JP4661500B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
例えば、パチンコ球を受入れる球入口と、前記球入口を開閉する可動部材とを備えた変動入賞装置であって、前記可動部材は前記球入口を閉塞する状態で内部をパチンコ球が流下し得るように中空貫通状に形成した変動入賞装置を備えた遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、一般に、いわゆる普通機では、ソレノイドのON・OFF駆動により開閉されるチューリップ式電動役物等の電動役物や、機械的に開閉されるチューリップ式非電動役物等の非電動役物は、遊技球がそれらに入賞すると開成し、その状態のときに再度遊技球が入賞すると閉じるように構成されている。このため、これらの電動役物や非電動役物に入賞する遊技球は、1個若しくは2個と少ないものであり、開成している間に幾つ入賞するかという遊技者の楽しみを奪ってしまい、遊技の興趣を損なうという問題がある。
を備えたことを特徴とする。
これにより、役物の入球口に入球した遊技球が、遅延部材によって排出される時間がランダムに遅延されて、排出されるまでの間は、可変入賞装置の可動部材が遊技球が入賞しやすい状態になるため、この間に可変入賞装置に入賞する遊技球の個数はランダムに変動し、この可動部材が入賞しやすい状態の間に幾つ入賞するかという楽しみを遊技者に付与することが可能となる。
これにより、役物の入球口に入球した遊技球は、凹み部材内に転動落下したときの勢いに従ってこの凹み部材内の傾斜面上を転動周回し、滞留する時間がランダム決定されるため、排出される時間を確実にランダムに遅延させることができる。従って、役物の入球口に入球した遊技球が排出されるまでの間は、可変入賞装置の可動部材が遊技球が入賞しやすい状態になるため、この間に可変入賞装置に入賞する遊技球の個数を確実にランダムに変動させ、この可動部材が入賞しやすい状態の間に幾つ入賞するかという楽しみを遊技者に確実に付与することができる。
これにより、役物の入球口に入球した遊技球は、複数の凹み部材をランダムに選択して、排出部に排出されるため、排出されるまでの時間をよりランダムに遅延させることができる。従って、役物の入球口に入球した遊技球がより多くの凹み部材を選択した場合には、排出されるまでの時間が更に遅延されるため、可動部材が入賞しやすい状態の間に幾つ入賞するかという楽しみと共に、より多くの凹み部材が選択されるかという楽しみを遊技者に付与することができる。
図1に示すように、パチンコ機1は、正面視矩形に形成される木製の外枠2に対して合成樹脂製の内枠3が、内枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ3A及び下ヒンジ3Bを介して外枠2に対して開閉自在に取り付けられている。そして、この内枠3のほぼ上半分の前側には、合成樹脂製の前面カバー部材4が左端縁部の上下を軸支されて開閉自在に取付けられている。また、この前面カバー部材4のほぼ中央部には略円形の窓部5が開設され、この窓部5の外周縁部に形成されるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して遊技盤41(図2参照)上の遊技領域42(図2参照)を見ることができるように構成されている。また、前面カバー部材4の窓部5の左上端縁部には、フルカラーの発光ダイオードが内蔵され、遊技中のエラーを表示するエラー表示電飾ランプ6が取付けられている。また、前面カバー部材4の正面視四隅には、スピーカ7が配置されている。また、前面カバー部材4の前面部分は、窓部5の周囲が不透明な合成樹脂製の前面部材4Aで覆われており、不図示のフルカラーダイオードが窓部5の外周部に沿って内蔵され、遊技中に光演出が行われる。
また、この前面カバー部材4の下側には、パチンコ機1の裏側最上段に配設された賞球タンク21及び賞球払出装置22(図7参照)を介して払い出される賞球を受ける上皿8が配設されている。また、この上皿8は、左端縁部の上下を軸支されて、前面カバー部材4を開放後、内側に設けられた不図示のレバーを下げることにより開放できるように取付けられている。また、この上皿8の中央前面部には、不図示のカード式球貸機を操作する球貸操作部8Bが設けられ、各操作ボタン8C、8Dが配置されている。そして、その上皿8の下には、下皿9が配設される。また、この下皿9の上端面左方には演出表示等に使用可能な各スイッチボタン9A、9Bが配置されている。
図2に示すように、この遊技領域42は、所定厚さの板材をなした遊技盤41上に電動役物などの各構造物が配設され、それを囲むように環状のレール43が立設されて構成されている。このレール43は、発射されたパチンコ球を遊技領域42内に案内する重複して形成した案内路44を構成し、右肩部にはレール43に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部45を有する。
また、このセンター役物46の下側には、後述の可変入賞装置47が配設されている(図4参照)。この可変入賞装置47は、遊技盤42裏面の不図示の賞球樋に連通され、可変入賞装置47への入賞を検出する入賞口スイッチ(不図示)が設けられている。そして、この可変入賞装置47の可動部材としての各可動翼片47A、47Aが開放されている間に入賞した複数個の各入賞球に対して、1個当たり所定個数(例えば、5個〜15個である。)の賞球が上皿8に払い出されるように構成されている(図4参照)。
また、この各ゲート62、63の下側には、各チューリップ式電動役物64、65が配置されている。そして、各ゲート62、63にはパチンコ球の通過を検出するゲートスイッチ(不図示)が備えられており、ゲート62のパチンコ球の通過を検出することで、チューリップ式電動役物64が開放され、ゲート63のパチンコ球の通過を検出することで、チューリップ式電動役物65が開放される。また、各チューリップ式電動役物64、65は、遊技盤42裏面の不図示の賞球樋に連通され、再びチューリップ式電動役物64、65に1個入賞すると閉じられるように構成されている。そして、各チューリップ式電動役物64、65には、各チューリップ式電動役物64、65への入賞を検出する入賞口スイッチ(不図示)が設けられて、所定個数(例えば、5個〜10個である。)の賞球が上皿8に払い出されるように構成されている
また、中チューリップ式役物68の直下にはレール43に沿ってアウト口71が開設されている。更に、レール43に囲まれたこのような遊技領域42には、前記各構成物とともに複数の釘が打設されてパチンコ球の複雑な流路を構成している。
図3に示すように、センター役物46は、各入球口50、51と、各入球口50、51に入った入球をステージ73の後方(図3中、奥方向)に案内する案内通路75と、ステージ73の上面の中央部に形成されて略円形の外周を有し、下方に向かうにつれて次第に内径が小さくなるすり鉢状の凹み部76と、この凹み部76の底面部に穿設される貫通孔76Aに接続されて遊技盤42の裏面に連通する排出通路77とから基本的に構成される。
また、案内通路75は、一端が各入球口50、51に接続され、各入球口50、51から入った入球をセンター役物46内部へと案内後、側面視略L字形状に形成された放出部75Aからこの入球をステージ73上に落下させるものである(図4参照)。
また、ステージ73の上面部は中央部に向かって緩やかに傾斜しており、ステージ73上に落下した入球は、このステージ73上を転動後、中央部のすり鉢状に形成された凹み部76に案内される。そして、この凹み部76に入った入球は、入ったときの転動速度に対応して凹み部76上を周回後、徐々に速度が遅くなり、貫通孔76Aに落下する。その後、この貫通孔76Aに落下した入球は、排出通路77を経て遊技盤42の裏面に排出される。
図4に示すように、センター役物46の直下に配設される公知の可変入賞装置47(実開昭56−73885参照)は、軸82によって上下方向に揺動可能に支持されたレバー81の一端を案内通路75に臨ませ、該レバー81の他端に重錘83を設けて一端側が跳ね上がるようにし、その一端に押下棒84の上端が連結されている。また、この押下棒84の下端は、球導板85の後端部の上側に近接している。また、この球導板85は、後端下面に磁石体86が設けられ、押下棒84によって後端部が下方に押し下げられた場合には、可変入賞装置47の下端部に設けられた磁性部材87に該磁石体86が吸着され、球導板85の前端部が持ち上げられて各可動翼片47A、47Aが自重で逆八の字形に開いた状態にセットされる。
この実施例2に係るパチンコ機の概略構成は、上記実施例1に係るパチンコ機1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も実施例1に係るパチンコ機1とほぼ同じ制御処理である。
但し、実施例2に係るパチンコ機のセンター役物及び可変入賞装置の構造は、上記実施例1に係るパチンコ機1のセンター役物46及び可変入賞装置47の構成と異なっている。
図5に示すように、センター役物101は、上記センター役物46とほぼ同じ構成であるが、各入球口50、51の内部には、パチンコ球の通過を検出する各入球口スイッチ102、103が設けられている。また、排出通路77の下端部には、パチンコ球の通過を検出する排出スイッチ105が設けられている。
これにより、各入球口50、51に入った入球は、各入球口スイッチ102、103を通過後、案内通路75を転動落下して放出部75Aからステージ73上に落下する。そして、ステージ73上に落下した入球は、このステージ73上を転動後、中央部のすり鉢状に形成された凹み部76に案内される。そして、この凹み部76に入った入球は、入ったときの転動速度に対応して凹み部76上を周回後、徐々に速度が遅くなり、貫通孔76Aに落下する。その後、この貫通孔76Aに落下した入球は、排出通路77を通って排出スイッチ105を通過後、遊技盤42の裏面に排出される。
図6に示すように、可変入賞装置107は、上記実施例1に係るパチンコ機1の可変入賞装置47とほぼ同じ構成であるが、レバー82、押下棒84及び復帰レバー90等に替えて、ソレノイド108と、このソレノイド108によって上下に移動される上下作動部材110が設けられている。
このソレノイド108は、通電をOFFにして駆動していない時はコイルバネ112によって所定高さ飛び出るように支持される可動鉄心111が上下方向に移動可能に設けられている。そして、ソレノイド108に通電をONにして駆動した場合には、可動鉄心111が吸引されてコイルバネ112に打ち勝って下側方向に所定ストローク長だけ移動する。
そして、ソレノイド108の通電をONにして上下作動部材110が下側方向に移動された場合には、球導板85は、後端部が下方に押し下げられ、可変入賞装置47の下端部に設けられた磁性部材87に該磁石体86が吸着され、該球導板85の前端部が持ち上げられて各可動翼片47A、47Aが自重で逆八の字形に開いた状態にセットされる。
一方、ソレノイド108の通電をOFFにして上下作動部材110が上側方向に移動された場合には、球導板85が磁石体86に吸着力に抗して持ち上げられ、該球導体85の前端部が押し下げられて各可動翼片47A、47Aが起立した状態にセットされ、可変入賞装置47は、パチンコ球が入賞しにくい状態に再度セットされる。
図7に示すように、制御回路部120には、制御回路部120の全体を制御するCPU121と、入力ポート126と、後述する制御プログラムを格納しておくROM122と各種制御処理データ等を格納しておくRAM123と、出力ポート128と、リセット信号を所定時間間隔(実施例2では、約4msec毎である。)で出力するリセット回路125とが設けられ、これらはバス129により相互に接続されている。また、CPU121には、クロック信号を出力するクロック回路130が接続されている。
一方、各入球口スイッチ50A、51Aのうちのいずれかからパチンコ球の検出信号が、入力ポート53を介して入力された場合には(S11:YES)、CPU121は、S12の処理に移行する。
続いて、S13において、CPU121は、各入球口50、51に入った入球がセンター役物101から排出されたか否か、即ち、排出スイッチ105からパチンコ球の検出信号が、入力ポート126を介して入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、排出スイッチ105からのパチンコ球の検出信号が、入力ポート126を介して入力されていない場合には(S13:NO)、CPU121は、当該処理を終了する。これにより、放出部75Aからステージ73上に落下したパチンコ球が、ステージ73上及び凹み部76上を転動している間は、この可変入賞装置107の各可動翼片47A、47Aが開かれた状態に保持される。
一方、排出スイッチ105からのパチンコ球の検出信号が、入力ポート126を介して入力された場合には(S13:YES)、S14において、CPU121は、ソレノイド駆動回路132を介してソレノイド108の通電をOFFにして停止後、当該処理を終了する。これにより、可変入賞装置107の各可動翼片47A、47Aが閉じられて入賞しにくい状態になる。
図9に示すように、S21において、CPU121は、各入賞口スイッチ107B、64A、65A、67A、68A、69Aのうちのいずれかからのパチンコ球の検出信号が、入力ポート126を介して入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、各入賞口スイッチ107B、64A、65A、67A、68A、69Aのうちのいずれからもパチンコ球の検出信号が、入力ポート126を介して入力されていない場合には(S21:NO)、CPU121は、当該処理を終了する。
上記実施例1及び実施例2では、各センター役物46、101内には、ステージ73及びすり鉢状の凹み部76が設けられたが、複数のすり鉢状の凹み部材を上下方向に多段に設置し、放出部75Aから落下した入球が、複数の凹み部材をランダムに選択して転動落下する構成にしてもよい。
更に、排出通路154から入球が落下するように配設された第3凹み部材143の底面部には、貫通孔157が穿設されている。また、この貫通孔157には、該貫通孔157に落下した入球を、遊技盤42の裏面に連通する排出通路149に案内する排出通路158が接続されている。
また、排出通路149の下端部には、パチンコ球の通過を検出する排出スイッチ105が設けられている。
22 賞球払出装置
41 遊技盤
42 遊技領域
46、101 センター役物
47、107 可変入賞装置
47A 可動翼片
50、51 入球口
73 ステージ
75A 放出部
76 凹み部
77 排出通路
102、103 入球口スイッチ
105 排出スイッチ
108 ソレノイド
121 CPU
122 ROM
123 RAM
141、142、143 凹み部材
147、148、149、154、155、158 排出通路
Claims (3)
- 遊技盤の前面部に設けられた遊技領域に配設されて、遊技球が入賞しやすい状態と入賞しにくい状態とに可変可能な可動部材によって通常時は遊技球が入賞しにくい状態に設定される可変入賞装置と、
前記遊技領域に配設されて、遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に入球した遊技球を滞留させて排出される時間をランダムに遅延させる遅延部と、前記遅延部に入った遊技球を外部に排出する排出部と、を有する役物と、
前記入球口に遊技球が入球した場合には、前記可変入賞装置の可動部材を遊技球が入賞しやすい状態に設定し、この入球した遊技球が前記排出部から排出された場合には、該可変入賞装置の可動部材を遊技球が入賞しにくい状態に再度設定する可動部材設定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記遅延部は、中央部が低くなるように傾斜して該中央部に前記排出部に連通する少なくとも1つの貫通孔が形成される凹み部材と、
前記入球口に入球した遊技球を前記凹み部材の上端部に案内落下させる案内部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記遅延部は、上下方向に多段に配置される複数個の前記凹み部材と、
この各凹み部材の前記貫通孔の近傍に形成されて該凹み部の中央部から下側の凹み部材の上端部に遊技球を案内する誘導部と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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