JP5127943B2 - 多関節型ケーブル類保護案内装置 - Google Patents
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Description
ここで、本発明で言う「可撓性ベルト部材」なる用語の基本的概念は、直線状態と屈曲状態とを任意かつ柔軟に呈することができる帯状の長尺物を意味する。
ここで、可撓性ベルト部材のフッ素樹脂層には、低摩耗性を備えている点でPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を用いるのが好適であり、伸縮層には、ポリウレタン樹脂を用いるのが好適である。
ここで、図1は、本発明の一実施例である多関節型ケーブル類保護案内装置100の概要図であり、図2は、本発明で用いた多関節支持部材の組み立て分解図であり、図3は、図2に示す多関節支持部材の屈曲状態を説明する斜視図であり、図4は、図2に示す合成樹脂製ブロック体の前方斜め上部からみた斜視図であり、図5は、図2に示す合成樹脂製ブロック体の後方斜め上部からみた斜視図であり、図6は、図2に示す多関節支持部材の直線状態を示す側面図であり、図7は、図2に示す多関節支持部材の屈曲状態を示す側面図であり、図8は、本発明で用いた固定端側コネクターユニットの組み立て分解図であり、図9は、本発明で用いた移動端側コネクターユニットの組み立て分解図であり、図10は、合成樹脂製ブロック体とブロック体用固定端側保持具との連結状態図であり、図11は、合成樹脂製ブロック体とブロック体用移動端側保持具との連結状態図であり、図12は、ケーブル類とケーブル用挟持具との連結状態図である。
これにより、従来のようなステンレス鋼材や板ばねに駒を1個ずつ射出成形することなく合成樹脂製ブロック体111を相互に連結して多関節支持部材110が得られるとともに、従来のような使用状況に応じて様々な長短寸法を保有しなければならなかった支持部材と比較すると、多関節支持部材110を構成する部品点数を少なくしている。
これにより、直線姿勢及び屈曲姿勢を呈する際に多関節支持部材110が、可撓性ベルト部材120をベルト幅方向の左右両端で捩れや撓みを発生させることなく可撓性ベルト部材120を左右バランス良く保持する。
これにより、後続する合成樹脂製ブロック体111の連結ピン111aが、先行する合成樹脂製ブロック体111の連結ピン穴111bへ回転自在に軸支される。
これにより、多関節支持部材110の合成樹脂製ブロック体111、111同士の切り継ぎ時に、後続する合成樹脂製ブロック体111の連結ピン111aが、先行する合成樹脂製ブロック体111のテーパ状の切り欠き嵌入部111cを経由して連結ピン穴111bに過大な嵌入力を必要とすることなく装着される。
これにより、直線姿勢保持面111d及び屈曲姿勢保持面111eが、多関節支持部材110に要求される直線姿勢と屈曲姿勢に位置決め保持される。
これにより、合成樹脂製ブロック体111が、可撓性ベルト部材120の管状収容部121内で上下左右に相対的に変位しても合成樹脂製ブロック体111の外周の四隅で管状収容部121内に引っかかることが無く、多数連結された合成樹脂製ブロック体111は、可撓性ベルト部材120の管状収容部121内で屈曲姿勢と直線姿勢とを円滑に呈するようになっている。
これにより、合成樹脂製ブロック体111を構成する前方側面部位の連結ピン111a、後方側面部位の連結ピン穴111b、連結ピンを凹凸嵌合させるテーパ状の切り欠き嵌入部111c、直線状態に保持する直線姿勢保持面111d、屈曲状態に保持する屈曲姿勢保持面111e、などの形態が、加工成形し易くなり、使用状況に応じて切り継ぎ可能な軽量の合成樹脂製ブロック体111が、簡便に製作可能であるばかりでなく、ガラス繊維強化ポリアミド66樹脂の自己潤滑作用を発揮させて、連結ピン111aと連結ピン穴111bとの軸支部分を円滑に回動させ、屈曲姿勢と直線姿勢との間の移行に要する動力を大幅に軽減している。
これにより、可撓性ベルト部材120を構成する管状収容部121の形態が、加工成形し易くなっている。
これにより、ポリウレタン樹脂層が、可撓性ベルト部材120の伸縮性を発揮するとともにフッ素樹脂層の自己潤滑作用が可撓性ベルト部材120の摺動性を発揮してケーブル類Cを抵抗なく保護している。
これにより、新旧、太細、異種機能などのケーブル類Cを交換したり修繕したりする保守メンテナンス時にケーブル類Cを多関節支持部材110と別個にケーブル用挟持具132に連結保持することが可能になり、しかも、挟持プレート133のみを機台側固定端領域に対して取り付け取り外しすることが可能になる。
これにより、可撓性ベルト部材120の管状収容部121から露出した合成樹脂製ブロック体111をブロック体用固定端側保持具131に連結する際に、ブロック体用固定端側保持具131が、合成樹脂製ブロック体111を相互に連結する連結ピン穴111bを利用して合成樹脂製ブロック体111に確実に抜止めされる、すなわち、ブロック後方抜止部131cを連結ピン穴111bに向けてテーパ状の切り欠き嵌入部111cを経由して上下方向から凹凸嵌合すると、合成樹脂製ブロック体111が長手方向に引き抜かれることなく抜き止めされる。
これにより、ブロック体用固定端側保持具131の突起部131aおよびケーブル用挟持具132の突起部132aが、挟持プレート133のスライド孔133aに沿ってベルト幅方向に移動し、固定端側コネクターユニット130の一対の挟持プレート133、133の間にブロック体用固定端側保持具131、ケーブル用挟持具132を任意に位置決めするようになっている。
これにより、新旧、太細、異種機能などのケーブル類Cを交換したり修繕したりする保守メンテナンスの際にケーブル類Cを多関節支持部材110と別個にケーブル用挟持具142に連結保持することが可能になり、しかも、挟持プレート143のみを可動側移動端領域に対して取り付け取り外しすることが可能になる。
これにより、可撓性ベルト部材120の管状収容部121から露出した合成樹脂製ブロック体111をブロック体用移動端側保持具141に連結する際に、ブロック体用移動端側保持具141が、合成樹脂製ブロック体111を相互に連結する連結ピン111aを利用して合成樹脂製ブロック体111に確実に抜止めされる、すなわち、連結ピン111aがブロック前方抜止部141cに向けて上下方向から凹凸嵌合すると、合成樹脂製ブロック体111が、長手方向に引き抜かれることなく抜き止めされる。
これにより、ブロック体用移動端側保持具141の突起部141dおよびケーブル用挟持具142の突起部142aが、挟持プレート143のスライド孔143aに沿ってベルト幅方向に移動し、移動端側コネクターユニット140の一対の挟持プレート143、143の間にブロック体用固定端側保持具141、ケーブル用挟持具142を任意に位置決めするようになっている。
これにより、ケーブル用挟持具142が、ケーブル類Cに対して滑ることなくケーブル類Cを位置決めするとともに、挟持プレート143の締付力が過度に大きい場合であってもケーブル用挟持具142が変形してケーブル類Cを損傷させることなく挟持する。
110 ・・・多関節支持部材
111 ・・・合成樹脂製ブロック体
111a・・・ 連結ピン
111b・・・ 連結ピン穴
111c・・・ テーパ状の切り欠き嵌入部
111d・・・ 直線姿勢保持面
111e・・・ 屈曲姿勢保持面
120 ・・・ 可撓性ベルト部材
121 ・・・ 管状収容部
130 ・・・ 固定端側コネクターユニット
131 ・・・ ブロック体用固定端側保持具
131a・・・ 保持具本体
131b・・・ 蓋体
131c・・・ ブロック後方抜止部
131d・・・ 突起部
132 ・・・ ケーブル用挟持具
132a・・・ 突起部
133 ・・・ 挟持プレート
133a・・・ スライド孔
134 ・・・ 取り付け手段
140 ・・・ 移動端側コネクターユニット
141 ・・・ ブロック体用移動端側保持具
141a・・・ 保持具本体
141b・・・ 蓋体
141c・・・ ブロック前方抜止部
141d・・・ 突起部
142 ・・・ ケーブル用挟持具
142a・・・ 突起部
143 ・・・ 挟持プレート
143a・・・ スライド孔
144 ・・・ 取り付け手段
C ・・・ ケーブル類
Claims (7)
- 多数の合成樹脂製ブロック体を相互に連結して直線姿勢及び屈曲姿勢を呈する多関節支持部材と、該多関節支持部材又はケーブル類をそれぞれ別個に挿通収容する複数の管状収容部をベルト幅方向に並列状態で形成してなる可撓性ベルト部材と、前記多関節支持部材とケーブル類と可撓性ベルト部材のそれぞれの固定端を一体に機台側固定端領域に取り付ける固定端側コネクターユニットと前記多関節支持部材とケーブル類と可撓性ベルト部材のそれぞれの移動端を一体に可動側移動端領域に取り付ける移動端側コネクターユニットとを備え、前記可撓性ベルト部材の管状収容部内でケーブル類を保護して機台側固定端領域と可動側移動端領域との間を案内する多関節型ケーブル類保護案内装置であって、
前記固定端側コネクターユニットが、前記可撓性ベルト部材の管状収容部から露出した合成樹脂製ブロック体に凹凸係合して連結保持するブロック体用固定端側保持具と前記可撓性ベルト部材の管状収容部から露出したケーブル類を挟持するケーブル用挟持具と前記ブロック体用固定端側保持具とケーブル用挟持具とをベルト幅方向に並列配置して一体に挟持固定する一対の挟持プレートと該一対の挟持プレートを機台側固定端領域に取り付ける取り付け手段とで構成され、
前記移動端側コネクターユニットが、前記可撓性ベルト部材の管状収容部から露出した合成樹脂製ブロック体に凹凸係合して連結保持するブロック体用移動端側保持具と前記可撓性ベルト部材の管状収容部から露出したケーブル類を挟持するケーブル用挟持具と前記ブロック体用移動端側保持具とケーブル用挟持具とをベルト幅方向に並列配置して一体に挟持固定する一対の挟持プレートと該一対の挟持プレートを可動側移動端領域に取り付ける取り付け手段とで構成されていることを特徴とする多関節型ケーブル類保護案内装置。 - 前記多関節支持部材を構成する合成樹脂製ブロック体の前方側面部位に設けた連結ピンが、先行する合成樹脂製ブロック体の後方側面部位に設けた連結ピン穴に軸支されている
ことを特徴とする請求項1記載の多関節型ケーブル類保護案内装置。 - 前記ブロック体用固定端側保持具もしくはブロック体用移動端側保持具の一方が、前記合成樹脂製ブロック体の前方側面部位に設けた連結ピンに凹凸係合して抜止めするブロック前方抜止部を備えているとともに、
前記ブロック体用固定端側保持具もしくはブロック体用移動端側保持具の他方が、前記合成樹脂製ブロック体の後方側面部位に設けた連結ピン穴に凹凸係合して抜止めするブロック後方抜止部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の多関節型ケーブル類保護案内装置。 - 前記挟持プレートが、前記ブロック体用固定端側保持具、ブロック体用移動端側保持具、ケーブル用挟持具をベルト幅方向に移動させるスライド孔を備えているとともに、
前記ブロック体用固定端側保持具とブロック体用移動端側保持具とケーブル用挟持具とが、前記挟持プレートのスライド孔に摺動自在に嵌合する突起部をそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の多関節型ケーブル類保護案内装置。 - 前記前方側面部位の連結ピンを後方側面部位の連結ピン穴に向けて上下方向から凹凸嵌合させるテーパ状の切り欠き嵌入部が、前記後方側面部位の連結ピン穴に連続して凹設されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の多関節型ケーブル類保護案内装置。
- 前記合成樹脂製ブロック体が、前記合成樹脂製ブロック体同士を直線状態に保持する直線姿勢保持面と前記合成樹脂製ブロック体同士を屈曲状態に保持する屈曲姿勢保持面とを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の多関節型ケーブル類保護案内装置。
- 前記可撓性ベルト部材が、合成樹脂材料で成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の多関節型ケーブル類保護案内装置。
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