JPH04241890A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH04241890A
JPH04241890A JP1301191A JP1301191A JPH04241890A JP H04241890 A JPH04241890 A JP H04241890A JP 1301191 A JP1301191 A JP 1301191A JP 1301191 A JP1301191 A JP 1301191A JP H04241890 A JPH04241890 A JP H04241890A
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JP
Japan
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ball
discharge
prize
balls
gutter
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Pending
Application number
JP1301191A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
新山 吉平
Koji Ito
伊東 広司
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機の賞球装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技領域内に設けた始動口に打球が入賞
すると、変動入賞装置を1,2回開き、このとき変動入
賞装置内に入った打球がVゾーンに入賞すると、変動入
賞装置を繰り返し開いて特別な遊技を行わせるパチンコ
機が知られている。また、始動口への打球の入賞によっ
て数字や図柄を変換表示する可変表示装置を設け、この
表示が大当たりの組み合わせで停止すると、変動入賞装
置を連続的に開放して特別な遊技を行わせるパチンコ機
が知られている。
【0003】これらのパチンコ機は、変動入賞装置が開
いてVゾーンに打球が入賞するかどうか、可変表示装置
が動作して表示の組み合わせが大当たりになるかどうか
に遊技の面白みがあり、このため最近の機種では、始動
口の入賞に対する賞球を一般の賞球数よりも少なくし、
これにより始動口に打球を入賞しやすくして変動入賞装
置を開きやすくしたり、可変表示装置を始動しやすくし
ている。このようなパチンコ機の賞球装置としては、排
出系の球鞘に賞品球の一定数以上の排出を阻止する賞球
数切替ソレノイドを設け、始動口に入賞した場合に賞球
数切替ソレノイドをオンして賞球数を減少するようにし
たものや、あるいは排出系の流路に進入可能なストッパ
部材を設け、ストッパ部材の後退、進入に応じて要求数
の賞品球を排出可能とすることで、始動口に対する賞球
数を減少するものが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、所定の入賞
口の入賞に対して要求数の賞品球を排出する場合、所定
の入賞口の入賞を他の入賞口の入賞と区別するために、
少なくとも所定の入賞口の入賞を制御装置に記憶し、そ
の記憶に基づいて賞球数を切替え、要求数の賞品球を排
出するようになっている。しかし、このように入賞を記
憶して賞球排出を行うものでは、電源が断した場合、そ
の入賞記憶が消滅してしまう。このため、電源が復旧し
たときに賞品球が排出されなかったり、排出数が異なっ
たりするという問題がある。特に、電源が断したときに
、賞球数が不足したり賞球にミスがあったりすると、ト
ラブルのもとになるだけでなく、遊技機としての信頼性
を欠くことにもなる。なお、賞球数の異なる入賞に対し
て、賞球排出系を複数設けたり、入賞球の導入系を2系
統設けたのでは、記憶を不要とするものの、入賞球の検
出手段を増やさなければならず、また構造が極めて複雑
になってしまう。この発明は、このような問題点を解決
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、第109図
に示すように遊技盤から送られた入賞球を検出する手段
と、この入賞球の検出に基づき所定数の賞品球を排出す
る排出機構と、遊技盤側からの所定の賞球信号を記憶す
る信号記憶手段と、この賞球信号の記憶のあるときに前
記排出機構の賞品球の排出数を切り替える賞球制御手段
とを備えると共に、賞球信号の記憶を電源断時にバック
アップ保持するバックアップ記憶手段を設ける。
【0006】
【作用】したがって、電源が断した場合、賞品球の排出
数を切り替えるための賞球信号の記憶は、バックアップ
記憶手段により保持されるため、電源が復旧したときに
賞品球の排出を正確に行える。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1、図2に示すように、1はパチンコ機の遊技
盤、2は前面側からフレーム3内に遊技盤1を取付ける
基盤(前面枠とも呼ぶ)、4は遊技盤1の前面を覆うカ
バーガラス、5は基盤2を支持する機枠である。遊技盤
1は係止部材6a,6bにより基盤2のフレーム3内に
着脱自由に、カバーガラス4はガラス枠7を介して基盤
2に開閉可能に取付けられ、基盤2は機枠5にヒンジ8
a,8bにより回動可能に組付けられる。9a,9bは
基盤2の施錠フックである。遊技盤1の表面の遊技部に
は種々の入賞口やアウト口および多数の遊技釘等が配列
され、遊技盤1の裏面には各入賞口に入賞した入賞球を
案内する集合樋10が形成される。基盤2のフレーム後
部には遊技盤1の裏面の構造等に応じて所定の開口部が
形成され、開口部後方には遊技盤1の裏面を覆う開閉カ
バー11が取付けられる。基盤2の図左下部には球供給
機構、発射杆12、モータ13等からなる打球発射装置
14が配設され、また基盤2のフレーム後面には下部に
入賞球処理装置15が、上部から右側部および下部にか
けて賞球排出装置16が配設される。
【0008】入賞球処理装置15は、遊技盤1の裏面の
集合樋10を流下してきた入賞球を処理するもので、1
系統からなり、図3において集合樋10に接続する案内
樋17と、案内樋17に続く調流樋18と、調流樋18
に続く導出樋19と、調流樋18に設置した入賞球の検
出器(セーフセンサ)21とから構成される。案内樋1
7は、上部の開口形状が集合樋10の下部の開口形状と
ほぼ同一に形成され、基盤2のフレーム3に遊技盤1を
取付けた状態で集合樋10に接続されると共に、開口部
の図示左側の曲部22に続いて中央に向けて緩やかに下
り傾斜する底部23と、開口部の図示右側から中央に向
けて緩やかに下り傾斜して底部23に対し所定の段差を
形成する案内部24と、案内部24の終端から底部23
の終端に向けてパチンコ球を整列通過させる整列部25
と、底部23の終端に垂直に続いてパチンコ球を一個ず
つ通過可能な落下部26とが設けられる。調流樋18は
、案内樋17の落下部26に続いてパチンコ球を一個ず
つ通過可能に緩やかに下り傾斜する誘導部27と、誘導
部27の終端の導入部28に略45度の傾斜角で続いて
パチンコ球を一個ずつ通過可能な調流部29と、調流部
29に垂直に続いてパチンコ球を落下する落下部30と
から形成される。誘導部27の上壁は終端の導入部28
に向けていくらか通路断面が大きくなるように上り傾斜
に、導入部28の上壁は導入部28にてパチンコ球が後
続のパチンコ球よりも上方に行かないように誘導部27
側に前傾して形成され、これにより誘導部27に入った
パチンコ球は導入部28にて球詰まりを生じることなく
スムーズに調流部29に流入される。調流部29は直線
の通路形状で所定の長さに形成され、調流部29の通路
断面はほぼ通路の中心にてパチンコ球を通すようにパチ
ンコ球の径よりもやや大きい正方形に形成される。落下
部30は調流部29からのパチンコ球を素早く落下する
ように調流部29よりも大きな通路断面に形成される。 導出樋19は、調流樋18の落下部30に続く傾斜部3
1と流下部32とから形成され、流下部32の出口はパ
チンコ機後方の図示しない回収樋に接続される。セーフ
センサ21は、パチンコ球が通る検出口を有する近接ス
イッチからなり、調流樋18の調流部29の通路に検出
口を合わせて、調流部29に設けた収納部33に設置さ
れる。調流部29を流下するパチンコ球が検出口を通過
する際にセーフセンサ21はオン信号を出力する。
【0009】賞球排出装置16は、遊技盤1の各入賞口
への入賞により賞品球の排出を行うもので、図3におい
て基盤2のフレーム上部に賞品球を貯留する上タンク4
0と、上タンク40からの賞品球を導く誘導樋41と、
誘導樋41に続いて基盤2のフレーム右側部に賞品球の
排出機構42a,42bと、排出機構42a,42bに
続いて賞球排出樋43と、基盤2のフレーム下部に賞球
排出樋43の分配樋44と、賞球排出樋43から分岐す
る球抜き樋45とが設けられる。排出機構42a,42
bは2系統からなるが、図3では1系統のみ図示してい
る。上タンク40は、図4、図5のように位置決めピン
を設けた前端の取付基板46a,46bを基盤2のフレ
ーム3に形成した取付溝48a,48bに挿入し、係止
具49a、49bを設けた中間部の取付座50a,50
bをフレーム3の取付面に合わせ、係止具49a,49
bをフレーム3の係止孔51a,51bに押し込むこと
で取付けられる。上タンク40の傾斜する底壁の最下部
(図左側)には誘導樋41の上流部に開口する落下部5
2が形成され、落下部52には誘導樋41側に設けたス
イッチ(補給センサ)53を動作する踏板54がタンク
40の上部から回動自由に吊設される。上タンク40内
に賞品球が無くなると、踏板54がコイルバネ(図示し
ない)の作用により反時計方向に跳ね上がって補給セン
サ53から離れ、補給センサ53がオン信号を出力する
。55は誘導樋41に向けて吊設された球ナラシである
【0010】誘導樋41は、図5〜図8(A),(B)
のように取付基板56に上流部から下流部(図右側)に
向けて緩やかな下り傾斜に形成され、上流部の樋壁は取
付基板56とで上タンク40の落下部52を囲う所定高
さに形成され、誘導樋41の中央に途中から誘導樋41
内を奥側と手前側の2条平行の通路57a,57bに形
成する分流壁58が設けられる。分流壁58は上タンク
40の落下部52の踏板54の対向側の開口縁部に対応
する位置から斜めにパチンコ球の径以上の高さに立ち上
がり、樋壁に応じて高さを低くし、下流部にてパチンコ
球の径の半分以下の高さとなるように形成される。分流
壁58を上タンク40の落下部52の開口縁部下方にて
立ち上がらせるので、上タンク40から誘導樋41への
パチンコ球の流入がスムーズとなり、下流部に行くにし
たがって分流壁58の高さをパチンコ球の径の半分以下
まで徐々に低くするので、パチンコ球が途中でこぼれる
ことがなく、2条の通路57a,57bに適確に分離、
整流される。誘導樋41の2条の通路57a,57bに
は、それぞれパチンコ球が接触する通路底面に金属板か
らなる導電性プレート59a,59bが貼付もしくは一
体的に取付けられる。導電性プレート59a,59bは
、図ではほぼ通路57a,57bの全長に渡って設けら
れているが、通路57a,57bの途中に所定の区間設
けても良い。導電性プレート59a,59bは電気的に
接続され、少なくとも一方のプレートの裏面に通路底面
を貫通する端子部60が形成される。そして、端子部6
0に途中に抵抗器等の減衰器61を設けた配線部材62
が嵌着、接続され、配線部材62を介して導電性プレー
ト59a,59bは後述する制御装置200のケース2
16に接続される。
【0011】誘導樋41の下流部には球ナラシを兼ねる
球止め装置63と、半端球を検出するためのスイッチ(
半端センサ)64が配設される。球止め装置63は先端
側を反り曲げた曲板65が通路57a,57b上に架設
した支軸66に回動自由に取付けられ、通常時には曲板
65の側部の突起67と樋壁との間に張設したバネ68
によって、曲板65が図8(A)のように先端側を反り
上げて通路57a,57b上にかぶさる球ナラシ位置に
保持され、通路57a,57bでのパチンコ球の重なり
を防止してパチンコ球をスムーズに流下させる。また、
先端側を手動により持ち上げて曲板65を図8(B)の
ように起立させると、バネ68の付勢方向が変わって曲
板65が直立状態に、つまり後端側が通路57a,57
b内に進入してパチンコ球の流下を阻止する球止め位置
に保持され、これにより賞球排出装置の保守点検時や故
障時等にパチンコ球を遮断して作業を容易に行えるよう
になる。半端センサ64は通路57a,57bの底部に
配設したウエイトを有する踏板69a,69bに応動す
るレバー70に対向して配置され、踏板69a,69b
は球止め装置63の直立状態での曲板65の直下流にて
傾動自由に配設される。パチンコ球が踏板69a,69
b上に有れば図8(A)のように踏板69a,69bが
通路57a,57bと連続し、レバー70がバランスし
て半端センサ64がオフ信号を出力し、無ければ図8(
B)のように踏板69a,69bがウエイトにより傾動
してレバー70の後部が半端センサ64を押動し、半端
センサ64がオン信号を出力する。誘導樋41の通路5
7a,57bは、排出機構42a,42bの流入樋71
a,71bにスムーズにつながるように、下流端の樋壁
が上部後方に斜めに切り欠かれ、これに合わせて排出機
構42a,42bの流入樋71a,71bは、流入端の
樋壁が上部前方に斜めに突出される。
【0012】排出機構42a,42bは、図9〜図12
のように基盤2のフレーム3に取付けるユニットケース
75に2系統並列に設けられ、誘導樋41の通路57a
,57bに接続する流入樋71a,71bと、流入樋7
1a,71bに続く調流樋72a,72bと、調流樋7
2a,72bに設置した排出ストッパ機構73a,73
bおよび排出球の検出器(排出センサ)74a,74b
とから構成される。なお、流入樋71a、調流樋72a
、排出ストッパ機構73a、排出センサ74aは図示し
てない。ユニットケース75は中央基枠76と、フレー
ム3側の裏カバー77と、表カバー78からなり、流入
樋71a、調流樋72aは裏カバー77が合わさる中央
基枠76の裏面側に一体的に形成され、流入樋71b、
調流樋72bは表カバー78が合わさる中央基枠76の
表面側に一体的に形成される。排出ストッパ機構73a
、排出センサ74aは中央基枠76の裏面側に配置され
、排出ストッパ機構73b、排出センサ74bは中央基
枠76の表面側に配置される。
【0013】流入樋71a,71bは、誘導樋41の通
路57a,57bに続いて流入部から図右側に緩やかに
下り傾斜する傾斜部79と、傾斜部79の下流端に続い
て通路方向を略180度反転させる第1屈曲部80と、
第1屈曲部80に続いて図左側に緩やかに下り傾斜する
傾斜部81と、傾斜部81の下流端に続いて通路方向を
再び略180度反転させる第2屈曲部82とから形成さ
れる。第1屈曲部80および第2屈曲部82によりそれ
ぞれ傾斜部79,80からのパチンコ球の流下速度が減
少されると共に、後述する排出ストッパ機構73a,7
3bによる流下阻止状態にて誘導樋41側からの球圧を
軽減する。調流樋72a,72bは、第2屈曲部82に
続いて通路方向を略90度転換させ垂直下方に向かう垂
直部83と、垂直部83の終端の側部に続く誘導部84
と、誘導部84に略45度の傾斜角で続く調流部85と
、調流部85に垂直に続く落下部86とから形成される
。垂直部83の終端の底壁87は誘導部84側に緩やか
に下り傾斜に形成され、垂直部83の誘導部84と対向
側の壁面88は誘導部84側にいくらか迫り出させて形
成される。これにより、垂直部83の底壁87上に乗っ
たパチンコ球の中心は後続のパチンコ球の中心よりも誘
導部84側に位置することになり、垂直部83内のパチ
ンコ球は終端部分にて球詰まりを生じることなく誘導部
84に流入される。誘導部84の上壁89は略45度傾
斜して形成され、誘導部84にてパチンコ球が後続の垂
直部83の底壁87上のパチンコ球よりも上方に行かな
いようにすると共に、垂直部83の底壁87にて方向を
変えながら誘導部84に流入するパチンコ球を略45度
傾斜した上壁89に当てることで、誘導部84でパチン
コ球を一定の間隔で流下させ、かつパチンコ球の流下速
度を調速する。これにより、垂直部83から誘導部84
に入ったパチンコ球は誘導部84を所定の速度および間
隔で流下し、スムーズに調流部85に流入される。また
、垂直部83の側部に誘導部84を接続することで、後
述する排出ストッパ機構73a,73bによる流下阻止
状態にて調流部85側での球圧を軽減する。調流部85
は直線の通路形状で所定の長さ(パチンコ球2個分)に
形成され、落下部86は調流部85からのパチンコ球を
素早く落下するように調流部85よりも大きな通路断面
に形成される。
【0014】そして、この並列の排出路間の隔壁に、即
ち流入樋71a,71bの流入部から傾斜部79、第1
屈曲部80、傾斜部81、第2屈曲部82および調流樋
72a,72bの垂直部83、誘導部84、調流部85
にかけて中央基枠76の裏表の両通路側壁に、図13の
ように帯状に突起部90a,90bが設けられる。突起
部90a,90bは、誘導樋41の通路57a,57b
から流入したパチンコ球がそれぞれの排出路を流下する
際に、パチンコ球をそれぞれ中央基枠76側から徐々に
カバー77,78側に変位させると共に、後述する排出
センサ74a,74bの設置部の両排出路の間隔を所定
量広げるためのもので、流入樋71a,71bの流入端
部にて誘導樋41の分流壁58に連続するようにつまり
誘導樋41の分流壁58の肉厚と等しく、流入部から傾
斜部79の下流にかけて徐々に隆起し、傾斜部79の終
端にて所定の高さとなり、後はその所定の高さのまま調
流樋72a,72bの調流部85まで形成される。ただ
し、突起部90a,90bは、排出センサ74a,74
bの設置部にてセンサ74a,74bの厚み分、切り欠
き形成される。また、裏カバー77、表カバー78の通
路側壁は、誘導樋41の樋壁に連続する流入樋71a,
71bの流入部から突起部90a,90bに合わせて徐
々に後退するように形成され、突起部90a,90bと
平行面に形成される。これにより、排出センサ74a,
74bの設置部の両排出路の間隔が広がる一方、誘導樋
41の両通路57a,57bに整列されたパチンコ球は
、バラツイたり球詰まりを起こすことなく、両通路57
a,57bからそれぞれ流入樋71a,71bにスムー
ズに流入し、そのまま突起部90a,90bに沿いそれ
ぞれ徐々に間隔が開く流入樋71a,71b、調流樋7
2a,72bをスムーズに流下する。なお、突起部90
a,90bは流入樋71a,71bの第1屈曲部80や
傾斜部81や第2屈曲部82および調流樋72a,72
b側にて徐々に隆起させるようにしても良い。
【0015】排出ストッパ機構73a,73bは、調流
樋72a,72bの調流部85の側上方より調流部85
内に進入してそれぞれパチンコ球の流下を阻止する係止
爪91a,91bと、それぞれ係止爪91a,91bの
駆動手段としてのソレノイド(排出ソレノイド)92a
,92bが設けられる。係止爪91a,91bは扇状部
材からなり、調流部85の下流部側方にて中央基枠76
に突設した支軸93により揺動自由に支持され、球阻止
部となる扇状外周部が揺動軌跡と一致するように形成さ
れ、中央部にリンク94を介して排出ソレノイド92a
,92bがピン連結される。係止爪91a,91bに対
応して調流部85の側壁にはスリットが設けられ、係止
爪91a,91bが調流部85内に進入した状態におい
て調流部85内に流下を阻止されたパチンコ球2個が並
ぶように係止爪91a,91bやスリットの位置等が設
定される。排出ソレノイド92a,92bは支軸93の
上方にて中央基枠76に設けた嵌合枠95に嵌装され、
嵌合枠95にボルト止めされる。なお、支軸93、嵌合
枠95はもちろん中央基枠76の両面に設けられる。排
出ソレノイド92a,92bの非通電状態では、図14
(A)のように係止爪91a,91bの球阻止部が調流
部85内に所定量進入した状態にあり、この状態では調
流部85内のパチンコ球は係止爪91a,91bの球阻
止部により流下を阻止される。そして、非通電状態から
排出ソレノイド92a,92bに通電されると、図14
(B)のようにリンク94の引動により係止爪91a,
91bが上方に回動して係止爪91a,91bの球阻止
部がスリット内に後退し、このため調流部85内のパチ
ンコ球は係止爪91a,91bから解放され、落下部8
6に落下する。そして、排出ソレノイド92a,92b
の通電が断たれると、リターンスプリングの付勢力によ
り係止爪91a,91bが元の図14(A)の位置に戻
り、球阻止部により調流部85内のパチンコ球は流下を
阻止される。係止爪91a,91bを支軸93に揺動自
由に支持すると共に、各球阻止部を揺動軌跡と一致する
扇状に形成したため、各球阻止部はパチンコ球に対して
常に接線方向に動くことになり、このため調流部85内
への進入時に調流部85内のパチンコ球を噛んだり、後
退時に流下を阻止していたパチンコ球の球圧により抵抗
を受けることがなく、係止爪91a,91bは排出ソレ
ノイド92a,92bのオン、オフに応じてスムーズに
動作する。
【0016】排出センサ74a,74bは、パチンコ球
が通る検出口96の周囲四方を囲った構造の所定の近接
スイッチからなり、排出ストッパ機構73a,73bの
係止爪91a,91bが調流樋72a,72bの調流部
85内に進入した状態において、それぞれ流下を阻止さ
れた先頭に続く2番目のパチンコ球のほぼ中央を囲う位
置にて、調流樋72a,72bの調流部85の底壁側に
形成した収納部97にセンサ基部98を、その対向側の
凹部99にセンサ先端部100を差し込み、調流部85
の側壁の突起部90a,90bの切り欠き部101に検
出口96の一方の側部102を、カバー77,78に形
成した凹部103に検出口96およびセンサの他方の側
部104を嵌め合い、並列に設置される。排出センサ7
4a,74bの検出口96の四方の内面(隅部を除く)
のうち、中央基枠76側の内面は突起部90a,90b
の表面に、他の三方の内面はそれぞれ調流部85の底壁
、上壁、カバー77,78の側壁に連続し、調流部85
を流下するパチンコ球がスムーズに検出口96を通るよ
うになっている。連続するパチンコ球を検出するために
、両排出路に検出口96の周囲を囲った排出センサ74
a,74bを並設する場合、所定の間隔を必要とするが
、突起部90a,90bを介して両排出路の間隔を広げ
ることで、排出センサ74a,74bを並設可能になる
。各排出センサ74a,74bは、パチンコ球がセンサ
の検出口96の通過中にあるときを含め検出口96内に
あるときはオン信号を出力し、無いときはオフ信号を出
力する。
【0017】このように、並列の排出路に、即ち流入樋
71a,71bに続く調流樋72a,72bの両調流部
85に排出センサ74a,74bを並設するのであり、
流入樋71a,71bから調流樋72a,72bの両排
出路間の隔壁に徐々に隆起する帯状の突起部90a,9
0bを形成し、この突起部90a,90bを介して両排
出路を徐々に離間しながらセンサ設置部つまり両調流部
85の間隔を広げるので、流入樋71a,71b、調流
樋72a,72bをパチンコ球がスムーズに流下可能と
しつつ、所定の幅の排出センサ74a,74bを両調流
部85に容易に並設することができる。また、両排出路
間の隔壁に徐々に隆起する帯状の突起部90a,90b
を形成することでセンサ設置部の間隔を広げるので、流
入樋71a,71b、調流樋72a,72b間の全体の
隔壁の厚さを増やさなくとも良く、このため製作コスト
を低減できる。一方、誘導樋41の通路57a,57b
につながる流入樋71a,71bの流入端部にて、帯状
の突起部90a,90bが誘導樋41の分流壁58に等
しく連続するので、誘導樋41の通路57a,57bを
2方向に分離形成する必要はなく、このため誘導樋41
の製作が容易になると共に、誘導樋41の通路57a,
57bからのパチンコ球が流入樋71a,71bにスム
ーズに流入するので、流入する際にパチンコ球の流れが
変動したり、誘導樋41や流入樋71a,71b等が部
分的に摩耗することを十分に防止できる。また、誘導樋
41の両通路57a,57bの間隔を広げずに済むため
、その分流壁58を適正な厚さに設定することができ、
これにより両通路57a,57bにパチンコ球が適確に
分配、整列されると共に、整列状態で流入樋71a,7
1bに誘導され、誘導樋41にて球が重なったり、球詰
まりを起こすことを防止できる。
【0018】この排出機構42a,42bならびに排出
機構42a,42b内のパチンコ球の動きを説明すると
、排出ストッパ機構73a,73bの係止爪91a,9
1bが調流樋72a,72bの調流部85内に進入して
パチンコ球の流下を阻止している状態では、係止爪91
a,91bに当接するパチンコ球を先頭に調流樋72a
,72bおよび流入樋71a,71b内にパチンコ球が
隙間なく整列し、静止している。この際、誘導樋41側
のパチンコ球からの球圧は流入樋71a,71bの第1
屈曲部80および第2屈曲部82により軽減され、調流
樋72a,72b側にかかることはない。また、排出ス
トッパ機構73a,73bの係止爪91a,91bにか
かる球圧は調流樋72a,72bの調流部85内および
誘導部84内のパチンコ球のみとなる。そして、排出ス
トッパ機構73a,73bの排出ソレノイド92a,9
2bがオンされ係止爪91a,91bが調流部85内か
ら後退されると、調流部85内の先頭のパチンコ球およ
び先頭に続く調流部85、誘導部84内のパチンコ球が
速やかに流下し始め、これに続いて垂直部83内のパチ
ンコ球が誘導部84内に流入し、誘導部84の上壁89
により速度、間隔を調整されて誘導部84内を落下し、
調流部85内を速やかに流下する。さらに、これに続い
て流入樋71a,71bの第2屈曲部82内のパチンコ
球が垂直部83内に速やかに流入し、傾斜部81内のパ
チンコ球が第2屈曲部82内に、第1屈曲部80内のパ
チンコ球が傾斜部81内にそれぞれ速やかに流入し、傾
斜部79内のパチンコ球がカバー77,78側に変位し
ながら第1屈曲部80内に速やかに流入する。この際、
係止爪91a,91bの後退により、先頭のパチンコ球
と先頭に続く調流部85内のパチンコ球はほぼ接しなが
ら調流部85内を流下し、誘導部84からのパチンコ球
は略45度の角度で調流部85が続くため、方向を変え
つつ前方のパチンコ球と漸次離間して調流部85内を流
下し、さらに垂直部83からのパチンコ球は誘導部84
の上壁89により速度、間隔を調整されるため、それぞ
れ所定の離間距離で調流部85内を流下するようになる
。また、調流部85、誘導部84、垂直部83、屈曲部
82、傾斜部81等、各部での球圧は小さいため、パチ
ンコ球はスムーズに流下する。そして、排出ストッパ機
構73a,73bの排出ソレノイド92a,92bがオ
フされ係止爪91a,91bが調流部85内に進入され
ると、調流部85内を流下途中のパチンコ球が係止爪9
1a,91bに衝突して流下を阻止され、これに続いて
調流部85、誘導部84、垂直部83、屈曲部82、傾
斜部81、屈曲部80、傾斜部79内のパチンコ球も流
下を阻止され、元の静止状態に戻る。係止爪91a,9
1bの球阻止部は揺動軌跡と一致するため、パチンコ球
の衝突による衝撃力を支軸93により受けることができ
、耐久性が向上すると共に、球阻止部はパチンコ球に対
して接線方向に動くため、係止爪91a,91bの調流
部85内進入時にパチンコ球と衝突しても、パチンコ球
を噛んだりすることなく係止爪91a,91bはスムー
ズに進入する。
【0019】即ち、誘導樋41に続く排出機構42a,
42bの流入樋71a,71bに2つの屈曲部80,8
2を、屈曲部82に続いて垂直部83を設け、垂直部8
3の下部側壁88を迫り出させて対抗側に上壁89を傾
斜した誘導部84を設け、さらに誘導部84の下方に略
45度傾斜した調流部85に排出ストッパ機構73a,
73bを配設したので、排出ソレノイド92a,92b
のオン時にパチンコ球のスムーズな流下を確保できると
共に、排出ソレノイド92a,92bのオフ時に係止爪
91a,91b等にかかる球圧を軽減してパチンコ球の
流下を適確に阻止することができ、信頼性が大幅に向上
する。また、排出機構42a,42bはユニット構造と
なっており、このため各部品が故障したとき等、ユニッ
トごと簡単に交換できるため、故障等に対し迅速に対応
できる。また、各ソレノイドを垂直に配置したため、内
部へのごみの侵入やロッド等の片減りを防止できる。
【0020】排出機構42a,42bに続く賞球排出樋
43は、図3のように1系統からなるもので、排出機構
42a,42bの調流樋72a,72bの両落下部86
に接続する流入部105と、基盤2の前面のパチンコ球
の供給皿につながる流下樋106を設けた排球部107
とから形成され、調流樋72a,72bの両落下部86
から流入したパチンコ球を突壁等に当てながら流下樋1
06上に落として供給皿へ排出する。分配樋44は、基
盤2の前面下部の受皿につながり、供給皿がパチンコ球
で一杯になると前記流下樋106から溢れたパチンコ球
を受皿へ排出する。また、分配樋44には流下樋106
の直下方にて樋壁を兼ねる検知片108と、検知片10
8に連動するスイッチ(オーバーフロースイッチ)10
9とが設けられ、分配樋44内がパチンコ球で一杯にな
り、その押圧力で検知片108が押動されると、オーバ
ーフロースイッチ109がオン信号を出力する。
【0021】賞球排出樋43の途中から分岐する球抜き
樋45は、分岐部に図15(A),(B)のように板状
の球抜きゲート110が支軸111を介して回動自由に
配設され、樋壁外部にて支軸111に固定したクランク
112がレバー113に係合され、レバー113の後端
に球抜きゲート110を球抜き樋45の閉位置(賞球排
出樋43が開)に付勢するバネ114が掛合され、レバ
ー113にバネ114と反対側にリンク115を介して
球抜きゲート110を駆動する球抜きソレノイド116
が連結される。球抜きソレノイド116に通電されると
、リンク115の上動によりバネ114に抗して球抜き
ゲート110が球抜き樋45を開きかつ賞球排出樋43
を塞ぐ位置まで回動され、球抜きソレノイド116の通
電が断たれると、バネ114により球抜きゲート110
が球抜き樋45の閉位置に戻される。球抜きソレノイド
116をオン、オフするためのスイッチ(球抜きセンサ
)は、図示しないが基盤2の前面に形成した操作孔から
ピンあるいはワイヤのような器具を挿入することにより
、動作される。なお、球抜き樋45の下流側は、遊技盤
1のアウト口117(図3)より回収されたアウト球を
導くアウト球導出樋118と合流され、さらにパチンコ
機後方の図示しない回収樋に接続される。
【0022】図16、図17、図18には入賞球処理装
置15、賞球排出装置16、打球発射装置14等を制御
する制御装置200を示す。制御装置200は、内部に
ROMやRAMを備えるCPU(マイクロコンピュータ
)201、CPU201の入出力を処理するインターフ
ェイス202、各入出力端子203〜208、タイマ発
信回路209、電源回路210等からなり、CPU20
1のROMには実行すべきプログラムおよび種々のデー
タを設定し、CPU201のRAMはCPU201のワ
ークエリアやタイマエリアを提供する。制御装置200
の各入出力端子203〜208には、排出機構42a(
排出1側),42b(排出2側)の排出センサ74a,
74b(排出センサ1,2)、排出ソレノイド92a,
92b(排出Sol1,2)、入賞球処理装置15のセ
ーフセンサ21(セーフセンサ)、賞球排出装置16の
球抜きセンサ、球抜きソレノイド116(球抜きSol
)、発射モータ13等の各電気機器、主電源(24V)
ならびに図示しない遊技盤1側の制御装置が接続され、
制御装置200はROMのプログラムデータ、前記各セ
ンサならびに遊技盤1側の制御装置等からの信号に基づ
き、排出Sol1,2、球抜きSol、発射モータ13
等を制御する。211は制御装置200のリセットスイ
ッチである。なお、回路中、賞品球の補給センサ53、
誘導樋41の半端センサ64、賞球排出樋43のオーバ
ーフロースイッチ109(オーバーフローSW)等は図
示省略してある。制御装置200のCPU201には、
電源断時にセーフセンサのオン回数(入賞数)ならびに
遊技盤1側の制御装置からの賞球信号(後述する)の入
力回数を記憶する不揮発性のEEPROMが設けられる
【0023】また、制御装置200には、複数の賞球数
、セーフセンサ入賞記憶数、CPU201の処理モード
、各機器のエラー等をモニタ表示するモニタ表示部21
2と、リモコン送信器213(図19、図20、図21
)からのリモートコントロールによって複数の賞球数を
設定するためのリモコン受信器214が併設され、CP
U201に接続される。モニタ表示部212は、図18
、図22のように制御装置200のケース表面に配列し
た7セグメント表示素子LCD−A,C,E,G,I,
K,M,Oと、LCD−A,C,E,G,I,K,M,
Oの間に配列した単一の表示素子LCD−B,D,F,
H,J,Lとからなり、CPU201を介して、電源投
入直後ならびに賞球設定時にLCD−A,Cの2桁にセ
ーフI側(後述する)の設定賞球数ならびにLCD−G
,Iの2桁にセーフII側(後述する)の設定賞球数が
表示され、セーフI側の賞球設定時にLCD−Dが、セ
ーフII側の賞球設定時にLCD−Jが点滅される。ま
た、通常時にLCD−E,G,Iの3桁にてセーフセン
サ入賞記憶数が表示される。また、エラーが発生したと
きにエラー要因を確認可能とするように、LCD−Mに
はCPU201の処理モードが予め定めた数字にて表示
され、LCD−OにはCPU201の処理モードがエラ
ー処理であればそのエラー状態が予め定めた数字にて表
示され、このエラー時にLCD−Nが点滅される。
【0024】リモコン受信器214は、リモコン送信器
213から発せられた光信号(赤外線等)を受信部21
5に受けると、これを所定の電気信号に変換してCPU
201に送る。リモコン送信器213は携帯可能なもの
で、図19、図20、図21のようにセーフI側の賞球
設定モードを呼び出すセーフ1キー216と、セーフI
I側の賞球設定モードを呼び出すセーフ2キー217と
、賞球数を+1する+1キー218と、賞球数を−1す
る−1キー219と、パスコードキー220と、賞球数
の設定終了を指令するセットキー221を備え、スイッ
チ222のオン後、所定時間内にパスコードキー220
を介して所定のパスコードを入力すると、送信可能にな
る。パスコードの入力後、リモコン送信器213の送信
部をリモコン受信部215に向けたまま、セーフ1キー
216を押すとCPU201によるセーフI側の賞球設
定が受付可能になり、次に+1キー218、−1キー2
19を適宜押していくと数値を1ずつ繰り上げ、繰り下
げながらモニタ表示部212のLCD−A,Cに任意に
数値(賞球数)が表示され、さらにセットキー221を
押すとLCD−A,Cに表示された数値がセーフI側の
賞球数として決定され、CPU201内の所定の不揮発
性EEPROMに格納される。また、同様にセーフ2キ
ー217を押すとCPU201によるセーフII側の賞
球設定が受付可能になり、次に+1キー218、−1キ
ー219を適宜押していくと数値を1ずつ繰り上げ、繰
り上げながらモニタ表示部212のLCD−G,Iに任
意に数値(賞球数)が表示され、さらにセットキー22
1を押すとLCD−G,Iに表示された数値がセーフI
I側の賞球数として決定され、CPU201内の所定の
不揮発性EEPROMに格納される。ただし、CPU2
01は、電源投入直後の所定時間(例えば30秒)内に
リモコン受信器214がリモコン送信器213のセーフ
1キー216またはセーフ2キー217のオン信号を受
けた場合にのみ、賞球設定を許可するようになっている
【0025】そして、制御装置200は、通常の場合は
セーフI側の賞球数を選択し、遊技盤1側の制御装置か
らの賞球信号の記憶がある場合はセーフII側の賞球数
を選択し、その賞球数をもとに賞球排出数を制御する(
後述する)。ここで、遊技盤1の例を図23〜図25に
示す。これは、遊技部300内に一般入賞口301,3
02a,302b,303a,303b、特定入賞口3
04,305a,305b、中央に可動部材306a,
306bを有する変動入賞装置307を設けたもので、
特定入賞口304,305a,305bと、一般入賞口
301,302a,302b,303a,303bおよ
び変動入賞装置307とで打球の入賞に対する賞球数が
異なるものである。特定入賞口304,305a,30
5bには入賞球を検出する始動スイッチ308,309
a,309bを配置している。変動入賞装置307内に
は特別入賞口310、特別入賞口310の左右に一般入
賞口311a,311bを形成し、特別入賞口310に
は入賞球を検出するサイクルスイッチ312を、これら
の下流部には特別入賞口310および一般入賞口311
a,311bの全通過球を検出するカウントスイッチ3
13を配置している。
【0026】遊技部300内に打球が発射され、特定入
賞口304,305a,305bに入賞すると、始動ス
イッチ308,309a,309bのオンに応じて、図
示しない制御装置が変動入賞装置307の可動部材30
6a,306bを1,2回、打球を受け入れない第1状
態から打球を受け入れ易い第2状態に変換駆動する。そ
して、このとき他の打球が変動入賞装置307内に入賞
し、さらに変動入賞装置307内の特別入賞口310に
入賞すると、サイクルスイッチ312がオンし大当たり
遊技が発生する。大当たり遊技が発生すると、変動入賞
装置307の可動部材306a,306bが第1状態か
ら第2状態に何回も変換駆動され、さらにこれがサイク
ルの継続に応じ繰り返し行われるため、多数の打球が変
動入賞装置307内に入賞することになる。この各サイ
クルは、可動部材306a,306bが18回変換駆動
もしくは変動入賞装置307内の下流部のカウントスイ
ッチ313が通過球を10個カウントすると、終了する
。なお、サイクル中に打球が変動入賞装置307内の特
別入賞口310に入賞しなければ、サイクルスイッチ3
12のオフによりそのサイクル終了時点で大当たり遊技
が終了する。一般入賞口301,302a,302b,
303a,303b、特定入賞口304,305a,3
05bおよび変動入賞装置307の入賞球は、遊技盤1
の裏面の集合樋10内に入り、集合樋10内に画成した
それぞれの通路部314a〜314dを介して基盤2側
の入賞球処理装置15の案内樋17に流入する。
【0027】そして、一般入賞口301,302a,3
02b,303a,303bおよび変動入賞装置307
の入賞球と、特定入賞口304,305a,305bの
入賞球とに対して異なった数の賞球を行うために、遊技
盤1の制御装置は特定入賞口304,305a,305
bに入賞したときに賞球側の制御装置200に賞球信号
を出力する。即ち、遊技盤1の制御装置は、特定入賞口
304,305a,305bの始動スイッチ308,3
09a,309bがオンすると、そのオン毎に賞球信号
(セーフII信号等)を賞球側の制御装置200に出力
するようになっている。この賞球信号が入力された場合
に制御装置200が前述のセーフII側の賞球数を選択
する。
【0028】一方、制御装置200の構造は、図18、
図26、図27のようにCPU201、インタフェース
202、入出力端子203〜208、タイマ発信回路2
09、電源回路210等の各電気部品を配設、接続した
基板223および基板223を収納する金属製のケース
224からなる。CPU201等のIC部品、トランジ
スタや比較的大きいコンデンサ等は基板223の表面に
、各入出力端子203〜208、リセットスイッチ21
1は基板223の表面の四方周辺に配置され、小さな抵
抗、コンデンサ等は基板223の裏面に配置されている
。ケース224の本体226は、長手方向の2つの側面
227と1端面228を折り曲げ成形して筺枠としたも
ので、側面227の内側に平行に小さな溝229が設け
られ、この溝229に開口側から基板223をあてがい
、差し込むようになっている。本体226の側面227
および端面228には、外部から基板223の入出力端
子205〜208に配線コネクタを着脱すると共に、リ
セットスイッチ211を操作するための開口部230〜
232が形成されている。ケース224の蓋233は、
本体226に合わせて側面234、端面235,236
を折り曲げ成形され、このうち一方の端面236が本体
226の開口を覆うように延長され、他の面234,2
35が本体226の開口部230〜232に重ならない
高さに形成されている。蓋233の表面には、表示素子
LED−A〜Oからなる前述のモニタ表示部212が取
付けられ、蓋233の端面236には、外部から基板2
23の入出力端子203,204に配線コネクタを着脱
するための開口部237が形成されている。また、蓋2
33の端面236には、基板223のグランド面に当接
する2つの当接片238が内側に折り曲げ成形されてい
る。本体226の側面227には4つの嵌合凹部(小孔
)239が設けられ、蓋233の側面234には内側に
嵌合凹部239に嵌まる各嵌合凸部240が設けられて
いる。
【0029】基板223を本体226の開口側から溝2
29に差し込み、その開口側に蓋233の端面236を
合わせながら蓋233をかぶせ、蓋233の嵌合凸部2
40を本体226の嵌合凹部239に嵌め合うと、基板
223がケース224内に収納、支持されると共に、ケ
ース224が組付けられる。また、この組付けと同時に
蓋233の端面236の当接片238が基板223のグ
ランド面に所定の押圧力で当接し、基板223のグラン
ドがケース224に接続される。これにより、基板22
3が導電性のケース224によってシールドされる。こ
の制御装置200は、図1のように基盤2の裏面に配設
されるが、この場合基盤2側に2組の弾性掛止部材(図
示しない)が設けられ、その弾性掛止部材の間にケース
224を押し込むことで、ケース本体226の突起24
1つまり溝229の加工による外面側の突起241が掛
止され、取付けられる。そして、この制御装置200の
ケース224の蓋233の表面に、前記誘導樋41の導
電性プレート59a,59bにつながる配線部材62が
ネジ242を介して締結、接続される(図5参照)。な
お、制御装置200の基板223は制御装置200の主
電源(24V)とグランドを兼ねている。
【0030】このように制御装置200は、コンパクト
な基板223をケース本体226の溝229に差し入れ
、蓋233をかぶせて嵌合凸部240を嵌合凹部239
に嵌めることで、基板223をケース224に的確に収
納、支持でき、かつケース224を容易に組付けること
ができる。このため、制御装置200を小型化、軽量化
できると共に、ネジ等の止着部材を必要とせずに制御装
置200を簡単に組立てることができ、組付工程を大幅
に削減できる。また、制御装置200の基板223は、
ケース224を組付ければ、蓋233の端面236の当
接片238が基板223のグランド面に所定の押圧力で
当接するので、接続にネジ、アース線等を用いずとも、
基板223を収納する導電性のケース224にてシール
ドすることができる。このため、導電性のケース224
全体にて基板223を簡単にシールドすることができ、
このシールドによって外部からのノイズがケース224
を透過して基板223のIC部品等に影響を及ぼすこと
を確実に防止できる。また、この制御装置200は基盤
2の裏面に配設されるが、小型のため、取付け位置の設
定が容易であり、基盤2を設計する上での自由度が高ま
る。なお、基盤2への取付け、取外しは、ケース本体2
26の溝229の裏側の突起241を利用することで、
簡単に行うことができる。
【0031】この一方、図23〜図25の遊技盤1のよ
うに大当たり遊技が可能なものにあっては、多量の入賞
球に対し賞球排出を短時間のうちに行うため、賞球排出
系各部と流動するパチンコ球との摩擦により静電気が大
量に発生してパチンコ球が帯電してしまうが、この静電
気は賞球排出装置16の誘導樋41から導電性プレート
59a,59b、配線部材62、減衰器61、制御装置
200のケース224、基板223のグランドを介して
吸収、放出される。即ち、賞品球の貯留タンク40に続
く誘導樋41の通路底面に導電性プレート59a,59
bを設け、導電性プレート59a,59bを抵抗器等の
減衰器61を介して制御装置200のケース224に接
続し、かつケース224を基板223のグランドに接続
したので、誘導樋41をパチンコ球が流下する際に、静
電気は導電性プレート59a,59bから減衰器61に
導かれてエネルギを減衰され、さらに制御装置200の
ケース224、基板223のグランドを介して制御装置
200の主電源側から外部に放出されるのである。この
ため、パチンコ球が賞球系のセンサ(排出センサ、セー
フセンサ等)や遊技盤1側のセンサ(始動スイッチ、サ
イクルスイッチ、カウントスイッチ等)を通過する際に
、パチンコ球から静電気の放電によってセンサが破壊さ
れたり、センサが誤動作することを確実に防止できる。 また、導電性プレート59a,59bに放出された静電
気は減衰器61により減衰されるため、静電気のノイズ
により制御装置200の基板223に悪影響を及ぼすこ
とはない。また、導電性プレート59a,59bを基盤
2のフレーム側に接続して静電気をフレームに吸収させ
自然放電させる方式だと、静電気の量が多い場合等には
大地アースを接続しなければならないが、このように制
御装置200の主電源側から放出するため、静電気を確
実に逃がすことができ、高い信頼度が得られる。また、
このように制御装置200の主電源側から放出するため
、静電気を遊技盤1側の制御装置側から放出する場合の
ように、制御装置の構造によってノイズを吸収する性能
が異なったり、遊技盤1を入れ替える毎に導電性プレー
ト59a,59bの接続を行わなければならないといっ
た不具合はない。なお、導電性プレート59a,59b
は、賞品球の貯留タンク40の底壁や排出機構42a,
42bの各樋部に設けても良い。
【0032】次に制御装置200による制御内容を図2
8〜図94のフローチャートに基づいて説明する。図2
8は電源投入時の初期化処理を示すもので、スタックポ
インタ設定、RAMクリア、レジスタ設定、出力オフ、
賞球数設定、不正排出用カウンタ設定等を行う。賞球数
設定は、図29のようにEEPROMの賞球数値を読み
込み、モニタ表示部212に表示すると共に、電源投入
から30秒以内にリモコン送信器213から信号の入力
があれば、賞球数の設定を行う。そして、図30のよう
にリモコン送信器213のセーフ1キーのオンの場合は
、選択フラグにより賞球数1(セーフI側)の設定が可
能になり、+1キー、−1キーにより所定の数値に選定
した後セットキーを押すと、その数値がセーフI側の賞
球数としてEEPROMに格納される。セーフ2キーの
オンの場合は、選択フラグにより賞球数2(セーフII
側)の設定が可能になり、+1キー、−1キーにより所
定の数値に選定した後セットキーを押すと、その数値が
セットII側の賞球数としてEEPROMに格納される
。リモコンの信号の読み込みは図31〜図37にて、E
EPROMの賞球数の読み込み、書き込みは図38〜図
51にて行われる。なお、初期データとして、図48の
ようにセーフI側の賞球数13個、セーフII側の賞球
数7個を設定してある。この賞球数の設定中、モニタ表
示部212のLCD−A,CにセーフI側の賞球数なら
びにLCD−G,IにセーフII側の賞球数が表示され
、セーフI側の設定中にLCD−Dが、セーフII側の
設定中にLCD−Jが点滅される(後述する)。
【0033】ここで、図95にセーフI側でのタイミン
グチャートを示すと、セーフ1キーをオンするとLCD
−Dが点滅され、+1キーをオンすると例えば[11]
を表示していたLCD−A,Cの表示が[12]に切り
替わり、−1キーをオンすると[12]を表示していた
LCD−A,Cの表示が[11]に切り替わり、これら
のオンにより例えば[13]を賞球数として選定した後
、セットキーをオンするとLCD−Dが消灯される。 このように、リモコン操作によってセーフI側、セーフ
II側の複数の賞球数をモニタ表示を見ながら自由にか
つ簡単に設定できる。このため、遊技盤1の機種に合っ
た賞球数に設定することが可能であり、遊技盤1の交換
により賞球数を変更する必要を生じた場合にも簡単に対
応可能である。また、賞球数を自由に設定できるため、
遊技機を開発する際の自由度が高まり、変動入賞装置等
の遊技の特徴を生かした遊技機の開発が可能となる。な
お、賞球数の設定は、電源投入から30秒以内にリモコ
ン送信器213からセーフ1キーまたはセーフ2キー信
号が入力されない場合は許可されず、またリモコン送信
器213は所定のパスコードを入力しないと送信が不可
能なため、不正に賞球数を変更することを防止できる。
【0034】図52はメインループを示すもので、“ス
テータス更新”、“リセット処理”、“エラー処理”、
“球抜き処理”、“排出処理”からなる。“ステータス
更新”はバックグランドジョブで、図53のようにタイ
マ更新、各センサの更新(監視)を行う。タイマ更新は
図54〜図57にて行われる。セーフセンサ監視は、入
賞球処理装置15の調流樋18の調流部29を通過する
パチンコ球(入賞球)をセーフセンサにて精度良く検出
するもので、図58のようにセーフセンサの信号を読込
み、セーフセンサの信号がオフからオンに変わると、そ
のオン時間が3m秒から100m秒の間にあるときに入
賞球有りと判定する。入賞球有りの場合、図59のよう
にセーフ球カウンタを+1する。また、セーフセンサの
オン時間が3m秒以下または100m秒〜200m秒の
ときは無効とし、200m秒以上続いたときはオープン
エラー(断線)を判定する。
【0035】排出センサ1,2監視は、排出機構42a
(排出1側),42b(排出2側)の調流樋72a,7
2bの調流部85を流下中のパチンコ球(賞品球)を排
出ストッパ機構73a,73bの上流の排出センサ1,
2にて精度良く検出するためのもので、それぞれ図60
、図61、図62のように排出センサ1,2の前回の信
号と今回の信号とにより検出(立上り検出)を行う。 即ち、排出センサ1,2の信号がオフからオン(前回)
に変わると、今回の排出センサ1,2の信号がオンであ
れば球有り、つまりパチンコ球が排出センサ1,2内に
入ったと判定する。排出センサ1,2の信号がオフ(前
回)に変わったときは、今回の排出センサ1,2の信号
がオフであれば球無し、つまりパチンコ球が排出センサ
1,2内に無いと判定する。図96(A),(B)に排
出センサ1,2の処理の例を示すと、フレーム2あるい
は10の場合は、センサの信号がオフからオンに変わっ
た後、再びオフとなるので、その信号オンをノイズと見
なして無効とする。フレーム5あるいは13の場合は、
センサの信号がオフからオンに変わった後、信号が今回
もオンとなるので、今回の信号入力時に球有り(立上り
)と判定する。フレーム6,7の場合は、球有りを判定
済である。フレーム9の場合は、センサの信号がオンか
らオフに変わった後、信号が今回もオフとなるので、今
回の信号入力時に球無し(立下り)と判定する。また、
排出センサ1、2監視にて、立上りの判定時に排出1側
,2側のカウンタを−1する。なお、排出ストッパ機構
73a,73bによりパチンコ球の流下を阻止している
状態において、排出センサ1,2は先頭に続く2番目の
パチンコ球を検出する。
【0036】球抜きセンサ監視は、基盤2の前面の操作
孔より挿入された器具の操作により球抜きセンサがオン
したか否かを検出するためのもので、図示しないが球抜
きセンサの信号がオフからオン(前回)に変わると、今
回の球抜きセンサの信号がオンであれば球抜きセンサの
オンを判定する。球抜きセンサの信号がオフのときは、
今回の球抜きセンサの信号がオフであれば球抜きセンサ
のオフを判定する。ショート監視は、図63にてセーフ
センサのショートが200m秒続くと、ショートエラー
(短絡)を判定する。このように、入賞球、排出1側,
2側の賞品球、球抜きセンサのオンを正確に検出できる
。即ち、セーフセンサの信号のオン時間から入賞球を、
また排出センサ1,2、球抜きセンサは前回の信号と今
回の信号との比較により賞品球、センサオンを検出する
ので、センサ信号とノイズとを識別することができ、誤
信号による制御装置200の誤動作を確実に防止できる
。また、これにより例えば電子ライタ等によってパチン
コ機の金枠等の金属部分に放電し、ノイズを発生させる
ことで賞球排出装置16等を誤動作させるといった不正
行為等をも確実に防止できる。リセットスイッチ監視は
、図64のようにリセットスイッチがオンすると、リセ
ットフラグをオンする。
【0037】セーフII監視は、遊技盤1の特定入賞口
304,305a,305bに打球の入賞があったとき
に、遊技盤1の制御装置からのセーフII信号に基づき
セーフII球カウンタを+1する。この遊技盤1の制御
装置の動作を述べると、図97、図98のように特定入
賞口304,305a,305bに入賞があると、その
入賞数を記憶すると共に、その記憶に応じ制御装置20
0からのコール信号に同期してセーフII信号を300
m秒間出力する。一方、制御装置200は図65のよう
に処理のタイミングを合わせるために50m秒毎にコー
ル信号を出力すると共に、遊技盤1の制御装置からセー
フII信号を受けると、その信号が10m秒間継続した
ときに、セーフII入球有りと判定する。そして、セー
フII入球有りを判定したときは、320m秒間コール
信号を出力し、セーフII入球数を記憶するセーフII
球カウンタを+1する。この後、170m秒間コール信
号をオフし、再び50m秒毎にコール信号を出力する。 次のセーフII信号は、320m秒間コール信号を出力
してから170m秒間のオフ後まで受け付けない。図9
9にセーフII信号処理のタイミングチャートを示す。 このようにコール信号を用いることで、信号の授受を的
確に行うことができ、制御が正確かつ容易になる。なお
、遊技盤1の制御装置の中断中は、制御装置からのレデ
ィ信号が“H”に変わり、セーフII信号処理は行わな
い。
【0038】ここで、セーフ球カウンタならびにセーフ
II球カウンタの値は、電源が断した場合、図66のパ
ワーフェール処理に入り、図67のようにEEPROM
に書き込まれる。そして、EEPROMに書き込まれた
各値は、この後電源がオンした際に、図29、図38〜
図51にてセーフ球カウンタならびにセーフII球カウ
ンタに戻される。セーフセンサを通過する入賞球を記憶
するセーフ球カウンタの値、ならびにセーフII信号に
基づき遊技盤1の所定の入賞口の入賞数を記憶するセー
フII球カウンタの値は、電源が断すると消滅してしま
うが、この電源の断時に不揮発性のEEPROMにバッ
クアップ保持され、この後電源がオンすると、元のカウ
ンタに復帰される。このため、何らかの原因により電源
が断した場合に、セーフセンサの入賞記憶数ならびに所
定の入賞口の入賞記憶数が消滅してしまうといった心配
はなく、電源が復旧すれば、元の記憶値のまま各処理に
入ることができる。したがって、電源の断以前に入賞が
あったときは、電源の復旧後にその記憶に応じ後述する
排出処理にて的確に賞球を排出することが可能になり、
この結果電源の断時に遊技者との間でトラブルを生じる
といったことはなく、信頼性が著しく向上する。
【0039】“リセット処理”は、図64のリセットス
イッチ監視にてリセットフラグがオンすると、図68の
ように不正排出用カウンタ設定に入り、図69にて不正
排出監視用の球数を排出1,2側の不正排出用カウンタ
にセットする。セーフセンサのオープンエラー、ショー
トエラーを判定した場合、図70〜図76のように打球
の発射モータをオフすると共に、セーフランプ(賞球ラ
ンプ)を点滅し、エラーの復旧待ちの状態となる。そし
て、エラーの復旧が済むと、図77にて発射モータをオ
ン状態に戻す。図100のタイミングチャートに示すよ
うに、オープンエラー、ショートエラーを的確に検知で
きると共に、エラー時に発射モータのオフの待機状態と
なるので、セーフセンサの故障状態のまま遊技に入るこ
とを確実に防止できる。
【0040】“排出処理”は、図78〜図90のように
セーフ球カウンタならびにセーフII球カウンタの値か
ら入賞球の有無を確認し、入賞球が有れば、排出条件を
確認した後、賞球数(排出球数)をセットし、セットし
た球数の賞球排出を行う。排出条件は、前回の排出処理
終了から400m秒(排出ウエイトタイマ)経過し、図
80のように排出センサ1,2が球有り状態を50m秒
間継続したときに成立する。即ち、前回の排出処理中に
なく、排出機構42a,42bの調流樋72a,72b
内に賞品球が有り、エラー中になければ排出開始OKで
ある。排出球数セットは、図81のようにセーフ球有り
でセーフII入球無しの場合はセーフI側の賞球数を、
セーフII入球有りの場合はセーフII側の賞球数を選
択すると共に、賞球数に合った排出方法を選出し、賞球
排出を開始する。即ち、セーフI、セーフIIにかかわ
らず、賞球数が9個以上のときは、賞球数を分割(ほぼ
半分ずつ)し、分割した賞球数を排出1側、2側のカウ
ンタにセットして、両排出機構42a,42bからの併
用排出を行う。賞球数が8個以下のときは、その賞球数
を排出1側、2側のカウンタに交互にセットして、排出
機構42a,42bからの交互排出を行う。この際、対
応する排出Sol1,2がオンされる。なお、併用排出
、交互排出の場合、カウンタのセット値は予め−1した
値がセットされる。
【0041】賞球排出が開始されると、図82〜図84
のように賞球数が1個(排出1側、2側のカウンタが“
0”)の場合は35m秒後に、また賞球数が2個以上の
場合は、排出センサ1,2監視にて流下する賞品球の立
上りを検出する毎に排出1側、2側のカウンタが−1さ
れると共に、排出1側,2側のカウンタが“0”になる
と、排出機構42a,42b側の賞球排出が終了となり
、対応する排出Sol1,2がオフされる。この際、賞
球排出開始から3秒経過しても排出1側,2側のカウン
タが“0”にならないときは、排出Sol1,2をオフ
した後、排出のエラー処理に入る(後述する)。
【0042】ここで、1個排出、交互排出、併用排出を
説明する。1個排出(賞球数“1”)は、排出機構42
a,42bのいずれかより選択的に賞品球1個を排出す
るもので、図101のタイミングチャートを示すように
、排出開始OKで、排出機構42a,42bの一方の排
出Sol1をオンし、35m秒後にその排出Sol1を
オフする。次に1個排出を行う場合、再び排出開始OK
で、排出機構42a,42bの他方の排出Sol2をオ
ンし、35m秒後にその排出Sol2をオフする。なお
、排出Sol1,2のオン、オフに応じて排出センサ1
,2は一旦オフとなった後、オンとなる。排出Sol1
または2をオンすると、排出ストッパ機構73aまたは
73bの係止爪91aまたは91bが対応する調流部8
5内から後退して係止爪91aまたは91bにより流下
を阻止されていたパチンコ球が解放され、この解放によ
り対応する調流部85内の先頭の球1個が賞球排出樋4
3へ落下し、続いて2番目以降の球が流下を始めるもの
の、35m秒後にその排出Sol1または2をオフする
と、2番目の球が流下を始めた直後に係止爪91aまた
は91bが対応する調流部85内に進入し、2番目以降
の球が係止爪91aまたは91bにより流下を阻止され
る(図14(A),(B)参照)。これにより賞品球1
個が排出される。
【0043】1個排出の場合、排出Sol1,2(選択
した側)をオンした後、排出センサ1,2の立上りの検
出により排出Sol1,2をオフしたのでは、排出セン
サ1,2の検出位置(流下を阻止された状態で先頭に続
く2番目の球を検出)に関係して球2個が排出されてし
まうため、1個の排出は無理であり、また排出センサ1
,2の立下りを検出して排出Sol1,2をオフした場
合、調流部85の傾斜を緩くして球の流下速度を遅くし
ないと、排出Sol1,2のオフが遅れるため、やはり
1個の排出は無理であるが、このように排出Sol1,
2を規定時間オンすることで、即ち時間制御とすること
で賞品球1個を適確に排出することができる。なお、調
流部85の傾斜を緩くして球の流下速度を遅くすると、
賞球数の多い交互排出や併用排出での排出時間および処
理時間が長くなってしまうため、不適である。
【0044】交互排出(賞球数“2”〜“8”)は、賞
球数の“2”〜“8”に該当する賞品球を排出機構42
a,42bのいずれかより選択的に排出するもので、図
102のタイミングチャートに示すように(賞球数が3
個の場合)、排出開始OKで、排出機構42a,42b
の一方の排出Sol1をオンし、このオンにより係止爪
91aが後退して対応する調流部85からパチンコ球が
流下を始め、これに伴い排出センサ1が流下するパチン
コ球の立上りを検出し、その立上りを所定回数(賞球数
−1)検出すると、排出Sol1をオフする。また、次
に交互排出を行う場合、再び排出開始OKで、排出機構
42a,42bの他方の排出Sol2をオンし、同様に
対応する調流部85からパチンコ球が流下を始め、排出
センサ2が流下するパチンコ球の立上りを検出し、その
立上りを所定回数(賞球数−1)検出すると、排出So
l2をオフする。即ち、排出Sol1または2のオンに
より、係止爪91aまたは91bが後退して対応する調
流部85から先頭のパチンコ球が、続いて調流部85上
流および誘導部84側から後続球が流下を始め、これら
の球は先頭の球から順に賞球排出樋43へ落下すると共
に、これに伴い当該排出センサ1または2によるパチン
コ球の立上り検出から流下するパチンコ球をカウントす
る。この際、排出センサ1,2の位置により調流部85
の先頭の球および2番目の球はカウントされず、3番目
の球からカウントされる。そして、パチンコ球を該当排
出1側または2側のカウンタのセット値分カウントし、
当該排出Sol1または2をオフすると、前回カウント
された球は対応する係止爪91aまたは91bが調流部
85内に進入する前に賞球排出樋43へ落下し、現カウ
ント時の球およびその後続球は調流部85内に進入した
対応する係止爪91aまたは91bにより流下を阻止さ
れる(図14(A),(B)参照)。これにより、先頭
の球および2番目の球と合わせ、カウント数に+1した
数の賞品球が排出される。図102の場合にはカウント
数が2で3個の賞品球が排出される。
【0045】このように、交互排出では賞球数から−1
した数のパチンコ球をカウントして排出Solをオフす
ることで、賞球数に該当する賞品球を適確に排出するこ
とができる。なお、排出Sol1,2(選択した側)の
オン中、調流部85の先頭の球と2番目の球はほぼ接し
ながら調流部85を流下し、誘導部84からの3番目以
降の球は略45度の角度で調流部85が続くため、方向
を変えつつ前方の球と漸次離間して調流部85を流下し
、さらに垂直部83からの後続球は誘導部84の上壁8
9により速度、間隔を調整されるため、それぞれ所定の
離間距離で調流部85を流下する。このため、排出So
l11,2をオフした際、賞球数が多いときほど係止爪
91a,91bの調流部85内への進入は容易になるも
のの、賞球数が2個の場合でも係止爪91a,91bの
進入は容易である。
【0046】また、1個排出ならびに交互排出は、処理
に入る毎に2系統の排出機構42a,42bのいずれか
より賞品球の排出を行うかを選択している。即ち、入賞
球に応じて1個排出が連続して行われる場合、例えば初
めの入賞に対しては排出機構42a側にて排出が行われ
、次の入賞に対しては排出機構42b側にて排出が行わ
れる(図101参照)。同様に交互排出が連続して行わ
れる場合、例えば初めの入賞に対しては排出機構42a
側にて排出が行われ、次の入賞に対しては排出機構42
b側にて排出が行われる(図102参照)。また、1個
排出と交互排出とが連続する場合、例えばまず1個排出
が排出機構42a側にて行われると、次の交互排出が排
出機構42b側にて行われる。このように、2系統の排
出機構42a,42bを交互に使用して賞品球の排出を
行うため、誘導樋41内等で球の流れが偏って球詰まり
等を生じるといったことを防止でき、賞品球のスムーズ
な排出を保てる。なお、賞球数の設定によって1個排出
あるいは交互排出のどちらか一方のみを使用する場合で
も、もちろん排出機構42a,42bは交互に使用され
る。
【0047】併用排出(賞球数“9”以上)は、賞球数
の“9”〜“15”に該当する賞品球を両排出機構42
a,42bから排出するもので、図103のタイミング
チャートに示すように(賞球数が10個の場合と15個
の場合)、排出開始OKで、両排出機構42a,42b
の排出Sol1,2をオンし、これらのオンにより係止
爪91a,91bが後退して両調流部85からパチンコ
球が流下を始め、これに伴い排出センサ1,2が流下す
るパチンコ球の立上りを検出する。そして、排出センサ
1,2がそれぞれ立上りを所定回数(分割した賞球数−
1)検出すると、この場合賞球数が10個のときは、排
出1側カウンタのセット値=4により排出センサ1が4
回、排出2側カウンタのセット値=4により排出センサ
2が4回立上りを検出すると、それぞれ該当排出Sol
1,2をオフする。また、賞球数が15個のときは、排
出1側カウンタのセット値=7により排出センサ1が7
回、排出2側カウンタのセット値=6により排出センサ
2が6回立上りを検出すると、それぞれ該当排出Sol
1,2をオフする。即ち、両排出Sol1,2のオンに
より、係止爪91a,91bが後退してそれぞれ調流部
85から先頭のパチンコ球が、続いてこれらの後続球が
流下を始め、これらの球は先頭の球から順に賞球排出樋
43へ落下するが、これに伴い排出センサ1,2による
パチンコ球の立上り検出からそれぞれ調流部85を流下
するパチンコ球を、対応する排出1側,2側カウンタの
セット値分カウントし、それぞれ該当排出Sol1,2
をオフすることで、排出機構42a側の調流部85から
排出1側カウンタのセット値に+1した数の賞品球が排
出され、排出機構42b側の調流部85から排出2側カ
ウンタのセット値に+1した数の賞品球が排出される。 この際、排出センサ1,2の位置によりそれぞれ調流部
81の先頭の球および2番目の球はカウントされず、3
番目の球からカウントされ、またそれぞれ最終カウント
時の球およびその後続球は排出Sol1,2のオフによ
り流下を阻止される。これにより、図103のように賞
球数が10個のときは両排出機構42a,42bの調流
部85からそれぞれ5個の賞品球が排出され、賞球数が
15個のときは排出機構42aの調流部85から8個の
賞品球が、排出機構42bの調流部85から7個の賞品
球が排出される。
【0048】このように、併用排出では賞球数を分割か
つ分割後の賞球数からそれぞれ−1した数だけパチンコ
球をカウントして排出Sol1,2をオフすることで、
賞球数に該当する賞品球を適確に排出することができる
。また、併用排出は、賞球数が多いときに両排出機構4
2a,42bを使用して賞品球を排出するため、排出時
間を短縮できる。なお、併用排出の場合、誘導部84上
流の垂直部83以降からの球が調流部85を流下し、球
の間隔が大きいときに排出Sol1,2をオフするため
、もちろん係止爪91a,91bの調流部85内への進
入は容易である。
【0049】ところで、これらの排出処理中に上タンク
40に続く誘導樋41や排出機構42a,42b等に球
詰まりが発生した場合、規定数の賞品球が排出されない
ことがある。このため、図82にて排出開始から該当す
る排出1側,2側のカウンタの値が“0”になる前に3
秒(排出監視タイマ)経過したときは、球詰まりによる
排出エラーを判定して排出Sol1,2をオフする。即
ち、所定時間の経過時の該当排出1側,2側のカウンタ
の値から球詰まりによる排出エラーを適確に検知するこ
とができ、この場合排出Sol1,2をオフ状態に保持
したまま球詰まりを直すことになる。一方、球詰まりが
発生した場合に、該当排出1側,2側のカウンタの値が
“1”のときは、最終のパチンコ球がカウントされない
が、その1つ前のパチンコ球まで排出されるため、この
場合は規定数の賞品球が排出されることになる。そして
、球詰まりの修正を終えると、図85のように排出セン
サ1,2が球有り状態を3秒間継続したときに排出エラ
ーからの復帰となる。この復帰後、エラー前の賞球数を
該当排出1側,2側カウンタに再セットし、再び排出処
理に入る。該当排出1側,2側カウンタの値が“1”の
場合は、規定数の賞品球の排出となるので、排出処理は
終了する。
【0050】図104に排出エラーおよび復帰後のタイ
ミングチャートを示すと(併用排出による賞球数が10
個の場合)、排出Sol1,2のオンと同時に排出監視
タイマ(3秒)がスタートし、例えば排出センサ2側に
てパチンコ球を規定数カウントすると排出Sol2はオ
フされるが、排出センサ1側にてパチンコ球を規定数カ
ウントする前に排出監視タイマがタイムアップすると、
排出エラーと判定してタイムアップと同時に排出Sol
1がオフされ、復旧待ちとなる。そして、復旧が済めば
、該当センサ1が排出監視タイマ(3秒)の期間オン状
態を継続したときに排出開始条件が判定され、OKであ
れば前回規定数の賞品球が排出されていない場合、再度
同じ賞球数にて排出処理を行う。特に、このようにエラ
ーを生じたとしても復旧後再度同じ賞球数にて排出処理
を行うことで、入賞に対し必ず所定の賞品球が排出され
ることになり、このため賞球による遊技者とのトラブル
を防止できる。また、排出条件エラーの場合は、球詰ま
りあるいは上タンク40に賞品球がないので、球詰まり
の復旧あるいは賞品球の補給待ちとなり、球詰まりの解
消後あるいは賞品球の補給後、図86のように排出セン
サ1,2がオンすると、排出開始OKとなる。
【0051】そして、排出処理を終了すると、図87〜
図89にて排出ウエイトタイマ(400m秒)をセット
し、セーフ球カウンタの値を−1すると同時に、この賞
球排出がセーフII側の賞球による場合は、セーフII
球カウンタの値を−1する。
【0052】なお、図52、図70、図71のエラー処
理にてならびに図78のように賞球排出を終了する毎に
不正排出用カウンタをセットし、不正監視が行われる。 即ち、賞球排出中以外のときに、排出機構42a,42
bから賞品球が排出されてしまう場合、当該排出1側,
2側の不正排出用カウンタが賞品球5個をカウントする
と、不正エラーを判定し、図90にて球抜きSolをオ
ンし、ストップ状態となる。賞球排出中になくまた入賞
球がないにもかかわらず、何らかの異常により賞品球が
排出されてしまう場合、また賞球排出に続いて何らかの
異常によりそのまま賞品球の排出が行われてしまう場合
、不正排出用カウンタのカウント値により不正エラーを
判定する。排出の不正には、排出ストッパ機構73aや
73bの係止爪91aや91bが排出Sol1や2の故
障等により調流部85から後退したままの状態となった
り、あるいは不正行為により係止爪91aや91bが強
制的に後退位置に動かされることで、賞品球が排出され
てしまう場合があるが、常に賞品球の排出を監視してい
るので、排出に不正が有った場合に不正を直ちに検知す
ることができる。また、不正を検知すると球抜きSol
をオンするので、賞品球は球抜き樋45から回収され、
賞品球が供給皿側に排出されることを防止できる。 そして、この状態にて故障等あるいは不正等に対する復
旧が行われ、復旧後リセットスイッチをオンすると、球
抜きSolがオフされ、再スタートとなる。
【0053】図105に不正監視のタイミングチャート
を示すと、排出処理中にないとき、例えば排出センサ1
により球の移動を検出した場合、球の立上りを検出する
毎に排出1側の不正監視カウンタを+1し、該カウンタ
が“5”になると同時に球抜きSolをオンし、復旧待
ちとなる。そして、復旧が済み、リセットスイッチをオ
ンすると、該カウンタをクリアし、球抜きSolをオフ
し、終了する。このように、排出Sol1,2等の故障
や不正行為等による排出の不正を適確に検知できると共
に、不正時には球抜きSolにより賞品球が球抜き樋4
5から回収され、排出が直ちに停止され、待機状態とな
るため、排出Sol1,2等の故障ならびに不正行為の
防止に対し充分に対応できる。
【0054】図91には“球抜き処理”を示し、球抜き
処理は遊技機の打止め時や遊技店の閉店時および各装置
の故障、点検時等に行われる。球抜き処理は入賞球があ
るときや賞球排出中および各エラー処理中は不可である
。基盤2の前面の操作孔よりピン等の器具を挿入して球
抜きセンサをオンすると(球抜きセンサ監視による)、
球抜きSolがオンされ、球抜き開始タイマ(1秒)が
経過したときに、排出ストッパ機構73a,73bの両
排出Sol1,2がオンされる。球抜きSolのオンに
より球抜き樋45の分岐部に設けた球抜きゲート110
を開くと共に、球抜きゲート110の開途中で球を排出
することのないように、球抜き開始タイマ(1秒)の経
過後に排出Sol1,2をオンし、調流部85から係止
爪91a,91bを後退させる。これにより、賞球排出
装置16の上タンク40内の賞品球ならびに誘導樋41
や排出機構42a,42b内の賞品球が賞球排出樋43
から球抜き樋45へと流下し、パチンコ機後方の図示し
ない回収樋に排出、回収される。
【0055】そして、上タンク40、誘導樋41、排出
機構42a,42b内の賞品球が回収樋に排出され、排
出センサ1,2がオフすると、排出1,2球無タイマ(
3秒)がセットされ、このタイマ経過後に排出Sol1
,2をオフし、次いで球抜きSolをオフする。この際
、いったん排出センサ1,2がオフしても、上タンク4
0等で流出せずに残っていた球が遅れて流下し排出セン
サ1,2がオンすることがあれば、該当排出1,2球無
タイマが再セットされ、このタイマ経過後に排出Sol
1,2、球抜きSolをオフする。これにより、賞品球
がすべて排出、回収されると共に、排出センサ1,2が
オフ状態を3秒間継続した後に係止爪91a,91bが
調流部85内に戻り、球抜きゲート110が球抜き樋4
5の閉位置(賞球排出樋43は開)に戻り、自動的に終
了となる。なお、回収球がないときは、球抜き開始タイ
マの経過時に自動的に終了となる。
【0056】図106に球抜き処理のタイミングチャー
トを示すと、球抜きセンサのオン検出により球抜きSo
lをオンし、この1秒後に排出Sol1,2をオンする
ことで球抜きが開始される。そして、球抜きが終了する
と、排出センサ1,2が3秒間オフとなったときに排出
Sol1,2、球抜きSolをオフし、終了となる。こ
のように、球抜きセンサをオンすれば球抜きを行えると
共に、賞品球がすべて排出、回収され排出センサ1,2
が3秒間オフすると、排出Sol1,2、球抜きSol
のオフにより係止爪91a,91b、球抜きゲート11
0がもとの位置に戻り自動終了となるので、球抜き終了
時に何らの確認、操作等必要なく、作業が楽である。
【0057】また、球抜き処理の途中にて球抜きを強制
的に中止したい場合には、基盤2の操作孔より再びピン
等の器具を挿入して球抜きセンサを再度オンすることに
より、球抜きが強制的に終了となる。即ち、球抜きSo
lのオン後球抜きセンサをオンすると、図91のように
強制終了タイマ(1秒)がセットされ、賞品球の回収中
にあれば、排出センサ1,2が球の立上りを検出すると
同時に該当排出Sol1,2をオフし、また賞品球の回
収を終えていれば、強制終了タイマの経過時点で排出S
ol1,2をオフする。そして、球抜き終了タイマ(3
秒)の経過後に球抜きSolをオフする。これにより、
係止爪91a,91bが調流部85内に戻り、球抜きゲ
ート110が球抜き樋45の閉位置に戻り、強制終了と
なる。
【0058】図107に球抜き処理の強制終了のタイミ
ングチャートを示すと(排出1側が賞品球回収中、排出
2側が回収後の場合)、球抜き処理の途中にて球抜きセ
ンサの再度のオン検出により、排出2側では1秒後に排
出Sol2がオフされ、排出1側では排出センサ1が球
の立上りを検出した時点で排出Sol1がオフされ、そ
の3秒後に球抜きSolがオフされる。この強制終了で
は、賞品球回収中の場合立上りを検出された球および後
続球は調流部85内に戻る係止爪91a,91bにより
、難無く流下を阻止される。
【0059】モニタ表示は、電源投入時ならびに前述の
賞球数設定時に、図92、図93のようにモニタ表示部
212のLCD−A,CにセーフI側の賞球数が、LC
D−G,IにセーフII側の賞球数が表示されると共に
、セーフI側の賞球設定時にLCD−Dが、セーフII
側の賞球設定時にLCD−Jが点滅される。また、通常
時に、図58、図92にてセーフ球カウンタの値つまり
セーフセンサ入賞記憶数がモニタ表示部212のLCD
−E,G,Iに表示される。
【0060】一方、各エラー時や不正監視処理中には、
図92、図94にてモニタ表示部212のLCD−M,
Oにエラーの内容、状態が表示される。即ち、セーフセ
ンサのエラー時(図71〜図73)にはLCD−Mに“
1”の数字が、そのエラー状態に応じてショートエラー
のときは“1”の数字、オープンエラーのときは“2”
の数字がLCD−Oに表示される。排出のエラー時(図
71、図82、図85)にはLCD−Mに“2”の数字
が、排出センサ1側のエラーのときは“1”の数字、排
出センサ2側のエラーのときは“2”の数字がLCD−
Oに表示される。排出条件エラー時(図71、図86)
にはLCD−Mに“3”の数字が、排出センサ1側のエ
ラーのときは“2”の数字、排出センサ2側のエラーの
ときは“3”の数字がLCD−Oに表示される。 不正監視処理中にあるとき(図71、図90)はLCD
−Mに“4”の数字が表示される。なお、各エラー中、
不正監視処理中にLCD−Nが点滅される。図108に
これらの表示例を示す。
【0061】電子制御式のパチンコ機にあっては、各検
出器や駆動部等が故障したり、不正行為等があった場合
、どこの部分が悪いのかあるいはどうゆう不正があった
のかを見付けることが非常に難しく、この場合係員がパ
チンコ機各部を1つ1つ点検しなければならなかったが
、このように故障や不正等によるエラーがあった場合、
各処理に応じてエラー箇所、エラー状態をモニタ表示す
るため、モニタ表示を見ることで故障箇所や故障内容な
らびに不正行為等を簡単に発見でき、例えば賞球排出に
エラーがあった場合にLCD−Mが“2”を、LCD−
Oが“1”を表示していれば、排出センサ1側での排出
エラーと即座に発見でき、これにより故障や不正行為等
に対して的確かつ迅速に対処することができ、故障等の
復旧を容易に行うことが可能になる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、遊技盤か
ら送られた入賞球を検出する手段と、この入賞球の検出
に基づき所定数の賞品球を排出する排出機構と、遊技盤
側からの所定の賞球信号を記憶する信号記憶手段と、こ
の賞球信号の記憶のあるときに前記排出機構の賞品球の
排出数を切り替える賞球制御手段とを備えると共に、賞
球信号の記憶を電源断時にバックアップ保持するバック
アップ記憶手段を設けたので、何らかの原因により電源
が断した場合にもトラブルを生じることなく、電源が復
旧したときに賞品球の排出を正確に行うことができ、入
賞箇所等の条件に応じて異なる数の賞品球を排出する賞
球装置の信頼性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の基盤側の分解斜視図である。
【図2】パチンコ機の機枠の斜視図である。
【図3】基盤の裏面図である。
【図4】上タンクの斜視図である。
【図5】誘導樋部分の正面図である。
【図6】誘導樋部分を示し、(A)は図5のAーA線断
面図、(B)は図5のBーB線断面図、(C)は図5の
CーC線断面図である。
【図7】球止め装置の斜視図である。
【図8】球止め装置の作動状態を示し、(A)はその解
放状態の説明図、(B)はその球止め状態の説明図であ
る。
【図9】排出機構の要部正面図である。
【図10】排出機構を分解した裏カバーの斜視図である
【図11】排出機構を分解した中央基枠側の斜視図であ
る。
【図12】排出機構を分解した表カバーの斜視図である
【図13】排出機構の突起部分の構造図である。
【図14】排出ストッパ機構の作動状態を示し、(A)
は阻止状態の説明図、(B)は解放状態の説明図である
【図15】球抜き樋部分を示し、(A)はその分解斜視
図、(B)はその部分分解図である。
【図16】制御装置のCPU側の回路構成図である。
【図17】制御装置の入出力側の回路構成図である。
【図18】制御装置の斜視図である。
【図19】リモコン送信器のパスコード側の回路構成図
である。
【図20】リモコン送信器の各信号キー側の回路構成図
である。
【図21】リモコン送信器の斜視図である。
【図22】モニタ表示部の配置図である。
【図23】遊技盤の例を示す正面図である。
【図24】変動入賞装置の斜視図である。
【図25】遊技盤の裏面図である。
【図26】制御装置の表側からの分解斜視図である。
【図27】制御ケースの裏側からの分解斜視図である。
【図28】制御内容を示すフローチャートである。
【図29】制御内容を示すフローチャートである。
【図30】制御内容を示すフローチャートである。
【図31】制御内容を示すフローチャートである。
【図32】制御内容を示すフローチャートである。
【図33】制御内容を示すフローチャートである。
【図34】制御内容を示すフローチャートである。
【図35】制御内容を示すフローチャートである。
【図36】制御内容を示すフローチャートである。
【図37】制御内容を示すフローチャートである。
【図38】制御内容を示すフローチャートである。
【図39】制御内容を示すフローチャートである。
【図40】制御内容を示すフローチャートである。
【図41】制御内容を示すフローチャートである。
【図42】制御内容を示すフローチャートである。
【図43】制御内容を示すフローチャートである。
【図44】制御内容を示すフローチャートである。
【図45】制御内容を示すフローチャートである。
【図46】制御内容を示すフローチャートである。
【図47】制御内容を示すフローチャートである。
【図48】制御内容を示すフローチャートである。
【図49】制御内容を示すフローチャートである。
【図50】制御内容を示すフローチャートである。
【図51】制御内容を示すフローチャートである。
【図52】制御内容を示すフローチャートである。
【図53】制御内容を示すフローチャートである。
【図54】制御内容を示すフローチャートである。
【図55】制御内容を示すフローチャートである。
【図56】制御内容を示すフローチャートである。
【図57】制御内容を示すフローチャートである。
【図58】制御内容を示すフローチャートである。
【図59】制御内容を示すフローチャートである。
【図60】制御内容を示すフローチャートである。
【図61】制御内容を示すフローチャートである。
【図62】制御内容を示すフローチャートである。
【図63】制御内容を示すフローチャートである。
【図64】制御内容を示すフローチャートである。
【図65】制御内容を示すフローチャートである。
【図66】制御内容を示すフローチャートである。
【図67】制御内容を示すフローチャートである。
【図68】制御内容を示すフローチャートである。
【図69】制御内容を示すフローチャートである。
【図70】制御内容を示すフローチャートである。
【図71】制御内容を示すフローチャートである。
【図72】制御内容を示すフローチャートである。
【図73】制御内容を示すフローチャートである。
【図74】制御内容を示すフローチャートである。
【図75】制御内容を示すフローチャートである。
【図76】制御内容を示すフローチャートである。
【図77】制御内容を示すフローチャートである。
【図78】制御内容を示すフローチャートである。
【図79】制御内容を示すフローチャートである。
【図80】制御内容を示すフローチャートである。
【図81】制御内容を示すフローチャートである。
【図82】制御内容を示すフローチャートである。
【図83】制御内容を示すフローチャートである。
【図84】制御内容を示すフローチャートである。
【図85】制御内容を示すフローチャートである。
【図86】制御内容を示すフローチャートである。
【図87】制御内容を示すフローチャートである。
【図88】制御内容を示すフローチャートである。
【図89】制御内容を示すフローチャートである。
【図90】制御内容を示すフローチャートである。
【図91】制御内容を示すフローチャートである。
【図92】制御内容を示すフローチャートである。
【図93】制御内容を示すフローチャートである。
【図94】制御内容を示すフローチャートである。
【図95】賞球数設定のタイミングチャートである。
【図96】センサ入力処理を示し、(A)はその特性図
、(B)はその表図である。
【図97】遊技盤側の制御を示すフローチャートである
【図98】遊技盤側の制御を示すフローチャートである
【図99】制御装置間の信号授受のタイミングチャート
である。
【図100】センサ不正のタイミングチャートである。
【図101】1個排出のタイミングーチャートである。
【図102】交互排出のタイミングチャートである。
【図103】併用排出のタイミングチャートである。
【図104】排出エラー時のタイミングチャートである
【図105】排出不正のタイミングチャートである。
【図106】球抜き処理のタイミングチャートである。
【図107】球抜き処理のタイミングチャートである。
【図108】モニタ表示部の表示例を示す表図である。
【図109】クレームに対応する構成図である。
【符号の説明】
2  基盤 3  フレーム 10  集合樋 14  打球発射装置 15  入賞球処理装置 16  賞球排出装置 17  案内樋 18  調流樋 21  セーフセンサ 40  上タンク 41  誘導樋 42a,42b  排出機構 43  賞球排出樋 45  球抜き樋 57a,57b  通路 58  分流壁 59a,59b  導電性プレート 61  減衰器 62  配線部材 63  球止め装置 71a,71b  流入樋 72a,72b  調流樋 73a,73b  排出ストッパ機構 74a,74b  排出センサ 75  ユニットケース 76  中央基枠 79  傾斜部 80  屈曲部 81  傾斜部 82  屈曲部 83  垂直部 84  誘導部 85  調流部 86  落下部 90a,90b  突起部 91a,91b  係止爪 92a,92b  排出ソレノイド 97  収納部 99  凹部 101  切り欠き部 103  凹部 110  球抜きゲート 116  球抜きソレノイド 200  制御装置 201  CPU 203〜208  入力端子 211  リセットスイッチ 212  モニタ表示部 213  リモコン送信器 214  リモコン受信器 216  セーフ1キー 217  セーフ2キー 218  +1キー 219  −1キー 220  パスコードキー 221  セットキー 223  基板 224  ケース 226  本体 229  溝 230  開口部 231  開口部 232  開口部 233  蓋 237  開口部 238  当接片 239  嵌合凹部 240  嵌合凸部 304  特定入賞口 305a,305b  特定入賞口 307  変動入賞装置 308  始動スイッチ 309a,309b  始動スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  遊技盤から送られた入賞球を検出する
    手段と、この入賞球の検出に基づき所定数の賞品球を排
    出する排出機構と、遊技盤側からの所定の賞球信号を記
    憶する信号記憶手段と、この賞球信号の記憶のあるとき
    に前記排出機構の賞品球の排出数を切り替える賞球制御
    手段とを備えると共に、賞球信号の記憶を電源断時にバ
    ックアップ保持するバックアップ記憶手段を設けたこと
    を特徴とするパチンコ機の賞球装置。
  2. 【請求項2】  前記信号記憶手段は、遊技盤の所定の
    入賞口の打球の入賞に応じて遊技盤の制御系が出力する
    賞球信号を記憶することを特徴とする請求項1に記載の
    パチンコ機の賞球装置。
  3. 【請求項3】  前記バックアップ記憶手段は、賞球信
    号のほかに、電源断時に前記入賞球の検出手段による検
    出数をバックアップ記憶することを特徴とする請求項1
    に記載のパチンコ機の賞球装置。
  4. 【請求項4】  前記バックアップ記憶手段は、不揮発
    性のメモリからなることを特徴とする請求項1または3
    に記載のパチンコ機の賞球装置。
JP1301191A 1991-01-10 1991-01-10 パチンコ機 Pending JPH04241890A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001129161A (ja) * 1999-11-09 2001-05-15 Daiman:Kk 遊技機
JP2001161976A (ja) * 1999-12-10 2001-06-19 Sanyo Product Co Ltd 遊技機の制御装置
JP2010115529A (ja) * 2010-02-22 2010-05-27 Sanyo Product Co Ltd 遊技機の制御装置

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