので、取付作業は簡素化されることになる。しかしながら、かご台車運搬時にいちいち取付けなければならず、またパレット運搬時などさやフォークの不使用時には標準フォークから取外して何処かに保管しておかなければならないという欠点が残される。
【0007】
本発明は上記の問題を考慮し、取付作業性に優れ、しかも使用上の手間がかからない、パレット及びかご台車を搭載可能なローリフトトラックを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のローリフトトラックは、車体前方に、左右一対の標準フォークが固定されたバッテリ収納部を昇降可能に備えるローリフトトラックであって、かご台車を載置する際にかご台車のフレームに係合される回動式フックと、該フックを回動自在に支持する支持部材と、該支持部材に結合された取付部材とを備えるかご台車固定装置が、上記バッテリ収納部の外側面に取付けられると共に、かご台車を載置する際に上記両標準フォーク上にそれぞれ重ねられる左右一対のかさ上げ用フォークが、上記取付部材に、上記両標準フォーク上に重ねられる水平位置と上記両標準フォークに対し略垂直となる倒立位置との間で回動自在に支持されてなることを特徴とする構成としている。
【0009】
これによれば、例えばサブ組立ラインにてかさ上げ用フォークをかご台車固定装置に予め取付ておき、その上でメイン組立ラインにてローリフトトラックに取付けるといった手順での作業が可能となり、取付作業性の向上を図ることができる。また、かさ上げ用フォークを使用せず標準フォークにてパレット等を運搬する際には、かさ上げ用フォークを倒立位置としておくことで、何ら支障なく作業を行うことができ、かさ上げ用フォークを取外す等の手間もかからない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態に係るローリフトトラックを、図面を参照して説明する。
【0011】
図1ないし図3に示すように、本実施の形態のローリフトトラックは、走行装置や制御装置などが搭載された車体1を備え、車体1の前方に、このローリフトトラックの駆動源となるバッテリが収納されるバッテリ収納部2が図示しない昇降装置を介して昇降可能に設けられ、このバッテリ収納部2から前方へ標準フォーク3が延設された構成となっており、バッテリ収納部2とフォーク3とが一体的に昇降されるようになっている。そして、バッテリ収納部2の左右両側面2a(2b)には、所定の厚さを有する板状体のベース4及び5が、前後方向に離間し、垂直方向に平行に取付けられており、これらベース4及び5に、後述するかご台車固定装置の取付板6が例えばボルトにより取付けられるようになっている。
【0012】
図4に示すように、本実施の形態に係るかご台車固定装置は、上記ベース4及び5に取付けられる取付板6と、取付板6から垂直上方に立設された垂直バー7と、垂直バー7の上端部に固定されたフック支持板8と、左右のフック支持板8間に回動自在に支持された水平バー9と、水平バー9に固定されたレバー10と、水平バー9に固定され、レバー10の操作に伴って水平バー9と共に回動するL字形のフック11とからなる。そして、レバー10を上方側へ回動操作すると、レバー10と共に水平バー9、フック11が回動し、これによってフック11がかご台車のフレームに係合されてかご台車が固定されるようになっている。逆に、レバー10を下方側へ回動操作すると、レバー10と共に水平バー9、フック11が回動し、これによってフック11がかご台車のフレームから外されてかご台車の固定が解除される。ここで、取付板6、垂直バー7、フック支持板8は互いに溶接結合されており、かご台車固定装置は一体化された状態でバッテリ収納部2に取付けられる。さらに、上記取付板6から前方に軸保持体12が延設され、一対の軸保持体12間には水平に回動軸13が固定支持されている。そして、この回動軸13に、一端部に回動軸13が挿通される貫通穴が設けられた、所定の厚みを有する左右のかさ上げ用フォーク14が、回動自在に支持されている。
【0013】
図4に示すようにかご台車固定装置に予めかさ上げ用フォーク14を取付けた状態で、取付板6を図3に示す状態のローリフトトラックのベース4及び5に取付けると、図1及び図2に示すように、垂直バー7が両ベース4、5間に配されると共に回動軸13がバッテリ収納部2の前面下端に位置する状態となり、かさ上げ用フォーク14が標準フォーク3上に重ねられる水平位置とバッテリ収納部2の前方で標準フォーク3に対し垂直となる倒立位置との間で回動できるようになる。
【0014】
さて、上述した本実施の形態のローリフトトラックによりパレットを搬送しようとする場合、作業者は、かさ上げ用フォーク14を回動させて垂直に立たせ、その倒立位置を、かさ上げ用フォーク14の先端部に設けられているピン挿入孔(図示省略)に、かご台車固定装置のフック支持板8に支持されたピン(図示省略)を挿入することにより保持する。そして、作業者は、標準フォーク3をパレットのフォーク挿入部に挿入させ、バッテリ収納部2と共に上昇させることによりパレットを持ち上げた上で、パレットを運搬する。
【0015】
かご台車を搬送しようとする場合には、作業者は、上記のピンを外してかさ上げ用フォーク14の倒立位置を解除し、かさ上げ用フォーク14を回動させて標準フォーク3上に重ねて水平位置に位置させる。標準フォーク3及びかさ上げ用フォーク14をかご台車の底板と床との間に挿入させ、バッテリ収納部2と共に上昇させることにより、かご台車を持ち上げる。そして、レバー10を上方側に回動させることにより、フック11をかご台車のフレームに引っ掛け、載置されたかご台車を固定してかご台車を運搬する。かご台車を所定位置まで運搬した後は、レバー10を下方側に回動させることにより、フック11をかご台車のフレームから外し、標準フォーク3、かさ上げ用フォーク14をバッテリ収納部2と共に下降させることにより、かご台車を床に降ろす。
【0016】
このように、上述した本実施の形態のローリフトトラックによれば、簡単にパレット運搬作業とかご台車運搬作業とを切り替えできるので、効率よく運搬作業を行うことができる。また、パレット運搬作業時にかさ上げ用フォーク14が邪魔になるなど支障を来たすこともない。さらに、ベース4及び5を追加するだけで、複数台のローリフトトラックで1組のかご台車固定装置及びかさ上げ用フォーク14を共用することが可能となるため、コストの削減を図ることができる。
【0017】
ところで、かご台車固定装置とかさ上げ用フォーク14との一体化作業は、その一体化作業を容易に行なうことができる場所で予め行なうことができ、一体化させた後、容易に取り付け可能な部位であるバッテリ収納部2の両側面2a(2b)に固定することができる。例えば先ずサブ組立ラインにて、かご台車固定装置とかさ上げ用フォーク14とを一体化させ、かさ上げ用フォーク14を倒立位置とした上でピンを通してその状態を保持させる。こうして、かご台車固定装置とかさ上げ用フォーク14とが折り重なるようにしてコンパクト化させた状態でメイン組立ラインに運び入れ、メイン組立ラインにてローリフトトラックに取付けるといった手順で作業でき、取付作業性の向上を図ることができる。
【0018】
なお、上記の実施の形態では、取付板6、垂直バー7、フック支持板8、軸保持体12は溶接結合により一体化されているが、本発明はこれに限らず、例えば図5に示すように、垂直バー7の下端を平板状に形成し、この下端部分をボルトなどの締結手段(図5では図示省略)を用いて取付板6へ結合し一体化させるようにしてもよい。もちろん、垂直バー7とフック支持板8とをボルトなどにより結合するようにしてもよい。また、軸保持体12も上記の実施の形態にて示したものに限られず、取付板6に対しボルトなどにより結合するようにしてもよい他、例えば図5に示すように、各かさ上げ用フォーク14の一端部の左右略中央に配置されるようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、かさ上げ用フォークをかご台車固定装置に予め取付ておき、その上でローリフトトラックに取付けるといった手順での作業が可能となり、取付作業性の向上を図ることができる。また、支障を来たすことなく、標準フォークによるパレット運搬作業とかさ上げ用フォークを用いたかご台車運搬作業の両方の作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】かご台車固定装置を取付けた状態のローリフトトラックの斜視図。
【図2】かご台車固定装置を取付けた状態のローリフトトラックの側面図。
【図3】かご台車固定装置を取外した状態のローリフトトラックの側面図。
【図4】かご台車固定装置とかさ上げ用フォークとが一体化されている状態を示す斜視図。
【図5】本発明の他の実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 車体
2 バッテリ収納部
3 標準フォーク
4 ベース
5 ベース
6 取付板
7 垂直バー
8 フック支持板
9 水平バー
10 レバー
11 フック
12 軸保持体
13 回動軸
14 かさ上げ用フォーク
Claims (1)
- 車体前方に、左右一対の標準フォークが固定されたバッテリ収納部を昇降可能に備えるローリフトトラックであって、
かご台車を載置する際にかご台車のフレームに係合される回動式フックと、該フックを回動自在に支持する支持部材と、該支持部材に結合された取付部材とを備えるかご台車固定装置が、上記バッテリ収納部の外側面に取付けられると共に、かご台車を載置する際に上記両標準フォーク上にそれぞれ重ねられる左右一対のかさ上げ用フォークが、上記取付部材に、上記両標準フォーク上に重ねられる水平位置と上記両標準フォークに対し略垂直となる倒立位置との間で回動自在に支持されてなることを特徴とするローリフトトラック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002300987A JP2004136996A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | ローリフトトラック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002300987A JP2004136996A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | ローリフトトラック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004136996A true JP2004136996A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32449495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002300987A Pending JP2004136996A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | ローリフトトラック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004136996A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009298524A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Toyota Industries Corp | ロック装置 |
CN109607430A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-12 | 铜陵顶科镀锡铜线有限公司 | 一种带有自调平功能的手动叉车 |
-
2002
- 2002-10-15 JP JP2002300987A patent/JP2004136996A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009298524A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Toyota Industries Corp | ロック装置 |
CN109607430A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-12 | 铜陵顶科镀锡铜线有限公司 | 一种带有自调平功能的手动叉车 |
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Legal Events
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Effective date: 20041026 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070426 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070821 |