JP2004121680A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】パチンコ機の球タンク内のパチンコ球を球発射装置と球払出装置に供給する場合に、球発射装置にパチンコ球を確実に安定供給する。
【解決手段】球振分装置22の球振分回転体31は、回転コア32の外周に球受入部34を形成し、この球振分回転体31が所定の回転方向に回転することで各球受入部34が流入口41、優先排出口42、非優先排出口43の順に対向するようにする。流入口41には球タンク21を接続し、優先排出口42には球発射装置に通じる発射球流路23を接続し、非優先排出口43には、球払出装置に通じる払出用球流路24を接続する。球振分回転体31の回転中は、球受入部34が、流入口41に対向して球タンク21からのパチンコ球を受け入れた後に、非優先排出口43よりも先に優先排出口42に対向するため、球受入部内34のパチンコ球が優先的に優先排出口42から排出されて発射用球流路23へ流下する。
【選択図】 図3
【解決手段】球振分装置22の球振分回転体31は、回転コア32の外周に球受入部34を形成し、この球振分回転体31が所定の回転方向に回転することで各球受入部34が流入口41、優先排出口42、非優先排出口43の順に対向するようにする。流入口41には球タンク21を接続し、優先排出口42には球発射装置に通じる発射球流路23を接続し、非優先排出口43には、球払出装置に通じる払出用球流路24を接続する。球振分回転体31の回転中は、球受入部34が、流入口41に対向して球タンク21からのパチンコ球を受け入れた後に、非優先排出口43よりも先に優先排出口42に対向するため、球受入部内34のパチンコ球が優先的に優先排出口42から排出されて発射用球流路23へ流下する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、球タンクから供給されるパチンコ球を複数種類の装置(例えば、球発射装置と球払出装置)に供給する遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パチンコ機等の遊技機において、遊技領域の拡大化や球発射装置の小型化・低消費電力化を目的として、遊技機の上部に球発射装置を配置した上部発射式の遊技機が提案されている。この上部発射式の遊技機は、遊技機下部に配置された球皿内のパチンコ球を遊技機上部に配置された球発射装置へ供給する構成にすると、パチンコ球を遊技機の下部から上部へ持ち上げる機構が必要となり、構成が複雑化してコストアップする。そこで、球皿内のパチンコ球(賞球や貸球)の経路と、球発射装置に供給するパチンコ球(発射球)の経路とを分離し、遊技機上部に設けられた球タンクから供給されるパチンコ球を発射球として球発射装置に供給する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2993171号公報(第2−3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、球タンク内のパチンコ球は、球発射装置の他に、球払出装置にも供給され、大当り時等には、球払出装置から多量のパチンコ球(賞球)が連続的に払い出される。このため、球タンク内のパチンコ球が残り少なくなってきたときに、大当り等により球払出装置から多量のパチンコ球が連続的に払い出されると、球タンクに補給されるパチンコ球の数よりも、球タンクから排出されるパチンコ球の数(球払出装置と球発射装置の両方に供給されるパチンコ球の合計数)の方が多くなってしまうことがある。このような場合、球発射装置にパチンコ球を十分に供給できなくなって、遊技客が発射操作ハンドルを発射操作しているにも拘らず、パチンコ球が発射されなくなる事態が発生することがあり、遊技を正常に続行することができなくなるばかりか、場合によっては(例えば大当り時には)、遊技客に不利益を与えてしまうことがある。
【0005】
この対策として、本出願人は、特願2001−139426号の明細書に記載されているように、球タンクに、球払出装置に通じる払出用球流路と球発射装置に通じる発射用球流路とを設け、球タンクの上流部に補給されるパチンコ球を球タンク底面の傾斜や球流れ規制板等によって発射用球流路の方に案内することで、発射用球流路にパチンコ球を優先的に流下させて球発射装置にパチンコ球を安定供給できるようにすることを提案している。
【0006】
しかし、この構成では、球タンクに補給されるパチンコ球の流れ具合(勢い、流量、流れ方向等)によっては、球タンク内でのパチンコ球の球流れが変化して優先的に流下させるべき球流路ではない方の球流路に多くのパチンコ球が流下してしまう可能性があり、パチンコ球を優先的に供給すべき装置に対して、パチンコ球を確実に安定供給できるとは限らない。
【0007】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、パチンコ球を優先的に供給すべき装置に対して、パチンコ球の流れ具合等の影響を受けずにパチンコ球を確実に安定供給することができる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、球タンク内のパチンコ球 (以下「供給球」という)を2系統の球流路により球発射装置と球払出装置に供給する遊技機において、球発射装置に通じる発射用球流路と球払出装置に通じる払出用球流路のうちの一方(以下「優先球流路」という)に供給球を優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を設けた構成としたものである。
【0009】
この構成では、球振分装置の動作によって強制的に発射用球流路と払出用球流路のうちの一方(優先球流路)へ供給球を優先的に振り分けて流下させることができるので、供給球の流れ具合等の影響を受けずに確実に優先球流路に多くのパチンコ球を流下させることができ、球発射装置と球払出装置のうちパチンコ球を優先的に供給すべき方に、パチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0010】
一方、請求項2のように、球タンクから供給されるパチンコ球(供給球)を賞球払出装置と貸球払出装置に供給する遊技機の場合には、賞球払出装置に通じる賞球流路と貸球払出装置に通じる貸球流路のうちの一方(優先球流路)に供給球を優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を設けるようにしても良い。このようにすれば、賞球払出装置と貸球払出装置のうちパチンコ球を優先的に供給すべき方に、パチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0011】
また、球振分装置の具体的な構成としては、例えば、請求項3、4のように、外周にパチンコ球を受け入れる球受入部を有する回転体を設けると共に、供給球を回転体の球受入部へ流入させるための流入口と、球受入部に受け入れたパチンコ球を優先球流路へ排出するための優先排出口と、球受入部に受け入れたパチンコ球を優先球流路ではない球流路へ排出するための非優先排出口とを設け、回転体が所定の回転方向に回転することで球受入部の開口部が流入口、優先排出口、非優先排出口の順に対向するように構成すると良い。
【0012】
この構成では、回転体を所定の回転方向に回転させると、球受入部の開口部が流入口に対向して球受入部に供給球を受け入れた後に、必ず、球受入部の開口部が非優先排出口よりも先に優先排出口に対向するので、優先球流路がパチンコ球で満杯になって優先排出口がパチンコ球で塞がれるまでは、球受入部内のパチンコ球を優先的に優先排出口から排出して優先球流路に流下させることができる。そして、優先球流路がパチンコ球で満杯になって優先排出口がパチンコ球で塞がれた状態になっているときのみ、球受入部内のパチンコ球を非優先排出口から排出して優先球流路以外の球流路に流下させることができる。
【0013】
この場合、請求項5のように、回転体は、円錐台形状又は角錐台形状の回転コアの外周に軸方向に延びる複数の仕切板を設けることで複数の球受入部を形成し、該回転コアの中心に位置する回転軸を水平に配置するようにすると良い。
【0014】
このようにすれば、回転体の回転に伴って、球受入部が回転軸よりも上方に移動すると、球受入部の底面(つまり円錐台形状又は角錐台形状の回転コアの外周面)が回転体の軸方向に沿って下り傾斜した状態となるため、球受入部内のパチンコ球を回転体の軸方向へ流下させることができる。また、球受入部が回転軸よりも下方に移動すると、球受入部が下向き又は斜め下向きになるため、球受入部内のパチンコ球を回転体の下方又は斜め下方へ流下させることができる。従って、パチンコ球を回転体の上部側でその軸方向へ排出する排出口と、パチンコ球を回転体の下部側で下方又は斜め下方へ排出する排出口とを設ける構成とすれば、回転体周辺のスペースを立体的に利用して各排出口に接続される球流路の接続部分(最上流部分)を回転体周辺に集約して配置することができる。
【0015】
尚、回転体は、円柱形状又は角柱形状の回転コアの外周に球受入部を形成するようにしても良く、この場合でも、回転コアの回転軸を傾斜配置すれば、パチンコ球を回転体の上部側と下部側で軸方向と下方(又は斜め下方)へ排出することができる。この場合、回転コアの回転軸の傾斜に合わせて駆動モータやギア機構を傾斜配置すれば良い。
【0016】
また、請求項6のように、球振分装置は、供給球の流路を2系統の球流路に分岐する分岐部に、2系統の球流路のうち優先球流路の方に供給球を強制的に流下させる強制優先位置に切換動作可能な流路切換部材を設ける構成にしても良い。この構成では、流路切換部材を強制優先位置に切り換えたときには、供給球の流れ具合等に関係なく、優先球流路の方に供給球を強制的に流下させることができるので、必要に応じて流路切換部材を強制優先位置に切り換えることによって、パチンコ球を確実に優先球流路に優先的に流下させることができる。
【0017】
更に、請求項7のように、供給球不足検出手段により供給球の不足が検出されたときに優先球流路以外の球流路に接続された装置の動作を球不足時動作禁止手段により禁止するようにしても良い。このようにすれば、供給球の消費量を少なくしながら、供給球を優先球流路に接続された装置(例えば球発射装置)のみに供給することができ、供給球の不足時でも、より確実に優先球流路に接続された装置にパチンコ球を安定供給することができる。
【0018】
また、請求項8のように、球タンクから供給されるパチンコ球(供給球)を球払出装置と球発射装置に供給する場合には、供給球の流路を球払出装置に接続し、球払出装置のパチンコ球の払出先を球皿に通じる球払出流路と球発射装置に通じる発射用球流路との間で切り換えるようにしても良い。この構成では、供給球を球払出装置から発射用球流路に払い出すことによって、供給球を強制的に発射用球流路に流下させることができ、球発射装置の方に確実にパチンコ球を安定供給することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
《実施形態(1)》
以下、本発明をパチンコ機に適用した実施形態(1)を図1乃至図6に基づいて説明する。まず、図2に基づいてパチンコ機11(遊技機)の前面側の概略構成を説明する。パチンコ機11の本体枠12の前面側には、遊技盤13が取り付けられ、この遊技盤13の前面に形成された遊技領域に、センター役物、入賞口、入賞装置等(いずれも図示せず)が設けられている。また、本体枠12には、遊技盤13の遊技領域へパチンコ球を発射する球発射装置14が遊技盤13の左側上部又は左側中間部に相当する位置に取り付けられている。この球発射装置14には、発射位置にセットされたパチンコ球(発射待機球)を検出する発射待機球検出センサ15が設けられている。尚、球発射装置14を遊技盤13の前面に取り付けるようにしても良い。
【0020】
一方、パチンコ機11の前面側下部には、前面パネル16が設けられ、この前面パネル16に、パチンコ球(賞球又は貸球)を貯溜する球皿17や球発射装置14の発射操作ハンドル18が設けられている。また、球皿17の下流部には、球皿17内のパチンコ球を機外(パチンコ島側のパチンコ球回収通路)に排出する球排出装置19が設けられている。この球排出装置19には、次に排出されるために待機しているパチンコ球(排出待機球)を検出する排出待機球検出センサ20が設けられている。
【0021】
次に、図1に基づいてパチンコ機11の裏面側の概略構成を説明する。パチンコ機11の本体枠12の裏面側上部には、パチンコ島の球補給通路(図示せず)からパチンコ球が補給される球タンク21が設けられ、この球タンク21から供給されるパチンコ球が、後述する球振分装置22によって振り分けられて発射用球流路23と払出用球流路24とに流下する。球タンク21には、球タンク21内のパチンコ球の残量、つまり、球タンク21から球発射装置14や球払出装置28に供給するパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少なくなったことを検出する供給球不足検出センサ25(供給球不足検出手段)が設けられている。
【0022】
発射用球流路23は、発射球送出装置26を介してパチンコ機11前面側の球発射装置14に接続されている。発射球送出装置26は、球発射装置14がパチンコ球を1球発射する毎に、発射用球流路23からのパチンコ球を1球ずつ球発射装置14に供給するようになっている。発射用球流路23には、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少なくなったことを検出する発射球不足検出センサ27が設けられている。
【0023】
一方、払出用球流路24は、球払出装置28に接続されている。この球払出装置28とパチンコ機11前面側の球皿17との間には、球払出通路29が接続され、球払出装置28から払い出されたパチンコ球(賞球又は貸球)が球払出通路29を流下して球皿17に流入するようになっている。球払出通路29には、球払出装置28から払い出されたパチンコ球(賞球又は貸球)が球払出装置28の下方近傍まで貯溜されたことを検出する満杯検出センサ30が設けられている。
【0024】
次に、図3乃至図5を用いて球振分装置22及びその周辺部の構成について説明する。図3に示すように、球タンク21の下流部側方には、球タンク21から供給されるパチンコ球を発射用球流路23と払出用球流路24とに振り分けるための球振分回転体31が回転可能に設けられている。この球振分回転体31は、円錐台形状(又は角錐台形状)の回転コア32の外周に、軸方向に延びる複数の仕切板33を等間隔で設けることで、パチンコ球を受け入れる複数の球受入部34が等間隔で形成されている。以下、円錐台形状(又は角錐台形状)の回転コア32の小径側を球振分装置22の前面側として説明する。
【0025】
図4に示すように、回転コア32の中心に位置する回転軸35は、水平に配置されている。また、球振分回転体31の下方には、球振分回転体31を駆動するためのモータ36が配置され、このモータ36の回転軸に連結された駆動ギア37と、球振分回転体31の回転軸35に連結された従動ギア38(図5参照)とが噛み合っている。これにより、モータ36の回転力が球振分回転体31に伝達されて、球振分回転体31が図4に矢印で示す所定の回転方向に回転する。
【0026】
一方、図4に示すように、球タンク21の底面39は、球振分回転体31の左側方から回転軸35の方向へ向かって下り傾斜するように形成され、この球タンク21の底面39の下流部上方に、底面39に対して傾斜した球崩し用斜面40が設けられている。この球崩し用斜面40によって底面39を流下するパチンコ球の上下方向の流路スペースが徐々に狭められてパチンコ球が1段又は2段程度に整列される。この球崩し用斜面40の下流側に、球タンク21の底面39を流下したパチンコ球を球振分回転体31の左側方から球受入部34へ流入させるための流入口41が設けられている。
【0027】
また、球振分回転体31の上部側前方には、球受入部34に受け入れたパチンコ球を発射用球流路23へ排出するための優先排出口42が設けられ、発射用球流路23は、この優先排出口42から左方に向かって下り傾斜するように設けられている。本実施形態(1)では、発射用球流路23が特許請求の範囲でいう優先球流路に相当する。
【0028】
更に、球振分回転体31の下部左側斜め下方には、球受入部34に受け入れたパチンコ球を払出用球流路24へ排出するための非優先排出口43が設けられ、払出用球流路24は、この非優先排出口43から左方に向かって下り傾斜するように設けられている。
【0029】
また、球振分回転体31の外周側には、球振分回転体31の回転方向に沿って延びる湾曲通路44が、優先排出口42付近から非優先排出口43付近まで延びるように設けられている。
【0030】
そして、球振分回転体31が図4に矢印で示す所定の回転方向に回転することで、球振分回転体31の各球受入部34の開口部が流入口41、優先排出口42、非優先排出口43の順に対向するようになっている。その際、流入口41と非優先排出口43に対しては、球受入部34の外周側の開口部が対向し、優先排出口42に対しては、球受入部34の前面側の開口部が対向する。
【0031】
また、図5に示すように、発射用球流路23は、例えば1条の流路で構成されている。一方、払出用球流路24は、その最上流部が球受入部34とほぼ同じ幅寸法で形成されているが、下流に向かうに従って徐々に収斂されて例えば2条の流路になるように構成されている。
【0032】
この球振分装置22では、球振分回転体31の回転に伴って、球受入部34の外周側の開口部が流入口41に対向したときに、球タンク21の最下流部のパチンコ球が流入口41から球受入部34へ流入する。
【0033】
そして、球受入部34が回転軸35よりも上方に移動して、球受入部34の前面側の開口部が優先排出口42に対向したときには、球受入部34の底面(つまり回転コア32の外周面)が前方に向かって下り傾斜した状態となっているため、球受入部34内のパチンコ球を球振分回転体31の前方へ流下させて優先排出口42から発射用球流路23へ排出することができる。
【0034】
また、球受入部34が回転軸35よりも下方に移動して、球受入部34の外周側の開口部が非優先排出口43に対向したときには、球受入部34が斜め下向きになっているため、球受入部34内のパチンコ球を球振分回転体31の斜め下方へ流下させて非優先排出口43から払出用球流路24へ排出することができる。
【0035】
但し、球振分回転体31を図4に矢印で示す所定の回転方向に回転させると、球受入部34の開口部が流入口41に対向して球受入部34にパチンコ球を受け入れた後に、必ず、球受入部34の開口部が非優先排出口43よりも先に優先排出口42に対向する。これにより、発射用球流路23がパチンコ球で満杯になって優先排出口42がパチンコ球で塞がれるまでは、球受入部内34のパチンコ球が優先的に優先排出口42から排出されて発射用球流路23へ流下する。そして、発射用球流路23がパチンコ球で満杯になって優先排出口42がパチンコ球で塞がれた状態となっているときのみ、球受入部内34のパチンコ球が非優先排出口43から排出されて払出用球流路24へ流下する。
【0036】
以上のように構成したパチンコ機11の球発射装置14、球排出装置19、球振分装置22、球払出装置28等の動作は、パチンコ機11の制御回路(図示せず)によって制御される。
【0037】
パチンコ機11の制御回路は、発射操作ハンドル18が発射操作され且つ発射待機球検出センサ15と排出待機球検出センサ20で発射待機球と排出待機球が両方とも検出されているときに、発射操作ハンドル18の操作量に応じた発射力で球発射装置14を発射動作させて、パチンコ球を遊技盤13の遊技領域に打ち出す。その際、球発射装置14を1球発射動作させる毎に球排出装置19を1球だけ排出動作させる処理を繰り返す。これにより、球排出装置19で球皿17から排出したパチンコ球の数と球発射装置14で発射したパチンコ球の数とを整合させる。
【0038】
また、パチンコ機11の制御回路は、遊技領域を転動するパチンコ球が入賞して賞球払出指令が出されたときに、球払出装置28を賞球払出動作させて所定数のパチンコ球を賞球として球皿17に払い出す。一方、球貸ボタン(図示せず)が押されて貸球払出指令が出されたときには、球払出装置28を貸球払出動作させて所定数のパチンコ球を貸球として球皿17に払い出す。尚、貸球払出機能を持たせずに、賞球のみを払い出すようにしても良い。
【0039】
また、パチンコ機11の制御回路は、図6に示す球振分制御プログラムを実行することで、遊技中に球振分装置22の球振分回転体31を所定の回転方向に回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球を発射用球流路23に優先的に流下させてパチンコ球を球発射装置14に優先的に供給する。更に、球タンク21から球発射装置14や球払出装置28へ供給するパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少なくなったときに、球払出装置28の払出動作を禁止して、供給球の消費量を少なくしながら、供給球を球発射装置14のみに供給できるようにする。
【0040】
図6に示す球振分制御プログラムは、所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、遊技中か否かを、例えば、発射操作ハンドル18が発射操作されているか否かによって判定する。
【0041】
遊技中であれば、ステップ102に進み、球振分装置22を駆動して球振分回転体31を所定の回転方向に回転させる。これにより、発射用球流路23がパチンコ球で満杯になって優先排出口42がパチンコ球で塞がれるまで、球タンク21から供給されるパチンコ球を優先的に発射用球流路23へ流下させ、発射用球流路23がパチンコ球で満杯になって優先排出口42がパチンコ球で塞がれた状態となったときのみ、球タンク21から供給されるパチンコ球を払出用球流路24へ流下させる。これにより、球タンク21から供給されるパチンコ球を球発射装置14に優先的に供給する。
【0042】
この後、ステップ104に進み、供給球不足検出センサ25の出力信号に基づいて、球タンク21内のパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。
【0043】
その結果、球タンク21内の供給球の残量が所定量よりも少ないと判定された場合には、ステップ105に進み、球払出装置28の払出動作を禁止して、球払出装置28が払出動作中であれば、その払出動作を停止させると共に、未払いの賞球又は貸球の個数をメモリ(図示せず)に記憶する。これにより、球タンク21内の供給球の残量が少なくなったときには、供給球を球発射装置14のみに供給する。このステップ105の処理が特許請求の範囲でいう球不足時動作禁止手段としての役割を果たす。
【0044】
その後、球タンク21にパチンコ球が補給されて、ステップ104で、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上であると判定されたときに、ステップ106に進み、球払出装置28の払出動作を許可して、未払いの賞球又は貸球があれば、球払出装置28の払出動作を再開して未払いの賞球又は貸球を払い出す。
その後、本プログラムを起動したときに、上記ステップ101で、遊技中でないと判定されれば、ステップ103に進み、球振分装置22の駆動を停止する。
【0045】
尚、球発射装置14でパチンコ球を発射する毎に球皿17から機外へ排出する球皿17内のパチンコ球の残量が少なくなった場合は、未払いの賞球又は貸球があれば、球タンク21内の供給球の残量が少なくなっても、球払出装置28を払出動作させて所定数のパチンコ球(賞球又は貸球)を球皿17に払い出すようにしても良い。つまり、球皿17内のパチンコ球の残量が少なくなった場合に限り、発射動作よりも払出動作を優先させるようにしても良い。
【0046】
以上説明した本実施形態(1)では、球振分装置22の球振分回転体31を回転させることによって、球タンク21から供給されるパチンコ球(供給球)を強制的に発射用球流路23へ優先的に振り分けて流下させるので、供給球の流れ具合等の影響を受けにくく、確実に発射用球流路23に多くのパチンコ球を流下させることができ、球発射装置14にパチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0047】
また、本実施形態(1)では、球振分回転体31は、円錐台形状(又は角錐台形状)の回転コア32の外周に球受入部34を形成したので、球受入部34が回転軸35よりも上方に移動したときには、球受入部34の底面(回転コア32の外周面)の下り傾斜を利用して、球受入部34内のパチンコ球を球振分回転体31の軸方向(前方)へ流下させて排出することができ、球受入部34が回転軸35よりも下方に移動したときには、球受入部34内のパチンコ球を球振分回転体31の下方又は斜め下方へ流下させて排出することができる。これにより、パチンコ球を球振分回転体31の上部側で軸方向へ排出する優先排出口42と、パチンコ球を球振分回転体31の下部側で軸直方向に排出する排出口43とを設けることができるので、球振分回転体31周辺のスペースを立体的に利用して各排出口42,43に接続される球流路23,24の接続部分(最上流部分)を球振分回転体31周辺に集約して配置することができ、球振分装置22を小型化することができる。
【0048】
尚、球振分回転体は、円柱形状又は角柱形状の回転コアの外周に球受入部を形成するようにしても良く、この場合でも、回転コアの回転軸を傾斜配置すれば、パチンコ球を回転体の上部側と下部側で軸方向と軸直方向へ排出することができる。しかし、この場合、回転コアの回転軸の傾斜に合わせて駆動モータやギア機構を傾斜配置する等の工夫が必要になるため、球振分装置の構成が複雑化する。
【0049】
その点、本実施形態(1)では、円錐台形状(又は角錐台形状)の回転コア32の外周に球受入部34を形成したので、回転コア34の回転軸35を水平に配置しても、パチンコ球を球振分回転体31の上部側と下部側で軸方向と軸直方向へ排出することができる。このため、駆動モータ36やギア37,38を傾斜させて配置する必要がなく、球振分装置22の構成を簡単化することができる。
【0050】
また、本実施形態(1)では、供給球の残量が少なくなったときに球払出装置28の払出動作を禁止するようにしたので、供給球の残量が少なくなったときに、供給球を球発射装置14のみに供給することができ、供給球の不足時でも、より確実に球発射装置14にパチンコ球を安定供給することができる。
【0051】
《実施形態(2)》
上記実施形態(1)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を球発射装置14と球払出装置28に供給する構成としたが、図7に示す本発明の実施形態(2)のパチンコ機45(遊技機)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を賞球払出装置48と貸球払出装置49に供給する構成としている。尚、上記実施形態(1)と実質的に同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0052】
図7に示すように、球振分装置22には、賞球流路46と貸球流路47が接続され、賞球流路46が賞球払出装置48に接続され、貸球流路47が貸球払出装置49に接続されている。賞球払出装置48から払い出されたパチンコ球(賞球)と、貸球払出装置49から払い出されたパチンコ球(貸球)は、球払出通路29を流下して球皿17に流入する。
【0053】
尚、本実施形態(2)では、球振分装置22の優先排出口42(図3、図4参照)に、賞球流路46が接続され、非優先排出口43(図3、図4参照)に、貸球流路47が接続されている。従って、賞球流路46が特許請求の範囲でいう優先球流路に相当する。
【0054】
パチンコ機45の制御回路は、賞球払出指令が出されたときに、賞球払出装置48を払出動作させて所定数のパチンコ球を賞球として球皿17に払い出す。一方、貸球払出指令が出されたときには、貸球払出装置49を払出動作させて所定数のパチンコ球を貸球として球皿17に払い出す。
【0055】
更に、パチンコ機45の制御回路は、遊技中に球振分装置22の球振分回転体31を所定の回転方向に回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球を賞球流路46に優先的に流下させてパチンコ球を賞球払出装置48に優先的に供給する。更に、球タンク21内のパチンコ球の残量が少なくなって、球タンク21から賞球払出装置48や貸球払出装置49へ供給するパチンコ球(供給球)が不足する状態になったときに、貸球払出装置49の払出動作を禁止して、供給球の消費量を少なくしながら、供給球を賞球払出装置48のみに供給できるようにする。
【0056】
以上説明した本実施形態(2)では、球振分装置22の球振分回転体31を回転させることによって、球タンク21から供給されるパチンコ球(供給球)を強制的に賞球流路46へ優先的に振り分けて流下させることができるので、供給球の流れ具合の影響を受けにくく、確実に賞球流路46に多くのパチンコ球を流下させることができ、賞球払出装置48にパチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0057】
尚、本実施形態(2)では、貸球払出装置49よりも賞球払出装置48の方にパチンコ球を優先的に供給するようにしたが、これとは反対に、賞球払出装置48よりも貸球払出装置49の方にパチンコ球を優先的に供給するようにしても良い。この場合には、球振分装置22の優先排出口42に貸球流路47を接続して、非優先排出口43に賞球流路46を接続し、供給球の不足時に賞球払出装置48の払出動作を禁止するようにすれば良い。
【0058】
また、上記各実施形態(1)、(2)では、遊技中(例えば、発射操作ハンドル18が発射操作されているとき)に、球振分装置22の球振分回転体31を回転駆動するようにしたが、球振分装置22の駆動/駆動停止タイミングは、適宜変更しても良い。
【0059】
また、優先排出口42や非優先排出口43の位置は、適宜変更して良く、例えば、球振分回転体31の下部側に、優先排出口42と非優先排出口43を設けるようにしても良い。要は、球振分回転体31が所定の回転方向に回転したときに、球振分回転体31の各球受入部34の開口部が流入口41、優先排出口42、非優先排出口43の順に対向するように構成すれば良い。
【0060】
《実施形態(3)》
次に、図8及び図9を用いて本発明の実施形態(3)を説明する。本実施形態(3)のパチンコ機50(遊技機)は、前記実施形態(1)と同じく、球タンク21から供給されるパチンコ球を球発射装置14と球払出装置28に供給するようにしている。尚、前記実施形態(1)と実質的に同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0061】
前記実施形態(1)では、回転式の球振分装置22によってパチンコ球を発射用球流路23と払出用球流路24に振り分けるようにしたが、本実施形態(3)では、流路切換式の球振分装置55によってパチンコ球を発射用球流路23と払出用球流路24に振り分けるようにしている。
【0062】
図8に示すように、球タンク21の下端部には、球タンク21から流れ出るパチンコ球の流路を分岐する分岐流路51(分岐部)が接続されている。この分岐流路51には、仕切壁52によって第1流路53と第2流路54とが仕切り形成されている。そして、球タンク21の底面39の最下流部に隣接する第1流路53側に、発射用球流路23が接続され、球タンク21の底面39の最下流部から離れた第2流路54側に、払出用球流路24が接続されている。
【0063】
また、分岐流路51の下流部には、球振分装置55が設けられている。この球振分装置55には、流路切換部材56が回動軸57を支点にして回動可能に設けられ、この流路切換部材56がロータリソレノイド等の駆動源(図示せず)によって回動駆動される。この流路切換部材56が、ほぼ鉛直方向に直立した通常位置(図8に実線で示す位置)にあるときには、第1流路53を流下するパチンコ球が発射流路23に流下し、第2流路54を流下するパチンコ球が払出用球流路24に流下する。流路切換部材56は、この通常位置と、通常位置から反時計回り方向に回動して第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に発射用球流路23の方に流下させる発射球強制優先位置との間を切換動作可能に設けられている。更に、流路切換部材56は、通常位置から時計回り方向に回動して、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に払出用球流路24の方に流下させる払出球強制優先位置に切換動作可能にしても良い。
【0064】
また、球皿17には、球皿17内のパチンコ球の残量、つまり、球発射装置14でパチンコ球を発射する毎に球皿17から機外に排出するパチンコ球(排出球)の残量が所定量よりも少なくなったことを検出する排出球不足検出センサ58が設けられている。
【0065】
以上のように構成したパチンコ機50では、通常時は、流路切換部材56が通常位置に保持されている。この場合、球タンク21内にパチンコ球がある程度貯溜されているときには、第1流路53と発射用球流路23には、球発射装置14から発射された分だけのパチンコ球が流れ込み、第2流路54と払出用球流路24には、球払出装置28から払い出された分だけのパチンコ球が流れ込む。一方、球タンク21内のパチンコ球の貯溜量が少なくなってくると、球タンク21の底面39の最下流部に隣接する第1流路53の方へパチンコ球が流れ込みやすくなってくるため、球発射装置14の方にある程度優先的にパチンコ球を供給することができる。
【0066】
また、パチンコ機50の制御回路は、図9に示す球振分制御プログラムを所定周期で実行することで、球タンク21内のパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少なくなったときに、球払出装置28の払出動作を禁止し、更に、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少ないときには、球振分装置55の流路切換部材56を発射球強制優先位置に切り換える。これにより、供給球の消費量を少なくしながら、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に発射用球流路23の方に流下させる。
【0067】
図9に示す球振分制御プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、供給球不足検出センサ25の出力信号に基づいて、球タンク21内のパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。
【0068】
その結果、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上であると判定された場合には、ステップ202に進み、球払出装置28の払出動作を許可した後、ステップ203に進み、球振分装置55の流路切換部材56を通常位置に保持する。
【0069】
一方、上記ステップ201で、球タンク21内の供給球の残量が所定量よりも少ないと判定された場合には、ステップ204に進み、球払出装置28の払出動作を禁止して、球払出装置28が払出動作中であれば、その払出動作を停止させると共に、未払いの賞球又は貸球の個数をメモリ(図示せず)に記憶する。未払いの賞球又は貸球は、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上になったときに球払出装置28の払出動作を再開して払い出す。
【0070】
この後、ステップ205に進み、発射球不足検出センサ27の出力信号に基づいて、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。もし、発射球の残量が所定量よりも少なければ、ステップ206に進み、球振分装置55の流路切換部材56を発射球強制優先位置に切り換える。これにより、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に発射用球流路23の方に流下させる。
【0071】
一方、上記ステップ205で、発射球の残量が所定量以上であると判定された場合には、ステップ207に進み、球振分装置55の流路切換部材56を通常位置に保持する(又は切り換える)。
【0072】
この後、ステップ208に進み、排出球不足検出センサ58の出力信号に基づいて、球皿17内のパチンコ球の残量、つまりパチンコ球を発射する毎に球皿17から機外へ排出する球皿17内のパチンコ球(排出球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。
【0073】
その結果、球皿17内の排出球の残量が所定量よりも少ないと判定された場合には、ステップ209に進み、未払いの賞球又は貸球があれば、球タンク21内の供給球の残量が少なくなっても、球払出装置28を払出動作させて所定数のパチンコ球(賞球又は貸球)を球皿17に払い出す。
【0074】
以上説明した本実施形態(3)では、球タンク21内の供給球の残量が少なく且つ発射球の残量が少ないときに、球振分装置55の流路切換部材56を発射球強制優先位置に切り換えることによって、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に発射用球流路23の方に流下させるので、供給球の流れ具合の影響を受けにくく、確実に発射用球流路23に多くのパチンコ球を流下させることができ、球発射装置14にパチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0075】
尚、本実施形態(3)では、球振分装置55の流路切換部材56を、通常位置と発射球強制優先位置との間で切り換えるようにしたが、例えば、払出球不足検出センサ59によって払出用球流路24内のパチンコ球(払出球)の残量が所定量よりも少なくなったことを検出したときに、球振分装置55の流路切換部材56を払出球強制優先位置に切り換えて、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に払出用球流路24の方に流下させるようにしても良い。
【0076】
また、本実施形態(3)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を、流路切換式の球振分装置55を介して球発射装置14と球払出装置28に供給する構成としたが、球タンク21から供給されるパチンコ球を、流路切換式の球振分装置55を介して賞球払出装置と貸球払出装置に供給する構成としても良い。
【0077】
《実施形態(4)》
上記各実施形態(1)〜(3)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を、球振分装置を介して球発射装置と球払出装置(又は賞球払出装置と貸球払出装置)に供給する構成としたが、図10及び図11に示す本発明の実施形態(4)のパチンコ機60(遊技機)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を、球払出装置62を介して球発射装置14に供給する構成としている。尚、前記実施形態(1)と実質的に同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0078】
図10に示すように、球タンク21の下端部には、球供給路61が接続され、この球供給路61の下端部に、球払出装置62が接続されている。この球払出装置62には、パチンコ球を受け入れる複数の凹部63を有するスプロケット64が回動可能に設けられ、このスプロケット64がモータ等の駆動源(図示せず)によって回動駆動される。
【0079】
スプロケット64の左側方には、球供給路61の出口から下方に延びる賞球・貸球払出流路65が設けられ、この賞球・貸球払出流路65に、球皿17に通じる球払出通路29が接続されている。賞球・貸球払出流路65には、スプロケット64から払い出されるパチンコ球(賞球又は貸球)を検出する球検出センサ66が設けられている。
【0080】
一方、スプロケット64の右側方には、球供給路61の出口から下方に延びる発射球払出流路67が設けられ、この発射球払出流路67に、球発射装置14に通じる発射用球流路23が接続されている。
【0081】
球タンク21から供給されるパチンコ球を賞球又は貸球として払い出す場合は、スプロケット64を正回転方向(図10では反時計回り方向)に回転させる。これにより、スプロケット64の凹部63が球供給路61の出口に対向する毎にパチンコ球を凹部63に受け入れ、そのパチンコ球を左側の賞球・貸球払出流路65に流下させる。賞球・貸球払出流路65から払い出されたパチンコ球(賞球又は貸球)は、球払出通路29を流下して球皿17に流入する。
【0082】
一方、球タンク21から供給されるパチンコ球を発射球として球発射装置14に供給する場合は、スプロケット64を逆回転方向(図10では時計回り方向)に回転させる。これにより、スプロケット64の凹部63が球供給路61の出口に対向する毎にパチンコ球を凹部63に受け入れ、そのパチンコ球を右側の発射球払出流路67に流下させる。発射球払出流路67に払い出されたパチンコ球(発射球)は、発射用球流路23を流下して球発射装置14に供給される。
【0083】
パチンコ機60の制御回路は、図11に示す球振分制御プログラムを所定周期で実行することで、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少ないときに、球払出装置62のスプロケット64を逆回転させて、所定数のパチンコ球を発射球として発射用球流路23に払い出し、賞球払出指令又は貸球払出指令が出されたときに、球払出装置62のスプロケット64を正回転させて、所定数のパチンコ球を賞球又は貸球として球皿17に払い出す。尚、貸球払出機能を持たせずに、賞球のみを払い出すようにしても良い。
【0084】
図11に示す球振分制御プログラムが起動されると、まず、ステップ301で、発射球不足検出センサ27の出力信号に基づいて、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。もし、発射球の残量が所定量よりも少なければ、ステップ302に進み、球払出装置62のスプロケット64を逆回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球を発射球として所定数だけ発射用球流路23に払い出す。
【0085】
この後、ステップ303に進み、供給球不足検出センサ25の出力信号に基づいて、球タンク21内のパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。
【0086】
その結果、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上であると判定された場合には、ステップ304に進み、賞球払出指令又は貸球払出指令が出されたか否かを判定し、賞球払出指令又は貸球払出指令が出されたときに、ステップ305に進み、球払出装置62のスプロケット64を正回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球を賞球又は貸球として所定数だけ球皿17に払い出す。
【0087】
一方、上記ステップ303で、球タンク21内の供給球の残量が所定量よりも少ないと判定された場合には、ステップ306に進み、球払出装置62の賞球及び貸球の払出動作を禁止して、球払出装置62が賞球又は貸球の払出動作中であれば、その払出動作を停止させると共に、未払いの賞球又は貸球の個数をメモリ(図示せず)に記憶する。未払いの賞球又は貸球は、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上になったときに球払出装置62の賞球又は貸球の払出動作を再開して払い出す。
【0088】
尚、球発射装置14でパチンコ球を発射する毎に球皿17から機外へ排出する球皿17内のパチンコ球(排出球)の残量が少なくなった場合は、未払いの賞球又は貸球があれば、球タンク21内の供給球の残量が少なくなっても、球払出装置62を払出動作させて所定数のパチンコ球(賞球又は貸球)を球皿17に払い出すようにしても良い。
【0089】
以上説明した本実施形態(4)では、球払出装置62のスプロケット64を逆回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球(供給球)を発射球として発射用球流路23に払い出すようにしたので、供給球を強制的に発射用球流路23に流下させることができ、球発射装置14の方に確実にパチンコ球を安定供給することができる。しかも、本実施形態(4)では、球払出装置62を球振分装置としても使用することができるため、専用の球振分装置を設ける必要がなく、構成を簡単化することができる利点がある。
【0090】
しかしながら、本発明は、本実施形態(4)の球払出装置62を球振分装置として設け、球払出通路29の途中に別の球払出装置を設けるようにしても良い。
【0091】
また、上記実施形態(1)、(2)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を、回転式の球振分装置22によって発射用球流路23と払出用球流路24(又は賞球流路46と貸球流路47)の一方に優先的に振り分けるようにしたが、回転式の球振分装置22の適用範囲は、これに限定されず、例えば、球タンクから供給されるパチンコ球を払出用球流路と球抜き流路のうちの一方に優先的に振り分ける等、1系統の流路で供給されるパチンコ球を複数系統の球流路のうち所定の球流路に優先的に振り分ける場合に広く適用することができる。
【0092】
その他、本発明はパチンコ機に限定されず、所定数のパチンコ球を発射して組み合わせゲームを行うアレンジ式パチンコ機等、種々の遊技機に本発明を適用しても良い。
【0093】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の請求項1の遊技機によれば、球タンクから供給されるパチンコ球を、球発射装置に通じる発射用球流路と球払出装置に通じる払出用球流路のうちの一方に優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を設けるようにしたので、球発射装置と球払出装置のうちパチンコ球を優先的に供給すべき方にパチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0094】
一方、請求項2では、球タンクから供給されるパチンコ球を、賞球払出装置に通じる賞球流路と貸球払出装置に通じる貸球流路のうちの一方に優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を設けるようにしたので、賞球払出装置と貸球払出装置のうちパチンコ球を優先的に供給すべき方に、パチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0095】
また、請求項3、4では、球振分装置を、球受入部を有する回転体が所定の回転方向に回転することで球受入部の開口部が流入口、優先排出口、非優先排出口の順に対向するように構成したので、複雑な制御を用いることなく回転体を回転させるだけで所定の球流路にパチンコ球を優先的に流下させることができる。
【0096】
更に、請求項5では、回転体は、円錐台形状又は角錐台形状の回転コアの外周に複数の球受入部を形成するようにしたので、パチンコ球を回転体の上部側と下部側で軸方向と軸直方向に排出することができて、回転体周辺のスペースを立体的に有効利用して球流路を配置することができ、球振分装置を小型化することができる。しかも、回転コアの回転軸を水平に配置するので、駆動モータやギア機構を傾斜配置する必要がなく、球振分装置の構成を簡単化することができる。
【0097】
また、請求項6では、球振分装置を、2系統の球流路のうち優先球流路の方に供給球を強制的に流下させる強制優先位置に切換動作可能な流路切換部材を設ける構成にしたので、必要に応じて流路切換部材を強制優先位置に切り換えることによってパチンコ球を確実に優先球流路に優先的に流下させることができる。
【0098】
更に、請求項7では、供給球の不足が検出されたときに優先球流路以外の球流路に接続された装置の動作を禁止するようにしたので、供給球の消費量を少なくしながら、供給球を優先球流路に接続された装置のみに供給することができ、供給球の不足時でも、より確実に優先球流路に接続された装置にパチンコ球を安定供給することができる。
【0099】
また、請求項8では、球払出装置のパチンコ球の払出先を球皿に通じる球払出流路と球発射装置に通じる発射用球流路との間で切換可能にしたので、供給球を球払出装置から発射用球流路に払い出すことによって、球発射装置の方に確実にパチンコ球を安定供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)におけるパチンコ機の裏面図
【図2】実施形態(1)のパチンコ機の正面図
【図3】実施形態(1)の球振分装置及びその周辺部の斜視図
【図4】実施形態(1)の球振分装置及びその周辺部の縦断正面図
【図5】図4のA−A断面図
【図6】実施形態(1)の球振分制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図7】実施形態(2)のパチンコ機の裏面図
【図8】実施形態(3)のパチンコ機の裏面図
【図9】実施形態(3)の球振分制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図10】実施形態(4)のパチンコ機の裏面図
【図11】実施形態(4)の球振分制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
11…パチンコ機(遊技機)、14…球発射装置、17…球皿、19…球排出装置、21…球タンク、22…球振分装置、23…発射用球流路、24…払出用球流路、25…供給球不足検出センサ(供給球不足検出手段)、27…発射球不足検出センサ、28…球払出装置、31…球振分回転体、32…回転コア、33…仕切板、34…球受入部、35…回転軸、36…モータ、41…流入口、42…優先排出口、43…非優先排出口、45…パチンコ機(遊技機)、46…賞球流路、47…貸球流路、48…賞球払出装置、49…貸球払出装置、50…パチンコ機(遊技機)、51…分岐流路(分岐部)、53…第1流路、54…第2流路、55…球振分装置、56…流路切換部材、58…排出球不足検出センサ、60…パチンコ機(遊技機)、61…球供給路、62…球払出装置、64…スプロケット、65…賞球・貸球払出流路、67…発射球払出流路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、球タンクから供給されるパチンコ球を複数種類の装置(例えば、球発射装置と球払出装置)に供給する遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パチンコ機等の遊技機において、遊技領域の拡大化や球発射装置の小型化・低消費電力化を目的として、遊技機の上部に球発射装置を配置した上部発射式の遊技機が提案されている。この上部発射式の遊技機は、遊技機下部に配置された球皿内のパチンコ球を遊技機上部に配置された球発射装置へ供給する構成にすると、パチンコ球を遊技機の下部から上部へ持ち上げる機構が必要となり、構成が複雑化してコストアップする。そこで、球皿内のパチンコ球(賞球や貸球)の経路と、球発射装置に供給するパチンコ球(発射球)の経路とを分離し、遊技機上部に設けられた球タンクから供給されるパチンコ球を発射球として球発射装置に供給する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2993171号公報(第2−3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、球タンク内のパチンコ球は、球発射装置の他に、球払出装置にも供給され、大当り時等には、球払出装置から多量のパチンコ球(賞球)が連続的に払い出される。このため、球タンク内のパチンコ球が残り少なくなってきたときに、大当り等により球払出装置から多量のパチンコ球が連続的に払い出されると、球タンクに補給されるパチンコ球の数よりも、球タンクから排出されるパチンコ球の数(球払出装置と球発射装置の両方に供給されるパチンコ球の合計数)の方が多くなってしまうことがある。このような場合、球発射装置にパチンコ球を十分に供給できなくなって、遊技客が発射操作ハンドルを発射操作しているにも拘らず、パチンコ球が発射されなくなる事態が発生することがあり、遊技を正常に続行することができなくなるばかりか、場合によっては(例えば大当り時には)、遊技客に不利益を与えてしまうことがある。
【0005】
この対策として、本出願人は、特願2001−139426号の明細書に記載されているように、球タンクに、球払出装置に通じる払出用球流路と球発射装置に通じる発射用球流路とを設け、球タンクの上流部に補給されるパチンコ球を球タンク底面の傾斜や球流れ規制板等によって発射用球流路の方に案内することで、発射用球流路にパチンコ球を優先的に流下させて球発射装置にパチンコ球を安定供給できるようにすることを提案している。
【0006】
しかし、この構成では、球タンクに補給されるパチンコ球の流れ具合(勢い、流量、流れ方向等)によっては、球タンク内でのパチンコ球の球流れが変化して優先的に流下させるべき球流路ではない方の球流路に多くのパチンコ球が流下してしまう可能性があり、パチンコ球を優先的に供給すべき装置に対して、パチンコ球を確実に安定供給できるとは限らない。
【0007】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、パチンコ球を優先的に供給すべき装置に対して、パチンコ球の流れ具合等の影響を受けずにパチンコ球を確実に安定供給することができる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、球タンク内のパチンコ球 (以下「供給球」という)を2系統の球流路により球発射装置と球払出装置に供給する遊技機において、球発射装置に通じる発射用球流路と球払出装置に通じる払出用球流路のうちの一方(以下「優先球流路」という)に供給球を優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を設けた構成としたものである。
【0009】
この構成では、球振分装置の動作によって強制的に発射用球流路と払出用球流路のうちの一方(優先球流路)へ供給球を優先的に振り分けて流下させることができるので、供給球の流れ具合等の影響を受けずに確実に優先球流路に多くのパチンコ球を流下させることができ、球発射装置と球払出装置のうちパチンコ球を優先的に供給すべき方に、パチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0010】
一方、請求項2のように、球タンクから供給されるパチンコ球(供給球)を賞球払出装置と貸球払出装置に供給する遊技機の場合には、賞球払出装置に通じる賞球流路と貸球払出装置に通じる貸球流路のうちの一方(優先球流路)に供給球を優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を設けるようにしても良い。このようにすれば、賞球払出装置と貸球払出装置のうちパチンコ球を優先的に供給すべき方に、パチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0011】
また、球振分装置の具体的な構成としては、例えば、請求項3、4のように、外周にパチンコ球を受け入れる球受入部を有する回転体を設けると共に、供給球を回転体の球受入部へ流入させるための流入口と、球受入部に受け入れたパチンコ球を優先球流路へ排出するための優先排出口と、球受入部に受け入れたパチンコ球を優先球流路ではない球流路へ排出するための非優先排出口とを設け、回転体が所定の回転方向に回転することで球受入部の開口部が流入口、優先排出口、非優先排出口の順に対向するように構成すると良い。
【0012】
この構成では、回転体を所定の回転方向に回転させると、球受入部の開口部が流入口に対向して球受入部に供給球を受け入れた後に、必ず、球受入部の開口部が非優先排出口よりも先に優先排出口に対向するので、優先球流路がパチンコ球で満杯になって優先排出口がパチンコ球で塞がれるまでは、球受入部内のパチンコ球を優先的に優先排出口から排出して優先球流路に流下させることができる。そして、優先球流路がパチンコ球で満杯になって優先排出口がパチンコ球で塞がれた状態になっているときのみ、球受入部内のパチンコ球を非優先排出口から排出して優先球流路以外の球流路に流下させることができる。
【0013】
この場合、請求項5のように、回転体は、円錐台形状又は角錐台形状の回転コアの外周に軸方向に延びる複数の仕切板を設けることで複数の球受入部を形成し、該回転コアの中心に位置する回転軸を水平に配置するようにすると良い。
【0014】
このようにすれば、回転体の回転に伴って、球受入部が回転軸よりも上方に移動すると、球受入部の底面(つまり円錐台形状又は角錐台形状の回転コアの外周面)が回転体の軸方向に沿って下り傾斜した状態となるため、球受入部内のパチンコ球を回転体の軸方向へ流下させることができる。また、球受入部が回転軸よりも下方に移動すると、球受入部が下向き又は斜め下向きになるため、球受入部内のパチンコ球を回転体の下方又は斜め下方へ流下させることができる。従って、パチンコ球を回転体の上部側でその軸方向へ排出する排出口と、パチンコ球を回転体の下部側で下方又は斜め下方へ排出する排出口とを設ける構成とすれば、回転体周辺のスペースを立体的に利用して各排出口に接続される球流路の接続部分(最上流部分)を回転体周辺に集約して配置することができる。
【0015】
尚、回転体は、円柱形状又は角柱形状の回転コアの外周に球受入部を形成するようにしても良く、この場合でも、回転コアの回転軸を傾斜配置すれば、パチンコ球を回転体の上部側と下部側で軸方向と下方(又は斜め下方)へ排出することができる。この場合、回転コアの回転軸の傾斜に合わせて駆動モータやギア機構を傾斜配置すれば良い。
【0016】
また、請求項6のように、球振分装置は、供給球の流路を2系統の球流路に分岐する分岐部に、2系統の球流路のうち優先球流路の方に供給球を強制的に流下させる強制優先位置に切換動作可能な流路切換部材を設ける構成にしても良い。この構成では、流路切換部材を強制優先位置に切り換えたときには、供給球の流れ具合等に関係なく、優先球流路の方に供給球を強制的に流下させることができるので、必要に応じて流路切換部材を強制優先位置に切り換えることによって、パチンコ球を確実に優先球流路に優先的に流下させることができる。
【0017】
更に、請求項7のように、供給球不足検出手段により供給球の不足が検出されたときに優先球流路以外の球流路に接続された装置の動作を球不足時動作禁止手段により禁止するようにしても良い。このようにすれば、供給球の消費量を少なくしながら、供給球を優先球流路に接続された装置(例えば球発射装置)のみに供給することができ、供給球の不足時でも、より確実に優先球流路に接続された装置にパチンコ球を安定供給することができる。
【0018】
また、請求項8のように、球タンクから供給されるパチンコ球(供給球)を球払出装置と球発射装置に供給する場合には、供給球の流路を球払出装置に接続し、球払出装置のパチンコ球の払出先を球皿に通じる球払出流路と球発射装置に通じる発射用球流路との間で切り換えるようにしても良い。この構成では、供給球を球払出装置から発射用球流路に払い出すことによって、供給球を強制的に発射用球流路に流下させることができ、球発射装置の方に確実にパチンコ球を安定供給することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
《実施形態(1)》
以下、本発明をパチンコ機に適用した実施形態(1)を図1乃至図6に基づいて説明する。まず、図2に基づいてパチンコ機11(遊技機)の前面側の概略構成を説明する。パチンコ機11の本体枠12の前面側には、遊技盤13が取り付けられ、この遊技盤13の前面に形成された遊技領域に、センター役物、入賞口、入賞装置等(いずれも図示せず)が設けられている。また、本体枠12には、遊技盤13の遊技領域へパチンコ球を発射する球発射装置14が遊技盤13の左側上部又は左側中間部に相当する位置に取り付けられている。この球発射装置14には、発射位置にセットされたパチンコ球(発射待機球)を検出する発射待機球検出センサ15が設けられている。尚、球発射装置14を遊技盤13の前面に取り付けるようにしても良い。
【0020】
一方、パチンコ機11の前面側下部には、前面パネル16が設けられ、この前面パネル16に、パチンコ球(賞球又は貸球)を貯溜する球皿17や球発射装置14の発射操作ハンドル18が設けられている。また、球皿17の下流部には、球皿17内のパチンコ球を機外(パチンコ島側のパチンコ球回収通路)に排出する球排出装置19が設けられている。この球排出装置19には、次に排出されるために待機しているパチンコ球(排出待機球)を検出する排出待機球検出センサ20が設けられている。
【0021】
次に、図1に基づいてパチンコ機11の裏面側の概略構成を説明する。パチンコ機11の本体枠12の裏面側上部には、パチンコ島の球補給通路(図示せず)からパチンコ球が補給される球タンク21が設けられ、この球タンク21から供給されるパチンコ球が、後述する球振分装置22によって振り分けられて発射用球流路23と払出用球流路24とに流下する。球タンク21には、球タンク21内のパチンコ球の残量、つまり、球タンク21から球発射装置14や球払出装置28に供給するパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少なくなったことを検出する供給球不足検出センサ25(供給球不足検出手段)が設けられている。
【0022】
発射用球流路23は、発射球送出装置26を介してパチンコ機11前面側の球発射装置14に接続されている。発射球送出装置26は、球発射装置14がパチンコ球を1球発射する毎に、発射用球流路23からのパチンコ球を1球ずつ球発射装置14に供給するようになっている。発射用球流路23には、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少なくなったことを検出する発射球不足検出センサ27が設けられている。
【0023】
一方、払出用球流路24は、球払出装置28に接続されている。この球払出装置28とパチンコ機11前面側の球皿17との間には、球払出通路29が接続され、球払出装置28から払い出されたパチンコ球(賞球又は貸球)が球払出通路29を流下して球皿17に流入するようになっている。球払出通路29には、球払出装置28から払い出されたパチンコ球(賞球又は貸球)が球払出装置28の下方近傍まで貯溜されたことを検出する満杯検出センサ30が設けられている。
【0024】
次に、図3乃至図5を用いて球振分装置22及びその周辺部の構成について説明する。図3に示すように、球タンク21の下流部側方には、球タンク21から供給されるパチンコ球を発射用球流路23と払出用球流路24とに振り分けるための球振分回転体31が回転可能に設けられている。この球振分回転体31は、円錐台形状(又は角錐台形状)の回転コア32の外周に、軸方向に延びる複数の仕切板33を等間隔で設けることで、パチンコ球を受け入れる複数の球受入部34が等間隔で形成されている。以下、円錐台形状(又は角錐台形状)の回転コア32の小径側を球振分装置22の前面側として説明する。
【0025】
図4に示すように、回転コア32の中心に位置する回転軸35は、水平に配置されている。また、球振分回転体31の下方には、球振分回転体31を駆動するためのモータ36が配置され、このモータ36の回転軸に連結された駆動ギア37と、球振分回転体31の回転軸35に連結された従動ギア38(図5参照)とが噛み合っている。これにより、モータ36の回転力が球振分回転体31に伝達されて、球振分回転体31が図4に矢印で示す所定の回転方向に回転する。
【0026】
一方、図4に示すように、球タンク21の底面39は、球振分回転体31の左側方から回転軸35の方向へ向かって下り傾斜するように形成され、この球タンク21の底面39の下流部上方に、底面39に対して傾斜した球崩し用斜面40が設けられている。この球崩し用斜面40によって底面39を流下するパチンコ球の上下方向の流路スペースが徐々に狭められてパチンコ球が1段又は2段程度に整列される。この球崩し用斜面40の下流側に、球タンク21の底面39を流下したパチンコ球を球振分回転体31の左側方から球受入部34へ流入させるための流入口41が設けられている。
【0027】
また、球振分回転体31の上部側前方には、球受入部34に受け入れたパチンコ球を発射用球流路23へ排出するための優先排出口42が設けられ、発射用球流路23は、この優先排出口42から左方に向かって下り傾斜するように設けられている。本実施形態(1)では、発射用球流路23が特許請求の範囲でいう優先球流路に相当する。
【0028】
更に、球振分回転体31の下部左側斜め下方には、球受入部34に受け入れたパチンコ球を払出用球流路24へ排出するための非優先排出口43が設けられ、払出用球流路24は、この非優先排出口43から左方に向かって下り傾斜するように設けられている。
【0029】
また、球振分回転体31の外周側には、球振分回転体31の回転方向に沿って延びる湾曲通路44が、優先排出口42付近から非優先排出口43付近まで延びるように設けられている。
【0030】
そして、球振分回転体31が図4に矢印で示す所定の回転方向に回転することで、球振分回転体31の各球受入部34の開口部が流入口41、優先排出口42、非優先排出口43の順に対向するようになっている。その際、流入口41と非優先排出口43に対しては、球受入部34の外周側の開口部が対向し、優先排出口42に対しては、球受入部34の前面側の開口部が対向する。
【0031】
また、図5に示すように、発射用球流路23は、例えば1条の流路で構成されている。一方、払出用球流路24は、その最上流部が球受入部34とほぼ同じ幅寸法で形成されているが、下流に向かうに従って徐々に収斂されて例えば2条の流路になるように構成されている。
【0032】
この球振分装置22では、球振分回転体31の回転に伴って、球受入部34の外周側の開口部が流入口41に対向したときに、球タンク21の最下流部のパチンコ球が流入口41から球受入部34へ流入する。
【0033】
そして、球受入部34が回転軸35よりも上方に移動して、球受入部34の前面側の開口部が優先排出口42に対向したときには、球受入部34の底面(つまり回転コア32の外周面)が前方に向かって下り傾斜した状態となっているため、球受入部34内のパチンコ球を球振分回転体31の前方へ流下させて優先排出口42から発射用球流路23へ排出することができる。
【0034】
また、球受入部34が回転軸35よりも下方に移動して、球受入部34の外周側の開口部が非優先排出口43に対向したときには、球受入部34が斜め下向きになっているため、球受入部34内のパチンコ球を球振分回転体31の斜め下方へ流下させて非優先排出口43から払出用球流路24へ排出することができる。
【0035】
但し、球振分回転体31を図4に矢印で示す所定の回転方向に回転させると、球受入部34の開口部が流入口41に対向して球受入部34にパチンコ球を受け入れた後に、必ず、球受入部34の開口部が非優先排出口43よりも先に優先排出口42に対向する。これにより、発射用球流路23がパチンコ球で満杯になって優先排出口42がパチンコ球で塞がれるまでは、球受入部内34のパチンコ球が優先的に優先排出口42から排出されて発射用球流路23へ流下する。そして、発射用球流路23がパチンコ球で満杯になって優先排出口42がパチンコ球で塞がれた状態となっているときのみ、球受入部内34のパチンコ球が非優先排出口43から排出されて払出用球流路24へ流下する。
【0036】
以上のように構成したパチンコ機11の球発射装置14、球排出装置19、球振分装置22、球払出装置28等の動作は、パチンコ機11の制御回路(図示せず)によって制御される。
【0037】
パチンコ機11の制御回路は、発射操作ハンドル18が発射操作され且つ発射待機球検出センサ15と排出待機球検出センサ20で発射待機球と排出待機球が両方とも検出されているときに、発射操作ハンドル18の操作量に応じた発射力で球発射装置14を発射動作させて、パチンコ球を遊技盤13の遊技領域に打ち出す。その際、球発射装置14を1球発射動作させる毎に球排出装置19を1球だけ排出動作させる処理を繰り返す。これにより、球排出装置19で球皿17から排出したパチンコ球の数と球発射装置14で発射したパチンコ球の数とを整合させる。
【0038】
また、パチンコ機11の制御回路は、遊技領域を転動するパチンコ球が入賞して賞球払出指令が出されたときに、球払出装置28を賞球払出動作させて所定数のパチンコ球を賞球として球皿17に払い出す。一方、球貸ボタン(図示せず)が押されて貸球払出指令が出されたときには、球払出装置28を貸球払出動作させて所定数のパチンコ球を貸球として球皿17に払い出す。尚、貸球払出機能を持たせずに、賞球のみを払い出すようにしても良い。
【0039】
また、パチンコ機11の制御回路は、図6に示す球振分制御プログラムを実行することで、遊技中に球振分装置22の球振分回転体31を所定の回転方向に回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球を発射用球流路23に優先的に流下させてパチンコ球を球発射装置14に優先的に供給する。更に、球タンク21から球発射装置14や球払出装置28へ供給するパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少なくなったときに、球払出装置28の払出動作を禁止して、供給球の消費量を少なくしながら、供給球を球発射装置14のみに供給できるようにする。
【0040】
図6に示す球振分制御プログラムは、所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、遊技中か否かを、例えば、発射操作ハンドル18が発射操作されているか否かによって判定する。
【0041】
遊技中であれば、ステップ102に進み、球振分装置22を駆動して球振分回転体31を所定の回転方向に回転させる。これにより、発射用球流路23がパチンコ球で満杯になって優先排出口42がパチンコ球で塞がれるまで、球タンク21から供給されるパチンコ球を優先的に発射用球流路23へ流下させ、発射用球流路23がパチンコ球で満杯になって優先排出口42がパチンコ球で塞がれた状態となったときのみ、球タンク21から供給されるパチンコ球を払出用球流路24へ流下させる。これにより、球タンク21から供給されるパチンコ球を球発射装置14に優先的に供給する。
【0042】
この後、ステップ104に進み、供給球不足検出センサ25の出力信号に基づいて、球タンク21内のパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。
【0043】
その結果、球タンク21内の供給球の残量が所定量よりも少ないと判定された場合には、ステップ105に進み、球払出装置28の払出動作を禁止して、球払出装置28が払出動作中であれば、その払出動作を停止させると共に、未払いの賞球又は貸球の個数をメモリ(図示せず)に記憶する。これにより、球タンク21内の供給球の残量が少なくなったときには、供給球を球発射装置14のみに供給する。このステップ105の処理が特許請求の範囲でいう球不足時動作禁止手段としての役割を果たす。
【0044】
その後、球タンク21にパチンコ球が補給されて、ステップ104で、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上であると判定されたときに、ステップ106に進み、球払出装置28の払出動作を許可して、未払いの賞球又は貸球があれば、球払出装置28の払出動作を再開して未払いの賞球又は貸球を払い出す。
その後、本プログラムを起動したときに、上記ステップ101で、遊技中でないと判定されれば、ステップ103に進み、球振分装置22の駆動を停止する。
【0045】
尚、球発射装置14でパチンコ球を発射する毎に球皿17から機外へ排出する球皿17内のパチンコ球の残量が少なくなった場合は、未払いの賞球又は貸球があれば、球タンク21内の供給球の残量が少なくなっても、球払出装置28を払出動作させて所定数のパチンコ球(賞球又は貸球)を球皿17に払い出すようにしても良い。つまり、球皿17内のパチンコ球の残量が少なくなった場合に限り、発射動作よりも払出動作を優先させるようにしても良い。
【0046】
以上説明した本実施形態(1)では、球振分装置22の球振分回転体31を回転させることによって、球タンク21から供給されるパチンコ球(供給球)を強制的に発射用球流路23へ優先的に振り分けて流下させるので、供給球の流れ具合等の影響を受けにくく、確実に発射用球流路23に多くのパチンコ球を流下させることができ、球発射装置14にパチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0047】
また、本実施形態(1)では、球振分回転体31は、円錐台形状(又は角錐台形状)の回転コア32の外周に球受入部34を形成したので、球受入部34が回転軸35よりも上方に移動したときには、球受入部34の底面(回転コア32の外周面)の下り傾斜を利用して、球受入部34内のパチンコ球を球振分回転体31の軸方向(前方)へ流下させて排出することができ、球受入部34が回転軸35よりも下方に移動したときには、球受入部34内のパチンコ球を球振分回転体31の下方又は斜め下方へ流下させて排出することができる。これにより、パチンコ球を球振分回転体31の上部側で軸方向へ排出する優先排出口42と、パチンコ球を球振分回転体31の下部側で軸直方向に排出する排出口43とを設けることができるので、球振分回転体31周辺のスペースを立体的に利用して各排出口42,43に接続される球流路23,24の接続部分(最上流部分)を球振分回転体31周辺に集約して配置することができ、球振分装置22を小型化することができる。
【0048】
尚、球振分回転体は、円柱形状又は角柱形状の回転コアの外周に球受入部を形成するようにしても良く、この場合でも、回転コアの回転軸を傾斜配置すれば、パチンコ球を回転体の上部側と下部側で軸方向と軸直方向へ排出することができる。しかし、この場合、回転コアの回転軸の傾斜に合わせて駆動モータやギア機構を傾斜配置する等の工夫が必要になるため、球振分装置の構成が複雑化する。
【0049】
その点、本実施形態(1)では、円錐台形状(又は角錐台形状)の回転コア32の外周に球受入部34を形成したので、回転コア34の回転軸35を水平に配置しても、パチンコ球を球振分回転体31の上部側と下部側で軸方向と軸直方向へ排出することができる。このため、駆動モータ36やギア37,38を傾斜させて配置する必要がなく、球振分装置22の構成を簡単化することができる。
【0050】
また、本実施形態(1)では、供給球の残量が少なくなったときに球払出装置28の払出動作を禁止するようにしたので、供給球の残量が少なくなったときに、供給球を球発射装置14のみに供給することができ、供給球の不足時でも、より確実に球発射装置14にパチンコ球を安定供給することができる。
【0051】
《実施形態(2)》
上記実施形態(1)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を球発射装置14と球払出装置28に供給する構成としたが、図7に示す本発明の実施形態(2)のパチンコ機45(遊技機)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を賞球払出装置48と貸球払出装置49に供給する構成としている。尚、上記実施形態(1)と実質的に同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0052】
図7に示すように、球振分装置22には、賞球流路46と貸球流路47が接続され、賞球流路46が賞球払出装置48に接続され、貸球流路47が貸球払出装置49に接続されている。賞球払出装置48から払い出されたパチンコ球(賞球)と、貸球払出装置49から払い出されたパチンコ球(貸球)は、球払出通路29を流下して球皿17に流入する。
【0053】
尚、本実施形態(2)では、球振分装置22の優先排出口42(図3、図4参照)に、賞球流路46が接続され、非優先排出口43(図3、図4参照)に、貸球流路47が接続されている。従って、賞球流路46が特許請求の範囲でいう優先球流路に相当する。
【0054】
パチンコ機45の制御回路は、賞球払出指令が出されたときに、賞球払出装置48を払出動作させて所定数のパチンコ球を賞球として球皿17に払い出す。一方、貸球払出指令が出されたときには、貸球払出装置49を払出動作させて所定数のパチンコ球を貸球として球皿17に払い出す。
【0055】
更に、パチンコ機45の制御回路は、遊技中に球振分装置22の球振分回転体31を所定の回転方向に回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球を賞球流路46に優先的に流下させてパチンコ球を賞球払出装置48に優先的に供給する。更に、球タンク21内のパチンコ球の残量が少なくなって、球タンク21から賞球払出装置48や貸球払出装置49へ供給するパチンコ球(供給球)が不足する状態になったときに、貸球払出装置49の払出動作を禁止して、供給球の消費量を少なくしながら、供給球を賞球払出装置48のみに供給できるようにする。
【0056】
以上説明した本実施形態(2)では、球振分装置22の球振分回転体31を回転させることによって、球タンク21から供給されるパチンコ球(供給球)を強制的に賞球流路46へ優先的に振り分けて流下させることができるので、供給球の流れ具合の影響を受けにくく、確実に賞球流路46に多くのパチンコ球を流下させることができ、賞球払出装置48にパチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0057】
尚、本実施形態(2)では、貸球払出装置49よりも賞球払出装置48の方にパチンコ球を優先的に供給するようにしたが、これとは反対に、賞球払出装置48よりも貸球払出装置49の方にパチンコ球を優先的に供給するようにしても良い。この場合には、球振分装置22の優先排出口42に貸球流路47を接続して、非優先排出口43に賞球流路46を接続し、供給球の不足時に賞球払出装置48の払出動作を禁止するようにすれば良い。
【0058】
また、上記各実施形態(1)、(2)では、遊技中(例えば、発射操作ハンドル18が発射操作されているとき)に、球振分装置22の球振分回転体31を回転駆動するようにしたが、球振分装置22の駆動/駆動停止タイミングは、適宜変更しても良い。
【0059】
また、優先排出口42や非優先排出口43の位置は、適宜変更して良く、例えば、球振分回転体31の下部側に、優先排出口42と非優先排出口43を設けるようにしても良い。要は、球振分回転体31が所定の回転方向に回転したときに、球振分回転体31の各球受入部34の開口部が流入口41、優先排出口42、非優先排出口43の順に対向するように構成すれば良い。
【0060】
《実施形態(3)》
次に、図8及び図9を用いて本発明の実施形態(3)を説明する。本実施形態(3)のパチンコ機50(遊技機)は、前記実施形態(1)と同じく、球タンク21から供給されるパチンコ球を球発射装置14と球払出装置28に供給するようにしている。尚、前記実施形態(1)と実質的に同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0061】
前記実施形態(1)では、回転式の球振分装置22によってパチンコ球を発射用球流路23と払出用球流路24に振り分けるようにしたが、本実施形態(3)では、流路切換式の球振分装置55によってパチンコ球を発射用球流路23と払出用球流路24に振り分けるようにしている。
【0062】
図8に示すように、球タンク21の下端部には、球タンク21から流れ出るパチンコ球の流路を分岐する分岐流路51(分岐部)が接続されている。この分岐流路51には、仕切壁52によって第1流路53と第2流路54とが仕切り形成されている。そして、球タンク21の底面39の最下流部に隣接する第1流路53側に、発射用球流路23が接続され、球タンク21の底面39の最下流部から離れた第2流路54側に、払出用球流路24が接続されている。
【0063】
また、分岐流路51の下流部には、球振分装置55が設けられている。この球振分装置55には、流路切換部材56が回動軸57を支点にして回動可能に設けられ、この流路切換部材56がロータリソレノイド等の駆動源(図示せず)によって回動駆動される。この流路切換部材56が、ほぼ鉛直方向に直立した通常位置(図8に実線で示す位置)にあるときには、第1流路53を流下するパチンコ球が発射流路23に流下し、第2流路54を流下するパチンコ球が払出用球流路24に流下する。流路切換部材56は、この通常位置と、通常位置から反時計回り方向に回動して第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に発射用球流路23の方に流下させる発射球強制優先位置との間を切換動作可能に設けられている。更に、流路切換部材56は、通常位置から時計回り方向に回動して、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に払出用球流路24の方に流下させる払出球強制優先位置に切換動作可能にしても良い。
【0064】
また、球皿17には、球皿17内のパチンコ球の残量、つまり、球発射装置14でパチンコ球を発射する毎に球皿17から機外に排出するパチンコ球(排出球)の残量が所定量よりも少なくなったことを検出する排出球不足検出センサ58が設けられている。
【0065】
以上のように構成したパチンコ機50では、通常時は、流路切換部材56が通常位置に保持されている。この場合、球タンク21内にパチンコ球がある程度貯溜されているときには、第1流路53と発射用球流路23には、球発射装置14から発射された分だけのパチンコ球が流れ込み、第2流路54と払出用球流路24には、球払出装置28から払い出された分だけのパチンコ球が流れ込む。一方、球タンク21内のパチンコ球の貯溜量が少なくなってくると、球タンク21の底面39の最下流部に隣接する第1流路53の方へパチンコ球が流れ込みやすくなってくるため、球発射装置14の方にある程度優先的にパチンコ球を供給することができる。
【0066】
また、パチンコ機50の制御回路は、図9に示す球振分制御プログラムを所定周期で実行することで、球タンク21内のパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少なくなったときに、球払出装置28の払出動作を禁止し、更に、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少ないときには、球振分装置55の流路切換部材56を発射球強制優先位置に切り換える。これにより、供給球の消費量を少なくしながら、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に発射用球流路23の方に流下させる。
【0067】
図9に示す球振分制御プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、供給球不足検出センサ25の出力信号に基づいて、球タンク21内のパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。
【0068】
その結果、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上であると判定された場合には、ステップ202に進み、球払出装置28の払出動作を許可した後、ステップ203に進み、球振分装置55の流路切換部材56を通常位置に保持する。
【0069】
一方、上記ステップ201で、球タンク21内の供給球の残量が所定量よりも少ないと判定された場合には、ステップ204に進み、球払出装置28の払出動作を禁止して、球払出装置28が払出動作中であれば、その払出動作を停止させると共に、未払いの賞球又は貸球の個数をメモリ(図示せず)に記憶する。未払いの賞球又は貸球は、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上になったときに球払出装置28の払出動作を再開して払い出す。
【0070】
この後、ステップ205に進み、発射球不足検出センサ27の出力信号に基づいて、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。もし、発射球の残量が所定量よりも少なければ、ステップ206に進み、球振分装置55の流路切換部材56を発射球強制優先位置に切り換える。これにより、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に発射用球流路23の方に流下させる。
【0071】
一方、上記ステップ205で、発射球の残量が所定量以上であると判定された場合には、ステップ207に進み、球振分装置55の流路切換部材56を通常位置に保持する(又は切り換える)。
【0072】
この後、ステップ208に進み、排出球不足検出センサ58の出力信号に基づいて、球皿17内のパチンコ球の残量、つまりパチンコ球を発射する毎に球皿17から機外へ排出する球皿17内のパチンコ球(排出球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。
【0073】
その結果、球皿17内の排出球の残量が所定量よりも少ないと判定された場合には、ステップ209に進み、未払いの賞球又は貸球があれば、球タンク21内の供給球の残量が少なくなっても、球払出装置28を払出動作させて所定数のパチンコ球(賞球又は貸球)を球皿17に払い出す。
【0074】
以上説明した本実施形態(3)では、球タンク21内の供給球の残量が少なく且つ発射球の残量が少ないときに、球振分装置55の流路切換部材56を発射球強制優先位置に切り換えることによって、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に発射用球流路23の方に流下させるので、供給球の流れ具合の影響を受けにくく、確実に発射用球流路23に多くのパチンコ球を流下させることができ、球発射装置14にパチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0075】
尚、本実施形態(3)では、球振分装置55の流路切換部材56を、通常位置と発射球強制優先位置との間で切り換えるようにしたが、例えば、払出球不足検出センサ59によって払出用球流路24内のパチンコ球(払出球)の残量が所定量よりも少なくなったことを検出したときに、球振分装置55の流路切換部材56を払出球強制優先位置に切り換えて、第1流路53と第2流路54を流下するパチンコ球を強制的に払出用球流路24の方に流下させるようにしても良い。
【0076】
また、本実施形態(3)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を、流路切換式の球振分装置55を介して球発射装置14と球払出装置28に供給する構成としたが、球タンク21から供給されるパチンコ球を、流路切換式の球振分装置55を介して賞球払出装置と貸球払出装置に供給する構成としても良い。
【0077】
《実施形態(4)》
上記各実施形態(1)〜(3)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を、球振分装置を介して球発射装置と球払出装置(又は賞球払出装置と貸球払出装置)に供給する構成としたが、図10及び図11に示す本発明の実施形態(4)のパチンコ機60(遊技機)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を、球払出装置62を介して球発射装置14に供給する構成としている。尚、前記実施形態(1)と実質的に同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0078】
図10に示すように、球タンク21の下端部には、球供給路61が接続され、この球供給路61の下端部に、球払出装置62が接続されている。この球払出装置62には、パチンコ球を受け入れる複数の凹部63を有するスプロケット64が回動可能に設けられ、このスプロケット64がモータ等の駆動源(図示せず)によって回動駆動される。
【0079】
スプロケット64の左側方には、球供給路61の出口から下方に延びる賞球・貸球払出流路65が設けられ、この賞球・貸球払出流路65に、球皿17に通じる球払出通路29が接続されている。賞球・貸球払出流路65には、スプロケット64から払い出されるパチンコ球(賞球又は貸球)を検出する球検出センサ66が設けられている。
【0080】
一方、スプロケット64の右側方には、球供給路61の出口から下方に延びる発射球払出流路67が設けられ、この発射球払出流路67に、球発射装置14に通じる発射用球流路23が接続されている。
【0081】
球タンク21から供給されるパチンコ球を賞球又は貸球として払い出す場合は、スプロケット64を正回転方向(図10では反時計回り方向)に回転させる。これにより、スプロケット64の凹部63が球供給路61の出口に対向する毎にパチンコ球を凹部63に受け入れ、そのパチンコ球を左側の賞球・貸球払出流路65に流下させる。賞球・貸球払出流路65から払い出されたパチンコ球(賞球又は貸球)は、球払出通路29を流下して球皿17に流入する。
【0082】
一方、球タンク21から供給されるパチンコ球を発射球として球発射装置14に供給する場合は、スプロケット64を逆回転方向(図10では時計回り方向)に回転させる。これにより、スプロケット64の凹部63が球供給路61の出口に対向する毎にパチンコ球を凹部63に受け入れ、そのパチンコ球を右側の発射球払出流路67に流下させる。発射球払出流路67に払い出されたパチンコ球(発射球)は、発射用球流路23を流下して球発射装置14に供給される。
【0083】
パチンコ機60の制御回路は、図11に示す球振分制御プログラムを所定周期で実行することで、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少ないときに、球払出装置62のスプロケット64を逆回転させて、所定数のパチンコ球を発射球として発射用球流路23に払い出し、賞球払出指令又は貸球払出指令が出されたときに、球払出装置62のスプロケット64を正回転させて、所定数のパチンコ球を賞球又は貸球として球皿17に払い出す。尚、貸球払出機能を持たせずに、賞球のみを払い出すようにしても良い。
【0084】
図11に示す球振分制御プログラムが起動されると、まず、ステップ301で、発射球不足検出センサ27の出力信号に基づいて、発射用球流路23内のパチンコ球(発射球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。もし、発射球の残量が所定量よりも少なければ、ステップ302に進み、球払出装置62のスプロケット64を逆回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球を発射球として所定数だけ発射用球流路23に払い出す。
【0085】
この後、ステップ303に進み、供給球不足検出センサ25の出力信号に基づいて、球タンク21内のパチンコ球(供給球)の残量が所定量よりも少ないか否かを判定する。
【0086】
その結果、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上であると判定された場合には、ステップ304に進み、賞球払出指令又は貸球払出指令が出されたか否かを判定し、賞球払出指令又は貸球払出指令が出されたときに、ステップ305に進み、球払出装置62のスプロケット64を正回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球を賞球又は貸球として所定数だけ球皿17に払い出す。
【0087】
一方、上記ステップ303で、球タンク21内の供給球の残量が所定量よりも少ないと判定された場合には、ステップ306に進み、球払出装置62の賞球及び貸球の払出動作を禁止して、球払出装置62が賞球又は貸球の払出動作中であれば、その払出動作を停止させると共に、未払いの賞球又は貸球の個数をメモリ(図示せず)に記憶する。未払いの賞球又は貸球は、球タンク21内の供給球の残量が所定量以上になったときに球払出装置62の賞球又は貸球の払出動作を再開して払い出す。
【0088】
尚、球発射装置14でパチンコ球を発射する毎に球皿17から機外へ排出する球皿17内のパチンコ球(排出球)の残量が少なくなった場合は、未払いの賞球又は貸球があれば、球タンク21内の供給球の残量が少なくなっても、球払出装置62を払出動作させて所定数のパチンコ球(賞球又は貸球)を球皿17に払い出すようにしても良い。
【0089】
以上説明した本実施形態(4)では、球払出装置62のスプロケット64を逆回転させて、球タンク21から供給されるパチンコ球(供給球)を発射球として発射用球流路23に払い出すようにしたので、供給球を強制的に発射用球流路23に流下させることができ、球発射装置14の方に確実にパチンコ球を安定供給することができる。しかも、本実施形態(4)では、球払出装置62を球振分装置としても使用することができるため、専用の球振分装置を設ける必要がなく、構成を簡単化することができる利点がある。
【0090】
しかしながら、本発明は、本実施形態(4)の球払出装置62を球振分装置として設け、球払出通路29の途中に別の球払出装置を設けるようにしても良い。
【0091】
また、上記実施形態(1)、(2)では、球タンク21から供給されるパチンコ球を、回転式の球振分装置22によって発射用球流路23と払出用球流路24(又は賞球流路46と貸球流路47)の一方に優先的に振り分けるようにしたが、回転式の球振分装置22の適用範囲は、これに限定されず、例えば、球タンクから供給されるパチンコ球を払出用球流路と球抜き流路のうちの一方に優先的に振り分ける等、1系統の流路で供給されるパチンコ球を複数系統の球流路のうち所定の球流路に優先的に振り分ける場合に広く適用することができる。
【0092】
その他、本発明はパチンコ機に限定されず、所定数のパチンコ球を発射して組み合わせゲームを行うアレンジ式パチンコ機等、種々の遊技機に本発明を適用しても良い。
【0093】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の請求項1の遊技機によれば、球タンクから供給されるパチンコ球を、球発射装置に通じる発射用球流路と球払出装置に通じる払出用球流路のうちの一方に優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を設けるようにしたので、球発射装置と球払出装置のうちパチンコ球を優先的に供給すべき方にパチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0094】
一方、請求項2では、球タンクから供給されるパチンコ球を、賞球払出装置に通じる賞球流路と貸球払出装置に通じる貸球流路のうちの一方に優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を設けるようにしたので、賞球払出装置と貸球払出装置のうちパチンコ球を優先的に供給すべき方に、パチンコ球を確実に安定供給することができる。
【0095】
また、請求項3、4では、球振分装置を、球受入部を有する回転体が所定の回転方向に回転することで球受入部の開口部が流入口、優先排出口、非優先排出口の順に対向するように構成したので、複雑な制御を用いることなく回転体を回転させるだけで所定の球流路にパチンコ球を優先的に流下させることができる。
【0096】
更に、請求項5では、回転体は、円錐台形状又は角錐台形状の回転コアの外周に複数の球受入部を形成するようにしたので、パチンコ球を回転体の上部側と下部側で軸方向と軸直方向に排出することができて、回転体周辺のスペースを立体的に有効利用して球流路を配置することができ、球振分装置を小型化することができる。しかも、回転コアの回転軸を水平に配置するので、駆動モータやギア機構を傾斜配置する必要がなく、球振分装置の構成を簡単化することができる。
【0097】
また、請求項6では、球振分装置を、2系統の球流路のうち優先球流路の方に供給球を強制的に流下させる強制優先位置に切換動作可能な流路切換部材を設ける構成にしたので、必要に応じて流路切換部材を強制優先位置に切り換えることによってパチンコ球を確実に優先球流路に優先的に流下させることができる。
【0098】
更に、請求項7では、供給球の不足が検出されたときに優先球流路以外の球流路に接続された装置の動作を禁止するようにしたので、供給球の消費量を少なくしながら、供給球を優先球流路に接続された装置のみに供給することができ、供給球の不足時でも、より確実に優先球流路に接続された装置にパチンコ球を安定供給することができる。
【0099】
また、請求項8では、球払出装置のパチンコ球の払出先を球皿に通じる球払出流路と球発射装置に通じる発射用球流路との間で切換可能にしたので、供給球を球払出装置から発射用球流路に払い出すことによって、球発射装置の方に確実にパチンコ球を安定供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)におけるパチンコ機の裏面図
【図2】実施形態(1)のパチンコ機の正面図
【図3】実施形態(1)の球振分装置及びその周辺部の斜視図
【図4】実施形態(1)の球振分装置及びその周辺部の縦断正面図
【図5】図4のA−A断面図
【図6】実施形態(1)の球振分制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図7】実施形態(2)のパチンコ機の裏面図
【図8】実施形態(3)のパチンコ機の裏面図
【図9】実施形態(3)の球振分制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図10】実施形態(4)のパチンコ機の裏面図
【図11】実施形態(4)の球振分制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
11…パチンコ機(遊技機)、14…球発射装置、17…球皿、19…球排出装置、21…球タンク、22…球振分装置、23…発射用球流路、24…払出用球流路、25…供給球不足検出センサ(供給球不足検出手段)、27…発射球不足検出センサ、28…球払出装置、31…球振分回転体、32…回転コア、33…仕切板、34…球受入部、35…回転軸、36…モータ、41…流入口、42…優先排出口、43…非優先排出口、45…パチンコ機(遊技機)、46…賞球流路、47…貸球流路、48…賞球払出装置、49…貸球払出装置、50…パチンコ機(遊技機)、51…分岐流路(分岐部)、53…第1流路、54…第2流路、55…球振分装置、56…流路切換部材、58…排出球不足検出センサ、60…パチンコ機(遊技機)、61…球供給路、62…球払出装置、64…スプロケット、65…賞球・貸球払出流路、67…発射球払出流路。
Claims (8)
- 球タンク内のパチンコ球(以下「供給球」という)を2系統の球流路により球発射装置と球払出装置に供給する遊技機において、
前記球発射装置に通じる発射用球流路と前記球払出装置に通じる払出用球流路のうちの一方(以下「優先球流路」という)に前記供給球を優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を備えていることを特徴とする遊技機。 - 球タンク内のパチンコ球(以下「供給球」という)を2系統の球流路により賞球払出装置と貸球払出装置に供給する遊技機において、
前記賞球払出装置に通じる賞球流路と前記貸球払出装置に通じる貸球流路のうちの一方(以下「優先球流路」という)に前記供給球を優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を備えていることを特徴とする遊技機。 - 前記球振分装置は、
外周にパチンコ球を受け入れる球受入部を有する回転体と、
前記供給球を前記回転体の球受入部へ流入させるための流入口と、
前記回転体の球受入部に受け入れたパチンコ球を前記2系統の球流路のうち前記優先球流路へ排出するための優先排出口と、
前記回転体の球受入部に受け入れたパチンコ球を前記2系統の球流路のうち前記優先球流路ではない球流路へ排出するための非優先排出口とを備え、
前記回転体が所定の回転方向に回転することで前記球受入部の開口部が前記流入口、前記優先排出口、前記非優先排出口の順に対向するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 1系統の流路で供給されるパチンコ球(以下「供給球」という)を複数系統の球流路に流下させる遊技機において、
前記複数系統の球流路のうち所定の優先球流路に前記供給球を優先的に振り分けて流下させるように動作する球振分装置を備え、
前記球振分装置は、
外周にパチンコ球を受け入れる球受入部を有する回転体と、
前記供給球を前記回転体の球受入部へ流入させるための流入口と、
前記回転体の球受入部に受け入れたパチンコ球を前記複数系統の球流路のうち前記優先球流路へ排出するための優先排出口と、
前記回転体の球受入部に受け入れたパチンコ球を前記複数系統の球流路のうち前記優先球流路ではない球流路へ排出するための非優先排出口とを備え、
前記回転体が所定の回転方向に回転することで前記球受入部の開口部が前記流入口、前記優先排出口、前記非優先排出口の順に対向するように構成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記回転体は、円錐台形状又は角錐台形状の回転コアの外周に軸方向に延びる複数の仕切板を設けることで複数の球受入部が形成され、該回転コアの中心に位置する回転軸が水平に配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技機。
- 前記球振分装置は、前記供給球の流路を前記2系統の球流路に分岐する分岐部に設けられ、前記2系統の球流路のうち前記優先球流路の方に前記供給球を強制的に流下させる強制優先位置に切換動作可能な流路切換部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 前記供給球が不足する状態になったことを検出する供給球不足検出手段と、
前記供給球不足検出手段により前記供給球の不足が検出されたときに前記複数系統の球流路のうち前記優先球流路以外の球流路に接続された装置の動作を禁止する球不足時動作禁止手段と
を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の遊技機。 - 球タンクから供給されるパチンコ球(以下「供給球」という)を球払出装置と球発射装置に供給する遊技機において、
前記供給球の流路が前記球払出装置に接続され、該球払出装置がパチンコ球の払出先を球皿に通じる球払出流路と前記球発射装置に通じる発射用球流路との間で切換可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
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