JP2880985B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

Info

Publication number
JP2880985B2
JP2880985B2 JP29861797A JP29861797A JP2880985B2 JP 2880985 B2 JP2880985 B2 JP 2880985B2 JP 29861797 A JP29861797 A JP 29861797A JP 29861797 A JP29861797 A JP 29861797A JP 2880985 B2 JP2880985 B2 JP 2880985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
discharge
prize ball
prize
balls
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29861797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10146428A (ja
Inventor
吉平 新山
広司 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sofia Inc
Original Assignee
Sofia Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17862054&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2880985(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sofia Inc filed Critical Sofia Inc
Priority to JP29861797A priority Critical patent/JP2880985B2/ja
Publication of JPH10146428A publication Critical patent/JPH10146428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2880985B2 publication Critical patent/JP2880985B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機等の
弾球遊技機に関し、特に、入賞領域に多数の入賞球が連
続的に入ったときに、その入賞球を貯留して1個宛に検
出し解放流下させる手段とその検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のパチンコ機は、遊技の条件によっ
て入賞率の大きい特別遊技等を発生し、遊技者に多くの
賞品球をもたらす変動入賞装置を有するものが多くなっ
ている。
【0003】この種のパチンコ機は、特別遊技が発生す
ると次々に多量の入賞球を生じ、この入賞球に応じ連続
して多量に賞品球を排出することになる。そこで、多量
の入賞球ならびに賞品球を高速に処理する装置として、
従来型のセーフ球の自重などを利用した機械式に代わっ
て電子制御式のものが提案されている。
【0004】例えば、入賞球ならびに賞品球処理の高速
化を図るために、入賞球ならびに賞品球を電気的なセン
サを用いて検出すると共に、入賞球の処理通路と賞品球
の排出通路にそれぞれ通路内に進入可能な流下阻止部材
(ストッパ部材)とその電気的駆動源を設け、センサの
検出に基づいて流下阻止部材を進入、後退させること
で、入賞球ならびに賞品球処理を行うことが考えられて
いる。
【0005】こうした電子制御式のものは、賞品球の排
出スピードが速いことはもちろん、従来のセーフ球の自
重などを利用した機械式のものと比べて構造が簡単にな
り、さらには入賞球の制御もしやすいという利点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような電
子制御式のものは、制御がしやすい反面、センサを用い
て入賞球や賞品球を検出することとなり、その検出の正
確さが要求される。
【0007】特に、入賞球の場合には、その入賞球が賞
品球の排出に係わることとなるので、さらなる入賞球の
検出の正確さが要求されるのである。
【0008】電子制御式の装置にあっては、連続して入
賞する入賞球をそれぞれ正確に検出すると共に、検出し
た入賞球を素早く確実に処理する必要性が生じる。
【0009】また、連続して入賞する多くの入賞球の移
動などによって発生するノイズ等により不正な信号も発
生しやすく、連続して入賞する入賞球を検出し損なった
り、ノイズ等の信号を正規の検出信号と誤認する懼れも
ある。
【0010】また、電子ライタなどの高圧パルス発生器
を用いてパチンコ機の金属部分に放電しノイズを発生さ
せることにより入賞球を検出するセンサを誤動作させる
という不正行為が、不心得な一部の遊技者によって行わ
れるという懼れもある。
【0011】この発明は、上記した問題点を解決するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、遊技盤に設
けられた入賞領域に入賞し流下したすべての入賞球を1
個宛に検出することに基づいて球排出装置を作動して所
要数の球を排出させるようにした弾球遊技機において、
入賞球を流下させて当該入賞球を1個宛保持すると共
に、上記球排出装置の作動に関連して該入賞球を1個宛
解放流下する入賞球処理装置(15)を具備し、上記入
賞球処理装置の所定部位には、上記1個宛保持されてい
る入賞球を検出するための入賞球検出手段(例えば、セ
ーフセンサ21)と、常態においては流下した入賞球を
1個宛に入賞球検出手段側へ流下案内し、当該入賞球検
出手段によって検出された入賞球を解放流下すると共に
後続の入賞球を分離阻止するように作動して、上記入賞
球処理装置に貯留する入賞球を1個ずつ解放流下するた
めの解放流下手段(例えば、ストッパ機構20)と、を
設けて、上記入賞球検出手段から受信した検出信号に係
わるレベル状態が予め定められた所定のレベル状態であ
るか否かを判定し、その判定結果が上記所定レベル状態
であり、且つ、その所定レベル状態が所定時間連続した
ことを条件に正規な検出信号として確定する確定手段を
備えて構成した。
【0013】
【作用】したがって、遊技盤の入賞領域に多数の入賞球
が連続的に入賞すると、それらの入賞球を貯留して入賞
球検出手段により1個宛検出される。そして、検出され
た球が解放流下手段により1個宛解放流下される。
【0014】確定手段により入賞球検出手段から受信し
た検出信号に係わるレベル状態が予め定められた所定の
レベル状態であるか否かが判定され、その判定結果が上
記所定レベル状態であり、且つ、その所定レベル状態が
所定時間連続したことを条件に正規な検出信号として確
定される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】図1に示すように、1はパチンコ機の遊技
盤、2は前面側からフレーム3内に遊技盤1を取付ける
基盤(前面枠とも呼ぶ)、4は遊技盤1の前面を覆うカ
バーガラス、5は基盤2を支持する機枠である。
【0017】遊技盤1は係止部材6a,6bにより基盤
2のフレーム3内に着脱自由に、カバーガラス4はガラ
ス枠7を介して基盤2に開閉可能に取付けられ、基盤2
は機枠5にヒンジ8a,8bにより回動可能に組付けら
れる。9a,9bは基盤2の施錠フックである。
【0018】遊技盤1の表面の遊技部には種々の入賞口
やアウト口および多数の遊技釘等が配列され、遊技盤1
の裏面には各入賞口に入賞した入賞球を案内する集合樋
10が形成される。
【0019】基盤2のフレーム後部には遊技盤1の裏面
の構造等に応じて所定の開口部が形成され、開口部後方
には遊技盤1の裏面を覆う開閉カバー11が取付けられ
る。基盤2の図左下部には球供給機構、発射杆12、モ
ータ13等からなる打球発射装置14が配設され、また
基盤2のフレーム後面には下部に入賞球処理装置15
が、上部から右側部および下部にかけて賞球排出装置1
6が配設される。 入賞球処理装置15は、遊技盤1の
裏面の集合樋10を流下してきた入賞球を処理するもの
で、1系統からなり、図2において集合樋10に接続す
る案内樋17と、案内樋17に続く調流樋18と、調流
樋18に続く導出樋19と、調流樋18に設置した解放
流下手段としてのストッパ機構20および入賞球検出手
段としての入賞球の検出器(セーフセンサ)21とから
構成される。
【0020】案内樋17は、上部の開口形状が集合樋1
0の下部の開口形状とほぼ同一に形成され、基盤2のフ
レーム3に遊技盤1を取付けた状態で集合樋10に接続
されると共に、開口部の図示左側の曲部22に続いて中
央に向けて緩やかに下り傾斜する底部23と、開口部の
図示右側から中央に向けて緩やかに下り傾斜して底部2
3に対し所定の段差を形成する案内部24と、案内部2
4の終端から底部23の終端に向けてパチンコ球を整列
通過させる整列部25と、底部23の終端に垂直に続い
てパチンコ球を一個ずつ通過可能な落下部26とが設け
られる。
【0021】調流樋18は、案内樋17の落下部26に
続いてパチンコ球を一個ずつ通過可能に緩やかに下り傾
斜する誘導部27と、誘導部27の終端の導入部28に
略45度の傾斜角で続いてパチンコ球を一個ずつ通過可
能な調流部29と、調流部29に垂直に続いてパチンコ
球を落下する落下部30とから形成される。誘導部27
の上壁は終端の導入部28に向けていくらか通路断面が
大きくなるように上り傾斜に、導入部28の上壁は導入
部28にてパチンコ球が後続のパチンコ球よりも上方に
行かないように誘導部27側に前傾して形成され、これ
により誘導部27に入ったパチンコ球は導入部28にて
球詰まりを生じることなくスムーズに調流部29に流入
される。調流部29は直線の通路形状で所定の長さに形
成され、調流部29の通路断面はほぼ通路の中心にてパ
チンコ球を通すようにパチンコ球の径よりもやや大きい
正方形に形成される。落下部30は調流部29からのパ
チンコ球を素早く落下するように調流部29よりも大き
な通路断面に形成される。
【0022】導出樋19は、調流樋18の落下部30に
続く傾斜部31と流下部32とから形成され、流下部3
2の出口はパチンコ機後方の図示しない回収樋に接続さ
れる。
【0023】解放流下手段としてのストッパ機構20
は、図3(A),(B)のように調流樋18の側上方よ
り調流部29内に進入してパチンコ球の流下を阻止する
2つの係止爪33,34と、係止爪33,34の駆動手
段としてのソレノイド(セーフソレノイド)35が設け
られる。係止爪33は鉤状部材からなり、調流部29の
下流部側方にて基板(図示しない)に設けた支軸36に
より揺動自由に支持され、球阻止部となる進入側外周部
が揺動軌跡と一致するように円弧状に形成され、中央部
にその上方にて基板に設置したセーフソレノイド35が
ピン連結される。係止爪34は係止爪33の外周部に係
合する後方部を有する半円状部材からなり、係止爪33
の斜め上方の調流部29の側方にて基板に設けた支軸3
7により揺動自由に支持され、球阻止部となる進入側外
周部が揺動軌跡と一致するように円弧状におよび後方外
周部も円弧状に形成され、かつ後方部に係止爪34を後
退方向に付勢する所定のウエイト38が取付けられる。
【0024】係止爪33,34に対応して調流部29の
側壁にはスリットが設けられ、係止爪33,34が調流
部29内に進入した状態において係止爪33,34の球
阻止部先端の間隔がパチンコ球の径とほぼ一致するよう
に,係止爪33,34やスリットの位置等が設定され
る。
【0025】セーフソレノイド35の非通電状態では、
図3(A)のように係止爪33の球阻止部が調流部29
内に所定量進入する一方、後方部のウエイト38により
係止爪34の球阻止部がスリット内に後退した状態にあ
り、この状態では調流部29内に有るパチンコ球は係止
爪33の球阻止部により流下を阻止される。次に、この
非通電状態からセーフソレノイド35に通電されると、
図3(B)のように係止爪33が上方に回動して係止爪
33の球阻止部がスリット内に後退すると共に、係止爪
33の外周部に押動されて係止爪34の球阻止部が調流
部29内に所定量進入し、このため調流部29内の後続
のパチンコ球は係止爪34の球阻止部により流下を阻止
される一方、先頭のパチンコ球は係止爪33から解放さ
れ、落下部30に落下する。そして、セーフソレノイド
35の通電が断たれると、リターンスプリングの付勢力
により係止爪33が元の図3(A)の位置に戻り、係止
爪33の球阻止部が調流部29内に所定量進入する一
方、後方部のウエイト38により係止爪34の球阻止部
がスリット内に後退し、このため係止爪34に阻止され
ていた後続のパチンコ球は係止爪33の球阻止部まで下
がり流下を阻止される。
【0026】即ち、調流樋18内に入ったパチンコ球
(入賞球)は、セーフソレノイド35のオン、オフに応
じて調流部29内で一時停止されると共に、後続球と分
離されて導出樋19に流出される。また、係止爪33,
34を支軸36,37により揺動自由に支持すると共
に、各球阻止部を揺動軌跡と一致する円弧状に形成した
ため、調流部29内への進入時にパチンコ球を噛んだ
り、後退時にパチンコ球の球圧により抵抗を受けること
がなく、セーフソレノイド35のオン、オフに応じて係
止爪33,34はスムーズに動作する。
【0027】入賞球検出手段としてのセーフセンサ21
は、パチンコ球が通る検出口を有する近接スイッチから
なり、ストッパ機構20の係止爪33と34の球阻止部
の間にて、調流樋18の調流部29に設けた収納部39
に設置される。係止爪33と34の球阻止部の間にパチ
ンコ球が有ればセーフセンサ21はオン信号を出力し、
無ければセーフセンサ21はオフ信号を出力する。
【0028】球排出装置としての賞球排出装置16は、
遊技盤1の各入賞口への入賞により賞品球の排出を行う
もので、図2において基盤2のフレーム上部に賞品球を
貯留する上タンク40と、上タンク40からの賞品球を
導く誘導樋41と、誘導樋41に続いて基盤2のフレー
ム右側部に賞品球の排出機構42a,42bと、排出機
構42a,42bに続いて賞球排出樋43と、基盤2の
フレーム下部に賞球排出樋43の分配樋44と、賞球排
出樋43から分岐する球抜き樋45とが設けられる。排
出機構42a,42bは2系統からなるが、図2では1
系統のみ図示している。
【0029】上タンク40は、図4、図5のように位置
決めピンを設けた前端の取付基板46a,46bを基盤
2のフレーム3に形成した取付溝48a,48bに挿入
し、係止具49a、49bを設けた中間部の取付座50
a,50bをフレーム3の取付面に合わせ、係止具49
a,49bをフレーム3の係止孔51a,51bに押し
込むことで取付けられる。上タンク40の傾斜する底壁
の最下部(図左側)には誘導樋41の上流部に開口する
落下部52が形成され、落下部52には誘導樋41側に
設けたスイッチ(補給センサ)53を動作する踏板54
がタンク40の上部から回動自由に吊設される。上タン
ク40内に賞品球が無くなると、踏板54がコイルバネ
(図示しない)の作用により反時計方向に跳ね上がって
補給センサ53から離れ、補給センサ53がオン信号を
出力する。55は誘導樋41に向けて吊設された球ナラ
シである。
【0030】誘導樋41は、図5〜図8(A),(B)
のように取付基板56に上流部から下流部(図右側)に
向けて緩やかな下り傾斜に形成され、上流部の樋壁は取
付基板56とで上タンク40の落下部52を囲う所定高
さに形成され、誘導樋41の中央に途中から誘導樋41
内を奥側と手前側の2条平行の通路57a,57bに形
成する分流壁58が設けられる。
【0031】分流壁58は上タンク40の落下部52の
踏板54の対向側の開口縁部に対応する位置から斜めに
パチンコ球の径以上の高さに立ち上がり、樋壁に応じて
高さを低くし、下流部にてパチンコ球の径の半分以下の
高さとなるように形成される。分流壁58を上タンク4
0の落下部52の開口縁部下方にて立ち上がらせるの
で、上タンク40から誘導樋41へのパチンコ球の流入
がスムーズとなり、下流部に行くにしたがって分流壁5
8の高さをパチンコ球の径の半分以下まで徐々に低くす
るので、パチンコ球が途中でこぼれることがなく、2条
の通路57a,57bに適確に分離、整流される。
【0032】誘導樋41の2条の通路57a,57bに
は、それぞれパチンコ球が接触する通路底面に金属板か
らなる導電性プレート59a,59bが貼付もしくは一
体的に取付けられる。導電性プレート59a,59b
は、図ではほぼ通路57a,57bの全長に渡って設け
られているが、通路57a,57bの途中に所定の区間
設けても良い。導電性プレート59a,59bは電気的
に接続され、少なくとも一方のプレートの裏面に通路底
面を貫通する端子部60が形成される。そして、端子部
60に途中に抵抗器等の減衰器61を設けた配線部材6
2が嵌着、接続され、配線部材62を介して導電性プレ
ート59a,59bは後述する制御装置200のケース
216に接続される。
【0033】誘導樋41の下流部には球ナラシを兼ねる
球止め装置63と、半端球を検出するためのスイッチ
(半端センサ)64が配設される。球止め装置63は先
端側を反り曲げた曲板65が通路57a,57b上に架
設した支軸66に回動自由に取付けられ、通常時には曲
板65の側部の突起67と樋壁との間に張設したバネ6
8によって、曲板65が図8(A)のように先端側を反
り上げて通路57a,57b上にかぶさる球ナラシ位置
に保持され、通路57a,57bでのパチンコ球の重な
りを防止してパチンコ球をスムーズに流下させる。ま
た、先端側を手動により持ち上げて曲板65を図8
(B)のように起立させると、バネ68の付勢方向が変
わって曲板65が直立状態に、つまり後端側が通路57
a,57b内に進入してパチンコ球の流下を阻止する球
止め位置に保持され、これにより賞球排出装置の保守点
検時や故障時等にパチンコ球を遮断して作業を容易に行
えるようになる。半端センサ64は通路57a,57b
の底部に配設したウエイトを有する踏板69a,69b
に応動するレバー70に対向して配置され、踏板69
a,69bは球止め装置63の直立状態での曲板65の
直下流にて傾動自由に配設される。パチンコ球が踏板6
9a,69b上に有れば図8(A)のように踏板69
a,69bが通路57a,57bと連続し、レバー70
がバランスして半端センサ64がオフ信号を出力し、無
ければ図8(B)のように踏板69a,69bがウエイ
トにより傾動してレバー70の後部が半端センサ64を
押動し、半端センサ64がオン信号を出力する。
【0034】誘導樋41の通路57a,57bは、排出
機構42a,42bの流入樋71a,71bにスムーズ
につながるように、下流端の樋壁が上部後方に斜めに切
り欠かれ、これに合わせて排出機構42a,42bの流
入樋71a,71bは、流入端の樋壁が上部前方に斜め
に突出される。
【0035】排出機構42a,42bは、図9、図10
のように基盤2のフレーム3に取付けるユニットケース
75に2系統並列に設けられ、誘導樋41の通路57
a,57bに接続する流入樋71a,71bと、流入樋
71a,71bに続く調流樋72a,72bと、調流樋
72a,72bに設置した排出ストッパ機構73a,7
3bおよび排出球の検出器(排出センサ)74a,74
bとから構成される。なお、流入樋71a、調流樋72
a、排出ストッパ機構73a、排出センサ74aは図示
してない。
【0036】ユニットケース75は中央基枠76と、フ
レーム3側の裏カバー77と、表カバー78からなり、
流入樋71a、調流樋72aは裏カバー77が合わさる
中央基枠76の裏面側に一体的に形成され、流入樋71
b、調流樋72bは表カバー78が合わさる中央基枠7
6の表面側に一体的に形成される。排出ストッパ機構7
3a、排出センサ74aは中央基枠76の裏面側に配置
され、排出ストッパ機構73b、排出センサ74bは中
央基枠76の表面側に配置される。
【0037】流入樋71a,71bは、誘導樋41の通
路57a,57bに続いて流入部から図右側に緩やかに
下り傾斜する傾斜部79と、傾斜部79の下流端に続い
て通路方向を略180度反転させる第1屈曲部80と、
第1屈曲部80に続いて図左側に緩やかに下り傾斜する
傾斜部81と、傾斜部81の下流端に続いて通路方向を
再び略180度反転させる第2屈曲部82とから形成さ
れる。
【0038】第1屈曲部80および第2屈曲部82によ
りそれぞれ傾斜部79,80からのパチンコ球の流下速
度が減少されると共に、後述する排出ストッパ機構73
a,73bによる流下阻止状態にて誘導樋41側からの
球圧を軽減する。
【0039】調流樋72a,72bは、第2屈曲部82
に続いて通路方向を略90度転換させ垂直下方に向かう
垂直部83と、垂直部83の終端の側部に続く誘導部8
4と、誘導部84に略45度の傾斜角で続く調流部85
と、調流部85に垂直に続く落下部86とから形成され
る。
【0040】垂直部83の終端の底壁87は誘導部84
側に緩やかに下り傾斜に形成され、垂直部83の誘導部
84と対向側の壁面88は誘導部84側にいくらか迫り
出させて形成される。これにより、垂直部83の底壁8
7上に乗ったパチンコ球の中心は後続のパチンコ球の中
心よりも誘導部84側に位置することになり、垂直部8
3内のパチンコ球は終端部分にて球詰まりを生じること
なく誘導部84に流入される。
【0041】誘導部84の上壁89は略45度傾斜して
形成され、誘導部84にてパチンコ球が後続の垂直部8
3の底壁87上のパチンコ球よりも上方に行かないよう
にすると共に、垂直部83の底壁87にて方向を変えな
がら誘導部84に流入するパチンコ球を略45度傾斜し
た上壁89に当てることで、誘導部84でパチンコ球を
一定の間隔で流下させ、かつパチンコ球の流下速度を調
速する。これにより、垂直部83から誘導部84に入っ
たパチンコ球は誘導部84を所定の速度および間隔で流
下し、スムーズに調流部85に流入される。また、垂直
部83の側部に誘導部84を接続することで、後述する
排出ストッパ機構73a,73bによる流下阻止状態に
て調流部85側での球圧を軽減する。 調流部85は直
線の通路形状で所定の長さ(パチンコ球2個分)に形成
され、落下部86は調流部85からのパチンコ球を素早
く落下するように調流部85よりも大きな通路断面に形
成される。 そして、この並列の排出路間の隔壁に、即
ち流入樋71a,71bの流入部から傾斜部79、第1
屈曲部80、傾斜部81、第2屈曲部82および調流樋
72a,72bの垂直部83、誘導部84、調流部85
にかけて中央基枠76の裏表の両通路側壁に、図11の
ように帯状に突起部90a,90bが設けられる。
【0042】突起部90a,90bは、誘導樋41の通
路57a,57bから流入したパチンコ球がそれぞれの
排出路を流下する際に、パチンコ球をそれぞれ中央基枠
76側から徐々にカバー77,78側に変位させると共
に、後述する排出センサ74a,74bの設置部の両排
出路の間隔を所定量広げるためのもので、流入樋71
a,71bの流入端部にて誘導樋41の分流壁58に連
続するようにつまり誘導樋41の分流壁58の肉厚と等
しく、流入部から傾斜部79の下流にかけて徐々に隆起
し、傾斜部79の終端にて所定の高さとなり、後はその
所定の高さのまま調流樋72a,72bの調流部85ま
で形成される。
【0043】ただし、突起部90a,90bは、排出セ
ンサ74a,74bの設置部にてセンサ74a,74b
の厚み分、切り欠き形成される。また、裏カバー77、
表カバー78の通路側壁は、誘導樋41の樋壁に連続す
る流入樋71a,71bの流入部から突起部90a,9
0bに合わせて徐々に後退するように形成され、突起部
90a,90bと平行面に形成される。
【0044】これにより、排出センサ74a,74bの
設置部の両排出路の間隔が広がる一方、誘導樋41の両
通路57a,57bに整列されたパチンコ球は、バラツ
イたり球詰まりを起こすことなく、両通路57a,57
bからそれぞれ流入樋71a,71bにスムーズに流入
し、そのまま突起部90a,90bに沿いそれぞれ徐々
に間隔が開く流入樋71a,71b、調流樋72a,7
2bをスムーズに流下する。なお、突起部90a,90
bは流入樋71a,71bの第1屈曲部80や傾斜部8
1や第2屈曲部82および調流樋72a,72b側にて
徐々に隆起させるようにしても良い。
【0045】排出ストッパ機構73a,73bは、調流
樋72a,72bの調流部85の側上方より調流部85
内に進入してそれぞれパチンコ球の流下を阻止する係止
爪91a,91bと、それぞれ係止爪91a,91bの
駆動手段としてのソレノイド(排出ソレノイド)92
a,92bが設けられる。係止爪91a,91bは扇状
部材からなり、調流部85の下流部側方にて中央基枠7
6に突設した支軸93により揺動自由に支持され、球阻
止部となる扇状外周部が揺動軌跡と一致するように形成
され、中央部にリンク94を介して排出ソレノイド92
a,92bがピン連結される。係止爪91a,91bに
対応して調流部85の側壁にはスリットが設けられ、係
止爪91a,91bが調流部85内に進入した状態にお
いて調流部85内に流下を阻止されたパチンコ球2個が
並ぶように係止爪91a,91bやスリットの位置等が
設定される。排出ソレノイド92a,92bは支軸93
の上方にて中央基枠76に設けた嵌合枠95に嵌装さ
れ、嵌合枠95にボルト止めされる。なお、支軸93、
嵌合枠95はもちろん中央基枠76の両面に設けられ
る。
【0046】排出ソレノイド92a,92bの非通電状
態では、図12(A)のように係止爪91a,91bの
球阻止部が調流部85内に所定量進入した状態にあり、
この状態では調流部85内のパチンコ球は係止爪91
a,91bの球阻止部により流下を阻止される。そし
て、非通電状態から排出ソレノイド92a,92bに通
電されると、図12(B)のようにリンク94の引動に
より係止爪91a,91bが上方に回動して係止爪91
a,91bの球阻止部がスリット内に後退し、このため
調流部85内のパチンコ球は係止爪91a,91bから
解放され、落下部86に落下する。そして、排出ソレノ
イド92a,92bの通電が断たれると、リターンスプ
リングの付勢力により係止爪91a,91bが元の図1
2(A)の位置に戻り、球阻止部により調流部85内の
パチンコ球は流下を阻止される。
【0047】係止爪91a,91bを支軸93に揺動自
由に支持すると共に、各球阻止部を揺動軌跡と一致する
扇状に形成したため、各球阻止部はパチンコ球に対して
常に接線方向に動くことになり、このため調流部85内
への進入時に調流部85内のパチンコ球を噛んだり、後
退時に流下を阻止していたパチンコ球の球圧により抵抗
を受けることがなく、係止爪91a,91bは排出ソレ
ノイド92a,92bのオン、オフに応じてスムーズに
動作する。 排出センサ74a,74bは、パチンコ球
が通る検出口96の周囲四方を囲った構造の所定の近接
スイッチからなり、排出ストッパ機構73a,73bの
係止爪91a,91bが調流樋72a,72bの調流部
85内に進入した状態において、それぞれ流下を阻止さ
れた先頭に続く2番目のパチンコ球のほぼ中央を囲う位
置にて、調流樋72a,72bの調流部85の底壁側に
形成した収納部97にセンサ基部98を、その対向側の
凹部99にセンサ先端部100を差し込み、調流部85
の側壁の突起部90a,90bの切り欠き部101に検
出口96の一方の側部102を、カバー77,78に形
成した凹部103に検出口96およびセンサの他方の側
部104を嵌め合い、並列に設置される。
【0048】排出センサ74a,74bの検出口96の
四方の内面(隅部を除く)のうち、中央基枠76側の内
面は突起部90a,90bの表面に、他の三方の内面は
それぞれ調流部85の底壁、上壁、カバー77,78の
側壁に連続し、調流部85を流下するパチンコ球がスム
ーズに検出口96を通るようになっている。連続するパ
チンコ球を検出するために、両排出路に検出口96の周
囲を囲った排出センサ74a,74bを並設する場合、
所定の間隔を必要とするが、突起部90a,90bを介
して両排出路の間隔を広げることで、排出センサ74
a,74bを並設可能になる。各排出センサ74a,7
4bは、パチンコ球がセンサの検出口96の通過中にあ
るときを含め検出口96内にあるときはオン信号を出力
し、無いときはオフ信号を出力する。
【0049】このように、並列の排出路に、即ち流入樋
71a,71bに続く調流樋72a,72bの両調流部
85に排出センサ74a,74bを並設するのであり、
流入樋71a,71bから調流樋72a,72bの両排
出路間の隔壁に徐々に隆起する帯状の突起部90a,9
0bを形成し、この突起部90a,90bを介して両排
出路を徐々に離間しながらセンサ設置部つまり両調流部
85の間隔を広げるので、流入樋71a,71b、調流
樋72a,72bをパチンコ球がスムーズに流下可能と
しつつ、所定の幅の排出センサ74a,74bを両調流
部85に容易に並設することができる。
【0050】また、両排出路間の隔壁に徐々に隆起する
帯状の突起部90a,90bを形成することでセンサ設
置部の間隔を広げるので、流入樋71a,71b、調流
樋72a,72b間の全体の隔壁の厚さを増やさなくと
も良く、このため製作コストを低減できる。
【0051】一方、誘導樋41の通路57a,57bに
つながる流入樋71a,71bの流入端部にて、帯状の
突起部90a,90bが誘導樋41の分流壁58に等し
く連続するので、誘導樋41の通路57a,57bを2
方向に分離形成する必要はなく、このため誘導樋41の
製作が容易になると共に、誘導樋41の通路57a,5
7bからのパチンコ球が流入樋71a,71bにスムー
ズに流入するので、流入する際にパチンコ球の流れが変
動したり、誘導樋41や流入樋71a,71b等が部分
的に摩耗することを十分に防止できる。
【0052】また、誘導樋41の両通路57a,57b
の間隔を広げずに済むため、その分流壁58を適正な厚
さに設定することができ、これにより両通路57a,5
7bにパチンコ球が適確に分配、整列されると共に、整
列状態で流入樋71a,71bに誘導され、誘導樋41
にて球が重なったり、球詰まりを起こすことを防止でき
る。
【0053】この排出機構42a,42bならびに排出
機構42a,42b内のパチンコ球の動きを説明する
と、排出ストッパ機構73a,73bの係止爪91a,
91bが調流樋72a,72bの調流部85内に進入し
てパチンコ球の流下を阻止している状態では、係止爪9
1a,91bに当接するパチンコ球を先頭に調流樋72
a,72bおよび流入樋71a,71b内にパチンコ球
が隙間なく整列し、静止している。この際、誘導樋41
側のパチンコ球からの球圧は流入樋71a,71bの第
1屈曲部80および第2屈曲部82により軽減され、調
流樋72a,72b側にかかることはない。また、排出
ストッパ機構73a,73bの係止爪91a,91bに
かかる球圧は調流樋72a,72bの調流部85内およ
び誘導部84内のパチンコ球のみとなる。
【0054】そして、排出ストッパ機構73a,73b
の排出ソレノイド92a,92bがオンされ係止爪91
a,91bが調流部85内から後退されると、調流部8
5内の先頭のパチンコ球および先頭に続く調流部85、
誘導部84内のパチンコ球が速やかに流下し始め、これ
に続いて垂直部83内のパチンコ球が誘導部84内に流
入し、誘導部84の上壁89により速度、間隔を調整さ
れて誘導部84内を落下し、調流部85内を速やかに流
下する。さらに、これに続いて流入樋71a,71bの
第2屈曲部82内のパチンコ球が垂直部83内に速やか
に流入し、傾斜部81内のパチンコ球が第2屈曲部82
内に、第1屈曲部80内のパチンコ球が傾斜部81内に
それぞれ速やかに流入し、傾斜部79内のパチンコ球が
カバー77,78側に変位しながら第1屈曲部80内に
速やかに流入する。この際、係止爪91a,91bの後
退により、先頭のパチンコ球と先頭に続く調流部85内
のパチンコ球はほぼ接しながら調流部85内を流下し、
誘導部84からのパチンコ球は略45度の角度で調流部
85が続くため、方向を変えつつ前方のパチンコ球と漸
次離間して調流部85内を流下し、さらに垂直部83か
らのパチンコ球は誘導部84の上壁89により速度、間
隔を調整されるため、それぞれ所定の離間距離で調流部
85内を流下するようになる。また、調流部85、誘導
部84、垂直部83、屈曲部82、傾斜部81等、各部
での球圧は小さいため、パチンコ球はスムーズに流下す
る。
【0055】そして、排出ストッパ機構73a,73b
の排出ソレノイド92a,92bがオフされ係止爪91
a,91bが調流部85内に進入されると、調流部85
内を流下途中のパチンコ球が係止爪91a,91bに衝
突して流下を阻止され、これに続いて調流部85、誘導
部84、垂直部83、屈曲部82、傾斜部81、屈曲部
80、傾斜部79内のパチンコ球も流下を阻止され、元
の静止状態に戻る。係止爪91a,91bの球阻止部は
揺動軌跡と一致するため、パチンコ球の衝突による衝撃
力を支軸93により受けることができ、耐久性が向上す
ると共に、球阻止部はパチンコ球に対して接線方向に動
くため、係止爪91a,91bの調流部85内進入時に
パチンコ球と衝突しても、パチンコ球を噛んだりするこ
となく係止爪91a,91bはスムーズに進入する。
【0056】即ち、誘導樋41に続く排出機構42a,
42bの流入樋71a,71bに2つの屈曲部80,8
2を、屈曲部82に続いて垂直部83を設け、垂直部8
3の下部側壁88を迫り出させて対抗側に上壁89を傾
斜した誘導部84を設け、さらに誘導部84の下方に略
45度傾斜した調流部85に排出ストッパ機構73a,
73bを配設したので、排出ソレノイド92a,92b
のオン時にパチンコ球のスムーズな流下を確保できると
共に、排出ソレノイド92a,92bのオフ時に係止爪
91a,91b等にかかる球圧を軽減してパチンコ球の
流下を適確に阻止することができ、信頼性が大幅に向上
する。また、排出機構42a,42bはユニット構造と
なっており、このため各部品が故障したとき等、ユニッ
トごと簡単に交換できるため、故障等に対し迅速に対応
できる。また、各ソレノイドを垂直に配置したため、内
部へのごみの侵入やロッド等の片減りを防止できる。
【0057】排出機構42a,42bに続く賞球排出樋
43は、図2のように1系統からなるもので、排出機構
42a,42bの調流樋72a,72bの両落下部86
に接続する流入部105と、基盤2の前面のパチンコ球
の供給皿につながる流下樋106を設けた排球部107
とから形成され、調流樋72a,72bの両落下部86
から流入したパチンコ球を突壁等に当てながら流下樋1
06上に落として供給皿へ排出する。分配樋44は、基
盤2の前面下部の受皿につながり、供給皿がパチンコ球
で一杯になると前記流下樋106から溢れたパチンコ球
を受皿へ排出する。また、分配樋44には流下樋106
の直下方にて樋壁を兼ねる検知片108と、検知片10
8に連動するスイッチ(オーバーフロースイッチ)10
9とが設けられ、分配樋44内がパチンコ球で一杯にな
り、その押圧力で検知片108が押動されると、オーバ
ーフロースイッチ109がオン信号を出力する。
【0058】賞球排出樋43の途中から分岐する球抜き
樋45は、分岐部に図13(A),(B)のように板状
の球抜きゲート110が支軸111を介して回動自由に
配設され、樋壁外部にて支軸111に固定したクランク
112がレバー113に係合され、レバー113の後端
に球抜きゲート110を球抜き樋45の閉位置(賞球排
出樋43が開)に付勢するバネ114が掛合され、レバ
ー113にバネ114と反対側にリンク115を介して
球抜きゲート110を駆動する球抜きソレノイド116
が連結される。
【0059】球抜きソレノイド116に通電されると、
リンク115の上動によりバネ114に抗して球抜きゲ
ート110が球抜き樋45を開きかつ賞球排出樋43を
塞ぐ位置まで回動され、球抜きソレノイド116の通電
が断たれると、バネ114により球抜きゲート110が
球抜き樋45の閉位置に戻される。球抜きソレノイド1
16をオン、オフするためのスイッチ(球抜きセンサ)
は、図示しないが基盤2の前面に形成した操作孔からピ
ンあるいはワイヤのような器具を挿入することにより、
動作される。
【0060】なお、球抜き樋45の下流側は、遊技盤1
のアウト口117(図2)より回収されたアウト球を導
くアウト球導出樋118と合流され、さらにパチンコ機
後方の図示しない回収樋に接続される。 図14には入
賞球処理装置15、賞球排出装置16、打球発射装置1
4等を制御する制御装置200の回路を示す。
【0061】制御装置200は、内部にROMやRAM
を備えるCPU(マイクロコンピュータ)201、CP
U201の入出力を処理するインターフェイス202、
各入出力端子203〜208、タイマ発信回路209、
電源回路210等からなり、CPU201のROMには
実行すべきプログラムおよび種々のデータを設定し、C
PU201のRAMはCPU201のワークエリアやタ
イマエリアを提供する。
【0062】制御装置200の各入出力端子203〜2
08には、排出機構42a(排出1側),42b(排出
2側)の排出センサ74a,74b(排出センサ1,
2)、排出ソレノイド92a,92b(排出Sol1,
2)、入賞球処理装置15のセーフセンサ21(セーフ
センサ)、セーフソレノイド35(セーフSol)、賞
球排出装置16の球抜きセンサ、球抜きソレノイド11
6(球抜きSol)、発射モータ13等の各電気機器、
主電源(24V)ならびに図示しない遊技盤1側の制御
装置が接続され、制御装置200はROMのプログラム
データ、前記各センサならびに遊技盤1側の制御装置等
からの信号に基づき、排出Sol1,2、セーフSo
l、球抜きSol、発射モータ13等を制御する。21
1は制御装置200のリセットスイッチである。なお、
回路中、発射モータ13、賞品球の補給センサ53、誘
導樋41の半端センサ64、賞球排出樋43のオーバー
フロースイッチ109(オーバーフローSW)等は図示
省略してある。
【0063】また、制御装置200には、複数の賞球数
を設定するための賞球数設定回路212が設けられる。
賞球数設定回路212は、CPU201につなぐ2群の
抵抗213a,213b,214a〜214cからな
り、これらの抵抗値をもとにセーフI側(後述する)、
セーフII側(後述する)の賞球数が設定される。即
ち、抵抗213a,213bの抵抗値の組み合わせによ
り、セーフI側の賞球数は4つの数値(例えば10,1
1,13,15)の中から、また抵抗214a,214
bの抵抗値の組み合わせにより、セーフII側の賞球数
は8つの数値(例えば1,2,3,5,6,7,8,1
0)の中から、それぞれ設定される。なお、各抵抗21
3a,213b,214a〜214cは制御装置200
内に組込まれるので、両賞球数は製作時に設定された数
値に固定される。
【0064】そして、制御装置200は、賞球数設定回
路212の両賞球数を定期的にRAMに書き込むと共
に、通常の場合はセーフI側の賞球数を選択し、遊技盤
1側の制御装置から賞球信号が入力された場合はセーフ
II側の賞球数を選択し、その賞球数をもとに賞球排出
数を制御する。なお、この場合賞球数設定回路212に
複数のディップスイッチを設け、ディップスイッチのオ
ン、オフの組み合わせによってセーフI側、セーフII
側の賞球数を設定するようにしても良い。
【0065】ここで、遊技盤1の例を図18〜図20に
示す。
【0066】これは、遊技部300内に一般入賞口30
1,302a,302b,303a,303b、特定入
賞口304,305a,305b、中央に可動部材30
6a,306bを有する変動入賞装置307を設けたも
ので、特定入賞口304,305a,305bと、一般
入賞口301,302a,302b,303a,303
bおよび変動入賞装置307とで打球の入賞に対する賞
球数が異なるものである。
【0067】特定入賞口304,305a,305bに
は入賞球を検出する始動スイッチ308,309a,3
09bを配置している。変動入賞装置307内には特別
入賞口310、特別入賞口310の左右に一般入賞口3
11a,311bを形成し、特別入賞口310には入賞
球を検出するサイクルスイッチ312を、これらの下流
部には特別入賞口310および一般入賞口311a,3
11bの全通過球を検出するカウントスイッチ313を
配置している。
【0068】遊技部300内に打球が発射され、特定入
賞口304,305a,305bに入賞すると、始動ス
イッチ308,309a,309bのオンに応じて、図
示しない制御装置が変動入賞装置307の可動部材30
6a,306bを1,2回、打球を受け入れない第1状
態から打球を受け入れ易い第2状態に変換駆動する。そ
して、このとき他の打球が変動入賞装置307内に入賞
し、さらに変動入賞装置307内の特別入賞口310に
入賞すると、サイクルスイッチ312がオンし大当たり
遊技が発生する。
【0069】大当たり遊技が発生すると、変動入賞装置
307の可動部材306a,306bが第1状態から第
2状態に何回も変換駆動され、さらにこれがサイクルの
継続に応じ繰り返し行われるため、多数の打球が変動入
賞装置307内に入賞することになる。
【0070】この各サイクルは、可動部材306a,3
06bが18回変換駆動もしくは変動入賞装置307内
の下流部のカウントスイッチ313が通過球を10個カ
ウントすると、終了する。なお、サイクル中に打球が変
動入賞装置307内の特別入賞口310に入賞しなけれ
ば、サイクルスイッチ312のオフによりそのサイクル
終了時点で大当たり遊技が終了する。
【0071】一般入賞口301,302a,302b,
303a,303b、特定入賞口304,305a,3
05bおよび変動入賞装置307の入賞球は、遊技盤1
の裏面の集合樋10内に入り、集合樋10内に画成した
それぞれの通路部314a〜314dを介して基盤2側
の入賞球処理装置15の案内樋17に流入する。
【0072】そして、一般入賞口301,302a,3
02b,303a,303bおよび変動入賞装置307
の入賞球と、特定入賞口304,305a,305bの
入賞球とに対して異なった数の賞球を行うために、遊技
盤1の制御装置は特定入賞口304,305a,305
bに入賞したときに賞球側の制御装置200に賞球信号
を出力する。即ち、遊技盤1の制御装置は、特定入賞口
304,305a,305bの始動スイッチ308,3
09a,309bがオンすると、そのオン毎に賞球信号
(セーフII信号等)を賞球側の制御装置200に出力
するようになっている。この賞球信号が入力された場合
に制御装置200が前述のセーフII側の賞球数を選択
する(後述する)。
【0073】なお、例えば一般入賞口301,302
a,302b,303a,303bおよび変動入賞装置
307の入賞に対する賞球数が13個の場合は、予め制
御装置200の賞球設定回路212のセーフI側の賞球
数が“13”に、特定入賞口304,305a,305
bの入賞に対する賞球数が7個の場合は、同じく賞球数
設定回路212のセーフII側の賞球数が“7”に設定
される。
【0074】一方、制御装置200の構造は、図15〜
図17のようにCPU201、インタフェース202、
入出力端子203〜208、タイマ発信回路209、電
源回路210等の各電気部品を配設、接続した基板21
5および基板215を収納する金属製のケース216か
らなる。
【0075】CPU201等のIC部品、トランジスタ
や比較的大きいコンデンサ等は基板215の表面に、各
入出力端子203〜208、リセットスイッチ211は
基板215の表面の四方周辺に配置され、小さな抵抗、
コンデンサ等は基板215の裏面に配置されている。ま
た、基板215の表面の2つの隅部には基板215のグ
ランド面に金属の切片217が貼設されている。
【0076】ケース216の本体218は、長手方向の
2つの側面219と1端面220を折り曲げ成形して筺
枠としたもので、側面219の内側に平行に小さな溝2
21が設けられ、この溝221に開口側から基板215
をあてがい、差し込むようになっている。本体218の
側面219および端面220には、外部から基板215
の入出力端子205〜208に配線コネクタを着脱する
と共に、リセットスイッチ211を操作するための開口
部222〜224が形成されている。
【0077】ケース216の蓋225は、本体218に
合わせて側面226、端面227,228を折り曲げ成
形され、このうち一方の端面228が本体218の開口
を覆うように延長され、他の面226,227が本体2
18の開口部222〜224に重ならない高さに形成さ
れている。蓋225の端面228には、外部から基板2
15の入出力端子203,204に配線コネクタを着脱
するための開口部229が形成されている。また、蓋2
25の端面228には、基板215のグランド面に貼設
した両切片217に当接する2つの当接片230が内側
に折り曲げ成形されている。
【0078】本体218の側面219には4つの嵌合凹
部(小孔)231が設けられ、蓋225の側面226に
は内側に嵌合凹部231に嵌まる各嵌合凸部232が設
けられている。
【0079】基板215を本体218の開口側から溝2
21に差し込み、その開口側に蓋225の端面228を
合わせながら蓋225をかぶせ、蓋225の嵌合凸部2
32を本体218の嵌合凹部231に嵌め合うと、基板
215がケース216内に収納、支持されると共に、ケ
ース216が組付けられる。また、この組付けと同時に
蓋225の端面228の当接片230が基板215のグ
ランド面の切片217に所定の押圧力で当接し、基板2
15のグランドがケース216に接続される。これによ
り、基板215が導電性のケース216によってシール
ドされる。
【0080】この制御装置200は、図1のように基盤
2の裏面に配設されるが、この場合基盤2側に2組の弾
性掛止部材(図示しない)が設けられ、その弾性掛止部
材の間にケース216を押し込むことで、ケース本体2
18の突起233つまり溝221の加工による外面側の
突起233が掛止され、取付けられる。
【0081】そして、この制御装置200のケース21
6の蓋225の表面に、前記誘導樋41の導電性プレー
ト59a,59bにつながる配線部材62がネジ234
を介して締結、接続される(図5参照)。なお、制御装
置200の基板215は制御装置200の主電源(24
V)とグランドを兼ねている。
【0082】このように制御装置200は、コンパクト
な基板215をケース本体218の溝221に差し入
れ、蓋225をかぶせて嵌合凸部232を嵌合凹部23
1に嵌めることで、基板215をケース216に的確に
収納、支持でき、かつケース216を容易に組付けるこ
とができる。このため、制御装置200を小型化、軽量
化できると共に、ネジ等の止着部材を必要とせずに制御
装置200を簡単に組立てることができ、組付工程を大
幅に削減できる。
【0083】また、制御装置200の基板215は、ケ
ース216を組付ければ、蓋225の端面228の当接
片230が基板215のグランド面の切片217に所定
の押圧力で当接するので、接続にネジ、アース線等を用
いずとも、基板215を収納する導電性のケース216
にてシールドすることができる。このため、導電性のケ
ース216全体にて基板215を簡単にシールドするこ
とができ、このシールドによって外部からのノイズがケ
ース216を透過して基板215のIC部品等に影響を
及ぼすことを確実に防止できる。
【0084】また、この制御装置200は基盤2の裏面
に配設されるが、小型のため、取付け位置の設定が容易
であり、基盤2を設計する上での自由度が高まる。な
お、基盤2への取付け、取外しは、ケース本体218の
溝221の裏側の突起233を利用することで、簡単に
行うことができる。
【0085】この一方、図18〜図20の遊技盤1のよ
うに大当たり遊技が可能なものにあっては、多量の入賞
球に対し賞球排出を短時間のうちに行うため、賞球排出
系各部と流動するパチンコ球との摩擦により静電気が大
量に発生してパチンコ球が帯電してしまうが、この静電
気は賞球排出装置16の誘導樋41から導電性プレート
59a,59b、配線部材62、減衰器61、制御装置
200のケース216、基板215のグランドを介して
吸収、放出される。
【0086】即ち、賞品球の貯留タンク40に続く誘導
樋41の通路底面に導電性プレート59a,59bを設
け、導電性プレート59a,59bを抵抗器等の減衰器
61を介して制御装置200のケース216に接続し、
かつケース216を基板215のグランドに接続したの
で、誘導樋41をパチンコ球が流下する際に、静電気は
導電性プレート59a,59bから減衰器61に導かれ
てエネルギを減衰され、さらに制御装置200のケース
216、基板215のグランドを介して制御装置200
の主電源側から外部に放出されるのである。
【0087】このため、パチンコ球が賞球系のセンサ
(排出センサ、セーフセンサ等)や遊技盤1側のセンサ
(始動スイッチ、サイクルスイッチ、カウントスイッチ
等)を通過する際に、パチンコ球から静電気の放電によ
ってセンサが破壊されたり、センサが誤動作することを
確実に防止できる。また、導電性プレート59a,59
bに放出された静電気は減衰器61により減衰されるた
め、静電気のノイズにより制御装置200の基板215
に悪影響を及ぼすことはない。
【0088】また、導電性プレート59a,59bを基
盤2のフレーム側に接続して静電気をフレームに吸収さ
せ自然放電させる方式だと、静電気の量が多い場合等に
は大地アースを接続しなければならないが、このように
制御装置200の主電源側から放出するため、静電気を
確実に逃がすことができ、高い信頼度が得られる。
【0089】また、このように制御装置200の主電源
側から放出するため、静電気を遊技盤1側の制御装置側
から放出する場合のように、制御装置の構造によってノ
イズを吸収する性能が異なったり、遊技盤1を入れ替え
る毎に導電性プレート59a,59bの接続を行わなけ
ればならないといった不具合はない。
【0090】次に制御装置200による制御内容を図2
1〜図43(A)〜(C)のフローチャートに基づいて
説明する。
【0091】図21はメインフローを示すもので、電源
投入時の“初期化処理”、各センサ等の監視を行う“バ
ックグランドジョブ”、“球抜き処理”、賞球排出処
理”、および“排出不正処理”等からなる。
【0092】初期化処理では、図22のようにスタック
ポインタがセットされ、CPU201の入出力ポートが
初期化され、各デバイスへの出力がオフ状態にされた
後、RAMがクリアされ、不正監視用球数が図23にて
排出1側,2側の不正監視用カウンタにセットされる。
【0093】この処理時に、賞球数設定回路212によ
り設定されているセーフI側の賞球数とセーフII側の
賞球数が読み込まれ、RAM内に格納される。また、こ
の処理後、定期的にセーフI側の賞球数とセーフII側
の賞球数が読み込まれ、RAM内に再書き込みされる。
【0094】セーフI側とセーフII側の賞球数は、賞
球数設定回路212の抵抗213a,213b,214
a〜214bの抵抗値の組み合わせを選択することで、
自由にかつ簡単に選定でき、このため遊技盤1の機種に
合った賞球数に設定することが可能である。また、賞球
数設定回路212の賞球数をRAM内に定期的に再書き
込みするので、パチンコ台内部の熱や静電気等のノイ
ズ、ノイズは前述のように吸収ならびにシールドされる
ので影響は少ないが、これらによりRAM内に記憶した
賞球数のデータが破壊されることがあっても、すぐに賞
球数をRAM内に再設定することができる。このため、
RAM内の賞球数の記憶値をもとに賞球排出を行う際
に、賞球数をミスすることはなく、高い信頼性が確保さ
れる。
【0095】図24はバックグランドジョブを示すもの
で、一定周期で実行される“タイマ監視”、“セーフセ
ンサ監視”、“排出センサ1監視”、“排出センサ2監
視”、“球抜きセンサ監視”、“セーフII信号処理”
からなる。実行周期は図25にて、タイマは図26、図
27にて更新、監視される。
【0096】セーフセンサ監視は、入賞球処理装置15
の調流樋18の調流部29に設けられるストッパ機構2
0の2つの球阻止部の間にてセーフセンサによるパチン
コ球(入賞球)の有無を精度良く検出するもので、図2
8のようにセーフセンサの信号を読込み、一定時間での
信号の状態によりパチンコ球の検出を行う。セーフセン
サの信号がオフからオンに変わると、オンのまま10m
秒経過したときに球有りと判定する。セーフセンサの信
号がオフに変わると、オフが4m秒経過したときに球無
しと判定する。
【0097】このセーフセンサの処理では、セーフセン
サの信号の変化が一時的であればノイズと見なして無効
とする。調流樋18の調流部29に入った入賞球はスト
ッパ機構20により一旦流下を阻止されるため、セーフ
センサによる球有りの検出時間は10m秒で十分であ
る。これにより、入賞球の有無を正確に検出することが
できる。
【0098】排出センサ1,2監視は、排出機構42a
(排出1側),42b(排出2側)の調流樋72a,7
2bの調流部85を流下中のパチンコ球(賞品球)を排
出ストッパ機構73a,73bの上流の排出センサ1,
2にて精度良く検出するためのもので、それぞれ図2
9、図30、図31のように排出センサ1,2の前回の
信号と今回の信号とにより検出(立上り検出)を行う。
即ち、排出センサ1,2の信号がオフからオン(前回)
に変わると、今回の排出センサ1,2の信号がオンであ
れば球有り、つまりパチンコ球が排出センサ1,2内に
入ったと判定する。排出センサ1,2の信号がオフ(前
回)に変わったときは、今回の排出センサ1,2の信号
がオフであれば球無し、つまりパチンコ球が排出センサ
1,2内に無いと判定する。
【0099】図44(A),(B)に排出センサ1,2
の処理の例を示すと、フレーム2あるいは10の場合
は、センサの信号がオフからオンに変わった後、再びオ
フとなるので、その信号オンをノイズと見なして無効と
する。フレーム5あるいは13の場合は、センサの信号
がオフからオンに変わった後、信号が今回もオンとなる
ので、今回の信号入力時に球有り(立上り)と判定す
る。フレーム6,7の場合は、球有りを判定済である。
また、フレーム9の場合は、センサの信号がオンからオ
フに変わった後、信号が今回もオフとなるので、今回の
信号入力時に球無し(立下り)と判定する。この排出セ
ンサ1,2の処理により、調流樋72a,72bの調流
部85を流下中の賞品球を正確に検出でき、流下中の賞
品球を計数できる。
【0100】また、排出センサ1、2監視にて、立上り
の判定時に排出1側,2側のカウンタを−1する。な
お、排出ストッパ機構73a,73bによりパチンコ球
の流下を阻止している状態において、排出センサ1,2
は先頭に続く2番目のパチンコ球を検出する。
【0101】球抜きセンサ監視は、基盤2の前面の操作
孔より挿入された器具の操作により球抜きセンサがオン
したか否かを検出するためのもので、図32のように球
抜きセンサの信号がオフからオン(前回)に変わると、
今回の球抜きセンサの信号がオンであれば球抜きセンサ
のオンを判定する。球抜きセンサの信号がオフのとき
は、今回の球抜きセンサの信号がオフであれば球抜きセ
ンサのオフを判定する。
【0102】このように、入賞球、排出1側,2側の賞
品球、球抜きセンサのオンを正確に検出できる。即ち、
セーフセンサの信号の一定時間の状態から入賞球を、ま
た排出センサ1,2、球抜きセンサは前回の信号と今回
の信号との比較により賞品球、センサオンを検出するの
で、センサ信号とノイズとを識別することができ、誤信
号による制御装置200の誤動作を確実に防止できる。
また、これにより例えば電子ライタ等によってパチンコ
機の金枠等の金属部分に放電し、ノイズを発生させるこ
とで入賞処理装置15や賞球排出装置16等を誤動作さ
せるといった不正行為等をも確実に防止できる。
【0103】セーフII信号処理は、遊技盤1の特定入
賞口304,305a,305bに打球の入賞があった
ときに、遊技盤1の制御装置からのセーフII信号に基
づきその入賞球数を記憶し、セーフII側の賞球数の選
出を行う。
【0104】ここで、遊技盤1の制御装置の動作を述べ
ると、図45(A),(B)のように特定入賞口30
4,305a,305bに入賞があると、その入賞数を
記憶すると共に、その記憶に応じ制御装置200からの
コール信号に同期してセーフII信号を300m秒間出
力する。この出力後、入賞記憶数を−1する。
【0105】一方、制御装置200は図33(A),
(B)、図34のように、処理のタイミングを合わせる
ために50m秒毎にコール信号を出力すると共に、遊技
盤1の制御装置からセーフII信号を受けると、その信
号が10m秒間継続したときに、セーフII入球有りと
判定する。そして、セーフII入球有りを判定したとき
は、320m秒間コール信号を出力し、セーフII入球
数を記憶するセーフIIカウンタを+1する。この後、
170m秒間コール信号をオフし、再び50m秒毎にコ
ール信号を出力する。なお、次のセーフII信号は、3
20m秒間コール信号を出力してから170m秒間のオ
フ後まで受け付けない。
【0106】図46にセーフII信号処理のタイミング
チャートを示す。このようにコール信号を用いること
で、信号の授受を的確に行うことができ、制御が正確か
つ容易になる。なお、遊技盤1の制御装置の中断中は、
制御装置からのレディ信号が“H”に変わり、セーフI
I信号処理は行わない。
【0107】そして、セーフセンサ監視にて、入賞球有
りを検出すると賞球排出処理に入る。賞球排出処理は、
図35のように賞球排出条件の確認後、セーフII入球
無しの場合はセーフI側の賞球数を、セーフII入球有
りの場合はセーフII側の賞球数をセットし、セットし
た賞球数の賞球排出を行うと共に、この排出後入賞球を
排出する。
【0108】賞球排出条件は、図36のように前回の排
出処理終了から400m秒(排出ウエイトタイマ)経過
し、入賞球が有り、排出センサ1,2が球有り状態を5
0m秒間継続したときに成立する。即ち、前回の排出処
理中になく、入賞球の排出中になく、入賞球が有り、排
出機構42a,42bの調流樋72a,72b内に賞品
球が有り、エラー中になければ排出開始OKである。
【0109】賞球数セットは、図37、図38(A),
(B)にて賞球数に合った排出方法を選出し、賞球排出
を開始する。即ち、セーフI側の賞球数(10〜15
個)の場合、ならびにセーフII側の場合でも賞球数が
9個以上のときは、賞球数を分割(ほぼ半分ずつ)し、
分割した賞球数を排出1側、2側のカウンタにセットし
て、両排出機構42a,42bからの併用排出を行う。
セーフII側の場合に賞球数が8個以下のときは、その
賞球数を排出1側、2側のカウンタに交互にセットし
て、排出機構42a,42bからの交互排出を行う。ま
た、賞球数が1個のときは、同じく1個排出を行う。こ
の際、対応する排出Sol1,2がオンされる。なお、
併用排出、交互排出の場合、カウンタのセット値は予め
−1した値がセットされる。
【0110】賞球排出が開始されると、排出センサ1,
2監視にて流下する賞品球の立上りを検出する毎に排出
1側,2側のカウンタが−1されると共に、図39、図
40のように排出1側,2側のカウンタが“0”になる
と、排出機構42a,42b側の賞球排出が終了とな
り、対応する排出Sol1,2がオフされる。この場
合、賞球排出開始から3秒経過しても排出1側,2側の
カウンタが“0”にならないときは、排出Sol1,2
をオフした後、排出エラー処理に入る(後述する)。
【0111】ここで、1個排出、交互排出、併用排出を
説明する。
【0112】1個排出(賞球数“1”)は、排出機構4
2a,42bのいずれかより選択的に賞品球1個を排出
するもので、図47のタイミングチャートを示すよう
に、排出開始OKで、排出機構42a,42bの一方の
排出Sol1をオンし、35m秒後にその排出Sol1
をオフする。次に1個排出を行う場合、再び排出開始O
Kで、排出機構42a,42bの他方の排出Sol2を
オンし、35m秒後にその排出Sol2をオフする。な
お、排出Sol1,2のオン、オフに応じて排出センサ
1,2は一旦オフとなった後、オンとなる。
【0113】排出Sol1または2をオンすると、排出
ストッパ機構73aまたは73bの係止爪91aまたは
91bが対応する調流部85内から後退して係止爪91
aまたは91bにより流下を阻止されていたパチンコ球
が解放され、この解放により対応する調流部85内の先
頭の球1個が賞球排出樋43へ落下し、続いて2番目以
降の球が流下を始めるものの、35m秒後にその排出S
ol1または2をオフすると、2番目の球が流下を始め
た直後に係止爪91aまたは91bが対応する調流部8
5内に進入し、2番目以降の球が係止爪91aまたは9
1bにより流下を阻止される(図12(A),(B)参
照)。これにより賞品球1個が排出される。
【0114】1個排出の場合、排出Sol1,2(選択
した側)をオンした後、排出センサ1,2の立上りの検
出により排出Sol1,2をオフしたのでは、排出セン
サ1,2の検出位置(流下を阻止された状態で先頭に続
く2番目の球を検出)に関係して球2個が排出されてし
まうため、1個の排出は無理であり、また排出センサ
1,2の立下りを検出して排出Sol1,2をオフした
場合、調流部85の傾斜を緩くして球の流下速度を遅く
しないと、排出Sol1,2のオフが遅れるため、やは
り1個の排出は無理であるが、このように排出Sol
1,2を規定時間オンすることで、即ち時間制御とする
ことで賞品球1個を適確に排出することができる。な
お、調流部85の傾斜を緩くして球の流下速度を遅くす
ると、賞球数の多い交互排出や併用排出での排出時間お
よび処理時間が長くなってしまうため、不適である。
【0115】交互排出(賞球数“2”〜“8”)は、賞
球数の“2”〜“8”に該当する賞品球を排出機構42
a,42bのいずれかより選択的に排出するもので、図
48のタイミングチャートに示すように(賞球数が3個
の場合)、排出開始OKで、排出機構42a,42bの
一方の排出Sol1をオンし、このオンにより係止爪9
1aが後退して対応する調流部85からパチンコ球が流
下を始め、これに伴い排出センサ1が流下するパチンコ
球の立上りを検出し、その立上りを所定回数(賞球数−
1)検出すると、排出Sol1をオフする。また、次に
交互排出を行う場合、再び排出開始OKで、排出機構4
2a,42bの他方の排出Sol2をオンし、同様に対
応する調流部85からパチンコ球が流下を始め、排出セ
ンサ2が流下するパチンコ球の立上りを検出し、その立
上りを所定回数(賞球数−1)検出すると、排出Sol
2をオフする。
【0116】即ち、排出Sol1または2のオンによ
り、係止爪91aまたは91bが後退して対応する調流
部85から先頭のパチンコ球が、続いて調流部85上流
および誘導部84側から後続球が流下を始め、これらの
球は先頭の球から順に賞球排出樋43へ落下すると共
に、これに伴い当該排出センサ1または2によるパチン
コ球の立上り検出から流下するパチンコ球をカウントす
る。この際、排出センサ1,2の位置により調流部85
の先頭の球および2番目の球はカウントされず、3番目
の球からカウントされる。そして、パチンコ球を該当排
出1側または2側のカウンタのセット値分カウントし、
当該排出Sol1または2をオフすると、前回カウント
された球は対応する係止爪91aまたは91bが調流部
85内に進入する前に賞球排出樋43へ落下し、現カウ
ント時の球およびその後続球は調流部85内に進入した
対応する係止爪91aまたは91bにより流下を阻止さ
れる(図12(A),(B)参照)。これにより、先頭
の球および2番目の球と合わせ、カウント数に+1した
数の賞品球が排出される。図48の場合にはカウント数
が2で3個の賞品球が排出される。 このように、交互
排出では賞球数から−1した数のパチンコ球をカウント
して排出Solをオフすることで、賞球数に該当する賞
品球を適確に排出することができる。なお、排出Sol
1,2(選択した側)のオン中、調流部85の先頭の球
と2番目の球はほぼ接しながら調流部85を流下し、誘
導部84からの3番目以降の球は略45度の角度で調流
部85が続くため、方向を変えつつ前方の球と漸次離間
して調流部85を流下し、さらに垂直部83からの後続
球は誘導部84の上壁89により速度、間隔を調整され
るため、それぞれ所定の離間距離で調流部85を流下す
る。このため、排出Sol11,2をオフした際、賞球
数が多いときほど係止爪91a,91bの調流部85内
への進入は容易になるものの、賞球数が2個の場合でも
係止爪91a,91bの進入は容易である。 また、1
個排出ならびに交互排出は、処理に入る毎に2系統の排
出機構42a,42bのいずれかより賞品球の排出を行
うかを選択している。即ち、入賞球に応じて1個排出が
連続して行われる場合、例えば初めの入賞に対しては排
出機構42a側にて排出が行われ、次の入賞に対しては
排出機構42b側にて排出が行われる(図47参照)。
同様に交互排出が連続して行われる場合、例えば初めの
入賞に対しては排出機構42a側にて排出が行われ、次
の入賞に対しては排出機構42b側にて排出が行われる
(図48参照)。また、1個排出と交互排出とが連続す
る場合、例えばまず1個排出が排出機構42a側にて行
われると、次の交互排出が排出機構42b側にて行われ
る。このように、2系統の排出機構42a,42bを交
互に使用して賞品球の排出を行うため、誘導樋41内等
で球の流れが偏って球詰まり等を生じるといったことを
防止でき、賞品球のスムーズな排出を保てる。なお、賞
球数の設定によって1個排出あるいは交互排出のどちら
か一方のみを使用する場合でも、もちろん排出機構42
a,42bは交互に使用される。
【0117】併用排出(賞球数“9”以上)は、賞球数
の“9”〜“15”に該当する賞品球を両排出機構42
a,42bから排出するもので、図49のタイミングチ
ャートに示すように(賞球数が10個の場合と15個の
場合)、排出開始OKで、両排出機構42a,42bの
排出Sol1,2をオンし、これらのオンにより係止爪
91a,91bが後退して両調流部85からパチンコ球
が流下を始め、これに伴い排出センサ1,2が流下する
パチンコ球の立上りを検出する。そして、排出センサ
1,2がそれぞれ立上りを所定回数(分割した賞球数−
1)検出すると、この場合賞球数が10個のときは、排
出1側カウンタのセット値=4により排出センサ1が4
回、排出2側カウンタのセット値=4により排出センサ
2が4回立上りを検出すると、それぞれ該当排出Sol
1,2をオフする。また、賞球数が15個のときは、排
出1側カウンタのセット値=7により排出センサ1が7
回、排出2側カウンタのセット値=6により排出センサ
2が6回立上りを検出すると、それぞれ該当排出Sol
1,2をオフする。
【0118】即ち、両排出Sol1,2のオンにより、
係止爪91a,91bが後退してそれぞれ調流部85か
ら先頭のパチンコ球が、続いてこれらの後続球が流下を
始め、これらの球は先頭の球から順に賞球排出樋43へ
落下するが、これに伴い排出センサ1,2によるパチン
コ球の立上り検出からそれぞれ調流部85を流下するパ
チンコ球を、対応する排出1側,2側カウンタのセット
値分カウントし、それぞれ該当排出Sol1,2をオフ
することで、排出機構42a側の調流部85から排出1
側カウンタのセット値に+1した数の賞品球が排出さ
れ、排出機構42b側の調流部85から排出2側カウン
タのセット値に+1した数の賞品球が排出される。この
際、排出センサ1,2の位置によりそれぞれ調流部81
の先頭の球および2番目の球はカウントされず、3番目
の球からカウントされ、またそれぞれ最終カウント時の
球およびその後続球は排出Sol1,2のオフにより流
下を阻止される。これにより、図49のように賞球数が
10個のときは両排出機構42a,42bの調流部85
からそれぞれ5個の賞品球が排出され、賞球数が15個
のときは排出機構42aの調流部85から8個の賞品球
が、排出機構42bの調流部85から7個の賞品球が排
出される。
【0119】このように、併用排出では賞球数を分割か
つ分割後の賞球数からそれぞれ−1した数だけパチンコ
球をカウントして排出Sol1,2をオフすることで、
賞球数に該当する賞品球を適確に排出することができ
る。また、併用排出は、賞球数が多いときに両排出機構
42a,42bを使用して賞品球を排出するため、排出
時間を短縮できる。なお、併用排出の場合、誘導部84
上流の垂直部83以降からの球が調流部85を流下し、
球の間隔が大きいときに排出Sol1,2をオフするた
め、もちろん係止爪91a,91bの調流部85内への
進入は容易である。
【0120】ところで、これらの排出処理中に球詰まり
が発生した場合、規定数の賞品球が排出されないことが
ある。このため、図39にて排出開始から該当する排出
1側,2側のカウンタの値が“0”になる前に3秒(排
出監視タイマ)経過したときは、球詰まりによる排出エ
ラーを判定して排出Sol1,2をオフする。
【0121】即ち、所定時間の経過時の該当排出1側,
2側のカウンタの値から球詰まりによる排出エラーを適
確に検知することができ、この場合排出Sol1,2を
オフ状態に保持したまま球詰まりを直すことになる。
【0122】一方、球詰まりが発生した場合に、該当排
出1側,2側のカウンタの値が“1”のときは、最終の
パチンコ球がカウントされないが、その1つ前のパチン
コ球まで排出されるため、この場合は規定数の賞品球が
排出されることになる。
【0123】そして、球詰まりの修正を終えると、排出
センサ1,2が球有り状態を3秒間継続したときに排出
エラーからの復帰となる。この復帰後、エラー前の賞球
数を該当排出1側,2側カウンタに再セットし、再び排
出処理に入る。該当排出1側,2側カウンタの値が
“1”の場合は、規定数の賞品球の排出となるので、排
出処理は終了する。
【0124】図50に排出エラーおよび復帰後のタイミ
ングチャートを示すと(併用排出による賞球数が10個
の場合)、排出Sol1,2のオンと同時に排出監視タ
イマ(3秒)がスタートし、例えば排出センサ2側にて
パチンコ球を規定数カウントすると排出Sol2はオフ
されるが、排出センサ1側にてパチンコ球を規定数カウ
ントする前に排出監視タイマがタイムアップすると、排
出エラーと判定してタイムアップと同時に排出Sol1
がオフされ、復旧待ちとなる。そして、復旧が済めば、
該当センサ1が排出監視タイマ(3秒)の期間オン状態
を継続したときに排出開始条件が判定され、OKであれ
ば前回規定数の賞品球が排出されていない場合、再度同
じ賞球数にて排出処理を行う。特に、このようにエラー
を生じたとしても復旧後再度同じ賞球数にて排出処理を
行うことで、入賞に対し必ず所定の賞品球が排出される
ことになり、このため賞球による遊技者とのトラブルを
防止できる。
【0125】なお、賞球排出中にないときに、排出So
l1や2の故障等により係止爪91aや91bが調流部
85から後退したままの状態となって賞品球が排出され
てしまう場合、不正監視用カウンタによるエラー処理が
行われる(後述する)。
【0126】そして、排出処理を終了すると、図41に
てストッパ機構20のセーフSolがオンされる。同時
に排出ウエイトタイマ(400m秒)、セーフ球排出監
視タイマ(200m秒)をセットする。このセーフSo
lのオンにより、調流樋18の調流部29内の入賞球が
排出され、セーフセンサが球無しを判定すると,図42
にて100m秒後にセーフSolがオフされ入賞球排出
が終了となる。賞球排出がセーフII側の賞球による場
合は、終了に伴いセーフIIカウンタを−1する。
【0127】図51にセーフ球排出処理のタイミングチ
ャートを示すと、賞球排出処理の終了と同時にストッパ
機構20のセーフSolがオンされ、このオンにより係
止爪33が後退して対応する調流部29から入賞球が解
放され導出樋19へ排出されると、入賞球の排出をセー
フセンサが4m秒間オフ状態となることで確認し、その
100m秒後にセーフSolがオフされる。
【0128】セーフ球排出は賞球排出処理の終了により
行うため、賞球排出処理時に前述したエラー等によって
所定の賞品球が排出されなかった場合、対応する係止爪
33により入賞球は流下を阻止されたままの状態とな
り、導出樋19側に排出されることはない。また、セー
フSolのオンにより係止爪33が後退する一方、上流
側の係止爪34が調流部29内に進入し、セーフSol
をオフすると係止爪34が後退する一方、係止爪33が
調流部29内に進入する(図3(A),(B)参照)。
このため、調流部29内に後続の入賞球が有るときは、
後続の入賞球はセーフSolのオフにより前の入賞球と
入れ代わり、係止爪33にて流下を阻止される。
【0129】このようにセーフ球排出を行うが、セーフ
Solのオン後、セーフセンサが入賞球有りのままセー
フ球排出監視タイマ(200m秒)がタイムアップした
場合、排出エラーを判定する。
【0130】この場合、セーフSol等の故障により係
止爪33が調流部29から後退しなくなったときや、セ
ーフセンサがオン状態で故障したとき等に排出エラーと
なるが、これらはセーフ球排出監視タイマによる所定時
間の経過時のセーフセンサの状態から検知することがで
きる。
【0131】そして、排出エラーがあると、球抜き樋4
5の球抜きSolがオンされ、セーフセンサが球無しを
検出するまで、ストップ状態となる。即ち、球抜きSo
lのオンにより賞球系の賞品球は球抜き樋45から回収
され、この状態でセーフSolやセーフセンサ等の故障
箇所の復旧が行われる。復旧後、セーフセンサが球無し
を検出すると、図42にてセーフSol、球抜きSol
がオフ状態に戻される。
【0132】図52にセーフ球排出エラー処理のタイミ
ングチャートを示すと、セーフSolをオンと同時にセ
ーフ球排出監視タイマ(200m秒)をスタートし、そ
のタイムアップ時までセーフセンサが球無しを検出せず
オン状態であれば、排出エラーと判定して球抜きSol
をオンし、復旧待ちとなる。そして、復旧が済みセーフ
センサが球無しを検出すれば、セーフSolならびに球
抜きSolをオフしエラー処理を終了する。
【0133】即ち、セーフ球排出エラーを適確に検知で
きると共に、排出エラー時には待機状態となるので、セ
ーフSolやセーフセンサの故障状態のまま排出処理に
入ることを防止でき、誤動作により賞品球が排出される
ことを確実に防止できる。
【0134】なお、賞球排出を終了する毎に不正監視用
カウンタがセットされ、不正監視が行われる。即ち、賞
球排出中以外のときに、排出機構42a,42bから賞
品球が排出されてしまう場合、当該排出1側,2側の不
正監視用カウンタが賞品球5個をカウントすると、不正
エラーを判定し、図21にて球抜きSolをオンし、ス
トップ状態となる。 賞球排出中になく、また入賞球が
ないにもかかわらず、何らかの異常により賞品球が排出
されてしまう場合、また賞球排出に続いてそのまま賞品
球の排出が行われてしまう場合、またセーフ球排出処理
中等に、何らかの異常により賞品球が排出されてしまう
場合、不正監視用カウンタのカウント値により不正エラ
ーを判定する。
【0135】排出の不正には、排出ストッパ機構73a
や73bの係止爪91aや91bが排出Sol1や2の
故障等により調流部85から後退したままの状態となっ
たり、あるいは不正行為により係止爪91aや91bが
強制的に後退位置に動かされることで、賞品球が排出さ
れてしまう場合があるが、常に賞品球の排出を監視して
いるので、排出に不正が有った場合に不正を直ちに検知
することができる。また、不正を検知すると球抜きSo
lをオンするので、賞品球は球抜き樋45から回収さ
れ、賞品球が供給皿側に排出されることを防止できる。
そして、この状態にて故障等あるいは不正等に対する
復旧が行われ、復旧後リセットスイッチ(図14、図1
5参照)をオンすると、球抜きSolがオフされ、不正
監視処理が終了し、再スタートとなる。
【0136】図53に不正監視処理のタイミングチャー
トを示すと、排出処理中にないとき、例えば排出センサ
1により球の移動を検出した場合、球の立上りを検出す
る毎に排出1側の不正監視カウンタを+1し、該カウン
タが“5”になると同時に球抜きSolをオンし、復旧
待ちとなる。そして、復旧が済み、リセットスイッチを
オンすると、該カウンタをクリアし、球抜きSolをオ
フし、終了する。
【0137】このように、排出Sol1,2等の故障や
不正行為等による排出の不正を適確に検知できると共
に、不正時には球抜きSolにより賞品球が球抜き樋4
5から回収され、排出が直ちに停止され、待機状態とな
るため、排出Sol1,2等の故障ならびに不正行為の
防止に対し充分に対応できる。 図43(A)〜(C)
には球抜き処理を示し、球抜き処理は遊技機の打止め時
や遊技店の閉店時および各装置の故障、点検時等に行わ
れる。球抜き処理は入賞球があるときや賞球排出中およ
び各エラー処理中は不可である。
【0138】基盤2の前面の操作孔よりピン等の器具を
挿入して球抜きセンサをオンすると(球抜きセンサ監視
による)、球抜きSolがオンされ、球抜き開始タイマ
(1秒)が経過したときに、排出ストッパ機構73a,
73bの両排出Sol1,2がオンされる。
【0139】球抜きSolのオンにより球抜き樋45の
分岐部に設けた球抜きゲート110を開くと共に、球抜
きゲート110の開途中で球を排出することのないよう
に、球抜き開始タイマ(1秒)の経過後に排出Sol
1,2をオンし、調流部85から係止爪91a,91b
を後退させる。これにより、賞球排出装置16の上タン
ク40内の賞品球ならびに誘導樋41や排出機構42
a,42b内の賞品球が賞球排出樋43から球抜き樋4
5へと流下し、パチンコ機後方の図示しない回収樋に排
出、回収される。
【0140】そして、上タンク40、誘導樋41、排出
機構42a,42b内の賞品球が回収樋に排出され、排
出センサ1,2がオフすると、排出1,2球無タイマ
(3秒)がセットされ、このタイマ経過後に排出Sol
1,2をオフし、次いで球抜きSolをオフする。この
際、いったん排出センサ1,2がオフしても、上タンク
40等で流出せずに残っていた球が遅れて流下し排出セ
ンサ1,2がオンすることがあれば、該当排出1,2球
無タイマが再セットされ、このタイマ経過後に排出So
l1,2、球抜きSolをオフする。
【0141】これにより、賞品球がすべて排出、回収さ
れると共に、排出センサ1,2がオフ状態を3秒間継続
した後に係止爪91a,91bが調流部85内に戻り、
球抜きゲート110が球抜き樋45の閉位置(賞球排出
樋43は開)に戻り、自動的に終了となる。なお、回収
球がないときは、球抜き開始タイマの経過時に自動的に
終了となる。
【0142】図54に球抜き処理のタイミングチャート
を示すと、球抜きセンサのオン検出により球抜きSol
をオンし、この1秒後に排出Sol1,2をオンするこ
とで球抜きが開始される。そして、球抜きが終了する
と、排出センサ1,2が3秒間オフとなったときに排出
Sol1,2、球抜きSolをオフし、終了となる。
【0143】このように、球抜きセンサをオンすれば球
抜きを行えると共に、賞品球がすべて排出、回収され排
出センサ1,2が3秒間オフすると、排出Sol1,
2、球抜きSolのオフにより係止爪91a,91b、
球抜きゲート110がもとの位置に戻り自動終了となる
ので、球抜き終了時に何らの確認、操作等必要なく、作
業が楽である。
【0144】また、球抜き処理の途中にて球抜きを強制
的に中止したい場合には、基盤2の操作孔より再びピン
等の器具を挿入して球抜きセンサを再度オンすることに
より、球抜きが強制的に終了となる。
【0145】即ち、球抜きSolのオン後球抜きセンサ
をオンすると、図43(B)にて強制終了タイマ(1
秒)がセットされ、賞品球の回収中にあれば、排出セン
サ1,2が球の立上りを検出すると同時に該当排出So
l1,2をオフし、また賞品球の回収を終えていれば、
強制終了タイマの経過時点で排出Sol1,2をオフす
る。そして、球抜き終了タイマ(3秒)の経過後に球抜
きSolをオフする。
【0146】これにより、係止爪91a,91bが調流
部85内に戻り、球抜きゲート110が球抜き樋45の
閉位置に戻り、強制終了となる。
【0147】図55に球抜き処理の強制終了のタイミン
グチャートを示すと(排出1側が賞品球回収中、排出2
側が回収後の場合)、球抜き処理の途中にて球抜きセン
サの再度のオン検出により、排出2側では1秒後に排出
Sol2がオフされ、排出1側では排出センサ1が球の
立上りを検出した時点で排出Sol1がオフされ、その
3秒後に球抜きSolがオフされる。
【0148】この強制終了では、賞品球回収中の場合立
上りを検出された球および後続球は調流部85内に戻る
係止爪91a,91bにより、難無く流下を阻止され
る。
【0149】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、遊技盤に
設けられた入賞領域に入賞し流下したすべての入賞球を
1個宛に検出することに基づいて球排出装置を作動して
所要数の球を排出させるようにした弾球遊技機におい
て、入賞球を流下させて当該入賞球を1個宛保持すると
共に、上記球排出装置の作動に関連して該入賞球を1個
宛解放流下する入賞球処理装置を具備し、上記入賞球処
理装置の所定部位には、上記1個宛保持されている入賞
球を検出するための入賞球検出手段と、常態においては
流下した入賞球を1個宛に入賞球検出手段側へ流下案内
し、当該入賞球検出手段によって検出された入賞球を解
放流下すると共に後続の入賞球を分離阻止するように作
動して、上記入賞球処理装置に貯留する入賞球を1個ず
つ解放流下するための解放流下手段と、を設けて、上記
入賞球検出手段から受信した検出信号に係わるレベル状
態が予め定められた所定のレベル状態であるか否かを判
定し、その判定結果が上記所定レベル状態であり、且
つ、その所定レベル状態が所定時間連続したことを条件
に正規な検出信号として確定する確定手段を備えたの
で、解放流下手段を常時作動させておく必要がなく、無
駄な電力の消費を防止できると共に、解放流下手段の耐
久性を著しく向上させることができるという効果があ
る。
【0150】また、ノイズ等の誤信号に影響されること
なく入賞球を正確に検出できるので、その入賞球に対応
した賞品球の排出を的確に行うことができる。
【0151】さらに、電子ライタなどの高圧パルス発生
器を用いてパチンコ機の金属部分に放電することにより
ノイズを発生させて、そのノイズを入賞球と誤認させよ
うとする一部の遊技者による不正行為も防止できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すパチンコ機の分解斜視
図。
【図2】基盤の裏面図。
【図3】(A),(B)はストッパ機構の作動説明図。
【図4】上タンクの斜視図。
【図5】上タンクの斜視図と誘導樋部分の正面図。
【図6】(A),(B),(C)は誘導樋部分のAー
A、BーB、CーC線断面図。
【図7】球止め装置の斜視図。
【図8】(A),(B)は球止め装置の作動説明図。
【図9】排出機構の正面図。
【図10】排出機構の分解斜視図。
【図11】排出機構の突起部分の構造図。
【図12】(A),(B)は排出ストッパ機構の作動説
明図。
【図13】(A),(B)は球抜き部分の分解斜視図と
部分分解図。
【図14】制御装置の回路構成図。
【図15】制御装置の斜視図。
【図16】制御装置の表側からの分解斜視図。
【図17】制御装置の裏側からの分解斜視図。
【図18】遊技盤の正面図。
【図19】遊技盤の変動入賞装置の斜視図。
【図20】遊技盤の裏面図。
【図21】制御のメインフローチャート。
【図22】初期化処理を示すフローチャート。
【図23】初期化処理を示すフローチャート。
【図24】バックグランドジョブを示すフローチャー
ト。
【図25】バックグランドジョブを示すフローチャー
ト。
【図26】バックグランドジョブを示すフローチャー
ト。
【図27】バックグランドジョブを示すフローチャー
ト。
【図28】セーフII信号処理を示すフローチャート。
【図29】セーフII信号処理を示すフローチャート。
【図30】セーフII信号処理を示すフローチャート。
【図31】セーフII信号処理を示すフローチャート。
【図32】セーフII信号処理を示すフローチャート。
【図33】(A),(B)はセーフII信号処理を示す
フローチャート。
【図34】セーフII信号処理を示すフローチャート。
【図35】賞球排出処理を示すフローチャート。
【図36】賞球排出処理を示すフローチャート。
【図37】賞球排出処理を示すフローチャート。
【図38】(A),(B)は賞球排出処理を示すフロー
チャート。
【図39】賞球排出処理を示すフローチャート。
【図40】賞球排出処理を示すフローチャート。
【図41】セーフ球排出処理を示すフローチャート。
【図42】セーフ球排出処理を示すフローチャート。
【図43】(A),(B),(C)は球抜き処理を示す
フローチャート。
【図44】(A),(B)はセンサ入力処理の特性図と
表図。
【図45】(A),(B)は遊技盤側の制御内容を示す
フローチャート。
【図46】制御動作のタイミングーチャート。
【図47】制御動作のタイミングーチャート。
【図48】制御動作のタイミングーチャート。
【図49】制御動作のタイミングーチャート。
【図50】制御動作のタイミングーチャート。
【図51】制御動作のタイミングーチャート。
【図52】制御動作のタイミングーチャート。
【図53】制御動作のタイミングーチャート。
【図54】制御動作のタイミングーチャート。
【図55】制御動作のタイミングーチャート。
【符号の説明】
2 基盤 3 フレーム 10 集合樋 14 打球発射装置 15 入賞球処理装置 16 賞球排出装置 17 案内樋 18 調流樋 20 ストッパ機構 21 セーフセンサ 33,34 係止爪 35 セーフソレノイド 40 上タンク 41 誘導樋 42a,42b 排出機構 43 賞球排出樋 45 球抜き樋 57a,57b 通路 58 分流壁 59a,59b 導電性プレート 61 減衰器 62 配線部材 63 球止め装置 71a,71b 流入樋 72a,72b 調流樋 73a,73b 排出ストッパ機構 74a,74b 排出センサ 75 ユニットケース 76 中央基枠 79,81 傾斜部 80,82 屈曲部 83 垂直部 84 誘導部 85 調流部 86 落下部 90a,90b 突起部 91a,91b 係止爪 92a,92b 排出ソレノイド 97 収納部 99,103 凹部 101 切り欠き部 110 球抜きゲート 116 球抜きソレノイド 200 制御装置 201 CPU 203〜208 入力端子 211 リセットスイッチ 212 賞球数設定回路 215 基板 216 ケース 217 切片 218 本体 221 溝 222〜224,229 開口部 225 蓋 230 当接片 231 嵌合凹部 232 嵌合凸部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤に設けられた入賞領域に入賞し流下
    したすべての入賞球を1個宛に検出することに基づいて
    球排出装置を作動して所要数の球を排出させるようにし
    た弾球遊技機において、 入賞球を流下させて当該入賞球を1個宛保持すると共
    に、上記球排出装置の作動に関連して該入賞球を1個宛
    解放流下する入賞球処理装置を具備し、 上記入賞球処理装置の所定部位には、上記1個宛保持さ
    れている入賞球を検出するための入賞球検出手段と、常
    態においては流下した入賞球を1個宛に入賞球検出手段
    側へ流下案内し、当該入賞球検出手段によって検出され
    た入賞球を解放流下すると共に後続の入賞球を分離阻止
    するように作動して、上記入賞球処理装置に貯留する入
    賞球を1個ずつ解放流下するための解放流下手段と、を
    設けて、 上記入賞球検出手段から受信した検出信号に係わるレベ
    ル状態が予め定められた所定のレベル状態であるか否か
    を判定し、その判定結果が上記所定レベル状態であり、
    且つ、その所定レベル状態が所定時間連続したことを条
    件に正規な検出信号として確定する確定手段を備えたこ
    とを特徴とする弾球遊技機。
JP29861797A 1997-10-30 1997-10-30 弾球遊技機 Expired - Fee Related JP2880985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29861797A JP2880985B2 (ja) 1997-10-30 1997-10-30 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29861797A JP2880985B2 (ja) 1997-10-30 1997-10-30 弾球遊技機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29419190A Division JP2868606B2 (ja) 1990-10-31 1990-10-31 弾球遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10146428A JPH10146428A (ja) 1998-06-02
JP2880985B2 true JP2880985B2 (ja) 1999-04-12

Family

ID=17862054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29861797A Expired - Fee Related JP2880985B2 (ja) 1997-10-30 1997-10-30 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2880985B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100945372B1 (ko) 2002-12-31 2010-03-08 엘지디스플레이 주식회사 멀티도메인 액정표시소자
JP5342539B2 (ja) * 2010-11-19 2013-11-13 株式会社ニューギン 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10146428A (ja) 1998-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2880985B2 (ja) 弾球遊技機
JP2868606B2 (ja) 弾球遊技機
JP2899578B2 (ja) 遊技機
JP2868605B2 (ja) 弾球遊技機
JP2763945B2 (ja) 遊技機
JP2981229B2 (ja) 遊技機
JPH04241890A (ja) パチンコ機
JPH0330382B2 (ja)
JP2971959B2 (ja) パチンコ機
JP2760975B2 (ja) 遊技機
JP2763944B2 (ja) 遊技機
JP2760974B2 (ja) 遊技機
JPH0330383B2 (ja)
JPH0332388B2 (ja)
JP2620217B2 (ja) 弾球遊技機
JP2812931B2 (ja) 弾球遊技機
JP2812930B2 (ja) 遊技機
JP2760976B2 (ja) 遊技機
JPS62298384A (ja) パチンコ遊技機
JP2933339B2 (ja) 遊技機
JPS60193484A (ja) パチンコ遊技機における賞品球払出装置
JPH0242310Y2 (ja)
JPS62286484A (ja) パチンコ遊技機
JPH0596052A (ja) パチンコ遊技機
JPH05146548A (ja) パチンコ遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees