JPH11319279A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

Info

Publication number
JPH11319279A
JPH11319279A JP12785498A JP12785498A JPH11319279A JP H11319279 A JPH11319279 A JP H11319279A JP 12785498 A JP12785498 A JP 12785498A JP 12785498 A JP12785498 A JP 12785498A JP H11319279 A JPH11319279 A JP H11319279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
balls
prize
payout
lending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12785498A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Ichihara
高明 市原
Kazutoshi Funabashi
和利 船橋
Yoshihiro Sato
義浩 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Shokai Co Ltd filed Critical Daiichi Shokai Co Ltd
Priority to JP12785498A priority Critical patent/JPH11319279A/ja
Publication of JPH11319279A publication Critical patent/JPH11319279A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 賞球あるいは貸球を払い出すときの払出動作
に正確を期したうえで所定数の球を払い出す払出時間の
短縮を図ること。 【解決手段】 払出信号を受けて球Bを順次払い出す球
払出手段2と、球払出手段2の下方に設けられ払い出さ
れた球Bを検出してカウントする球数検出手段6と、球
払出手段2が払い出した球Bの数が所定の払出数に達す
る手前で球払出手段2の払出動作を中断若しくは遅延せ
しめ、その後は、球払出手段6から直前に払い出された
球Bが球数検出手段6で検出されてから後続の球Bを払
い出すように球払出手段2を制御する制御手段8とを弾
球遊技機に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機に関
し、詳しくは、弾球遊技機において貸球と賞球を適切に
払い出す技術に関する。
【0002】
【従来の技術】弾球遊技機(例えばパチンコ機)は、遊
技に用いるパチンコ球(単に、球ともいう)を遊技者に
払い出すための種々の装置類が装備され、払い出した球
を遊技機の前面側の発射球貯蔵皿(上皿)に排出するよ
うになっている。従来の遊技機では、球貸し時の貸球の
払い出しと、入賞時の賞球の払い出しとが同じ球払出装
置で行なわれ、かつ、払い出した球は同じ通路を通って
発射球貯蔵皿に供給されていた。その通路には球検出器
が備えられており、球検出器の検出信号に基づき球数が
枠制御装置でカウントされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパチンコ機にお
いて、入賞と球貸しとがほぼ同時に発生したときには、
球払出装置は賞球と貸球を相前後してほぼ連続して払い
出すことになるが、球払出通路と球検出器が兼用される
ため、何個の球が賞球として払い出され、何個の球が貸
球として払い出されたのか分からない場合がある。例え
ば、何らかの理由で球に不足を来して払出数に満たなか
った場合や、外来ノイズ等で球払出装置に対する払出指
令(球数)が変化した場合、何個の球を賞球あるいは貸
球として払い出したのかを区別して把握することができ
ないという不都合が生じる。
【0004】ところで、パチンコ機には種々の装置類を
高密度で装備する必要があるため、球払出装置の球払出
部から相当離れた位置に球検出器を設定せざるを得ない
場合があり、払い出した球を球検出器で検出するまでに
時間の遅れが発生する。すなわち、球検出器で一個ずつ
確認してから次の球を払い出していたのでは所要数の球
を迅速に払い出すことができないという問題がある。
【0005】本発明は上記した問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、賞球と貸球とを
区別して払い出すことができ、払い出す賞球の数と払い
出す貸球の数とを正確に把握することのできる弾球遊技
機を提供することにある。また、賞球あるいは貸球を払
い出すときの払出動作に正確を期したうえで所定数の球
を払い出す払出時間の短縮を図ることを、もう1つの目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するため
に、以下のような弾球遊技機を創作した。すなわち、第
1の発明は、図1に模式的に示すように、賞球Baを案
内する賞球通路42と、前記賞球通路42とは別個に設
けられて貸球Bbを案内する貸球通路44と、賞球数及
び貸球数に対応する数の球Bを払い出す球払出手段2
と、前記球払出手段2が払い出した球Bを仕分けして前
記賞球通路42あるいは前記貸球通路44に案内する仕
分手段4とを備えたことを特徴とする。
【0007】この弾球遊技機によれば、球払出手段2
は、払い出し指令に応じて、賞球数に対応する数あるい
は貸球数に対応する数の球Bを仕分手段4に向けて払い
出し、仕分手段4は、払い出された球Bを仕分けして賞
球通路42あるいは貸球通路44に案内する。このよう
に、賞球Baと貸球Bbとを別々の通路に払い出すよう
にしたので、実際に払い出す賞球Baの数と実際に払い
出す貸球Bbの数を区別して正確に把握することが可能
になる。また、球払出手段2を共用化することによって
装置の簡素化及び小型化を図り得る。
【0008】また、第2の発明は、上記の弾球遊技機に
おいて、前記賞球通路と前記貸球通路の少なくとも一方
に、払い出された球を検出する球検出器を備えたことを
特徴とする。
【0009】この弾球遊技機によれば、賞球通路42と
前記貸球通路44の少なくとも一方に備えた球検出器に
よって、払い出された球を、賞球か貸球かを区別して検
出することができ、ひいては球数をカウントすることが
できる。ここでいう球検出器には、球の接近や通過を検
出する適宜なセンサーや近接スイッチを使う。この球検
出器にカウント機能を備えても良いし、あるいは球検出
器からの検出信号に基づいて制御盤等が数をカウントし
ても構わない。なお、球の落下で音が出るベルを使うこ
とも可能で、払い出している球が賞球であるのか又は貸
球のであるのかを音で区別して知らせることができると
いう音響効果がある。
【0010】また、第3の発明は、請求項1又は2に記
載の弾球遊技機において、前記仕分手段は、前記球払出
手段から払い出された球の流れ方向を切り替える切替部
材と、その切替部材を駆動する駆動機構とからなること
を特徴とする。
【0011】上記の仕分手段は、球払出手段から払い出
された球の流れ方向を切替部材で切り替えるように構成
される。したがって、駆動機構を含めて構成が簡素であ
るから比較的安価に製造できる。
【0012】また、第4の発明に係る弾球遊技機は、図
2に模式的に示すように、球Bを順次払い出す球払出手
段2と、該球払出手段2から払い出された球Bを検出し
てカウントする球数検出手段6と、該球払出手段2が払
い出した球Bの数が所定の払出数に達する手前で該球払
出手段2の払出動作を中断若しくは遅延せしめ、その後
は、該球払出手段2から直前に払い出された球Bが該球
数検出手段6で検出されてから後続の球Bを払い出すよ
うに該球払出手段2を制御する制御手段8とを備えたこ
とを特徴とする。ここで、所定の払出数とは、賞球数及
び貸球数に対応する払出数をいう。払出動作とは、所定
の払出数の球Bを順次払い出す動作ないし払い出すタイ
ミングを決める動作をいう。この場合、払出動作を遅延
させれば、直前に払い出した球Bと次に払い出す後続の
球Bとの払出間隔が大きくなる。
【0013】この弾球遊技機の球払出手段2は、払出し
た球Bの数が所定の払出数に近づくまでは各球Bの払出
間隔を密にして短時間に払い出し、続いて残りを払い出
すときには払出間隔を大きくして、直前に払い出した球
Bを球数検出手段6でカウントしてから後続の球Bを払
い出すようにすることができる。したがって、例えば球
払出手段2の球払出部と球検出器との間に相当距離があ
って球Bを払い出してから球数検出手段6が検出するま
でに遅れ時間がある場合であっても、所定の払出数にな
るように払出動作をコントロールしつつ、全体の払出時
間を短縮することが可能になる。なお、上記の弾球遊技
機における球数検出手段6は、適宜な球検出器からの検
出信号を制御手段8が受け取ってその制御手段8で球数
をカウントするという構成であっても構わない。
【0014】また、上記の球払出手段2は、払出動作を
オン/オフするほか、単位時間当たりの払出数を少なく
とも二段階に切替えるようにしても良い。また、上記の
球払出手段2は、与えられる払出信号に応じた数の球B
を払い出すことができるものとし、制御手段8は、先
ず、所定の払出数に若干足りない数を設定した払出信号
を球払出手段2に与え、その後、払出数に1を設定した
払出信号を必要回数出力するようにしても良い。制御手
段8の制御態様はこのほかに、当業者の知識に基づき、
種々の変更を加えたものが考えられる。
【0015】また、第5の発明に係る弾球遊技機は、請
求項4に記載の弾球遊技機において、賞球を案内する賞
球通路と、前記賞球通路とは別個に設けられて貸球を案
内する貸球通路と、前記球払出手段が払い出した球を仕
分けして前記賞球通路あるいは前記貸球通路に案内する
仕分手段とを備えており、かつ、前記球数検出手段が、
前記賞球通路と前記貸球通路とにそれぞれ対応して設け
られていることを特徴としている。
【0016】この弾球遊技機では、賞球通路と貸球通路
のそれぞれについて、上記第4の発明の作用効果を得る
ことができる。したがって、賞球あるいは貸球を払い出
すときに、直前に払い出した球Bを球数検出手段でカウ
ントしてから後続の球Bを払い出すようにすることがで
き、賞球と貸球を区別してかつその払出数に正確を期し
たうえで全体として払出時間の短縮を図ることが可能に
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図3は弾球遊技機、具体的にはパチ
ンコ機を背面から見た図である。 〔第1実施形態〕図3に示すように、パチンコ機(弾球
遊技機)10の外枠12には、前方に開く前枠が装着さ
れ、前枠の裏面にべース枠14が組み付けられている。
ベース枠14の枠内に図示省略の遊技盤が装着されてお
り、遊技盤には、入賞口(一般入賞口及び特定入賞口が
ある)、ゲート等の役物装置、表示装置、装飾部材等が
配備されている。さらに、遊技盤の裏面側に、収納ボッ
クスに収納された状態でメイン制御装置(制御基板とも
呼ばれている)110が取り付けられている。
【0018】このメイン制御装置110には、パチンコ
機の遊技の際、遊技盤の特定入賞口に入ったパチンコ球
を検出する特定入賞口スイッチ200(後述する)の検
出信号が入力される。そして、メイン制御装置110
は、所定の賞球数に対応する信号(データ)を後述する
枠制御装置120に出力するようになっている。また、
パチンコ機10の前面側に設けられた球貸スイッチ13
1(図10参照)に接続する球貸装置130が設けられ
ており、球貸装置130は球貸スイッチ131が押され
たときに所定の貸球数に対応する信号を枠制御装置12
0に出力するようになっている。また、枠制御装置12
0には、適宜な位置に設けられた球抜スイッチ105
(図10参照)が接続されている。なお、図中の140
は配電盤、150は発射制御装置、160は発射装置で
ある。
【0019】前記べース枠14の前面側には、一般入賞
口及び特定入賞口に入った遊技球を遊技盤の裏面の下部
に沿って排出案内するための集合樋100が傾斜状に形
成されている。また、集合樋100の下傾端には球排出
路101が形成されている。球排出路101の途中に
は、その球排出路101に流入したパチンコ球を検出し
ながら排出するための球排出スイッチ103を有する球
排出装置102が配設されている。
【0020】上記した遊技盤の裏面側上方位置に球タン
ク16が設けられており、球タンク16に溜められたパ
チンコ球は、誘導樋(タンクレールとも呼ばれている)
17に形成された前後2列の球通路にて案内された後、
連絡樋18の前後2列の球通路にそれぞれ流入して球払
出装置30(詳しくは後述する)に供給される。この球
払出装置30が有する回転供給体61から払い出された
パチンコ球は下部払出樋40内において、賞球数に対応
する数のパチンコ球(賞球)は賞球通路42を通り、貸
球数に対応する数のパチンコ球(貸球)は貸球通路44
を通り、球抜きをするときのパチンコ球(抜球)は球抜
通路46を通るように仕分装置80(詳しくは後述す
る)にて仕分けられる。
【0021】賞球通路42と貸球通路44は絞り路45
で合流しており、賞球及び貸球が絞り路45を通るとき
にベル21に接触する。ベル21を鳴らしたパチンコ球
は払出路92によって上皿連通口93へ導かれ、パチン
コ機10の前面に位置する上皿(発射球貯蔵皿とも呼ば
れている)の上に払い出される。上皿連通口93に払い
出されたパチンコ球が満杯となった時にはそのパチンコ
球は下皿誘導路94及び下皿連通口95を介して、パチ
ンコ機10の前面側に設けられている下皿へ排出され
る。他方、貸球通路44へ流されるパチンコ球および球
抜きをする場合のパチンコ球は、仕分けられる際に、一
旦、共通路43を通過してベル23を鳴らす。このと
き、ベル23とベル21の音色が異なるので、遊技者は
賞球の払い出しなのか、貸球の払い出しなのかだいたい
把握できる。なお、球抜きをするときのパチンコ球は球
抜通路46から排出路98を経由して排出口99へと流
れ落ちる。
【0022】次に、球払出装置30と仕分装置80の機
構部分について、図面を参照して説明する。図4は球払
出装置30と仕分装置80を説明する図、図5は回転供
給体61の正面図、図6は回転供給体61の側面図、図
7〜図9は作動状態を説明する図である。払出装置30
(球払出手段ともいう)は、所定の賞球数に対応する数
のパチンコ球(賞球)を払い出す機能と、貸球数に対応
する数のパチンコ球(貸球)を払い出す機能と、球抜き
機能とを兼ね備えている。球払出装置30は、装置本体
50とケース59と回転供給体61とがユニット化され
ており、ベース枠14に取り付けられている裏機構板の
所定位置にビス等によって組み付けられている。なお、
図4では裏蓋類と共にケース59を取り外した状態が示
されている。以下、細部を説明する。
【0023】球払出装置30は、連絡樋18に連通する
状態で設置される導入案内部51と回転体収納室52と
放出部53とを有する装置本体50、回転供給体61、
定位置検出スイッチ70が一つのケース59(図4に想
像線で示す)に納められたものである。導入案内部51
は、前述した連絡樋18の前後2列の球通路にそれぞれ
連通する球導入口54が中仕切55によって前後に区画
されて形成され(図6参照)、その連絡樋18を介して
供給されるパチンコ球を回転供給体61へ案内するよう
になっている。放出部53は下向きに開口しており、送
られてきたパチンコ球をその位置から放出できるように
なっている。
【0024】回転供給体61は、図4〜図6に示すよう
に、前後二連の回転体62,63と回転盤64を払出用
モータ71の出力軸72に取り付けたもので、回転体6
2,63の略上半分が回転体収納室52に納まった状態
で回転可能に設置されている。回転体62,63の外周
には、複数(本例では6個)の球送り爪部66と球受け
凹部67が所定の間隔(本例では60度間隔)を保って
形成され、回転体62と63とでは周方向に半ピッチ、
すなわち、30度位相がずれている。なお、回転体6
2,63は、図4及び図5において、反時計方向に回転
する。したがって、払出用モータ71が出力軸72を反
時計方向に30度回転させるごとに放出部53からパチ
ンコ球が1個ずつ放出される。
【0025】また、回転盤64の周縁部には、複数(本
例では12個)の検出溝65が所定の間隔(本例では3
0度間隔)で形成され、定位置検出スイッチ70が検出
溝65を検出したときの検出信号が枠制御装置120に
送られ、払出用モータ71の静止位置、すなわち回転体
62,63の回転角位置を正確に規定できるようになっ
ている。なお、光センサ等で構成されるこの定位置検出
スイッチ70によって、払出用モータ71の回転数を検
出することも可能である。本例では、駆動機構を構成す
る払出用モータ71にステッピングモータを使用した
が、電動アクチュエータ等を使用しても構わない。
【0026】次に、仕分装置80について説明する。下
部払出樋40の上開口部41付近に第1切替部材81が
支軸81a回りに回動可能に配設されている。支軸83
a回りに回動可能に形成されたクランク部材83の一端
と第1切替部材81がリンク82を介して連結され、ク
ランク部材83の他端が電動アクチュエータ84のロッ
ド84aに連結されている。第1切替部材81は、電動
アクチュエータ84、リンク82及びクランク部材83
からなる駆動機構の作動で左右に揺動し、共通路43側
を塞ぐ位置(図4参照)と、賞球通路42側を塞ぐ位置
(図7参照)とのいずれかに配置切り替えがなされる。
この電動アクチュエータ84は枠制御装置120からの
仕分信号に基づいて作動し、パチンコ球を賞球として払
い出すときにはロッド84aを伸ばして第1切替部材8
1を図4に示した位置に保持する一方、球貸しあるいは
球抜き時にはロッド84aを縮小状態にして第1切替部
材81を図8に示した位置に保持するのである。本例で
は、電動アクチュエータ84は切替ソレノイドであり、
切替ソレノイドがOFFのときにはロッド84aがスプ
リング力で突き出しており、ONになると縮小状態にな
る。
【0027】また、共通路43の直下に第2切替部材8
6が支軸86a回りに回動可能に配設されている。この
第2切替部材86は、左右に揺動することによって、球
抜通路46側を塞ぐ位置(図4参照)と、貸球通路44
側を塞ぐ位置(図8参照)とのいずれかに配置切り替え
ができるようになっている。なお、第2切替部材86の
駆動機構については図示を省略したが、第1切替部材8
1の駆動機構と同様に電動アクチュエータ及びリンクで
駆動する。
【0028】このように、下部払出樋40は、第1及び
第2切替部材81,86の切替動作によって、(1) 賞球
通路42を介して上開口部41と払出路92を連通させ
るか(図4)、(2) 貸球通路44を介して上開口部41
と払出路92を連通させるか(図7)、(3) 上開口部4
1と球抜通路46とを連通させるか(図8)のいずれか
を選択することができるようになっている。
【0029】なお、図4中、48aは賞球通路42と貸
球通路44とを仕切る仕切壁であり、48bは貸球通路
44及び絞り路45から球抜通路46を区分する仕切壁
である。下部払出樋40に設けられた各通路42,4
3,44,45,46は回転供給体61の回転体62,
63に対応してそれぞれ前後2列ずつ設けられていて、
パチンコ球の払い出しが滞ることのないように配慮され
ている。また、前後の賞球通路42には賞球用検出器7
5が組み付けられ、前後の貸球通路44には貸球用検出
器76が組み付けられている。これら賞球用検出器75
及び貸球用検出器76はそれぞれ近接スイッチ等よりな
る。すなわち、賞球用検出器75によって賞球のみが検
出され、貸球用検出器76によって貸球のみが検出され
るようになっている。
【0030】図4からわかるように、本例では、球払出
装置30の近くに賞球用検出器75を配設し、貸球用検
出器76は賞球用検出器75よりも遠い位置に配設して
ある。その理由は、パチンコ球が入賞口に入賞してから
賞球が払い出されるまでの時間があまり長くなると、遊
技者に不信感を抱かせてしまうので、賞球については少
しでも速く払い出す方が好ましいからである。また、遊
戯中には貸し球より賞球が発生する場合の方が圧倒的に
多いので賞球の払い出しを優先させたいからである。な
お、貸球用検出器76を第2切替部材86の下方位置に
設けたことにより、例えば、貸球の払い出し中に、第2
切替部材86が誤動作して数個のパチンコ球が球抜通路
46に流れた場合でも、第2切替部材86の下方に貸球
用検出器76があれば、実際に払い出された貸球を検出
してその個数を確実にカウントできるというメリットが
ある。
【0031】ところで、都合で賞球通路42または貸球
通路44の一方にしか検出器を設置できない場合が考え
られる。その場合は、賞球と貸球が合流する絞り路45
に検出器を設けて総払出数をカウントするようにすれ
ば、他方の通路(検出器がない方)の払出数は演算で求
めることができる。
【0032】図10はパチンコ機10の球の払い出しに
関わる制御部の構成を示す模式図である。同図に示すメ
イン制御装置110、枠制御装置120及び球貸装置1
30は、それぞれCPU(プロッセッサ),メモリ,タ
イマー,入出力回路等を備えており、記憶したプログラ
ムに基づいて、後述する払出処理及び仕分処理、その他
遊技全般の制御を適宜なタイミングで実行するようにな
っている。同図において、枠制御装置120は便宜的に
左右の2ヶ所に分けて図示してあるが、右側の枠制御装
置120は球貸装置130と共に球貸手段を構成し、左
側の枠制御装置120はメイン制御装置110と共にメ
イン制御手段(遊技制御手段と呼ばれることもある)を
構成するものであって、実際には(ハードウェアとして
は)1台の枠制御装置120を球貸手段とメイン制御手
段とで兼用することになる。したがって、以下の説明に
おいては、左右の枠制御装置120を区別しない。
【0033】上記のメイン制御装置110には、前記パ
チンコ機10の所定位置に配設され特定入賞口に入った
パチンコ球(遊技球)を検出する特定入賞口スイッチ2
00が接続されている。特定入賞口スイッチ200で検
出された検出信号はメイン制御装置110に出力されて
当該特定入賞口に入ったパチンコ球の個数(第1検出個
数)がカウントされるとともに、所定数のパチンコ球B
を賞球として払い出す旨の信号(賞球数のデータ)がメ
イン制御装置110から枠制御装置120に対して送ら
れる。なお、図3参照、前記特定入賞口に入ったパチン
コ球と、一般入賞口に入ったパチンコ球は集合樋100
において合流して球排出路101に流れる。そして、球
排出路101の球排出装置102において、球排出スイ
ッチ103によって1つずつ検出されて排出される。球
排出スイッチ103の検出信号は枠制御装置120に出
力され、前記球排出路101に流れたパチンコ球の個数
がカウントされる。このカウントによる第2検出個数は
メイン制御装置110に出力される。
【0034】また、メイン制御装置110の内部では、
前記第1検出個数と、第2検出個数とによって、払い出
すべき賞球数を求めて、枠制御装置120に出力するよ
うになっている。なお、球排出スイッチ103の検出信
号の信号を枠制御装置120を通すことなくメイン制御
装置110に直接出力するように構成することもでき
る。また、球排出スイッチ103には、マイクロスイッ
チ、近接スイッチ等が使用される。さらに、球排出装置
102に代えて、マイクロスイッチ、近接スイッチ等を
球排出路101の所定位置に直接に組み付けてもよい。
この場合には、検出信号をメイン制御装置110及び/
または枠制御装置120に出力するのが望ましい。
【0035】前記した枠制御装置120は、メイン制御
装置110から出力される賞球数に応じた数の信号を受
けて、球払出装置30に対し所定数のパチンコ球Bを払
い出す旨の払出信号を発するとともに、仕分装置80に
対し賞球にする旨の仕分信号を送る。また、枠制御装置
120は、球貸装置130から出力される貸球数に対応
する数の信号を受けたときにも、球払信号と仕分信号を
発する。賞球用検出器75は賞球通路42に払い出され
たパチンコ球すなわち賞球Baを検出し、検出信号はメ
イン制御装置110と枠制御装置120に送られてカウ
ントされる。貸球用検出器76は貸球通路44に払い出
された貸球Bbを検出し、検出信号は球貸装置130と
枠制御装置120に送られてカウントされる。さらに、
枠制御装置120は、球抜スイッチ105が操作された
ときに、球払出装置30に対し回転供給体61を所定時
間(例えば1分)回転させる旨の払出信号を発するとと
もに、仕分装置80に対し、対応する仕分信号を送る。
【0036】第1実施形態のパチンコ機10は上述した
ように構成される。以下、貸球払出、賞球払出、球抜き
に分けて作用説明をする。 [貸球払出]パチンコ遊技に先だって、あるいは、遊技
中に、パチンコ機10の前側の所定位置に配設された球
貸しスイッチが操作されると、その信号が球貸装置13
0に送られる。すると、球貸装置130から貸球数に対
応する数の信号が枠制御装置120に送られ、これに基
づいて枠制御装置120から発せられる払出信号によっ
て球払出装置30の払出用モータ71が回転制御され
る。これによって、回転供給体61は所定の貸球数に対
応する回転角度だけ回転する。例えば、貸球数が25個
の場合、図4〜図6参照、回転供給体61は、図に向か
って反時計方向に750度(2回転と30度)回転され
る。すると、パチンコ球Bは回転体62,63の球受け
凹部67に順次はまり込んで送り出され、放出部53か
ら25個だけ正確に放出される。また、払出信号の出力
とほぼ同じタイミングで仕分装置80に対し、貸球を仕
分ける旨の仕分信号が送られるので、図7参照、第1切
替部材81は電動アクチュエータ84によって貸球通路
44を開けて賞球通路42を閉じる姿勢に保持され、第
2切替部材86は貸球通路44を開けて球抜通路46を
閉じる姿勢に保持される。
【0037】こうして、球払出装置30から払い出され
たパチンコ球すなわち貸球Bbは、共通路43内のベル
23を鳴らしてから貸球通路44を通過し、絞り路45
を通過するときにもう一度ベル21を鳴らし、払出路9
2及び上皿連通口93を順に経て上皿に払い出される。
その際、貸球通路44を流下する貸球Bbは、貸球用検
出器76によって検出され、その信号が枠制御装置12
0と球貸装置130とに送られてカウントされ、貸球通
路44に払い出された貸球Bbの数が枠制御装置120
と球貸装置130において把握される。したがって、枠
制御装置120は25個の貸球Bbが払い出されたかど
うか確認できる。また、球貸装置130から枠制御装置
120に対して発した貸球数と実際に払い出された貸球
Bbの数に過不足がないかを球貸装置130において確
認できる。
【0038】ところで、球タンク16、誘導樋17、連
絡樋18などにおいてパチンコ球Bの供給不良が生じた
り、払出用モータ71の作動不良等によって、貸球通路
44に25個のパチンコ球が正確に払い出されることな
く不足する場合がある。例えば、貸球用検出器76から
の信号のカウントによって貸球Bbの数が20個と不足
している場合には、枠制御装置120から前記不足の5
個分に相当する信号が払出用モータ71に送られ、再
び、前記回転供給体61が反時計方向に150度回動さ
れ、貸球通路44に5個の貸球Bbが払い出される。
【0039】また、球貸装置130から発せられる貸球
数に対応する数の信号がノイズ等によって不測に変化し
て枠制御装置120に送られる場合がある。この場合
も、球貸装置130から枠制御装置120に対して発し
た貸球数と実際に払い出された貸球Bbの数に過不足が
ないかを球貸装置130において確認できるので、払い
出した貸球Bbが不足した場合は、不足分に相当する信
号を枠制御装置120に送ることができる。他方、超過
した場合は、故障その他の理由があるから適宜な警報を
発するようにすれば良い。
【0040】[賞球払出]パチンコ遊技の際において、
遊技盤の遊技面に発射された遊技球が入賞口に入った場
合、その信号がメイン制御装置110に送られる。する
と、メイン制御装置110から発せられる賞球数に対応
する数の信号が枠制御装置120に送られ、これに基づ
いて枠制御装置120から発せられる払出信号によって
払出用モータ71が賞球数に対応する回転角度だけ回転
制御される。例えば、賞球数が10個の場合、回転供給
体61は、300度だけ回転される。これによって、パ
チンコ球すなわち賞球Baは、放出部53から10個だ
け正確に放出される。また、払出信号の出力とほぼ同じ
タイミングで仕分装置80に賞球を仕分ける旨の仕分信
号が送られるので、第1切替部材81は電動アクチュエ
ータ84によって賞球通路42を開けて共通路43を閉
じる姿勢に保持される。この場合、第2切替部材86の
姿勢は賞球Baの流れ方向に影響を与えない。こうし
て、球払出装置30から払い出された賞球Baは、賞球
通路42と絞り路45を通過し、ベル21を鳴らして払
出路92及び上皿連通口93を順に経て上皿に払い出さ
れる。
【0041】このとき、賞球通路42を流下して払い出
される賞球Baは、賞球用検出器75によって検出さ
れ、その信号が枠制御装置120に送られてカウントさ
れるので、実際に払い出された賞球Baの数が枠制御装
置120において把握される。また、検出信号がメイン
制御装置110にも送られてカウントされるので、その
ときの賞球数と実際に払い出された賞球Baの数に過不
足がないかをメイン制御装置110にて確認できる。
【0042】また、球タンク16、誘導樋17、連絡樋
18などにおいてパチンコ球Bの供給不良が生じたり、
払出用モータ71の作動不良等によって、賞球通路42
に10個のパチンコ球が正確に払い出されることなく不
足する場合や、メイン制御装置110から発せられる賞
球数に対応する数の信号がノイズ等によって変化して枠
制御装置120に送られる場合がある。この場合には、
賞球数に対応する賞球Baの数が枠制御装置120とメ
イン制御装置110においてそれぞれ確認されること
で、賞球数に足りない相当分だけ、回転供給体61が回
転され、賞球通路42に不足した分の賞球Baが払い出
される。
【0043】また、パチンコ遊技の際、メイン制御装置
110からの賞球数に対応する信号と、球貸装置130
からの貸球数に対応する信号とが球払出装置30に対し
略同時に出力されることがある。このような場合には、
賞球数に対応する信号と貸球数に対応する信号とのう
ち、一方の信号が優先されて払出用モータ71に送ら
れ、引き続いて他方の信号が払出用モータ71に送られ
る。例えば、賞球数に対応する信号が優先されて払出用
モータ71に送られた場合、回転供給体61は賞球数に
対応する回転角度だけ回転される。これによって、賞球
数に対応する数の賞球Baが賞球通路42に正確に払い
出される。引き続いて、貸球数に対応する信号が払出用
モータ71に送られ、回転供給体61が貸球数に対応す
る回転角度だけ回転される。これによって、貸球数に対
応する数の貸球Bbが貸球通路44に正確に払い出され
る。したがって、賞球数に対応する信号と、貸球数に対
応する信号とが球払出装置30に対し略同時に出力され
た場合においても、賞球通路42に払い出される賞球数
に対応する賞球Baの数と、貸球通路44に払い出され
る貸球数に対応する貸球Bbの数とをそれぞれ区別して
正確に把握することができ、その管理が容易となる。
【0044】また、上述したように、貸球通路44の貸
球用検出器76において貸球数に対応する貸球Bbが検
出され、その検出信号が枠制御装置120と球貸装置1
30とにそれぞれ送られて確認されると共に、賞球通路
42の賞球用検出器75において賞球数に対応する賞球
Baが検出され、その検出信号が枠制御装置120とメ
イン制御装置110とにそれぞれ送られて確認される。
このため、枠制御装置120に対し不正基板が接続され
て回転供給体61が不正に作動され、賞球Baまたは貸
球Bbに対応するパチンコ球が過大に払い出された場合
には、パチンコ球の過大な払出がメイン制御装置110
や球貸装置130において認識される。この信号がホー
ルコンピュータに送られることで、ホールコンピュータ
のディスプレイやランプ、ブザー等を作動することがで
きるため、パチンコ球の過大な払出事故を防止すること
ができる。
【0045】[球抜き]メンテナンス等で球払出装置3
0のパチンコ球Bを抜き取る場合には、予め誘導樋17
の先端付近に設けられているストッパーを操作して、球
タンク16のパチンコ球が連絡樋18から回転供給体6
1の方へ流れないようにしたうえで、球抜スイッチ10
5を操作する。すると、枠制御装置120から発せられ
る払出信号によって払出用モータ71が所定時間、本例
では1分間だけ回転制御され、回転供給体61が回転し
て球払出装置30内に残っているパチンコ球Bを払い出
す。また、払出信号の出力とほぼ同じタイミングで仕分
装置80に球抜きをする旨の仕分信号が送られるので、
図8参照、第1切替部材81は電動アクチュエータ84
によって共通路43を開けて賞球通路42を閉じる姿勢
に保持され、第2切替部材86は球抜通路46を開けて
貸球通路44を閉じる姿勢に保持される。
【0046】上記の実施形態では、同一の球払出装置3
0の回転供給体61を使って、賞球払出しと貸球払出し
を区別できるので、球払出装置30と仕分装置80の機
構部分がコンパクトでパチンコ機を比較的安価に製造す
ることが可能になるという効果がある。
【0047】なお、前記第1実施形態1において、球払
出装置30の回転供給体61の回転動作に基づく賞球と
してのパチンコ球Ba(又は貸球としてのパチンコ球B
b)の払出しの際、賞球用検出器75(又は貸球用検出
器76)によって賞球としてのパチンコ球Ba(又は貸
球としてのパチンコ球Bb)を1個ずつ検出したことを
確認する度毎に、回転供給体61が1個分に相当する角
度(例えば、30度)だけ回転するように払出用モータ
71を駆動制御してもよい。そして、賞球用検出器75
(又は貸球用検出器76)によって賞球としてのパチン
コ球Ba(又は貸球としてのパチンコ球Bb)を検出し
ない場合には払出用モータ71を停止させるように構成
することも可能である。賞球としてのパチンコ球Ba
(又は貸球としてのパチンコ球Bb)を検出しない場合
に払出用モータ71を停止させることで、球払出装置3
0の上流側において球詰まりが発生した場合等におい
て、回転供給体61の空回転が防止される。
【0048】また、前記第1実施形態において、第1切
替部材81を電動アクチュエータ84で駆動し、第2切
替部材86を別の電動アクチュエータで駆動するように
したが、駆動機構はこの例に限定されるものではない。
例えば、第1及び第2切替部材81,86をリンク機構
にてリンクさせた構成とし、球抜時に、そのリンク機構
を手動でメカ的に操作するようにしても良い。
【0049】なお、前記第1実施形態においては、貸球
通路44の貸球用検出器76における貸球としてのパチ
ンコ球Bbの検出信号が枠制御装置120と球貸装置1
30とにそれぞれ送られて確認されると共に、賞球通路
42の賞球用検出器75における賞球としてのパチンコ
球Baの検出信号が枠制御装置120とメイン制御装置
110とにそれぞれ送られて確認されるように構成した
がこれに限定するものではない。例えば、貸球用検出器
76の検出信号、賞球用検出器75の検出信号を枠制御
装置120には出力せず、球貸装置130、メイン制御
装置110に対してのみ出力してカウントするようにし
ても良い。
【0050】また、前記第1実施形態においては、賞球
としてのパチンコ球Ba(又は貸球としてのパチンコ球
Bb)の払出数が不足した場合、その払出数の不足に相
当分だけ、回転供給体61を回転して不足した分のパチ
ンコ球を払い出すように構成したが、これに限定するも
のではない。例えば、賞球としてのパチンコ球Ba(又
は貸球としてのパチンコ球Bb)の払出数が不足した場
合、その不足をランプ、ブザー等によって報知したり、
あるいは、球発射用の電動アクチュエータ等の停止によ
って遊技を中断させるように構成することも可能であ
る。
【0051】〔第2実施形態〕次に、第2実施形態につ
いて説明する。図11はパチンコ機の球の払い出しに関
わる制御部の構成を示す模式図である。同図に示す構成
を有するパチンコ機は、図10に示したものからと比べ
ると、賞球用検出器75からの検出信号をメイン制御装
置110に対して出力せず、貸球用検出器76からの検
出信号を枠制御装置120に対して出力していない。こ
の点以外の構成については、第1実施形態のパチンコ機
と同じである。したがって、この場合、球貸装置130
側で貸球数と払い出したパチンコ球の数とを比較するこ
とはできず、また、メイン制御装置110側で賞球数と
払い出したパチンコ球の数とを比較することはできない
が、それ以外は前述したパチンコ機と同様の作用効果を
奏する。すなわち、本実施形態のパチンコ機では、仕分
装置80にて仕分けられて払い出された賞球Baあるい
は貸球Bbを、賞球通路42に備えた賞球用検出器75
と貸球通路44に備えた貸球用検出器76とによって、
別々に検出することができる。そして、枠制御装置12
0において、賞球Baと貸球Bbの球数がそれぞれカウ
ントされ、その枠制御装置120が球払出装置30に対
して発した払出信号と、実際に払い出されたパチンコ球
の数が一致するかどうか確認できる。
【0052】〔第3実施形態〕次に、第3実施形態につ
いて、主に、図2、図4及び図12を参照して説明す
る。ここで説明する実施形態は、賞球Baあるいは貸球
Bbを払い出すときに球数に正確を期したうえで払出時
間の短縮を図る技術、具体的には球払出装置の制御に関
するものである。したがって、球払出装置の球の払い出
し方以外は、前述したパチンコ機の構成と同様であるの
で説明の重複は避けることにする。すなわち、図2に示
した球払出手段2に接続する制御手段8は、図10ある
いは図11のブロック図においては球払出装置30を制
御する枠制御装置120が担い、また、球数検出手段6
は検出器(具体的には、賞球用検出器75と貸球用検出
器76)の検出信号に基づいて枠制御装置120が球数
をカウントすることで実現できる。
【0053】以下、枠制御装置120の制御部(いわゆ
るマイコン)がプログラムに基づいて実行する処理手順
を、図12のフローチャート図に基づいて説明する。い
ま仮に、メイン制御装置110から枠制御装置120に
対して15という賞球数に対応する信号が入力されたと
する。その場合、15がここでいう所定払出数である。
なお、次述するnは所定払出数より若干小さな初期払出
数を設定するために予めセットされている数値(例えば
2〜3)である。
【0054】さて、図12のステップS1に示したよう
に、枠制御装置120は、所定払出数−n個のパチンコ
球Bを払い出すように球払出装置30に対して指示す
る。例えば所定払出数が15でnが2であれば初期払出
数として13を得、これを払出信号に設定して球払出装
置30に送る。球払出装置30の回転供給体61は、入
力された払出信号に基づいてパチンコ球すなわち賞球B
aを初期払出数の13個だけ順次、できるだけ払出間隔
を小さくして速やかに放出する(図2において、払出間
隔小の部分がこれに相当する)。そして、390度回転
して13個の賞球Baを放出した段階でその回転供給体
61を停止させ(図9参照)、球払出装置30の払出動
作を中断もしくは遅延させる。なお、定位置検出スイッ
チ70は、回転供給体61の球送り爪部66を適正な位
置に停止させるべく調整するのに用いられる。
【0055】次に、ステップS2において、球払出装置
30がそのときの払出信号の設定に基づいて放出した賞
球Baの数をカウントする。本例の場合、具体的には、
賞球通路42に設けられた賞球用検出器75にて検出し
た検出信号を、枠制御装置120にて数に変換して積算
したものを用いる。これが本発明でいう球数検出手段で
ある。
【0056】続いて、ステップS3において、枠制御装
置120は、カウントした賞球Baの数が賞球数(例え
ば15)に不足しているかどうかを判断し、不足の場合
には次のステップS4に処理を移す。なお、前述したよ
うに、初期払出数=所定払出数−nであるから、所定の
払出数に達する手前で球払出装置30は必ず払出動作を
一旦停止して、次のステップS4で不足分が補充される
ことになる。他方、満足した場合にはこれで処理を終え
る。
【0057】ステップS4において、枠制御装置120
は、1個のパチンコ球Bを賞球Baとして払い出すよう
に球払出装置30に対して指示する。その払出信号によ
り、回転供給体61が再度30度回転して1個のパチン
コ球Bが払い出される。このとき、払い出されるパチン
コ球Bは、直前に払い出された賞球Baが賞球用検出器
75で検出されてカウントされてから払出信号が発せら
れたものであるので払出間隔が大きく確実にカウントさ
れる(図2において、払出間隔大の部分がこれに相当す
る)。
【0058】ステップS2〜S4を何度か繰り返し、所
定払出数を払い出したら処理を終える。貸球Bbの場合
も、上記の賞球Baの場合と同様の手順で処理される。
【0059】以上説明したように、第3実施形態におい
て、球払出装置30は、払出したパチンコ球Bの数が所
定の払出数に近づくまでは各パチンコ球Bの払出間隔を
密にして短時間に払い出し、続いて残りを払い出すとき
には払出間隔を大きくして、直前に払い出したパチンコ
球Bを球数検出手段(検出器75,76と枠制御装置1
20)でカウントしてから後続のパチンコ球Bを払い出
すようにしている。したがって、例えば検出器75,7
6と球払出装置30の放出部との間に相当距離があって
パチンコ球Bを払い出してから枠制御装置120がカウ
ントするまでに遅れ時間がある場合であっても、払出数
が超過しないように払出動作をコントロールしつつ、全
体の払出時間を短縮することが可能になる。
【0060】すなわち、第3実施形態では、球数検出手
段の検出器75,76と球払出装置30の放出部とを必
ずしも近接させなくて済むから、切替部材81,86や
検出器75,76等の機器の配置に自由度が増し、構造
設計が容易になるという効果がある。
【0061】ところで、第1及び第2実施形態のパチン
コ機において、入賞と球貸しとがほぼ同時に発生したと
きには、所定数量の賞球Baと貸球Bbが相前後して払
い出される。このとき、前述した仕分装置80は、球払
出装置30が払い出した球Bを賞球通路42あるいは貸
球通路44に仕分けして通すために、通路の切り替えを
迅速にかつ安定して行うことが要求される。この点、第
3実施形態のパチンコ機においては、賞球Baと貸球B
bのうち先に払い出す方の球数が所定の払出数に達する
手前(上述の例では残りが2個になった時点)から球B
の払出間隔がそれまでより大きくなるので、第1切替部
材81を、球Bの落下にタイミングを合わせて高速に切
り替える必要がなく、確実に作動させることができると
いう作用効果がある。
【0062】すなわち、第3実施形態は、球払出装置3
0が所定数量の球Bをほぼ連続的に払い出す際にその払
出間隔を変え、間隔を大きくしたところ(タイミング)
で、それまでに払い出した球数の確認をするとともに第
1切替部材81に切替動作をさせるように構成したもの
である。これによって、球払出装置30から放出された
球Bが検出器75,76にて検出されるまでに比較的長
い時間を要する場合にも、大部分の球Bは間隔を密にし
た状態で払い出され、しかも、切替部材81には切替時
間の余裕が与えられ安定して作動できるようになる。し
たがって、所定の払出数の全数を迅速かつ正確に払い出
すことができる。このほか、第3実施形態のパチンコ機
は、前述したように、第1実施形態あるいは第2実施形
態で説明したパチンコ機の構成を有するものであるか
ら、同様の作用効果を奏することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明の弾球遊技機によれば、賞球と貸
球とを別々の通路に払い出すことによって、払い出す賞
球の数と払い出す貸球の数とを区別して確実に把握する
ことができる。また、賞球あるいは貸球を払い出すとき
の払出動作に正確を期したうえで払出時間の短縮を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一を模式的に説明する図である。
【図2】本発明の他の一を模式的に説明する図である。
【図3】本発明の実施形態に係るパチンコ機を背面から
見た図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】回転供給体の正面図である。
【図6】回転供給体の側面図である。
【図7】仕分装置の作動説明図である。
【図8】仕分装置の作動説明図である。
【図9】仕分装置の作動説明図である。
【図10】第1実施の形態に係る制御を説明する模式図
である。
【図11】第2実施の形態に係る制御を説明する模式図
である。
【図12】第3実施の形態に係る制御を説明するフロー
チャート図である。
【符号の説明】
2 球払出手段 4 仕分手段 6 球数検出手段 8 制御手段 10 パチンコ機 16 球タンク 17 誘導樋 30 球払出装置 40 下部払出樋 42 賞球通路 44 貸球通路 46 球抜通路 61 回転供給体 75 賞球用検出器 76 貸球用検出器 110 メイン制御装置 120 枠制御装置 130 球貸装置 B 球(パチンコ球) Ba 賞球 Bb 貸球

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 賞球を案内する賞球通路と、 前記賞球通路とは別個に設けられて貸球を案内する貸球
    通路と、 賞球数及び貸球数に対応する数の球を払い出す球払出手
    段と、 前記球払出手段が払い出した球を仕分けして前記賞球通
    路あるいは前記貸球通路に案内する仕分手段とを備えて
    なる弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の弾球遊技機において、 前記賞球通路と前記貸球通路の少なくとも一方に、払い
    出された球を検出する球検出器を備えた弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の弾球遊技機にお
    いて、 前記仕分手段は、前記球払出手段から払い出された球の
    流れ方向を切り替える切替部材と、その切替部材を駆動
    する駆動機構とからなる弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 球を順次払い出す球払出手段と、 該球払出手段から払い出された球を検出してカウントす
    る球数検出手段と、 該球払出手段が払い出した球の数が所定の払出数に達す
    る手前で該球払出手段の払出動作を中断若しくは遅延せ
    しめ、その後は、該球払出手段から直前に払い出された
    球が該球数検出手段で検出されてから後続の球を払い出
    すように該球払出手段を制御する制御手段とを備えてな
    る弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の弾球遊技機において、 賞球を案内する賞球通路と、前記賞球通路とは別個に設
    けられて貸球を案内する貸球通路と、前記球払出手段が
    払い出した球を仕分けして前記賞球通路あるいは前記貸
    球通路に案内する仕分手段とを備えており、かつ、前記
    球数検出手段が、前記賞球通路と前記貸球通路とにそれ
    ぞれ対応して設けられている弾球遊技機。
JP12785498A 1998-05-11 1998-05-11 弾球遊技機 Withdrawn JPH11319279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12785498A JPH11319279A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12785498A JPH11319279A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 弾球遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11319279A true JPH11319279A (ja) 1999-11-24

Family

ID=14970320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12785498A Withdrawn JPH11319279A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11319279A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000024243A (ja) * 1998-07-15 2000-01-25 Sankyo Kk 遊技機
JP2000051502A (ja) * 1998-08-12 2000-02-22 Sankyo Kk 遊技機
JP2002052206A (ja) * 2000-08-09 2002-02-19 Sankyo Kk 遊技機
JP2002058834A (ja) * 2000-08-22 2002-02-26 Sankyo Kk 遊技機
JP2009233367A (ja) * 2009-07-15 2009-10-15 Olympia:Kk 遊技機
JP4572359B2 (ja) * 2000-03-10 2010-11-04 タイヨーエレック株式会社 弾球遊技機
JP2014180516A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Oizumi Corp 玉貸機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000024243A (ja) * 1998-07-15 2000-01-25 Sankyo Kk 遊技機
JP2000051502A (ja) * 1998-08-12 2000-02-22 Sankyo Kk 遊技機
JP4572359B2 (ja) * 2000-03-10 2010-11-04 タイヨーエレック株式会社 弾球遊技機
JP2002052206A (ja) * 2000-08-09 2002-02-19 Sankyo Kk 遊技機
JP2002058834A (ja) * 2000-08-22 2002-02-26 Sankyo Kk 遊技機
JP2009233367A (ja) * 2009-07-15 2009-10-15 Olympia:Kk 遊技機
JP2014180516A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Oizumi Corp 玉貸機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11319279A (ja) 弾球遊技機
JP3032066B2 (ja) 弾球遊技機
JP4306893B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2001079236A (ja) 遊技機
JP2003070981A (ja) スロットマシン
JP2669491B2 (ja) 玉払出機
JPS59203581A (ja) パチンコ遊技機
JPH0453820Y2 (ja)
JP2003070978A (ja) スロットマシン
JP2000189556A (ja) 遊技球の連続投入装置
JPH0630674B2 (ja) パチンコ遊技機における球払出装置
JPH03286791A (ja) 弾球遊技機の玉抜装置
JP2719712B2 (ja) 弾球遊技機
JPH0559751B2 (ja)
JP3403356B2 (ja) 遊技機
JP2003000832A (ja) パチンコ遊技機の入球装置
JPH04241890A (ja) パチンコ機
JP2001353268A (ja) 遊技球の連続投入装置
JP2000140317A (ja) パチンコ遊技機の賞球払出システム
JPH10113430A (ja) 遊技機
JPS60198181A (ja) パチンコ遊技機の裏機構盤
JPH07313699A (ja) パチンコ遊技機における球払出装置
JP2000079231A (ja) パチンコ遊技機の賞球払出システム
JPH06238051A (ja) パチンコ機
JP2006055550A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20050428

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761