JP2003000832A - パチンコ遊技機の入球装置 - Google Patents

パチンコ遊技機の入球装置

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JP2003000832A JP2001188248A JP2001188248A JP2003000832A JP 2003000832 A JP2003000832 A JP 2003000832A JP 2001188248 A JP2001188248 A JP 2001188248A JP 2001188248 A JP2001188248 A JP 2001188248A JP 2003000832 A JP2003000832 A JP 2003000832A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球停留誘導部材に一時停留された入賞球の通
出エラーが発生した時には、これを好適に判定し得るよ
うにする。 【解決手段】 図柄表示装置で特定の図柄組合わせが成
立した場合には、球停留誘導部材に一時停留されていた
入賞球は第1球通出路へ通出され、該第1球通出路に設
けた入賞装置作動スイッチで検出される。前記図柄表示
装置で特定の図柄組合わせが成立しない場合には、球停
留誘導部材に一時停留されていた入賞球は第2球通出路
へ通出され、該第2球通出路に設けた球排出確認スイッ
チで検出される。これにより、特定の図柄組合わせが成
立した場合に球排出確認スイッチが入賞球を検出した時
や、特定の図柄組合わせが成立しない場合に入賞装置作
動スイッチが入賞球を検出した時等は、入賞球の通出エ
ラーとして判定し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
の入球装置に関し、更に詳細には、球検出手段で検出し
た入賞球を球停留誘導部材で一時停留させ、前記球検出
手段の検出信号に基いて図柄変動を開始した図柄表示装
置で特定の図柄組合わせが成立した際には、前記球停留
誘導部材が停留入賞球を第1球通出路側へ通出するよう
動作して、該第1球通出路に設けた入賞装置作動スイッ
チの検出信号に基き特別遊技権利状態を現出する一方、
前記図柄表示装置で特定の図柄組合わせが成立しなかっ
た際には、前記球停留誘導部材が停留入賞球を第2球通
出路側へ通出するよう動作して、当該入賞球を機裏側へ
排出するようにしたパチンコ遊技機の入球装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、所謂「権利物」とも称される第3
種パチンコ遊技機として、従来から多種多様のものが提
案され実施に供されている。この第3種パチンコ遊技機
は、球検出手段(図柄始動スイッチ)や球停留誘導部材お
よび入賞装置作動領域等を備えた入球装置(普通電動役
物)、数字やイラスト等の図柄を変動表示または停止表
示する図柄表示装置、第3種始動口、大入賞口を備えた
大型入賞装置等を、遊技盤の所要位置に備えている。こ
のような第3種パチンコ遊技機の基本的な遊技形態は、
前記遊技盤へ打出された遊技球が前記入球装置の球通入
路に通入されて前記図柄始動スイッチで検出されると、
この検出信号に基いて前記図柄表示装置が図柄組合わせ
変動を開始し、該図柄表示装置で特定の図柄組合わせが
成立した場合には、前記球停留誘導部材で一時的に停留
保持されていた当該入賞球が、前記入賞装置作動領域へ
通出案内されて該領域に設けた入賞装置作動スイッチの
検出信号に基いて特別遊技権利状態となる。そして、こ
の特別遊技権利状態となったら、次に前記第3種始動口
へ遊技球を入賞させることで、前記大型入賞装置の大入
賞口が開放する。そして、第3種始動口へ16個の遊技
球が入賞するか、或いは新たな入賞球が入賞装置作動領
域に通入するまでの間は、当該の特別遊技権利状態(大
当り状態)が継続するようになっている。
【0003】すなわち前記入球装置では、前記図柄始動
スイッチで検出された入賞球を前記球停留誘導部材で一
時的に停留保持し、この入賞球停留状態で前記図柄表示
装置の図柄組合わせ変動を行ない、該図柄表示装置で特
定の図柄組合わせの成立時には、前記球停留誘導部材が
停留保持していた当該入賞球を入賞装置作動領域(第1
球通出路)の側へ通出させて特別遊技権利状態を現出さ
せる。また、前記図柄表示装置で特定の図柄組合わせの
非成立時には、前記球停留誘導部材が停留保持していた
当該入賞球を、別の球通出領域(第2球通出路)の側へ通
出させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の入
球装置では、前記第1球通出路に入賞装置作動スイッチ
が配設されているだけであるから、球停留誘導部材から
該第1球通出路の側へ通出される遊技球の通出確認が可
能だったが、前記第2球通出路にはスイッチ等の球検出
手段が配設されていないため、球停留誘導部材から該第
2球通出路の側へ通出される遊技球の通出確認が不可能
となっていた。このため、前記図柄表示装置での図柄の
組合わせ結果に基き、前記球停留誘導部材が適正に動作
して停留入賞球の適切な通出が行なわれているか否かを
正確に判定し得ない問題を内在していた。例えば、図柄
表示装置で特定の図柄組合わせが成立した時に停留入賞
球が第2球通出路へ不適切に通出されたことや、図柄表
示装置で特定の図柄組合わせが成立しない時に停留入賞
球が第2球通出路へ適切に通出されなかった場合等、入
球装置の異常により入賞球の通出エラーが発生した際に
これを好適に判定することが不可能であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るために提案されたもので、球停留誘導部材に一時停留
された入賞球が、図柄表示装置での図柄組合わせ結果に
基いて第1球通出路または第2球通出路へ適切に通出さ
れたか否かを検出し、通出エラーが発生した時にはこれ
を好適に判定し得るようにしたパチンコ遊技機の入球装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明は、第1球検出手段で
検出した入賞球を球停留誘導部材で一時停留させ、前記
球検出手段の検出信号に基いて図柄変動を開始した図柄
表示装置で特定の図柄組合わせが成立した際には、前記
球停留誘導部材が停留入賞球を第1球通出路側へ通出す
るよう動作して、該第1球通出路に設けた第2球検出手
段の検出信号に基き特別遊技権利状態を現出する一方、
前記図柄表示装置で特定の図柄組合わせが成立しなかっ
た際には、前記球停留誘導部材が停留入賞球を第2球通
出路側へ通出するよう動作して、当該入賞球を機裏側へ
排出するようにしたパチンコ遊技機の入球装置におい
て、前記第2球通出路の所要位置に第3球検出手段を設
け、前記球停留誘導部材から第2球通出路へ通出された
停留入賞球の通出確認を行ない得るよう構成したことを
特徴とする。
【0007】
【作用】入賞装置作動領域とされる第1球通出路に第2
球検出手段を配設すると共に、第2球通出路に第3球検
出手段を配設したことにより、図柄表示装置での図柄組
合わせ結果に基き球停留誘導部材に一時停留された入賞
球が第1球通出路または第2球通出路へ適切に通出され
たか否かを正確に検出し得るから、入球装置の異常やト
ラブル等による入賞球の通出エラーを好適に判定するこ
とが可能である。例えば、図柄表示装置で特定の図柄組
合わせが成立した際に、球停留誘導部材に一時停留され
た入賞球が入賞装置作動領域とされる第1球通出路へ適
切に通出されたか否かを検出して入賞球の通出エラー発
生を判定できると共に、前記図柄表示装置で特定の図柄
組合わせが成立しなかった際に、球停留誘導部材に一時
停留された入賞球が第2球通出路へ適切に通出されたか
否かを検出して入賞球の通出エラー発生を判定できる。
更には、前記図柄表示装置が作動していない時または該
装置が作動して図柄が変動している時に、第1球通出路
または第2球通出路へ遊技球が通出された場合も、入賞
球の通出エラー発生を判定し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機の入球装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下詳細に説明する。なお本実施例の入
球装置は、第3種パチンコ遊技機として規定された遊技
態様を前提に構成され、該遊技機におけるパチンコ遊技
において特別遊技権利状態を現出するためのものであ
る。
【0009】(遊技盤について)先ず、図6に略示される
パチンコ遊技機の遊技盤Aについて要約説明すると、該
遊技盤Aでは、その前面に取着された略円形状の案内レ
ール10内に画成された遊技領域11において、その略
中央に本実施例の入球装置(普通電動役物)Bが配設さ
れ、該入球装置Bの下方に3列の図柄組合わせ変動を行
なう図柄表示装置Cが配設されている。また遊技領域1
1の右側に、第3種始動口Dが配設される一方、該第3
種始動口Dの下方に、横長矩形状の大入賞口84を有す
る大型入賞装置Eが配設されている。更に遊技領域11
の左側略中央には、前記入球装置Bに設けられた開閉機
構45を作動させる機能を具有する開閉作動入賞口Fが
設けられ、また該入球装置Bの左右両側部位には普通入
賞口Gが配設されている。なお、図中の符号12はラン
プを内蔵した電飾回転体、符号13は普通回転体、符号
14はアウト口、符号15は電飾具である。
【0010】(入球装置の概略構成について)本実施例の
入球装置Bは、図1〜図3に示すように、前記遊技盤A
に装着セットされて入賞球(セーフ球)の球通入出経路部
26を形成した本体20を主体とし、この本体20の所
要位置に、入賞球の通入形態および通出形態を制御する
各種の機構が配設されている。すなわち前記球通入出経
路部26の上側には、遊技球用の入賞領域30aを幅広
・幅狭に可変する開閉機構45が配設され、また球通入
出経路部26の下方には、入賞球を第1球通出路37ま
たは第2球通出路38へ振分けて通出する球停留誘導機
構55が配設されている。また球通入出経路部26の略
中央部には、前記球停留誘導機構55の側へ入賞球が通
入することを規制する球通入規制機構65が配設されて
いる一方、該球通入出経路部26の右側には、連続的に
通入した入賞球を適宜時間差を以て通入案内する球通入
遅延機構70が設けられている。
【0011】(本体について)前記本体20は、入球装置
Bの主体として複合組立式の筺型とされ、具体的には図
1〜図3に示すように、適宜デザイン形状に形成されて
遊技盤Aに直接的にビス固定される取付板部21を中心
とし、該取付板部21の前面側に形成されて前記球通入
出経路部26を実質的に画成する前枠部22と、前記取
付板部21の背面側に形成されて前記各機構を構成する
各種部材・部品等の搭載部とされる裏板24をビス固定
する後枠部23とから構成されている。また前記前枠部
22の前面には、球通入出経路部26を覆蓋すると共に
透視可能とし、適宜の色彩やイラスト等が付された前装
飾板25が、着脱可能にビス固定される。
【0012】(球通入出経路部)前記本体20の取付板部
21、前枠部22および前記前装飾板25により囲繞画
成される前記球通入出経路部26は、該前枠部22の上
部中央に装着した入賞球検知スイッチ29の検出口を実
質的な入球装置入賞口30としたもとで、上下略中央を
境界とした上側領域に画成される球通入部27と、下側
領域に画成される球通出部28とから構成されている。
そして前記入賞球検知スイッチ29は、球通入出経路部
26に通入される全ての入賞球を検知し、夫々の入賞球
に対する検知信号に基き、図示しない賞球払出装置から
所定数(例えば15個)の賞球が球皿へ払出される。
【0013】前記球通入部27には、前記取付板部21
に一体成形された案内壁31により、図2の正面右側に
画成されて略倒伏U字状に屈曲して延在する第1球通入
路(球通入路)32と、正面左側に画成されて略倒立L字
状に延在する第2球通入路33とが形成されている。こ
のうち第1球通入路32は、前記入球装置入賞口30か
ら通入した入賞球の通常球処理路とされ、該第1球通入
路32の中間に後述する球通入遅延機構70が設けられ
ると共に、該第1球通入路32の下流側の壁部に、前記
球通出部28への球通入口とされる図柄始動ゲート35
が開設されている。また第2球通入路33は、前記第1
球通入路32に複数個の先行入賞球が存在している際
に、次行入賞球を迂回通出させるための非常球処理路と
され、第1球通入路32での球詰まりを防止する機能を
発揮するようになっている。なお、第1球通入路32お
よび第2球通入路33は、その下流側(球通入出経路部
26の左側略中央)で相互に合流して取付板部21の左
側中央に設けた球通出処理口34に連通しており、第
1球通入路32へ通入されたものの球通出部28側への
通入が規制された入賞球、第2球通入路33へ通出さ
れた入賞球は、所謂普通入賞球として前記球通出処理口
34を介して遊技盤Aの裏側へ排出処理される。
【0014】一方、前記球通出部28は、前記図柄始動
ゲート35から垂下延在する球導入路36と、該球通出
部28の右側下部に形成されて「入賞装置作動領域」と称
される第1球通出路37と、前記球通出部28の左側下
部に形成されて「球(停留球)排出領域」と称される第2球
通出路38とから構成されている。そして、前記球導入
路36の出口側と、第1球通出路37および第2球通出
路38の入口側には、前記球停留誘導機構55における
球停留誘導部材としての球振分体56が配設されてお
り、この球振分体56により前記球導入路36に通入さ
れた入賞球を第1球通出路37または第2球通出路38
へ区分通出させるようになっている。また、前記球導入
路36の途中に球検出手段としての図柄始動スイッチ
(第1球検出手段)39が配設され、前記第1球通出路3
7に入賞装置作動スイッチ(第2球検出手段)40が配設
されると共に、前記第2球通出路38に球排出確認スイ
ッチ(第3球検出手段)41が配設されている。
【0015】このうち前記図柄始動スイッチ39は、前
記図柄表示装置Cの図柄変動開始の契機となる機能と、
後述する球通入規制機構55の作動の契機となる機能と
を有しており、前記第1球通入路32から図柄始動ゲー
ト35を介して前記球導入路36へ通入された入賞球の
通過を検出すると、その検出信号を当該遊技機を総合的
に制御する制御基板としての主基板90へ出力するよう
になっている。これにより主基板90では、前記図柄表
示装置Cを制御する図柄制御基板91へ所定のコマンド
信号を出力する一方、前記球通入規制機構65における
規制ソレノイド(電磁ソレノイド)68を励磁作動させる
(図7)。
【0016】また前記入賞装置作動スイッチ40は、特
別遊技権利状態現出の契機となる機能を有し、前記図柄
表示装置Cにおいて特定の図柄組合わせ(大当り)が成立
した場合、これに基いて作動制御された前記球停留誘導
機構55の前記球振分体56に一時的に停留している入
賞球が第1球通出路37へ通出されたことを検出する
と、その検出信号を前記主基板90へ出力するようにな
っている。これにより主基板90では、特別遊技権利状
態を現出するために、前記大型入賞装置Eにおける入賞
装置ソレノイド86の励磁制御して該入賞装置Eにおけ
る大入賞口84を開放させる(図7)。
【0017】更に前記球排出確認スイッチ41は、前記
図柄表示装置Cにおいて特定以外の図柄組合わせ(外れ)
が成立した場合に、これに基いて作動制御された前記球
停留誘導機構55の前記球振分体56に一時的に停留し
ている入賞球が、第2球通出路38へ正確に通出された
ことを検出するためのものである。また、第1球通出路
37に前記入賞装置作動スイッチ40を配設すると共
に、第2球通出路38に前記球排出確認スイッチ41を
新規に配設したことにより、後述するように、球停留誘
導機構55の球振分体56に一時停留された入賞球が、
図柄表示装置Cでの図柄組合わせ結果に基いて第1球通
出路37または第2球通出路38へ適切に通出されたか
否かを検出し、通出エラー発生時には前記主基板90が
これを好適に判定し得るようになっている。
【0018】なお、前記図柄表示装置Cで特定の図柄組
合わせが成立し、前記球停留誘導機構55が適切に動作
したもとで前記入賞装置作動スイッチ40が入賞球を検
出した場合には、この検出信号に基いて特別遊技権利状
態が現出される。この特別遊技権利状態では、第3種始
動口Dで入賞球が発生した時点から、所定時間(例え
ば9.5秒)が経過した場合、この所定時間内に所定個
数(例えば10個)の入賞球が発生した場合、の何れかの
条件が成立するまで大型入賞装置Eの大入賞口84が開
放される。そして、大型入賞装置Eにおける大入賞口8
4の開放動作は、特別遊技権利状態において、前記第
3種始動口Dで合計16個の入賞球が発生した場合、
前記入球装置Bにおいて新たな入賞球が第1球通出路3
7へ通出されて前記入賞装置作動スイッチ40で検出さ
れた場合、の何れかの条件が成立するまで継続される。
【0019】(開閉機構)前記本体20の上部に配設され
た前記開閉機構45は、図1〜図5に示すように、互い
に対称な構造・形状に成形されて前記入賞球検知スイッ
チ29を挟んで左右両側に配設された羽根部材46,4
6を、本体20の前記後枠部23の内側上部に配設され
たクランク部材47と、前記裏板24に固定された開閉
ソレノイド48とで制御するようになっている。前記各
羽根部材46,46は、前記前装飾板25の裏面に左右
所要間隔に一体成形された支持軸49,49に枢支され
た左右回動形態とされ、該支持軸49に枢支される基部
から上方に向かって徐々に薄肉となると共に相互近接す
る方向へ湾曲した所謂フラップ状を呈しており、前記基
部の背面から後方へ水平に延出形成された連繋棒46a
が、前記クランク部材47に連繋するようになってい
る。また前記クランク部材47は、前記後枠部23に対
して水平に架設されるクランクピン50に回動自在に枢
支されており、前記各羽根部材46の連繋棒46a先端
が突入係合する凹状の第1連繋部47a,47aと、前
記開閉ソレノイド48のロッド48aに設けたフランジ
48bが係止連繋する第2連繋部47bとを有してい
る。
【0020】前記開閉ソレノイド48は、非励磁状態で
はロッド48aに装着したスプリング48cの付勢力に
より該ロッド48aを前進させた状態とされ、励磁状態
では該スプリング48cの付勢力に抗してロッド48a
を後退させるようになる。なお前記開閉ソレノイド48
は、前記開閉作動入賞口Fに遊技球が入球した際に、該
入賞口Fに配設した開閉作動口スイッチ16が当該遊技
球を入賞球として検出した際に、その検出信号の入力を
受けた前記主基板90からの制御信号に基いて励磁制御
され、後述するように、例えば通常遊技状態中では0.
3秒間励磁制御され(図14)、確率変動遊技状態中では
3秒間に亘って励磁制御される(図15)。
【0021】このように構成された開閉機構45は、前
記開閉ソレノイド48の非励磁状態とされる通常状態時
(図3)では、各羽根部材46,46がその先端部46b,
46bを互いに近接させた第1位置に保持され(図2に
2点鎖線で示す)、遊技球が辛うじて通過し得る程度に
入賞領域30aを狭小して遊技球の入賞確率を低下させ
るようになる。一方、主基板90からの制御信号に基い
て前記開閉ソレノイド48が励磁制御されると(図4)、
前記ロッド48aの後退変位に従って前記クランク部材
47が図4において時計方向へ回動することにより、各
羽根部材46,46がその先端部46b,46bを互いに
離間させた第2位置に変位され(図2に実線で示す)、前
記入賞領域30aを大きく拡幅して(通常の約3倍)遊技
球の入賞球の発生確率を大幅に向上させるようになる。
【0022】(球停留誘導機構)前記球停留誘導機構55
は、前述したように、図柄始動ゲート35を介して球導
入路36へ通入された入賞球を、前記図柄表示装置Cの
図柄組合わせ変動中に亘って一時的に停留保持すると共
に、該図柄表示装置Cの図柄組合わせ結果に基き、当該
入賞球を第1球通出路37または第2球通出路38へ振
分けて区分通出するものである。具体的に球停留誘導機
構55は、図2〜図5に示すように、球収容部57を有
する円筒状の前記球振分体56を、前記取付板部21お
よび裏板24にスリーブを介して回転自在に支持させた
回転ピン58の前端側に固定する一方、前記回転ピン5
8の後端側に連結した球誘導モータ59の回転駆動制御
により、前記球振分体56を図2の時計方向および反時
計方向の両方向へ回転させ得るようになっている。なお
前記球誘導モータ59は、前記裏板24に所要間隔をお
いて固定されるモータベース60に固定されている。
【0023】また前記回転ピン58の後端と前記球誘導
モータ59の駆動軸との間には、外端壁部61aに透光
スリット62を設けた円盤状のセンサ板61が配設さ
れ、該センサ板61は、該モータ59および前記回転ピ
ン58を連結して同期的に回転するようになっている。
そしてセンサ板61の外端壁部61aは、前記モータベ
ース60に固定されたセンサ基板63に設けた原位置ス
イッチとしてのフォトセンサ64の検出部位に臨んでお
り、球誘導モータ59と共に回転する該センサ板61の
前記透光スリット62が検出部に至ると、前記フォトセ
ンサ64がこれを検出するようになっている。すなわ
ち、前記透光スリット62がフォトセンサ64の検出部
に到来すると、前記球振分体56の球収容部57が前記
球導入路36に整合するようになっており、この状態が
当該球停留誘導機構55の原点位置とされている。
【0024】このように構成された球停留誘導機構55
は、前記球誘導モータ59の非通電状態時では、前記球
収容部57が前記球導入路36に整合した状態に前記球
振分体56が制御されているので、該球導入路36に通
入されて前記図柄始動スイッチ39で検出された遊技球
を、前記球収容部57に受入れることを許容する。一
方、前記図柄表示装置Cで特定の図柄組合わせ(大当り)
が成立した場合には、前記球誘導モータ59を逆回転す
るように制御して前記球振分体56を図2の時計方向へ
回転させ、球収容部57に保持している入賞球を該球収
容部57が先に整合する前記第1球通出路37へ通出さ
せる。更に、前記図柄表示装置Cで特定以外の図柄組合
わせ(外れ)が成立した場合には、前記球誘導モータ59
を正回転するように制御して前記球振分体56を図2の
反時計方向へ回転させ、球収容部57に保持している入
賞球を該球収容部57が先に整合する前記第2球通出路
38へ通出させる。そして前記球誘導モータ59は、正
・逆何れの方向へ回転制御されても、球振分体56と同
期的に回転していた前記センサ板61の透光スリット6
2が、フォトセンサ64の検出部に到来したことを該フ
ォトセンサ64が検出する原点位置で停止する。また、
前記主基板90が前記フォトセンサ64からの検出信号
を受けると、入賞球による当該の図柄組合わせゲームが
終了とされる。
【0025】(球通入規制機構)前記球通入規制機構65
は、前記第1球通入路32へ通入された入賞球が、前記
球通出部28の球導入路36へ通入されるのを規制し、
前記球導入路36に常には1個の入賞球だけが通入され
るように調整するよう機能する。具体的に球通入規制機
構65は、図2〜図5に示すように、取付板部21に設
けた挿通孔21aを介して前記図柄始動ゲート35に隣
接した部位に、球規制片67を有する側面略L形の規制
体(球通入規制部材)66を設け、この規制体66を前記
裏板24に固定された規制ソレノイド68におけるロッ
ド68a先端に設けたフランジ68bに固定し、該規制
ソレノイド68で該規制体66を位置制御するようにな
っている。前記規制ソレノイド68は、非励磁状態では
スプリング68cの付勢力によりロッド68aが後退し
た状態とされ、励磁状態では該スプリング68cの付勢
力に抗してロッド68aが前進するように制御される。
なお規制ソレノイド68は、図14に示すように常には
非励磁状態とされ、前記図柄始動スイッチ39が入賞球
の通過を検出した際に前記主基板90で励磁制御され、
そして前記フォトセンサ64からの検出信号が主基板9
0へ入力されて球誘導モータ59が停止制御されると同
時に非励磁状態に復帰されるようになっている。
【0026】このように構成された球通入規制機構65
は、前記規制ソレノイド68の非励磁状態時では、前記
規制体66の球規制片67が前記図柄始動ゲート35か
ら退避した第1位置に保持され(図3)、第1球通入路3
2を介して通入される入賞球が該図柄始動ゲート35を
介して球導入路36へ通入するのを許容するようにな
る。一方、主基板90からの制御信号に基いて前記規制
ソレノイド68が励磁制御されると、前記ロッド68a
の前進変位に従って前進した規制体66は、球規制片6
7が図柄始動ゲート35へ延出して臨んだ第2位置に保
持され(図4)、第1球通入路32を介して通入される入
賞球が該図柄始動ゲート35を介して球導入路36へ通
入するのを規制するようになる。すなわち、前記規制体
66が第2位置に保持された状態においては、前記球規
制片67が第1球通入路32の一部分を形成するように
なるから、前記第1球通入路32へ通入された入賞球
は、前述したように、該通入路32に連通した球通出処
理口34へ案内されて遊技盤Aの裏側へ排出処理され
る。なお球規制片67は、図4に示すように、前記図柄
始動ゲート35の前後開口幅がパチンコ球(入賞球)の略
1個分であることを前提とすると、規制体66が第2位
置に到来した状態において、少なくとも該図柄始動ゲー
ト35の開口領域における略半分程度だけ延出する長さ
に設定すれば、入賞球が球導入路36側へ通入されるこ
とが規制される一方、図柄始動ゲート35の開口部位に
ひっかかることもない。
【0027】(球通入遅延機構)前記球通入遅延機構70
は、前述したように、例えば前記第1球通入路32に連
続的に複数個の入賞球が通入された場合、各入賞球を適
宜時間差を以て前記図柄始動ゲート35に向けて通出さ
せ、これら入賞球が連なって該図柄始動ゲート35へ到
来することを防止するよう機能する。具体的に球通入遅
延機構70は、図2および図3に示すように、前記取付
板部21と前装飾板25との間に架設される支持ピン7
4に揺動可能に枢支され、凹設した球受け部72および
埋設したバランスウェイト73を有する揺動形態の球送
り体(球通入遅延部材)71を主体とし、該球受け部72
に対する入賞球の有無による該球送り体71の姿勢変化
に基き、入賞球の通入に適宜時間差を持たせ得るように
なっている。すなわち球送り体71は、前記球受け部7
2に入賞球が収容されていない場合は、前記バランスウ
ェイト73の重量により図8に示した状態に回動変位
し、前記案内壁31上に到来した入賞球を球受け部72
に受入れ可能な第1位置となる。また、前記第1位置に
おいて球受け部72に1個の入賞球が収容されると、当
該入賞球の重量によりバランスが崩れて図2および図9
に示した状態へ回動変位し、球受け部72に収容された
入賞球を図柄始動ゲート35に向けて通出可能な第2位
置となる。
【0028】また、球送り体71が前記第2位置に変位
すると、該球送り体71の球受面75が案内壁31の端
部に臨むようになり、連続して通入された次行入賞球は
該球受面75に当接した状態で一時的に停留される。す
なわち球送り体71は、例えば2個の入賞球が連続的に
通入された場合、先行入賞球を球受け部72に受入れた
後に第1位置から第2位置へ揺動し、該先行遊技球を通
出した後に第2位置から第1位置へ揺動した時点で、次
行入賞球を前記球受け部72に受入れ可能となる。なお
前記球送り体71による次行入賞球の通入時間差は、少
なくとも先行入賞球が前記図柄始動スイッチ39で検出
され、これにより前記規制体66が第2位置へ変位した
後に、次行入賞球を前記図柄始動ゲート35に向けて通
入させる程度に設定することが望ましい。
【0029】(通出エラー発生の判定)そして実施例の入
球装置25では、前述したように、前記第1球通出路3
7に入賞装置作動スイッチ40を配設すると共に、前記
第2球通出路38に球排出確認スイッチ41を新規に配
設したことにより、球停留誘導機構55の球振分体56
に一時停留された入賞球が、図柄表示装置Cでの図柄組
合わせ結果に基いて第1球通出路37または第2球通出
路38へ適切に通出されるた否かを検出し得る。従っ
て、前記図柄始動スイッチ39、入賞装置作動スイッチ
40および球排出確認スイッチ41の検出状態により、
前記主基板90において入賞球の通出エラー発生が判定
されるようになっている。そこで図16および図17に
基き、通出エラー発生時における検出につき具体的に説
明する。
【0030】先ず、前記図柄表示装置Cで特定の図柄組
合わせが成立した際には、前述したように、前記球停留
誘導機構55の球振分体56の回転動作中に前記入賞装
置作動スイッチ40が当該入賞球を検出し、その検出信
号を出力することが正常な通出である。しかしながら、
前記球振分体56(球停留誘導機構55)の回転動作中に
前記入賞装置作動スイッチ40が入賞球を検出しなかっ
た場合は(図16(a))、当該入賞球が第1球通出路37
へ正常に通出されなかったことになるから、主基板90
では前記球振分体56の停止と同時に入賞球の通出エラ
ー発生を判定可能となっている。一方、前記球振分体5
6(球停留誘導機構55)の回転動作中に前記球排出確認
スイッチ41が入賞球を検出した場合は(図16(b))、
当該入賞球が第2球通出路38へ通出されたことになる
(入賞球が第1球通出路37へ通出されないことになる)
から、主基板90では該球排出確認スイッチ41の検出
信号が出力されると同時に入賞球の通出エラー発生を判
定可能となっている。
【0031】一方、前記図柄表示装置Cで特定の図柄組
合わせが成立しなかった際には、前述したように、前記
球停留誘導機構55の球振分体56の回転動作中に前記
球排出確認スイッチ41が当該入賞球を検出し、その検
出信号を出力することが正常な通出である。しかしなが
ら、前記球振分体56(球停留誘導機構55)の回転動作
中に前記球排出確認スイッチ41が入賞球を検出しなか
った場合は(図17(a))、当該入賞球が第2球通出路3
8へ正常に通出されないことになるから、主基板90で
は前記球振分体56の停止と同時に入賞球の通出エラー
発生を判定可能となっている。また、前記球振分体56
(球停留誘導機構55)の回転動作中に前記入賞装置作動
スイッチ40が入賞球を検出した場合は(図17(b))、
当該入賞球が第1球通出路37へ通出されたことになる
(入賞球が第2球通出路38へ通出されないことになる)
から、主基板90では該入賞装置作動スイッチ40の検
出信号が出力されると同時に入賞球の通出エラー発生を
判定可能となっている。
【0032】更に、前記図柄表示装置Cが作動していな
い時、または該図柄表示装置Cが作動して図柄が変動し
ている時に、前記入賞装置作動スイッチ40または前記
球排出確認スイッチ41の何れかが検出信号を出力した
場合は、球停留誘導機構55の誤動作等が原因であるか
ら、主基板90ではこれを通出エラーとして判定可能で
ある。
【0033】(通出エラーの報知)一方、前記入球装置2
5において入賞球の通出エラーが発生した際には、前記
主基板90で制御されるエラー報知手段Hを利用するこ
とで通出エラーの報知を行なうようになっている。この
エラー報知手段Hは、図6に示すように、前記図柄表示
装置Cにおける表示窓枠79の前面上部に配設され、前
記主基板90で個別に点灯・消灯制御される合計4個の
報知ランプ(例えばLEDランプ)78a,78b,78
c,78dから構成されている。これら各報知ランプ7
8a,78b,78c,78dは、入賞球の通出が正確(正
常)に行なわれている状態では消灯状態に制御され、前
述した夫々の通出エラー発生を判定した時にはエラー内
容に応じて個別に点灯制御されることで、夫々の通出エ
ラーに対応したエラー報知を行なうようになっている。
そこで、前記エラー報知手段Hによるエラー報知の態様
につき、図18に基いて具体的に説明する。
【0034】先ず、前記図柄表示装置Cで特定の図柄組
合わせが成立した際に、前記球振分体56(球停留誘導
機構55)の回転動作中に前記入賞装置作動スイッチ4
0が入賞球を検出しなかった場合では、図18(a)に示
すように、エラー報知手段Hにおける右端に位置する報
知ランプ78dが1つだけ点灯するよう制御されるよう
になっている。また、前記球振分体56(球停留誘導機
構55)の回転動作中に前記球排出確認スイッチ41が
入賞球を検出した場合では、図18(b)に示すように、
エラー報知手段Hにおける右側に位置する報知ランプ7
8c,78dが2つ同時に点灯するよう制御されるよう
になっている。なお、前記エラー報知手段Hによるエラ
ー報知のタイミングは通出エラーの判定と同時に実行さ
れ、前記入賞装置作動スイッチ40が入賞球を検出しな
かった場合では前記球停留誘導機構55における球振分
体56の動作停止時とされ、前記球排出確認スイッチ4
1が入賞球を検出した場合は該スイッチ41の検出時と
されている。
【0035】また、前記図柄表示装置Cで特定の図柄組
合わせが成立しなかった際に、前記球振分体56(球停
留誘導機構55)の回転動作中に前記球排出確認スイッ
チ41が入賞球を検出しなかった場合では、図18(c)
に示すように、エラー報知手段Hにおける左端に位置す
る報知ランプ78aが1つだけ点灯するよう制御される
ようになっている。更に、前記球振分体56(球停留誘
導機構55)の回転動作中に前記入賞装置作動スイッチ
40が入賞球を検出した場合では、図18(d)に示すよ
うに、エラー報知手段Hにおける左側に位置する報知ラ
ンプ78a,78bが2つ同時に点灯するよう制御され
るようになっている。なお、前記エラー報知手段Hによ
るエラー報知のタイミングは通出エラーの判定と同時に
実行され、前記球排出確認スイッチ41が入賞球を検出
しなかった場合では前記球停留誘導機構55における球
振分体56の動作停止時とされ、前記入賞装置作動スイ
ッチ40が入賞球を検出した場合は該スイッチ40の検
出時とされている。
【0036】更に、前記図柄表示装置Cが作動していな
い時、または該図柄表示装置Cが作動して図柄が変動し
ている時に、前記入賞装置作動スイッチ40または前記
球排出確認スイッチ41の何れかが検出信号を出力した
場合には、主基板90ではこれを通出エラー発生として
判定する一方、前記エラー報知手段Hは4つの報知ラン
プ78a,78b,78c,78dの全てが同時に点灯す
るよう制御されるようになっている。
【0037】なお、前述した何れかの通出エラーが発生
して判定されると共にこれを報知している際に、次行入
賞球が前記図柄始動スイッチ39で検出されたもとで前
記図柄表示装置Cが再度作動して、該図柄表示装置Cで
の図柄組合わせ結果に応じて正確(正常)な次行入賞球の
通出処理が行なわれた場合(特定の図柄組合わせ成立の
場合は入賞装置作動スイッチ40が検出信号を出力し、
特定の図柄組合わせ非成立の場合は球排出確認スイッチ
41が検出信号を出力する)は、自動的に通出エラーの
判定およびエラー報知状態が解除されるようになってい
る。これにより、点灯していた報知ランプが消灯制御さ
れ、全ての報知ランプ78a,78b,78c,78dが
消灯状態となる。なお、遊技機裏側等に設置したリセッ
トボタン(図示せず)を押すことにより、通出エラーの判
定およびエラー報知が解除されて点灯していた報知ラン
プが全て消灯状態となるようにしてもよい。
【0038】(図柄表示装置)前記図柄表示装置Cは、現
在広く実施に供されている液晶タイプの図柄表示部80
を有するものが例示され、前記主基板90からの送信さ
れたコマンド信号を受けた図柄制御基板91により、左
列、中列、右列からなる3列の図柄変動制御および図柄
停止制御がなされる。すなわち主基板90から図柄制御
基板91へは、変動パターン指定コマンド、左列図
柄指定コマンド、中列図柄指定コマンド、右列図柄
指定コマンド、全図柄停止コマンド等が適時に送信さ
れ、これらのコマンド信号に基いて図柄表示装置Cが作
動制御される。そして、左列、中列、右列からなる3列
の図柄が特定の組合わせになった場合は所謂「大当り」の
成立とされ、特定以外の組合わせになった場合は「外れ」
とされる。また、表示窓枠79の前面上方には、前述し
たように、エラー報知手段Hを構成する合計4個の報知
ランプ78a,78b,78c,78dが配設されてい
る。なお図柄表示装置は、実施例の液晶タイプの他に、
回転ドラムタイプや回転ベルトタイプを採用してもよ
い。また、前記エラー報知手段Hが図柄表示装置Cの表
示窓枠79に設置されているから、遊技者およびホール
管理者が容易に確認できるようになっている。
【0039】(第3種始動口)前記第3種始動口Dは、遊
技球の通過を検出する第3種始動口スイッチ17と、遊
技球を該スイッチ17に誘導する回転体81とから構成
されている。前記第3種始動口スイッチ17は、図柄表
示装置Cでの特定の図柄組合わせが成立し、前記入球装
置Bで特別遊技権利状態が現出されたもとで、所謂「右
打ち」による打球操作により当該第3種始動口Dに遊技
球が入球したことを検出することで、前記大型入賞装置
Eにおける大入賞口84の開放を起生する一方、前記大
型入賞装置Eの大入賞口84が開放された特別遊技中に
おいて、次の遊技球の入球検出により当該特別遊技を継
続し得る権利を発生させるためのものである。なお特別
遊技は、例えば前記第3種始動口Dに16個の遊技球が
入球された場合に終了処理される。また前記回転体81
は、入賞球を一時的に収容する収容部81aを有してお
り、第3種始動口モータ82(図7)により常に一定の速
度で一方向(例えば反時計方向)へ回転しており、約11
秒で1回転するようになっている。
【0040】(大型入賞装置)前記大型入賞装置Eは、所
謂「アタッカータイプ」のものが例示され、前記大入賞口
84を開閉する扉板85は入賞装置ソレノイド86(図
7)により操作され、また入賞球の個数をカウントする
ためのカウントスイッチ87が配設されている。例え
ば、大入賞口84に10個の遊技球が入賞球として入球
した場合に、前記入賞装置ソレノイド86が励磁制御さ
れて扉板85で該大入賞口84を一時的に閉成するよう
に制御可能である。
【0041】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された実施例
の入球装置Bの作用につき、該入球装置Bを装着した前
記遊技盤Aによる第3種パチンコ機の遊技形態を含め、
図8〜図13図に示した説明図と、図14、図15に示
したタイミングチャートをもとにして説明する。
【0042】(初期状態)前記入球装置Bを装着した前記
遊技盤Aを搭載した実施例のパチンコ遊技機では、電源
基板92を介して前記主基板90に電源が投入された際
に、先ず図柄制御基板91を介して前記図柄表示装置C
の初期化が行なわれる。また第3種始動口Dでは、第3
種始動口モータ82が定速回転制御され、前記回転体8
1を一定速度で連続回転させる。一方、入球装置Bで
は、前記球誘導モータ59が適宜方向へ回転制御され、
フォトセンサ64とセンサ板61により原点位置検出が
実行され、前記球振分体56の球収容部57を球導入路
36に整合させる。なお、入球装置Bにおける開閉機構
45の開閉ソレノイド48、球通入規制機構65の規制
ソレノイド68、大型入賞装置Eの入賞装置ソレノイド
86は何れも非励磁状態とされ、開閉機構45では各羽
根部材46,46を第1位置に保持して入賞領域30a
を幅狭とし、球通入規制機構65では規制体66を第1
位置に保持して前記図柄始動ゲート35を開放状態とす
る一方、大入賞口84は扉板85で閉成された状態とさ
れる。また前記各スイッチ16,17,29,39,40,
41は、夫々が検出可能な有効状態とされる。
【0043】(パチンコ遊技)そして、このもとで図示し
ない打球発射装置を操作してパチンコ遊技を開始して遊
技盤Aの遊技領域11内へ遊技球を順次打出すと、各遊
技球は遊技領域11内を自然落下し、その一部は前記各
入賞口F,G,30および第3種始動口Dの何れかに入球
してセーフ球となる一方、これ以外の多くの遊技球は最
終的にアウト球を介して遊技盤Aの裏側へ回収される。
このうち、前記普通入賞口G,Gで入賞球が発生した場
合は、該入賞口Gに設置した普通入賞口スイッチ18が
これを検出してその検出信号を主基板90へ出力し、該
主基板90では所定の賞球払出指令を図示しない賞球払
出装置へ出力して、例えば1個の入賞球に対して15個
の賞球を払出し処理する。
【0044】また、前記開閉作動入賞口Fで入賞球が発
生した場合は、開閉作動口スイッチ16がこれを検出し
てその検出信号を主基板90へ出力し、該主基板90で
は所定の賞球払出指令を図示しない賞球払出装置へ出力
して、例えば1個の入賞球に対して15個の賞球を払出
し処理する。更に主基板90は、前記開閉機構45の開
閉ソレノイド48を所定時間に亘って励磁制御し、前記
各羽根部材46,46を第2位置へ変位させて入賞領域
30aを拡幅させ、入賞球の発生確率を向上させる。な
お開閉ソレノイド48の励磁制御時間は、通常遊技状態
中は0.3秒、後述する確率変動遊技状態中は3秒とさ
れ、確率変動遊技中の方が入賞球の発生確率が大幅に向
上する。
【0045】そして、前記開閉機構45の各羽根部材4
6,46の姿勢に関係なく、遊技領域11を介して遊技
球が入賞領域30aを介して入球装置入賞口30へ到来
し、これにより入賞球が発生した場合は、これを前記入
賞球検知スイッチ29が検出してその検出信号を主基板
90へ出力し、該主基板90では所定の賞球払出指令を
図示しない賞球払出装置へ出力して、例えば1個の入賞
球に対して15個の賞球を払出し処理する。そして、入
球装置Bの球通入出経路部26へ通入された当該入賞球
は、案内壁31により基本的には第1球通入路32へ通
入して前記球通入遅延機構70の方向へ案内され(図
8)、該球通入遅延機構70の球送り体71により通入
遅延された後に図柄始動ゲート35へ到来する(図9)。
なお、この時点では、前記球通入規制機構65の規制体
66による通入規制がなされていないから、当該入賞球
は図柄始動ゲート35を介して球導入路36へ通入さ
れ、図柄始動スイッチ39がこれを検出してその検出信
号を主基板90へ出力する。
【0046】これにより主基板90では、先ず当該の図
柄始動スイッチ39を検出不能状態(検出無効状態)に制
御する。また、前記球通入規制機構65における規制ソ
レノイド68を励磁制御して前記規制体66を第2位置
へ移動させ、該規制体66の球規制片67を前記図柄始
動ゲート35内へ臨ませて、以降に通入される次行入賞
球が球導入路36側へ通入することを規制する(図4)。
更に、前記図柄制御基板91へ所定のコマンド信号を送
信し、前記図柄表示装置Cにおける図柄組合わせ変動を
開始させる。前記図柄始動スイッチ39で検出された入
賞球は、球停留誘導機構55における球振分体56の球
収容部57に受入れられ、該球収容部57内で一時的に
停留保持される。
【0047】前記主基板90からのコマンド信号に基く
前記図柄制御基板91からの制御信号により、前記図柄
表示装置Cでは該図柄制御基板91で予め設定された所
定変動パターンに基いて図柄組合わせ変動が実施された
後、左列、中列、右列が順次停止して図柄組合わせ表示
がなされ、この図柄停止表示結果に基いて前記球停留誘
導機構55が作動制御される。すなわち、図柄表示装置
Cにおいて特定の図柄組合わせ(大当り)が成立した場合
は、球停留誘導機構55の前記球誘導モータ59を逆回
転制御して球振分体56を時計方向へ回転させ、前記入
賞球を第1球通出路37へ通出させる。また、図柄表示
装置Cにおいて特定以外の図柄組合わせ(外れ)が成立し
た場合は、球停留誘導機構55の前記球誘導モータ59
を正回転制御して球振分体56を反時計方向へ回転さ
せ、前記入賞球を第2球通出路38へ通出させる。
【0048】ここで、前記図柄表示装置Cにおいて特定
の図柄組合わせ(大当り)が成立して、第1球通出路37
へ通出された入賞球を前記入賞装置作動スイッチ40が
検出すると特別遊技権利状態が現出される。特別遊技権
利状態となった場合には、打球操作を所謂「右打ち」に変
更して遊技球を前記第3種始動口Dに向けて打出し、こ
のもとで第3種始動口Dで入賞球が発生して第3種始動
口スイッチ17がこれを検出すると、この時点から、
所定時間(例えば9.5秒)が経過した場合、この所定
時間内に所定個数(例えば10個)の入賞球が発生した場
合、の何れかの条件が成立するまで大型入賞装置Eの大
入賞口84が開放される。そして、大型入賞装置Eにお
ける大入賞口84の開放動作は、特別遊技権利状態にお
いて、前記第3種始動口Dで合計16個の入賞球が発
生した場合、前記入球装置Bにおいて新たな入賞球が
第1球通出路37へ通出されて前記入賞装置作動スイッ
チ40で検出された場合、の何れかの条件が成立するま
で継続されるようになる。
【0049】一方、前記図柄表示装置Cでの図柄組合わ
せ結果に基いて作動した前記球停留誘導機構55におい
て、前記球誘導モータ59の正回転または逆回転により
球振分体56が1回転すると、前記フォトセンサ64が
センサ板61の透光スリット62の到来を検出して原点
位置が検出され、これにより主基板90は該球誘導モー
タ59の駆動を停止する。そして、フォトセンサ64の
検出信号を受けた主基板90は、図14に示すように、
前記球通入規制機構65における規制ソレノイド68の
励磁制御を解除するので、前記規制体66が第1位置へ
復帰して球規制片67が記図柄始動ゲート35内から退
避し、以降に第1球通入路32に通入される次行入賞球
が球導入路36側へ通入することを許容するようにな
る。一方、検出不能状態(検出無効状態)に制御されてい
た前記図柄始動スイッチ39を検出可能状態(検出有効
状態)に制御して、球導入路36側へ通入された次行入
賞球の検出を可能とする。
【0050】これにより、先行入賞球に基く前記図柄表
示装置Cの図柄組合わせ変動処理が終了し、その結果に
伴って該入賞球の通出処理が完了した時点で、前記球通
入規制機構65の復帰および図柄始動スイッチ39の検
出可能状態への復帰が行なわれる。そして、前記球通入
遅延機構70を経て通入した次行入賞球は、前記図柄始
動ゲート35を介して球導入路36に通入されることが
許容され、球導入路36に通入した次行入賞球は前記図
柄始動スイッチ39で検出される。従って、当該次行入
賞球に基く図柄表示装置Cでの図柄組合わせ変動が開始
され、所要の図柄組合わせ遊技が実行される。
【0051】(確率変動遊技状態による連続入賞球の発
生時)また実施例の入球装置Bでは、前記図柄表示装置
Cにおける図柄組合わせ結果として確率変動を伴う「大
当り」が現出された場合には、前述したように、この確
率変動遊技状態中に前記開閉作動入賞口Fへ遊技球が入
球すると、前記開閉機構45における開閉ソレノイド4
8が3秒間に亘って励磁制御され、これに伴って該開閉
機構45の各羽根部材46,46が第2位置に変位して
入賞領域30aが3秒間拡幅されるから、入賞球の発生
確率が大幅に向上する。従って確率変動遊技状態では、
拡幅された前記入賞領域30aから入球装置入賞口30
を介して複数の入賞球が連続的に通入する可能性がある
が、実施例の入球装置Bでは前記球通入遅延機構70を
設けたことにより、各入賞球を適宜時間差を以て前記図
柄始動ゲート35側へ到来させ得るようになる。
【0052】これを、図8〜図13および図15に示し
たタイミングチャートをもとに説明すると、羽根部材4
6,46が3秒に亘って開放している際に、例えば3個
の入賞球(説明の便宜上、通入順に第1入賞球、第2入
賞球、第3入賞球)が入賞領域30aから入球装置入賞
口30に到来した場合、第1、第2、第3の各入賞球は
入賞球検知スイッチ29で順次検出された後、第1球通
入路32の側へ順次通入される。そして、前記球通入遅
延機構70の球送り体71が第1位置に保持されている
ので、先ず第1入賞球が該球送り体71の球受け部72
に収容される(図8)。
【0053】そして、第1入賞球が球受け部72に収容
されると、球送り体71が第1位置から第2位置へ揺動
するので、第1入賞球は球受け部72から抜け出て図柄
始動ゲート35側へ通入される(図9)。一方、この時、
案内壁31に沿って球送り体71の側へ到来した第2入
賞球は、該球送り体71の球受面75に当接した状態で
一旦停留して待機するようになる。
【0054】第1入賞球の放出が完了すると、球送り体
71は第2位置から第1位置へ揺動復帰するので、該球
送り体71が第1位置に到来した時点で前記第2入賞球
が球受け部72へ収容されるようになる。但し前記第1
入賞球は、第2入賞球が球受け部72に収容された時点
で、図柄始動ゲート35を介して球導入路36へ通入さ
れ、前記図柄始動スイッチ39で検出される(図10お
よび図15)。
【0055】そして前述したように、第1入賞球が図柄
始動スイッチ39で検出されると、これと同時に球通入
規制機構65における規制体66が第2位置へ移動し、
図4に示すように、球規制片67が図柄始動ゲート35
に臨む。しかしこの時点では、前記第2入賞球は、再び
第1位置から第2位置へ揺動移動している前記球送り体
71の球受け部72に未だ収容されている状態であり、
図柄始動ゲート35へは到来していない。
【0056】従って、前記球送り体71が第2位置へ到
来して該球送り体71の球受け部72から第2入賞球が
放出された時点では(図11)、前記規制体66が第2位
置へ移動して図柄始動ゲート35へ球規制片67が到来
完了となっている。一方、前記第1入賞球は、第2入賞
球が球送り体71から放出された時点で、既に球停留誘
導機構55における球振分体56球収容部57に収容さ
れる。すなわち、略同時に第1球通入路32へ通入され
た第1遊技球と第2遊技球は、前記球送り体71が第1
位置→第2位置→第1位置と往復揺動変位するに要する
時間差を以て図柄始動ゲート35側へ夫々通入される。
【0057】これにより、図柄始動スイッチ39が検出
不能状態に制御され、かつ前記球通入規制機構65の規
制ソレノイド68が励磁制御されて規制体66が第2位
置に変位された後に、第2入賞球は球規制片67が臨ん
でいる図柄始動ゲート35へ到来するようになるから、
球導入路36の側へ通入されることはない。従って、第
1入賞球が図柄始動スイッチ39で検出され、図柄表示
装置Cによる図柄組合わせ変動が開始された後に、第2
入賞球が図柄始動ゲート35を介して球導入36へ通入
することがない(図15に破線で示す)。なお第2入賞球
は、第1球通入路32の壁部の一部を構成する前記球規
制片67に案内されて前記球通出処理口34へ通出案内
され、該球通出処理口34を介して遊技盤A裏側へ排出
される(図12)。
【0058】一方、前記第3入賞球は、図10に示すよ
うに、前記第2入賞球が球送り体71の球受け部72に
収容される時点で、案内壁31に沿って該球送り体71
の手前まで到来している。しかし第3入賞球は、前記第
2入賞球により球送り体71が第1位置→第2位置→第
1位置と往復揺動した後に該球送り体71の球受け部7
2に収容することが許容され(図12)、再び球送り体7
1が第1位置→第2位置へ揺動することで図柄始動ゲー
ト35側へ通入される。従って第3入賞球は、前記第2
入賞球と同様に、図柄始動ゲート35に延出して臨んで
いる前記規制体66の球規制片67により球通出処理口
34へ通出案内され、該球通出処理口34を介して遊技
盤A裏側へ排出される(図13)。これにより、第1入賞
球が図柄始動スイッチ39で検出されて図柄表示装置C
による図柄組合わせ変動が開始された後に、第3入賞球
が図柄始動ゲート35を介して球導入36へ通入するこ
とがない。
【0059】(球詰まり防止)一方、前記球通入遅延機構
70による入賞球の通入遅延作動により、該機構70の
上流側に複数の入賞球が待機している状態で、更に入球
装置入賞口30から入賞球が通入された場合は、図2に
示すように、当該次々行入賞球は待機している入賞球に
衝突しながら第2球通入路33側へ振分けられる。従っ
て次々行入賞球は、第2球通入路33を介して前記球通
出処理口34へ直接通出案内され、該球通出処理口34
を介して遊技盤A裏側へ通出される。これにより、例え
ば3個以上の入賞球が略同時に発生した場合でも、第1
球通入路32の入口部における入賞球の球詰まりが好適
に回避される。
【0060】(通出エラー発生の判定およびエラー報知)
そして、前記図柄表示装置Cでの図柄変動後に特定の図
柄組合わせが成立した際に、前記球振分体56(球停留
誘導機構55)の回転動作中に前記入賞装置作動スイッ
チ40が入賞球を検出しなかった場合、前記主基板90
では、入賞球の通出エラーが発生したと判定する一方、
図柄表示装置Cに設けたエラー報知手段Hにおける右端
1つの報知ランプ78dを点灯制御してエラー報知する
(図16(a)および図18(a))。また、特定の図柄組合
わせが成立した際に、前記球振分体56(球停留誘導機
構55)の回転動作中に前記球排出確認スイッチ41が
入賞球を検出した場合、前記主基板90では、入賞球の
通出エラーが発生したと判定する一方、図柄表示装置C
に設けたエラー報知手段Hにおける右側2つの報知ラン
プ78c,78dを点灯制御してエラー報知する(図16
(b)および図18(b))。
【0061】一方、前記図柄表示装置Cでの図柄変動後
に特定の図柄組合わせが成立しなかった際に、前記球振
分体56(球停留誘導機構55)の回転動作中に前記球排
出確認スイッチ41が入賞球を検出しなかった場合、前
記主基板90では、入賞球の通出エラーが発生したと判
定する一方、図柄表示装置Cに設けたエラー報知手段H
における左端1つの報知ランプ78aを点灯制御してエ
ラー報知する(図17(a)および図18(c))。一方、前
記図柄表示装置Cで特定の図柄組合わせが成立しなかっ
た際に、前記球振分体56(球停留誘導機構55)の回転
動作中に前記入賞装置作動スイッチ40が入賞球を検出
した場合、前記主基板90では、入賞球の通出エラーが
発生したと判定する一方、図柄表示装置Cに設けたエラ
ー報知手段Hにおける左側2つの報知ランプ78a,7
8bを点灯制御してエラー報知する(図17(b)および
図18(d))。
【0062】更に、前記図柄表示装置Cが作動していな
い時、または該図柄表示装置Cが作動して図柄が変動し
ている時に、前記入賞装置作動スイッチ40または前記
球排出確認スイッチ41の何れかが検出信号を出力した
場合、前記主基板90では、これを通出エラーとして判
定する一方、前記エラー報知手段Hにおける4つの報知
ランプ78a,78b,78c,78dの全てを同時に点
灯制御してエラー報知する。
【0063】従って実施例の入球装置25では、前記第
1球通出路37に入賞装置作動スイッチ40を配設する
と共に、前記第2球通出路38に球排出確認スイッチ4
1を新規に配設したことにより、球停留誘導機構55の
球振分体56に一時停留された入賞球が、図柄表示装置
Cでの図柄組合わせ結果に基いて第1球通出路37また
は第2球通出路38へ適切に通出されたか否かを適切に
検出し得るから、主基板90では、これら各スイッチ3
9,40,41の検出信号により入賞球の通出エラー発生
を好適に判定することが可能である。
【0064】また実施例では、前記主基板90で制御さ
れるエラー報知手段H(報知ランプ78a,78b,78
c,78d)を図柄表示装置Cに設け、前述した夫々の通
出エラーに応じて各報知ランプ78a,78b,78c,
78dを点灯制御するようになっているので、該主基板
90で入賞球の通出エラー発生を判定した際に各報知ラ
ンプ78a,78b,78c,78dの点灯態様を確認す
るだけで、如何なる通出エラーが発生したかを瞬時に把
握することが可能となる。これにより、入球装置Bに発
生した異常またはトラブル等を正確に把握することがで
きる。またエラー報知手段Hは、図柄表示装置Cの表示
窓枠等79に設置されるから、遊技者およびホール管理
者が容易に確認できる。なお、前記報知ランプ78a,
78b,78c,78dによる各通出エラーのエラー報知
は、前述した点灯態様に限定されるものではなく、夫々
の通出エラーを簡単かつ迅速に把握し得ればこれ以外の
態様にしてもよい。更に、エラー報知手段Hにおける報
知ランプ78a,78b,78c,78dの配設位置は図
柄表示装置C以外でもよいし、またその配設数も4つに
限定されるものではない。一方、主基板90で制御され
るエラー報知手段Hに関しては、報知ランプによるラン
プ表示形態に限定されるものではなく、例えばブザーや
アラーム等の音、液晶等を利用した文字表示等としても
よい。
【0065】一方、前記球通入規制機構65による入賞
球の通入規制形態や、前記球通入遅延機構70による入
賞球の通入遅延形態は、実施例に示したものに限定され
るものではない。例えば球通入規制機構65では、規制
体66を規制ソレノイド68で第1位置と第2位置とに
移動させるよう構成したが、該規制体66の移動はモー
タ等で行なうようにしてもよい。また球通入遅延機構7
0では、入賞球の自重およびバランスウェイト73を利
用して球送り体71を往復揺動させるよう構成したが、
該球送り体71を電磁ソレノイドやモータを利用して変
位させるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパチン
コ遊技機の入球装置によれば、第1球通出路に第2球検
出手段を配設すると共に、第2球通出路に第3球検出手
段を新規に配設したことにより、図柄表示装置での図柄
組合わせ結果に基き球停留誘導部材に一時停留された入
賞球が第1球通出路または第2球通出路へ適切に通出さ
れたか否かを正確に検出し得るから、入球装置の異常や
トラブル等による入賞球の通出エラー発生を好適に判定
することが可能となる有益な効果を奏する。すなわち、
図柄表示装置で特定の図柄組合わせが成立した際に、球
停留誘導部材に一時停留された入賞球が入賞装置作動領
域とされる第1球通出路へ適切に通出されたか否かを検
出して入賞球の通出エラー発生を判定できると共に、前
記図柄表示装置で特定の図柄組合わせが成立しなかった
際に、球停留誘導部材に一時停留された入賞球が第2球
通出路へ適切に通出されたか否かを検出して入賞球の通
出エラー発生を判定できる。更には、前記図柄表示装置
Cが作動していない時や、該図柄表示装置Cが作動して
図柄が変動している時に、第1球通出路または第2球通
出路へ遊技球が通出された場合も、入賞球の通出エラー
発生を判定し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係る入球装置の概略斜視
図である。
【図2】図1に示した入球装置の正面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図であって、開閉ソレノ
イドおよび規制ソレノイドの非励磁状態を示している。
【図4】図2のIII−III線断面図であって、開閉ソレノ
イドおよび規制ソレノイドの励磁状態を示している。
【図5】図1に示した入球装置の分解斜視図である。
【図6】図1に示した入球装置等を装着した遊技盤の正
面図である。
【図7】入球装置の制御形態を示すブロック図である。
【図8】第1球通入路に複数個の入賞球が通入した際の
各入賞球の通入出処理態様を示す説明図であって、3個
の入賞球のうち第1入賞球が球送り体の球受け部に収容
された状態を示している。
【図9】第1球通入路に複数個の入賞球が通入した際の
各入賞球の通入出処理態様を示す説明図であって、第1
入賞球が図柄始動ゲートに向けて通入されると共に、第
2入賞球が球送り体で一時的に保持されている状態を示
している。
【図10】第1球通入路に複数個の入賞球が通入した際
の各入賞球の通入出処理態様を示す説明図であって、第
1入賞球が図柄始動スイッチで検出されると共に、第2
入賞球が球送り体の球受け部に収容された状態を示して
いる。
【図11】第1球通入路に複数個の入賞球が通入した際
の各入賞球の通入出処理態様を示す説明図であって、規
制体の球規制片が図柄始動ゲートに臨んだ後に、第1入
賞球が球振分体の球収容部に停留保持され、第2入賞球
が図柄始動ゲートに向けて通出されると共に、第3入賞
球が球送り体で保持されている状態を示している。
【図12】第1球通入路に複数個の入賞球が通入した際
の各入賞球の通入出処理態様を示す説明図であって、図
柄始動ゲートに臨んだ球規制片により第2入賞球が球通
出処理口の側へ通出案内されると共に、第3入賞球が球
送り体の球受け部に収容された状態を示している。
【図13】第1球通入路に複数個の入賞球が通入した際
の各入賞球の通入出処理態様を示す説明図であって、図
柄始動ゲートに臨んだ球規制片により第3入賞球が球通
出処理口の側へ通出案内される状態を示している。
【図14】通常遊技状態時のタイミングチャートであ
る。
【図15】確率変動遊技状態時のタイミングチャートで
ある。
【図16】図柄表示装置で特定の図柄組合わせ成立時に
おける通出エラー判定時のタイミングチャートであっ
て、(a)は停留入賞球が第1球通出路へ通出されなかっ
た場合を示し、(b)は停留入賞球が第2球通出路へ通出
された場合を示している。
【図17】図柄表示装置で特定の図柄組合わせ非成立時
における通出エラー判定時のタイミングチャートであっ
て、(a)は停留入賞球が第2球通出路へ通出されなかっ
た場合を示し、(b)は停留入賞球が第1球通出路へ通出
された場合を示している。
【図18】図柄表示装置に配設したエラー報知手段を構
成する報知ランプにより、図16および図17に示した
夫々の通出エラーに対応したエラー報知態様を示す説明
図である。
【符号の説明】
37 第1球通出路 38 第2球通出路 39 図柄始動スイッチ(第1球検出手段) 40 入賞装置作動スイッチ(第2球検出手段) 41 球排出確認スイッチ(第3球検出手段) 56 球振分体(球停留誘導部材) C 図柄表示装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1球検出手段(39)で検出した入賞球を
    球停留誘導部材(56)で一時停留させ、前記球検出手段(3
    9)の検出信号に基いて図柄変動を開始した図柄表示装置
    (C)で特定の図柄組合わせが成立した際には、前記球停
    留誘導部材(56)が停留入賞球を第1球通出路(37)側へ通
    出するよう動作して、該第1球通出路(37)に設けた第2
    球検出手段(40)の検出信号に基き特別遊技権利状態を現
    出する一方、前記図柄表示装置(C)で特定の図柄組合わ
    せが成立しなかった際には、前記球停留誘導部材(56)が
    停留入賞球を第2球通出路(38)側へ通出するよう動作し
    て、当該入賞球を機裏側へ排出するようにしたパチンコ
    遊技機の入球装置において、 前記第2球通出路(38)の所要位置に第3球検出手段(41)
    を設け、前記球停留誘導部材(56)から第2球通出路(38)
    へ通出された停留入賞球の通出確認を行ない得るよう構
    成したことを特徴とするパチンコ遊技機の入球装置。
  2. 【請求項2】 前記図柄表示装置(C)で特定の図柄組合
    わせが成立した際に、前記第2球検出手段(40)が検出信
    号を出力しなかった場合または前記第3球検出手段(41)
    が検出信号を出力した場合は、これを入賞球の通出エラ
    ーとして判定し得るようになっている請求項1記載のパ
    チンコ遊技機の入球装置。
  3. 【請求項3】 前記図柄表示装置(C)で特定の図柄組合
    わせが成立しなかった際に、前記第3球検出手段(41)が
    検出信号を出力しなかった場合または前記第2球検出手
    段(40)が検出信号を出力した場合は、これを入賞球の通
    出エラーとして判定し得るようになっている請求項1ま
    たは2記載のパチンコ遊技機の入球装置。
  4. 【請求項4】 前記図柄表示装置(C)が作動していない
    時または該装置(C)が作動して図柄が変動している時
    に、前記第2球検出手段(40)または第3球検出手段(41)
    から検出信号が出力された場合は、これを入賞球の通出
    エラーとして判定し得るようになっている請求項1記載
    のパチンコ遊技機の入球装置。
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