JP2004129479A - ハーネス用外装部材とそれを用いたハーネス配索構造 - Google Patents
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- H02G11/00—Arrangements of electric cables or lines between relatively-movable parts
Abstract
【解決手段】電線を挿通させるハーネス用外装部材1で、屈曲方向によって屈曲半径が異なるように構成した。複数の駒部材10を連結し、駒部材同士の屈曲角をストッパ部で規制し、前半20の駒部材と後半21の駒部材とで屈曲方向を逆にした。あるいは、周方向の複数の凸条と凸条間の凹溝とを長手方向に並列に備え、屈曲方向によって凹溝の内幅が異なる構成とした。この場合、ハーネス用外装部材を一方と他方の分割チューブで分割式に構成したり、あるいは弾性材料で一体に形成した。そして、固定構造体3とスライド構造体2との間にハーネス用外装部材1を配索し、ハーネス用外装部材1をスライド構造体2の全閉時に固定構造体側から小さな半径で屈曲させ、全開時に大きな半径で屈曲させた。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のスライドドアに常時給電を行わせるワイヤハーネスの車両ボディ−スライドドア間における屈曲方向及び屈曲半径を規制して干渉等を防いだハーネス用外装部材とそれを用いたハーネス配索構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図18は、自動車のスライドドア41の電装品や補機等に常時給電を行うべく、車両ボディ(図示せず)側からスライドドア側にワイヤハーネス42を配索し、スライドドア側で合成樹脂製のプロテクタ43内にワイヤハーネス42を屈曲させて収容し、スライドドア41の開閉に伴うワイヤハーネス42の余長(弛み)を吸収させる構造を示すものである(例えば特許文献1参照)。
【0003】
プロテクタ43はドアパネル49とドアトリム50との間に配設されている。ワイヤハーネス42はプロテクタ43のスリット状の下部開口44から導出されて車両ボディ側に向かい、プロテクタ43の前部開口45からスライドドア側の補機等に向けて配索されている。鎖線で示すワイヤハーネスは図19(平面図)のスライドドア41の全閉状態に対応し、実線で示すワイヤハーネス42は図20(平面図)のスライドドア41の全開状態に対応している。
【0004】
図19〜図20で、符号46はハーネス固定部を示し、車両ボディ47のステップ部48に固定され、ワイヤハーネス42はスライドドア41の開閉に伴ってハーネス固定部46を支点に前後に揺動する。符号53は取っ手を示す。
【0005】
スライドドア41は図19の全閉時に車両ボディ47と同一面に位置し、全閉から図20の全開に移行する際に、車両ボディ47から外向きに離間しつつ二次元的に後方に移動する。ワイヤハーネス42は図19の全閉時に後方(ハーネス固定部46側)に引っ張られ、図20の全開時に前方(ハーネス固定部側)に引っ張られる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−354085公報(第7〜9頁、図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスライドドア41におけるハーネス配索構造にあっては、図19のスライドドア41の全閉時には何ら問題ないが、図20の全開時に、プロテクタ43の配設位置によっては、ワイヤハーネス42がスライドドア41と車両ボディ47との間(渡り部51)で鎖線で示す如く車両ボディ47のセンターピラー52等に干渉しやすくなるので、プロテクタ等の配設位置に注意が必要となり、必要以上に設計に時間を要した。また、万が一ワイヤハーネス42が干渉した場合には、ワイヤハーネス42の摩耗や変形等によって給電の信頼性が低下したり、プロテクタ内への収容性(余長吸収性)が悪化するという心配があった。
【0008】
本発明は、上記した点に鑑み、スライドドア等の開閉時におけるワイヤハーネスと車両ボディ等との干渉を防止することのできる、ハーネス用外装部材とそれを用いたハーネス配索構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るハーネス用外装部材は、電線を挿通させるハーネス用外装部材で、屈曲方向によって屈曲半径が異なるように構成されたことを特徴とする。
上記構成により、例えばスライドドア(スライド構造体)の全閉時にハーネス用外装部材を車両ボディ(固定構造体)側から小さな半径で屈曲させ、スライドドアの全開時にハーネス用外装部材を車両ボディ側から大きな半径で屈曲させることで、スライドドアの全開時にハーネス用外装部材が車両ボディを避けて大きな半径で湾曲し、車両ボディとハーネス用外装部材及び電線との干渉が防止される。また、スライドドア以外でも例えば電線(ワイヤハーネス)を車両ボディに配索する場合、車両ボディの左右の取付位置でワイヤハーネスの屈曲方向が逆である場合に、同じハーネス用外装部材を用いて左右の取付位置でワイヤハーネスの屈曲方向を容易に且つ確実に変えることができる。
【0010】
請求項2に係るハーネス用外装部材は、請求項1記載のハーネス用外装部材において、複数の駒部材を連結し、駒部材同士の屈曲角をストッパ部で規制し、各駒部材の内側に前記電線を挿通可能とし、前半の駒部材と後半の駒部材とで屈曲方向を逆にしたことを特徴とする。
上記構成により、各駒部材内に電線を挿通させ、前半の各駒部材と後半の各駒部材とを逆方向に屈曲可能としたことで、例えばスライドドアの全閉時にハーネス用外装部材を車両ボディ側すなわち後半の駒部材側で屈曲させ、スライドドアの全開時にスライドドア側すなわち前半の駒部材側で屈曲させることができ、それにより、スライドドアの全開時にハーネス用外装部材が車両ボディを避けて湾曲し、車両ボディとハーネス用外装部材及び電線との干渉が防止される。電線は剛性の高い駒部材内で外部との干渉から確実に保護される。
【0011】
請求項3に係るハーネス用外装部材は、請求項2記載のハーネス用外装部材において、前記ストッパ部の当接角度又は当接位置を前記前半の駒部材と後半の駒部材とで違えたことを特徴とする。
上記構成により、前半と後半とで駒部材のストッパ部の当接角度や当接位置を違えることで、駒部材の屈曲角ないし屈曲方向が変化する。例えば、前半の各駒部材の当接角度(ストッパ部に突き当たるまでの角度)が大で後半の各駒部材の当接角度が小ないしゼロである場合、前半の駒部材は大きく屈曲し、後半の駒部材は小さく屈曲ないし全く屈曲しなくなる。
【0012】
請求項4に係るハーネス用外装部材は、請求項1記載のハーネス用外装部材において、周方向の複数の凸条と該凸条間の凹溝とを長手方向に並列に備え、屈曲方向によって該凹溝の内幅が異なることを特徴とする。
上記構成により、例えばスライドドアの全閉時にハーネス用外装部材を車両ボディ側から小さな半径で一方向に屈曲させるべく、その屈曲内側部分(少なくとも後半部)に内幅の大きな凹溝を配置し、スライドドアの全開時に車両ボディ側から大きな半径で他方向に屈曲させるべく、その屈曲内側部分(後半部)に内幅の小さな凹溝を配置することで、内幅の小さな凹溝に隣接する凸条同士がすぐに当接して、ハーネス用外装部材が車両ボディを避けて大きな半径で湾曲し、車両ボディとハーネス外装部材及び電線との干渉が防止される。内幅の大きな凹溝に隣接する各凸条同士は大きく撓んだ(小径に屈曲した)状態で当接し、内幅の小さな凹溝に隣接する各凸条同士は小さく撓んだ(大径に屈曲した)状態で当接する。
【0013】
請求項5に係るハーネス用外装部材は、請求項4記載のハーネス用外装部材において、一側の前半と後半及び他側の前半に大きな内幅の凹溝が配置され、他側の後半に小さな内幅の凹溝が配置されたことを特徴とする。
上記構成により、スライドドアの全閉時にハーネス用外装部材を車両ボディ側から小さな半径で一方向に屈曲させるべく、その屈曲内側部分(一側部)に大きな内幅の凹溝を配置し、スライドドアの全開時に車両ボディ側から大きな半径で他方向に屈曲させるべく、その屈曲内側部分(他側の後半部)に小さな内幅の凹溝を配置し、且つスライドドア側から小さな半径でスムーズに屈曲させるべくスライドドア側(他側の前半部)に大きな内幅の凹溝を配置することで、小さな内幅の凹溝に隣接する凸条同士がすぐに当接して、ハーネス用外装部材が車両ボディを避けて大きな半径で湾曲し、且つスライドドアに向けてハーネス用外装部材が小さな半径でスムーズに屈曲してスライドドアの移動にスムーズに追従する。
【0014】
請求項6に係るハーネス用外装部材は、請求項4又は5記載のハーネス用外装部材において、大きな内幅の凹溝を有する一方の分割チューブと、少なくとも小さな内幅の凹溝を有する他方の分割チューブとに分割可能であることを特徴とする。
上記構成により、一対の分割チューブが接合してハーネス外装部材が構成され、その接合面を境にしてスライドドアの閉時に一方の分割チューブ側に屈曲し、スライドドアの開時に他方の分割チューブ側に屈曲する。スライドドアの全閉時に一方の分割チューブが屈曲内側となって大きな内幅の凹溝によって小さな半径で車両ボディ側から屈曲し、スライドドアの全開時に他方の分割チューブが屈曲内側となって少なくとも小さな内幅の凹溝によって大きな半径で車両ボディ側から屈曲して車両ボディとの干渉が防止される。
【0015】
請求項7に係るハーネス用外装部材は、請求項4又は5記載のハーネス用外装部材において、弾性材料で一体に形成されたことを特徴とする。
上記構成により、一体成形のハーネス外装部材が軸中心を境にしてスライドドアの閉時に一側の大きな内幅の凹溝側に屈曲し、スライドドアの開時に他側の小さな内幅の凹溝側に屈曲する。ハーネス用外装部材はスライドドアの全閉時に大きな内幅の凹溝によって小さな半径で車両ボディ側から屈曲し、スライドドアの全開時に少なくとも小さな内幅の凹溝によって大きな半径で車両ボディ側から屈曲して車両ボディとの干渉が防止される。
【0016】
請求項8に係るハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造は、固定構造体からスライド構造体側の余長吸収装置に前記電線を配索し、該固定構造体とスライド構造体との間に請求項1〜7の何れか1項に記載のハーネス用外装部材を配索したことを特徴とする。
上記構成により、固定構造体とスライド構造体との間で電線がハーネス用外装部材内で外部との干渉等なく安全に保護される。また、スライドドア等のスライド構造体の全閉時にハーネス用外装部材を例えば車両ボディ等の固定構造体側から小さな半径で屈曲させ、スライド構造体の全開時に固定構造体側から大きな半径で屈曲させることができ、あるいは、スライド構造体の全閉時にハーネス用外装部材を固定構造体側で屈曲させ、スライド構造体の全開時にスライド構造体側で屈曲させることができ、それにより、スライド構造体の全開時にハーネス用外装部材が固定構造体を避けて湾曲し、固定構造体とハーネス用外装部材及び電線との干渉が防止される。
【0017】
請求項9に係るハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造は、請求項8記載のハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造において、前記スライド構造体の全閉時に前記ハーネス用外装部材を固定構造体側から小さな半径で屈曲させ、該スライド構造体の全開時に該ハーネス用外装部材を該固定構造体側から大きな半径で屈曲させることを特徴とする。
上記構成により、スライド構造体の全開時にハーネス用外装部材が固定構造体を避けて湾曲し、固定構造体とハーネス用外装部材及び電線との干渉が防止される。
【0018】
請求項10に係るハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造は、請求項8又は9記載のハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造において、前記固定構造体側のハーネス固定部に前記ハーネス用外装部材を連結したことを特徴とする。
上記構成により、ハーネス用外装部材が固定構造体に固定ないし支持され、スライド構造体と固定構造体との間でハーネス用外装部材が位置ずれすることなく常に安定して位置する。これにより、電線の保護と屈曲方向規制とが確実に行われる。ハーネス固定部にハーネス用外装部材を少なくとも一方向回動自在に連結させれば、ハーネス用外装部材の屈曲性すなわち電線(ワイヤハーネス)の屈曲性が向上する。また、周方向回動自在に連結させれば、スライド構造体開閉時のワイヤハーネス及びハーネス用外装部材の捩れが吸収される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るハーネス用外装部材(第一の実施形態)を用いたハーネス配索構造の一実施形態として、自動車のスライドドアの全閉時の状態を示し、図2は同じくスライドドアの全開時の状態を示している。
【0020】
ハーネス用外装部材1はキャタピラ状に形成され、スライドドア(スライド構造体)2と車両ボディ(固定構造体)3との間(渡り部4)においてワイヤハーネス5の外側に装着されている。ハーネス用外装部材1の内側空間にワイヤハーネス5が挿通され、外装部材1の一端1aはスライドドア側でワイヤハーネス5に自由(可動)に接し、外装部材1の他端1bは車両ボディ3のステップ6側のハーネス固定部7に連結されている。
【0021】
このハーネス用外装部材1の特徴は、図1のスライドドア2の全閉時にハーネス固定部7を支点に前方(ドア閉じ方向)に自由に屈曲し、図2のスライドドア3の全開時にハーネス固定部7から外向きにスライドドア移動方向に対してほぼ直角に突出し、外装部材1の長手方向中間部から後方(ドア開き方向)に屈曲して、車両ボディ3のセンタピラー8との干渉を防止する構成になっていることである。
【0022】
すなわち、図3にハーネス用外装部材1の要部を示す如く、ハーネス用外装部材1は合成樹脂製の複数の駒部材10(101〜10n)を直列に連結して構成され、各駒部材10は一側に真直な(外装部材長手方向に延びる)ストッパ部11、他側に傾斜状のストッパ部12をそれぞれ有すると共に、隣の駒部材10の各ストッパ部(被当接部)11,12に当接する両側の壁部(当接部)13,14を有しており、ハーネス用外装部材1の長手方向の前半と後半とで駒部材10の組付方向を逆にすることで、真直なストッパ部11に一方の壁部13(14)が当接する場合は外装部材1の屈曲が規制されて、屈曲せずに真直のまま保持され、傾斜状のストッパ部12に他方の壁部14(13)が当接する場合は外装部材1が大きく屈曲して、上記図1〜図2の屈曲状態を得ることができる。ここで「前半・後半」とはハーネス固定部7(図1)に対する位置を言う。
【0023】
図3の如く、真直なストッパ部11と傾斜状のストッパ部12とは上下の水平な対向する壁部15の先端方の側部に形成され、上側の壁部15には上向きのボス部、下側の壁部15には下向きのボス部16がそれぞれ突設されている。ここで「上下」とは図3の外装部材1の実使用方向に基づく。ストッパ部11,12を有する上下一対の壁部15は段差部17を経て略半円状の上下一対の水平な壁部18に一体に続いている。半円状の壁部18は、ボス部16に対する係合用の孔部19を有している。一対の半円状の壁部18の間隔はストッパ部側の一対の壁部15の間隔よりも広く、一対の半円状の壁部18の内側に隣の駒部材10のストッパ部側の壁部15が位置し、半円状の壁部18の孔部19にストッパ部側の壁部15のボス部16が回動自在に係合している。
【0024】
上下一対の壁部15,18は中間の段差部17とその近傍で一側の垂直な壁部13で連続(連結固定)され、一側の壁部13に対向して他側の上下一対の分割(分離)された壁部14が上下の壁部15,18に垂設されている。両側の各壁部13,14の一端部が各ストッパ部11,12に対する当接部13a,14aとして作用する。各当接部13a,14aはテーパ状の面であることが好ましい。
【0025】
真直なストッパ部11には垂直な壁部13(14)がすぐに当接し、駒部材10の一方向への回動が不能となり、外装部材1は真直に維持され、傾斜状のストッパ部12に壁部14(13)が当接するまでの間で駒部材10は他方向に大きく回動し、それにより外装部材1が大きく屈曲する。
【0026】
上下の壁部15,18は一対の分割された壁部14の間隔の範囲で上下に撓み可能であり、壁部15,18を撓ませて孔部19に隣接の駒部材10のボス部16を係合させ、その際、駒部材10を上下反転させてボス部16と孔部19との係合を行わせることで、ストッパ部11,12の位置が左右反転し、真直なストッパ部11で駒部材10の水平方向の回動すなわち外装部材1の屈曲をなくし、傾斜状のストッパ部12で駒部材10の回動すなわち外装部材1の屈曲を可能として、外装部材1を図1の如く一方向には大きく屈曲自在とし、図2の如く他方向には屈曲を規制して小さな半径で屈曲させることができる。
【0027】
図4の如くハーネス用外装部材1の長手方向前半部20において各駒部材10の傾斜状のストッパ12が右側に位置し、真直なストッパ部11が左側に位置し、長手方向後半部21において、それとは逆に、各駒部材10の傾斜状のストッパ12が左側に位置し、真直なストッパ部11が右側に位置している。この構成により、外装部材1の前半部20は左方向には屈曲するが、右方向には屈曲しない。これに対して外装部材1の後半部21は右方向には屈曲するが、左方向には屈曲しない。
【0028】
これにより、図1の如くスライドドア2の全閉時には、外装部材1の後半部21が右方向(ドア閉じ方向)に屈曲し、すなわち外装部材1がハーネス固定部7側の根本から屈曲し、外装部材1の前半部20はドア閉じ方向に真直に延びて、ワイヤハーネス5をドアトリム22等との干渉なく保護する。外装部材1をハーネス固定部7に軸支させ、右方向にのみ回動自在としてもよい(左方向はストッパ等で停止させる)。
【0029】
また、図2の如くスライドドア2の全開時には、外装部材1の後半部(根本部)21が左方向(ドア開き方向)に屈曲せずにハーネス固定部7の延長方向に真直に延びて車両ボディ3との干渉を防止し、外装部材1の前半部20はドア開き方向に屈曲し、ワイヤハーネス5が折れ曲がりなくスムーズに屈曲する。
【0030】
スライドドア2の全開時及び全閉時共にストッパ部11,12に壁部13,14が当接した時点でワイヤハーネス5のそれ以上の屈曲が阻止されるから、ワイヤハーネス5に過大な応力が作用することがなく、ワイヤハーネス5の塑性変形や傷みが防止され、常時給電の信頼性が高まる。
【0031】
図4の外装部材1は例えば図1の前半の真直部20を外向き(室外側)に屈曲させることで、略S字状にも屈曲可能となる。図1,図2の実施形態ではスライドドア2の開き途中ないし閉じ途中において外装部材1が略S字に屈曲し、外装部材1の全長が短く抑えられて、ワイヤハーネス5の余長吸収がスムーズに行われる。
【0032】
なお、図3で示すハーネス用外装部材1は一例に過ぎず、一つの駒部材10が二種類の角度のストッパ部11,12と、各ストッパ部11,12に対する当接部13a,14aとを有し、各駒部材10が相互に回動自在に連結される部分16,19を有してさえいれば、形状は適宜設定可能である。上下及び/又は左右の壁部15,18,13,14が内側のワイヤハーネス(複数本の電線)5を外部との干渉から保護し、できるならばワイヤハーネス5を外装部材1内に容易に挿通できる構成であることが好ましい。ストッパ部11,12の数は上下一対ではなく、上又は下に一つでもよく、当接部13a,14aも同様である。ストッパ部11,12や当接部13a,14aは壁部15,13,14の一部であるが、必ずしもそうである必要はない。また、駒部材10の数はワイヤハーネス5の長さや太さ等に応じて適宜変更可能である。
【0033】
図1,図2において、スライドドア側の余長吸収装置24であるハーネスプロテクタないしハーネス巻取装置はスライドドア1の内部に固定されている。以下に図5〜図8を用いて余長吸収装置24の適用例を説明する。
【0034】
図5〜図6は、スライドドア側の余長吸収装置としてハーネス巻取装置24を用いた例を示すものであり、巻取装置24は略円形のケース25の内部に回動自在なリール26を有し、リール26にワイヤハーネス5が巻かれ、リール26はばね部材(図示せず)でハーネス引き込み方向に付勢されている。巻取装置24は例えば金属製のドアパネル27と合成樹脂製のドアトリム(図示せず)との間に装着される。
【0035】
ケース25の水平なスリット状の下部開口28からワイヤハーネス5が引き出されて車両ボディ側に配索され、スライドドア2と車両ボディ3との間でワイヤハーネス5が前記外装部材1で位置規制及び保護されている。外装部材1の基端はハーネス固定部7でステップ部6に固定されている。図5では便宜上、外装部材1の先端1bとケース25との間のワイヤハーネス5を省略しているが、実際は図1の如くワイヤハーネス5が巻取装置24に向けて長く延びている。ケース25の前端側からワイヤハーネス5aが導出されてスライドドア側に配索されている。
【0036】
図5のスライドドア2の閉じ状態でワイヤハーネス5はケース25から後方に引き出され、図6のスライドドア2の開き状態でワイヤハーネス5はケース25から前方に引き出される。スライドドア2の開き途中及び閉じ途中においてワイヤハーネス5は弛もうとするが、ばねの付勢力でリール26が回動してワイヤハーネス5がケース内に引き込まれ、弛み(余長)が吸収される。ハーネス用外装部材1の作用は図1〜図2と同様であるので説明を省略する。巻取装置24については別件で提案済である。
【0037】
図7〜図8は余長吸収装置としてハーネスプロテクタ24’を用いた例を示すものであり、ハーネスプロテクタ24’はベース31とカバー(図示せず)とベース内の板ばね(弾性部材)32とで構成され、板ばね32の付勢力でワイヤハーネス5をプロテクタ内に湾曲状に引き込んで余長を吸収させる。プロテクタ24’については別件(特開2001−354085公報等)で提案済である。ワイヤハーネス5はプロテクタ24’の前端側の口部からスライドドア側に導出され、下側のスリット状の開口33から車両ボディ側に配索され、スライドドア2と車両ボディ3との間でハーネス用外装部材1で方向規制及び保護されている。
【0038】
図7のスライドドア2の閉じ時にワイヤハーネス5は板ばね32の付勢に抗して後方に引っ張られ、図8のスライドドア2の開き時に板ばね32の付勢に抗して前方へ引っ張られつつプロテクタ内で小径に湾曲する。スライドドア2の開き途中及び閉じ途中においてワイヤハーネス5は下向きに弛もうとするが、板ばね32の付勢力でプロテクタ内に引き込まれて余長が吸収される。ハーネス用外装部材1の作用は図1〜図2と同じであるので説明は省略する。
【0039】
なお、上記実施形態においては、ハーネス用外装部材1の例えば前半部20を左方向のみ屈曲可能とし、右方向には全く屈曲させない(真直に位置させる)ようにしたが、前半部20を右方向に少しの(所要の)角度で屈曲できるように、ストッパ部11(図3)に傾斜角をつけてもよい。屈曲の大小はストッパ部11,12の傾斜角(当接角度)で調整することができる。
【0040】
また、駒部材10の屈曲角をストッパ部11,12の傾斜角すなわち形状で調整する代わりに、当接部13a,14aに対するストッパ部11,12の位置を代えることで(ストッパ部の形状は同じ)、屈曲角を調整することもできる。この場合、ストッパ部を外側に配置することで、屈曲角は小さくなり、ストッパ部を内側(駒部材の中心寄り)に配置することで、屈曲角は大きくなる。
【0041】
また、上記実施形態においてはハーネス用外装部材1の前半20と後半21とで屈曲方向を変えたが、例えばハーネス用外装部材1の長手方向の前部と中部と後部とで屈曲方向を交互に変化させるようにすることも可能である。
【0042】
また、外装部材1に通す電線は複数本でも一本でも構わず、キャブタイヤケーブルも使用可能である。電線は合成樹脂製の柔軟又は屈曲自在な保護チューブで被覆されていてもよい。
【0043】
また、上記各実施形態は自動車のスライドドア2に関するものであるが、自動車以外のスライドドアや、ドア以外のスライド構造体においても上記ハーネス用外装部材1を適用可能である。
【0044】
また、上記ハーネス用外装部材1は、スライド構造体を用いないハーネス配索構造においても有用である。例えば、ワイヤハーネス5を車両ボディ3のフロア等に配索する場合、車両の左側にワイヤハーネス5を根本から右方向に屈曲させ、車両の右側にワイヤハーネス5を先端側のみ左方向に屈曲させる場合に(例えばそうしないと他部品と強く干渉する場合等に)、狭い配索スペースで盲作業で行っても作業者が容易に且つ確実にワイヤハーネス5を規定の軌跡で配索することができる。この場合、ハーネス用外装部品1は左右共通で使用でき、部品点数及び部品コストが削減される。
【0045】
図9〜図12は、本発明に係るハーネス用外装部材の第二の実施形態とそれを用いたハーネス配索構造を示すものである。
【0046】
このハーネス用外装部材34は図9〜図10の如くPP等の合成樹脂を材料として左右分割式に形成されたコルゲートチューブであり、一方の分割チューブ35は全長に渡って通常の大きさの蛇腹状の凸条37と凹溝38とを有し、他方の分割チューブ36は前半に通常の大きさの蛇腹状の凸条37と凹溝38とを有し、後半に通常よりも幅広な凸条39と狭い凹溝40とを有して成るものである。
【0047】
コルゲートチューブ34を分割式にしたのは樹脂成形で大きさの異なる凸条39と凹溝40とを得るためであり、樹脂成形が可能であれば必ずしも分割式にする必要はない。通常の大きさの凸条37とは従来より車両に使用されているコルゲートチューブ(図示せず)の凸条のことである。凸条37は隣接の凹溝38の谷部に続き、凹溝38の谷部は次の凸条37に続いて、複数の凸条37及び凹溝38がチューブ長手方向に並列に配置されている。
【0048】
図9の如く幅広な凸条39の間に幅狭な凹溝40が位置し、幅広な凸条39の径方向反対側に一方の分割チューブ35の通常の大きさの凸条37が位置し、幅狭な凹溝40の径方向反対側に同じく通常の大きさの凹溝38が位置している。幅広な凸条39の対向する各外面(対向面)39aは軸方向に近接している。本実施形態で幅狭な凹溝40の内幅P1は通常の凹溝38の内幅P2の半分程度である。両分割チューブ35,36の凸条37,39の数は同じで、各凸条間のピッチ(凸条37,39の間隔)は同じである。また、両分割チューブ35,36の半径(各凸条37,39の外径や、各凹溝38,40の谷部の外径や内径)は同じである。
【0049】
図10にも示す如く両分割チューブ35,36はフランジ部54,55で相互に接合し、一方のフランジ部54に設けた複数の長孔56及び基端側の一つの孔部57に他方(相手側)のフランジ部55の各突部58が係合することで、両分割チューブ35,36が屈曲自在に係止される。ハーネス用外装部材34の屈曲時に両分割チューブ35,36のフランジ部54,55は相互に滑りを生じて屈曲をスムーズに行わせる。長孔56はチューブ長手方向に延び、中央に突部58を挿通させる円形の孔部56aを有している。突部58は支柱58aと支柱58aの先端の球部58bとで構成されている。突部58や長孔56の形状・大きさ・数等は適宜設定可能である。
【0050】
図11〜図12の如く、自動車のスライドドア2と車両ボディ3との間の渡り部におけるワイヤハーネス5へのハーネス用外装部材34の装着に際して、通常の大きさの凸条37を有する一方の分割チューブ35が車両前側(図で右側)に配置され、フランジ部54,55を境にして、幅広の凸条39を有する他方の分割チューブ36が車両後側(図で左側)に配置される。幅広の凸条39は車両ボディ3側のハーネス固定部59からチューブ長手方向中央部ないしほぼ中央部にかけて配置されている。
【0051】
ハーネス用外装部材34は分割することで車両側のワイヤハーネス5に簡単に後付けすることができる。ワイヤハーネス5は複数本の電線をテープ巻きで結束したり、あるいは柔軟なチューブ(図示せず)で被覆されて成る。
【0052】
上記構造により、図11のスライドドア2の全閉時に一方の分割チューブ35が屈曲方向内側に位置して、通常の大きさの凸条37及び凹溝38(図9)によってハーネス固定部59を支点に小さな半径で柔軟に屈曲し、スライドドア2の合成樹脂製のドアトリム2aとの干渉等なく、ハーネス用外装部材34がスライドドア閉じ方向にスムーズに屈曲する。
【0053】
そして、図12のスライドドア2の全開時には、後半部に幅広な凸条39と幅狭な凹溝40(図9)とを有する他方の分割チューブ36が屈曲内側に位置して、幅広の凸条39同士の当接によってハーネス固定部59を支点に大きな半径で湾曲し、ハーネス用外装部材34と車両ボディ3のセンタピラー8との干渉が防止される。他方の分割チューブ36の前半部すなわちハーネス固定部59から遠く離れた側の通常の大きさの凸条37と凹溝38(図9)によって、ハーネス用外装部材34の前半部はスライドドア内の余長吸収装置24に向けて後半部(39)よりも小さな半径でスムーズに屈曲する。
【0054】
ハーネス固定部59は合成樹脂製のベースとカバーと内部の環状の回動部材(図示せず)とでハーネス用外装部材34を周方向回動自在に支持し、スライドドア開閉時の渡り部におけるワイヤハーネス5及びハーネス用外装部材34の捩れを吸収する。回動部材にハーネス固定部材34の基端部が固定され、回動部材がベースとカバーの内側で回動する。ハーネス固定部59の詳細は別件で詳細に提案する。
【0055】
余長吸収装置24は前例同様のもの(図5又は図7に示すもの)を使用可能であるがこれに限定されるものではない。スライドドア2の開閉時におけるワイヤハーネス5の挙動等は前例同様である。ハーネス固定部59や余長吸収装置24の構成は後述の第三の実施形態においても同様である。
【0056】
なお、各分割チューブ35,36のフランジ部54,55は係止部(56,58)においてのみ部分的に形成されていてもよい。また、フランジ部54,55を用いずに例えば係止爪と係合枠等(図示せず)で両分割チューブ35,36を接合させることも可能である。また、各凸条37のピッチを相違させて小ピッチの部分を幅広の凸条39に代え、大ピッチの部分を通常の大きさの凸条37に代えることも可能である。また、ハーネス用外装部材34の屈曲形態に応じて他方の分割チューブ36の全長に渡って幅広の凸条39と幅狭の凹溝40のみを形成することも可能である。また、幅広の凸条39と幅狭の凹溝40とを有する部分のみを分割可能とし、一側と他側の通常の大きさの凸条37と凹溝38とを一体に形成することも可能である。
【0057】
上記実施形態によれば、車両ボディ3やドアトリム2aへのハーネス用外装部材34の干渉による摩耗や傷付き防止効果に加えて、PP等の樹脂を使用することで、安価なハーネス用外装部材34を得ることができる。また、二部品構成(分割可能)とすることで、屈曲方向によって屈曲半径の異なるハーネス用外装部材34を容易に形成することができる。また、フランジ部に54,55よって屈曲時にスムーズな動きが可能となり、ハーネス用外装部材34の変形等を生じることがない。また、電線を先通しする必要がないから、車両にワイヤハーネス5を組み付けた後でもハーネス用外装部材34をワイヤハーネス5の外周に容易に装着することができる。また、両分割チューブ35,36が相互に係止されることで、電線挿入用のスリット入りのコルゲートチューブ(図示せず)のように口開き防止のために外周にテープ巻きをする必要がない。
【0058】
図13〜図17は、ハーネス用外装部材の第三の実施形態とそれを用いたハーネス配索構造を示すものである。
【0059】
このハーネス用外装部材60は図13(平面図),図14(側面図)、図15(図14のA−A断面図)の如く合成ゴムで一体に形成され、長手方向前半に通常の大きさの蛇腹状の凸条61と凹溝62とを有し、後半の一側に通常の大きさの蛇腹状の凸条61と凹溝62、後半の他側に幅広の凸条63と幅狭の凹溝64とをそれぞれ有するものである。
【0060】
幅広の凸条63の外面は断面矩形状に形成され、第二の実施形態と同様に、隣接する各凸条63の外面(対向面)63aが近接して位置し、ハーネス用外装部材60の屈曲時に対向面63a同士が当接して大きな屈曲半径を得るようになっている。他の凸条61の外面は断面略円弧状に形成され、各凸条61,63の内面61a,63b(図15)及び各凹溝62,64の谷部62a,64aはそれぞれ略円弧状に形成されている。
【0061】
図13の如く幅広の凸条63の径方向反対側に通常の大きさの凸条61が続き、幅広の凸条63の間の幅狭の凹溝64の径方向反対側に通常の大きさの凹溝62が続いている。幅狭の凹溝64の内幅P1は通常の大きさの凹溝62の内幅P2の半分程度である。大小の凸条61,63や凹部62,64の切り替わり位置はハーネス用外装部材60の中心線を通る平面上(55)にある。各凸条61,63のピッチや山高さ(ハーネス用外装部材60の外径)は一定である。
【0062】
このハーネス用外装部材60は例えば車両用の防水グロメット(図示せず)の蛇腹部を成形するための金型に改良を加えることで簡単に成形可能である。材質がゴムであるから前記合成樹脂製のハーネス用外装部材34(図9)のように分割させる必要がない。通常の大きさの凸条61とは例えば車両用ワイヤハーネスの屈曲部分に通常使用される防水グロメットの蛇腹部の凸条とほぼ同じ大きさ・形状の凸条のことである。
【0063】
ハーネス用外装部材60の長手方向の両端部には蛇腹径よりも小径な円筒状の部分66,67が形成され、例えば幅広の凸条63に続く長めの筒状部66が車両ボディ側のハーネス固定部68(図16)内でワイヤハーネス5の外周にビニルテープ巻きで固定されたり、あるいはハーネス固定部67内の回動部材(図示せず)に固定される。但し、ハーネス用外装部材60がゴムで弾性を有するから、スライドドア2(図9)の開閉時に回動部材でハーネス用外装部材60の捩れを吸収させる必要性は少ないと言える。前端の短めの筒状部67は例えばワイヤハーネス5の外周にテープ巻き等で固定される。
【0064】
図16の如くスライドドア2の全閉時にハーネス用外装部材60の一側面の通常の大きさの各凸条61が屈曲方向内側に位置して、ハーネス固定部68を支点に小さな半径で屈曲し、スライドドア2の合成樹脂製のドアトリム2aとの干渉等なく、ハーネス用外装部材60がスライドドア閉じ方向にスムーズに屈曲する。
【0065】
そして、図17のスライドドア2の全開時に、後半部に幅広の凸条63と幅狭な凹溝64(図13)とを有するハーネス用外装部材60の他側面が屈曲内側に位置して、幅広の凸条63同士の当接によってハーネス固定部68を支点に大きな半径で湾曲し、ハーネス用外装部材60と車両ボディ3のセンタピラー8との干渉が防止される。ハーネス用外装部材60の他側面の前半部すなわちハーネス固定部68から遠く離れた側の通常の大きさの凸条61と凹溝62(図13)によって、ハーネス用外装部材60の前半部がスライドドア内の余長吸収装置24に向けて後半部よりも小さな半径でスムーズに屈曲する。
【0066】
なお、ハーネス用外装部材60の幅広の凸条63に代えて通常の大きさの凸条61のピッチを小さくして凸条61間の凹溝62を幅狭にすることで、ハーネス用外装部材60の大きな屈曲半径を得るようにすることも可能である。また、ゴムに代えて他の弾性材料を用いてハーネス用外装部材60を一体成形することも可能である。また、ハーネス用外装部材60の屈曲形態によっては、ハーネス用外装部材60の一側に通常の大きさの凸条61と凹溝62、他側の全長に渡って幅広の凸条63と幅狭の凹溝64のみを形成することも可能である。また、上記実施形態においては外周側に幅狭の凹溝64を形成したが、内周側に幅狭の凹溝(64)を形成して、逆方向の屈曲時に内周側の凸条(63)同士を当接させるようにすることも可能である。これは前記コルゲートチューブ(34)においても同様である。
【0067】
上記実施形態によれば、車両ボディ3やドアトリム2aとの干渉によるハーネス外装部材60の摩耗や傷付きの防止効果に加えて、材料にEPDM等のゴムを使用することで安価なハーネス用外装部材60を得ることができる。また、左右のスライドドア2で同じ品番のハーネス外装部材60を共用することができ、経済的である。
【0068】
第一の実施形態の駒部材10を用いたハーネス用外装部材1と第二の実施形態のコルゲートチューブとしてのハーネス用外装部材34と第三の実施形態の柔軟なゴム製のハーネス用外装部材60とはそれぞれ屈曲可動体である点で共通し、且つ第一の実施形態の駒部材10のストッパ部11(図3)と第二の実施形態の幅広の凸条39の対向面39a(図9)と第三の実施形態の幅広の凸条63の対向面63aとがそれぞれ当接部として作用して各屈曲可動体(1,34,60)を大きな半径で屈曲させる点で共通している。
【0069】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、ハーネス用外装部材が屈曲方向によって異なる屈曲半径となることで、スライドドアの開閉時にハーネス用外装部材及び電線(ワイヤハーネス)と車両ボディ及びスライドドアとの干渉を防止でき、ハーネス用外装部材及び電線の摩耗や傷付きが防止されて、スライドドアへの常時給電の信頼性が高まる。また、プロテクタ等の配設位置の自由度が拡大され、設計工数が低減される。また、スライドドアの給電以外に、同じ二つのハーネス用外装部材を用いて車両ボディの左右でワイヤハーネスを逆向きに屈曲させることができ、盲作業であってもワイヤハーネスの配索を容易に且つ確実に行うことができ、しかもプロテクタとしてのハーネス用外装部材の部品点数・コストを低減させることができる。
【0070】
請求項2記載の発明によれば、複数の剛性の駒部材によって屈曲角度が正確に規定されるから、スライドドア全開時の車両ボディとの干渉が確実に防止され、ハーネス用外装部材や内側の電線の摩耗や傷付きが確実に防止される。
【0071】
請求項3記載の発明によれば、ハーネス用外装部材の屈曲を精度良く確実に行わせることができ、請求項2記載の発明の効果すなわち車両ボディとの干渉防止効果が一層確実に発揮される。
【0072】
請求項4記載の発明によれば、複数の凸条と凹溝とで成るコルゲートチューブやグロメット形状の蛇腹部によって比較的柔軟なハーネス用外装部材が構成されるから、スライドドアの開閉に伴うワイヤハーネスの揺動や捩れに柔軟に対応して、ハーネス用外装部材のストレスやそれに起因する傷みを防止することができる。
【0073】
請求項5記載の発明によれば、スライドドア全開時に他側の後半の小さな内幅の凹溝によって車両ボディとの干渉が防止されると共に、他側の前半の大きな内幅の凹溝によってハーネス用外装部材の前半部がスライドドアの動きにスムーズに追従して、ハーネス用外装部材のストレスが軽減され、耐久性が向上する。
【0074】
請求項6記載の発明によれば、合成樹脂製の薄肉のコルゲートチューブでハーネス用外装部材を構成させることで、ハーネス用外装部材の軽量化及び低コスト化が図られる。また、分割式としたことで、型抜き性が向上し、ハーネス用外装部材の製造が容易化する。
【0075】
請求項7記載の発明によれば、例えば合成ゴムでハーネス用外装部材を一体成型することで、異なる形状の凹溝や凸条を有していても型抜きが容易で、製造工数が少なくて済む。また、柔軟で弾性に富むハーネス用外装部材によって内部の電線が衝撃や振動等から一層確実に保護される。
【0076】
請求項8記載の発明によれば、固定構造体(例えば車両ボディ)とスライド構造体(例えばスライドドア)との間で電線が安全に保護される。また、スライド構造体の開時と閉時とでハーネス用外装部材の屈曲半径や屈曲部位が変わることで、電線と固定構造体との干渉が防止され、それにより、電線の摩耗や変形や破損が防止され、スライド構造体への常時給電の信頼性が向上する。
【0077】
請求項9記載の発明によれば、スライド構造体の開時と閉時とでハーネス用外装部材の屈曲半径が変わることで、電線と固定構造体との干渉が防止され、それにより、電線の摩耗や変形や破損が防止され、スライド構造体への常時給電の信頼性が向上する。
【0078】
請求項10記載の発明によれば、スライド構造体と固定構造体との間でハーネス用外装部材が位置ずれすることなく常に安定に位置するから、電線の保護と屈曲方向規制とが確実に行われ、常時給電の信頼性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハーネス用外装部材(第一の実施形態)を用いたハーネス配索構造の一実施形態を示すスライドドア全閉時の平面図である。
【図2】同じくハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造を示すスライドドア全開時の平面図である。
【図3】ハーネス用外装部材の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】同じくハーネス用外装部材を示す平面図である。
【図5】余長吸収装置の一形態を含むハーネス配索構造を示すスライドドア閉じ時の斜視図である。
【図6】同じくハーネス配索構造を示すスライドドア開き時の斜視図である。
【図7】余長吸収装置の他の形態を含むハーネス配索構造を示すスライドドア閉じ時の斜視図である。
【図8】同じくハーネス配索構造を示すスライドドア開き時の斜視図である。
【図9】本発明に係るハーネス用外装部材の第二の実施形態を示す平面図である。
【図10】同じくハーネス用外装部材を示す分解斜視図である。
【図11】同じくハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造を示すスライドドア全閉時の平面図である。
【図12】同じくハーネス配索構造を示すスライドドア全開時の平面図である。
【図13】本発明に係るハーネス用外装部材の第三の実施形態を示す平面図である。
【図14】同じくハーネス用外装部材を示す側面図である。
【図15】同じくハーネス用外装部材を示す図14のA−A断面図である。
【図16】同じくハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造を示すスライドドア全閉時の平面図である。
【図17】同じくハーネス配索構造を示すスライドドア全開時の平面図である。
【図18】従来の余長吸収装置を含むハーネス配索構造を示す斜視図である。
【図19】従来のハーネス配索構造を示すスライドドア閉じ時の平面図である。
【図20】同じく従来のハーネス配索構造を示すスライドドア開き時の平面図である。
【符号の説明】
1,34,60 ハーネス用外装部材
2 スライドドア(スライド構造体)
3 車両ボディ(固定構造体)
5 ワイヤハーネス(電線)
7,59,68 ハーネス固定部
10 駒部材
11,12 ストッパ部
24,24’ 余長吸収装置
35,36 分割チューブ
37,39,61,62 凸条
38,40,62,64 凹溝
P1,P2 内幅
Claims (10)
- 電線を挿通させるハーネス用外装部材で、屈曲方向によって屈曲半径が異なるように構成されたことを特徴とするハーネス用外装部材。
- 複数の駒部材を連結し、駒部材同士の屈曲角をストッパ部で規制し、各駒部材の内側に前記電線を挿通可能とし、前半の駒部材と後半の駒部材とで屈曲方向を逆にしたことを特徴とする請求項1記載のハーネス用外装部材。
- 前記ストッパ部の当接角度又は当接位置を前記前半の駒部材と後半の駒部材とで違えたことを特徴とする請求項2記載のハーネス用外装部材。
- 周方向の複数の凸条と該凸条間の凹溝とを長手方向に並列に備え、屈曲方向によって該凹溝の内幅が異なることを特徴とする請求項1記載のハーネス用外装部材。
- 一側の前半と後半及び他側の前半に大きな内幅の凹溝が配置され、他側の後半に小さな内幅の凹溝が配置されたことを特徴とする請求項4記載のハーネス用外装部材。
- 大きな内幅の凹溝を有する一方の分割チューブと、少なくとも小さな内幅の凹溝を有する他方の分割チューブとに分割可能であることを特徴とする請求項4又は5記載のハーネス用外装部材。
- 弾性材料で一体に形成されたことを特徴とする請求項4又は5記載のハーネス用外装部材。
- 固定構造体からスライド構造体側の余長吸収装置に前記電線を配索し、該固定構造体とスライド構造体との間に請求項1〜7の何れか1項に記載のハーネス用外装部材を配索したことを特徴とするハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造。
- 前記スライド構造体の全閉時に前記ハーネス用外装部材を固定構造体側から小さな半径で屈曲させ、該スライド構造体の全開時に該ハーネス用外装部材を該固定構造体側から大きな半径で屈曲させることを特徴とする請求項8記載のハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造。
- 前記固定構造体側のハーネス固定部に前記ハーネス用外装部材を連結したことを特徴とする請求項8又は9記載のハーネス用外装部材を用いたハーネス配索構造。
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