JP2908833B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2908833B2
JP2908833B2 JP8968190A JP8968190A JP2908833B2 JP 2908833 B2 JP2908833 B2 JP 2908833B2 JP 8968190 A JP8968190 A JP 8968190A JP 8968190 A JP8968190 A JP 8968190A JP 2908833 B2 JP2908833 B2 JP 2908833B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 この発明は、払出すべき景品玉数を計数しながら作動
する景品玉払出装置を備えると共に、遊技盤が弾球遊技
機本体に対して交換可能に構成された弾球遊技機に関す
るものである。
【従来の技術】
従来、入賞玉が発生したときに、その入賞玉を入賞玉
検出器で検出して記憶し、その記憶値に基づいて払出す
べき景品玉数を計数しながら作動する景品玉払出装置を
備えた弾球遊技機が市場に提供されていた。このような
弾球遊技機においては、景品玉払出装置を制御するため
の景品玉払出制御回路基板が弾球遊技機に設けられ、そ
の景品玉払出制御回路基板に入賞玉を検出する入賞玉検
出器からの信号が導入されるようになっていた。
【発明が解決しようとする課題】
このため、入賞玉に基づいて払出される景品玉数を設
定する設定部は、景品玉払出制御回路基板内に構成され
ていた。しかし、近年の弾球遊技機は、遊技内容を規制
する遊技盤が弾球遊技機本体に対して交換可能に構成さ
れるものがほとんであり、遊技盤が交換されると、その
遊技盤によって行われる遊技内容において払出景品玉数
が異なる場合がある。このような場合、遊技盤及びそれ
に付随した部品を交換する毎に景品玉払出制御回路基板
もその都度交換しなければならず、遊技場での交換作業
が面倒であると共に、時間的及びコスト的に不経済であ
るという問題があった。 この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、遊技盤の交換に伴って払出景
品玉数が異なる場合であっても、その交換作業が従来と
同様に遊技盤とそれに付随する部品の交換だけでよい弾
球遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明において
は、 払出すべき景品玉数を計数しながら作動する景品玉払
出装置を備えると共に、遊技盤が弾球遊技機本体に対し
て交換可能に構成された弾球遊技機において、該弾球遊
技機には、主として前記遊技盤に設けられる電気的遊技
装置を駆動制御する遊技制御回路基板と、主として前記
景品玉払出装置を駆動制御する景品玉払出制御回路基板
と、払出すべき景品玉が不足したことを検出する玉切れ
検出器と、が設けられ、 電気遊技制御回路基板は、景品玉の払出に係る入賞玉
を検出するすべての入賞玉検出器が接続されてその入賞
玉検出器からの検出信号に基づいて払出すべき景品玉数
が設定される景品玉数設定回路部を含むと共に該景品玉
数設定回路部で設定された景品玉数情報を入賞毎に前記
景品玉払出制御回路基板に導出するようにし、 前記景品玉払出制御回路基板は、前記景品玉数情報の
入力に基づいて前記景品玉払出装置を駆動制御して景品
玉数情報に対応する景品玉を払い出すと共に前記玉切れ
検出器の検出信号があったことを条件に前記景品玉払出
装置の駆動を停止制御することを特徴とするものであ
る。
【作用】
遊技内容に対応した払出景品玉数が遊技盤の交換の際
に付随して交換される遊技制御回路基板内に構成される
ので、それらを交換した後に、遊技制御回路基板と景品
玉払出制御回路基板及び遊技盤に設けられない検出器と
を電気的に接続するだけで所望の払出景品玉数に基づく
遊技を行うことができる。つまり、遊技盤の交換に際し
ては、従来と同様に遊技盤とそれに付随する遊技制御回
路基板とを交換するだけであるため、時間的にもコスト
的にも経済的であり、且つその交換作業も面倒とならな
い。
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。まず、実施例に係る遊技制御回路基板及び景品
玉制御回路基板が適用される弾球遊技機の全体の構成に
ついて第7図及び第8図を参照して説明する。第7図
は、弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図
であり、第8図は、パチンコ遊技機の背面図である。 図において、パチンコ遊技機1の遊技盤2には、打玉
を誘導する誘導レール3が植立され、該誘導レール3に
よって囲まれる範囲が遊技領域4を構成している。遊技
領域4のほぼ中央には、モータ6(図示しない;ただし
第3図のブロック図に表示)によって回転する回転ドラ
ムを有する可変表示装置5が設けられ、その下方には、
ソレノイド9によって駆動される開閉扉8を有する可変
入賞球装置7が設けられている。可変入賞球装置7内に
は、後述する大当り状態中に開閉扉8に受入れられた入
賞玉数を検出するための入賞玉検出器10が設けられてい
る。また、可変入賞球装置7の下方には、始動入賞玉検
出器12a〜12cを内蔵する始動入賞口11a〜11cが配設され
ている。更に、可変表示装置5の上部及び左右両側と可
変入賞球装置7の左右両側には、打玉を通常の入賞とす
る通常入賞口13、14a,14b,15a,15bが配置されている。 しかして、打玉が始動入賞口11a〜11cに入賞すること
により可変表示装置5の回転ドラムが回転開始し、所定
時間経過後、あるいは遊技者によるストップスイッチの
操作により、その回転を停止し、その停止時の表示状態
が予め定められた組み合せであるときに大当り状態と判
定されて可変入賞球装置7の開閉扉8が一定時間(例え
ば、30秒)あるいは所定個数(例えば、10個)入賞する
まで開放状態を続け、開閉扉8内に設けられたV入賞口
に入賞すると再度上記した開放状態を繰り返すようにな
っている。なお、上記した各入賞口や入賞球装置に入賞
した入賞玉によって払出される景品玉数は、すべて同一
(例えば、13個)であってもよいし、特定の入賞口への
入賞によるものだけ異なるように設定しても良い。本実
施例の場合には、上記始動入賞口11a〜11cのうち中央の
始動入賞口11aに入賞した入賞玉によって払い出される
景品玉数を7個と設定し、他の始動入賞口11b,11c及び
開閉扉8に入賞した入賞玉によって払い出される景品玉
数を13個と設定し、上記以外の他の入賞口13、14a,14
b、15a,15bへの入賞玉によって払い出される景品玉数を
10個と設定している。つまり、3種類の景品玉数に分類
されている。 更に、前記遊技盤2の遊技領域4の下方には、前記し
たいずれの入賞口、あるいは入賞球装置に入賞しなかっ
た打玉を取り入れるアウトロ16が形成されていると共
に、前記した大当り状態となったときにその旨を報告す
る遊技効果ランプ17a,17bが設けられている。この遊技
効果ランプ17a,17bと同じ作用を奏するものとしてパチ
ンコ遊技機1の上部前面にも遊技効果ランプ18a〜18cが
設けられている。 また、遊技領域4の外側であって、遊技盤2の上部に
は、その一側後述する景品玉払出装置40によって景品玉
が払出されている旨を報告する払出動作中表示器19、及
び後述する玉切れ検出器35の検出信号に基づいて払出す
べき景品玉が欠乏した旨を報告する玉切れ表示器20が設
けられ、その他側に入賞個数、あるいは未払いの景品玉
数を表示する記憶景品玉数表示器21が設けられている。
上記した遊技盤2は、周知の機構により弾球遊技機本体
に対して着脱自在となっており、容易に交換可能となっ
ている。 更に、パチンコ遊技機1の正面には、後述する景品玉
払出装置40から払い出された景品玉を貯留し、かつ、発
射位置に打玉を誘導する打球供給皿22や、該打球供給皿
22に貯留しきれない余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿
23や、打玉の弾発力を調節する操作ハンドル25等の周知
の構成を有する。なお、余剰玉受皿23の上部には、後述
する満タン検出器64がONしたときに点灯して払い出され
た景品玉が余剰受皿23にも満杯となった旨を報告する満
タン表示器24が設けられている。 パチンコ遊技機1の背面構造は、第8図に示すよう
に、遊技盤収容枠2aに収容されて複数の取付部材2bによ
って固定された前記遊技盤2の裏面全体を覆うように機
構板26が配設されている。この機構板26は、周知のよう
に、入賞玉を1個づつ処理し、その入賞玉に対応して所
定個数の景品玉を払い出すための各種の機構が設けられ
るものである。しかして、図示の機構板26においては、
その前面側に前記遊技盤2の入賞口あるいは入賞球装置
から落下する入賞玉を受け止めて一側に集合せしめる入
賞玉集合樋27が形成されている。この入賞玉集合樋27
は、入賞玉を一列に整列して流下させるようになってい
るが、その流下通路の途中には、通過する入賞玉を検出
する入賞玉検出器28が設けられている。入賞玉検出器28
からの信号は、後述する遊技制御回路基板69に送られた
後、景品玉払出制御回路基板70によって後述する景品玉
払出装置40の動作を制御する。なお、入賞玉検出器28の
近傍には、後に詳述するように停止ソレノイド66及びス
トッパー部材67とからなる入賞玉停止機構が設けられて
いる。 一方、機構板26の後面側には、その上部に図示しない
補給機構から補給される景品玉を貯留する景品玉タンク
29が設けられ、該景品玉タンク29の下方に景品玉を整列
させて流下させる景品玉誘導樋30が設けられている。景
品玉誘導樋30の上流側には、貯留されている景品玉が少
なくなると揺動する景品玉不足感知板31が設けられ、こ
の景品玉不足感知板31の揺動動作により、その下方に位
置する景品玉不足検出器32がONして図示しない管理コン
ピュータに補給指令信号を送り、景品玉タンク29に景品
玉が補給されるようになっている。 景品玉誘導樋30の下流には、景品玉の流下方向を180
度変更すると共に、その玉圧を弱めるカーブ樋33が接続
されている。カーブ樋33の屈曲部より下方には、玉切れ
感知板34が配置されている。この玉切れ感知板34は、前
記景品玉不足感知板31が作動してにも拘らず景品玉が補
給されない状態で景品玉が払い出され続けたときに動作
して、その下方に配置された玉切れ検出器35をOFFさせ
ることにより後述する景品玉払出装置40の駆動モータで
あるステッピングモータ54の動作を停止させ、以って遊
技を中継させるようにしたものである。 また、カーブ樋33の屈曲部の側方には、パチンコ遊技
機1の前面側方に穿設された玉抜操作穴37aから挿入さ
れる図示しない操作ピンに押圧されて揺動する玉抜操作
レバー37(第1図参照)が軸支され、該玉抜操作レバー
37に係合するように作動部材38が軸支されている。作動
部材38は、「へ」字状に形成された中心部を軸支される
と共に、その一端部を前記玉抜操作レバー37と係合し、
その他端部を玉抜操作検出器39に対応させている。しか
して、玉抜操作レバー37が揺動操作されたときに作動部
材38が反時計方向に回転して玉抜操作検出器39をONさ
せ、その信号に基づいて後述する景品玉払出装置40のス
テッピングモータ54が逆回転するように制御される。こ
の制御動作については、後に詳述する。なお、上記作動
部材38は、通常の状態において、自重により玉抜操作検
出器39をONさせない方向に付勢されているが、パチンコ
遊技機1が外部から何等かの強い衝撃をうけて振動した
場合には、玉抜操作検出器39をONさせる方向に回動する
場合もある。 ところで、カーブ樋33の下流側は、垂直状の供給樋36
を構成し、この供給樋36には、1回の払出動作によって
払い出される景品玉数よりもやや多い数の景品玉が貯留
されるようになっている。また、供給樋36の流下端に
は、払出すべき景品玉数を計数しながら作動する景品玉
払出装置40が接続されている。なお、供給樋36は、景品
玉払出装置40の供給通路の一部を構成している。 景品玉払出装置40は、主として供給通路42と、排出通
路46と、玉抜通路47と、ステッピングモータ54と、スプ
ロケット56とから構成されており、ステッピングモータ
54の回転により所定個数の景品玉を払い出すようになっ
ている。その構成については、後に詳述する。 景品玉払出装置40の下方には、該装置40から払い出さ
れた景品玉を誘導する景品玉排出樋58と玉抜樋59とが隣
接するように設けられている。景品玉排出樋58の下端に
は、誘導開口60が開設されて前記打球供給皿22と連通す
るようになっている。一方、玉抜樋59の流下端は、パチ
ンコ遊技機1の裏側に、導かれており、玉抜樋59を落下
する玉をパチンコ遊技機1の外に導くようになってい
る。 更に、前記誘導開口60の一側から景品玉が溢れるよう
に連絡樋61が構成され、その溢れた余剰の景品玉を連絡
樋61を介して前記余剰玉受皿23に誘導する余剰玉排出樋
62に導くようになっている。この余剰玉排出樋62の一側
には、満タン検知板63が揺動自在に設けられており、こ
れが余剰玉排出樋62に貯留された余剰玉によって押圧さ
れたときには、図示しない玉送り供給装置の玉送り動作
が停止されて、遊技が中継されるようになっていると共
に、満タン検出器64がONして前記景品玉払出装置40のス
テッピングモータ54の動作が停止され、それ以上の景品
玉の払出を停止するようになっている。 上記した構成以外に構成板26には、外部からの電源あ
るいは外部との情報をやり取りするための接続端子を有
するターミナルボックス68や、主として前記遊技盤2に
設けられる可変表示装置5や可変入賞球装置7等の遊技
動作を制御する遊技制御回路基板69や、主として前記景
品玉払出装置40の動作を制御する景品玉払出制御回路基
板70等が設けられている。前記ターミナルボックス68に
設けられる接続端子には、例えば、図示しない管理コン
ピュータからパチンコ遊技機1への玉抜指令信号や打球
発射装置停止信号等の信号を伝達するための信号線、及
びパチンコ遊技機1から管理コンピュータへの前記玉切
れ検出器35による玉切れ信号や遊技盤2の前面を覆うガ
ラス扉の不正開放信号等の信号を伝達するための信号線
が接続される。また、前記遊技制御回路基板69と景品玉
払出制御回路基板70は、この実施例の要部を構成するも
のであるが、その詳細な構成については、後に詳述す
る。 また、パチンコ遊技機1の裏面には、前記操作ハンド
ル25に対応するように打玉を弾発するための打球発射装
置65が設けられている。 次に、第1図及び第2図を参照して、払出すべき景品
玉数を計数しながら作動する景品玉払出装置40の構成に
ついて詳細に説明する。景品玉払出装置40は、第2図に
示すように、前記機構板26に取り付ける取付板41と、駆
動源としてのステッピングモータ54を取り付けるモータ
取付板48によって枠組構成される。取付板41には、前記
供給樋36に連続する供給通路42が形成され、該供給通路
42の下流側に景品玉の方向を後述する玉載置部50に向け
て変化させる流路変更部43が形成されている。流路変更
部43の上流側の供給通路42には、払出される景品玉数を
計数するための払出景品玉検出器44が配置され、流路変
更部43のさらに下方には、供給通路42の最先端のパチン
コ玉P1の下部1点を支持する玉支持部52bが形成され、
該玉支持部52bの下方に、スプロケット56が収納される
スプロケット収納部45が形成されている。また、スプロ
ケット収納部45の一側には、景品玉の排出通路46が形成
され、他側には玉抜通路47が形成されている。そして、
排出通路46は、前記景品玉排出樋58に接続され、玉抜通
路47は、前記玉抜樋59に接続される。 一方、モータ取付板48の上部には、前記供給通路42を
流下してきたパチンコ玉を下方に向けてガイドするガイ
ド部49が突設され、このガイド部49の下方にパチンコ玉
1個が載置される玉載置部50が構成されている。玉載置
部50は、前記ガイド部49の下部側面に形成された玉受壁
51と、該玉受壁51の下方であって、前記玉支持部52bと
対応するように位置してパチンコ玉の他方の下部1点を
支持する玉支持部52aと、パチンコ玉の一方の下部1点
を支持する前記玉支持部52bとから構成されている。つ
まり、玉載置部50は、供給通路42で待機している景品玉
の玉圧を受け止める機能と、最先端のパチンコ玉の下部
を2点で支持する機能を有するものである。なお、モー
タ取付板48及び取付板41には、それぞれの玉支持部52a,
52bから排出通路46及び玉抜通路47に向けて円弧状のガ
イドリブ53a,53bが突設され、玉載置部50に載置されて
いたパチンコ玉が排出通路46に排出されるまでの間、及
び多玉抜通路47に排出されるまでの間、その流下をガイ
ドするようになっている。 また、モータ取付板48の後面には、パルス信号がある
毎に所定角度回転するステッピングモータ54が取り付け
られ、そのモータ軸55は、モータ取付板48の前面に貫通
して位置し、その先端には、外周に複数の爪部57を有す
るスプロケット56が固着されている。スプロケット56の
爪部57は、パチンコ玉の外周面と係合するように凹状に
形成されており、その爪部57が前記玉支持部52a,52bの
間に挿入された位置配置となっている。なお、前記ステ
ッピングモータ54は、停止状態において、スプロケット
56が常に第2図に示される状態となるようにされてい
る。このとき、第2図に示されるように、爪部57の凹状
の低部が玉支持部52a,52bより低い位置となっているの
で、玉載置部50に載置されているパチンコ玉は、玉支持
部52a,52bで支持された状態となり、スプロケット56に
は、玉圧が掛からないようになっている。 しかして、ステッピングモータ54が正回転することに
より、スプロケット56が第1図に示す実線矢印方向(反
時計回転方向)に回転して景品玉を排出通路46に排出
し、ステッピングモータ54が逆回転することにより、ス
プロケット56が第1図に示す二点鎖線矢印方向(時計回
転方向)に回転して景品玉を玉抜通路47に排出する。な
お、景品玉の払出が終了しステッピングモータ54が停止
した場合、前記玉載置部50の下流側の玉(点線で示す)
は、爪部57を乗り越えて落下する。 以上、説明したパチンコ遊技機1と景品玉払出装置40
は、前記したように、遊技制御回路基板69と景品玉払出
制御回路基板70とによって駆動制御されるものである
が、この遊技制御回路基板69と景品玉払出制御回路基板
70とは、第9図及び第10図に示すように配線接続され
る。 すなわち、遊技制御回路基板69は、基板ボックス71内
に収納されて機構板26の裏面に設けられる係止具72a,72
bによって着脱自在に取り付けられている。一方、景品
玉払出制御回路基板70は、機構板26に形成された収納凹
部に収納固定され、その表面を開閉自在なカバー蓋73で
被覆された状態で設けられる。そして、遊技制御回路基
板69には、遊技盤2に設けられる電気的遊技装置(モー
タ6、ソレノイド9、始動入賞玉検出器12a〜12c等)か
らの配線の一部を集約して接続する中継端子板に接続さ
れる配線、あるいは電気的遊技装置に直接的に接続され
る配線が導出されると共に、景品玉払出制御回路基板70
と接続される配線74aも導出されている。配線74aは、そ
の先端に端子75aが設けられ、その端子75aによって景品
玉払出制御回路基板70と接続可能とされている。 したがって、遊技盤2の交換に伴って遊技制御回路基
板69も交換される場合には、新たな遊技制御回路基板69
から延びる配線74aの端子75aを景品玉払出制御回路基板
70に接続するだけでよい。また、景品玉払出制御回路基
板70からは、端子75bに設けられる配線74bが導出され、
その配線74bの先端が機構板26前面であって前記景品玉
払出装置40に近い位置に設けられる中継端子板76に接続
されている。この中継端子板76には、前記玉切れ検出器
35、玉抜操作検出器39、払出景品玉検出器4、及びステ
ッピングモータ54から延びる配線74cがそれぞれ接続さ
れている。 ところで、景品玉払出制御回路基板70中継端子板76と
を接続する配線74bは、第10図に示すように機構板26の
前面周縁に形成された配線収納溝77に収納される。これ
は、機構板26に設けられる前記ターミナルボックス68と
離れた位置にある各電気的部品とを接続する配線を他の
部品の邪魔にならないように整理して敷設するために設
けられるものであり、配線74b以外の配線、例えば、タ
ーミナルボックス68と景品玉払出制御回路基板70、遊技
制御回路基板69、景品玉不足検出器32、満タン検出器6
4、及び打球発射装置65とを接続する配線も配線収納溝7
7に収納されるように敷設されている。なお、第10図
中、符号78は、前記打球発射装置65に電源を供給するた
めに接続される打球発射装置用接続端子である。 上記のように配線接続される遊技制御回路基板69と景
品玉払出制御回路基板70の具体的な回路構成について第
3図を参照して説明する。まず、遊技制御回路基板69
は、遊技制御回路79と払出景品玉数設定回路80とを含
み、その遊技制御回路79及び払出景品玉数設定回路80に
検出回路81を介して始動入賞玉検出器12b,12c(以下、
始動入賞玉検出器Aという)、始動入賞玉検出器12a
(以下、始動入賞玉検出器Bという)及び可変入賞球装
置7に設けられる入賞玉検出器10が接続されている。ま
た、遊技制御回路79には、駆動回路82を介して可変表示
装置5の回転ドラムを駆動するモータ6が接続され、駆
動回路83を介して開閉扉8を駆動するソレノイド9が接
続され、制御回路84を介して遊技効果ランプ17a,17b、1
8a〜18cがそれぞれ接続されている。これにより、遊技
制御回路79に組み込まれたプログラムにしたがって前記
した大当り状態の出現可能な遊技を行うことができる。
また、払出景品玉数設定回路80には、検出回路85を介し
て入賞玉集合樋27に設けられる入賞玉検出器28が接続さ
れている。なお、遊技制御回路基板69には、上記したよ
うに、主として遊技盤2に設けられる電気的遊技装置を
制御するものであるが、パチンコ遊技機本体側に設けら
れる遊技効果ランプ18a〜18cをも駆動制御するものであ
る。 ところで、払出景品玉数設定回路80は、上記したよう
に遊技盤2に設けられる入賞口や入賞球装置に入賞した
入賞玉を検出するすべての入賞玉検出器と接続されてい
るが、入賞玉検出器の種類に応じて異なる信号を後述す
る演算回路86に送るものである。すなわち、始動入賞玉
検出器12b,12c及び入賞玉検出器10で検出された信号が
検出信号Aとして、始動入賞玉検出器12aで検出された
信号が検出信号Bとして、入賞玉検出器28で検出された
信号が検出信号Cとして払出景品玉数設定回路80に与え
られる。そして、払出景品玉数設定回路80においては、
それぞれの検出信号に対応して予め定められた数値が設
定される。例えば、本実施例においては、検出信号Aに
対しては「+3」が設定され、検出信号Bに対しては
「−3」が設定され、検出信号Cに対しては「+10」が
設定されている。 一方、景品玉払出制御回路基板70には、演算回路86と
該演算回路86で演算された演算結果を記憶する複数の記
憶回路87〜89と、該記憶回路87〜89の記憶値のいずれか
を選択する選択回路90と、該選択回路90によって選択さ
れた記憶値に基づいて景品玉の払出動作に関連するすべ
てを制御する払出制御回路91と、該払出制御回路91の制
御結果に基づいていずれかの記憶回路87〜89の記憶値を
減算させる分岐回路92とを含んでいる。なお、記憶回路
87〜89には、電源回路100に接続されるバックアップ電
源101からバックアップ電流が供給されるようになって
おり、停電時にその記憶値が消滅しないようになってい
る。 前記演算回路86は、前記払出景品玉数設定回路80と接
続されて前記した検出信号A〜Cを受け取るようになっ
ている。そして、受け取った検出信号に基づいて、「C
+A」、「C−B」という演算を行う。すなわち、検出
信号Aがあったときには、「C+A」の演算を実行し、
この演算結果(+13)を記憶回路87(以下、記憶回路A
という)に記憶させ、検出信号Bがあったときには、
「C−B」の演算を実行し、この演算結果(+7)を記
憶回路89(以下、記憶回路Cという)に記憶させ、検出
信号Cがあったときには、「C+0」の演算を実行し、
この演算結果(+10)を記憶回路88(以下、記憶回路B
という)に記憶する。このように、演算回路86は、払出
景品玉数設定回路80から送られてきた検出信号を予め定
められた数式に基づいて演算するようになっている。そ
して、その数式に代入される数値が遊技制御回路基板69
に含まれる前記払出景品玉数設定回路80で設定されるよ
うになっている。このため、払出景品玉数が異なると共
に遊技内容の異なる遊技盤2を交換する際には、それに
従って遊技制御回路基板69も当然交換されるので、遊技
内容に見合った払出景品玉数も自動的に変更され、景品
玉払出制御回路基板70は、遊技盤2が交換された後もそ
のまま引き続き使用することができ、時間的にもコスト
的にも極めて経済的である。なお、前記した実施例で
は、払出景品玉数が固定されたものを示したが、任意に
払出景品玉数を変更可能としたものでもよい。 上記した各記憶回路A〜Cに記憶された記憶値信号a
は、合算された数値信号Aとして制御回路94を介して記
憶景品玉数表示器21に表示される。 また、前記選択回路90は、記憶回路A〜Cのいずれの
記憶値に基づいて景品玉の払出制御を行うかを選択する
もので、本実施例の場合、払出景品玉数の多い記憶回路
A、記憶回路B、記憶回路Cの順に優先して選択され
る。もちろん、優先順位を決めることなくランダムに選
択されるようにしても良い。 選択回路90で選択されたいずれかの記憶回路の記憶値
に基づいて払出制御回路91が景品玉の払出動作を制御す
るものであるが、その払出制御回路91には、制御回路93
を介して払出動作中表示器19、駆動回路95を介してステ
ッピングモータ54、検出回路97を介して玉切れ検出器35
及び満タン検出器64、検出回路98を介して玉抜操作検出
器39、及び駆動回路99を介してソレノイド66がそれぞれ
接続されている。また、選択回路90によっていずれの記
憶回路が選択されたかの情報は、分岐回路92にも送ら
れ、その分岐回路92に検出回路96を介して払出景品玉検
出器44が接続されている。 しかして、払出制御回路91は、上記した景品玉の払出
動作の制御を主として行うものであるが、その他に、後
の第4図及び第5図で詳述する満タン・玉切れ制御と玉
抜制御と、後の第6A図で詳述する入賞玉検出器異常判定
制御とを行うものである。 そこで、まず、景品玉の払出動作の制御について説明
すると、払出制御回路91は、選択回路90で選択された記
憶回路が記憶回路Aとした場合に、その記憶回路Aの記
憶に基づいて駆動回路95を介してステッピングモータ54
に駆動信号を与える。ステッピングモータ54が回転し始
めるとスプロケット56も回転するので、玉載置部50に待
機していた景品玉が排出通路46に1個づつ放出される。
そして、景品玉が1個づつ放出される毎に払出景品玉検
出器44が供給通路42を落下する景品玉を検出するので、
その検出信号が検出回路96を介して分岐回路92に与えら
れる。分岐回路92は、入力した検出信号を選択回路90で
選択されている記憶回路Aに「−1」の減算信号として
送る。上記した制御動作を1個の入賞玉に対応する景品
玉数分だけ繰り返した後に、一定時間(例えば、0.5秒
程度)を空けて次の入賞玉がある場合には、その入賞玉
に対応する景品玉数を払出制御する。また、景品玉が1
個払出される毎に記憶回路の記憶値が減少し、その数値
は、記憶景品玉数表示器21に刻々と表示される。更に、
ステッピングモータ54が駆動されている期間中は、払出
動作中表示器19が点灯されている。このように、景品玉
払出装置40は、払出されるべき景品玉数を1個宛計数し
ながら作動するものである。なお、払出景品玉数検出器
44は、排出通路46に設けたものでもよい。 次に払出制御回路91の満タン・玉切れ制御について第
4図のフロー図を参照して説明すると、まず、通常の状
態においては、払出動作が能動化された状態であり(ス
テップS1)、満タン検知器64がOFFの場合(ステップS
2)及び玉切れ検知器35がOFFの場合(ステップS9)に
は、そのまま払出動作が能動化された状態を維持し(ス
テップS12)、前記した景品玉の払出動作が行われる。 一方、満タン検知器64がONしたと判別された場合(ス
テップS2)には、景品玉払出装置40において景品玉の払
出動作が行われているか否かが判別され(ステップS
3)、払出中であると半別されたときには、払出動作が
終了したか否かが判別され(ステップS4)、未だ払出中
であれば玉切れ検知器35がOFFであるか否か、つまり玉
切れ感知板34が揺動して玉切れ状態となったか否かが判
別される(ステップS5)。玉切れ状態でないと判別され
た場合には、満タン検知器64がOFFとなったか否かが判
別され(ステップS6)、OFFでない場合には、前記ステ
ップS4に戻ってステップS4〜ステップS6を繰り返す。 ところで、前記ステップS3において景品玉の払出動作
中でないと判別された場合、前記ステップS4において景
品玉の払出動作が終了したと判別された場合、及び前記
ステップS5において景品玉の払出動作中であるにも拘ら
ず玉切れ検知器35がOFFとなったと判別された場合に
は、払出動作が直ちに禁止される(ステップS7)。そし
て、その後、満タン検知器64がOFFとなったか否かが判
別される(ステップS8)。 一方、前記ステップS6及びステップS8において、満タ
ン検知器64がOFFになったと判別された場合、すなわち
余剰玉受皿23での満タン状態が解消された場合には、次
に玉切れ検知器35がOFFであるか否かが判別され(ステ
ップS9)、OFFであると判別された場合には、払出動作
が直ちに禁止され(ステップS10)、その後、玉切れ検
知器35がONとなるまで待って払出動作が能動化される
(ステップS11、ステップS12)。前記ステップS9で玉切
れ検知器35がOFFとなっていないと判別されたときに
は、直ちに景品玉の払出動作が能動化される(ステップ
S12)。 以上、満タン・玉切れ制御について説明してきたが、
これによれば、満タン検知器64と玉切れ検知器35とが作
動したときには、最終的に景品玉の払出動作が停止され
るものであるが、満タン検知器64がONしたときに、払出
動作の途中であるときには、その払出動作が終了した後
に払出動作が停止されるのに対し、玉切れ検知器35がOF
Fとなったときには、直ちに払出動作が停止されるよう
になっている。これは、玉切れ検知器35が作動したとき
に景品玉払出装置40に供給される景品玉数が不足して所
定数の景品玉が払出されない事態を確実に防止するため
である。最も、本実施例においては、前記したように玉
切れ感知板34の下流側の供給樋36及び供給通路42に最大
払出景品玉数(13個)よりもやや多い景品玉数を収容す
るようになっているので、上記した事態を未然に防止す
ることができる。しかし、最大払出景品玉数が変更され
た場合(例えば、20個)には、上記したような制御が必
要となる。次に、払出制御回路91の玉抜制御について第
5図のフロー図を参照して説明する。 まず、いずれかの記憶回路A又はB又はCに記憶値が
あるか否かが判定され(ステップS13)、記憶値がある
場合には、その後の処理が行われることがない。つま
り、玉抜処理は行われない。いずれの記憶回路A又はB
又はCにも記憶値がないと判断された場合には、玉抜操
作検出器39がONしたか否か、すなわち、玉抜操作が行わ
れたか否かが判定され(ステップS14)、操作されてい
なければ、当然のことながら玉抜処理は行われない。一
方、玉抜操作検出器が39がONした場合には、ステッピン
グモータ54が逆回転し始める(ステップS15)。ステッ
ピングモータ54が逆回転すると供給通路42を流下する景
品玉は、玉抜通路47に放出されて玉抜樋59を流下し、パ
チンコ遊技機1の外に排出される。 ステッピングモータ54が逆回転を開始した後には、玉
切れ検出器35がOFFとなったか否かが判別され(ステッ
プS16)、OFFになるまで次に進まない。これは、景品玉
タンク29、景品玉誘導樋30、カーブ樋33に残留していた
景品玉がすべて玉抜きされたか否かを検出するためのも
のであり、最後の残留玉が玉切れ感知板34上を通過して
玉切れ検知器35がOFFとなったことにより玉抜きが終了
したと判断するものである。 しかして、玉切れ検知器35がOFFになったと判別され
た場合には、タイマT1がセットされる(ステップS1
7)。このタイマT1は、玉切れ検知器35がOFFとなった後
に、直ちにステッピングモータの逆回転を停止させる
と、玉切れ感知板34から玉載置部50に至るまでの通路に
景品玉が残留した状態となり、すべての景品玉の玉抜動
作が行われないという不都合を解消するために設定され
るもので、例えば、2〜5秒程度が設定される。そし
て、タイマT1がセットされた後に玉切れ検出器35がONし
たか否かが判別される(ステップS18)。これは、玉抜
きされる景品玉の流下する状態において、たまたま何等
かの原因で景品玉の流れが一旦とぎれた場合に、玉切れ
検出器35が一旦OFFとなった後に再度ONする場合があ
り、このような場合においても玉抜処理を十分に行うた
めに設けられる処理である。 しかして、玉切れ検出器35がONすることなくタイマT1
が終了した場合(ステップS19)には、ステッピングモ
ータの逆回転を停止させ(ステップS20)、玉抜処理を
終了する。また、タイマT1が作動中に玉切れ検出器35が
ONした場合には、タイマT1をリセットし(ステップS2
1)、その後、玉切れ検出器35がOFFとなるのを待って
(ステップS22)、前記ステップS17に戻り、前記した処
理を行う。 以上、玉抜制御について説明してきたが、これによれ
ば、玉抜操作検出器39をONさせることにより景品玉払出
装置40のステッピングモータ54が逆回転してすべての景
品玉を払出す。このため、パチンコ遊技機1に景品玉を
1つも残すことなく玉抜動作が行われる。また、記憶回
路A〜Cに記憶値があるとき、換言すれば、景品玉の払
出動作が行われているときには、例えば、パチンコ遊技
機1が外部から何等かの原因で振動して玉抜操作検出器
39がONされたり、あるいは誤作動によって誤って玉抜操
作検出器39がONされても、その玉抜信号を無効として処
理するので、玉抜処理が行われることがない。このた
め、入賞した入賞玉に対応する所定の景品玉を確実に払
出すことができて、遊技者との間でトラブルを生じるこ
ともない。 更に、本実施例においては、玉抜処理を行う構成にお
いて、玉抜弁や該玉抜弁を駆動するリンク機構等を使用
しないので、従来の玉抜装置に比較して構成が簡単であ
ると共に故障が少ないという利点もある。また、上記し
た玉抜制御においては、玉抜モード時に玉切れ検出器35
を景品玉の払出動作を停止させるための検出手段として
ではなく、玉抜処理を完全に行うための検出手段として
使用して、玉抜装置全体の構成を簡略化させている。 次に、払出制御回路91の入賞玉検出器異常判定制御に
ついて第6A図ないし第6C図を参照して説明する。第6A図
ないし第6C図において、入賞玉検出器28に異常状態が発
生した場合であり、第6A図に入賞玉検出器28に接続され
る検出回路85の回路図が示されている。これについて説
明すると、図中、28は入賞玉検出器、105は低電圧ダイ
オード(ツェナーダイオード)、106はコンデンサ、10
2、103はPNPトランジスタ、10はNANDゲートである。 そして、入賞玉が入賞玉検出器28を通過しない通常の
状態では、低電圧ダイオード105の入力側に約18V程度の
ハイレベル信号が入力された状態となっており、この状
態で、低電圧ダイオード105からハイレベル信号がNAND
ゲート104の一方端子に導出される。一方、前記通常の
状態では、PNPトランジスタ102のゲートには、18Vの電
圧が印加されている。また、PNPトランジスタ102のエミ
ッタには、ゲート電圧(18V)よりも高い24Vの電圧が印
加されているために、PNPトランジスタ102がON状態とな
り、コレクタ側に電流が流れてアースに電流が流れる。
すると、PNPトランジスタ102のエミッタ側の電圧が低下
し、PNPトランジスタ103のゲート電圧が低下する。PNP
トランジスタ103のゲート電圧が低下すると、PNPトラン
ジスタ103がON状態となり、エミッタからコレクタに電
流が流れ、PNPトランジスタ103のコレクタ側からハイレ
ベル信号が導出され、NANDゲート104の他方入力端子に
ハイレベル信号が入力される。すると、NANDゲート104
からローレベル信号が出力され、払出景品玉数設定回路
80(第3図参照)に入力される。 次に、入賞玉が入賞玉検出器28を通過すると、その瞬
間入賞玉検出器28からローレベル信号が出力される。入
賞玉検出器28からローレベル信号が出力されると、NAND
ゲート104の一方入力端子にローレベル信号が入力され
る。一方、PNPトランジスタ102のゲートにもローレベル
信号が入力されてPNPトランジスタ102がON状態となり、
エミッタからコレクタ側に電流が流れる。すると、前述
と同様に、PNPトランジスタ103もON状態となり、NANDゲ
ート104の他方入力端子にハイレベル信号が入力され、N
ANDゲート104からハイレベル信号が瞬間的に出力されて
も払出景品玉数設定回路80へ導出される。払出景品玉数
設定回路80は、この瞬間的に出力されたハイレベル信号
を検出して入賞玉が入賞玉検出器28を通過したことを検
出する。 次に、入賞玉検出器28が断線した場合には、入賞玉検
出器28からローレベル信号が出力されるために、前述と
同様にNANDゲート104の一方入力端子には、ローレベル
信号が入力され、他方入力端子には、ハイレベル信号が
入力されることとなる。その結果、NANDゲート104から
ハイレベル信号が持続的に出力され、払出景品玉数設定
回路80に導出される。払出景品玉数設定回路80は、この
持続的に出力されたハイレベル信号を検出し、入賞玉検
出器28の異常を判定する。 更に、入賞玉検出器28がショートした場合には、入賞
玉検出器28から24Vのハイレベル信号が出力され、NAND
ゲート104の一方入力端子にハイレベル信号が入力され
る。一方、PNPトランジスタ102のゲートには、24Vの電
圧が印加されることとなり、PNPトランジスタ102のエミ
ッタに印加される電圧とゲート電圧とが同じになるため
に、PNPトランジスタ102は、OFF状態となり、電流が流
れない。その結果、PNPトランジスタ103のゲート電圧が
24Vとなり、PNPトランジスタ103もOFF状態となり、電流
が流れずNANDゲート104の他方入力端子にローレベル信
号が入力される。その結果、NANDゲート104からはハイ
レベル信号が持続的に出力され、払出景品玉数設定回路
80に導出される。払出景品玉数設定回路80は、この持続
的に出力されたハイレベル信号を検出し、入賞玉検出器
28の異常を判定する。そして、信号線107を介して払出
景品玉数設定回路80からの信号を受けた払出制御回路91
は、入賞玉検出器28の異常を検出して遊技不能動化状態
にする。また、NANDゲート104からの持続的なハイレベ
ル信号がローレベル信号に切り換ることにより、遊技不
能動化状態を解除する。 この場合、遊技不能動化状態として、例えば、第6B図
及び第6C図に示すような具体的な動作を行うとよい。す
なわち、入賞玉検出器28に異常状態が生じたときには、
入賞玉検出器28を通過する入賞玉を検出しない状態であ
るため、少なくとも発生した入賞玉がパチンコ遊技機1
の外に排出されないように入賞玉を停止させる必要があ
る。このため、本実施例においては、入賞玉検出器28の
直前に出没するストッパー部材67を配置し、そのストッ
パー部材67を駆動する停止ソレノイド66を設けている。
しかして、入賞玉検出器28が正常な状態では、第6B図に
示すように入賞玉を入賞玉検出器28へ導くべく停止ソレ
ノイド66をそのままにし、入賞玉検出器28からの異常信
号が発生した際には、払出制御回路91から停止ソレノイ
ド66に励磁信号が導入され、第6C図に示すようにストッ
パー部材67を入賞玉の流下通路に突入させ、発生した入
賞玉を入賞玉集合樋27に貯留させるようになっている。
これにより、入賞玉検出器28に異常が生じた場合でも、
証拠となる入賞玉がパチンコ遊技機1の外に排出される
ことなく貯留されるので、遊技者との間でトラブルが発
生することはない。ただし、入賞玉の異常状態をそのま
まにして遊技を続行することはできないので、異常状態
が発生したときには、景品玉の払出動作が停止されるよ
うにする必要がある。 なお、第6A図に示す回路図においては、入賞玉検出器
として入賞玉検出器28を例示したが、他の入賞玉検出器
12a〜12c、10等に異常が生じても同様に入賞玉の流下を
停止させるようにしてもよい。また、異常状態を伝達す
る信号線107を払出景品玉数設定回路80からではなく、
遊技制御回路79から導出するように接続しても良い。こ
の場合には、入賞玉検出器28からの検出信号も遊技制御
回路79に導入されるように接続しなければならない。 以上、実施例に係るパチンコ遊技機1について説明し
てきたが、この実施例によれば、遊技内容に対応した払
出景品玉数を設定する払出景品玉数設定回路80が遊技盤
2の交換の際に付随して交換される遊技制御回路基板69
内に構成されるので、それらを交換した後に、遊技制御
回路基板69と景品玉払出制御回路基板70とを電気的に接
続するだけで所望の払出景品玉数に基づく遊技を行うこ
とができる。つまり、遊技盤2の交換の際しては、従来
と同様に遊技盤2とそれに付随する遊技制御回路基板69
とを交換するだけであるため、時間的にもコスト的にも
経済的であり、且つその交換作業も面倒とならない。 なお、上記実施例では、景品玉払出装置40として、ス
テッピングモータ54によってスプロケット56を回転させ
ながら景品玉を払出すものを示したが、この場合、計数
する手段としての払出景品玉検出器44を省略してステッ
ピングモータ54へのパルス信号を計数することにより払
出景品玉数を計数するようにしてもよい。逆に払出景品
玉検出器44を設ける場合には、スプロケット56を駆動す
るものを通常のモータにしてもよいし、あるいは、スプ
ロケットには、駆動源を接続することなく、例えば、景
品玉の圧力により自然に回転するようにし、払出景品玉
数検出器の検出信号の計数値に基づいてその回転をスト
ップするストッパーを電気的駆動源で駆動するようにし
て払出景品玉数を規制するようにしたものであってもよ
い。 また、上記実施例では、玉抜指令信号を導出するもの
として、パチンコ遊技機1に設けられる玉抜操作検出器
39を示したが、遊技場の管理室に設けられる管理コンピ
ュータの操作に応じて玉抜指令信号が導出されるように
構成されたものでも良い。 更に、弾球遊技機としてパチンコ遊技機を示したが、
要は、入賞の景品として景品玉が払出される形式の弾球
遊技機であれば、どのような形式の弾球遊技機(例え
ば、アレンジ式遊技機)であってもよい。
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、この発明に
係る弾球遊技機は、遊技内容に対応した払出景品玉数を
設定する景品玉数設定回路部が遊技盤の交換の際に付随
して交換される遊技制御回路基板内に構成されるので、
それらを交換した後に、遊技制御回路基板と景品玉払出
制御回路基板及び遊技盤に設けられない検出器とを電気
的に接続するだけで所望の払出景品玉数に基づく遊技を
行うことができる。つまり、遊技盤の交換の際しては、
従来と同様に遊技盤とそれに付随する遊技制御回路基板
とを交換するだけであるため、時間的にもコスト的にも
経済的であり、且つその交換作業も面倒とならない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例に係る景品玉払出装置と玉抜装置との
関係を示す正面図、第2図は、景品玉払出装置の構造を
示す側方断面図、第3図は、遊技動作を制御する遊技制
御回路基板と景品玉の払出動作を制御する景品玉払出制
御回路基板との関係を示す電気回路のブロック図、第4
図は、景品玉払出制御のうち満タン・玉切れ制御の一例
を示すフロー図、第5図は、景品玉払出制御のうち玉抜
制御の一例を示すフロー図、第6A図ないし第6C図は、入
賞玉検出器に異常状態が発生したときの動作を説明する
ための回路図と動作図、第7図は、実施例に係る玉抜装
置が適用される弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技
機の正面図、第8図は、パチンコ遊技機の背面図、第9
図は、パチンコ遊技機に設けられる機構板に配置される
遊技制御回路基板と景品玉払出制御回路基板との配線構
造を示す機構板の裏面部分正面図、第10図は、機構板の
前面を示す正面図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 2……遊技盤 5……可変表示装置(電気的遊技装置) 7……可変入賞球装置(電気的遊技装置) 11a〜11c……始動入賞口(電気的遊技装置) 12a〜12c……始動入賞玉検出器 17a,17b、18a〜18c……遊技効果ランプ(電気的遊技装
置) 28……入賞玉検出器 40……景品玉払出装置 69……遊技制御回路基板 70……景品玉払出制御回路基板 80……払出景品玉数設定回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】払出すべき景品玉数を計数しながら作動す
    る景品玉払出装置を備えると共に、遊技盤が弾球遊技機
    本体に対して交換可能に構成された弾球遊技機におい
    て、 該弾球遊技機には、主として前記遊技盤に設けられる電
    気的遊技装置を駆動制御する遊技制御回路基板と、主と
    して前記景品玉払出装置を駆動制御する景品玉払出制御
    回路基板と、払出すべき景品玉が不足したことを検出す
    る玉切れ検出器と、が設けられ、 前記遊技制御回路基板は、景品玉の払出に係る入賞玉を
    検出するすべての入賞玉検出器が接続されてその入賞玉
    検出器からの検出信号に基づいて払出すべき景品玉数が
    設定される景品玉数設定回路部を含むと共に該景品玉数
    設定回路部で設定された景品玉数情報を入賞毎に前記景
    品玉払出制御回路基板に導出するようにし、 前記景品玉払出制御回路基板は、前記景品玉数情報の入
    力に基づいて前記景品玉払出装置を駆動制御して景品玉
    数情報に対応する景品玉を払い出すと共に前記玉切れ検
    出器の検出信号があったことを条件に前記景品玉払出装
    置の駆動を停止制御することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】前記弾球遊技機には、さらに払い出された
    景品玉が弾球遊技機前面の貯留皿に満タンとなっている
    ことを検出する満タン検出器が設けられ、 前記景品玉払出制御回路基板は、さらに前記満タン検出
    器の検出信号があったことを条件に前記景品玉払出装置
    の駆動を停止制御することを特徴とする請求項1記載の
    弾球遊技機。
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