JP2016522361A - 特にクリーンルームに適したエネルギーチェーン - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の、エネルギーチェーンは、多数のチェーンリンクが互いにヒンジ接続され、その少なくともいくつかが、ケーブル、ホース等の供給ラインを挿通するハウジングを有している。
また、隣接するチェーンリンクは、固定コネクタと移動コネクタの間で所定の曲率で曲げられた反転ゾーンを移動する際に、互いに旋回するようにヒンジ接続されて成る。
ここで、隣接するチェーンリンク間のヒンジ接続は、ヒンジボルトとこれに対応するヒンジ孔で構成されている。
そのようなエネルギーチェーンは、それ自身、技術的評価が高い一方で、ヒンジ接続が摩擦力の影響を受けてすり減りやすく、したがって必然的に摩耗屑が生成されるという問題があった。
しかしながら、現時点で、そのような摩耗屑の問題は、特にクリーンルームにおいては、解決されていない。
一般的にクリーンルームでの使用に適した同様の原理に基づくチェーンは、特許文献6〜8に開示されている。
これらのチェーンは、可能な限り摩耗屑の生成を避けることができるが、ほとんどの場合、コスト増となる特殊な構造のエネルギーチェーンを製造する必要がある。
また、側面領域に沿って配されたカバープレートによりその両側が閉じられているチェーンリンクで形成されたエネルギーチェーンも、例えば特許文献9又は10に示されたように、知られている。
しかし、これら二つの技術は、汚れ、埃や他の環境からの悪影響に対してエネルギーチェーンとそこに導かれたケーブルを保護することを目的としている。
これらの解決手段は、一般的に、エネルギーチェーンから外部環境へ流出される塵埃を最小限度に抑え、あるいは、確実に防止するには適していない。
前記金属製ホースは、エネルギーチェーン及びその内部に配されたケーブルが、外部からの、特に、高温チップによるダメージを受けないように保護している。
ここで、金属ホースは、互いに噛み合う個々の断面要素が組み合わされて形成されている。
しかし、このような解決策でさえ、外部環境への塵埃の放出を防ぐことはできなかった。
むしろ、断面要素同士が互いに擦れ合う結果として、さらなる塵埃や金属微粉末が生成される。
ここで、鎖状に接続される支持要素と、ケーブルは、合成樹脂製の可撓性ベルト部材の筒状支持部に並べて案内される。
このベルト部材は、前記ケーブル及び前記支持要素を防塵状態に囲むように配され、これにより、塵埃はベルト部材の内側に取り込まれたままとなる。
しかし、その構造は複雑であり、実績のあるエネルギーチェーンで使用されたことがない。
このエンベロープは、反転ゾーンで所定の曲率で屈曲可能で、且つ、反転ゾーンの往復運動に追従できる十分な柔軟性を有する少なくともいくつかのチェーンリンクによって支持され、牽引されるように構成されている。
本発明のエンベロープは、エネルギーチェーンの両接続端の間で、複数またはすべてのチェーンリンクにわたって閉鎖的に延設されており、これによって、チェーンリンクから又はケーブルから周囲への摩耗屑の排出を簡単な方法で防止する封じ込めまたは保護エンベロープとして機能する。
そのため、エンベロープは、最大限に気密シールし得る構成となっている。
少なくとも、前記エンベロープは密に形成され、大多数の粒子が、エネルギーチェーンの内側から排出されることがないように、すなわち、エンベロープは防塵に形成されなければならない。
好ましくは、前記合成材料は、例えば、ポリアミドのようなものであり、必要に応じて添加剤の割合を低くすることにより、耐衝撃性と耐座屈性が高く、薄肉で且つ永久に柔軟な蛇腹管状のエンベロープを提供することができる。
特に、前記合成材料は、耐摩耗性があり、好ましくは、耐薬品性を有し、最低でも80℃の耐熱性、好ましくは102℃の耐熱性を有する。
前記クランプカラーの固定手段としては、特に、エネルギーチェーンの接続部にネジ止め固定するための穴の適切なパターンであることが好ましい。
この場合、エネルギーチェーンと防塵封止との固定は、少ない部品点数により、特に、射出成形により形成されたクランプカラーにより実現することができる。
ここで、各接続フランジの後端部分にケーブル、ホースなどの供給ラインを防塵状態に貫通保持するためのシーリングガスケットを設けることは、好ましい。
この目的に適しているのは、例えば、ポリウレタンまたはネオプレンなどの合成材料のブロックであり、案内されるケーブル類の数と断面に対応する孔のパターンを備えている。
このように、シーリングガスケットは、必要に応じて適合させることができる。
好ましくは、シーリングガスケットは、ケーブル類を挿通固定した状態でクランプカラーの間に挟まれることにより、ケーブル類に押し付けられる。
これらのセグメントのために、チェーンリンク列は、必要に応じてより短くてもより長くてもよく、また、前記セグメントは、チェーンリンク及びケーブル類に対して取り付け易く、その構成を簡略化することができる。
ここで、これらのモジュラーセグメントの各々の少なくとも一部は、好ましくは、第1及び第2のシェル半体からなる。
セグメントを構成するシェル半体は、好ましくは、エネルギーチェーンの水平中立面でサイドジョイントにより閉鎖状態に組み合わされる。
これにより、シェル半体が、反転ゾーン内で割れたり外れたりする傾向を最小限に抑える。
シェル半体からなるセグメントに替えて、円周方向に完全に閉じられ、少なくとも一つのチェーンリンクの長さに、好ましくは、いくつかのチェーンリンクの長さに形成されたワンピースセグメントを用いることができる。
ここで、シェル半体は、合成材料から製造されるチェーンリンクと同様に、例えば、射出成形プロセスで製造することができる。
シェル半体を、一つ以上のチェーンリンクの周囲を閉鎖するように囲んで組み合わせるために、例えば、スナップ、係止凸部及び/又はクランプタイプコネクタ、又は、他のコネクタなどの、適切な機械的な留め具が用いられる。
これによって、シェル半体は、曲げられても反転ゾーン内でも、外れることがない。
したがって、前記帯状クリップとしては、反転ゾーンの曲率を吸収し得るように屈曲可能で、柔軟な合成材料で作られたものを用いることが好ましい。
さらに有利には、前記各シェル半体のサイドジョイントに沿って、係合歯が設けられ、その係合歯は、対向するシェル半体の対応する係合歯と噛み合って、シェル半体同士を長手方向に位置ずれなく固定することができる。
これに関連して、セグメントの対向する正面は、いずれも、互いに確実に係合するように、あるいは、連結具に対して締りばめ及び/又は圧力ばめによって気密状態に接続されるように設計されている。
圧力ばめの場合には、例えば、クリップ形状の周方向の追加の連結具が、互いに連結されるセグメント同士を周方向及び長手方向に固定するために設けられる
これらは、セグメントに接続するため、それぞれのチェーンリンクを、特に周方向に、囲んでいる。
このようなブラケットは、別個の構成要素として例えば個々のチェーンリンクのクロスバーに取り付けられ、あるいは、それ自身が側面領域の間のクロスバーを構成するように設計されていてもよい。
前者のような構成は、従来のエネルギーチェーンをそのまま使用することができ、後者のような構成は、エネルギーチェーンの組み立てを簡素化する。
ここで、エンベロープは、円周方向及び長手方向の両方で、ほとんど隙間なく又は機械的に最小の隙間で、チェーンリンクを囲み、あるいは、チェーンリンクの外側輪郭に沿って配されている。
チェーンリンクにエンベロープを取り付けたことにより、不要な摩耗も、ノイズの増大を招くことも防ぐことができる。
加えて、チェーンリンクによるエンベロープの取り付けは、簡単な方法で達成される。
蛇腹管の有用な内部空間を形成する良好な寸法を得るために、楕円形、長円形またはスロット状断面の外側で測定された幅は、好ましくは、高さの少なくとも1倍半であり、好ましくは、少なくとも2倍である。
ピッチは、隣接する旋回軸間の距離に対応し、または、弾性的に屈曲可能な関節要素を含むリンクチェーンの場合には、二つの連続するヒンジ要素の周期的な中心の距離に対応する。
上述したように、セグメントの分割は、この時点では必須ではなく、蛇腹管は、連続的に形成され、または、二ヶ所を接続する間でワンピースに形成されていてもよい。
この楕円形、長円形又は円形輪郭は、主に側面の連結リンクとして構成される側面領域の設計により、あるいは、必要に応じて、連結リンク同士を接続するクロスバーの設計により決定される。
また、それぞれの用途に応じて、チェーンリンク全体に対応するワンピース構造とすることもできる。
エネルギーチェーン100は、図示されていないケーブル、ホース及び同様の供給ラインをガイドし、保護するために用いられる。
反転ゾーン104は、ガイドされたケーブルの曲率半径が下限値以下にならないことを保証している。
図1は、さらに、エンベロープ110が、少なくともいくつかのチェーンリンクに支持されて取り付けられていること示す(図2−6参照)。
さらに、図1に示すように、管状エンベロープ110は、適切な構成及び/又は材質の選定によって、十分に柔軟に形成され、これによって、反転ゾーン104の所定の曲率を保証し、反転ゾーン104の往復運動に好ましくは低摩擦で従動することができる。
図2A−2Dに例示されたエネルギーチェーンは、ドイツ特許明細書第3531066号に開示されたような周知の構造を備えている。
チェーンリンク212は、それぞれが、例えば、二つの側面部品あるいは側面連結リンク214と、これら側面連結リンク214に接続される二つのクロスバー215からなる。
図2Cに示されるように、夫々のチェーンリンク212は、側面連結リンク214とクロスバー215により、ケーブルを挿通するハウジングとして機能する内部空間を形成する。
対向する側面連結リンク214同士を接続するクロスバー215は、各チェーンリンク214ごとに配されていてもよい。
また、それほど重要ではないが、例えばドイツ特許第3531066号明細書に記載されたようなクロスバー215は、側面連結リンク214とは別の部品として取り付けられるか、あるいは、片方又は双方のクロスバー215は側面連結リンク214と一体的に形成される。
管状エンベロープは、そのセクションを構成する個々のセグメント220から成る。
各セグメント220は。蛇腹管を構成するように形成されている。
縦方向において互いに隣接する2つのセグメント220を気密状態に連結する場合、各セグメント220のそれぞれの前後端部221又は222は、互いに嵌合密着するように噛み合っている。
これは、図2Bに最もよく示されるように、波形状に関して前後端部221及び222の対応する位置を選択することにより、達成できる。
縦方向及び円周方向に固定することについて、エンベロープ210は、2つの隣接したセグメント220間の適切に作られたクリップ223をそれぞれ含んでいる。
このクリップ223は、図2Dに示されるように、相互に連結されたセグメント220の前後端部221及び222の領域を円周方向に囲むように取り付けることにより、これらのセグメントを圧力ばめにより一体的にホールドする。
図2A〜図2Dによる実施例において、セグメント220はワンピースで形成されていてもよい。
図2Cの断面図によれば、セグメントはそれぞれ楕円形で、クロスバー215との間に僅かな隙間が形成され、側面連結リンク214との間に大きな隙間が形成されている。
このチェーンリンク12の構成は、周知のものを用いることができ、特に、漏洩する磨滅材料のないヒンジボルト217及びヒンジ孔218を用いたヒンジ接続が用いられる。
エネルギーチェーン300は、前述した図2A〜2Dによる実施例とは、エンベロープ310の構成のみが異なる。
チェーンリンク312の構成及び機能は、それ自体知られており、前述した実施例と同様である。
図3A及び3Cに示されるチェーンリンク312の部品番号は、前述された符号に100を加えた番号で示す。
この場合、互いに横断方向に対向する二つのシェル半体330は、エネルギーチェーンの長手方向に沿って、エンベロープ310の一つのセグメントを構成する
シェル半体330の前後端部331、332のそれぞれには、形状が異なり、互いに係合する二つのクリップ333、334が取り付けられている。
一方のクリップ333に形成された係止片335は、対応する反対側のクリップ334に形成された係止溝336に噛み合うようになっている。
前記クリップ333には、また、少なくとも夫々の楕円の長軸方向にスナップタブ337が形成され、対応して形成された他方のクリップ334のスナップ孔338に噛み合うようになっている。
前記スナップタブ337及びスナップ孔338は、長手方向両側に対向する二つのシェル半体330を互いに固定する機械的接続を行うための構成部品である。
長手方向両側に対向するシェル半体330を連続的に固定するため、シェル半体330の各々には、エネルギーチェーン300の長手方向に沿って係合歯340が形成されている。
対向する二つのシェル半体330の係合歯340は、組立状態で互いに噛み合い、前記係合歯340の個々の突起341は、図3Cで最もよく示されるように、横方向に、あるいは縦方向に対して横断方向に、突出している。
通常のチェーンリンク312にシェル半体330を延長して接続するため、対応する前後端部331、332の領域でクロスバー315の背面と噛み合う係止フック344がさらにクリップ333に設けられている。
シェル半体330は、突起341及び帯状クリップ342が、エンベロープ内に収容された側面連結リンク314の水平中立面の両側に位置する形状に形成されている。
本実施例において、個々のチェーンリンク412、413の構成はそれ自体よく知られているが、その構成は異なる内側及び外側の接続リンクを備えた国際公開WO95/04231号の主たる特徴に相当する。
これらのチェーンリンク412、413において、縦方向領域あるいは側面リンクプレート414A、414Bは、平行プレートを形成し、それらは、クロスバー415によって接続され、案内すべきケーブル類を収容するハウジング416となる自由空間を形成する。
長手方向において、エンベロープ410は、比較的短い長手方向セクション又はセグメント420からなる。
夫々のセグメント420は、対向するチェーンリンク412、413の周方向を囲むように配された二つの対応する短いシェル半体430と、予め取り付けられた二つの連結具450を備えている。
前記連結具450は、対応するチェーンリンク412あるいは413を、フレーム状ブラケットのように方形に囲んでいる。
それぞれの連結具450は、対応する連結溝451と、適当な前後端部431、432を備え、シェル半体430の前後端部431、432は噛み合い、前記連結溝に嵌合されてロックされた状態になる。
したがって、連結リンク414A、414Bは、通常クロスバーにより固定されるように、連結具450によって固定構造物に組み立てることができる。
クロスバー415の長手方向間隔に対応して、エネルギーチェーン400のエンベロープ410のセグメント420は、その長手方向の寸法が、チェーンリンク412、413の約1/2の長さを有している。
各対ごとの連結リンク間にクロスバーが設けられた場合、セグメント420の長さは倍になる。
図4Cで解るように、セグメント420あるいはシェル半体430の高さや幅は、本質的に、連結具450の外部寸法を除き、チェーンリンク412、413の断面に対応する。
各シェル半体430の長手方向面は、およそ水平中立面に位置し、互いに嵌め合わされる方法で、あるいは、他の適当な方法で組み合わされる。
シェル半体が短い場合は、特に強固に接続する必要がない。
この場合も、個々のチェーンリンクは、側面リンクプレート514A、514B間に設けられたクロスバー515の形態を除き、図4A〜4Cのチェーンリンク412、413と同様、国際公開WO95/04231に記載されたように構成されている。
しかしながら、図5に示すエンベロープ510は、単純なデザインであり、連結具やネジ端子やクランプストリップもない。
図5に示すエンベロープ510の夫々のセグメント520は、二つのシェル半体530からなる。
隣接するシェル半体530は、対向する正面531及び532同士を互いに嵌合させて、長手方向に噛み合わされる。
夫々の横断方向に対向するシェル半体530の長手方向面は、その両側に突条ストリップ533が形成され、当該突条ストリップ533は、一方に形成された係止凸部と他方に形成された係止凹部のような機械コネクタとして鏡面対称に配されている。
シェル半体530の材料を適切に選択することにより、図3A〜3D、4A〜4Cに示すように比較的単純な形状で、チェーンリンク512、513及びこれに収容されるケーブルの進入路が形成され、セクションごとの補修作業も簡単なモジュールデザインが得られる。
チェーンリンク612は、合成材料を射出成形することによりワンピースの一体物として形成されたリンクボディを備え、
ている。
したがって、チェーンリンク612は、たった一つの部品で構成され、円弧状クロスバー615によって一体的に接続された二つの領域を有する。
長手方向において、ヒンジボルト617と対応するヒンジ孔618の夫々は、隣接する二つのチェーンリンク612同士をヒンジ接続するために、側面領域614の前後両端に形成されている。
内部突起660は、これに対応してチェーンリンク612に形成された係合凹部662に周知の方法で係合され、回転運動を制限するドッグとして機能する。
適切な先細りテーパ面664により、例えば、ワンピース型チェーンリンク612の側面領域614が、同一の形状のものを互いにプラグフィットさせて連結するように形成されている。
かくして、適切なエンベロープは、典型的な蛇腹管を製造するために用いられる方法と同様の公知の製造方法により安価に製造することができる。
図7A〜7Bに示すエンベロープ710は、図2Cに対応する断面形状に形成されているものの、図7Bに概略的に示すように、長手方向に沿って二つのコネクタ105、107間に連続形成され、また、切断部やセグメントや連結部品のないワンピース形状で形成されている。
これに限らず、チェーンリンク712は、公知の方法で個々の部品で形成するように改変してもよい。
この改変例は、実験・実証された形態(図2A〜2D、3A〜3Dに示すような形態)に改良することにより得られ、特に、楕円形又は角丸長方形の断面の側面リンクプレートに適している。
チェーンリンク712の円形断面の利点の一つは、エンベロープ710の引き回し挙動が、特に反転ゾーン104において改善される点にある。
さらに加えて、エンベロープ110〜810は、エネルギーチェーン内で発生した破片その他の粒子を、その外部環境へ飛散させることを防止する。
図7A〜7Cの実施例と同様、エネルギーチェーン800は、図8Aに示すように、その全長に亘ってワンピースで形成された蛇腹管状のエンベロープ810を備えている。
エンベロープ810は、並列な皺を有し、スロット状断面の蛇腹管として、ポリアミドを例えば押出成形することにより、形成される。
同時に、接続フランジ870は、エンベロープ810の防塵封止として機能し、公知の方法でコネクタ105、107に固定される構造を有するチェーンリンク812の鎖列の最後のリンクとなる接続部811に取り付けられる。
前記クランプカラー871、872は、係合フック873及び係合孔874により互いに固着される。
クランプカラー871及び872は、これを閉じることにより、エンベロープ側端部875で一つあるいはいくつかの波形と噛み合わされ、強制的に及び/又は嵌め合い式に、好ましくは嵌め合い式に、エンベロープ810を長手方向に保持すると共に、エンベロープ810の周囲を防塵状態に封止し、この場合、必要に応じて付加的なシーリングガスケット(図示せず)を用いることができる。
前記貫通孔877は、接続部811とネジ接続するために用いられる。
コネクタ側端部876には、ケーブル、ホース及びその他を防塵状態に挿通可能なシーリングガスケット880をクランプする接続ネジ878を挿通するための貫通孔877がさらに設けられている。
クランプカラー871、872を設計したことにより、エンベロープ810をシールすることができ、エンベロープ810を接続部811に固定することができ、エネルギーチェーン800の両端部をコネクタ105、107(図1参照)に一工程で取り付けることができる。
各接続フランジ870内に配された前記シーリングガスケット880は圧縮可能であり、ケーブル挿通孔が形成されている。
シーリングガスケット880は、例えば、ワンピースのポリエチレンブロックや、ネオプレン多層積層材で、形成することができる。
クランプカラー871、872の両端部には、それぞれ、接続部811とシーリングガスケット880を接続するための内部ブラケット882を備えている。
ここで、チェーンリンク812は、弾性的に曲げ可能なヒンジ部818によって互いに連結されている。
このようなケーブルガイドは、エンベロープ810を形成したにもかかわらず、スムースな走行が達成されて、チェーンリンク812とエンベロープ810の間に発生する摩耗くずを減少させることができるというメリットもある
蛇腹管は、全体として、良好な走行性能、耐久性及びよい柔軟性を達成することができるように、
T/λ≧2
の関係を満たすように、好ましくは、
T/λ>>2
の関係を満たすように設計されるのが好ましい。
100 エネルギーチェーン
101 上部走行帯
103 下部走行帯
104 反転ゾーン
105 固定コネクタ
107 移動コネクタ
110 管状エンベロープ
[図2A〜2D]
200 エネルギーチェーン
210 エンベロープ
212 チェーンリンク
214 側面リンクプレート
215 クロスバー
216 ハウジング
217 ヒンジボルト
218 ヒンジ孔
220 セグメント
221 端部
222 端部
223 クリップ
[図3A〜3D]
300 エネルギーチェーン
304 反転ゾーン
310 エンベロープ
312 チェーンリンク
315 クロスバー
320 セグメント
330 シェル半体
331 端部
332 端部
333 クリップ
334 クリップ
335 係止片
336 係止溝
337 スナップタブ
338 スナップ孔
340 係合歯
341 突起
342 帯状クリップ
344 係止フック
[図4A〜4C]
400 エネルギーチェーン
410 エンベロープ
412 チェーンリンク
413 チェーンリンク
414A、414B 側面リンクプレート
415 クロスバー
416 ハウジング
420 セグメント
430 シェル半体
431 端部
432 端部
450 連結具
451 接続溝
[図5]
500 エネルギーチェーン
510 エンベロープ
512 チェーンリンク
513 チェーンリンク
514A、514B 側面リンクプレート
515 クロスバー
520 セグメント
530 シェル半体
533 突条ストリップ
[図6A〜6C]
612 チェーンリンク
614 側面領域
615 クロスバー
617 ヒンジボルト
618 ヒンジ孔
660 内部突起
662 係合凹部
664 テーパ面
[図7A〜7B]
700 エネルギーチェーン
710 エンベロープ
712 チェーンリンク
714 側面領域
715 クロスバー
716 ハウジング
[図8A〜8C]
800 エネルギーチェーン
810 エンベロープ(蛇腹管)
811 接続部
812 チェーンリンク
816 ハウジング
818 ヒンジ部
870 接続フランジ
871、872 クランプカラー
873 係合フック
874 係合孔
875 エンベロープ側端部
876 コネクタ側端部
877 貫通孔
878 接続ネジ
880 シーリングガスケット
882 内部ブラケット
[図9A〜9B]
710/810 エンベロープ(蛇腹管)
712、812 チェーンリンク
818 ヒンジ部
T ピッチ
λ 波長
Claims (17)
- ケーブル、ホース等の供給ラインをガイドするため多数のチェーンリンク(212、312…812)が互いに関節式に接続され、
少なくともいくつかのチェーンリンクには、前記ケーブル、ホース等の供給ラインを挿通するハウジング(216、316…816)が形成され、
隣接するチェーンリンクの夫々は、所定の曲率で曲げられた反転ゾーン(104)が固定コネクタ(105)と移動コネクタ(107)の間で移動する際に、互いに旋回するようにヒンジ接続されてなる、特に、クリーンルームでの使用に適したエネルギーチェーン(100、200…700)であって、
前記チェーンリンクの周囲を囲うように、曲げ可能な、好ましくは、管状エンベロープ(110、210…810)が配されて、前記コネクタ(105、107)間で連続する閉空間が形成され、
前記エンベロープは、少なくともいくつかのチェーンリンクによって支持されて走行されると共に、反転ゾーン(104)における屈曲を許容し、その動きに従動し得る十分な可撓性を有することを特徴とするエネルギーチェーン。 - 前記エンベロープ(710、810)は、両コネクタ(105、107)間の長手方向に連続して、合成材料製でワンピースに形成される請求項1記載のエネルギーチェーン。
- 前記エンベロープは蛇腹管(710、810)に形成され、蛇腹波長λとチェーンリンク(712、812)間のピッチTの関係が、T/λ≧2の式を満たす請求項1又は2記載のエネルギーチェーン。
- 固定コネクタ(105)と移動コネクタ(107)に接続されるエンベロープの開口端には、これを防塵封止する接続フランジ(870)が夫々設けられた請求項1、2又は3のいずれか記載のエネルギーチェーン。
- 夫々の接続フランジ(870)は、互いに防塵状態に接続される二つのクランプカラー(871、872)と、特に、チェーンリンクの接続部にネジ接続する固定手段(877)を備え、
前記クランプカラーは、そのエンベロープ側端部(875)がエンベロープ(810)の周囲に対して圧力ばめ又は締りばめされてエンベロープを防塵状態に囲むように取り付けられた請求項4記載のエネルギーガイドチェーン。 - 各接続フランジ(870)は、そのコネクタ側端部(876)内に、ケーブル、ホース等の供給ラインを防塵状態で貫通させるシーリングガスケット(880)を備えた請求項4又は5記載のエネルギーチェーン。
- エンベロープ(210、310、410、510、710、810)は、長手方向を横断する断面において、実質的に楕円形、長円形又は角丸長方形断面の管形状の形態を成す請求項1乃至6いずれか記載のエネルギーチェーン。
- 前記エンベロープは、その長手方向に閉空間を形成するように囲む多くのセグメント(220、 320、 420、 520)が互いに連結されて組み立てられて成る請求項1記載のエネルギーチェーン。
- 少なくともいくつかのセグメントのそれぞれは、第一及び第二のシェル半体(330、430、530)と、これら二つのシェル半体を相互に組み合わせる機械的接続手段(337、338、533)を備え、
前記シェル半体(330、530)は、特に同一形状に設計され、互いに接続されることにより、好ましくは、エネルギーチェーンの水平中立面の位置で長手方向に接続されることにより、一または複数のチェーンリンクを囲んで閉空間を形成する請求項8記載のエネルギーチェーン。 - 前記シェル半体(330)のサイドジョイントの領域には、係合帯(342)により固定される係合突起(341)が形成され、
当該係合突起として、前記サイドジョイントの側方に向かう係合歯(340)が、対となるシェル半体の対応する係合歯と噛み合うように形成された請求項8又は9記載のエネルギーチェーン。 - 隣接するセグメントは、閉空間を形成するように付加的な連結具により互いに連結され、
各セグメントの対向する正面(221、222、331、332、431、432、531、532)は、圧力ばめされる連結具(223)、特にクリップによって接続されることにより、あるいは、その間に形成された連結具(333、334、450)に対し圧力ばめ及び締りばめによって接続されることにより、互いにロック状態に係合される請求項8乃至10いずれか記載のエネルギーチェーン。 - 前記エンベロープの個々のセグメントを互いに連結するため、及び/又は、個々のチェーンリンクにエンベロープを取り付けるためのフレーム状ブラケット(450)が設けられた請求項1乃至11いずれか記載のエネルギーチェーン。
- 前記ブラケット(450)が、チェーンリンクのクロスバー(415)に別部品として取り付けられ、あるいは、チェーンリンクの側面領域(414A、414B)にクロスバーを形成するものとして取り付けられて成る請求項12記載のエネルギーチェーン。
- 前記エンベロープ(210、310、410、510、810)が、その断面内でチェーンリンクと接続されると共に、その周方向及び長手方向の双方とも殆んど隙間なく、あるいは、僅かな隙間をもってチェーンリンクを囲むように配されて成る請求項1乃至13いずれか記載のエネルギーチェーン。
- 隣接するチェーンリンク(812)は、弾性曲げが可能な少なくとも一つのヒンジ部(818)を備えたヒンジ接続により互いに旋回可能に連結されて成る請求項1乃至14いずれか記載のエネルギーチェーン。
- 少なくともいくつかのチェーンリンク(212…812)は、クロスバーによって接続された側面領域を備えると共に、その内部スペースが、ケーブル、ホースなどの供給ラインを挿通させるハウジング(216…816)に形成された請求項1乃至15いずれか記載のエネルギーチェーン。
- クリーンルームでケーブル、ホース等の供給ラインをガイドするために使用される請求項1乃至16いずれか記載のエネルギーチェーン。
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